JP6716882B2 - 現金処理装置及び現金処理装置の管理端末 - Google Patents

現金処理装置及び現金処理装置の管理端末 Download PDF

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本発明は、現金処理装置及び現金処理装置の管理端末に関する。
銀行等の金融機関では、通貨を処理するために種々の現金処理装置が利用されている。現金処理装置には、金種ごとに紙幣を分類し結束する紙幣整理装置や、紙幣や硬貨を入金するための入金装置、紙幣の枚数をカウントする紙幣計算装置、などが含まれる。金融機関では、複数の現金処理装置が配置され並行して利用されるのが一般的であり、1拠点において10台以上の紙幣整理装置が利用されることも少なくない。現金処理装置の一例としては、例えば、特許文献1や特許文献2に記載の紙幣整理装置がある。
特許第4363541号公報 特許第4624058号公報
紙幣整理装置では、紙幣の累積処理枚数が装置の寿命を決める大きな要因となる。しかし、特許文献1や特許文献2に記載の紙幣整理装置では、操作表示部に紙幣の累積処理枚数が表示されないため、使用者が紙幣整理装置の累積処理枚数を把握できない。このため、紙幣整理装置を複数台運用している拠点では、使用者が特定の紙幣整理装置を無意識に使用し続けることで、紙幣整理装置間の累積処理枚数に偏りが生じる場合がある。特定装置への負荷の集中は、当該装置の短命化や障害の多発を招くという問題があった。
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、装置の負荷状況に関する情報を使用者に提供することが可能な、新規かつ改良された現金処理装置及び現金処理装置の管理端末を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、稼働実績を時間区分と関連づけて記憶する記憶部と、時間区分と関連付けられた稼働実績に基づいて使用者への通知内容を制御する通知制御部と、を備える、現金処理装置が提供される。
前記稼働実績は、現金の累積処理数であってもよい。
前記時間区分は、日単位で定められてもよい。
前記現金処理装置は、前記通知制御部からの命令に基づいて前記使用者への通知内容を表示する表示部、をさらに備えてもよい。
前記稼働実績は、現金の累積処理数であり、前記時間区分は、日単位で定められ、前記使用者への通知内容は、処理日に関連付けられた前記現金の累積処理数を含んでもよい。
前記通知制御部は、前記処理日に関連付けられた現金の累積処理数と、予め設定された少なくとも1つの閾値のそれぞれと、を比較し、前記処理日に関連付けられた現金の累積処理数が前記閾値のいずれかを上回るとき、上回った閾値に応じたメッセージを前記使用者への通知内容に含めてもよい。
前記使用者への通知内容は、処理日の前日に関連付けられた前記現金の累積処理数を含んでもよい。
前記通知制御部は、前記処理日の前日に関連付けられた現金の累積処理数と、予め設定された少なくとも1つの閾値のそれぞれと、を比較し、前記処理日の前日に関連付けられた現金の累積処理数が前記閾値のいずれかを上回るとき、上回った閾値に応じたメッセージを前記使用者への通知内容に含めてもよい。
前記使用者への通知内容は、前記記憶部に記憶されている現金の累積処理数の合計を含んでもよい。
前記通知制御部は、前記記憶部に記憶されている現金の累積処理数の合計と、予め設定された少なくとも1つの閾値のそれぞれと、を比較し、前記記憶部に記憶されている現金の累積処理数の合計が前記閾値のいずれかを上回るとき、上回った閾値に応じたメッセージを前記使用者への通知内容に含めてもよい。
前記使用者への通知は、前記記憶部に記憶されている現金の累積処理数の平均を含んでもよい。
前記通知制御部は、前記記憶部に記憶されている現金の累積処理数の平均と、予め設定された少なくとも1つの閾値のそれぞれと、を比較し、前記記憶部に記憶されている現金の累積処理数の平均が前記閾値のいずれかを上回るとき、上回った閾値に応じたメッセージを前記使用者への通知内容に含めてもよい。
前記現金処理装置は、前記通知制御部からの命令に基づいて前記使用者への通知内容を音声出力する音声出力部、をさらに備えてもよい。
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、複数の現金処理装置から稼働実績を取得する取得部と、前記取得部が取得した前記複数の現金処理装置の稼働実績を記憶する記憶部と、前記記憶部に記憶された前記複数の現金処理装置の稼働実績に基づいて前記現金処理装置における使用者への通知内容を制御する通知制御部と、を備える、現金処理装置の管理端末が提供される。
前記通知制御部により制御される前記現金処理装置における使用者への通知内容は、前記複数の現金処理装置の使用優先順を含んでもよい。
前記稼働実績は、現金の累積処理数であってもよい。
前記使用優先順は、前記記憶部に記憶されている前記現金処理装置ごとの現金の累積処理数の合計によって定められてもよい。
前記使用優先順は、前記記憶部に記憶されている前記現金処理装置ごとの現金の累積処理数の平均によって定められてもよい。
以上説明したように本発明によれば、装置の負荷状況に関する情報を使用者に提供することが可能となる。
各実施形態に共通する紙幣整理装置の基本構成を示した説明図である。 各実施形態に共通する紙幣整理装置の制御系のブロック図である。 第1の実施形態に係る操作表示部における電源立ち上げ時の表示例である。 第1の実施形態に係る操作表示部における完了操作待ち時の表示例である。 第1の実施形態に係る操作表示部における処理完了時の表示例である。 各実施形態に共通する紙幣整理装置に記憶される稼働実績の一例である。 第1の実施形態に係る閾値の設定例である。 第1の実施形態に係る操作表示部における応答メッセージの表示例である。 第1の実施形態に係る通知内容の出力手順を示すフローチャートである。 第2の実施形態に係る操作表示部における応答メッセージの表示例である 第3の実施形態に係る閾値の設定例である。 第3の実施形態に係る操作表示部における応答メッセージの表示例である 第4の実施形態に係る管理端末を含むシステム構成例である。 第4の実施形態に係る管理端末の機能ブロック図である。 第4の実施形態に係る管理端末に記憶される稼働実績の一例である。 第4の実施形態に係る操作表示部における応答メッセージの表示例である 本発明の第4の実施形態に係る管理端末のハードウェア構成例である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
また、本明細書及び全図面において、実質的に共通する複数の構成要素を、同一の符号の後に異なるアルファベットを付して区別する場合もある。例えば、実質的に共通する複数の構成要素を、必要に応じて集積部110aおよび集積部110bのように区別する。ただし、実質的に共通する複数の構成要素の各々を特に区別する必要がない場合、同一符号のみを付する。例えば、集積部110aおよび集積部110bを特に区別する必要が無い場合には、単に集積部110と称する。
以下に説明する実施形態においては、銀行等の金融機関において、紙幣を金種ごとに分類し、計数し、さらに所定数ごとに結束する紙幣整理装置に適用した場合について説明する。なお、本発明の本実施形態は、紙幣整理装置に限定されるものではなく、金融機関、店舗等で使用される各種の取引装置や自動釣銭機等のような現金処理装置に適用することができる。
<1.紙幣整理装置10の構成>
まず、後述する第1〜第4の実施形態に共通する紙幣整理装置10の構成について説明する。紙幣整理装置10は、使用者により投入された紙幣を整理するための装置であり、詳細には、投入された紙幣を鑑別し、計数し、得られた鑑別結果に基づいて紙幣の金種ごとに集積し、集積された紙幣を所定の枚数ごとに結束する紙幣整理処理を行う装置である。
紙幣整理装置10の基本構成を説明するための紙幣整理装置10の断面図である図1、及び紙幣整理装置10における制御系のブロック図である図2を参照して、紙幣整理装置10の基本構成について説明する。
本発明の実施形態に係る紙幣整理装置10は、図1に示すように、取込部100、鑑別部102、リジェクトポケット104、オープンポケット106、表裏反転部108、集積部110a〜e、移送部112、紙幣結束部114、操作表示部116、音声出力部118、記憶部120、外部インターフェース部122、制御部124を主に有する。
(取込部100)
取込部100は、紙幣整理装置10の使用者と向かい合うように設けられ、使用者によって投入された複数の紙幣を取り込む部位である。取込部100は、例えば、紙幣を収納する収納空間と、ローラと、収納空間からローラへ紙幣をガイドするガイドと、紙幣をガイドに押し当てるためのビルプレスとを含む。収納空間に投入された紙幣は、ビルプレスによってガイドに押し当てられ、ガイドによってローラへ押し出され、ローラが回転することによって、搬送部に一枚ずつ繰り出される。なお、取込部100は、ビルプレスの移動量を検知するセンサ(図示省略)等を有することによって、紙幣整理装置10に投入された全ての紙幣の処理の完了(投入完了)を検知することができるように構成してもよい。
(鑑別部102)
鑑別部102には、その内部にOCR(Optical Charcter Recognition)といったイメージセンサや磁気センサといった真偽センサ等の複数種類のセンサ(図示省略)が組み込まれている。そして、鑑別部102は、取込部100に投入され、鑑別部102に搬送された紙幣に対して、例えば紙幣の真偽、金種などの紙幣の種類、正券(例えば、汚れが少ない紙幣)であるか損券(例えば、汚れが多い紙幣)であるかといった紙幣の正損、鑑別時における紙幣の表裏の向きを鑑別することができる。さらに、鑑別部102は、鑑別した紙幣を紙幣の種別ごとに計数することができ、計数した紙幣に記載された記番号を読み取ることもできる。なお、鑑別部102により鑑別された紙幣は、鑑別部102の排出口から排出され、鑑別結果に基づいて搬送先(例えば各集積部110a〜e)に搬送される。
(リジェクトポケット104)
リジェクトポケット104は、本発明の実施形態に係る紙幣排出部の一例である。リジェクトポケット104は、鑑別部102により金種不明もしくは受付不能と鑑別された紙幣を格納する部位である。図1に示した例においては、リジェクトポケット104は、紙幣整理装置10の上面に設けられており、リジェクトポケット104に格納された紙幣を、紙幣整理装置10の使用者が容易に回収することが可能である
(オープンポケット106)
オープンポケット106は、本発明の実施形態における結束対象外の紙幣を集積する集積部の一例である。取り込まれた紙幣が、リジェクトポケット104への搬送対象外で、かつ、予め紙幣整理装置10における結束対象と定められている鑑別種別に該当しない場合、当該紙幣はオープンポケット106に集積される。オープンポケット106に集積される紙幣としては、予め結束対象と定められている鑑別種別が正券とされている場合には、損券がその一例として挙げられる。また、オープンポケット106は、図1に示した例においては、紙幣整理装置10の上面に設けられており、集積された紙幣を使用者が容易に回収することが可能である。なお、図1においては、オープンポケット106が2つ設けられているが、本発明の実施形態においては、オープンポケット106の数が2つに限定されるものではない。
(表裏反転部108)
表裏反転部108は、例えば、搬送された紙幣のうち裏面が上になっている紙幣に関して、表裏を反転する部位である。表裏反転部108による反転により、紙幣は、表面が上になる状態で各集積部110a〜eに集積される。なお、本発明の実施形態においては、表裏反転部108は、裏面が上になっている紙幣に対して反転する動作を行うことに限定されるものではなく、逆に、表面が上になっている紙幣に対して反転する動作を行ってもよい。また、図1の例においては、表裏反転部108は、使用者から見て、紙幣整理装置10内の鑑別部102の後方に設けられている。また、表裏反転部108は、鑑別部102と集積部110a〜eの間に設けられている。
(集積部110a〜e)
各集積部110a〜eは、基本的には、鑑別部102による鑑別結果が予め結束対象と定められている鑑別種別に該当する場合に、搬送された紙幣を種別ごとに集積する部位である。各集積部110a〜eは、例えば使用者側に設けられた扉(図示省略)を開けることによって、使用者によって取り出される。扉には、電磁ロック等の施錠機構(図示省略)及び扉の開閉を検知する開閉センサ(図示省略)が設けられており、後述の制御部124が、施錠機構及び開閉センサを制御することにより、扉の施錠を制御し、操作者による扉の開閉を検知することができる。また、各集積部110a〜eは、予め定められた結束枚数(例えば100枚)まで集積可能である。そして、各集積部110a〜eに集積されている紙幣の枚数が結束枚数に達した場合には、集積されている紙幣は全て移送部112に搬送される。なお、図1の例においては、紙幣整理装置10内の下方に、5個の集積部110a〜eが縦一列に設けられているが、本発明の実施形態においては、5個の集積部110に限定されるものではない。
(移送部112)
移送部112は、各集積部110a〜eから搬送された紙幣を紙幣結束部114へ移送する部位である。図1においては簡略化して示しているが、移送部112は、紙幣整理装置10内に設けられ、集積部110a〜110eと紙幣結束部114との間を上下方向に移動し、各集積部110a〜eから所定枚数(例えば、100枚)の紙幣を、クランプして抜き取り、紙幣結束部114に受け渡す。
(紙幣結束部114)
紙幣結束部114は、紙幣整理装置10内に設けられ、移送部112から移送された所定の結束枚数の紙幣に対して例えばテープを巻き付けて結束することにより、紙幣束を作成する。紙幣結束部114は、紙幣束の作成後、結束した紙幣の金種等に応じてテープに印字を行ってもよい。
(操作表示部116)
操作表示部116は、本発明の実施形態における表示部の一例である。操作表示部116は、図1においては、紙幣整理装置10の上面に位置し、使用者と向かい合うように設置される。さらに、操作表示部116は、紙幣整理装置10の使用者に対して操作画面等を表示する表示部、及び操作者の操作を受け付ける操作部としての機能を包含する。表示部としての機能は、例えば、CRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイ装置、液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)装置、OLED(Organic Light Emitting Diode)装置により実現される。また、操作部としての機能は例えばタッチパネルにより実現される。操作表示部116は、後述する制御部124の制御に従って、各種の操作画面、計数結果やエラーメッセージなどを表示し、使用者による紙幣整理装置10に対する各種の入力操作を受け付け、制御部124に伝達する。なお、操作表示部116の操作部と表示部とは、上述のように、操作機能と表示機能の両方の機能を包含する操作表示部として構成されることに限定されるものではなく、例えば、操作部であるキーボードと表示部であるCRTディスプレイ装置との組み合わせのように、別体のものとして構成されてもよい。また、操作機能及び表示機能を有する各部位が紙幣整理装置10の外部に位置してもよい。
(音声出力部118)
音声出力部118は、後述する通知制御部125による制御に従い、使用者への通知内容を音声出力する部位である。音声出力部118は、入力されたデータのデコード及びアナログ変換を行う機能を有し、音声信号をスピーカに出力する。音声出力部118は、操作表示部116と一体に形成されてもよく、紙幣整理装置10の外部に位置してもよい。
(記憶部120)
記憶部120は、紙幣整理装置10内に設けられ、例えば、RAM(Random Access Memory)、HDD(Hard Disk Drive)等により構成される。記憶部120には、例えば、制御部124が使用する制御プログラム、制御部124が用いる各種情報や鑑別部102による鑑別の際に用いられる情報が格納されるほか、鑑別部102による鑑別結果、計数結果および鑑別された紙幣に関する処理状況が対応づけて記憶される。記憶部120は、紙幣整理装置10の外部に設けられ、紙幣整理装置10とネットワークで接続されてもよい。特に、本実施形態においては、紙幣整理装置10の累積処理枚数を時間区分ごとに記憶することを特徴とする。
(外部インターフェース部122)
外部インターフェース部122は、紙幣整理装置10内に設けられ、例えばネットワークを介して外部装置との通信を行う通信インターフェースである。具体的には、外部インターフェース部122は、外部装置からの指示を受け取ったり、外部装置へ情報を通信したりすることができる。なお、外部インターフェース部122は、紙幣整理装置10の外部に設けられ、紙幣整理装置10とネットワークで接続されていてもよい。
(制御部124)
制御部124は、紙幣整理装置10内に設けられ、CPU(Central Processing Unit)を中心に構成されており、計数処理等の種々の処理のための制御を行うことができる。制御部124は、操作表示部116からの入力や外部インターフェース部122が受け入れた外部装置からの情報に基づいて、記憶部120から所定のプログラムを読み出して実行することにより、操作表示部116、鑑別部102等の紙幣整理装置10の各所を制御することができる。制御部124は、紙幣整理装置10の外部に設けられ、紙幣整理装置10とネットワークで接続されてもよい。また、本実施形態において、制御部124は、使用者への通知内容を主に制御する通知制御部125を含んで構成される。通知制御部125は、記憶部120に記憶される情報に基づいて使用者への通知内容を生成し、操作表示部116、音声出力部118のそれぞれにおける通知内容の出力を制御することができる。通知制御部125の詳細な機能については、後述する。通知制御部125は、制御部124とは独立して設けられてもよく、紙幣整理装置10の外部に設けられ、紙幣整理装置10とネットワークで接続されてもよい。また、通知制御部125は、使用者への通知内容の一部又はすべてを、CSV(Comma−Separated Values)形式等の汎用的な形式で出力する機能を有してもよい。
<2.本発明の実施形態>
以上、本発明の実施形態に共通する紙幣整理装置10の構成について説明した。以下、本発明の各実施形態について、詳細に説明する。本発明の各実施形態は、紙幣整理装置10の稼働実績を時間区分と関連付けて記憶し、記憶された紙幣整理装置10の稼働実績に基づいて使用者への通知内容を制御すること、を特徴とする。以下、本発明の各実施形態の説明においては、稼働実績の一例として、所定時間区分における紙幣整理装置10の累積処理枚数を用いるが、本発明の各実施形態にかかる稼働実績は、累積処理枚数に限定されない。稼働実績は、紙幣整理装置10の累積稼働時間であってもよく、紙幣整理装置10により結束された紙幣束の累積数であってもよい。また、本発明の各実施形態の説明においては、時間区分の一例として、日単位で定めた時間区分を用いるが、本発明の各実施形態にかかる時間区分は、日単位に限定されない。時間区分は週単位で定められてもよく、12時間単位で定められてもよい。
<3.第1の実施形態>
本発明の第1の実施形態では、通知制御部125が、処理日当日における紙幣整理装置10の累積処理枚数を判定し、累積処理枚数が予め設定された閾値を上回るとき、操作表示部116及び音声出力部118に使用者への通知内容を出力するよう命令する。使用者は、出力された通知内容を確認することで、処理日当日における紙幣整理装置10の負荷状況を把握することができ、当該装置の過度な使用を回避することができる。
まず、図2を参照して、本発明の第1の実施形態に係る処理の流れを説明する。取込部100から取り込まれた紙幣の鑑別処理が完了したとき、制御部124は、鑑別部102から紙幣の鑑別結果を取得し、記憶部120に記憶させる。このとき、制御部124は、紙幣券種の情報などを含む処理単位ごとの詳細な鑑別結果を記憶部120に記憶させてもよく、処理単位ごとの紙幣の処理枚数を処理日の累積処理枚数として加算し、詳細な鑑別結果とは独立して記憶させてもよい。また、累積処理枚数が詳細な鑑別結果とは独立して記憶される場合においては、制御部124は、鑑別部102により金種不明もしくは受付不能と鑑別された紙幣を累積処理枚数からは除外してもよい。
次に、通知制御部125は、記憶部120に記憶された処理日当日の累積処理枚数を取得する。累積処理枚数が詳細な鑑別結果と独立して記憶されていない場合は、累積処理枚数は、記憶された詳細な鑑別結果及び処理日時を基に算出される。処理日当日の累積処理枚数が正常に取得あるいは算出されたとき、通知制御部125は、予め設定された1つ以上の閾値と、処理日当日の累積処理枚数と、を比較する。比較の結果、処理日当日の累積処理枚数がいずれかの閾値を上回る場合、通知制御部125は、当該閾値に応じた通知メッセージ及び処理日当日の累積処理枚数を操作表示部116及び音声出力部118に出力させる。処理日当日の累積処理枚数が閾値未満の場合、通知制御部125は、処理日当日の累積処理枚数のみを操作表示部116及び音声出力部118に出力させる。このとき、音声出力部118による処理日当日の累積処理枚数の音声出力は、省略されてもよい。
(通知内容の出力イメージ)
次に、図3〜図5を参照して、操作表示部116に出力される使用者への通知内容の表示例について説明する。各表示例では、本発明の第1の実施形態に係る使用者への通知内容に関連する事項のみを示しており、紙幣整理装置10が有する他機能のメニュー等は省略されている。
図3は、電源立ち上げ時に操作表示部116に出力される使用者への通知内容の表示例を示している。ここで、電源立ち上げ時とは、紙幣整理装置10が設置される拠点にて、当日の業務の開始に伴い、処理日当日における初回処理が行われる場合を想定する。
まず、表示例における出力画面構成について説明する。出力イメージ1160は、操作表示部116に出力される使用者への通知内容を示している。出力イメージ1160は、金種別エリア1161、合計エリア1162、ステータスエリア1163、当日処理枚数エリア1164を含んで構成される。金種別エリア1161は、鑑別部102により鑑別された紙幣の金額を金種別に表示するエリアであり、合計エリア1162は、鑑別部102により鑑別された紙幣の合計金額を表示するエリアである。図3は、電源立ち上げ時において、まだ処理が開始されていない状態を示しているため、金種別エリア1161の各金種フィールド、及び合計エリア1162には、鑑別された紙幣の金額として、0が表示されている。
ステータスエリア1163は、紙幣整理装置10による紙幣整理のステータスを表示するエリアである。図3に示す一例においては、処理を開始することができる状態であることが示されている。紙幣整理装置10になんらかの異常が認められる場合、ステータスエリア1163には、エラーコードやエラー内容等が表示されてもよい。
当日処理枚数エリア1164は、処理日当日における紙幣の累積処理枚数を表示するエリアである。図3に示す状態では、処理日当日における初回処理が開始されていないため、累積処理枚数として、0が表示されている。出力イメージ1160は、使用者への通知内容の一例であり、図3に示す以外の構成を含んでもかまわない。
図4は、処理日当日における初回処理が終了し、紙幣整理装置10が使用者による完了操作を待つ状態において、操作表示部116に出力される使用者への通知内容の表示例を示している。金種別エリア1161には、取込部100により取り込まれた紙幣のうち、鑑別部102により鑑別された紙幣の金額が金種別に表示されている。図4に示す一例は、100枚の一万円券、4枚の五千円券、1枚の二千円券、100枚の一千円券が、それぞれ鑑別された状態を示している。図4に示す一例においては、鑑別された紙幣の金額のみが金種別に表示されているが、鑑別された紙幣の累積枚数が金種別に表示されてもよい。
合計エリア1162には、取込部100により取り込まれた紙幣のうち、鑑別部102により鑑別された紙幣の金額が合計で表示されている。金種別エリア1161と同様、合計エリア1162には、鑑別された紙幣の累積枚数が表示されてもよい。
上述したように、ステータスエリア1163には、紙幣整理のステータスが表示される。図4に示す一例においては、使用者による完了操作を待つ状態であることが示されている。また、当日処理枚数エリア1164についても、図4の状態では、処理日当日における初回処理の完了操作が行われていない状態のため、処理日当日における累積処理枚数として、0が表示されている。本例では、使用者による完了操作後に処理日当日における累積処理枚数を更新する場合を示しているが、処理日当日における累積処理枚数は、金種別エリア1161及び合計エリア1162のように、処理が終了した段階で更新されてもよい。
図5は、処理日当日における初回処理が完了したときに、操作表示部116に出力される使用者への通知内容の表示例を示している。使用者による完了操作が行われると、金種別エリア1161及び合計エリア1162の表示がリセットされ、処理単位の計数が0に復帰する。また、ステータスエリア1163には、次の処理を開始することができる状態である旨が表示される。使用者による完了操作が行われると、当日処理枚数エリア1164は、処理の結果を用いて更新される。すなわち、当日処理枚数エリア1164には、当該処理で鑑別された紙幣の枚数が加算される。図5では、当該処理で鑑別された205枚の紙幣が加算された状態が示されている。
(閾値応答メッセージの設定)
次に、図6〜図9を参照して、本発明の第1の実施形態に係る累積処理枚数の閾値判定について説明する。図6は、紙幣整理装置10の記憶部120に記憶される処理日ごとの累積処理枚数の一例を示している。
図6を参照すると、例えば、2014年8月10日には、5万5千枚を示す累積処理枚数が関連付けられている。図6に示す一例では、日付と累積処理枚数のみが示されているが、累積処理枚数は、他の情報とも関連付けられて記憶されてもよい。また、図6に示す累積処理枚数は、詳細な処理情報の記録から取得されるビューであってもよい。
図7は、累積処理枚数の閾値の設定例を示している。図7に示す一例においては、累積処理枚数に2つの閾値を設け、それぞれに基準枚数及び応答メッセージを設定している。図7を参照すると、閾値1には、基準枚数として5万枚が設定されており、応答メッセージには、他装置の使用を推奨する旨のメッセージが設定されている。この場合、累積処理枚数が5万枚を上回るとき、通知制御部125は、操作表示部及116及び音声出力部118に閾値1の応答メッセージを出力させるよう制御する。また、閾値2には、基準枚数として10万枚が設定されており、応答メッセージには、当該装置の使用を控える必要がある旨のメッセージが設定されている。この場合、累積処理枚数が10万枚を上回るとき、通知制御部125は、操作表示部及116及び音声出力部118に閾値2の応答メッセージを出力させるよう制御する。
なお、本例では、累積処理枚数に2つの閾値を設けているが、閾値の数は2つに限定されるものではなく、1つ以上設定されていればよい。また、本例では、基準枚数として5万枚と10万枚をそれぞれ設定しているが、基準枚数は装置の性能や動作環境に応じて自由に設定されてよい。また、出力される応答メッセージには、操作表示部116と音声出力部118で異なる内容が設定できてもよい。
図8は、処理日当日における累積処理枚数がある閾値を上回るとき、操作表示部116に出力される出力イメージの一例を示している。当日応答メッセージエリア1165には、処理日当日における累積処理枚数に設定された閾値の応答メッセージが表示される。図8に示す一例では、当日処理枚数エリア1164に表示されている処理日当日における累積処理枚数が、図7に設定された閾値1の基準枚数を上回っており、当日応答メッセージエリア1165には、図7で設定された閾値1の応答メッセージが表示されている。本例では、当日応答メッセージエリア1165が出力イメージ1160上の他エリアに重なって表示されているが、当日応答メッセージエリア1165は他のエリアに重ならないよう表示されてもよい。また、応答メッセージがある場合、出力イメージ1160上に点滅するアイコンを配置し、当該アイコンをクリックした際にポップアップ表示されるなど、適宜設計できる。
(閾値判定の流れ)
次に、図9を参照して、本発明の第1の実施形態に係る閾値判定の流れについて説明する。図9は、本発明の第1の実施形態に係る閾値判定の流れを示すフローチャートである。
まず、使用者の操作により、紙幣整理装置10による処理が開始される(S500)。紙幣整理装置10は、取り込んだ紙幣を鑑別し、分類や結束などの処理を終了する(S510)。ここで、使用者による完了操作が行われると、処理結果に基づいて処理日当日における累積処理枚数が更新される(S520)。次に、通知制御部125は、処理日当日おける累積処理枚数と、予め設定された閾値1と、を比較する(S530)。処理日当日における累積処理枚数が閾値1の条件を満たさない場合(S530:NO)、紙幣整理装置10は、次の処理が可能な状態に復帰する。処理日当日における累積処理枚数が閾値1の条件を満たす場合(S530:YES)、通知制御部125は、処理日当日おける累積処理枚数と、予め設定された閾値2と、を比較する(S540)。処理日当日における累積処理枚数が閾値2の条件を満たさない場合(S540:NO)、通知制御部125は、閾値1に設定された応答メッセージを操作表示部116及び音声出力部118に出力させる(S550)。処理日当日における累積処理枚数が閾値2の条件を満たす場合(S540:YES)、通知制御部125は、閾値2に設定された応答メッセージを操作表示部116及び音声出力部118に出力させる(S555)。応答メッセージが出力された場合(S550又はS555)、使用者のリセット操作により(S560)、紙幣整理装置10は、次の処理が可能な状態に復帰する。
なお、使用者のリセット操作により、操作画面上に出力される応答メッセージは完全に消去されてもよく、必要時に確認できるよう、他タブやボタンのクリックにより表示されるよう設計されてもよい。また、紙幣整理装置10の使用に使用者の認証が求められる場合においては、使用者の認証時に、前回処理において出力された応答メッセージが再度出力されるよう設計されてもよい。
以上説明したように、本発明の第1の実施形態に係る使用者への通知内容の出力により、使用者は紙幣整理装置10の処理日当日における累積処理枚数を確認することが可能となる。また、処理日当日における累積処理枚数が閾値を上回るとき、使用者に他装置を使用するよう促すことが可能となる。すなわち、本発明の第1の実施形態に係る使用者への通知内容の出力により、特定装置への負荷の集中による、当該装置の短命化や障害の多発を回避することが可能となる。
<4.第2の実施形態>
続いて、図10を参照して、本発明の第2の実施形態について説明する。本発明の第2の実施形態では、処理日当日における紙幣の累積処理枚数に加え、処理日前日における紙幣の累積処理枚数を用いた通知を行うことが可能となる。以下の説明では、第1の実施形態との差異についてのみ説明し、共通する構成要素については説明を省略する。
図10は、使用者の完了操作により紙幣整理装置10の処理が完了したときに、操作表示部116に出力される使用者への通知内容の表示例を示している。図10を参照すると、出力イメージ1160は、当日処理枚数エリア1164及び当日応答メッセージエリア1165に加え、前日処理枚数エリア1166及び前日応答メッセージエリア1167を含んで構成されている。前日処理枚数エリア1166は、処理日前日における紙幣の累積処理枚数を表示するエリアであり、前日応答メッセージエリア1167は、処理日前日における累積処理枚数に設定された閾値の応答メッセージを表示するエリアである。
処理日前日における累積処理枚数の閾値には、図7に示した処理日当日における累積処理枚数の閾値が併用されてもよく、処理日当日における累積処理枚数の閾値とは個別に設定されてもよい。また、処理日前日における累積処理枚数に係る応答メッセージは、紙幣整理装置10の処理が完了したときに加え、電源立ち上げ時や使用者の認証時に表示されるよう設計されてもよく、反対に電源立ち上げ時や使用者の認証時にのみ表示され、紙幣整理装置の処理完了時には表示されないよう設計されてもよい。または、処理日前日における累積処理枚数に係る応答メッセージは、待機時や処理時においても継続して表示されてもよい。または、操作表示部116から使用者が適宜閲覧出来るようにしてもよい。処理日前日における累積処理枚数に係る応答メッセージは、紙幣整理装置10の性能や動作環境に応じて適宜設計できる。
なお、処理日前日の累積処理枚数は、処理日当日の一日前の日付に限定されず、処理日当日の一日前が営業日に該当しない場合等においては、前営業日の累積処理枚数が用いられてもよい。
以上説明したように、本発明の第2の実施形態に係る使用者への通知内容の出力により、使用者は紙幣整理装置10の処理日当日における紙幣の累積処理枚数に加え、処理日前日における紙幣の累積処理枚数を確認することが可能となる。また、処理日前日における累積処理枚数が閾値を上回るとき、使用者に他装置を使用するよう促すことが可能となる。処理日当日の負荷状況に加え、処理日前日の負荷状況を使用者に通知することで、第1の実施形態よりも効果的に特定装置への負荷集中を回避することが可能となる。
<5.第3の実施形態>
続いて、図11及び図12を参照して、本発明の第3の実施形態について説明する。本発明の第3の実施形態では、紙幣整理装置10の生涯における累積処理枚数を用いた通知を行うことが可能となる。以下の説明では、第1の実施形態及び第2の実施形態との差異についてのみ説明し、共通する構成要素については省略する。
本発明の第3の実施形態に係る使用者への通知内容には、紙幣整理装置10の生涯における累積処理枚数が用いられる。通知制御部125は、紙幣整理装置10の1日における平均処理枚数を算出し、算出された平均処理枚数に応じて操作表示部116及び音声出力部118に使用者への通知内容を出力させる。紙幣整理装置10の1日における平均処理枚数は、紙幣整理装置10の生涯における累積処理枚数を紙幣整理装置10の稼働日数で除算することにより、求められる。
図11は、平均処理枚数の閾値の設定例を示している。平均処理枚数の閾値の基準枚数には、図7に示した処理日当日における累積処理枚数の基準枚数が併用されてもよく、処理日当日における累積処理枚数の基準枚数とは個別に設定されてもよい。図11に示す一例においては、平均処理枚数が5万枚を上回るとき、1日あたりの処理枚数を減らすことを推奨する応答メッセージが設定されており、平均処理枚数が10万枚を上回るときは、1日あたりの処理枚数を減らす必要がある旨の応答メッセージが設定されている。
図12は、使用者の完了操作により紙幣整理装置10の処理が完了したときに、操作表示部116に出力される使用者への通知内容の表示例を示している。図12を参照すると、出力イメージ1160は、平均処理枚数エリア1168及び平均応答メッセージエリア1169を含んで構成されている。平均処理枚数エリア1168は、紙幣整理装置10の生涯における累積処理枚数、稼働日数、平均処理枚数を表示するエリアである。また、平均応答メッセージエリア1169は、平均処理枚数に設定された閾値の応答メッセージを表示するエリアである。
紙幣整理装置10の平均処理枚数に係る応答メッセージは、紙幣整理装置10の処理が完了したときに加え、電源立ち上げ時や使用者の認証時に表示されるよう設計されてもよく、反対に電源立ち上げ時や使用者の認証時にのみ表示され、紙幣整理装置の処理完了時には表示されないよう設計されてもよい。または、紙幣整理装置10の平均処理枚数に係る応答メッセージは、待機時や処理時においても継続して表示されてもよい。または、操作表示部116から使用者が適宜閲覧出来るようにしてもよい。紙幣整理装置10の平均処理枚数に係る応答メッセージは、紙幣整理装置10の性能や動作環境に応じて適宜設計できる。
なお、第3の実施形態では、紙幣整理装置10の平均処理枚数に閾値を設定する場合について説明したが、紙幣整理装置10の生涯における累積処理枚数に閾値を設定してもよい。
以上説明したように、本発明の第3の実施形態に係る使用者への通知内容の出力により、使用者は紙幣整理装置10の生涯における累積処理枚数及び平均処理枚数を確認することが可能となる。また、紙幣整理装置10の平均処理枚数が閾値を上回るとき、使用者に他装置を使用するよう促すことが可能となる。紙幣整理装置10の生涯における負荷状況を使用者に通知することで、第1の実施形態及び第2の実施形態よりも効果的に特定装置への負荷集中を回避することが可能となる。
<6.第4の実施形態>
続いて、図13〜図16を参照して、本発明の第4の実施形態について説明する。本発明の第4の実施形態では、複数台の紙幣整理装置10及び管理端末をネットワークを介して接続することで、使用者に対し、複数台の紙幣整理装置の負荷状況を包括して通知することが可能となる。以下の説明では、第1の実施形態〜第3の実施形態との差異についてのみ説明し、共通する構成要素については省略する。
図13は、本発明の第4の実施形態に係る管理端末30を含むシステム構成の一例である。図13を参照すると、複数台の紙幣整理装置10a〜10zが、HUB20を介して管理端末30と接続されている。図13に示す一例では、各端末の接続にHUB20を用いているが、本実施形態は係る例に限定されない。各端末を繋ぐネットワークは動作環境に応じて適宜変更し得る。
(管理端末30)
次に、図14を参照して、管理端末30の機能概要について説明する。図14は、管理端末30の機能ブロック図である。図14に示すように、管理端末30は、取得部302と、記憶部304と、通知制御部306と、を主に有する。
取得部302は、接続された各紙幣整理装置10a〜10zから稼働実績を取得し、記憶部304に伝送する機能を有する。取得部302は、稼働実績の取得に失敗した場合、取得元である紙幣整理装置10にエラー情報を返してもよい。
記憶部304は、取得部から伝送された各紙幣整理装置10a〜10zの稼働実績を記憶する機能を有する。図15は、記憶部304に記憶される各紙幣整理装置10a〜10zの稼働実績の一例を示している。図15を参照すると、記憶部304には、各紙幣整理装置10a〜10zの生涯における累積処理枚数及び稼働日数が記憶されている。例えば、装置aには、生涯における累積処理枚数として800万枚を示す情報と、稼働日数として150日を示す情報が関連付けられて記憶されている。図15に示す稼働実績の一例では、生涯における累積処理枚数及び稼働日数のみが示されているが、稼働実績には平均処理枚数等の他の情報が含まれていてもよい。また、図15に示す稼働実績は、詳細な処理情報の記録から取得されるビューであってもよい。
通知制御部306は、記憶部304に記憶されている複数台の紙幣整理装置10に係る稼働実績を加工し、加工後の情報を使用者への通知内容として各紙幣整理装置10a〜10zの操作表示部116及び音声出力部118に出力させるよう制御する機能を有する。
(管理端末30による通知内容の制御)
図16は、管理端末30の通知制御部306により各紙幣整理装置10a〜10zの操作表示部116に出力される使用者への通知内容の表示例を示している。図16を参照すると、出力イメージ1160は、複数台情報エリア1170を含んで構成される。複数台情報エリア1170は、管理端末30の通知制御部306による制御に応じた通知内容を表示するエリアである。
図16に示す例では、ネットワークで接続された複数台の紙幣整理装置10a〜10zについて、生涯における累積処理枚数が少ない順にソートされた使用優先順が表示されている。各紙幣整理装置10a〜10zの使用者は、複数台情報エリア1170の情報を確認することにより、拠点内に設置されたどの紙幣整理装置10を優先して使用すべきか把握することが可能となる。
本例では、各紙幣整理装置10a〜10zの生涯における累積処理枚数のみが表示されているが、稼働日数が併せて表示されてもよい。また、平均処理枚数によりソートされた使用優先順が表示されてもよい。さらには、各紙幣整理装置10a〜10zの導入年月日、特定部品の交換日、エラー発生頻度など、種々の情報を考慮した複雑なアルゴリズムにより生成された使用優先順が表示されてもよい。あるいは、ソートを行わずに各紙幣整理装置10a〜10zの生涯における累積処理枚数を単純に表示するのみであってもよい。複数台情報エリア1170に表示される情報は、紙幣整理装置10の特性や運用上の制約などに応じて適宜設計できる。
また、管理端末30の通知制御部306は、各紙幣整理装置10a〜10zのみではなく、管理端末30の出力部にも通知内容が表示されるよう制御してもよい。管理者は管理端末30に表示される通知内容を確認することで、各紙幣整理装置10a〜10zの使用状況をリアルタイムに把握することが可能となる。このとき、管理端末30の表示部に表示される通知内容は、各紙幣整理装置10a〜10zに表示される通知内容とは異なったものであってもよい。管理端末30の通知制御部306は、記憶部304に記憶される各紙幣整理装置10a〜10zの稼働実績を適宜加工し、稼働実績の推移等を含めた情報を表示部に表示させてもよい。また、通知制御部306は、通知内容の一部又はすべてをCSV等の汎用的な形式で出力できる機能を有してもよい。
また、管理端末30に接続される紙幣整理装置10は、同一の拠点に設置される端末に限定されない。ネットワークを介して接続された他拠点の紙幣整理装置10であってもよい。さらには、他システムと接続されることにより、各紙幣整理装置10a〜10zの稼働状況に応じて、必要部品を自動発注する等の連携が行われるよう構築されてもよい。
以上説明したように、本発明の第4の実施形態に係る使用者への通知内容の出力により、使用者は複数台の紙幣整理装置10の生涯における累積処理枚数を確認することが可能となる。また、複数台の紙幣整理装置10における明確な使用優先順を通知することで、第1〜第3の実施形態よりも効果的に特定装置への負荷集中を回避することが可能となる。
<7.管理端末30のハードウェア構成例>
次に、図17を参照しながら、本発明の第4の実施形態に係る管理端末30のハードウェア構成例について説明する。図17は、同実施形態に係る管理端末30のハードウェア構成例を示すブロック図である。図17を参照すると、管理端末30は、例えば、CPU351と、ROM352と、RAM353と、ホストバス354と、ブリッジ355と、外部バス356と、インターフェース357と、入力部358と、出力部359と、記憶部360と、ドライブ361と、接続ポート362と、通信部363と、を有する。なお、ここで示すハードウェア構成は一例であり、構成要素の一部が省略されてもよい。また、ここで示される構成要素以外の構成要素をさらに含んでもよい。
(CPU351)
CPU351は、例えば、演算処理装置又は制御装置として機能し、ROM352、RAM353、記憶部360、又はリムーバブル記録媒体401に記録された各種プログラムに基づいて各構成要素の動作全般又はその一部を制御する。
(ROM352、RAM353)
ROM352は、CPU351に読み込まれるプログラムや演算に用いるデータ等を格納する手段である。RAM353には、例えば、CPU351に読み込まれるプログラムや、そのプログラムを実行する際に適宜変化する各種パラメータ等が一時的又は永続的に格納される。
(ホストバス354、ブリッジ355、外部バス356、インターフェース357)
CPU351、ROM352、RAM353は、例えば、高速なデータ伝送が可能なホストバス354を介して相互に接続される。一方、ホストバス354は、例えば、ブリッジ355を介して比較的データ伝送速度が低速な外部バス356に接続される。また、外部バス356は、インターフェース357を介して種々の構成要素と接続される。
(入力部358)
入力部358には、例えば、マウス、キーボード、タッチパネル、ボタン、スイッチ、及びレバー等が用いられる。さらに、入力部358としては、赤外線やその他の電波を利用して制御信号を送信することが可能なリモートコントローラ(以下、リモコン)が用いられることもある。
(出力部359)
出力部359には、例えば、CRT(Cathode Ray Tube)、LCD、又は有機EL等のディスプレイ装置、スピーカ、ヘッドホン等のオーディオ出力装置、プリンタ、携帯電話、又はファクシミリ等、取得した情報を利用者に対して視覚的又は聴覚的に通知することが可能な装置である。
(記憶部360)
記憶部360は、各種のデータを格納するための装置である。記憶部360としては、例えば、ハードディスクドライブ(HDD)等の磁気記憶デバイス、半導体記憶デバイス、光記憶デバイス、又は光磁気記憶デバイス等が用いられる。
(ドライブ361)
ドライブ361は、例えば、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、又は半導体メモリ等のリムーバブル記録媒体401に記録された情報を読み出し、又はリムーバブル記録媒体401に情報を書き込む装置である。
(リムーバブル記録媒体401)
リムーバブル記録媒体401は、例えば、DVDメディア、Blu−rayメディア、HD DVDメディア、各種の半導体記憶メディア等である。もちろん、リムーバブル記録媒体401は、例えば、非接触型ICチップを搭載したICカード、又は電子機器等であってもよい。
(接続ポート362)
接続ポート362は、例えば、USB(Universal Serial Bus)ポート、IEEE1394ポート、SCSI(Small Computer System Interface)、RS−232Cポート、又は光オーディオ端子等のような外部接続機器402を接続するためのポートである。
(外部接続機器402)
外部接続機器402は、例えば、プリンタ、携帯音楽プレーヤ、デジタルカメラ、デジタルビデオカメラ、又はICレコーダ等である。
(通信部363)
通信部363は、ネットワーク501に接続するための通信デバイスであり、例えば、有線又は無線LAN、Bluetooth(登録商標)、又はWUSB(Wireless USB)用の通信カード、光通信用のルータ、ADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)用のルータ、又は各種通信用のモデム等である。また、通信部363に接続されるネットワーク501は、有線又は無線により接続されたネットワークにより構成され、例えば、インターネット、家庭内LAN、赤外線通信、可視光通信、放送、又は衛星通信等である。
<8.まとめ>
以上説明したように、本発明の第1〜第3の実施形態に係る紙幣整理装置10は、記憶部120に記憶された紙幣整理装置10の累積処理枚数を基に通知制御部125が使用者への通知内容を制御すること、を特徴とする。また、本発明の第4の実施形態に係る管理端末30は、複数台の紙幣整理装置10の稼働実績を基に使用者への通知内容を制御すること、を特徴とする。使用者への通知内容は、紙幣整理装置10の操作表示部116及び音声出力部118を介して出力され、状況に応じて使用者に他装置を使用するよう促す。係る構成によれば、装置の負荷状況に関する情報を使用者に提供することが可能となる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
10 紙幣整理装置
100 取込部
102 鑑別部
104 リジェクトポケット
106 オープンポケット
108 表裏反転部
110 集積部
112 移送部
114 紙幣結束部
116 操作表示部
118 音声出力部
120 記憶部
122 外部インターフェース部
124 制御部
125 通知制御部
30 管理端末
302 取得部
304 記憶部
306 通知制御部

Claims (18)

  1. 稼働実績を時間区分と関連づけて記憶する記憶部と、
    時間区分と関連付けられた稼働実績に基づいて使用者への通知内容を制御する通知制御部と、
    を備える、現金処理装置。
  2. 前記稼働実績は、現金の累積処理数である、請求項1に記載の現金処理装置。
  3. 前記時間区分は、日単位で定められる、請求項1に記載の現金処理装置。
  4. 前記通知制御部からの命令に基づいて前記使用者への通知内容を表示する表示部、をさらに備える、請求項1に記載の現金処理装置。
  5. 前記稼働実績は、現金の累積処理数であり、
    前記時間区分は、日単位で定められ、
    前記使用者への通知内容は、処理日に関連付けられた前記現金の累積処理数を含む、請求項1に記載の現金処理装置。
  6. 前記通知制御部は、前記処理日に関連付けられた現金の累積処理数と、予め設定された少なくとも1つの閾値のそれぞれと、を比較し、前記処理日に関連付けられた現金の累積処理数が前記閾値のいずれかを上回るとき、上回った閾値に応じたメッセージを前記使用者への通知内容に含める、請求項5に記載の現金処理装置。
  7. 前記使用者への通知内容は、処理日の前日に関連付けられた前記現金の累積処理数を含む、請求項に記載の現金処理装置。
  8. 前記通知制御部は、前記処理日の前日に関連付けられた現金の累積処理数と、予め設定された少なくとも1つの閾値のそれぞれと、を比較し、前記処理日の前日に関連付けられた現金の累積処理数が前記閾値のいずれかを上回るとき、上回った閾値に応じたメッセージを前記使用者への通知内容に含める、請求項7に記載の現金処理装置。
  9. 前記使用者への通知内容は、前記記憶部に記憶されている現金の累積処理数の合計を含む、請求項4に記載の現金処理装置。
  10. 前記通知制御部は、前記記憶部に記憶されている現金の累積処理数の合計と、予め設定された少なくとも1つの閾値のそれぞれと、を比較し、前記記憶部に記憶されている現金の累積処理数の合計が前記閾値のいずれかを上回るとき、上回った閾値に応じたメッセージを前記使用者への通知内容に含める、請求項9に記載の現金処理装置。
  11. 前記使用者への通知は、前記記憶部に記憶されている現金の累積処理数の平均を含む、請求項4に記載の現金処理装置。
  12. 前記通知制御部は、前記記憶部に記憶されている現金の累積処理数の平均と、予め設定された少なくとも1つの閾値のそれぞれと、を比較し、前記記憶部に記憶されている現金の累積処理数の平均が前記閾値のいずれかを上回るとき、上回った閾値に応じたメッセージを前記使用者への通知内容に含める、請求項11に記載の現金処理装置。
  13. 前記通知制御部からの命令に基づいて前記使用者への通知内容を音声出力する音声出力部、をさらに備える、請求項1に記載の現金処理装置。
  14. 複数の現金処理装置から稼働実績を取得する取得部と、
    前記取得部が取得した前記複数の現金処理装置の稼働実績を記憶する記憶部と、
    前記記憶部に記憶された前記複数の現金処理装置の稼働実績に基づいて前記現金処理装置における使用者への通知内容を制御する通知制御部と、
    を備える、現金処理装置の管理端末。
  15. 前記通知制御部により制御される前記現金処理装置における使用者への通知内容は、前記複数の現金処理装置の使用優先順を含む、請求項14に記載の現金処理装置の管理端末。
  16. 前記稼働実績は、現金の累積処理数である、請求項15に記載の現金処理装置の管理端末。
  17. 前記使用優先順は、前記記憶部に記憶されている前記現金処理装置ごとの現金の累積処理数の合計によって定められる、請求項16に記載の現金処理装置の管理端末。
  18. 前記使用優先順は、前記記憶部に記憶されている前記現金処理装置ごとの現金の累積処理数の平均によって定められる、請求項16に記載の現金処理装置の管理端末。
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