JP6724896B2 - ガラスの製造方法 - Google Patents
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Description
(1)分析工程
原料バッチを構成する原料のうち、粘土鉱物は他の原料に比べて還元性炭素量が多く含まれる。また還元性炭素量の変動が大きい。また例えばEガラスを製造する場合、原料バッチに占める粘土鉱物の使用割合が大きいので、粘土鉱物中の還元性炭素量が変動するとバッチの還元性炭素の変動は大きくなる。それゆえ粘土鉱物の還元性炭素量について定期的或いは不定期に分析を行い、使用する粘土鉱物の還元性炭素量を把握する。なお使用する粘土鉱物が複数種類ある場合、各粘土鉱物について還元性炭素量を測定することが望ましいが、これに限定されるものではない。例えばバッチ全体の還元性炭素量に大きな影響を与える粘土鉱物(例えばクレー、カオリン等)のみについて分析してもよい。
(2)判定工程
次に粘土鉱物(及び他の原料)の還元性炭素量の分析値を利用して、原料バッチの還元性炭素量の補正の要否を判定する。補正の要否を判定するに当たっては、(A)分析した粘土鉱物の還元性炭素量そのものから直接的に判定してもよいし、(B)分析した粘土鉱物の還元性炭素量と、予め求めておいた他のガラス原料の還元性炭素量の値とを合算して判定してもよいし、(C)分析した粘土鉱物の還元性炭素量の値が所定範囲外となった場合に、原料バッチの還元性炭素量を実際に分析し、その結果に基づいて補正の要否を判定してもよい。
(3)補正工程
原料バッチの還元性炭素量の補正が必要であると判定した場合、原料バッチの還元性炭素量を補正する。一方、原料バッチの還元性炭素量の補正が不要であると判定した場合、原料バッチの還元性炭素量の補正は行わない。
(実施例1)
まず粘土鉱物、硫酸塩等のガラス原料を用いてEガラス(質量%でSiO2 53.2
%、Al2O3 15%、B2O3 7%、MgO 3%、CaO 20%、TiO2 0.3%、Na2O 1%,K2O 0.2%,Fe2O3 0.1%、SO3 0.2%)組成となるように原料バッチを調製した(試料No.1〜5)。ここでクレーの使用割合の合計は、バッチ全体の45質量%とした。
まず粘土鉱物、硫黄化合物等のガラス原料を用いてEガラス(質量%でSiO2 53.2%、Al2O3 15%、B2O3 7%、MgO 3%、CaO 20%、TiO2 0.3%、Na2O 1%,K2O 0.2%,Fe2O3 0.1%、SO3 0.2%)組成となるように原料バッチを調製した。なお粘土鉱物としてクレーAを用いた。クレーAの使用料は、バッチ全体の45質量%とした。また原料バッチの還元性炭素量の目標範囲は650〜750ppmに設定した。
Claims (14)
- 硫黄成分を含む原料バッチを溶融し、成形してガラスを連続的に製造するガラスの製造方法であって、原料バッチの少なくとも一部を粘土鉱物で構成するとともに、使用する粘土鉱物の還元性炭素量を分析する工程と、分析結果に応じて原料バッチの還元性炭素量を補正する工程と、を含むことを特徴とするガラスの製造方法。
- 硫黄成分の含有量の合量が、SO3として100ppm以上含む原料バッチを使用することを特徴とする請求項1に記載のガラスの製造方法。
- 還元性炭素量の異なる複数のガラス原料で構成された原料バッチを使用する請求項1又は2に記載のガラスの製造方法であって、還元性炭素量が異なるガラス原料の使用割合を変更することによって、原料バッチの還元性炭素量を補正することを特徴とするガラスの製造方法。
- 原料バッチの還元性炭素量の変動の範囲が300ppm以下となるように、原料バッチの還元性炭素量を補正することを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載のガラスの製造方法。
- 原料バッチの還元性炭素量が100〜1000ppmとなるように、原料バッチの還元性炭素量を補正することを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載のガラスの製造方法。
- 粘土鉱物の還元性炭素量の変動の範囲が600ppm以下となるように、粘土鉱物の還元性炭素量を調整することを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載のガラスの製造方法
- 還元性炭素量を増加させる炭素化合物又は炭素をバッチに添加することによって、原料バッチの還元性炭素量を補正することを特徴とする請求項1〜6の何れか1項に記載のガラスの製造方法。
- Al2O3として換算したアルミニウム量が5質量%以上である粘土鉱物を原料バッチに含むことを特徴とする請求項1〜7の何れか1項に記載のガラスの製造方法。
- ガラスを繊維状に成形することを特徴とする請求項1〜8の何れか1項に記載のガラスの製造方法。
- 酸化物基準の質量%で、SiO2 42〜67%、Al2O3 8〜26%、CaO 9〜25%、及びR2O(但し、Rは、Li,Na及びKのうちの少なくともひとつ) 0〜2%含有する組成となるように原料バッチを調製することを特徴とする請求項1〜9の何れか1項に記載のガラスの製造方法。
- Eガラス組成となるように原料バッチを調製することを特徴とする請求項1〜10の何れかに1項に記載のガラスの製造方法。
- 硫黄成分を含む原料バッチを溶融し、成形してガラス繊維を連続的に製造するガラス繊維の製造方法であって、原料バッチの少なくとも一部を粘土鉱物及びガラス繊維カレットで構成するとともに、使用する粘土鉱物の還元性炭素量を予め分析する工程と、分析結果に応じて原料バッチの還元性炭素量を補正する工程とを含むことを特徴とするガラス繊維の製造方法。
- 硫黄成分を含む原料バッチを溶融し、成形してガラス繊維を連続的に製造するガラス繊維の製造方法であって、原料バッチの少なくとも一部を粘土鉱物及びガラス繊維カレットで構成するとともに、原料バッチの還元性炭素量の変動の範囲を300ppm以下に調整する工程を含むことを特徴とするガラス繊維の製造方法。
- 溶融したガラスをブッシングに供給し、ブッシング底面に設けられた多数のブッシングノズルからフィラメント状に連続的に引き出した後、引き出されたモノフィラメントに処理剤を塗布して集束することによって、溶融ガラスを繊維状に成形することを特徴とする請求項12又は13に記載のガラス繊維の製造方法。
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