JP6720758B2 - 板状物の加工装置及び加工方法 - Google Patents
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Description
このような加工装置の搬送コンベアとしては、板状物が載置される搬送ベルトと、前記搬送ベルトを下方から支持するプレート(定盤)と、前記搬送ベルトを駆動する駆動源とを備えており、前記プレート(定盤)が前記搬送ベルトよりも幅方向外側にはみ出して、前記搬送ベルトを幅方向の全域にわたって支持するものがある。
また、搬送ベルト121と定盤122との間にスラッジやスラリーが滞留すると、搬送ベルト121に破れが生じたり、定盤122が摩耗したりして、加工装置の寿命が短くなるおそれがある。
即ち、本発明に係る板状物の加工装置は、板状物を搬送コンベアにより搬送しながら、前記板状物の主表面を研磨する、板状物の加工装置であって、前記搬送コンベアは、前記板状物が載置される搬送ベルトと、前記搬送ベルトを下方から支持する定盤と、前記搬送ベルトを駆動する駆動源とを備え、前記定盤は、前記搬送ベルトにおける幅方向両端部よりも幅方向内側の部分を支持し、前記搬送ベルトの幅方向両端部は不支持の状態にある。
このような構成により、研磨スラリーや研磨スラッジが搬送ベルトと定盤の搬送ベルトを支持している部分との間に滞留することがなく、板状物が破損することを防止できるとともに、搬送ベルトの破れや定盤の摩耗を抑制して、加工装置の寿命を延ばすことができる。
これにより、前記延出部の幅方向端部から落下する研磨スラリーや研磨スラッジが搬送ベルトに付着することを防止することができる。
これにより、傾斜面上に落下した研磨スラリーや研磨スラッジが幅方向外側へ流動するように誘導され、搬送ベルトと定盤の支持部との間に滞留することを防止できる。
これにより、傾斜面上に落下した研磨スラリーや研磨スラッジが、滞りなく幅方向外側へ流動することとなる。
このような構成により、傾斜面上に落下した研磨スラリーや研磨スラッジが、傾斜面に沿って幅方向外側へ流動する前に傾斜面の傾斜に抗して幅方向内側へ流動した場合でも、定盤の支持部と搬送ベルトの中央部との間に達することがない。
これにより、板状物を、定盤の支持部に支持される搬送ベルトの中央部の範囲内に全体が収まるように載置することができ、板状物を搬送ベルトにより搬送しながら研磨する際に、板状物を均一に研磨することが可能となる。
これにより、研磨スラリー供給部から供給された研磨スラリーや、板状物を研磨工具により研磨する際に生じる研磨スラッジが、搬送ベルトと定盤の搬送ベルトを支持している部分との間に滞留することがなく、板状物の破損を防止できるとともに、搬送ベルトの破れや定盤の摩耗を抑制して、加工装置の寿命を延ばすことができる。
このように板状物の加工を行うことで、板状物を研磨する際に生じる研磨スラリーや研磨スラッジが搬送ベルトと定盤の搬送ベルトを支持している部分との間に滞留することがなく、板状物の破損を防止できるとともに、搬送ベルトの破れや定盤の摩耗を抑制して加工装置の寿命を延ばすことが可能である。
なお、以下の説明においては、ガラス基板G及び搬送コンベア2の幅方向を、平面視においてガラス基板Gの搬送方向と直交する方向と規定する。
搬送ベルト21は、中央部21a及び端部21bを備えている。端部21bは、中央部21aの幅方向両側に連続して形成されている。つまり、中央部21aは、搬送ベルト21の幅方向における中央部であり、端部21bは、搬送ベルト21の幅方向における端部であって、幅方向の一側から他側へ向かって、端部21b、中央部21a、端部21bの順に配置されている。
研磨スラリー61は、酸化セリウム等の研磨材を水等の溶媒に混濁させることにより構成されている。
定盤22は、搬送ベルト21の中央部21aを支持する支持部221と、幅方向において支持部221に隣接し、かつ上下方向において搬送ベルト21から離間して配置され、搬送ベルト21の両端部21bよりも幅方向外側に延出する延出部222とを備えている。図4に示すように、延出部222は、搬送ベルト21の両端部21bから寸法Lだけ幅方向外側に延出している。
図4に示すように、搬送ベルト21の端部21bは、搬送ベルト21において定盤22の支持部221よりも幅方向外側に位置する部分である。端部21bの幅寸法はWeに設定されている。
定盤22の延出部222における上面は、ガラス基板Gが載置される搬送ベルト21(即ち、搬送ベルト21のうち駆動プーリ23及び従動プーリ24の上方に位置する部分)と対向しており、搬送ベルト21の幅方向外側へいくにつれて下方に傾斜する傾斜面222aに形成されている。傾斜面222aは、搬送ベルト21から離間している。
延出部222の傾斜面222aと搬送ベルト21の下面との離間寸法は、搬送ベルト21の幅方向外側へいくにつれて大きくなっている。傾斜面222aは、水平方向に対して傾斜角度θだけ傾斜している。
また、傾斜面222aの水平方向に対する傾斜角度θは、傾斜面222a上に落下した研磨スラリーや研磨スラッジが、滞りなく幅方向外側へ流動する角度に設定されている。具体的には、傾斜面222aの水平方向に対する傾斜角度θは、5°〜15°に設定されている。
具体的には、延出部222における搬送ベルト21の端部21bよりも幅方向外側に延出する部分の幅方向の幅寸法Lは、20mm〜40mmに設定されている。
例えば、図5に示すように、定盤22における延出部222の上面を段差面222bに形成することも可能である。
段差面222と支持面221aとの間の段差の寸法hは、搬送ベルト21の端部21bから段差面222上に落下した研磨スラリーや研磨スラッジが、段差面222の上方に位置する搬送ベルト21に接触しない大きさに設定されており、段差面222に落下した研磨スラリーや研磨スラッジにより搬送ベルト21が盛り上がることがないように構成されている。
2 搬送コンベア
3 回転研磨具
6 研磨スラリー供給装置
21 搬送ベルト
21a 中央部(幅方向内側の部分)
21b 端部
22 定盤
221 支持部
222 延出部
222a 傾斜面
G ガラス基板
Claims (8)
- 板状物を搬送コンベアにより搬送しながら、前記板状物の主表面を研磨する、板状物の加工装置であって、
前記搬送コンベアは、
前記板状物が載置される搬送ベルトと、
前記搬送ベルトを下方から支持する定盤と、
前記搬送ベルトを駆動する駆動源とを備え、
前記定盤は、前記搬送ベルトにおける幅方向両端部よりも幅方向内側の部分を支持し、前記搬送ベルトの幅方向両端部は不支持の状態にある、
ことを特徴とする板状物の加工装置。 - 前記定盤は、
前記搬送ベルトにおける幅方向両端部よりも幅方向内側の部分を支持する支持部と、
前記搬送ベルトの幅方向において前記支持部に隣接し、かつ上下方向において前記搬送ベルトから離間して配置され、前記搬送ベルトの幅方向両端部よりも幅方向外側に延出する延出部とを備えている、
ことを特徴とする請求項1に記載の板状物の加工装置。 - 前記延出部は、
前記搬送ベルトと対向し、前記搬送ベルトの幅方向外側へいくにつれて下方に傾斜する傾斜面を有する、
ことを特徴とする請求項2に記載の板状物の加工装置。 - 前記傾斜面の水平方向に対する傾斜角度は5°〜15°である、
ことを特徴とする請求項3に記載の板状物の加工装置。 - 前記搬送ベルトにおける、前記支持部よりも幅方向外側に位置する部分の幅寸法は10mm〜30mmである、
ことを特徴とする請求項2〜請求項4の何れか一項に記載の板状物の加工装置。 - 前記板状物の幅寸法は、前記支持部の幅寸法よりも小さい、
ことを特徴とする請求項2〜請求項5の何れか一項に記載の板状物の加工装置。 - 前記板状物を研磨する研磨工具と、
前記研磨工具による前記板状物の研磨部に研磨スラリーを供給する研磨スラリー供給部とを、
さらに備える、
ことを特徴とする請求項1〜請求項6の何れか一項に記載の板状物の加工装置。 - 幅方向両端部よりも幅方向内側の部分が定盤により下方から支持され、前記幅方向両端部が不支持状態にある搬送ベルトに板状物を載置する工程と、
前記板状物を前記搬送ベルトにより搬送しながら、前記板状物の主表面を研磨する工程とを備える、
ことを特徴とする板状物の加工方法。
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JP2016152084A JP6720758B2 (ja) | 2016-08-02 | 2016-08-02 | 板状物の加工装置及び加工方法 |
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