JP6723122B2 - サンプル採取装置及びサンプル採取方法 - Google Patents

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Description

本発明は、サンプル採取装置及びサンプル採取方法に関する。
鋼板の巻取装置では、巻き取るコイルが変わる際にサンプル板を採取して、メッキ量及び表面塗布油の量等を確認することが行われている。サンプル採取方法の一つとして知られているスニップシャー方式(リール切替用の切断のみを行うシャー)では、巻き取ったコイルから人力により鋼板を切断してサンプル板を回収する。しかしながら、このような人力による切断作業では作業時間が長くなる傾向にある。
サンプル板を採取する際の作業性を改善するため、剪断機を用いて鋼板を切断し、0.6〜1m程度の複数のサンプル板をリールの上流側においてバケットに落下させる方法が知られている。例えば、特許文献1では、鋼板を切断して得られたサンプル材及びスクラップ材のうち、サンプル材をシュートで減速させてサンプルバケットに回収する技術が提案されている。
特許文献2では、巻き取り装置の下流側に、サンプル及びクロップの抽出並びに除去専用の剪断機を設け、サンプル及びクロップをバケットに選別収納する技術が提案されている。
特開2010−253589号公報 特開平6−537号公報
しかしながら、上述のように、コンベア等で連続的に搬送されてくるサンプル板を、そのままバケット等の容器に収集すると、サンプル板が容器の内壁面に衝突し、サンプル板に疵及び折れ等が発生することが懸念される。また、サンプル板を減速するためのシュート、又は除去専用の剪断機(シャー)を設けると、装置の設置に必要なスペースが大きくなるとともに、装置構成が複雑になってしまうことが懸念される。
そこで、本発明は、一つの側面において、装置構成の簡素化と、サンプル板における疵及び折れ等の発生を十分に抑制することが可能なサンプル採取装置を提供することを目的とする。本発明は、別の側面において、装置構成の簡素化と、サンプル板における疵及び折れ等の発生を十分に抑制することが可能なサンプル採取方法を提供することを目的とする。
本発明は、一つの側面において、鋼板を巻き取る複数のリールと当該リールの上流側にシャーとを備え、リールを切り替える際に鋼板を切断してサンプル板を採取するサンプル採取装置であって、リールに巻き取られる鋼板とサンプル板とを搬送する第1コンベアと、鋼板及びサンプル板がそれぞれリール及び第1コンベアよりも下流側の第2コンベアに搬送されるように、鋼板とサンプル板を振り分けるディフレクタロールと、を備え、第2コンベアは、サンプル板を搬送した後、サンプル板を載せた状態で停止するように構成される、サンプル採取装置を提供する。
上述のサンプル採取装置は、鋼板及びサンプル板がそれぞれリール及び第2コンベアに搬送されるように、鋼板とサンプル板を振り分けるディフレクタロールを備える。サンプル板が搬送される第2コンベアは、サンプル板を載せた状態で停止するように構成される。このため、サンプル板を容器等に回収せずに、サンプル板を載せた状態で第2コンベアを停止することによって、サンプル板を第2コンベア上において回収することができる。これによって、サンプル板に生じる疵及び折れ等のダメージを十分に抑制することができる。また、コンベアの下側にシュートを設置したり、除去専用の剪断機を設けたりしなくても、サンプル板を容易に回収することができる。したがって、装置構成の簡素化を図ることができる。
サンプル採取装置は、第2コンベアよりも上側に設けられ、サンプル板の上面を吸着しながら第2コンベアに複数のサンプル板を順次搬送する第3コンベアを備え、第1コンベア及び第3コンベアよりも第2コンベアの搬送速度を遅くすることによって、第3コンベアは、第2コンベア上に載置されている前方のサンプル板の後端部に当該サンプル板の後方から搬送されるサンプル板の先端部を重ねて載置することが好ましい。
上記第3コンベアを備えるとともに、第2コンベアの搬送速度を第1コンベア及び第3コンベアよりも遅くすることによって、第2コンベア上に、複数のサンプル板を重ねて載置することができる。したがって、第2コンベアの長さを短くしてサンプル採取装置の設置スペースの長さを短くすることができる。
サンプル採取装置は、サンプル板を検出する検出部と、検出部からの信号に基づいて、第2コンベアを、サンプル板を載せた状態で停止する制御部と、を備えていてもよい。これによって、ディフレクタロールによるサンプル板と鋼板との振り分けを容易に且つより確実に行うことができる。
サンプル採取装置は、第2コンベアの下流側に、サンプル板に含まれるスクラップ片を回収する容器を備えていてもよい。これによって、第2コンベア上に載置された複数のサンプル板の一部を取り除いた後、第2コンベアを再び稼働して、第2コンベア上に残存するスクラップ片を容器に容易に回収することができる。
本発明は、別の側面において、鋼板を巻き取る複数のリールと当該リールの上流側にシャーとを備えるサンプル採取装置を用いて、リールを切り替える際に鋼板を切断してサンプル板を採取するサンプル採取方法であって、リールに巻き取られる鋼板とサンプル板とを第1コンベアで搬送する工程と、鋼板及びサンプル板が、それぞれリール及び第1コンベアの下流側の第2コンベアに搬送されるように、鋼板とサンプル板を振り分ける工程と、サンプル板を第2コンベアで搬送した後、サンプル板を載せた状態で第2コンベアを停止する工程と、を有する、サンプル採取方法を提供する。
上述のサンプル採取方法は、鋼板及びサンプル板がそれぞれリール及び第2コンベアに搬送されるように、鋼板とサンプル板を振り分ける工程を有する。そして、第2コンベアは、振り分けられたサンプル板を搬送した後、サンプル板を載せた状態で停止する。したがって、サンプル板を容器等に回収せずに第2コンベア上において採取することができる。これによって、サンプル板と容器等との衝突によってサンプル板に生じる疵及び折れ等のダメージを十分に抑制することができる。また、コンベアの下側にシュートを設置したり、除去専用の剪断機を設けたりしなくても、サンプル板を容易に採取することができる。このように、上述のサンプル採取方法によれば、簡素なサンプル採取装置を用いて優れた品質を有するサンプル板を容易に採取することができる。
第2コンベアを停止する工程の前に、第2コンベアの搬送速度を、第1コンベアの搬送速度、及び、第2コンベアよりも上側に設けられ、サンプル板の上面を吸着しながら第2コンベアに複数のサンプル板を順次搬送する第3コンベアの搬送速度よりも遅くすることによって、第2コンベア上に載置されている前方のサンプル板の後端部に当該サンプル板の後方から搬送されるサンプル板の先端部を重ねて載置する工程を有していてもよい。
このような工程を有することによって、第2コンベア上に、複数のサンプル板を重ねて載置することができる。したがって、第2コンベアの長さを短くしてサンプル採取装置の設置スペースの長さを短くすることができる。
第2コンベアを停止する工程では、サンプル板を検出する検出部からの信号に基づいて、第2コンベアを、サンプル板を載せた状態で停止してもよい。これによって、サンプル板と鋼板との振り分けを容易に且つより確実に行うことができる。
上述のサンプル採取方法において、第2コンベア上における複数のサンプル板はスクラップ片を含んでいてもよい。この場合、第2コンベアを停止する工程において、停止している第2コンベア上からスクラップ片以外のサンプル板を採取した後、第2コンベアを稼働させて、第2コンベア上に残存するスクラップ片を、第2コンベアの下流側に設けられた容器に回収する工程を備えていてもよい。これによって、スクラップ片を容器に容易に回収することができる。
本発明によれば、一つの側面において、装置構成の簡素化と、サンプル板における疵及び折れ等の発生を十分に抑制することが可能なサンプル採取装置を提供することができる。本発明は、別の側面において、装置構成の簡素化と、サンプル板における疵及び折れ等の発生を十分に抑制することが可能なサンプル採取方法を提供することができる。
図1は、一実施形態に係るサンプル採取装置を示す模式図である。 図2は、一実施形態に係るサンプル採取方法のフローチャートである。 図3は、一実施形態に係るサンプル採取装置を用いたサンプル採取方法の一工程を説明するための図である。 図4は、一実施形態に係るサンプル採取装置を用いたサンプル採取方法の一工程を説明するための図である。 図5は、一実施形態に係るサンプル採取装置を用いたサンプル採取方法の一工程を説明するための図である。
以下、場合により図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。なお、各図面において、同一又は同等の要素には同一の符号を付与し、重複する説明を省略する。
図1は、サンプル採取装置100の模式図である。サンプル採取装置100は、鋼板50を巻き取る複数のリール30,32と、リール30,32の上流側に鋼板50を切断するドラムシャー(回転剪断機)22とを備える。図1には、サンプル採取装置100において、鋼板50がリール30に巻き取られている状態が示されている。サンプル採取装置100は、鋼板50を巻き取るリールを、リール30からリール32、又はリール32からリール30に切り替える際にサンプル板を採取できるように構成される。
サンプル採取装置100は、リール30(32)に巻き取られる鋼板50とサンプル板の両方を搬送する第1コンベア11a,11b,11cと、第1コンベア11a,11b,11cよりも下流側に設けられ、サンプル板を搬送した後、サンプル板を載せた状態で停止するように構成される第2コンベア12と、リール30(32)及び第2コンベア12よりも上流側に配置され、鋼板50とサンプル板の搬送先を、リール30(32)と第2コンベア12とにそれぞれ振り分けるディフレクタロール14a(14b)と、を備える。
サンプル採取装置100は、第2コンベア12及びディフレクタロール14a(14b)よりも上側に、サンプル板の上面を吸着しながら第2コンベア12にサンプル板を順次搬送する第3コンベア13を備える。第1コンベア11a,11b,11c及び第3コンベア13よりも第2コンベア12の搬送速度を遅くすることによって、第3コンベア13は、第2コンベア12上に載置されている前方のサンプル板の後端部に当該サンプル板の後方から搬送されるサンプル板の先端部が重なるようにして、複数のサンプル板を第2コンベア12上に載置することができる。
サンプル採取装置100は、サンプル板を検出する検出部60と、検出部60からの信号に基づいて、第2コンベア12を、サンプル板を載せた状態で停止する制御部70と、を備える。制御部70は、例えば、CPU、ROM及びRAM等の主記憶装置、キーボード及びマウス等の入力デバイス、ディスプレイ等の出力デバイス、検出部60との間で、信号の送受信を行うためのネットワークカード等の通信モジュール、ハードディスク等の補助記憶装置などを含む通常のコンピュータシステムとして構成することができる。
例えば、検出部60において、サンプル板が検出されたら、検出部60から検出信号が制御部70に入力される。制御部70は、検出部60から出力される検出信号の数をカウントする。これによって、制御部70では、第2コンベア12に供給されるサンプル板の数が算出される。サンプル板の数が所定数に到達し、最終のサンプル板又はスクラップ片が通過したら、例えば制御部70からの制御信号によって、第2コンベア12の運転が停止される。このようにして、第2コンベア12の運転を自動で制御することができる。ただし、制御部70及び検出部60を設けることは必須ではなく、第2コンベアの運転制御はオペレータが手作業で行ってもよい。
停止中の第2コンベア12上に載置されているサンプル板を採取して、品質チェックすることができる。サンプル採取装置100によれば、採取するサンプル板の疵及び折れ等の発生を十分に抑制することができる。すなわち、サンプル採取装置100によれば、装置構成の簡素化を図りつつ、優れた品質を有するサンプル板を採取することができる。複数のサンプル板にスクラップ片が含まれる場合には、品質チェックされるサンプル板を取り除いた後、第2コンベア12を稼働させて、容器40にスクラップ片を回収することができる。容器40は床上に配置されていることから、スクラップ片の取り出し及び容器40の交換を、容易に行うことができる。
図2は、一実施形態に係るサンプル採取方法のフローチャートである。本実施形態のサンプル採取方法は、第1コンベアで鋼板、サンプル板及びスクラップ片を搬送する搬送工程S1と、鋼板及びサンプル板が、それぞれリール及び第1コンベアの下流側の第2コンベアに搬送されるように、鋼板とサンプル板を振り分ける振り分け工程S2と、第2コンベアの上にサンプル板を載置するサンプル載置工程S3と、サンプル板を第2コンベアで搬送した後、サンプル板を載せた状態で第2コンベアを停止する停止工程S4と、第2コンベア上からサンプル板を採取するサンプリング工程S5と、第2コンベアを稼働させて、第2コンベアの下流側に設けられた容器にスクラップ片を回収する回収工程S6と、を有する。
上述の各工程は、図1に示すサンプル採取装置100を用いて行うことができる。サンプル採取装置100の詳細とともに、サンプル採取装置100を用いた場合のサンプル採取方法を以下に説明する。
連続表面処理設備等で表面処理された鋼板50は、一対のピンチロール20の間を通過してサンプル採取装置100に導入される。サンプル採取装置100における第1コンベア11a,11b,11cは、励磁及び逆励磁が可能な電磁石を備えるマグネットコンベアである。第1コンベア11a,11b,11cは、磁力によって鋼板50を吸着しながら、鋼板50をディフレクタロール14aに向けて搬送する。
第1コンベア11a,11b,11cで搬送された鋼板50は、ディフレクタロール14aによって、リール30に向かうように進行方向が変更される。ディフレクタロール14aは、励磁及び逆励磁が可能な電磁石を備える。ディフレクタロール14aに備えられる電磁石の作用によって、鋼板50の進行方向をリール30に向かうように調整することができる。
サンプル採取装置100のピンチロール20から供給される鋼板50の種類が切り替わる際、第1コンベア11a,11b,11cの上流側にあるドラムシャー22によって、走行する鋼板50が切断され、所定の長さを有する複数のサンプル板が得られる。複数のサンプル板は、鋼板50に追随してサンプル採取装置100内を流通する。
図3に示すように、鋼板50を切断して得られた複数のサンプル板52は、第1コンベア11a,11b,11cによって搬送される。搬送されるサンプル板52の数に特に制限はない。サンプル板52は、鋼板50の品質チェックに用いられないスクラップ片54を含んでいてもよい。第1コンベア11a,11b,11cは、リール30に巻き取られる鋼板50と、場合によりスクラップ片54を含む複数のサンプル板52を搬送する(搬送工程S1)。第1コンベア11a,11b,11cは、鋼板50と同様に、複数のサンプル板52を磁力によって吸着しながらディフレクタロール14aに向けて搬送する。
図3には、複数のサンプル板52が第1コンベア11a,11b,11cによって順次搬送され、先頭のサンプル板52が、ディフレクタロール14aに到達したときの状態が示されている。図3に示すように、サンプル板52よりも先行する鋼板50の後端は、ディフレクタロール14aによってリール30に向かうように進行方向が調整され、リール30によって巻き取られる。鋼板50の後端がディフレクタロール14aを通過した後、ディフレクタロール14aの磁界の向きを変えることによって、鋼板50と鋼板50の後方にあるサンプル板52の搬送先が振り分けられる(振り分け工程S2)。
このようにして、鋼板50がリール30に搬送され、サンプル板52が第2コンベア12に搬送される。第2コンベア12は鋼板50を搬送しない。すなわち、ディフレクタロール14aは、鋼板50及びサンプル板52の搬送先を、リール30及び第2コンベア12にそれぞれ振り分ける機能を有する。ディフレクタロール14aの磁界の向きは、励磁及び逆励磁の切り替えによって変更することができる。ディフレクタロール14aは、方向転換ロール又はターンダウンロールと称されることもある。
サンプル採取装置100は、第2コンベア12及びディフレクタロール14aよりも上側に第3コンベア13を備える。第3コンベア13も内部に電磁石を備えるマグネットコンベアであり、電磁石の励磁及び逆励磁の切り替えによって磁界の向きを変更することができる。鋼板50は、第3コンベア13に吸着されることなく、ディフレクタロール14aによってリール30に向かうようにその進行方向が調整される。
鋼板50の後端がディフレクタロール14aを通過した後、ディフレクタロール14aの磁界の向きとともに第3コンベア13の磁界の向きを変えることによって、鋼板50の後方にあるサンプル板52は、第3コンベア13の下面に吸着される。第3コンベア13の下面に吸着されたサンプル板52は第2コンベア12に搬送される。第2コンベア12の上方に到達したサンプル板52は、第3コンベア13から落下して第2コンベア12上に載置される(サンプル載置工程S3)。
第1コンベア11a,11b,11c及びディフレクタロール14aにおけるサンプル板52の搬送速度Vsは、リール30に巻き取られる鋼板50の搬送速度Vpよりも速くしてもよい(Vs>Vp)。この場合、図3に示すように、前後方向に隣り合うサンプル板52同士の間隔、及び最後尾のサンプル板52と当該サンプル板52に追随する鋼板50の間隔を拡げることができる。これによって、ディフレクタロール14aにおけるサンプル板52と鋼板50の振り分けを一層確実に行うことができる。搬送速度Vpに対する搬送速度Vsの比(Vs/Vp)は、例えば1.1〜1.5であり、好ましくは1.15〜1.3である。
第1コンベア11a,11b,11cを順次流通してきた複数のサンプル板52は、ディフレクタロール14a及び第3コンベア13によって第2コンベア12に順次搬送される。第3コンベア13におけるサンプル板52の搬送速度V3は、第1コンベア11a,11b,11cにおけるサンプル板52の搬送速度Vsと同じであってもよい。第3コンベア13によって搬送されたサンプル板52は、稼働している第2コンベア12上に順次載置される。
図4は、複数のサンプル板52が、第2コンベア12の上に載置されている状態を示す図である。第2コンベア12におけるサンプル板52の搬送速度V2は、第1コンベア11a,11b,11cにおけるサンプル板52の搬送速度Vs及び第3コンベア13におけるサンプル板52の搬送速度V3よりも遅くなっている(V2<Vs=V3)。これによって、前後に隣り合って第1コンベア11a,11b,11c及び第3コンベア13で搬送されてきた複数のサンプル板52は、第2コンベア12の上に、前後に連なるように互いに重なり合って載置される。
複数のサンプル板52は、第2コンベア12上に既に載置されているサンプル板52の後端部に当該サンプル板52に後行するサンプル板52の先端部が上方から重なるようにして載置される。このように、複数のサンプル板52を前後に連なるとともに上下に重なり合うように載置することによって、第2コンベア12の長さを短くすることができる。これによって、第2コンベア12の長さを短くしてサンプル採取装置100の設置スペースを小さくすることができる。
鋼板50の搬送速度Vpに対する、第2コンベア12におけるサンプル板52の搬送速度V2の比(V2/Vp)は、例えば0.5〜0.9である。サンプル板52同士の重なり合いを確実に維持しつつ、サンプル板52の採取しやすさを十分に優れたものとする観点から、当該比は好ましくは0.6〜0.8である。なお、第2コンベア12上において、サンプル板52同士を重なり合わせることは必須ではなく、例えばVs=V2=V3>Vpとして、複数のサンプル板52を上下に重なり合わせることなく水平方向に沿って所定の間隔で並べて載置してもよい。
ドラムシャー22による切断によって得られた所定数のサンプル板52が第2コンベア12上に載置されたら、第2コンベア12の搬送を停止する(停止工程S4)。第2コンベア12の搬送の停止は、自動制御で行ってもよいし、手動で行ってもよい。サンプル採取装置100は、サンプル板52を検出する検出部60と、検出部60からの信号に基づいて第2コンベア12をサンプル板52を載せた状態で停止する制御部70とを備える。
制御部70は、サンプル板52の数をカウントできるように構成される。検出部60において、ドラムシャー22によって切断されたサンプル板52の数と同じ数のサンプル板52が検出されたら、制御部70は第2コンベア12を停止させるための制御信号を出力する。これによって、第2コンベア12が停止する。なお、検出部60と制御部70はハード的には一体的に構成されていてもよいし、別々に構成されていてもよい。別の幾つかの実施形態では、検出部60で検出されたサンプル板52の数をオペレータが検出部60に設けられたモニタで確認し、その結果に応じてオペレータが手動で第2コンベア12を停止してもよい。
第2コンベア12が停止したら、第2コンベア12上に載置されている複数のサンプル板52のうち、鋼板50の品質チェックに用いられるサンプル板52を採取する(サンプリング工程S5)。サンプル板52の採取方法は特に限定されず、例えばオペレータがサンプル板52を把持して採取してもよい。
上述のサンプリング工程S5を行っている間に、第1コンベア11bは、最後尾のサンプル板52に引き続いてリール32に巻き取られる鋼板50を搬送する(搬送工程S1)。鋼板50の進行方向は、第1コンベア11aと第1コンベア11bとの間に設けられるディフレクタロール14bによってリール32に向かうように調整される。ディフレクタロール14bも、ディフレクタロール14aと同様に内部に電磁石を備えている。電磁石の励磁及び逆励磁の切り替えによって、ディフレクタロール14bの磁界の向きを変えることができる。最後尾のサンプル板52の後端がディフレクタロール14bを通過した後、ディフレクタロール14bの磁界の向きを変えることによって、最後尾のサンプル板52の後方にある鋼板50の進行方向がリール32に向かうように調整される(振り分け工程S2)。
このように、第2コンベア12上のサンプル板52が採取されている間も、鋼板50がリール32に継続して巻き取られる。そして、再び鋼板種が変わる際には、ドラムシャー22によって鋼板50を切断し、複数のサンプル板52を得る。サンプル板52は、ディフレクタロール14bによって、第1コンベア11a及びディフレクタロール14aを経由して第2コンベア12に向かうように搬送される。そして、第3コンベア13を介して第2コンベア12上にサンプル板52が載置される。このように、サンプル採取装置100は、リール30,32を2つ備えていることから、一連の工程を連続的に行うことのみならず、並行して行うことができる。このため、サンプル板52のサンプル採取を効率的に行うことができる。
複数のサンプル板52は、スクラップ片(クロップ)54を含む。スクラップ片54は、鋼板50の品質チェックに用いられないため、サンプリング工程S5において採取されずに第2コンベア12上に残存している。そこで、サンプリング工程S5の後、図5に示すように、第2コンベア12を稼働させて、第2コンベア12の下流側に設けられたスクラップ片54回収用の容器40にスクラップ片54を回収する(回収工程S6)。このように品質チェックに用いられるサンプル板52を採取した後にスクラップ片54を回収することによって、品質チェックに用いられるサンプル板52とスクラップ片54とを確実に且つ容易に分別することができる。
サンプル採取装置100及びこれを用いたサンプル採取方法では、第2コンベア12上においてサンプル板52を採取することができる。したがって、サンプル板52をボックス状の容器に収集する場合に比べて、サンプル板52における疵及び折れ等の発生を十分に抑制することができる。また、サンプル板を減速するためのシュート、及び、除去専用のシャーを設けることが必須ではなくなるため、装置構成を簡素化すること、及び、装置の設置スペースを小さくすることが可能となる。ただし、サンプル採取装置100は、上述の構成以外に、任意の構成を備えていてもよいことはいうまでもない。
以上、本発明の好適な実施形態を詳細に説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではない。例えば、サンプル板52の採取は、鋼板種の切り替えタイミングに必ずしも一致する必要はなく、リール30,32に鋼板50が所定の周回数巻き取られた後、リール30,32を切り替えるタイミングでサンプル板52を採取してもよい。第3コンベア13を備えることは必須ではなく、第2コンベア12上に、サンプル板52を水平方向に沿って並べて配置してもよい。スクラップ片54回収用の容器40を設けずに、スクラップ片54はオペレータが回収してもよい。リールの数は2つに限定されず、3つ以上であってもよい。このとき、各リールの上流側には、それぞれディフレクタロールが設けられ、当該ディフレクタロールによって鋼板とサンプル板の搬送先が振り分けられる。なお、サンプル板52はスクラップ片54を含んでいなくてもよく、その場合は、回収工程S6を行わなくてもよい。
装置構成の簡素化と、サンプル板における疵及び折れ等の発生を十分に抑制することが可能なサンプル採取装置、及びサンプル採取方法が提供される。
11a,11b,11c…第1コンベア、12…第2コンベア、13…第3コンベア、14a,14b…ディフレクタロール、20…ピンチロール、22…ドラムシャー、30,32…リール、40…容器、50…鋼板、52…サンプル板、54…スクラップ片、60…検出部、70…制御部、100…サンプル採取装置。

Claims (6)

  1. 鋼板を巻き取る複数のリールと前記リールの上流側にシャーとを備え、前記リールを切り替える際に前記鋼板を切断してサンプル板を採取するサンプル採取装置であって、
    前記リールに巻き取られる前記鋼板と前記サンプル板とを搬送する第1コンベアと、
    前記鋼板及び前記サンプル板がそれぞれ前記リール及び前記第1コンベアよりも下流側の第2コンベアに搬送されるように、前記鋼板と前記サンプル板を振り分けるディフレクタロールと
    前記第2コンベアよりも上側に設けられ、前記サンプル板の上面を吸着しながら前記第2コンベアに複数の前記サンプル板を順次搬送する第3コンベアと、を備え、
    前記第2コンベアは、前記サンプル板を搬送した後、前記サンプル板を載せた状態で停止するように構成され、
    前記第1コンベア及び前記第3コンベアよりも前記第2コンベアの搬送速度を遅くすることによって、前記第3コンベアは、前記第2コンベア上に載置されている前方の前記サンプル板の後端部に当該サンプル板の後方から搬送される前記サンプル板の先端部を重ねて載置する、サンプル採取装置。
  2. 前記サンプル板を検出する検出部と、
    前記検出部からの信号に基づいて、前記第2コンベアを、前記サンプル板を載せた状態で停止する制御部と、を備える、請求項1に記載のサンプル採取装置。
  3. 前記第2コンベアの下流側に、前記サンプル板に含まれるスクラップ片を回収する容器を備える、請求項1又は2に記載のサンプル採取装置。
  4. 鋼板を巻き取る複数のリールと前記リールの上流側にシャーとを備えるサンプル採取装置を用いて、前記リールを切り替える際に前記鋼板を切断してサンプル板を採取するサンプル採取方法であって、
    前記リールに巻き取られる前記鋼板と前記サンプル板とを第1コンベアで搬送する工程と、
    前記鋼板及び前記サンプル板が、それぞれ前記リール及び前記第1コンベアの下流側の第2コンベアに搬送されるように、前記鋼板と前記サンプル板を振り分ける工程と、
    前記サンプル板を前記第2コンベアで搬送した後、前記サンプル板を載せた状態で前記第2コンベアを停止する工程と、を有し、
    前記第2コンベアを停止する工程の前に、
    前記第2コンベアの搬送速度を、第1コンベアの搬送速度、及び、第2コンベアよりも上側に設けられ、前記サンプル板の上面を吸着しながら前記第2コンベアに複数の前記サンプル板を順次搬送する第3コンベアの搬送速度よりも遅くすることによって、前記第2コンベア上に載置されている前方の前記サンプル板の後端部に当該サンプル板の後方から搬送される前記サンプル板の先端部を重ねて載置する工程を有する、サンプル採取方法。
  5. 前記第2コンベアを停止する工程では、前記サンプル板を検出する検出部からの信号に基づいて、前記第2コンベアを、前記サンプル板を載せた状態で停止する、請求項に記載のサンプル採取方法。
  6. 前記第2コンベア上における複数の前記サンプル板はスクラップ片を含んでおり、
    前記第2コンベアを停止する工程において、停止している前記第2コンベア上から前記スクラップ片以外の前記サンプル板を採取した後、前記第2コンベアを稼働させて、前記第2コンベア上に残存する前記スクラップ片を前記第2コンベアの下流側に設けられた容器に回収する工程を備える、請求項4又は5に記載のサンプル採取方法。
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