JP6723026B2 - 画像形成装置、画像形成装置の制御プログラムおよび画像形成装置の制御方法 - Google Patents

画像形成装置、画像形成装置の制御プログラムおよび画像形成装置の制御方法 Download PDF

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Description

この発明は、画像形成装置、画像形成装置の制御プログラムおよび画像形成装置の制御方法に関し、特にたとえば、消費電力が制限される省電力状態および消費電力が制限されない通常状態を有する、画像形成装置、画像形成装置の制御プログラムおよび画像形成装置の制御方法に関する。
背景技術の画像形成装置の一例が特許文献1に開示される。この特許文献1には、コピー、プリントおよびスキャンの機能を制御する第1のプロセッサを含む画像処理ユニットを使用しない省電力状態と、画像処理ユニットを含むすべての機能を利用可能な通常稼働可能な状態を有するMFPが開示される。このMFPは、操作パネルを制御する第2のプロセッサを含む操作パネルユニット、第2のプロセッサからの再起動要求により第1のプロセッサへの電力供給をオンする(通常モードに遷移する)スイッチングユニット、操作パネル近傍の人を検出するための人感センサ、および所定位置の画像を取得して所定の操作モーションを検出するためのモーションセンサを備える。第2のプロセッサは、省電力モードにおいて、人感センサで人が検出され、かつモーションセンサで所定の操作モーションが検出された場合に再起動要求を出力して、スイッチングユニットをオンし、画像処理ユニットを再起動する。つまり、MFPが通常稼働可能な状態に遷移する。
特開2010−157789号公報
この背景技術のMFPでは、人感センサで人が検出された場合であっても、所定の操作モーションが検出されるまでMFPは再起動されない。したがって、画像処理ユニットが再起動するまでMFPを使用することができず、すぐにMFPを使用したい人にとっては、使い勝手が悪い。また、背景技術のMFPでは、モーションセンサを設けて、操作する意図のないユーザの接近によりMFPを再起動する可能性を低減して、待機電力の削減効果を得るようにしてあるが、このモーションセンサはデジタルカメラであり、人感センサと兼用したとしても、高価になってしまう。また、ユーザは、所定の操作モーションを行う必要があり、操作が面倒である。
それゆえに、この発明の主たる目的は、新規な、画像形成装置、画像形成装置の制御プログラムおよび画像形成装置の制御方法を提供することである。
この発明の他の目的は、省電力化を図るとともに、適切に省電力モードから通常モードに遷移することを安価な構成で実現できる、画像形成装置、画像形成装置の制御プログラムおよび画像形成装置を提供することである。
第1の発明は、画像形成部と、当該画像形成部によって画像を形成された記録媒体が排出される胴外排出部とを備える装置本体を含み、消費電力が所定値以下に制限される第1省電力状態および消費電力が制限されない通常状態を有する画像形成装置であって、人検出センサ、遮蔽部材、存在判断手段、有無判断手段、範囲設定手段、および状態設定手段を備える。人検出センサは、少なくとも胴外排出部の前面側を含む装置本体の前面側に設定され、当該画像形成装置を操作可能な位置に存在する人を検知可能な範囲である第1範囲に存在する人を検出する。遮蔽部材は、人検出センサの前面側の一部を覆う遮蔽位置および当該人検出センサの前面側を覆わない非遮蔽位置の間で移動可能に設けられる。有無判断手段は、胴外排出部に排出された記録媒体が有るかどうかを判断する。範囲設定手段は、第1省電力状態において、有無判断手段によって、胴外排出部に排出された記録媒体が無いことが判断された場合に、遮蔽部材を非遮蔽位置に移動させ、第1範囲を設定し、有無判断手段によって、胴外排出部に排出された記録媒体が有ることが判断された場合に、遮蔽部材を遮蔽位置に移動させて当該人検出センサの検出範囲を制限することによって、第1範囲に含まれ、胴外排出部の前面側の範囲が除外された第2範囲を設定する。存在判断手段は、第1省電力状態において、範囲設定手段によって第1範囲が設定された場合に、人検出センサの出力に応じて当該第1範囲に人が存在するかどうかを判断し、範囲設定手段によって第2範囲が設定された場合に、当該人検出センサの出力に応じて当該第2範囲に人が存在するかどうかを判断する。状態設定手段は、存在判断手段によって第1範囲または第2範囲に人が存在することが判断される場合に、通常状態に設定する。
第9の発明によれば、第1省電力状態において、排紙部に排出された記録媒体が有ることが判断される場合に、第1範囲よりも狭い第2範囲が設定されるので、排紙部に排出された記録媒体が有る場合に、画像形成された記録媒体を排出部から取り出すだけの人を検出しにくくなる。このように、記録媒体の有無を検出するだけなので、ユーザに別の操作を強いること無く、必要に応じて通常状態に移行するので、適切な電源制御を行うことができ、無駄な電力を消費するのを防止することができる。また、第9の発明によれば、汎用の接触式センサまたは光学式センサを存在判断手段として使用することができ、デジタルカメラ等の高価なセンサを用いる必要がないため、画像形成装置が高額になるのを回避することもできる。
第2の発明は、画像形成部と、当該画像形成部によって画像を形成された記録媒体が排出される胴外排出部とを備える装置本体を含み、消費電力が所定値以下に制限される第1省電力状態、消費電力が制限されない通常状態および所定値よりも消費電力が大きく、通常状態における消費電力よりも消費電力が小さい第2省電力状態を有する画像形成装置であって、人検出センサ、遮蔽部材、有無判断手段、第1範囲設定手段、第1存在判断手段、第2範囲設定手段、第2存在判断手段および状態設定手段を備える。人検出センサは、少なくとも胴外排出部の前面側を含む装置本体の前面側に設定され、当該画像形成装置を操作可能な位置に存在する人を検知可能な範囲である第1範囲に存在する人を検出する。遮蔽部材は、人検出センサの前面側の一部を覆う遮蔽位置および当該人検出センサの前面側を覆わない非遮蔽位置の間で移動可能に設けられる。有無判断手段は、胴外排出部に排出された記録媒体が有るかどうかを判断する。第1範囲設定手段は、第1省電力状態において、有無判断手段によって、胴外排出部に排出された記録媒体が無いことが判断された場合に、遮蔽部材を非遮蔽位置に移動させ、第1範囲を設定する。第1存在判断手段は、第1省電力状態において、第1範囲設定手段によって第1範囲が設定された場合に、人検出センサの出力に応じて当該第1範囲に人が存在するかどうかを判断する。第2範囲設定手段は、第1省電力状態において、第1存在判断手段によって第1範囲に人が存在することが判断される場合であって、かつ、有無判断手段によって、胴外排出部に排出された記録媒体が有ることが判断された場合に、遮蔽部材を遮蔽位置に移動させて当該人検出センサの検出範囲を制限することによって、第1範囲に含まれ、胴外排出部の前面側の範囲が除外された第2範囲を設定する。第2存在判断手段は、第2範囲設定手段によって第2範囲が設定された場合に、当該人検出センサの出力に応じて当該第2範囲に人が存在するかどうかを判断する。状態設定手段は、第1省電力状態において、第1存在判断手段によって第1範囲に人が存在することが判断される場合であって、かつ、有無判断手段によって胴外排出部に排出された記録媒体が有ることが判断された場合に、第2省電力状態に設定し、当該第2省電力状態において第2存在判断手段によって第2範囲に人が存在することが判断される場合に、通常状態に設定する。
第10の発明によれば、存在判断手段によって第1範囲に人が存在することが判断されるとともに、有無判断手段によって排紙部に排出された記録媒体が有ることが判断された場合に、所定値よりも消費電力が大きい第2省電力状態に設定するので、用紙を取りに来たユーザが画像形成装置を使用する場合に、当該ユーザが画像形成装置の使用を開始するまでの時間を短縮することができる。
第3の発明は、第1または第2の発明に従属する画像形成装置であって、胴外排出部に排出された記録媒体は、外部から受信したデータに対応する画像が画像形成部によって形成された記録媒体を含む。
第12の発明によれば、排出部に排出された記録媒体は、外部から受信したデータに対応する画像が画像形成部によって形成された記録媒体を含むので、記録媒体を排出トレイから取り出すだけの人が第1範囲に来る可能性が高い場合にも、適切な電源制御を行うことができ、無駄な電力を消費するのを防止することができる。
第13の発明は、第ないし第の発明のいずれかに従属する画像形成装置であって、状態設定手段は、画像形成装置が所定時間操作されない場合に、第1省電力状態に設定する。
第13の発明によれば、画像形成装置が所定時間操作されない場合に、第1省電力状態に設定する。したがって、ユーザに別の操作を強いること無く、必要に応じて通常状態に移行するので、適切な電源制御を行うことができ、無駄な電力を消費するのを防止することができる。
第5の発明は、画像形成部と、当該画像形成部によって画像を形成された記録媒体が排出される胴外排出部とを備える装置本体と、少なくとも胴外排出部の前面側を含む装置本体の前面側に設定され、当該画像形成装置を操作可能な位置に存在する人を検知可能な範囲である第1範囲に存在する人を検出するための人検出センサと、人検出センサの前面側の一部を覆う遮蔽位置および当該人検出センサの前面側を覆わない非遮蔽位置の間で移動可能に設けられる遮蔽部材とを含み、消費電力が所定値以下に制限される第1省電力状態および消費電力が制限されない通常状態を有する画像形成装置の制御プログラムであって、画像形成装置のコンピュータを、胴外排出部に排出された記録媒体が有るかどうかを判断する有無判断手段、第1省電力状態において、有無判断手段によって、胴外排出部に排出された記録媒体が無いことが判断された場合に、遮蔽部材を非遮蔽位置に移動させ、第1範囲を設定し、有無判断手段によって、胴外排出部に排出された記録媒体が有ることが判断された場合に、遮蔽部材を遮蔽位置に移動させて当該人検出センサの検出範囲を制限することによって、第1範囲に含まれ、胴外排出部の前面側の範囲が除外された第2範囲を設定する範囲設定手段、第1省電力状態において、範囲設定手段によって第1範囲が設定された場合に、人検出センサの出力に応じて第1範囲に人が存在するかどうかを判断し、範囲設定手段によって第2範囲が設定された場合に、人検出センサの出力に応じて第2範囲に人が存在するかどうかを判断する存在判断手段および存在判断手段によって第1範囲または第2範囲に人が存在することが判断される場合に、通常状態に設定する状態設定手段として機能させる。
第6の発明は、画像形成部と、当該画像形成部によって画像を形成された記録媒体が排出される胴外排出部とを備える装置本体と、少なくとも胴外排出部の前面側を含む装置本体の前面側に設定され、当該画像形成装置を操作可能な位置に存在する人を検知可能な範囲である第1範囲に存在する人を検出するための人検出センサと、人検出センサの前面側の一部を覆う遮蔽位置および当該人検出センサの前面側を覆わない非遮蔽位置の間で移動可能に設けられる遮蔽部材とを含み、消費電力が所定値以下に制限される第1省電力状態および消費電力が制限されない通常状態を有する画像形成装置の制御方法であって、画像形成装置のコンピュータは、胴外排出部に排出された記録媒体が有るかどうかを判断する有無判断ステップ、第1省電力状態において、有無判断ステップにおいて胴外排出部に排出された記録媒体が無いことが判断された場合に、遮蔽部材を非遮蔽位置に移動させ、第1範囲を設定し、有無判断ステップにおいて胴外排出部に排出された記録媒体が有ることが判断された場合に、遮蔽部材を遮蔽位置に移動させて当該人検出センサの検出範囲を制限することによって、第1範囲に含まれ、胴外排出部の前面側の範囲が除外された第2範囲を設定する範囲設定ステップ、第1省電力状態において、範囲設定ステップにおいて第1範囲が設定された場合に、人検出センサの出力に応じて第1範囲に人が存在するかどうかを判断し、範囲設定ステップにおいて第2範囲が設定された場合に、人検出センサの出力に応じて当該第2範囲に人が存在するかどうかを判断する存在判断ステップ、および存在判断ステップにおいて第1範囲または第2範囲に人が存在することが判断される場合に、通常状態に設定する状態設定ステップを実行する
5およびの各発明においても、第1の発明と同様に、ユーザに別の操作を強いること無く、必要に応じて通常状態に移行するので、適切な電源制御を行うことができ、無駄な電力を消費するのを防止することができる。また、画像形成装置が高額になるのを回避することもできる。
この発明によれば、省電力化を図るとともに、適切に省電力モードから通常モードに遷移することを安価な構成で実現できる。
図1はこの発明の一実施例である画像形成装置の外観構成を示す正面図である。 図2は図1に示す画像形成装置の電気的な構成を示すブロック図である。 図3は画像形成装置の周囲に設定される第1範囲を説明するための平面図である。 図4は排出部に記録媒体が無く、第1範囲に人が存在する場合を示す平面図である。 図5は排出部に記録媒体が有り、第1範囲に人が存在する場合を示す平面図である。 図6は図2に示すRAMのメモリマップの一例を示す図解図である。 図7は図1に示す画像形成装置10の電源制御処理の一例を示すフロー図である。 図8は第2実施例における電源制御処理の一例を示すフロー図である。 図9は第3実施例において設定される第1範囲および第2範囲の例を説明するための平面図である。 図10は第3実施例において設定される第1範囲および第2範囲のその他の例を説明するための平面図である。 図11(A)は第3実施例において2つの人検出センサを用いた場合の第1範囲の一例を説明するための平面図であり、図11(B)は図11(A)に示す第1範囲に対する第2範囲の一例を説明するための平面図である。 図12は第3実施例における電源制御処理の一例を示すフロー図である。 図13は変形実施例における電源制御処理の一例を示すフロー図である。
[第1実施例]
図1はこの発明の一実施例である画像形成装置10の外観構成を示す正面図である。図1を参照して、第1実施例では、画像形成装置10は、複写機能、プリンタ機能、スキャナ機能およびファクシミリ機能などを有する複合機(MFP:Multifunction Peripheral)である。なお、この発明は複合機だけでなく、複写機(コピー機)、印刷装置(プリンタ)およびファクシミリのような他の画像形成装置に適用可能である。
画像形成装置10は、画像読取部30、画像形成部32、手差し給紙部34、給紙装置38、胴内排紙トレイ40aおよび胴外排紙トレイ40bを含む装置本体36を備える。
画像読取部30は、光源、複数のミラー、結像レンズおよびラインセンサ等を備える。この画像読取部30は、原稿表面を光源によって露光し、原稿表面から反射した反射光を複数のミラーによって結像レンズに導く。そして、結像レンズによって反射光をラインセンサの受光素子に結像させる。ラインセンサでは、受光素子に結像した反射光の輝度または色度が検出され、原稿表面の画像に基づく読取画像データが生成される。ラインセンサとしては、CCD(Charge Coupled Device)またはCIS(Contact Image Sensor)等が用いられる。
画像形成部32は、装置本体36に内蔵され、画像読取部30の下方に設けられる。この画像形成部32は、感光体ドラム、帯電装置、露光装置、現像装置、転写装置および定着装置などを備える。画像形成部32は、手差し給紙部34または給紙装置38等から搬送される記録媒体(用紙)上に電子写真方式によって画像を形成し、画像形成済みの用紙を胴内排紙トレイ40aまたは胴外排紙トレイ40bに排出する。ただし、用紙上に画像を形成するための画像データとしては、画像読取部30で読み取った画像データ、または外部コンピュータから送信された画像データ等が利用される。また、記録媒体としては、紙からなる用紙に限定されず、OHPフィルムなどの紙以外のシートも用いられる。
胴内排紙トレイ40aは、画像読取部30および画像形成部32の間に設けられる。胴内排紙トレイ40aの底面は、画像形成部32によって区画される。また、胴内排紙トレイ40aの天面は、画像読取部30によって区画される。さらに、胴内排紙トレイ40aの左側面(正面から見た左側面)は、連結筐体42の右側面で規定される。つまり、胴内排紙トレイ40aの前面側、背面側および右側面側は、開口する。胴内排紙トレイ40aの底面は、連結筐体42側に向かって下り勾配となる傾斜面を有する。
胴外排紙トレイ40bは、画像形成装置10を正面から見た場合に、装置本体36における右側面であり、胴内排紙トレイ40aの右方に設けられる。つまり、胴外排紙トレイ40bは、装置本体36の幅方向(正面から見た左右の方向)の外に設けられる。この胴外排紙トレイ40bは、装置本体36の右側面に取り付けられる板状の部材の上面によって形成される。また、胴外排紙トレイ40bは、用紙が排出される方向の下流側に行くに連れて上方に傾斜する。つまり、胴外排紙トレイ40bは、画像形成装置10を正面から見た場合に、右側に行くに連れて上方に傾斜する。
胴内排紙トレイ40aおよび胴外排紙トレイ40bは、選択的に使用される。たとえば、後述する操作パネル26が操作されることによって、胴内排紙トレイ40aおよび胴外排紙トレイ40bのいずれを使用するかが設定される。以下、胴内排紙トレイ40aと胴外排紙トレイ40bを特に区別する必要が無い場合には、単に「排紙トレイ40」と呼ぶことにする。
さらに、画像形成装置10には、胴内排紙トレイ40aに排出された用紙の有無を検出するための第1排紙センサ50aと、胴外排紙トレイ40bに排出された用紙の有無を検出するための第2排紙センサ50bとが設けられる。第1排紙センサ50aは、画像形成部32の上面に設けられる。なお、第1排紙センサ50aは、画像読取部30の下面に設けられてもよいし、連結筐体42の右側面に設けられてもよい。第2排紙センサ50bは、装置本体36と胴外排紙トレイ40bとの接続部に設けられる。なお、第2排紙センサ50bは、胴外排紙トレイ40bの上面に設けられてもよいし、装置本体36の右側面に設けられてもよい。
第1排紙センサ50aおよび第2排紙センサ50bは、選択的に使用される。この第1実施例では、胴内排紙トレイ40aが使用される場合には、つまり胴内排紙トレイ40aに用紙が排紙される場合には、第1排紙センサ50aが使用される。一方、胴外排紙トレイ40bが使用される場合には、つまり胴外排紙トレイ40bに用紙が排紙される場合には、第2排紙センサ50bが使用される。ただし、後述するように、省電力モードでは、第1排紙センサ50aおよび第2排紙センサ50bの両方が使用される。
また、画像読取部30の前面側には、操作パネル26が設けられる。操作パネル26は、タッチパネル20付きのディスプレイ22および複数の操作ボタン26aを含む。ただし、操作ボタン26aには、通常状態から省電力状態に移行するとともに省電力状態から通常状態に復帰するためのボタン(以下、「節電ボタン」という)、倍率の設定、印刷部数の設定およびファックス番号の入力のための0〜9までの数字を示すボタン、およびジョブを開始させたり停止させたりするためのボタンなどが含まれる。ただし、この第1実施例では、ジョブは、コピー(原稿のスキャンを含む)、印刷、スキャンおよびファックスの送信などを意味する。
また、操作パネル26の前面中央には、装置本体36の前方に存在する人を検出するための人検出手段である人検出センサ28が設けられる。
図2は図1に示す画像形成装置10の電気的な構成を示すブロック図である。図2を参照して、画像形成装置10はCPU12を含む。CPU12には、バス60を介してRAM14、タッチパネル制御回路16、表示制御回路18、操作ボタン検出回路24、人検出センサ28、排紙センサ50および電源制御回路52が接続される。また、タッチパネル制御回路16にはタッチパネル20が接続され、表示制御回路18にはディスプレイ22が接続され、操作ボタン検出回路24には操作ボタン26aが接続される。
CPU12は、画像形成装置10の全体的な制御を司る。RAM14は、CPU12のワーク領域およびバッファ領域として用いられる。
タッチパネル制御回路16は、タッチパネル20に必要な電圧などを付与するとともに、タッチパネル20のタッチ有効範囲内でのタッチ操作(タッチ入力)を検出して、そのタッチ入力の位置を示すタッチ座標データをCPU12に出力する。
タッチパネル20は、汎用のタッチパネルであり、静電容量方式、電磁誘導方式、抵抗膜方式、赤外線方式など、任意の方式のものを用いることができる。この第1実施例では、タッチパネル20としては、静電容量方式のタッチパネルが用いられ、ディスプレイ22の表示面上にタッチパネル20が設けられる。ただし、タッチパネル20とディスプレイ22とが一体的に形成されたタッチパネルディスプレイが用いられてもよい。
表示制御回路18は、GPUおよびVRAMなどを含んでおり、CPU12の指示の下、GPUは、RAM14に記憶された画像生成データを用いてディスプレイ22に種々の画面を表示するための表示画像データをVRAMに生成し、生成した表示画像データをディスプレイ22に出力する。ディスプレイ22としては、たとえばLCDまたはEL(Electro-Luminescence)ディスプレイなどを用いることができる。
操作ボタン検出回路24は、上述した操作ボタン26aの操作に応じた操作信号ないし操作データをCPU12に出力する。
人検出センサ28は、画像形成装置10の周囲に設定される第1範囲A(図3参照)に人(ユーザ)が存在するかどうかを検出するための距離センサであり、距離データをCPU12に出力する。たとえば、距離センサとしては、赤外線センサ、超音波センサおよびレーザ距離センサ等が用いられる。CPU12は、人検出センサ28から出力された距離データが示す距離が第1範囲Aを規定する所定距離以内であるかどうかに応じて、画像形成装置10の前に人が存在するかどうかを判断する。したがって、第1範囲Aは、画像形成装置10(装置本体36および胴外排紙トレイ40b)の前に人が存在するかどうかを判断するために設定された範囲ということができる。
なお、人検出センサ28としては、距離センサに代えて、床センサ(圧力センサ)を用いることもできる。この場合には、画像形成装置10の第1範囲Aに対応する床面の範囲に床センサが設けられ、CPU12は、床センサの出力に基づいて、第1範囲Aに人が存在するかどうかを判断する。
排紙センサ50は、上述した第1排紙センサ50aおよび第2排紙センサ50bであり、図2において、包括的に示してある。排紙センサ50としては、汎用の光学センサまたは接触式センサを用いることができる。たとえば、排紙センサ50として反射型の光学センサを用いる場合には、排紙センサ50は、発光部および受光部を有する。胴内排紙トレイ40aおよび胴外排紙トレイ40bに用紙が無い場合は、発光部から出力された光が反射せず、受光部に反射光は入射されない。したがって、排紙センサ50はオンされ、オンされていることを示すデータをCPU12に出力する。一方、胴内排紙トレイ40aおよび胴外排紙トレイ40bに用紙が有る場合は、発光部から出力される光が用紙で反射され、受光部に反射光が入射される。したがって、排紙センサ50はオフされ、オフされていることを示すデータをCPU12に出力する。CPU12は、排紙センサ50の出力に基づいて、胴内排紙トレイ40aまたは胴外排紙トレイ40bに、排出された用紙が有るかどうかを判断する。
電源制御回路52は、CPU12の指示に従って、画像形成装置10の各コンポーネントに電源(電力)を供給するための制御回路である。電源制御回路52は、商用電源を降圧および整流し、各コンポーネントに応じた所定の直流電圧を供給および停止する。
CPU12は、少なくとも画像形成装置10の動作状態を制御する。第1実施例では、画像形成装置10は、消費電力が制限される省電力状態(省電力モード)および消費電力が制限されない通常状態(通常モード)の動作状態を有する。たとえば、通常モードでは、CPU12は、電源制御回路52を制御して、画像形成装置10の全コンポーネントに電源を供給する。ただし、使用しない排紙トレイ40(40aまたは40b)に設けられる排紙センサ50(50aまたは50b)には電源は供給されない。
一方、省電力モードでは、CPU12は、電源制御回路52を制御して、当該CPU12、操作パネル26に含まれる節電ボタン、後述する操作ボタン検出回路24および必要なセンサ(この第1実施例では、人検出センサ28および排紙センサ50)に電源を供給する。ただし、省電力モードでは、画像形成装置10の消費電力が予め設定される第1所定値(たとえば、最大消費電力量の数パーセント)以下になるように制御される。したがって、省電力モードにおいて電源が供給されるコンポーネントの種類および数は、第1所定値の大きさおよび各コンポーネントの消費電力の大きさを考慮して決定される。また、画像形成装置10がネットワークに接続される場合には、省電力モードにおいて当該ネットワークに接続するための接続回路にも電源が供給される。
なお、図2に示す画像形成装置10の電気的な構成は単なる一例であり、これに限定される必要はない。
図3は、画像形成装置10の周囲に設定される第1範囲Aを説明するための平面図である。図4は排紙トレイ40に用紙が無く、第1範囲Aに人が存在する場合を示す平面図である。図5は排紙トレイ40に用紙が有り、第1範囲Aに人が存在する場合を示す平面図である。
図3に示すように、第1範囲Aは、画像形成装置10を使用(操作)する可能性がある人が存在すると考えられる範囲であり、一例として、半径が第1距離L1の半円で定義される。ただし、第1距離L1は、画像形成装置10の装置本体36の前面の中央からの水平方向における距離であり、この第1実施例では、装置本体36の前面の中央から胴外排紙トレイ40bの右端までの長さを含む長さに設定される。すなわち、第1実施例では、第1範囲Aは、画像形成装置10(装置本体36および胴外排紙トレイ40b)の前面側であり、当該画像形成装置10を操作可能な位置(たとえば、操作パネル26に手が届く位置)に存在する人を検知可能な範囲に設定される。
ただし、第1範囲Aの大きさおよび形状は、上記のように、画像形成装置10の前面側であり、当該画像形成装置10を操作可能な位置に存在する人を検知可能な範囲であれば、適宜変更可能である。また、詳細な説明は省略するが、人検出センサ28の個数は1つに限定される必要はなく、設定した第1範囲Aに存在する人を検出できればよい。
なお、人検出センサ28の検出可能範囲は、第1範囲Aを含んでいればよく、第1範囲Aと一致する必要はない。また、第1範囲Aに固定的な障害物が存在する場合は、当該障害物を検出結果から予め除外するようにしてもよい。
図4に示すように、第1範囲Aに人が存在する場合には、人検出センサ28から、第1距離L1よりも短い距離に対応する距離データがCPU12に出力される。CPU12は、第1距離L1よりも短い距離の距離データを受信(取得)すると、第1範囲Aに人が存在すると判断する。また、第1範囲Aに人が存在しない場合には、人検出センサ28から、第1距離L1よりも長い距離に対応する距離データがCPU12に出力される。CPU12は、第1距離L1よりも長い距離の距離データを受信すると、第1範囲Aに人が存在しないと判断する。
なお、詳細な説明は省略するが、第1実施例では、第1距離L1と等しい距離の距離データを受信した場合には、CPU12は、第1範囲Aに人が存在すると判断するようにしてある。ただし、この場合、CPU12は、第1範囲Aに人が存在しないと判断するようにしてもよい。
また、詳細な説明は省略するが、CPU12は、第1距離L1よりも長い距離に対応する距離データを受信した後に、第1距離L1よりも短い距離に対応する距離データを受信すると、人が第1範囲A外から第1範囲A内に入ったと判断する。一方、CPU12は、第1距離L1よりも短い距離に対応する距離データを受信した後に、第1距離L1よりも長い距離に対応する距離データを受信すると、人が第1範囲A内から第1範囲A外に出たと判断する。
このような構成の画像形成装置10では、たとえば、画像形成装置10が所定時間以上継続して操作されない場合または通常モードにおいて節電ボタンが押された場合に、省電力モードに遷移される。このような画像形成装置10では、たとえば、省電力モードにおいて、第1範囲Aに人が存在することを検出すると、通常モードに復帰(遷移)させることができる。このようにするのは、画像形成装置10をなるべく早く起動し、ユーザが操作を開始するまでの時間を出来る限り短くするためである。
しかし、このようにした場合、単に画像形成装置10の周囲を通過する人を検出した場合、および画像形成装置10の排紙トレイ40に排出された用紙を取りに来ただけの人を検出した場合にも、画像形成装置10は、通常モードに遷移してしまう。つまり、必要無い場合にも、画像形成装置10が起動されてしまうことがある。このため、無駄な消費電力が発生する。
このような無駄を省くために、単に画像形成装置10の周囲に人が存在するかどうかを判断するのみならず、ユーザが所定のモーション操作を行った場合に、通常モードに遷移することもできる。しかし、この場合、所定のモーション操作を検出するための装置ないしセンサを設ける必要があり、画像形成装置10自体が高額になってしまう。これは、人検出センサ28と所定のモーション操作を検出するセンサとを共用した場合にも同様である。また、所定のモーション操作をユーザに強いることになり、操作が面倒である。
したがって、この第1実施例では、高価なセンサを設けず、ユーザに特別な操作を強いること無く、適切に通常モードに復帰させるようにしてある。
具体的には、画像形成装置10は、省電力モードに設定されており、図5に示すように、排紙トレイ40に用紙が有る場合には、第1範囲Aに人が存在することを検出しても、通常モードに遷移しない。この場合、画像形成装置10では、人が排紙トレイ40に有る用紙を取りに来たことが判断され、省電力モードが維持される。
その後、排紙トレイ40に用紙が無いことが検出され、さらに、所定時間(たとえば、5〜10秒)以上継続して第1範囲Aに人が存在する場合には、この人(ユーザ)が画像形成装置10を使用する意思があることが判断され、画像形成装置10は通常モードに遷移される。ただし、少なくとも、所定時間が経過するまでは、画像形成装置10は省電力モードを維持される。
また、画像形成装置10は、省電力モードに設定されており、図4に示したように、排紙トレイ40に用紙が無い場合には、第1範囲Aに人が存在することが検出されると、画像形成装置10は、通常モードに遷移される。
なお、かかる場合には、単に画像形成装置10の周囲を通過して人を検出してしまうことがある。このため、第1実施例では、第1範囲Aに人が存在するかどうかを判断する場合には、所定時間(たとえば、数秒)以上継続して第1距離L1よりも短い距離に対応する距離データを検出した場合に、第1範囲Aに人が存在することを判断するようにしてある。
なお、省電力モードが設定されており、第1範囲Aに人が存在しない場合には、排紙トレイ40に用紙が有るかどうかに拘わらず、通常モードに遷移しない。
画像形成装置10の上記のような動作は、CPU12がRAM14に記憶された情報処理プログラムを実行することによって実現される。具体的な処理については、後でフロー図を用いて説明する。
図6は図2に示すRAM14のメモリマップ70の一例を示す図解図である。図6に示すように、RAM14は、プログラム記憶領域72およびデータ記憶領域74を含む。RAM14のプログラム記憶領域72には、上述したように、情報処理プログラムが記憶される。情報処理プログラムは、表示プログラム72a、操作検出プログラム72b、人検出プログラム72c、排紙検出プログラム72d、電源制御プログラム72e、および印刷プログラム72fを含む。
表示プログラム72aは、操作画面などの各種の画面をディスプレイ22に表示するためのプログラムである。
操作検出プログラム72bは、タッチパネル20から出力されたタッチ座標データを取得して、ディスプレイ22に表示される操作画面などの各種の画面に含まれる各種アイコンなどを操作したことを検出するためのプログラムである。また、操作検出プログラム72bは、操作ボタン26aからの操作入力を検出するためのプログラムでもある。
人検出プログラム72cは、人検出センサ28によって出力される距離データを取得して、当該距離データが示す距離が所定距離(第1実施例では、第1距離L1)以内であるかどうかに応じて、画像形成装置10の前に人が存在するかどうかを判断するためのプログラムである。
排紙検出プログラム72dは、排紙センサ50によって出力されるデータに応じて、排紙トレイ40に排出された用紙が有るかどうかを判断するためのプログラムである。
電源制御プログラム72eは、人検出プログラム72cを実行して得られる第1範囲Aに人が存在するかどうかの検出結果、および排紙検出プログラム72dを実行して得られる排紙トレイ40に排出された用紙が有るかどうかの検出結果に応じて、省電力モードから通常モードに切り替えるためのプログラムである。また、電源制御プログラム72eは、通常モードにおいて、画像形成装置10が所定時間以上継続して操作されない場合、および節電ボタンが操作された場合に、省電力モードに切り替えるためのプログラムでもある。
ただし、上述したように、通常モードでは、CPU12は、電源制御回路52を制御して、使用しない排紙トレイ40(40aまたは40b)に設けられる排紙センサ50(50aまたは50b)を除く画像形成装置10の全コンポーネントに電源を供給する。一方、省電力モードでは、CPU12は、当該CPU12、操作パネル26に含まれる節電ボタン、操作ボタン検出回路24、人検出センサ28および排紙センサ50に電源を供給する。
印刷プログラム72fは、外部から入力される画像データ、またはスキャナによって原稿から読み取った画像データなどに応じて多色または単色の画像を記録媒体(用紙)に形成するためのプログラムである。
なお、図示は省略するが、プログラム記憶領域72には、各種の機能を選択および実行するためのプログラムなども記憶される。
RAM14のデータ記憶領域74には、タッチ座標データ74a、操作画面データ74b、および画像データ74cなどが記憶される。
タッチ座標データ74aは、操作検出プログラム72bに従って検出(取得)されたタッチ座標データであり、時系列に従って記憶される。
操作画面データ74bは、ディスプレイ22に表示される操作画面についての画像データである。
画像データ74cは、たとえば印刷頁などに対応する画像データである。ただし、画像データは、HDDなどから読み出されて、RAM14に展開(記憶)される。
なお、図示は省略するが、データ記憶領域74には、操作パネル26の操作ボタン26aからの操作データなど、情報処理プログラムの実行に必要な他のデータが記憶されたり、情報処理プログラムの実行に必要なタイマ(カウンタ)およびレジスタが設けられたりする。
図7は図1に示す画像形成装置10の電源制御処理の一例を示すフロー図である。この電源制御処理は、画像形成装置10が省電力モードである場合に実行される。
図7に示すように、CPU12は、電源制御処理を開始すると、ステップS1で、第1範囲Aに人が存在するかどうかを判断する。ここでは、CPU12は、人検出センサ28で検出された距離データを取得し、上述したように、所定時間(たとえば、数秒)以上継続して第1距離L1よりも短い距離に対応する距離データを検出(取得)した場合に、第1範囲Aに人が存在することを判断する。一方、CPU12は、第1距離L1よりも長い距離に対応する距離データを検出した場合、第1距離L1よりも短い距離に対応する距離データを検出したが所定時間以上継続していない場合には、第1範囲Aに人が存在しないことを判断する。
ステップS1で“NO”であれば、つまり、第1範囲Aに人が存在しないと判断した場合は、そのまま同じステップS1に戻る。ただし、CPU12は、ステップS1で“NO”の場合、所定時間(たとえば、数秒〜数十秒)待機してからステップS1に戻るようにしてもよい。この所定時間は、画像形成装置10の使用頻度に応じて適宜設定可能である。
一方、ステップS1で“YES”であれば、つまり、第1範囲Aに人が存在すると判断した場合は、ステップS3で、排紙センサ50で検出したデータを取得して、排紙トレイ40に排出された用紙が有るかどうかを判断する。ステップS3で“YES”であれば、つまり、排紙トレイ40に排出された用紙が有ると判断した場合は、ステップS5で、所定時間(たとえば、数秒〜数十秒)待機し、ステップS1に戻る。
なお、ステップS5で、所定時間待機するのは、排出した用紙を取りに来ただけのユーザが当該用紙を取った場合に、通常モードに移行してしまうのを防止するためである。また、用紙を取った後に、ユーザが画像形成装置10を使用する場合に、適切に通常モードに移行するためでもある。
一方、ステップS3で“NO”であれば、つまり、排紙トレイ40に排出された用紙が無いと判断した場合は、ステップS7で、通常モードに遷移して、電源制御処理を終了する。つまり、ステップS7では、CPU12は、電源制御回路52を制御して、使用しない排紙センサ50を除く、画像形成装置10の全コンポーネントに電源を供給する。
この第1実施例によれば、省電力モードが設定されている場合に、画像形成装置10の周囲に人が存在し、排紙トレイ40に用紙が無いとき、通常モードに移行するので、画像形成された用紙を排紙トレイ40から取り出すだけの人を検出しても通常モードに遷移しない。このように、用紙の有無を検出するだけなので、ユーザに別の操作を強いること無く、必要に応じて通常モードに移行するので、適切な電源制御を行うことができ、無駄な電力を消費するのを防止することができる。
また、第1実施例によれば、汎用の距離センサまたは圧力センサを人検出センサ28として使用することができ、デジタルカメラ等の高価なセンサを用いる必要がないため、画像形成装置10が高額になるのを回避することもできる。
[第2実施例]
第2実施例の画像形成装置10では、用紙を取りに来たユーザが画像形成装置10を使用する場合に、当該ユーザが画像形成装置10の使用を開始するまでの時間を短縮するようにした以外は第1実施例の画像形成装置10と同じであるため、異なる内容について詳細に説明し、重複する内容については説明を省略する、または、簡単に説明することにする。
第2実施例の画像形成装置10は、消費電力の大きさが異なる2種類の省電力モードを有する。具体的には、画像形成装置10は、第1実施例における省電力モードと同じ消費電力量の第1省電力モード(第1省電力状態)と、第1省電力モードよりも消費電力が大きい第2省電力モード(第2省電力状態)とを有する。
第2省電力モードでは、画像形成装置10の消費電力が第1所定値よりも大きい第2所定値以下になるように制御される。ただし、第2所定値は、通常モードにおける画像形成装置10の消費電力よりも小さい。たとえば、第2省電力モードでは、第1省電力モードにおいては電源が供給されない一部のコンポーネントにも電源が供給される。つまり、この第2実施例では、CPU12は、電源制御回路52を制御して、当該CPU12、節電ボタン、操作ボタン検出回路24および必要なセンサ(この第2実施例では、少なくとも人検出センサ28および排紙センサ50)に電源を供給するとともに、画像形成部32の定着装置および節電ボタンを含む操作パネル26の全体に電源を供給する。
第2実施例においても、第1実施例と同様に、画像形成装置10が所定時間以上継続して操作されない場合または通常モードにおいて節電ボタンが押された場合に、第1省電力モードに遷移される。
また、第1実施例と同様に、第1省電力モードにおいて、排紙トレイ40に用紙が無い場合には、第1範囲Aに人が存在することが検出されときに、画像形成装置10は、第1省電力モードから通常モードに遷移される。
しかし、第1省電力モードにおいて、第1範囲Aに人が存在することが検出されたときに、排紙トレイ40に用紙が有る場合には、画像形成装置10は、第1省電力モードから第2省電力モードに遷移される。
第2省電力モードでは、上述したように、画像形成部32の定着装置へ電力が供給され、画像形成部32の定着装置の温度を高く維持する。つまり、第2省電力モードでは、画像形成部32の定着装置が使用可能な温度になるように予熱される。したがって、第2省電力モードから通常モードに遷移する場合、第1省電力モードから通常モードに遷移する場合よりも画像形成装置10が使用可能になるまでに必要な時間を短縮することができる。
第2省電力モードでは、第1範囲Aに人(ユーザ)が存在する状態が所定時間(たとえば、5秒〜10秒)以上継続した場合には、当該ユーザが画像形成装置10を使用する意思があると判断して、通常モードに遷移する。ただし、第2省電力モードでは、所定時間を経過する前に、第1範囲Aからユーザが立ち去った場合には、当該ユーザが用紙を取りに来ただけであると判断して、第2省電力モードから第1省電力モードに遷移される。
ただし、上述したように、第2省電力モードでは、操作パネル26へ電力が供給されるので、第1範囲Aにユーザが存在する場合に、操作パネル26のいずれかのボタンが押下された場合、およびタッチパネル20へのタッチ入力がある場合には、所定時間を経過する前であっても、通常モードに遷移するようにすることもできる。
また、画像形成装置10が原稿検知センサ、トレイ開閉検出センサ、ドア開閉検出センサおよび外部メモリ装着センサ等の人検出センサ28および排紙センサ50以外の他のセンサを備える場合は、第2省電力モードにおいてこれらの他のセンサにも電力が供給される。この場合、他のセンサの検出結果に応じて、ユーザが画像形成装置10を使用することが判断されたときに、第2省電力モードから通常モードに遷移するようにしてもよい。
図8は第2実施例における電源制御処理の一例を示すフロー図である。以下、図8に示すフロー図を用いて、第2実施例におけるCPU12の電源制御処理について説明するが、ステップS1、S3およびS7の処理は、第1実施例と同じであるため、重複した内容については、簡単に説明する。
この第2実施例の電源制御処理は、第1実施例と同様に、画像形成装置10が第1省電力モードである場合に実行される。
図8に示すように、CPU12は、電源制御処理を開始すると、ステップS1で、第1範囲Aに人が存在するかどうかを判断する。ステップS1で“NO”であれば、同じステップS1に戻る。一方、ステップS1で“YES”であれば、ステップS3で、排紙トレイ40に用紙が有るかどうかを判断する。ステップS3で“NO”であれば、ステップS7に進む。
一方、ステップS3で“YES”であれば、ステップS31で、第2省電力モードに遷移する。つまり、CPU12は、電源制御回路52を制御して、当該CPU12、操作ボタン検出回路24、操作パネル26、画像形成部32の定着装置および必要なセンサ(この第2実施例では、少なくとも人検出センサ28および排紙センサ50)に電源を供給する。
続くステップS33では、タイマをリセットおよびスタートし、ステップS35で、第1範囲Aに人が存在するかどうかを判断する。ただし、タイマは、第1範囲Aに人が存在する状態の継続時間をカウントするためのタイマであり、図示は省略するが、画像形成装置10の内部(CPU12またはRAM14)に設けられる。
ステップS35で“NO”であれば、ステップS37で、第1省電力モードに遷移して、ステップS1に戻る。一方、ステップS35で“YES”であれば、ステップS39で、所定時間経過したかどうかを判断する。具体的には、CPU12は、ステップS33でカウントを開始したタイマのカウント値に応じて、第1範囲Aに人が存在する状態が所定時間以上継続したかどうかを判断する。
ステップS39で“NO”であれば、つまり、第1範囲Aに人が存在する状態が所定時間以上継続していない場合は、ステップS35に戻る。一方、ステップS39で“YES”であれば、つまり、第1範囲Aに人が存在する状態が所定時間以上継続している場合は、ステップS7で、通常モードに遷移する。
この第2実施例によれば、人検出センサ28によって第1範囲Aに人が存在することが判断されるとともに、排紙センサ50によって排紙トレイ40に排出された用紙が有ることが判断された場合に、第1所定値よりも消費電力が大きい第2省電力モードに設定するので、用紙を取りに来たユーザが画像形成装置10をそのまま使用する場合に、当該ユーザが画像形成装置10の使用を開始するまでの時間を短縮することができる。
また、第2実施例によれば、第2省電力モードにおいて、第1範囲Aに人(ユーザ)が存在する状態が所定時間以上継続した場合に、当該ユーザが画像形成装置10を使用する意思があると判断して、通常状態に設定する。したがって、ユーザに別の操作を強いること無く、必要に応じて通常状態に移行するので、適切な電源制御を行うことができる。
[第3実施例]
第3実施例では、画像形成装置10は、省電力モードにおいて、胴外排紙トレイ40bに用紙が有る場合には、第1範囲Aとは異なる第2範囲Bを設定することにより、胴外排紙トレイ40bに用紙を取りに来ただけの人と、画像形成装置10を使用する意思が有る人(ユーザ)とを区別して、電源制御するようにした以外は、第1実施例と同じであるため、異なる内容について説明し、重複した説明については省略する、または簡単に説明することにする。
図9は第3実施例において設定される第1範囲Aおよび第2範囲Bの例を説明するための平面図である。図10は第3実施例において設定される第1範囲Aおよび第2範囲Bのその他の例を説明するための平面図である。図11(A)は第3実施例において2つの人検出センサ28を使用した場合に設定される第1範囲Aの一例を説明するための平面図であり、図11(B)は図11(A)の第1範囲Aに対する第2範囲Bの一例を説明するための平面図である。
たとえば、省電力モードにおいて、胴外排紙トレイ40bに用紙が有る場合には、画像形成装置10を使用(操作)する可能性がある人が存在すると考えられる範囲として、第1範囲Aから胴外排紙トレイ40bの前面の範囲を除いた第2範囲Bが設定される。これは、第3実施例では、操作パネル26が装置本体36の前面に当該装置本体36と同じまたは略同じ幅で形成され、また、胴外排紙トレイ40bの前面を除くのは、胴外排紙トレイに40bに排出された用紙を取りに来た人を検出しないためである。
ただし、第3実施例においても、第1実施例と同様に、省電力モードにおいて、胴外排紙トレイ40bに用紙が無い場合には、画像形成装置10を使用する可能性がある人が存在すると考えられる範囲として、第1範囲Aが設定される。
具体的には、第1実施例と同様に、画像形成装置10の前面側に第1範囲Aが設定される。つまり、画像形成装置10の前面側に、人検出センサ28を中心とし、第1距離L1を半径とする半円形状の第1範囲Aが設定される。たとえば、図9に示すように、人検出センサ28が操作パネル26(装置本体36)の前面の右端部に設けられ、画像形成装置10の前面の右端部を中心に第1範囲Aが設定される。
上述したように、省電力モードにおいて、胴外排紙トレイ40bに用紙が有る場合には、第1範囲Aから胴外排紙トレイ40bの前面側の範囲を除いた第2範囲Bが設定される。したがって、たとえば、図9に示すように、第1範囲Aの左半分に相当する範囲が第2範囲Bとして設定される。このように、第1範囲Aよりも狭い第2範囲Bが設定される。
図9に示すような第2範囲Bに存在する人を検出するために、第3実施例においては、人検出センサ28の右横に、前後方向に移動可能な遮蔽板を設け、この遮蔽板を前方に突出させるようにして、第1範囲Aの右半分を検出範囲から除外してある。
ただし、これは一例であり、限定されるべきではない。たとえば、人検出センサ28を囲むように、円筒を当該円筒の中心軸に沿って縦方向に半分に切った遮蔽部材を設け、この遮蔽部材をたとえば上記の中心軸周りに回動させることによって、人検出センサ28の右半分を覆い、第1範囲Aの右半分を検出範囲から除外するようにしてもよい。かかる場合には、第1範囲Aが設定される場合には、遮蔽部分は、人検出センサ28の背面を覆うように配置される。
また、第1範囲Aよりも狭い第2範囲Bを設定するその他の方法では、距離のみならず方向(角度)を検出するレーザ距離センサや超音波センサを人検出センサ28として用いる方法もある。かかる場合には、第2範囲Bが設定されると、第1範囲Aの右半分に相当する範囲の方向(角度)データを含む距離データは無視される。
また、第1範囲Aよりも狭い第2範囲Bを設定する方法は、上記の方法に限定される必要はない。図10に示すように、第1範囲Aよりも半径の小さい第2範囲Bを設定することもできる。ただし、かかる場合には、半円形状の第2範囲Bを設定するため、人検出センサ28は、操作パネル26(装置本体36)の前面中央に配置される。図10からも分かるように、第2範囲Bを規定する半円の半径(第2距離)L2は、装置本体36の中央から左右端部までの距離(装置本体36の横幅の長さの半分)と同じまたはほぼ同じに設定される。
なお、上記の第2範囲Bの設定では、第1範囲Aよりも狭くするようにしてあるが、これに限定される必要はない。たとえば、人検出センサ28自体を水平方向に回動させる機構を設けて、人検出センサ28の向きを左側に変えることによって、人検出センサ28の検出範囲を移動させて、胴外排紙トレイ40bの前面側を検出範囲から除外するようにしてもよい。
また、上記の例は、いずれも1つの人検出センサ28を用いた場合について示したが、複数の人検出センサ28を用いる場合には、図11(A)および(B)に示すように、第1範囲Aおよび第2範囲Bを設定することができる。以下、2つの人検出センサ28を区別するため、一方を人検出センサ28aと呼び、他方を人検出センサ28bと呼ぶことにする。
たとえば、図11(A)に示すように、人検出センサ28aが操作パネル26(装置本体36)の前面であり、中央よりも左側に設けられ、人検出センサ28bが操作パネル26(装置本体36)の前面であり、中央よりも右側に設けられる。
また、第3実施例では、第1範囲Aは、人検出センサ28aを中心とする半円形状の範囲(第2範囲)Bおよび人検出センサ28bを中心とする半円形状の範囲(第3範囲)Cとを合成した範囲に決定される。たとえば、第3実施例の第1範囲Aは、第1実施例で示した第1範囲Aと同程度の大きさになるように、第2範囲Bおよび第3範囲Cの大きさを決定する半径(第3距離L3)が設定される。また、後述するように、第2範囲Bが設定された場合に、この第2範囲Bが胴外排紙トレイ40bの前面側にはみ出さないように、人検出センサ28aの配置位置および第3距離L3が決定される。つまり、第3実施例においても、第1範囲Aは、画像形成装置10(装置本体36および胴外排紙トレイ40b)の前面側に存在する人を検出可能な範囲に設定される。
なお、人検出センサ28bの配置位置および第3距離L3は、第3範囲Cが胴外排紙トレイ40bの前面側に存在する人を検出可能な位置に設定されるように設定される。
また、人検出センサ28aおよび人検出センサ28bを用いる場合には、省電力モードにおいて、第2排紙センサ50bで胴外排紙トレイ40bに用紙が有ることが判断されると、人検出センサ28bがオフされ、図11(B)に示すように、第2範囲Bが設定される。
第3実施例においても、第1実施例と同様に、省電力モードにおいて、胴外排紙トレイ40bに用紙が無い場合には、CPU12は、第1範囲Aに人(ユーザ)が存在するかどうかを判断する。そして、第1範囲Aにユーザが存在する場合に、当該ユーザが画像形成装置10を使用する意思があると判断されて、通常モードに設定される。
一方、省電力モードにおいて、胴外排紙トレイ40bに用紙が有る場合には、CPU12は、第2範囲Bに人(ユーザ)が存在するかどうかを判断する。そして、第2範囲Bにユーザが存在する場合には、当該ユーザが画像形成装置10を使用する意思があると判断されて、通常モードに設定される。上述したように、第2範囲Bは、少なくとも胴外排紙トレイ40bの正面側の範囲を除外するように設定される。したがって、胴外排紙トレイ40bに用紙を取りに来ただけの人は、第2範囲Bを通り過ぎる、または、第2範囲B内に入らないので、画像形成装置10を使用する意思がある人と判断されず、省電力モードが維持される。
図12は第3実施例におけるCPU12の電源制御処理の一例を示すフロー図である。この電源制御処理は、第1実施例と同様に、画像形成装置10が省電力モードである場合に実行される。なお、第1実施例の電源制御処理(図7)で説明した処理と同じ処理については、簡単に説明する。また、第3実施例の電源制御処理では、第1範囲Aおよび第2範囲Bを設定する処理が含まれるが、第1範囲Aおよび第2範囲Bの設定方法は上述したいずれかの方法が採用される。
図12に示すように、CPU12は、電源制御処理を開始すると、ステップS51で、胴外排紙トレイ40bに排出された用紙が有るかどうかを判断する。
ステップS51で“YES”であれば、ステップS53で、画像形成装置10を操作する可能性がある人が存在すると考えられる範囲として、第2範囲Bを設定する。そして、ステップS55で、第2範囲Bに人が存在するかどうかを判断する。ステップS55で“NO”であれば、つまり、第2範囲Bに人が存在しない場合には、ステップS51に戻る。一方、ステップS55で“YES”であれば、つまり、第2範囲Bに人が存在する場合には、その人が画像形成装置10を使用する意思が有ると判断し、ステップS61で、通常モードに遷移し、電源制御処理を終了する。
また、ステップS51で“NO”であれば、ステップS57で、画像形成装置10を操作する可能性がある人が存在すると考えられる範囲として、第1範囲Aを設定する。そして、ステップS59で、第1範囲Aに人が存在するかどうかを判断する。ステップS59で“NO”であれば、つまり、第1範囲Aに人が存在しない場合には、ステップS51に戻る。一方、ステップS59で“YES”であれば、つまり、第1範囲Aに人が存在する場合は、その人が画像形成装置10を使用する意思が有ると判断し、ステップS61で、通常モードに遷移し、電源制御処理を終了する。
この第3実施例によれば、省電力モードにおいて、胴外排紙トレイ40bに用紙が有る場合には、第1範囲Aとは異なる第2範囲Bを、胴外排紙トレイ40bの正面側の範囲を除外するとともに装置本体36の前面側に設定することにより、胴外排紙トレイ40bに用紙を取りに来ただけの人と、画像形成装置10を使用する意思が有る人(ユーザ)とを区別して、適切な電源制御を行うことができ、無駄な電力を消費するのを防止することができる。
なお、第3実施例に示したように、第1範囲Aとは異なる第2範囲Bを設定する態様は、第2実施例にも適用することが可能である。この場合、第2省電力モードへ遷移されると、第2範囲Bが設定される。したがって、第2実施例とは異なり、第2範囲Bに人が存在することが判断されると、所定時間の経過を待たずに、通常モードに遷移することができる。
具体的には、図13に示すように、CPU12は電源制御処理を実行する。以下、図13を用いて電源制御御処理について説明するが、既に説明した内容については簡単に説明することにする。また、図13においては、図8に示した処理と同じ処理には、同じ参照符号を付してある。
図13に示すように、CPU12は、電源制御処理を開始すると、ステップS1で、第1範囲Aに人が存在するかどうかを判断する。ステップS1で“NO”であれば、同じステップS1に戻る。一方、ステップS1で“YES”であれば、ステップS3で、胴外排紙トレイ40bに用紙が有るかどうかを判断する。ステップS3で“NO”であれば、ステップS7に進む。
一方、ステップS3で“YES”であれば、ステップS31で、第2省電力モードに遷移する。つまり、CPU12は、電源制御回路52を制御して、当該CPU12、操作ボタン検出回路24、操作パネル26、画像形成部32の定着装置および必要なセンサ(ここでは、少なくとも人検出センサ28a、28bおよび排紙センサ50)に電源を供給する。
続くステップS71では、画像形成装置10を操作する可能性がある人が存在すると考えられる範囲として、第2範囲Bを設定する。そして、ステップS73で、第2範囲Bに人が存在するかどうかを判断する。ステップS73で“NO”であれば、ステップS1に戻る。一方、ステップS73で“YES”であれば、ステップS7で、通常モードに遷移し、電源制御処理を終了する。
なお、上述の実施例で挙げた具体的な数値、画面構成等は一例であり、実際の製品に応じて適宜変更することが可能である。
また、上述の実施例で示したフロー図の各ステップは、同じ結果が得られるのであれば、処理される順番は適宜変更することが可能である。
10 …画像形成装置
12 …CPU
14 …RAM
28 …人検出センサ
36 …装置本体
40 …排紙トレイ
50 …排紙センサ

Claims (6)

  1. 画像形成部と、当該画像形成部によって画像を形成された記録媒体が排出される胴外排出部とを備える装置本体を含み、消費電力が所定値以下に制限される第1省電力状態および消費電力が制限されない通常状態を有する画像形成装置であって、
    少なくとも前記胴外排出部の前面側を含む前記装置本体の前面側に設定され、当該画像形成装置を操作可能な位置に存在する人を検知可能な範囲である第1範囲に存在する人を検出するための人検出センサ、
    前記人検出センサの前面側の一部を覆う遮蔽位置および当該人検出センサの前面側を覆わない非遮蔽位置の間で移動可能に設けられる遮蔽部材、
    前記胴外排出部に排出された記録媒体が有るかどうかを判断する有無判断手段、
    前記第1省電力状態において、前記有無判断手段によって、前記胴外排出部に排出された記録媒体が無いことが判断された場合に、前記遮蔽部材を前記非遮蔽位置に移動させ、前記第1範囲を設定し、前記有無判断手段によって、前記胴外排出部に排出された記録媒体が有ることが判断された場合に、前記遮蔽部材を前記遮蔽位置に移動させて当該人検出センサの検出範囲を制限することによって、前記第1範囲に含まれ、前記胴外排出部の前面側の範囲が除外された第2範囲を設定する範囲設定手段、
    前記第1省電力状態において、前記範囲設定手段によって前記第1範囲が設定された場合に、前記人検出センサの出力に応じて当該第1範囲に人が存在するかどうかを判断し、前記範囲設定手段によって前記第2範囲が設定された場合に、当該人検出センサの出力に応じて当該第2範囲に人が存在するかどうかを判断する存在判断手段、および
    前記存在判断手段によって前記第1範囲または前記第2範囲に人が存在することが判断される場合に、前記通常状態に設定する状態設定手段を備える、画像形成装置。
  2. 画像形成部と、当該画像形成部によって画像を形成された記録媒体が排出される胴外排出部とを備える装置本体を含み、消費電力が所定値以下に制限される第1省電力状態、消費電力が制限されない通常状態および前記所定値よりも消費電力が大きく、前記通常状態における消費電力よりも消費電力が小さい第2省電力状態を有する画像形成装置であって、
    少なくとも前記胴外排出部の前面側を含む前記装置本体の前面側に設定され、当該画像形成装置を操作可能な位置に存在する人を検知可能な範囲である第1範囲に存在する人を検出するための人検出センサ、
    前記人検出センサの前面側の一部を覆う遮蔽位置および当該人検出センサの前面側を覆わない非遮蔽位置の間で移動可能に設けられる遮蔽部材、
    前記胴外排出部に排出された記録媒体が有るかどうかを判断する有無判断手段、
    前記第1省電力状態において、前記有無判断手段によって、前記胴外排出部に排出された記録媒体が無いことが判断された場合に、前記遮蔽部材を前記非遮蔽位置に移動させ、前記第1範囲を設定する第1範囲設定手段、
    前記第1省電力状態において、前記第1範囲設定手段によって前記第1範囲が設定された場合に、前記人検出センサの出力に応じて当該第1範囲に人が存在するかどうかを判断する第1存在判断手段、
    前記第1省電力状態において、前記第1存在判断手段によって前記第1範囲に人が存在することが判断される場合であって、かつ、前記有無判断手段によって、前記胴外排出部に排出された記録媒体が有ることが判断された場合に、前記遮蔽部材を前記遮蔽位置に移動させて当該人検出センサの検出範囲を制限することによって、前記第1範囲に含まれ、前記胴外排出部の前面側の範囲が除外された第2範囲を設定する第2範囲設定手段、
    前記第2範囲設定手段によって前記第2範囲が設定された場合に、当該人検出センサの出力に応じて当該第2範囲に人が存在するかどうかを判断する第2存在判断手段、および
    前記第1省電力状態において、前記第1存在判断手段によって前記第1範囲に人が存在することが判断される場合であって、かつ、前記有無判断手段によって前記胴外排出部に排出された記録媒体が有ることが判断された場合に、前記第2省電力状態に設定し、当該第2省電力状態において前記第2存在判断手段によって前記第2範囲に人が存在することが判断される場合に、前記通常状態に設定する状態設定手段を備える、画像形成装置。
  3. 前記胴外排出部に排出された記録媒体は、外部から受信したデータに対応する画像が前記画像形成部によって形成された記録媒体を含む、請求項1または2記載の画像形成装置。
  4. 前記状態設定手段は、前記画像形成装置が所定時間操作されない場合に、前記第1省電力状態に設定する、請求項1ないし3のいずれかに記載の画像形成装置。
  5. 画像形成部と、当該画像形成部によって画像を形成された記録媒体が排出される胴外排出部とを備える装置本体と、少なくとも前記胴外排出部の前面側を含む前記装置本体の前面側に設定され、当該画像形成装置を操作可能な位置に存在する人を検知可能な範囲である第1範囲に存在する人を検出するための人検出センサと、前記人検出センサの前面側の一部を覆う遮蔽位置および当該人検出センサの前面側を覆わない非遮蔽位置の間で移動可能に設けられる遮蔽部材とを含み、消費電力が所定値以下に制限される第1省電力状態および消費電力が制限されない通常状態を有する画像形成装置の制御プログラムであって、
    前記画像形成装置のコンピュータを、
    前記胴外排出部に排出された記録媒体が有るかどうかを判断する有無判断手段、
    前記第1省電力状態において、前記有無判断手段によって、前記胴外排出部に排出された記録媒体が無いことが判断された場合に、前記遮蔽部材を前記非遮蔽位置に移動させ、前記第1範囲を設定し、前記有無判断手段によって、前記胴外排出部に排出された記録媒体が有ることが判断された場合に、前記遮蔽部材を前記遮蔽位置に移動させて当該人検出センサの検出範囲を制限することによって、前記第1範囲に含まれ、前記胴外排出部の前面側の範囲が除外された第2範囲を設定する範囲設定手段、
    前記第1省電力状態において、前記範囲設定手段によって前記第1範囲が設定された場合に、前記人検出センサの出力に応じて前記第1範囲に人が存在するかどうかを判断し、前記範囲設定手段によって前記第2範囲が設定された場合に、前記人検出センサの出力に応じて前記第2範囲に人が存在するかどうかを判断する存在判断手段、および
    前記存在判断手段によって前記第1範囲または前記第2範囲に人が存在することが判断される場合に、前記通常状態に設定する状態設定手段として機能させる、画像形成装置の制御プログラム。
  6. 画像形成部と、当該画像形成部によって画像を形成された記録媒体が排出される胴外排出部とを備える装置本体と、少なくとも前記胴外排出部の前面側を含む前記装置本体の前面側に設定され、当該画像形成装置を操作可能な位置に存在する人を検知可能な範囲である第1範囲に存在する人を検出するための人検出センサと、前記人検出センサの前面側の一部を覆う遮蔽位置および当該人検出センサの前面側を覆わない非遮蔽位置の間で移動可能に設けられる遮蔽部材とを含み、消費電力が所定値以下に制限される第1省電力状態および消費電力が制限されない通常状態を有する画像形成装置の制御方法であって、
    前記画像形成装置のコンピュータは
    胴外排出部に排出された記録媒体が有るかどうかを判断する有無判断ステップ、
    記第1省電力状態において、前記有無判断ステップにおいて前記胴外排出部に排出された記録媒体が無いことが判断された場合に、前記遮蔽部材を前記非遮蔽位置に移動させ、前記第1範囲を設定し、前記有無判断ステップにおいて前記胴外排出部に排出された記録媒体が有ることが判断された場合に、前記遮蔽部材を前記遮蔽位置に移動させて当該人検出センサの検出範囲を制限することによって、前記第1範囲に含まれ、前記胴外排出部の前面側の範囲が除外された第2範囲を設定する範囲設定ステップ、
    記第1省電力状態において、前記範囲設定ステップにおいて前記第1範囲が設定された場合に、前記人検出センサの出力に応じて前記第1範囲に人が存在するかどうかを判断し、前記範囲設定ステップにおいて前記第2範囲が設定された場合に、前記人検出センサの出力に応じて当該第2範囲に人が存在するかどうかを判断する存在判断ステップ、および
    存在判断ステップにおいて前記第1範囲または前記第2範囲に人が存在することが判断される場合に、前記通常状態に設定する状態設定ステップを実行する、画像形成装置の制御方法。
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