JP6721494B2 - コネクタ - Google Patents

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Description

本発明は、コネクタに関し、特に、工具を挿入することで端子の個別な抜き取り及び一括した抜き取りを簡易に行うことが出来るコネクタに関する。
車両等の各種機器では、配線を介して各構成部品を相互に電気的に接続している。また、この配線はコネクタを介して相互に接続されている。
一般的に、コネクタから端子を抜き取る作業は、工具をコネクタに差し込み、端子の係止を個別に解除することで行われていた。この抜き取りの作業性を向上するために、端子の抜き取りを一括で行うことが出来るコネクタが開発されている。
図8を参照して、複数の端子を一括して抜き取ることが出来るコネクタを説明する。このようなコネクタは、例えば特許文献1に記載されている。
この図に示すコネクタ100は、ハウジング本体101に端子を収納する複数の端子収納室102が形成されており、ハウジング本体101に着脱自在に組み付けられた係止部材103にランス104が形成されている。端子収納室102に挿入された端子はランス104に係止される。
コネクタ100から端子を抜き取る際には、係止部材103をハウジング本体101から取り外すと、全てのランス104が一括して端子収納室102から引き出されるので、全ての端子の係止を一括して外すことが出来る。
特開2008−130511号公報
しかしながら、上記した特許文献1に記載されたコネクタ100では、端子の係止を一括して解除することは出来るが、端子の係止を個別に解除することは出来ない。従って、例えば、メンテナンスや部品交換等で、コネクタ100で係止された特定の端子を個別に取り外す必要が生じたとしても、一旦は全ての端子の係止を解除しなければならないので、端子の取り扱いが煩雑となり、作業効率が悪化してしまう課題があった。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、容易に端子を個別に取り外すことが出来ると共に、複数の端子を容易に一括して取り外すこともできるコネクタを提供することにある。
本発明は、複数の端子を抜け止め係止し、且つ、工具を挿入することで前記端子を抜き取ることが可能なコネクタであり、前面と、前記前面と対向する後面と、前記前面と前記後面との間に形成された第1側面と、前記前面と前記後面との間に形成されて前記第1側面と対向する第2側面と、を有するハウジング本体と、前記ハウジング本体の前記前面側から前記端子を受け入れ、且つ、前記端子が挿入される方向と直交する方向に配列された複数の端子収納室と、前記端子収納室に挿入される前記端子を係止する複数の係止部と、前記ハウジング本体の前記後面に形成され、前記端子を個別に抜き取る際に前記工具が挿入される第1開口部と、前記ハウジング本体の前記第1側面に形成され、複数の前記端子を一括して抜き取る際に前記工具が挿入される第2開口部と、を具備し、前記係止部は、前記第1開口部に相対する第1面取部と、前記第2開口部に相対する第2面取部と、を有することを特徴とする。
また、本発明のコネクタによれば、前記第2面取部は、前記第2開口部を経由して前記工具が挿入される方向に対して傾斜していることを特徴とする。
また、本発明のコネクタによれば、各々の前記係止部に形成される前記第2面取部は、前記第2開口部から前記工具が挿入される方向に沿って配置されることを特徴とする。
また、本発明のコネクタによれば、前記ハウジング本体の前記第2側面に形成され、前記工具を挿入することで複数の前記端子を一括して抜き取ることが可能である第3開口部と、を更に具備し、前記係止部は、前記第3開口部に相対する第3面取部を有することを特徴とする。
本発明は、複数の端子を抜け止め係止し、且つ、工具を挿入することで前記端子を抜き取ることが可能なコネクタであり、前面と、前記前面と対向する後面と、前記前面と前記後面との間に形成された第1側面と、前記前面と前記後面との間に形成されて前記第1側面と対向する第2側面と、を有するハウジング本体と、前記ハウジング本体の前記前面側から前記端子を受け入れ、且つ、前記端子が挿入される方向と直交する方向に配列された複数の端子収納室と、前記端子収納室に挿入される前記端子を係止する複数の係止部と、前記ハウジング本体の前記後面に形成され、前記端子を個別に抜き取る際に前記工具が挿入される第1開口部と、前記ハウジング本体の前記第1側面に形成され、複数の前記端子を一括して抜き取る際に前記工具が挿入される第2開口部と、を具備し、前記係止部は、前記第1開口部に相対する第1面取部と、前記第2開口部に相対する第2面取部と、を有することを特徴とする。従って、第1開口部から工具をハウジング本体に挿入することで、工具の先端を第1面取部に接触させて係止部を変形させ、端子と係止部との係止を解除し、端子を個別に引き抜くことが出来る。また、第2開口部から工具を挿入することで、工具の先端を複数の第2面取部に順次接触させ、複数の係止部を変形させ、複数の端子と係止部との係止を解除し、複数の端子を一括して引き抜くことが出来る。よって、本発明のコネクタによれば、端子の個別な抜き取り、および、端子の一括抜き取りを容易に行うことができる。
また、本発明のコネクタによれば、前記第2面取部は、前記第2開口部を経由して前記工具が挿入される方向に対して傾斜していることを特徴とする。従って、第2開口部から工具を挿入し、その工具の先端で係止部の第2面取部を押圧することで、係止部を端子から離れるように変形させ、係止部と端子との係止を解除し、端子を抜き取り可能な状態とすることが出来る。
また、本発明のコネクタによれば、各々の前記係止部に形成される前記第2面取部は、前記第2開口部から前記工具が挿入される方向に沿って配置されることを特徴とする。従って、第2開口部から工具を挿入することで、複数の係止部の第2面取部を順次押圧し、複数の係止部と端子との係止を解除することが出来る。
また、本発明のコネクタによれば、前記ハウジング本体の前記第2側面に形成され、前記工具を挿入することで複数の前記端子を一括して抜き取ることが可能である第3開口部と、を更に具備し、前記係止部は、前記第3開口部に相対する第3面取部を有することを特徴とする。従って、第3開口部から工具を挿入することで、各係止部の第3面取部を工具の先端で押圧し、端子から離れるように係止部を変形させ、係止部と端子との係止を一括的に解いて、端子を引き抜くことが出来る。即ち、複数の端子を一括して抜き取る際に、第2開口部から工具を挿入しても良いし、第3開口部から工具を挿入しても良い。
本発明の一実施形態に係るコネクタを示す図であり、(A)はコネクタの斜視図であり、(B)はコネクタの断面図である。 本発明の一実施形態に係るコネクタを示す図であり、(A)はコネクタの斜視図であり、(B)はコネクタの断面図であり、(C)は係止部の斜視図である。 本発明の一実施形態に係るコネクタを示す図であり、(A)および(B)は工具を用いて端子と係止部との係止を個別に解く方法を示す断面図である。 本発明の一実施形態に係るコネクタを示す図であり、(A)(B)および(C)は工具を用いて端子と係止部との係止を一括して解く方法を示す断面図である。 本発明の他の実施形態に係るコネクタを示す図であり、(A)はコネクタの斜視図であり、(B)はコネクタの断面図である。 本発明の他の実施形態に係るコネクタを示す図であり、(A)および(B)は工具を用いて端子と係止部との係止を一括して解く方法を示す断面図である。 本発明の更なる他の実施形態に係るコネクタを示す斜視図である。 背景技術に係るコネクタを示す図であり、(A)は斜視図であり、(B)は断面図である。
以下、本発明の一実施形態に係るコネクタ10を、図面に基づき詳細に説明する。以下の説明では、同一の部材には原則として同一の符番を用い、繰り返しの説明は省略する。また、以下の説明では上下前後左右の各方向を用い、前方とは後述する端子11が挿入される方向であり、後方とは前方の逆方向である。また、左右とは、コネクタ10を前方から見た場合の左右である。
図1を参照して、本形態のコネクタ10の構成を説明する。図1(A)はコネクタ10を前方から見た場合の斜視図であり、図1(B)は図1(A)のB−B断面における断面図である。この図に示すコネクタ10は所謂雌型コネクタである。実際の使用状況下では、コネクタ10の内部には、コネクタ10の後面29に形成された第1開口部15から、ここでは図示しない雄型コネクタが挿入される。
図1(A)を参照して、本形態のコネクタ10は、後述する複数のケ−ブル21の端部に接続された端子11を抜け止め係止する。更に、コネクタ10では、後述する工具12を挿入することで、端子11を個別に容易に抜き取ることができ、更に、複数の端子11を一括して容易に抜き取ることもできる。コネクタ10は、例えば、車両等に含まれる各種電気部品を電気的に接続するケ−ブル21に介装される。
コネクタ10は、ハウジング本体18を有しており、コネクタ10を構成する各部位はハウジング本体18に形成されている。コネクタ10は、射出成形された合成樹脂で一体的に形成されても良いし、射出成形された複数の部材を組み合わせることで構成されても良い。
ハウジング本体18は、略直方体形状の外形形状を呈し、説明の便宜上、紙面に対して前方を向く前面28と、後方を向く後面29と、上方を向く上面30と、下方を向く下面31と、前面28と後面29との間に形成されて右方を向く右側面32と、前面28と後面29との間に形成されて左方を向く左側面33と、を有している。ここで、右側面32が第1側面に対応し、左側面33が第2側面に対応する。
ハウジング本体18の前面28を開口することで、複数の端子収納室13が形成されている。端子収納室13は、前方から挿入される後述する端子11を受け入れる。よって、端子収納室13は、挿入される端子11の形状に即した空洞として形成され、例えば、略直方体形状の空洞として形成されている。ここでは、ハウジング本体18の前面28に、右方側から、端子収納室13A、13B、13C、13Dが略等間隔に配列されている。端子収納室13A、13B、13C、13Dが配列する方向は、端子11が挿入される前後方向に直交する左右方向である。
ハウジング本体18の後面29を開口することで、第1開口部15が形成されている。第1開口部15は、図示しない雄型コネクタが後方からハウジング本体18に挿入される為の開口部である。また、第1開口部15を経由して、後方から後述する工具12をハウジング本体18の内部に挿入することで、端子収納室13に挿入された端子11の係止を個別に解除することができる。かかる事項は後述する。
ハウジング本体18の右側面32を部分的に開口することで、第2開口部16が形成されている。第2開口部16は、端子収納室13A等に収納された各端子11の係止を一括して解くために工具12が挿入される開口であり、その位置や大きさ等は後述する。
図1(B)を参照して、コネクタ10の端子収納室13には、前記前面28の方向から端子11が挿入されている。端子11にはケ−ブル21の端部が接続している。端子11には、ここでは図示しない端子側電極がその表面に形成されている。端子11を端子収納室13に挿入して係止した際には、端子11の端子側電極と、ここでは図示しない雄型コネクタとが、電気的に接続される。このようにすることで、端子11が接続するケ−ブル21と、他のケ−ブルや電子機器等とが接続される。
コネクタ10の内部には、端子11が挿入される位置に係止部14が配設されている。係止部14の前方側端部はコネクタ10の前面28と連続しており、係止部14の後方側端部は変位が自在な自由端とされている。係止部14は、コネクタ10を構成する他の部材と同様に、可撓性を有する合成樹脂から構成される。よって、係止部14は、前方側端部を固定端として、弾性変形および弾性復元することが可能とされている。かかる構成の係止部14は、図1(A)に示した端子収納室13A、13B、13C、13Dの各々に対応して設けられる。
係止部14の前後方向中間部を下方に向かって部分的に突出させることで係止爪22が形成されている。また、端子11が端子収納室13に挿入された状態に於いて、係止爪22に対応する端子11の上面部分を下方に窪ませることで、爪受部23が形成されている。係止部14の係止爪22の後方側面が、端子11の爪受部23の後方側面に接触することで、端子11が端子収納室13に抜け止め係止されている。
係止部14の後方側端面の下方部分を面取することで、第1開口部15に相対する第1面取部19が形成されている。第1面取部19は、後方に向かって上方に傾斜する傾斜面である。後述するように、第1面取部19は、端子11を個別に抜き取る際に、第1開口部15から挿入された工具12が接触する部位である。
端子11をコネクタ10に抜け止め係止する際には、コネクタ10の端子収納室13に、端子11を前方から挿入する。その挿入に伴い、係止部14が弾性変形および弾性復元することで、係止部14の下面に形成された係止爪22の後方側端部が、端子11の上面に形成された爪受部23の後方側端部に係止する。これにより、端子11がコネクタ10に抜け止め係止される。
図2を参照して、上記した端子収納室13A、13B、13C、13Dに挿入された各端子11を一括して抜き取るための構成を説明する。図2(A)はコネクタ10を示す斜視図であり、図2(B)は係止部14を後方から見た図であり、図2(C)は係止部14の後方部分を示す斜視図である。
図2(A)を参照して、ハウジング本体18の右側面32を部分的に矩形状に開口することで第2開口部16が形成されている。第2開口部16の大きさは、端子11を一括的に抜き取る際に用いる工具12が挿入可能な程度とされている。第2開口部16の前後方向に於ける位置、および、上下方向に於ける位置は、各係止部14に形成される第2面取部20と相対する位置とされる。
図2(B)を参照して、第2面取部20は、第2開口部16に相対する係止部14の右方部分を部分的に面取することで形成されている。第2面取部20は、第2開口部16から工具12が挿入される方向である左右方向から傾斜する傾斜面である。具体的には、第2面取部20は、下方に向かって左方に傾斜する傾斜面として形成されている。換言すると、第2面取部20は、下方に向かって第2開口部16から遠ざかる傾斜面である。また、係止部14の先端には、端子11の個別な抜き取りを行うための第1面取部19も形成されている。ここでは、第2面取部20は、係止部14の右方端部から左方端部まで形成されているが、係止部14の右方部分のみに係止部14を形成しても良い。第2面取部20は平坦面でも良いし、湾曲面でも良い。また、図2(C)に示すように、第2面取部20は、係止部14の係止爪22よりも前方部分に形成されている。
第2面取部20を上記のような傾斜面とすることで、後述するように、第2開口部16から挿入した工具12が第2面取部20を左方に押圧すると、その押圧力により係止部14の先端部分が上方に弾性変形し、係止爪22による端子11との係止が解除されるようになる。
図3を参照して、工具12を用いて端子11を個別に抜き取る方法を説明する。図3(A)および図3(B)は、端子11を個別に抜き取る方法を示す断面図である。
図3(A)を参照して、車両等のメンテナンスや部品交換等を行う際に、端子11を個別に取り外す必要性が生じたら、メンテナンスを行う作業者は、先ず、ハウジング本体18の第1開口部15から、図示しない雄型コネクタを引き抜いて分離する。次に、第1開口部15から工具12をハウジング本体18の内部に挿入する。工具12は、例えば、先端部を尖らせた細長い鋼棒から成る。
次に、工具12の先端部を、係止部14の先端に形成された第1面取部19に接触させる。上記したように、第1面取部19は、上方に向かって後方に傾斜する傾斜面であるため、工具12の先端部は確実に第1面取部19に当接する。また、平坦面である端子11の上面と、傾斜面である係止部14の第1面取部19との間には、間隙が形成されているため、この間隙に工具12を挿入することで、工具12の先端部を第1面取部19に容易に当接できる。
図3(B)を参照して、次に、工具12の先端部を第1面取部19に当接させたまま、係止部14の前方部分を上方に持ち上げる。例えば、端子11の後端上面に形成された突起状の部位を支点にして、工具12を反時計回りに回転させることで、テコの原理を用いて、工具12の先端部で係止部14の前方部分を上方に持ち上げることが出来る。
この際、係止爪22が形成された係止部14の後方部分は、上方に向かって弓状に弾性変形する。この結果、係止部14の係止爪22と、端子11の爪受部23との係止は解除される。この状態で端子11をコネクタ10から前方に引っ張ると、端子11を端子収納室13から抜き取ることが出来る。
端子11の抜き取りが終了した後は、工具12を係止部14から離す。そのようにすると、係止部14の形状は弾性復元する。メンテナンス作業が終了した後は、端子11を端子収納室13に挿入すると、図1(B)に示したように、端子11は係止部14で係止された状態となる。更に、ハウジング本体18の第1開口部15から、図示しない雄型コネクタを挿入して嵌合することで、コネクタ10を経由して各機器が接続された状態となる。
図4を参照して、次に、複数の端子11を一括してコネクタ10から抜き取る方法を説明する。図4(A)、図4(B)および図4(C)は、端子11を一括して抜き取る方法を逐次的に示す断面図であり、図1(A)のX−X断面に対応している。尚、抜き取りを行うまでは、図1(B)に示したように、係止部14A等は端子11を抜け止め係止している。
図4(A)を参照して、係止部14A、14B、14Cおよび14Dで係止している端子11を、一括してコネクタ10から抜き取る方法を説明する。この図では、係止部14A等が係止する端子11を図示していない。
ここでは、係止部14A等の各々に第2面取部20が形成されている。係止部14A、14B、14Cおよび14Dは上下方向に於いて同じ高さに配置されている。また、係止部14A等に形成される各第2面取部20は、工具12が挿入される方向である左右方向に沿って配置されている。
更に、係止部14A等に形成される各第2面取部20は、右側面32に形成される第2開口部16に相対している。換言すると、第2開口部16は、各第2面取部20の下端よりも上方であり、且つ、各第2面取部20の上端よりも下方に形成されている。このようにすることで、後述するように、第2開口部16から挿入される工具12を、係止部14A等の各第2面取部20に当接させ、係止部14A等による係止を解除することが出来る。
複数の端子11を一括して抜き取る為には、先ず、図示しない雄型コネクタをハウジング本体18から分離させた後に、ハウジング本体18の右側面32に形成した第2開口部16から、ハウジング本体18の内部に工具12を挿入する。そのようにすると、工具12の先端部は、右端に配置された係止部14Aの第2面取部20に当接する。
図4(B)を参照して、工具12を更に左方に挿入すると、工具12の先端部が第2面取部20に摺動しつつ移動することで、係止部14Aの前方部分は上方に湾曲するように弾性変形する。即ち、係止部14Aは、図3(B)に示した係止部14の如く変形し、係止部14Aと端子11との係止が解除される。
図4(C)を参照して、次に、工具12を更に挿入することで、係止部14B、14C、14Dの第2面取部20を順次押圧する。これにより、係止部14B、14C、14Dの順番で、逐次的に各端子11との係止が解除される。工具12は、その先端部が左側面33の内側面に当接するまで挿入されても良い。
上記のように、各係止部14A等と、各々の端子11との係止が全て解除されたら、図3(B)を参照して、各端子11をハウジング本体18の端子収納室13から引き抜くことが出来る。その後、メンテナンス作業が終了したら、各端子11を対応する端子収納室13に挿入することで、各係止部14A等で端子11が抜け止め係止される。更に、ハウジング本体18の第1開口部15から、図示しない雄型コネクタを挿入して嵌合することで、コネクタ10を経由して各機器が接続された状態となる。
上記のように、本形態のコネクタ10によれば、メンテナンス等を実施する時に、端子11を個別に引き抜く際には、図3に示したように、ハウジング本体18の後面29に形成された第1開口部15から工具12を挿入することで、一つの端子11の係止を簡易に解除することができる。一方、複数の端子11を一括して抜き取る際には、図4に示したように、ハウジング本体18の側面に形成された第2開口部16から工具12を挿入することで、複数の係止部14A等と端子11との係止を一括して解除することができる。よって、本形態のコネクタ10では、端子11の個別な抜き取りを容易に実施でき、更に、端子11の一括的な抜き取りをも容易に実施できるので、メンテナンス等に於ける作業性を向上させることができる。
次に、図5を参照して、コネクタ10の他の形態を説明する。図5(A)はコネクタ10を示す斜視図であり、図5(B)は図5(A)のB−B断面における断面図である。この図に示すコネクタ10の構成は図1に示したものと基本的には同様であり、左側面33に第3開口部17を有する点が異なる。
図5(A)を参照して、ここでは、右側面32に第2開口部16が形成されているのに加えて、左側面33にも第3開口部17が形成されている。第3開口部17の上下方向および前後方向に於ける位置、形状、並びに大きさは、第2開口部16と同様で良い。
図5(B)を参照して、各係止部14A、14B、14C、14Dには、第2面取部20Aおよび第3面取部20Bが形成されている。
第2面取部20Aは、各係止部14A等の右方部分を面取することで形成され、下方に向かって左側に傾斜する傾斜面である。第2面取部20Aは、右側面32に形成される第2開口部16に相対し、後述するように、第2開口部16から挿入される工具12の先端部は第2面取部20Aに接触する。
第3面取部20Bは、各係止部14A等の左方部分を面取することで形成され、下方に向かって右側に傾斜する傾斜面である。第3面取部20Bは、左側面33に形成される第3開口部17に相対し、後述するように、第3開口部17から挿入される工具12の先端部は第3面取部20Bに接触する。
図6を参照して、上記した構成のコネクタ10に於いて、各係止部14A等と端子11との係止を一括して解除する方法を説明する。図6(A)は右側面32に形成された第2開口部16から工具12を挿入して係止部14A等の係止を一括して解く方法を示し、図6(B)は左側面33に形成された第3開口部17から工具12を挿入して係止部14A等の係止を一括して解く方法を示している。図6(A)および図6(B)は、図1(A)のX−X断面に対応している。
図6(A)を参照して、先ず、ハウジング本体18の右側面32に形成された第2開口部16から、ハウジング本体18の内部に工具12を挿入する。そのようにすると、工具12の先端部は、右端に配置された係止部14Aの第2面取部20Aに当接する。その後、工具12を更に左方に挿入すると、係止部14Aの先端部分は上方に弾性変形する。この状態で、図3(B)に示す場合と同様に、係止部14Aと端子11との係止は解かれている。ここでは、工具12を更に左方に挿入し、係止部14Aおよび係止部14Bの先端部を上方に弾性変形させ、係止部14Aおよび係止部14Bと端子11との係止が解かれている状態を示している。工具12を左側面33まで到達させると、係止部14A、14B、14C、14Dの先端部が上方に弾性変形されて端子11との係止が解除される。
図6(B)を参照して、工具12を左側面33の第3開口部17からハウジング本体18の内部に挿入することで、係止部14A等と端子11との係止を一括して解除する方法を説明する。先ず、ハウジング本体18の左側面33に形成した第3開口部17から、ハウジング本体18の内部に工具12を挿入すると、左端に配置された係止部14Dの第3面取部20Bに工具12の先端部が当接する。その後、工具12を更に右方に挿入すると、係止部14Dの先端部分は上方に弾性変形する。この状態で、係止部14Dと端子11との係止は解かれている。ここでは、工具12を更に右方に挿入し、係止部14Dおよび係止部14Cの先端部を上方に弾性変形させ、係止部14Dおよび係止部14Cと端子11との係止が解かれている状態を示している。工具12を右側面32まで到達させると、係止部14A、14B、14C、14Dの先端部が上方に弾性変形することで端子11との係止が解除される。
上記したコネクタ10では、右側面32に第2開口部16を形成すると共に、左側面33にも第3開口部17を形成し、係止部14A等に第2面取部20Aおよび第3面取部20Bを形成している。よって、右方側の第2開口部16から工具12を挿入することによって係止部14等の係止を一括して解除でき、更に、左方側の第3開口部17から工具12を挿入することによっても係止部14等の係止を一括して解除できる。従って、コネクタ10から端子11を一括して抜き取る際の作業の自由度を向上させることが出来る。
図7の斜視図を参照して、コネクタ10の更なる他の形態を説明する。この図に示すコネクタ10の基本的な構成は図1に示したものと同様であり、ここでは、ハウジング本体18の前面28に、下段の端子収納室13A、13B、13C、13Dに加えて、上段の端子収納室40A、40B、40C、40Dが形成されている。上段の端子収納室40A、40B、40C、40Dにも、図1(B)等に示したように、挿入された端子11を係止するための係止部14が形成されている。従って、この図に示すコネクタ10は、より多数の端子11を受け入れることが出来る。
更にここでは、右側面32に第2開口部16A、16Bが形成されている。第2開口部16Aは、下段の端子収納室13A等に挿入係止された端子11の係止を一括して解くための開口部である。第2開口部16Bは、図2(B)に示す如く、端子収納室13A等に対応して形成された係止部14の第2面取部20に相対している。第2開口部16Bは、上段の端子収納室40A等に挿入係止された端子11の係止を一括して解くために、工具12が挿入される開口部である。
このように、端子収納室13A等および端子収納室40A等を上下方向に多段に形成し、それぞれの側方に第2開口部16A、16Bを形成することで、端子収納室13A等に挿入係止された端子11を一括して抜き取ることができ、更に、端子収納室40A等に挿入係止された端子11を一括して抜き取ることができる。また、前記第3開口部17に対しても、前記第2開口部16と同様に、前記第2開口部16A、16Bに相当する第3開口部を構成しても良い。
以上、本発明の実施形態を示したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。
10 コネクタ
11 端子
12 工具
13,13A,13B,13C,13D 端子収納室
14,14A,14B,14C,14D 係止部
15 第1開口部
16、16A、16B 第2開口部
17 第3開口部
18 ハウジング本体
19 第1面取部
20,20A 第2面取部
20B 第3面取部
21 ケ−ブル
22 係止爪
23 爪受部
28 前面
29 後面
30 上面
31 下面
32 右側面
33 左側面
40,40A,40B,40C,40D 端子収納室
100 コネクタ
101 ハウジング本体
102 端子収納室
103 係止部材
104 ランス

Claims (4)

  1. 複数の端子を抜け止め係止し、且つ、工具を挿入することで前記端子を抜き取ることが可能なコネクタであり、
    前面と、前記前面と対向する後面と、前記前面と前記後面との間に形成された第1側面と、前記前面と前記後面との間に形成されて前記第1側面と対向する第2側面と、を有するハウジング本体と、
    前記ハウジング本体の前記前面側から前記端子を受け入れ、且つ、前記端子が挿入される方向と直交する方向に配列された複数の端子収納室と、
    前記端子収納室に挿入される前記端子を係止する複数の係止部と、
    前記ハウジング本体の前記後面に形成され、前記端子を個別に抜き取る際に前記工具が挿入される第1開口部と、
    前記ハウジング本体の前記第1側面に形成され、複数の前記端子を一括して抜き取る際に前記工具が挿入される第2開口部と、を具備し、
    前記係止部は、前記第1開口部に相対する第1面取部と、前記第2開口部に相対する第2面取部と、を有することを特徴とするコネクタ。
  2. 前記第2面取部は、前記第2開口部を経由して前記工具が挿入される方向に対して傾斜していることを特徴とする請求項1に記載のコネクタ。
  3. 各々の前記係止部に形成される前記第2面取部は、前記第2開口部から前記工具が挿入される方向に沿って配置されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のコネクタ。
  4. 前記ハウジング本体の前記第2側面に形成され、前記工具を挿入することで複数の前記端子を一括して抜き取ることが可能である第3開口部と、を更に具備し、
    前記係止部は、前記第3開口部に相対する第3面取部を有することを特徴とする請求項1から請求項3の何れかに記載のコネクタ。

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