JP6717782B2 - 既設フーチングの補強方法 - Google Patents
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Description
免震装置の交換時における割裂引張破壊を防止する補強として、コンクリートの増し打ちなどをし、せん断面積を増加させることが考えられる。この補強に際して、プレストレスを導入する場合もあり、その際には下部フーチングや上部フーチングの各側面に沿って4つの貫通孔を穿孔し、補強用の棒鋼、もしくは、より鋼線を各貫通孔に挿入してコンクリートを打設することが考えられる。しかしながら、この方法では、貫通孔の穿孔時に振動や騒音が発生したり、下部フーチングや上部フーチングの鉄筋を破損させたりするおそれがある。また、打設したコンクリートの養生に長時間を要するといった不都合も懸念される。さらに、4本の棒鋼やより鋼線を、互いに干渉しないように高低差を設けて取り付ける必要があるので、梁下の空間で収めるのが無理な場合が多い。また、補強前後で建物の重量が変わってしまうおそれもある。
建物1は、地盤に設けられた基礎躯体2と、基礎躯体2よりも上方に設けられる上部躯体3と、基礎躯体2と上部躯体3との間に配置された免震装置4と、免震装置4を支持するフーチング5とを備えている。基礎躯体2は、鉄筋コンクリート構造であり、建物1の基礎部分の全面に亘って形成されている。上部躯体3は、床スラブ3aと、床スラブ3aの下面に格子状に設けられた上部基礎梁3bと、上部基礎梁3bの交差部分に下端部分が埋設され、垂直に立てられた柱3cとを備えている。床スラブ3a、上部基礎梁3b、及び柱3cは、鉄筋コンクリート構造であり、一体に形成されている。
免震装置4は、一対のフランジプレート4a、4bと、一対のフランジプレート4a、4bの間に配置された積層ゴム4cと、を備えている。下側のフランジプレート4aは、フーチング5が備える下部フーチング5aの上面に接しており、下部フーチング5aにボルト等で固定されている。上側のフランジプレート4bは、フーチング5が備える上部フーチング5bの下面に接しており、上部フーチング5bにボルト等で固定されている。積層ゴム4cは、薄手のゴム板と鋼板とを交互に重ねて一体化したものであり、上下方向には硬く水平方向には柔軟とされ、水平方向に変形しても復元力によって元の形状に戻る性質を備えている。
本実施形態において、下部フーチング5aには雌ネジが複数設けられており、下側のフランジプレート4aには固定ボルトが挿通される貫通孔が複数形成されている。下側のフランジプレート4aの各貫通孔に各固定ボルトの軸部を挿入し、各固定ボルトを対応する雌ネジに締め込むと、下側のフランジプレート4aが下部フーチング5aに固定される。同様に、上部フーチング5bには雌ネジが複数設けられており、上側のフランジプレート4bには固定ボルトが挿通される貫通孔が複数形成されている。上側のフランジプレート4bの各貫通孔に各固定ボルトの軸部を挿入し、各固定ボルトを対応する雌ネジに締め込むと、上側のフランジプレート4bが上部フーチング5bに固定される。
この建物1では、免震装置4の積層ゴム4cが変形することで、地盤の水平方向の振動が基礎躯体2から上部躯体3に伝わり難くなり、上部躯体3における水平方向の揺れを抑制することができる。
以下、締め付け部材10について説明する。図2は締め付け部材10が備えるアングル継手11の平面図である。図3はアングル継手11の側面図である。図4はアングル継手11の断面図である。図5は、締め付け部材10が備える棒鋼12及びロックナット13の説明図である。図6は、一対の棒鋼12をアングル継手11で連結した箇所を説明する部分断面図である。図7は、締め付け部材10が備える支持部材14の斜視図である。
図5に示す棒鋼12としては、例えばD32(SD390)のねじふし棒鋼が用いられる。なお、必要な張力が付与できれば、他の種類の異形棒鋼であっても棒鋼12として用いることができる。棒鋼12の両端部には、それぞれ2つのロックナット13が螺合される。なお、棒鋼12に関し、両端部にのみロックナット13用の雄ネジを設けてもよい。図6に例示するように、一対の棒鋼12を1つのアングル継手11で連結する場合には、アングル継手11の両端部11f、11gに設けられた貫通孔11h、11iのそれぞれに棒鋼12を貫通させ、アングル継手11の中間部分11d(すなわち内部空間)に位置する各棒鋼12の端部にロックナット13を螺合させる。螺合された各ロックナット13は、アングル継手11の各端部11f、11gにおける中間部分11d側の表面に当接されるので、一対の棒鋼12、12を1つのアングル継手11で連結できる。したがって、4本の棒鋼12を矩形状に配置し、アングル継手11の各貫通孔11h、11iに一対の棒鋼12の各端部を貫通し、各棒鋼12の各端部にロックナット13を螺合すると、4本の棒鋼12を矩形状に連結できる。
支持ベース14aの厚みは例えば25mmであるが、適宜定めることができる。支持ベース14aにおける長手方向の長さは、下部フーチング5a及び上部フーチング5bにおける補強範囲に応じて適宜に定められる。支持ベース14aの一側部14bの幅W1及び他側部14cの幅W2は、アングル継手11における内表面11a、11bの長さL1、L2(図2参照)よりも広く定められる。各爪片14d、14eは、扁平な直方体形状の鋼材である。一方の爪片14dは、基端部が支持ベース14aの一側部14b(長手方向の一端)に溶接されている。同様に、他方の爪片14eは、基端部が支持ベース14aの他側部14c(長手方向の一端)に溶接されている。各爪片14d、14eは、支持ベース14aの内表面から規定長さL3、L4で突出されている。把手14fは、コ字状に屈曲された棒鋼であり、下端部が支持ベース14aの他側部14cに溶接されている。
なお、図7の支持部材14はあくまで例示であり、この構造に限定されない。例えば、支持ベース14aに関しては、一側部14b及び他側部14cに対応する2枚の板状鋼材を、溶接によって接合してもよい。各爪片14d、14eに関しては、必要に応じて設ければよい。把手14fに関しては、支持ベース14aの一側部14bのみに取り付けてもよいし、一側部14bと他側部14cのそれぞれに取り付けてもよい。
図8に一部を示すように、下部フーチング5aに圧縮力を付与する場合、下部フーチング5aの各隅角部に支持部材14を配置する。具体的には、支持ベース14aにおける内表面側の隅角を下部フーチング5aの対応する隅角に位置付け、支持ベース14aにおける一側部14bの内表面を下部フーチング5aの側面に当接させ、支持ベース14aにおける他側部14cの内表面を下部フーチング5aの側面に当接させる。さらに、各爪片14d、14eを下部フーチング5aの上面に載せる。
支持部材14を配置したならば、アングル継手11及び棒鋼12を下部フーチング5aの側面に周回させた状態でロックナット13を締め込み、下部フーチング5aに圧縮力を付与する。アングル継手11は、内表面11a、11b側の隅角を支持ベース14aにおける外表面側の隅角に位置付け、内表面11a、11bを支持ベース14aにおける外表面に当接させている。図8の左側に位置する各ロックナット13を締め込むと、各ロックナット13が螺合された棒鋼12に張力が付与される。棒鋼12に張力が付与されると、一対のアングル継手11を近接方向に引き寄せる力が付与され、一対の支持部材14の間にも同方向の力が付与される。4本の棒鋼12のそれぞれに張力が付与されると、下部フーチング5aの全体に圧縮力が付与されて下部フーチング5aが補強される。なお、上部フーチング5bに対しても下部フーチング5aと同様に圧縮力が付与されて補強される。
ここで、支持部材14の各爪片14d、14eに関し、本実施形態では、支持ベース14aの一側部14bに設けた爪片14dの先端面を、一側部14bの内表面と平行に設け、支持ベース14aの他側部14cに設けた爪片14eの先端面を、他側部14cの内表面と平行に設けている。加えて、図7に示すように、各爪片14d、14eにおける支持ベース14aの内表面からの突出長さL3、L4を、規定の長さに定めている。したがって、支持部材14を下部フーチング5aに取り付けた後、敷板BBの側面を各爪片14d、14eの先端面に当接させることで、敷板BBを下部フーチング5aの上面における規定の位置に配置できる。同様に、上部フーチング5bにおいても敷板BBを規定の位置に配置できる。
試験体20は、鉄筋コンクリート製の直方体形状であり、一辺の長さが1300mm、高さが900mm、コンクリート21の強度が27N/mm2である。基礎筋22としては、例えばD19(SD345)の異形棒鋼を用いており、この異形棒鋼を200mm間隔で格子状に配置している。はかま筋23としては、例えばD10(SD295A)の異形棒鋼を用いており、この異形棒鋼を200mm間隔で格子状に配置している。フープ筋24としては、例えばD10(SD295A)の異形棒鋼を用いており、この異形棒鋼を200mm間隔で配置している。また、基礎筋22の定着長さは500mmであり、上面、下面、及び側面の被り厚は50mmである。
以上の試験体20を複数作製して載荷試験を行った。載荷試験は、図10(b)に示すように、締め付け部材10による補強を行っていない試験体20と、図10(c)に示すように、締め付け部材10によって補強した試験体20のそれぞれについて行った。締め付け部材10による補強は、棒鋼12に150N/mm2の張力を付与することで行った。何れの試験体20においても、試験体20の下面の中心部には柱3cの形状を模擬した鋼板SPを配置した。この鋼板SPは、一辺が700mmであり、厚さが26mmである。試験体20の上面には、ジャッキJCを模擬したロードセルLCを、上面における1つの隅角部に1基ずつ合計4基配置した。ロードセルLCと試験体20の上面との間には、敷板BBを配置した。敷板BBには厚さ25mmの正方形鋼板を用いた。そして、ロードセルLCの上端から与える荷重を段階的に増やしながら試験体20の変化を観察した。
図10(c)に示す補強ありの試験体20では、試験体20にひび割れが生じたものの最大載荷荷重950tfでも隅角部の致命的な破損は生じなかった。試験体20の上面におけるロードセルLCの直下(敷板BBの直下)は外側の周辺部分よりもわずかに落ち込んだ程度であった。
以上の載荷試験により、締め付け部材10によって下部フーチング5a及び上部フーチング5bを締め付けて補強すると、これらのフーチング5a、5bにおけるひび割れ発生時の荷重や載荷荷重の上限値が、補強なしの場合に比較して300tf程度増加することが確認された。このことから、締め付け部材10による締め付け補強により、各フーチング5a、5bの耐力を増加させることができ、ひび割れの発生や進展を遅らせることができる。また、免震装置4の交換作業時において想定を超える荷重が各フーチング5a、5bに作用しても、各フーチング5a、5bの致命的な破壊を抑制できる。
仮組みした締め付け部材10を取り付ける場合、3つのアングル継手11を下部フーチング5aの対応する3つの隅角部に配置する。各隅角部には支持部材14が配置されているので、アングル継手11と下部フーチング5aとの間には支持部材14が介在する。3つのアングル継手11を配置した後、空いている一対の棒鋼12の端部に4つ目のアングル継手11を取り付ける。具体的には、空いている各棒鋼12の端部を4つ目のアングル継手11に挿入し、このアングル継手11の中間部分11dで各棒鋼12の端部にロックナット13を螺合させる。続いて、アングル継手11の内表面と支持部材14の外表面との間に隙間が生じないように、各アングル継手11の位置を調整する。
各アングル継手11の位置を調整した後、残りのロックナット13を螺合させるともに、各ロックナット13を均等に締め付けて締め付け部材10を仮締めする。仮締めをする場合、締め付け部材10が備える4本の棒鋼12のうちの平行に配置された2本の棒鋼12を締め付け対象とし、一方の棒鋼12の一端部に螺合されたロックナット13と他方の棒鋼12の他端部に螺合されたロックナット13を対にして締め込む。本実施形態では、締め付け部材10が上下方向に2つ取り付けられているので、上述の仮締めも2つの締め付け部材10のそれぞれについて行う。
2つの締め付け部材10が備える全てのロックナット13を締め込んだならば、第1段階の締め付けトルクよりも大きな第2段階の締め付けトルクで各ロックナット13を締め付ける。本実施形態では、トルクレンチなどの工具を用いて例えば1850N・mのトルクでロックナット13を締め付ける。第2段階の締め付けを行う場合、第1段階の締め付けと同様に、平行な2本の棒鋼12を締め付け対象とし、一方の棒鋼12の一端部に螺合されたロックナット13と他方の棒鋼12の他端部に螺合されたロックナット13を対にして締め込む。これにより、棒鋼12には例えば150N/mm2の張力が付与され、締め付け部材10によって下部フーチング5aに圧縮力が付与される。なお、第2段階の締め付けトルクの大きさも適宜に定めることができる。
締め付け部材10によって各フーチング5a、5bに圧縮力を付与したならば、図16に示すように、下部フーチング5aと上部フーチング5bの間にジャッキJCを設置する。本実施形態では、下部フーチング5aの上面隅角部と上部フーチング5bの下面隅角部との間に4本のジャッキJCを設置しているが、ジャッキJCの本数や設置位置は適宜に定めることができる。
各ジャッキJCをそれぞれ軸方向に伸長させると、下部フーチング5aの上面と上部フーチング5bの下面の間隔が拡がって免震装置4の高さよりも大きくなり、ジャッキJCを介して上部フーチング5bの軸方向力が下部フーチング5aに作用する。なお、各ジャッキJCを伸長させる前に、フーチング5(5a、5b)と免震装置4の各フランジプレート4a、4bとを固定している各固定ボルトを緩めておく。
各ジャッキJCを伸長させると、下部フーチング5aにおける4つの隅角部、及び上部フーチング5bにおける4つの隅角部には、局所的に大きなせん断力が作用するが、前述の載荷試験で説明したように、下部フーチング5aと上部フーチング5bのそれぞれに対して締め付け部材10による補強を行っているため、下部フーチング5a及び上部フーチング5bにおける致命的な破壊を防止することができる。
各ジャッキJCを伸長させた状態で免震装置4を別の免震装置に入れ替え、上述した手順とは逆の手順で作業を進める。これにより、別の免震装置が下部フーチング5aと上部フーチング5bのそれぞれに固定され、ジャッキJC及び締め付け部材10が取り外される。
下部フーチング5aと上部フーチング5bのそれぞれに圧縮力が付与されているので、各フーチング5a、5bの耐力を増加させることができ、ひび割れの発生や進展を遅らせることができる。また、免震装置4の交換作業時において想定を超える荷重が各フーチング5a、5bに作用しても、各フーチング5a、5bの致命的な破壊を抑制できる。また、補強に際して、下部フーチング5aや上部フーチング5bに対して穿孔を行う必要がないことから、振動や騒音の発生を抑制できるとともにフーチング内部の鉄筋は破損されない。さらに、免震装置の交換前と交換後で建物1の重量は変わらない。
なお、上述の実施形態では、下部フーチング5aと上部フーチング5bのそれぞれに圧縮力を付与して補強を行ったが、下部フーチング5aに対する補強は必要に応じて行えばよく、少なくとも上部フーチング5bに対する補強を行えばよい。
本発明は、下面に免震装置4の上側フランジプレート4bが固定された四角柱状の上部フーチング5bと、上面に当該免震装置4の下側フランジプレート4aが固定された下部フーチング5bとを備えた既設フーチング5に対して締め付け部材10を周回締結する補強方法であって、締め付け部材10は、内表面が上部フーチング5bの隅角部の両側面に当接可能な形状の鋼材(山形鋼)によって作製された支持ベース14aを備えた複数の支持部材14と、少なくとも両端部に雄ネジが形成された複数本の棒鋼12と、棒鋼12の各端部に螺合される複数のロックナット13と、棒鋼12が貫通されるとともに、貫通された棒鋼12の端部に螺合されたロックナット13が接触することで一対の棒鋼12の端部同士を連結する複数のアングル継手11と、を備え、免震装置4の交換に先立って、支持ベース14aの下端の高さを上部フーチング5bの下面の高さにあわせ、且つ支持ベース14aの内表面を上部フーチング5bの隅角部の両側面に当接させて、各支持部材14を上部フーチング5bの各隅角部に配置し、支持部材14を間に挟んで各アングル継手11を上部フーチング5bの各隅角部に配置し、且つ上部フーチング5bの各側面に沿って各棒鋼12を配置し、アングル継手11を貫通した棒鋼12の端部にロックナット13を締め込むことによって棒鋼12に張力を付与し、上部フーチング5bを締め付けて当該上部フーチング5bに対して圧縮力を付与することを特徴とする。
本発明によれば、圧縮力が付与されることで、上部フーチング5bの耐力を増加させることができ、ひび割れの発生や進展を遅らせることができる。また、免震装置4の交換作業時において、想定を超える荷重が上部フーチング5bに作用しても、各フーチング5a、5bの致命的な破壊を抑制できる。また、本発明では、締め付け部材10を周回締結することで上部フーチング5bに対して圧縮力を付与しており、高さ方向に少ないスペースであっても補強を行うことができる。そして、コンクリートの打設は不要であることから、上部フーチング5bの補強を短期間で行うことができる。さらに、上部フーチング5bに対して穿孔を行う必要がないことから、振動や騒音の発生を抑制できるとともに上部フーチング5b内の鉄筋は破損されない。
本発明によれば、下部フーチング5aについても、上部フーチング5bと同様の作用効果を得ることができる。
Claims (3)
- 下面に免震装置の上部が固定された四角柱状の上部フーチングと、上面に当該免震装置の下部が固定された下部フーチングとを備えた既設フーチングに対して締め付け部材を周回締結する補強方法であって、
前記締め付け部材は、
内表面が前記上部フーチングの隅角部の両側面に当接可能な形状の鋼材によって作製された支持ベースを備えた複数の支持部材と、
少なくとも両端部に雄ネジが形成された複数本の棒鋼と、
前記棒鋼の各端部に螺合される複数のナットと、
前記棒鋼が貫通されるとともに、貫通された前記棒鋼の端部に螺合された前記ナットが接触することで一対の前記棒鋼の端部同士を連結する複数の連結部材と、を備え、
前記免震装置の交換に先立って、
前記支持ベースの下端の高さを前記上部フーチングの下面の高さにあわせ、且つ前記支持ベースの内表面を前記上部フーチングの隅角部の両側面に当接させて、各支持部材を前記上部フーチングの各隅角部に配置し、
前記支持部材を間に挟んで各連結部材を前記上部フーチングの各隅角部に配置し、且つ前記上部フーチングの各側面に沿って各棒鋼を配置し、
前記連結部材を貫通した前記棒鋼の端部に前記ナットを締め込むことによって前記棒鋼に張力を付与し、
前記上部フーチングを締め付けて当該上部フーチングに対して圧縮力を付与することを特徴とする既設フーチングの補強方法。 - 前記下部フーチングは四角柱状であり、
前記支持ベースの内表面は前記下部フーチングの隅角部の両側面に当接可能であり、
前記免震装置の交換に先立って、
前記支持ベースの上端の高さを前記下部フーチングの上面の高さにあわせ、且つ前記支持ベースの内表面を前記下部フーチングの隅角部の両側面に当接させて、各支持部材を前記下部フーチングの各隅角部に配置し、
前記支持部材を間に挟んで各連結部材を前記下部フーチングの各隅角部に配置し、且つ前記下部フーチングの各側面に沿って各棒鋼を配置し、
前記連結部材を貫通した前記棒鋼の端部に前記ナットを締め込むことによって前記棒鋼に張力を付与し、
前記下部フーチングを締め付けて当該下部フーチングに対して圧縮力を付与することを特徴とする請求項1に記載の既設フーチングの補強方法。 - 前記支持部材は、
前記支持ベースの長手方向の一端において内表面側に突設した爪片を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の既設フーチングの補強方法。
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JP3771131B2 (ja) | コンクリート棒状構造体の補強器具および補強方法 |
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