以下、本発明にかかる実施の一形態を図面に基づいて説明する。なお、各図において同一の符号を付した構成は、同一の構成であることを示し、適宜、その説明を省略する。本明細書において、総称する場合には添え字を省略した参照符号で示し、個別の構成を指す場合には添え字を付した参照符号で示す。
図1は、実施形態における被監視者監視システムの構成を示す図である。図2は、実施形態の被監視者監視システムにおける管理サーバ装置の構成を示す図である。図3は、実施形態の被監視者監視システムにおける携帯端末装置の構成を示す図である。図4は、実施形態の被監視者監視システムにおける管理サーバ装置および携帯端末装置それぞれに記憶される監視情報テーブルの構成を示す図である。
実施形態における被監視者監視システムは、監視すべき(見守るべき)監視対象(見守り対象)である被監視者(見守り対象者)Obを監視するものであり、被監視者Obにおける所定の行動を検知して通報するセンサ装置と、所定の情報を表示する表示装置と、前記センサ装置および前記表示装置それぞれと通信可能に接続され、前記センサ装置で検知した検知結果の通報を前記センサ装置から受信して前記表示装置へ前記検知結果を通報する中央処理装置とを備える。
このような被監視者監視システムMSは、より具体的には、例えば、図1に示すように、1または複数のセンサ装置SU(SU−1〜SU−4)と、管理サーバ装置SVと、固定端末装置SPと、1または複数の携帯端末装置TA(TA−1、TA−2)とを備え、これらは、有線や無線で、LAN(Local Area Network)、電話網およびデータ通信網等の網(ネットワーク、通信回線)NWを介して通信可能に接続される。ネットワークNWには、通信信号を中継する例えばリピーター、ブリッジ、ルーターおよびクロスコネクト等の中継機が備えられても良い。図1に示す例では、これら複数のセンサ装置SU−1〜SU−4、管理サーバ装置SV、固定端末装置SPおよび複数の携帯端末装置TA−1、TA−2は、アクセスポイントAPを含む無線LAN(例えばIEEE802.11規格に従ったLAN等)NWによって互いに通信可能に接続されている。
なお、後述から明らかなように、センサ装置SUは、前記センサ装置の一例であり、管理サーバ装置SVは、前記中央処理装置の一例であり、前記固定端末装置SPおよび携帯端末装置TAそれぞれは、前記表示装置の一例である。
被監視者監視システムMSは、被監視者Obに応じて適宜な場所に配設される。被監視者(見守り対象者)Obは、例えば、病気や怪我等によって看護を必要とする者や、身体能力の低下等によって介護を必要とする者や、一人暮らしの独居者等である。特に、早期発見と早期対処とを可能にする観点から、被監視者Obは、例えば異常状態等の所定の不都合な事象がその者に生じた場合にその発見を必要としている者であることが好ましい。このため、被監視者監視システムMSは、被監視者Obの種類に応じて、病院、老人福祉施設および住戸等の建物に好適に配設される。図1に示す例では、被監視者監視システムMSは、複数の被監視者Obが入居する複数の居室RMや、ナースステーション等の複数の部屋を備える介護施設の建物に配設されている。
センサ装置SUは、ネットワークNWを介して他の装置SV、SP、TAと通信する通信機能等を備え、被監視者Obにおける、予め設定された所定の行動を検知してその検知結果を管理サーバ装置SVへ送信する装置である。より具体的には、センサ装置SUは、例えば、ネットワークNWを介して他の装置SV、SP、TAと通信するための通信インターフェース回路(例えばLANカード等)、被監視者Obを撮像して画像を生成する画像センサ、前記画像センサの出力(画像)に基づいて被監視者Obの検知結果として被監視者Obの状態(状況)を判定するデータ処理回路、これらを制御する制御回路およびその周辺回路を備えて構成され、前記検知結果を管理サーバ装置SVへ送信する。また、センサ装置SUは、所定の他の装置SV、SP、TAに前記生成した画像(静止画および動画を含む)を送信する。
より詳しくは、前記所定の行動は、本実施形態では、例えば、被監視者Obの起床、離床、転倒および転落である。センサ装置SUは、公知技術によって、被監視者Obを撮像して生成した画像に基づいて被監視者Obの起床、離床、転倒および転落を検知する。例えば、センサ装置SUは、被監視者Obを撮像して生成した画像から例えば背景差分法やフレーム差分法によって被監視者Obの人体領域として動体領域を抽出し、この抽出した動体領域の縦横比(アスペクト比)から被監視者Obの姿勢(例えば立位、座位および横臥等)を判定し、この検出した動体領域の位置を検出し、これら判定、検出した被監視者Obの姿勢および位置に基づいて前記起床、離床、転倒および転落の別を判定する。より詳しくは、センサ装置SUは、例えば、横長なアスペクト比から前記アスペクト比が小さくなるに従って横臥、座位および立位の各姿勢が順次に判定され、ベッド等の寝具上における姿勢が横臥から座位へ変化した場合には起床と判定し、寝具内から立位の姿勢で寝具外へ変化した場合には離床と判定し、寝具の周囲で姿勢が横臥である場合には転落と判定し、そして、前記寝具の周囲の他で姿勢が横臥である場合には転倒と判定する。そして、センサ装置SUは、被監視者Obにおける所定の行動を検知すると、この検知した行動の種類(この例では起床、離床、転倒および転落のうちの1または複数)を表す検知行動情報、前記所定の行動を検知した時刻であるイベント時刻、自機のセンサIDおよび前記検知の際に用いられた静止画(前記検知が複数の画像によって実施された場合には例えば最後の画像)を収容した通信信号(イベント通報通信信号)を管理サーバ装置SVへ送信する。センサID(センサ識別子)は、センサ装置SUを特定しセンサ装置SUを識別するための識別子である。
なお、センサ装置SUは、固定端末装置SPや携帯端末装置TA等に対してナースコールを通知するナースコール回路、および、固定端末装置SPや携帯端末装置TA等との間で音声通話を行う通話回路を備え、ナースコールおよび音声通話が可能となっていてもよい。
図1には、一例として、4個の第1ないし第4センサ装置SU−1〜SU−4が示されており、第1センサ装置SU−1は、被監視者Obの一人であるAさんOb−1の居室RM−1(不図示)に配設され、第2センサ装置SU−2は、被監視者Obの一人であるBさんOb−2の居室RM−2(不図示)に配設され、第3センサ装置SU−3は、被監視者Obの一人であるCさんOb−3の居室RM−3(不図示)に配設され、そして、第4センサ装置SU−4は、被監視者Obの一人であるDさんOb−4の居室RM−4(不図示)に配設されている。
管理サーバ装置SVは、ネットワークNWを介して他の装置SU、SP、TAと通信する通信機能等を備え、センサ装置SUからイベント通報通信信号を受信して被監視者Obに対する監視に関する情報(監視情報)を管理し、前記受信したイベント通報通信信号を所定の端末装置SP、TAへ通報(再通報、転送、送信)し、端末装置(固定端末装置、携帯端末装置)SP、TAに表示される監視情報の表示を制御し、クライアント(本実施形態では端末装置SP、TA等)の要求に応じたデータを前記クライアントに提供し、被監視者監視システムMS全体を管理する装置である。このような管理サーバ装置SVは、例えば、図2に示すように、サーバ側通信インターフェース部(SV通信IF部)21と、サーバ側制御処理部(SV制御処理部)22と、サーバ側記憶部(SV記憶部)23とを備える。
SV通信IF部21は、SV制御処理部22に接続され、SV制御処理部22の制御に従って通信を行うための通信回路である。SV通信IF部21は、SV制御処理部22から入力された転送すべきデータを収容した通信信号を、この被監視者監視システムMSのネットワークNWで用いられる通信プロトコルに従って生成し、この生成した通信信号をネットワークNWを介して他の装置SU、SP、TAへ送信する。SV通信IF部21は、ネットワークNWを介して他の装置SU、SP、TAから通信信号を受信し、この受信した通信信号からデータを取り出し、この取り出したデータをSV制御処理部22が処理可能な形式のデータに変換してSV制御処理部22へ出力する。SV通信IF部21は、例えば、IEEE802.11規格等に従った通信インターフェース回路を備えて構成される。
SV記憶部23は、SV制御処理部22に接続され、SV制御処理部22の制御に従って、各種の所定のプログラムおよび各種の所定のデータを記憶する回路である。前記各種の所定のプログラムには、例えば、管理サーバ装置SVの各部を当該各部の機能に応じてそれぞれ制御するSV制御プログラムや、被監視者Obに対する監視に関する所定の処理を実行するSV監視処理プログラム等の制御処理プログラムが含まれる。前記各種の所定のデータには、自機の、管理サーバ装置SVを特定し管理サーバ装置SVを識別するためのサーバ識別子(サーバID)や、被監視者Obに対する監視に関する監視情報や、前記イベント通報通信信号の通報先等の装置間の情報を表す装置間情報や、センサ装置SUに関するセンサ装置情報等の各プログラムを実行する上で必要なデータ等が含まれる。これら監視情報、装置間情報およびセンサ装置情報それぞれを記憶するために、SV記憶部23は、サーバ側監視情報記憶部(SV監視情報記憶部)231、装置間情報記憶部232およびサーバ側センサ装置情報記憶部(SVセンサ装置情報記憶部)233を機能的に備える。
SV監視情報記憶部231は、被監視者Obに対する監視に関する前記監視情報を記憶するものである。前記監視情報は、本実施形態では、イベント通報通信信号に収容された前記検知行動情報による行動の種類(イベント種別、すなわち、本実施形態では起床、離床、転倒および転落)、イベント時刻、センサIDおよび静止画、ならびに、ライブでの動画の取得先としてのセンサ装置SUの通信アドレス(例えばIPアドレス等)、および、被監視者Obに対する例えば救命、看護、介護および介助等の対応(応対、対処)を実行する意思が携帯端末装置TAに入力されたか否かを示す対応情報等を含み、これらは、互いに対応付けられてSV監視情報記憶部231に記憶される。なお、前記イベント時刻に代え、前記イベント通報通信信号の受信時刻が用いられても良い。
この監視情報は、本実施形態では、テーブル形式でSV監視情報記憶部231に記憶されている。この監視情報を登録する監視情報テーブルMT−SVは、例えば、図4に示すように、前記センサIDを登録するセンサIDフィールド51−SVと、センサIDフィールド51−SVに登録されたセンサIDに対応するセンサ装置SUにかかる前記イベント種別を登録するイベント種別フィールド51−SVと、センサIDフィールド51−SVに登録されたセンサIDに対応するセンサ装置SUにかかる前記イベント時刻を登録するイベント時刻フィールド53−SVと、センサIDフィールド51−SVに登録されたセンサIDに対応するセンサ装置SUにかかる前記静止画を登録する静止画フィールド54−SVと、ライブでの動画の取得先として、センサIDフィールド51−SVに登録されたセンサIDに対応するセンサ装置SUの通信アドレス(例えばIPアドレス等)を登録する動画フィールド55−SVと、センサIDフィールド51−SVに登録されたセンサIDに対応するセンサ装置SUで監視されている被監視者Obに対する前記対応の意思(対応意思、対処意思、対応意思)の入否を示す対応情報を登録する対応フィールド56−SVとを備え、イベント通報通信信号の受信ごとにレコードを備える。対応フィールド56−SVには、前記対応の意思の入否を示す対応情報を示すフラグが登録される。例えば、本実施形態では、対応フィールド56−SVには、前記対応の意思が携帯端末装置TAに入力されたことを意味するフラグ「1」、あるいは、前記対応の意思が携帯端末装置TAに入力されていないことを意味するフラグ「0」が登録される。イベント通報通信信号が受信されて新たなレコードが生成された場合、対応フィールド56−SVには、デフォルト値として「0」が登録される。なお、静止画フィールド54−SVには、例えば、静止画の画像データが登録されて良く、また例えば、静止画の画像データのファイル名が登録されて良い。この図4に示す例では、第1番目のレコードにおいて、各フィールド51−SV〜56−SVそれぞれには、「SU−1」、「起床」、「06:32」、「SP1」、「**.**.**.**」(**は整数値)および「0」が登録されている。
なお、図4に示す例では、監視情報テーブルMTは、動画フィールド55−SVを備えたが、センサIDと、ライブでの動画の取得先として、センサ装置SUの通信アドレスとの対応関係を示すテーブルが監視情報テーブルMTとは別途に用意されてSV監視情報記憶部231に記憶され、図4に示す監視情報テーブルMTから、動画フィールド55−SVが省略されても良い。
また、後述するように携帯端末装置TAも監視情報を記憶するために同様の監視情報テーブルMT−TAが記憶されるため、図4には、監視情報テーブルMT−TAの符号も表示されている。
装置間情報記憶部232は、前記イベント通報通信信号の通報先等の装置間の情報を表す前記装置間情報を予め記憶するものである。装置間情報記憶部232は、前記装置間情報として、本実施形態では、イベント通報通信信号の送信元であるセンサIDと前記イベント通報通信信号の通報先(再通報先、転送先、送信先)である端末IDとの対応関係(通報先対応関係)、および、各装置SU、SP、TAのID(センサID、端末ID)とその通信アドレスとの対応関係(通信アドレス対応関係)等を記憶する。端末IDは、端末装置SP、TAを特定し端末装置SP、TAを識別するための端末識別子である。なお、センサID、サーバIDおよび端末IDそれぞれは、例えば所定の記号列から成るシリアル番号等であって良く、また例えば通信アドレスであって良い(この場合通信アドレス対応関係は省略できる)。
SVセンサ装置情報記憶部233は、センサ装置SUに関する前記センサ装置情報を予め記憶するものである。SVセンサ装置情報記憶部233は、前記センサ装置情報として、本実施形態では、センサIDと、センサIDに対応するセンサ装置SUの配設場所を表す情報(配置場所情報)と、センサIDに対応するセンサ装置SUによって監視されている被監視者Obの氏名との対応関係等を記憶する。
SV制御処理部22は、管理サーバ装置SVの各部を当該各部の機能に応じてそれぞれ制御し、センサ装置SUからイベント通報通信信号を受信して被監視者Obに対する監視に関する前記監視情報を管理し、前記受信したイベント通報通信信号を所定の端末装置SP、TAへ通報し、クライアント(本実施形態では端末装置SP、TA等)の要求に応じたデータを前記クライアントに提供し、被監視者監視システムMS全体を管理するための回路である。SV制御処理部22は、例えば、CPUおよびその周辺回路を備えて構成される。SV制御処理部22は、前記制御処理プログラムが実行されることによって、サーバ側制御部(SV制御部)221およびサーバ側監視処理部(SV監視処理部)222を機能的に備える。
SV制御部221は、管理サーバ装置SVの各部を当該各部の機能に応じてそれぞれ制御し、管理サーバ装置SVの全体制御を司るものである。
SV監視処理部222は、センサ装置SUからイベント通報通信信号を受信した場合に、被監視者Obに対する監視に関する監視情報をSV監視情報記憶部231に記憶(記録)し、前記受信したイベント通報通信信号を送信したセンサ装置SUに対応する通報先(再通報先、転送先、送信先)を装置間情報記憶部232に記憶された前記通報先対応関係から選定(検索)し、この選定した端末装置SP、TAへ前記イベント通報通信信号を送信するものである。この選定(検索処理)は、前記受信したイベント通報通信信号を送信したセンサ装置SUに対応するセンサIDに基づいて実施される。ここで、前記再通報されるイベント通報通信信号には、動画のダウンロード先として、前記受信したイベント通報通信信号を送信したセンサ装置SUに対応する通信アドレスがさらに収容される。この通信アドレスは、前記受信したイベント通報通信信号を送信したセンサ装置SUに対応するセンサIDに基づいて前記通信アドレス対応関係から選定(検索)される。SV監視処理部222は、SVセンサ装置情報記憶部233に記憶されている前記センサ装置情報を、それを収容した通信信号によって、携帯端末装置TAへ送信する。このセンサ装置情報の送信は、例えば、後述の携帯端末装置TAのログインの際等に実施される。そして、SV監視処理部222は、端末装置SP、TAからSV通信IF部21で、被監視者Obに対し対応意思を受け付けた旨を通知するための通信信号である対応通知通信信号を受信した場合に、対応意思の受付済みをSV監視情報記憶部231に記憶し、対応意思を受け付けた被監視者Obの検知結果を表示させないための通信信号である対応不要通知通信信号を同報通信でSV通信IF部21から送信する。同報通信は、例えば、被監視者監視システムMSにおける全ての端末装置SP、TA宛に送信するブロードキャストであって良く、また例えば被監視者監視システムMSにおける所定の複数の端末装置SP、TA宛に送信するマルチキャストであって良い。
なお、管理サーバ装置SVは、図2に破線で示すように、必要に応じて、さらに、SV制御処理部22に接続され例えば各種コマンドや各種データ等を入力するサーバ側入力部(SV入力部)24、SV入力部24で入力された各種コマンドや各種データおよび被監視者Obに対する監視に関する監視情報等を出力するサーバ側出力部(SV出力部)25、および、外部機器との間でデータの入出力を行うサーバ側インターフェース部(SVIF部)26等を備えても良い。
このような管理サーバ装置SVは、例えば、通信機能付きのコンピュータによって構成可能である。
固定端末装置SPは、ネットワークNWを介して他の装置SU、SV、TAと通信する通信機能、所定の情報を表示する表示機能、および、所定の指示やデータを入力する入力機能等を備え、管理サーバ装置SVや携帯端末装置TAに与える所定の指示やデータを入力したり、センサ装置SUで得られた監視情報を表示したり等することによって、被監視者監視システムMSのユーザインターフェース(UI)として機能する機器である。このような固定端末装置SPは、例えば、通信機能付きのコンピュータによって構成可能である。なお、前記端末装置の一例としての固定端末装置SPは、携帯端末装置TAと同様に動作するが、本明細書では、前記端末装置の一実施形態は、その一例である携帯端末装置TAについて説明される。
携帯端末装置TAは、ネットワークNWを介して他の装置SV、SP、SUと通信する通信機能、所定の情報を表示する表示機能、所定の指示やデータを入力する入力機能、および、音声通話を行う通話機能等を備え、管理サーバ装置SVやセンサ装置SUに与える所定の指示やデータを入力したり、管理サーバ装置SVからの通報によってセンサ装置SUで得られた監視情報(動画を含む)を表示したり、センサ装置SUとの間で音声通話したり等することによって、被監視者Obに対する前記監視情報の通報を受け付けて表示するための機器である。このような携帯端末装置TAは、本実施形態では、例えば、図3に示すように、端末側通信インターフェース部(TA通信IF部)31と、端末側制御処理部(TA制御処理部)32と、端末側記憶部(TA記憶部)33と、端末側音入出力部(TA音入出力部)34と、端末側入力部(TA入力部)35と、端末側表示部(TA表示部)36と、端末側インターフェース部(TAIF部)37とを備える。
TA音入出力部34は、TA制御処理部32に接続され、外部の音を取得して携帯端末装置TAに入力するためのデバイスであって、TA制御処理部32の制御に従って音を表す電気信号に応じた音を生成して出力するためのデバイスである。TA音入出力部34は、SU音入出力部12と同様に、例えば、音響振動を電気信号に変換するマイクロホン等と、音の電気信号を音の音響振動に変換するスピーカ等とを備えて構成される。TA音入出力部34は、外部の音を表す電気信号をTA制御処理部32へ出力し、また、TA制御処理部32から入力された電気信号を音の音響振動に変換して出力する。
TA入力部35は、TA制御処理部32に接続され、例えば、所定の操作を受け付け、携帯端末装置TAに入力するデバイスであり、例えば、所定の機能を割り付けられた複数の入力スイッチ等である。前記所定の操作には、例えば、ログインするためのIDの入力操作や、音声通話の要求操作およびその終了操作や、ライブでの動画の要求操作およびその終了操作や、前記通報された被監視者Obに対する例えば救命、看護、介護および介助等の前記対応を実行する意思がある旨(“対応する”)の入力操作等の、監視する上で必要な各種操作等が含まれる。TA表示部36は、TA制御処理部32に接続され、TA制御処理部32の制御に従って、TA入力部35から入力された所定の操作内容、および、被監視者監視システムMSによって監視されている被監視者Obに対する監視に関する前記監視情報(例えばセンサ装置SUで検知した所定の行動の種類や被監視者Obの画像(静止画および動画)等)等を表示するデバイスであり、例えばLCD(液晶ディスプレイ)および有機ELディスプレイ等の表示装置である。そして、本実施形態では、TA入力部35およびTA表示部36からタッチパネルが構成されている。この場合において、TA入力部35は、例えば抵抗膜方式や静電容量方式等の操作位置を検出して入力する位置入力デバイスである。このタッチパネルでは、TA表示部36の表示面上に位置入力デバイスが設けられ、TA表示部36に入力可能な1または複数の入力内容の候補が表示され、例えば看護師や介護士等のユーザ(監視者)が、入力したい入力内容を表示した表示位置を触れると、位置入力デバイスによってその位置が検出され、検出された位置に表示された表示内容がユーザの操作入力内容として携帯端末装置TAに入力される。
TAIF部37は、TA制御処理部32に接続され、TA制御処理部32の制御に従って、外部機器との間でデータの入出力を行うデバイスであり、例えば、Bluetooth(登録商標)規格を用いたインターフェース回路、IrDA規格等の赤外線通信を行うインターフェース回路、および、USB規格を用いたインターフェース回路等である。
TA通信IF部31は、SV通信IF部21と同様に、TA制御処理部32に接続され、TA制御処理部32の制御に従って通信を行うための通信デバイスである。TA通信IF部31は、TA制御処理部32から入力された転送すべきデータを収容した通信信号を、この被監視者監視システムMSのネットワークNWで用いられる通信プロトコルに従って生成し、この生成した通信信号をネットワークNWを介して他の装置SU、SV、SPへ送信する。TA通信IF部31は、ネットワークNWを介して他の装置SU、SV、SPから通信信号を受信し、この受信した通信信号からデータを取り出し、この取り出したデータをTA制御処理部32が処理可能な形式のデータに変換してTA制御処理部32へ出力する。TA通信IF部31は、例えば、IEEE802.11規格等に従った通信インターフェース回路を備えて構成される。
TA記憶部33は、TA制御処理部32に接続され、TA制御処理部32の制御に従って、各種の所定のプログラムおよび各種の所定のデータを記憶する回路である。前記各種の所定のプログラムには、例えば、携帯端末装置TAの各部を当該各部の機能に応じてそれぞれ制御するTA制御プログラムや、被監視者Obに対する監視に関する所定の処理を実行するTA監視処理プログラムや、TA音入出力部12等を用いることでセンサ装置SUとの間で音声通話を行うTA音声通話処理プログラムや、センサ装置SUから動画の配信を受け、前記配信を受けた動画をストリーミング再生でTA表示部36に表示するTAストリーミング処理プログラム等の制御処理プログラムが含まれる。前記TA監視処理プログラムには、被監視者Obに対する監視に関する所定の処理の一つとして、管理サーバ装置SVから再通報のイベント通報通信信号を受信した場合に、この受信した再通報のイベント通報通信信号に収容された各情報に応じた画面をTA表示部36に表示する表示処理プログラムが含まれる。前記各種の所定のデータでは、自機の端末ID、TA表示部36に表示される表示画面情報、被監視者Obに対する監視に関する前記監視情報、および、センサ装置SUに関する前記センサ装置情報等の各プログラムを実行する上で必要なデータ等が含まれる。TA記憶部33は、例えばROMやEEPROM等を備える。TA記憶部33は、前記所定のプログラムの実行中に生じるデータ等を記憶するいわゆるTA制御処理部32のワーキングメモリとなるRAM等を含む。そして、TA記憶部33は、前記表示画面情報、前記監視情報および前記センサ装置情報それぞれを記憶するために、表示画面記憶部331、端末側監視情報記憶部(TA監視情報記憶部)332、および、端末側センサ装置情報記憶部333を機能的に備える。
表示画面記憶部331は、TA制御処理部32における後述の表示処理部3221の制御に従って、TA表示部36に表示するための表示画面等の画像を記憶するものであり、例えばVRAM(ビデオメモリ)等である。表示画面記憶部331は、複数の被監視者Obそれぞれに関する各監視情報を表す後述の監視情報画面が複数ある場合には、これら複数の監視情報画面を所定の序列で関係付けて記憶する。これら前記所定の序列で互いに関係付けられた複数の監視情報画面等、TA入力部35で受け付けられた、表示内容(表示画面)を切り換えるための入力操作(切換操作)に応じて、一方の監視情報画面から他方の監視情報画面へ選択的に切り換えることで、TA表示部46に表示されて良く、また、TA入力部35で受け付けられた切換操作に応じて、連続的に表示されつつ一方の監視情報画面から他方の監視情報画面へ移行することで、TA表示部36に表示されて良い。本実施形態では、より具体的には、互いに異なる複数の被監視者Obそれぞれに関するイベント通報通信信号が受信されると、前記複数のイベント通報通信信号それぞれに対応する複数の監視情報画面は、互いに前記所定の序列で連結されてプレーンに形成される。より詳しくは、前記複数の監視情報画面は、例えば、本実施形態では、TA表示部36に表示された場合の上下方向に前記所定の序列で連結されてプレーンに形成される。なお、前記上下方向に代え、左右方向であっても良い。そして、表示画面記憶部331に記憶されるプレーンサイズは、通常、TA表示部36の画面表示領域のサイズと同等であるが、複数のイベント通報通信信号が受信されると、1つのイベント通報通信信号に関する監視情報画面は、前記通常のプレーンサイズで形成され、前記複数のイベント通報通信信号それぞれに対応する複数の監視情報画面は、前記所定の序列で互いに連結されてプレーンに形成されるので、この複数のイベント通報通信信号が受信された場合のプレーンサイズは、複数の監視情報画面の個数に応じたサイズとなる。このプレーンに形成された複数の監視情報画面のうち、TA表示部36の画面表示領域のサイズに応じた部分だけが、TA監視処理部322における表示処理部3221の制御によって、TA入力部35で受け付けた入力操作に応じてTA表示部36に表示される。そして、TA表示部36に表示されている画面には、新たに受信したイベント通報通信信号にかかる監視情報の存在を表す符号である新着監視情報表示がさらに表示される。
TA監視情報記憶部332は、被監視者Obに対する監視に関する前記監視情報を記憶するものであり、SV監視情報記憶部231と同様の前記監視情報を、SV監視情報記憶部231と同様の、図4に示す監視情報テーブルMT−TAによってテーブル形式で記憶する。
TAセンサ装置情報記憶部333は、センサ装置SUに関する前記センサ装置情報を予め記憶するものであり、管理サーバ装置SVから前記センサ装置情報を受信することによって、SVセンサ装置情報記憶部233と同様の前記センサ装置情報を記憶する。
TA制御処理部32は、携帯端末装置TAの各部を当該各部の機能に応じてそれぞれ制御し、被監視者Obに対する前記監視情報を受け付けて表示するための回路である。TA制御処理部32は、SV制御処理部22と同様に、例えば、CPUおよびその周辺回路を備えて構成される。TA制御処理部32は、制御処理プログラムが実行されることによって、端末側制御部(TA制御部)321、端末側監視処理部(TA監視処理部)322、端末側音声通話処理部(TA音声通話処理部)323および端末側ストリーミング処理部324を機能的に備え、TA監視処理部322は、表示処理部3221を機能的に備える。
TA制御部321は、携帯端末装置TAの各部を当該各部の機能に応じてそれぞれ制御し、携帯端末装置TAの全体制御を司るものである。
TA監視処理部322は、被監視者Obに対する監視に関する所定の処理を実行するものである。より具体的には、TA監視処理部322は、管理サーバ装置SVから再通報のイベント通報通信信号を受信した場合に、この受信したイベント通報通信信号に収容された各情報(各データ)に基づき、被監視者Obに対する監視に関する前記監視情報をTA監視情報記憶部332に記憶(記録)する。そして、TA監視処理部322は、TA入力部35で所定の入力操作を受け付けると、その入力操作に応じた所定の処理を実行する。より詳しくは、例えば、TA監視処理部322は、TA入力部35で前記切換指示を受け付けると、表示処理部3221によって、前記切換指示に応じた監視情報画面をTA表示部36に表示する。また例えば、TA監視処理部322は、再通報されたイベント通報通信信号にかかる被監視者Obに対する例えば救命、看護、介護および介助等の前記対応を実行する意思がある旨(“対応する”)を当該携帯端末装置TAに入力するための入力操作を受け付けると(すなわち、前記対応意思を受け付けると)、表示処理部3221によって、被監視者Obに対し前記対応意思を受け付けた旨を通知するための通信信号である対応通知通信信号を他の端末装置SP、TAへ管理サーバ装置SVを介して通報する。また例えば、TA監視処理部322は、音声通話を要求するための入力操作をTA入力部35から受け付けると、TA音声通話処理部323によって、センサ装置SUへ音声通話を要求してセンサ装置SUとの間で音声通話を行い、その終了の入力操作をTA入力部35から受け付けると、TA音声通話処理部323によって、センサ装置SUへ音声通話の終了を要求してセンサ装置SUとの間での音声通話を終了する。また例えば、TA監視処理部322は、ライブでの動画を要求するための入力操作をTA入力部35から受け付けると、TAストリーミング処理部324によって、センサ装置SUへ動画の配信を要求して動画をTA表示部36に表示し、その終了の入力操作をTA入力部35から受け付けると、TAストリーミング処理部324によって、センサ装置SUへ動画の配信の停止を要求してTA表示部36での動画の表示を終了する。
表示処理部3221は、管理サーバ装置SVから再通報のイベント通報通信信号を受信した場合に、この受信した再通報のイベント通報通信信号に収容された各情報に応じた画面を所定の処理に従ってTA表示部36に表示するものである。より具体的には、表示処理部3221は、1人の被監視者Obに関する監視情報を表す1つの監視情報画面がある場合、この監視情報画面を表示画面記憶部331に記憶し、TA表示部36に表示する。表示処理部3221は、複数の被監視者Obそれぞれに関する各監視情報を表す複数の監視情報画面がある場合、これら複数の監視情報画面を所定の序列で関係付けて表示画面記憶部331に記憶し、前記複数の監視情報画面のうちの所定の画面をTA表示部36に表示する。より詳しくは、本実施形態では、表示処理部3221は、これら複数の監視情報画面を前記所定の序列で互いに連結してプレーンを形成して表示画面記憶部331に記憶し、前記複数の監視情報画面のうちの所定の画面をTA表示部36に表示する。さらにより詳しくは、表示処理部3221は、TA通信IF部31を介してイベント通報通信信号の通報を新たに受信した場合、TA表示部36に表示されている既存の表示内容を維持し、この新たに受信したイベント通報通信信号にかかる監視情報の存在を表す符号である前記新着監視情報表示(例えば二重丸マーク532(◎532;図6参照)等をTA表示部36にさらに表示し、TA入力部36で前記切換指示を受け付けた場合に、この新たに受信したイベント通報通信信号の監視情報をTA表示部36に表示する。好ましくは、表示処理部3221は、TA入力部36で前記切換指示を受け付けた場合に、前記既存の表示内容から前記新たに受信したイベント通報通信信号の監視情報までの間において、既に受信している複数のイベント通報通信信号にかかる複数の監視情報を全て表示した後に、この新たに受信したイベント通報通信信号の監視情報をTA表示部36に表示する。表示処理部3221は、この新たに受信したイベント通報通信信号の監視情報をTA表示部36に表示すると、前記新着監視情報表示532をTA表示部36から消去し、TA表示部36に表示しない。表示処理部3221は、TA入力部35で前記対応意思を受け付けた場合に、前記対応意思を受け付けた被監視者Obの監視情報をTA表示部36に表示しない。表示処理部3221は、TA入力部35で前記対応意思を受け付けた場合に、被監視者Obに対し前記対応意思を受け付けた旨を通知するための通信信号である前記対応通知通信信号をTA通信IF部31から管理サーバ装置SVへ送信し、対応意思を受け付けた被監視者Obの監視情報を表示させないための通信信号である対応不要通知通信信号を受信した場合に、この受信した対応不要通知通信信号にかかる被監視者Obの監視情報をTA表示部36に表示しない。好ましくは、前記所定の序列は、本実施形態では、時系列順であり、表示処理部3221は、時系列順に順次に切り換える。
TA音声通話処理部323は、TA音入出力部34等を用いることでセンサ装置SUとの間で音声通話を例えばVoIP(Voice over Internet Protocol)によって行うものである。
TAストリーミング処理部324は、センサ装置SUから動画の配信を受け、前記配信を受けた動画をストリーミング再生でTA表示部36に表示するものである。
このような携帯端末装置TAは、例えば、いわゆるタブレット型コンピュータやスマートフォンや携帯電話機等の、持ち運び可能な通信端末装置によって構成可能である。
次に、本実施形態の動作について説明する。このような構成の被監視者監視システムMSでは、各装置SU、SV、SP、TAは、電源が投入されると、必要な各部の初期化を実行し、その稼働を始める。管理サーバ装置SVでは、その制御処理プログラムの実行によって、SV制御処理部22には、SU制御部221およびSV監視処理部222が機能的に構成される。携帯端末装置TAでは、その制御処理プログラムの実行によって、TA制御処理部32には、TA制御部321、TA監視処理部322、TA音声通話処理部323およびSUストリーミング処理部324が機能的に構成され、TA監視処理部322には、表示処理部3221が機能的に構成される。
そして、上記構成の被監視者監視システムMSは、大略、次の動作によって、各被監視者Obそれぞれを監視している。センサ装置SUは、所定のサンプリング周期で画像をサンプリングし、このサンプリングした画像に基づいて被監視者Obの状態(状況)を判定し、この判定の結果、被監視者Obが予め設定された状態(例えば、本実施形態では、起床、離床、転倒および転落)であると判定すると、前記検知行動情報に関するイベント通報通信信号を管理サーバユニットSVへ送信する。
管理サーバ装置SVは、センサ装置SUからイベント通報通信信号を受信すると、SV制御処理部22のSV監視処理部222によって、この受信したイベント通報通信信号に基づき、被監視者Obに対する監視に関する前記監視情報をSV監視情報記憶部231に記憶(記録)し、この受信したイベント通報通信信号を送信したセンサ装置SUに対応する通報先通報先(再通報先、転送先、送信先)を装置間情報記憶部232に記憶された前記通報先対応関係から選定(検索)し、この選定した端末装置SP、TAへ前記イベント通報通信信号をSV通信IF部21を介して送信(再通報)する。これによって被監視者Obの状態(状況)が端末装置SP、TAを介して例えば看護師や介護士等の監視者に報知される。
固定端末装置SPおよび携帯端末装置TAそれぞれは、前記再通報のイベント通報通信信号を管理サーバ装置SVから受信すると、この受信した再通報のイベント通報通信信号に基づき、被監視者Obに対する監視に関する前記監視情報を記憶(記録)し、この受信した再通報のイベント通報通信信号に収容された情報に応じた画面(監視情報画面)を所定の処理に従って表示する。携帯端末装置TAによるこの画面を表示する動作については、以下で詳述する。このような動作によって、被監視者監視システムMSは、各センサ装置SU、管理サーバ装置SV、固定端末装置SPおよび携帯端末装置TAによって、大略、各被監視者Obを監視している。
次に、被監視者監視システムMSにおける、携帯端末装置TAにおける画面表示の動作について、説明する。図5は、実施形態の被監視者監視システムの携帯端末装置における、検知結果の通報に関する動作を示すフローチャートである。図6は、実施形態の被監視者監視システムの携帯端末装置における、表示画面記憶部の第1の記憶態様を説明するための図である。図7は、実施形態の被監視者監視システムにおける、監視情報画面の消去に関する動作を示すフローチャートである。図7(A)は、管理サーバ装置SVにおける監視情報画面の消去に関する動作を示し、図7(B)は、携帯端末装置TAにおける監視情報画面の消去に関する動作を示す。図8は、実施形態の被監視者監視システムにおける携帯端末装置に表示される待受け画面の一例を示す図である。図9は、実施形態の被監視者監視システムにおける携帯端末装置に表示される、静止画を表示した監視情報画面の一例を示す図である。図10は、実施形態の被監視者監視システムにおける携帯端末装置に表示される、動画を表示した監視情報画面の一例を示す図である。図11は、互いに異なる2以上のセンサ装置から通報を受けた、前記携帯端末装置に表示される監視情報画面の一例を示す図である。
図5において、携帯端末装置TAは、電源が投入されて起動し、例えば看護師や介護士等の監視者(ユーザ)によるログイン操作を受け付け、TA監視処理部322の表示処理部3221によって、自機宛の通信信号を待ち受ける待受け画面をTA表示部36に表示する(S11)。この待受け画面51は、例えば、図8に示すように、メニューバーを表示するメニューバー領域511と、待ち受け中であることを表すメッセージ(例えば「通知はありません」)およびアイコンを表示する待受けメイン領域512と、現在時刻を表示する時刻領域513と、今日の年月日曜日を表示する年月日曜日領域514と、今、当該携帯端末装置TAにログインしているユーザ名を表示するユーザ名領域515とを備える。
次に、携帯端末装置TAは、TA制御部321によって、TA通信IF部31で自機宛の通信信号を受信したか否かを判断する(S12)。この判断の結果、自機宛の通信信号を受信していない場合(No)には、携帯端末装置TAは、処理をS11に戻し、前記判断の結果、自機宛の通信信号を受信している場合(Yes)には、携帯端末装置TAは、次の処理S13を実行する。
この処理S13では、自機宛の通信信号を受信すると、携帯端末装置TAは、TA監視処理部322によって、この受信した通信信号がイベント通報通信信号であるか否かを判定する。この判定の結果、前記受信した通信信号がイベント通報通信信号ではない場合(No)には、携帯端末装置TAは、TA制御処理部32によって、前記受信した通信信号に応じた適宜な処理(一例では、後述の図7(B)に示す各処理)を実行し(S26)、この画面表示の動作を終了する。一方、前記判定の結果、前記受信した通信信号がイベント通報通信信号である場合(Yes)には、携帯端末装置TAは、TA監視処理部322によって、前記受信したイベント通報通信信号に収容されているセンサID、イベント種別(前記検知行動情報による行動の種類(本実施形態では起床、離床、転倒、転落)、イベント時刻(または受信時刻)、静止画の画像データ(またはそのファイル名)および動画を取得するための通信アドレスを、監視情報テーブルMT−TAに登録することで、これらを互いに対応付けてTA監視情報記憶部332に記憶し(S14)、次の処理S15を実行する。なお、監視情報テーブルMT−TAに前記各情報を登録する際に、TA監視処理部322は、その対応フィールド56−TAにはデフォルトのフラグ「0」を登録する。
この処理S15では、携帯端末装置TAは、TA監視処理部322によって、前記受信したイベント通報通信信号に収容された監視情報にかかる被監視者Ob−Bと異なる被監視者Ob−Aにかかる監視情報を表示する他の監視情報画面52−A(監視情報画面52a(52b))が既に存在するか否かを判定し、次の処理S16を実行する。なお、この処理S15の判定結果は、後述の処理S17、処理S18および処理S19それぞれで用いられる。より具体的には、TA監視処理部322は、前記受信したイベント通報通信信号に収容されているセンサIDと異なるセンサIDが、対応フィールド56−TAにフラグ「0」を登録するレコードのセンサIDフィールド51−TAに登録されているか否かを判定することによって、他の監視情報画面52−Aが既に存在するか否かを判定する。この判定の結果、前記受信したイベント通報通信信号に収容されているセンサIDと異なるセンサIDが、対応フィールド56−TAにフラグ「0」を登録するレコードのセンサIDフィールド51−TAに登録されていない場合、異なるセンサIDの監視情報通画面52−Aが存在していないと判定し(No)、携帯端末装置TAは、次の処理S16を実行し、一方、前記判定の結果、前記受信したイベント通報通信信号に収容されているセンサIDと異なるセンサIDが、対応フィールド56−TAにフラグ「0」を登録するレコードのセンサIDフィールド51−TAに登録されている場合、異なるセンサIDの監視情報画面52−Aが既に存在していると判定し(Yes)、携帯端末装置TAは、次の処理S16を実行する。
この処理S16では、携帯端末装置TAは、TA監視処理部322によって、前記受信したイベント通報通信信号に収容されている監視情報が監視情報画面52a(52b)の存在しているセンサ装置SUに関する監視情報であるか否かを判定する。より具体的には、TA監視処理部322は、前記受信したイベント通報通信信号に収容されているセンサIDと同じセンサIDを収容したイベント通報通信信号を、前記受信したイベント通報通信信号より前に(過去に)既に受信し、この既に受信したイベント通報通信信号の監視情報画面52a(52b)が表示のために作成されている否かを判定する。より詳しくは、TA監視処理部322は、前記受信したイベント通報通信信号に収容されているセンサIDと同じセンサIDが、対応フィールド56−TAにフラグ「0」を登録するレコードのセンサIDフィールド51−TAに登録されているか否かを判定することによって、前記既に受信し、この既に受信したイベント通報通信信号の監視情報画面52a(52b)が表示のために作成されている否かを判定する。この判定の結果、前記受信したイベント通報通信信号に収容されているセンサIDと同じセンサIDが、対応フィールド56−TAにフラグ「0」を登録するレコードのセンサIDフィールド51−TAに登録されていない場合、同じセンサIDのイベント通報通信信号を既に受信していないと判定し(No)、携帯端末装置TAは、処理S17を実行し、一方、前記判定の結果、前記受信したイベント通報通信信号に収容されているセンサIDと同じセンサIDが、対応フィールド56−TAにフラグ「0」を登録するレコードのセンサIDフィールド51−TAに登録されている場合、同じセンサIDのイベント通報通信信号を既に受信していると判定し(Yes)、携帯端末装置TAは、処理S18を実行する。
この処理S17では、携帯端末装置TAは、TA監視処理部322の表示処理部3221によって、前記受信したイベント通報通信信号に収容されている各情報(各データ)に従った監視情報画面52aを新たに表示画面記憶部331に形成して記憶する。
この監視情報画面52aは、被監視者Obの監視に関する前記監視情報を表示するための画面である。前記監視情報画面52aは、例えば、図9に示すように、メニューバー領域511と、センサIDのセンサ装置SUの配設場所および前記センサIDの前記センサ装置SUによって監視される被監視者Obの名前を表示する被監視者名領域521と、イベント時刻(または受信時刻)からの経過時間および前記検知行動情報によって表される検知結果を象徴的に表すアイコンを表示するアイコン領域522と、前記センサIDの前記センサ装置SUによって撮像された画像(ここでは静止画)を表示する画像領域523aと、「対応する」ボタン524と、「話す」ボタン525と、「LIVEを見る」ボタン526とを備える。「対応する」ボタン524は、前記センサIDの前記センサ装置SUによって監視される被監視者Obに対する例えば救命、看護、介護および介助等の前記対応(対処、応対)を実行する意思(対応意思、対処意思、応対意思)が当該携帯端末装置TAのユーザにあることを当該携帯端末装置TAに入力するためのボタンである。「話す」ボタン525は、音声通話を要求するためのボタンであって、前記センサIDの前記センサ装置SUと当該携帯端末装置TAとをネットワークNWを介して通話可能に接続する指示を入力するためのボタンである。「LIVEを見る」ボタン526は、ライブでの動画を要求するためのボタンであって、前記センサIDの前記センサ装置SUによって撮像される動画を表示させる指示を入力するためのボタンである。
前記受信したイベント通報通信信号に収容されている各情報に従った監視情報画面52aを作成するために、表示処理部3221は、前記受信したイベント通報通信信号に収容されているセンサIDに対応する配設場所および被監視者名をTAセンサ装置情報記憶部333から前記センサIDを検索キーとして検索し、前記受信したイベント通報通信信号に収容されているイベント時刻(またはその受信時刻)からの経過時間を求め、前記受信したイベント通報通信信号に収容されている前記検知行動情報によって表される検知結果に対応するアイコンをTA記憶部33から前記検知結果を検索キーとして検索する。なお、各検知結果(本実施形態では起床、離床、転倒および転落)に対応する各アイコンは、各検知結果に対応付けられてTA記憶部33に予め記憶される。そして、表示処理部3221は、メニューバーをメニューバー領域511に表示し、前記検索した配設場所および被監視者名を被監視者名領域521に表示し、前記求めた経過時間および前記検索したアイコンをアイコン領域522に表示し、前記受信したイベント通報通信信号に収容されている画像(静止画)を画像領域523aに表示し、「対応する」ボタン524、「話す」ボタン525、および、「LIVEを見る」ボタン526を表示することで監視情報画面52aを表示画面記憶部331に形成して記憶する。
そして、このように新たな監視情報画面52aを形成すると、表示処理部3221は、前記処理S15における判定の結果、異なるセンサIDの監視情報画面等52−Aが既に存在している場合には、前記新たに形成した監視情報画面52a−Bと前記既に存在している監視情報画面等52−Aとを前記所定の序列で関連付けて表示画面記憶部331に記憶する。より具体的には、表示処理部3221は、前記新たに形成した監視情報画面52a−Bを、前記既に存在している監視情報画面等52−Aに対し、TA表示部36に表示された場合の上下方向に時系列に連結してプレーンに形成する。
図5に戻って、処理S18では、携帯端末装置TAは、TA監視処理部322の表示処理部3221によって、前記受信したイベント通報通信信号に収容されている各情報(各データ)に従って監視情報画面52a(52a−B)を更新し、表示画面記憶部331に形成して記憶する。
前記受信したイベント通報通信信号に収容されている各情報に従って監視情報画面52a−Bを更新するために、表示処理部3221は、前記受信したイベント通報通信信号に収容されているイベント時刻(または受信時刻)からの経過時間を求め、前記受信したイベント通報通信信号に収容されている前記検知行動情報によって表される検知結果に対応するアイコンをTA記憶部33から前記検知結果を検索キーとして検索する。そして、表示処理部3221は、既に存在している監視情報画面52a−Bに対し、前記求めた経過時間および前記検索したアイコンをアイコン領域522に表示し、前記受信したイベント通報通信信号に収容されている画像(静止画)を画像領域523aに表示することで監視情報画面52a−Bを更新し、表示画面記憶部331に記憶(形成)する。ここで、アイコン領域522には、既に受信していたイベント通報通信信号に収容された検知結果に応じてアイコンが表示されているので、今般の前記検索したアイコンは、この既に表示されているアイコンに対して時系列に並べられてアイコン領域522に表示される。例えば、被監視者Obの判定結果「起床」が報知された後に、その判定結果「離床」が報知された場合、図9に示す、被監視者Obの検知結果「起床」を表すアイコンがアイコン領域522に表示されている監視情報画面52aは、被監視者Obの検知結果「離床」を表すアイコンが前記検知結果「起床」を表すアイコンに対する紙面左隣に並べてアイコン領域522に表示されて更新される。
そして、このように監視情報画面52a−Bを更新して形成すると、処理S17と同様に、表示処理部3221は、前記処理S15における判定の結果、異なるセンサIDの監視情報画面52−Aが既に存在している場合には、前記更新して形成した監視情報画面52a−Bと前記既に存在している監視情報画面52−Aとを前記所定の序列で関連付けて表示画面記憶部331に記憶する。より具体的には、表示処理部3221は、前記更新して形成した監視情報画面52a−Bを、前記既に存在している監視情報画面52−Aに対し、TA表示部36に表示された場合の上下方向に時系列に連結してプレーンに形成する。なお、表示処理部3221は、既存の時系列の関連付け(時系列の連結)を維持してこれらを時系列に関連付けて良く、また、前記受信したイベント通報通信信号に基づいて新たな時系列で関連付けてこれらを再編しても良い。
上述の処理S17の次に、または、処理S18の次に、表示処理部3221は、監視情報画面52aを表示する所定の処理を実行する(S19)。より具体的には、表示処理部3221は、前記処理S15における判定の結果、異なるセンサIDの監視情報画面52−Aが既に存在していない場合(すなわち、処理S17または処理S18による1つの監視情報画面52aが存在する場合)には、処理S17で新たに作成した新規の監視情報画面52aを、または、処理S18で更新した更新の監視情報画面52aを、TA表示部36に表示する。一方、表示処理部3221は、前記処理S15における判定の結果、異なるセンサIDの監視情報画面52−Aが既に存在している場合(すなわち、互いに異なる複数の被監視者Obそれぞれに関する各監視情報を表す複数の監視情報画面52aが存在する場合)には、TA表示部36に表示されている既存の表示内容を維持し、この既存の表示内容に前記新着監視情報表示532をさらに表示する。
一例では、図6において、複数の監視情報画面52−P1が存在する場合に、時刻T0において、新たにイベント通報通信信号を受信すると、携帯端末装置TAは、処理S13、処理S14、処理S15、処理S16および処理S17を実行することで、この新たに受信したイベント通報通信信号に対応した監視情報画面52a−T0を形成し、この新たに形成した監視情報画面52a−T0を、前記既に存在している監視情報画面52−Pに対しTA表示部36に表示された場合の上下方向に時系列に連結してプレーンPLaを形成し、表示画面記憶部331に記憶する。前記複数の監視情報画面52−P1は、過去の時刻Tkにかかる監視情報画面52a−Tkを含む複数の監視情報画面52−P0に対し過去の時刻T4にかかる監視情報画面52a−T4をTA表示部36に表示された場合の上下方向に時系列に連結し、この監視情報画面52a−T4に対し過去の時刻T3にかかる監視情報画面52a−T3をTA表示部36に表示された場合の上下方向に時系列に連結し、この監視情報画面52a−T3に対し過去の時刻T2にかかる監視情報画面52a−T2をTA表示部36に表示された場合の上下方向に時系列に連結し、そして、この監視情報画面52a−T2に対し過去の時刻T1にかかる監視情報画面52a−T1をTA表示部36に表示された場合の上下方向に時系列に連結してプレーンを形成することで構成されている。なお、過去<時刻Tk<・・・<時刻T4<時刻T3<時刻T2<時刻T1<時刻T0<現在の時系列である。そして、携帯端末装置TAは、処理S19を実行することで、TA表示部36に表示されている既存の表示内容を維持し、この既存の表示内容に前記新着監視情報表示532をさらに表示する。図6に示す例では、過去の時刻T4にかかる監視情報画面52a−T4がTA表示部36に表示されており、処理S19では、この監視情報画面52a−T4の表示が維持され、この監視情報画面52a−T4に前記新着監視情報表示532がさらに表示される。
次に、携帯端末装置TAは、TA制御処理部32によって、TA入力部35およびTA表示部36を備えて成るタッチパネルで入力操作を受け付けたか否かを判定する(S20)。この判定の結果、入力操作を受け付けていない場合(No)には、携帯端末装置TAは、処理を処理S21に戻し、一方、前記判定の結果、入力操作を受け付けている場合には、携帯端末装置TAは、次の処理S21を実行する。
この処理S21では、携帯端末装置TAは、TA制御処理部32によって、入力操作の内容に応じた適宜な処理を実行し、この画面表示の動作を終了する。
例えば、携帯端末装置TAは、TA制御処理部32によって、「LIVEを見る」ボタン526の入力操作を受け付けると、TAストリーミング処理部324によって、現在、TA表示部36に表示している被監視者Obを監視するセンサ装置SUへ、ライブでの動画の配信を要求する旨等の情報を収容した通信信号(動画配信要求通信信号)を送信し、これに応じたセンサ装置SUとネットワークNWを介して動画のダウンロード可能に接続し、前記センサ装置SUからライブでの動画の配信を受け、この配信を受けた動画をストリーミング再生でTA表示部36に表示する。このライブでの動画を表示する監視情報画面52bは、例えば、図10に示すように、図9に示す監視情報画面52aにおいて、静止画を表示する画像領域523aに代え動画を表示する画像領域523bを備え、そして、「LIVEを見る」ボタン526に代え「LIVE終了」ボタン528を備えて構成される。「LIVE終了」ボタン528は、動画の終了を要求するためのボタンであって、前記センサIDの前記センサ装置SUによって撮像される動画の配信を終了(停止)させ表示を終了(停止)させる指示を入力するためのボタンである。
また例えば、携帯端末装置TAは、TA制御処理部32によって、「LIVE終了」ボタン528の入力操作を受け付けると、TAストリーミング処理部324によって、現在、TA表示部36に表示している被監視者Obを監視するセンサ装置SUへ、動画配信の終了を要求する旨等の情報を収容した通信信号(動画配信終了通信信号)を送信し、静止画を表示する監視情報画面52aをTA表示部36に表示する。
また例えば、携帯端末装置TAは、TA制御処理部32によって、「話す」ボタン525の入力操作を受け付けると、TA音声通話処理部323によって、TA表示部36に表示している被監視者Obを監視するセンサ装置SUへ、音声通話を要求する旨等の情報を収容した通信信号(通話要求通信信号)を送信し、これに応じたセンサ装置SUとネットワークNWを介して音声通話可能に接続する。これによって携帯端末装置TAとセンサ装置SUとの間で音声通話が可能となる。
また例えば、携帯端末装置TAは、TA制御処理部32によって、音声通話の終了の指示を入力するためのボタンである図略の「終了」ボタンの入力操作を受け付けると、TA音声通話処理部323によって、TA表示部36に表示している被監視者Obを監視するセンサ装置SUへ、音声通話の終了を要求する旨等の情報を収容した通信信号(通話終了通信信号)を送信する。
また例えば、携帯端末装置TAは、TA制御処理部32によって、「対応する」ボタン524の入力操作を受け付けると(すなわち、前記対応意思を受け付けると)、現在、TA表示部36に表示している被監視者Obの監視情報に対応するセンサIDをセンサIDフィールド51−TAに登録しているレコードにおける、対応フィールド56−TAにフラグ「1」を登録し、表示処理部3221によって、この被監視者Obの監視情報をTA表示部36に表示しない。より具体的には、表示処理部3221は、この被監視者Obの監視情報を表示する監視情報画面52aを表示画面記憶部331から消去することで、この被監視者Obの監視情報をTA表示部36に表示しない。より詳しくは、表示処理部3221は、この被監視者Obの監視情報を表示する監視情報画面52aのみが存在する場合、この監視情報画面52aを表示画面記憶部331から消去し、待受け画面51をTA表示部36に表示する。一方、表示処理部3221は、複数の監視情報画面52aが存在する場合、この監視情報画面52aを表示画面記憶部331から消去し、残余の監視情報画面52aで、TA表示部36に表示された場合の上下方向に時系列に連結することでプレーンに形成して表示画面記憶部331し、所定の監視情報画面52aをTA表示部36に表示する。例えば、この消去した監視情報画面52aに時間的に直近する監視情報画面52a(この消去した監視情報画面52aを形成した直後に受信したイベント通報通信信号にかかる監視情報画面52a、または、消去した監視情報画面52aを形成する直前に受信したイベント通報通信信号にかかる監視情報画面52a)がTA表示部36に表示される。また例えば、残余の監視情報画面52aの中で最も過去に受信したイベント通報通信信号にかかる監視情報画面52aがTA表示部36に表示される。また例えば、残余の監視情報画面52aの中で最新に受信したイベント通報通信信号にかかる監視情報画面52aがTA表示部36に表示される。そして、表示処理部3221は、当該携帯端末装置TAにログインしている監視者(ユーザ)が、この消去した監視情報画面52aの被監視者Obに対し例えば看護等の前記対応を実行する意思(対応意思)があり、その前記対応意思を受け付けた旨を通知するための通信信号(対応通知通信信号)を、管理サーバ装置SVへ送信する。この対応通知通信信号には、前記対応意思を受け付けたことを表す情報(対応意思受付情報)、前記対応の対象を表す情報として、この消去した監視情報画面52aの監視情報に対応するセンサID、および、前記対応を実行する主体を表す情報として、当該携帯端末装置TAの端末ID等が収容される。前記端末IDは、TA記憶部33から取得される。
また例えば、携帯端末装置TAは、TA制御処理部32によって、TA入力部35およびTA表示部36を備えて構成される前記タッチパネルに対し所定の方向に沿って行われる「フリック」の入力操作を受け付けると、表示処理部3221によって、フリック元に表示されている別監視情報画面表示531に対応する監視情報画面52の表示へ移行して表示する。前記「フリック」は、前記切換指示入力の一例に対応する。この別監視情報画面表示531(531a、531b)は、TA表示部36に表示されている監視情報画面52a−Aの他に監視情報画面52a−Bが存在していることを表す表示であり、例えば、本実施形態では、図11に示すように、三角マーク(△531a、▽531b)等である。例えば、TA表示部36の表示画面において、上から下へ「フリック」すると、フリック元に表示されている別監視情報画面表示531に対応する監視情報画面52a−Bの表示へ、表示中の監視情報画面等52a−Aから移行して監視情報画面52a−Bが表示される。より詳しくは、例えば、図11に示すように、複数のイベント通報通信信号が受信され、これらに対応した複数の監視情報画面52aが存在する場合において、表示処理部3221は、第1の監視情報画面52a−t2より前の時刻に関する第2の監視情報画面52a−t1がある場合には、第1の監視情報画面52a−t2と第2の監視情報画面52a−t1とを時系列に関係付けて表示画面記憶部331に記憶し、第1の監視情報画面52a−t2より後の時刻に関する第3の監視情報画面52a−t3がある場合には、第1の監視情報画面52a−t2と第3の監視情報画面52a−t3とを時系列に関係付けて表示画面記憶部331に記憶する。そして、表示処理部3221は、第1の監視情報画面52a−t2をTA表示部36に表示している際に、第2の監視情報画面52a−t1の存在を表す第1別監視情報画面表示531aを、第1の監視情報画面52a−t2における一方端(図11に示す例では上方端)に表示し、第3の監視情報画面52a−t3の存在を表す第2別監視情報画面表示531bを、第1の監視情報画面52a−t2における他方端(図11に示す例では下方端)に表示し、「フリック」の入力操作を受け付けると、フリック元に表示されている別監視情報画面表示531(531a、531b)に対応する監視情報画面52aの表示へ移行して表示する。より詳しくは、前記タッチパネルに対し下から上に向かう一方方向に沿って行われる第1フリックが行われると、表示処理部3221は、TA表示部36に表示される第1の監視情報画面52a−t2を、古い方から新しい方へ向かう順方向で切り換えるべく、第3の監視情報画面52a−t3に切り換えてTA表示部36に表示し、一方、前記一方方向の逆方向である、前記タッチパネルに対し上から下に向かう他方方向に沿って行われる第2フリックが行われると、表示処理部3221は、TA表示部36に表示される第1の監視情報画面52a−t2を、新しい方から古い方へ向かう逆方向で切り換えるべく、第2の監視情報画面52a−t1に切り換えてTA表示部36に表示する。このように本実施形態では、複数の監視情報画面52aが時系列に関係付けて表示画面記憶部331に記憶されているので、いわゆるフリック操作で、複数の検知結果を古い方から新しい方へ向かう順方向または新しい方から古い方へ向かう逆方向で順次にTA表示部36に表示できる。
また、一例では、上述した図6に示す場合では、新着監視情報表示532を含む過去の監視情報画面52a−T4が携帯端末装置TAのTA表示部36に表示されている場合に、この新着監視情報表示532にかかる最新の監視情報画面52a−T0を表示すべく、前記タッチパネルに対し下から上に向かう一方方向に沿って行われる第1フリックが行われる。この第1フリックが行われると、既表示の過去の監視情報画面52a−T4から、過去の監視情報画面52a−T3、過去の監視情報画面52a−T2および過去の監視情報画面52a−T1それぞれに、古い方から新しい方へ向かう順方向で順次に切り換えられ、その後に、最新の監視情報画面52a−T0がTA表示部36に表示され、そして、新着監視情報表示532がTA表示部36から消去される。このように既表示の過去の監視情報画面52a−T4から最新の監視情報画面52a−T0までの間において、既に受信している複数のイベント通報通信信号にかかる複数の監視情報画面52a−T3〜52a−T1全てを表示した後に、この新たに受信したイベント通報通信信号の最新の監視情報画面52a−T0がTA表示部36に表示される。
次に、被監視者監視システムMSにおける、携帯端末装置TAにおける画面表示消去の動作について、説明する。
図7(A)において、管理サーバ装置SVは、SV制御部221によって、SV通信IF部21で自機宛の通信信号を受信すると(S31)、SV監視処理部222によって、この受信した通信信号の種別を判定する(S32)。この判定の結果、管理サーバ装置SVは、前記受信した通信信号が対応通知通信信号である場合(対応通知)には処理S33を実行し、前記受信した通信信号が対応通知通信信号ではない場合(その他)には処理S34を実行する。
この処理S33では、管理サーバ装置SVは、SV監視処理部222によって、前記受信した対応通知通信信号に収容されたセンサIDをセンサIDフィールド51−SVに登録しているレコードにおける、対応フィールド56−SVにフラグ「1」を登録し、前記処理S31で受信した対応通知通信信号によって対応意思を受け付けた被監視者Obの監視情報を表示させないための通信信号である対応不要通知通信信号をSV通信IF部21を介して同報通信で送信し、この画面表示消去の動作を終了する。前記対応不要通知通信信号には、消去対象の監視情報画面52a(52b)を特定するために、前記処理S31で受信した対応通知通信信号に収容されたセンサID、前記センサIDに対応したセンサ装置SUに関わる監視情報画面52a(52b)の消去を指示(指令、命令)する旨を表す情報(コマンド、監視情報画面消去指示情報、監視情報画面消去コマンド)、および、当該監視情報画面消去通信信号を受信した端末装置SP、TAにおける対応フィールド56−SVにフラグ「1」を登録させるために、対応意思受付情報等が収容される。
この処理S34では、管理サーバ装置SVは、SV制御処理部22によって、前記受信した通信信号に応じた適宜な処理を実行し、この画面表示消去の動作を終了する。
この対応不要通知通信信号を受信した携帯端末装置TAは、次のように動作する。
図5の処理S26の一例として、携帯端末装置TAは、TA監視処理部322によって、この受信した通信信号の種別を判定する(S41)。この判定の結果、携帯端末装置TAは、前記受信した通信信号が対応不要通知通信信号である場合(対応不要)には処理S42を実行し、前記受信した通信信号が対応不要通知通信信号ではない場合(その他)には処理S43を実行する。
この処理S42では、携帯端末装置TAは、まず、TA監視処理部322によって、前記受信した対応不要通知通信信号に収容されているセンサIDのセンサ装置SUに関わる監視情報画面52a(52b)が存在するか否かを判定する。この判定の結果、監視情報画面52a(52b)が存在しない場合には、TA監視処理部322は、この画面表示消去の動作を終了する。一方、前記判定の結果、監視情報画面52a(52b)が存在する場合には、TA監視処理部322は、前記受信した対応不要通知通信信号に収容されているセンサIDをセンサIDフィールド51−TAに登録しているレコードにおける、対応フィールド56−TAにフラグ「1」を登録し、前記受信した対応不要通知通信信号にかかる被監視者Obの監視情報をTA表示部36に表示しない。より詳しくは、表示処理部3221は、上述した「対応する」ボタン524の入力操作を受け付けた場合と同様に、前記受信した対応不要通知通信信号に収容されているセンサIDのセンサ装置SUに関わる監視情報画面52a(52b)をTA記憶部33の表示画面記憶部331から消去することで、この被監視者Obの監視情報をTA表示部36に表示しない。なお、表示画面記憶部331が複数の監視情報画面52aを記憶している場合には、この監視情報画面52a(52b)の消去によって、この消去された監視情報画面52a(52b)の前後に形成されている監視情報画面52aが連結される。これによって「対応する」ボタン524を受け付けた監視情報画面52a(52b)が、各携帯端末装置TAにおいて、消去され、この対応不要通知通信信号にかかる被監視者Obの監視情報がTA表示部36に表示されない。そして、表示処理部3221は、この画面表示消去の動作を終了する。
この処理S43では、携帯端末装置TAは、TA制御処理部32によって、前記受信した通信信号に応じた適宜な処理を実行し、この画面表示消去の動作を終了する。
以上説明したように、本実施形態における被監視者監視システムMS、前記表示装置の一例である端末装置SP、TAおよびこれに実装された方法では、センサ装置SUが被監視者Obにおける所定の行動を検知すると、センサ装置SUから前記中央処理装置の一例である管理サーバ装置SVを介して検知結果の通報が例えば携帯端末装置TAで新たに受信される。この際に、表示処理部3221は、TA表示部36に表示されている既存の表示内容を維持し、この新たに受信した前記検知結果の存在を表す符号の一例として前記新着監視情報表示532をTA表示部36にさらに表示し、TA入力部で切換指示入力の一例である前記「フリック」を受け付けた場合に前記新たに受信した検知結果をTA表示部36に表示する。したがって、既存の表示内容が前記新たに受信した検知結果に対し優先的にTA表示部36に表示されるので、上記被監視者監視システムMS、端末装置SP、TAおよび上記方法では、既通知にかかる患者等に対する対応(対処、応対)をより確実に促すことができる。また、このように既存の表示内容が維持されても、前記新たに受信した前記検知結果の存在を表す前記新着監視情報表示532がTA表示部36にさらに表示されるので、例えば監視者等のユーザは、前記新たに受信した前記検知結果の存在を認識できる。
被監視者監視システムMSでは、被監視者Obに所定の状況が生じた場合に監視者に被監視者Obに対する対応(対処、応対)を促すことを1つの目的として、被監視者Obにおける所定の行動が検知および通報され、その表示が実行されている。上記被監視者監視システムMS、端末装置SP、TAおよび上記方法では、例えばTA入力部35から前記「対応する」ボタン524の入力操作によって前記対応意思を受け付けた場合に、表示処理部3221が上述のように動作するので、前記目的の達成によって表示の必要のない、前記対応意思を受け付けた被監視者Obの検知結果をTA表示部36に表示しないようにできる。
上記被監視者監視システムMS、端末装置SP、TAおよび上記方法では、前記対応通知通信信号が送信され、対応不要通知通信信号が受信されるので、複数の携帯端末装置TAのうちの少なくともいずれかにおけるTA入力部35から前記「対応する」ボタン524の入力操作によって前記対応意思を受け付けると、複数の端末装置SP、TA全てで、前記目的の達成によって表示の必要のない、前記対応意思を受け付けた被監視者Obの検知結果をTA表示部36に表示しないようにでき、このような検知結果の非表示に関し、前記複数の端末装置SP、TAを連携(同期)できる。
なお、上述の実施形態において、複数のイベント通報通信信号を受信し、前記対応意思を受け付けていない未対応の複数の監視情報画面52aが存在する場合に、端末装置SP、TAは、表示中の監視情報画面52aを含む前記複数の監視情報画面52aにおける総数(総件数)、あるいは、表示中の監視情報画面52aを除く前記複数の監視情報画面52aにおける総数(待機件数)を表示するように構成されても良い。例えば、携帯端末装置TAは、表示処理部3221によって、表示中の監視情報画面52aに対し第1別監視情報画面表示531a側に連結されている監視情報画面52aの待機件数を前記第1別監視情報画面表示531aに近接してTA表示部36に表示し、前記表示中の監視情報画面52aに対し第2別監視情報画面表示531b側に連結されている監視情報画面52aの待機件数を前記第2別監視情報画面表示531bに近接してTA表示部36に表示する。一例では、図6に示す例では、表示処理部3221は、待機件数「4」を前記第2別監視情報画面表示531bに近接してTA表示部36に表示する。
また、上述の実施形態では、センサ装置SU(センサID)と監視情報画面52aとは、1対1で対応し、同一のセンサ装置SU(センサID)から通報されたイベント通報通信信号にかかる監視情報画面52aは、イベント通報通信信号の受信に応じて更新されることで、1つであったが、イベント通報通信信号の受信ごとに監視情報画面52aが作成され、時系列でプレーンに形成され、表示画面記憶部331に記憶されても良い。この場合、上述の処理S16および処理S18が省略され、処理S16から処理S17を介して処理S19が実行される。
図12は、実施形態の被監視者監視システムの携帯端末装置における、表示画面記憶部の第2の記憶態様を説明するための図である。図13は、実施形態の被監視者監視システムの携帯端末装置における、表示画面記憶部の第3の記憶態様を説明するための図である。
このような場合に、複数の監視情報画面52aは、単にイベント時刻順(または受信時刻順)に時系列で連結されてプレーンを形成し、表示画面記憶部331に記憶され、TA入力部35で受け付けた前記切換指示(上述の例では「フリック」)に応じて、この時系列順にTA表示部36に表示されても良いが、プレーンの形成方法およびその表示方法は、これに限定されるものではなく、適宜に変形できる。
例えば、図12に示すように、表示処理部3221は、管理サーバ装置SVを介して複数のセンサ装置SUそれぞれからイベント通報通信信号によって監視情報の通報を受信している場合、これら複数の監視情報それぞれに基づく複数の監視情報画面52aを、センサIDに基づいてセンサ装置SUごとにグループ化し、これら複数の監視情報画面52aをグループGrごとに連結してさらに各グループGrを連結してプレーンPLbを形成し、表示画面記憶部331に記憶し、TA入力部35で受け付けた前記切換指示(上述の例では「フリック」)に応じて、グループGrごとに順次にTA表示部36に表示しても良い。そして、好ましくは、各グループGr内において、複数の監視情報画面52aは、時系列で連結される。これによれば、複数の監視情報をセンサ装置SUごとに順次にTA表示部36に表示するので、センサ装置SUで監視されている被監視者Obごとに監視情報を参照できる。
図12に示す例では、複数の監視情報画面52a−T1k、・・・、52a−T14〜52a−T10を備えて構成され表示画面記憶部331に記憶されるプレーンPLbは、第1センサ装置SU−1から管理サーバ装置SVを介して通報された複数のイベント通報通信信号にかかる複数の監視情報画面52a−T1k、・・・、52a−T12、52a−T10を備えて構成される第1グループGr1と、第2センサ装置SU−2から管理サーバ装置SVを介して通報された複数のイベント通報通信信号にかかる複数の監視情報画面52a−T13、52a−T11を備えて構成される第2グループGr2と、第3センサ装置SU−3から管理サーバ装置SVを介して通報されたイベント通報通信信号にかかる監視情報画面52a−T14を備えて構成される第3グループGr3とを互いに前記所定の序列(例えばセンサ装置SUに予め割り当てられた番号順等)で連結して形成されている。そして、各グループGr1〜Gr3内それぞれでは、監視情報画面52aは、時系列で互いに連結されている。なお、過去<時刻T1k<・・・<時刻T14<時刻T13<時刻T12<時刻T11<時刻T10<現在の時系列である。そして、表示処理部3221は、TA通信IF部31を介してイベント通報通信信号の通報を新たに受信した場合、TA表示部36に表示されている既存の表示内容を維持し、この既存の表示内容に前記新着監視情報表示532をさらに表示する。図12に示す例では、第1センサ装置SU−1における過去の時刻T12にかかる監視情報画面52a−T12がTA表示部36に表示されている際に、第1センサ装置SU−1から管理サーバ装置SVを介してイベント通報通信信号が新たに受信されると、表示処理部3221は、この新たに受信したイベント通報通信信号にかかる最新の監視情報画面52a−T10を、第1グループGr1内で、センサ装置SU−1にかかる既存の監視情報画面52a−T1k、・・・、52a−T12に対し時系列で連結してプレーンPLbを形成し、表示画面記憶部331に記憶し、既存表示の監視情報画面52a−T12の表示を維持し、そして、この監視情報画面52a−T12に前記新着監視情報表示532をさらに表示する。
また例えば、図13に示すように、表示処理部3221は、管理サーバ装置SVを介して複数のイベント通報通信信号によって複数の監視情報の通報を受信している場合、これら複数の監視情報それぞれに基づく複数の監視情報画面52aを、前記所定の行動の種別に応じて予め設定された重要度ごとにグループ化し、これら複数の監視情報画面52aをグループGrごとに連結してさらに各グループGrを連結してプレーンPLbを形成し、表示画面記憶部331に記憶し、TA入力部35で受け付けた前記切換指示(上述の例では「フリック」)に応じて、グループGrごとに順次にTA表示部36に表示しても良い。そして、好ましくは、各グループGr内において、複数の監視情報画面52aは、時系列で連結される。前記重要度は、監視情報の重要性を表す指標であり、上述のように、前記所定の行動の種別に応じて予め設定される。この行動の種別と重要度の値との対応関係は、例えば、管理サーバ装置SVのSV記憶部23に予め記憶され、ログインの際に、管理サーバ装置SVから携帯端末装置TAへ送信され、予め携帯端末装置TAのTA記憶部33に記憶される。この対応関係は、一例では、転倒および転落それぞれに最重要の重要度1を設定し、離床に、重要度1の次に重要な重要度2を設定し、そして、起床に、重要度2の次に重要な重要度3を設定することで、構成される(最重要;重要度1>重要度2>重要度3)。これによれば、複数の監視情報を重要度ごとに順次にTA表示部36に表示するので、重要度ごとに監視情報を参照できる。
図13に示す例では、複数の監視情報画面52a−T2k、・・・、52a−T24〜52a−T20を備えて構成され表示画面記憶部331に記憶されるプレーンPLcは、センサ装置SUから管理サーバ装置SVを介して通報された複数のイベント通報通信信号にかかる重要度1の複数の監視情報画面52a−T2k、・・・、52a−T22、52a−T20を備えて構成される第1グループGr11と、センサ装置SUから管理サーバ装置SVを介して通報された複数のイベント通報通信信号にかかる重要度2の複数の監視情報画面52a−T23、52a−T21を備えて構成される第2グループGr12と、センサ装置SUから管理サーバ装置SVを介して通報されたイベント通報通信信号にかかる重要度3の監視情報画面52a−T24を備えて構成される第3グループGr13とを互いに前記所定の序列(例えば重要度順等)で連結して形成されている。そして、各グループGr11〜Gr13内それぞれでは、監視情報画面52aは、時系列で互いに連結されている。なお、過去<時刻T2k<・・・<時刻T24<時刻T23<時刻T22<時刻T21<時刻T20<現在の時系列である。そして、表示処理部3221は、TA通信IF部31を介してイベント通報通信信号の通報を新たに受信した場合、TA表示部36に表示されている既存の表示内容を維持し、この既存の表示内容に前記新着監視情報表示532をさらに表示する。図13に示す例では、重要度1における過去の時刻T22にかかる監視情報画面52a−T22がTA表示部36に表示されている際に、センサ装置SUから管理サーバ装置SVを介してイベント通報通信信号が新たに受信されると、表示処理部3221は、この新たに受信したイベント通報通信信号にかかる重要度1の最新の監視情報画面52a−T20を、第1グループGr11内で、重要度1にかかる既存の監視情報画面52a−T2k、・・・、52a−T22に対し時系列で連結してプレーンPLcを形成し、表示画面記憶部331に記憶し、既存表示の監視情報画面52a−T22の表示を維持し、そして、この監視情報画面52a−T22に前記新着監視情報表示532をさらに表示する。
また例えば、これら各グループ化が混在されても良い。例えば、複数の監視情報画面52aが先ずセンサ装置SUごとにグループ化され、次に、これら各グループ内それぞれにおいて、重要度ごとにグループ化される。また例えば、複数の監視情報画面52aが先ず重要度ごとにグループ化され、次に、これら各グループ内それぞれにおいて、センサ装置SUごとにグループ化される。
本明細書は、上記のように様々な態様の技術を開示しているが、そのうち主な技術を以下に纏める。
一態様にかかる表示装置は、被監視者における所定の行動を検知して通報するセンサ装置と、所定の情報を表示する表示装置と、前記センサ装置および前記表示装置それぞれと通信可能に接続され、前記センサ装置で検知した検知結果の通報を前記センサ装置から受信して前記表示装置へ前記検知結果を通報する中央処理装置とを備える被監視者監視システムの前記表示装置であって、通信を行う通信部と、表示を行う表示部と、前記表示部に表示されている表示内容を切り換える切換指示入力を受け付ける入力部と、前記中央処理装置から通報された前記検知結果を前記表示部に表示する表示処理部とを備え、前記表示処理部は、前記通信部を介して前記検知結果の通報を新たに受信した場合、前記表示部に表示されている既存の表示内容を維持し、前記新たに受信した前記検知結果の存在を表す符号を前記表示部にさらに表示し、前記入力部で前記切換指示入力を受け付けた場合に、前記新たに受信した前記検知結果を前記表示部に表示する。好ましくは、上述の表示装置において、前記表示処理部は、前記通信部を介して前記検知結果の通報を新たに受信した場合、前記表示部に表示されている既存の表示内容を維持し、前記新たに受信した前記検知結果の存在を表す符号を前記表示部にさらに表示し、前記入力部で前記切換指示入力を受け付けた場合に、前記既存の表示内容から前記新たに受信した前記検知結果の間における全ての検知結果を表示した後に、前記新たに受信した前記検知結果を前記表示部に表示する。
このような表示装置は、センサ装置が被監視者における所定の行動を検知すると、センサ装置から中央処理装置を介して検知結果の通報を新たに受信する。この際に、表示処理部は、表示部に表示されている既存の表示内容を維持し、前記新たに受信した前記検知結果の存在を表す符号を前記表示部にさらに表示し、入力部で切換指示入力を受け付けた場合に前記新たに受信した検知結果を前記表示部に表示する。したがって、既存の表示内容が前記新たに受信した検知結果に対し優先的に表示部に表示されるので、上記表示装置は、既通知にかかる患者等に対する対応(対処、応対)をより確実に促すことができる。また、このように既存の表示内容が維持されても、前記新たに受信した前記検知結果の存在を表す符号が前記表示部にさらに表示されるので、例えば監視者等のユーザは、前記新たに受信した前記検知結果の存在を認識できる。
他の一態様では、これら上述の表示装置において、前記入力部は、前記被監視者に対し実際に対応する意思がある旨を示す監視者の対応意思入力をさらに受け付け、前記表示処理部は、前記入力部で前記対応意思入力を受け付けた場合に、前記対応意思を受け付けた被監視者の検知結果を前記表示部に表示しない。
被監視者監視システムでは、被監視者に所定の状況が生じた場合に監視者に被監視者に対する対応(対処、応対)を促すことを1つの目的として、被監視者における所定の行動が検知および通報され、その表示が実行されている。上記表示装置では、入力部で対応意思入力を受け付けた場合に、前記目的の達成によって表示の必要のない、前記対応意思入力を受け付けた被監視者の検知結果を表示部に表示しないようにできる。
他の一態様では、これら上述の表示装置において、前記入力部は、前記被監視者に対し実際に対応する意思がある旨の対応意思入力をさらに受け付け、前記表示処理部は、前記入力部で前記対応意思入力を受け付けた場合に、前記被監視者に対し前記対応意思入力を受け付けた旨を通知するための対応通知通信信号を前記通信部から前記中央処理装置へ送信し、対応意思を受け付けた被監視者の検知結果を表示させないための対応不要通知通信信号を受信した場合に、前記受信した対応不要通知通信信号にかかる被監視者の検知結果を前記表示部に表示しない。
このような表示装置は、対応通知通信信号を送信し、対応不要通知通信信号を受信するので、複数の表示装置のうちの少なくともいずれかにおける入力部で対応意思入力を受け付けると、前記複数の表示装置全てで、前記目的の達成によって表示の必要のない、前記対応意思入力を受け付けた被監視者の検知結果を表示部に表示しないようにでき、このような検知結果の非表示に関し、前記複数の表示装置を連携(同期)できる。
他の一態様では、これら上述の表示装置において、前記表示部および前記入力部は、タッチパネルを構成し、前記切換指示入力は、前記タッチパネルに対し一方方向に沿って行われる第1フリックおよび前記タッチパネルに対し前記一方方向の逆方向である他方方向(前記一方方向に対向する他方方向)に沿って行われる第2フリックであり、前記表示処理部は、前記タッチパネルに対し前記第1フリックが行われた場合に、前記表示部に表示される前記検知結果を古い方から新しい方へ向かう順方向で切り換えて前記表示部に表示し、前記タッチパネルに対し前記第2フリックが行われた場合に、前記表示部に表示される前記検知結果を前記新しい方から前記古い方へ向かう逆方向で切り換えて前記表示部に表示する。
このような表示装置は、いわゆるフリック操作で、複数の検知結果を古い方から新しい方へ向かう順方向または新しい方から古い方へ向かう逆方向で順次に表示部に表示できる。
他の一態様では、これら上述の表示装置において、前記表示処理部は、前記中央処理装置を介して複数のセンサ装置それぞれから前記検知結果の通報を受信し、前記複数の検知結果をセンサ装置ごとにグループ化し、前記複数の検知結果をグループごとに順次に前記表示部に表示する。
このような表示装置は、複数の検知結果をセンサ装置ごとに順次に表示部に表示するので、センサ装置で監視されている被監視者ごとに検知結果を参照できる。
他の一態様では、これら上述の表示装置において、前記表示処理部は、前記中央処理装置を介して複数の検知結果の通報を受信し、前記複数の検知結果を、前記所定の行動の種別に応じて予め設定された重要度ごとにグループ化し、前記複数の検知結果をグループごとに順次に前記表示部に表示する。
このような表示装置は、複数の検知結果を重要度ごとに順次に表示部に表示するので、重要度ごとに検知結果を参照できる。
他の一態様にかかる表示方法は、被監視者における所定の行動を検知して通報するセンサ装置と、所定の情報を表示する表示装置と、前記センサ装置および前記表示装置それぞれと通信可能に接続され、前記センサ装置で検知した検知結果の通報を前記センサ装置から受信して前記表示装置へ前記検知結果を通報する中央処理装置とを備える被監視者監視システムの表示方法であって、通信部で通信を行う通信工程と、表示部に表示を行う表示工程と、前記表示部に表示されている表示内容を切り換える切換指示入力を入力部で受け付ける入力工程と、前記中央処理装置から通報された前記検知結果を前記表示部に表示する表示処理工程とを備え、前記表示処理工程は、前記通信部を介して前記検知結果の通報を新たに受信した場合、前記表示部に表示されている既存の表示内容を維持し、前記新たに受信した前記検知結果の存在を表す符号を前記表示部にさらに表示し、前記入力部で前記切換指示入力を受け付けた場合に、前記新たに受信した前記検知結果を前記表示部に表示する。
このような表示方法は、センサ装置が被監視者における所定の行動を検知すると、センサ装置から中央処理装置を介して検知結果の通報を新たに受信する。この際に、表示処理工程は、表示部に表示されている既存の表示内容を維持し、前記新たに受信した前記検知結果の存在を表す符号を前記表示部にさらに表示し、入力部で切換指示入力を受け付けた場合に前記新たに受信した検知結果を前記表示部に表示する。したがって、既存の表示内容が前記新たに受信した検知結果に対し優先的に表示部に表示されるので、上記表示方法は、既通知にかかる患者等に対する対応(対処、応対)をより確実に促すことができる。また、このように既存の表示内容が維持されても、前記新たに受信した前記検知結果の存在を表す符号が前記表示部にさらに表示されるので、例えば監視者等のユーザは、前記新たに受信した前記検知結果の存在を認識できる。
他の一態様にかかる被監視者監視システムは、被監視者における所定の行動を検知して通報するセンサ装置と、所定の情報を表示する表示装置と、前記センサ装置および前記表示装置それぞれと通信可能に接続され、前記センサ装置で検知した検知結果の通報を前記センサ装置から受信して前記表示装置へ前記検知結果を通報する中央処理装置とを備える被監視者監視システムであって、前記表示装置は、これら上述のいずれかの表示装置である。
このような被監視者監視システムは、これら上述のいずれかの表示装置を備えるので、既通知にかかる患者等に対する対応(対処、応対)をより確実に促すことができる。
この出願は、2015年8月10日に出願された日本国特許出願特願2015−158154を基礎とするものであり、その内容は、本願に含まれるものである。
本発明を表現するために、上述において図面を参照しながら実施形態を通して本発明を適切且つ十分に説明したが、当業者であれば上述の実施形態を変更および/または改良することは容易に為し得ることであると認識すべきである。したがって、当業者が実施する変更形態または改良形態が、請求の範囲に記載された請求項の権利範囲を離脱するレベルのものでない限り、当該変更形態または当該改良形態は、当該請求項の権利範囲に包括されると解釈される。