JP6720840B2 - 巻線部品用冷却構造体 - Google Patents

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Description

本発明は、変圧器やリアクトル等の巻線部品を空冷するための巻線部品用冷却構造体に関するものである。
図11は、特許文献1に記載された内鉄型のリアクトルを示しており、図11(a)は平面図、図11(b)は正面図、図11(c)は右側面図である。
これらの図において、101はコア構体であり、その一対の脚部にはコイル102,103が巻かれている。また、コイル102,103の軸方向の一部を包囲するように、絶縁材料からなる整流部材104が配置されている。
図12は、この従来技術の冷却作用を説明するための平面図である。なお、101a,101bはコア構体101に形成された磁気的ギャップを示す。
図12において、コイル102,103に高周波電流が流れると、コイル102,103だけでなく、磁気的ギャップ101a,101bを有するコア構体101の温度も上昇する。
図12に示す構造では、整流部材104の軸方向端部104aがコア構体101の端部101cからはみ出るように整流部材104が配置されている。このため、端部104aの内面に沿った冷却風の気流Fが形成され、この気流Fの一部はコイル102,103とコア構体101の脚部との間の隙間102a,103aを通過する気流F,Fとなる。
上記従来技術によれば、気流F,F,Fにより、コイル102,103及びコア構体101の冷却が行われることになる。
特開2013−191623号公報(当該公報の図2〜図4)
図12に示したように、気流Fは、主に、コア構体101の周囲に回り込んで整流部材104の内側をコイル102,103方向に流れる。このため、コイル102,103とコア構体101との間を流れる冷却風は気流Fが支配的になって内側の気流Fが少なく、また、コイル102,103間の隙間を流れる気流も少ない。
従って、従来技術では、コイル102,103及びコア構体101を均等かつ十分に冷却することが困難であった。
そこで、本発明の解決課題は、コイル周辺における冷却風の流路の抵抗を均等にしてコイル及びコア構体を効率良く均一に冷却するようにした巻線部品用冷却構造体を提供することにある。
また、本発明の別の解決課題は、コア構体の材料を削減して小型化、コストの低減を可能にした巻線部品用冷却構造体を提供することにある。
上記課題を解決するため、請求項1に係る発明は、コア構体の複数の脚部にコイルがそれぞれ巻かれた巻線部品を空冷するための冷却構造体において、
前記コア構体及び前記コイルを備えた巻線部品本体と、
前記コイルの側面を覆う平板部、及び、前記平板部の内面に突設され、かつ前記コイルの中心軸に平行であって前記コイルの外周面の隅部に隙間を隔てて対向する整流リブ、を有する整流部材と、を備え、
前記脚部の一部と前記平板部と前記整流リブとにより、前記コイルの外側に、前記コイルの中心軸に直交する方向に沿ってほぼ均一な距離を有する第1の冷却用風洞を形成すると共に、前記コイルの内周面と前記コイルが巻かれる前記脚部の外周面との間に、前記コイルの中心軸に直交する方向に沿ってほぼ均一な距離を有する第2の冷却用風洞を形成し、前記第1の冷却用風洞及び前記第2の冷却用風洞に冷却風を通過させるようにした巻線部品用冷却構造体であって、
前記巻線部品本体は、五つの脚部を有する前記コア構体と、前記五つの脚部のうち内側の三つの脚部にそれぞれ巻かれた三相分の前記コイルと、を備え、
前記整流部材の両端部を、前記五つの脚部のうち外側の二つの脚部にそれぞれ固定したことを特徴とする。
請求項2に係る発明は、コア構体の複数の脚部にコイルがそれぞれ巻かれた巻線部品を空冷するための冷却構造体において、
前記コア構体及び前記コイルを備えた巻線部品本体と、
前記コイルの側面を覆う平板部、及び、前記平板部の内面に突設され、かつ前記コイルの中心軸に平行であって前記コイルの外周面の隅部に隙間を隔てて対向する整流リブ、を有する整流部材と、を備え、
前記脚部の一部と前記平板部と前記整流リブとにより、前記コイルの外側に、前記コイルの中心軸に直交する方向に沿ってほぼ均一な距離を有する第1の冷却用風洞を形成し、前記第1の冷却用風洞に冷却風を通過させるようにした巻線部品用冷却構造体であって、
前記巻線部品本体は、n個(nは複数)の脚部を有するコア構体と、前記n個の脚部のうち(n−1)個の脚部にそれぞれ巻かれた(n−1)個のコイルと、を備え、
前記整流部材の一端部を、前記n個の脚部のうち残り一つの脚部に固定すると共に、前記整流部材の他端部を、外部の支持部材に固定したことを特徴とする。
請求項3に係る発明は、請求項2に記載した巻線部品用冷却構造体において、前記n=4であることを特徴とする。
請求項4に係る発明は、コア構体の複数の脚部にコイルがそれぞれ巻かれた巻線部品を空冷するための冷却構造体において、
前記コア構体及び前記コイルを備えた巻線部品本体と、
前記コイルの側面を覆う平板部、及び、前記平板部の内面に突設され、かつ前記コイルの中心軸に平行であって前記コイルの外周面の隅部に隙間を隔てて対向する整流リブ、を有する整流部材と、を備え、
前記脚部の一部と前記平板部と前記整流リブとにより、前記コイルの外側に、前記コイルの中心軸に直交する方向に沿ってほぼ均一な距離を有する第1の冷却用風洞を形成し、前記第1の冷却用風洞に冷却風を通過させるようにした巻線部品用冷却構造体であって、
個(nは複数)の脚部を有するコア構体と、n個の脚部のうち(n−1)個の脚部にそれぞれ巻かれた(n−1)個のコイルと、を有する第1の巻線部品本体と、
個(nは複数)の脚部を有するコア構体と、n個の脚部のうち(n−1)個の脚部にそれぞれ巻かれた(n−1)個のコイルと、を有する第2の巻線部品本体と、を備え、
前記第1及び第2の巻線部品本体のコイルが巻かれていない各一個の脚部を外側にして前記第1及び第2の巻線部品本体の前記コア構体同士を突き合わせると共に、
前記整流部材の両端部を、前記第1及び第2の巻線部品本体の外側に位置する各一個の脚部にそれぞれ固定したことを特徴とする。
請求項5に係る発明は、請求項4に記載した巻線部品用冷却構造体において、前記n=n=4であり、前記第1及び第2の巻線部品本体を、前記整流部材を用いて一体的に連結することにより単一部品として構成したことを特徴とする。
請求項6に係る発明は、請求項2〜5の何れか1項に記載した巻線部品用冷却構造体において、前記コイルの内周面と前記コイルが巻かれる前記脚部の外周面との間に、前記コイルの中心軸に直交する方向に沿ってほぼ均一な距離を有する第2の冷却用風洞を形成したことを特徴とする。
請求項7に係る発明は、請求項1〜6の何れか1項に記載した巻線部品用冷却構造体において、前記コイルが多層に分割されており、各層のコイル間に、これらのコイルの中心軸に直交する方向に沿ってほぼ均一な距離を有するコイル間冷却用風洞を形成し、前記コイル間冷却用風洞に冷却風を通過させることを特徴とする。
請求項8に係る発明は、請求項1〜7の何れか1項に記載した巻線部品用冷却構造体において、前記巻線部品が、リアクトルまたは変圧器であることを特徴とする。
本発明においては、整流リブを有する整流部材を巻線部品本体に取り付けてコイルの周囲に第1の冷却用風洞を形成すると共に、コイルの内周面とコイルが巻かれる脚部の外周面との間に第2の冷却用風洞を形成し、更には、一相分のコイルが多層に分割される場合に各層間にコイル間冷却用風洞を形成する。これらの風洞に冷却風を通過させることで、巻線部品全体を効率良く均等に冷却することができる。
これにより、冷却ファン等の冷却装置の容量が少なくて済むため、巻線部品を組み込んだ装置全体の小型化、低コスト化が可能となる。
また、コア構体の一部の脚部を除去して整流部材の一端部を外部の支持部材に固定する構造を採用すれば、コア構体の材料を削減して巻線部品の小型化、コストの低減を図ることができる。
更に、コア構体の四つの脚部のうち三つの脚部にそれぞれコイルを巻いて構成した一対の巻線部品本体を突き合わせ、これらの巻線部品本体を連結するように整流部材を固定することにより、脚部の材料を必要最小限度にしつつ入力側三相リアクトル及び出力側三相リアクトルを一体化したリアクトル部品を構成することが可能である。
これにより、リアクトル部品が使用される電力変換装置等の部品数を減少し、装置全体の小型化、低コスト化、配線の集約化を図ることができる。
本発明の第1実施形態に係るリアクトルの分解斜視図である。 図1の組立状態を示す平面図である。 本発明の第1実施形態を示す斜視図である。 本発明の第1実施形態を示す一部切り欠き正面図(図4(a))、A−A断面図(図4(b))及びB−B断面図(図4(c))である。 本発明の第2実施形態に係るリアクトルの正面図である。 本発明の第2実施形態の使用状態を示す平面図である。 本発明の第3実施形態を示す一部切り欠き正面図である。 図7のA’−A’断面図である。 三相インバータ装置の全体構成図である。 本発明の第4実施形態に係るリアクトルの部分断面図である。 特許文献1に記載された内鉄型のリアクトルの平面図(図11(a))、正面図(図11(b))及び右側面図(図11(c))である 図11のリアクトルの冷却作用を説明するための平面図である。
以下、図に沿って本発明の実施形態を説明する。なお、以下の各実施形態は、巻線部品としての外鉄型のリアクトルに本発明を適用した場合のものである。
まず、図1〜図4に基づいて、第1実施形態に係るリアクトルについて説明する。図1はリアクトルの分解斜視図、図2は組立状態を示す平面図である。
図1,図2において、10は巻線部品本体としての外鉄型のリアクトル本体であり、三相分のコイル11,12,13と、これらのコイル11,12,13が巻かれるコア構体14とを備えている。コア構体14は、コイル11,12,13の中心部にそれぞれ配置される三つの脚部と、コイル11,13の外側に配置される二つの脚部とを有する。すなわち、このリアクトル本体10は、五つの脚部を有するコア構体14と、五つの脚部のうち内側の三つの脚部にそれぞれ巻かれた三相分のコイル11,12,13と、を備えている。
なお、16は、コイル11,12,13を外部導体(図示せず)に接続するための出力導体である。
また、50A,50Bは、コイル11,12,13を挟むようにコイル11,12,13の両側から取り付けられる整流部材である。これらの整流部材50A,50Bは、コイル11,12,13の側面を覆う矩形の平板部51と、その両側端に形成された固定端部52と、平板部51の内面(コイル11,12,13側の面)に形成された整流リブ53a,53b,53c,53dとを備えている。
図2に示すように、整流リブ53a,53b,53c,53dは、コイル11,12,13の外周面の隅部15a,15b,15c,15dとの間に一定の隙間を保有しつつ対向するように断面ほぼ三角形に形成されている。これらの整流リブ53a,53b,53c,53dは、コイル11,12,13の中心軸に平行であってコイル11,12,13の軸方向長さよりも長い凸状の部材である。
なお、整流リブ53a,53b,53c,53dを含む整流部材50A,50Bは、その全体が樹脂または金属材料を用いてそれぞれ一体的に製作されている。
図3は、リアクトル本体10と整流部材50A,50Bとを組み合わせて形成されるリアクトルの斜視図である。ここで、整流部材50A,50Bは、前述した固定端部52により、リアクトル本体10の両側の脚部14に接着やスポット溶接によって取り付けられる。
また、図4(a)は整流部材50Bの平板部51の一部を切り欠いて示した正面図、図4(b)は図4(a)のA−A断面図、図4(c)はB−B断面図である。ここで、断面を表示するためのハッチングは便宜上、省略してある。
図4(b)に示すように、コイル11,12,13の相互間、外側の脚部14aとコイル11の外周面との間、及び、外側の脚部14eとコイル13の外周面との間には、第1の冷却用風洞17(ハッチングを付した部分)を構成する隙間が保有されている。なお、図4(b)において、14b,14c,14dはコイル11,12,13がそれぞれ巻かれる脚部である。
この第1実施形態において、図4(a)に示すように、冷却ファン等(図示せず)により発生させた冷却風をリアクトルの下方から供給すると、その気流は、コイル11,12,13の外周面に形成された冷却用風洞17を通過して出力導体16側に流出する。
本実施形態では、平板部51と整流リブ53a,53b,53c,53dとを備えた整流部材50A,50Bを脚部14a,14eの間に取り付けてコイル11,12,13を両側から挟み込んでいる。これにより、図4(b)に示すごとく、コイル11,12,13の外周面には、その中心軸に直交する方向に沿ってほぼ均一な距離を有する第1の冷却用風洞17が形成される。このため、コイル11,12,13の周囲における流路の抵抗がほぼ均一になり、冷却風はコイル11,12,13の外周面を万遍なく通過するので、各コイル11,12,13をそれぞれ外側から均等に冷却することができる。
また、コイル11,12,13の内周面と脚部14b,14c,14dの外周面との間にも、コイル11,12,13の中心軸に直交する方向に沿ってほぼ均一な距離を有する第2の冷却用風洞18を形成することにより、コイル11,12,13の内周面及び脚部14b,14c,14dの外周面の冷却が可能になる。
すなわち、第1の冷却用風洞17及び第2の冷却用風洞18により、コイル11,12,13を内外から冷却すると共に、脚部14a,14b,14c,14d,14eを均等に冷却することができる。
次に、図5,図6に基づいて本発明の第2実施形態を説明する。この第2実施形態は、コア構体を構成する脚部を一部省略して材料の削減、コストの低減を可能にしたものである。
図5において、20はリアクトル本体であり、コア構体14’とその三つの脚部にそれぞれ巻かれたコイル11,12,13、及び出力導体16等を備えている。このコア構体14’は、第1実施形態におけるコア構体14の外側の二つの脚部のうちの一方(例えば、図4(a),(b)における脚部14e)を除去したものに相当する。つまり、このリアクトル本体20は、四つの脚部を有するコア構体14’と、脚部14eを除く三つの脚部にそれぞれ巻かれた三相分のコイル11,12,13と、を備えている。
また、図5において、54Bは整流部材、54はその平板部、55a,55b,55cは平板部の内面に形成された整流リブである。コア構体14’の背面には、一方の整流部材54Bと対称に形成された他方の整流部材が固定されている。
図示されていないが、この第2実施形態においても、図4(b)に示す第1の冷却用風洞17及び第2の冷却用風洞18が内部に形成されている。
図5に示すように、整流部材54Bの一端部(図5における左端部)については、第1実施形態と同様に、固定端部52を用いてコア構体14’の外側の脚部14aに固定し、整流部材54Bの右端部については、例えば、平板部54を折り曲げて形成した固定端部56を利用して外部の支持部材に固定するようになっている。
整流部材54Bの右端部の固定方法について一例を挙げれば、図6に示すように、このリアクトルが内蔵される機器や装置の筐体30に固定端部56を当接させ、接着やスポット溶接により筐体30と固定端部56とを接合すれば良い。なお、図6において、aは固定箇所を示している。
この第2実施形態によれば、第1実施形態と同様に第1及び第2の冷却用風洞17,18による冷却効果が得られるほか、整流部材54Bの右端部を固定するためのコア構体14’側の脚部が不要になるため、脚部の材料を削減してコストの低減を図ることができる。
なお、上記第2実施形態は、n個(nは複数)の脚部を有するコア構体と、n個の脚部のうち(n−1)個の脚部にそれぞれ巻かれた(n−1)個のコイルと、を有する巻線部品本体を備えた巻線部品に適用可能である。ちなみに、図5,図6に示したものはn=4とした例である。
次いで、図7〜図9に基づいて本発明の第3実施形態を説明する。この第3実施形態は、第2実施形態におけるリアクトル本体20と実質的に同一構造のリアクトル本体を二個突き合わせ、その表裏に整流部材をそれぞれ固定することにより構成される。
すなわち、図7において、20A,20Bは、第2実施形態におけるリアクトル本体20と実質的に同一構造のリアクトル本体である。これらのリアクトル本体20A,20Bの、脚部14aとは反対側のコア構体14’の端面を突き合わせると共に、左右の脚部14aには、整流部材57A,57B(図7では、便宜的に表側の整流部材57Bのみを示し、裏側の整流部材57Aについては図8に示す)の固定端部59がそれぞれ固定されている。
図7、及び、そのA’−A’断面図である図8において、58a,58b,58c,58d,58e,58f,58gは整流部材57A,57Bの内面に形成された整流リブである。
上記のように、本実施形態は、一対のリアクトル本体20A,20Bが、合計で八つの脚部を有するコア構体14’,14’と、各コア構体14’,14’の三つの脚部にそれぞれ巻かれた二組の三相(全体として六相)のコイル11,11,12,12,13,13とにより構成され、このリアクトル本体20A,20Bに整流部材57A,57Bを固定することにより、全体的に一個のリアクトル部品として構成されている。
図示されていないが、この第3実施形態においても、図4(b)に示す第1の冷却用風洞17及び第2の冷却用風洞18が保有されている。
なお、一対のコア構体14’同士を突き合わせる端面には、通常、微小なエアギャップが存在するので、コア構体14’同士が磁気的に結合される不都合はない。また、必要に応じて、一対のコア構体14’同士を接着剤を介して接合しても良い。
この第3実施形態は、例えば図9に示すような電力変換装置(三相インバータ装置)に適用すると好適である。
図9において、201は三相交流電源、202は交流/直流変換を行うコンバータ部、203は直流/交流変換を行うインバータ部、204は電動機等の三相交流負荷である。
また、301は入力側三相リアクトル、302は出力側三相リアクトルであり、これらのリアクトル301,302を一体化したリアクトル部品として、図7,図8に示した第3実施形態を適用することができる。
第3実施形態によれば、一対のリアクトル本体20A,20Bにより、図9のリアクトル301,302を一体化したリアクトル部品を構成することができ、装置全体として部品数の減少や小型化、配線の集約化が可能になる。
ここで、一対のリアクトル本体の相数は同一でなくてもよく、例えば、入出力側の組み合わせとして二相/三相の組み合わせ、三相/二相の組み合わせ、あるいは、その他の相数同士の組み合わせにすることもできる。また、チョッパリアクトルと三相リアクトルといった機能の異なるリアクトルを組合わせることもできる。
なお、上記第3実施形態は、n個(nは複数)の脚部を有するコア構体と、n個の脚部のうち(n−1)個の脚部にそれぞれ巻かれた(n−1)個のコイルと、を有する第1の巻線部品本体と、n個(nは複数)の脚部を有するコア構体と、n個の脚部のうち(n−1)個の脚部にそれぞれ巻かれた(n−1)個のコイルと、を有する第2の巻線部品本体と、を備えた巻線部品に適用することができる。この場合、n=nであっても良いし、n≠nであっても良い。
ちなみに、図7,図8に示したものはn=n=4とした例である。
次に、図10は本発明の第4実施形態に係るリアクトルの部分断面図である。
この第4実施形態は、前述した第1〜第3実施形態におけるコイル11,12,……がそれぞれ二層に分割されたコイル11a,11b,12a,12b,……からなる場合に、コイル11a,11bの相互間、コイル12a,12bの相互間,……にコイル間冷却用風洞19を構成したものである。このコイル間冷却用風洞19も、コイル11a,11bやコイル12a,12bの中心軸に直交する方向に沿ってほぼ均一な距離を有している。
本実施形態によれば、第1〜第3実施形態による作用効果に加えて、各コイルを半径方向の内側及び外側から効率良く冷却することが可能である。なお、コイル11,12,……を分割する層数は3以上であっても良いのは言うまでもない。
本発明は、変圧器やリアクトルのようにコイルとコア構体とを備えた巻線部品であって、単相または多相、外鉄型または内鉄型の各種巻線部品用冷却構造体として利用可能である。
10,20,20A,20B:リアクトル本体
11,11a,11b,12,12a,12b,13:コイル
14,14’:コア構体
14a,14b,14c,14d,14e:脚部
15a,15b,15c,15d:隅部
16:出力導体
17:第1の冷却用風洞
18:第2の冷却用風洞
19:コイル間冷却用風洞
30:筐体
50A,50B,54B,57A,57B::整流部材
51,54,57:平板部
52,56,59:固定端部
53a,53b,53c,53d,55a,55b,55c,58a,58b,58c,58d,58e,58f,58g:整流リブ
201:三相交流電源
202:コンバータ部
203:インバータ部
204:三相交流負荷
301:入力側三相リアクトル
302:出力側三相リアクトル
a:固定部

Claims (8)

  1. コア構体の複数の脚部にコイルがそれぞれ巻かれた巻線部品を空冷するための冷却構造体において、
    前記コア構体及び前記コイルを備えた巻線部品本体と、
    前記コイルの側面を覆う平板部、及び、前記平板部の内面に突設され、かつ前記コイルの中心軸に平行であって前記コイルの外周面の隅部に隙間を隔てて対向する整流リブ、を有する整流部材と、を備え、
    前記脚部の一部と前記平板部と前記整流リブとにより、前記コイルの外側に、前記コイルの中心軸に直交する方向に沿ってほぼ均一な距離を有する第1の冷却用風洞を形成すると共に、前記コイルの内周面と前記コイルが巻かれる前記脚部の外周面との間に、前記コイルの中心軸に直交する方向に沿ってほぼ均一な距離を有する第2の冷却用風洞を形成し、前記第1の冷却用風洞及び前記第2の冷却用風洞に冷却風を通過させるようにした巻線部品用冷却構造体であって、
    前記巻線部品本体は、五つの脚部を有する前記コア構体と、前記五つの脚部のうち内側の三つの脚部にそれぞれ巻かれた三相分の前記コイルと、を備え、
    前記整流部材の両端部を、前記五つの脚部のうち外側の二つの脚部にそれぞれ固定したことを特徴とする巻線部品用冷却構造体。
  2. コア構体の複数の脚部にコイルがそれぞれ巻かれた巻線部品を空冷するための冷却構造体において、
    前記コア構体及び前記コイルを備えた巻線部品本体と、
    前記コイルの側面を覆う平板部、及び、前記平板部の内面に突設され、かつ前記コイルの中心軸に平行であって前記コイルの外周面の隅部に隙間を隔てて対向する整流リブ、を有する整流部材と、を備え、
    前記脚部の一部と前記平板部と前記整流リブとにより、前記コイルの外側に、前記コイルの中心軸に直交する方向に沿ってほぼ均一な距離を有する第1の冷却用風洞を形成し、前記第1の冷却用風洞に冷却風を通過させるようにした巻線部品用冷却構造体であって、
    前記巻線部品本体は、n個(nは複数)の脚部を有するコア構体と、前記n個の脚部のうち(n−1)個の脚部にそれぞれ巻かれた(n−1)個のコイルと、を備え、
    前記整流部材の一端部を、前記n個の脚部のうち残り一つの脚部に固定すると共に、前記整流部材の他端部を、外部の支持部材に固定したことを特徴とする巻線部品用冷却構造体。
  3. 請求項2に記載した巻線部品用冷却構造体において、
    前記n=4であることを特徴とする巻線部品用冷却構造体。
  4. コア構体の複数の脚部にコイルがそれぞれ巻かれた巻線部品を空冷するための冷却構造体において、
    前記コア構体及び前記コイルを備えた巻線部品本体と、
    前記コイルの側面を覆う平板部、及び、前記平板部の内面に突設され、かつ前記コイルの中心軸に平行であって前記コイルの外周面の隅部に隙間を隔てて対向する整流リブ、を有する整流部材と、を備え、
    前記脚部の一部と前記平板部と前記整流リブとにより、前記コイルの外側に、前記コイルの中心軸に直交する方向に沿ってほぼ均一な距離を有する第1の冷却用風洞を形成し、前記第1の冷却用風洞に冷却風を通過させるようにした巻線部品用冷却構造体であって、
    個(nは複数)の脚部を有するコア構体と、n個の脚部のうち(n−1)個の脚部にそれぞれ巻かれた(n−1)個のコイルと、を有する第1の巻線部品本体と、
    個(nは複数)の脚部を有するコア構体と、n個の脚部のうち(n−1)個の脚部にそれぞれ巻かれた(n−1)個のコイルと、を有する第2の巻線部品本体と、を備え、
    前記第1及び第2の巻線部品本体のコイルが巻かれていない各一個の脚部を外側にして前記第1及び第2の巻線部品本体の前記コア構体同士を突き合わせると共に、
    前記整流部材の両端部を、前記第1及び第2の巻線部品本体の外側に位置する各一個の脚部にそれぞれ固定したことを特徴とする巻線部品用冷却構造体。
  5. 請求項4に記載した巻線部品用冷却構造体において、
    前記n=n=4であり、
    前記第1及び第2の巻線部品本体を、前記整流部材を用いて一体的に連結することにより単一部品として構成したことを特徴とする巻線部品用冷却構造体。
  6. 請求項2〜5の何れか1項に記載した巻線部品用冷却構造体において、
    前記コイルの内周面と前記コイルが巻かれる前記脚部の外周面との間に、前記コイルの中心軸に直交する方向に沿ってほぼ均一な距離を有する第2の冷却用風洞を形成したことを特徴とする巻線部品用冷却構造体。
  7. 請求項1〜6の何れか1項に記載した巻線部品用冷却構造体において、
    前記コイルが多層に分割されており、各層のコイル間に、これらのコイルの中心軸に直交する方向に沿ってほぼ均一な距離を有するコイル間冷却用風洞を形成し、前記コイル間冷却用風洞に冷却風を通過させることを特徴とする巻線部品用冷却構造体。
  8. 請求項1〜7の何れか1項に記載した巻線部品用冷却構造体において、
    前記巻線部品が、リアクトルまたは変圧器であることを特徴とする巻線部品用冷却構造体。
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