JP6724637B2 - クローラ - Google Patents

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Description

本発明は、クローラに関する。詳細には、本発明は、農業機械、建設機械等の走行装置のためのクローラに関する。
コンバインのような農業機械、及びバックホーのような建設機械に、クローラ式の走行装置が用いられている。この走行装置は、弾性クローラ(以下、単にクローラとも称される)を有している。
図4に、従来のクローラ2を有する走行装置4が示されている。この走行装置4は、クローラ2以外に、スプロケット6、アイドラ8及び複数の転輪10を備えている。スプロケット6は円盤状であり、その周縁に多数の歯12を有している。
クローラ2は、エンドレスベルト状である。このクローラ2は、スプロケット6とアイドラ8との間に架け渡されている。
クローラ2は、エンドレスベルト14と、多数のラグ16と、多数のガイド18とを備えている。それぞれのラグ16は、エンドレスベルト14から外向きに突出している。それぞれのガイド18は、エンドレスベルト14から内向きに突出している。図4では、3つのラグ16が図示されている。他のラグ16の図示は、省略されている。図4では、3つのガイド18が図示されている。他のガイド18の図示は、省略されている。
クローラ2は、多数の芯金20を備えている。これらの芯金20は、クローラ2の回転方向(又は、クローラ2の長さ方向)に間隔をあけて配置されている。それぞれの芯金20は、金属からなる。芯金20は、架橋ゴムからなる本体22で覆われている。
クローラ2では、芯金20とこの芯金20に隣接する他の芯金20との間に、孔24が設けられている。クローラ2は多数の芯金20を備えているので、このクローラ2には多数の孔24が設けられている。この孔24に、スプロケット6の歯12が入り込む。
図5には、図4のV−V線に沿った断面が示されている。図5において、上方向は、クローラ2が形成するループの内方向である。図5において、下方向は、クローラ2が形成するループの外方向である。左右方向は、クローラ2の幅方向である。この図5において、符号Gは、このクローラ2が走行する地面を表している。
芯金20は、幅方向に延在する主部26と、この主部26から内向きに突出する一対の鍔28とを備えている。この芯金20において、鍔28より幅方向外側の部分は翼部30とも称される。つまり、芯金20は、一対の翼部30を備えている。
図5に示されているように、クローラ2は一対の抗張体32を備えている。それぞれの抗張体32は、それぞれの翼部30の外側に位置している。抗張体32はコード34を含んでいる。コード34を回転方向に螺旋状に巻回すことで、この抗張体32は構成されている。
走行装置4においてスプロケット6が回転すると、孔24に入り込んだ歯12がクローラ2を駆動させる。この駆動により、走行装置4が前進する。ガイド18は、スプロケット6を挟むように配置されている。これにより、スプロケット6の動きが拘束される。ガイド18は、一対の転輪10の間を通過する。これらの転輪10は、クローラ2を案内する。このようなクローラ2は、例えば、特開2008−094240公報に開示されている。
特開2008−094240公報
前述したように、クローラ2には、多数の芯金20が回転方向に間隔をあけて配置されている。クローラ2は通常、不整地を走行する。路面の状態によっては、一の芯金20がこの一の芯金20の隣に位置する他の芯金20よりも外側に動くことがある。
芯金20の外側には、抗張体32が位置している。このため、芯金20が外側に動くと、この芯金20が抗張体32をさらに外側に移動させる。抗張体32は、実質的に回転方向に延在するコード34を含んでいる。このため、抗張体32が外側に動くと、コード34に作用する張力が高まる。高い張力が作用している状態でコード34が芯金20に接触すると、コード34が切断することがある。
脱輪防止のために、回転方向に突出する突起(図示されず)を、芯金に設けることがある。この芯金を採用したクローラでは、隣接する芯金間でそれぞれの突起が干渉させられ、芯金の動きが拘束される。
芯金の形状を工夫すれば、芯金の外側への移動を抑え、コードの切断を防止できる可能性がある。しかし芯金の形状を工夫すると、形状が複雑になる恐れがある。複雑な形状の芯金は、クローラの生産性に影響する。
本発明の目的は、生産性への影響を抑えつつ、コードの切断が防止され、耐久性の向上が達成されたクローラの提供にある。
本発明に係るクローラは、幅方向に延在するプレート状の芯金と、上記芯金を覆う本体と、上記芯金の外側において、この芯金に積層された保護体と、上記保護体の外側において、この保護体に積層された抗張体とを備えている。上記抗張体は、回転方向に延在するコードを含んでいる。上記本体は、外側部及び内側部を備えている。上記外側部は、上記芯金の外側に位置している。上記内側部は、上記外側部よりも内側に位置しており、上記芯金の端にて折り返されている。上記内側部の一部は、上記抗張体と上記外側部との間に位置している。上記保護体及び上記内側部のそれぞれは、上記外側部よりも硬質である。
好ましくは、このクローラでは、上記保護体の厚さは2.5mm以上4.5mm以下である。
好ましくは、このクローラでは、上記保護体の硬さは75以上である。
好ましくは、このクローラでは、上記内側部の硬さは80以上である。
好ましくは、このクローラでは、上記内側部は上記抗張体全体を覆っている。
好ましくは、このクローラでは、上記保護体は上記抗張体の幅と同等以上の幅を有している。
好ましくは、このクローラでは、上記抗張体の端から上記保護体の端までの距離は2mm以上20mm以下である。
本発明に係るクローラでは、保護体が芯金と抗張体との間に位置している。保護体は本体の外側部よりも硬質である。保護体は、抗張体のコードに過剰な張力が作用する状態において、このコードが芯金と直接接触することを防止する。
このクローラでは、本体の内側部が芯金の端にて折り返されており、この内側部の一部が抗張体と外側部との間に位置している。この内側部は、この芯金の端の部分を覆っている。内側部は、外側部よりも硬質である。内側部は、芯金、保護体及び抗張体からなる部分の動きを拘束する。この内側部は、コードに作用する張力の高まりを抑制する。
このクローラでは、内側部がコードに作用する張力の高まりを抑制しつつ、保護体が、コードが芯金と直接接触することを防止する。このクローラでは、コードの切断が防止される。このクローラは、耐久性に優れる。しかもこのクローラでは、コードの切断防止のために、形状が工夫された芯金を採用する必要はない。本発明によれば、生産性への影響を抑えつつ、コードの切断が防止され、耐久性の向上が達成されたクローラが得られる。
図1は、本発明の一実施形態に係るクローラの一部が示された正面図である。 図2は、図1のII−II線に沿った断面図である。 図3は、本発明の他の実施形態に係るクローラの一部が示された断面図である。 図4は、従来の弾性クローラを有する走行装置が示された正面図である。 図5は、図4のV−V線に沿った断面図である。
以下、適宜図面が参照されつつ、好ましい実施形態に基づいて本発明が詳細に説明される。
図1及び2には、弾性クローラ52が示されている。図1において、左右方向(すなわちX方向)はクローラ52の幅方向であり、上下方向(すなわちY方向)はクローラ52の回転方向である。この回転方向は、クローラ52の長さ方向でもある。図2において、上方向は、クローラ52が形成するループの内方向である。図2において、下方向は、クローラ52が形成するループの外方向である。この図2において、上下方向はクローラ52の厚さ方向でもある。左右方向は、クローラ52の幅方向である。図1及び2において、一点鎖線CLはクローラ52の幅方向の中心を表す。一点鎖線CLは、クローラ52の幅方向の中心線である。
本発明のクローラ52は、コンバインのような農業機械、及びバックホーのような建設機械のための走行装置に用いられる。図示されていないが、この走行装置には、図4に示された走行装置4と同様、スプロケット、アイドラ及び複数の転輪が設けられている。
クローラ52は、エンドレスベルト54と、多数のラグ56と、多数のガイド58とを備えている。エンドレスベルト54は、回転方向に延在している。この回転方向において、エンドレスベルト54には、端は設けられていない。エンドレスベルト54は、ループを形成している。
多数のラグ56は、回転方向に間隔をあけて配置されている。図1に示されているように、幅方向においては、2つのラグ56が間隔をあけて配置されている。幅方向に並んだ2つのラグ56は、ラグ対と称される。このクローラ52では、多数のラグ対が回転方向に間隔をあけて配置されている。
このクローラ52では、ラグ56は、エンドレスベルト54から外向きに突出している。ラグ56は、幅方向に延在している。ラグ56は、トラクションに寄与する。
図示されていないが、このクローラ52では、多数のガイド58が回転方向に間隔をあけて配置されている。幅方向においては、2つのガイド58が間隔をあけて配置されている。幅方向に並んだ2つのガイド58は、ガイド対と称される。このクローラ52では、多数のガイド対が回転方向に間隔をあけて配置されている。
このクローラ52では、ガイド58は、エンドレスベルト54から内向きに突出している。このクローラ52の使用状態において、スプロケットを挟むように、このガイド58は配置される。ガイド58は、スプロケットの動きを拘束する。ガイド58は、一対の転輪の間を通過する。
図2に示されるように、本発明のクローラ52は、構成部材として、芯金60、本体62、保護体64及び抗張体66を含んでいる。言い換えれば、このクローラ52は、芯金60、本体62、保護体64及び抗張体66を備えている。このクローラ52の構成部材は、芯金60、本体62、保護体64及び抗張体66に限られない。このクローラ52は、必要に応じて、芯金60、本体62、保護体64及び抗張体66以外の他の部材を含むことができる。
芯金60は、幅方向に延在している。芯金60は、プレート状である。このクローラ52は、多数の芯金60を備えている。図1に示されるように、これらの芯金60は回転方向に間隔をあけて配置されている。図2に示されるように、芯金60は本体62に埋設されている。このクローラ52では、芯金60の幅方向中心はクローラ52の幅方向の中心(中心線CL)と一致している。芯金60は、金属材料からなる。芯金60の材質として、普通鋼及び合金鋼が例示される。
芯金60は、主部68と、一対の鍔70とを備えている。主部68は、プレート状であり、幅方向に延在している。それぞれの鍔70は、この主部68から内向きに突出している。一方の鍔70と、他方の鍔70とは、幅方向において間隔をあけて配置されている。この芯金60において、鍔70より幅方向外側の部分は翼部72とも称される。この芯金60は、一対の翼部72を備えている。図2に示されたクローラ52の断面において、翼部72の内面74には、段差が形成されている。翼部72の外面76は平らである。翼部72は、幅方向外向きに先細りである。
本体62は、架橋ゴムからなる。本体62は、芯金60を覆っている。図2に示されているように、本体62は外側から芯金60を包み込んでいる。このクローラ52では、本体62の幅(図2の両矢印WC)は芯金60の幅(図2の両矢印WM)よりも大きい。具体的には、本体62の幅WCは芯金60の幅WMの1.1倍以上1.5倍以下である。本体62は、クローラ52の回転方向に延在している。この回転方向において、本体62には、端は設けられていない。本体62は、ループを形成している。このクローラ52では、本体62は、外側部78と内側部80とを備えている。詳細には、このクローラ52では、外側部78及び内側部80からなる2つの部材で本体62は構成されている。
外側部78は、芯金60の外側に位置している。外側部78は、クローラ52の回転方向に延在している。この回転方向において、外側部78には、端は設けられていない。外側部78は、ループを形成している。外側部78は、このクローラ52の厚さ方向において、芯金60全体と重複している。このクローラ52では、外側部78の幅は本体62の幅WCと同等である。したがって、外側部78の幅は芯金60の幅WMよりも大きい。
内側部80は、外側部78よりも内側に位置している。図2に示されているように、
内側部80の一部は、翼部72の内面74よりも内側に位置している。この内側部80の他の一部は、この翼部72の外面76よりも外側に位置している。内側部80は、芯金60の端82にて、クローラ52の内側から外側に向かって(又は、このクローラ52の外側から内側に向かって)折り返されている。図示されていないが、芯金60の他方の端60においても、内側部80がクローラ52の内側から外側に向かって(又は、このクローラ52の外側から内側に向かって)折り返されている。つまり、このクローラ52の本体62は、一対の内側部80を備えている。それぞれの内側部80は、クローラ52の回転方向に延在している。この回転方向において、内側部80には、端は設けられていない。内側部80は、ループを形成している。
保護体64は、架橋ゴムからなる。このクローラ52では、この保護体64は単一の部材で構成されている。保護体64は、芯金60、詳細には、翼部72の外側に位置している。前述したように、芯金60は一対の翼部72を備えている。このクローラ52では、それぞれの翼部72の外側に、保護体64が設けられている。つまり、このクローラ52は、一対の保護体64を備えている。それぞれの保護体64は、クローラ52の回転方向に延在している。この回転方向において、保護体64には、端は設けられていない。保護体64は、ループを形成している。図2に示されているように、このクローラ52では、保護体64は翼部72の外側においてこの翼部72と積層されている。このクローラ52では、幅方向において、保護体64の外端84は翼部72の端82、すなわち芯金60の端82よりも内側に位置している。保護体64の幅(図2の両矢印WR)は翼部72の幅(図2の両矢印WW)よりも若干小さい。具体的には、保護体64の幅WRは翼部72の幅WWの0.5倍以上0.95倍以下である。
抗張体66は、保護体64の外側に位置している。前述したように、このクローラ52は一対の保護体64を備えている。このクローラ52では、それぞれの保護体64の外側に抗張体66が設けられている。つまり、このクローラ52は、一対の抗張体66を備えている。それぞれの抗張体66は、クローラ52の回転方向に延在している。この回転方向において、抗張体66には、端は設けられていない。抗張体66は、ループを形成している。図2に示されているように、このクローラ52では、抗張体66は保護体64の外側においてこの保護体64と積層されている。このクローラ52では、抗張体66は、このクローラ52の厚さ方向において、保護体64全体と重複している。
このクローラ52では、抗張体66はコード86を含んでいる。この抗張体66において、コード86は回転方向に延在している。本発明においては、コード86の延在方向が回転方向に対してなす角度が5°以下である場合が、コード86が回転方向に延在している場合である。
このクローラ52では、図2に示されているように、抗張体66の断面には多数のコード86の断面が含まれている。これらのコード86の断面は、幅方向に密に並列されている。具体的には、一のコード86の断面と、この一のコード86の断面の隣に位置する他のコード86の断面との間に形成される隙間は0.3mm以上1mm以下である。
このクローラ52では、抗張体66においてコード86はループを形成している。したがってこの抗張体66は、幅方向に並列された多数のループを備えている。このクローラ52では、螺旋状に多数回コード86を巻回すことで抗張体66が構成されてもよい。一のコード86からなるループを多数準備し、これらのループを幅方向に並列させることで、この抗張体66が構成されてもよい。
コード86の好ましい材質としては、スチール、詳細には、普通鋼及び合金鋼が例示される。コード86に、有機繊維が用いられてもよい。好ましい有機繊維として、ポリエステル繊維、ナイロン繊維、レーヨン繊維、ポリエチレンナフタレート繊維及びアラミド繊維が例示される。
前述したように、このクローラ52は、エンドレスベルト54と、多数のラグ56と、多数のガイド58とを備えている。これらのうち、エンドレスベルト54は、芯金60の一部、本体62の一部、一対の保護体64及び一対の抗張体66で構成されている。このエンドレスベルト54では、芯金60、保護体64及び抗張体66は本体62に埋設されている。ラグ56は、本体62の一部である。詳細には、ラグ56はこの本体62の外側部78の一部で構成されている。このラグ56が、この外側部78の材質とは異なる材質で構成されてもよい。ガイド58は、芯金60の鍔70の部分と、この部分を覆う本体62の一部とで構成されている。
このクローラ52では、保護体64は芯金60(詳細には翼部72)と抗張体66との間に位置している。保護体64は本体62の外側部78よりも硬質である。保護体64は、抗張体66のコード86に過剰な張力が作用する状態において、このコード86が芯金60と直接接触することを防止する。
このクローラ52では、本体62の内側部80が芯金60の端82にて折り返されており、この内側部80の一部が抗張体66と外側部78との間に位置している。この内側部80は、この芯金60の端82の部分を覆っている。内側部80は、外側部78よりも硬質である。内側部80は、芯金60、保護体64及び抗張体66からなる部分の動きを拘束する。この内側部80は、コード86に作用する張力の高まりを抑制する。
このクローラ52では、内側部80がコード86に作用する張力の高まりを抑制しつつ、保護体64が、コード86が芯金60と直接接触することを防止する。このクローラ52では、コード86の切断が防止される。このクローラ52は、耐久性に優れる。しかもこのクローラ52では、コード86の切断防止のために、形状が工夫された芯金60を採用する必要はない。本発明によれば、生産性への影響を抑えつつ、コード86の切断が防止され、耐久性の向上が達成されたクローラ52が得られる。
このクローラ52では、保護体64の硬さは75以上が好ましい。この硬さが75以上に設定されることにより、抗張体66のコード86が芯金60と直接接触することを、保護体64が効果的に妨げる。このクローラ52では、コード86の切断が防止され、耐久性の向上を図ることができる。この観点から、この硬さは80以上がより好ましい。
このクローラ52では、保護体64の硬さは95以下が好ましい。この硬さが95以下に設定されることにより、クローラ52の剛性が適切に維持される。このクローラ52は、適度に撓むので、スプロケット6に十分に巻き付く。このクローラ52は、トラクション性能に寄与する。この観点から、この硬さは90以下が好ましい。
本発明において、硬さは「JIS K6253」の規定に準じ、タイプAのデュロメータによって測定される。図2に示されたような、クローラ52の断面にこのデュロメータが押し付けられ、硬さが測定される。測定は、23℃の温度下でなされる。
このクローラ52では、保護体64の硬さと外側部78の硬さとの差は5以上が好ましい。この差が5以上に設定されることにより、抗張体66のコード86が芯金60と直接接触することを、保護体64が効果的に妨げる。このクローラ52では、コード86の切断が防止され、耐久性の向上を図ることができる。この観点から、この差は10以上がより好ましい。この差は、25以下が好ましい。これにより、保護体64と外側部78との間への、歪の集中が抑えられる。この観点から、この差は20以下がより好ましい。
このクローラ52では、内側部80の硬さは80以上が好ましい。この硬さが80以上に設定されることにより、内側部80が抗張体66のコード86の拘束に効果的に寄与する。コード86における張力の高まりが抑えられるので、このクローラ52では、コード86の切断が防止され、耐久性の向上を図ることができる。さらにこの内側部80は、クローラ52の端88の部分の変形を抑えるので、裂けのような損傷も効果的に防止される。この観点から、この硬さは85以上がより好ましい。
このクローラ52では、内側部80の硬さは95以下が好ましい。この硬さが95以下に設定されることにより、このクローラ52の剛性が適切に維持される。このクローラ52は、適度に撓むので、スプロケットに十分に巻き付く。このクローラ52は、トラクション性能に寄与する。この観点から、この硬さは90以下が好ましい。
このクローラ52では、内側部80の硬さと外側部78の硬さとの差は5以上が好ましい。この差が5以上に設定されることにより、内側部80が抗張体66のコード86の拘束に効果的に寄与する。コード86における張力の高まりが抑えられるので、このクローラ52では、コード86の切断が防止され、耐久性の向上を図ることができる。この観点から、この差は10以上がより好ましい。この差は、25以下が好ましい。これにより、保護体64と外側部78との間への、歪の集中が抑えられる。この観点から、この差は20以下がより好ましい。
このクローラ52では、外側部78は内側部80よりも軟質である。この外側部78は保護体64よりも軟質である。このクローラ52では、軟質な外側部78が、このクローラ52が構成するループにおいて外側に位置している。この外側部78がクローラ52の撓みに寄与するので、このクローラ52はスプロケットに十分に巻き付く。このクローラ52は、トラクション性能に寄与する。この観点から、この外側部78の硬さは75以下が好ましく、75未満がより好ましく、70以下がさらに好ましい。前述したように、このクローラ52では、ラグ56は外側部78から構成される。適度な剛性を有するラグ56が得られるとの観点から、この硬さは50以上が好ましく、60以上がより好ましい。
図2に示されているように、このクローラ52では、芯金60の端82にて折り返された内側部80の端90は、幅方向において、抗張体66の内端92よりも内側に位置している。言い換えれば、この内側部80は抗張体66の全体を覆っている。この内側部80は、芯金60、保護体64及び抗張体66からなる部分の動きを効果的に拘束する。このクローラ52では、コード86に作用する張力の高まりが十分に抑えられる。このクローラ52では、コード86の切断が効果的に防止される。この観点から、このクローラ52では、内側部80は抗張体66全体を覆っているのが好ましい。
このクローラ52では、内側部80の端90は、幅方向において、保護体64の内端94よりも内側に位置している。言い換えれば、内側部80は、抗張体66及び保護体64の全体を覆っている。この内側部80は、芯金60、保護体64及び抗張体66からなる部分の動きをより効果的に拘束する。このクローラ52では、コード86に作用する張力の高まりがより十分に抑えられる。このクローラ52では、コード86の切断がより効果的に防止される。この観点から、このクローラ52では、内側部80は抗張体66及び保護体64全体を覆っているのが好ましい。
図2において、両矢印TRは保護体64の厚さである。両矢印TUは、内側部80の厚さである。この厚さTUは、抗張体66の外側に位置する内側部80の厚さである。両矢印TSは、外側部78の厚さである。この厚さTSは、クローラ52の厚さ方向において、抗張体66と重複している外側部78の厚さである。
このクローラ52では、保護体64の厚さTRは2.5mm以上が好ましく、4.5mm以下が好ましい。この厚さTRが2.5mm以上に設定されることにより、抗張体66のコード86が芯金60と直接接触することを、保護体64が効果的に妨げる。このクローラ52では、コード86の切断が防止され、耐久性の向上を図ることができる。この観点から、この厚さTRは3.0mm以上がより好ましい。この厚さTRが4.5mm以下に設定されることにより、この保護体64によるクローラ52の剛性への影響が抑えられる。このクローラ52は、適度に撓むので、スプロケットに十分に巻き付く。このクローラ52は、トラクション性能に寄与する。
このクローラ52では、内側部80の厚さTU及び外側部78の厚さTSの範囲に特に制限はない。クローラ52の仕様に応じて、この厚さTU及び厚さTSは適宜設定される。クローラ52のサイズによって多少の違いはあるものの、この厚さTU及び厚さTSは概ね次に示される範囲で設定される。
このクローラ52では、内側部80の厚さTUは2mm以上が好ましく、10mm以下が好ましい。この厚さTUが2mm以上に設定されることにより、内側部80が、芯金60、保護体64及び抗張体66からなる部分の動きの拘束に効果的に寄与する。このクローラ52では、抗張体66のコード86の張力の高まりが抑えられる。このクローラ52では、コード86の切断が防止され、耐久性の向上を図ることができる。この観点から、この厚さTUは3mm以上がより好ましい。この厚さTUが10mm以下に設定されることにより、この内側部80によるクローラ52の剛性への影響が抑えられる。このクローラ52は、適度に撓むので、スプロケットに十分に巻き付く。このクローラ52は、トラクション性能に寄与する。この観点から、この厚さTUは8mm以下が好ましい。
このクローラ52では、質量への影響を抑えつつ、クローラ52の撓みに寄与する外側部78が得られるとの観点から、この外側部78の厚さTSは5mm以上が好ましく、50mm以下が好ましい。
図2において、両矢印D1は保護体64の外端84から抗張体66の外端96までの幅方向距離である。両矢印D2は、保護体64の内端94から抗張体66の内端92までの幅方向距離である。このクローラ52では、抗張体66の幅に、距離D1及び距離D2を足したものが、保護体64の幅WRに相当する。
前述したように、このクローラ52では、抗張体66は、厚さ方向において、保護体64全体と重複している。言い換えれば、このクローラ52では、抗張体66と芯金60との間に、保護体64が介在している。このクローラ52では、抗張体66のコード86に過剰な張力が作用する状態において、この保護体64がこのコード86が芯金60と直接接触することを防止する。コード86の切断が防止されるので、良好な耐久性が得られる。この観点から、このクローラ52では、保護体64は抗張体66の幅と同等以上の幅を有しているのが好ましい。より好ましくは、この保護体64は、抗張体66の幅よりも大きな幅を有することである。
このクローラ52では、保護体64が抗張体66の幅よりも大きな幅を有している場合には、距離D1は2mm以上が好ましい。これにより、コード86が芯金60と接触することが効果的に防止され、耐久性の向上を図ることができる。この観点から、この距離D1は3mm以上がより好ましい。このクローラ52では、距離D1は20mm以下が好ましい。これにより、適切な幅を有する抗張体66が得られ、良好な耐久性が維持される。この観点から、距離D1は15mm以下がより好ましい。
このクローラ52では、保護体64が抗張体66の幅よりも大きな幅を有している場合には、距離D2は2mm以上が好ましい。これにより、コード86が芯金60と接触することが効果的に防止され、耐久性の向上を図ることができる。この観点から、この距離D2は3mm以上がより好ましい。このクローラ52では、距離D2は20mm以下が好ましい。これにより、適切な幅を有する抗張体66が得られ、良好な耐久性が維持される。この観点から、距離D2は15mm以下がより好ましい。
図3には、本発明の他の実施形態に係る弾性クローラ102の一部が示されている。図3において、上方向は、クローラ102が形成するループの内方向である。下方向は、クローラ102が形成するループの外方向である。この図3において、上下方向はクローラ102の厚さ方向でもある。左右方向は、クローラ102の幅方向である。紙面に対して垂直な方向は、クローラ102の回転方向である。
このクローラ102は、エンドレスベルト104と、多数のラグ106と、多数のガイド108とを備えている。またこのクローラ102は、構成部材として、芯金110、本体112、保護体114及び抗張体116を含んでいる。この本体112以外は、図1及び2に示されたクローラ52の構成と同等の構成を有している。このクローラ102では、本体112は架橋ゴムからなる。この本体112は、外側部118及び内側部120で構成されている。
外側部118は、芯金110の外側に位置している。外側部118は、クローラ102の回転方向に延在している。この回転方向において、外側部118には、端は設けられていない。外側部118は、ループを形成している。外側部118は、このクローラ102の厚さ方向において、芯金110全体と重複している。このクローラ102では、外側部118の幅は本体112の幅と同等である。この外側部118の幅は、芯金110の幅よりも大きい。
内側部120は、外側部118よりも内側に位置している。図3に示されているように、内側部120は、芯金110の端122にて、クローラ102の内側から外側に向かって(又は、このクローラ102の外側から内側に向かって)折り返されている。内側部120は、クローラ102の回転方向に延在している。この回転方向において、内側部120には、端は設けられていない。内側部120は、ループを形成している。
このクローラ102では、本体112の内側部120が芯金110の端122にて折り返されており、この内側部120の一部が抗張体116と外側部118との間に位置している。この内側部120は、この芯金110の端122の部分を覆っている。内側部120は、外側部118よりも硬質である。内側部120は、芯金110、保護体114及び抗張体116からなる部分の動きを拘束する。この内側部120は、抗張体116のコード124に作用する張力の高まりを抑制する。
このクローラ102では、内側部120がコード124に作用する張力の高まりを抑制しつつ、保護体114が、コード124が芯金110と直接接触することを防止する。このクローラ102では、コード124の切断が防止される。このクローラ102は、耐久性に優れる。しかもこのクローラ102では、コード124の切断防止のために、形状が工夫された芯金110を採用する必要はない。本発明によれば、生産性への影響を抑えつつ、コード124の切断が防止され、耐久性の向上が達成されたクローラ102が得られる。
このクローラ102では、保護体114の硬さは75以上が好ましい。この硬さが75以上に設定されることにより、抗張体116のコード124が芯金110と直接接触することを、保護体114が効果的に妨げる。このクローラ102では、コード124の切断が防止され、耐久性の向上を図ることができる。この観点から、この硬さは80以上がより好ましい。
このクローラ102では、保護体114の硬さは95以下が好ましい。この硬さが95以下に設定されることにより、クローラ102の剛性が適切に維持される。このクローラ102は、適度に撓むので、スプロケットに十分に巻き付く。このクローラ102は、トラクション性能に寄与する。この観点から、この硬さは90以下が好ましい。
このクローラ102では、保護体114の硬さと外側部118の硬さとの差は5以上が好ましい。この差が5以上に設定されることにより、抗張体116のコード124が芯金110と直接接触することを、保護体114が効果的に妨げる。このクローラ102では、コード124の切断が防止され、耐久性の向上を図ることができる。この観点から、この差は10以上がより好ましい。この差は、25以下が好ましい。これにより、保護体114と外側部118との間への、歪の集中が抑えられる。この観点から、この差は20以下がより好ましい。
このクローラ102では、内側部120の硬さは80以上が好ましい。この硬さが80以上に設定されることにより、内側部120が抗張体116のコード124の拘束に効果的に寄与する。コード124における張力の高まりが抑えられるので、このクローラ102では、コード124の切断が防止され、耐久性の向上を図ることができる。この内側部120は、クローラ102の幅方向端の部分の変形を抑えるので、裂けのような損傷も効果的に防止される。この観点から、この硬さは85以上がより好ましい。
このクローラ102では、内側部120の硬さは95以下が好ましい。この硬さが95以下に設定されることにより、このクローラ102の剛性が適切に維持される。このクローラ102は、適度に撓むので、スプロケットに十分に巻き付く。このクローラ102は、トラクション性能に寄与する。この観点から、この硬さは90以下が好ましい。
このクローラ102では、内側部120の硬さと外側部118の硬さとの差は5以上が好ましい。この差が5以上に設定されることにより、内側部120が抗張体116のコード124の拘束に効果的に寄与する。コード124における張力の高まりが抑えられるので、このクローラ102では、コード124の切断が防止され、耐久性の向上を図ることができる。この観点から、この差は10以上がより好ましい。この差は、25以下が好ましい。これにより、保護体114と外側部118との間への、歪の集中が抑えられる。この観点から、この差は20以下がより好ましい。
このクローラ102では、外側部118は内側部120よりも軟質である。この外側部118は保護体114よりも軟質である。このクローラ102では、軟質な外側部118が、このクローラ102が構成するループにおいて外側に位置している。この外側部118がクローラ102の撓みに効果的に寄与するので、このクローラ102はスプロケットに十分に巻き付く。このクローラ102は、トラクション性能に寄与する。この観点から、この外側部118の硬さは75以下が好ましく、75未満がより好ましく、70以下がさらに好ましい。前述したように、このクローラ102では、ラグ106は外側部118から構成される。適度な剛性を有するラグ106が得られるとの観点から、この硬さは50以上が好ましく、60以上がより好ましい。
図3に示されているように、このクローラ102では、芯金110の端122にて折り返された内側部120の端126は、幅方向において、抗張体116の内端128よりも外側に位置している。言い換えれば、この内側部120は抗張体116全体ではなく、その一部、詳細には抗張体116の幅方向外側部分を覆っている。走行状態における芯金110の動きは幅方向外側ほど大きいので、この内側部120は、図2に示された内側部80と同様、芯金110、保護体114及び抗張体116からなる部分の動きを効果的に拘束する。このクローラ102では、コード124に作用する張力の高まりが十分に抑えられる。このクローラ102では、コード124の切断が効果的に防止される。しかもこのクローラ102では、本体112に占める内側部120のボリュームは、図2に示された本体62のそれよりも小さい。硬質な内側部120の比重は軟質な外側部118の比重に比して大きいので、小さなボリュームの内側部120はクローラ102の軽量化にも寄与する。以上の観点から、本発明に係るクローラ102では、内側部120は抗張体116の一部を覆うように、本体112が構成されてもよい。
図3において、両矢印WTは抗張体116の幅である。この幅WTは、抗張体116の外端130からその内端128までの幅方向距離で表される。両矢印LUは、内側部120が抗張体116と重複している長さである。この長さLUは、抗張体116の外端130から内側部120の内端126までの幅方向距離で表される。
このクローラ102では、長さLUの幅WTの比は0.1以上が好ましい。これにより、内側部120が、芯金110、保護体114及び抗張体116からなる部分の動きを効果的に拘束する。このクローラ102では、コード124に作用する張力の高まりが十分に抑えられる。このクローラ102では、コード124の切断が効果的に防止される。この観点から、この比は0.2以上がより好ましく、0.3以上がさらに好ましい。コード124の切断の観点では、この比は大きいほど好ましいので、この比の好ましい上限は設定されない。しかし内側部120による質量への影響を考慮すると、この比は0.8以下が好ましい。
以下、実施例によって本発明の効果が明らかにされるが、この実施例の記載に基づいて本発明が限定的に解釈されるべきではない。
[実施例1]
図1に示されたクローラを製作した。この実施例1では、図2に示された本体の構成が採用された。本体の外側部の硬さHSは、70であった。この本体の内側部の硬さHUは、85であった。保護体の硬さHRは、85であった。保護体の厚さTRは、3.5mmであった。保護体の外端から抗張体の外端までの幅方向距離D1は、5.0mmであった。保護体の内端から抗張体の内端までの幅方向距離D2は、5.0mmであった。
[実施例2−4及び比較例1−2]
内側部の硬さHU、保護体の硬さHR及び保護体の厚さTRを下記の表1に示された通りとした他は実施例1と同様にして、実施例2−4及び比較例1−2のクローラを得た。
[実施例5]
内側部の硬さHU及び保護体の硬さHRを下記の表1に示された通りとした他は実施例1と同様にして、実施例5のクローラを得た。
[実施例6−7]
保護体の厚さTRを下記の表2に示された通りとした他は実施例1と同様にして、実施例6−7のクローラを得た。
[実施例8]
内側部の硬さHU及び保護体の厚さTRを下記の表2に示された通りとした他は実施例1と同様にして、実施例8のクローラを得た。
[実施例9]
保護体の硬さHR及び保護体の厚さTRを下記の表2に示された通りとした他は実施例1と同様にして、実施例9のクローラを得た。
[実施例10−13]
距離D1及び距離D2を下記の表3に示された通りとした他は実施例1と同様にして、実施例10−13のクローラを得た。
[実施例14]
本体の構成を図3に示された通りとした他は実施例1と同様にして、実施例14のクローラを得た。なおこの実施例14では、抗張体の幅WTに対する、内側部が抗張体と重複している長さLUの比(LU/WT)は、0.65であった。
[実施例15−16及び比較例3]
内側部の硬さHU、保護体の硬さHR及び保護体の厚さTRを下記の表4に示された通りとした他は実施例14と同様にして、実施例15−16及び比較例3のクローラを得た。
[実施例17−19]
比(LU/WT)を下記の表4に示された通りとした他は実施例14と同様にして、実施例17−19のクローラを得た。
[耐久性]
製作したクローラを、2トンクラスのミニバックホーの走行装置に装着した。クローラを回転させ,クローラとスプロケットとの間に異物を噛み込ませ、抗張体のコードに切断が生じるか否かを確認した。異物として、外径の異なる5種類の丸棒鋼(丸棒鋼a(外径=20mm)、丸棒鋼b(外径=30mm)、丸棒鋼c(外径=40mm)、丸棒鋼d(外径=50mm)及び丸棒鋼e(外径=60mm))を準備した。丸棒鋼aから丸棒鋼eの順に、確認を行い、コードに切断が生じた、丸棒鋼のサイズを確認した。この結果が、下記の格付けに基づく指数で、下記の表1−4に示されている。数値が大きいほどコードに切断が生じにくく好ましい。3点以上が目標に設定された。
0点 = 丸棒鋼aの噛み込みで、コードに切断が生じた。
1点 = 丸棒鋼bの噛み込みで、コードに切断が生じた。
2点 = 丸棒鋼cの噛み込みで、コードに切断が生じた。
3点 = 丸棒鋼dの噛み込みで、コードに切断が生じた。
4点 = 丸棒鋼eの噛み込みで、コードに切断が生じた。
5点 = 丸棒鋼eの噛み込みでも、コードに切断は生じなかった。
[装着性]
製作したクローラを、2トンクラスのミニバックホーの走行装置に装着した。この装着のしやすさについて、作業者に評価させた。この結果が、下記の表1−4に示されている。従来と変わらなく装着できた場合が「A」で、従来よりも装着しづらかった場合が「B」で表されている。
Figure 0006724637
Figure 0006724637
Figure 0006724637
Figure 0006724637
表1−4に示されるように、実施例のクローラでは、比較例のクローラに比べて評価が高い。この評価結果から、本発明の優位性は明らかである。
以上説明された、抗張体のコードの切断防止のための技術は、様々なタイプのクローラにも適用されうる。
2、52、102・・・クローラ
4・・・走行装置
6・・・スプロケット
8・・・アイドラ
10・・・転輪
12・・・歯
14、54、104・・・エンドレスベルト
16、56、106・・・ラグ
18、58、108・・・ガイド
20、60、110・・・芯金
22、62、112・・・本体
24・・・孔
26、68・・・主部
28、70・・・鍔
30、72・・・翼部
32、66、116・・・抗張体
34、86、124・・・コード
64、114・・・保護体
78、118・・・外側部
80、120・・・内側部

Claims (8)

  1. 幅方向に延在するプレート状の芯金と、
    上記芯金を覆う本体と、
    上記芯金の外側において、この芯金に積層された保護体と、
    上記保護体の外側において、この保護体に積層された抗張体とを備えており、
    上記抗張体が、回転方向に延在するコードを含んでおり、
    上記本体が、外側部及び内側部を備えており、
    上記外側部が、上記芯金の外側に位置しており、
    上記内側部が、上記外側部よりも内側に位置しており、上記芯金の端にて折り返されており、
    上記内側部の一部が、上記抗張体と上記外側部との間に位置しており、
    上記保護体及び上記内側部のそれぞれが、上記外側部よりも硬質である、クローラ。
  2. 上記保護体の厚さが2.5mm以上4.5mm以下である、請求項1に記載のクローラ。
  3. 上記保護体の硬さが75以上である、請求項1又は2に記載のクローラ。
  4. 上記内側部の硬さが80以上である、請求項1から3のいずれかに記載のクローラ。
  5. 上記内側部が、上記抗張体全体を覆っている、請求項1から4のいずれかに記載のクローラ。
  6. 上記保護体が上記抗張体の幅と同等以上の幅を有している、請求項1から5のいずれかに記載のクローラ。
  7. 上記抗張体の端から上記保護体の端までの距離が2mm以上20mm以下である、請求項6に記載のクローラ。
  8. 上記保護体の厚さが3.5mm以上4.5mm以下である、請求項1から7のいずれかに記載のクローラ。
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