JP6719103B2 - 渦流ポンプ - Google Patents

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Description

本発明は、渦流ポンプに関し、特に自吸式の渦流ポンプに関する。
自吸式の渦流ポンプにおいては、外周部に複数の羽根を有するインペラがケーシング内に回転自在に収容されている。ケーシングには、液体を吸い込む吸込口及び液体を吐出する吐出口が形成されており、ケーシング内を液体で充満させた状態でインペラを回転駆動させることにより、吸込口から吸い込んだ液体を吐出口から吐出していた。ケーシング内に液体を充満させた状態になるまでは、正常な吸い込みが行われないため、ポンプの起動からこの状態になるまでの時間(自吸時間)を短縮化することが望まれている。
従来では、インペラよりも下流の地点に、吸い込んだ気水混合液を衝突させて分流する衝突板を有する渦流ポンプが知られている(例えば特許文献1参照)。この渦流ポンプでは、気水混合液を衝突板に衝突させることで、気泡を多く含まない気水混合液を下方へ、気泡を多く含む気水混合液を上方へと分けて、下方へと案内された気水混合液から気泡を上昇させて、気泡を取り除く。これにより、自吸効率が高められて自吸時間を短縮している。
特公平2−60877号公報
ところで、上記の渦流ポンプであると、自吸時間は短縮できるものの、通常運転時には衝突板が液体の流れを妨げてしまうため、通常運転時における性能を低下させてしまう。
このため、本発明は、通常運転時の性能低下を抑制しつつ、自吸時間を短縮することのできる渦流ポンプを提供することを目的とする。
本発明の一態様に係る渦流ポンプは、インペラと、インペラを回転自在に収容し、インペラの回転によって吸い込まれた液体を吐出する吐出口が形成されたケーシングと、を備え、ケーシングは、インペラが収容される渦室であって、吐出口よりも下方に配置された渦室と、渦室から吐出口まで液体を案内するとともに、液体内の気泡を取り除くための気液分離室と、を備え、気液分離室における渦室側の領域には、当該領域を分けて2つの流路を形成するための壁部が設けられており、2つの流路のうち、インペラの回転方向の下流側に位置する一方の流路は、渦室から吐出された液体が流れる吐出流路であり、他方の流路は、渦室に戻る液体が流れる戻り流路であり、戻り流路若しくは当該戻り流路の近傍には、渦室に戻る液体の流れを、戻り流路に向かう第1の流れと、吐出流路から吐出した液体に向かう第2の流れとに分流させる仕切板が設けられている。
本発明によれば、通常運転時の性能低下を抑制しつつ、自吸時間を短縮することができる。
実施の形態に係る渦流ポンプの外観を示す斜視図である。 実施の形態に係る渦流ポンプの内部構造を示す断面図である。 図2の渦流ポンプからインペラを取り除いた状態を示す断面図である。 実施の形態に係る渦流ポンプに備わる仕切板の各変形例を示す断面図である。 実施例及び比較例1〜4の要部構成を示す斜視図である。 実施例及び比較例1〜4の駆動時間と揚程との関係を示すグラフである。 実施例及び比較例1〜4の流量と揚程との関係を示すグラフである。 実施例及び比較例1〜4の流量と効率との関係を示すグラフである。 実施例及び比較例1〜4の流量とトルクとの関係を示すグラフである。
以下、実施の形態について、図面を参照しながら具体的に説明する。なお、以下で説明する実施の形態は、いずれも包括的または具体的な例を示すものである。以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態の順序などは、一例であり、本発明を限定する主旨ではない。また、以下の実施の形態における構成要素のうち、最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。また、各図は、模式図であり、必ずしも厳密に図示されたものではない。
[全体構成]
以下、実施の形態に係る渦流ポンプについて説明する。図1は、実施の形態に係る渦流ポンプ1の外観を示す斜視図である。図2は、実施の形態に係る渦流ポンプ1の内部構造を示す断面図である。図3は、図2の渦流ポンプ1からインペラ3を取り除いた状態を示す断面図である。なお、図2においては、自吸時における渦流ポンプ1内部の液体及び気泡の状態を模式的に図示している。また、図2においては、インペラ3は断面図ではなく、正面図としている。
図1〜図3に示すように、渦流ポンプ1は、ケーシング2と、インペラ3と、カバー4とを備えており、ケーシング2に収納されて、カバー4で覆われたインペラ3を回転させることで、水などの液体を吸い込んで、吐出するポンプである。以下、各部について具体的に説明する。
ケーシング2は、水などの液体を吸い込む吸込口21と、液体を外部へ吐出する吐出口22とを備えている。吸込口21は、ケーシング2の一側面に形成されており、図示しない配管が取り付けられる。吐出口22は、ケーシング2の上面に形成されており、図示しない配管が取り付けられる。ケーシング2の上面には、自吸時に必要な呼び水が注がれる注入口23が形成されている。注入口23には、図示しない着脱自在の栓が取り付けられるようになっている。そして、注入口23は、ケーシング2の上面であって吸込口21に近い側の端部に配置されており、吐出口22は、ケーシング2の上面であって吸込口21から遠い側の端部に配置されている。
ケーシング2の内部には、インペラ3を回転自在に収納する渦室24と、吸込口21から吸い込まれた液体を渦室24まで案内する吸込流路25と、渦室24から吐出口22まで液体を案内する気液分離室26とが形成されている。
渦室24は、ケーシング2における下部に形成されており、これにより吸込口21、吐出口22及び注入口23よりも下方に配置されている。渦室24には、図3に示すように、インペラ3の外周部に対応する部分に円弧状に形成された渦室流路241が形成されている。
吸込流路25は、上下方向に延在する流路であり、その上端部が吸込口21に連通し、下端部が渦室流路241の一端部に連通している。また、渦室24には、インペラ3の回転軸32が貫通する軸孔242が形成されている。渦室24は開放されており、インペラ3が渦室24内に収容されると、インペラ3の一方の主面が露出した状態となる。このため、図1に示すように、ケーシング2には、インペラ3を覆うようにカバー4が取り付けられている。
図2に示すように、インペラ3は、回転することにより、液体にエネルギーを与えるための羽根31を有する回転体である。具体的に、インペラ3は外周部に複数の羽根31を有している。また、インペラ3の回転軸32には、ケーシング2の軸孔242を介して、図示しないモータが連結されている。インペラ3は、モータを駆動源として回転するようになっている。インペラ3が回転することによって、当該インペラ3の複数の羽根31で渦室24内の液体を気液分離室26に吐出する。
図2及び図3に示すように、気液分離室26は、渦室24の上方に配置されており、上底が下底よりも広い略台形状の断面形状を有している。気液分離室26の下部は、渦室流路241の他端部に連通しており、上部は吐出口22及び注入口23に連通している。
また、気液分離室26における渦室24側の領域、つまり、気液分離室26における下部領域には、当該領域に直面するインペラ3の回転方向(図2における矢印Y1参照)で、この領域を分けて2つの流路を形成するための壁部261が設けられている。本実施の形態では、吸込流路25に近い側が回転方向の下流側となり、吸込流路25に対して遠い側が回転方向の上流側となる。壁部261は、板状の壁体であり、気液分離室26内において、上下方向に沿うように配置されている。このため、2つの流路も上下方向に沿う経路を形成している。
壁部261によって形成された2つの流路のうち、回転方向の下流側に位置する一方の流路は、渦室24から吐出された液体が流れる吐出流路27であり、他方の流路は、渦室24に戻る液体が流れる戻り流路28である。壁部261における渦室24側とは反対側の端部(上端部)には、仕切板29が取り付けられている。
仕切板29は、気液分離室26における壁部261よりも上方の領域(上部領域265)から、渦室24内に戻る液体の流れRを、戻り流路28に向かう第1の流れR1と、吐出流路27から吐出した液体に向かう第2の流れR2とに分流させる板体である。具体的に、仕切板29は、壁部261の上端部から、壁部261の主面に対して交差する方向に沿って延在して、戻り流路28側に突出するとともに、吐出流路27側には突出していない。本実施の形態では、仕切板29は水平方向に沿って延在している。また、壁部261に対する仕切板29の突出長さL1と、壁部261の上端部から気液分離室26の内壁面までの水平方向の長さL2とは、種々の実験、シミュレーション、経験則によって適切な関係に決定されている。適切な関係とは、通常運転時の性能低下を抑制しつつ、自吸時間の短縮化を実現することのできる関係性である。適切な関係の一例としては、突出長さL1を長さL2の略半分とすることが挙げられる。なお、長さL2は、戻り流路28の入口側の幅の長さでもある。
[渦流ポンプの動作]
次に、渦流ポンプ1の動作について図2に基づいて説明する。
まず、作業者は、注入口23から呼び水(液体)を注いで、少なくとも渦室24を液体で満たし、注入口23に栓をする。
次いで、作業者は、モータを駆動し、インペラ3を回転させると、吸込流路25を介して吸込口21から配管内空気の吸込みが発生する。
吸込口21から吸い込まれた液体は、吸込流路25を介して渦室24の渦室流路241に流れ込む(矢印Y2)。渦室流路241ではインペラ3が回転しているので、当該回転によって渦室流路241内の水が、気液分離室26の吐出流路27に案内され、吐出流路27から上部領域265に放出される(矢印Y3)。上部領域265では、吐出流路27から放出された液体によって、縦方向の渦流(矢印Y4)が発生する。この渦流によって、渦室24内に戻る液体の流れRも発生する。流れRは、仕切板29によって、戻り流路28に向かう第1の流れR1と、吐出流路27から吐出した液体に向かう第2の流れR2とに分流される。第2の流れR2に乗った液体は、吐出流路27から吐出した液体と合流する。第1の流れR1に乗った液体は、戻り流路28及び渦室24を通過してから吐出流路27に至る。液体は気液分離室26内を循環する。インペラ3の回転と液体の循環により、配管内の空気は液体と混合されて気泡となり、気泡の一部は吐出口22から外部へ排出される。これにより配管内の真空度が高まり、配管内の水位を引き上げる(自吸)。
そして、吸込流路25を介して吸込口21から液体が渦室24へと流れ込み、上部領域265が液体によってある程度満たされると、吐出口22から液体が吐出され、通常運転に切り替わる。
渦流ポンプ1の駆動開始からポンプ設置位置まで液体を吸い上げる時間が自吸時間である。
自吸時においては、図2に示すように、気泡Bが気液分離室26内の循環する液体中に残存している。一部の気泡Bは、吐出口22から吐出される液体とともに外部に放出されるが、渦流によって戻り流路28に流れ込んで渦室24に進入する気泡Bも存在する。ところで、渦流によって生じた流れRは、仕切板29によって第1の流れR1と第2の流れR2とに分流される。第2の流れR2の方が第1の流れR1よりも上方にあるので、浮力を有する気泡Bは、その多くが第2の流れR2に乗ることになり、戻り流路28内には進入しにくいこととなる。したがって、渦室24内に進入する気泡Bを少なくすることができ、インペラ3による配管内の空気の吸込量が低減することを抑制できる。配管内の空気の吸込量の低減が抑えられていると、それだけ早く、気液分離室26内の気泡Bを吐出口22から放出することができるので、自吸時間を短縮することができる。
また、第1の流れR1に乗った液体は、吐出流路27から吐出した液体と合流するため、吐出流路27から吐出した液体の流れを遮ることもない。仕切板29による分流が、通常運転時に生じていたとしても、吐出流路27から吐出した液体の流れが遮られないので、通常運転時の性能低下も抑制することができる。
[まとめ]
以上説明したように、本実施の形態に係る渦流ポンプ1は、渦室24に戻る液体の流れRを、戻り流路28に向かう第1の流れR1と、吐出流路27から吐出した液体に向かう第2の流れR2とに分流させる仕切板29が戻り流路28に設けられている。これにより、気液分離室26内に残存している気泡Bを渦室24に進入しにくくすることができる。これにより、インペラ3による吸い込み力が低減することを抑制でき、自吸時間を短縮することができる。
また、上述したように、仕切板29による分流が通常運転時に生じていたとしても、吐出流路27から吐出した液体の流れは第2の流れR2によって遮られないので、通常運転時の性能低下も抑制することができる。
また、仕切板29が壁部261の主面に対して交差する方向に沿って延在しているので、第2の流れR2を確実に壁部261の上方へと案内することができ、この第2の流れR2に乗った気泡Bを、より渦室24内に進入しにくくすることができる。これにより、自吸時間をより短縮することができる。
また、仕切板29が壁部261における渦室24側とは反対側、つまり壁部261の上端部に配置されているので、渦室24から離れた位置で分流が行われる。したがって、気泡Bが渦室24内に進入しにくくなり、自吸時間をより短縮することができる。
[その他の実施の形態]
以上、実施の形態に係る渦流ポンプ1について説明したが、本発明は、上記実施の形態に限定されるものではない。なお、以下の説明において、上記実施の形態と同一の部分については同一の符号を付してその説明を省略する場合がある。
以下、仕切板の変形例について説明する。
図4は、実施の形態に係る渦流ポンプに備わる仕切板の各変形例を示す断面図である。具体的に、図4の(a)は、変形例1の概略構成を示し、図4の(b)は、変形例2の概略構成を示し、図4の(c)は、変形例3の概略構成を示し、図4の(d)は、変形例4の概略構成を示している。
上記実施の形態では、仕切板29が壁部261に取り付けられている場合を例示して説明したが、図4の(a)に示す変形例1では、仕切板29aと、壁部261aとが一体成形されている。これにより、仕切板29aと壁部261aとの剛性を高めることができ、これらの変形を抑制することができる。したがって耐久性を向上させることが可能である。
また、上記実施の形態では、仕切板29が壁部261の上端部に取り付けられている場合を例示して説明したが、渦流によって生じた流れRを第1の流れR1と第2の流れR2とに分流することができるのであれば、壁部261の配置箇所は如何様でもよい。例えば、図4の(b)に示す変形例2のように壁部261bの中央部から伸び出る位置に仕切板29bを配置してもよい。また、図4の(c)に示す変形例3のように、壁部261cから離れた位置に仕切板29cを配置してもよい。壁部261cから離れた位置に仕切板29cを配置する場合には、仕切板29cを戻り流路28内に配置しても、戻り流路28の近傍に配置してもよい。仕切板29cを戻り流路28の近傍に配置する場合においても、流れRを第1の流れR1と第2の流れR2とに分流することができる位置に仕切板29cを配置する必要がある。さらに、吸込流路25から吐出された液体の流れを妨げない領域であることが望まれる。
また、図4の(d)に示す変形例4のように、仕切板29dと壁部261dとに、第2の流れR2に沿って延在する補助板30を取り付けてもよい。具体的に、補助板30は、仕切板29dの先端部から壁部261dの中央部まで延在する平面状或いは湾曲面状の板体である。ここで、補助板30がない場合であると、仕切板29dと壁部261dがなす角部内に気泡Bが滞留してしまって、自吸時間を長時間化するおそれがある。しかしながら、変形例4のように、補助板30がある場合には、仕切板29dと壁部261dがなす角部が補助板30によって覆われるため、当該角部内に気泡Bが滞留しない。したがって、自吸時間をより短縮することができる。なお、この変形例4では、補助板30が板体であるので、仕切板29dと壁部261dとの間に空間が形成されている。この空間を閉塞する形状に補助板が形成されていてもよい。空間が閉塞されることでより気泡Bの滞留を抑制することができる。
さらには、補助板30があることにより、壁部261d及び仕切板29dの剛性も高められ、耐久性を向上させることができる。
また、上記実施の形態では、仕切板29が水平方向に沿って配置されている場合を例示して説明した。しかし、仕切板29と壁部261がなす角度を第1の流れR1及び第2の流れR2に基づいて決定し、当該角度に対応するように仕切板29を配置してもよい。具体的には、第1の流れ及び第2の流れR2を種々の実験、シミュレーションによって解析し、渦室24に対する気泡Bの戻り量が小さくなるように、仕切板29と壁部261がなす角度を決定する。これにより、渦室24への気泡Bの戻り量を抑制することができ、自吸時間をより短縮することができる。
なお、ここでは、仕切板29と壁部261とがなす角度が固定されている場合を例示したが、仕切板29を壁部261に対して回動自在とすることで、当該角度を調整可能としてもよい。
また、上記実施の形態及び上記変形例をそれぞれ組み合わせてもよい。
[実施例]
次に、上記実施の形態に係る渦流ポンプ1の実施例と各比較例1〜4との性能について比較する。
まず、比較例1〜4との要部構成について説明する。
図5は、実施例及び比較例1〜4の要部構成を示す斜視図である。具体的に、図5の(a)は実施例の要部構成を示し、図5の(b)は比較例1の要部構成を示し、図5の(c)は比較例2の要部構成を示し、図5の(d)は比較例3の要部構成を示し、図5の(e)は比較例4の要部構成を示している。なお、図5の(a)は、比較例1〜4との違いをわかりやすくするために、上述した実施の形態に係る壁部261と仕切板29とを斜視図で示したものである。このため、実施例の壁部261と仕切板29とは、上述した実施の形態の構成と同じである。また、比較例1〜4における壁部261h,261i,261j,261kは、いずれも実施例の壁部261と同じ位置に配置されている。また、比較例1,2,4の壁部261h,261i,261kにおいては、実施例の壁部261と同じ形状である。
比較例1では、図5の(b)に示すように、仕切板のない壁部261hが用いられている。比較例2では、図5の(c)に示すように、壁部261iにおける戻り流路28側の主面に、上下方向に沿って延在したリブ265iが設けられている。比較例3では、図5の(d)に示すように、仕切板のない壁部261jに対して、上端が開放し、上下方向に延在するスリット265jが形成されている。比較例4では、図5の(e)に示すように、実施例と同等の壁部261kと仕切板29kとに加えて、仕切板29kに平行な板体268kが戻り流路28内に設けられている。
そして、実施例及び各比較例1〜4において、自吸時間と揚程との関係を実験によって求めた。
図6は、実施例1及び比較例1〜4の駆動時間と揚程との関係を示すグラフである。なお、ここでは、揚程が8m以上になるまでの時間を自吸時間とする。
図6に示すように、比較例1〜3においては自吸時間は約345秒である。また、比較例4では、自吸時間は約435秒である。一方、実施例では、自吸時間は約274秒である。例えば、比較例1〜3の自吸時間を1とすると、比較例4の自吸時間は1.26であり、実施例の自吸時間は0.79である。このように、実施例では各比較例1〜4と比べても大幅に自吸時間が短縮されていることが分かる。
次いで、実施例及び各比較例1〜4において、通常運転時における性能を比較した。具体的に通常運転時における性能として、流量と揚程との関係、流量と効率との関係及び流量とトルクとの関係を実験により求め、比較した。
図7は、実施例及び比較例1〜4の流量と揚程との関係を示すグラフである。図7に示すように、実施例と比較例1〜4とには、流量と揚程との関係性に大きな違いがないことが分かる。
図8は、実施例及び比較例1〜4の流量と効率との関係を示すグラフである。図8に示すように、実施例と比較例1〜4とには、流量と効率との関係性に大きな違いがないことが分かる。
図9は、実施例及び比較例1〜4の流量とトルクとの関係を示すグラフである。図9に示すように、実施例と比較例1〜4とには、流量とトルクとの関係性に大きな違いがないことが分かる。
このように、本実施例によれば、通常運転における性能低下を抑制しつつ、自吸時間を大幅に短縮することができる。
1 渦流ポンプ
2 ケーシング
3 インペラ
22 吐出口
24 渦室
26 気液分離室
27 吐出流路
28 戻り流路
29,29a,29b,29c,29d,29k 仕切板
30 補助板
31 羽根
261,261a,261b,261c,261d,261h,261i,261j,261k 壁部
B 気泡

Claims (5)

  1. インペラと、
    前記インペラを回転自在に収容し、前記インペラの回転によって吸い込まれた液体を吐出する吐出口が形成されたケーシングと、を備え、
    前記ケーシングは、
    前記インペラが収容される渦室であって、前記吐出口よりも下方に配置された渦室と、
    前記渦室から前記吐出口まで液体を案内するとともに、液体内の気泡を取り除くための気液分離室と、を備え、
    前記気液分離室における前記渦室側の領域には、当該領域を分けて2つの流路を形成するための壁部が設けられており、
    前記2つの流路のうち、前記インペラの回転方向の下流側に位置する一方の流路は、前記渦室から吐出された液体が流れる吐出流路であり、他方の流路は、前記渦室に戻る液体が流れる戻り流路であり、
    前記戻り流路若しくは当該戻り流路の近傍には、前記渦室に戻る液体の流れを、前記戻り流路に向かう第1の流れと、前記吐出流路から吐出した液体に向かう第2の流れとに分流させる仕切板が設けられており、
    前記壁部の上部であって、前記戻り流路側の面には、前記壁部から前記戻り流路側に突出した仕切板が設けられている
    渦流ポンプ。
  2. 前記仕切板は、前記壁部における前記渦室側とは反対側に配置されている
    請求項1に記載の渦流ポンプ。
  3. 前記仕切板は、水平方向に沿って延在している
    請求項1または2に記載の渦流ポンプ。
  4. 前記仕切板と前記壁部とには、前記第1の流れに沿って延在する補助板が取り付けられている
    請求項1〜3のいずれか一項に記載の渦流ポンプ。
  5. 前記仕切板と前記壁部とがなす角度は、前記第1の流れ及び前記第2の流れに基づいて決定されている
    請求項1〜4のいずれか一項に記載の渦流ポンプ。
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