JP6723123B2 - 間隔環、レンズ系、間隔環の製造方法及びレンズ系の組立方法 - Google Patents

間隔環、レンズ系、間隔環の製造方法及びレンズ系の組立方法 Download PDF

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本発明は、間隔環、レンズ系、間隔環の製造方法及びレンズ系の組立方法に関し、レンズ系の組立が特殊な設備を用いることなく容易に行えながら、レンズ中心間距離を高精度に維持することができる間隔環、レンズ系、間隔環の製造方法及びレンズ系の組立方法に関する。
従来、複数のレンズを同一光軸上に配置してレンズ系を構成するには、図5に示すように、各レンズ101、101間に間隔環102を介在させることにより、各レンズ101、101間の空気間隔を所定の間隔に定めている。しかし、間隔環102の厚さを高精度に管理しても、間隔環102はレンズ101のエッジ部分に当接して位置決めをするため、エッジ部分のわずかな面取りや、エッジ部分の形状精度に影響され、レンズ中心間距離には誤差が発生する。
近年のレンズ中心間距離の許容誤差が小さくなっている写真用レンズ系や、顕微鏡用対物レンズや投影光学系などの高精度レンズ系では、間隔環102の使用によっては、十分な精度維持を図ることができない。
これらの光学系では、図6に示すように、各レンズ101を個々に円環状の金属盤103に固定しておき、これらを挿入した鏡筒104を透視することにより、鏡筒104内における各金属盤103の位置及び傾きを把握して、各金属盤103を鏡筒104内における所定位置に固定するようにしている(特許文献1)。
特開2004−219608号公報
前述のような鏡筒104を透視する組立方法は、全てのレンズ101を個々に金属盤103に固定しなければならないため煩雑であり、また、特殊な透視設備が必要である。
そこで、本発明は、レンズ系の組立が特殊な設備を用いることなく容易に行えながら、レンズ中心間距離を高精度に維持することができる間隔環、レンズ系、間隔環の製造方法及びレンズ系の組立方法を提供することを課題とする。
前記課題の解決のため、本発明の請求項1に係るスペーサは、
外周縁が円形の一のガラスレンズ及びこの一のレンズに隣接される他のガラスレンズのレンズ面を基準として、両主面部が前記各レンズのレンズ面形状を反転させた形状である平板体を一のレンズ及び他のレンズのレンズ面と両面部とを面接触させて重ね合わせて接合させた積層体の状態で、外周縁部が研削されて形成された少なくとも一のレンズ又は他のレンズの一方と同じ外周縁形状を有する積層体から分離した平板体からなり、該平板体のレンズ面に面接触する主面部の一部を含むスペーサであって、
スペーサの一方又は両方の主面部が、それぞれ接触するレンズの接触面の転写面であり、かつ、曲面形状となっており、
一方の主面部を一のレンズのレンズ面周囲側に面接触させ、他方の主面部を前記他のレンズのレンズ面周囲側に面接触させることにより、
一のレンズ及び他のレンズの位置決めを行い、これら各レンズ間相互の中心間距離を規定する
ことを特徴とするものである。
本発明の請求項2に係るスペーサは、請求項1記載のスペーサにおいて、
スペーサの一方又は両方の主面部は、それぞれ接触するレンズの接触面と光学密着する
ことを特徴とするものである。
本発明の請求項3に係るレンズ系は、
複数のガラスレンズと、
レンズのうちの一のレンズと、このレンズに隣接する他のレンズとの間に介在されているスペーサと
を備え、
スペーサは、外周縁が円形の一のレンズ及びこの一のレンズに隣接される他のレンズのレンズ面を基準として、両主面部が各レンズのレンズ面形状を反転させた形状である平板体を一のレンズ及び他のレンズのレンズ面と両面部とを面接触させて重ね合わせて接合させた積層体の状態で、外周縁部が研削されて形成された少なくとも一のレンズ又は他のレンズの一方と同じ外周縁形状を有する積層体から分離した平板体からなり、該平板体のレンズ面に面接触する主面部の一部を含み、スペーサの一方又は両方の主面部が、それぞれ接触するレンズの接触面の転写面であり、かつ、曲面形状となっており、一方の主面部を一のレンズのレンズ面周囲側に面接触させ、他方の主面部を他のレンズのレンズ面周囲側に面接触させることにより、一のレンズ及び他のレンズの位置決めを行い、これら各レンズ間相互の中心間距離を規定する
ことを特徴とするものである。
本発明の請求項4に係るレンズ系は、請求項3記載のレンズ系において、
スペーサの一方又は両方の主面部は、それぞれ接触するレンズの接触面と光学密着する
ことを特徴とするものである。
本発明の請求項に係るスペーサの製造方法は、
位置決め対象となる一又は二のレンズのレンズ面を基準として、一方又は両方の主面部が該レンズ面形状を反転させた形状である平板体を形成し、
平板体を一のレンズ及び他のレンズのレンズ面と両面部とを面接触させて重ね合わせて接合させた積層体を形成し、
積層体の外周縁部を研削し、
外周縁部が研削により加工された少なくとも一のレンズ又は他のレンズの一方と同じ外周縁形状を有する平板体を積層体から分離させ、
該平板体の前記レンズ面に面接触する主面部の一部を含む形状に整形する
ことを特徴とするものである。
本発明の請求項に係るレンズ系の組立方法は、
外周縁が円形の一のレンズ及びこの一のレンズに隣接される他のレンズのレンズ面を基準として、両主面部が前記各レンズのレンズ面形状を反転させた形状である平板体を形成し、
前記一のレンズ、前記平板体及び前記他のレンズの順に、それぞれのレンズ面と前記平板体の主面部とを面接触させて重ね合わせて接合させて積層体とし、
前記積層体の外周縁部を研削して矩形状とし、
前記積層体を前記一のレンズ、前記平板体及び前記他のレンズに分離させ、
前記平板体の中央部分に貫通孔を形成して矩形枠状の間隔環とし、
前記一のレンズ、前記平板体及び前記他のレンズの順に、それぞれのレンズ面と前記間隔環の主面部とを面接触させて重ね合わせる
ことを特徴とするものである。
本発明においては、間隔環は、少なくとも一方の主面部が、位置決め対象となるレンズのレンズ面周囲側の形状を反転させた形状となっており、該主面部を該レンズ面周囲側に面接触させることにより、該レンズの位置決めを行っている。
すなわち、本発明は、レンズ系の組立が特殊な設備を用いることなく容易に行えながら、レンズ中心間距離を高精度に維持することができる間隔環、レンズ系、間隔環の製造方法及びレンズ系の組立方法を提供することができるものである。
本発明に係る間隔環を用いて組立てられたレンズ系の縦断面図である。 本発明に係る間隔環の縦断面図である。 本発明に係るレンズ系の組立方法を説明する正面図及び縦断面図である。 本発明に係るレンズ系の組立方法を説明する正面図、平面図及び側面図である。 従来の間隔環を用いて組立てられたレンズ系の縦断面図である。 従来の高精度レンズ系の縦断面図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面に参照して説明する。
〔間隔環及びレンズ系〕
図1は、本発明に係る間隔環を用いて組立てられたレンズ系の縦断面図である。
本発明に係る間隔環1は、図1に示すように、円環状又は矩形枠状に構成され、少なくとも一方の主面部1aが、一方側に配置されるレンズ2のレンズ面2a周囲側の形状を反転させた形状となっており、一方の主面部1aをレンズ面2a周囲側に面接触させることにより、レンズ2の位置決めを行うものである。
レンズ面2a周囲側の形状を反転させた形状とは、レンズ面2a周囲側の形状に合同な形状であって、レンズ面2a周囲側形状が凹なら凸、レンズ面2a周囲側の形状が凸なら凹に反転された形状である。このような形状の関係は、型と型からできるものの関係である。
この間隔環1は、位置決め対象となるレンズの周縁が円形の場合には円環状に構成され、後述するようにレンズの周縁が矩形の場合には、矩形枠状に構成されることが好ましい。
この間隔環1は、多くの場合、2枚のレンズの間に介在されて、これらレンズの相対位置関係を規定するために使用される。すなわち、この間隔環1は、図1に示すように、一方及び他方の主面部1a、1bが、一方側に配置される一のレンズ2及び他方側に配置される他のレンズ3のレンズ面2a、3a周囲側の形状を反転させた形状にそれぞれなっており、該一方の主面部1aを該一のレンズ2のレンズ面2a周囲側に面接触させ、該他方の主面部1bを該他のレンズ3のレンズ面3a周囲側に面接触させることにより、該一方及び該他方のレンズ2、3の位置決めを行い、これら各レンズ2、3間相互の位置決めも行っている。
そして、この間隔環1及び各レンズ2、3は、鏡筒4内に収納されてレンズ系を構成している。さらに間隔環及びレンズの枚数が多くなっても同様である。
鏡筒4の一端側(図1中左側)は、開放端の内周部にフランジ7が形成されて、最も一端端のレンズ2の外径よりも開口部の内径が小さくなっている。このフランジ7が、最も一端端のレンズ2の鏡筒4の端部における位置決めをしている。鏡筒4の他端側(間隔環1及び各レンズ2、3が鏡筒4内に挿入される側)は開放端となされ、ネジ環5が螺入されており、ネジ環5が最も他端端のレンズ6を押さえている。これらフランジ7及びネジ環5のレンズ2、6に当接する部分は、間隔環1と同じように、レンズ2、6に対して、面接触する形状としておくことが好ましい。
この間隔環1においては、従来の間隔環のような、レンズのエッジ部分に当接することによる問題は発生しない。そのため、この間隔環は、各レンズ2、3間の空気間隔を正確に高精度に規定することができる。
また、この間隔環1においては、レンズ2、3に対して面接触するので、レンズ2、3が間隔環1に押接しても、レンズ2、3の変形や欠けが抑えられる。
この間隔環1を構成する材料は、金属材料、合成樹脂(プラスチック)材料、ガラス材料、セラミック材料など、必要な剛性(各レンズ2、3からの押圧力により変形されない程度の剛性)を有する材料であれば、特に限定されない。間隔環1をガラス材料により形成する場合、レンズ2、3を構成する光学材料のいずれかと同一材料により形成してもよいし、光学材料ではない不透明な「結晶化ガラス」により形成することが好ましい。レンズ2、3を構成する光学材料のいずれかと同一材料を用いれば、熱膨張率がレンズ2、3のいずれかと同一となり、好ましい。また、間隔環1をガラス材料により構成する場合には、レンズの加工技術(研削及び研磨、又は金型による成型)を応用して構成することができる。
また、ガラス材料、セラミック材料のように、熱膨張係数が低い材料により間隔環1を構成することも好ましい。例えば、リソグラフィー用の高精度レンズ系では、熱膨張や金属の(残留応力による)経年変形を防ぐために金枠材料の熱処理が欠かせないが、熱膨張係数が低い材料で間隔環1を構成すれば、環境の熱的変化に強いレンズ系が実現できる。
さらに、この間隔環1には、以下のような効果もある。すなわち、従来の間隔環は、レンズに接合して使用することは考えられないのに対し、この間隔環1は、レンズ間の空気間隔を高精度に維持しながら、レンズに接合されて使用することができる。例えば、レンズの組立において色収差の補正に正負2枚のレンズの組み合わせを使用するが、これらは接合したほうが性能も安定し、取り扱いも容易になる。
間隔環1をレンズに接合する場合には、間隔環1の側面に空気抜きの穴か溝を形成する必要がある。それでも、偏芯や間隔誤差がクリティカルなレンズブロックを予め調整して固定しておくことができるので、製造時の精度安定に大きな効果が見込まれる。これは、レンズを枠に接着してから切削する従来方法に比較すると、製造が著しく容易となることから、対物レンズの製造などでは大きなコストダウンを図ることができる。
〔間隔環の製造方法〕
図2は、本発明に係る間隔環の縦断面図である。
図2に示すように、前述のような間隔環1、8を製造するには、まず、位置決め対象となる一又は二のレンズのレンズ面を基準として、一方又は両方の主面部1a、1b、8a、8bが、該レンズ面形状を反転させた形状である平板体9、10を作成する(なお、ここでは2個の間隔環1、8について説明するが、製造は1個ずつ行う)。この平板体9、10の中心厚は、位置決め対象となるレンズのレンズ面間隔に一致している。
このような平板体9、10を作成するには、位置決め対象となるレンズそのものを型(の一部)として用いて、射出成型やプレス成型によって作成することができる。レンズそのものを用いなくとも、そのレンズを成型するための型によって成型された別部材を型として使用することもできる。
このような平板体9、10をなす材料としては、前述したように、種々の材料を用いることができる。
次に、平板体9、10の中央部分に貫通孔11、12を形成して、円環状又は矩形枠状とすることにより、間隔環1、8が製造できる。貫通孔11、12の周囲側の両主面部1a、1b、8a、8bは、位置決め対象となるレンズのレンズ面周囲側の形状を反転させた形状の面が残ったものである。
〔レンズ系の組立方法〕
次に、複数の矩形状のレンズから構成されるレンズ系を組立てるための本発明に係るレンズ系の組立方法について説明する。
現在一般に使用されている光学系は、その大多数が、外周縁が円形のレンズと円筒形の鏡筒を基本とした保持部品とで構成されている。これは、外周縁が矩形状など、円形以外の形状を有するレンズでは、精度の高い組立が困難であることが一因である。しかし、撮像素子や画像表示画面(ディスプレイ)は矩形状であり、撮像レンズや投影レンズとしては外周縁が円形である必要はない。例えば、立体撮影等において、複数の撮像素子をできるだけ接近させて配置したいという要望には、円形レンズでは限界がある。
そこで、本発明においては、前述した間隔環を応用し、レンズ間の空気間隔をガラス等の物体で埋める手法を用いて、外周縁が円形以外の形状をしたレンズ間の空気間隔の精度維持や光軸合わせが良好に行える組立方法を提案する。
図3は、本発明に係るレンズ系の組立方法を説明する正面図及び縦断面図である。
図4は、本発明に係るレンズ系の組立方法を説明する正面図、平面図及び側面図である。
このレンズ系の組立方法においては、まず、図3(a)に示すように、外周縁が円形の複数のレンズ13、14、15を用意する。そして、図3(b)に示すように、複数のレンズ13、14、15の所定の空気間隔に対応した形状の平板体16、17を作成する。これら平板体16、17は、両主面部が、レンズ13、14、15のレンズ面形状を反転させた形状であり、前述した間隔環の製造工程における平板体と同様のものである。これら平板体16、17の材料は、前述したように、合成樹脂材料や金属材料、ガラス材料等、種々のものを使用できる。
そして、図3(c)に示すように、各レンズ13、14、15及び各平板体16、17を所定の順序で重ね合わせ、各レンズ13、14、15のレンズ面と平板体16、17の主面部とを面接触させて接合させて接合させ、積層体18とする。この接合には、熱可塑性の接着剤(ヤニバリ)を用いることができる。
次に、積層体18の外周縁を研削加工し、各レンズ13、14、15及び各平板体16、17の外周縁を、積層体18の状態のままで矩形状に加工する。ここで、各レンズ13、14、15及び各平板体16、17は、接合することなく個々に外周縁を矩形状に加工することもできるが、積層体18として加工することが、それぞれの形状を一致させることができ、加工工数の点からも好ましい。
そして、積層体18を各レンズ13、14、15及び各平板体16、17に分離させる。各レンズ13、14、15は、図4(a)に示すように、外周縁が矩形状となっている。
各平板体16、17は、図4(b)に示すように、中央部分に貫通孔を形成して矩形枠状の間隔環とすることもできるし、その一部分のみをスペーサとして使用することもできる。いずれの場合も、各レンズ13、14、15のレンズ面に面接触する主面部の少なくとも一部を残すようにする。
そして、図4(c)に示すように、各レンズ13、14、15及び各平板体16、17から形成されたスペーサ又は間隔環を、それぞれのレンズ面と主面部とを面接触させて所定の順序で重ね合わせる。このとき、各レンズ13、14、15及び各スペーサ又は間隔環は、基板材料(ベース)19上に固定してもよい。
なお、この説明では3枚構成のレンズ系を示したが、レンズの構成枚数は特に限定されない。
このようにして組立てられたレンズ系は、3Dディスプレイなど投影光学系の光学系ユニットの積み重ねや、中心間距離を近くしなくてはいけない立体視光学系に好ましく用いることができる。また、物体面や像面を傾斜させるために用いられる「シャインプルーフ光学系」の軸外しレンズ配置にも応用することができる。
1 間隔環
1a、1b 主面部
2、3 レンズ
2a レンズ面
4 鏡筒
9、10 平板体
11、12 貫通孔

Claims (6)

  1. 外周縁が円形の一のガラスレンズ及びこの一のレンズに隣接される他のガラスレンズのレンズ面を基準として、両主面部が前記各レンズのレンズ面形状を反転させた形状である平板体を前記一のレンズ及び前記他のレンズのレンズ面と前記両面部とを面接触させて重ね合わせて接合させた積層体の状態で、外周縁部が研削されて形成された少なくとも前記一のレンズ又は前記他のレンズの一方と同じ外周縁形状を有する前記積層体から分離した前記平板体からなり、該平板体の前記レンズ面に面接触する主面部の一部を含むスペーサであって、
    当該スペーサの一方又は両方の主面部が、それぞれ接触するレンズの接触面の転写面であり、かつ、曲面形状となっており、
    一方の主面部を前記一のレンズのレンズ面周囲側に面接触させ、前記他方の主面部を前記他のレンズのレンズ面周囲側に面接触させることにより、
    前記一のレンズ及び前記他のレンズの位置決めを行い、これら各レンズ間相互の中心間距離を規定することを特徴とするスペーサ。
  2. 当該スペーサの一方又は両方の主面部は、それぞれ接触するレンズの接触面と光学密着することを特徴とする請求項1に記載のスペーサ。
  3. 複数のガラスレンズと、
    前記レンズのうちの一のレンズと、このレンズに隣接する他のレンズとの間に介在されているスペーサと
    を備え、
    前記スペーサは、外周縁が円形の一のレンズ及びこの一のレンズに隣接される他のレンズのレンズ面を基準として、両主面部が前記各レンズのレンズ面形状を反転させた形状である平板体を前記一のレンズ及び前記他のレンズのレンズ面と前記両面部とを面接触させて重ね合わせて接合させた積層体の状態で、外周縁部が研削されて形成された少なくとも前記一のレンズ又は前記他のレンズの一方と同じ外周縁形状を有する前記積層体から分離した前記平板体からなり、該平板体の前記レンズ面に面接触する主面部の一部を含み、前記スペーサの一方又は両方の主面部が、それぞれ接触するレンズの接触面の転写面であり、かつ、曲面形状となっており、一方の主面部を前記一のレンズのレンズ面周囲側に面接触させ、前記他方の主面部を前記他のレンズのレンズ面周囲側に面接触させることにより、前記一のレンズ及び前記他のレンズの位置決めを行い、これら各レンズ間相互の中心間距離を規定する
    ことを特徴とするレンズ系。
  4. 前記スペーサの一方又は両方の主面部は、それぞれ接触するレンズの接触面と光学密着することを特徴とする請求項3に記載のレンズ系。
  5. 位置決め対象となる一又は二のレンズのレンズ面を基準として、一方又は両方の主面部が該レンズ面形状を反転させた形状である平板体を形成し、
    前記平板体を前記一のレンズ及び前記他のレンズのレンズ面と前記両面部とを面接触させて重ね合わせて接合させた積層体を形成し、
    前記積層体の外周縁部を研削し、
    外周縁部が前記研削により加工された少なくとも前記一のレンズ又は前記他のレンズの一方と同じ外周縁形状を有する前記平板体を前記積層体から分離させ、
    該平板体の前記レンズ面に面接触する主面部の一部を含む形状に整形することを特徴とするスペーサの製造方法。
  6. 外周縁が円形の一のレンズ及びこの一のレンズに隣接される他のレンズのレンズ面を基準として、両主面部が前記各レンズのレンズ面形状を反転させた形状である平板体を形成し、
    前記一のレンズ、前記平板体及び前記他のレンズの順に、それぞれのレンズ面と前記平板体の主面部とを面接触させて重ね合わせて接合させて積層体とし、
    前記積層体の外周縁部を研削して矩形状とし、
    前記積層体を前記一のレンズ、前記平板体及び前記他のレンズに分離させ、
    前記平板体の中央部分に貫通孔を形成して矩形枠状の間隔環とし、
    前記一のレンズ、前記平板体及び前記他のレンズの順に、それぞれのレンズ面と前記間隔環の主面部とを面接触させて重ね合わせる
    ことを特徴とするレンズ系の組立方法。
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