JP6729427B2 - ワッシャ付ネジ - Google Patents

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Description

本発明は、ネジ本体にワッシャが付いたワッシャ付ネジに関する。
下記の特許文献1には、車載用の電力変換装置において制御回路基板をケースに締結するための締結構造が開示されている。この締結構造に用いられるワッシャ付ネジは、ネジ本体に粘弾性材料製のワッシャが取り付けられるように構成されている。制御回路基板は、このワッシャ付ネジによってケースに締結固定されることで、粘弾性材料製のワッシャを介してケースに押し付けられる。これにより、車両走行時に制御回路基板が受ける振動やこの制御回路基板の熱変形による応力をワッシャの弾性によって吸収することができる。
特開2014−240675号公報
ところで、上記のワッシャ付ネジのワッシャは、通し穴の内周に突出部を備えている。このため、ワッシャは、その通し穴がネジ本体の軸部と頭部との間の円筒部に挿通された状態では、突出部を利用してネジ本体に係止されるように構成されている。
しかしながら、複数のワッシャ付ネジの搬送時にワッシャ付ネジ同士が互いに接触し合い粘弾性材料製のワッシャがネジ本体から抜け出す方向(軸方向)の荷重を受けた場合、このワッシャは、円筒部に対する突出部の摩擦力だけでネジ本体から抜け出すのを防止するための十分な係止力を得るのが難しい。このため、このワッシャ付ネジは、ワッシャがネジ本体から脱落し易いという問題を抱えている。
また、このような問題は、車載用の電力変換装置の締結構造のみならず、この種のワッシャ付ネジを用いた他分野の締結構造においても同様に生じ得る。
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、ワッシャ付ネジにおいてネジ本体から粘弾性材料製のワッシャが脱落し難くするのに有効な技術を提供しようとするものである。
本発明の一態様は、
締結部品に螺合可能な軸部(11)と頭部(12)との間に円筒部(13)を有するネジ本体(10)と、
上記ネジ本体の上記円筒部に挿通された粘弾性材料製のワッシャ(20)と、
を備え、
上記ネジ本体は、上記円筒部の外周に雄ネジ(13a)を有し、この雄ネジ(13a)によって上記ワッシャを係止するように構成されており、
上記ワッシャを第1ワッシャとしたとき、上記ネジ本体の上記円筒部に挿通されて上記ネジ本体の上記頭部と上記第1ワッシャとの間に介装された第2ワッシャ(30)を備え、上記第2ワッシャは、上記ネジ本体の上記円筒部に挿通される通し穴(31)の内周に上記雄ネジに螺合可能な雌ネジ(32)を備えている、ワッシャ付ネジ(1,101,201にある。
上記のワッシャ付ネジにおいて、ネジ本体の円筒部に設けられた雄ネジは、円筒部の軸方向に沿って延在しており、円筒部の軸方向に沿っていずれも螺旋状に連続して延びるネジ山及びネジ溝を有している。
このため、粘弾性材料製のワッシャがネジ本体から抜け出す方向の荷重を受けて軸方向に摺動するときには、このワッシャと軸方向に沿って延在している雄ネジとの間に摺動抵抗が生じ、この荷重に対抗するのに有効な係止力を生み出すことができる。
従って、ネジ本体から粘弾性材料製のワッシャが脱落するのを防止する助けになる。
以上のごとく、上記態様によれば、ワッシャ付ネジにおいてネジ本体から粘弾性材料製のワッシャが脱落し難くすることができる。
なお、特許請求の範囲及び課題を解決する手段に記載した括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであり、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
電力変換装置の概略構造を示す断面図。 実施形態1のワッシャ付ネジの斜視図。 図2のワッシャ付ネジの分解斜視図。 図2のワッシャ付ネジの断面図。 実施形態2のワッシャ付ネジの分解斜視図。 図5のワッシャ付ネジの断面図。 実施形態3のワッシャ付ネジの断面図。 参考例のワッシャ付ネジの断面図。
以下、ワッシャ付ネジの実施形態について、図面を参照しつつ説明する。このワッシャ付ネジは、車載用の電力変換装置の締結構造に用いられている。
なお、この実施形態を説明するための図面においては、特に断わらない限り、ワッシャ付ネジの軸方向を矢印Xで示し、このワッシャ付ネジの周方向(軸回転方向)を矢印Yで示すものとする。
(実施形態1)
図1に示される電力変換装置40は、例えば、電気自動車やハイブリッド自動車等に搭載され、直流の電源電力を駆動用モータの駆動に必要な交流電力に変換するインバータとして用いられる。
この電力変換装置40は、電力変換回路を構成する複数の電子部品41と、これら複数の電子部品41に電気的に接続された制御回路基板42と、複数の電子部品41と制御回路基板42を少なくとも収容するケース43と、を備えている。
ケース43は、ケース本体44と、ケース本体44の一方の開口44aを覆う第1カバー45と、ケース本体44の他方の開口44bを覆う第2カバー46と、を有する。ケース本体44は、半導体モジュール41aと制御回路基板42との間を仕切る仕切壁44cを備えている。2つのカバー45,46はいずれも、ケース43に収容された複数の電子部品41や制御回路基板42を点検したり交換したりするメンテナンス作業のために、ケース本体44に着脱可能に構成されている。
複数の電子部品41には、半導体モジュール41aが含まれる。この半導体モジュール41aは、直流電力を交流電力に変換するIGBT等の半導体素子を内蔵している。この半導体モジュール41aは、複数の制御端子41b及びパワー端子(図示省略)を備えている。この半導体モジュール41aには、半導体素子の冷却のための冷却器(図示省略)が組み込まれている。
制御回路基板42は、半導体モジュール41aをスイッチング駆動させるための駆動回路を有し、半導体モジュール41aの複数の制御端子41bに電気的に接続されている。複数の制御端子41bは、ケース43のケース本体44の仕切壁44cに設けられた開口44dを通じて半導体モジュール41aから制御回路基板42まで延在している。
制御回路基板42は、複数のワッシャ付ネジ1を用いた締結構造によってケース43に締結固定されている。具体的には、ケース43は、ケース本体44の仕切壁44cに立設形成されたボス部47を備えている。このボス部47は、ワッシャ付ネジ1の軸部(後述の軸部11)に設けられた雄ネジ(後述の雄ネジ11a)が螺合可能な雌ネジ穴(図示省略)を有する。一方で、制御回路基板42は、ワッシャ付ネジ1の軸部が挿通される貫通穴(図示省略)を有する。このため、ワッシャ付ネジ1の軸部が制御回路基板42の貫通穴に挿通された後にボス部47の雌ネジ穴に螺合することよって、制御回路基板42がケース43に締結固定される。
ワッシャ付ネジ1によって制御回路基板42がケース43に締結固定されると、制御回路基板42は、粘弾性を有するワッシャ(後述の粘弾性材料製ワッシャ20)を介してケース43に押し付けられる。ここでいう「粘弾性」とは、外力を与えると時間経過に伴って変形し、外力を取り除くと原形付近まで回復する性質をいう。これにより、車両走行時に制御回路基板42が受ける振動やこの制御回路基板の熱変形による応力を、このワッシャの弾性によって吸収することができる。
図2及び図3に示されるように、ワッシャ付ネジ1は、ネジ本体10と、2つのワッシャ20,30と、を備えている。
ネジ本体10は、軸部11と、頭部12と、軸部11と頭部12との間に設けられた円筒部13(図3参照)と、を備えている。このネジ本体10は、金属材料からなる。
軸部11は、被締結部品に螺合可能な雄ネジ11aを有する。本実施形態の場合、電力変換装置40のケース43(ケース本体44)が軸部11に螺合する被締結部品に相当する。
図3に示されるように、頭部12は、フランジ部の上面になべ頭が設けられたような形状を有する。この頭部12は、その外径D1が軸部11の軸径D2を上回るように構成されている。この頭部12は、その上面に締結用工具であるドライバ(図示省略)が係合可能な係合溝12aを備えている。
なお、頭部12の形状は、なべ頭以外に、平頭や皿頭などの形状を利用したものであってもよく、更には、締結用工具であるレンチが係合可能な多角形などであってもよい。
円筒部13は、その最大外径である外径D3が軸部11の軸径D2を上回り且つ頭部12の外径D1を下回るように構成されている。この円筒部13は、その外周にワッシャ係止用の雄ネジ13aが設けられた第1領域13bと、この第1領域13bよりも頭部12寄りに位置する第2領域13cと、に分類される。
第1領域13bの雄ネジ13aは、円筒部13に挿通されたワッシャ20を係止するためのものであり、軸方向Xに沿っていずれも螺旋状に形成されたネジ山及びネジ溝からなる。この第1領域13bにおける雄ネジ13aの外径(ネジ山の外径)が円筒部13の外径D3となる。
これに対して、第2領域13cには、雄ネジ13aのようなネジ山及びネジ溝が形成されていない。この第2領域13cの外径D4は、第1領域13bにおける雄ネジ13aの外径、即ち円筒部13の外径D3を下回るように寸法設定されている。
第1ワッシャとしてのワッシャ20は、ネジ本体10の円筒部13に挿通される通し穴21を有する環状部材である。このワッシャ20は、粘弾性材料製のワッシャである。このワッシャ20は、粘弾性材料であるゴム材料や樹脂材料からなるのが好ましい。ゴム材料の一例として、エチレン・プロピレンジエンゴム(EPDM)が挙げられる。
ワッシャ20の通し穴21の内径D5は、円筒部13の外径D3に概ね一致している。このワッシャ20は、通し穴21の内周に係合突出部22を備えている。
係合突出部22は、通し穴21の内周面21aから内方へ突出し且つ周方向Yに環状に延びる環状突起23として構成されている。この環状突起23は、円筒部13の雄ネジ13aに係合可能に構成されている。この目的のために、環状突起23は、その先端部によって形成される内径が円筒部13の雄ネジ13aのネジ山の外径を下回り且つネジ溝の外径を上回るように構成されている。この環状突起23の内径が通し穴21の内径D5となる。
なお、係合突出部22として、上記の環状突起23の複数が軸方向Xに互いに平行に配置された構造を採用することもできる。
第2ワッシャとしてのワッシャ30は、ネジ本体10の円筒部13に挿通される通し穴31を有する環状部材である。このワッシャ30は、金属製のワッシャである。このワッシャ30は、鉄等の強度の高い材料からなるのが好ましい。
ワッシャ30の通し穴31の内径D6は、円筒部13の外径D3に概ね一致している。このワッシャ30は、通し穴31の内周に雌ネジ32を備えている。この雌ネジ32は、円筒部13の雄ネジ13aに螺合可能に構成されている。この雌ネジ32の内径が通し穴31の内径D6となる。
ワッシャ30は、ワッシャ20よりも前にネジ本体10の円筒部13に挿通される。このとき、円筒部13の第1領域13bに設けられている雄ネジ13aにワッシャ30の雌ネジ32が螺合するように、ネジ本体10とワッシャ30とを相対回転させる操作がなされる。そして、ワッシャ30の雌ネジ32が雄ネジ13aと螺合した後にその螺合が解除されて第2領域13cに到達するまでこの操作が継続される。
図4に示されるように、上記の操作によって、ワッシャ30は、ネジ本体10の円筒部13の第1領域13bを経て第2領域13cに配置される。これにより、円筒部13の第2領域13cとワッシャ30の通し穴31の内周面31aとの間には、ネジ本体10とワッシャ30との相対回転を許容する隙間33が形成される。
一方で、ワッシャ20は、ワッシャ30に引き続いてネジ本体10の円筒部13に挿通される。このとき、ワッシャ20は、その環状突起23(係合突出部22)が弾性変形しつつ円筒部13の雄ネジ13aに係合するようにネジ本体10に押し込まれる。これにより、ワッシャ20は、その環状突起23が円筒部13の雄ネジ13aに係合することによってネジ本体10に係止される。
そして、2つのワッシャ20,30がネジ本体10に取付けられた状態では、ネジ本体10の頭部12とワッシャ20との間にワッシャ30が介装されてその両面が挟み込まれる。このとき、ワッシャ30は、ネジ本体10の頭部12とワッシャ20との間の摩擦係数を小さく機能を果たす。これにより、ワッシャ付ネジ1の締結時に生じるトルクによってワッシャ20が捩れるのを防ぐことができる。
なお、図4では、円筒部13の雄ネジ13aを断面形状が台形である台形ネジとして示しているが、雄ネジ13aを断面形状はこれに限定されるものではなく、必要に応じて種々の断面形状のものを採用することができる。
次に、実施形態1の作用効果について説明する。
上記のワッシャ付ネジ1において、ネジ本体10の円筒部13の外周に設けられた雄ネジ13aは、円筒部13の軸方向Xに沿って延在しており、円筒部13の軸方向Xに沿っていずれも螺旋状に連続して延びるネジ山及びネジ溝を有している。
このため、粘弾性材料製のワッシャ20がネジ本体10から抜け出す方向の荷重を受けて円筒部13に対して軸方向Xに摺動するときには、このワッシャ20と軸方向Xに沿って延在している雄ネジ13aとの間に摺動抵抗が生じ、この荷重に対抗するのに有効な係止力を生み出すことができる。
従って、ネジ本体10からワッシャ20が脱落するのを防止する助けになる。
特に、ワッシャ20の係合突出部22である環状突起23が、ネジ本体10の円筒部13の雄ネジ13aのネジ山とネジ溝との間に入り込んで引っ掛かるため、ネジ本体10からワッシャ20が脱落し難くできる。
また、雄ネジ13aは、ワッシャ20の抜け出しに対しては、円筒部13の外周に単に設けられるような突起に比べて大きい係止力が得られるという利点がある。
以下、上記の実施形態1に関連する他の実施形態について図面を参照しつつ説明する。他の実施形態において、実施形態1の要素と同一の要素には同一の符号を付しており、当該同一の要素についての説明は省略する。
(実施形態2)
図5及び図6に示されるように、実施形態2のワッシャ付ネジ101は、ワッシャ20の係合突出部22が雌ネジ24である点で、実施形態1のワッシャ付ネジ1と相違している。ワッシャ20は、その通し穴21の内周に設けられた雌ネジ24がネジ本体10の円筒部13の雄ネジ13aに螺合するように構成されている。本構成の場合、この雌ネジ24の内径がワッシャ20の通し穴21の内径D5となる。
その他の構成は、実施形態1と同様である。
この実施形態2によれば、ワッシャ20の係合突出部22として雌ネジ24を採用することによって、実施形態1の環状突起23に比べてネジ本体10にワッシャ20を係止する係止力を高めることができる。
その他、実施形態1と同様の作用効果を奏する。
(実施形態3)
図7に示されるように、実施形態3のワッシャ付ネジ201は、2つのワッシャ20,30が互いに対向する対向面20a,30aにおいて接合されており、これにより一体化されている点で、実施形態1のワッシャ付ネジ1と相違している。この接合のために、ワッシャ20の対向面20aとワッシャ30の対向面30aが接着剤を介して接着されている。
その他の構成は、実施形態1と同様である。
この実施形態3の場合、ワッシャ30は、ネジ本体10の円筒部13にワッシャ20と一体化された状態で挿通される。このとき、ワッシャ30の雌ネジ32が円筒部13の雄ネジ13aに螺合するように、ネジ本体10と2つのワッシャ20,30とを相対回転させる操作がなされる。この操作によって、ワッシャ30は、ネジ本体10の円筒部13の第2領域13cに配置される。また、この操作に伴って、ワッシャ20は、その係合突出部22が弾性変形しつつ円筒部13の雄ネジ13aに係合するようにネジ本体10に押し込まれる。
この実施形態3によれば、ワッシャ付ネジ201において2つのワッシャ20,30が一体化されおり、ワッシャ20がネジ本体10から脱落するためには、円筒部13の第2領域13cに配置されているワッシャ30は、雄ネジ13aを有する第1領域13bを通過する必要がある。即ち、ワッシャ30の雌ネジ32がネジ本体10の雄ネジ13aに螺合した後、更にこの螺合が解除される必要がある。このため、ネジ本体10からワッシャ20が脱落し難くできる効果が高い。
参考例
図8に示されるように、参考例のワッシャ付ネジ301は、2つのワッシャ20,30のうち一方のワッシャ20のみを備えている点で、実施形態1のワッシャ付ネジ1と相違している。この場合、ワッシャ30を配置するためのスペースを必要としないため、ネジ本体10の円筒部13から上記の第2領域13cが除去された構造を採用するのが好ましい。
その他の構成は、実施形態1と同様である。
この参考例によれば、粘弾性材料製のワッシャ20のみを備えたワッシャ付ネジ301を提供できる。
その他、実施形態1と同様の作用効果を奏する。
本発明は、上記の典型的な実施形態のみに限定されるものではなく、本発明の目的を逸脱しない限りにおいて種々の応用や変形が考えられる。例えば、上記の実施形態を応用した次の各形態を実施することもできる。
上記の実施形態1〜では、ワッシャ20が係合突出部22(環状突起23や雌ネジ24)を備える場合について記載したが、ネジ本体10の円筒部13の雄ネジ13aとの間で所望の摺動抵抗が得られる場合には、ワッシャ20の係合突出部22を省略することもできる。
また、実施形態1において、ワッシャ20の環状突起23を周方向Yについて分断し、周方向Yに互いに離間して配置された複数の突起によって係合突出部22を構成することもできる。
上記の実施形態1〜3では、ワッシャ30がその通し穴31にネジ本体10の円筒部13の雄ネジ13aに螺合可能な雌ネジ32を備える場合について例示したが、この雌ネジ32を省略することもできる。
上記の実施形態1〜3では、金属製のワッシャ30について例示したが、このワッシャ30の素材は金属に限定されるものではなく、この素材に樹脂材料や炭素繊維材を使用してもよい。
上記の実施形態3では、2つのワッシャ20,30の接合のために接着剤を用いる場合について例示したが、接着剤を用いる代わりに、熱溶着、超音波溶着、振動溶着などの方法を利用して2つのワッシャ20,30を接合することもできる。
上記の実施形態1〜では、車載用の電力変換装置の締結構造に用いるワッシャ付ネジについて例示したが、このワッシャ付ネジを車載用の電力変換装置とは別の装置の締結構造に適用できることは勿論である。
上記の実施形態や種々の変更例の記載に鑑みた場合、ワッシャ付ネジにおいてネジ本体から粘弾性材料製のワッシャが脱落し難くするのに有効な技術を提供するために、参考例では、以下の態様を採り得る。
(態様1)
「被締結部品に螺合可能な軸部(11)と頭部(12)との間に円筒部(13)を有し、上記円筒部の外周に、この円筒部に挿通された上記ワッシャを係止するための雄ネジ(13a)を備えている、ワッシャ用ネジ(1,101,201,301)。」という態様を採り得る。
(態様2)
「被締結部品に螺合可能な軸部(11)と頭部(12)との間に円筒部(13)を有し、上記円筒部の外周に雄ネジ(13a)を備えたワッシャ用ネジ(1,101,201,301)に取付けられる粘弾性材料製のワッシャ(20)であって、
上記ワッシャ用ネジの上記円筒部に挿通される通し穴(21)の内周に上記雄ネジに係合する係合突出部(22)を備えている、ワッシャ(20)。」という態様を採り得る。
(態様3)
「上記ネジ本体の上記円筒部に挿通される通し穴(31)の内周に上記雄ネジに螺合可能な雌ネジ(32)を備えたワッシャ(30)に接合されている、上記態様2に記載のワッシャ(20)。」という態様を採り得る。
1,101,201,301 ワッシャ付ネジ
10 ネジ本体
11 軸部
12 頭部
13 円筒部
13a 雄ネジ
20 粘弾性材料製のワッシャ(第1ワッシャ)
21 通し穴
21a 内周面
22 係合突出部
23 環状突起
24 雌ネジ
30 金属製のワッシャ(第2ワッシャ)
31 通し穴
32 雌ネジ
40 電力変換装置
41 電子部品
42 制御回路基板
43 ケース
Y 周方向

Claims (5)

  1. 被締結部品に螺合可能な軸部(11)と頭部(12)との間に円筒部(13)を有するネジ本体(10)と、
    上記ネジ本体の上記円筒部に挿通された粘弾性材料製のワッシャ(20)と、
    を備え、
    上記ネジ本体は、上記円筒部の外周に雄ネジ(13a)を有し、この雄ネジ(13a)によって上記ワッシャを係止するように構成されており、
    上記ワッシャを第1ワッシャとしたとき、上記ネジ本体の上記円筒部に挿通されて上記ネジ本体の上記頭部と上記第1ワッシャとの間に介装された第2ワッシャ(30)を備え、上記第2ワッシャは、上記ネジ本体の上記円筒部に挿通される通し穴(31)の内周に上記雄ネジに螺合可能な雌ネジ(32)を備えている、ワッシャ付ネジ(1,101,201
  2. 上記第1ワッシャは、上記ネジ本体の上記円筒部に挿通される通し穴(21)の内周に上記雄ネジに係合する係合突出部(22)を備えている、請求項1に記載のワッシャ付ネジ。
  3. 上記第1ワッシャの上記係合突出部は、上記通し穴の内周面(21a)から内方へ突出し且つ周方向(Y)に環状に延びる環状突起(23)である、請求項2に記載のワッシャ付ネジ。
  4. 上記第1ワッシャと上記第2ワッシャは、互いに対向する対向面において接合されている、請求項1〜3のいずれか一項に記載のワッシャ付ネジ。
  5. 車載用の電力変換装置(40)であって、
    電力変換回路を構成する複数の電子部品(41)と、
    上記複数の電子部品に電気的に接続された制御回路基板(42)と、
    上記複数の電子部品と上記制御回路基板を少なくとも収容するケース(43)と、
    を備え、
    上記制御回路基板は、請求項1〜のいずれか一項に記載のワッシャ付ネジ(1,101,201を用いて上記ケースに締結固定されている、電力変換装置(40)。
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