JP6718789B2 - 開閉装置及び該開閉装置の製造方法 - Google Patents
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Description
この従来技術によれば、比較的軽量なシートカーテン(11)を、シート駆動ギヤ(12)に噛み合わせて、高速に開閉動作させることができる。
可撓性シート状の開閉体本体を具備した開閉体を、巻取体によって巻き取ったり繰出したりする開閉装置において、前記開閉体本体の横幅方向の中央寄りに、複数の可撓性シートが縦帯状に重ね合わせられた重ね合わせ部が設けられ、この重ね合わせ部の表面には、開閉方向へ連続する凸条が設けられていることを特徴とする開閉装置。
この構成によれば、巻取体に巻かれた可撓性シート状の開閉体について、重ね合わせ部及び突条によって、幅方向中央寄りの剛性及び慣性モーメント等を増大することができる。
また、本明細書中において「開閉体幅方向」及び「開閉体横幅方向」とは、上記開閉体の開閉方向と略直交する方向であって、上記開閉体の厚さ方向ではない前記開閉体の幅方向を意味する。
また、本明細書中において「開閉体開閉方向」とは、上記開閉体が空間を仕切ったり開放したりするためにスライドする方向を意味する。
また、本明細書中において開閉体の「面方向」とは、閉鎖状態で開閉体の表面又は裏面が連続する方向を意味し、この方向には、前記開閉体開閉方向及び前記開閉体幅方向を含む。
次に、上記特徴を有する具体的な実施態様について、図面に基づいて詳細に説明する。
前記可撓性シートは、合成樹脂製のシート材(例えば、塩化ビニル樹脂シート材等)である。
なお、この可撓性シート材の他例としては、ガラスクロスやシリカクロス等の難燃性布地や、ガラス繊維を含んだ合成樹脂シート材、遮煙性や耐火性(難燃性を含む)を有するその他のシート材とすることが可能である。
この座板部11aは、左右のガイドレール20,20間の幅よりも狭く形成され、ガイドレール20内には挿入されていない。
したがって、開閉体10は、横幅方向の中央近傍が、その両側部分よりも、厚くなる。
この凸条12aは、図示例によれば、開閉体開閉方向に所定の間隔を置いて直線状に複数並べられるとともに、横幅方向に複数列(図示例によれば二列)設けられる。
例えば、本実施態様では、帯体12の幅を約45mm、各凸条12aの幅を約5mmとしている。
一方の金型M1には、その圧接面に予め凹溝M11を形成してあるため、この凹溝M11が帯体12表面に転写されて凸条12aを形成する。
この係合子13は、開閉体本体11の横幅方向端部側で、中心軸を開閉体横幅方向へ向けて開閉方向へ複数並ぶように設けられ、それぞれが、開閉体本体11に止着されている。
この係合子13の外径は、開閉体本体11の厚み寸法よりも大きく設定される。したがって、各係合子13の外周面は、開閉体本体11の面から開閉体厚さ方向へ突出している。
この開閉駆動軸32の内部又は端部側には、該開閉駆動軸32を駆動回転させるための開閉機(図示しないモータ)や、該開閉機の回転力を該開閉駆動軸32に伝達する歯車機構等が設けられる。
前記開閉機は、開閉体10が0.5〜1.5m/sの高速度で開閉するように制御されている。
この巻取軸33は、円筒状の巻取体33aと、該巻取体33aをその内部で回転自在に支持する固定軸33bとを備え、内在する付勢部材(図示しないコイルスプリング)により、巻取体33aを巻き取り方向へ付勢している。
軸支ブラケット35は、断面コ字状の金属製部材であり、その内側に、固定軸33bの端部側を嵌め合わせている。これら軸支ブラケット35及び固定軸33bの端部側には、上下方向にボルトが挿通され、該ボルトの先端側にはナットが締め付けられている(図5参照)。
この障害物感知センサ28は、障害物を非接触感知するセンサ(例えば、光電管センサ等)であり、その感知信号を収納ケース31内の制御回路34に送信する。制御回路34は、前記感知信号があった場合に、閉鎖動作中の開閉体10を停止や反転等する。
開閉体本体11の横幅方向中央側では、他の部分に比較し、帯体12及び凸条12aによって剛性が増し、周方向における回転半径が安定し、慣性モーメントも大きくなるため、前記高速回転の際に、回転振れを生じ難い。したがって、その高速回転時の振動や、駆動源の負荷等を低減することができる。
開閉体10’は、帯体12を有さない開閉体本体11’と、座板部11aと,係合子13とを具備している。
開閉体本体11’は、横幅方向に接続された複数(図示例によれば左右二枚)の可撓性シートについて、隣接する可撓性シートの端部側同士が、重ね合わせられて重ね合わせ部Bを構成している。
この重ね合わせ部Bは、上記重ね合わせ部Aと同様に、圧接面に凹溝を有する金型を用いた高周波溶着によって形成される。
しかしながら、開閉体10が高速に巻かれるのは巻取体33aに巻かれる開閉体10の外径がある程度大きくなったときで、また、開閉体10の開放方向への移動速度が比較的大きくなったときであるため、これら両者を考慮すれば、開閉体開閉方向における凸条12aの存在範囲は、開閉体本体11の開閉方向の中央部やこの近傍を含むことが好ましい。
また、開閉体10の全開時には開放動作を停止させる関係で、開放動作が全開付近に達したい際には開放速度(巻取体33aの回転速度)を低下させるため、開閉体10の閉鎖方向端部やこの近傍における凸条12aの存在は重要でなくなる可能性がある。このことより、開閉体10の閉鎖方向端部又は該端部近傍では、凸条12aを省くことも可能である。
11,11’:開閉体本体
10,10’:開閉体
12a,B1:凸条
20:ガイドレール
30:収納部
32:開閉駆動軸
33:巻取軸
33a:巻取体
33b:固定軸
A,B:重ね合わせ部
Claims (6)
- 可撓性シート状の開閉体本体を具備した開閉体を、巻取体によって巻き取ったり繰出したりする開閉装置において、
前記開閉体本体の横幅方向の中央寄りに、複数の可撓性シートが縦帯状に重ね合わせられた重ね合わせ部が設けられ、この重ね合わせ部の表面には、開閉方向へ連続する凸条が設けられていることを特徴とする開閉装置。 - 前記凸条は、前記開閉体本体が前記巻取体に巻かれた際にその外径側となる面に設けられていることを特徴とする請求項1記載の開閉装置。
- 前記重ね合わせ部は、前記開閉体本体と、前記開閉体本体における横幅方向の中央寄りに部分的に止着された可撓性シート状の帯体とによって構成され、
前記帯体は、前記開閉体本体が前記巻取体に巻かれた際にその外径側となる該開閉体本体の一方の面に重ね合わせられていることを特徴とする請求項1又は2記載の開閉装置。 - 前記開閉体本体は、横幅方向に接続された複数の可撓性シートを備え、
前記複数の可撓性シートのうち、隣接する可撓性シートの端部側同士が、重ね合わせられて前記重ね合わせ部を構成していることを特徴とする請求項1又は2記載の開閉装置。 - 前記重ね合わせ部において重ね合わせられた一方の可撓性シートと他方の可撓性シートとを、開閉方向へわたって高周波溶着するようにしたことを特徴とする請求項1乃至4何れか1項記載の開閉装置の製造方法。
- 圧接面に凹溝を有する金型を前記重ね合わせ部の表面に重ね合わせて、前記凸条を形成するようにしたことを特徴とする請求項6記載の開閉装置の製造方法。
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JP2016205346A JP6718789B2 (ja) | 2016-10-19 | 2016-10-19 | 開閉装置及び該開閉装置の製造方法 |
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