JP6729160B2 - 変圧器 - Google Patents

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本発明は、変圧器に関し、特に、鉄心の周りにコイル状の巻線が配置された変圧器に関する。
変圧器は、電磁誘導を利用して交流電力の電圧を変換する機器であり、磁気回路を構成する鉄心と、電気回路を構成する巻線とを備えている。変圧器の巻線においては、短絡事故時に大電流が流れると過大な電磁機械力が作用し、この電磁機械力は巻線の軸方向と半径方向とに作用する。巻線の軸方向の機械力は、巻線の軸方向両端側から中央部に圧縮される向きで巻線自体に作用し、この機械力に耐えるために、所定の締付け力によって巻線を予め締付けておく方法が採用されている。
ところで、特許文献1の変圧器では、巻線のコイル間に絶縁性のスペーサが配置され、スペーサを介して各コイルが支持されるようになっている。上記のように、巻線に過大な電磁機械力が作用すると、各スペーサにも大きな機械力が巻線から加わって各スペーサが圧縮するように変形する。
特開2013−232463号公報
短絡事故時の過大な電磁機械力によってスペーサに作用する力は、その性質上、巻線の軸方向両端側から中央部に向かって次第に大きくなる。このため、同一寸法で同一材質のスペーサを各コイル間に用いると、各スペーサを弾性体として見た場合、巻線の軸方向中央部におけるスペーサの変形量(収縮量)が特に大きくなる、という問題がある。この結果、巻線全体としての軸方向での変位量が増大し、この変位量の増大に応じて、巻線に発生する機械力が大きくなる、という問題がある。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、過大な電磁機械力が作用したときに、巻線の変位量を小さくすることができる変圧器を提供することを目的の一つとする。
本発明における一態様の変圧器は、鉄心と、前記鉄心の周りに巻回されて配置された巻線と、前記巻線のコイル間に配置された複数のスペーサとを備えた変圧器であって、前記スペーサは、前記巻線の軸方向一端側から他端側に亘るそれぞれのコイル間に配置され、前記軸方向両端側の前記スペーサに対して中央部の前記スペーサの方が前記軸方向の厚みが小さく形成されていることを特徴とする。
本発明における一態様の変圧器は、鉄心と、前記鉄心の周りに巻回されて配置された巻線と、前記巻線のコイル間に配置された複数のスペーサとを備えた変圧器であって、前記スペーサは、前記巻線の軸方向一端側から他端側に亘るそれぞれのコイル間に配置され、前記軸方向両端側の前記スペーサに対して中央部の前記スペーサの方が、ヤング率が大きく設定され、前記軸方向から見た前記巻線の1周当たりにおける前記スペーサの配置面積は、前記軸方向両端側に対して中央部の方が大きいことを特徴とする。また、本発明における一態様の変圧器は、鉄心と、前記鉄心の周りに巻回されて配置された巻線と、前記巻線のコイル間に配置された複数のスペーサとを備えた変圧器であって、前記スペーサは、前記巻線の軸方向一端側から他端側に亘るそれぞれのコイル間に配置され、前記軸方向両端側の前記スペーサに対して中央部の前記スペーサの方が、ヤング率が大きく設定され、前記巻線のコイル間にて前記巻線の周方向に所定間隔を隔てて配置され、前記巻線の1周当たりにおける前記スペーサの配置数は、前記軸方向両端側に対して中央部の方が多いことを特徴とする。
このような構成によれば、スペーサの厚みやヤング率を上記のように設定したので、巻線の軸方向中央部に配設されたスペーサについて大きい圧縮力が作用しても、当該中央部のスペーサの変形量を小さくできる。また、巻線の軸方向両側のスペーサは、圧縮力当たりの変形量が相対的に大きくなるが、大電流による過大な電磁機械力が発生しても、スペーサに作用する圧縮力が相対的に小さくなって変形量の増大を抑制することができる。このようにスペーサの変形量を設定できるので、巻線全体として見たときに、巻線の軸方向の変位量を小さくすることが可能となる。これにより、大電流による過大な電磁機械力が巻線に作用しても、巻線に発生する機械力が大きくなることを防止することができる。
本発明の変圧器によれば、スペーサの厚みやヤング率を調整したので、過大な電磁機械力が作用したときに、巻線の変位量を小さくすることができる。
第1の実施の形態に係る変圧器の概略構成を示す断面図である。 図2Aは、第1の実施の形態の巻線及びスペーサを模式的に示す部分断面図であり、図2Bは、比較例の巻線及びスペーサの図2Aと同様の断面図である。 巻線におけるスペーサの配置説明図である。 巻線における積算した電磁力とスペーサの位置との関係を示すグラフである。 第2の実施の形態の巻線及びスペーサの図2Aと同様の断面図である。
以下、本発明の実施の形態に係る変圧器について、添付の図面を参照しながら詳細に説明する。なお、以下においては、本発明に係る変圧器を油入変圧器に適用する場合について説明する。しかしながら、本発明の適用対象は、油入変圧器に限定されるものではなく適宜変更が可能である。例えば、乾式変圧器やガス絶縁変圧器に適用することもできる。
[第1の実施の形態]
図1は、第1の実施の形態に係る変圧器の概略構成を示す断面図である。図1に示すように、変圧器1は、上下に延在する鉄心2と、鉄心2の周りに巻回されて配置された巻線3と、鉄心2及び巻線3を支持するフレーム部4とを備えている。本実施の形態の変圧器1は、不図示のタンク内に絶縁油が満たされる油入変圧器であり、鉄心2、巻線3及びフレーム部4はタンク内にて絶縁油に含浸した状態となっている。
鉄心2は、鉄心材料を多層に積層した積層鉄心とする構成を例示でき、この構成を採った場合、図1では、鉄心2として上下方向に延在する脚部を図示している。
巻線3は、外側巻線3A及び内側巻線3Bが同心に配置されている。外側巻線3A及び内側巻線3Bは、銅やアルミニウム等の導体をシート状の絶縁物で被覆してから、コイル状に複数ループ巻回されて形成される。ここで、巻線3の軸方向とは、円筒状となる巻線3の中心軸位置が延在する方向であり、図1の巻線3では上下方向となる。
フレーム部4は、鉄心2の下端部に設けられた下部フレーム41と、鉄心2の上端部に設けられた上部フレーム42とを備えている。下部フレーム41及び上部フレーム42は、鉄心2の積層方向となる図1中左右方向から鉄心2を挟み込んで保持している。下部フレーム41と上部フレーム42とは図示しない連結板で連結されている。下部フレーム41は、断面が主として一定のチャンネル状(コの字状)に形成されている。左右に位置する下部フレーム41は、その下面においてフレーム連結板43を介して連結されている。
下部フレーム41の上には下部絶縁物44が配置され、その上に巻線3、さらにその上に上部絶縁物45が配置されている。そして、上部絶縁物45の上部には、締付ボルト5の先端が接触しており、締付ボルト5は上部フレーム42に取り付けられた受け板6に螺合するよう設けられる。従って、締付ボルト5をねじ込み操作して下方に進行させることで、上部絶縁物45と、その下の巻線3及び下部絶縁物44とを下方に押さえ付け、巻線3に対して軸方向(上下方向)の締付け力が作用するようになる。
図2Aは、第1の実施の形態の巻線及びスペーサの部分断面図であり、図2Bは、比較例の巻線及びスペーサの部分断面図である。図2Aに示すように、巻線3は、巻き数に応じた複数のコイルCによって形成され、軸方向(上下方向)に隣接するコイルCの間にスペーサ7が配置されている。本実施の形態では、全てのスペーサ7が同一の材質によって形成される。スペーサ7の材質は、絶縁材であれば特に限定されるものでないが、主にコイルCを支持し、コイルC間の絶縁距離を確保する目的で、セルロースを主成分としたクラフトパルプ、或いはアラミド繊維を原料とし、繊維を抄紙、積層、圧縮し、板状にしたプレスボード或いはアラミドボードを単層、又は2乃至3層重ねたものが用いられている。
図3は、巻線におけるスペーサを上から見た配置説明図である。スペーサ7は、巻線3のコイルC間にて巻線3の周方向に所定間隔を隔てて配置されている。巻線3の1周当たりにおけるスペーサ7の配置数は、図3では、等間隔(等角度)毎に1周当たり18個のスペーサ7が配置されているが、巻線3の径寸法等によって16個にする等変更してもよい。
図2Aに戻り、スペーサ7は、巻線3の軸方向となる上下方向一端側から他端側に亘るそれぞれのコイルC間に配置されており、断面図にて図示した場合には、コイルCとスペーサ7とが交互に位置しつつ上下方向に並んで配置される。ここで、巻線3の軸方向(上下方向)における中間位置Pを白抜き矢印で示し、この中間位置Pから上下方向両側に向かって並ぶスペーサ7に対して順に符号7−n(nは1〜5の自然数)を付す。かかる符号7−nは、巻線3の軸方向で対称になる位置、言い換えると、中間位置Pを対称軸として上下対称となる位置にそれぞれ配置されたスペーサに対してnの値が同一になる。
巻線3に電流を流すと、図2の各コイルCには磁場が誘起される。この磁場は巻線3の半径方向と軸方向に分けられ、半径方向の磁場が軸方向の電磁力となる。半径方向の磁場の分布にあっては、巻線3の軸方向における端部で最も大きくなることが知られている。従って、軸方向の電磁力は、巻線3の両端側のコイルCで最も大きくなり、その力の方向は磁気中心方向となる図2の中間位置Pに向かう方向となる。各コイルCの電磁力はスペーサ7を介して伝達するので、軸方向の電磁力は積算されることになり、中間位置P付近で最も大きくなる。
図4は、巻線における積算した電磁力とスペーサの位置との関係を示すグラフであり、縦軸が積算電磁力、横軸が図2Aにおけるスペーサの位置である。図4のグラフから理解できるように、スペーサ7−1〜7−5に作用する積算した電磁力は、図2にて中間位置Pに最も近いスペーサ7−1が最大となり、中間位置Pから最も遠いスペーサ7−5が最小となる。なお、図4のグラフの数値及び数値を結ぶ線は一例に過ぎないものであり、数値を結ぶ線が概ね右上がりになる限りにおいて巻線3等の各種条件に応じて変更される。
このように、巻線3の軸方向位置に応じてスペーサ7に加わる力が変化することに着目し、本実施の形態では、軸方向両端側のスペーサ7に比べ、中央部のスペーサ7の方が軸方向の厚みを小さく形成している。具体的には、巻線3の軸方向中央部のスペーサ7−1、7−2と、軸方向両端側のスペーサ7−3〜7−5とで軸方向厚みを変えており、かかるスペーサ7−3〜7−5を厚み2tとした場合に、中央部のスペーサ7−1、7−2を半分の厚みとなる厚みtとしている。また、巻線3の軸方向で対称になる位置にそれぞれ配置されたスペーサ7−n(nは1〜5の自然数)同士は、軸方向の厚みが同一に形成される。従って、本実施の形態では、厚みtのスペーサ7が4体、厚み2tのスペーサ7が6体となり、全てのスペーサ7の厚みの総和は16tとなる。
上記のようにスペーサ7の厚みを変化させたことにより得られる効果を説明するため、図2Bに示す比較例の巻線103及びスペーサ107と対比する。比較例においては、上記実施の形態に対してスペーサ107の厚みを変更しており、全てのスペーサ107の軸方向厚みを1.6tとして同一に設定している。比較例において、厚み1.6tのスペーサ107が10体となるので、全てのスペーサ107の厚みの総和は16tとなり、第1の実施の形態におけるスペーサ7の厚みの総和と同一としている。従って、比較例の巻線103と第1の実施の形態の巻線3の軸方向長さは同一になり、巻線3、103の寸法上の仕様において、比較例の巻線103に代えて第1の実施の形態の巻線3を使用できる条件とする。
巻線3、103に所定の電流が流れて上述した積算電磁力が作用した場合、スペーサ7、107が弾性変形する。スペーサ7、107に印加される応力と歪の関係が線形と仮定すると、スペーサ7、107の変形量は以下の式によって計算することができる。
(第1の実施の形態のスペーサ7の変形量の総和)
(2×2t+5×2t+6.2×t+6.8×t+7×t)×2 = 68t
(比較例のスペーサ107の変形量の総和)
(2×1.6t+5×1.6t+6.2×1.6t+6.8×1.6t+7×1.6)×2 = 86.4t
上記の計算において、巻線3、103の軸方向中央部のスペーサ7、107においては、第1の実施の形態の方が比較例に比べて厚みが薄くなる分、変形量を小さくすることができる。中央部のスペーサ7、107は、作用する電磁力が大きくなるので、かかる厚みの変化によって変形量の差も大きくなる。一方、巻線3の軸方向両端側のスペーサ7、107は、第1の実施の形態の方が比較例に比べて厚みが厚くなる分、変形量が大きくなるものの、作用する電磁力が小さいので、厚みの変化による変形量の差も小さくなる。そして、巻線3、103全体として見た場合には、上記計算結果から分かるように、第1の実施の形態の方が比較例に比べて10体のスペーサ7、107における変形量を小さくすることができる。具体例として、上記の対比においては、スペーサ7、107の変形量が比較例より第1の実施の形態の方が約21%小さくなる。
このような第1の実施の形態によれば、巻線3の軸方向位置に応じてスペーサ7の厚みを上記のように変化させたので、短絡事故時に大電流が流れて過大な電磁力が作用しても、巻線3の変位量を小さくすることができる。この変位量を電流が最大となるのに要した時間で除した値は、巻線3の加速度と同義であり、この加速度に巻線3の重量を乗ずると機械力となる。従って、巻線3の変位量を小さくすることで、巻線3に発生する機械力を低減することができ、ひいては、締付ボルト5による締付け力を小さくして締付けのための構造の簡素化を図ることができ、小型軽量化や製造コストの低減を達成することができる。しかも、巻線3に対する締付け力の作用状態の変化を抑制でき、巻線3の位置を維持して磁気特性及び電気特性を良好に保つことができる。
また、巻線3の軸方向で対称になる位置にそれぞれ配置されたスペーサ7は、厚みが同一となるので、巻線3の中間位置P(図2A参照)を挟む両側でスペーサ7の変形量を同一にすることができる。これにより、巻線3の軸方向にスペーサ7を並べて設置する際の作業性を良好にすることができる。
[第2の実施の形態]
次に、本発明の第2の実施の形態について図5を参照して説明する。なお、以下の説明において、第2の実施の形態と同一若しくは同等の構成部分については同一符号を用いる場合があり、説明を省略若しくは簡略にする場合がある。
図5は、第2の実施の形態の巻線及びスペーサの部分断面図である。図5に示すように、第2の実施の形態における変圧器1は、第1の実施の形態の変圧器1に対し、スペーサ7のヤング率を調整し、巻線3の軸方向両端側のスペーサ7に比べ、中央部のスペーサ7の方がヤング率を大きく設定したものである。具体的には、巻線3の軸方向中央部のスペーサ7−1、7−2のヤング率を200[MPa]、軸方向両端側のスペーサ7−3〜7−5のヤング率を100[MPa]としている。
また、図5においては、複数のスペーサ7が同一形状に形成され、従って、それぞれのスペーサ7のおける巻線3の軸方向厚さが同一に形成されている。このように複数のスペーサ7を同一形状とすることで、スペーサ7を一種類とすることができ、スペーサ7の管理や在庫負担の軽減を図ることができる。更に、巻線3の軸方向で対称になる位置にそれぞれ配置されたスペーサ7−n(nは1〜5の自然数)同士は、ヤング率が同一に設定され、巻線3の軸方向にスペーサ7を並べて設置する際の作業性が良好となる。
第2の実施の形態におけるスペーサ7によれば、上述した過大な電磁力が巻線3に作用しても、巻線3の軸方向両端側のスペーサ7−3〜7−5に比べ、中央部のスペーサ7−1、7−2の方が変形し難くなる。言い換えると、作用する電磁力が相対的に大きい軸方向中央部のスペーサ7−1、7−2で変形量を小さくすることができる。一方、軸方向両端側のスペーサ7−3〜7−5では、作用する電磁力が相対的に小さいので、ヤング率が小さくても変形量が大きくなることを抑制することができる。従って、第1の実施の形態と同様に、10体のスペーサ7における変形量を小さくでき、巻線3全体として見た場合、過大な電磁力が作用しても巻線3の変位量を小さくすることができる。
ここで、本発明の各実施の形態を説明したが、本発明の他の実施の形態として、上記各実施の形態を全体的又は部分的に組み合わせたものでもよい。例えば、第1の実施の形態のように巻線3の軸方向でスペーサ7の厚みを変えつつ、第2の実施の形態のように巻線3の軸方向でスペーサ7のヤング率を変更してもよい。
また、本発明の実施の形態は上記の各実施の形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想の趣旨を逸脱しない範囲において様々に変更、置換、変形されてもよい。さらには、技術の進歩又は派生する別技術によって、本発明の技術的思想を別の仕方で実現することができれば、その方法を用いて実施されてもよい。したがって、特許請求の範囲は、本発明の技術的思想の範囲内に含まれ得る全ての実施態様をカバーしている。
また、本実施の形態では、本発明を変圧器に適用した構成について説明したが、上述した作用効果が得られるのであれば、他の電力用静止器に適用することも可能である。
なお、上記各実施の形態にて図示した内容は、説明用に模式的に表したものであり、上述した作用効果を発揮できれば、巻線3におけるコイルCやスペーサ7の数量、スペーサ7の形状等について変更してもよい。更に、第1の実施の形態のスペーサ7の厚み、第2の実施の形態のスペーサ7のヤング率を3種以上として変化させるようにしてもよい。
また、巻線3に締付け力を加える構成は、図1に示す締付ボルト5等に限られるものでなく適宜変更してもよい。
また、巻線3の1周当たりにおけるスペーサ7の配置数は、巻線3の軸方向において均一としてもよいし、巻線3の軸方向両端側に対して中央部の方が多くなるようにしてもよい。例えば、巻線3の軸方向中央部のスペーサ7について、図3のように巻線3の1周当たりの個数を18個とし、その個数を軸方向両端側のスペーサ7は17個以下に設定してもよい。これによっても、巻線3の軸方向両端側のスペーサ7に比べて中央部のスペーサ7の方が変形し難くなり、巻線3全体として見て変位量を小さくすることができる。
また、巻線3の軸方向から見たときに、巻線3の1周当たりにおけるスペーサ7の配置面積は、巻線3の軸方向において均一としてもよいし、巻線3の軸方向両端側に対して中央部の方が大きくなるように調整してもよい。この調整としては、上記のようにスペーサ7の個数を変えたり、巻線3の軸方向中央部の方が両端側より大きいサイズのスペーサ7にしたりすることが例示できる。このように配置面積を調整した場合も、巻線3の軸方向両端側のスペーサ7に比べて中央部のスペーサ7の方が変形し難くなり、巻線3全体として見て変位量を小さくすることができる。
1 変圧器
2 鉄心
3 巻線
7 スペーサ
C コイル

Claims (7)

  1. 鉄心と、前記鉄心の周りに巻回されて配置された巻線と、前記巻線のコイル間に配置された複数のスペーサとを備えた変圧器であって、
    前記スペーサは、前記巻線の軸方向一端側から他端側に亘るそれぞれのコイル間に配置され、前記軸方向両端側の前記スペーサに対して中央部の前記スペーサの方が前記軸方向の厚みが小さく形成されていることを特徴とする変圧器。
  2. 前記複数のスペーサは同一材質からなることを特徴とする請求項1に記載の変圧器。
  3. 前記軸方向で対称になる位置にそれぞれ配置された前記スペーサは、前記軸方向の厚みが同一に形成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の変圧器。
  4. 前記軸方向から見た前記巻線の1周当たりにおける前記スペーサの配置面積は、前記軸方向両端側に対して中央部の方が大きいことを特徴とする請求項1から請求項のいずれかに記載の変圧器。
  5. 鉄心と、前記鉄心の周りに巻回されて配置された巻線と、前記巻線のコイル間に配置された複数のスペーサとを備えた変圧器であって、
    前記スペーサは、前記巻線の軸方向一端側から他端側に亘るそれぞれのコイル間に配置され、前記軸方向両端側の前記スペーサに対して中央部の前記スペーサの方が、ヤング率が大きく設定され
    前記軸方向から見た前記巻線の1周当たりにおける前記スペーサの配置面積は、前記軸方向両端側に対して中央部の方が大きいことを特徴とする変圧器。
  6. 前記スペーサは、前記巻線のコイル間にて前記巻線の周方向に所定間隔を隔てて配置され、
    前記巻線の1周当たりにおける前記スペーサの配置数は、前記軸方向両端側に対して中央部の方が多いことを特徴とする請求項1から請求項のいずれかに記載の変圧器。
  7. 鉄心と、前記鉄心の周りに巻回されて配置された巻線と、前記巻線のコイル間に配置された複数のスペーサとを備えた変圧器であって、
    前記スペーサは、前記巻線の軸方向一端側から他端側に亘るそれぞれのコイル間に配置され、前記軸方向両端側の前記スペーサに対して中央部の前記スペーサの方が、ヤング率が大きく設定され、前記巻線のコイル間にて前記巻線の周方向に所定間隔を隔てて配置され、
    前記巻線の1周当たりにおける前記スペーサの配置数は、前記軸方向両端側に対して中央部の方が多いことを特徴とする変圧器。
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