JP6728093B2 - 提供装置、提供方法および提供プログラム - Google Patents

提供装置、提供方法および提供プログラム Download PDF

Info

Publication number
JP6728093B2
JP6728093B2 JP2017062291A JP2017062291A JP6728093B2 JP 6728093 B2 JP6728093 B2 JP 6728093B2 JP 2017062291 A JP2017062291 A JP 2017062291A JP 2017062291 A JP2017062291 A JP 2017062291A JP 6728093 B2 JP6728093 B2 JP 6728093B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
user
period
amount
power
providing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2017062291A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018165862A (ja
Inventor
寺島 芳樹
芳樹 寺島
圭 刈谷
圭 刈谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP2017062291A priority Critical patent/JP6728093B2/ja
Publication of JP2018165862A publication Critical patent/JP2018165862A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6728093B2 publication Critical patent/JP6728093B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)

Description

本発明の実施形態は、提供装置、提供方法および提供プログラムに関する。
近年、HEMS(Home Energy Management System)と呼ばれる電力管理システムが提案されている。このようなHEMSの技術として、住宅内の電気機器の消費電力量を機器ごと或いは系統毎に測定し、利用者に対して提示する機能や、端末装置から住宅内の電気機器を制御する機能等が知られている。
東芝ライテック株式会社 FEMINITY [インターネット 平成29年3月17日検索]: <URL: http://feminity.toshiba.co.jp/feminity/hems/control.html>
ここで、HEMSの導入に対する補助金の条件として、測定された消費電力量の履歴を所定の期間保持することが義務付けられる場合がある。そこで、消費電力量を測定し、測定した消費電力量の履歴を保持するサービスを、定額制の課金態様で提供することが考えられる。
しかしながら、定額制の課金態様では、利用者に対して適切な態様でサービスを提供できない恐れがある。例えば、上述したサービスを定額制の課金態様で提供する場合、利用者が課金を行った場合は、対応する期間の間、消費電力量を測定し、測定した消費電力量の履歴を保持することとなる。しかしながら、利用者が課金を行わなかった未課金期間が存在する場合は、未課金期間における消費電力量の測定および履歴の保持が行われないため、補助金の申請等のために消費電力量の履歴を遡って取得したい場合等に、消費電力量を提供することができない恐れがある。
本発明が解決しようとする課題は、消費電力量の測定と履歴の保持を適切な課金態様で提供することである。
実施形態の一例に係る提供装置は、所定の施設における電力量を継続的に取得する取得部と;前記電力量の提供要求を利用者から受付けた場合は、所定の期間における利用者の課金状態を特定する特定部と;前記所定の期間内に前記利用者が課金を行っていない期間である非課金期間が存在する場合は、当該非課金期間の存在を前記利用者に通知する通知部と;前記利用者から前記非課金期間に対応する課金が新たに行われた場合は、前記所定の期間において取得された電力量を前記利用者に提供し、前記利用者から前記非課金期間に対する課金が行われなかった場合は、当該非課金期間よりも後に取得された電力量のみを前記利用者に提供する提供部と;を有することを特徴とする。
実施形態の一例に係る提供装置によれば、消費電力量の測定と履歴の保持を適切な課金態様で提供することができる。
図1は、実施形態に係る提供装置の一例を示す図である。 図2は、実施形態に係る提供装置が有する機能構成の一例について説明する図である。 図3は、実施形態に係る電力量履歴データベースに登録される情報の一例を示す図である。 図4は、実施形態に係る提供装置がリストに含めるログの期間を説明するための図である。 図5は、実施形態に係る提供装置が提供する情報の一例を示す図である。 図6は、実施形態に係る提供装置が実行する提供処理の流れの一例を示すフローチャートである。
以下、図面を参照して、実施形態に係る提供装置、提供方法および提供プログラムを説明する。実施形態において同一の機能を有する構成には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。なお、以下の実施形態で説明する提供装置、提供方法および提供プログラムは、一例を示すに過ぎず、実施形態を限定するものではない。
例えば、以下の実施形態では、提供装置、提供方法および提供プログラムは、所定の施設として、住宅に設置された各種家電装置等の家電群が消費した消費電力量のログを保持するとともに、利用者Uに対してログを提供する提供処理を行うが、住宅以外にも、ビルディングや工場等といった任意の施設に設置された家電装置や電気機器等の各種負荷の消費電力量のログを保持してもよい。また、以下の各実施形態は、矛盾しない範囲内で適宜組みあわせてもよい。
以下の実施形態に係る提供装置10は、取得部41と、特定部42と、通知部43と、提供部46とを有する。取得部41は、所定の施設(例えば、住宅HM)における電力量を継続的に取得する。特定部42は、電力量の提供要求を利用者Uから受付けた場合は、所定の期間における利用者Uの課金状態を特定する。通知部43は、所定の期間内に利用者Uが課金を行っていない期間である非課金期間が存在する場合は、非課金期間の存在を利用者Uに通知する。提供部46は、利用者Uから非課金期間に対応する課金が新たに行われた場合は、所定の期間において取得された電力量を利用者Uに提供し、利用者Uから非課金期間に対する課金が行われなかった場合は、非課金期間よりも後に取得された電力量のみを利用者Uに提供する。
また、以下の実施形態に係る提供装置10は、非課金期間よりも後に取得された電力量のみを利用者Uに提供する際に、非課金期間の存在と、非課金期間に対する新たな課金が可能である旨とを利用者Uに通知する。また、提供装置10は、非課金期間の存在が通知された後で、非課金期間に対応する課金が新たに行われた場合は、所定の期間において取得された電力量を利用者Uに提供する。
また、以下の実施形態に係る提供装置10は、利用者Uに提供する電力量のリストを生成し、生成後にリストを取得するための統一資源位置指定子(URL:Uniform Resource Locator)を利用者Uに提供する。
また、以下の実施形態に係る提供装置10は、非課金期間よりも後に取得された電力量のリストと、非課金期間の存在を通知するメッセージとを取得するための統一資源位置指定子を利用者Uに提供する。
また、以下の実施形態に係る提供装置10は、利用者Uの目的に応じた粒度で電力量をまとめたリストを生成する。
また、以下の実施形態に係る提供装置10は、所定の申請に用いるための電力量のリスト、所定の施設に設置された電気機器の劣化度を推定するための電力量のリスト、または、電力量を表示するためのリストのいずれか1つを生成する。
また、以下の実施形態に係る提供装置10は、少なくとも、所定の施設に設置された分散電源が蓄電または出力した電力量を取得する。
また、以下の実施形態に係る提供装置10は、推定部45を有する。推定部45は、取得した電力量に基づいて、所定の施設に設置されていない電気機器を推定し、推定した電気機器が所定の施設に設置された場合の電力量を推定する。そして、提供装置10は、取得した電力量と、推定した電力量とを利用者Uに提供する。
[実施形態]
(提供装置の概要)
以下、提供装置の一例について説明する。図1は、実施形態に係る提供装置の一例を示す図である。図1に示す例では、提供装置10は、住宅HMに設置されたHGW(Home Gateway)100および利用者Uが利用する利用者端末200とインターネット等といった任意のネットワークN(例えば、図2参照)を介して通信可能に接続されている。なお、提供装置10は、任意の数の住宅HMに設置された任意の数のHGW100や任意の数の利用者端末200と通信可能であってもよく、任意の種別のHGW100および利用者端末200と通信可能であってもよい。
提供装置10は、後述する提供処理を実行する情報処理装置であり、例えば、サーバ装置やクラウドシステム等により実現される。例えば、提供装置10は、所定の時間間隔(例えば、30分ごと)に、住宅HMに設置された冷蔵庫、洗濯機、照明装置等といった各種家電装置を含む家電群LDが消費した電力量を取得し、取得した電力量のログを所定の期間(例えば、10年間)保持する。
ここで、住宅HMは、複数の家電を含む家電群LD等といった電力を消費する装置(すなわち、負荷装置)が設置されており、電力を消費する施設である。例えば、住宅HMには、HGW100、分電盤HD、家電群LD、および太陽光パネルPVが設置されるとともに、住宅HMの外部には、スマートメータMTが設置されており、所謂HEMS(Home Energy Management System)と呼ばれるシステムが構築されている。
系統電源CPは、住宅HMに電力を供給する外部電源であり、電力を住宅HMに供給する。
スマートメータMTは、系統電源CPから供給された電力、すなわち系統電源CPから買電した電力や、系統電源CP側へ供給した電力、すなわち売電した電力を計量するメータである。すなわち、スマートメータMTは、系統電源CPから供給される電力を計測する。
ここで、スマートメータMTは、計測した系統電源CPから供給される電力に関する情報を、ホームゲートウェイGWに送信する。例えば、スマートメータMTは、図示しない変流器(CT:Current Transformer)等により、系統電源CPから供給される電力を計測する。例えば、スマートメータMTは、売電した電力を計量するメータと、買電した電力を計量するメータとを各々含んでもよい。また、例えば、スマートメータMTは、住宅用分電盤HDと系統電源CPとの間に設けられ、売電した電力を計量したり、買電した電力を計量してもよい。また、スマートメータMTの計測情報は、ホームゲートウェイGWを介して所定の表示装置に表示させてもよい。
太陽光パネルPVは、例えば、太陽電池素子(セル)を必要枚数配列し、樹脂や強化ガラスなどによりパッケージ化した太陽電池モジュールであり、ソーラーパネルとも呼ばれる。なお、太陽光パネルPVに用いられるセルは、どのようなセルであってもよい。例えば、太陽光パネルPVに用いられるセルは、シリコン系のセルや化合物系のセルや有機系のセルなど、目的に応じて種々のセルが適宜選択されてもよい。
蓄電池BTは、住宅HMに設置され、電力の蓄電を行う。例えば、蓄電池BTは、電力を蓄電可能な二次電池(バッテリ)である。例えば、蓄電池BTは、分電盤HDから提供された電力を蓄電するとともに、所定の条件が満たされた場合に、分電盤HDを介して、家電群LD等に蓄電した電力を供給する。
なお、蓄電池BTは、充電を行うことにより電気を蓄えることができ、繰り返し充放電して使用することが出来る電池であれば任意の電池を蓄電部BTとして採用してよい。例えば、蓄電池BTとしては、リチウムイオン電池や鉛電池やニッケル水素電池など、目的に応じて種々の蓄電池を蓄電部BTとして採用してよい。また、蓄電池BTは、電力を蓄える機能を有すればどのような構成であってもよく、例えば、電気自動車やプラグインハイブリッド自動車等であってもよい。
分電盤HDは、住宅HMの配線に電気を分ける装置である。例えば、分電盤HDは、漏電が発生した際に住宅HM全体に供給される電力を遮断する漏電遮断器(すなわち、主幹ブレーカ)や、配線ごとに供給される電力を遮断する配線用遮断器(すなわち、分岐ブレーカ)といった種々の機器を含む。このような分電盤HDは、例えば、系統電源CPからスマートメータMTを介して供給される電力を、家電群LDに含まれる各種の負荷装置に供給する。
また、分電盤HDは、太陽光パネルPVによって発電された電力を家電群LDに供給する機能を有する。なお、分電盤HDは、太陽光パネルPVによって発電された電力を各種の蓄電池に蓄電させ、蓄電池に蓄電させた電力を家電群LDに供給してもよい。また、分電盤HDは、例えば、夜間等に系統電源CPから供給された電力を蓄電池BTに蓄電させ、蓄電池BTに蓄電させた電力を家電群LDに供給してもよい。なお、分電盤HDは、住宅HMに蓄電池BTが設置されている場合、系統電源CPからの電力を振り分ける分電盤と、蓄電池BTに対する蓄電や蓄電池BTからの電力を振り分ける分電盤とにより構成されてもよい。
家電群LDは、電力を消費する各種の負荷装置であり、いわゆる家電である。例えば、家電群LDには、冷蔵庫、洗濯機、テレビジョン等という日常的に利用される負荷装置のみならず、空調装置等といった季節や気候条件等に応じて使用される負荷装置、すなわち、季節性を有する負荷装置を含む。
なお、家電群LD、分電盤HDおよびスマートメータMTは、無線LAN(Local Area Network)やHAN(Home Area Network)、電力メータ情報発信サービス(Bルートサービス)等といった任意の通信規格により通信可能であるものとする。例えば、図1において、各構成間を結ぶ点線は電気的な接続関係を示し、各構成間を結ぶ実線は情報の送受信が可能な接続関係を示す。なお、提供装置の各構成の接続関係は図1に示した接続関係に限らず、他の接続関係であってもよい。例えば、点線で結ばれた各構成間において情報の送受信が可能であってもよいし、実線で結ばれた各構成間において電気的な接続関係があってもよい。
HGW100は、ネットワークNと住宅HM内のネットワークとの間の情報の送受信を可能にするネットワーク機器である。なお、HGW100とネットワークNとの間に、所定の中継機器(例えばブロードバンドルータ)等が設けられる場合があるが、図1においては説明を省略する。また、HGW100は、各構成間の情報の送受信を可能にする。例えば、HGW100は、分電盤HDと家電群LDとの間の情報の送受信や、家電群LDに含まれる負荷装置同士の間の情報の送受信を可能としてもよい。
また、HGW100は、住宅HMにおける電力量を取得する機能を有する。例えば、HGW100は、スマートメータMTとの間で通信を行い、スマートメータMTが計測した電力量、すなわち、住宅HMに供給された電力量を供給電力量として取得する。また、HGW100は、分電盤HDと太陽光パネルPVとの間に設置されたセンサCTaや、分電盤HDと家電群LDとの間に設置されたセンサCTb、蓄電池BTと分電盤HDとの間に設置されたセンサCTcと通信を行うことで、各負荷装置が消費した電力量、太陽光パネルPVが発電した電力量、および蓄電池BTが蓄電または供給した電力量を取得する。なお、HGW100は、分電盤HDとの間で通信を行い、分電盤HDが各系統電源ごとに測定した電力量を取得してもよい。また、HGW100は、各負荷装置との間で通信を行うことで、各負荷装置が消費した電力量を取得してもよい。
また、HGW100は、各負荷装置に関する情報(以下、「装置情報」と記載する。)を取得する。例えば、HGW100は、冷蔵庫であるか、空調装置であるか等といった各負荷装置の種別を示す装置情報を収集する。なお、HGW100は、例えば、稼働時間や稼働時期、電力量等、負荷装置に関する情報であれば、任意の情報を装置情報として収集してよい。そして、HGW100は、取得した電力量や装置情報を提供装置10へと送信する。
なお、HEMSにおいては、分電盤HDが電力を供給する分岐ごとに、どの負荷装置が設置されているかを分電盤HDやHGW100、図示を省略した管理サーバ等が管理する場合がある。このような場合、HGW100は、分電盤HDや管理サーバ等と通信を行うことで、各分岐の先に設置された付加情報の装置情報を取得するとともに、各分岐ごとの電力量を取得し、取得した電力量や装置情報を提供装置10へ送信してもよい。
なお、本説明における「電力量」とは、所謂瞬時値であってもよく、所定の期間において測定された積算電力量であってもよい。
(提供処理について)
ここで、HEMSの導入に対して補助金が設定される場合があるが、このような補助金の条件として、測定された電力量の履歴を所定の期間保持することが義務付けられる場合がある。そこで、電力量を測定し、測定した電力量の履歴を保持するサービスを、定額制の課金態様で提供することが考えられる。
しかしながら、定額制の課金態様では、利用者に対して適切な態様でサービスを提供できない恐れがある。例えば、上述したサービスを定額制の課金態様で提供する場合、利用者が課金を行った場合は、対応する期間の間、電力量を測定し、測定した電力量の履歴を保持することとなる。しかしながら、利用者が課金を行わなかった未課金期間が存在する場合は、未課金期間における電力量の測定および履歴の保持が行われないため、補助金の申請等のために電力量の履歴を遡って取得したい場合等に、電力量を提供することができない恐れがある。
そこで、提供装置10は、以下の提供処理を実行する。まず、提供装置10は、利用者Uの課金状態にかかわらず、住宅HMで買電または売電された電力量を継続的に取得する。また、提供装置10は、電力量の提供要求を利用者Uから受付けた場合は、所定の期間(例えば、2年分)における利用者Uの課金状態を特定する。そして、提供装置10は、所定の期間内に利用者Uが課金を行っていない期間である非課金期間が存在する場合は、非課金期間の存在を利用者Uに通知する。また、提供装置10は、非課金期間よりも後に取得された電力量のみを利用者Uに提供する。一方、提供装置10は、利用者Uから非課金期間に対応する課金が新たに行われた場合は、所定の期間において取得された電力量を利用者Uに提供する。
すなわち、提供装置10は、利用者Uからの課金状態にかかわらず、提供対象となる電力量の履歴(以下、「ログ」と記載する場合がある。)を取得し、保持する。そして、提供装置10は、利用者Uから所定の期間におけるログの配信要求(以下、「ログ要求」と記載する場合がある。)を受付けた場合は、所定の期間において未課金期間が存在するか否かを判定し、未課金期間が存在する場合には、未課金期間よりも後に取得されたログのみを利用者Uに提供する。一方、提供装置10は、未課金期間が存在する場合は、利用者Uに対して未課金期間の存在を通知することで、未課金期間に対する後発的な課金を促し、利用者Uが未課金期間に対する課金を新たに行った場合には、所定の期間内に取得したログ、すなわち、未課金期間内に取得したログを利用者Uに対して提供する。
このように、提供装置10は、利用者Uが補助金の申請等のために電力量の履歴を遡って取得したい場合等に、後発的な課金による電力量の履歴を提供することができるので、電力量の測定と履歴の保持を適切な課金態様で提供することができる。
(提供処理の一例について)
続いて、図1を用いて、提供処理の流れの一例について説明する。まず、住宅HMに設置されたHGW100は、家電群LD等の各電力量を取得する(ステップS1)。なお、HGW100は、太陽光パネルPVの発電力やスマートメータMTが測定した供給電力量、蓄電池BTが蓄電した電力量や放電した電力量等についても同様に電力量として取得してもよい。
そして、提供装置10は、所定の時間間隔で、HGW100が取得した電力量を継続的に収集する(ステップS2)。このような場合、提供装置10は、収集した電力量を、電力量が取得された日時におけるログデータとして、所定の期間ごとの課金状態と対応付けて記憶する(ステップS3)。
例えば、提供装置10は、「期間#1−1」が示す期間において取得した電力量をログデータ「ログ#1−1」とし、住宅HMを示す識別子である「住宅#1」および「期間#1−1」と対応付けて記憶する。また、提供装置10は、例えば、住宅HMに居住する利用者Uからの各種課金を管理するデータサーバ300(例えば、図2を参照)から、「期間#1−1」における利用者Uの課金状態を取得する。そして、提供装置10は、取得した課金状態を、対応する期間のログデータと対応付けて記憶する。より具体的な例を挙げると、提供装置10は、課金が月極めで行われる場合、2017年2月の間に測定および収集された電力量を、2017年2月のログデータとして保持するとともに、2017年2月分の課金が行われたか否かを示す課金情報をログデータと対応付けて記憶する。
続いて、提供装置10は、利用者Uが使用する利用者端末200からログ要求を受付ける(ステップS4)。このような場合、提供装置10は、ログデータをまとめたリストの生成に要する時間を推定し、推定した時刻を利用者端末200に通知する。そして、提供装置10は、利用者Uの課金状態を確認し、非課金期間よりも後のログデータから電力量のリストを生成するとともに、リストとともに非課金期間の通知を表示させるためのURLを設定する(ステップS5)。
例えば、提供装置10は、期間#1−1から期間#1−4までのログ要求を受付けたものとする。このような場合、提供装置10は、ログデータを対応付けられた利用者Uの課金情報を参照し、期間#1−1から期間#1−4までの間に非課金期間があったか否かを判定する。例えば、図1に示す例では、期間#1−2が非課金期間となる。このように、非課金状態があった場合には、提供装置10は、非課金期間よりも後のログデータのみを用いて、リストを生成する。例えば、提供装置10は、期間#1−2よりも後の期間である期間#1−1のログデータのみを用いて、リストの生成を行う。
また、提供装置10は、生成したリストとともに、非課金期間が存在するため、非課金期間よりも前のログデータが提供できない旨の非課金通知を生成する。そして、提供装置10は、所定のウェブ領域に生成したリストと通知とを配置するとともに、所定のウェブ領域にアクセスするためのURLを生成する。そして、提供装置10は、生成したURLを利用者端末200に通知する(ステップS6)。すなわち、提供装置10は、非課金期間よりも後に取得された電力量のリストと、非課金期間の存在を通知するメッセージとを取得するためのURLを、リストの生成後に利用者Uに提供する。例えば、提供装置10は、各種プッシュ通知や、メール形式でURLを利用者Uに提供すればよい。
このような場合、利用者Uは、通知されたURLにアクセスすることで、リストと非課金通知とをダウンロードする(ステップS7)。この結果、利用者Uは、非課金期間が存在するために、所望する期間の電力量のリストを取得できないことを認識できる。
ここで、利用者Uは、所望する期間の電力量のリストを取得するため、追加課金を行ったものとする(ステップS8)。例えば、提供装置10は、非課金通知に、追加課金の申し込みや登録を受付けるためのウェブコンテンツにアクセスするためのURLを含めておき、利用者Uによる追加課金を誘導する。そして、提供装置10は、利用者Uからの追加課金が行われた場合は、追加課金が行われた期間における課金情報を、非課金期間を示す「無し」から課金期間を示す「有り」へと更新する。
そして、提供装置10は、所定の期間のログデータから電力量のリストを生成し、リストを生成するためのURLを設定する(ステップS9)。例えば、提供装置10は、ステップS5を再度実行することで、所定の期間に非課金期間が存在するか否かを判定し、存在しない場合には、所定の期間内に取集したログデータを用いたリストを生成する。そして、提供装置10は、生成したリストをダウンロードするためのURLを利用者端末200に通知する(ステップS10)。この結果、利用者Uは、所望する期間の電力量のリストをダウンロードすることができる(ステップS11)。
(リストについて)
ここで、提供装置10は、任意の形式のリストを生成してもよい。例えば、提供装置10は、CSV(comma-separated values)形式で家電群LDの型番、電力量、電力量の計測日時等を示すリストを生成してもよい。また、提供装置10は、スマートメータMTが測定した供給電力量や太陽光パネルPVの発電量、蓄電池BTが供給した電力量等を含むリストを生成してもよい。
また、例えば、提供装置10は、利用者Uによるリストの利用目的に応じて、異なるリストを生成してもよい。例えば、提供装置10は、利用者Uが指定した家電群LD、蓄電池BT、太陽光パネルPVに関する電力量のみを示すリストを生成してもよい。また、提供装置10は、利用者Uの目的に応じた粒度で電力量をまとめたリストを生成してもよい。
例えば、提供装置10は、補助金等の所定の申請に用いるための電力量のリスト、住宅HMに設置された電気機器の劣化度を推定するための電力量のリスト、または、電力量を表示するためのリストの指定を利用者Uから受付ける。そして、提供装置10は、利用者Uが補助金等の所定の申請に用いるための電力量のリストを指定した場合には、以下の処理を実行する。例えば、提供装置10は、30分ごとの積算電力量を収集しており、申請に用いるリストが1日ごとの積算電力量である場合、収集した積算電力量から1日ごとの積算電力量を算出し、算出した1日ごとの積算電力量を示すリストを生成してもよい。
また、例えば、提供装置10は、住宅HMに設置された電気機器の劣化度を推定するための電力量のリストを利用者Uが指定した場合には、収集した積算電力量から1年ごとの積算電力量を算出し、算出した1年ごとの積算電力量を示すリストを生成してもよい。このような1年ごとの積算電力量のリストを表示することで、例えば、蓄電池BTが蓄電したり供給したりする電力量の変遷を利用者Uに示すことができ、結果として、蓄電池BTの劣化度を利用者Uに示すことができる。
また、例えば、利用者端末200には、1月ごとの積算電力量の棒グラフ等を表示するアプリケーションがインストールされている場合がある。そこで、提供装置10は、電力量を表示するためのリストを利用者Uが指定した場合には、収集した積算電力量から1月ごとの積算電力量を算出し、算出した1月ごとの積算電力量を示すリストを生成してもよい。
なお、提供装置10は、利用者Uが指定した種別に応じた家電装置、蓄電池BT、太陽光パネルPVに関する電力量を抽出し、抽出した電力量のみを示すリストを生成してもよい。例えば、提供装置10は、補助金等の所定の申請に用いるための電力量のリストを選択した場合には、補助金の申請に必要なログデータとして、例えば、蓄電池BTや太陽光パネルPVに関する電力量と、スマートメータMTが測定した供給電力量とを抽出する。そして、提供装置10は、抽出した各種の電力量を含むリストを生成してもよい。また、提供装置10は、電力量を表示するためのリストを利用者Uが指定した場合には、スマートメータMTが測定した供給電力量のみを示すリストを生成してもよい。また、例えば、提供装置10は、蓄電池BTが蓄電した電力量と、放電した電力量とをそれぞれ個別に示すリストを生成してもよい。
また、提供装置10は、上述した目的以外にも、利用者Uが所望する目的に応じた粒度(例えば、期間)で、各電力量をまとめたリストを生成してよい。このような粒度は、リストに電力量のうち、どの装置(蓄電池BT、太陽光パネルPV、スマートメータMTまたは家電群LD)に関する電力量を表示するか、どのような粒度で表示するか、どのような電力量が必要かといった各種の要望に応じて任意の設定が可能である。
(電力量について)
ここで、提供装置10は、HGW100のみならず、他の任意のルートで電力量を収集してもよい。例えば、スマートメータMTは、測定した供給電力量を電力会社のサーバ装置へと送信する場合がある。このような場合、提供装置10は、電力会社のサーバ装置から供給電力量を取得してもよい。
また、提供装置10は、住宅HMに設置された任意の装置に関する電力量(すなわち、消費電力量や供給電力量)を収集して良い。例えば、太陽光パネルPVや蓄電池BT等といった各種の分散電源は、購入に対し補助金が設定される場合がある。そこで、提供装置10は、少なくとも、住宅HMに設置された蓄電池BTや太陽光パネルPVが蓄電若しくは供給した電力量を収集すればよい。また、例えば、提供装置10は、蓄電池BTが蓄電した電力量や供給した電力量のみならず、蓄電池BTが蓄電している電力量(すなわち、充電量)を収集してもよい。
なお、提供装置10は、図1に示す太陽光パネルPVや蓄電池BT以外にも、電気自動車が有する蓄電池、ガス等を用いた各種燃料電池等、住宅HMに電力を供給可能な分散電源であれば、任意の分散電源に関する電力量を収集してよい。
(追加課金について)
例えば、提供装置10は、非課金期間よりも後に取得された電力量のみを利用者Uに提供する際に、非課金期間の存在と、非課金期間に対する新たな課金が可能である旨とを利用者Uに通知してもよい。そして、提供装置10は、非課金期間の存在が通知された後で、非課金期間に対応する課金が新たに行われた場合は、所定の期間において取得された電力量を利用者Uに提供してもよい。
なお、このような非課金期間に対する事後的な追加課金については、通常の課金額よりも割増した課金額が採用されてもよい。また、提供装置10は、過去の非課金期間に対する一括的な追加課金を受付けてもよい。
(リコメンドについて)
ここで、提供装置10が収集した電力量の情報は、住宅HMに設置された電気機器および設置されていない電気機器を示唆する情報であると言える。そこで、提供装置10は、リストの提供とともに、住宅HMに設置されていない省エネルギー機器等のリコメンドを行ってもよい。例えば、提供装置10は、取得した電力量に基づいて、住宅HMに設置されていない電気機器を推定し、推定した電気機器が住宅HMに設置された場合の電力量を推定する。そして、提供装置10は、取得した電力量と、推定した電力量とを利用者Uに提供してもよい。
例えば、提供装置10は、収集した電力量から、住宅HMに蓄電池BTや太陽光パネルPVといった各種の分散電源が設置されているか否かを判定し、設置されていないと判定した場合は、住宅HMに分散電源を設置した場合の供給電力量と電気料金とのシミュレーションを生成する。そして、提供装置10は、収集した電力量のリストとともに、シミュレートとした供給電力量と電気料金とのリストを利用者Uに提供する。なお、提供装置10は、例えば、「蓄電池を導入すると電気料金が安くなりますよ。」等というように、リコメンド対象となる機器の購入を促すメッセージと共に、収集した電力量のリストを表示させ、利用者Uがメッセージを選択した場合には、シミュレートした供給電力量と電気料金とのリストを利用者端末200に表示させてもよい。
また、提供装置10は、住宅HMに設置されている家電群LDの中から、現行の家電装置よりも消費電力が高いと推定される家電装置を特定し、特定した家電装置を現行の家電装置と交換する旨のメッセージを提供してもよい。また、提供装置10は、特定した家電装置を現行の家電装置に変更した場合の供給電力量や電気量を示すリストを生成してもよい。
(提供装置の機能構成について)
以下、図2を用いて、上述した機能を発揮する提供装置10が有する機能構成の一例について説明する。図2は、実施形態に係る提供装置が有する機能構成の一例について説明する図である。図2に示す例では、提供装置10は、通信部20、記憶部30、および制御部40を有する。
通信部20は、HGW100、利用者端末200、およびデータサーバ300との間で双方向通信を行う通信部であり、例えば、NIC(Network Interface Card)等により実現される。
記憶部30は、提供装置10が有する揮発性または不揮発性のメモリであり、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、フラッシュメモリ、RAM(Random Access Memory)等の記憶装置により実現される。また、図2に示す例では、記憶部30には、電力量履歴データベース31が登録されている。
電力量履歴データベース31には、収集した電力量が登録される。例えば、図3は、実施形態に係る電力量履歴データベースに登録される情報の一例を示す図である。図3に示す例では、電力量履歴データベース31には、「住宅ID(Identifier)」、「分散電源情報」、「ゲートウェイID」、「端末装置ID」、「期間」、「課金情報」および「ログデータ」といった項目を有する情報が登録される。
ここで、「住宅ID」とは、各住宅HMを識別するための情報である。また、「分散電源情報」とは、対応づけられた「住宅ID」が示す施設に、太陽光パネルPV、充電池、燃料電池、EV(Electric Vehicle)等といった各種分散電源が設置されているか否かを示す情報である。また、「ゲートウェイID」とは、対応づけられた「住宅ID」が示す施設に設置されたゲートウェイ装置、すなわち、HGW100等の消費電力量を取得する取得装置を識別するための情報である。また、「端末装置ID」とは、対応付けられた「住宅ID」が示す施設におけるお出かけ通知や故障通知の送信先となる利用者端末200の識別子である。
また、「期間」とは、対応付けられた電力量が測定された期間を示す情報である。また、「課金情報」とは、対応付けられた「期間」が課金期間であるか、非課金期間であるかを示す情報である。また、「ログデータ」とは、対応付けられた「住宅ID」が示す施設における各種電力量であって、対応付けられた「期間」に測定された電力量を示す情報、すなわち、ログデータである。
例えば、図3に示す例では、電力量履歴データベース31には、住宅ID「住宅#1」、分散電源情報「有り」、ゲートウェイID「100」、端末装置ID「端末装置#1」、期間「期間#1−1」、課金情報「有り」、ログデータ「ログ#1−1」が対応付けて登録されている。このような情報は、住宅ID「住宅#1」が示す住宅HMに、分散電源が設置されており、ゲートウェイID「100」が示すHGW100が設置され、各種通知の送信先が、端末装置ID「端末装置#1」が示す利用者端末200である旨を示す。また、このような情報は、期間「期間#1−1」に対する利用者Uの課金が行われており、期間「期間#1−1」に収集したログデータが「ログ#1−1」である旨を示す。図3に示すように、提供装置10は、課金情報が「無し」(すなわち、非課金期間)である期間「期間#1−2」においても、ログデータ、すなわち、電力量の収集を行う。
なお、図3に示す例では「住宅#1」、「端末装置#1」、「期間#1−1」、「ログ#1−1」等といった概念的な値について記載するが、実際には、住宅HMや利用者端末200を識別するための文字列、期間を示す数値、収集した各種電力量等が登録される。
図2に戻り説明を続ける。制御部40は、各種の情報処理を実行する演算装置であり、例えば、CPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processing Unit)等の電子回路や、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路を採用できる。制御部40は、各種の処理手順を規定したプログラムや制御データを格納するための内部メモリを有し、これらによって種々の処理を実行する。制御部40は、各種のプログラムが動作することにより各種の処理部として機能する。
図2に示す例では、制御部40は、取得部41、特定部42、通知部43、生成部44、推定部45、および提供部46を有する。取得部41は、所定の施設における電力量を継続的に取得する。例えば、取得部41は、少なくとも、所定の施設に設置された分散電源が蓄電または出力した電力量を取得する。
例えば、取得部41は、所定の時間間隔で、住宅HMに設置されたHGW100に対し、スマートメータMTが測定した供給電力量、家電群LDが消費した電力量、太陽光パネルPVの発電量、蓄電池BTが充電した電力量および放電した電力量を要求し、HGW100が取得した電力量を取得する。なお、取得部41は、各装置ごとに異なる時間間隔で電力量の収集を行ってもよく、所定の装置に関する電力量のみを収集してもよい。そして、取得部41は、取得された電力量を示すログデータを生成し、各電力量が測定された期間と対応付けて、電力量履歴データベース31に登録する。
特定部42は、電力量の提供要求を利用者Uから受付けた場合は、所定の期間における利用者Uの課金状態を特定する。まず、特定部42は、所定のタイミングで、利用者Uの課金を管理する外部のデータサーバ300に対し、各期間における課金状態を問い合わせる。そして、特定部42は、問い合わせの結果を期間と対応付けて電力量履歴データベース31に登録する。
また、特定部42は、利用者Uの利用者端末200から、ログ要求を受付けた場合は、ログの要求対象となる期間を特定し、特定した期間が課金期間であるか非課金期間であるかを特定する。例えば、特定部42は、電力量履歴データベース31を参照し、ログの要求期間に含まれる全ての期間と対応付けられた課金情報を参照し、ログの要求期間に含まれる各期間が課金期間であるか非課金期間であるかを特定する。
通知部43は、所定の期間内に利用者Uが課金を行っていない期間である非課金期間が存在する場合は、非課金期間の存在を利用者Uに通知する。例えば、通知部43は、特定部42によって、非課金期間が特定された場合は、非課金期間の存在と共に、非課金期間に対する追加課金が可能である旨のメッセージを生成する。そして、通知部43は、生成したメッセージを利用者Uに通知する。例えば、通知部43は、生成部44によって生成されるリストが利用者端末200に送信される際に、リストと共に提供されるメッセージを生成し、生成したメッセージを提供部46に出力する。
生成部44は、利用者Uに提供する電力量のリスト(以下、「電力量リスト」と記載する。)を生成する。例えば、生成部44は、利用者Uの目的に応じた粒度で電力量をまとめた電力量リストを生成する。例えば、生成部44は、ログの要求対象となる期間に非課金期間が含まれると特定部42により特定された場合は、特定された非課金期間よりも後の期間のログデータのみを抽出する。より具体的には、生成部44は、処理日時から最も直近の非課金期間よりも後のログデータを抽出する。また、生成部44は、非課金期間が特定されなかった場合、すなわち、ログの要求対象となる全ての期間が課金期間である場合には、ログの要求対象となる全ての期間のログデータを抽出する。
また、生成部44は、ログ要求から所定の申請に用いるための電力量リスト、所定の施設に設置された電気機器の劣化度を推定するための電力量リスト、または、電力量を表示するための電力量リストのいずれを利用者Uが指定しているかを特定する。そして、生成部44は、利用者Uが指定した電力量リストを生成するための電力量リストを、抽出したログデータを用いて生成する。例えば、生成部44は、ログ要求から所定の申請に用いるための電力量のリストを利用者Uが指定した場合は、抽出したログに含まれる各電力量と、各電力量の計測日等を含む電力量リストを生成する。
ここで、図4は、実施形態に係る提供装置がリストに含めるログの期間を説明するための図である。例えば、図4に示す例では、ログ要求の対象となる期間において、課金が行われた課金期間を実線で、非課金期間を点線で記載した。例えば、図4に示す例では、過去から処理時までの間に課金期間#1、非課金期間#1、課金期間#2、非課金期間#2、および課金期間#3が存在している。このような場合、生成部44は、最後の非課金期間#2よりも後のログデータ、すなわち、課金期間#3のログデータのみをリストに反映させる。一方、非課金期間#1および非課金期間#2に対する追加課金が行われた場合は、ログ要求の全期間が課金期間となる。そこで、生成部44は、追加課金が行われた場合は、全期間のログデータをリストに反映させることとなる。
推定部45は、電力量に基づいて、所定の施設に設置されていない電気機器を推定し、推定した電気機器が所定の施設に設置された場合の電力量を推定する。例えば、推定部45は、ログ要求が受け付けられた場合は、住宅HMのログデータを参照し、蓄電池BT等の省エネルギー機器が設置されているか否かを判定する。そして、推定部45は、省エネルギー機器が設置されていないと判定した場合は、所定の省エネルギー機器が設置された場合の供給電力量や電気料金を推定し、推定した供給電力量や電気料金を示すリスト(以下、「推定リスト」と記載する。)を生成する。
また、推定部45は、ログデータに家電装置の電力量が含まれる場合、各家電装置を新たな家電装置に置き換えることで、供給電力量を減らせるか否かを判定し、減らせると判定した場合は、各家電装置を新たな家電装置に置き換えた場合の推定リストを生成する。また、推定部45は、生成した推定リストとともに、省エネルギー機器や新たな家電装置の導入を提案するメッセージを生成する。
提供部46は、利用者Uから非課金期間に対応する課金が新たに行われた場合は、所定の期間において取得された電力量を利用者Uに提供し、利用者Uから非課金期間に対する課金が行われなかった場合は、非課金期間よりも後に取得された電力量のみを利用者Uに提供する。また、提供部46は、非課金期間の存在が通知された後で、非課金期間に対応する課金が新たに行われた場合は、所定の期間において取得された電力量を利用者Uに提供する。例えば、提供部46は、電力量リスト、推定リスト、および通知部43が生成したメッセージを取得するための統一資源位置指定子を利用者Uに提供する。
例えば、提供部46は、ログ要求を受付けた場合は、リスト生成に要する時間を推定し、推定した時間を利用者Uに対して通知する。また、提供部46は、生成部44が生成した電力量リスト、すなわち、ログ要求の対象となる期間のうち、非課金期間よりも後の期間の電力量を示すリストを受付ける。また、提供部46は、推定部45が生成した推定リスト、すなわち、推定部45が推定した電力量を示すリストを受付ける。また、提供部46は、通知部43が生成したメッセージ、および、推定部45が生成したメッセージを受付ける。
そして、提供部46は、ネットワーク上に所定の領域を設定し、設定した領域に、各リストおよびメッセージを登録するとともに、所定の領域から各リストやメッセージをダウンロードするためのURLを設定する。そして、提供部46は、各種のプッシュ通知やメール等を介して、設定したURLを利用者Uに通知する。この結果、提供部46は、ログ要求の内容に応じた電力量リスト、非課金期間の存在を通知するメッセージ、省エネルギー機器を設置した場合の推定リストや省エネルギー機器の設置を促すメッセージ等を利用者Uに対して提供することができる。
(表示画面の一例について)
次に、図5を用いて、提供装置10が利用者端末200に表示させるコンテンツやリストの一例について説明する。図5は、実施形態に係る提供装置が提供する情報の一例を示す図である。例えば、利用者端末200は、所定のアプリケーションを実行することで、図5に示すコンテンツC10を表示する。コンテンツC10には、各種電力の表示対象となる期間を選択する期間選択表示C11、消費電力、売電電力、買電電力、料金等、いずれの情報を表示するかを選択する対象選択表示C12、消費電力量の棒グラフ等、選択した情報を表示するための情報表示C13、リストのダウンロード要求を行うログ要求表示C14が配置されている。
このようなコンテンツC10を表示する場合、例えば、利用者端末200は、期間選択表示C11を介して選択された期間において測定された電力量であって、対象選択表示C12を介して選択された対象の電力量を提供装置10に要求する。このような場合、提供装置10は、上述した提供処理と同様の処理により、選択された対象の電力量であって、選択された期間に測定された電力量のリストを生成し、生成したリストを利用者端末200に送信する。そして、利用者端末200は、取得したリストを用いて、棒グラフを生成し、生成した棒グラフや、各期間における電力量を示す吹き出し等を情報表示C13に表示する。
また、利用者端末200は、利用者Uがログ要求表示C14を選択した場合には、ログ要求を提供装置10へと送信する。そして、提供装置10は、リストを生成した場合は、生成したリストをダウンロードするためのダウンロードURLC21を配置したメールコンテンツC20を配信する。この結果、利用者端末200は、メールコンテンツC20を表示する。
ここで、利用者端末200は、利用者UがダウンロードURLC21を選択した場合には、例えば、電力量リストをダウンロードし、ダウンロードした電力量リストをリスト表示画面C30に表示する。例えば、リスト表示画面C30には、スマートメータMTが測定した供給電力量や、各装置に関する電力量を表示する電力量表示C31が含まれる。また、リスト表示画面C30には、非課金期間の存在と、追加課金により非課金期間のログデータを表示可能である旨のメッセージC32と、追加課金を行うためのボタンC33が配置される。そして、利用者端末200は、利用者UがボタンC33を選択した場合には、追加課金を行い、新たな電力量リスト、すなわち、ログ要求の対象となる全期間のログデータを含むリストをダウンロードすることとなる。
一方、利用者端末200は、電力量リストともに推定リストをダウンロードした場合は、電力量リストをリスト表示画面C40に表示する。例えば、リスト表示画面C40には、リスト表示画面C30と同様に、供給電力量や各電力量を表示する電力量表示C41が含まれる。また、リスト表示画面C40には、蓄電池等といった省エネルギー機器の購入により電気料金が安くなる旨のメッセージC42とともに、シミュレーションを表示させるためボタンC43、すなわち、推定リストを表示させるためのボタンC43が含まれる。そして、利用者端末200は、利用者UがボタンC43を選択した場合には、ダウンロードした推定リストを表示する。なお、利用者端末200は、各電力量を比較しやすいように、電力量リストと推定リストとを並べた状態で表示してもよい。
(提供処理の処理の流れの一例について)
次に、図6を用いて、実施形態に係る提供装置10が実行する提供処理の流れの一例について説明する。図6は、実施形態に係る提供装置が実行する提供処理の流れの一例を示すフローチャートである。
例えば、提供装置10は、電力量を継続的に収集する(ステップS101)。そして、提供装置10は、課金の有無と共に、電力量をデータベースに登録する(ステップS102)。ここで、提供装置10は、リストの要求があったか否かを判定し(ステップS103)、ログの要求が無かった場合は(ステップS103:No)、ステップS101を実行する。
また、提供装置10は、ログ要求があった場合は(ステップS103:Yes)、ログ要求の対象となる期間に非課金期間が存在するか否かを判定し(ステップS104)、非課金期間が存在する場合は(ステップS104:Yes)、非課金期間よりも後の電力量のリストを生成する(ステップS105)。そして、提供装置10は、非課金期間の通知とともに、リストを提供する(ステップS106)。また、提供装置10は、追加課金が行われたか否かを判定し(ステップS107)、追加課金が行われなかった場合は(ステップS107:No)、そのまま処理を終了する。一方、提供装置10は、追加課金が行われた場合は(ステップS107:Yes)、ログ要求の対象となる期間の電力量のリストを生成し(ステップS108)、生成したリストを提供し(ステップS109)、処理を終了する。また、提供装置10は、非課金期間が存在しない場合は(ステップS104:No)、ステップS108を実行する。
[変形例]
(施設について)
上述した各実施形態では、提供装置10は、施設として住宅HMにおける供給電力量から分散電源の動作を提供した。しかしながら、実施形態は、これに限定されるものではない。例えば、提供装置10は、住宅HM以外にも、工場、オフィス、商店、イベント会場等といった常設または仮設を問わない任意の施設における供給電力量から、施設に設置された各種の分散電源の動作を予測してよい。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
10 提供装置
20 通信部
30 記憶部
31 電力量履歴データベース
40 制御部
41 取得部
42 特定部
43 通知部
44 生成部
45 推定部
46 提供部
100 HGW
200 利用者端末
300 データサーバ
MT スマートメータ
PV 太陽光パネル
HD 分電盤
LD 家電群
BT 蓄電池

Claims (10)

  1. 所定の施設における電力量を継続的に取得する取得部と;
    前記電力量の提供要求を利用者から受付けた場合は、所定の期間における利用者の課金状態を特定する特定部と;
    前記所定の期間内に前記利用者が課金を行っていない期間である非課金期間が存在する場合は、当該非課金期間の存在を前記利用者に通知する通知部と;
    前記利用者から前記非課金期間に対応する課金が新たに行われた場合は、前記所定の期間において取得された電力量を前記利用者に提供し、前記利用者から前記非課金期間に対する課金が行われなかった場合は、当該非課金期間よりも後に取得された電力量のみを前記利用者に提供する提供部と;
    を有することを特徴とする提供装置。
  2. 前記通知部は、前記提供部が前記非課金期間よりも後に取得された電力量のみを前記利用者に提供する際に、前記非課金期間の存在と、当該非課金期間に対する新たな課金が可能である旨とを前記利用者に通知し、
    前記提供部は、前記通知部により前記非課金期間の存在が通知された後で、前記非課金期間に対応する課金が新たに行われた場合は、前記所定の期間において取得された電力量を前記利用者に提供する
    ことを特徴とする請求項1に記載の提供装置。
  3. 前記提供部は、前記利用者に提供する電力量のリストを生成し、生成後に当該リストを取得するための統一資源位置指定子を前記利用者に提供する
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の提供装置。
  4. 前記提供部は、前記非課金期間よりも後に取得された電力量のリストと、当該非課金期間の存在を通知するメッセージとを取得するための統一資源位置指定子を前記利用者に提供する
    ことを特徴とする請求項3に記載の提供装置。
  5. 前記提供部は、前記利用者の目的に応じた粒度で前記電力量をまとめたリストを生成する
    ことを特徴とする請求項3または4に記載の提供装置。
  6. 前記提供部は、所定の申請に用いるための前記電力量のリスト、前記所定の施設に設置された電気機器の劣化度を推定するための前記電力量のリスト、または、前記電力量を表示するためのリストのいずれか1つを生成する
    ことを特徴とする請求項5に記載の提供装置。
  7. 前記取得部は、少なくとも、前記所定の施設に設置された分散電源が蓄電または出力した電力量を取得する
    ことを特徴とする請求項1〜6のうちいずれか1つに記載の提供装置。
  8. 前記取得部が取得した電力量に基づいて、前記所定の施設に設置されていない電気機器を推定し、推定した電気機器が前記所定の施設に設置された場合の電力量を推定する推定部;
    を有し、
    前記提供部は、前記取得部が取得した電力量と、前記推定部が推定した電力量とを前記利用者に提供する
    ことを特徴とする請求項1〜7のうちいずれか1つに記載の提供装置。
  9. 提供装置が実行する提供方法であって、
    所定の施設における電力量を継続的に取得する取得ステップと;
    前記電力量の提供要求を利用者から受付けた場合は、所定の期間における利用者の課金状態を特定する特定ステップと;
    前記所定の期間内に前記利用者が課金を行っていない期間である非課金期間が存在する場合は、当該非課金期間の存在を前記利用者に通知する通知ステップと;
    前記利用者から前記非課金期間に対応する課金が新たに行われた場合は、前記所定の期間において取得された電力量を前記利用者に提供し、前記利用者から前記非課金期間に対する課金が行われなかった場合は、当該非課金期間よりも後に取得された電力量のみを前記利用者に提供する提供ステップと;
    を含んだ提供方法。
  10. コンピュータに
    所定の施設における電力量を継続的に取得する取得手順と;
    前記電力量の提供要求を利用者から受付けた場合は、所定の期間における利用者の課金状態を特定する特定手順と;
    前記所定の期間内に前記利用者が課金を行っていない期間である非課金期間が存在する場合は、当該非課金期間の存在を前記利用者に通知する通知手順と;
    前記利用者から前記非課金期間に対応する課金が新たに行われた場合は、前記所定の期間において取得された電力量を前記利用者に提供し、前記利用者から前記非課金期間に対する課金が行われなかった場合は、当該非課金期間よりも後に取得された電力量のみを前記利用者に提供する提供手順と;
    を実行させる提供プログラム。
JP2017062291A 2017-03-28 2017-03-28 提供装置、提供方法および提供プログラム Expired - Fee Related JP6728093B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017062291A JP6728093B2 (ja) 2017-03-28 2017-03-28 提供装置、提供方法および提供プログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017062291A JP6728093B2 (ja) 2017-03-28 2017-03-28 提供装置、提供方法および提供プログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018165862A JP2018165862A (ja) 2018-10-25
JP6728093B2 true JP6728093B2 (ja) 2020-07-22

Family

ID=63922758

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017062291A Expired - Fee Related JP6728093B2 (ja) 2017-03-28 2017-03-28 提供装置、提供方法および提供プログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6728093B2 (ja)

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002359925A (ja) * 2001-03-26 2002-12-13 Hino Jushi:Kk 電力デ−タ取引システム
JP2003248782A (ja) * 2002-02-22 2003-09-05 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 従量課金処理方法および装置と従量課金処理プログラムおよび該プログラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体
JP5422334B2 (ja) * 2009-10-15 2014-02-19 株式会社日立製作所 電力供給管理システム、電力供給管理方法、および電力供給管理プログラム
JP2011107797A (ja) * 2009-11-13 2011-06-02 Hitachi Ltd 省エネ促進システム、情報処理装置、情報管理装置
JP5628013B2 (ja) * 2010-12-02 2014-11-19 トヨタホーム株式会社 住宅機器サポートシステム
KR20140079274A (ko) * 2012-12-18 2014-06-26 삼성전자주식회사 홈 네트워크 시스템에서 에너지 소비를 관리하는 방법 및 장치
JP6264695B2 (ja) * 2014-11-12 2018-01-24 パナソニックIpマネジメント株式会社 電力管理装置、及び情報提示方法
JP7008503B2 (ja) * 2015-08-31 2022-01-25 シャープ株式会社 電力情報管理装置、電力情報管理システム、および、電力情報管理方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2018165862A (ja) 2018-10-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101872557B1 (ko) 에너지 소비 관리
JP6030561B2 (ja) スマートなエネルギー消費のためのリソース測定システム及び同システムを用いた方法
US7821156B2 (en) System and methods for scheduling power usage
JP6249895B2 (ja) 電力制御システム、方法及び電力制御装置
AU2015329459B2 (en) Energy planning system and energy planning method
US20110202293A1 (en) Diagnostics using sub-metering device
JP6665436B2 (ja) 制御装置、その制御方法、およびプログラム
US20110181124A1 (en) Breaker and power monitoring system
WO2014051038A1 (ja) 管理方法、制御装置及び通信処理デバイス
JP2014241723A (ja) 報知装置、報知装置の制御方法、及びその制御プログラム
KR102330847B1 (ko) 전기 요금 절감 분석 장치
JP2017147869A (ja) 情報処理装置、情報処理方法、およびプログラム
JP2011511285A (ja) 電気、水又はガスの消費量を遠隔計量する方法及びシステム
JP2018165859A (ja) 予測装置、予測方法および予測プログラム
JPWO2015145923A1 (ja) 電力供給システム、制御装置、電力受給装置、端末装置、電力制御方法及びプログラム
JP6728093B2 (ja) 提供装置、提供方法および提供プログラム
US20160070284A1 (en) Control apparatus and control method
JP2018166360A (ja) 推定装置、推定方法および推定プログラム
EP3053308B1 (en) In-premises management of home area networks
JP2016185036A (ja) 電力管理装置、電力管理システムおよび電力管理方法
JP6328508B2 (ja) 集合住宅節電システム
US20170108904A1 (en) Location based electric power management method and system thereof
JPWO2018078802A1 (ja) 電力管理システム、制御装置及び電力管理方法
KR102145155B1 (ko) 태양광 발전설비 관리 시스템 및 방법
JP2016081070A (ja) 電気機器、電力管理装置、電力管理システム、電力管理方法、及びプログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20190424

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190603

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200427

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200602

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200701

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6728093

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees