JP6721826B2 - 回転電気機械 - Google Patents

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Description

本発明は、モータやダイナモのような回転電気機械に関し、特に回転軸のケーシング貫通部近傍に配したころがり軸受周辺に反軸端側から軸端側に向かって気流が生じる構造を有し、これに起因して油漏れが発生することを防止した回転電気機械に関するものである。
この種の回転電気機械として、特許文献1に示すもの等が挙げられる。
この回転電気機械は、ダイナモ試験装置の被試験体の出力軸に連結されて、擬似負荷装置として機能する回転電気機械を示している。
この回転電気機械は、回転軸を被試験体の出力軸に連結するために、当該回転軸がケーシングを貫通しており、図示しない反対側の軸端部も含めて、回転軸の両端はころがり軸受を介してケーシングに支持され、ころがり軸受は軸受ケースに収容されて、軸受ケースの両端と回転軸の隙間が非接触のシール機構でシールされた構造をなしている。
このような回転電気機械は、内部を冷却するために冷却空気流が導入されると、回転軸のケーシング貫通部近傍に配したころがり軸受周辺に反軸端側から軸端側に向かう気流が発生し、非接触のシール機構を通って軸受ケース内の油がケース外に漏出するという油漏れが発生する。
同文献のものは、ケースの内側に軸受ケースを覆う隔壁を設ける一方、回転軸と一体にシールリングを設けて、隔壁とシールリングの間をラビリンスパッキンでシールするとともに、ケースの外壁に通風孔を設けて、ケース内の空気が隔壁内に進入することを防止し、相対的に圧の高い空気が進入したとしても通風孔から逃がして、軸受ケースと回転軸の隙間に設けたシール機構を通って油とともにケース外に流出することを防止している。
特開2008−61468号公報
ところで、回転軸のケーシングを貫通した軸端部に被試験体の出力軸を連結するために、当該軸端部にフランジが取り付けられるのが一般的である。しかしながら、軸端部にこのようなフランジが取り付けられていると、フランジの回転時におけるいわゆる遠心ファンの原理によって回転軸のケーシング貫通部側に負圧が作られる。そして、この負圧が軸端隙間に直接作用し、軸受ケース内の空気の吸出し作用が生じる。軸受ケース内には、回転するころがり軸受や回転軸に触れた油が遠心力で振り切られて細かいミストになり、空気と混ざった混合物、いわゆるオイルミストになっているため、かかる吸出し作用によって、このオイルミストが軸受ケース内の空気とともに軸端に向かって移動し、軸端隙間のシール機構を介してケース外に吸い出されるという問題が生じる。このような問題は、上記文献で採用している隔壁や通風孔の有無によらない。
そこで図2(a)に示すように、回転軸15がころがり軸受16を介して軸受ケースC内にて支持され、軸受ケースCの両端と回転軸15の隙間が反軸端側の非接触のシール機構19および軸端側の非接触のシール機構29でシールされたこの種の軸受構造において、軸端側のドレン30とともに反軸端側にもドレン23を設け、このドレン23近傍で重力により下に溜まった油を共通の連通路25を介して排油路26より排出し、ドレン23の近傍で再ミスト化した油が回転軸25に沿って必要以上にころがり軸受16に供給されることを防止する手立てが考えられる。
さらには、図2(b)に示すように、第2ドレン30を第2シール機構29上に開口させるとともに、ころがり軸受16と第2シール機構29の間に非接触の第3シール機構20を構成して、給油路から流入した油がころがり軸受16を通って第1ドレン23より排出されるようにし、ころがり軸受16から直的に第2シール機構29に向かう気流を第3シール機構20によって遮断することがより有効な手段として考えられる。
そこで、本発明者がこれらの対策を講じて油漏れ防止を図ったが、依然として油漏れの問題の解消には至らなかった。
本発明者はその原因を究明した結果、第1、第2、第3ドレン23、30、20が連通路25を介して連通しており、この連通路25内にも上記の差圧によって反軸端側から軸端側に向かう差圧が生じているため、第1、第3ドレン23、24の周辺で発生したオイルミストが連通路25を介して第2ドレン30側に回り込み、第2シール機構29を通って外部に吸い出されていること、つまり連通路25がバイパス路になって油漏れ(オイルミストの漏出)が生じていることが新たに判明した。
本発明は、このような新たな着眼に立ってなされたものであって、差圧に起因して第1ドレンや第3ドレンのような内部ドレンから連通路を介して第2ドレンのような軸端側ドレンにオイルミストが回り込んで油漏れの発生原因となることをより効果的に解消可能とした回転電機機械を提供することを目的としている。
本発明は、かかる目的を達成するために、次のような手段を講じたものである。
すなわち、本発明の回転電気機械は、回転軸を支持する転がり軸受及びこれを収容する軸受ケースと、前記軸受ケースと前記回転軸の隙間を非接触にシールするシール機構と、前記軸受ケース内に開口する給油路と、前記シール機構又は前記軸受ケース内に開口する軸端側ドレンおよび当該軸端側ドレンよりも反軸端よりに位置する内部ドレンと、これら軸端側ドレン及び内部ドレン間を連通する連通路と、この連通路の油を排油する排油路とを備え、前記軸受ケース内に反軸端側よりも軸端側を相対的に低圧とする差圧が生じるような、油潤滑構造の回転電気機械において、前記連通路又は前記軸端側ドレン、前記内部ドレンの一部に、当該内部ドレンと軸端側ドレンとの間におけるエアの直接的な流通を遮断する液位の油溜まり部が形成されるように構成したことを特徴とする。
このように構成すると、軸受ケース内に反軸端側よりも軸端側を相対的に低圧とする差圧が生じても、軸受潤滑に供し重力により落下した油を早期に内部ドレン、連通路を介して排油路に回収するとともに、内部ドレン周辺のオイルミストが連通路をバイパス路として軸端側ドレンへ回り込むことが有効に防止される。このため、差圧に起因した油の漏出をより確実に解消することができる。
具体的な実施の態様としては、前記シール機構が、前記転がり軸受の両側で軸受ケースと回転軸の隙間を非接触にシールする反軸端側の第1シール機構および軸端側の第2シール機構を備え、前記内部ドレンが前記転がり軸受と前記第1シール機構の間に開口する第1ドレンであり、前記軸端側ドレンが前記転がり軸受と前記第2シール機構の間に開口する第2ドレンである構成が挙げられる。ここで、シール機構間に開口するとは、何れか一方のシール機構上(シール機構内)に開口するものを含む。
特に、ころがり軸受から第2シール機構側へのオイルミストの直接の移動を防止するために、前記第1シール機構と前記第2シール機構の間であり且つ前記転がり軸受と前記第2シール機構の間において、前記軸受ケースと前記回転軸の隙間を非接触にシールする第3シール機構を設けるとともに、前記転がり軸受と前記第3シール機構の間に前記給油路を接続する場合には、前記第1ドレンは前記第1シール機構と前記ころがり軸受の間に開口し、前記第2ドレンは前記第2シール機構内に開口している構成が好ましい。
この場合、第2シール機構と前記第3シール機構の間に開口し且つ前記連通路に連通する位置に第3ドレンを設け、この第3ドレンも前記油溜まり部によって前記第2ドレンとの間が遮断され得るように構成しておくことがより好ましい。
回転電気機械の内部構成に影響を与えずに油漏れ対策を講じるために、前記回転軸を貫通させるケーシングの当該貫通部分に前記ころがり軸受および前記軸受ケースを配し、当該ケーシング内に前記給油路、前記排油路を配する場合には、前記連通路、前記各ドレンとともに前記油溜まり部も当該ケーシング内に設けていることが望ましい。
簡単な組み付けによって本発明を実現するためには、前記油溜まり部が、オーバーフローノズルを利用して構成されていることが好適である。
或いは、別個の要素部品を導入することなく発明を実現するためには、前記油溜まり部が、S字管状の流路を利用して構成されていることが好適である。
以上説明した本発明によれば、反軸端部から軸端部に向かう差圧によって軸受ケース内の油が内部ドレンから軸端側ドレン側に回りこんで外部に漏出することを効果的に防止した回転電気機械を提供することができる。
本発明の一実施形態に係る回転電気機械の要部拡大断面図。 同実施形態の概念的な前提構成を説明するための模式図。 図1のA部断面図。 同実施形態における油溜まり部の作用を従来の不具合と対比して説明するための説明図。 本発明に係る油溜まり部の変形例を示す図。
以下、本発明の一実施形態に係る回転電気機械の一例である交流発電機を図面に基づき説明する。
図1に示す本実施形態の回転電気機械は、ダイナモ試験装置の被試験体の出力軸に連結されて、擬似負荷装置として機能する。この回転電気機械は、回転軸15を支持する転がり軸受16及びこれを収容する軸受ケースCと、転がり軸受16の両側で軸受ケースCと回転軸15の隙間を非接触にシールする反軸端側の第1シール機構19および軸端側の第2シール機構29と、軸受ケースC内に開口する給油路18aと、前記軸受ケースC内において転がり軸受16と第1シール機構19の間に開口する内部ドレンたる第1ドレン23、および転がり軸受16と前記第2シール機構29の間、より具体的には第2シール機構29上に開口する軸端側ドレンたる第2ドレン30と、これら第1、第2ドレン23,30間を連通する連通路25と、この連通路25の油を排油する排油路26とを備えた油潤滑構造を備える。本明細書において、第2ドレン30に関し、第1シール機構19と第2シール機構29の間に開口するとは、既述したようにシール機構29上に開口する概念を含んでいる。この図1の基本構成は図2(b)の概念構成に対応している。
軸受ケースCは、回転軸15を貫通させるケーシング18の当該貫通部分に配されているもので、ころがり軸受16の外輪16aを支持する軸受支持部20aと、この軸受支持部20aの内方端および外方端に配置される反軸端側カバー19aおよび軸端側カバー28とを備え、ころがり軸受16を内部に収容している。第1シール機構19は反軸端側カバー19aと回転軸15の突起19bとの間に迷路状の狭小隙間を形成するラビリンスシールであり、第2シール機構29は軸端側カバー28と回転軸15との隙間に配された固定側部材と回転側部材の間にジグザグ状の狭小隙間を形成するラビリンスシールである。前述した第2ドレン30はこの第2シール機構29aの迷路の途中に開口している。第1ドレン23と第2ドレン30は油が重力で落下する方向に延びており、連通路25は略水平方向に延びて両ドレン23、30間を接続する状態に形成してある。排油路26はこの連通路25の途中に接続されて、油を更に重力で落下する方向に延びている。
また、第1シール機構19と第2シール機構29の間であり且つ転がり軸受16と第2シール機構29の間に、軸受ケースCと回転軸15の隙間を非接触にシールする第3シール機構20を設けている。第3シール機構20は軸受支持部20aの突起と内輪押え20bの突起との間に迷路状の狭小隙間を形成するラビリンスシールである。そして、転がり軸受16と第3シール機構20の間に前記給油路18aを接続している。その結果、前記第1ドレン23は第1シール機構19ところがり軸受16の間に開口し、第2シール機構29上に開口することになるので、ころがり軸受16と第2シール機構29の間も積極的に排油することが望ましい。
そこで、内部ドレンとして第2シール機構29と第3シール機構20の間に開口する第3ドレン24を更に設け、この第3ドレン24も連通路25に連通させている。この第3ドレンも油が重力で落下する方向に延びている。
これら給油路18a、連通路25、排油路26、各ドレン23、30、24は、軸受16、軸受ケースCとともにケーシング18の壁部肉厚内に設けられている。
給油路18aにはポンプ21の作動により潤滑油22が点滴供給され、第1ラビリンスシール19と第3ラビリンスシール20との間に供給される。油22の滴下量としては、1秒間に0.5〜1滴程度が好適である。供給された油22は回転する軸受16に直接供給され、あるいは回転軸15に触れた際に遠心力で振り切られて細かいミストになり、空気と混ざった混合物であるオイルミストとなって軸受16をオイルミスト潤滑する。軸受ケースC内で、油22は接触によるミスト化と、壁面や油22の表面との衝突することによる液相化とを繰り返す一方、重力により落下した油22は第1ドレンに回収される。第3シール機構20の存在によって軸受ケースC内を第2シール機構29までオイルミストの状態で直接移動する油22は低減し、第2シール機構29や当該第2シール機構29と第3シール機構30の間の空間でも接触、液相化した油22の第2ドレン30、第3ドレン24を通じた回収は行なわれる。
そして本実施形態では、図2(b)の概念構成に加えてさらに、ドレン23,25、30間を連通する連通路25を利用して、両ドレン23、24、30間におけるエアの直接的な流通を遮断する液位の油溜まり部OA(図4参照)が生成され得るようにしている。
図3は図1におけるA部拡大図である。油溜まり部OAは、図1及び図3に示すように、第1ドレン23および第2ドレン29を連通させる水平方向に延びる連通路25と、その中央付近で下方に延びる排油路26との交叉部にオーバーフローノズル27を配し、排油路26から連通路25に向かって当該オーバーフローノズル27の上端開口27aを突出させた状態で設けている。また、連通路25は、排油路26と第2ドレン30との間で小径孔部25aとなっており、その小径穴部25aの部分での連通路25の上側壁面25a1の位置がオーバーフローノズル27の上端開口27aよりも下方に位置する関係に設定していて、第1ドレン23および第2ドレン30の間を図4(b)に示すように油22で満たし、エアの直接的な流通、回り込みを遮断可能に構成している。また、第3ラビリンスシール20に関してもドレン24が設けられて前記連通路25に連通しているが、前述した液位はこの第2ドレン24と第3ドレン30を遮断する状態も実現している。換言すれば、オーバーフローノズル27を排油路26の一部と見れば、排油路26の入口の高さが油溜まり部OAの高さ(液位高さ)以上であって、かつ、互いにオイルミストが連通することを妨げたいドレン同士(この実施形態では23、24、30)について、各ドレンの出口の高さを排油路26の入口の高さ以下の関係に設定するという考えに基づく。前記オーバーフローノズル27は、軸受ケース18に取付ける際に排油路26から軸受ケース18にねじ込むだけで取り付け可能であるため、取付け作業を容易に行うことができる。
上記回転電気機械において、運転開始前に、あらかじめ油22をオーバーフローノズル27の上端近くまで充填して、各ドレン23、24、30同士が連通しないようにおくことが好適である。
回転軸15が例えば8000rpm以上で高速回転するにともなって、軸受ケースC内を反軸端側に比して軸端側を相対的に低圧とする差圧が生じた状態で、軸受ケースC内でオイルミストが発生しても、図4(b)で示すように第1ドレン23および第3ドレン24並びに第2ドレン30の連通が遮断されているので、これによるオイルミスト漏出の不都合が効果的に解消される。
この間、オイルミストが移動とともに壁面や油溜まり部OAに溜まった油22表面に衝突することで油と空気とが分離され、油溜まり生成部を構成するオーバーフローノズル27の周辺の液位が上昇すると、オイル22がオーバーフローノズル27の上端開口27aから排油路26を通って外部に適切に排出され、回収槽31に回収されることとなる。
以上のように、本実施形態の回転電気機械は、回転軸15を支持する転がり軸受16及びこれを収容する軸受ケースCと、軸受ケースCと回転軸15の隙間を非接触にシールする第1シール機構19および第2シール機構29と、軸受ケースC内に開口する給油路18aと、軸受ケースC内に開口する内部ドレンたる第1ドレン23および第2シール機構29上に開口する軸端側ドレンたる第2ドレン30と、これら第1、第2ドレン23、30間を連通する連通路25と、この連通路25の油を排油する排油路26とを備えた油潤滑構造の回転電気機械に適用される。そして、連通路22又は第1、第2ドレン23、30の一部に、第1、第2ドレン23、30間におけるエアの直接的な流通を遮断する液位の油溜まり部OAが稼動中に形成されるようにしている。
具体的には、第1シール機構19は転がり軸受16の内方すなわち反軸端側にあって軸受ケースCと回転軸15の隙間を非接触にシールする位置に配され、第2シール機構は転がり軸受16の外方すなわち軸端側にあって軸受ケースCと回転軸15の隙間を非接触にシールする位置に配され、内部ドレンたる第1ドレン23は転がり軸受16と第1シール機構19の間に開口する位置に配され、軸端側ドレンたる第2ドレン30は転がり軸受16と第2シール機構29の間に開口する位置に配されている。
このように構成すると、軸受ケースC内に反軸端側よりも軸端側を相対的に低圧とする差圧が生じても、軸受潤滑に供し重力により落下した油22を早期に第1ドレン23、連通路25を介して排油路26に回収するとともに、第1ドレン23周辺のオイルミストが連通路25をバイパス路として第2ドレン30へ回り込むことが有効に防止される。このため、本実施形態によれば差圧に起因した第2シール機構29からの油22の漏出を確実に解消することができる。
特に、第1シール機構19と第2シール機構29の間であり且つ転がり軸受16と第2シール機構29の間において、軸受ケースCと回転軸15の隙間を非接触にシールするシール機構として第3シール機構20を更に設けるとともに、転がり軸受16と第3シール機構20の間に給油路18aを接続し、さらに第1ドレン23は第1シール機構19ところがり軸受16の間に開口し、第2ドレン30は第2シール機構29内に開口する構成を採用している。
このようにすれば、給油路18aを通じてころがり軸受16に効果的に油22を供給するとともにころがり軸受16から第2シール機構29側に直接的にオイルミストが移動することを防止し、第2ドレン30は第2シール機構29内で液化した油を適切に回収して再気化による漏出を防止することができる。
さらに、内部ドレンとして、第2シール機構29と第3シール機構20の間に開口し且つ連通路25に連通する位置に第3ドレン24を設け、この第3ドレン24も油溜まり部OAによって第2ドレン30との間が遮断され得るように構成しているので、軸受ケースC内の差圧によって第3シール機構20から第2シール機構29に向かって直接的に移動する油を確実に捕獲し、第3ドレンから第2ドレン30へのオイルミストの回り込みも確実に防止することができる。
さらに、この実施形態は回転軸15を貫通させるケーシング18の当該貫通部分にころがり軸受16および軸受ケースCを配し、当該ケーシング18内に給油路18a、排油路26を配する構成を採用し、各ドレン23、24、30、油漏れ部OAもケーシング18内に設けるようにしているので、回転電気機械の内部構成に影響を与えずに適切な油漏れ対策を講じることができる。
さらにまた、油溜まり部OAが、オーバーフローノズル27を利用して構成されているため、組み付けが簡単であり、確実に本発明の効果を奏することができる。
なお、本発明に係る油溜まり部は、図示はしないが、S字管状の流路を利用したものであってもよい。すなわち、各ドレンをS字管状の流路によって構成し、そのS字管状の流路の末端でドレン間を共通の連通路に接続すれば、油溜まり部はS字管状の流路内に形成され、オイルミストの回り込みを連通路の手前で防止しつつ、油の適切な排出を実現することができる。そしてこの場合、油溜まり部の生成には安価な構造とすることができる。
また、本発明に係るオーバーフローノズルの他の実施例として、図5に示すオーバーフローノズル77は、軸受支持部68の排油路76の上部に形成されるテーパ穴76aに対応するテーパ部77aとこれと一体の筒部77bとを備える構成としてもよい。この場合、筒部77bの内径を排油路76の径よりも小さくしておき、テーパ部77aには筒部77bの内面と排油路76の内面を円滑に連接する凹曲面77cを形成しておくことにより、油72の粘度が高いものとなっても、油72の自重落下を損なうことがない。
さらに、上記実施形態においては、内部ドレンである第1、第3ドレイン23、24と軸端側ドレンである第2ドレン30の間を共通の油溜まりOAに連通させたが、例えば内部ドレンである第3ドレン24と第2ドレン30を共通の油だまりOAおよび排油路26に連通させ、第1ドレン23は別の排油路へ連通させても良い。
なお、上記実施形態はインナロータ型の回転電気機械について説明したが、アウタロータ型の回転電気機械であっても同様の効果が得られる。
その他、各部の具体的な構成は上述した実施形態のみに限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
15…回転軸
16…ころがり軸受
18…ケーシング
19…反軸端側の第1シール機構
20…第3シール機構
23…内部ドレン(第1ドレン)
24…内部ドレン(第3ドレン)
25…連通路
26…排油路
27…オーバーフローノズル
29…軸端側の第2シール機構
30…軸端側ドレン(第2ドレン)
C…軸受ケース
OA…油溜まり部


Claims (7)

  1. 回転軸を支持する転がり軸受及びこれを収容する軸受ケースと、前記軸受ケースと前記回転軸の隙間を非接触にシールするシール機構と、前記軸受ケース内に開口する給油路と、前記シール機構又は前記軸受ケース内に開口する軸端側ドレンおよび当該軸端側ドレンよりも反軸端よりに位置する内部ドレンと、これら軸端側ドレン及び内部ドレン間を連通する連通路と、この連通路の油を排油する排油路とを備え、前記軸受ケース内に反軸端側よりも軸端側を相対的に低圧とする差圧が生じるような、油潤滑構造の回転電気機械において、
    前記連通路又は前記軸端側ドレン、前記内部ドレンの一部に、当該内部ドレンと軸端側ドレンとの間におけるエアの直接的な流通を遮断する液位の油溜まり部が形成されるように構成したことを特徴とする回転電気機械。
  2. 前記シール機構が、前記転がり軸受の両側で軸受ケースと回転軸の隙間を非接触にシールする反軸端側の第1シール機構および軸端側の第2シール機構を備え、前記内部ドレンが前記転がり軸受と前記第1シール機構の間に開口する第1ドレンであり、前記軸端側ドレンが前記転がり軸受と前記第2シール機構の間に開口する第2ドレンである請求項1に記載の回転電気機械。
  3. 前記第1シール機構と前記第2シール機構の間であり且つ前記転がり軸受と前記第2シール機構の間において、前記軸受ケースと前記回転軸の隙間を非接触にシールするシール機構として第3シール機構を更に設けるとともに、前記転がり軸受と前記第3シール機構の間に前記給油路を接続している場合において、前記第1ドレンは前記第1シール機構と前記ころがり軸受の間に開口し、前記第2ドレンは前記第2シール機構内に開口している請求項2に記載の回転電気機械。
  4. 前記内部ドレンが、前記第2シール機構と前記第3シール機構の間に開口し且つ前記連通路に連通する位置に第3ドレンを有し、この第3ドレンも前記油溜まり部によって前記第2ドレンとの間が遮断され得るように構成している請求項3に記載の回転電気機械。
  5. 前記回転軸を貫通させるケーシングの当該貫通部分に前記ころがり軸受および前記軸受ケースを配し、当該ケーシング内に前記給油路、前記排油路を配している場合において、前記連通路、前記各ドレンとともに前記油溜まり部も当該ケーシング内に設けている請求項1〜4の何れかに記載の回転電気機械。
  6. 前記油溜まり部が、オーバーフローノズルを利用して構成されていることを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載の回転電気機械の排油構造。
  7. 前記油溜まり部が、S字管状の流路を利用して構成されていることを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載の回転電気機械の排油構造。
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