JP6719737B2 - スラリーアイス製造装置 - Google Patents
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Description
このようなスラリーアイス製造装置は、具体的には、海水等を内部に供給するための供給部及び生成された氷を排出するための排出部を備える内管と、 該内管の外周面との間に冷媒流路となる空間を有して内管の外周面を覆う外管と、内管内部に回転可能に配設された回転部材と、 該回転部材の外周面から半径方向に突出する掻き取り部と、前記内管の上下の両端部を閉塞する蓋部材を具備している。掻き取り部は、スクレーパを備えている。
海水を内部に供給するための供給部は、内管の下部を閉じる蓋部材に接続されている。内管の内部で生成されたスラリーアイス(シャーベット氷)を排出するための排出部は、内管の上部を閉じる蓋部材に接続されている。
図1〜2に示される本発明の実施形態1に係るスラリーアイス製造装置は、スラリーアイス(S)を連続的に製造する装置であり、製氷部(10)と、製氷部(10)の金属円筒(3)の上端部の開口に連通して配置された送出し部(20)と、製氷部(10)と送出し部(20)との間を断熱する断熱部(12)と、送出し部(20)の内部でスラリーアイスを撹拌する撹拌部(17)とを備えている。
IPF>20%のスラリーアイスを1リットル/minで生成する能力の製氷部(10)および送出し部(20)を組み合わせた状態の高さは、50〜60cm程度である。
掻き取り部(5)の固定方法は、特に限定されるものではなく、溶接やボルト止めでも良いし、その他方法を用いても良い。
尚、掻き取り部(5)の配置は、上記構成に限られるものではなく、小型・大型等の用途等に応じて種々の配置であってもよい。さらに、回転軸(4)の回転方向及び中心軸方向に配設される掻き取り部(5)の配設数や配設方法を変更してもよい。
また、スクレーパ(51)は、氷粒子を掻き取る側の端部(以下、スクレーパ先端と称する)が傾斜しており、所定角度の先端角(鋭角)を有して形成されている。
ここで、スクレーパ(51)先端は、金属円筒(3)内周面に対して、所定量(例えば、0.1〜3mm)の間隙を有するように構成する。
支持部材(53)は、受部材(52)に支持されたスクレーパ(51)先端の傾斜面が、金属円筒(3)の接線に対して所定角度(例えば、5〜60°)傾斜するようにして、受部材(52)と一体となっている。
また、スクレーパ(51)と金属円筒(3)の内周面との間隙を0.1〜3mmとすることにより、シャーベット氷の生成をより効率良く行うことが可能となる。なお、この間隙を無くして、クレーパ(51)を金属円筒(3)の内周面に接触してもよい。すなわち、掻き取り部(5)のスクレーパ(51)は、金属円筒(3)の内周面に離れて配置してもよいし、接触して配置してもよい。
さらに、スクレーパ(51)の金属円筒(3)の接線に対する傾斜角が5〜60°及びスクレーパ(51)の先端角が鋭角であることにより、スクレーパの磨耗を抑えて、効率良く氷を掻き取ることが可能となる。
送出し部(20)の本体部(13)および製氷部3の金属円筒(3)には、これら本体部(13)および金属円筒(3)の半径方向に広がるリング状のフランジがそれぞれ形成されている。本体部(13)のフランジと金属円筒(3)のフランジは、リング状の断熱部(12)を挟んだ状態で、複数のボルトおよびナットによって連結されている。
図4に示されるグラフでは、製氷開始から27分を経過した後は、IPFが25〜30%の範囲内で安定していることを読み取ることができる。この図4のグラフの結果から、本実施形態のスラリーアイス製造装置(1)を用いることにより、塩分濃度1%以上であれば原料水(W)を用いてIPFが20%以上に調整されたスラリーアイスを連続的に取り出すことが可能であることが理解される。この結果は、従来のスラリーアイス製造装置(特許文献1記載の装置)の構造(すなわち、送出し部(20)およびオーガ(8)を有しない構成)ではIPFが1%以下であったことを鑑みれば、非常に高いIPFのスラリーアイスを本実施形態のスラリーアイス製造装置(1)を用いて製造できることがわかる。
断熱部(12)は、断熱性とともにシール性を有することが要求され、そのような材料として合成樹脂が好ましく、具体的には、上記の底蓋(11)と同様に、ポリスチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル等の合成樹脂などで製造するのが好ましい。例えば、ポリプロピレンは、熱伝導率がきわめて小さく、かつ金属円筒(3)と送出し部(20)の本体部(13)との隙間からの液漏れを防ぐシール性を発揮できる点で好ましい。しかも、ポリプロピレンは、強酸や強アルカリに対する抵抗力が強く、製造コストの面から経済的でもある。
なお、撹拌部(17)が無い場合であっても、氷粒子(Q)と原料水(W)は、金属円筒(3)の内部で掻き取り部(5)の回転力によって回転している状態を維持したまま、混合部の混合空間(15)に送り込まれ、それらの慣性力によって回転し続けることにより従来の製造装置よりも均一に混合される。しかし、上記の撹拌部(17)が有ることにより、より均一化されたスラリーアイスを生成することが可能である。
また、撹拌部の他の例として、図5〜6に示される本発明の実施形態2にかかるスラリーアイス製造装置のように、掻き取り部(5)の複数のスクレーパ(51)を上方へそれぞれ延長した複数の突出部51aによって撹拌部を構成してもよい。
上記の実施形態1〜2のスラリーアイス製造装置は、図1〜2および図5〜6に示されるように、らせん状の外周突起(8a)を有するオーガ(8)を備えているが、本発明はこれに限定されるものではなく、オーガ(8)を省略してもよい。その場合も、製氷部(10)の金属円筒(3)の上端部の開口に連通する送出し部(20)の内部の混合空間(15)で氷粒子(Q)と原料水(W)とが均一に混合されて、これらの混合割合が調整されたスラリーアイスを生成して連続的に取り出すことが可能である。
[実施形態4]
上記の実施形態1〜2のスラリーアイス製造装置は、図1〜2および図5〜6に示されるように、製氷部10の金属円筒3が垂直に立てられ、当該金属円筒3の上部に送出し部20が配置されているので、設置スペースが小さくて済む。しかし、本発明はこれに限定されるものではなく、本発明のスラリーアイス製造装置の他の実施例として、金属円筒が水平方向に延びるように配置され、その金属円筒の端部開口に送出し部が連通している構造でもよい。その場合も、上記の実施形態1〜2のように、氷粒子と原料水とが均一に混合されたスラリーアイスを排出口から連続的に取り出すことが可能である。
3 金属円筒
3a 製氷空間
4 回転軸
5 掻き取り部
6 供給部
7 冷却部
7a 外筒
7b 冷媒流路
7c 圧縮機
7d 凝縮器
7e 導入口
7f 排出口
8 オーガ
8a 外周突起
9 モータ
10 製氷部
11 底壁
12 断熱部
13 本体部
14 天蓋
15 混合空間
16 排出口
17 撹拌部
17a 本体部
17b フィン
20 送出し部
51スクレーパ
52 受部材
53 支持部材
P 氷粒子
W 塩水
S スラリーアイス
Claims (4)
- 水の凝固点を下げる成分を含む原料水を冷却して氷粒子を連続して製造する製氷部であって、金属円筒、前記金属円筒の内部に原料水を送る供給部、前記金属円筒を冷却して前記金属円筒の内周面において氷膜を生成する冷却部、および前記金属円筒の内部に回転可能に配置されて前記金属円筒の内周面の前記氷膜上から氷粒子を掻き取る掻き取り部を有する製氷部と、
前記製氷部の金属円筒の端部の開口に連通して配置された送出し部であって、前記製氷部から送り込まれた氷粒子と原料水とを混合してこれらの混合割合を均一化されたスラリーアイスを生成可能な混合空間、および前記スラリーアイスを混合空間から外部へ排出する排出口を有する送出し部と、
前記送出し部内部で回転して前記スラリーアイスを撹拌する撹拌部をさらに備え、
前記掻き取り部は、スクレーパを有し、
前記スクレーパは、前記送出し部の内部に突出する突出部を有し、
前記撹拌部は、前記突出部によって構成されている、
ことを特徴とするスラリーアイス製造装置。 - 前記製氷部は、前記金属円筒の内部において、当該金属円筒の長手方向に延びる回転軸を回転中心として回転自在に設けられた柱状体であって、らせん状の外周突起を有する、回転可能なオーガをさらに備える
請求項1に記載のスラリーアイス製造装置。 - 前記製氷部は、前記金属円筒の内部において、当該金属円筒の長手方向に延びる柱状体をさらに備える、
請求項1に記載のスラリーアイス製造装置。 - 金属円筒と送出し部との間に介在し、当該金属円筒と送出し部との間の熱伝導を遮断する断熱部をさらに備える、
請求項1乃至3のいずれか1項に記載のスラリーアイス製造装置。
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JP2017116342A Active JP6719737B2 (ja) | 2017-06-13 | 2017-06-13 | スラリーアイス製造装置 |
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2017
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