JP6718512B2 - 家畜用飼料又は家畜用サプリメント、ラクトバチルス属細菌の増殖促進剤、並びにラクトバチルス属細菌の増殖促進方法 - Google Patents

家畜用飼料又は家畜用サプリメント、ラクトバチルス属細菌の増殖促進剤、並びにラクトバチルス属細菌の増殖促進方法 Download PDF

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Description

本発明は、サラシアを含む、家畜用飼料又は家畜用サプリメントに関する。本発明はさらに、サラシアを含む、家畜におけるラクトバチルス属細菌の増殖促進剤に関する。本発明はさらに、サラシアを投与することを含む、家畜におけるラクトバチルス属細菌の増殖促進方法に関する。
サラブレッドは、18世紀初頭にイギリスにおいてアラブ馬又はハンター(狩猟に用いられたイギリス在来の品種)等から競走用に品種改良された軽種馬である。サラブレッドは、現在においても競馬で勝つことを目的として交配と淘汰が繰り返されている。サラブレッドは、競走時には48〜59kgの重量を背負った状態において数分間継続して60〜70km/時間の速度で走ることができる。サラブレッドは付加価値の高い産業用動物であり、アメリカ、オーストラリア、アイルランド及び日本等を含む全世界において毎年約11万頭が生産されている。
サラブレッドの病気としては、トレーニング及びレース等による筋疲労、関節痛、外傷及び骨折等に加え、下痢が挙げられる。サラブレッドの下痢としては、仔馬のロタウイルス感染による下痢、輸送又は病気時の抗菌剤投与による下痢、及び致死率の高いX大腸炎(colitis-X)による下痢などが挙げられる。サラブレッドの下痢は、仔馬の育成阻害による価格下落や、現役馬の成績及び生死に直結する重大疾患であるため、このようなサラブレッドの下痢を改善することを目的とした腸内環境の正常化が求められている。
このような腸内環境の改善を目的として腸内の善玉菌を増やす方法としては、乳酸菌やビフィズス菌を動物に摂取させる方法が知られている。特許文献1には、所定の化学分類学的性質を有するラクトバチルス(Lactobacillus)属に属する微生物の培養物及び/又は微生物菌体を有効成分として含有することを特徴とする飼料添加物が記載されている。特許文献2には、小児及び幼い動物において下痢を起こすものとして知られるロタウイルスの抑制活性を有する新菌株ビフィドバクテリウム・ロンガム(Bifidobacterium longum)を有効成分とする整腸製品が記載されている。
一方、サラシア(コタラヒムとも言う)属植物の根及び幹は、インド及びスリランカの伝統医学アーユルヴェーダにおいて天然薬物として利用されてきた。スリランカでは、サラシア・レティキュラータ(Salacia reticulata)の根皮が、リュウマチ、淋病及び皮膚病の治療に有効であること、そして上記の根皮を初期糖尿病の治療に用いることが伝承されている。特許文献3には、ローヤルゼリーとコタラヒムとコエンザイムQ10とを含むことを特徴とする動物用サプリメントが記載されている。また、特許文献4には、ビフィズス菌、乳酸菌、糖化菌及び酪酸菌からなる群より選ばれる少なくとも1種の菌を含むことを特徴とするα−グルコシダーゼ阻害剤による血糖降下作用増強剤が記載されている。特許文献4には、α−グルコシダーゼ阻害剤としてサラシアを用いてもよいことが記載されている。
特開2003−235569号公報 特開2005−102696号公報 特開2008−67632号公報 特開2010−248185号公報
本発明者らが、サラブレッドを代表とする馬などの家畜の腸内環境正常化を目的として検討したところ、いずれも効果が不十分であることがわかった。例えば、特許文献1に記載の飼料添加物は、乳酸菌自体を動物に投与することから、乳酸菌そのものの安定性を高める必要がある他、投与する動物の体質によって効果が得られないことがあった。また、特許文献2に記載の整腸製品は、ビフィズス菌を使用するものであるが、馬に投与した場合には、腸内pHが過度に低下してしまい、乳酸菌の生育環境に好ましくない腸内環境となる懸念があった。特に、特許文献1及び2のように乳酸菌又はビフィズス菌自体を動物に摂取させる方法は、摂取前の保存期間中に生菌数が減少したり、摂取された細菌が例えば胃の酸性の環境を通る際に殺菌されてしまうことにより効果が十分ではないという問題もあった。
特許文献3に記載の動物用サプリメントは、ローヤルゼリーが主成分であり、腸内環境については検討されていない。特許文献4に記載の血糖降下作用増強剤においても、ビフィズス菌、乳酸菌、糖化菌及び酪酸菌からなる群より選ばれる少なくとも1種の菌自体が使用されているが、腸内環境については検討されていない。
本発明が解決しようとする課題は、外部から細菌を投与することなく家畜の腸内環境を改善する、より具体的には、ラクトバチルス属細菌の腸内細菌中の構成割合を増加させることができる、家畜用飼料又は家畜用サプリメント、ラクトバチルス属細菌の増殖促進剤、及びラクトバチルス属細菌の増殖促進方法を提供することである。
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意検討した結果、サラシアを家畜に摂取させることによって、外部から細菌を投与することなくラクトバチルス属細菌の数を飛躍的に増加できることを見出し、本発明を完成するに至った。本発明によれば以下の発明が提供される。
[1] サラシア属植物、サラシア属植物抽出物、及びサラシア属植物粉砕物の少なくとも一種を含有する、家畜におけるラクトバチルス属細菌の増殖促進のために使用される家畜用飼料又は家畜用サプリメント。
[2] 6日間摂取後の糞便の平均pHが6.0〜8.2である、[1]に記載の家畜用飼料又は家畜用サプリメント。
[3] 6日間摂取後の糞便中の酢酸の量が、摂取前の糞便中の酢酸の量と比較して1.1倍以上増加している、[1]又は[2]に記載の家畜用飼料又は家畜用サプリメント。
[4] ラクトバチルス属細菌が、ラクトバチルス・イクイ(Lactobacillus equi)、ラクトバチルス・ハヤキテンシス(Lactobacillus hayakitensis)、ラクトバチルス・イクイジェネロシ(Lactobacillus equigenerosi)、ラクトバチルス・デルブルエッキ(Lactobacillus delbrueckii)、及びラクトバチルス・イングルビエイ(Lactobacillus ingluviei)からなる群から選択される少なくとも一種である、[1]から[3]の何れか一に記載の家畜用飼料又は家畜用サプリメント。
[5] サラシア属植物、サラシア属植物抽出物、及びサラシア属植物粉砕物の少なくとも一種を含有する、家畜におけるラクトバチルス属細菌の増殖促進剤。
[6] 6日間摂取後の糞便の平均pHが6.0〜8.2である、[5]に記載の家畜におけるラクトバチルス属細菌の増殖促進剤。
[7] 6日間摂取後の糞便中の酢酸の量が、摂取前の糞便中の酢酸の量と比較して1.1倍以上増加している、[5]又は[6]に記載の家畜におけるラクトバチルス属細菌の増殖促進剤。
[8] ラクトバチルス属細菌が、ラクトバチルス・イクイ(Lactobacillus equi)、ラクトバチルス・ハヤキテンシス(Lactobacillus hayakitensis)、ラクトバチルス・イクイジェネロシ(Lactobacillus equigenerosi)、ラクトバチルス・デルブルエッキ(Lactobacillus delbrueckii)、及びラクトバチルス・イングルビエイ(Lactobacillus ingluviei)からなる群から選択される少なくとも一種である、[5]から[7]の何れか一に記載の家畜におけるラクトバチルス属細菌の増殖促進剤。
[9] サラシア属植物、サラシア属植物抽出物、及びサラシア属植物粉砕物の少なくとも一種を家畜に投与することを含む、家畜におけるラクトバチルス属細菌の増殖促進方法。
[10] 6日間摂取後の糞便の平均pHが6.0〜8.2である、[9]に記載の方法。
[11] 6日間摂取後の糞便中の酢酸の量が、摂取前の糞便中の酢酸の量と比較して1.1倍以上増加している、[9]又は[10]に記載の方法。
[12] ラクトバチルス属細菌が、ラクトバチルス・イクイ(Lactobacillus equi)、ラクトバチルス・ハヤキテンシス(Lactobacillus hayakitensis)、ラクトバチルス・イクイジェネロシ(Lactobacillus equigenerosi)、ラクトバチルス・デルブルエッキ(Lactobacillus delbrueckii)、及びラクトバチルス・イングルビエイ(Lactobacillus ingluviei)からなる群から選択される少なくとも一種である、[9]から[11]の何れか一に記載の方法。
本発明による家畜用飼料又は家畜用サプリメント、ラクトバチルス属細菌の増殖促進剤、及びラクトバチルス属細菌の増殖促進方法によれば、外部から細菌を投与することなくラクトバチルス属細菌の数を増加させることができる。
以下に、本発明の実施の形態について説明する。
本発明による家畜用飼料又は家畜用サプリメント、及び本発明による家畜におけるラクトバチルス属細菌の増殖促進剤は、サラシア属植物、サラシア属植物抽出物、及びサラシア属植物粉砕物の少なくとも一種を含有する。
一般的に、ヒトがサラシアを摂取した場合、下記の理由から体重増加が抑制される傾向又は体重が減少する傾向を示すことが知られている。まず、ヒトがサラシアを摂取すると腸内において主にビフィズス菌が増加する。このビフィズス菌は糖を分解し、糖よりさらに消費され易いエネルギー源である乳酸や酢酸を生成させる。また、サラシアは、多糖を分解する酵素であるα−グルコシダーゼの阻害作用を有することが知られている。このため、ヒトにおいてはサラシア摂取による血糖上昇抑制効果および抗肥満効果が得られることが知られている。
これに対し、非ヒト動物がサラシアを摂取した場合には体重が増加することが本発明者らの検討によって確認された。より詳細には、腸内において、乳酸菌の一種であるラクトバチルス属細菌が増加することが本発明者により今回見出された。
この点について本発明者らは以下のように推測している。
非ヒト動物がサラシアを摂取した場合、多糖類は、二糖類又はオリゴ糖の形態で大腸に到着し、大腸において細菌によるこれらの糖類の分解がおこるが、非ヒト動物はビフィズス菌を持たないため、乳酸菌群が増加し腸内環境が正常化するものと考えられる。この点についてさらに本発明者らが詳細に検討したところ、非ヒト動物がサラシアを摂取した場合、善玉菌として、ファーミキューテス門に分類される細菌であるラクトバチルス属細菌の増加が顕著であった。増加したラクトバチルス属細菌により、乳酸及び酢酸を生成してエネルギー代謝が高まる他、これらの酸が本来栄養として吸収されない食物繊維などを分解して栄養として吸収可能な状態に変化させることが体重増加に繋がるものと推測している。すなわち、非ヒト動物がサラシアを摂取した場合、腸内環境が改善することで、食事からのエネルギー回収率が高くなり、脂肪として蓄えやすくなる結果、体重の増加が確認されたものと考えている。また、上述の通り、乳酸や酢酸は消費され易いエネルギー源であるため、これらの増加によりエネルギー源も増加することとなるため、摂取した非ヒト動物のスタミナが増加すると考えられる。
上記の通り、サラシアの効果は、ヒトと非ヒト動物とでは大きく異なり、馬などの家畜がサラシアを摂取することにより、外部から細菌を投与することなく腸内におけるラクトバチルス属細菌を増加させることができる。すなわち、上記家畜が元々保有していたラクトバチルス属細菌の増殖が促進されることは全く予想外な知見である。なお、ヒトにおける腸内のビフィズス菌の割合は最大20%程度であるのに対し、馬ではビフィズス菌が検出されないので、ヒトと馬においては、腸内細菌におけるビフィズス菌と乳酸菌の割合が大きく異なっている。従って、ヒト又は非ヒト動物に細菌自体を摂取させる場合には、摂取すべき細菌の種類も本来は異なるはずであるが、従来においてはそのような検討は十分にはなされていない。上記の通りヒトと馬とでは腸内細菌の構成も異なることからも、家畜等の非ヒト動物におけるサラシア摂取の効果を予想することは困難である。
<家畜>
家畜とは、一般的には、ヒト以外のほ乳類及び鳥類であって、ヒトにより飼育されるものを意味する。本発明における家畜とは、鳥類及びペットを除いた家畜であり、具体的には、馬(軽種馬、中間種馬、重種馬)、豚、牛(乳牛、肉牛)、羊、ヤギなどを挙げることができる。家畜は、草食動物であることが好ましい。
本発明における家畜は、好ましくは馬であり、より好ましくは軽種馬である。軽種馬とは、馬の種別であり、一般的にはアラブ、サラブレッド、アングロアラブ、アラブ系種、及びサラブレッド系種を意味する。本発明における家畜は、特に好ましくはサラブレッドである。なお、サラブレッドなどの馬は、競走馬だけでなく、飼育中の若い馬、引退後の乗馬用の馬、または食肉用の馬でもよい。
<サラシア属植物、サラシア属植物の抽出物、及びサラシア属植物の粉砕物>
サラシア属植物は、主としてスリランカ、インド及び東南アジア地域に自生するデチンムル科の植物である。サラシア属植物の具体例としては、サラシア・レティキュラータ(Salacia reticulata)、サラシア・オブロンガ(Salacia oblonga)、サラシア・プリノイデス(Salacia prinoides)、サラシア・キネンシス(Salacia chinensis)、サラシア・ラティフォリア(Salacia latifolia)、サラシア・ブルノニアーナ(Salacia burunoniana)、サラシア・グランディフローラ(Salacia grandiflora)、サラシア・マクロスペルマ(Salacia macrosperma)から選ばれる1種類以上の植物が挙げられる。サラシア属植物としては、サラシア・レティキュラータ(Salacia reticulata)、サラシア・オブロンガ(Salacia oblonga)、及びサラシア・キネンシス(Salacia chinensis)から選ばれる少なくとも1種の植物であることが好ましい。
本発明においては、サラシア属植物、サラシア属植物抽出物、及びサラシア属植物粉砕物の少なくとも一種を使用すればよいが、好ましくはサラシア属植物を使用することができる。サラシア属植物としては、サラシア属植物の根、幹、葉、花、果実等の可食部をそのまま使用することができる。
本明細書において、サラシア属植物の抽出物、及びサラシア属植物の粉砕物とは、サラシア属植物の根、幹、葉、花、果実等の可食部の抽出物及び/又は粉砕物、並びに上記抽出物及び/又は粉砕物の乾燥物を包含する意味で用いられる。本明細書において、乾燥物とは、乾燥粉末(エキス末)でもよい。上記したサラシア属植物の抽出物及び/又は粉砕物を調製する際には、サラシア属植物の1種類以上の部位を混合して使用してもよい。家畜の摂取効率を高める観点から、サラシア属植物の抽出物としては、より好ましくは、根、及び幹から選ばれる部位から抽出した抽出物を乾燥して得られるエキス末が用いられる。
乾燥粉末(エキス末)は、好ましくは、サラシア属植物の可食部等を溶媒によって抽出し、上記で得られた抽出物を乾燥させることによって得ることができる。
抽出に用いる溶媒としては、水、アルコール、又はケトン等が挙げられ、これらを2種以上混合した混合溶媒を用いてもよい。
アルコールとしては、メタノール、又はエタノール等が挙げられ、エタノールが好ましい。
ケトンとしては、アセトン、メチルエチルケトン、又はシクロヘキサン等が好ましい。
上記の中でも、水、アルコール、水とアルコールとの混合溶媒、又は水とケトンとの混合溶媒が好ましく、水、アルコール、又は水とアルコールとの混合溶媒がより好ましく、50℃〜98℃の熱水、エタノール、又は水とエタノールとの混合溶媒がさらに好ましい。
水とアルコールとの混合溶媒におけるアルコール含有量は、30質量%〜90質量%が好ましく、40質量%〜70質量%がより好ましい。
抽出物を乾燥して、乾燥粉末(エキス末)を得る際の乾燥方法は、特に制限はなく、公知の乾燥方法、例えば、噴霧乾燥、凍結乾燥等の方法が挙げられる。
<家畜用飼料又は家畜用サプリメント>
本発明の第一の側面によれば、サラシア属植物、サラシア属植物抽出物、及びサラシア属植物粉砕物の少なくとも一種を含有する、家畜用飼料又は家畜用サプリメントが提供される。本発明の家畜用飼料又は家畜用サプリメントは、家畜におけるラクトバチルス属細菌の増殖促進のために使用するものである。ラクトバチルス属細菌については、本明細書中において後記する。
本発明の家畜用飼料は、家畜の種類に応じて通常使用される基本飼料に、サラシア属植物、サラシア属植物抽出物、及びサラシア属植物粉砕物の少なくとも一種を配合することにより製造することができる。
基本飼料としては、各家畜に対して従来から給与されている飼料であればよい。競走馬などの馬の場合には、牧草類、燕麦などの穀類、豆類(大豆など)、及び油粕などが挙げられるが、特に限定されない。複数の素材を配合した配合飼料を使用することもできる。
配合飼料としては、例えば、以下のような配合飼料を使用することができる。
燕麦、フスマ、トウモロコシ、大豆粕、大麦、アルファルファ、ビタミン及びミネラルを配合した飼料;
燕麦、フスマ、アルファルファミール、トウモロコシ、小麦粉、コーングルテンフィード、大豆油粕を主原料に、ビタミン、ミネラル及びハーブ等を配合した飼料;
トウモロコシ、大麦、燕麦、小麦粉、大豆、ふすま、大豆粕、菜種粕、糖蜜、植物油を主原料に、ビタミン、ミネラル及びハーブ等を配合した飼料;
燕麦、フスマ、大麦、トウモロコシ、小麦粉、大豆油粕、大豆、糖蜜、ビタミン・ミネラル、ハーブ等の通常の原料の他に、コエンザイムQ10、カルノシン、大豆ペプチドを配合した飼料:
トウモロコシ、大麦、小麦粉、大豆、米ぬか、ふすま、大豆粕、菜種粕、黒ひまわり、糖蜜、植物油を主原料に、ビタミン、ミネラル及びハーブ等を配合した飼料;
燕麦と混ぜて給与することを前提として、大豆、黒ヒマワリ、大豆粕、コーングルテンミール、糖蜜、トウモロコシ、ビートパルプを主原料にタンパク質、ビタミン、ミネラルを配合した飼料;並びに
トウモロコシ、大麦、加熱処理大豆、黒ひまわり種子、燕麦、大豆粕、菜種粕、ビートパルプ等を配合した飼料。
本発明の家畜用飼料は、必要に応じて、強化剤、品質改良剤、抗生物質、抗菌剤、酵素、防黴剤、抗酸化剤、着色剤、甘味料、香料などの添加剤を含んでいてもよい。
本発明の家畜用飼料における「サラシア属植物、サラシア属植物抽出物、及びサラシア属植物粉砕物の少なくとも一種」の含有量は特に限定されないが、一般的には1質量%〜50質量%であり、好ましくは2質量%〜40質量%であり、より好ましくは3質量%〜30質量%であり、さらに好ましくは5質量%〜20質量%である。
家畜用サプリメントとは、健康の保持、回復又は増進、あるいは病気の予防又は改善などを目的として、家畜の飼料に添加して飼料とともに食べさせるものである。本発明の家畜用サプリメントは、特に、競走馬(サラブレッド)用サプリメントとすることが好ましい。
本発明の家畜用サプリメントとしては、サラシア属植物、サラシア属植物抽出物、及びサラシア属植物粉砕物の少なくとも一種それ自体のみを使用してもよいし、サラシア属植物、サラシア属植物抽出物、及びサラシア属植物粉砕物の少なくとも一種に対してさらに他の成分を配合したものでもよい。
上記の他の成分としては、例えば、ミネラル酵母、フラボノイド、ポリフェノール、及び免疫賦活作用を有する経口物質等が挙げられるが、特に限定されない。上記の他の成分としては、具体的には、特開2015−127340号公報の段落番号0023〜0038に記載された成分を挙げることができる。
本発明の家畜用サプリメントには、さらに、ビタミン、ビタミン様物質、タンパク質、アミノ酸、油脂、有機酸、炭水化物、植物由来原料、動物由来原料、食品用添加物、及び医薬品用添加物から選択される1種以上等、経口摂取可能な成分を適宜含有させてもよい。
本発明の家畜用サプリメントは、各種の担体、例えば賦形剤、滑沢剤、安定剤、分散剤、結合剤、希釈剤、香味料、甘味料、風味剤、及び着色剤から選択される1種以上の添加物を用いて調製することができ、好ましくは経口投与剤として調製してもよい。
本発明の家畜用サプリメントの形態は、本発明の効果を奏するものである限り、特に制限されず、例えば、錠剤、丸剤、顆粒剤、細粒剤、咀嚼剤、カプセル剤(ハードカプセル、ソフトカプセルに充填されたもの)、液剤、チュアブル剤の形態であってもよい。
本発明の家畜用サプリメントにおける「サラシア属植物、サラシア属植物抽出物、及びサラシア属植物粉砕物の少なくとも一種」の含有量は特に限定されないが、一般的には10質量%〜100質量%であり、好ましくは20質量%〜100質量%であり、より好ましくは50質量%〜100質量%であり、さらに好ましくは70質量%〜100質量%であり、特に好ましくは90質量%〜100質量%であり、最も好ましくは100質量%である。即ち、「サラシア属植物、サラシア属植物抽出物、及びサラシア属植物粉砕物の少なくとも一種」をそのまま本発明の家畜用サプリメントとして用いることが最も好ましい。
<家畜におけるラクトバチルス属細菌の増殖促進剤>
本発明の第二の側面によれば、サラシア属植物、サラシア属植物抽出物、及びサラシア属植物粉砕物の少なくとも一種を含有する、家畜におけるラクトバチルス属細菌の増殖促進剤が提供される。
ラクトバチルス(Lactobacillus)属細菌とは、乳酸菌に分類されるグラム陽性桿菌である。ラクトバチルス属は約30の乳酸菌の属の中で一番大きな属である。ラクトバチルス属細菌は自然界に広く分布しており、ラクトバチルス属細菌は70種類以上存在する。
ラクトバチルス属細菌は、好ましくは、馬の腸内に存在する細菌である。
ラクトバチルス属細菌は、より好ましくは、馬の腸内に存在する細菌であり、かつヒトの腸内には存在しない細菌である。
ラクトバチルス属細菌は、より好ましくは、ラクトバチルス・イクイ(Lactobacillus equi)、ラクトバチルス・ハヤキテンシス(Lactobacillus hayakitensis)、ラクトバチルス・イクイジェネロシ(Lactobacillus equigenerosi)、ラクトバチルス・デルブルエッキ(Lactobacillus delbrueckii)、及びラクトバチルス・イングルビエイ(Lactobacillus ingluviei)からなる群から選択される少なくとも一種である。
本発明による家畜におけるラクトバチルス属細菌の増殖促進剤が、ラクトバチルス属細菌の増殖を促進できるかどうかは、例えば、以下の方法により確認することができる。
家畜に、所定量の本発明による家畜におけるラクトバチルス属細菌の増殖促進剤を一定期間摂取させ、摂取期間前後の糞便を回収する。回収された便からDNAを抽出し、得られたDNAを用いて、シーケンスライブラリーを調製する。次世代シーケンサー(MiSeq;イルミナ社)により、シーケンスを行い、類似性の高いデータをグループ(OTU; Operation Taxonomic Unit; 操作的分類単位)分けし、系統分類を推定する。各分類群に属する配列データ数を集計し、前後のデータ比較を行うが、菌ごとに存在比率が大きく異なるため、初期値を100とし、摂取前後の菌数の比較を実施し、摂取後が100未満となることにより、上記の所定の菌の数を抑制できるかどうかを確認することができる。
本発明による家畜におけるラクトバチルス属細菌の増殖促進剤としては、サラシア属植物、サラシア属植物抽出物、及びサラシア属植物粉砕物の少なくとも一種それ自体のみを使用してもよいし、サラシア属植物、サラシア属植物抽出物、及びサラシア属植物粉砕物の少なくとも一種に対してさらに他の成分を配合したものでもよい。
上記の他の成分としては、例えば、ミネラル酵母、フラボノイド、ポリフェノール、及び免疫賦活作用を有する経口物質等が挙げられるが、特に限定されない。上記の他の成分としては、具体的には、特開2015−127340号公報の段落番号0023〜0038に記載された成分を挙げることができる。
本発明による家畜におけるラクトバチルス属細菌の増殖促進剤には、さらに、ビタミン、ビタミン様物質、タンパク質、アミノ酸、油脂、有機酸、炭水化物、植物由来原料、動物由来原料、飼料添加物、及び動物医薬品用添加物から選択される1種以上等、経口摂取可能な成分を適宜含有させてもよい。
本発明による家畜におけるラクトバチルス属細菌の増殖促進剤は、各種の担体、例えば賦形剤、滑沢剤、安定剤、分散剤、結合剤、希釈剤、香味料、甘味料、風味剤、及び着色剤から選択される1種以上の添加物を用いて調製することができ、好ましくは経口投与剤として調製してもよい。
本発明による家畜におけるラクトバチルス属細菌の増殖促進剤の形態は、本発明の効果を奏するものである限り、特に制限されず、例えば、錠剤、丸剤、顆粒剤、細粒剤、咀嚼剤、カプセル剤(ハードカプセル、ソフトカプセルに充填されたもの)、液剤、チュアブル剤の形態であってもよい。
本発明による家畜におけるラクトバチルス属細菌の増殖促進剤における「サラシア属植物、サラシア属植物抽出物、及びサラシア属植物粉砕物の少なくとも一種」の含有量は特に限定されないが、一般的には10質量%〜100質量%であり、好ましくは20質量%〜100質量%であり、より好ましくは50質量%〜100質量%であり、さらに好ましくは70質量%〜100質量%であり、特に好ましくは90質量%〜100質量%であり、最も好ましくは100質量%である。即ち、「サラシア属植物、サラシア属植物抽出物、及びサラシア属植物粉砕物の少なくとも一種」をそのまま本発明による家畜におけるラクトバチルス属細菌の増殖促進剤として用いることが最も好ましい。
<家畜におけるラクトバチルス属細菌の増殖促進方法>
本発明による家畜用飼料又は家畜用サプリメント、並びにラクトバチルス属細菌の増殖促進剤は、家畜を投与対象とし、家畜に経口的に投与することができる。
即ち、本発明の第三の側面によれば、サラシア属植物、サラシア属植物抽出物、及びサラシア属植物粉砕物の少なくとも一種を家畜に投与することを含む、家畜におけるラクトバチルス属細菌の増殖促進方法が提供される。
ラクトバチルス属細菌とその好ましい範囲は、本明細書中上記した通りである。
サラシア属植物、サラシア属植物抽出物、及びサラシア属植物粉砕物の少なくとも一種を家畜に投与する方法は特に限定されないが、経口的に投与、即ち、家畜に経口的に摂取させればよい。
本発明による家畜用飼料又は家畜用サプリメント、又はラクトバチルス属細菌の増殖促進剤の腸内細菌数抑制剤を、家畜に投与する場合、「サラシア属植物、サラシア属植物抽出物、及びサラシア属植物粉砕物の少なくとも一種」の一日摂取量又は投与量は、0.1mg/kg/日以上が好ましく、0.5mg/kg/日以上がより好ましく、1.0mg/kg/日以上がさらに好ましく、2.0mg/kg/日以上がさらに一層好ましく、4.0mg/kg/日以上が特に好ましい。サラシア属植物の抽出物及び/又は粉砕物の一日摂取量又は投与量の上限は特に限定されないが、一般的には、2000mg/kg/日以下であり、好ましくは1000mg/kg/日以下である。
本発明による家畜用飼料又は家畜用サプリメント、又はラクトバチルス属細菌の増殖促進剤の腸内細菌数抑制剤を、家畜に投与する場合、ラクトバチルス属細菌の数は好ましくは1.1倍以上、より好ましくは1.5倍以上、さらに好ましくは2倍以上、さらに一層好ましくは5倍以上、特に好ましくは10倍以上増殖する。このとき、増殖するラクトバチルス属細菌は、ラクトバチルス・イクイ(Lactobacillus equi)、ラクトバチルス・ハヤキテンシス(Lactobacillus hayakitensis)、ラクトバチルス・イクイジェネロシ(Lactobacillus equigenerosi)、ラクトバチルス・デルブルエッキ(Lactobacillus delbrueckii)、及びラクトバチルス・イングルビエイ(Lactobacillus ingluviei)からなる群から選択される少なくとも一種であることが好ましく、ラクトバチルス・イクイを含むことが最も好ましい。
<6日間摂取後の糞便の平均pHについて>
本発明による家畜用飼料又は家畜用サプリメント又はラクトバチルス属細菌の増殖促進剤を6日間摂取した後の糞便の平均pHは、特に限定されないが、好ましくは6.0〜8.2であり、より好ましくは6.5〜8.2であり、さらに好ましくは7.0〜8.2であり、さらに一層好ましくは7.4〜8.2であり、特に好ましくは7.6〜8.0である。糞便の平均pHを上記の範囲内にすることにより、セルロース分解菌を死滅させる効果を抑制することができるとともに、悪玉菌の増加を抑制することもでき、良好な腸内環境を維持することができる。
糞便の平均pHは、以下の方法で測定することができる。一定量の糞便を量り取り、その質量に対して9倍量の精製水を添加して試料溶液を調製する。得られた試料溶液を十分に振盪して、試料を精製水中に分散させ、続いて、試料溶液を80℃で30分間加熱して試料中に含まれるウイルス等を失活させた後に、試料溶液を静置する。試料溶液を静置した後、試料溶液の上清を採取し、ガラス電極によるpH測定を行う。pH測定には、コンパクトpHメータ(株式会社堀場製作所製、LAQUQtwin B−172)を用いることができる。
<酢酸について>
本発明による、家畜用飼料又は家畜用サプリメント、ラクトバチルス属細菌の増殖促進剤、並びにラクトバチルス属細菌の増殖促進方法によれば、好ましくは、糞便中の酢酸量を増加させることができる。酢酸は腸の蠕動運動を促進することで腸内環境を改善することができる。6日間摂取後の糞便中の酢酸の量が、摂取前の糞便中の酢酸の量と比較して、好ましくは1.1倍以上、より好ましくは1.2倍以上、さらに好ましくは1.3倍以上、更に一層好ましくは1.4倍以上、特に好ましくは1.5倍以上増加している。
糞便中の酢酸量の測定は、常法により行うことができる。例えば、後述の実施例で記載する方法が例として挙げられる。
<クロストリジウム(Clostridium)属細菌について>
本発明による、家畜用飼料又は家畜用サプリメント、ラクトバチルス属細菌の増殖促進剤、並びにラクトバチルス属細菌の増殖促進方法によれば、好ましくは、腸内細菌におけるクロストリジウム(Clostridium)属細菌の数及び/又は割合を減少させることができる。本発明による家畜用飼料又は家畜用サプリメントあるいはラクトバチルス属細菌の増殖促進剤の摂取により、摂取前と比較して、クロストリジウム(Clostridium)属細菌の数は、好ましくは0.9倍以下、より好ましくは0.8倍以下、さらに好ましくは0.7倍以下、特に好ましくは0.6倍以下に減少する。
クロストリジウム属細菌とは、土壌内部や生物の腸内などの酸素濃度が低い環境に生息する偏性嫌気性菌であり、酸素存在下では増殖できない。クロストリジウム属細菌の中には多数の病原菌も含まれていることから、本発明によれば、病原菌による悪影響を抑制することができる場合がある。
クロストリジウム(Clostridium)属細菌の数又は割合が減少するかどうかの測定は、ラクトバチルス属細菌の増殖を促進できるかどうかの測定方法と同様に行うことができる。
<サラシア属植物、サラシア属植物抽出物、及びサラシア属植物粉砕物の用途>
さらに本発明によれば、家畜におけるラクトバチルス属細菌の増殖促進のために使用される飼料又はサプリメントの投与を含む家畜の飼育において使用するための、サラシア属植物、サラシア属植物抽出物、及びサラシア属植物粉砕物の少なくとも一種が提供される。
さらに本発明によれば、家畜におけるラクトバチルス属細菌の増殖を促進する処置において使用するための、サラシア属植物、サラシア属植物抽出物、及びサラシア属植物粉砕物の少なくとも一種が提供される。
さらに本発明によれば、家畜におけるラクトバチルス属細菌の増殖促進のために使用される家畜用飼料又は家畜用サプリメントの製造のための、サラシア属植物、サラシア属植物抽出物、及びサラシア属植物粉砕物の少なくとも一種の使用が提供される。
さらに本発明によれば、家畜におけるラクトバチルス属細菌の増殖促進剤の製造のための、サラシア属植物、サラシア属植物抽出物、及びサラシア属植物粉砕物の少なくとも一種の使用が提供される。
上記した各発明における好ましい態様は、本明細書中において上記した通りである。
本発明を以下の実施例によりさらに説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。本明細書中において、Trisはトリスヒドロキシメチルアミノメタンの略称であり、EDTAはエチレンジアミン四酢酸の略称である。
実施例1:
サラシア・レティキュラータ(Salacia reticulata)とサラシア・オブロンガ(Salacia oblonga)の根及び幹の部分を粉砕後、等重量ずつ混合し、98℃の熱水抽出工程を経て得られた液をスプレー乾燥し、サラシア抽出エキス末を得た。
実施例2:
<糞便中におけるラクトバチルス(Lactobacillus)属細菌とクロストリジウム(Clostridium)属細菌の数の変化>
2歳〜12歳のサラブレッド12頭(体重:440〜480kg)に、サラシア抽出エキス末を1日あたり9g摂取させた。サラシア抽出エキス末の摂取前並びにサラシア抽出エキス末を6日間摂取した後において糞便中におけるラクトバチルス(Lactobacillus)属細菌とクロストリジウム(Clostridium)属細菌の数の変化を、T−RFLP(Nagashima法)にて測定した。T−RFLP(Terminal Restriction Fragment Length Polymorphism)解析は、末端蛍光標識したプライマーセットで鋳型DNAをPCR(polymerase chain reaction、ポリメラーゼ連鎖反応)増幅し、制限酵素による消化後、フラグメント解析を行う。T−RFLP解析は、DNA塩基配列の違いから制限酵素切断部位が異なることを利用して、検出ピークの強度、位置、数により評価・比較する断片多型性解析である。糞便中における細菌数は、『Nagashima法』によりデータベース化し、属レベルで腸内細菌を推定し、その変化を視覚化・数値化することが可能である。
結果を表1に示す。
表中の数値は、サラシア抽出エキス末の摂取前における各細菌の数を100とした時の、相対値を示す。
表1に示す通り、サラシア抽出エキス末の摂取により、善玉菌であるラクトバチルス(Lactobacillus)属細菌の割合が顕著に増加し、多くの病原菌が属するクロストリジウム(Clostridium)属細菌の割合は減少した。
<糞便の平均pH及び糞便中の酢酸量の変化>
また、サラシア抽出エキス末の摂取前並びにサラシア抽出エキス末を6日間摂取した後において、糞便の平均pH及び糞便中の酢酸量を測定した。
糞便の平均pHは以下の方法で測定した。一定量の試料(糞便)を量り取り、その質量に対して9倍量の精製水を添加して試料溶液を調製した。得られた試料溶液を十分に振盪して、試料を精製水中に分散させた。続いて、試料溶液を80℃で30分間加熱して試料中に含まれるウイルス等を失活させた後に、試料溶液を静置した。試料溶液を静置した後、試料溶液の上清を採取し、ガラス電極によるpH測定を行った。pH測定には、コンパクトpHメータ(株式会社堀場製作所製、LAQUQtwin B−172)を用いた。
糞便中の酢酸量は、以下の方法で測定した。
一定量の試料(糞便)をビーズチューブに精秤し、抽出溶液で懸濁させ、試料溶液を得る。続いて、得られた試料溶液を熱処理(85℃20分)した後、物理的粉砕(ビーズおよび振盪)により試料を粉砕させた後に遠心分離(14000rpm、10分間)を行った。試料溶液の上清を採取し、孔径0.45μmのメンブランフィルターで濾過して得られた溶液を測定用サンプルとした。
測定用サンプルに含まれる酢酸の濃度を高速液体クロマトグラフィーで測定し、試料中の酢酸量へと変換した。
なお、抽出溶液としては水を含む溶液であれば特に限定されないが、p−トルエンスルホン酸溶液であることが好ましい。
結果を表2に示す。表中の糞便中の酢酸量の数値は、サラシア抽出エキス末の摂取前における糞便中の酢酸量を100とした時の、相対値を示す。
表2に示す通り、サラシア抽出エキス末の摂取前と比べて、6日間摂取した後でも、糞便の平均pHは低下しなかった。糞便のpHがpH5.0よりも低くなると、セルロース分解菌の活性が低下する懸念があるが、サラシア抽出エキス末の摂取には上記の支障はない。また、サラシア抽出エキス末の摂取により、糞便中の有機酸の一種である酢酸の量は増加した。酢酸は腸の蠕動運動を促進し、腸内環境を改善することが知られている。
<ラクトバチルス属の菌種ごとの菌数の変化>
さらに、サラシア抽出エキス末の摂取前並びにサラシア抽出エキス末を6日間摂取した後において、ラクトバチルス属の菌数の変化を、菌種ごとに調べた。
菌数の変化の測定は以下の方法で行った。摂取期間前後の糞便を採便キット(TechnoSuruga Laboratory Co. , Ltd., Shizuoka, Japan)を用いて回収した。回収された便を、GTC(グアニジンチオシアネート) Buffer(100mmol/L Tris-HCl [pH 9.0], 40mmol/L Tris-EDTA [pH8.0], 4mol/L Guanidine Thiocyanate)に懸濁した。液中に添加した糞便をジルコニアビーズにより破砕し、100 μlの懸濁液から自動核酸抽出装置(Precision System Science , Chiba,Japan)を用いてDNA抽出を行った。得られたDNAを用いて、NexteraTM DNAサンプル調製キット(イルミナ株式会社)により、シーケンス用ライブラリーのサンプル調整を行った。また、各サンプルにインデックス配列を付加(キットのプロトコルに従った)することにより、サンプルの判別を可能にした。調整されたシーケンサーライブラリーを用い、次世代シーケンサー(MiSeq;イルミナ社)により、シーケンスを行った。得られたデータについては、塩基配列のクオリティチェックを行い、低クオリティデータのフィルタリングを実施した。クオリティチェックをクリアしたデータを、類似性の高いデータをグループ(OTU; Operation Taxonomic Unit; 操作的分類単位)分けした。各OTUについて、16S rRNA遺伝子データベースに対する相同性検索を行い、系統分類を推定した。各分類群に属する配列データ数を集計し、前後のデータ比較を行ったが、菌ごとに存在比率が大きく異なるため、初期値を1とし、摂取後の菌数を相対値として示すことにより、摂取前後の菌数の比較を実施した。結果を表3に示す。
表3に示す結果から、サラシア抽出エキス末は、馬が元々保有しているラクトバチルス属細菌を顕著に増加させる効果があることが証明された。
本発明によれば、外部から細菌を投与することなく、家畜における腸内善玉菌であるラクトバチルス属細菌を増加させることができ、また好ましくは有害な菌を低減することができる。また、善玉菌と称される菌の中には、腸内pHを低下させて、セルロース分解菌の働きを損なう菌も存在するが、本発明においては、好ましくは、腸内pHを低下させることなく、善玉菌である乳酸菌を増加することができる。
本発明に従ってサラシア属植物、サラシア属植物抽出物、及びサラシア属植物粉砕物の少なくとも一種を家畜に投与することによって、家畜の腸内環境を安定化することができ、下痢及び便秘等の消化器疾患の予防や治療、ストレスの緩和、ストレス耐性の付与、健康維持、成長促進、消化吸収促進、飼料効率の向上、及び/又は糞便の形状や臭いの改善などを図ることができる。

Claims (15)

  1. サラシア属植物、サラシア属植物抽出物、及びサラシア属植物粉砕物の少なくとも一種を含有する、家畜におけるラクトバチルス属細菌の増殖促進のために使用される家畜用飼料又は家畜用サプリメントであって、前記家畜が草食動物である、家畜用飼料又は家畜用サプリメント
  2. 6日間摂取後の糞便の平均pHが6.0〜8.2である、請求項1に記載の家畜用飼料又は家畜用サプリメント。
  3. 6日間摂取後の糞便中の酢酸の量が、摂取前の糞便中の酢酸の量と比較して1.1倍以上増加している、請求項1又は2に記載の家畜用飼料又は家畜用サプリメント。
  4. ラクトバチルス属細菌が、ラクトバチルス・イクイ(Lactobacillus equi)、ラクトバチルス・ハヤキテンシス(Lactobacillus hayakitensis)、ラクトバチルス・イクイジェネロシ(Lactobacillus equigenerosi)、ラクトバチルス・デルブルエッキ(Lactobacillus delbrueckii)、及びラクトバチルス・イングルビエイ(Lactobacillus ingluviei)からなる群から選択される少なくとも一種である、請求項1から3の何れか一項に記載の家畜用飼料又は家畜用サプリメント。
  5. 草食動物が、馬である、請求項1から4の何れか一項に記載の家畜用飼料又は家畜用サプリメント
  6. サラシア属植物、サラシア属植物抽出物、及びサラシア属植物粉砕物の少なくとも一種を含有する、家畜におけるラクトバチルス属細菌の増殖促進剤であって、前記家畜が草食動物である、増殖促進剤
  7. 6日間摂取後の糞便の平均pHが6.0〜8.2である、請求項に記載の家畜におけるラクトバチルス属細菌の増殖促進剤。
  8. 6日間摂取後の糞便中の酢酸の量が、摂取前の糞便中の酢酸の量と比較して1.1倍以上増加している、請求項6又は7に記載の家畜におけるラクトバチルス属細菌の増殖促進剤。
  9. ラクトバチルス属細菌が、ラクトバチルス・イクイ(Lactobacillus equi)、ラクトバチルス・ハヤキテンシス(Lactobacillus hayakitensis)、ラクトバチルス・イクイジェネロシ(Lactobacillus equigenerosi)、ラクトバチルス・デルブルエッキ(Lactobacillus delbrueckii)、及びラクトバチルス・イングルビエイ(Lactobacillus ingluviei)からなる群から選択される少なくとも一種である、請求項6から8の何れか一項に記載の家畜におけるラクトバチルス属細菌の増殖促進剤。
  10. 草食動物が、馬である、請求項6から9の何れか一項に記載の家畜におけるラクトバチルス属細菌の増殖促進剤。
  11. サラシア属植物、サラシア属植物抽出物、及びサラシア属植物粉砕物の少なくとも一種を家畜に投与することを含む、家畜におけるラクトバチルス属細菌の増殖促進方法であって、前記家畜が草食動物である、増殖促進方法。
  12. 6日間摂取後の糞便の平均pHが6.0〜8.2である、請求項11に記載の方法。
  13. 6日間摂取後の糞便中の酢酸の量が、摂取前の糞便中の酢酸の量と比較して1.1倍以上増加している、請求項11又は12に記載の方法。
  14. ラクトバチルス属細菌が、ラクトバチルス・イクイ(Lactobacillus equi)、ラクトバチルス・ハヤキテンシス(Lactobacillus hayakitensis)、ラクトバチルス・イクイジェネロシ(Lactobacillus equigenerosi)、ラクトバチルス・デルブルエッキ(Lactobacillus delbrueckii)、及びラクトバチルス・イングルビエイ(Lactobacillus ingluviei)からなる群から選択される少なくとも一種である、請求項11から13の何れか一項に記載の方法。
  15. 草食動物が、馬である、請求項11から14の何れか一項に記載の方法。
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