JP6729072B2 - 給湯システム - Google Patents
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Description
(1)給湯システムの構成
(1−1)全体構成
本発明の第1実施形態に係る給湯システム1は、既設の燃焼加熱器4に接続されるものであり、図1〜図3に示すように、ヒートポンプ2、貯湯ユニット3、これらの管理や制御を行うコントローラ50、ユーザーへの情報表示やユーザーの操作受付を担うリモコン90、などを備えている。
燃焼加熱器4は、一般的に普及しているボイラ等であり、燃焼バーナー41及び流路42を有している。ここで、燃焼加熱器4は、燃焼バーナー41が、流路42を水が流れるときに点火する。これは燃焼加熱器4が有する一般的な機能である。また、燃焼バーナー41は、加熱能力が調整できるガスバーナーであるが、ここでは所定の火力で、流路42を流れる水を加熱するように予め設定される。したがって、流路42への水の流入出をトリガーとして、既設の燃焼バーナー41を稼働し、所定の火力で加熱対象の水を加熱する。
(1−3−1)ヒートポンプ
ヒートポンプ2は、水を加熱するための熱源装置として機能するユニットであり、後述する循環水配管30に接続される。ヒートポンプ2は、冷媒が循環する冷媒回路20、送風ファン24F、各種センサ、などを備える。なお、冷媒は、種々のものを使用できるが、ここでは二酸化炭素を使用する。
貯湯ユニット3は、市水(水道水)などの外部から供給される水を、ヒートポンプ2に送って加熱させ、ヒートポンプ2から戻ってきた水(湯)を蓄えるユニットである。
取水部81は、接続口を有し、市水(水道水)の供給管89aが接続される。
貯湯タンク35は、ヒートポンプ2によって加熱された水(湯)を、ユーザーが蛇口99を回して利用する前から予め蓄えておくタンクである。貯湯タンク35は、水が常に満たされている。そして、貯湯タンク35には、所定温度以上、ここでは70℃以上の高温の水(以下、高温水という。)の量をコントローラ50に通知するための、タンク温度分布検知センサが設けられる。タンク温度分布検知センサは、貯湯タンク35の下部から上部に向かって、順に、第1センサT1、第2センサT2、第3センサT3、第4センサT4、第5センサT5、第6センサT6の6つにより構成される。コントローラ50は、これらのタンク温度分布検知センサT1〜T6が検知する貯湯タンク35内の各高さ位置での水温およびリモコン90による設定に基づき、ヒートポンプ2を駆動させて沸き上げ運転を行う。沸き上げ運転とは、貯湯タンク35の中の水の温度が目的の温度に到達するまで水の熱量を上げていく運転である。
循環水配管30は、貯湯タンク35の中の水にヒートポンプ2で得られる熱を伝えるための回路であり、往き管31、水熱交換器22内の水管32w、戻り管33、および、循環用ポンプ34を有している。ここでは、循環水配管30(タンク流路)は、貯湯タンク35の出口から入口に向かう循環流路を形成する。往き管31は、貯湯タンク35の下端近傍と水熱交換器22内の水管32wの上流側端部とを接続する。戻り管33は、水熱交換器22内の水管32wの下流側端部と貯湯タンク35の上端近傍とを接続する。循環用ポンプ34は、往き管31の途中に設けられる。循環用ポンプ34は、出力を調整する電動ポンプであり、貯湯タンク35と水熱交換器22との間で水を循環させる役割を果たす。具体的には、循環水配管30では、循環用ポンプ34がコントローラ50からの指令を受けて駆動することにより、貯湯タンク35内の水のうち下部に存在している温度の低い水が、往き管31に流出し、水熱交換器22内の水管32wを通過することで温度が上昇し、戻り管33を介して貯湯タンク35の上端近傍に戻る。これにより、貯湯タンク35内の高温水とそれより温度が低い水との境界が上から下に向けて移動していき、貯湯タンク35内の高温水の量が増えていくことになる。
第1制御弁51は、ヒートポンプ2の上流側に設けられ、ヒートポンプ2の上流側で循環水配管30(循環流路)に接続するものである。具体的には、第1制御弁51は、循環水配管30の往き管31と燃焼加熱器4の入口側配管42aとの接続箇所に設けられる三方向電磁弁である。第1制御弁51は、通常は、往き管31がそのまま流れるように水路を開放する。一方、第1制御弁51は、後述するコントローラから「燃焼運転要求」を受け取ると、往き管31と、燃焼加熱器4の入口側配管42aとを連通する。この際、第1制御弁51の後の往き管31は遮断される。
取水給湯配管70は、外部の市水等から水の供給を受けつつ、貯湯タンク35に蓄えられている高温水を利用するための回路であって、取水管71、給湯管73(出湯流路)、バイパス管74、および、混合弁77を有する。
コントローラ50は、給湯システム1を制御するものであり、制御基盤に実装されたマイクロプロセッサ及びその周辺回路により構成される。ここでは、コントローラ50は、ヒートポンプ2及び貯湯ユニット3及びに分散して設けられており、全体として給湯システム1の動作を制御する。
リモコン90には、図3及び図4に示すように、必要な湯(水)の温度を設定するための湯温設定部91や、設定湯温や残湯量などを表示する表示部92などが設けられる。リモコン90は、ユーザーの設定入力を受け付けて、通信手段を介して各種命令をコントローラ50に送出する。
次に、図5のフローチャートを用いて本実施形態に係る給湯システム1の動作を説明する。
(3−1)
以上説明したように、本実施形態に係る給湯システム1は、ヒートポンプ2を用いるものであり、燃焼加熱器4に接続される。ここで、燃焼加熱器4は、加熱対象の水が流れる流路42と、この流路42を水が流れるときに点火する燃焼バーナー41とを有する。また、給湯システム1は、貯湯タンク35と、循環水配管30(タンク流路)と、入口側配管42a(加熱器流路)と、第1制御弁51と、コントローラ50(制御部)と、を備える。貯湯タンク35は、加熱対象の水を貯める。循環水配管30は、往き管31により、貯湯タンク35の出口に接続する。入口側配管42aは、燃焼加熱器4と往き管31とに接続する。第1制御弁51は、循環水配管30の往き管31と燃焼加熱器4の入口側配管42aとの接続箇所に設けられる。コントローラ50は、「燃焼運転要求」に応じて、第1制御弁51を制御して循環水配管30の往き管31と燃焼加熱器4の入口側配管42aとを流通させる。
また、本実施形態に係る給湯システム1は、貯湯タンク35内の水の温度を計測するタンク温度分布検知センサT1〜T6(温度計測部)をさらに備える。そして、コントローラ50が、貯湯タンク35内の水の温度が所定温度より低下した場合、「燃焼運転要求」を生成する。
また、本実施形態に係る給湯システム1は、循環水配管30が、タンク35の出口から入口に向かう循環流路を形成する。また、ヒートポンプ2が、この循環流路に接続する。また、第1制御弁51は、ヒートポンプの上流側に設けられる。そして、燃焼加熱器4は、ヒートポンプ2の上流側で循環流路に接続する。
(4−1)変形例1A
上記実施形態では、第1制御弁51は1個の三方向電磁弁で構成されていたが、これに限るものではなく、図6に示すように、2個の二方向電磁弁51a,51bを用いてもよい。この場合、通常は電磁弁51aが開状態であり、電磁弁51bが閉状態である。一方、燃焼加熱器4に水を流す場合は、電磁弁51aが閉状態にされ、電磁弁51bが開状態にされる。
上記実施形態では、ステップS5において、燃焼運転要求をする際の判断基準として、残湯量が0か否かで判断していたが、これに限らず、所定の残湯量を設定してもよい。例えば、残湯量1〜6のいずれか値を採ってもよいし、これ以外の任意の値を採ってもよい。
以下、既に説明した部分と同一の部分には略同一の符号を付し、重複した説明を省略する。他の実施形態と区別するために、本実施形態では添え字Aを付すことがある。
以下、既に説明した部分と同一の部分には略同一の符号を付し、重複した説明を省略する。他の実施形態と区別するために、本実施形態では添え字Bを付すことがある。
なお、本発明は、上記実施形態そのままに限定されるものではない。本発明は、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、本発明は、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより種々の発明を形成できるものである。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素は削除してもよいものである。さらに、異なる実施形態に構成要素を適宜組み合わせてもよいものである。
1A 給湯システム
1B 給湯システム
2 ヒートポンプ
3 貯湯ユニット
4 燃焼加熱器
30 循環水配管(タンク流路、循環流路)
31 往き管
33 戻り管
35 貯湯タンク(タンク)
41 燃焼バーナー
42 流路
42a 入口側配管
42b 出口側配管
50 コントローラ(制御部)
51 第1制御弁(制御弁)
52 第2制御弁(制御弁)
53 第3制御弁(制御弁)
70 取水給湯配管(タンク流路)
73 給湯管(出湯流路)
77 混合弁(給湯混合弁)
99 蛇口(供給先)
T1 タンク温度分布検知センサ、第1センサ(温度計測部)
T2 タンク温度分布検知センサ、第2センサ(温度計測部)
T3 タンク温度分布検知センサ、第3センサ(温度計測部)
T4 タンク温度分布検知センサ、第4センサ(温度計測部)
T5 タンク温度分布検知センサ、第5センサ(温度計測部)
T6 タンク温度分布検知センサ、第6センサ(温度計測部)
Claims (5)
- 加熱対象の水が流れる流路(42)と、前記流路を水が流れるときに点火する燃焼バーナー(41)とを有する燃焼加熱器(4)に接続される、ヒートポンプ(2)を用いた給湯システム(1,1A,1B)であって、
前記加熱対象の水を貯めるタンク(35)と、
前記タンクの出入り口に接続するタンク流路(30,70)と、
前記燃焼加熱器と前記タンク流路とに接続する加熱器流路(42a)と、
前記タンク流路と前記加熱器流路との接続箇所に設けられる制御弁(51,52,53)と、
前記制御弁を制御して前記タンク流路と前記加熱器流路とを流通させる制御部(50)と、
を備え、
制御部は、前記燃焼加熱器には接続されておらず、燃焼運転要求を前記制御弁に送出し、前記制御弁を制御して前記加熱器流路に水を流すか否かを制御する、給湯システム。 - 前記タンク内の水の温度を計測する温度計測部(T1〜T6)をさらに備え、
前記制御部は、前記タンク内の水の温度が所定温度より低下した場合、前記燃焼運転要求を生成する、
請求項1に記載の給湯システム。 - 前記タンク流路は、前記タンクの出口から入口に向かう循環流路(30)であり、
前記ヒートポンプは、前記循環流路に接続し、
前記制御弁(51)は、前記ヒートポンプの上流側に設けられ、
前記燃焼加熱器は、前記ヒートポンプの上流側で前記循環流路に接続する、
請求項1又は2に記載の給湯システム。 - 前記タンク流路は、前記タンクの出口から入口に向かう循環流路(30)であり、
前記ヒートポンプは、前記循環流路に接続し、
前記制御弁(52)は、前記ヒートポンプの下流側に設けられ、
前記燃焼加熱器は、前記ヒートポンプの下流側で前記循環流路に接続する、
請求項1又は2に記載の給湯システム。 - 供給先(99)に水を給湯するための給湯混合弁(77)をさらに備え、
前記タンク流路は、前記タンクの出口から前記給湯混合弁に向かう出湯流路(73)であり、
前記制御弁(53)は、前記給湯混合弁の上流側に設けられ、
前記燃焼加熱器は、前記給湯混合弁の上流側で前記出湯流路に接続し、
前記ヒートポンプは、前記タンクの他の出口から入口に向かう循環流路に接続する、
請求項1又は2に記載の給湯システム。
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JP2016129007A JP6729072B2 (ja) | 2016-06-29 | 2016-06-29 | 給湯システム |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2016129007A JP6729072B2 (ja) | 2016-06-29 | 2016-06-29 | 給湯システム |
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JP2018004125A JP2018004125A (ja) | 2018-01-11 |
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Family Applications (1)
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JP2016129007A Active JP6729072B2 (ja) | 2016-06-29 | 2016-06-29 | 給湯システム |
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2016
- 2016-06-29 JP JP2016129007A patent/JP6729072B2/ja active Active
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JP2018004125A (ja) | 2018-01-11 |
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