JP6720036B2 - コネクタ - Google Patents

コネクタ Download PDF

Info

Publication number
JP6720036B2
JP6720036B2 JP2016182043A JP2016182043A JP6720036B2 JP 6720036 B2 JP6720036 B2 JP 6720036B2 JP 2016182043 A JP2016182043 A JP 2016182043A JP 2016182043 A JP2016182043 A JP 2016182043A JP 6720036 B2 JP6720036 B2 JP 6720036B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
connector
shell
housing
portions
ground member
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016182043A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018045967A (ja
Inventor
明紀 木村
明紀 木村
敏広 岡
敏広 岡
崇充 中嶋
崇充 中嶋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Japan Aviation Electronics Industry Ltd
Original Assignee
Japan Aviation Electronics Industry Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Japan Aviation Electronics Industry Ltd filed Critical Japan Aviation Electronics Industry Ltd
Priority to JP2016182043A priority Critical patent/JP6720036B2/ja
Publication of JP2018045967A publication Critical patent/JP2018045967A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6720036B2 publication Critical patent/JP6720036B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Details Of Connecting Devices For Male And Female Coupling (AREA)
  • Coupling Device And Connection With Printed Circuit (AREA)

Description

本発明は、相手側シェルを備えた相手側コネクタと嵌合可能なコネクタであって、シェルを備えると共にシェルと別体のグランド部材を備えるコネクタに関する。
特許文献1には、外部シェル(シェル)930を備えると共にシェル930と別体の接続体(グランド部材)940を備えるコネクタ900が開示されている。
図26を参照すると、特許文献1に開示されたコネクタ900は、シェル930及びグランド部材940に加えて、夫々2つのコンタクト910を含む2組のコンタクトセットと、2つの内部シェル920とを備えている。内部シェル920は、ピッチ方向において互いに離れており、且つ、コンタクトセットを夫々覆っている。グランド部材940は、ピッチ方向において2つの内部シェル920の間に位置している。内部シェル920の夫々は、2つの連結部922を有している。2つの内部シェル920は、連結部922及びグランド部材940を介して互いに接続されている。更に、内部シェル920の夫々は、連結部922を介してシェル930に接続されている。上述した内部シェル920とシェル930との接続により、シールド機能が強化されている。
特開2013−089571号公報
特許文献1のコネクタ900と異なる構造のコネクタについても、グランド部材940のようなシェルと別体の部材を備えてシールド機能を強化したいという要望がある。例えば、相手側シェルを備えた相手側コネクタと嵌合可能なコネクタであって内部シェルを備えていないコネクタについても、グランド部材を使用してシールド機能を強化したいという要望がある。この要望に応える場合、グランド部材を相手側シェルと接続可能に構成すると共に、グランド部材をバネ力によってシェルや筐体と接続するという構造が考えられる。換言すれば、コネクタに、相手側シェルと接続可能であると共にバネ力によってシェルや筐体と接続可能なグランド部材を設けることが考えられる。
そこで、本発明は、上述したグランド部材を備えるコネクタを提供することを目的とする。
本発明によるコネクタのグランド部材には、相手側シェルと接続する接続部と、シェルや筐体に押し当てられる部位を支持する弾性変形可能な部位(弾性変形部)とを設ける必要がある。また、グランド部材を強固に保持するという観点から、グランド部材には、コネクタの所定部位に保持される2つの被保持部を設けることが望ましい。グランド部材に2つの被保持部を設ける場合、2つの被保持部を互いに連結する連結部が必要である。更に、弾性変形部を安定的に支持するという観点から、弾性変形部は、連結部から延びていることが望ましい。
上述のように形成された弾性変形部が十分なバネ力を有するためには、連結部の幅は、より広いほうが好ましい。一方、コネクタのサイズの増大を避けるという観点から、連結部の幅は、より狭いほうが好ましい。本発明は、この一見矛盾する2つの要望に応えることができるグランド部材を備えたコネクタを提供する。より具体的には、本発明は、下記のコネクタを提供する。
本発明は、第1のコネクタとして、
対象物に取付可能であって、且つ、相手側シェルを備えた相手側コネクタと前後方向に沿って嵌合可能なコネクタであり、
前記コネクタは、前記前後方向における前側に嵌合部を有しており、且つ、ハウジングと、1以上のコンタクトを夫々含む2組以上のコンタクトセットと、シェルと、前記シェルと別体のグランド部材とを備えており、
前記コンタクトの夫々は、前記ハウジングに保持されており、
2組以上の前記コンタクトセットは、前記前後方向と直交するピッチ方向において互いに離れており、
前記シェルは、少なくとも部分的に前記ハウジングを覆っており、
前記グランド部材は、前記ピッチ方向において前記コンタクトセットのうちの互いに隣り合う2組の間に位置しており、
前記グランド部材は、2つの被保持部と、2つの接続部と、2つの段部と、連結部と、少なくとも1つの弾性変形部と、被固定部とを有しており、
前記被保持部は、前記ピッチ方向において互いに離れており、
前記被保持部の夫々は、前記ハウジングに保持されており、且つ、前記ピッチ方向外側を向いた外表面を有しており、
前記接続部は、前記相手側シェルと接続する部位であり、前記被保持部に夫々繋がっており、
前記連結部は、2つの前記段部を介して2つの前記被保持部を互いに連結しており、
前記弾性変形部は、弾性変形可能となるように前記連結部から延びており、
前記被固定部は、前記対象物に固定される部位であり、
前記連結部の前記ピッチ方向におけるサイズの最大値は、2つの前記被保持部の前記外表面の間の前記ピッチ方向における距離の最大値よりも大きい
コネクタを提供する。
また、本発明は、第2のコネクタとして、第1のコネクタであって、
前記接続部は、前記被保持部から前方に向かって夫々延びている
コネクタを提供する。
また、本発明は、第3のコネクタとして、第1又は第2のコネクタであって、
前記グランド部材は、前記被固定部を2つ有しており、
前記被固定部は、前記被保持部から夫々延びている
コネクタを提供する。
また、本発明は、第4のコネクタとして、第1から第3までのコネクタのいずれかであって、
前記グランド部材は、前記ピッチ方向と直交する所定平面について鏡対称な形状を有している
コネクタを提供する。
また、本発明は、第5のコネクタとして、第1から第4までのコネクタのいずれかであって、
前記グランド部材は、シェル接続部を有しており、
前記シェル接続部は、前記弾性変形部のうちの1つである第1弾性変形部と、第1被押当部とを有しており、
前記第1弾性変形部は、前記第1被押当部を支持しており、
前記第1被押当部は、前記シェルに押し当てられている
コネクタを提供する。
また、本発明は、第6のコネクタとして、第5のコネクタであって、
前記シェルは、背面部を有しており、
前記背面部は、前記前後方向において前記ハウジングの背面を覆っており、
前記第1被押当部は、前記背面部に押し当てられている
コネクタを提供する。
また、本発明は、第7のコネクタとして、第5又は第6のコネクタのいずれかであって、
前記第1弾性変形部は、前記前後方向及び前記ピッチ方向の双方と直交する上下方向において、上端と、下端とを有しており、
前記第1弾性変形部の前記上端は、前記連結部と繋がっており、
前記第1弾性変形部の前記下端は、前記第1被押当部と繋がっており、前記第1弾性変形部の前記上端に対して相対的に移動可能である
コネクタを提供する。
また、本発明は、第8のコネクタとして、第1から第7までのコネクタのいずれかであって、筐体に収容可能なコネクタであり、
前記シェルは、前記筐体と接続する付加的接続部を有している
コネクタを提供する。
また、本発明は、第9のコネクタとして、第1から第7までのコネクタのいずれかであって、筐体に収容可能なコネクタであり、
前記グランド部材は、筐体接続部を有しており、
前記筐体接続部は、前記弾性変形部のうちの1つである第2弾性変形部と、第2被押当部とを有しており、
前記第2弾性変形部は、前記第2被押当部を支持しており、
前記第2被押当部は、前記コネクタが前記筐体に収容されたとき、前記筐体に押し当てられる
コネクタを提供する。
また、本発明は、第10のコネクタとして、第9のコネクタであって、
前記シェルは、前記筐体と接続する付加的接続部を有している
コネクタを提供する。
本発明によれば、グランド部材を、2つの被保持部によってしっかりとハウジングに保持できる。また、本発明によれば、連結部は、2つの段部を介して2つの被保持部を互いに連結している。段部が設けられているため、連結部のピッチ方向におけるサイズ(幅)の最大値を、2つの被保持部の外表面の間のピッチ方向における距離の最大値よりも大きくできる。このため、コネクタのピッチ方向におけるサイズの増大を抑制しつつ、連結部の幅を十分に広くできる。これにより、弾性変形部は、十分なバネ力を有する。
本発明の実施の形態によるコネクタを示す斜視図である。 図1のコネクタを示す別の斜視図である。 図1のコネクタを示す分解斜視図である。グランド部材の隠れた輪郭の一部を破線で描画している。 図1のコネクタを示す正面図である。コネクタに内部シェルを設ける場合の内部シェルの一例の輪郭を破線で描画している。 図1のコネクタを示す背面図である。コネクタのシェルは描画していない。 図4のコネクタをVI−VI線に沿って示す断面図である。コネクタが搭載される回路基板の上面の一部を1点鎖線で描画している。コネクタが収容される筐体の一部を2点鎖線で描画している。コネクタが筐体に収容された際のシェルの付加的接続部の輪郭を破線で描画している。 図1のコネクタと相手側コネクタとを示す一部切り欠き斜視図である。コネクタは、相手側コネクタと嵌合していない。コネクタが搭載される回路基板の上面の一部を2点鎖線で描画している。相手側コネクタが接続されたケーブルの輪郭を破線で描画している。 図7のコネクタの一部(1点鎖線Aで囲んだ部分)と相手側コネクタの一部(1点鎖線Bで囲んだ部分)とを示す斜視図である。コネクタは、相手側コネクタと嵌合している。 図1のコネクタのグランド部材を示す斜視図である。 図9のグランド部材を示す正面図である。 図9のグランド部材を示す背面図である。 図9のグランド部材を示す側面図である。被保持部の上端の位置を変更する場合の輪郭を破線で描画している。 図1のコネクタの変形例を示す斜視図である。 図13のコネクタを示す分解斜視図である。グランド部材の隠れた輪郭の一部を破線で描画している。 図13のコネクタを示す背面図である。コネクタのシェルは描画していない。 図13のコネクタを示す断面図である。コネクタが搭載される回路基板の上面の一部を1点鎖線で描画している。コネクタが収容される筐体の一部を2点鎖線で描画している。コネクタが筐体に収容された際のシェルの付加的接続部の輪郭及びグランド部材の筐体接続部の輪郭を破線で描画している。 図13のコネクタのグランド部材を示す斜視図である。 図17のグランド部材を示す背面図である。 図17のグランド部材を示す側面図である。図12のグランド部材の被保持部の上端の一部を破線で描画している。 図9のグランド部材の変形例を示す斜視図である。 図20のグランド部材を示す背面図である。 図20のグランド部材を示す側面図である。 図17のグランド部材の変形例を示す斜視図である。 図23のグランド部材を示す背面図である。 図23のグランド部材を示す側面図である。 特許文献1のコネクタを示す正面図である。
図1及び図7を参照すると、本発明の実施の形態によるコネクタ10は、相手側コネクタ60(プラグ)と嵌合可能なレセプタクルである。図6及び図7を参照すると、コネクタ10は、対象物(回路基板)70に取付可能であり、且つ、金属等の導電体からなる筐体80に収容可能である。詳しくは、本実施の形態において、回路基板70は、上下方向(Z方向)における上面70Uを有している。コネクタ10は、使用時に、回路基板70の上面70Uに搭載され、且つ、電子機器(図示せず)の筐体80の内部に収容される。但し、本発明は、これに限られない。例えば、コネクタ10は、落とし込みタイプのコネクタであってもよい。
図7を参照すると、本実施の形態による相手側コネクタ60は、絶縁体からなる相手側ハウジング610と、2組の相手側コンタクトセット620Sと、金属製の2つの相手側シェル630とを備えている。相手側コンタクトセット620Sの夫々は、導電体からなる複数の相手側コンタクト620を含んでいる。相手側コンタクト620の夫々は、相手側ハウジング610に保持されており、且つ、ケーブル690と接続されている。2組の相手側コンタクトセット620Sは、ピッチ方向(Y方向)において互いに離れており、且つ、前後方向(X方向)と直交する平面において相手側シェル630に夫々覆われている。
図1から図3までを参照すると、本実施の形態によるコネクタ10は、絶縁体からなるハウジング20と、2組のコンタクトセット30Sと、金属製のシェル40と、導電体からなり且つシェル40と別体のグランド部材50とを備えている。コンタクトセット30Sの夫々は、導電体からなる4つのコンタクト30を含んでいる。
図7を参照すると、コンタクトセット30Sは、相手側コネクタ60の相手側コンタクトセット620Sと夫々対応している。また、コンタクトセット30Sの夫々におけるコンタクト30は、対応する相手側コンタクトセット620Sの相手側コンタクト620と夫々対応している。上述の対応関係が満たされる限り、コンタクトセット30Sの夫々は、1以上のコンタクト30を含んでいればよい。
図1及び図2を参照すると、コネクタ10は、前端10Fと、後端10Rと、嵌合部12とを有している。前端10F及び後端10Rは、コネクタ10のX方向における前端(+X側の端)及び後端(−X側の端)に夫々位置している。嵌合部12は、X方向におけるコネクタ10の前側(+X側)に位置している。換言すれば、嵌合部12は、コネクタ10の前端10F近傍に設けられている。
図7を参照すると、コネクタ10は、回路基板70に取り付けられた状態において、X方向(嵌合方向)に沿って相手側コネクタ60と嵌合可能である。コネクタ10と相手側コネクタ60とが互いに嵌合した嵌合状態において、嵌合部12は、相手側コネクタ60と嵌合する。特に、本実施の形態の嵌合部12は、嵌合状態において、相手側コネクタ60の−X側の端部を受容する。
図1から図4までを参照すると、ハウジング20は、前方(+X方向)に向かって開口した箱形状を有している。詳しくは、ハウジング20は、上部20Uと、下部20Lと、2つの側部20Sと、後部20Rとを有している。上部20U、下部20L、側部20S及び後部20Rの夫々は、概ね板形状を有している。図3に示されるように、後部20Rは、後方(−X方向)を向いた平面状の背面230を有している。
図2及び図4に示されるように、ハウジング20は、2つの受容部210と、保持部220と、2つのコンタクト保持部212とを有している。保持部220は、後部20RのY方向における中間部から前方に突出している。受容部210の夫々は、嵌合部12に設けられた空間である。受容部210は、Y方向において保持部220の両側に夫々形成されている。コンタクト保持部212は、受容部210の内部に夫々設けられている。コンタクト保持部212の夫々は、後部20Rから前方に突出している。図7を参照すると、嵌合状態において、受容部210は、相手側コネクタ60の相手側シェル630を夫々受容し、コンタクト保持部212は、相手側シェル630に夫々受容される。
本実施の形態のハウジング20は、上述した構造を有している。但し、本発明は、これに限られず、ハウジング20は、様々に変形可能である。
図4を参照すると、2組のコンタクトセット30Sは、受容部210に夫々対応して設けられており、Y方向において互いに離れている。受容部210の夫々において、コンタクトセット30Sのコンタクト30の夫々は、ハウジング20の対応するコンタクト保持部212に保持されている。
図3及び図4を参照すると、本実施の形態によれば、コンタクトセット30Sの夫々において、コンタクト30は、上下2列に配置されている。更に、コンタクト30は、互いに同じ基本構造を有している一方、上側(+Z側)に配置されたコンタクト30は、下側(−Z側)に配置されたコンタクト30と少し異なる形状を有している。
本実施の形態によるコンタクト30の夫々は、被保持部310と、接触部320と、延長部380と、被固定部390とを有している。被保持部310は、ハウジング20のコンタクト保持部212に保持されている。接触部320は、被保持部310から前方に延びている。延長部380は、被保持部310から下方(−Z方向)に延びている。被固定部390は、延長部380の下端(−Z側の端)から後方に延びている。
図6を参照すると、被固定部390は、コネクタ10の使用時に、回路基板70の上面70Uに形成された導電パッド(図示せず)に半田付け等によって接続され固定される。図7を参照すると、嵌合状態において、接触部320は、相手側コネクタ60の相手側コンタクト620と夫々接触する。即ち、嵌合状態において、コンタクト30は、相手側コンタクト620と夫々接続し、これにより、回路基板70の導電パターン(図示せず)は、ケーブル690と電気的に接続される。
本実施の形態のコンタクト30は、上述した構造を有している。但し、本発明は、これに限られず、コンタクト30の形状及び配置は、様々に変形可能である。例えば、図4を参照すると、コンタクトセット30Sの数は2に限られず、2以上であればよい。換言すれば、コネクタ10は、Y方向において互いに離れた2組以上のコンタクトセット30Sを備えていればよい。この場合、ハウジング20は、コンタクトセット30Sに夫々対応する2つ以上のコンタクト保持部212を有していればよい。図3を参照すると、コンタクトセット30Sの夫々において、コンタクト30は、Y方向に一列に配置されていてもよい。また、全てのコンタクト30が、互いに同じ形状を有していてもよい。図6を参照すると、被固定部390をZ方向に延ばし、回路基板70のスルーホール(図示せず)に挿入してもよい。
図1から図3までを参照すると、シェル40は、前方及び下方に向かって開口した箱形状を有している。詳しくは、シェル40は、上板部40Uと、2つの側板部40Sと、背面部40Rとを有している。本実施の形態のシェル40は、折り曲げられた1枚の金属板である。上板部40U、側板部40S及び背面部40Rの夫々は、多少の曲げを有する平板形状を有している。
図3を参照すると、シェル40は、上方(+Z側)からハウジング20に取り付けられている。この結果、シェル40の背面部40Rは、ハウジング20の後部20Rを後方から覆っている。特に、背面部40Rは、X方向においてハウジング20の背面230を覆っている。図1及び図2に示されるように、本実施の形態において、シェル40は、後部20Rに限らずハウジング20の大部分を覆っている。但し、本発明は、これに限られず、シェル40は、少なくとも部分的にハウジング20を覆っていればよい。
図2から図4までを参照すると、シェル40は、2つの主接続部420を有している。主接続部420は、側板部40Sに夫々形成されている。主接続部420の夫々は、弾性変形可能である。主接続部420の一部(接点部)は、Y方向において移動可能に支持されており、且つ、受容部210の内部に突出している。図7を参照すると、嵌合状態において、主接続部420の接点部は、相手側コネクタ60の相手側シェル630と夫々接触する。
図1から図4までに示されるように、シェル40は、付加的接続部430を有している。付加的接続部430は、上板部40Uに形成されている。付加的接続部430は、弾性変形可能である。詳しくは、付加的接続部430は、上板部40Uから、Y方向において2つのバネに分かれつつ、上方及び後方に延びている。付加的接続部430の上端部は、Z方向において移動可能に支持されている。図6を参照すると、コネクタ10が筐体80の内部に収容されたとき、付加的接続部430の上端部は、筐体80と接触する。即ち、シェル40は、筐体80と接続する付加的接続部430を有している。
図1から図4までを参照すると、シェル40は、6つの被固定部490を有している。被固定部490のうちの3つは、シェル40の+Y側に設けられており、被固定部490のうちの他の3つは、シェル40の−Y側に設けられている。被固定部490の夫々は、下方に延びている。図6を参照すると、被固定部490の夫々は、コネクタ10の使用時に、回路基板70に形成されたスルーホール(図示せず)に挿入され固定される。これにより、シェル40は、回路基板70にグランドされる。
本実施の形態のシェル40は、上述した構造を有している。但し、本発明は、これに限られず、シェル40は、様々に変形可能である。また、コネクタ10は、上述した部材に加えて、付加部材40X(図4から図6までを参照)のような様々な部材を更に備えていてもよい。
図9から図12までを参照すると、グランド部材50は、折り曲げられた1枚の金属板である。グランド部材50は、2つの側板部510と、2つの段部540と、連結部550と、シェル接続部560と、2つの被固定部590とを有している。2つの側板部510は、Y方向において互いに離れており、且つ、XZ平面に沿って互いに平行に延びている。側板部510の夫々は、被保持部520と、接続部530とを有している。シェル接続部560は、弾性変形部(第1弾性変形部)562と、被押当部(第1被押当部)570とを有している。即ち、グランド部材50は、2つの被保持部520と、2つの接続部530と、弾性変形部562と、被押当部570とを有している。
2つの被保持部520は、Y方向において互いに離れている。被保持部520の夫々は、XZ平面上を延びる平板形状に形成されており、Y方向外側を向いた外表面522を有している。外表面522の夫々は、XZ平面上を延びる平面である。また、被保持部520の夫々は、複数の突起524と、複数の突起526とを有している。被保持部520の夫々において、突起524は、外表面522からY方向外側に突出しており、突起526は、被保持部520の上縁及び下縁から上下に突出している。
図3を参照すると、被保持部520の夫々は、後方からハウジング20の後部20RのY方向における中間部に圧入されており、突起524(図9参照)及び突起526(図9参照)により、ハウジング20に強固に保持されている。本実施の形態によれば、グランド部材50を、2つの被保持部520によってしっかりとハウジング20に保持できる。図4を参照すると、被保持部520は、保持部220の後端においてハウジング20に保持されている。図3及び図4から理解されるように、グランド部材50は、Y方向において2組のコンタクトセット30Sの間に位置している。
図9から図12までを参照すると、被固定部590は、被保持部520から下方に夫々延びている。被固定部590の夫々は、対応する被保持部520と同じXZ平面上に位置している。図6を参照すると、被固定部590は、回路基板70に固定される部位である。詳しくは、被固定部590の夫々は、コネクタ10の使用時に、回路基板70に形成されたスルーホール(図示せず)に挿入され固定される。これにより、グランド部材50は、回路基板70にグランドされる。
図9及び図12に示されるように、接続部530は、被保持部520に夫々繋がっている。特に、本実施の形態の接続部530は、被保持部520から前方に向かって夫々延びている。詳しくは、接続部530の夫々は、バネ部532と、接点部538とを有している。バネ部532は、その後端において被保持部520と繋がっており、弾性変形可能となるように前方に延びている。接点部538は、バネ部532の前端近傍に設けられており、バネ部532によってY方向に移動可能に支持されている。図2を参照すると、側板部510は、ハウジング20の保持部220のY方向両側に沿って夫々延びている。図2及び図4を参照すると、接続部530の接点部538は、保持部220からY方向外側に張り出している。
図7及び図8を参照すると、接続部530は、相手側コネクタ60の相手側シェル630と接続する部位である。詳しくは、接続部530の接点部538は、嵌合状態において、相手側シェル630と夫々接触する。従って、相手側シェル630は、嵌合状態において、グランド部材50を経由して回路基板70にグランドされる。加えて、相手側シェル630は、嵌合状態において、シェル40の主接続部420を経由して回路基板70にグランドされる。本実施の形態によれば、相手側シェル630を、様々な経路でグランドできる。
図9から図12までを参照すると、弾性変形部562は、弾性変形可能となるように連結部550から下方に延びており、且つ、被押当部570を支持している。弾性変形部562は、Z方向において上端566と、下端568とを有している。弾性変形部562の上端566は、連結部550の主部552の下端と繋がっている。弾性変形部562の下端568は、被押当部570と繋がっており、弾性変形部562の上端566に対して相対的に移動可能である。即ち、弾性変形部562において、上端566は、固定端であり、下端568は、自由端である。被押当部570は、自由端である弾性変形部562の下端568と繋がっており、X方向において移動可能である。本実施の形態による連結部550は、Z方向においてグランド部材50の上端近傍に位置している。これにより、弾性変形部562において上端566と下端568との間の距離を大きくし、バネ長を長くできる。
図6に示されるように、被押当部570は、シェル40の背面部40Rに押し当てられており、これにより、グランド部材50は、シェル40と接続されている。図7を参照すると、前述したように、シェル40及びグランド部材50の夫々は、回路基板70にグランドされている。また、嵌合状態において、相手側シェル630、シェル40及びグランド部材50は、互いに接続され、互いに同じ電位を有する。本実施の形態によれば、この構造により、嵌合状態におけるシールド機能を強化できる。
図9から図12までに示されるように、連結部550は、2つの段部540を介して2つの被保持部520を互いに連結している。詳しくは、連結部550は、主部552と、2つの腕部554とを有している。主部552は、YZ平面上を延びる矩形の平板形状を有している。腕部554は、主部552のY方向両側に夫々繋がっている。腕部554は、Y方向において互いに離れており、且つ、主部552に繋がった曲部を除き、XZ平面に沿って互いに平行に延びている。
2つの段部540は、腕部554に夫々対応しており、且つ、被保持部520に夫々対応している。段部540の夫々は、対応する腕部554の下端を、対応する被保持部520の上端と連結している。詳しくは、2つの被保持部520は、Y方向において2つの腕部554の間に位置している。段部540の夫々は、Y方向内側に向かって延びつつ、対応する腕部554の下端から、対応する被保持部520の上端まで延びている。
図10及び図11を参照すると、段部540が設けられているため、連結部550のY方向におけるサイズの最大値(S1)は、2つの被保持部520の外表面522の間のY方向における距離の最大値(S2)よりも大きい。このため、図3を参照すると、コネクタ10のY方向におけるサイズの増大を抑制しつつ、連結部550の幅を十分に広くできる。これにより、弾性変形部562は、十分なバネ力を有する。
図11を参照すると、本実施の形態において、連結部550の主部552のY方向におけるサイズ(幅)は、S2よりも僅かに小さい。但し、連結部550を幅広に形成するという観点からは、主部552の幅は、S2と同じであってもよいし、S2より広くてもよい。
図10及び図11を参照すると、S2を小さくできるため、2つの被固定部590の間のY方向における距離の最大値(S3)も小さくできる。また、図4を参照すると、保持部220のY方向におけるサイズも小さくでき、これにより2つの受容部210の間のY方向における距離を小さくできる。図5を参照すると、これにより、被固定部590と、隣接するコンタクト30の被固定部390との間の距離(S4)を必要なサイズに維持しつつ、コネクタ10のY方向におけるサイズを小さくできる。
図3を参照すると、グランド部材50は、Y方向と直交する所定平面(XZ平面)について鏡対称な形状を有している。この構造により、2組のコンタクトセット30Sの導体抵抗を互いに一致させることができる。但し、本発明は、これに限られない。グランド部材50は、既に説明した変形例に加え、以下に説明するように、様々に変形可能である。
図4を参照すると、コネクタ10がn組(n≧3)のコンタクトセット30Sを備えている場合、コネクタ10は、m個(m=n−1)のグランド部材50を備えていてもよい。この場合、グランド部材50の夫々は、Y方向においてコンタクトセット30Sのうちの互いに隣り合う2組の間に位置していればよい。
図9を参照すると、接続部530の夫々は、グランド部材50のうちの接続部530を除く部位と別体であってもよい。例えば、図4を参照すると、コネクタ10は、YZ平面においてコンタクトセット30Sを夫々覆う2つの内部シェル40Y(図4において破線で描画した部位)を備えていてもよい。図7を併せて参照すると、内部シェル40Yは、嵌合状態において相手側コネクタ60の相手側シェル630と夫々接続してもよい。この場合、接続部530は、側板部510の一部でなくてもよい。代わりに、内部シェル40Yは、グランド部材50の被保持部520(図3参照)に接続されて繋がった所定部位を有していてもよい。この変形例においては、所定部位を含む内部シェル40Y全体が、グランド部材50の接続部(相手側シェル630と接続する部位)として機能する。換言すれば、この場合、グランド部材50は、側板部510と別体に形成された接続部を有している。
図10を参照すると、本実施の形態の側板部510は、互いに平行に延びている。このため、外表面522の間のY方向における距離は一定である。但し、側板部510は、多少交差する2つの平面上を夫々延びていてもよい。換言すれば、外表面522の間のY方向における距離は、部位によって多少異なっていてもよい。
図3を参照すると、本実施の形態において、連結部550の主部552は、シェル40の背面部40Rと平行に延びている。但し、主部552は、背面部40Rと多少交差する平面上を延びていてもよい。
図10を参照すると、本実施の形態による2つの段部540は、Y方向において互いに近づきつつ下方に延びている。但し、段部540は、Y方向において互いに近づきつつ後方に延びていてもよい。例えば、図12を参照すると、被保持部520の上端は、Z方向において腕部554の上端と同じ位置にあってもよい(図12において破線で描画した部位参照)。この場合、段部540の夫々は、対応する被保持部520の後端から対応する腕部554の前端まで、Y方向内側及び後方に延びていてもよい。換言すれば、段部540の夫々は、対応する腕部554の前端を、対応する被保持部520の後端と連結してもよい。
以下、コネクタ10(図1参照)の変形例について、図13から図19までを参照しつつ説明する。
図13を図7と併せて参照すると、本変形例によるコネクタ10Aは、コネクタ10と同様に、相手側シェル630を備えた相手側コネクタ60と前後方向(嵌合方向:X方向)に沿って嵌合可能である。詳しくは、図16を図6と併せて参照すると、コネクタ10Aは、コネクタ10と同様に、前端10Fと、後端10Rと、嵌合部12とを有している。嵌合部12は、嵌合状態において、相手側コネクタ60(図7参照)と嵌合する。加えて、コネクタ10Aは、コネクタ10と同様に、回路基板70に取付可能であり、且つ、筐体80に収容可能である。
図13及び図14に示されるように、コネクタ10Aは、コネクタ10(図1参照)と同じ2組のコンタクトセット30Sを備えている一方、コネクタ10とは少し異なる絶縁体からなるハウジング20Aと、金属製のシェル40Aと、導電体からなるグランド部材50Aとを備えている。グランド部材50Aは、シェル40Aと別体の部材である。
図14を図3と併せて参照すると、ハウジング20Aは、ハウジング20の後部20Rと異なる後部20RAを有していることを除き、ハウジング20と同じ形状を有している。後部20RAは、後部20Rと少し異なる形状を有している。例えば、後部20RAの上下方向(Z方向)における上端部のピッチ方向(Y方向)における中間部には、グランド部材50Aに対応した切り欠きが形成されている。
シェル40Aは、シェル40と同様に1枚の金属板から形成されており、シェル40と同様な基本構造を有している。シェル40Aは、シェル40と同じ側板部40S及び背面部40Rを有している一方、シェル40の上板部40Uとは少し異なる上板部40UAを有している。シェル40Aは、上方からハウジング20Aに取り付けられており、シェル40Aの背面部40Rは、シェル40と同様に、ハウジング20Aの背面230を覆っている。即ち、シェル40Aは、少なくとも部分的にハウジング20Aを覆っている。
シェル40Aは、付加的接続部430と少し異なる付加的接続部430Aを有している。付加的接続部430Aは、付加的接続部430と同様、上板部40UAに形成されており、且つ、弾性変形可能である。詳しくは、付加的接続部430Aは、上板部40UAから、Y方向において2つのバネに分かれつつ上方及び後方に延びている。付加的接続部430Aの2つのバネは、付加的接続部430の2つのバネと比べて、Y方向において大きく離れている。
図16を図6と併せて参照すると、コネクタ10Aが筐体80の内部に収容されたとき、付加的接続部430Aの上端部は、付加的接続部430の上端部と同様に筐体80と接触する。即ち、シェル40Aは、筐体80と接続する付加的接続部430Aを有している。
図17を図9と併せて参照すると、グランド部材50Aは、グランド部材50と同様に1枚の金属板から形成されており、グランド部材50と同様な基本構造を有している。グランド部材50Aは、グランド部材50と同じ段部540、連結部550、シェル接続部560及び被固定部590を有している一方、グランド部材50とは少し異なる2つの側板部510Aを有している。加えて、グランド部材50Aは、グランド部材50に設けられていない筐体接続部580Aを有している。
2つの側板部510Aは、側板部510と同様に、Y方向において互いに離れており、且つ、XZ平面に沿って互いに平行に延びている。側板部510Aの夫々は、側板部510と同じ接続部530を有している一方、側板部510の被保持部520とは少し異なる被保持部520Aを有している。
図12と図19とを比較すると、被保持部520Aの後端部の上端528Aは、グランド部材50の被保持部520の後端部の上端528に比べて上方に位置している。この結果、グランド部材50Aの段部540、連結部550及びシェル接続部560は、グランド部材50に比べて上方に位置している。
図17から図19までを参照すると、被保持部520Aは、上述した相違点を除き、被保持部520(図12参照)と同じ構造を有している。例えば、2つの被保持部520Aは、Y方向において互いに離れている。相手側シェル630(図7参照)と接続する接続部530は、被保持部520Aに繋がっており、被保持部520Aから前方に向かって延びている。回路基板70(図16参照)に固定される被固定部590は、被保持部520Aから下方に延びている。また、被保持部520Aの夫々は、Y方向外側を向いた外表面522を有している。
図14を図3と併せて参照すると、被保持部520Aの夫々は、被保持部520と同様にハウジング20Aに強固に保持されている。この結果、グランド部材50Aは、Y方向において2組のコンタクトセット30Sの間に位置している。
図17に示されるように、グランド部材50Aの筐体接続部580Aは、弾性変形部(第2弾性変形部)582Aと、被押当部(第2被押当部)588Aとを有している。弾性変形部582Aは、連結部550の主部552の上端から、弾性変形可能となるように上方及び前方に延びている。被押当部588Aは、弾性変形部582AによってZ方向に移動可能に支持されている。図13に示されるように、弾性変形部582Aは、Y方向において付加的接続部430Aの2つのバネの間を通過している。図16を参照すると、コネクタ10Aが筐体80の内部に収容されたとき、被押当部588Aは、筐体80に押し当てられる。即ち、グランド部材50Aは、筐体80と接続する筐体接続部580Aを有している。
図17から図19までに示されるように、グランド部材50Aの連結部550は、グランド部材50(図9参照)と同様に、2つの段部540を介して2つの被保持部520Aを互いに連結している。グランド部材50Aの弾性変形部(第1弾性変形部)562は、グランド部材50と同様に、連結部550から下方に延びており、且つ、被押当部(第1被押当部)570を支持している。
図16に示されるように、グランド部材50Aの被押当部570は、グランド部材50(図6参照)と同様に、シェル40Aの背面部40Rに押し当てられており、これにより、グランド部材50Aは、シェル40Aと接続されている。図7を併せて参照すると、シェル40A及びグランド部材50Aの夫々は、回路基板70にグランドされている。また、嵌合状態において、相手側シェル630、シェル40A及びグランド部材50Aは、互いに接続され、互いに同じ電位を有する。本変形例によれば、シールド機能を前述した実施の形態と同様に強化できるだけでなく、筐体接続部580Aと筐体80との接続によりシールド機能を更に強化できる。
本変形例によるグランド部材50Aは、2つの弾性変形部(弾性変形部562及び弾性変形部582A)を有している。詳しくは、グランド部材50Aのシェル接続部560は、弾性変形部のうちの1つである第1弾性変形部562と、第1弾性変形部562のバネ力によってシェル40Aに押し当てられる第1被押当部570とを有している。一方、グランド部材50Aの筐体接続部580Aは、弾性変形部のうちの1つである第2弾性変形部582Aと、第2弾性変形部582Aのバネ力によって筐体80に押し当てられる第2被押当部588Aとを有している。但し、本発明は、これに限られず、グランド部材は、少なくとも1つの弾性変形部を有していればよい。
更に、図16を参照すると、筐体接続部580Aを、筐体80に代えてシェル40Aの上板部40UAの内面と接続してもよい。この接続により、シェル40Aとグランド部材50Aとの間の接続を強化できる。この場合、グランド部材50Aは、シェル40Aの背面部40Rと接続するシェル接続部560に加えて、シェル40Aの上板部40UAと接続するシェル接続部(筐体接続部580A)を有している。換言すれば、筐体接続部580Aの被押当部588Aは、シェル40Aに押し当てられる第1被押当部として機能し、筐体接続部580Aの弾性変形部582Aは、第1被押当部を支持する第1弾性変形部として機能する。弾性変形部582Aを第1弾性変形部として使用することで、バネ長の長い第1弾性変形部が容易に得られる。
図18を参照すると、本変形例によれば、段部540が前述した実施の形態と同様に設けられているため、連結部550のY方向におけるサイズの最大値(S1)は、2つの被保持部520Aの外表面522の間のY方向における距離の最大値(S2)よりも大きい。このため、図15を参照すると、コネクタ10AのY方向におけるサイズの増大を抑制しつつ、連結部550の幅を十分に広くできる。これにより、弾性変形部562及び弾性変形部582Aの夫々は、十分なバネ力を有する。
更に、図18を参照すると、S2を小さくできるため、2つの被固定部590の間のY方向における距離の最大値(S3)も小さくできる。図15を参照すると、これにより、被固定部590と、隣接するコンタクト30の被固定部390との間の距離(S4)を必要なサイズに維持しつつ、コネクタ10AのY方向におけるサイズを小さくできる。
グランド部材50Aは、グランド部材50(図11参照)と同様に、Y方向と直交する所定平面(XZ平面)について鏡対称な形状を有している。この構造により、2組のコンタクトセット30Sの導体抵抗を互いに一致させることができる。
以下、グランド部材50(図9参照)の他の変形例について、図20から図22までを参照しつつ説明する。
図20を図3と併せて参照すると、本変形例によるグランド部材50Bは、グランド部材50と同じ基本構造を有している。例えば、グランド部材50Bは、ピッチ方向(Y方向)と直交する所定平面(XZ平面)について鏡対称な形状を有している。グランド部材50Bは、グランド部材50に代えて、コネクタ10の部材として使用可能であり、グランド部材50と基本的に同じ効果を発揮する。但し、グランド部材50Bは、グランド部材50と少し異なる形状を有している。以下、グランド部材50Bについて、グランド部材50との相違点を中心に説明する。
図20から図22までを参照すると、グランド部材50Bは、2つの側板部510Bと、2つの段部540Bと、連結部550Bと、シェル接続部560Bと、被固定部590Bとを有している。シェル接続部560Bは、弾性変形部(第1弾性変形部)562Bと、被押当部(第1被押当部)570Bとを有している。2つの側板部510Bは、Y方向において互いに離れており、且つ、XZ平面に沿って互いに平行に延びている。側板部510Bの夫々は、被保持部520Bと、接続部530とを有している。2つの被保持部520Bは、Y方向において互いに離れており、被保持部520Bの外表面522は、Y方向外側を夫々向いている。
図20を図3と併せて参照すると、被保持部520Bの夫々を前後方向(X方向)における後方からハウジング20に圧入すると、グランド部材50Bは、ハウジング20にしっかりと保持され、Y方向において2組のコンタクトセット30Sの間に位置する。
図22を参照すると、被固定部590Bは、連結部550Bの主部552Bから前方に延びた後に上下方向(Z方向)において下方に延びている。図6を併せて参照すると、被固定部590Bは、回路基板70に固定される部位である。本変形例によれば、1つの被固定部590Bによって、グランド部材50を、回路基板70にグランドできる。
図20から図22までに示されるように、弾性変形部562Bは、弾性変形可能となるように連結部550Bから上方に延びており、且つ、被押当部570Bを支持している。弾性変形部562Bは、Z方向において上端566Bと、下端568Bとを有している。弾性変形部562Bの下端568Bは、連結部550Bの主部552Bの上端と繋がっている。弾性変形部562Bの上端566Bは、被押当部570Bと繋がっており、弾性変形部562Bの下端568Bに対して相対的に移動可能である。被押当部570Bは、自由端である弾性変形部562Bの上端566Bと繋がっており、X方向において移動可能である。本変形例による弾性変形部562Bは上方に延びているため、回路基板70(図6参照)によって制約されることなく、弾性変形部562Bのバネ長を長くできる。
図6及び図20を参照すると、グランド部材50Bがハウジング20に保持されたとき、被押当部570Bは、シェル40の背面部40Rに押し当てられ、これにより、グランド部材50Bは、シェル40と接続される。
図20から図22までに示されるように、連結部550Bは、2つの段部540Bを介して2つの被保持部520Bを互いに連結している。詳しくは、連結部550Bは、主部552Bと、2つの腕部554Bとを有している。主部552Bは、XY平面上を延びる矩形の平板形状を有している。腕部554Bは、主部552BのY方向両側に夫々繋がっており、Y方向において徐々に離れつつZ方向において上方に延びている。
2つの段部540Bは、腕部554Bに夫々対応しており、且つ、被保持部520Bに夫々対応している。段部540Bの夫々は、対応する腕部554Bの上端を、対応する被保持部520Bの下端と連結している。詳しくは、段部540Bの夫々は、Y方向内側に向かって延びつつ、対応する腕部554Bの下端から、対応する被保持部520Bの上端まで延びている。
図20及び図21を参照すると、本変形例によれば、段部540Bが設けられているため、連結部550BのY方向におけるサイズの最大値(S1)は、2つの被保持部520Bの外表面522の間のY方向における距離の最大値(S2)よりも大きい。これにより、グランド部材50Bは、グランド部材50(図5参照)と同じ効果を発揮する。
以下、グランド部材50A(図17参照)の変形例について、図23から図25までを参照しつつ説明する。
図23を図17と併せて参照すると、本変形例によるグランド部材50Cは、シェル接続部560を有していないことを除き、グランド部材50Aと同じ構造を有している。グランド部材50Cは、グランド部材50Aに代えて、コネクタ10A(図13参照)の部材として使用可能であり、グランド部材50Aと基本的に同じ効果を発揮する。以下、グランド部材50Cについて、グランド部材50Aとの相違点を中心に説明する。
図23から図25までを図16と併せて参照すると、グランド部材50Cは、シェル40Aの背面部40Rに直接的に接続される部位を有していない一方、筐体80に直接的に接続される筐体接続部580Aを有している。筐体接続部580Aは、第2弾性変形部582Aと、筐体80に押し当てられる第2被押当部588Aとを有している。筐体接続部580Aと筐体80との接続により、グランド部材50Cは、筐体80に接続されたシェル40Aと間接的に接続される。グランド部材50Cを使用することによっても、シールド機能を強化できる。
更に、筐体接続部580Aを、筐体80に代えてシェル40Aの上板部40UAの内面と接続してもよい。この接続により、グランド部材50Cをシェル40Aと直接的に接続できる。この場合、グランド部材50Cは、シェル40Aの上板部40UAと接続するシェル接続部(筐体接続部580A)を有している。換言すれば、筐体接続部580Aの被押当部588Aは、シェル40Aに押し当てられる第1被押当部として機能し、筐体接続部580Aの弾性変形部582Aは、第1被押当部を支持する第1弾性変形部として機能する。
10,10A コネクタ
10F 前端
10R 後端
12 嵌合部
20,20A ハウジング
20U 上部
20L 下部
20S 側部
20R,20RA 後部
210 受容部
212 コンタクト保持部
220 保持部
230 背面
30 コンタクト
30S コンタクトセット
310 被保持部
320 接触部
380 延長部
390 被固定部
40,40A シェル
40U,40UA 上板部
40S 側板部
40R 背面部
420 主接続部
430,430A 付加的接続部
490 被固定部
40X 付加部材
40Y 内部シェル
50,50A,50B,50C グランド部材
510,510A,510B 側板部
520,520A,520B 被保持部
522 外表面
524,526 突起
528,528A 上端
530 接続部
532 バネ部
538 接点部
540,540B 段部
550,550B 連結部
552,552B 主部
554,554B 腕部
560,560B シェル接続部
562,562B 弾性変形部(第1弾性変形部)
566,566B 上端
568,568B 下端
570,570B 被押当部(第1被押当部)
580A 筐体接続部
582A 弾性変形部(第2弾性変形部)
588A 被押当部(第2被押当部)
590,590B 被固定部
60 相手側コネクタ
610 相手側ハウジング
620 相手側コンタクト
620S 相手側コンタクトセット
630 相手側シェル
690 ケーブル
70 対象物(回路基板)
70U 上面
80 筐体

Claims (10)

  1. 対象物に取付可能であって、且つ、相手側シェルを備えた相手側コネクタと前後方向に沿って嵌合可能なコネクタであり、
    前記コネクタは、前記前後方向における前側に嵌合部を有しており、且つ、ハウジングと、1以上のコンタクトを夫々含む2組以上のコンタクトセットと、シェルと、前記シェルと別体のグランド部材とを備えており、
    前記コンタクトの夫々は、前記ハウジングに保持されており、
    2組以上の前記コンタクトセットは、前記前後方向と直交するピッチ方向において互いに離れており、
    前記シェルは、少なくとも部分的に前記ハウジングを覆っており、
    前記グランド部材は、前記ピッチ方向において前記コンタクトセットのうちの互いに隣り合う2組の間に位置しており、
    前記グランド部材は、2つの被保持部と、2つの接続部と、2つの段部と、連結部と、少なくとも1つの弾性変形部と、被固定部とを有しており、
    前記被保持部は、前記ピッチ方向において互いに離れており、
    前記被保持部の夫々は、前記ハウジングに保持されており、且つ、前記ピッチ方向外側を向いた外表面を有しており、
    前記接続部は、前記相手側シェルと接続する部位であり、前記被保持部に夫々繋がっており、
    前記連結部は、2つの前記段部を介して2つの前記被保持部を互いに連結しており、
    前記弾性変形部は、弾性変形可能となるように前記連結部から延びており、
    前記被固定部は、前記対象物に固定される部位であり、
    前記連結部の前記ピッチ方向におけるサイズの最大値は、2つの前記被保持部の前記外表面の間の前記ピッチ方向における距離の最大値よりも大きい
    コネクタ。
  2. 請求項1記載のコネクタであって、
    前記接続部は、前記被保持部から前方に向かって夫々延びている
    コネクタ。
  3. 請求項1又は請求項2記載のコネクタであって、
    前記グランド部材は、前記被固定部を2つ有しており、
    前記被固定部は、前記被保持部から夫々延びている
    コネクタ。
  4. 請求項1から請求項3までのいずれかに記載のコネクタであって、
    前記グランド部材は、前記ピッチ方向と直交する所定平面について鏡対称な形状を有している
    コネクタ。
  5. 請求項1から請求項4までのいずれかに記載のコネクタであって、
    前記グランド部材は、シェル接続部を有しており、
    前記シェル接続部は、前記弾性変形部のうちの1つである第1弾性変形部と、第1被押当部とを有しており、
    前記第1弾性変形部は、前記第1被押当部を支持しており、
    前記第1被押当部は、前記シェルに押し当てられている
    コネクタ。
  6. 請求項5記載のコネクタであって、
    前記シェルは、背面部を有しており、
    前記背面部は、前記前後方向において前記ハウジングの背面を覆っており、
    前記第1被押当部は、前記背面部に押し当てられている
    コネクタ。
  7. 請求項5又は請求項6記載のコネクタであって、
    前記第1弾性変形部は、前記前後方向及び前記ピッチ方向の双方と直交する上下方向において、上端と、下端とを有しており、
    前記第1弾性変形部の前記上端は、前記連結部と繋がっており、
    前記第1弾性変形部の前記下端は、前記第1被押当部と繋がっており、前記第1弾性変形部の前記上端に対して相対的に移動可能である
    コネクタ。
  8. 請求項1から請求項7までのいずれかに記載のコネクタであって、筐体に収容可能なコネクタであり、
    前記シェルは、前記筐体と接続する付加的接続部を有している
    コネクタ。
  9. 請求項1から請求項7までのいずれかに記載のコネクタであって、筐体に収容可能なコネクタであり、
    前記グランド部材は、筐体接続部を有しており、
    前記筐体接続部は、前記弾性変形部のうちの1つである第2弾性変形部と、第2被押当部とを有しており、
    前記第2弾性変形部は、前記第2被押当部を支持しており、
    前記第2被押当部は、前記コネクタが前記筐体に収容されたとき、前記筐体に押し当てられる
    コネクタ。
  10. 請求項9記載のコネクタであって、
    前記シェルは、前記筐体と接続する付加的接続部を有している
    コネクタ。
JP2016182043A 2016-09-16 2016-09-16 コネクタ Active JP6720036B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016182043A JP6720036B2 (ja) 2016-09-16 2016-09-16 コネクタ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016182043A JP6720036B2 (ja) 2016-09-16 2016-09-16 コネクタ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018045967A JP2018045967A (ja) 2018-03-22
JP6720036B2 true JP6720036B2 (ja) 2020-07-08

Family

ID=61695144

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016182043A Active JP6720036B2 (ja) 2016-09-16 2016-09-16 コネクタ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6720036B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112531372B (zh) * 2019-09-17 2022-07-29 东莞立德精密工业有限公司 连接器

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5403206A (en) * 1993-04-05 1995-04-04 Teradyne, Inc. Shielded electrical connector
US6595801B1 (en) * 1997-05-30 2003-07-22 Molex Incorporated Electrical connector with electrically isolated ESD and EMI shields
CA2351283A1 (en) * 2001-06-22 2002-12-22 Fci Americas Technology, Inc. Connector assembly comprising a tab-receiving insulated spring sleeve and a dual contact pairs of spaced apart contact members and tails
JP3948397B2 (ja) * 2002-12-11 2007-07-25 日本航空電子工業株式会社 コネクタ
JP4275150B2 (ja) * 2006-04-28 2009-06-10 ヒロセ電機株式会社 モジュラージャックを有する装置
JP5392931B1 (ja) * 2012-09-14 2014-01-22 日本航空電子工業株式会社 コネクタ
JP2015176657A (ja) * 2014-03-13 2015-10-05 ホシデン株式会社 コネクタ

Also Published As

Publication number Publication date
JP2018045967A (ja) 2018-03-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10276982B2 (en) Electrical connector
TWI558006B (zh) 對接的第一連接器及第二連接器
US10096947B2 (en) Electrical connector and electrical device assembled with the same therein
US7458829B2 (en) Electric connector having an excellent grounding function
TWI593199B (zh) 電連接器
US10431934B2 (en) Connector
JP6325505B2 (ja) コネクタ
TWI723567B (zh) 連接器
CN104103929B (zh) 插座和插头
US7922532B2 (en) Cable connector having improved grounding means
JP6265770B2 (ja) コネクタ
US20170018867A1 (en) Connector and connector assembly
TW201739113A (zh) 電連接器及電連接器組合
JP2021168234A (ja) コネクタ
JP2020077524A (ja) コネクタ及びハーネス
US6932647B2 (en) Connector enhanced in electromagnetic shielding function
TW200832830A (en) Connector
JP6720036B2 (ja) コネクタ
KR101784677B1 (ko) Emc 스프링을 포함하는 usb 커넥터
KR20180073480A (ko) 커넥터 및 커넥터의 제조 방법
CN106961034A (zh) 一种电连接器
JP2016106343A (ja) Usb規格準拠レセプタクルコネクタ
JP6871701B2 (ja) コネクタ
TWI806039B (zh) 電連接器及其組件
CN112310679B (zh) 架高型连接器

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190618

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200522

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200603

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200617

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6720036

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250