JP6718749B2 - モータ制御装置 - Google Patents

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Description

本明細書中に開示されている発明は、モータ制御装置に関する。
ブラシレスDCモータをセンサレスで駆動するためには、例えば、モータ各相の逆起電力を計測してゼロクロス検知を行い、ロータの回転位置を把握する必要がある。
なお、上記に関連する従来技術の一例としては、本願出願人による特許文献1を挙げることができる。
特開2014−87210号公報
図19は、従来のゼロクロス検知手法(第1従来例)を示すブロック図である。本図のゼロクロス検知手法では、モータ各相毎にAD変換部が設けられているので、各相の逆起電力を同時にAD変換してマイコンのゼロクロス検知処理に供することができる。しかしながら、本従来例では、必要なAD変換部の個数が多いという課題があった。
図20は、従来のゼロクロス検知手法(第2従来例)を示すブロック図である。本図のゼロクロス検知手法では、モータ各相毎にサンプル/ホールド部が設けられているので、各相の逆起電力を同時にサンプリングしておき、それぞれのホールド値を単一のAD変換部で順次AD変換することができる。従って、本従来例であれば、先の第1従来例と比べてAD変換部の個数を削減することが可能となる。ただし、本従来例では、サンプル/ホールド部の追加が必要となるので、回路規模の観点から更なる改善の余地があった。
また、モータの回転速度をPWM制御する場合、PWMオン期間とPWMオフ期間が切り替わるオン/オフ切替タイミング付近では、ノイズや誘起電圧の立上り遅延(各相のばらつきを含む)が生じる。しかしながら、従来のゼロクロス検知手法では、AD変換部のサンプリングタイミングがPWMデューティに依ることなく常にPWMオン期間とされていた。そのため、PWMオン期間が短くなる低デューティ駆動時(=低速回転時)には、モータ各相毎にAD変換部ないしサンプル/ホールド部を設けていたとしても、AD変換部のサンプリングタイミングがオン/オフ切替タイミングに近付くので、正しくゼロクロス検知を行うことができなくなるおそれがあった。
本明細書中に開示されている発明は、本願の発明者らが見い出した上記の課題に鑑み、正しくゼロクロス検知を行うことのできるモータ制御装置を提供することを目的とする。
本明細書中に開示されているモータ制御装置は、ブリッジドライバ各相の通電制御信号を生成する通電制御部と、前記ブリッジドライバ各相の出力電圧に応じたアナログの帰還電圧をサンプリングしてデジタルの帰還信号に変換するAD変換部と、前記帰還信号の入力を受けて前記通電制御信号の転流タイミングとPWMデューティを決定するためのゼロクロス検知を行うゼロクロス検知部と、を有し、前記AD変換部のサンプリングタイミングは、前記PWMデューティに応じてPWMオン期間とPWMオフ期間の一方に切り替えられる構成(第1の構成)とされている。
なお、上記第1の構成から成るモータ制御装置において、前記AD変換部のサンプリングタイミングは、前記PWMデューティが閾値デューティよりも高いときに前記PWMオン期間に設定されて、前記PWMデューティが前記閾値デューティよりも低いときに前記PWMオフ期間に設定される構成(第2の構成)にするとよい。
また、上記第2の構成から成るモータ制御装置において、前記閾値デューティは、ヒステリシス特性を持つ構成(第3の構成)にするとよい。
また、上記第1〜第3いずれかの構成から成るモータ制御装置において、前記ゼロクロス検知部は、前記帰還電圧について、全ての相の平均電圧値と非駆動相の誘起電圧値とを比較することにより、前記ゼロクロス検知を行う構成(第4の構成)にするとよい。
また、上記第1〜第4いずれかの構成から成るモータ制御装置において、前記通電制御部は、前記ブリッジドライバ各相の下側スイッチをPWM駆動する構成(第5の構成)にするとよい。
また、上記第1〜第4いずれかの構成から成るモータ制御装置において、前記通電制御部は、前記ブリッジドライバ各相の上側スイッチをPWM駆動する構成(第6の構成)にするとよい。
また、上記第5または第6の構成から成るモータ制御装置において、前記帰還電圧は、前記AD変換部の入力範囲に収まるように調整される構成(第7の構成)にするとよい。
また、上記第1〜第7いずれかの構成から成るモータ制御装置は、前記ゼロクロス検知部で得られたタイミング情報に応じて前記転流タイミングの進角制御を行う進角制御部をさらに有する構成(第8の構成)にするとよい。
また、上記第1〜第8いずれかの構成から成るモータ制御装置は、前記ゼロクロス検知部で得られた速度情報に応じて前記PWMデューティのPI制御を行うPI制御部をさらに有する構成(第9の構成)にするとよい。
また、上記第1〜第9いずれかの構成から成るモータ制御装置において、前記通電制御部は、クロック信号のパルス数を数えてカウント値を出力するカウンタと、前記PWMデューティを設定するためのデューティ設定値と前記カウント値との比較処理を行うことにより前記通電制御信号をPWM駆動するためのPWM信号を生成するコンパレータと、を含み、前記AD変換部のサンプリングタイミングは、前記デューティ設定値に応じたトリガ設定値と前記カウント値との一致判定処理により決定される構成(第10の構成)にするとよい。
また、上記第10の構成から成るモータ制御装置において、前記カウンタは、所定の最大値と最小値との間で前記カウント値のインクリメントとデクリメントを繰り返すアップダウンカウンタであり、前記トリガ設定値は、前記デューティ設定値に応じて前記最大値と前記最小値の一方に切り替えられる構成(第11の構成)にするとよい。
また、上記第1〜第11いずれかの構成から成るモータ制御装置において、前記通電制御部は、120°通電制御、150°通電制御、若しくは、180°通電制御を行う構成(第12の構成)にするとよい。
また、本明細書中に開示されているモータ制御装置は、ブリッジドライバ各相の通電制御信号を生成する通電制御部と、前記ブリッジドライバ各相の出力電圧に応じたアナログの帰還電圧をサンプリングしてデジタルの帰還信号に変換するAD変換部と、前記帰還信号の入力を受けて前記通電制御信号の転流タイミングとPWMデューティを決定するためのゼロクロス検知を行うゼロクロス検知部を有し、前記通電制御部は、前記ブリッジドライバ各相の下側スイッチをPWM駆動するものであり、前記AD変換部のサンプリングタイミングは、PWMオフ期間に設定されている構成(第13の構成)にするとよい。
また、本明細書中に開示されているモータ制御装置は、ブリッジドライバ各相の通電制御信号を生成する通電制御部と、前記ブリッジドライバ各相の出力電圧に応じたアナログの帰還電圧をサンプリングしてデジタルの帰還信号に変換するAD変換部と、前記帰還信号の入力を受けて前記通電制御信号の転流タイミングとPWMデューティを決定するためのゼロクロス検知を行うゼロクロス検知部と、を有し、前記AD変換部は、PWMオン期間とPWMオフ期間の双方で前記帰還電圧のAD変換処理を行い、前記ゼロクロス検知部は、前記PWMデューティに応じて一方のAD変換結果を採用する構成(第14の構成)にするとよい。
また、本明細書中に開示されているモータ駆動装置は、上記第1〜第14いずれかの構成から成るモータ制御装置と、前記モータ制御装置から入力される各相の通電制御信号に応じて各相の出力電圧を生成するブリッジドライバと、を有する構成(第15の構成)とされている。
また、本明細書中に開示されている電子機器は、モータと、前記モータをブラシレスで駆動する上記第15の構成から成るモータ駆動装置と、を有する構成(第16の構成)とされている。
なお、上記第16の構成から成る電子機器において、前記モータは、3相ブラシレスDCモータである構成(第17の構成)にするとよい。
また、本明細書中に開示されている車両は、バッテリと、前記バッテリから電源電圧の供給を受けて動作する上記第16または第17の構成から成る電子機器と、を有する構成(第18の構成)とされている。
本明細書中に開示されている発明によれば、正しくゼロクロス検知を行うことのできるモータ制御装置を提供することが可能となる。
電子機器の全体構成を示すブロック図 3相ブリッジドライバの一構成例を示す回路図 120°通電制御の一例を示すタイミングチャート モータ駆動制御の一例を示すフローチャート ゼロクロス検知の一例を示すタイミングチャート 誘起電圧の同時サンプリング動作を示す波形図 誘起電圧の順次サンプリング動作を示す波形図 サンプリングタイミング切替制御の一例を示す波形図 閾値デューティのヒステリシス特性図 通電制御部及びタイミング制御部の一構成例を示すブロック図 サンプリングタイミングの第1設定例を示すタイミングチャート サンプリングタイミングの第2設定例を示すタイミングチャート 上側PWM駆動時のモータ状態を示す模式図 上側PWM駆動時の出力電圧を示す波形図 上側PWM駆動時における帰還電圧調製手段の一例を示すブロック図 下側PWM駆動時のモータ状態を示す模式図 下側PWM駆動時の出力電圧を示す波形図 車両の一構成例を示す外観図 従来のゼロクロス検知手法(第1従来例)を示すブロック図 従来のゼロクロス検知手法(第2従来例)を示すブロック図
<電子機器>
図1は、電子機器の全体構成を示すブロック図である。本構成例の電子機器1は、モータ駆動装置10と、3相ブラシレスDCモータ20(以下では、単にモータ20と略称する)とを有する。
モータ駆動装置10は、モータ20をセンサレスで駆動する主体であり、その構成要素は、コントローラボード11とアプリケーションボード12に分散して配置されている。より具体的に述べると、コントローラボード11には、モータ制御装置100が搭載されており、アプリケーションボード12には、3相ブリッジドライバ200(以下では、単にドライバ200と呼ぶ)と調整部300が搭載されている。
モータ制御装置100は、調整部300から帰還電圧(Uin、Vin、Win)の入力を受けて通電制御信号(UH、UL、VH、VL、WH、WL)を生成し、これをドライバ200に出力する。
ドライバ200は、モータ制御装置100から上記通電制御信号(UH、UL、VH、VL、WH、WL)の入力を受けて出力電圧(U、V、W)を生成し、これをモータ20に出力する。
調整部300は、出力電圧(U、V、W)を分圧して帰還電圧(Uin、Vin、Win)を生成し、これをモータ制御装置100に出力する。なお、帰還電圧(Uin、Vin、Win)の調整手法については、必ずしも分圧に限らず、その他の調整手法を採用しても構わない。
<モータ制御装置>
引き続き、図1を参照しながら、モータ制御装置100の構成及び動作について詳細に説明する。本構成例のモータ制御装置100は、その機能ブロックとして、通電制御部110と、AD[analog-to-digital]変換部120と、ゼロクロス検知部130と、進角制御部140と、PI制御部150と、を含む。
通電制御部110は、進角制御部140から入力される転流タイミング信号S1と、PI制御部150から入力されるデューティ設定値D1の双方に応じて、ドライバ200各相の通電制御信号(UH、UL、VH、VL、WH、WL)を生成する。
AD変換部120は、調整部300から入力されるアナログの帰還電圧(Uin、Vin、Win)を順次サンプリングしてデジタルの帰還信号S2に変換し、これをゼロクロス検知部130に出力する。なお、AD変換部120には、デューティ設定値D1(延いてはPWMデューティ)に応じたタイミングでパルス駆動されるトリガ信号S3が入力されており、このトリガ信号S3に応じてAD変換部120のサンプリングタイミングが切り替えられる。この点については、後ほど詳述する。
ゼロクロス検知部130は、帰還信号S2の入力を受けて通電制御信号(UH、UL、VH、VL、WH、WL)の転流タイミングとPWMデューティを決定するためのゼロクロス検知を行う。
進角制御部140は、ゼロクロス検知部130で得られたタイミング情報Saに応じて転流タイミングの進角制御を行うことにより、転流タイミング信号S1を生成する。転流タイミング信号S1の進角量は、ゼロクロス検知部130の信号遅延、及び、通電制御信号(UH、UL、VH、VL、WH、WL)と出力電圧(U、V、W)との位相ずれなどを考慮して適宜調整することが望ましい。
PI制御部150は、ゼロクロス検知部130で得られた速度情報Sbに応じてデューティ設定値D1(延いてはPWMデューティ)のPI制御を行う。このPI制御とは、比例制御(P制御[Proportional control])と積分制御(I制御[Integral control])を組み合わせたフィードバック制御の一種である。ただし、デューティ設定値D1のフィードバック制御手法は、PI制御に限定されるものではなく、例えば、PI制御に微分制御(D制御[Differential control])を組み合わせたPID制御を用いても構わない。
上記の機能ブロックのうち、通電制御部110とAD変換部120は、アプリケーションボード12に搭載されたドライバ200と同じく、ハードウェア処理を行うための機能ブロックに相当する。一方、ゼロクロス検知部130、進角制御部140、及び、PI制御部150は、ソフトウェア処理を行うための機能ブロックに相当する。
また、モータ制御装置100は、所定の通信インタフェイス(例えばICインタフェイス)を介して外部システムと通信可能であり、動作(回転)の開始/停止、目標速度の変更、PI制御のゲイン変更、及び、内部ステータスの取得など、命令やパラメータの変更が可能となっている。例えば、ハードウェア構成の変更(モータ20の種類変更など)が生じた場合には、各種パラメータを調整することにより、意図した動作を実現することが可能となる。
<3相ブリッジドライバ>
図2はドライバ200の一構成例を示す回路図である。本構成例のドライバ200は、一般的なHブリッジ出力段を応用した回路形式であり、上側スイッチ(201、202、203)と下側スイッチ(204、205、206)を含む。上側スイッチ(201、202、203)は、それぞれ、電源電圧Vccの印加端と出力電圧(U、V、W)の出力端との間に接続されている。下側スイッチ(204、205、206)は、それぞれ、出力電圧(U、V、W)の出力端と接地端との間に接続されている。なお、各スイッチとしては、MOSFET[metal oxide semiconductor field effect transistor]若しくはIGBT[insulated gate bipolar transistor]などを好適に用いることができる。
上側スイッチ(201、202、203)は、それぞれ、上側通電制御信号(UH、VH、WH)に応じてオン/オフされる。より具体的に述べると、上側スイッチ(201、202、203)は、それぞれ、上側通電制御信号(UH、VH、WH)がハイレベルであるときにオンとなり、上側通電制御信号(UH、VH、WH)がローレベルであるときにオフとなる。
一方、下側スイッチ(204、205、206)は、それぞれ、下側通電制御信号(UL、VL、WL)に応じてオン/オフされる。より具体的に述べると、下側スイッチ(204、205、206)は、それぞれ、下側通電制御信号(UL、VL、WL)がハイレベルであるときにオンとなり、下側通電制御信号(UL、VL、WL)がローレベルであるときにオフとなる。
なお、各相の出力電圧(U、V、W)は、モータ20各相のステータコイル(LU、LV、LW)にそれぞれ印加されており、出力電圧(U、V、W)の組み合わせに応じて、その通電状態が切り替えられる。例えば、通電制御部110が120°通電制御を行う場合には、図中の矢印(1)〜(6)で示したように6通りの通電状態が存在する。なお、120°通電制御は、スカラー制御の一つであり、6ステップ矩形波制御とも呼ばれる。
<120°通電制御>
次に、120°通電制御について、図2と共に図3を参照しながら詳述する。図3は、120°通電制御の一例を示すタイミングチャートであり、上から順に、U相上側通電制御信号UH、U相下側通電制御信号UL、V相上側通電制御信号VH、V相下側通電制御信号VL、W相上側通電制御信号WH、及び、W相下側通電制御信号WLが描写されている。以下では、1周期(電気角0°〜360°)を6つの期間(1)〜(6)(電気角60°ずつ)に区分して詳細に説明する。
期間(1)では、U相の上側スイッチ201がオンされて、W相の下側スイッチ206がPWM駆動される。また、その余のスイッチ(202、203、204、205)は、いずれもオフされる。このとき、U=High、V=OPEN、W=Low(PWM)となるので、モータ20には、図2の矢印(1)で示したように、U相のステータコイルLUからW相のステータコイルLWに向けて駆動電流が流れる。
期間(2)では、V相の上側スイッチ202がオンされて、W相の下側スイッチ206がPWM駆動される。また、その余のスイッチ(201、203、204、205)は、いずれもオフされる。このとき、U=OPEN、V=High、W=Low(PWM)となるので、モータ20には、図2の矢印(2)で示したように、V相のステータコイルLVからW相のステータコイルLWに向けて駆動電流が流れる。
期間(3)では、V相の上側スイッチ202がオンされて、U相の下側スイッチ204がPWM駆動される。また、その余のスイッチ(201、203、205、206)は、いずれもオフされる。このとき、U=Low(PWM)、V=High、W=OPENとなるので、モータ20には、図2の矢印(3)で示したように、V相のステータコイルLVからU相のステータコイルLUに向けて駆動電流が流れる。
期間(4)では、W相の上側スイッチ203がオンされて、U相の下側スイッチ204がPWM駆動される。また、その余のスイッチ(201、202、205、206)は、いずれもオフされる。このとき、U=Low(PWM)、V=OPEN、W=Highとなるので、モータ20には、図2の矢印(4)で示したように、W相のステータコイルLWからU相のステータコイルLUに向けて駆動電流が流れる。
期間(5)では、W相の上側スイッチ203がオンされて、V相の下側スイッチ205がPWM駆動される。また、その余のスイッチ(201、202、204、206)は、いずれもオフされる。このとき、U=OPEN、V=Low(PWM)、W=Highとなるので、モータ20には、図2の矢印(5)で示したように、W相のステータコイルLWからV相のステータコイルLVに向けて駆動電流が流れる。
期間(6)では、U相の上側スイッチ201がオンされて、V相の下側スイッチ205がPWM駆動される。また、その余のスイッチ(202、203、204、206)は、いずれもオフされる。このとき、U=High、V=Low(PWM)、W=OPENとなるので、モータ20には、図2の矢印(6)で示したように、U相のステータコイルLUからV相のステータコイルLVに向けて駆動電流が流れる。
このように、120°通電制御では、U相、V相、W相のうち、いずれか2相に出力電圧(U、V、W)を印加してステータコイル(LU、LV、LW)の励磁パターンを周期的に切り替える(=転流を行う)ことにより、モータ20が回転駆動される。
また、下側スイッチ(204、205、206)のPWM駆動を行うことにより、PWMデューティ(=PWM周期Tに占めるPWMオン期間Tonの割合)に応じて、ステータコイル(LU、LV、LW)に生じる磁力の大きさを変化させることができるので、モータ20の回転速度制御を行うことが可能となる。なお、モータ20の回転速度制御に際しては、上側スイッチ(201、202、203)のPWM駆動を行う方が一般的であるが、本図では、下側スイッチ(204、205、206)のPWM駆動を行っている。その理由については、後ほど詳述する。
また、本図では、120°通電制御を例に挙げたが、通電制御部110による通電制御方式はこれに限定されるものではなく、150°通電制御、または、180°通電制御を行っても構わない。
<モータ駆動制御>
図4は、モータ駆動制御の一例(モータ20の始動から定常回転まで)を示すフローチャートである。
モータ20の120°通電制御では、ロータの位置を把握して適切な転流タイミングで出力電圧(U、V、W)の印加パターンを切り替える必要がある。ここで、モータ20をセンサレスで駆動する場合には、ロータの回転に伴って生じる逆起電力を検出してロータの位置を推測し、その推測結果に応じて転流タイミングの調整が行われる。従って、モータ20を始動するためには、停止しているロータを強制的に回転させて逆起電力を生じさせなければならない。
そこで、フローが開始されると、まず、ステップS10では、所定の強制処理によってロータが強制的に回転される。本ステップでの強制処理としては、例えば、特定の磁界を一定時間発生させてロータを一意の回転位置に固定した後、固定デューティで強制転流を繰り返すことにより、ロータの強制加速を行えばよい。
なお、モータ20の始動条件(ロータ位置固定処理の期間及びデューティ、並びに、ロータ強制加速処理の期間、デューティ、開始速度、終了速度、及び、分割ステップなど)は、モータ20の種類、ないしは、モータ20に締結されている物体(負荷)などにより変わる。そのため、上記の始動条件については、ユーザが任意にパラメータ設定し得るように構成しておくとよい。
ステップS10の強制処理により、ロータがある程度の速度で回転し始めると、逆起電力が計測可能となるので、ステップS20において、逆起電力の取得処理が行われる。
続くステップS30では、ゼロクロス(詳細は後述)が検知されたか否かの判定が行われる。ここで、イエス判定が下された場合には、ゼロクロスの検知結果からロータの回転位置を把握することができるので、フローがステップS40に進められる。一方、ノー判定が下された場合には、フローがステップS20に戻されて、逆起電力が再取得される。
ステップS30でイエス判定が下された場合、ステップS40では、ロータの回転位置に応じた適切な転流タイミングで出力電圧(U、V、W)の印加パターンが切り替えられる。その後、フローはステップS20に戻されて、次のゼロクロスを検知するために逆起電力の取得が繰り返される。以降、ステップS20〜S40が繰り返されることにより、モータ20の定常回転が継続される。
<ゼロクロス検知>
図5は、ゼロクロス検知の一例を示すタイミングチャートであり、上から順番に、ドライバ200における上側スイッチのオン相と下側スイッチのオン相、並びに、各相の帰還電圧(Uin(実線)、Vin(破線)、Win(一点鎖線))と全ての相の平均電圧AVE(=(Uin+Vin+Win)/3であり、モータ20の疑似中性点電圧に相当)が描写されている。ただし、本図では、図示の便宜上、ドライバ200における下側スイッチのPWM駆動に関する描写が割愛されている。以下では、1周期(電気角0°〜360°)を6つの期間(1)〜(6)(電気角60°ずつ)に区分して詳細に説明する。
期間(1)では、Uin=High、Vin=OPEN、Win=Low(PWM)となるので、非駆動相(V相)のステータコイルLVに生じる逆起電圧が帰還電圧Vinとして現れる。この帰還電圧Vinと平均電圧AVEとが交差するタイミング(=ゼロクロス)は、ステータコイルLVが設けられている回転位置でロータの極性(S極とN極)が切り替わるタイミングに相当する。なお、期間(1)において、ゼロクロス検知部130は、帰還電圧Vinが平均電圧AVEよりも低い状態から高い状態に遷移するタイミングを検知することになる。
期間(2)では、U=OPEN、V=High、W=Low(PWM)となるので、非駆動相(U相)のステータコイルLUに生じる逆起電圧が帰還電圧Uinとして現れる。この帰還電圧Uinと平均電圧AVEとが交差するタイミング(=ゼロクロス)は、ステータコイルLUが設けられている回転位置でロータの極性(S極とN極)が切り替わるタイミングに相当する。なお、期間(2)において、ゼロクロス検知部130は、帰還電圧Uinが平均電圧AVEよりも高い状態から低い状態に遷移するタイミングを検知することになる。
期間(3)では、U=Low(PWM)、V=High、W=OPENとなるので、非駆動相(W相)のステータコイルLWに生じる逆起電圧が帰還電圧Winとして現れる。この帰還電圧Winと平均電圧AVEとが交差するタイミング(=ゼロクロス)は、ステータコイルLWが設けられている回転位置でロータの極性(S極とN極)が切り替わるタイミングに相当する。なお、期間(3)において、ゼロクロス検知部130は、帰還電圧Winが平均電圧AVEよりも低い状態から高い状態に遷移するタイミングを検知することになる。
期間(4)では、U=Low(PWM)、V=OPEN、W=Highとなるので、期間(1)と同様、非駆動相(V相)のステータコイルLVに生じる逆起電圧が帰還電圧Vinとして現れる。ただし、期間(4)において、ゼロクロス検知部130は、先の期間(1)と異なり、帰還電圧Vinが平均電圧AVEよりも高い状態から低い状態に遷移するタイミングを検知することになる。
期間(5)では、U=OPEN、V=Low(PWM)、W=Highとなるので、期間(2)と同様、非駆動相(U相)のステータコイルLUに生じる逆起電圧が帰還電圧Uinとして現れる。ただし、期間(5)において、ゼロクロス検知部130は、先の期間(2)と異なり、帰還電圧Uinが平均電圧AVEよりも低い状態から高い状態に遷移するタイミングを検知することになる。
期間(6)では、U=High、V=Low(PWM)、W=OPENとなるので、期間(3)と同様、非駆動相(W相)のステータコイルLWに生じる逆起電圧が帰還電圧Winとして現れる。ただし、期間(6)において、ゼロクロス検知部130は、先の期間(3)と異なり、帰還電圧Winが平均電圧AVEよりも高い状態から低い状態に遷移するタイミングを検知することになる。
上記したように、ゼロクロス検知部130は、帰還電圧(Uin、Vin、Win)について、全ての相の平均電圧値(=AVE)と非駆動相の誘起電圧値とを比較することによりゼロクロス検知を行う。このようなゼロクロス検知を行うことにより、センサレスでロータの極性切替タイミング(延いてはロータの回転位置)を検出することができる。従って、ゼロクロスを検知してから所定時間の経過後に転流を行うことにより、モータ20を継続的に回転させることが可能となる。
図6は、誘起電圧(=逆起電圧)の同時サンプリング動作を示す波形図(実線:PWM信号、破線:誘起電圧)である。なお、図中の太い矢印は、同時サンプリングタイミングを示している。先出の図19または図20で示したように、モータ各相毎にAD変換部またはサンプル/ホールド部が設けられている場合には、3相全ての誘起電圧を同時にサンプリングし、それぞれのAD変換結果をゼロクロス検知処理に供することができる。
なお、PWMオン期間TonとPWMオフ期間Toffが切り替わるオン/オフ切替タイミング付近では、ノイズや誘起電圧の立上り遅延(各相のばらつきを含む)が生じる。これを鑑みると、誘起電圧のサンプリングタイミングは、PWMオン期間Tonの中央付近に設定することが望ましい。ただし、PWMデューティが小さいとき(=モータ20の低速駆動時)には、誘起電圧のサンプリングタイミングが上記のオン/オフ切替タイミングに近付くので、ゼロクロスを正しく検知できないおそれがある。
図7は、誘起電圧(=逆起電圧)の順次サンプリング動作を示す波形図(実線:PWM信号、破線:誘起電圧)である。なお、3本の細い矢印は、それぞれ、順次サンプリングタイミングを示している。3相の誘起電圧をそれよりも少数(1つまたは2つ)のAD変換部でサンプリングする場合には、各相の誘起電圧を順次サンプリングする必要があるので、同時サンプリング動作時(図6)と比べて、AD変換処理に要する時間が長くなる。
そのため、PWMデューティが小さいとき(=モータ20の低速駆動時)には、PWMオン期間Ton内にAD変換処理を完了することさえできなくなる場合があり、誘起電圧の同時サンプリングを行う構成と比べて、正しいゼロクロスの検知がさらに困難となる。
なお、ゼロクロス検知処理では、3相の帰還電圧(Uin、Vin、Win)のうち、疑似中性点電圧と比較される非駆動相の誘起電圧が重要な役割を担う。そこで、AD変換部がモータ相数よりも少ないときには、疑似中性点電圧を固定値として、非駆動相の誘起電圧のみをAD変換することも考えられる。ただし、このような手法では、帰還電圧(Uin、Vin、Win)全体のオフセットや脈動(=長周期の電圧変動)の影響を排除することができなくなるので、ゼロクロス検知精度を鑑みると、更なる改善の余地がある。
以下では、AD変換部がモータ相数より少なくても正しくゼロクロス検知を行うことのできる新規手法(=サンプリングタイミング切替制御)について提案する。
<サンプリングタイミング切替制御>
図8は、サンプリングタイミング切替制御の一例を示す波形図(実線:PWM信号、破線:誘起電圧)である。なお、3本の細い矢印は、それぞれ、順次サンプリングタイミングを示している。本図で示すように、AD変換部120のサンプリングタイミングは、PWMデューティ(延いてはモータ20の回転速度)に応じて、PWMオン期間TonとPWMオフ期間Toffの一方に切り替えられる。
より具体的に述べると、AD変換部120のサンプリングタイミングは、PWMデューティが所定の閾値デューティDthよりも高いときにPWMオン期間Tonに設定され、PWMデューティが閾値デューティDthよりも低いときにPWMオフ期間Toffに設定される。
なお、上記の閾値デューティDthについては、最も単純に考えればDth=50%に設定しておけばよい。ただし、閾値デューティDthの設定値は、何らこれに限定されるものではなく、AD変換処理に支障を来たさない範囲で任意に設定することができる。例えば、PWMデューティが10%を下回る低速回転時において、PWMオン期間Tonでの順次サンプリング動作に支障を生じるのであれば、閾値デューティDthを10%よりもやや高い値(例えば20%程度)に設定しておけばよい。
このように、PWMデューティに応じてAD変換部120のサンプリングタイミングを切り替える構成であれば、AD変換処理に時間的な余裕が生まれる。従って、PWMデューティが幅広く変化されるアプリケーションであっても、順次サンプリング動作に支障を生じにくくなるので、モータ20を高速領域から低速領域まで安定的に駆動することが可能となる。
また、本手法を採用すれば、3相全ての誘起電圧を同時にサンプリングする必要がなくなる。従って、先出の図19または図20と比べて、AD変換部の個数を削減することが可能となり、または、サンプル/ホールド部を別途追加する必要がなくなる。
また、本手法を採用すれば、3相全ての帰還電圧(Uin、Vin、Win)を計測してモータ20の疑似中性点電圧(=平均電圧AVE)を算出し、これを非駆動相の誘起電圧と比較することができる。従って、疑似中性点電圧を固定値とする手法と比べて、帰還電圧(Uin、Vin、Win)全体のオフセットや脈動の影響を受けにくくなるので、ゼロクロス検知精度を向上することが可能となり、また、モータ20の仕様変更などにも柔軟に対応することが可能となる。
図9は、閾値デューティDthのヒステリシス特性図である。本図で示すように、閾値デューティDthには、ヒステリシス特性を持たせてもよい。
例えば、サンプリングタイミングがPWMオン期間Tonに設定されているときには、PWMデューティが下側閾値デューティDthL(例えばDthL=20%)よりも低くなった時点で、サンプリングタイミングがPWMオフ期間Toffに切り替えられる。
一方、サンプリングタイミングがPWMオフ期間Toffに設定されているときには、PWMデューティが上側閾値デューティDthH(例えばDthH=30%)よりも高くなった時点で、サンプリングタイミングがPWMオン期間Tonに切り替えられる。
このような構成を採用することにより、閾値デューティDth付近におけるサンプリングタイミングの不必要な切り替わりを防止することが可能となる。
図10は、通電制御部110及びタイミング制御部160の一構成例を示すブロック図である。本構成例の通電制御部110は、分周器111と、カウンタ112と、コンパレータ113と、通電制御信号生成部114と、を含む。
分周器111は、モータ制御装置100で用いられるマスタクロック信号CK(例えば24MHz)をm分周(例えば2分周)して、分周クロック信号DCK(例えば12MHz)を生成する。
カウンタ112は、分周クロック信号DCKのパルス数を数えてカウント値D0を出力する。なお、カウンタ112としては、例えば、所定の最大値D0H(例えば600)と最小値D0L(例えば0)との間でカウント値D0のインクリメントとデクリメントを繰り返すアップダウンカウンタを好適に用いることができる。
コンパレータ113は、PWMデューティを設定するためのデューティ設定値D1と、カウンタ112から入力されるカウント値D0との比較処理を行うことにより、通電制御信号(例えば、下側通電制御信号UL、VL、WL)をPWM駆動するためのPWM信号Sxを生成する。なお、PWM信号Sxは、例えば、カウント値D0がデューティ設定値D1よりも小さいときにハイレベルとなり、カウント値D0がデューティ設定値D1よりも大きいときにローレベルとなる。
通電制御信号生成部114は、転流タイミング信号S1とPWM信号Sxの入力を受けて通電制御信号(UH、UL、VH、VL、WH、WL)を生成する。
一方、タイミング制御部160は、カウンタ値D0とデューティ設定値D1の入力を受けてトリガ信号S3(=AD変換部120のサンプリングタイミング設定信号)を生成する機能ブロックであり、トリガ設定値切替部161とトリガ信号生成部162とを含む。なお、タイミング制御部160は、ソフトウェア的に実装してもよいし、ハードウェア的に実装してもよい。
トリガ設定値切替部161は、デューティ設定値D1に応じてトリガ設定値D2を切り替える。例えば、トリガ設定値D2は、デューティ設定値D1に応じてカウント値D0の最大値D0Hと最小値D0Lの一方に切り替えられる。
トリガ信号生成部162は、カウント値D0とトリガ設定値D2との一致判定処理を行い、その判定結果に応じてトリガ信号S3のパルス生成を行う。すなわち、AD変換部120のサンプリングタイミングは、カウント値D0とトリガ設定値D2との一致判定処理により決定される。
図11及び図12は、それぞれ、サンプリングタイミングの第1設定例(高デューティ時)及び第2設定例(低デューティ時)を示すタイミングチャートであり、上から順に、カウント値D0、PWM信号Sx、及び、トリガ信号S3が描写されている。
なお、本図の例では、カウンタ112としてアップダウンカウンタが用いられており、カウント値D0は、最大値D0H(例えば600)と最小値D0L(例えば0)との間でインクリメントとデクリメントを繰り返す。
ここで、分周クロック信号DCKの周波数が12MHzである場合には、カウント値D0が1/12μs毎にインクリメントないしはデクリメントされる。従って、例えば、PWM信号Sxの周波数を20kHz(0.05ms周期)に設定したければ、カウント値D0の最大値D0Hを600(=0.05ms/(1/12μs))とし、最小値D0Lを0としておけばよいことが分かる。
また、先にも述べたように、PWM信号Sxは、カウント値D0とデューティ設定値D1との比較処理により生成される。従って、デューティ設定値D1が大きいほどPWMデューティは高くなり(図11を参照)、デューティ設定値D1が小さいほどPWMデューティは低くなる(図12を参照)。
例えば、D1=600(=D0H)であるときにPWMデューティが100%となり、D1=300(=(D0H+D0L)/2)であるときにPWMデューティが50%となり、D1=0(=D0L)であるときにはPWMデューティが0%となる。
また、トリガ信号S3のパルス生成タイミング(=AD変換部120のサンプリングタイミング)は、カウント値D0とトリガ設定値D2との一致判定処理により決定される。より具体的に述べると、トリガ信号S3には、カウント値D0とトリガ設定値D2との一致タイミングを基準として、3本のパルスが立てられる。
ここで、トリガ設定値D2は、デューティ設定値D1に応じてカウント値D0の最大値D0Hと最小値D0Lの一方に切り替えられる。例えば、デューティ設定値D1が所定の閾値よりも高いときには、図11で示すように、D2=D0Lに切り替えられる。その結果、PWMオン期間Tonの中央付近でカウント値D0とトリガ設定値D2(=D0L)が一致し、トリガ信号S3のパルス生成が行われるようになる。すなわち、デューティ設定値D1が所定の閾値よりも高いときには、PWMオン期間Tonの中央付近で順次サンプリング動作が行われる。
一方、デューティ設定値D1が所定の閾値よりも低いときには、図12で示すように、D2=D0Hに切り替えられる。その結果、PWMオフ期間Toffの中央付近でカウント値D0とトリガ設定値D2(=D0H)が一致し、トリガ信号S3のパルス生成が行われるようになる。すなわち、デューティ設定値D1が所定の閾値よりも低いときには、PWMオフ期間Toffの中央付近で順次サンプリング動作が行われる。
なお、AD変換部120が一つしか設けられていない場合には、本図で示したように、トリガ信号S3にモータ相数と同数のパルスを順次生成し、AD変換部120の入力チャンネルを動的に切り替えてやればよい。
また、AD変換部120のサンプリングタイミングやサンプリング間隔は、AD変換処理に要する時間を考慮して適宜設定すればよい。例えば、本図中に2段並べて描写されたトリガ信号S3のうち、上段のトリガ信号S3で示したように、カウント値D0とトリガ設定値D2との一致タイミングが先頭となるように3本のパルスを生成してもよいし、或いは、下段のトリガ信号S3で示したように、カウント値D0とトリガ設定値D2との一致タイミングが中央となるように3本のパルスを生成してもよい。
<PWM駆動>
次に、モータ20の回転速度制御に際して、上側スイッチ(201、202、203)をPWM駆動する場合と、下側スイッチ(204、205、206)をPWM駆動する場合の違いについて説明する。
図13は、上側PWM駆動時のモータ状態を示す模式図である。本図で示したように、上側スイッチをPWM駆動する場合、ハイレベル相(PWM駆動相)の出力電圧は、Vcc(PWM:オン)→OPEN(PWM:オフ)→Vcc(PWM:オン)というようにVccとOPENとの間で交互に切り替わる。このとき、非駆動相(オープン相)の出力電圧は、ローレベル相の電圧値(GND固定)を基準値としてプラスにもマイナスにもなる。すなわち、非駆動相の出力電圧は、負電位(=GND未満)となり得る。
図14は、上側PWM駆動時(PWMデューティ50%)の出力電圧(U、V、W)を示す波形図である。上側スイッチ(例えばV相上側スイッチ)のPWMオン期間Tonには、非駆動相の出力電圧(例えばU相出力電圧U)として、電源電圧Vccと接地電圧GNDとの中点付近に誘起電圧が現れる(本図中の領域α1を参照)。従って、AD変換部120での信号処理に際して特段の問題は生じない。
一方、上側スイッチ(例えばV相上側スイッチ)のPWMオフ期間Toffには、先にも述べた通り、非駆動相の出力電圧(例えばU相出力電圧U)が負電位となり得る(本図中の領域α2を参照)。このような状況に陥ると、AD変換部120が下限飽和してしまうので、ゼロクロスを正しく検知することが困難となる。
上記から、上側スイッチ(201、202、203)のPWM駆動時において、AD変換部120のサンプリングタイミングをPWMオン期間Toffに設定するためには、AD変換部120の下限飽和を解消するための工夫が必要となる。
図15は、上側PWM駆動時における帰還電圧調製手段の一例(オフセット部230の追加例)を示すブロック図である。本図で示したように、本構成例のモータ駆動装置10は、調整部300よりも前段にオフセット部230を有している。なお、オフセット部230は、負電位となり得る出力電圧(U、V、W)に所定のオフセットを与えることにより、正バイアス済みの出力電圧(U+、V+、W+)を生成する機能ブロックである。
このようなオフセット部230を追加することにより、AD変換部120の入力範囲に収まるように、帰還電圧(Uin、Vin、Win)を調整することができる。従って、AD変換部120の下限飽和を解消することができるので、上側PWM駆動時でもAD変換部120のサンプリングタイミングをPWMオン期間Toffに設定することが可能となる。ただし、オフセット部230の追加により、回路規模が増大する点には留意が必要である。
図16は、下側PWM駆動時のモータ状態を示す模式図である。本図で示したように、下側スイッチをPWM駆動する場合、ローレベル相(PWM駆動相)の出力電圧は、GND(PWM:オン)→OPEN(PWM:オフ)→GND(PWM:オン)というようにGNDとOPENとの間で交互に切り替わる。このとき、非駆動相(オープン相)の出力電圧は、ハイレベル相の電圧値(Vcc固定)を基準値としてプラスにもマイナスにもなる。従って、先述の上側PWM駆動時と異なり、非駆動相の出力電圧が負電位(=GND未満)となることはない。
図17は、下側PWM駆動時(PWMデューティ50%)の出力電圧(U、V、W)を示す波形図である。下側スイッチ(例えばW相下側スイッチ)のPWMオン期間Tonには、非駆動相の出力電圧(例えばU相出力電圧U)として、電源電圧Vccと接地電圧GNDとの中点付近に誘起電圧が現れる(本図中の領域β1を参照)。従って、AD変換部120での信号処理に際して、特段の問題は生じない。
また、下側スイッチ(例えばW相下側スイッチ)のPWMオフ期間Toffにおいて、非駆動相の出力電圧(例えばU相出力電圧U)は、ハイレベル相の電圧値(Vcc固定)を基準値として変動する正電位となる(本図中の領域α2を参照)。
すなわち、下側PWM駆動時において、PWMオフ期間Toffにおける非駆動相の出力電圧が電源電圧Vccよりも高電位となることはあっても、負電位となることはない。従って、先に説明した上側PWM駆動時と異なり、AD変換部120の下限飽和を解消するための手段として、オフセット部400を追加する必要はない。
また、モータ駆動装置10には、AD変換部120の上限飽和を解消するための手段として、出力電圧(U、V、W)から帰還電圧(Uin、Vin、Win)を生成する調整部300が既設である。従って、PWMオフ期間Toffにおける非駆動相の出力電圧が電源電圧Vccよりも高電位となることを念頭に置いて、調整部300の調整比(=分圧比)を適宜設定しておくことにより、AD変換部120の入力範囲に収まる帰還電圧(Uin、Vin、Win)を調整することは極めて容易なことである。
上記より、AD変換部120のサンプリングタイミング切替制御を行う場合には、PWMオン期間TonとPWMオフ期間Toffのいずれにおいてもゼロクロスを正しく検知しやすい下側PWM駆動を採用することが望ましい。
なお、下側スイッチ(204、205、206)をPWM駆動することにより、オフセット部400を要することなく、AD変換部120のサンプリングタイミングをPWMオフ期間Toffに設定することができるという点については、PWMデューティに応じてサンプリングタイミングの切替制御を行う構成と切り離して考えることができる。
例えば、AD変換部120のサンプリングタイミングを終始一貫してPWMオフ期間Toffに設定しても特段の問題を生じないアプリケーション(PWMデューティの可変上限値が低いアプリケーションなど)では、下側スイッチ(204、205、206)をPWM駆動した上で、AD変換部120のサンプリングタイミングをPWMオフ期間Toffに固定的に設定することも可能である。
<車両>
図18は、車両の一構成例を示す外観図である。本構成例の車両Xは、不図示のバッテリから電源電圧Vccの供給を受けて動作する種々の電子機器X11〜X18を搭載している。なお、図18における電子機器X11〜X18の搭載位置については、図示の便宜上、実際とは異なる場合がある。
電子機器X11は、エンジンに関連する制御(インジェクション制御、電子スロットル制御、アイドリング制御、酸素センサヒータ制御、及び、オートクルーズ制御など)を行うエンジンコントロールユニットである。
電子機器X12は、HID[high intensity discharged lamp]やDRL[daytime running lamp]などの点消灯制御を行うランプコントロールユニットである。
電子機器X13は、トランスミッションに関連する制御を行うトランスミッションコントロールユニットである。
電子機器X14は、車両Xの運動に関連する制御(ABS[anti-lock brake system]制御、EPS[electric power steering]制御、電子サスペンション制御など)を行う制動ユニットである。
電子機器X15は、ドアロックや防犯アラームなどの駆動制御を行うセキュリティコントロールユニットである。
電子機器X16は、ワイパー、電動ドアミラー、パワーウィンドウ、ダンパー(ショックアブソーバー)、電動サンルーフ、及び、電動シートなど、標準装備品やメーカーオプション品として、工場出荷段階で車両Xに組み込まれている電子機器である。
電子機器X17は、車載A/V[audio/visual]機器、カーナビゲーションシステム、及び、ETC[electronic toll collection system]など、ユーザオプション品として任意で車両Xに装着される電子機器である。
電子機器X18は、車載ブロア、オイルポンプ、ウォーターポンプ、バッテリ冷却ファンなど、高耐圧系モータを備えた電子機器である。
なお、電子機器X11〜X18は、これまでに説明してきた電子機器1の一例であり、モータ駆動装置10及びモータ20は、電子機器X11〜X18のいずれにも組み込むことが可能である。
<その他の変形例>
なお、本明細書中に開示されている種々の技術的特徴は、上記実施形態のほか、その技術的創作の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えることが可能である。
例えば、上記実施形態では、PWMデューティに応じてAD変換部の順次サンプリングタイミングを切り替える構成を例に挙げたが、本発明の適用対象は何らこれに限定されるものではなく、複数のAD変換部を用いて帰還電圧の同時サンプリングを行う場合には、PWMデューティに応じて各AD変換部の同時サンプリングタイミングを切り替える構成とすればよい。
また、上記実施形態では、PWMデューティに応じてAD変換部のサンプリングタイミングをPWMオン期間とPWMオフ期間の一方に切り替える構成を例に挙げたが、本発明の構成はこれに限定されるものではなく、例えば、AD変換部は、PWMオン期間とPWMオフ期間の双方で帰還電圧のAD変換処理を行い、ゼロクロス検知部は、PWMデューティに応じて一方のAD変換結果を採用する構成としてもよい。
このように、上記実施形態は、全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきであり、本発明の技術的範囲は、上記実施形態の説明ではなく、特許請求の範囲によって示されるものであり、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内に属する全ての変更が含まれると理解されるべきである。
本明細書中に開示されているモータ制御装置は、例えば、モータの回転速度を低速から高速まで広範囲に変化させる必要のあるアプリケーション(ファンやコンプレッサなど)で好適に利用することが可能である。
1 電子機器
10 モータ駆動装置
11 コントローラボード
12 アプリケーションボード
20 3相ブラシレスDCモータ
100 モータ制御装置
110 通電制御部
111 分周器
112 カウンタ
113 コンパレータ
114 通電制御信号生成部
120 AD変換部
130 ゼロクロス検知部
140 進角制御部
150 PI制御部
160 タイミング制御部
161 トリガ設定値切替部
162 トリガ信号生成部
200 3相ブリッジドライバ
201、202、203 上側スイッチ
204、205、206 下側スイッチ
300 調整部
400 オフセット部
LU、LV、LW ステータコイル
X 車両
X11〜X18 電子機器

Claims (18)

  1. ブリッジドライバ各相の通電制御信号を生成する通電制御部と、
    前記ブリッジドライバ各相の出力電圧に応じたアナログの帰還電圧をサンプリングしてデジタルの帰還信号に変換するAD変換部と、
    前記帰還信号の入力を受けて前記通電制御信号の転流タイミングとPWMデューティを決定するためのゼロクロス検知を行うゼロクロス検知部と、
    を有し、
    前記AD変換部のサンプリングタイミングは、前記PWMデューティが閾値デューティよりも高いときにPWMオン期間に設定されて、前記PWMデューティが前記閾値デューティよりも低いときにPWMオフ期間に設定され、
    前記通電制御部は、
    クロック信号のパルス数を数えてカウント値を出力するカウンタと、
    前記PWMデューティを設定するためのデューティ設定値と前記カウント値との比較処理を行うことによりPWM信号を生成するコンパレータと、
    前記PWM信号の入力を受けて前記通電制御信号を生成する通電制御信号生成部と、
    を含み、
    前記AD変換部のサンプリングタイミングは、前記デューティ設定値に応じたトリガ設定値と前記カウント値との一致判定処理により決定される、
    ことを特徴とするモータ制御装置。
  2. 前記サンプリングタイミングは、前記PWMオン期間及び前記PWMオフ期間それぞれの中央付近に設定されることを特徴とする請求項1に記載のモータ制御装置。
  3. 前記閾値デューティは、ヒステリシス特性を持つことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のモータ制御装置。
  4. 前記ゼロクロス検知部は、前記帰還電圧について、全ての相の平均電圧値と非駆動相の誘起電圧値とを比較することにより、前記ゼロクロス検知を行うことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載のモータ制御装置。
  5. 前記通電制御部は、前記ブリッジドライバ各相の下側スイッチをPWM駆動することを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載のモータ制御装置。
  6. 前記通電制御部は、前記ブリッジドライバ各相の上側スイッチをPWM駆動することを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載のモータ制御装置。
  7. 前記帰還電圧は、前記AD変換部の入力範囲に収まるように調整されることを特徴とする請求項5または請求項6に記載のモータ制御装置。
  8. 前記ゼロクロス検知部で得られたタイミング情報に応じて前記転流タイミングの進角制御を行う進角制御部をさらに有することを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれか一項に記載のモータ制御装置。
  9. 前記ゼロクロス検知部で得られた速度情報に応じて前記PWMデューティのPI制御を行うPI制御部をさらに有することを特徴とする請求項1〜請求項8のいずれか一項に記載のモータ制御装置。
  10. 前記通電制御信号生成部は、転流タイミング信号と前記PWM信号の入力を受けて前記通電制御信号を生成することを特徴とする請求項1〜請求項9のいずれか一項に記載のモータ制御装置。
  11. 前記カウンタは、所定の最大値と最小値との間で前記カウント値のインクリメントとデクリメントを繰り返すアップダウンカウンタであり、前記トリガ設定値は、前記デューティ設定値に応じて前記最大値と前記最小値の一方に切り替えられることを特徴とする請求項1〜請求項10のいずれか一項に記載のモータ制御装置。
  12. 前記通電制御部は、120°通電制御、150°通電制御、または、180°通電制御を行うことを特徴とする請求項1〜請求項11のいずれか一項に記載のモータ制御装置。
  13. ブリッジドライバ各相の通電制御信号を生成する通電制御部と、
    前記ブリッジドライバ各相の出力電圧に応じたアナログの帰還電圧をサンプリングしてデジタルの帰還信号に変換するAD変換部と、
    前記帰還信号の入力を受けて前記通電制御信号の転流タイミングとPWMデューティを決定するためのゼロクロス検知を行うゼロクロス検知部と、
    を有し、
    前記通電制御部は、前記ブリッジドライバ各相の下側スイッチをPWM駆動するものであり、前記AD変換部のサンプリングタイミングは、PWMオフ期間に設定されていることを特徴とするモータ制御装置。
  14. ブリッジドライバ各相の通電制御信号を生成する通電制御部と、
    前記ブリッジドライバ各相の出力電圧に応じたアナログの帰還電圧をサンプリングしてデジタルの帰還信号に変換するAD変換部と、
    前記帰還信号の入力を受けて前記通電制御信号の転流タイミングとPWMデューティを決定するためのゼロクロス検知を行うゼロクロス検知部と、
    を有し、
    前記AD変換部は、PWMオン期間とPWMオフ期間の双方で前記帰還電圧のAD変換処理を行い、
    前記ゼロクロス検知部は、前記PWMデューティが閾値デューティよりも高いときに前記PWMオン期間のAD変換結果を採用し、前記PWMデューティが前記閾値デューティよりも低いときに前記PWMオフ期間のAD変換結果を採用することを特徴とするモータ制御装置。
  15. 請求項1〜請求項14のいずれか一項に記載のモータ制御装置と、
    前記モータ制御装置から入力される各相の通電制御信号に応じて各相の出力電圧を生成するブリッジドライバと、
    を有することを特徴とするモータ駆動装置。
  16. モータと、
    前記モータをセンサレスで駆動する請求項15に記載のモータ駆動装置と、
    を有することを特徴とする電子機器。
  17. 前記モータは、3相ブラシレスDCモータであることを特徴とする請求項16に記載の電子機器。
  18. バッテリと、
    前記バッテリから電源電圧の供給を受けて動作する請求項16または請求項17に記載の電子機器と、
    を有することを特徴とする車両。
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