JP6717369B2 - 交換レンズおよびカメラシステム - Google Patents

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Description

本発明は、デジタル一眼レフカメラ等の交換レンズおよび該交換レンズを備えたカメラシステムに関するものである。
焦点調節のために、複数のフォーカスレンズを光軸方向に独立に駆動制御する撮像装置が知られている(例えば、特許文献1、2参照)。
複数のフォーカスレンズのうち、主たる光学系を有するものをメインフォーカスレンズとし、それ以外をサブフォーカスレンズとすると、従来は、複数のフォーカスレンズを独立して駆動可能であっても、合焦駆動の完了時点でのサブフォーカスレンズの位置は一意的に決定される。例えば、特許文献1では、ウォブリングレンズがサブフォーカスレンズとなるが、合焦駆動終了時の基準位置で一定である。また、特許文献2では、合焦動作途中において一時的にサブフォーカスレンズがトラッキング位置から乖離した位置となるが、最終的な合焦位置では、サブフォーカスレンズはメインフォーカスレンズ位置から決定されるトラッキング位置に位置決めされる。
特許第4437244号公報 特許第4820460号公報
カメラボディ側にいわゆる位相差方式による焦点検出装置が装備されている場合は、撮像面でのデフォーカス量を検出し、それをフォーカスレンズの駆動量に換算後、焦点調節のための駆動命令として交換レンズに指示するのが一般的である。従来は、焦点調節のための駆動量が小さい場合であっても、重量の大きいメインフォーカスレンズを移動させて合焦させているので、メインフォーカスレンズの移動に時間が掛かってしまい、迅速な焦点調節ができないという問題がある。
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、好適なフォーカスレンズの駆動が可能な交換レンズ、および該交換レンズを備えたカメラシステムを提供することを課題とする。
本発明は、以下のような解決手段により、前記課題を解決する。すなわち、請求項1の発明は、光軸方向に移動する第1のフォーカスレンズと、光軸方向に移動する第2のフォーカスレンズとを有し、被写体の像を形成する光学系と、
前記第1のフォーカスレンズを移動させる第1の駆動部と、
前記第2のフォーカスレンズを移動させる第2の駆動部と、
前記第1のフォーカスレンズの移動量に対する前記第2のフォーカスレンズの移動量の比を記憶する記憶部と、
前記第1のフォーカスレンズの移動量の指示を受信すると、前記記憶部に記憶された前記比に基づいて前記第2のフォーカスレンズの移動量を算出する第1の算出部と、
前記第1の算出部の算出結果に基づいて前記第1の駆動部の駆動により移動した前記第1のフォーカスレンズの位置および前記第1の算出部の算出結果に基づいて前記第2の駆動部の駆動により移動した前記第2のフォーカスレンズの位置に対応する撮影距離を表示する表示部と、を備える光学機器である。
請求項2の発明は、請求項1に記載された光学機器であって、
前記記憶部で記憶している、前記第1のフォーカスレンズの移動量に対する前記第2のフォーカスレンズの移動量の比は、前記第1のフォーカスレンズの移動量に対する像面の移動量の比を表す第1係数と、前記第2のフォーカスレンズの移動量に対する像面の移動量の比を表す第2係数との比に基づく値であり、
前記記憶部は、前記第1フォーカスレンズおよび第2のフォーカスレンズの位置に基づいた撮影距離を記憶し、
前記記憶部に記憶された情報と、前記第1のフォーカスレンズの位置と前記第2のフォーカスレンズの位置とから、前記第1および第2のフォーカスレンズを1つのフォーカスレンズとしたときの位置に対応する前記光学系の撮影距離を算出する第2の算出部を有する光学機器である。
請求項の発明は、請求項1または2に記載された光学機器あって、前記表示部は、複数の異なる表示が可能なディスプレイである光学機器である。
請求項の発明は、請求項1から3の何れか一項に記載された光学機器であって、前記撮影距離に対応する、前記第1のフォーカスレンズの位置と前記第2のフォーカスレンズの位置との組み合わせが複数ある光学機器である。
請求項の発明は、請求項1からの何れか一項に記載された光学機器であって、前記第2のフォーカスレンズは、前記第1のフォーカスレンズよりも高速に駆動可能である光学機器である。
請求項の発明は、請求項1からの何れか一項に記載された光学機器であって、前記第2のフォーカスレンズは、前記第1のフォーカスレンズより軽量である光学機器である。
請求項の発明は、請求項1からの何れか一項に記載の光学機器であって、前記表示部は、前記第1および第2のフォーカスレンズの位置から、前記第1および第2のフォーカスレンズを1つのフォーカスレンズとしたときの位置に基づいて、前記撮影距離を表示する光学機器である
請求項8の発明は、請求項1から7の何れか一項に記載の光学機器であって、前記被写体を撮像する撮像部を有するカメラに取り付ける機構を有し、前記撮影距離は、前記被写体の像が前記撮像部の撮像面に合焦する時の、前記撮像面と前記被写体との距離である光学機器である。
請求項9の発明は、請求項8に記載の光学機器であって、前記カメラと通信可能な通信部と、前記通信部を介して前記カメラから受信した、前記第1および第2のフォーカスレンズを1つのフォーカスレンズとしたときの移動量に関する情報を受信すると、前記第1および第2のフォーカスレンズのそれぞれの移動量を求めて、前記第1の駆動部及び前記第2の駆動部を制御する制御部とを有する光学機器である。
請求項10の発明は、請求項9に記載の光学機器であって、前記制御部は、前記第2駆動部のみを駆動する光学機器である。
請求項11の発明は、前記光学機器は、交換レンズである請求項1から請求項10に記載の光学機器である。
本発明によれば、好適なフォーカスレンズの駆動が可能な交換レンズ、および該交換レンズを備えたカメラシステムを提供することが可能となる。
実施形態に係る交換レンズの構成を示すブロック図である。 フォーカスレンズ駆動情報テーブルの一例である。 実施形態に係るカメラの模式的な平面図である。 実施形態に係るフォーカスレンズの駆動制御を示すフロー図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。図1は本実施形態に係る交換レンズの構成を示すブロック図である。
交換レンズ60は所定のマウント機構を介してカメラシステム1(以下、カメラ1と略記する)のボディ部50と機械的に結合されている。交換レンズ60とボディ部50とは、電気接点170を介してデータの通信が可能となっている。交換レンズ60のレンズ鏡筒100内には撮像光学系110が配置されている。撮像光学系110は、複数のレンズ群から構成され、焦点調節を行うための第1フォーカスレンズ111と第2フォーカスレンズ112とを含んでいる。第2フォーカスレンズ112は第1フォーカスレンズ111よりも像側に配置されている。図示しない被写体からの光は撮像光学系110を介してボディ部50に配置された撮像素子180に結像される。撮像素子180は結像した被写体像を電気信号に変換する。電気信号に変換された被写体像はボディ部50側の図示しない画像処理部で公知の方法によって所定の画像処理が施される。
第1フォーカスレンズ111は全合焦範囲で焦点調節を行うことが可能なメインフォーカスレンズであり、第2フォーカスレンズ112は第1フォーカスレンズ111よりも焦点調節範囲が狭いサブフォーカスレンズである。第1フォーカスレンズ111と第2フォーカスレンズ112とは、独立して駆動可能である。第2フォーカスレンズ112は第1フォーカスレンズ111に比べて軽量で、高速駆動が可能である。第1フォーカスレンズ111は第1フォーカスレンズ駆動部121によって光軸方向に駆動される。第1フォーカスレンズ駆動部121は駆動モータ(図示省略)と駆動回路(図示省略)とから構成されている。第2フォーカスレンズ112は第2フォーカスレンズ駆動部122によって光軸方向に駆動される。第2フォーカスレンズ駆動部122は駆動モータ(図示省略)と駆動回路(図示省略)とから構成されている。
レンズ鏡筒100には、第1フォーカスレンズ位置検出部131と第2フォーカスレンズ位置検出部132とが設けられている。第1フォーカスレンズ位置検出部131は第1フォーカスレンズ111の光軸方向の位置を検出する。第2フォーカスレンズ位置検出部132は第2フォーカスレンズ112の光軸方向の位置を検出する。これら第1および第2フォーカスレンズ位置検出部131、132は、例えば2相の正弦波状信号を出力する磁気センサを用いたり、あるいはエンコーダを用いたりして第1フォーカスレンズ111および第2フォーカスレンズ112の位置を演算するものである。このような位置検出装置は従来公知であるので、ここでは詳細な説明は省略する。第1および第2フォーカスレンズ位置検出部131、132にて検出された第1および第2フォーカスレンズ111、112の位置情報はレンズ制御部150に取り込まれ、後述する各種演算処理に使用される。
レンズ制御部150は、通信制御部157と、不揮発性メモリ156と、レンズ駆動量演算部153と、第1フォーカスレンズ駆動制御部151と、第2フォーカスレンズ駆動制御部152と、組み合わせ位置演算部154と、距離演算部155とから構成されている。レンズ制御部150によって動作する制御プログラムは、ボディ部50とのインターフェース制御、フォーカスレンズ駆動制御、第1フォーカスレンズ駆動制御、第2フォーカスレンズ駆動制御、組み合わせ位置の演算、撮影距離の演算である。
通信制御部157は、交換レンズ60側からボディ部50側へ通知するデータおよびボディ部50側から交換レンズ60側へ通知されるデータの通信を制御する。
不揮発性メモリ156には、フォーカスレンズ駆動制御用の各種データが格納されている。各種データには、次の3つの情報が含まれる。1つ目の情報は、第1フォーカスレンズ111の位置に応じた撮影距離である。なお、不揮発性メモリ156に格納されている第1フォーカスレンズ111の位置とは、実際には、後述するように、第1フォーカスレンズ111の位置とみなされた、第1フォーカスレンズ111と第2フォーカスレンズ112との組み合わせフォーカスレンズ位置である。2つ目の情報は、第1フォーカスレンズ111の移動量に対する像面の移動量の比を表す係数、すなわち第1フォーカスレンズ111の像面移動係数K1である。3つ目の情報は、第1フォーカスレンズ111の移動量に対する第2フォーカスレンズ112の移動量の比を表す係数αである。
ここで係数αについて説明する。ある像面移動量を第1フォーカスレンズ111の移動のみで実現する場合の第1フォーカスレンズ111の移動距離をL1とし、同じ像面移動量を第2フォーカスレンズ112の移動のみで実現する場合の第2フォーカスレンズ112の移動距離をL2とする。また、第2フォーカスレンズ112の移動量に対する像面の移動量の比を表す係数、すなわち第2フォーカスレンズ112の像面移動係数をK2とすると、次の式(1)が成立する。
(1)L1×K1=L2×K2
係数αはL1に対するL2の割合なので、係数αは次の式(2)で求めることができる。
(2)α=L2/L1=K1/K2
つまりαは、第1および第2フォーカスレンズ111、112のそれぞれの像面移動係数から求めることができる。
これら3つの情報を含む各種データは、テーブル情報として不揮発性メモリ156に格納されている。図2はフォーカスレンズ駆動情報テーブルの例である。このようなテーブル情報として格納されたデータは、レンズ制御部150が実行する各種演算処理で参照される。また、第1フォーカスレンズ111の像面移動係数K1の情報は、カメラ1の電源投入時等においてボディ部50に転送される。
カメラ1のボディ部50には、位相差検出方式による焦点検出装置(図示省略)が装備されている。なお、位相差検出方式による焦点検出装置は従来公知であるので、ここでは詳細な説明は省略する。焦点検出装置は合焦位置までのデフォーカス量すなわち像面移動量を検出する。検出されたデフォーカス量は、ボディ部50側の制御部190によって、予めレンズ鏡筒100の上記テーブル情報(図2参照)から取得した像面移動係数情報を用いてフォーカスレンズの移動量に換算される。このときボディ部50側の制御部190は、交換レンズ60が独立駆動可能な2つのフォーカスレンズを備えていることを認識していないので、交換レンズ60のフォーカスレンズは1つのレンズ群からなるものとしてフォーカスレンズの移動量を演算する。ボディ部50側の制御部190によって演算された1つのレンズ群としてのフォーカスレンズの移動量は、合焦駆動時に交換レンズ60側に指示される。
レンズ駆動量演算部153は、ボディ部50より指示されるフォーカスレンズ駆動量と、上記不揮発性メモリ156に格納されたテーブル情報と、現在の第1および第2フォーカスレンズ111、112の位置情報とに基づいて、第1および第2フォーカスレンズ111、112の合焦のための駆動量を決定する。第1および第2フォーカスレンズ111、112の駆動量は、それぞれ第1フォーカスレンズ駆動制御部151および第2フォーカスレンズ駆動制御部152に通知される。このレンズ駆動量演算部153での処理内容については後述する。
第1フォーカスレンズ駆動制御部151では、第1フォーカスレンズ位置検出部131で検出された現在の第1フォーカスレンズ111の位置およびレンズ駆動量演算部153で決定された第1フォーカスレンズ111の駆動目標位置に基づいて駆動制御のための演算処理を行う。第1フォーカスレンズ駆動部121は、この演算結果に従って、第1フォーカスレンズ111を光軸方向に移動させる。
第2フォーカスレンズ駆動制御部152では、第2フォーカスレンズ位置検出部132で検出された現在の第2フォーカスレンズ112の位置およびレンズ駆動量演算部153で決定された第2フォーカスレンズ112の駆動目標位置に基づいて駆動制御のための演算処理を行う。第2フォーカスレンズ駆動部122は、この演算結果に従って、第2フォーカスレンズ112を光軸方向に移動させる。
組み合わせ位置演算部154は、第1および第2フォーカスレンズ111、112を1つのレンズ群からなるフォーカスレンズとみなし、第1および第2フォーカスレンズ111、112のそれぞれの位置情報から当該1つとみなしたフォーカスレンズの位置を演算する。本実施形態では、当該1つとみなしたフォーカスレンズの位置を第1フォーカスレンズ111の位置とみなしている。不揮発性メモリ156に格納された情報テーブル(図2参照)に記憶されている第1フォーカスレンズの位置は、実際は第1フォーカスレンズ111の位置とみなされた組み合わせフォーカスレンズ位置である。組み合わせ位置演算部154で演算された組み合わせフォーカスレンズ位置は、ボディ部50に通知される。
距離演算部155は、組み合わせ位置演算部154で求められた組み合わせフォーカスレンズ位置から、実際の撮影距離を演算する。つまり、撮像素子180の撮像面から被写体までの距離を演算する。求められた撮影距離は距離指標表示部160に表示される。
図3はカメラ1の模式的な平面図である。距離指標表示部160は、図3に示すように、鏡筒100の外周面上側に設けられている。距離指標表示部160は液晶表示部であり、距離はデジタル表示される。
次に、ボディ部50から合焦駆動指令を受信した時の、レンズ駆動量演算部153における処理の流れを、図4に示すフロー図に従って説明する。
図4は、本実施形態に係る交換レンズ60のフォーカスレンズ駆動制御を示すフロー図である。レンズ駆動量演算部153は、通信制御部157を介してボディ部50から合焦動作のためのフォーカスレンズ駆動命令を受信すると、指示されたフォーカスレンズの駆動量Ddefを、以下の式(3)を用いて第2フォーカスレンズ112の駆動量MD2に換算する(ステップS201)。上述したように、ボディ部50側は交換レンズ60が独立した2つのフォーカスレンズを備えていることを認識していないので、交換レンズ60のフォーカスレンズは1つのレンズ群からなるものとして演算したフォーカスレンズの駆動量を指示してくる。すなわち、ボディ部50から指示されるフォーカスレンズの駆動量Ddefは、撮像光学系110のフォーカスレンズは1つのレンズ群からなるとみなした場合の、当該1つのレンズ群としてのフォーカスレンズの駆動量である。
(3)MD2=Ddef×α
式(3)において、αは、現在の第1フォーカスレンズ111の位置を基に不揮発性メモリ156に格納されたテーブル情報より決定する。
次に、レンズ駆動量演算部153は、Ddefに相当する焦点調節量を第2フォーカスレンズ112だけで調節した場合の第2フォーカスレンズ112の駆動目標位置P2を計算する(ステップS202)。P2は第2フォーカスレンズ112の現在の位置P2curにMD2を加算した値であり、式(4)で表される。
(4)P2=P2cur+MD2
次に、レンズ駆動量演算部153は、P2が第2フォーカスレンズ112の駆動範囲内か否かを判定する(ステップS203)。P2が第2フォーカスレンズ112の駆動範囲内であれば、ボディ部50より指示されたフォーカスレンズ駆動量に相当する像面移動量を第2フォーカスレンズ112の移動のみで実現できることとなる。その場合、レンズ駆動量演算部153は、式(4)で求めたP2を目標位置として、第2フォーカスレンズ駆動制御部152に対して第2フォーカスレンズ112の駆動を指示する(ステップS204)。第2フォーカスレンズ112の駆動開始後はステップS208に進む。
一方、P2が第2フォーカスレンズ112の駆動範囲を超える場合は、第1フォーカスレンズ111の駆動が必要となる。この場合、レンズ駆動量演算部153は、第1フォーカスレンズ111の駆動目標位置を以下の式(5)より求める(ステップS205)。
(5)P1=P1cur+Ddef−D2ofs
ただし、
P1cur:現在の第1フォーカスレンズ111の位置
Ddef:ボディ部50より指示されたフォーカスレンズの駆動量
D2ofs:第2フォーカスレンズ112の基準位置からのずれ量を第1フォーカスレンズ111の移動量に換算した値
なお、D2ofsは、次の式(6)で求められる。
(6)D2ofs=(P2cur−P2ref)/α
ただし、
P2ref:第2フォーカスレンズ112の基準位置
ここで第2フォーカスレンズ112の基準位置は、本実施形態では、撮影距離によらず、第2フォーカスレンズ112の駆動範囲の中心位置とする。
ステップS205で第1フォーカスレンズ111の目標位置P1が求められたら、レンズ駆動量演算部153は、第1フォーカスレンズ駆動制御部151に対して第1フォーカスレンズ111の駆動開始を指令する(ステップS206)と共に、第2フォーカスレンズ駆動制御部152に対して第2フォーカスレンズ112の駆動開始も指示する(ステップS207)。当該ステップS207における第2フォーカスレンズ112の目標位置は第2フォーカスレンズ112の基準位置P2refとする。すでに第2フォーカスレンズ112が基準位置P2refに位置しているときは、第1フォーカスレンズ111のみが駆動することとなる。また、第1フォーカスレンズ111が目標位置P1に到達する前に第2フォーカスレンズ112が基準位置P2refに到達した場合も、その後は第1フォーカスレンズ111のみが駆動することとなる。つまり、ボディ部50より指示されたフォーカスレンズ駆動量に相当する像面移動量を第1フォーカスレンズ111の移動のみ、あるいは第1フォーカスレンズ111と第2フォーカスレンズ112との移動で実現することとなる。第1および第2フォーカスレンズ111、112の駆動開始後は、駆動終了まで以下のステップS208およびステップS209の処理を繰り返し実行する。
ステップS208では、第1フォーカスレンズ111の現在の位置と第2フォーカスレンズ112の現在の位置とを基に、組み合わせ位置演算部154が以下の式(7)で組み合わせフォーカスレンズ位置Pcfを計算する。組み合わせフォーカスレンズ位置Pcfとは、第1および第2フォーカスレンズ111、112を1つのレンズ群からなるフォーカスレンズとみなした場合の、当該1つとみなしたフォーカスレンズの位置である。本実施形態では、当該1つとみなしたフォーカスレンズの位置を第1フォーカスレンズ111の位置とみなしている。
(7)Pcf=P1cur+D2ofs
ただし、
P1cur:現在の第1フォーカスレンズ111の位置
D2ofs:第2フォーカスレンズ112の基準位置からのずれ量を第1フォーカスレンズ111の移動量に換算した値
組み合わせ位置演算部154は、第1および第2フォーカスレンズ111、112の駆動終了時において式(7)で求められた組み合わせフォーカスレンズ位置Pcfを、フォーカスレンズ位置情報として、通信制御部170を介してボディ部50側の制御部190に通知する。このとき通知された組み合わせフォーカスレンズ位置Pcfに基づいて、ボディ部50の制御部190は次の合焦駆動指令の際のフォーカスレンズ駆動量Ddefを演算する。また、組み合わせフォーカスレンズ位置Pcfは、カメラ1の電源投入時にもボディ部50側の制御部190に通知され、制御部190はこれに基づいて電源投入後最初の合焦駆動指令の際のフォーカスレンズ駆動量Ddefを演算する。
組み合わせ位置演算部154で求められた組み合わせフォーカスレンズ位置Pcfは、さらに、距離演算部155に入力され、距離演算部155で撮影距離に換算される(ステップS209)。具体的には、不揮発性メモリ156に格納された情報テーブル(図2参照)に予め記憶されている第1フォーカスレンズ位置と撮影距離との関係に基づいて、入力された組み合わせフォーカスレンズ位置Pcfに対応する撮影距離を演算する。言い換えると、予め記憶されている情報テーブルの撮影距離に関するデータの補間処理を実行している。こうして求められた撮影距離は距離指標表示部160に表示される。
なお、本実施形態において撮影距離をこのように演算にて求めているのは、次の理由による。すなわち、フォーカスレンズが1つであれば、フォーカスレンズの移動に対応して距離の目盛りを設けたカム環等を回転させ、機械的に距離の目盛りを指示する機構とすることができるが、本実施形態は第1フォーカスレンズのみが移動したり、第2フォーカスレンズのみが移動したり、第1フォーカスレンズ111と第2フォーカスレンズ112とが併せて移動したりするので、これら第1および第2フォーカスレンズ111、112の移動と連動した機構とすることはできないからである。
レンズ駆動量演算部153は、第1フォーカスレンズ111および第2フォーカスレンズ112の駆動が共に終了したことを確認後、フォーカスレンズの合焦駆動処理を終了する(ステップS210)。
このように、本実施形態によれば、合焦位置までの駆動量が小さく第2フォーカスレンズ112の駆動のみで合焦可能な場合は、高速動作が可能な第2フォーカスレンズ112のみ駆動し、それ以外の場合は第1フォーカスレンズのみ、あるいは第1フォーカスレンズ111と第2フォーカスレンズ112とを併せて駆動して焦点調節を行う。このため、最短時間での合焦駆動が可能となる。また、カメラ1のボディ部50に対して組み合わせフォーカスレンズ位置情報を通知することにより、第2フォーカスレンズ112の存在を考慮しなくても合焦駆動が可能となる。このため、従来のフォーカスレンズの駆動制御と高い互換性を保ちつつ、状況に応じて最適な合焦駆動が実現できる。すなわち、焦点調節動作におけるカメラボディ部と交換レンズ60との間のコマンドインターフェースの互換性を確保できるため、発売済みのカメラのボディに装着した場合でも、オートフォーカス動作が可能となる。
さらに、距離指標表示部160には撮影距離情報が表示されるので、実際の合焦位置と距離指標表示部160に表示された撮影距離情報との整合性も確保できる。
なお、本実施形態では、位相差検出方式でのフォーカスレンズの駆動制御を示したが、コントラスト検出方式では、第2フォーカスレンズ112をウォブリングレンズとして駆動することにより、公知の技術を用いて焦点調節が可能である。また、組み合わせフォーカスレンズ位置を基にして得られる撮影距離情報を適宜カメラのボディ部50に通知することにより、撮影距離情報をファインダに表示させても良いし、デジタルカメラであれば液晶モニタに表示させても良い。
以上で本発明の各実施形態の説明を終了するが、本発明の構成は上記実施形態に限定されるものではなく、適宜変更が可能である。
1 交換レンズ
50 カメラボディ
60 交換レンズ
100 レンズ鏡筒
110 撮像光学系
111 第1フォーカスレンズ
112 第2フォーカスレンズ
121 第1フォーカスレンズ駆動部
122 第2フォーカスレンズ駆動部
131 第1フォーカスレンズ位置検出部
132 第2フォーカスレンズ位置検出部
150 レンズ制御部
151 第1フォーカスレンズ駆動制御部
152 第2フォーカスレンズ駆動制御部
153 レンズ駆動量演算部
154 組み合わせ位置演算部
155 距離演算部
156 不揮発性メモリ
157 通信制御部
160 距離指標表示部
170 電気接点
180 撮像素子
190 ボディ部側の制御部

Claims (11)

  1. 光軸方向に移動する第1のフォーカスレンズと、光軸方向に移動する第2のフォーカスレンズとを有し、被写体の像を形成する光学系と、
    前記第1のフォーカスレンズを移動させる第1の駆動部と、
    前記第2のフォーカスレンズを移動させる第2の駆動部と、
    前記第1のフォーカスレンズの移動量に対する前記第2のフォーカスレンズの移動量の比を記憶する記憶部と、
    前記第1のフォーカスレンズの移動量の指示を受信すると、前記記憶部に記憶された前記比に基づいて前記第2のフォーカスレンズの移動量を算出する第1の算出部と、
    前記第1の算出部の算出結果に基づいて前記第1の駆動部の駆動により移動した前記第1のフォーカスレンズの位置および前記第1の算出部の算出結果に基づいて前記第2の駆動部の駆動により移動した前記第2のフォーカスレンズの位置に対応する撮影距離を表示する表示部と、を備える光学機器
  2. 請求項1に記載の光学機器において、
    前記記憶部で記憶している、前記第1のフォーカスレンズの移動量に対する前記第2のフォーカスレンズの移動量の比は、前記第1のフォーカスレンズの移動量に対する像面の移動量の比を表す第1係数と、前記第2のフォーカスレンズの移動量に対する像面の移動量の比を表す第2係数との比に基づく値であり、
    前記記憶部は、前記第1フォーカスレンズおよび第2のフォーカスレンズの位置に基づいた撮影距離を記憶し、
    前記記憶部に記憶された情報と、前記第1のフォーカレンズの位置と前記第2のフォーカスレンズの位置とから、前記第1および第2のフォーカスレンズを1つのフォーカスレンズとしたときの位置に対応する前記光学系の撮影距離を算出する第2の算出部を有する光学機器
  3. 請求項1または2に記載の光学機器において、
    前記表示部は、複数の異なる表示が可能なディスプレイである光学機器
  4. 請求項1から3の何れか一項に記載の光学機器において、
    前記撮影距離に対応する、前記第1のフォーカスレンズの位置と前記第2のフォーカスレンズの位置との組み合わせが複数ある光学機器
  5. 請求項1からの何れか一項に記載の光学機器において、
    前記第2のフォーカスレンズは、前記第1のフォーカスレンズよりも高速に駆動可能である光学機器
  6. 請求項1からの何れか一項に記載の光学機器において、
    前記第2のフォーカスレンズは、前記第1のフォーカスレンズより軽量である光学機器
  7. 請求項1からの何れか一項に記載の光学機器において、
    前記表示部は、前記第1および第2のフォーカスレンズの位置から、前記第1および第2のフォーカスレンズを1つのフォーカスレンズとしたときの位置に基づいて、前記撮影距離を表示する光学機器
  8. 請求項1から7の何れか一項に記載の光学機器であって、
    前記被写体を撮像する撮像部を有するカメラに取り付ける機構を有し、
    前記撮影距離は、前記被写体の像が前記撮像部の撮像面に合焦する時の、前記撮像面と前記被写体との距離である光学機器
  9. 請求項8の光学機器であって、
    前記カメラと通信可能な通信部と、
    前記通信部を介して前記カメラから受信した、前記第1および第2のフォーカスレンズを1つのフォーカスレンズとしたときの移動量に関する情報を受信すると、前記第1および第2のフォーカスレンズのそれぞれの移動量を求めて、前記第1の駆動部及び前記第2の駆動部を制御する制御部とを有する光学機器
  10. 請求項9に記載の光学機器であって、
    前記制御部は、前記第2駆動部のみを駆動する光学機器
  11. 前記光学機器は、交換レンズである請求項1から請求項10に記載の光学機器。
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