JP6648473B2 - 紙幣整理装置 - Google Patents

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Description

本発明は、紙幣整理装置に関する。
銀行等の金融機関では、通貨を処理するために種々の現金処理装置が利用されている。例えば、紙幣整理装置は、回収した紙幣を券種ごとに分類し、計数し、さらに所定数ごとに結束するために用いられる。ここでいう券種とは、一万円券、五千円券、二千円券、千円券等の金種区分の他、現在発行中の紙幣及び過去に発行されていた旧デザインの紙幣を区別する現旧区分や、正常な紙幣である正券及び汚れや損傷の激しい損券を区別する正損区分、を基に定められる。
従来の紙幣整理装置では、結束対象の券種が集積される集積部に加え、結束対象外の券種を集積するための外部集積部を有する構成が知られており、一例としては、特許文献1に記載の紙幣整理装置が挙げられる。
特開2009−181160号公報
しかし、従来の外部集積部における集積方法では、結束対象外のすべての券種が混在した状態で紙幣が集積されてしまうため、紙幣整理装置による処理後の工程において、別途、分類や計数などの処理を行う必要があった。特に特定の金種を結束せずに処理したい場合においては、従来の紙幣整理装置では対応が困難であり、紙幣整理業務の負担が問題となっていた。
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、紙幣整理装置による処理後の工程における紙幣整理業務の負担を軽減することが可能な、新規かつ改良された紙幣整理装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、紙幣の鑑別を行う鑑別部と、前記鑑別部によって鑑別された紙幣をそれぞれ集積対象として指定された結束対象の券種ごとに集積する、複数の第1集積部と、前記鑑別部によって鑑別された紙幣であり、かつ前記第1集積部に集積対象として指定された前記結束対象の券種以外の紙幣を、それぞれ集積対象として指定された券種ごとに集積する、複数の第2集積部と、前記鑑別部によって鑑別された紙幣であり、前記第1集積部または前記第2集積部に集積対象として指定された券種以外の紙幣であり、かつ集積対象として指定された券種を集積するリジェクト紙幣集積部と、前記第2集積部のそれぞれ、および前記リジェクト紙幣集積部に集積対象となる券種を指定するための操作画面を表示する表示部と、を備え、すべての前記第2集積部、および前記リジェクト紙幣集積部に集積対象となる券種が指定された場合、前記鑑別部により券種不明もしくは受付不能と鑑別された紙幣は、複数の前記第1集積部のうち、集積対象となる券種が指定されていない前記第1集積部に搬送される、紙幣整理装置が提供される。
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、紙幣の鑑別を行う鑑別部と、前記鑑別部によって鑑別された紙幣をそれぞれ集積対象として指定された結束対象の券種ごとに集積する、複数の第1集積部と、前記鑑別部によって鑑別された紙幣であり、かつ前記第1集積部に集積対象として指定された前記結束対象の券種以外の紙幣を、それぞれ集積対象として指定された券種ごとに集積する、複数の第2集積部と、前記第2集積部のそれぞれに集積対象となる券種を指定するための操作画面を表示する表示部と、を備え、前記操作画面において前記第2集積部のいずれかに集積対象となる券種の指定が行われ、かつ前記第1集積部に集積対象となる券種の指定が行われていない場合、前記表示部は、前記第1集積部の集積対象となる券種の指定を先に実行することを通知する表示を行う、紙幣整理装置が提供される。
前記表示部は、前記第1集積部に集積対象として指定された券種を除いた、前記第2集積部の集積対象として指定可能な券種を、前記第1集積部に集積対象として指定された券種とは区別して、前記操作画面に表示してもよい。
前記表示部は、前記第1集積部に集積対象となる券種が指定された後に、前記第2集積部の集積対象となる券種を指定するための操作画面を表示してもよい。
前記表示部は、前記第2集積部のそれぞれに異なる券種を集積対象として指定するための前記操作画面を表示してもよい。
前記第2集積部の1つは、前記鑑別部の鑑別結果に応じてリジェクトされる紙幣を集積するリジェクト紙幣集積部として機能してもよい。
前記リジェクト紙幣集積部は、前記第1集積部、及び前記リジェクト紙幣集積部を除く前記第2集積部に集積されない券種をさらに集積してもよい。
前記表示部は、前記第1集積部に集積対象として指定された券種、及び前記第2集積部集積対象として指定された券種に応じて、前記リジェクト紙幣集積部に集積される券種を表示してもよい。
前記表示部は、前記リジェクト紙幣集積部に集積対象となる券種を指定するための前記操作画面を表示してもよい。
前記表示部は、前記第1集積部に集積対象として指定された券種、及び前記第2集積部集積対象として指定された券種を除いた、前記リジェクト紙幣集積部の集積対象として指定可能な券種を、前記第1集積部に集積対象として指定された券種、及び前記第2集積部集積対象として指定された券種と区別して、前記操作画面に表示してもよい。
前記第1集積部は、前記表示部により前記リジェクト紙幣集積部に集積対象が指定された場合、前記鑑別部の鑑別結果に応じてリジェクトされる紙幣、及び結束対象の券種を集積してもよい。
以上説明したように本発明によれば、紙幣整理装置による処理後の工程における紙幣整理業務の負担を軽減することが可能となる。
各実施形態に共通する紙幣整理装置の基本構成を示した説明図である。 各実施形態に共通する紙幣整理装置の制御系のブロック図である。 本発明の第1の実施形態に係る集積対象券種の設定画面の一例である。 同実施形態に係るオープンポケットに集積される券種を指定するための指定画面の一例である。 同実施形態に係る指定済み券種チェックテーブルの一例である。 同実施形態に係るオープンポケットに集積される券種を指定する流れを説明するフローチャートである。 本発明の第2の実施形態に係るオープンポケットに集積される券種を指定するための指定画面の一例である。 同実施形態に係る指定済み券種チェックテーブルの一例である。 同実施形態に係るオープンポケットに集積される券種を指定するための指定画面の変形例である。 同実施形態に係る指定済み券種チェックテーブルの変形例である。 本発明の第3の実施形態に係るオープンポケットに集積される券種を指定するための指定画面の一例である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
また、本明細書及び全図面において、実質的に共通する複数の構成要素を、同一の符号の後に異なるアルファベットを付して区別する場合もある。例えば、実質的に共通する複数の構成要素を、必要に応じて集積部110aおよび集積部110bのように区別する。ただし、実質的に共通する複数の構成要素の各々を特に区別する必要がない場合、同一符号のみを付する。例えば、集積部110aおよび集積部110bを特に区別する必要が無い場合には、単に集積部110と称する。
<1.紙幣整理装置10の構成>
まず、後述する第1〜第3の実施形態に共通する紙幣整理装置10の構成について説明する。紙幣整理装置10は、使用者により投入された紙幣を整理するための装置であり、詳細には、投入された紙幣を鑑別し、計数し、得られた鑑別結果に基づいて紙幣の券種ごとに集積し、集積された紙幣を所定の枚数ごとに結束する紙幣整理処理を行う装置である。
紙幣整理装置10の基本構成を説明するための紙幣整理装置10の断面図である図1、及び紙幣整理装置10における制御系のブロック図である図2を参照して、紙幣整理装置10の基本構成について説明する。なお、図1においては、使用者は、紙幣整理装置10の左側に位置するものとする。
本発明の実施形態に係る紙幣整理装置10は、図1に示すように、取込部100、鑑別部102、リジェクトポケット104、オープンポケット106、表裏反転部108、集積部110a〜e、移送部112、紙幣結束部114、搬送部116、操作表示部118、記憶部120、外部インターフェース部122、制御部124を主に有する。
(取込部100)
取込部100は、紙幣整理装置10の使用者と向かい合うように設けられ、使用者によって投入された複数の紙幣を取り込む部位である。取込部100は、例えば、紙幣を収納する収納空間と、ローラと、収納空間からローラへ紙幣をガイドするガイドと、紙幣をガイドに押し当てるためのビルプレスとを含む。収納空間に投入された紙幣は、ビルプレスによってガイドに押し当てられ、ガイドによってローラへ押し出され、ローラが回転することによって、搬送部116に一枚ずつ繰り出される。なお、取込部100は、ビルプレスの移動量を検知するセンサ(図示省略)等を有することによって、紙幣整理装置10に投入された全ての紙幣の処理の完了(投入完了)を検知することができるように構成してもよい。
(鑑別部102)
鑑別部102には、その内部にOCR(Optical Charcter Recognition)といったイメージセンサや磁気センサといった真偽センサ等の複数種類のセンサ(図示省略)が組み込まれている。そして、鑑別部102は、取込部100に投入され、鑑別部102に搬送された紙幣に対して、例えば紙幣の真偽、金種などの紙幣の種類、正券であるか損券であるかといった紙幣の正損、鑑別時における紙幣の表裏の向きを鑑別することができる。さらに、鑑別部102は、鑑別した紙幣を紙幣の種別ごとに計数することができ、計数した紙幣に記載された記番号を読み取ることもできる。なお、鑑別部102により鑑別された紙幣は、鑑別部102の排出口から排出され、鑑別結果に基づいて搬送先(例えば各集積部110a〜e)に搬送される。
(リジェクトポケット104)
リジェクトポケット104は、本発明の実施形態に係る紙幣排出部の一例である。リジェクトポケット104は、基本的には、鑑別部102により券種不明もしくは受付不能と鑑別された紙幣が集積される部位である。また、本発明の第3の実施形態においては、後述するオープンポケット106と同様に外部集積部としての機能を発揮する。本実施形態に図1に示した例においては、リジェクトポケット104は、紙幣整理装置10の上面に設けられており、リジェクトポケット104に格納された紙幣を、紙幣整理装置10の使用者が容易に回収することが可能である。
(オープンポケット106)
オープンポケット106は、本発明の実施形態における結束対象外の券種を集積する外部集積部の一例である。オープンポケット106は、基本的には、鑑別部102により鑑別された紙幣のうち、リジェクトポケット104への搬送対象外で、かつ、予め紙幣整理装置10における結束対象と指定されている券種に該当しない券種が集積される部位である。オープンポケット106に集積される紙幣としては、予め結束対象と指定されている券種が正券の場合には、損券がその一例として挙げられる。また、本発明の各実施形態においては、結束対象として指定された券種以外の任意の券種を、オープンポケット106への集積対象として指定することが可能である。オープンポケット106は、図1に示した例においては、紙幣整理装置10の上面に設けられており、集積された紙幣を使用者が容易に回収することが可能である。なお、図1においては、オープンポケット106が2つ設けられているが、本発明の実施形態においては、オープンポケット106の数が2つに限定されるものではない。
(表裏反転部108)
表裏反転部108は、例えば、搬送された紙幣のうち裏面が上になっている紙幣に関して、表裏を反転する部位である。表裏反転部108による反転により、紙幣は、表面が上になる状態で各集積部110a〜eに集積される。なお、本発明の実施形態においては、表裏反転部108は、裏面が上になっている紙幣に対して反転する動作を行うことに限定されるものではなく、逆に、表面が上になっている紙幣に対して反転する動作を行ってもよい。また、図1の例においては、表裏反転部108は、使用者から見て、紙幣整理装置10内の鑑別部102の後方に設けられている。また、表裏反転部108は、鑑別部102と集積部110a〜eの間に設けられている。
(集積部110a〜e)
各集積部110a〜eは、基本的には、鑑別部102による鑑別結果が予め結束対象と定められている鑑別種別に該当する場合に、搬送された紙幣を種別ごとに集積する部位である。各集積部110a〜eは、例えば使用者側に設けられた扉(図示省略)を開けることによって、使用者によって取り出される。扉には、電磁ロック等の施錠機構(図示省略)及び扉の開閉を検知する開閉センサ(図示省略)が設けられており、後述の制御部124が、施錠機構及び開閉センサを制御することにより、扉の施錠を制御し、操作者による扉の開閉を検知することができる。また、各集積部110a〜eは、予め定められた結束枚数(例えば100枚)まで集積可能である。そして、各集積部110a〜eに集積されている紙幣の枚数が結束枚数に達した場合には、集積されている紙幣は全て移送部112に搬送される。なお、図1の例においては、紙幣整理装置10内の下方に、5個の集積部110a〜eが縦一列に設けられているが、本発明の実施形態においては、5個の集積部110に限定されるものではない。
(移送部112)
移送部112は、各集積部110a〜eから搬送された紙幣を紙幣結束部114へ移送する部位である。図1においては簡略化して示しているが、移送部112は、紙幣整理装置10内に設けられ、集積部110a〜110eと紙幣結束部114との間を上下方向に移動し、各集積部110a〜eから所定枚数(例えば、100枚)の紙幣を、クランプして抜き取り、紙幣結束部114に受け渡す。
(紙幣結束部114)
紙幣結束部114は、紙幣整理装置10内に設けられ、移送部112から移送された所定の結束枚数の紙幣に対して例えばテープを巻き付けて結束することにより、紙幣束を作成する。紙幣結束部114は、紙幣束の作成後、結束した紙幣の券種等に応じてテープに印字を行ってもよい。
(搬送部116)
搬送部116は、紙幣を各集積部110等の搬送先へ搬送する。詳細には、搬送部116は、図1中では帯状に示され、取込部100から、鑑別部102及び表裏反転部108を貫き、集積部110a〜e等まで連続して設けられ、紙幣が搬送される搬送路(図示省略)と、複数のローラ(図示省略)と、紙幣を案内する複数の切替部(図示省略)とを有する。各ローラは、搬送路を挟んで対向するように配置され、制御部124により制御され各ローラが回転することにより、搬送路が所定の方向に移動し、紙幣を搬送することができる。さらに、搬送路に接して設けられた楔形形状の切替部の傾斜方向を変化させることで、紙幣の搬送方向を切り替えることができる。
なお、搬送部116は、鑑別部102と各集積部110a〜eの間に設けられ、搬送部116が各集積部110a〜eへ分岐する分岐点A(図1中Aで示される)を有する。さらに、搬送部116は、取込部100から鑑別部102内を貫く第1の領域116aと、鑑別部102の排出口102aからオープンポケット106、リジェクトポケット104のそれぞれまで連続する第2の領域116bと、鑑別部102の排出口102aから搬送部116が各集積部110a〜eへと分岐する分岐点Aまでの第3の領域(第1の搬送部)116cと、分岐点Aから各集積部110a〜eまで連続する第4の領域(第2の搬送部)116dとを有する。
(操作表示部118)
操作表示部118は、本発明の実施形態における表示部の一例である。操作表示部118は、図1においては、紙幣整理装置10の上面に位置し、使用者と向かい合うように設置される。さらに、操作表示部118は、紙幣整理装置10の使用者に対して操作画面等を表示する表示部、及び操作者の操作を受け付ける操作部としての機能を包含する。表示部としての機能は、例えば、CRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイ装置、液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)装置、OLED(Organic Light Emitting Diode)装置により実現される。また、操作部としての機能は例えばタッチパネルにより実現される。
操作表示部118は、後述する制御部124の制御に従って、各種の操作画面、計数結果やエラーメッセージなどを表示し、使用者による紙幣整理装置10に対する各種の入力操作を受け付け、制御部124に伝達する。特に、本発明の各実施形態においては、各外部集積部に集積する券種の指定に係る入力操作の受付や情報の表示を行う。操作表示部118の詳細な機能については、後述する。なお、操作表示部118の操作部と表示部とは、上述のように、操作機能と表示機能の両方の機能を包含する操作表示部として構成されることに限定されるものではなく、例えば、操作部であるキーボードと表示部であるCRTディスプレイ装置との組み合わせのように、別体のものとして構成されてもよい。また、操作機能及び表示機能を有する各部位が紙幣整理装置10の外部に位置してもよい。
(記憶部120)
記憶部120は、紙幣整理装置10内に設けられ、例えば、RAM(Random Access Memory)、HDD(Hard Disk Drive)等により構成される。記憶部120には、例えば、制御部124が使用する制御プログラム、制御部124が用いる各種情報や鑑別部102による鑑別の際に用いられる情報が格納されるほか、鑑別部102による鑑別結果、計数結果および鑑別された紙幣に関する処理状況が対応づけて記憶される。特に、本発明の各実施形態においては、集積部110、オープンポケット106、リジェクトポケット104に集積される券種の情報を記録する。記憶部120は、紙幣整理装置10の外部に設けられ、紙幣整理装置10とネットワークで接続されてもよい。
(外部インターフェース部122)
外部インターフェース部122は、紙幣整理装置10内に設けられ、例えばネットワークを介して外部装置との通信を行う通信インターフェースである。具体的には、外部インターフェース部122は、外部装置からの指示を受け取ったり、外部装置へ情報を通信したりすることができる。なお、外部インターフェース部122は、紙幣整理装置10の外部に設けられ、紙幣整理装置10とネットワークで接続されていてもよい。
(制御部124)
制御部124は、紙幣整理装置10内に設けられ、CPU(Central Processing Unit)を中心に構成されており、計数処理等の種々の処理のための制御を行うことができる。制御部124は、操作表示部118からの入力や外部インターフェース部122が受け入れた外部装置からの情報に基づいて、記憶部120から所定のプログラムを読み出して実行することにより、操作表示部118、鑑別部102等の紙幣整理装置10の各所を制御することができる。また、制御部124は、計数の完了を検知したり、各集積部110やオープンポケット106に集積する紙幣の券種を割当てたり、鑑別部102による紙幣の鑑別結果に基づいて、紙幣の搬送先を決定したりすることができる。なお、制御部124は、紙幣整理装置10の外部に設けられ、紙幣整理装置10と通信ネットワークで接続されていてもよい。
<2.本発明の実施形態>
以上、本発明の実施形態に共通する紙幣整理装置10の構成について説明した。以下、本発明の各実施形態について、詳細に説明する。本発明の各実施形態は、結束対象として指定した券種を集積する第1集積部と、結束対象外の任意の券種を集積対象として指定できる第2集積部と、を有することを特徴とする。以下、本発明の各実施形態の説明においては、第1集積部の一例として集積部110を、第2集積部の一例としてオープンポケット106及びリジェクトポケット104を用いて説明する。また、本発明の各実施形態における紙幣整理装置10の構成例では、5つの集積部110、2つのオープンポケット106、及び1つのリジェクトポケット104、を備える場合について説明するが、本発明の各実施形態における紙幣整理装置10は係る構成例に限定されない。集積部110及びオープンポケット106はそれぞれ少なくとも1つ以上備えられていればよく、リジェクトポケット104は複数備えられてもよい。
また、以下の説明において、券種を、金種区分、現旧区分、及び正損区分の3つの区分の組み合わせにより定義しているが、本発明の各実施形態に係る券種は、他の区分を用いて定義してもよい。また、以下の説明における例では、現旧区分を、現在発行されている現行券か、過去に発行されていた旧券か、のみを区別する区分として用いており、旧券における種類の差異は考慮していない。例えば、過去に発行されていた千円券が異なるデザインで複数存在し、いずれも取引に有効な場合でも、すべて旧券として扱われる。ただし、本発明の各実施形態は、係る例に限定されない。新旧区分は、紙幣のデザインを考慮して定められてもよい。本発明の各実施形態に係る券種の定義は、用途や流通する紙幣の状況に応じて、適宜変更され得る。
<3.第1の実施形態>
本発明の第1の実施形態では、集積部110に集積される結束対象の券種(以下、結束券種、とも呼ぶ)の指定に加え、結束券種以外の任意の券種を、オープンポケット106に集積される券種(以下、オープンポケット券種、とも呼ぶ)として指定することが可能となる。オープンポケット106に、任意の金種区分を指定した券種のみを集積させることで、紙幣整理装置10の処理後の工程における紙幣の分類や結束等の処理負担を軽減することができる。
(紙幣整理装置10による処理の概要)
まず、図2を参照して、本発明の第1の実施形態に係る処理の概要を説明する。紙幣の取り込みを開始する前に、使用者は操作表示部118に表示される操作画面を介して結束券種を指定する。結束券種が1つ指定される度に、操作表示部118は、指定された券種情報を制御部124に引き渡す。制御部124は、受け取った券種情報を指定済み券種として記憶部120に記憶させる。記憶部120に記憶される指定済み券種情報が更新されると、制御部124は、記憶部120から最新の指定済み券種情報を取得し、指定済みの券種が使用者により再度指定されないよう、操作表示部118を制御する。
結束券種の指定が完了すると、制御部124は、オープンポケット券種の指定画面に使用者がアクセスできるよう、操作表示部118を制御する。オープンポケット券種の指定画面において、使用者がオープンポケット券種を指定すると、制御部124は、上記で説明した結束券種の指定時と同様に記憶部120及び操作表示部118を制御する。オープンポケット券種の指定に関する詳細な説明は、後述する。
結束券種及びオープンポケット券種の指定が完了すると、紙幣整理装置10は、処理の開始待ち状態に移行する。この状態において、使用者により紙幣が取込部100に投入されると、取込部100により取り込まれた紙幣は、鑑別部102により鑑別される。このとき、制御部124は、鑑別部102から紙幣の鑑別結果を取得し、記憶部120に記憶された指定済み券種情報に応じて、鑑別された紙幣が適切に集積されるよう搬送部116を制御する。例えば、鑑別された紙幣がオープンポケット券種に指定されている場合、制御部124は、鑑別された紙幣がオープンポケット106に集積されるように搬送部116を制御する。また、すべてのオープンポケット106にオープンポケット券種が指定されている場合、制御部124は、結束券種又はオープンポケット券種以外のすべての券種を、リジェクトポケット104に集積させるよう、搬送部116を制御する。
(オープンポケット券種の指定)
次に、図3〜図5を参照して、オープンポケット券種の指定について詳細に説明する。以下の説明に用いる各表示例においては、本発明の各実施形態に係る機能に関連する事項のみを示しており、紙幣整理装置10が有する他機能のメニューや、画面制御に関する汎用的なボタン等は省略されている。
‐集積対象券種の設定画面400‐
図3は、操作表示部118に表示される、集積対象券種の設定画面400の表示例である。集積対象券種の設定画面400は、結束券種の指定状況を表示する結束券種エリア410、オープンポケット券種の指定状況を表示するオープンポケット券種エリア420、及び使用者へのメッセージを表示するメッセージエリア430により構成される。結束券種エリア410及びオープンポケット券種エリア420には、券種指定ボタン411及び421がそれぞれ配置されており、当該ボタンを押下することで、操作画面は、結束券種の指定画面及びオープンポケット券種の指定画面へそれぞれ遷移する。
図3を参照すると、結束券種エリア410には、指定済みの結束券種を表示する指定済み結束券種フィールド412において、結束券種1として旧五千円券の損券を意味する「旧五千(損)」が表示されている。すなわち、本表示例は、結束券種として、旧五千円券の損券のみが指定されている状況を示している。一方、オープンポケット券種エリア420には、指定済みのオープンポケット券種を表示する指定済みオープンポケット券種フィールド422において、ポケット1及び2に「その他」が表示されている。ここで、「その他」は、結束券種以外のすべての券種を指しており、すなわち、オープンポケット券種には何も指定されていない状況を示している。また、メッセージエリア430には、「結束券種を先に指定します」という、結束券種の指定後にオープンポケット券種を指定すべき旨のメッセージが表示されている。
本実施形態に係る集積券種の指定においては、結束券種が未指定の状態でオープンポケット券種のみが指定されないよう、制御部124が操作表示部118を制御しているが、運用や状況等に応じてオープンポケット券種のみを指定したい場合、紙幣整理装置10は、当該制御が行われないよう構成されてもよい。または、紙幣整理装置10は、当該制御の有効性をモードによって切り替えられるように構成されてもよい。当該制御が行われる場合、結束券種が未指定の状態でオープンポケット券種の券種指定ボタンが押下されると、制御部124は、ビープ音等の警告と共にエラーメッセージを表示するよう操作表示部118を制御する。
‐オープンポケット券種の指定画面500‐
図4は、本発明の第1の実施形態に係るオープンポケット券種の指定画面500の一例である。図3におけるオープンポケット券種エリア420に配置された券種指定ボタン421を使用者が押下することで、操作表示部118に表示される操作画面がオープンポケット券種の指定画面500へと遷移する。図4を参照すると、オープンポケット券種の指定画面500は、オープンポケットに集積する券種を指定するオープンポケットエリア510、及びオープンポケットのそれぞれに金種を指定する必要がない場合に利用される区分指定エリア520から構成されている。
オープンポケットエリア510は、オープンポケット106のそれぞれに集積する券種を指定するためのエリアである。オープンポケットエリア510には、紙幣の現旧区分、正損区分、及び金種区分をそれぞれ指定するためのボタンが配置されている。正損区分の指定については、正券又は損券のいずれかを指定する必要がない場合に利用される「指定」ボタンがさらに配置される。また、オープンポケットエリア510の数は、オープンポケット106の数に応じて増減される。
区分指定エリア520は、オープンポケット券種を分類して集積したい場合に、現旧区分又は正損区分を指定するためのエリアである。区分指定エリア520には、オープンポケット券種を現行券又は旧券に分類するための「現旧」ボタン、及びオープンポケット券種を正券又は損券に分類するための「正損」ボタンが配置される。区分指定エリア520において、「現旧」が指定された場合、オープンポケット106の1つに現行券が集積され、別のオープンポケット106には旧券が集積される。このとき、各オープンポケット106に集積される紙幣は、金種及び正損区分が混在した状態となる。一方、区分指定エリアにおいて、「正損」が指定された場合、オープンポケット106の1つに正券が集積され、別のオープンポケット106には損券が集積される。このとき、各オープンポケット106に集積される紙幣は、金種及び現旧区分が混在した状態となる。
本実施形態では、オープンポケット106が2つ備えられる場合について説明したが、オープンポケット106が4つ以上備えられる場合においては、現旧区分及び正損区分を組み合わせた分類が行われてもよい。すなわち、オープンポケット106には、それぞれ、「現正」、「現損」、「旧正」、及び「旧損」に該当する紙幣が金種混合の状態で集積されてもよい。
‐制御部124による券種指定の制御‐
以上、オープンポケット券種の指定画面500における画面構成について説明した。続いて、図4を参照しながらオープンポケット券種の指定に係る具体例について説明する。図4に示す表示例は、結束券種として、旧五千円券の損券が指定された状態において、オープンポケット106に、旧一万円券(正損混合)及び旧千円券(正損混合)がそれぞれ指定された場合を示している。図4を参照すると、画面上段に位置するオープンポケットエリア510aでは、現旧区分として「旧券」が、正損区分として「指定」が、金種区分として「万」がそれぞれ選択されており、金種区分の「五千」が選択できない状態となっている。上記のように、本発明の第1の実施形態に係る操作表示部118は、既に指定済みの券種と、オープンポケット券種として指定可能な券種を区別して表示する。図4に示す表示例においては、選択されたボタンを示すためにボタンの背景色を変更して表現しているが、ボタンの選択は枠の強調やエンボスなどにより表現されてもよい。また、選択できない区分のボタンについても、グレーアウト等の表現が行われてもよく、非表示とする処理が行われてもよい。
図4に示すとおり、結束券種として指定済みの券種については、他のボタンと異なる色で表示されるよう制御部124が操作表示部118の表示を制御している。当該券種が押下された場合、制御部124は、当該押下を無効な操作として扱う。具体的には、制御部124は、後述する指定済み券種チェックテーブルの情報を取得し、指定済み券種に該当する各区分の組み合わせが選択できないよう制御を行う。図4に示す表示例においては、結束券種として旧五千円券の損券が指定されているため、「旧券」及び「指定」の選択時に、「五千」が他のボタンと異なる色で表示されるよう制御部124が操作表示部118の表示を制御している。当該券種が押下された場合、制御部124は、当該押下を無効な操作として扱う。また、「旧券」及び「損券」を選択した場合においても、「五千」が他のボタンと異なる色で表示されるよう制御部124が操作表示部118の表示を制御している。当該券種が押下された場合、制御部124は、当該押下を無効な操作として扱う。
一方、画面中段に位置するオープンポケットエリア510bでは、現旧区分として「旧券」が、正損区分として「指定」が、金種区分として「千」がそれぞれ選択されており、金種区分の「万」及び「五千」がグレーアウトされ選択できない状態となっている。すなわち、画面中段におけるオープンポケットエリア510bでは、結束券種として指定済みの券種に加え、既に指定されたオープンポケット券種にも応じた制御が行われている。図4に示す表示例においては、画面上段のオープンポケットエリア510aで旧一万円券(正損混合)が指定されているため、「旧券」及び「指定」の選択時に、「万」が他のボタンと異なる色で表示されるよう制御部124が操作表示部118の表示を制御している。当該券種が押下された場合、制御部124は、当該押下を無効な操作として扱う。また、「旧券」及び「正券」、又は「旧券」及び「損券」を選択した場合においても、「万」が他のボタンと異なる色で表示されるよう制御部124が操作表示部118の表示を制御している。当該券種が押下された場合、制御部124は、当該押下を無効な操作として扱う。ただし、運用や状況等に応じて複数のオープンポケット106に同一の券種を指定したい場合、紙幣整理装置10は、当該制御が行われないよう構成されてもよい。または、紙幣整理装置10は、当該制御の有効性をモードによって切り替えられるように構成されてもよい。
以上説明したように、指定済みの券種が他のボタンと異なる色で表示されるよう制御部124が操作表示部118の表示を制御している。また、当該券種が押下された場合、制御部124が、当該押下を無効な操作として扱うことで、使用者が複雑な券種の組み合わせを考慮する負担を軽減することができる。また、意図しない重複指定を防ぐことにより、作業効率を向上させることができる。
‐指定済み券種チェックテーブル‐
次に、図5を参照して本発明の第1の実施形態に係る指定済み券種チェックテーブルについて説明する。指定済み券種チェックテーブルは、結束券種又はオープンポケット券種として指定された券種を記憶するテーブルであり、制御部124によって記憶部120に記憶される。制御部124は、結束券種又はオープンポケット券種が指定される度に、指定済み券種チェックテーブルを更新するよう記憶部120を制御する。また、記憶された指定済み券種チェックテーブルは、結束券種又はオープンポケット券種の指定時に制御部124により呼び出され、上記で説明した重複指定の制御に用いられる。
図5は、予め結束券種として旧五千円券の損券が指定された後、図4に示したオープンポケット券種の指定画面500にて、オープンポケット券種として旧一万円券(正損混合)及び旧千円券(正損混合)が指定された場合における指定済み券種チェックテーブルの一例を示している。図5に示す一例においては、未指定の券種が「0」で、指定済みの券種が「1」で表されている。
図5を参照すると、結束券種として指定された旧五千円券の損券、オープンポケット券種として指定された旧一万円券(正損混合)及び旧千円券(正損混合)に該当する各区分の組み合わせに、指定済み券種を意味する「1」が記憶されている。例えば、旧五千円券の損券については、「旧券」、「損券」、及び「五千」の組み合わせに「1」が記憶されている。図5に示す一例においては、指定済みの券種をすべて「1」で記憶されているが、指定済みの券種は、結束券種とオープンポケット券種を区別して記憶されてもよい。例えば、結束券種を「1」として、オープンポケット券種を「2」で記憶してもよい。結束券種とオープンポケット券種を区別して記憶することで、複数のオープンポケット106に同一の券種を指定したい場合等に対応することができる。
‐オープンポケット券種の指定の流れ‐
次に、図6を参照して、本発明の第1の実施形態に係るオープンポケット券種の指定の流れを説明する。集積券種の設定画面400において、オープンポケット券種の券種指定ボタン421が押下されると(S310)、制御部124は、結束券種が指定されているか判断する(S320)。結束券種が1つも指定されていない場合(S320:NO)、制御部124は、予め設定された処理モードを確認する(S330)。処理モードがオープンポケット券種のみの指定を許可するモード(例外モード)である場合(S330:YES)、制御部124は、後述する処理S360に移行する。一方、処理モードがオープンポケット券種のみの指定を許可するモード(例外モード)ではない場合(S330:NO)、制御部124は、操作表示部118を制御し、ビープ音と共にエラーメッセージを表示させ、処理を終了する。なお、処理モードによるオープンポケット券種の指定制御が行われていない場合は、処理S330は実行されない。
処理S320において、結束券種が1つ以上指定されている場合(S320:YES)、制御部124は、記憶部120から指定済み券種チェックテーブルを読み込む(S340)。制御部124は、読み込んだ指定済み券種チェックテーブルの情報に基づいて、オープンポケット券種の指定画面における指定可能券種の制御を行う(S350)。この状態において、使用者により指定の取り消しや指定の終了処理がされた場合、制御部124は、処理を終了する(S360:NO)。
操作表示部118において、使用者によりオープンポケット券種が選択されると(S370)、制御部124は、操作表示部118から取得した券種情報を記憶部120に引き渡し、記憶部120に指定済み券種チェックテーブルを更新させる(S380)。ここで、制御部124は、すべてのオープンポケット106に対しオープンポケット券種が指定されているか判定する(S390)。すべてのオープンポケット106に対しオープンポケット券種が指定されていない場合(S390:NO)、制御部124は、処理S340に復帰し、オープンポケット券種の指定処理を繰り返す。一方、すべてのオープンポケット106に対しオープンポケット券種が指定されている場合(S390:YES)、制御部124は、オープンポケット券種の指定処理を終了する。
(第1の実施形態による効果)
以上説明したように、本発明の第1の実施形態に係るオープンポケット券種の指定により、オープンポケット106に集積される券種を任意に指定することが可能となり、紙幣整理装置10の処理後の工程における紙幣の分類や結束等の処理負担を軽減することができる。また、店舗等において、レジスター用の紙幣を用意する場合など、結束の必要がなく、結束枚数(例えば、100枚)より少額の紙幣を分類したい際にも、本発明の第1の実施形態に係るオープンポケット券種の指定は、有効な手段となる。
<4.第2の実施形態>
続いて、図7及び図8を参照して、本発明の第2の実施形態について説明する。本発明の第2の実施形態では、オープンポケット券種の指定に加え、リジェクトポケット104に集積される券種(以下、リジェクトポケット券種、とも呼ぶ)を操作表示部118に表示することが可能となる。以下の説明では、第1の実施形態との差異についてのみ説明し、共通する構成要素については、説明を省略する。
(オープンポケット券種の指定画面600)
図7は、本発明の第2の実施形態に係るオープンポケット券種の指定画面600の一例を示している。図7を参照すると、本発明の第2の実施形態に係るオープンポケット券種の指定画面600は、オープンポケット券種を指定するオープンポケットエリア610に加え、画面下段にリジェクトポケット券種を表示するリジェクトポケットエリア620を含んで構成される。リジェクトポケットエリア620には、結束券種又はオープンポケット券種として指定された券種を除くすべての券種が、現旧区分、正損区分、及び金種区分の組み合わせで表示される。
図7に示す一例では、結束券種として、現行券の4金種(正損混合)が指定された状態において、オープンポケットエリア610で、旧一万円券(正損混合)及び旧千円券(正損混合)がそれぞれ指定された場合を示している。図8は、上記の指定状況における指定済みチェックテーブルの一例である。図8を参照すると、第1の実施形態と同様に、結束券種又はオープンポケット券種として指定された券種に該当する各区分の組み合わせに、指定済み券種を意味する「1」が記憶されている。例えば、旧一万円券の指定については、「旧券」、「指定」、及び「万」の組み合わせに「1」が記憶されている。
制御部124は、指定済み券種チェックテーブルを読み込み、結束券種又はオープンポケット券種として指定されている券種に該当する、現旧区分、正損区分、及び金種区分の組み合わせをリジェクトポケットエリア620に表示しないよう、操作表示部118を制御する。図7に示す一例の場合、結束券種として指定されている、「現行」、「指定」、及び4金種の組み合わせが表示されないよう、制御部124が操作表示部118に表示される券種を制御している。また、同様に、オープンポケット券種として指定されている、「旧」、「指定」、及び「万」又は「千」の組み合わせが表示されないよう、制御部124が操作表示部118に表示される券種を制御している。
使用者によりオープンポケット券種が選択される度に、制御部124操作表示部118を制御し、リジェクトポケット券種の表示を動的に変更させる。使用者は、表示されるリジェクトポケット券種を確認することにより、リジェクトポケット104に集積される券種を明確に把握することができる。また、すべてのオープンポケット106にオープンポケット券種が指定されている場合、リジェクトポケット104に集積される紙幣が増加することが予測されるため、リジェクトポケット104は、従来と比べ多くの紙幣を集積できるよう構成されてもよい。具体的には、リジェクトポケット104の集積枚数容量は、オープンポケット106と同等以上であってもよい。リジェクトポケット104の集積枚数容量を増加させることにより、一度の処理において、より多くの紙幣を処理することが可能となる。
(オープンポケット券種の指定画面600の変形例)
次に、図9及び図10を参照して、本発明の第2の実施形態に係るリジェクトポケット券種の表示の変形例について説明する。図9は、図7と同様に、結束券種として現行券の4金種(正損混合)が指定された状態において、オープンポケットエリア610で、旧一万円券(正損混合)及び旧千円券(正損混合)がそれぞれ指定された場合を示している。この場合では、リジェクトポケット券種は、旧五千円券の正券、旧五千円券の損券、旧二千円券の正券、及び旧二千円券の4券種に限定される。本変形例では、リジェクトポケット券種の表示において、正損区分の「指定」を用いないことを特徴とする。すなわち、結束券種又はオープンポケット券種の正損区分に「指定」が指定された場合、本変形例では、リジェクトポケットエリア620において、該当する券種の正券及び損券の両方を非表示にすることで代用する。
図9を参照すると、リジェクトポケット券種は、図7に示した一例とは異なり、正損区分は「正券」又は「損券」のみで表現されている。図9に示す一例では、結束券種として現行券の4金種(正損混合)が指定されているため、「現行」、「正券」又は「損券」、及び4金種の組み合わせがすべて非表示となるよう、制御部124が操作表示部118に表示される券種を制御している。また、オープンポケット券種として、旧一万円券(正損混合)及び旧千円券(正損混合)がそれぞれ指定されているため、「旧」、「正券」又は「損券」、及び「万」又は「千」の組み合わせが非表示となるよう、制御部124が操作表示部118に表示される券種を制御している。本変形例に係るリジェクトポケット券種の表示制御により、使用者がリジェクトポケット104に集積される券種をより直観的に把握することが可能となる。
図10は、本変形例に係る指定済み券種チェックテーブルの一例である。図10を参照すると、図8に示す一例とは異なり、指定済み券種は、正損区分「指定」を用いずに記憶されている。すなわち、結束券種又はオープンポケット券種の正損区分に「指定」が指定された場合、制御部124は、記憶部120を制御し、該当する現旧区分及び金種の組み合わせにおける「正券」及び「損券」の両方に指定済みを意味する「1」を記憶させる。本変形例に係る指定済み券種チェックテーブルによって、制御部124は、より少ない情報量でより簡素な制御を行うことが可能となる。
(第2の実施形態による効果)
以上説明したように、本発明の第2の実施形態に係るリジェクトポケット券種の表示により、使用者がリジェクトポケット104に集積される券種を明確に把握することが可能となり、結束券種やオープンポケット券種の指定ミスを防止することができる。
<5.第3の実施形態>
続いて、図11を参照して、本発明の第3の実施形態について説明する。本発明の第3の実施形態では、オープンポケット券種の指定に加え、リジェクトポケット券種を指定することが可能となる。以下の説明では、第1及び第2の実施形態との差異についてのみ説明し、共通する構成要素については説明を省略する。
(オープンポケット券種及びリジェクトポケット券種の指定画面700)
図11は、本発明の第3の実施形態に係るオープンポケット券種及びリジェクトポケット券種の指定画面の一例を示している。図11を参照すると、オープンポケット券種及びリジェクトポケット券種の指定画面700は、2つのオープンポケットエリア710に加え、1つのリジェクトポケットエリア720を含んで構成される。本実施形態におけるリジェクトポケットエリア720は、リジェクトポケット券種を指定するためのエリアである。
図11に示す一例では、結束券種として、現行券の4金種(正損混合)が指定された状態において、オープンポケットエリア710で、旧一万円券(正損混合)及び旧千円券(正損混合)がそれぞれ指定された後、リジェクトポケットエリア720で旧五千円券(正損混合)が指定された場合を示している。リジェクトポケットエリア720においても、指定済みの券種については、他のボタンと異なる色で表示されるよう制御部124が操作表示部118の表示を制御している。当該券種が押下された場合、制御部124は、当該押下を無効な操作として扱う。
また、本実施形態においては、すべてのオープンポケット106にオープンポケット券種が指定されていない場合、リジェクトポケット券種の指定ができないよう、制御部124は操作表示部118に表示される画面を制御してもよい。この場合、すべてのオープンポケットエリア710においてオープンポケット券種が指定されるまで、リジェクトポケットエリア720の操作が行えないよう、制御部124は操作表示部118の表示される画面を制御してもよい。または、すべてのオープンポケットエリア710においてオープンポケット券種が指定されるまで、リジェクトポケットエリア720が非表示となるよう、制御部124は操作表示部118に表示される画面を制御してもよい。
すべてのオープンポケット106にオープンポケット券種が指定され、リジェクトポケット券種も指定された場合、制御部124は、鑑別部102により券種不明もしくは受付不能と鑑別された紙幣が、集積部110a〜eのうち結束券種が指定されていない集積部110に集積されるよう、搬送部116を制御する。このため、制御部124は、集積部110a〜eのすべてに結束券種が指定されている場合、リジェクトポケット券種の指定が行えないよう、操作表示部118を制御してもよい。また、リジェクトポケット券種が指定された場合、制御部124は、オープンポケット券種及びリジェクトポケット券種の指定画面700に、「リジェクト紙幣は、集積部へ搬送します」等の注意メッセージを表示させてもよい。
以上説明したように、本発明の第3の実施形態では、リジェクトポケット104を3つ目の外部集積部として活用することが可能となる。これにより、リジェクト紙幣が含まれないことを前提とする処理においては、5つの集積部110、2つのオープンポケット106、及び1つのリジェクトポケット104をすべて活用することにより、計8券種を分類して集積することができる。特に、金種が2種に限定される場合には、一度の処理で2金種における現旧区分及び正損区分のすべての組み合わせを処理することができるため、紙幣整理装置10の処理後の工程における紙幣整理作業が不要となり、紙幣整理業務の効率を大幅に向上させる効果が期待できる。あるいは、オープンポケット券種およびリジェクトポケット券種のみの指定を許可する例外モードにおいて、3金種を特定の枚数(例えば、10枚ごと)に区分する運用も可能となり、紙幣整理業務の付加価値を更に向上させる効果も期待できる。
<6.まとめ>
以上説明したように、本発明の第1〜第3の実施形態に係る紙幣整理装置10は、オープンポケット106に、金種区分を指定した券種を集積できること、を特徴とする。また、本発明の第2の実施形態に係る紙幣整理装置10は、リジェクトポケット104に集積される券種を操作表示部118に表示すること、を特徴とする。さらに、本発明の第3の実施形態に係る紙幣整理装置10は、オープンポケット106に集積される券種に加え、リジェクトポケット104に集積される券種を指定できること、を特徴とする。係る構成によれば、紙幣整理装置による処理後の工程における紙幣整理業務の負担を軽減することが可能となる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
10 紙幣整理装置
100 取込部
102 鑑別部
104 リジェクトポケット
106 オープンポケット
108 表裏反転部
110 集積部
112 移送部
114 紙幣結束部
116 搬送部
118 操作表示部
120 記憶部
122 外部インターフェース部
124 制御部

Claims (11)

  1. 紙幣の鑑別を行う鑑別部と、
    前記鑑別部によって鑑別された紙幣をそれぞれ集積対象として指定された結束対象の券種ごとに集積する、複数の第1集積部と、
    前記鑑別部によって鑑別された紙幣であり、かつ前記第1集積部に集積対象として指定された前記結束対象の券種以外の紙幣を、それぞれ集積対象として指定された券種ごとに集積する、複数の第2集積部と、
    前記鑑別部によって鑑別された紙幣であり、前記第1集積部または前記第2集積部に集積対象として指定された券種以外の紙幣であり、かつ集積対象として指定された券種を集積するリジェクト紙幣集積部と、
    前記第2集積部のそれぞれ、および前記リジェクト紙幣集積部に集積対象となる券種を指定するための操作画面を表示する表示部と、
    を備え
    すべての前記第2集積部、および前記リジェクト紙幣集積部に集積対象となる券種が指定された場合、前記鑑別部により券種不明もしくは受付不能と鑑別された紙幣は、複数の前記第1集積部のうち、集積対象となる券種が指定されていない前記第1集積部に搬送される、
    紙幣整理装置。
  2. 紙幣の鑑別を行う鑑別部と、
    前記鑑別部によって鑑別された紙幣をそれぞれ集積対象として指定された結束対象の券種ごとに集積する、複数の第1集積部と、
    前記鑑別部によって鑑別された紙幣であり、かつ前記第1集積部に集積対象として指定された前記結束対象の券種以外の紙幣を、それぞれ集積対象として指定された券種ごとに集積する、複数の第2集積部と、
    前記第2集積部のそれぞれに集積対象となる券種を指定するための操作画面を表示する表示部と、
    を備え、
    前記操作画面において前記第2集積部のいずれかに集積対象となる券種の指定が行われ、かつ前記第1集積部に集積対象となる券種の指定が行われていない場合、前記表示部は、前記第1集積部の集積対象となる券種の指定を先に実行することを通知する表示を行う、
    紙幣整理装置。
  3. 前記表示部は、前記第1集積部に集積対象として指定された券種を除いた、前記第2集積部の集積対象として指定可能な券種を、前記第1集積部に集積対象として指定された券種とは区別して、前記操作画面に表示すること、
    を特徴とする、請求項1又は2に記載の紙幣整理装置。
  4. 前記表示部は、前記第1集積部に集積対象となる券種が指定された後に、前記第2集積部の集積対象となる券種を指定するための前記操作画面を表示すること、
    を特徴とする、請求項に記載の紙幣整理装置。
  5. 前記表示部は、前記第2集積部のそれぞれに異なる券種を集積対象として指定するための前記操作画面を表示すること、
    を特徴とする、請求項〜4のいずれかに記載の紙幣整理装置。
  6. 前記第2集積部の1つは、前記鑑別部の鑑別結果に応じてリジェクトされる紙幣を集積するリジェクト紙幣集積部として機能すること、
    を特徴とする、請求項2に記載の紙幣整理装置。
  7. 前記リジェクト紙幣集積部は、前記第1集積部、及び前記リジェクト紙幣集積部を除く前記第2集積部に集積されない券種をさらに集積すること、
    を特徴とする、請求項6に記載の紙幣整理装置。
  8. 前記表示部は、前記第1集積部に集積対象として指定された券種、及び前記第2集積部集積対象として指定された券種に応じて、前記リジェクト紙幣集積部に集積される券種を表示すること、
    を特徴とする、請求項1又は7に記載の紙幣整理装置。
  9. 前記表示部は、前記リジェクト紙幣集積部に集積対象となる券種を指定するための前記操作画面を表示すること、
    を特徴とする、請求項7又は8に記載の紙幣整理装置。
  10. 前記表示部は、前記第1集積部に集積対象として指定された券種、及び前記第2集積部集積対象として指定された券種を除いた、前記リジェクト紙幣集積部の集積対象として指定可能な券種を、前記第1集積部に集積対象として指定された券種、及び前記第2集積部集積対象として指定された券種と区別して、前記操作画面に表示すること、
    を特徴とする、請求項9に記載の紙幣整理装置。
  11. 前記第1集積部は、前記表示部により前記リジェクト紙幣集積部に集積対象が指定された場合、前記鑑別部の鑑別結果に応じてリジェクトされる紙幣、及び結束対象の券種を集積すること、
    を特徴とする請求項9又は10に記載の紙幣整理装置。
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