JPWO2017130684A1 - 被監視者監視装置、該方法および該システム - Google Patents
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Abstract
本発明の被監視者監視装置、被監視者監視方法および被監視者監視システムでは、被監視者の行動が検知されその検知結果が端末装置へ報知され、ナースコールが受け付けられてそのナースコールが前記端末装置へ報知される。そして、前記検知結果が端末装置に報知される場合には被監視者の画像と共に前記検知結果が端末装置へ報知され、前記ナースコールが端末装置に報知される場合には被監視者Obの画像を伴わずに前記ナースコールが端末装置に報知される。
Description
本発明は、監視すべき監視対象である被監視者を監視する被監視者監視装置、被監視者監視方法および被監視者監視システムに関する。
我が国(日本)は、戦後の高度経済成長に伴う生活水準の向上、衛生環境の改善および医療水準の向上等によって、高齢化社会、より詳しくは、総人口に対する65歳以上の人口の割合である高齢化率が21%を超える超高齢化社会になっている。2005年では、総人口約1億2765万人に対し65歳以上の高齢者人口は、約2556万人であったのに対し、2020年では、総人口約1億2411万人に対し高齢者人口は、約3456万人となる予測もある。このような高齢化社会では、病気や怪我や高齢等による看護や介護を必要とする要看護者や要介護者(要看護者等)は、高齢化社会ではない通常の社会で生じる要看護者等よりもその増加が見込まれる。そして、我が国は、例えば2013年の合計特殊出生率が1.43という少子化社会でもある。そのため、高齢な要看護者等を高齢の家族(配偶者、子、兄弟)が介護する老老介護も起きて来ている。
要看護者等は、病院や、老人福祉施設(日本の法令では老人短期入所施設、養護老人ホームおよび特別養護老人ホーム等)等の施設に入所し、その看護や介護を受ける。このような施設では、要看護者等が、例えばベッドからの転落や歩行中の転倒等によって怪我を負ったり、ベッドから抜け出して徘徊したりするなどの事態が生じ得る。このような事態に対し、可及的速やかに対応する必要がある。このような事態を放置しておくとさらに重大な事態に発展してしまう可能性もある。このため、前記施設では、看護師や介護士等は、定期的に巡視することによってその安否や様子を確認している。
しかしながら、要看護者等の増加数に対し看護師等の増加数が追い付かずに、看護業界や介護業界では、慢性的に人手不足になっている。さらに、日勤の時間帯に較べ、準夜勤や夜勤の時間帯では、看護師や介護士等の人数が減るため、一人当たりの業務負荷が増大するので、前記業務負荷の軽減が要請される。また、前記老老介護の事態は、前記施設でも例外ではなく、高齢の要看護者等を高齢の看護師等がケアすることもしばしば見られる。一般に高齢になると体力が衰えるため、健康であっても若い看護師等に比し看護等の負担が重くなり、その動きや判断も遅くなる。
このような人手不足や看護師等の負担を軽減するため、看護業務や介護業務を補完する技術が求められている。このため、近年では、要看護者等の、監視すべき監視対象である被監視者を監視(モニタ)する被監視者監視技術が研究、開発されている。
このような技術の一つとして、例えば特許文献1に開示されたナースコールシステムがある。この特許文献1に開示されたナースコールシステムは、ベッドに設置されて患者が看護師を呼び出すためのナースコール子機と、ナースステーションに設置されて前記ナースコール子機による呼び出しに応答するためのナースコール親機とを有するナースコールシステムであって、ベッド上の患者をベッド上方から撮像するカメラと、前記カメラの撮像映像から、患者が上半身を起こした状態及び患者がベッド上から離れた状態のうち少なくとも一方の発生を判断して注意状態発生信号を出力する状態判断手段とを有し、前記ナースコール親機は、前記注意状態発生信号を受けて報知動作する報知手段を有する。そして、このナースコールシステムは、前記ナースコール子機からの呼び出しに応答するために看護師が携行する携帯端末と、前記注意状態発生信号を受けて、前記カメラの撮像映像を前記携帯端末に送信する通信制御手段とを有する。
一方、安否確認の点では、一人暮らしの独居者も前記要介護者等と同様であり、被監視対象者となる。
ところで、前記特許文献1に開示されたナースコールシステムのように、カメラの映像が端末に表示されると、看護師等の監視者は、要看護者等の被監視者の状況を視覚で把握できるため、便利である。しかしながら、ナースコールの場合にも映像を表示してしまうと、監視者は、習慣的につい映像を見てしまうため、被監視者が監視者を呼び出したいためにナースコールしているのにもかかわらず、監視者におけるナースコールの対応にタイムラグが生じてしまい、また、映像を見てしまうという監視者に不要な負担を掛けてしまう。
本発明は、上述の事情に鑑みて為された発明であり、その目的は、ナースコールの対応に、よりタイムラグが少なく、監視者の負担を、より軽減できる被監視者監視装置、被監視者監視方法および被監視者監視システムを提供することである。
本発明の被監視者監視装置、被監視者監視方法および被監視者監視システムでは、被監視者の行動が検知されその検知結果が端末装置へ報知され、ナースコールが受け付けられてそのナースコールが前記端末装置へ報知される。そして、前記検知結果が端末装置に報知される場合には被監視者の画像と共に前記検知結果が端末装置へ報知され、前記ナースコールが端末装置に報知される場合には被監視者Obの画像を伴わずに前記ナースコールが端末装置に報知される。
上記並びにその他の本発明の目的、特徴及び利点は、以下の詳細な記載と添付図面から明らかになるであろう。
以下、本発明にかかる実施の一形態を図面に基づいて説明する。なお、各図において同一の符号を付した構成は、同一の構成であることを示し、適宜、その説明を省略する。本明細書において、総称する場合には添え字を省略した参照符号で示し、個別の構成を指す場合には添え字を付した参照符号で示す。
実施形態における被監視者監視システムは、監視すべき(見守るべき)監視対象(見守り対象)である被監視者(見守り対象者)Obを監視するものである。この被監視者監視システムは、端末装置と、前記端末装置と通信可能に接続され、被監視者Obにおける所定の行動を検知して検知結果を前記端末装置へ報知し、ナースコールを受け付けて前記ナースコールを前記端末装置へ報知する被監視者監視装置とを備える。この実施形態における被監視者監視装置は、被監視者Obの画像を取得する画像取得部と、前記検知結果を前記端末装置へ報知する場合には前記被監視者Obの画像と共に前記検知結果を前記端末装置へ報知し、前記ナースコールを前記端末装置へ報知する場合には前記被監視者Obの画像を伴わずに前記ナースコールを前記端末装置へ報知する監視処理部とを備える。このような被監視者監視装置は、1個の装置で一体に構成されて良いが、本実施形態では、被監視者監視装置は、センサ装置と、前記センサ装置および前記端末装置それぞれと通信可能に接続される管理サーバ装置とを備えることで、2種類の各装置で別体に構成される。このセンサ装置は、被監視者Obにおける所定の行動を検知して検知結果を前記管理サーバ装置へ報知(送信)し、ナースコールを受け付けて前記ナースコールを前記管理サーバ装置へ報知(送信)する。前記管理サーバ装置は、前記検知結果の報知を前記センサ装置から受信すると前記検知結果を例えば前記センサ装置に対応付けられた所定の端末装置へ報知(再報知、再送信)し、前記ナースコールの報知を前記センサ装置から受信すると前記ナースコールを前記所定の端末装置へ報知(再報知、再送信)する。前記端末装置は、前記検知結果の報知を前記管理サーバ装置から受信すると前記検知結果を表示し、前記ナースコールの報知を前記管理サーバ装置から受信すると前記ナースコールを表示する。このような別体で構成される被監視者監視装置には、例えば、第1および第2態様の2態様がある。この第1態様の被監視者監視装置は、前記センサ装置が前記検知結果を前記管理サーバ装置を介して前記端末装置へ報知する場合には前記被監視者Obの画像と共に前記検知結果を前記端末装置へ報知し、前記ナースコールを前記管理サーバ装置を介して前記端末装置へ報知する場合には前記被監視者の画像を伴わずに前記ナースコールを前記端末装置へ報知する。前記第2態様の被監視者監視装置は、前記センサ装置が前記検知結果および前記ナースコールそれぞれを被監視者Obの画像を伴って報知し、前記管理サーバ装置が前記検知結果を前記端末装置へ報知する場合には前記被監視者の画像と共に前記検知結果を前記端末装置へ報知し、前記ナースコールを前記端末装置へ報知する場合には前記被監視者の画像を伴わずに前記ナースコールを前記端末装置へ報知する。このような第1態様の被監視者監視装置を備える被監視者監視システムを第1実施形態で以下に説明し、前記第2態様の被監視者監視装置を備える被監視者監視システムを第2実施形態で以下に説明する。なお、前記端末装置は、1種類の装置であって良いが、第1および第2実施形態では、前記端末装置は、固定端末装置と携帯端末装置との2種類の装置である。これら固定端末装置と携帯端末装置との主な相違は、固定端末装置が固定的に運用される一方、携帯端末装置が例えば看護師や介護士等の監視者(ユーザ)に携行されて運用される点であり、これら固定端末装置と携帯端末装置とは、略同様であるので、第1および第2実施形態では、携帯端末装置を主に説明する。
(第1実施形態)
図1は、実施形態における被監視者監視システムの構成を示す図である。図2は、第1実施形態の被監視者監視システムにおけるセンサ装置の構成を示す図である。図3は、第1実施形態の被監視者監視システムにおける管理サーバ装置の構成を示す図である。図4は、実施形態の被監視者監視システムにおける携帯端末装置の構成を示す図である。
図1は、実施形態における被監視者監視システムの構成を示す図である。図2は、第1実施形態の被監視者監視システムにおけるセンサ装置の構成を示す図である。図3は、第1実施形態の被監視者監視システムにおける管理サーバ装置の構成を示す図である。図4は、実施形態の被監視者監視システムにおける携帯端末装置の構成を示す図である。
この第1態様の被監視者監視装置を用いた第1実施形態における被監視者監視システムMSaは、より具体的には、例えば、図1に示すように、1または複数のセンサ装置SUa(SUa−1〜SUa−4)と、管理サーバ装置SVaと、固定端末装置SPと、1または複数の携帯端末装置TA(TA−1、TA−2)とを備え、これらは、有線や無線で、LAN(Local Area Network)、電話網およびデータ通信網等の網(ネットワーク、通信回線)NWを介して通信可能に接続される。ネットワークNWには、通信信号を中継する例えばリピーター、ブリッジ、ルーターおよびクロスコネクト等の中継機が備えられても良い。図1に示す例では、これら複数のセンサ装置SUa−1〜SUa−4、管理サーバ装置SVa、固定端末装置SPおよび複数の携帯端末装置TA−1、TA−2は、アクセスポイントAPを含む無線LAN(例えばIEEE802.11規格に従ったLAN等)NWによって互いに通信可能に接続されている。
被監視者監視システムMSaは、被監視者Obに応じて適宜な場所に配設される。被監視者(見守り対象者)Obは、例えば、病気や怪我等によって看護を必要とする者や、身体能力の低下等によって介護を必要とする者や、一人暮らしの独居者等である。特に、早期発見と早期対処とを可能にする観点から、被監視者Obは、例えば異常状態等の所定の不都合な事象がその者に生じた場合にその発見を必要としている者であることが好ましい。このため、被監視者監視システムMSaは、被監視者Obの種類に応じて、病院、老人福祉施設および住戸等の建物に好適に配設される。図1に示す例では、被監視者監視システムMSaは、複数の被監視者Obが入居する複数の居室RMや、ナースステーション等の複数の部屋を備える介護施設の建物に配設されている。
センサ装置SUaは、ネットワークNWを介して他の装置SVa、SP、TAと通信する通信機能等を備え、被監視者Obにおける所定の行動を検知して検知結果を管理サーバ装置SVaへ報知(送信)し、ナースコールを受け付けて前記ナースコールを管理サーバ装置SVaへ報知(送信)し、端末装置SP、TAとの間で音声通話を行い、そして、動画を含む画像を生成して端末装置SP、TAへ動画を配信する装置である。第1実施形態におけるセンサ装置SUaは、前記検知結果を管理サーバ装置SVaを介して所定の端末装置SP、TAへ報知する場合には被監視者Obの画像と共に前記検知結果を前記所定の端末装置SP、TAへ報知し、前記ナースコールを管理サーバ装置SVaを介して前記所定の端末装置SP、TAへ報知する場合には前記被監視者Obの画像を伴わずに前記ナースコールを前記所定の端末装置SP、TAへ報知する。このようなセンサ装置SUaは、例えば、図2に示すように、撮像部11と、センサ側音入出力部(SU音入出力部)12と、ナースコール受付操作部13と、センサ側制御処理部(SU制御処理部)14aと、センサ側通信インターフェース部(SU通信IF部)15と、センサ側記憶部(SU記憶部)16とを備える。
撮像部11は、SU制御処理部14aに接続され、SU制御処理部14aの制御に従って、画像(画像データ)を生成する装置である。前記画像には、静止画(静止画データ)および動画(動画データ)が含まれる。撮像部11は、監視すべき監視対象である被監視者Obが所在を予定している空間(所在空間、図1に示す例では配設場所の居室RM)を監視可能に配置され、前記所在空間を撮像対象としてその上方から撮像し、前記撮像対象を俯瞰した画像(画像データ)を生成し、前記撮像対象の画像(対象画像)をSU制御処理部14aへ出力する。好ましくは、被監視者Ob全体を撮像できる蓋然性が高いことから、撮像部11は、被監視者Obが横臥する寝具(例えばベッド等)における、被監視者Obの頭部が位置すると予定されている予め設定された頭部予定位置(通常、枕の配設位置)の直上から撮像対象を撮像できるように配設される。センサ装置SUaは、この撮像部11によって、被監視者Obを、被監視者Obの上方から撮像した画像、好ましくは前記頭部予定位置の直上から撮像した画像を取得する。
このような撮像部11は、可視光の画像を生成する装置であって良いが、比較的暗がりでも被監視者Obを監視できるように、本実施形態では、赤外線の画像を生成する装置である。このような撮像部11は、例えば、本実施形態では、撮像対象における赤外の光学像を所定の結像面上に結像する結像光学系、前記結像面に受光面を一致させて配置され、前記撮像対象における赤外の光学像を電気的な信号に変換するイメージセンサ、および、イメージセンサの出力を画像処理することで前記撮像対象における赤外の画像を表すデータである画像データを生成する画像処理部等を備えるデジタル赤外線カメラである。撮像部11の前記結像光学系は、本実施形態では、その配設された居室RM全体を撮像できる画角を持つ広角な光学系(いわゆる広角レンズ(魚眼レンズを含む))であることが好ましい。
SU音入出力部12は、音を入出力する回路である。すなわち、SU音入出力部12は、SU制御処理部14aに接続され、外部の音を取得してセンサ装置SUaに入力するための回路であって、SU制御処理部14aの制御に従って音を表す電気信号(音データ)に応じた音を生成して出力するための回路である。SU音入出力部12は、例えば、音の音響振動を電気信号(音データ)に変換するマイクロホン等と、音の電気信号(音データ)を音の音響振動に変換するスピーカ等とを備えて構成される。SU音入出力部12は、外部の音を表す電気信号(音データ)をSU制御処理部14aへ出力し、また、SU制御処理部14aから入力された電気信号(音データ)を音の音響振動に変換して出力する。
ナースコール受付操作部13は、SU制御処理部14aに接続され、ナースコールを当該センサ装置SUaに入力するための例えば押しボタン式スイッチ等のスイッチ回路である。なお、ナースコール受付操作部13は、有線でSU制御処理部14aに接続されて良く、また、例えばBluetooth(登録商標)規格等の近距離無線通信でSU制御処理部14aに接続されて良い。
SU通信IF部15は、SU制御処理部14aに接続され、SU制御処理部14aの制御に従って通信を行うための通信回路である。SU通信IF部15は、SU制御処理部14aから入力された転送すべきデータを収容した通信信号を、この被監視者監視システムMSaのネットワークNWで用いられる通信プロトコルに従って生成し、この生成した通信信号をネットワークNWを介して他の装置SVa、SP、TAへ送信する。SU通信IF部15は、ネットワークNWを介して他の装置SVa、SP、TAから通信信号を受信し、この受信した通信信号からデータを取り出し、この取り出したデータをSU制御処理部14aが処理可能な形式のデータに変換してSU制御処理部14aへ出力する。SU通信IF部15は、例えば、IEEE802.11規格等に従った通信インターフェース回路を備えて構成される。
SU記憶部16は、SU制御処理部14aに接続され、SU制御処理部14aの制御に従って、各種の所定のプログラムおよび各種の所定のデータを記憶する回路である。前記各種の所定のプログラムには、例えば、センサ装置SUaの各部を当該各部の機能に応じてそれぞれ制御するSU制御プログラムや、被監視者Obにおける所定の行動を検知して検知結果を管理サーバ装置SVaを介して所定の端末装置SP、TAへ報知し、ナースコールを受け付けて前記ナースコールを管理サーバ装置SVaを介して前記所定の端末装置SP、TAへ報知するSU監視処理プログラムや、SU音入出力部12等を用いることで端末装置SP、TAとの間で音声通話を行うSU通話処理プログラムや、撮像部11で生成した動画を、その動画を要求した端末装置SP、TAへストリーミングで配信するSUストリーミング処理プログラム等の制御処理プログラムが含まれる。前記各種の所定のデータには、自機の、センサ装置SUaを特定し識別するための識別子であるセンサ装置識別子(センサID)、および、管理サーバ装置SVaの通信アドレス等の、各プログラムを実行する上で必要なデータ等が含まれる。SU記憶部16は、例えば不揮発性の記憶素子であるROM(Read Only Memory)や書き換え可能な不揮発性の記憶素子であるEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)等を備える。そして、SU記憶部16は、前記所定のプログラムの実行中に生じるデータ等を記憶するいわゆるSU制御処理部14aのワーキングメモリとなるRAM(Random Access Memory)等を含む。
SU制御処理部14aは、センサ装置SUaの各部を当該各部の機能に応じてそれぞれ制御し、被監視者Obにおける所定の行動を検知してその検知結果を管理サーバ装置SVaへ報知(送信)し、ナースコールを受け付けてそのナースコールを管理サーバ装置SVaへ報知(送信)し、端末装置SP、TAとの間で音声通話を行い、そして、動画を含む画像を生成して端末装置SP、TAへ動画を配信するための回路である。SU制御処理部14aは、例えば、CPU(Central Processing Unit)およびその周辺回路を備えて構成される。SU制御処理部14aは、前記制御処理プログラムが実行されることによって、センサ側制御部(SU制御部)141、センサ側監視処理部(SU監視処理部)142a、センサ側通話処理部(SU通話処理部)143およびセンサ側ストリーミング処理部(SUストリーミング処理部)144を機能的に備える。
SU制御部141は、センサ装置SUの各部を当該各部の機能に応じてそれぞれ制御し、センサ装置SUの全体制御を司るものである。
SU監視処理部142aは、被監視者Obにおける所定の行動を検知して検知結果を管理サーバ装置SVaを介して所定の端末装置SP、TAへ報知し、ナースコールを受け付けて前記ナースコールを管理サーバ装置SVaを介して前記所定の端末装置SP、TAへ報知するものである。本実施形態では、SU監視処理部142aは、前記検知結果を管理サーバ装置SVaを介して前記所定の端末装置SP、TAへ報知する場合には被監視者Obの画像と共に前記検知結果を前記所定の端末装置SP、TAへ報知し、前記ナースコールを管理サーバ装置SVaを介して前記所定の端末装置SP、TAへ報知する場合には前記被監視者Obの画像を伴わずに前記ナースコールを前記所定の端末装置SP、TAへ報知する。SU監視処理部142aは、前記ナースコールを前記所定の端末装置SP、TAへ報知する場合には、前記所定の端末装置SP、TAに予め記憶され前記ナースコールを受け付けた旨を表す後述のナースコール受付画面を前記所定の端末装置SP、TAに表示させる命令(コマンド)を収容した通信信号(第1ナースコール通知通信信号)を前記ナースコールの報知として前記所定の端末装置SP、TAへ送信する。
より具体的には、前記所定の行動は、予め設定されており、本実施形態では、例えば、被監視者Obが起きた起床、被監視者Obが寝具から離れた離床、被監視者Obが寝具から落ちた転落、および、被監視者Obが倒れた転倒の4つの行動である。SU監視処理部142aは、例えば、撮像部11で撮像した撮像対象の画像(対象画像)に基づいて被監視者Obの頭部を検出し、この検出した被監視者Obの頭部における大きさの時間変化に基づいて被監視者Obの起床、離床、転倒および転落を検知する。より詳しくは、まず、寝具BTの所在領域、および、第1ないし第3閾値Th1〜Th3が前記各種の所定のデータの1つとして予めSU記憶部16が記憶される。前記第1閾値Th1は、寝具BTの所在領域内における横臥姿勢の頭部の大きさと座位姿勢の頭部の大きさとを識別するための値である。前記第2閾値Th2は、寝具BTの所在領域を除く居室RM内における立位姿勢の頭部の大きさであるか否かを識別するための値である。前記第3閾値Th3は、寝具BTの所在領域を除く居室RM内における横臥姿勢の頭部の大きさであるか否かを識別するための値である。検知では、まず、SU監視処理部142aは、対象画像から例えば背景差分法やフレーム差分法によって被監視者Obの人体領域として動体領域を抽出する。次に、SU監視処理部142aは、この抽出した動体領域から、例えば円形や楕円形のハフ変換によって、また例えば予め用意された頭部のモデルを用いたパターンマッチングによって、また例えば頭部検出用に学習したニューラルネットワークによって、被監視者Obの頭部領域を抽出する。そして、SU監視処理部142aは、この抽出した頭部の位置および大きさから起床、離床、転倒および転落を検知する。例えば、SU監視処理部142aは、この抽出した頭部の位置が寝具BTの所在領域内であって、前記抽出した頭部の大きさが前記第1閾値Th1を用いることによって横臥姿勢の大きさから座位姿勢の大きさへ時間変化した場合には、起床と判定し、前記起床を検知する。例えば、SU監視処理部142aは、この抽出した頭部の位置が寝具BTの所在領域内から寝具BTの所在領域外へ時間変化した場合であって、前記抽出した頭部の大きさが前記第2閾値Th2を用いることによって或る大きさから立位姿勢の大きさへ時間変化した場合には、離床と判定し、前記離床を検知する。例えば、SU監視処理部142aは、この抽出した頭部の位置が寝具BTの所在領域内から寝具BTの所在領域外へ時間変化した場合であって、前記抽出した頭部の大きさが前記第3閾値Th3を用いることによって或る大きさから横臥姿勢の大きさへ時間変化した場合には、転落と判定し、前記転落を検知する。例えば、SU監視処理部142aは、この抽出した頭部の位置が寝具BTの所在領域を除く居室RM内であって、前記抽出した頭部の大きさが前記第3閾値Th1を用いることによって或る大きさから横臥姿勢の大きさへ時間変化した場合には、転倒と判定し、前記転倒を検知する。このように前記所定の行動を検知すると、SU監視処理部142aは、この検知結果と、被監視者Obの画像としての、前記検知結果を得る際に用いられた前記対象画像とを、SU通信IF部15で管理サーバ装置SVaへ報知する。より詳しくは、SU監視処理部142aは、自機のセンサID、検知結果(本実施形態では、起床、離床、転落および転倒のうちの1または複数)、前記所定の行動の検知に用いられた対象画像を収容した通信信号(第1監視情報通信信号)を、SU通信IF部15を介して管理サーバ装置SVaへ送信する。前記画像は、静止画および動画のうちの少なくとも一方であって良く、本実施形態では、後述するように、まず、静止画が報知され、ユーザの要求に応じて動画が配信される。なお、まず、動画が配信されても良く、また、静止画および動画が送信され、画面分割で静止画および動画が端末装置SP、TAに表示されても良い。
一方、ナースコール受付操作部13でナースコールを受け付けると、SU監視処理部142aは、このナースコールを、被監視者Obの画像を伴わずにSU通信IF部15で管理サーバ装置SVaへ報知する。より詳しくは、SU監視処理部142aは、自機のセンサIDおよびナースコールを受け付けた旨を表す情報(ナースコール受付情報)を収容した第1ナースコール通知通信信号を、SU通信IF部15を介して管理サーバ装置SVaへ送信する。このナースコール受付情報は、端末装置SP、TAに予め記憶され前記ナースコールを受け付けた旨を表すナースコール受付画面(例えば図10に示すナースコール受付画面53)を前記端末装置SP、TAに表示させる命令(コマンド)としても機能する。
SU通話処理部143は、SU音入出力部12等を用いることで端末装置SP、TAとの間で音声通話を行うものである。SU通話処理部143は、SU音入出力部12から入力された第1音を表す情報(第1音情報、第1音データ)を収容した通信信号(第1音収容通信信号)を前記端末装置SP、TAへ送信し、前記端末装置SP、TAから第2音を表す情報(第2音情報、第2音データ)を収容した通信信号(第2音収容通信信号)を受信した場合に前記第2音収容通信信号に収容された前記第2音をSU音入出力部12から出力する。SU通話処理部143は、例えば、SU音入出力部12等を用い、端末装置SP、TAとの間でVoIP(Voice over Internet Protocol)によって音声通話を行う。
SUストリーミング処理部144は、通信IF部3を介して端末装置SP、TAから動画の配信の要求があった場合に、この要求のあった端末装置SP、端末装置TAへ、撮像部11で生成した動画(例えばライブの動画)をストリーミング再生でSU通信IF部15を介して配信するものである。
図1には、一例として、4個の第1ないし第4センサ装置SUa−1〜SUa−4が示されており、第1センサ装置SUa−1は、被監視者Obの一人であるAさんOb−1の居室RM−1(不図示)に配設され、第2センサ装置SUa−2は、被監視者Obの一人であるBさんOb−2の居室RM−2(不図示)に配設され、第3センサ装置SUa−3は、被監視者Obの一人であるCさんOb−3の居室RM−3(不図示)に配設され、そして、第4センサ装置SUa−4は、被監視者Obの一人であるDさんOb−4の居室RM−4(不図示)に配設されている。
管理サーバ装置SVaは、ネットワークNWを介して他の装置SUa、SP、TAと通信する通信機能等を備え、センサ装置SUaから受信した前記検知結果や前記ナースコール等の被監視者Obに対する監視に関する情報(監視情報)を管理し、前記検知結果や前記ナースコールを所定の端末装置SP、TAへ報知(再報知、送信)し、クライアント(本実施形態では端末装置SP、TA等)の要求に応じたデータを前記クライアントに提供し、被監視者監視システムMSa全体を管理する装置である。このような管理サーバ装置SVaは、例えば、図3に示すように、サーバ側通信インターフェース部(SV通信IF部)21と、サーバ側制御処理部(SV制御処理部)22aと、サーバ側記憶部(SV記憶部)23とを備える。
SV通信IF部21は、SU通信IF部15と同様に、SV制御処理部22aに接続され、SV制御処理部22aの制御に従って通信を行うための通信回路である。SV通信IF部21は、例えば、IEEE802.11規格等に従った通信インターフェース回路を備えて構成される。
SV記憶部23は、SV制御処理部22aに接続され、SV制御処理部22aの制御に従って、各種の所定のプログラムおよび各種の所定のデータを記憶する回路である。前記各種の所定のプログラムには、例えば、管理サーバ装置SVの各部を当該各部の機能に応じてそれぞれ制御するSV制御プログラムや、センサ装置SUaから受信した前記検知結果や前記ナースコール等の被監視者Obに対する監視に関する監視情報を管理し、前記検知結果や前記ナースコールを所定の端末装置SP、TAへ報知(再報知、送信)するSV監視処理プログラム等の制御処理プログラムが含まれる。前記各種の所定のデータには、自機の、管理サーバ装置SVaを特定し管理サーバ装置SVを識別するためのサーバ識別子(サーバID)や、被監視者Obに対する監視に関する監視情報や、前記検知結果や前記ナースコールの報知先等の装置SUa、SP、TA間の情報を表す装置間情報等の各プログラムを実行する上で必要なデータ等が含まれる。これら監視情報および装置間情報それぞれを記憶するために、SV記憶部23は、サーバ側監視情報記憶部(SV監視情報記憶部)231および装置間情報記憶部232を機能的に備える。
SV監視情報記憶部231は、各装置SUa、SP、TAそれぞれとの間で送受信した被監視者Obの監視情報を記憶するものである。より具体的には、SV監視情報記憶部231は、本実施形態では、前記監視情報として、センサ装置SUaから受信した第1監視情報通信信号に収容されたセンサID、検知結果および対象画像、ならびに、当該第1監視情報通信信号の受信時刻等を互いに対応付けて記憶し、センサ装置SUaから受信した第1ナースコール通知通信信号に収容されたセンサIDおよびナースコール受付情報、ならびに、当該第1ナースコール通知通信信号の受信時刻等を互いに対応付けて記憶する。
装置間情報記憶部232は、前記装置間情報として、本実施形態では、通報対応関係および通信アドレス対応関係等を記憶するものである。前記通報先対応関係は、センサ装置SUaから送信された第1監視情報通信信号や第1ナースコール通知通信信号等の報知先(再報知先、転送先、送信先)を示す、送信元であるセンサIDと報知先(再報知先)である端末IDとの対応関係である。前記通信アドレス対応関係は、各装置SUa、SP、TAのID(センサID、端末ID)とその通信アドレスとの対応関係である。前記端末ID(端末識別子)は、端末装置SP、TAを特定し端末装置SP、TAを識別するための識別子である。なお、センサID、サーバIDおよび端末IDそれぞれは、例えば所定の記号列から成るシリアル番号等であって良く、また例えば通信アドレスであって良い(この場合通信アドレス対応関係は省略できる)。
SV制御処理部22aは、管理サーバ装置SVaの各部を当該各部の機能に応じてそれぞれ制御し、センサ装置SUaから受信した前記検知結果や前記ナースコール等の被監視者Obに対する監視に関する情報(監視情報)を管理し、前記検知結果や前記ナースコールを所定の端末装置SP、TAへ報知(再報知、送信)し、クライアント(本実施形態では端末装置SP、TA等)の要求に応じたデータを前記クライアントに提供し、被監視者監視システムMSa全体を管理するための回路である。SV制御処理部22aは、例えば、CPUおよびその周辺回路を備えて構成される。SV制御処理部22aは、前記制御処理プログラムが実行されることによって、サーバ側制御部(SV制御部)221およびサーバ側監視処理部(SV監視処理部)222aを機能的に備える。
SV制御部221は、管理サーバ装置SVの各部を当該各部の機能に応じてそれぞれ制御し、管理サーバ装置SVの全体制御を司るものである。
SV監視処理部222aは、センサ装置SUaから受信した前記検知結果や前記ナースコール等の被監視者Obに対する監視に関する監視情報を管理し、前記検知結果や前記ナースコールを所定の端末装置SP、TAへ報知(再報知、送信)するものである。より具体的には、SV監視処理部222aは、センサ装置SUaから前記検知結果の報知として第1監視情報通信信号を受信すると、この受信した第1監視情報通信信号に収容された、被監視者Obの監視情報をSV監視情報記憶部231に記憶(記録)する。そして、SV監視処理部222aは、この受信した前記検知結果の報知を前記所定の端末装置SP、TAへ報知(再報知)する。より詳しくは、SV監視処理部222aは、前記受信した第1監視情報通信信号を送信したセンサ装置SUaに対応する報知先(再報知先、転送先、送信先)を装置間情報記憶部232に記憶された前記通報先対応関係から選定(検索)し、この選定した端末装置SP、TAへ第2監視情報通信信号を送信する。この選定(検索処理)は、前記受信した第1監視情報通信信号を送信したセンサ装置SUaに対応するセンサIDに基づいて実施される。前記第2監視情報通信信号には、第1監視情報通信信号に収容されたセンサID、前記検知結果および前記対象画像、ならびに、動画のダウンロード先として、第1監視情報通信信号に収容されたセンサIDを持つセンサ装置SUaに対応する通信アドレスが収容される。この通信アドレスは、前記受信した第1監視情報通信信号を送信したセンサ装置SUaに対応するセンサIDに基づいて通信アドレス対応関係から選定(検索)される。SV監視処理部222aは、センサ装置SUaから前記ナースコールの報知として第1ナースコール通知通信信号を受信すると、この受信した第1ナースコール通信信号に収容された、被監視者Obの監視情報をSV監視情報記憶部231に記憶(記録)する。そして、SV監視処理部222aは、この受信した前記ナースコールの報知を前記所定の端末装置SP、TAへ報知(再報知)する。より詳しくは、SV監視処理部222aは、前記受信した第1ナースコール通知通信信号を送信したセンサ装置SUaに対応する報知先(再報知先、転送先、送信先)を装置間情報記憶部232に記憶された前記通報先対応関係から選定(検索)し、この選定した端末装置SP、TAへ第2ナースコール通知通信信号を送信する。前記第2ナースコール通知通信信号には、第1ナースコール通知通信信号に収容されたセンサIDおよびナースコール受付情報が収容される。
なお、管理サーバ装置SVaは、図3に破線で示すように、必要に応じて、さらに、SV制御処理部22aに接続され例えば各種コマンドや各種データ等を入力するサーバ側入力部(SV入力部)24、SV入力部24で入力された各種コマンドや各種データおよび被監視者Obに対する監視に関する監視情報等を出力するサーバ側出力部(SV出力部)25、および、外部機器との間でデータの入出力を行うサーバ側インターフェース部(SVIF部)26等を備えても良い。
このような管理サーバ装置SVaは、例えば、通信機能付きのコンピュータによって構成可能である。
固定端末装置SPは、ネットワークNWを介して他の装置SUa、SVa、TAと通信する通信機能、所定の情報を表示する表示機能、および、所定の指示やデータを入力する入力機能等を備え、管理サーバ装置SVaや携帯端末装置TAに与える所定の指示やデータを入力したり、センサ装置SUaで得られた監視情報を表示したり等することによって、被監視者監視システムMSaのユーザインターフェース(UI)として機能する機器である。このような固定端末装置SPは、例えば、通信機能付きのコンピュータによって構成可能である。なお、前記端末装置の一例としての固定端末装置SPは、携帯端末装置TAと同様に動作するが、本明細書では、前記端末装置の他の一例である携帯端末装置TAについて説明される。
携帯端末装置TAは、ネットワークNWを介して他の装置SVa、SP、SUaと通信する通信機能、所定の情報を表示する表示機能、所定の指示やデータを入力する入力機能、および、音声通話を行う通話機能等を備え、管理サーバ装置SVaやセンサ装置SUaに与える所定の指示やデータを入力したり、管理サーバ装置SVaからの通報によってセンサ装置SUaで得られた監視情報(動画を含む)を表示したり、センサ装置SUaとの間で音声通話によってナースコールの応答や声かけしたり等するための機器である。このような携帯端末装置TAは、本実施形態では、例えば、図4に示すように、端末側通信インターフェース部(TA通信IF部)31と、端末側制御処理部(TA制御処理部)32と、端末側記憶部(TA記憶部)33と、端末側音入出力部(TA音入出力部)34と、端末側入力部(TA入力部)35と、端末側表示部(TA表示部)36と、端末側インターフェース部(TAIF部)37とを備える。
TA音入出力部34は、SU音入出力部12と同様に、TA制御処理部32に接続され、外部の音を取得して携帯端末装置TAに入力するための回路であって、TA制御処理部32の制御に従って音を表す電気信号に応じた音を生成して出力するための回路である。
TA入力部35は、TA制御処理部32に接続され、例えば、所定の操作を受け付け、携帯端末装置TAに入力する回路であり、例えば、所定の機能を割り付けられた複数の入力スイッチ等である。前記所定の操作には、例えば、ログインするためのIDの入力操作や、音声通話の要求操作およびその終了操作や、ライブでの動画の要求操作およびその終了操作や、前記報知された被監視者Obに対する例えば救命、看護、介護および介助等の対応(対処、応対)を実行する意思がある旨(“対応する”)の入力操作等の、監視する上で必要な各種操作等が含まれる。TA表示部36は、TA制御処理部32に接続され、TA制御処理部32の制御に従って、TA入力部35から入力された所定の操作内容や、被監視者監視システムMSaによって監視されている被監視者Obに対する監視に関する前記監視情報(例えばセンサ装置SUで検知した所定の行動の種類や、被監視者Obの画像(静止画および動画)や、ナースコールの受付等)等を表示する回路であり、例えばLCD(液晶ディスプレイ)および有機ELディスプレイ等の表示装置である。本実施形態では、TA入力部35およびTA表示部36からタッチパネルが構成されている。この場合において、TA入力部35は、例えば抵抗膜方式や静電容量方式等の操作位置を検出して入力する位置入力デバイスである。このタッチパネルでは、TA表示部36の表示面上に位置入力デバイスが設けられ、TA表示部36に入力可能な1または複数の入力内容の候補が表示され、例えば看護師や介護士等のユーザ(監視者)が、入力したい入力内容を表示した表示位置を触れると、位置入力デバイスによってその位置が検出され、検出された位置に表示された表示内容がユーザの操作入力内容として携帯端末装置TAに入力される。
TAIF部37は、TA制御処理部32に接続され、TA制御処理部32の制御に従って、外部機器との間でデータの入出力を行う回路であり、例えば、Bluetooth(登録商標)規格を用いたインターフェース回路、IrDA規格等の赤外線通信を行うインターフェース回路、および、USB規格を用いたインターフェース回路等である。
TA通信IF部31は、SU通信IF部15と同様に、TA制御処理部32に接続され、TA制御処理部32の制御に従って通信を行うための通信回路である。TA通信IF部31は、例えば、IEEE802.11規格等に従った通信インターフェース回路を備えて構成される。
TA記憶部33は、TA制御処理部32に接続され、TA制御処理部32の制御に従って、各種の所定のプログラムおよび各種の所定のデータを記憶する回路である。前記各種の所定のプログラムには、例えば、携帯端末装置TAの各部を当該各部の機能に応じてそれぞれ制御するTA制御プログラムや、センサ装置SUaから管理サーバ装置SVaを介して受信した前記検知結果や前記ナースコール等の被監視者Obに対する監視に関する監視情報を記憶(記録)し、前記検知結果や前記ナースコールを表示するTA監視処理プログラムや、TA音入出力部12等を用いることでセンサ装置SUaとの間で音声通話を行うTA通話処理プログラムや、センサ装置SUaから動画の配信を受け、前記配信を受けた動画をストリーミング再生でTA表示部36に表示するストリーミング処理プログラム等の制御処理プログラムが含まれる。前記各種の所定のデータでは、自機の端末ID、TA表示部36に表示される画面情報、および、被監視者Obに対する監視に関する前記監視情報等の各プログラムを実行する上で必要なデータ等が含まれる。前記画面情報には、ナースコールを受け付けた旨を表すナースコール受付画面が含まれる。TA記憶部33は、例えばROMやEEPROM等を備える。TA記憶部33は、前記所定のプログラムの実行中に生じるデータ等を記憶するいわゆるTA制御処理部32のワーキングメモリとなるRAM等を含む。そして、TA記憶部33は、前記監視情報を記憶するための端末側監視情報記憶部(TA監視情報記憶部)331を機能的に備える。
TA監視情報記憶部331は、各装置SVa、SP、SUaそれぞれとの間で送受信した被監視者Obの監視情報を記憶するものである。より具体的には、TA監視情報記憶部331は、本実施形態では、前記監視情報として、管理サーバ装置SVaから受信した第2監視情報通信信号に収容されたセンサID、検知結果、対象画像および動画のダウンロード先のセンサ装置SUaの通信アドレス、ならびに、当該第2監視情報通信信号の受信時刻等を互いに対応付けて記憶し、管理サーバ装置SVaから受信した第2ナースコール通知通信信号に収容されたセンサIDおよびナースコール受付情報、ならびに、当該第2ナースコール通知通信信号の受信時刻等を互いに対応付けて記憶する。
TA制御処理部32は、携帯端末装置TAの各部を当該各部の機能に応じてそれぞれ制御し、被監視者Obに対する前記監視情報を受け付けて表示し、ナースコールの応答や声かけするための回路である。TA制御処理部32は、例えば、CPUおよびその周辺回路を備えて構成される。TA制御処理部32は、制御処理プログラムが実行されることによって、端末側制御部(TA制御部)321、端末側監視処理部(TA監視処理部)322、端末側通話処理部(TA通話処理部)323および端末側ストリーミング処理部(TAストリーミング処理部)324を機能的に備える。
TA制御部321は、携帯端末装置TAの各部を当該各部の機能に応じてそれぞれ制御し、携帯端末装置TAの全体制御を司るものである。
TA監視処理部322は、センサ装置SUaから管理サーバ装置SVaを介して受信した前記検知結果や前記ナースコール等の被監視者Obに対する監視に関する監視情報を記憶(記録)し、前記検知結果や前記ナースコールを表示するものである。より具体的には、TA監視処理部322は、管理サーバ装置SVaから第2監視情報通信信号を受信すると、この受信した第2監視情報通信信号に収容された、被監視者Obの監視情報をTA監視情報記憶部331に記憶(記録)する。TA監視処理部322は、前記受信した第2監視情報通信信号に収容された各情報に応じた画面をTA表示部36に表示する。TA監視処理部322は、管理サーバ装置SVaから第2ナースコール通知通信信号を受信すると、この受信した第2ナースコール通知通信信号に収容された、被監視者Obの監視情報をTA監視情報記憶部331に記憶(記録)する。TA監視処理部322は、前記受信した第2ナースコール通知通信信号に収容されたナースコール受付情報に応じて、TA記憶部33に予め記憶されたナースコール受付画面をTA表示部36に表示する。TA監視処理部322は、TA入力部35から所定の入力操作を受け付けると、その入力操作に応じた所定の処理を実行する。
TA通話処理部323は、TA音入出力部34等を用いることでセンサ装置SUaとの間で音声通話を行うものである。TA通話処理部323は、TA音入出力部34から入力された第2音を表す情報(第2音情報、第2音データ)を収容した通信信号(第2音収容通信信号)を前記センサ装置SUaへ送信し、前記センサ装置SUaから第1音通信信号を受信した場合に前記第1音収容通信信号に収容された前記第1音をTA音入出力部34から出力する。より具体的には、TA通話処理部323は、TA音入出力部34等を用い、第1ナースコール通報通信信号を管理サーバ装置SVaへ送信した送信元のセンサ装置SUaとの間で例えばVoIPによって音声通話を行う。
TAストリーミング処理部324は、センサ装置SUaから動画の配信を受け、前記配信を受けた動画をストリーミング再生でTA表示部36に表示するものである。
このような携帯端末装置TAは、例えば、いわゆるタブレット型コンピュータやスマートフォンや携帯電話機等の、持ち運び可能な通信端末装置によって構成可能である。
なお、第1実施形態では、センサ装置SUaの撮像部11が、前記被監視者の画像を取得する画像取得部の一例に相当する。センサ装置SUaのSU監視処理部142aが、前記検知結果を端末装置へ報知する場合には前記被監視者の画像と共に前記検知結果を前記端末装置へ報知し、前記ナースコールを前記端末装置へ報知する場合には前記被監視者の画像を伴わずに前記ナースコールを前記端末装置へ報知する監視処理部の一例に相当する。
次に、第1実施形態の動作について説明する。図5は、実施形態の被監視者監視システムにおけるセンサ装置の動作を示すフローチャートである。図6は、実施形態の被監視者監視システムにおける管理サーバ装置の動作を示すフローチャートである。図7は、実施形態の被監視者監視システムにおける携帯端末装置の動作を示すフローチャートである。図8は、実施形態の被監視者監視システムにおける携帯端末装置に表示される待受け画面の一例を示す図である。図9は、実施形態の被監視者監視システムにおける携帯端末装置に表示される監視情報画面の一例を示す図である。図10は、実施形態の被監視者監視システムにおける携帯端末装置に表示されるナースコール受付画面の一例を示す図である。
このような被監視者監視システムMSaでは、各装置SUa、SVa、SP、TAは、電源が投入されると、必要な各部の初期化を実行し、その稼働を始める。センサ装置SUaでは、その制御処理プログラムの実行によって、SU制御処理部14aには、SU制御部141、SU監視処理部142a、SU通話処理部143およびSUストリーミング処理部144が機能的に構成される。管理サーバ装置SVaでは、その制御処理プログラムの実行によって、SV制御処理部22aには、SV制御部221およびSV監視処理部222aが機能的に構成される。携帯端末装置TAでは、その制御処理プログラムの実行によって、TA制御処理部32には、TA制御部321、TA監視処理部322、TA通話処理部323およびTAストリーミング処理部324が機能的に構成される。
まず、センサ装置SUaの動作について説明する。センサ装置SUaは、各フレームごとに、あるいは、数フレームおきに、次のように動作することで、被監視者Obにおける所定の動作を検知し、ナースコールの受付の有無を判定している。
図5において、まず、センサ装置SUaは、SU制御処理部14aのSU制御部141によって、撮像部11から1フレーム分の画像(画像データ)を前記対象画像として取得する(S11)。
次に、センサ装置SUaは、SU制御処理部14aのSU監視処理部142aによって、被監視者Obにおける所定の行動を検知する行動検知処理を前記取得した対象画像に基づいて実行する(S12)。
次に、センサ装置SUaは、SU監視処理部142aによって、前記行動検知処理S12で被監視者Obにおける所定の行動が検知されたか否かを判定する。この判定の結果、前記行動が検知されていない場合(No)には、センサ装置SUaは、次に、処理S15を実行し、一方、前記行動が検知されている場合(Yes)には、センサ装置SUaは、次の処理S14を実行した後に、処理S15を実行する。
この処理S14では、処理S12および処理S13で検知した所定の行動を管理サーバ装置SVaを介して所定の端末装置SP、TAへ報知するために、センサ装置SUaは、SU監視処理部142aによって、第1監視情報通信信号を管理サーバ装置SVaへ送信する。より具体的には、SU監視処理部142aは、自機のセンサID、前記検知結果および前記対象画像を収容した第1監視情報通信信号を、SU通信IF部15を介して管理サーバ装置SVaへ送信する。したがって、検知結果を報知するための第1監視情報通信信号には、被監視者Obの画像として対象画像が前記検知結果と共に含まれる。
前記処理S15では、センサ装置SUaは、SU監視処理部142aによって、ナースコールを受け付けているか否かを判定する。すなわち、図5に示す処理S11ないし処理S16aは、各フレームごとに、あるいは、数フレームおきに、繰り返し実行されるが、前回における処理S15の実行から今般における処理S15の実行までの間に、ナースコール受付操作部13が操作されたか否かが判定される。この判定の結果、ナースコール受付操作部13が操作されず、ナースコールを受け付けていない場合(No)には、センサ装置SUaは、今回の本処理を終了し、一方、ナースコール受付操作部13が操作され、ナースコールを受け付けている場合(Yes)には、センサ装置SUaは、次の処理S16aを実行した後に、今回の本処理を終了する。
この処理S16aでは、処理S15でその受付が判明したナースコールを管理サーバ装置SVaを介して所定の端末装置SP、TAへ報知するために、センサ装置SUaは、SU監視処理部142aによって、第1ナースコール通知通信信号を管理サーバ装置SVaへ送信する。より具体的には、SU監視処理部142aは、自機のセンサIDおよびナースコール受付情報を収容した第1ナースコール通知通信信号を、SU通信IF部15を介して管理サーバ装置SVaへ送信する。したがって、ナースコールを報知するための第1ナースコール通知通信信号には、被監視者Obの画像として対象画像が前記ナースコールに伴わない。
被監視者Obにおける所定の行動の検知やナースコールの受け付けに関し、センサ装置SUaは、以上のように動作している。
次に、管理サーバ装置SVaの動作について説明する。一方、図6において、管理サーバ装置SVaは、SV制御処理部22aのSV制御部221によって、SV通信IF部21で通信信号を受信したか否かを判定する(S21)。この判定の結果、通信信号を受信していない場合(No)には、管理サーバ装置SVaは、処理をS21に戻し、前記判定の結果、通信信号を受信している場合(Yes)には、管理サーバ装置SVaは、次の処理S22を実行する。すなわち、管理サーバ装置SVaは、通信信号の受信を待ち受けている。
処理S22では、管理サーバ装置SVaは、SV制御部221によって、この受信した通信信号の種類を判定する。この判定の結果、管理サーバ装置SVaは、前記受信した通信信号が第1監視情報通信信号である場合(第1監視情報)には、処理S23を実行した後に処理S26を実行し、前記受信した通信信号が第1ナースコール通知通信信号である場合(第1NC通知)には、処理S24aを実行した後に処理S26を実行し、そして、前記受信した通信信号がこれら第1監視情報通信信号および第1ナースコール通知通信信号ではない場合(その他)には、処理S25を実行した後に処理S26を実行する。
処理S23では、管理サーバ装置SVaは、SV制御処理部22aのSV監視処理部222aによって、処理S21でセンサ装置SUaから受信した第1監視情報通信信号を処理する。より具体的には、まず、SV監視処理部222aは、処理S21でセンサ装置SUaから受信した第1監視情報通信信号に収容された、被監視者Obに対する監視に関する監視情報をSV監視情報記憶部231に記憶(記録)する。そして、SV監視処理部222aは、処理S21で受信した第1監視情報通信信号を送信したセンサ装置SUaに対応する報知先を装置間情報記憶部232に記憶された前記通報先対応関係から選定(検索)し、この選定した端末装置SP、TAへ、前記受信した第1監視情報通信信号に収容されたセンサID、前記検知結果および前記対象画像、ならびに、動画のダウンロード先として、前記受信した第1監視情報通信信号に収容されたセンサIDを持つセンサ装置SUaに対応する通信アドレスを収容した第2監視情報通信信号を送信する。このように第2監視情報通信信号には、第1監視情報通信信号と同様に、被監視者Obの画像として前記対象画像が前記検知結果と共に含まれる。
処理S24aでは、管理サーバ装置SVaは、SV制御処理部22aのSV監視処理部222aによって、処理S21でセンサ装置SUaから受信した第1ナースコール通知通信信号(第1NC通知通信信号)を処理する。より具体的には、まず、SV監視処理部222aは、処理S21でセンサ装置SUaから受信した第1ナースコール通知通信信号に収容された、被監視者Obに対する監視に関する監視情報をSV監視情報記憶部231に記憶(記録)する。そして、SV監視処理部222aは、処理S21で受信した第1ナースコール通知通信信号を送信したセンサ装置SUaに対応する報知先を装置間情報記憶部232に記憶された前記通報先対応関係から選定(検索)し、この選定した端末装置SP、TAへ、前記受信した第1ナースコール通知通信信号に収容されたセンサIDおよび前記ナースコール受付情報を収容した第2ナースコール通知通信信号を送信する。このように第2ナースコール通知通信信号には、第1ナースコール通知通信信号と同様に、被監視者Obの画像として対象画像が前記ナースコールに伴わない。
処理S25では、管理サーバ装置SVaは、SV制御処理部22aによって、処理S21で受信した通信信号に応じた適宜な処理を実行する。
そして、これら処理S23ないし処理S25それぞれの後に実行される前記処理S26では、管理サーバ装置SVaは、SV制御処理部22aによって、その稼働が終了(停止)か否かを判定する。この判定の結果、稼働の終了(停止)である場合(Yes)には、管理サーバ装置SVaは、本処理を終了し、一方、稼働の終了(停止)ではない場合(No)には、管理サーバ装置SVaは、処理を処理S21に戻す。
センサ装置SUaから報知を受けた検知結果やナースコールの各報知(各再報知)に関し、監視サーバ装置SVaは、以上のように動作している。
次に、端末装置SP、TAの動作について説明する。ここでは、代表的に、携帯端末装置TAの動作について説明する。上述したように、電源が投入され、その稼働を始めると、携帯端末装置TAでは、例えば看護師や介護士等の監視者(ユーザ)によるログイン操作が受け付けられ、TA監視処理部322によって、自機宛の通信信号を待ち受ける待受け画面がTA表示部36に表示される。この待受け画面51は、例えば、図8に示すように、メニューバーを表示するメニューバー領域511と、待ち受け中であることを表すメッセージ(例えば「通知はありません」)およびアイコンを表示する待受けメイン領域512と、現在時刻を表示する時刻領域513と、今日の年月日曜日を表示する年月日曜日領域514と、今、当該携帯端末装置TAにログインしているユーザ名を表示するユーザ名領域515とを備える。
そして、図7において、携帯端末装置TAは、TA制御処理部32のTA制御部321によって、TA通信IF部31で通信信号を受信したか否かを判定する(S31)。この判定の結果、通信信号を受信していない場合(No)には、携帯端末装置TAは、処理をS31に戻し、前記判定の結果、通信信号を受信している場合(Yes)には、携帯端末装置TAは、次の処理S32を実行する。すなわち、携帯端末装置TAは、通信信号の受信を待ち受けている。
処理S32では、携帯端末装置TAは、TA制御部321によって、この受信した通信信号の種類を判定する。この判定の結果、携帯端末装置TAは、前記受信した通信信号が第2監視情報通信信号である場合(第2監視情報)には、次の処理S33および処理S34を順次に実行した後に処理S37を実行し、前記受信した通信信号が第2ナースコール通知通信信号である場合(第2NC通知)には、次の処理S35および処理S36を順次に実行した後に処理S37を実行し、前記受信した通信信号が第2監視情報通信信号および第2ナースコール通知通信信号ではない場合(その他)には、処理S31で受信した通信信号に応じた適宜な処理を行う処理S39を実行した後に本処理を終了する。
処理S33では、携帯端末装置TAは、TA制御処理部32のTA監視処理部322によって、処理S31で管理サーバ装置SVaから受信した第2監視情報通信信号に収容された、被監視者Obに対する監視に関する監視情報をTA監視情報記憶部331に記憶(記録)する。
この処理S33の次に、TA監視処理部322は、処理S31で受信した第2監視情報通信信号に収容された各情報に応じた画面を、例えば図9に示す監視情報画面52をTA表示部36に表示する(S34)。
この監視情報画面52は、被監視者Obの監視に関する前記監視情報を表示するための画面である。前記監視情報画面52は、例えば、図9に示すように、メニューバー領域511と、被監視者名領域521と、検知情報表示領域522と、画像領域523と、「対応する」ボタン524と、「話す」ボタン525と、「LIVEを見る」ボタン526とを備える。前記被監視者名領域521は、処理S31で受信した第2監視情報通信信号に収容されたセンサIDを持つセンサ装置SUaの配設場所および前記センサIDを持つ前記センサ装置SUaによって監視される被監視者Obの名前を表示する領域である。前記検知情報表示領域522は、処理S31で受信した第2監視情報通信信号の受信時刻(または前記所定の行動の検知時刻)からの経過時間、および、処理S31で受信した第2監視情報通信信号に収容された前記検知結果を表示する領域である。前記画像領域523は、処理S31で受信した第2監視情報通信信号に収容された画像(すなわち、前記センサIDを持つ前記センサ装置SUaによって撮像された対象画像)(ここでは静止画)を表示する領域である。
被監視者名領域521に、センサ装置SUaの配設場所および被監視者Obの名前を表示するために、TA記憶部33には、センサID、前記センサIDを持つセンサ装置SUaの配設場所および前記センサIDを持つ前記センサ装置SUaによって監視される被監視者Obの名前が互いに対応付けられて予め記憶される。検知情報表示領域522には、処理S31で受信した第2監視情報通信信号に収容された検知結果(本実施形態では、起床、離床、転落および転倒の各名称)がそのまま表示されても良いが、本実施形態では、前記検知結果を象徴的に表すアイコンで表示されている。このアイコンで表示するために、TA記憶部33には、各行動およびその行動を象徴的に表すアイコンが互いに対応付けられて予め記憶される。図9に示す例では、検知情報表示領域522には、起床を象徴的に表す起床アイコンが表示されている。「対応する」ボタン524は、監視情報画面52では、この監視情報画面52に表示された検知結果に対し例えば救命、看護、介護および介助等の所定の対応(応対、対処)を実施する意思が当該携帯端末装置TAのユーザにある旨を表す実施意思情報を、当該携帯端末装置TAに入力するためのボタンである。「話す」ボタン525は、音声通話を要求するためのボタンであって、前記センサIDの前記センサ装置SUaと当該携帯端末装置TAとをネットワークNWを介して通話可能に接続する指示を入力するためのボタンである。「LIVEを見る」ボタン526は、ライブでの動画を要求するためのボタンであって、前記センサIDの前記センサ装置SUaによって撮像される動画を表示させる指示を入力するためのボタンである。
一方、処理S35では、携帯端末装置TAは、TA制御処理部32のTA監視処理部322によって、処理S31で管理サーバ装置SVaから受信した第2ナースコール通知通信信号に収容された、被監視者Obに対する監視に関する監視情報をTA監視情報記憶部331に記憶(記録)する。
この処理S35の次に、TA監視処理部322は、処理S31で受信した第2監視情報通信信号に収容されたナースコール受付情報に応じて、TA記憶部33に予め記憶されたナースコールを受け付けた旨を表す例えば図10に示すナースコール受付画面53をTA表示部36に表示する(S36)。
一例として、図10に示すナースコール受付画面53は、メニューバー領域511と、被監視者名領域521と、検知情報表示領域522と、ナースコールを受け付けた旨を表すメッセージ(例えば「ナースコールです」)を表示するナースコール受付通知表示領域531と、「対応する」ボタン524と、「話す」ボタン525とを備える。このナースコール受付画面53では、検知情報表示領域522には、処理S31で受信した第2ナースコール通知通信信号の受信時刻(または前記ナースコールを受け付けた受付時刻)からの経過時間のみが表示される。
なお、本実施形態の趣旨から、ナースコール受付画面53には、「LIVEを見る」ボタン526を備えず、ライブでの動画の閲覧は、不可とされている。
そして、これら処理S24および処理S36それぞれの後に実行される前記処理S37では、携帯端末装置TAは、TA制御処理部32によって、TA入力部35およびTA表示部36を備えて成るタッチパネルで入力操作を受け付けたか否かを判定する。この判定の結果、入力操作を受け付けていない場合(No)には、携帯端末装置TAは、処理を処理S37に戻し、一方、前記判定の結果、入力操作を受け付けている場合には、携帯端末装置TAは、次の処理S38を実行する。
この処理S38では、携帯端末装置TAは、TA制御処理部32によって、入力操作の内容に応じた適宜な処理を実行し、本処理を終了する。
例えば、携帯端末装置TAは、TA制御処理部32によって、「対応する」ボタン524の入力操作を受け付けると(すなわち、前記対応意思を受け付けると)、現在、TA表示部36に表示している被監視者Obの監視情報に、「対応する」を受け付けた旨を付してTA監視情報記憶部331に記憶し、TA表示部36に表示している被監視者Obの監視情報に対応するセンサIDおよび「対応する」を受け付けた旨を表す情報(対応受付情報)を収容した通信信号(対応受付通知通信信号)を管理サーバ装置SVaへ送信する。この対応受付通知通信信号を受信した管理サーバ装置SVaは、SV制御処理部22aによって、この受信した対応受付通知通信信号に収容されたセンサIDおよび対応受付情報を収容した通信信号(対応受付周知通信信号)を同報通信で端末装置SP、TAへ送信する。これによって、TA表示部36に表示している被監視者Obの監視情報に対応するセンサIDに関し、「対応する」を受け付けた旨が各端末装置SP、TA間で同期される。
また例えば、携帯端末装置TAは、TA制御処理部32によって、「話す」ボタン525の入力操作を受け付けると、TA通話処理部323によって、TA表示部36に表示している被監視者Obを監視するセンサ装置SUaへ、音声通話を要求する旨等の情報を収容した通信信号(通話要求通信信号)を送信し、これに応じたセンサ装置SUaとネットワークNWを介して音声通話可能に接続する。これによって携帯端末装置TAとセンサ装置SUaとの間で音声通話が可能となる。なお、携帯端末装置TAは、TA制御処理部32によって、音声通話の終了の指示を入力するためのボタンである図略の「終了」ボタンの入力操作を受け付けると、TA通話処理部323によって、TA表示部36に表示している被監視者Obを監視するセンサ装置SUaへ、音声通話の終了を要求する旨等の情報を収容した通信信号(通話終了通信信号)を送信する。これによって携帯端末装置TAとセンサ装置SUaとの間での音声通話が終了される。
また例えば、携帯端末装置TAは、TA制御処理部32によって、「LIVEを見る」ボタン526の入力操作を受け付けると、TAストリーミング処理部324によって、現在、TA表示部36に表示している被監視者Obを監視するセンサ装置SUaへ、ライブでの動画の配信を要求する旨等の情報を収容した通信信号(動画配信要求通信信号)を送信し、これに応じたセンサ装置SUaとネットワークNWを介して動画のダウンロード可能に接続し、前記センサ装置SUaからライブでの動画の配信を受け、この配信を受けた動画をストリーミング再生でTA表示部36に表示する。このライブでの動画を表示する監視情報画面52では、画像領域523に動画が表示され、そして、「LIVEを見る」ボタン526に代え図略の「LIVE終了」ボタンが表示される。これによって携帯端末装置TAには、ライブでの動画が表示される。前記図略の「LIVE終了」ボタンは、動画の終了を要求するためのボタンであって、前記センサIDの前記センサ装置SUaによって撮像される動画の配信を終了(停止)させ表示を終了(停止)させる指示を入力するためのボタンである。携帯端末装置TAは、TA制御処理部32によって、「LIVE終了」ボタンの入力操作を受け付けると、TAストリーミング処理部324によって、現在、TA表示部36に表示している被監視者Obを監視するセンサ装置SUへ、動画配信の終了を要求する旨等の情報を収容した通信信号(動画配信終了通信信号)を送信し、静止画をTA表示部36に表示する。これによって携帯端末装置TAは、ライブでの動画の表示を終了する。
センサ装置SUaから管理サーバ装置SVaを介して報知を受けた検知結果やナースコールの各報知(各再報知)に関し、携帯端末装置TAは、以上のように動作している。
以上説明したように、本実施形態における被監視者監視システムMSa、被監視者監視装置の一例としてのセンサ装置SUaおよび管理サーバ装置SVa、ならびに、これらの実装された被監視者監視方法は、ナースコールを端末装置SP、TAへ報知する場合には被監視者Obの画像を伴わずに前記ナースコールを端末装置SP、TAへ報知するので、端末装置SP、TAは、被監視者Obの画像を伴わずにナースコールの報知を出力することになる。このため、端末装置SP、TAを取り扱う監視者(ユーザ)がナースコールの場合に習慣的につい被監視者Obの画像を見てしまうことを防止できる。よって、被監視者Obの画像を見てしまうことに起因して、監視者におけるナースコールの対応にタイムラグが生じてしまうことや、映像を見てしまうという監視者における不要な負担を防止できる。したがって、上記被監視者監視システムMSa、上記被監視者監視装置(センサ装置SUaおよび管理サーバ装置SVa)および上記被監視者監視方法は、ナースコールの対応に、よりタイムラグが少なく、監視者の負担を、より軽減できる。
上記被監視者監視システムMSa、上記被監視者監視装置(センサ装置SUaおよび管理サーバ装置SVa)および上記被監視者監視方法は、被監視者Obの画像を収容せずに、ナースコール受付画面53を端末装置SP、TAに表示させる命令(コマンド)としてナースコール受付情報を収容したナースコール通知通信信号を端末装置SP、TAへ送信するので、端末装置SP、TAは、被監視者Obの画像を伴わずにナースコール受付画面53を表示することになる。したがって、上記被監視者監視システムMSa、上記被監視者監視装置(センサ装置SUaおよび管理サーバ装置SVa)および上記被監視者監視方法は、ナースコールの対応に、よりタイムラグが少なく、監視者の負担を、より軽減できる。
上記被監視者監視システムMSa、上記被監視者監視装置(センサ装置SUaおよび管理サーバ装置SVa)および上記被監視者監視方法は、端末装置SP、TAとの間で音声通話できるので、端末装置SP、TAを取り扱う監視者は、ナースコールの報知があった場合に、音声通話で被監視者Obのナースコールに応答できる。このため、音声通話で把握したナースコールの内容によっては、音声通話だけでナースコールに対処できたり、ナースコールの対処の準備を予め実行してから被監視者Obの許に行くこともできる。
次に、別の実施形態について説明する。
(第2実施形態)
図11は、第2実施形態の被監視者監視システムにおけるセンサ装置の構成を示す図である。図12は、第2実施形態の被監視者監視システムにおける管理サーバ装置の構成を示す図である。
(第2実施形態)
図11は、第2実施形態の被監視者監視システムにおけるセンサ装置の構成を示す図である。図12は、第2実施形態の被監視者監視システムにおける管理サーバ装置の構成を示す図である。
前記第2態様の被監視者監視装置を用いた第2実施形態における被監視者監視システムMSbは、例えば、図1に示すように、1または複数のセンサ装置SUb(SUb−1〜SUb−4)と、管理サーバ装置SVbと、固定端末装置SPと、1または複数の携帯端末装置TA(TA−1、TA−2)とを備える。これら第2実施形態の被監視者監視システムMSbにおける固定端末装置SPおよび携帯端末装置TAは、それぞれ、第1実施形態の被監視者監視システムMSaにおける固定端末装置SPおよび携帯端末装置TAと同様であるので、その説明を省略する。
第2実施形態におけるセンサ装置SUbは、例えば、図11に示すように、撮像部11と、SU音入出力部12と、ナースコール受付操作部13と、SU制御処理部14bと、SU通信IF部15と、SU記憶部16とを備え、SU制御処理部14bは、SU制御部141と、SU監視処理部142bと、SU通話処理部143と、SUストリーミング処理部144とを機能的に備える。すなわち、第2実施形態におけるセンサ装置SUbは、第1実施形態のセンサ装置SUaにおけるSU制御処理部14aのSU監視処理部142aに代え、SU制御処理部14bにSU監視処理部142bを機能的に備える点を除き、第1実施形態におけるセンサ装置SUaと同様である。このため、撮像部11、SU音入出力部12、ナースコール受付操作部13、SU制御処理部14bにおけるSU制御部141、SU通話処理部143およびSUストリーミング処理部144、SU通信IF部15、ならびに、SU記憶部16の説明を省略する。
SU監視処理部142bは、第1実施形態のSU監視処理部142aに類似し、被監視者Obにおける所定の行動を検知して検知結果を管理サーバ装置SVbを介して所定の端末装置SP、TAへ報知し、ナースコールを受け付けて前記ナースコールを管理サーバ装置SVbを介して前記所定の端末装置SP、TAへ報知するものである。第1実施形態におけるSU監視処理部142aは、前記検知結果の報知では被監視者Obの画像を伴って前記検知結果を管理サーバ装置SVaへ送信する一方、前記ナースコールの報知では前記被監視者Obの画像を伴わずに前記ナースコールを管理サーバ装置SVaへ送信したが、第2実施形態におけるSU監視処理部142bは、前記検知結果の報知では被監視者Obの画像を伴って前記検知結果を管理サーバ装置SVaへ送信し、前記ナースコールの報知でも前記被監視者Obの画像を伴って前記ナースコールを管理サーバ装置SVaへ送信する。この点で、第2実施形態におけるSU監視処理部142bは、第1実施形態におけるSU監視処理部142aと異なる。他の点では、第2実施形態におけるSU監視処理部142bは、第1実施形態におけるSU監視処理部142aと同様である。このため、図5に示す動作において、第2実施形態では、上述した第1実施形態の処理S16aに代え、センサ装置SUbは、SU監視処理部142bによって、自機のセンサID、ナースコール受付情報および対象画像を収容した第1ナースコール通知通信信号を管理サーバ装置SVbへ送信する処理S16bを実行する。この第1ナースコール通知通信信号に収容される対象画像は、前記処理S11で取得された画像であって良く、また、この処理S16bで撮像部11より新たに取得された画像であって良い。
第2実施形態における管理サーバ装置SVbは、例えば、図12に示すように、SV通信IF部21と、SV制御処理部22bと、SV記憶部23とを備え、SV制御処理部22bは、SV制御部221と、SV監視処理部222bとを機能的に備える。すなわち、第2実施形態における管理サーバ装置SVbは、第1実施形態の管理サーバ装置SVaにおけるSV制御処理部22aのSV監視処理部222aに代え、SV制御処理部22bにSV監視処理部222bを機能的に備える点を除き、第1実施形態における管理サーバ装置SVaと同様である。このため、SV通信IF部21、SV制御処理部22bのSV制御部221およびSV記憶部23の説明を省略する。
SV監視処理部222bは、第1実施形態のSV監視処理部222aに類似し、センサ装置SUaから受信した前記検知結果や前記ナースコール等の被監視者Obに対する監視に関する監視情報を管理し、前記検知結果や前記ナースコールを所定の端末装置SP、TAへ報知(再報知、送信)するものである。第1実施形態におけるSV監視処理部222aは、センサ装置SUaから受信した第1ナースコール通知通信信号に収容されたセンサIDおよびナースコール受付情報を収容した第2ナースコール通知通信信号を生成し、この生成した第2ナースコール通知通信信号を所定の端末装置SP、TAへ送信した。いわば、第1実施形態におけるSV監視処理部222aは、第1ナースコール通知通信信号の送信先を管理サーバ装置SVaから前記所定の端末装置SP、TAに変えることで、第1ナースコール通知通信信号から第2ナースコール通知通信信号を生成できる。この第2実施形態では、上述したように、第2実施形態の第1ナースコール通知通信信号には、被監視者Obの画像を含むので、第2実施形態のSV監視処理部222bは、この第1ナースコール通知通信信号に含まれる被監視者Obの画像を取り除いて第2ナースコール通知通信信号を生成する必要がある。この点で、第2実施形態におけるSV監視処理部222bは、第1実施形態におけるSV監視処理部222aと異なる。他の点では、第2実施形態におけるSV監視処理部222bは、第1実施形態におけるSV監視処理部222aと同様である。このため、図6に示す動作において、第2実施形態では、上述した第1実施形態の処理S24aに代え、管理サーバ装置SVbは、SV監視処理部222bによって、第2実施形態にかかる第1ナースコール通知通信信号に収容された前記対象画像を収容せずに、センサIDおよびナースコール受付情報を収容した第2ナースコール通知通信信号を所定の端末装置SP、TAへ送信する処理S24bを実行する。
このような第2実施形態における被監視者監視システムMSb、上記被監視者監視装置(センサ装置SUbおよび管理サーバ装置SVb)および上記被監視者監視方法は、第1実施形態における被監視者監視システムMSa、上記被監視者監視装置(センサ装置SUaおよび管理サーバ装置SVa)および上記被監視者監視方法と同様の効果を奏する。なお、この第2実施形態では、SV通信IF部21が、被監視者の画像を取得する画像取得部の他の一例に相当する。管理サーバ装置SVbのSV監視処理部222bが、前記検知結果を端末装置へ報知する場合には前記被監視者の画像と共に前記検知結果を前記端末装置へ報知し、前記ナースコールを前記端末装置へ報知する場合には前記被監視者の画像を伴わずに前記ナースコールを前記端末装置へ報知する監視処理部の他の一例に相当する。
本明細書は、上記のように様々な態様の技術を開示しているが、そのうち主な技術を以下に纏める。
一態様にかかる被監視者監視装置は、監視対象である被監視者における所定の行動を検知して検知結果を通信可能に接続された端末装置へ報知し、ナースコールを受け付けて前記ナースコールを前記端末装置へ報知する被監視者監視装置であって、前記被監視者の画像を取得する画像取得部と、前記検知結果を前記端末装置へ報知する場合には前記被監視者の画像と共に前記検知結果を前記端末装置へ報知し、前記ナースコールを前記端末装置へ報知する場合には前記被監視者の画像を伴わずに前記ナースコールを前記端末装置へ報知する監視処理部とを備える。好ましくは、互いに通信可能に接続されたセンサ装置、監視サーバ装置および端末装置を備える被監視者監視システムにおいて、前記センサ装置は、監視対象である被監視者における所定の行動を検知して検知結果を前記管理サーバ装置へ報知し、ナースコールを受け付けて前記ナースコールを前記管理サーバ装置へ報知し、前記管理サーバ装置は、前記検知結果の報知を前記センサ装置から受信すると前記検知結果を前記センサ装置に対応付けられた所定の端末装置へ報知(再報知)し、前記ナースコールの報知を前記センサ装置から受信すると前記ナースコールを前記センサ装置に対応付けられた所定の端末装置へ報知(再報知)し、前記端末装置は、前記検知結果の報知を前記管理サーバ装置から受信すると前記検知結果を表示し、前記ナースコールの報知を前記管理サーバ装置から受信すると前記ナースコールを表示し、前記センサ装置は、前記画像取得部および前記監視処理部を備える。好ましくは、互いに通信可能に接続されたセンサ装置、監視サーバ装置および端末装置を備える被監視者監視システムにおいて、前記センサ装置は、監視対象である被監視者における所定の行動を検知して検知結果を前記管理サーバ装置へ報知し、ナースコールを受け付けて前記ナースコールを前記管理サーバ装置へ報知し、前記管理サーバ装置は、前記検知結果の報知を前記センサ装置から受信すると前記検知結果を前記センサ装置に対応付けられた所定の端末装置へ報知(再報知)し、前記ナースコールの報知を前記センサ装置から受信すると前記ナースコールを前記センサ装置に対応付けられた所定の端末装置へ報知(再報知)し、前記端末装置は、前記検知結果の報知を前記管理サーバ装置から受信すると前記検知結果を表示し、前記ナースコールの報知を前記管理サーバ装置から受信すると前記ナースコールを表示し、前記管理サーバ装置は、前記画像取得部および前記監視処理部を備える。
このような被監視者監視装置は、前記監視処理部によって、前記ナースコールを前記端末装置へ報知する場合には前記被監視者の画像を伴わずに前記ナースコールを前記端末装置へ報知するので、前記端末装置は、前記被監視者の画像を伴わずに前記ナースコールの報知を出力することになる。このため、前記端末装置を取り扱う監視者が習慣的につい被監視者の画像を見てしまうことを、ナースコールの場合に、防止できる。よって、被監視者の画像を見てしまうことに起因して、監視者におけるナースコールの対応にタイムラグが生じてしまうことや、映像を見てしまうという監視者における不要な負担を防止できる。したがって、上記被監視者監視装置は、ナースコールの対応に、よりタイムラグが少なく、監視者の負担を、より軽減できる。
他の一態様では、上述の被監視者監視装置において、前記監視処理部は、前記ナースコールを前記端末装置へ報知する場合には、前記端末装置に予め記憶され前記ナースコールを受け付けた旨を表すナースコール受付画面を前記端末装置に表示させる命令を収容したナースコール通知通信信号を前記ナースコールの報知として前記端末装置へ送信する。
このような被監視者監視装置は、前記被監視者の画像を収容せずに、前記ナースコール受付画面を前記端末装置に表示させる命令を収容したナースコール通知通信信号を前記端末装置へ送信するので、前記端末装置は、前記被監視者の画像を伴わずに前記ナースコール受付画面を表示することになる。したがって、上記被監視者監視装置は、ナースコールの対応に、よりタイムラグが少なく、監視者の負担を、より軽減できる。
他の一態様では、これら上述の被監視者監視装置において、音を入出力する音入出力部と、前記音入出力部から入力された第1音(前記第1音を表す情報)を収容した第1音収容通信信号を前記端末装置へ送信し、前記端末装置から第2音(前記第2音を表す情報)を収容した第2音収容通信信号を受信した場合に前記第2音収容通信信号に収容された前記第2音を前記音入出力部から出力する通話処理部とをさらに備える。
このような被監視者監視装置は、前記端末装置との間で音声通話できるので、前記端末装置を取り扱う監視者は、ナースコールの報知があった場合に、音声通話で被監視者のナースコールに応答できる。このため、音声通話で把握したナースコールの内容によっては、音声通話だけでナースコールに対処できたり、ナースコールの対処の準備を予め実行してから被監視者の許に行くこともできる。
他の一態様にかかる被監視者監視方法は、監視対象である被監視者における所定の行動を検知して検知結果を通信可能に接続された端末装置へ報知し、ナースコールを受け付けて前記ナースコールを前記端末装置へ報知する被監視者監視方法であって、前記被監視者の画像を取得する画像取得工程と、前記検知結果を前記端末装置へ報知する場合には前記被監視者の画像と共に前記検知結果を前記端末装置へ報知し、前記ナースコールを前記端末装置へ報知する場合には前記被監視者の画像を伴わずに前記ナースコールを前記端末装置へ報知する監視処理工程とを備える。
このような被監視者監視方法は、前記監視処理工程によって、前記ナースコールを前記端末装置へ報知する場合には前記被監視者の画像を伴わずに前記ナースコールを前記端末装置へ報知するので、前記端末装置は、前記被監視者の画像を伴わずに前記ナースコールの報知を出力することになる。このため、前記端末装置を取り扱う監視者がナースコールの場合に習慣的につい被監視者の画像を見てしまうことを防止できる。よって、被監視者の画像を見てしまうことに起因して、監視者におけるナースコールの対応にタイムラグが生じてしまうことや、映像を見てしまうという監視者における不要な負担を防止できる。したがって、上記被監視者監視方法は、ナースコールの対応に、よりタイムラグが少なく、監視者の負担を、より軽減できる。
他の一態様にかかる被監視者監視システムは、端末装置と、前記端末装置と通信可能に接続され、監視対象である被監視者における所定の行動を検知して検知結果を前記端末装置へ報知し、ナースコールを受け付けて前記ナースコールを前記端末装置へ報知する被監視者監視装置とを備える被監視者監視システムであって、前記被監視者監視装置は、これら上述のいずれかの被監視者監視装置である。
これによれば、これら上述のいずれかの被監視者監視装置を備えた被監視者監視システムが提供できる。したがって、上記被監視者監視システムは、これら上述のいずれかの被監視者監視装置を備えるので、ナースコールの対応に、よりタイムラグが少なく、監視者の負担を、より軽減できる。
この出願は、2016年1月29日に出願された日本国特許出願特願2016−15633を基礎とするものであり、その内容は、本願に含まれるものである。
本発明を表現するために、上述において図面を参照しながら実施形態を通して本発明を適切且つ十分に説明したが、当業者であれば上述の実施形態を変更および/または改良することは容易に為し得ることであると認識すべきである。したがって、当業者が実施する変更形態または改良形態が、請求の範囲に記載された請求項の権利範囲を離脱するレベルのものでない限り、当該変更形態または当該改良形態は、当該請求項の権利範囲に包括されると解釈される。
本発明によれば、監視すべき監視対象である被監視者を監視する被監視者監視装置、被監視者監視方法および被監視者監視システムが提供できる。
Claims (5)
- 被監視者における所定の行動を検知して検知結果を通信可能に接続された端末装置へ報知し、ナースコールを受け付けて前記ナースコールを前記端末装置へ報知する被監視者監視装置であって、
前記被監視者の画像を取得する画像取得部と、
前記検知結果を前記端末装置へ報知する場合には前記被監視者の画像と共に前記検知結果を前記端末装置へ報知し、前記ナースコールを前記端末装置へ報知する場合には前記被監視者の画像を伴わずに前記ナースコールを前記端末装置へ報知する監視処理部とを備える、
被監視者監視装置。 - 前記監視処理部は、前記ナースコールを前記端末装置へ報知する場合には、前記端末装置に予め記憶され前記ナースコールを受け付けた旨を表すナースコール受付画面を前記端末装置に表示させる命令を収容したナースコール通知通信信号を前記ナースコールの報知として前記端末装置へ送信する、
請求項1に記載の被監視者監視装置。 - 音を入出力する音入出力部と、
前記音入出力部から入力された第1音を収容した第1音収容通信信号を前記端末装置へ送信し、前記端末装置から第2音を収容した第2音収容通信信号を受信した場合に前記第2音収容通信信号に収容された前記第2音を前記音入出力部から出力する通話処理部とをさらに備える、
請求項1または請求項2に記載の被監視者監視装置。 - 被監視者における所定の行動を検知して検知結果を通信可能に接続された端末装置へ報知し、ナースコールを受け付けて前記ナースコールを前記端末装置へ報知する被監視者監視方法であって、
前記被監視者の画像を取得する画像取得工程と、
前記検知結果を前記端末装置へ報知する場合には前記被監視者の画像と共に前記検知結果を前記端末装置へ報知し、前記ナースコールを前記端末装置へ報知する場合には前記被監視者の画像を伴わずに前記ナースコールを前記端末装置へ報知する監視処理工程とを備える、
被監視者監視方法。 - 端末装置と、前記端末装置と通信可能に接続され、被監視者における所定の行動を検知して検知結果を前記端末装置へ報知し、ナースコールを受け付けて前記ナースコールを前記端末装置へ報知する被監視者監視装置とを備える被監視者監視システムであって、
前記被監視者監視装置は、請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の被監視者監視装置である、
被監視者監視システム。
Applications Claiming Priority (3)
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Publications (1)
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JPWO2017130684A1 true JPWO2017130684A1 (ja) | 2018-11-15 |
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Family Applications (1)
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-
2017
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Publication number | Publication date |
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