JP6718214B2 - フューエルインレット - Google Patents

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Description

本発明は、フューエルインレットに関する。
従来、車両等の燃料タンクにガソリン等の燃料を注入するためのフューエルインレットが知られている。フューエルインレットは、一端に給油口が設けられ、燃料を給油口から燃料タンクに導くための給油パイプ部を備えている。給油パイプ部の給油口側端部の内側には、給油口を開閉するための給油キャップとの間をシールするシール部材が配置されている(特許文献1参照)。
特願2014−94718号公報
しかしながら、近年、燃料タンクから車外(大気中)への燃料蒸散に対する規制が厳しくなっている。フューエルインレットにおいては、燃料キャップとの間にシール部材を介在させてシール性を保っているが、燃料タンクからフューエルインレットを介した燃料蒸散をさらに抑制するためには、給油キャップとの間のシール性をさらに向上させる必要がある。
本発明は、かかる背景に鑑みてなされたものであり、給油キャップとの間のシール性を向上させることができるフューエルインレットを提供する。
本発明の一の態様であるフューエルインレットは、一端に給油口が設けられ、燃料を給油口から燃料タンクに導くための給油パイプ部と、給油パイプ部の給油口側端部の内側に配置され、給油口を開閉するための給油キャップとの間をシールするシール部材と、を備え、給油パイプ部の給油口側端部の内周面において、シール部材が接触する接触領域には、内周面から窪んで形成された凹部、及び、内周面から突出して形成された凸部の少なくとも一方が設けられている。
上記フューエルインレットによれば、給油パイプ部の給油口側端部の内周面において、シール部材が接触する接触領域に、凹部及び凸部の少なくとも一方が設けられている。そのため、給油キャップによって給油パイプ部の給油口を閉塞した状態において、給油パイプ部の接触領域におけるシール部材の接触面積を意図的に減らすことができる。すなわち、凹部(凸部)によって、シール部材との間に微小な隙間を形成したり、シール部材との接触を部分的に弱くしたりすることができる。
これにより、給油パイプ部の接触領域において、凹部を設けた場合には凹部以外の部分に、凸部を設けた場合にはその凸部を設けた部分に、シール部材からのシール圧を集中させることができる。すなわち、給油パイプ部の接触領域において、単位面積当たりのシール圧を高くすることができる。よって、フューエルインレットにおける給油キャップとの間のシール性を向上させることができ、燃料タンクからフューエルインレットを介した燃料蒸散をより一層抑制できる。
また、上記フューエルインレットによれば、上述したように、給油キャップによって給油パイプ部の給油口を閉塞した状態において、給油パイプ部の接触領域におけるシール部材の接触面積を減らすことができる。そのため、給油キャップの開閉操作が容易になるという効果も得られる。
上記フューエルインレットにおいて、給油パイプ部は、1つの部材で構成されていてもよいし、複数の部材(例えば、後述するパイプ本体及びリテーナ等)で構成されていてもよい。
給油パイプ部を構成する材料は、燃料を給油口から燃料タンクに導くことができれば、何ら限定されるものではない。給油パイプ部を構成する材料として、例えば、ステンレス鋼等の金属等を用いることができる。また、複数の部材で構成した場合、その一部の部材(例えば、後述するリテーナ等)を構成する材料として、樹脂等を用いることもできる。
シール部材を構成する材料、シール部材の形状等は、給油キャップとの間のシール性を確保することができれば、何ら限定されるものではない。シール部材を構成する材料として、例えば、ゴム等の樹脂、金属等を用いることができる。
シール部材が接触する接触領域とは、給油キャップによって給油パイプ部の給油口を閉塞した状態において、給油パイプ部の給油口側端部の内周面のうち、シール部材が接触する領域をいう。すなわち、シール部材が給油キャップとの間のシール性を確保するために接触する領域全体をいい、例えば、凹部(凸部)によってシール部材との間に微小な隙間が形成され、シール部材が厳密に接触していない部分も含まれる。
給油パイプ部の給油口側端部の内周面における接触領域には、凹部及び凸部の少なくとも一方が設けられている。すなわち、凹部のみが設けられていてもよいし、凸部のみが設けられていてもよいし、凹部及び凸部の両方が設けられていてもよい。凹部(凸部)の数、形状、配置等は、給油キャップとの間のシール性を向上させるという上述の効果が得られるのであれば、何ら限定されるものではない。
上記フューエルインレットにおいて、給油パイプ部の給油口側端部の接触領域には、凹部が設けられ、凹部は、給油口側端部の内周面において周方向に沿って形成されていてもよい。この場合には、給油キャップとの間のシール性を向上させるという上述の効果を十分に得ることができる。なお、凹部は、給油口側端部の内周面において、周方向の全周に渡って形成されていてもよいし、その一部に形成されていてもよい。
また、給油パイプ部の給油口側端部の接触領域には、凸部が設けられ、凸部は、給油口側端部の内周面において周方向に沿って形成されていてもよい。この場合には、給油キャップとの間のシール性を向上させるという上述の効果を十分に得ることができる。なお、凸部は、給油口側端部の内周面において、周方向の全周に渡って形成されていてもよいし、その一部に形成されていてもよい。
また、給油パイプ部は、パイプ本体と、一端に給油口が設けられ、他端がパイプ本体に接続された筒状のリテーナとを有していてもよい。この場合には、給油パイプ部の給油口側端部を含む部分を別体のリテーナにより構成することで、給油パイプ部の給油口側端部に要求される強度、形状等への対応が容易となる。なお、上記構成の場合、リテーナの給油口側の端部が給油パイプ部の給油口側端部となる。
給油パイプ部がパイプ本体とリテーナとの2つの部材を有する場合、例えば、パイプ本体及びリテーナをステンレス鋼等の金属により構成してもよいし、パイプ本体をステンレス鋼等の金属により構成し、リテーナを樹脂により構成してもよい。
実施形態1における、フューエルインレットの外観図である。 実施形態1における、リテーナの外観図である。 実施形態1における、給油パイプ部の給油口付近を拡大して示す断面図である。 実施形態1における、給油パイプ部のリテーナと給油キャップとの間のシール状態を示す断面図である。 実施形態2における、給油パイプ部のリテーナと給油キャップとの間のシール状態を示す断面図である。 実施形態3における、給油パイプ部の給油口付近を拡大して示す断面図である。
以下、本発明の実施形態を図面と共に説明する。
(実施形態1)
図1〜図4に示すように、本実施形態のフューエルインレット1は、一端に給油口20が設けられ、燃料を給油口20から燃料タンクに導くための給油パイプ部2と、給油パイプ部2の給油口側端部21の内側に配置され、給油口20を開閉するための給油キャップ7との間をシールするシール部材5と、を備えている。給油パイプ部2の給油口側端部21の内周面210において、シール部材5が接触する接触領域Aには、内周面210から窪んで形成された凹部22が設けられている。以下、このフューエルインレット1を詳細に説明する。
図1に示すように、本実施形態のフューエルインレット1は、自動車用の部品であって、燃料タンクに燃料を注入するために用いられるものである。フューエルインレット1は、給油パイプ部2、ブリーザチューブ6等を備えている。給油パイプ部2は、インレットパイプ(パイプ本体)3とリテーナ4とを有する。給油パイプ部2の給油口20側を上流側、その反対側を下流側とする。
インレットパイプ3は、燃料(ガソリン等)を燃料タンクへ導くための燃料供給経路を形成する円筒状の金属製のパイプである。本実施形態のインレットパイプ3は、ステンレス鋼(SUS)からなる。インレットパイプ3の上流側端部31には、後述するリテーナ4が挿入固定されている。
ブリーザチューブ6は、燃料タンク内の燃料蒸気を含む空気、いわゆるベーパーをインレットパイプ3の上流側へ導き、燃料タンクの内圧を低減させるためのエア抜き経路を形成する円筒状の金属製のパイプである。ブリーザチューブ6の一端部は、インレットパイプ3を貫通した状態でインレットパイプ3に接続され、例えばロウ付けにより固定されている。
図2、図3に示すように、リテーナ4は、給油ガンのノズルが挿入される金属製の筒状部品である。本実施形態のリテーナ4は、フェライト系ステンレス鋼(SUS)からなり、絞り加工により形成されている。なお、図3は、後述する給油キャップ7によって給油口20が閉塞された状態のリテーナ4の軸方向に沿った断面である(後述する図4も同様)。
リテーナ4の上流側端部41(給油パイプ部2の給油口側端部21)には、給油ガンのノズルを挿入する給油口20が設けられている。リテーナ4の上流側端部41の内周面410(給油パイプ部2の給油口側端部21の内周面210)には、給油口20に向かって徐々に内径が大きくなる拡径傾斜面211が形成されている。
リテーナ4の上流側端部41には、樹脂製の給油キャップ7を脱着するためのネジ部(螺旋係合部)23が設けられている。このネジ部23に、給油キャップ7に設けたネジ部(螺旋被係合部)71を螺合させることにより、給油口20が給油キャップ7によって閉塞される。一方で、ネジ部23は、給油ガンのノズルを給油口20に挿入したときに、そのノズルをラッチング(係止)する役割を果たす。
リテーナ4の下流側端部42は、上流側端部41よりも小径に形成されている。リテーナ4の下流側端部42は、インレットパイプ3の上流側端部31内に挿入された状態で、溶接等により固定されている。リテーナ4の下流側端部42には、ブリーザチューブ6からインレットパイプ3の上流側へ供給されたベーパーを通過させて外部へ排出されるようにするための複数のエア抜き孔421が設けられている。
図3に示すように、リテーナ4の上流側端部41の内側には、環状のシール部材(ガスケット)5が配置されている。シール部材5は、ゴム等の樹脂からなる。シール部材5は、リテーナ4の拡径傾斜面211に沿って配置されている。シール部材5は、給油キャップ7によって給油口20が閉塞された状態において、リテーナ4と給油キャップ7との間に介在され、両者の間をシールする。
図4に示すように、給油キャップ7によって給油口20が閉塞された状態において、シール部材5は、リテーナ4の拡径傾斜面211に接触している。リテーナ4の拡径傾斜面211において、シール部材5が接触する接触領域A(拡径傾斜面211における点線と点線との間の領域)には、拡径傾斜面211から窪んで形成された複数(2つ)の凹部22が設けられている。凹部22は、拡径傾斜面211において周方向に沿って形成されている。凹部22は、周方向の全周に渡って形成されている。
給油キャップ7によって、リテーナ4の拡径傾斜面211の接触領域Aに押圧されたシール部材5は、その一部が弾性変形して、凹部22内に入り込んだ状態となっている。凹部22内において、リテーナ4とシール部材5との間に微小な隙間221が形成されている。
次に、本実施形態のフューエルインレット1の作用効果について説明する。
本実施形態のフューエルインレット1によれば、リテーナ4の上流側端部41の内周面410(給油パイプ部2の給油口側端部21の内周面210)における拡径傾斜面211において、シール部材5が接触する接触領域Aに、凹部22が設けられている。そのため、給油キャップ7によってリテーナ4(給油パイプ部2)の給油口20を閉塞した状態において、リテーナ4(給油パイプ部2)の接触領域Aにおけるシール部材5の接触面積を意図的に減らすことができる。すなわち、凹部22によって、シール部材5との間に微小な隙間221を形成したり、シール部材5との接触を部分的に弱くしたりすることができる。
これにより、リテーナ4(給油パイプ部2)の接触領域Aにおいて、凹部22以外の部分に、シール部材5からのシール圧を集中させることができる。すなわち、リテーナ4(給油パイプ部2)の接触領域Aにおいて、単位面積当たりのシール圧を高くすることができる。よって、フューエルインレット1における給油キャップ7との間のシール性を向上させることができ、燃料タンクからフューエルインレット1を介した燃料蒸散をさらに抑制できる。
また、フューエルインレット1によれば、上述したように、給油キャップ7によってリテーナ4(給油パイプ部2)の給油口20を閉塞した状態において、リテーナ4(給油パイプ部2)の接触領域Aにおけるシール部材5の接触面積を減らすことができる。そのため、給油キャップ7の開閉(脱着)操作トルクが軽減され、給油キャップ7の開閉操作が容易になるという効果も得られる。
また、本実施形態のフューエルインレット1において、凹部22は、リテーナ4の上流側端部41の内周面410(給油パイプ部2の給油口側端部21の内周面210)における拡径傾斜面211において周方向に沿って形成されている。そのため、給油キャップ7との間のシール性を向上させるという上述の効果を十分に得ることができる。
また、給油パイプ部2は、インレットパイプ(パイプ本体)3と、一端に給油口20が設けられ、他端がインレットパイプ(パイプ本体)3に接続された筒状のリテーナ4とを有する。そのため、給油パイプ部2の給油口側端部21を含む部分を別体のリテーナ4により構成することで、給油パイプ部2の給油口側端部21に要求される強度、形状等への対応が容易となる。
また、リテーナ4は、フェライト系ステンレス鋼(SUS)からなり、絞り加工により形成されている。そのため、リテーナ4の上流側端部41の内周面410には、軸方向に沿ったリジングと呼ばれる不規則な筋状の凹み(溝)が生じる。リテーナ4の接触領域Aにリジングが存在すると、シール部材5との接触が不十分となり、シール性が低下するおそれがある。本実施形態では、リテーナ4の接触領域Aに凹部22を周方向に沿って設けている。凹部22を例えばプレス型等を用いて成型すれば、リジングを押し潰しながら成型することができ、リジングの深さを減少させることができる。これにより、シール性をさらに向上させることができる。
また、シール部材(ガスケット)5は、ゴム等の樹脂からなる。そのため、低温時(シール部材5が硬い状態)には、リテーナ4(給油パイプ部2)に対するシール部材5の追従性が十分ではなく、シール不良を起こすおそれがある。しかしながら、本実施形態のように、リテーナ4(給油パイプ部2)の接触領域Aに凹部22を設けてシール性を向上させることにより、上述の問題点を解消することができる。
また、シール部材(ガスケット)5は、上述のとおり、ゴム等の樹脂からなる。そのため、長期間、給油キャップ7の開閉をしない状態で放置すると、リテーナ4(給油パイプ部2)に対してシール部材5が固着してしまい、給油キャップ7の開閉操作が困難となるおそれがある。しかしながら、本実施形態のように、リテーナ4(給油パイプ部2)の接触領域Aに凹部22を設け、リテーナ4(給油パイプ部2)とシール部材5との接触面積を減らすことにより、上述の問題点を解消することができる。
このように、本実施形態のフューエルインレット1によれば、給油キャップ7との間のシール性を向上させることができる。また、燃料タンクからフューエルインレット1を介した燃料蒸散をより一層抑制できる。
(実施形態2)
本実施形態は、図5に示すように、リテーナ4(給油パイプ部2)の接触領域Aに凸部24を設けた例である。なお、実施形態1と同様の構成及び作用効果については説明を省略する。
図5に示すように、リテーナ4の上流側端部41の内周面410(給油パイプ部2の給油口側端部21の内周面210)における拡径傾斜面211において、シール部材5が接触する接触領域A(拡径傾斜面211における点線と点線との間の領域)には、拡径傾斜面211から突出して形成された複数(3つ)の凸部24が設けられている。凸部24は、拡径傾斜面211において周方向に沿って形成されている。凸部24は、周方向の全周に渡って形成されている。
給油キャップ7によって、リテーナ4の拡径傾斜面211の接触領域Aに押圧されたシール部材5は、その一部が弾性変形して、凸部24と凸部24との間に入り込んだ状態となっている。凸部24と凸部24との間において、リテーナ4とシール部材5との間に微小な隙間241が形成されている。
本実施形態のフューエルインレット1によれば、リテーナ4の上流側端部41の内周面410(給油パイプ部2の給油口側端部21の内周面210)における拡径傾斜面211において、シール部材5が接触する接触領域Aに、凸部24が設けられている。そのため、給油キャップ7によってリテーナ4(給油パイプ部2)の給油口20を閉塞した状態で、リテーナ4(給油パイプ部2)の接触領域Aにおけるシール部材5の接触面積を意図的に減らすことができる。すなわち、凸部24によって、シール部材5との間に微小な隙間241を形成したり、シール部材5との接触を部分的に弱くしたりすることができる。
これにより、リテーナ4(給油パイプ部2)の接触領域Aにおいて、凸部24を設けた部分に、シール部材5からのシール圧を集中させることができる。すなわち、リテーナ4(給油パイプ部2)の接触領域Aにおいて、単位面積当たりのシール圧を高くすることができる。よって、フューエルインレット1における給油キャップ7との間のシール性を向上させることができ、燃料タンクからフューエルインレット1を介した燃料蒸散をより一層抑制できる。
また、本実施形態のフューエルインレット1において、凸部24は、リテーナ4の上流側端部41の内周面410(給油パイプ部2の給油口側端部21の内周面210)における拡径傾斜面211において周方向に沿って形成されている。そのため、給油キャップ7との間のシール性を向上させるという上述の効果を十分に得ることができる。
(実施形態3)
本実施形態は、図6に示すように、給油パイプ部2を1つの部材で構成した例である。なお、実施形態1と同様の構成及び作用効果については説明を省略する。
図6に示すように、給油パイプ部2が1つの部材で構成されている。給油パイプ部2は、実施形態1、2のインレットパイプ3と同様に、ステンレス鋼(SUS)からなる。給油パイプ部2の給油口側端部21には、ネジ部23が設けられている。給油パイプ部2の給油口側端部21の内周面210には、拡径傾斜面211が形成されている。拡径傾斜面211において、シール部材5が接触する接触領域Aには、複数の凹部22(図示略)が設けられている。
(その他の実施形態)
なお、本発明は、上述の実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明を逸脱しない範囲において種々の態様で実施しうることはいうまでもない。
(1)上述の実施形態1〜3では、給油パイプ部2の給油口側端部21の内周面210(拡径傾斜面211)において、シール部材5が接触する接触領域Aに、凹部22又は凸部24を設けたが、凹部22及び凸部24の両方を設ける構成としてもよい。
(2)上述の実施形態1、2では、リテーナ4を金属(フェライト系ステンレス鋼(SUS))により構成したが、例えば、樹脂により構成してもよい。リテーナ4を樹脂で構成した場合でも、上述した実施形態1、2と同様の効果を十分に得られる。
(3)本発明の各構成要素は概念的なものであり、上述の実施形態に限定されない。例えば、1つの構成要素が有する機能を複数の構成要素に分散させたり、複数の構成要素が有する機能を1つの構成要素に統合したりしてもよい。また、上述の実施形態の構成の少なくとも一部を同様の機能を有する公知の構成に置き換えてもよい。
1…フューエルインレット
2…給油パイプ部
20…給油口
21…給油口側端部
210…内周面
22…凹部
24…凸部
5…シール部材
7…給油キャップ
A…接触領域

Claims (7)

  1. 一端に給油口が設けられ、燃料を前記給油口から燃料タンクに導くための給油パイプ部と、
    該給油パイプ部の給油口側端部の内側に配置され、前記給油口を開閉するための給油キャップとの間をシールするシール部材と、を備え、
    前記給油パイプ部の前記給油口側端部の内周面において、前記シール部材が接触する接触領域には、前記内周面から窪んで形成された凹部、及び、前記内周面から突出して形成された凸部の少なくとも一方が設けられ、
    前記凹部又は前記凸部は、前記給油パイプ部の前記接触領域における前記シール部材の接触面積を減らすように前記シール部材との間に微小な隙間を形成するか、又は前記給油パイプ部と前記シール部材との接触を部分的に弱くし、
    前記接触領域のうち前記凹部が形成された部分の前記給油パイプ部の厚みは前記凹部が形成されていない部分の前記給油パイプ部の厚みよりも小さく、前記接触領域のうち前記凸部が形成された部分の前記給油パイプ部の厚みは前記凸部が形成されていない部分の前記給油パイプ部の厚みよりも大きい、フューエルインレット。
  2. 前記給油パイプ部の前記給油口側端部の前記接触領域には、前記凹部が設けられ、該凹部は、前記給油口側端部の前記内周面において周方向に沿って形成されていることを特徴とする請求項1に記載のフューエルインレット。
  3. 前記給油パイプ部の前記給油口側端部の前記接触領域には、前記凸部が設けられ、該凸部は、前記給油口側端部の前記内周面において周方向に沿って形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のフューエルインレット。
  4. 前記給油パイプ部は、パイプ本体と、一端に前記給油口が設けられ、他端が前記パイプ本体に接続された筒状のリテーナとを有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のフューエルインレット。
  5. 前記接触領域には、複数の前記凹部及び複数の前記凸部の少なくとも一方が設けられる、請求項1〜4のいずれか1項に記載のフューエルインレット。
  6. 前記接触領域は、前記給油口に向かって徐々に内径が大きくなる傾斜面に設けられる、請求項1〜5のいずれか1項に記載のフューエルインレット。
  7. 前記凹部又は前記凸部は、前記微小な隙間を形成し、
    前記微小な隙間は、前記凹部内又は隣接する2つの前記凸部の間に形成される、請求項1〜6のいずれか1項に記載のフューエルインレット。
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