以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰り返さない。
<第1の実施の形態>
<ネットワークシステムの全体構成>
まず、図1および図2を参照して、本実施の形態にかかるネットワークシステム1の全体構成について説明する。なお、図1は、本実施の形態にかかるネットワークシステム1の全体構成と動作概要の例とを示す第1のイメージ図である。図2は、本実施の形態にかかるネットワークシステム1の全体構成と動作概要の例とを示す第2のイメージ図である。
図1および図2を参照して、本実施の形態にかかるネットワークシステム1は、主に、情報共有のためのWebページを運営する掲示板サーバ100と、メールサーバ200と、複数の端末300A,300Bとを含む。なお、以下では、複数の端末300A,300Bを総称して端末300ともいう。
掲示板サーバ100は、インターネットなどのネットワークを介して端末300A,300Bとメールサーバ200とデータをやり取りする。メールサーバ200は、インターネットやキャリア網などのネットワークを介して、端末300A,300Bや掲示板サーバ100とデータをやり取りする。端末300A,300Bは、ユーザからの命令に応じて、掲示板サーバ100からWebページのデータをダウンロードしたり、メールサーバ200を介してメールを送受信したりする。
<ネットワークシステムの動作概要>
次に、本実施の形態にかかるネットワークシステム1の代表的な動作概要について説明する。まず、図1を参照して、メールによる掲示板への投稿が成功した場合について説明する。
第1のユーザが、自身の所属するグループの掲示板に情報を登録、すなわち掲示板に投稿しようとする。本実施の形態においては、第1のユーザは、端末300Aに情報を入力して、当該情報をメールで送信する。すなわち、端末300Aは、メールサーバ200を介して、情報を掲示板サーバ100に送信する。
掲示板サーバ100は、受信したメールから、必要な情報、たとえば、タグの指定と、閲覧を許可するグループの指定と、掲示板への投稿があった旨を通知する第2のユーザの指定とを読み出す。掲示板サーバ100は、受信したメールから読み出したデータを互いに対応付けて記憶する。
本実施の形態においては、受信メールに投稿に必要な情報がすべて含まれている場合、掲示板サーバ100は、当該情報を含むWebページを、指定されたグループのメンバー全員に公開する。すなわち、当該グループに含まれるメンバーからの閲覧要求に応じて、掲示板サーバ100は、Webページのデータを当該メンバーの端末300へ送信する。
また、本実施の形態においては、第1のユーザからのメールに必要な情報がすべて含まれていると、掲示板サーバ100は、メールサーバ200を介して、情報が登録された旨の通知メールを、登録者である第1のユーザの端末300Aと、指定された第2のユーザの端末300Bとに送信する。当該通知に基づいて、第2のユーザは、端末300Bを介して、掲示板サーバ100からWebページをダウンロードする。
次に、図2を参照して、メールによる掲示板への投稿に必要なデータが欠けている場合について説明する。なお、本実施の形態にかかるネットワークシステム1では、メールに誤ったデータが含まれている場合にも、メールに必要なデータが欠けている場合と同じ処理が行われる。
第1のユーザが、自身の所属するグループのWebページに、情報を投稿しようとする。本実施の形態においては、第1のユーザは、端末300Aに情報を入力して、当該情報をメールで送信する。すなわち、端末300Aは、メールサーバ200を介して、情報を掲示板サーバ100に送信する。
掲示板サーバ100は、受信したメールから、必要な情報を読み出す。掲示板サーバ100は、読み出したデータを互いに対応付けて記憶する。
本実施の形態においては、メールに必要な情報がすべて含まれていない場合、掲示板サーバ100は、当該情報を含むWebページは、指定されたグループの全員には公開しない。すなわちここでは、第1のユーザのみにWebページの閲覧を許可する。
ただし、メールに必要な情報がすべて含まれていない場合、不完全な投稿を、投稿者である第1のユーザと、通知先である第2のユーザとに、当該投稿のWebページの閲覧を許可してもよい。
より詳細には、本実施の形態においては、第1のユーザからのメールに必要な情報すべてが含まれているわけではない場合、掲示板サーバ100は、メールサーバ200を介して、登録のエラーを伝えるための通知メールを第1のユーザに送信する。第1のユーザは、当該通知メールに基づいて、端末300Aまたは別の端末を介して、掲示板のWebページにアクセスして、必要な情報をすべて登録する。
必要な情報がすべて登録されると、図1に示すように、掲示板サーバ100は、当該情報を含むWebページを、指定されたグループのメンバー全員に公開する。すなわち、当該グループに含まれるメンバーからの閲覧要求に応じて、掲示板サーバ100は、Webページのデータを当該メンバーの端末300へ送信する。そして、掲示板サーバ100は、メールサーバ200を介して、情報が投稿された旨の通知メールを第1のユーザと第2のユーザとに送信する。第2のユーザは、当該通知に基づいて、端末300Bを介して、Webページを閲覧する。
以下では、このような機能を実現するためのネットワークシステム1について詳細に説明する。
<掲示板サーバ100のハードウェア構成>
まず、ネットワークシステム1を構成する掲示板サーバ100のハードウェア構成の一態様について説明する。なお、図3は、本実施の形態にかかる掲示板サーバ100のハードウェア構成を表わすブロック図である。
図3を参照して、掲示板サーバ100は、主たる構成要素として、プロセッサ110と、メモリ120と、ボタン140と、通信インターフェイス160とを含む。
プロセッサ110は、メモリ120に記憶されているプログラムを実行することによって、掲示板サーバ100の各部を制御する。すなわち、プロセッサ110は、メモリ120に格納されているプログラムを実行することによって、後述する各種の処理を実現する。
メモリ120は、各種のRAM(Random Access Memory)や各種のROM(Read Only Memory)などによって実現される。メモリ120は、たとえば、プロセッサ110によって実行されるプログラムや、プロセッサ110によるプログラムの実行により生成されたデータ、スイッチやキーボードから入力されたデータ、メールサーバ200から受信したデータ、端末300から受信したデータ、メンバーデータベース121、投稿データベース122などを記憶する。
図4は、本実施の形態にかかるメンバーデータベース121のデータ構造を示すイメージ図である。図4を参照して、メンバーデータベース121は、メンバー毎に、主に、メンバーIDと、メンバーの氏名と、メンバーが属するグループと、メンバーのメールアドレスとを格納する。
図5は、本実施の形態にかかる投稿データベース122のデータ構造を示す第1のイメージ図である。図5を参照して、投稿データベース122は、メンバーからの投稿毎に、主に、投稿IDと、投稿者を特定するためのメンバーIDと、投稿された情報に関係するタグ情報と、投稿の閲覧が可能な範囲と、投稿されたことを通知すべきメンバーのIDと、投稿された本文と、投稿された情報の公開の可否を示すデータとを格納する。ただし、当然に、投稿として登録されるデータは、ここに挙げたものに限られない。
なお、図5は、必要なデータがすべてメールで掲示板サーバ100に登録された後、あるいは必要なデータがWebページですべて登録された後の投稿データベース122を示す。すなわち、投稿された情報が指定されたグループのメンバー全員に公開されている状態における投稿データベース122を示す。
一方、図6は、本実施の形態にかかる投稿データベース122のデータ構造を示す第2のイメージ図である。図6を参照して、必要なデータがすべてメールで掲示板サーバ100に伝達されていない場合、かつ必要なデータがWebページで未だ登録されていない場合は、投稿された情報は指定されたグループ全員には公開されない。
たとえば、存在しないタグが指定された場合、掲示板サーバ100のプロセッサ110は、タグ情報にデータを格納せずに、公開を許可しない。なお、存在しないタグが指定された場合には、プロセッサ110は、エラーとは判断せずに、新たなタグとして登録し、Webページをグループメンバー全員に公開してもよい。
あるいは、存在しないグループが公開範囲に指定された場合、掲示板サーバ100のプロセッサ110は、公開範囲にデータを格納せずに、公開を許可しない。
あるいは、存在しないメンバーが通知先のメンバーに指定された場合、掲示板サーバ100のプロセッサ110は、通知先メンバーIDにデータを格納せずに、公開を許可しない。
あるいは、情報が投稿されたことを通知されるユーザが、投稿ページの閲覧が許可されるグループのメンバーでない場合、掲示板サーバ100のプロセッサ110は、投稿されたことを通知すべき宛先のメンバーのIDの登録がエラーであると判断する。
あるいは、掲示板サーバ100は投稿記事の本文をチェックしてもよい。たとえば、公文書に感情的な表現が含まれていないかを判断したり、スペルチェックを行うことによって誤記が含まれていないかを判断したり、してもよい。あるいは、掲示板サーバ100は、既に登録されている記事に今回の投稿記事に類似しているものがないかを判断し、類似しているものがある場合に、重複して投稿していないか端末300に問い合わせることができる。あるいは、掲示板サーバ100は、既に登録されている記事に今回の投稿記事に類似しているものがないかを判断し、類似しているものがある場合に指定された属性と同じであるか否かを判断し、属性が異なる場合に、端末300に属性が正しいかを問い合わせることができる。
なお、ここに挙げた、投稿に必要なデータが揃っているか否かを判断するための方法および条件は、投稿を公開するか否かを判断するための方法および条件の一例であって、投稿を公開するか否かを判断するためには、他の適切な方法および条件を採用することもできる。
図3に戻って、通信インターフェイス160は、メールサーバ200からメールを受信してプロセッサ110に受け渡したり、プロセッサ110からの指令に基づいて通知メールをメールサーバ200に送信したりする。あるいは、通信インターフェイス160は、インターネットやキャリア網を介して、端末300からWebページの閲覧要求や修正用データを受信してプロセッサ110に受け渡したり、プロセッサ110からの指令に基づいてWebページを端末300に提供したりする。
<メールサーバ200のハードウェア構成>
ネットワークシステム1を構成するメールサーバ200のハードウェア構成は、掲示板サーバ100のそれらと同様であるため、ここでは説明を繰り返さない。本実施の形態にかかるメールサーバ200は、端末300からの投稿メールを掲示板サーバ100に送信したり、掲示板サーバ100からの通知メールを端末300に送信したりする。
<端末300のハードウェア構成>
次に、端末300のハードウェア構成の一態様について説明する。図7は、本実施の形態にかかる端末300のハードウェア構成を表わすブロック図である。なお、通信端末は、スマートフォンであってもよいし、パーソナルコンピュータであってもよいし、ゲーム機などであってもよく、掲示板サーバ100と情報をやり取りできるものであればよい。
図7を参照して、本実施の形態にかかる端末300は、主たる構成要素として、プロセッサ310と、メモリ320と、タッチパネル350(ディスプレイ330とポインティングデバイス340)と、通信インターフェイス360と、マイク370と、スピーカ380とを含む。
プロセッサ310は、メモリ320あるいは外部の記憶媒体に記憶されているプログラムを実行することによって、端末300の各部を制御する。すなわち、プロセッサ310は、メモリ320に格納されているプログラムを実行することによって、各種の処理を実現する。
メモリ320は、各種のRAM、各種のROM、フラッシュメモリーなどによって実現される。メモリ320は、プロセッサ310によって実行されるプログラムや、プロセッサ310によるプログラムの実行により生成されたデータ、ポインティングデバイス340を介して入力されたデータ、掲示板サーバ100やメールサーバ200から受信したデータなどを記憶する。
ディスプレイ330は、プロセッサ310からの信号に基づいて、文字や画像、たとえば図1および図2などに示す画面を出力する。ポインティングデバイス340は、ユーザからの命令、たとえば、掲示板に投稿すべきテキストの入力命令など、を受け付けて当該命令をプロセッサ310に入力する。なお、本実施の形態においては、端末300は、ディスプレイ330とポインティングデバイス340とが組み合わされたタッチパネル350を有する。
通信インターフェイス360は、アンテナやコネクタによって実現される。通信インターフェイス360は、有線通信あるいは無線通信によって他の装置との間でデータをやり取りする。プロセッサ310は、通信インターフェイス360を介して、テキストデータや画像データなどをメールとしてメールサーバ200に送信する。あるいは、プロセッサ310は、通信インターフェイス360を介して、掲示板サーバ100からWebページのデータを受信したり、掲示板への投稿に必要なデータを掲示板サーバ100に送信したりする。
マイク370は、音声を受け付けて、音声信号をプロセッサ310に入力する。スピーカ380は、プロセッサ310からの音声信号に基づいて通話音声、音楽、動画などの様々な音声を出力する。
<掲示板サーバ100のプロセッサ110の動作概要>
次に、図8を参照しながら、本実施の形態にかかる掲示板サーバ100の情報処理について説明する。なお、図8は、本実施の形態にかかる掲示板サーバ100の情報処理を示すフローチャートである。
掲示板サーバ100のプロセッサ110は、通信インターフェイス160を利用することによって、メールサーバ200を介して、端末300から投稿用のメールを受信すると、以下の処理を実行する。
プロセッサ110は、投稿用のメールに含まれるデータを投稿データベース122に格納する(ステップS102)。
プロセッサ110は、投稿用のメールに、投稿に必要なデータがすべて含まれているか否かを判断する(ステップS104)。
プロセッサ110は、受信メールに投稿に必要なデータがすべて含まれている場合、すなわちエラーがなかった場合(ステップ106にてNOの場合)、投稿された情報を含むWebページを指定されたグループの全メンバーに公開する(ステップS108)。すなわち、これ以降、プロセッサ110は、通信インターフェイス160を介して、閲覧が許可されているグループのメンバーの端末300から要求されると、当該端末300にWebページのデータを提供するようになる。
プロセッサ110は、通信インターフェイス160を介して、投稿データベース122を参照して、投稿したメンバーと通知先に指定されているメンバーとに、新たな投稿があった旨のメッセージを送信する(ステップS110)。
一方、プロセッサ110は、受信メールに投稿に必要なデータがすべて含まれていなかった場合、すなわちエラーがあった場合(ステップ106にてYESの場合)、通信インターフェイス160を介して、投稿元のメンバーの端末300に、投稿に必要なデータが足りない旨のメッセージを送信する(ステップS120)。
この場合は、プロセッサ110は、投稿元のメンバーに対してだけ、当該投稿のWebページへのアクセスを許可する。そして、プロセッサ110は、指定されたグループの他のメンバーには、Webページの閲覧・修正などを許可しない。
当該投稿元のメンバーは、端末300を利用して、あるいは他の端末を利用して、掲示板のWebサービスにログインして投稿用のデータを登録または修正する。必要なすべての登録データが登録されると、プロセッサ110はステップS108からの処理を実行する。
以上のように、本実施の形態においては、端末300のユーザは、投稿用のWebページを開かなくても、情報を登録することができる。そして、本実施の形態においては、登録すべき情報が一部足りていない場合に、全く情報が開示されなかったり、誤った情報が登録された場合に、そのままグループのメンバー全員に開示されてしまったり、することを防止することができる。
<第2の実施の形態>
第1の実施の形態においては、情報が投稿されたことが通知されるユーザが、投稿ページの閲覧が許可されるグループのメンバーでないと、エラーになってしまうものであった。しかしながら、本実施の形態においては、情報が投稿されたことが通知されるユーザが、投稿ページの閲覧が許可されるグループに属していなくても、投稿の条件を満たすものである。
<第3の実施の形態>
第1および第2の実施の形態においては、図8のステップS106にて登録がエラーになった場合、登録元のメンバーのみが投稿の登録を修正したり追加したりできるものであった。
しかしながら、本実施の形態においては、プロセッサ110は、受信メールに投稿に必要なデータがすべて含まれていなかった場合、すなわちエラーがあった場合(ステップ106にてYESの場合)、通信インターフェイス160を介して、投稿元のメンバーの端末300と通知先のメンバーの端末300とに、投稿に必要なデータが足りない旨のメッセージを送信する(ステップS120)。なお、プロセッサ110は、通知先のメンバーには、投稿者にデータが足りない旨を通知している旨も伝えることが好ましい。
この場合は、プロセッサ110は、投稿元のメンバーと通知先のメンバーに対してだけ、当該投稿のWebページへのアクセスを許可する。そして、プロセッサ110は、指定されたグループの他のメンバーには、Webページの閲覧・修正などを許可しない。
当該投稿元のメンバーまたは通知先のメンバーは、自身の端末300を利用して、あるいは他の端末を利用して、掲示板のWebサービスにログインして投稿用のデータを登録または修正する。必要なすべてのデータが登録されると、プロセッサ110はステップS108からの処理を実行する。
さらには、プロセッサ110は、端末300から投稿を修正する権利を有するメンバーの指定を受け付けてもよい。この場合は、図9に示すように、投稿データベース123は、投稿毎に、修正権利者のユーザIDを含む。そして、掲示板サーバ100は、メールに必要な情報がすべて含まれていない場合、不完全な投稿を、投稿者である第1のユーザと、通知先である第2のユーザと、修正権利者である第3のユーザとに、当該投稿のWebページの閲覧および修正を許可する。ただし、修正権利者の指定がない場合は、エラーにはせずに、投稿者のみ、あるいは投稿者と通知先のメンバーのみ、が修正できることが好ましい。
そして、受信メールに投稿に必要なデータがすべて含まれていなかった場合、すなわちエラーがあった場合(ステップ106にてYESの場合)、通信インターフェイス160を介して、投稿元のメンバーの端末300と修正権利者のメンバーの端末300とに、投稿に必要なデータが足りない旨のメッセージを送信する(ステップS120)。なお、プロセッサ110は、修正権利者のメンバーには、投稿者にデータが足りない旨を通知している旨も伝えることが好ましい。
この場合は、当該投稿元のメンバーまたは修正権利者のメンバーは、自身の端末300を利用して、あるいは他の端末を利用して、掲示板のWebサービスにログインして投稿用のデータを登録または修正する。必要なすべてのデータが登録されると、プロセッサ110はステップS108からの処理を実行する。
<第4の実施の形態>
第1から第3の実施の形態においては、当該投稿元のメンバーまたは通知先の宛先のメンバーは、端末300を利用して、あるいは他の端末を利用して、掲示板のWebサービスにログインして投稿用のデータを登録または修正するものであった。しかしながら、本実施の形態においては、当該投稿元のメンバーまたは通知先の宛先のメンバーは、端末300を利用することによって、あるいは他の端末を利用することによって、メールサーバ200を介して、必要な情報を含んだメールを掲示板サーバ100に送信し、投稿用のデータを登録または修正するものである。
なお、投稿元のユーザは、Webブラウザとメールの両方から登録を修正できることが好ましい。
<第5の実施の形態>
第1から第4の実施の形態においては、当該投稿元のメンバーは、端末300を利用して、メールにて投稿用データを掲示板サーバ100に登録するものであった。しかしながら、本実施の形態においては、当該投稿元のメンバーは、端末300を利用して、他の通信手段、たとえばSNS(Social Networking Service)または専用のWebページなどを介して投稿用データを掲示板サーバ100に登録してもよい。
あるいは、タグ、閲覧許可指定、通知設定などの情報を記載した紙のドキュメントを複合機で読み込んで、複合機が読み取ったデータを掲示板サーバ100に送信するものであってもよい。なお、この場合は、複合機にユーザのIDカードを読み込ませることによって、ユーザの認証を行う。
紙へ記載される情報は、QRコード(登録商標)であってもよいし、手書きや印刷されたテキストであってもよい。そして、掲示板サーバ100は、紙の付加情報を正常に読み込めた場合は、スキャンした画像を付加情報の設定に従って投稿記事として公開する。一方、掲示板サーバ100は、紙の付加情報を正常に読み込めなかった場合は、スキャンした画像を自分のみが閲覧できる投稿記事として登録する。
<第6の実施の形態>
第1から第5の実施の形態は、掲示板に情報を投稿するためのネットワークシステム1に関するものであった。以下では、タスク管理システムにタスクを登録するためのネットワークシステム1について説明する。
<ネットワークシステムの全体構成>
まず、図10および図11を参照して、本実施の形態にかかるネットワークシステム1の全体構成について説明する。なお、図10は、本実施の形態にかかるネットワークシステム1の全体構成と動作概要の例とを示す第1のイメージ図である。図11は、本実施の形態にかかるネットワークシステム1の全体構成と動作概要の例とを示す第2のイメージ図である。
図10および図11を参照して、本実施の形態にかかるネットワークシステム1は、主に、タスク管理のためのWebページを運営する管理サーバ100Bと、メールサーバ200と、複数の端末300A,300Bとを含む。なお、以下では、複数の端末300A,300Bを総称して端末300ともいう。
管理サーバ100Bは、インターネットなどのネットワークを介して端末300A,300Bとメールサーバ200とデータをやり取りする。メールサーバ200も、インターネットやキャリア網などのネットワークを介して、端末300A,300Bや管理サーバ100Bとデータをやり取りする。端末300A,300Bは、ユーザからの命令に応じて、管理サーバ100BからWebページのデータをダウンロードしたり、メールサーバ200を介してメールを送受信したりする。
<ネットワークシステムの動作概要>
次に、本実施の形態にかかるネットワークシステム1の代表的な動作概要について説明する。まず、図10を参照して、メールによるタスクの登録が成功した場合について説明する。
第1のユーザが、第2のユーザのタスクを投稿しようとする。本実施の形態においては、第1のユーザは、端末300にタスク情報を入力して、当該タスク情報をメールで送信する。すなわち、端末300Aは、メールサーバ200を介して、タスク情報を管理サーバ100Bに送信する。
管理サーバ100Bは、受信したメールから、必要な情報、たとえば、タスクの実行者と、タスクの期限とを読み出す。管理サーバ100Bは、受信したメールから読み出したデータを互いに対応付けて記憶する。
本実施の形態においては、受信メールにタスクの登録に必要な情報がすべて含まれていると、管理サーバ100Bは、当該タスク情報を含むWebページをメンバーに公開する。すなわち、メンバーからの閲覧要求に応じて、管理サーバ100Bは、タスク情報が含まれるWebページのデータをユーザの端末へ送信する。
また、本実施の形態においては、第1のユーザからのメールに必要な情報がすべて含まれていると、管理サーバ100Bは、メールサーバ200を介して、タスク情報が登録された旨の通知メールを、登録者である第1のユーザの端末300Aと、タスクの実行者として指定された第2のユーザの端末300Bとに送信する。当該通知に基づいて、第2のユーザは、端末300Bを介して、管理サーバ100Bからタスク情報が含まれるWebページをダウンロードする。
次に、図11を参照して、メールによるタスクの登録に必要なデータが欠けている場合について説明する。
第1のユーザが、自身の所属するグループのWebページに、タスクを登録しようとする。本実施の形態においては、第1のユーザは、端末300Aにタスク情報を入力して、当該タスク情報をメールで送信する。すなわち、端末300Aは、メールサーバ200を介して、タスク情報を管理サーバ100Bに送信する。
管理サーバ100Bは、受信したメールから、必要な情報を読み出す。管理サーバ100Bは、読み出したデータを互いに対応付けて記憶する。
本実施の形態においては、メールに必要な情報がすべて含まれていない場合、管理サーバ100Bは、タスク情報を含むWebページをメンバー全員には公開しない。すなわちここでは、第1のユーザのみにWebページの閲覧を許可する。そして、管理サーバ100Bは、タスクの実行予定者を、タスクの登録者に変更する。これによって、タスクの実行漏れを防止することができる。
より詳細には、本実施の形態においては、第1のユーザからのメールに必要な情報がすべて含まれていない場合、管理サーバ100Bは、メールサーバ200を介して、登録のエラーを伝えるための通知メールを第1のユーザに送信する。第1のユーザは、当該通知メールに基づいて、端末300Aまたは別の端末を介して、掲示板のページにアクセスして、必要な情報をすべて登録する。
必要な情報がすべて登録されると、図10に示すように、管理サーバ100Bは、タスク情報を含むWebページをメンバー全員に公開する。すなわち、メンバーからの閲覧要求に応じて、管理サーバ100Bは、タスク情報を含むWebページのデータを当該ユーザの端末300へ送信する。そして、管理サーバ100Bは、メールサーバ200を介して、情報が投稿された旨の通知メールをタスクの登録者である第1のユーザとタスクの実行者として指定された第2のユーザとに送信する。第2のユーザは、当該通知に基づいて、端末300Bを介して、タスク情報が含まれるWebページを閲覧する。
以下では、このような機能を実現するためのネットワークシステム1について詳細に説明する。なお、管理サーバ100B、メールサーバ200、端末300のハードウェア構成については、第1の実施の形態の掲示板サーバ100、メールサーバ200、端末300のハードウェア構成と同様であるため、ここでは説明を繰り返さない。
ただし、本実施の形態にかかる管理サーバ100Bのメモリ120は、たとえば、プロセッサ110によって実行されるプログラムや、プロセッサ110によるプログラムの実行により生成されたデータ、スイッチやキーボードから入力されたデータ、メールサーバ200から受信したデータ、端末300から受信したデータ、メンバーデータベース124、タスクデータベース125などを記憶する。
図12は、本実施の形態にかかるメンバーデータベース124のデータ構造を示すイメージ図である。図12を参照して、メンバーデータベース124は、主に、メンバー毎に、メンバーIDと、メンバーの氏名と、メンバーの役職と、メンバーのメールアドレスとを格納する。
図13は、本実施の形態にかかるタスクデータベース125のデータ構造を示す第1のイメージ図である。図13を参照して、タスクデータベース125は、メンバーからのタスクの登録毎に、登録IDと、登録したメンバーを特定するためのメンバーIDと、タスクの実行者と、タスクの実行期限と、タスクの内容と、登録されたタスク情報の公開の可否を示すデータとを格納する。ただし、当然に、タスク情報として登録されるデータは、ここに挙げたものに限られない。
なお、図13は、必要なデータがすべてメールで管理サーバ100Bに登録された後、あるいは必要なデータがWebページですべて登録された後のタスクデータベース125を示す。すなわち、登録された情報がメンバー全員に公開されている。
一方、図14は、本実施の形態にかかるタスクデータベース125のデータ構造を示す第2のイメージ図である。図14を参照して、必要なデータがすべてメールで伝達されていない場合、かつ必要なデータがWebページで未だ登録されていない場合は、登録されたタスク情報の公開が許可されない。また、本実施の形態においては、プロセッサ110が、タスクの実行者をタスクの登録者に変更して、タスクデータベース125に登録する。
<管理サーバ100Bのプロセッサ110の動作概要>
次に、図15を参照しながら、本実施の形態にかかる管理サーバ100Bの情報処理について説明する。なお、図15は、本実施の形態にかかる管理サーバ100Bの情報処理を示すフローチャートである。
管理サーバ100Bのプロセッサ110は、通信インターフェイス160を利用することによって、メールサーバ200を介して、端末300からタスク登録用のメールを受信すると、以下の処理を実行する。
プロセッサ110は、タスク登録用のメールに含まれるデータをタスクデータベース125に格納する(ステップS202)。
プロセッサ110は、タスク登録用のメールに、タスクの登録に必要なデータがすべて含まれているか否かを判断する(ステップS204)。
プロセッサ110は、受信メールにタスクの登録に必要なデータがすべて含まれている場合、すなわちエラーがなかった場合(ステップ206にてNOの場合)、登録された情報を含むWebページをメンバー全員に公開する(ステップS208)。すなわち、これ以降、プロセッサ110は、通信インターフェイス160を介して、メンバーの端末300から要求されると、当該端末300にタスク情報が含まれたWebページのデータを提供するようになる。
プロセッサ110は、通信インターフェイス160を介して、タスクの登録者とタスクの実行者として指定されたメンバーに、タスクの登録があった旨のメッセージを送信する(ステップS210)。
一方、プロセッサ110は、受信メールにタスクの登録に必要なデータがすべて含まれていなかった場合、すなわちエラーがあった場合(ステップ206にてYESの場合)、通信インターフェイス160を介して、タスクの登録元のメンバーの端末300に、タスクの登録に必要なデータが足りない旨のメッセージを送信する(ステップS220)。本実施の形態においては、このとき、プロセッサ110は、タスクデータベース125の、タスクの実行者をタスクの登録を行ったメンバーに変更する。
この場合は、プロセッサ110は、タスクの登録元のメンバーに対してだけ、当該タスクの情報を含むWebページへのアクセスを許可する。そして、プロセッサ110は、他のメンバーには、当該Webページの閲覧・修正などを許可しない。
そして、タスクの登録者であるメンバーは、端末300を利用して、あるいは他の端末を利用して、掲示板のWebサービスにログインしてタスク登録用のデータを追加または修正する。必要なすべての登録データが登録されると、プロセッサ110はステップS208からの処理を実行する。
以上のように、本実施の形態においては、端末300のユーザは、タスク登録用のWebページを開かなくても、タスク情報を登録することができる。そして、本実施の形態においては、登録すべき情報が一部足りていない場合に、全くタスクが登録されなかったり、誤った情報が登録された場合に、そのままメンバー全員に開示されてしまったり、することを防止することができる。
<第7の実施の形態>
第6の実施の形態においては、タスクの登録に必要なデータがメールに含まれていない場合に、タスク情報のメンバー全員への公開を止めるだけでなく、タスクの実行者をタスクの登録者に変更してタスク情報をタスクデータベース125に登録するものであった。
しかしながら、タスクの登録に必要なデータがメールに含まれていない場合に、タスク情報のメンバー全員への公開を止めるだけにして、すなわち一部へ公開することにして、タスクの実行者を変更しない形態であってもよい。
あるいは、タスクの登録に必要なデータがメールに含まれていない場合に、タスクの実行者をタスクの登録者に変更して、タスク情報をメンバー全員へ公開する形態であってもよい。
<第8の実施の形態>
なお、第6および第7の実施の形態に関しても、第2〜第5の実施の形態と同様の形態を適用することができる。
たとえば、第3の実施の形態のように、プロセッサ110は、受信メールにタスクの登録に必要なデータがすべて含まれていなかった場合、すなわちエラーがあった場合(ステップ206にてYESの場合)、通信インターフェイス160を介して、タスクの登録者であるメンバーの端末300とタスクの実行者のメンバーの端末300とに、タスクの登録に必要なデータが足りない旨のメッセージを送信してもよい。(ステップS220)。
この場合は、タスクの登録者のメンバーまたはタスクの実行者として登録されたメンバーは、端末300を利用して、あるいは他の端末を利用して、掲示板のWebサービスにログインしてタスク情報のデータを登録または修正する。必要なすべてのデータが登録されると、プロセッサ110はステップS208からの処理を実行する。
さらには、修正権利者を設定し、修正権利者にもWebページを公開し、修正権利者がタスクの登録を修正可能な構成を採用してもよい。
あるいは、第4の実施の形態のように、タスク情報を登録したメンバーまたはタスクの実行者として登録されたメンバーあるいは修正権利者として登録されたメンバーは、端末300を利用して、あるいは他の端末を利用して、必要な情報を含んだメールをメールサーバ200を介して管理サーバ100Bに送信することによって、タスク情報のデータを登録または修正するものであってもよい。
あるいは、第5の実施の形態のように、タスク情報の登録者であるメンバーは、端末300を利用して、他の通信プロトコル、たとえば、SNS(Social Networking Service)などを介してタスク情報を管理サーバ100Bに登録してもよい。
<その他の応用例>
本発明は、システム或いは装置にプログラムを供給することによって達成される場合にも適用できることはいうまでもない。そして、本発明を達成するためのソフトウェアによって表されるプログラムを格納した記憶媒体(あるいはメモリ)を、システム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(又はCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読出し実行することによっても、本発明の効果を享受することが可能となる。
この場合、記憶媒体から読出されたプログラムコード自体が前述した実施の形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
また、コンピュータが読出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施の形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS(オペレーティングシステム)などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施の形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わる他の記憶媒体に書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施の形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
<まとめ>
以上、第1〜第8の実施の形態およびその応用例においては、複数の端末300とサーバ100,100Bとを備えるネットワークシステム1が提供される。サーバ100,100Bは、複数の端末300のいずれかから第1のユーザによる情報の登録を受け付け、情報の登録が所定の条件を満たしている場合に、指定されたグループに属するユーザに、登録された情報を公開し、情報の登録が所定の条件を満たしていない場合に、第1のユーザまたは特定される第2のユーザに、登録された情報を公開する。
サーバ100,100Bは、情報の登録が所定の条件を満たしている場合に、第2のユーザに情報の登録を通知する。
サーバ100,100Bは、情報の登録が所定の条件を満たしていない場合に、第1のユーザに情報の登録を修正するように促すための情報を送信する。
サーバ100,100Bは、情報の登録が所定の条件を満たしていない場合に、第2のユーザによる情報の登録の修正も受け付ける。
複数の端末300と通信するための通信インターフェイス160と、プロセッサ110とを備えるサーバ100,100Bが提供される。プロセッサ110は、通信インターフェイス160を介して、複数の端末300のいずれかから第1のユーザによる情報の登録を受け付け、情報の登録が所定の条件を満たしている場合に、指定されたグループに属するユーザに、登録された情報を公開し、情報の登録が所定の条件を満たしていない場合に、第1のユーザまたは特定される第2のユーザに、登録された情報を公開する。
サーバ100,100Bと通信するための通信インターフェイス360と、ユーザからの命令を受け付けて、通信インターフェイス360を介してサーバ100,100Bに情報の登録を要求するプロセッサ310と、を備える端末300が提供される。
ディスプレイ330と、サーバ100,100Bと通信するための通信インターフェイス360と、ユーザからの命令を受け付けて、通信インターフェイス360を介してサーバ100,100Bから登録されている情報を取得し、当該情報をディスプレイ330に表示させるプロセッサ310と、を備える端末300が提供される。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した説明ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。