JP6716881B2 - 媒体処理装置 - Google Patents
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まずは、本発明の実施形態の紙幣処理装置及び比較例の紙幣処理装置に共通する構成について、紙幣処理装置10を基に説明する。紙幣処理装置10は、操作者により投入された例えば紙幣のような紙状媒体を整理するための装置である。詳細には、投入された紙幣を鑑別し、計数し、得られた鑑別結果に基づいて紙幣の金種ごとに集積し、集積された紙幣を所定の枚数ごとに結束する紙幣整理処理を行う。なお、以下の説明においては、紙状媒体として紙幣を整理する紙幣処理装置10を本実施形態に係る媒体処理装置の一例として説明するが、本発明の実施形態においては、媒体は紙幣に限定されるものではない。
取込部100は、紙幣処理装置10の操作者と向かい合うように設けられ、操作者によって投入された複数の紙幣を取り込む部位である。取込部100は、例えば、紙幣を収納する収納空間154と、ローラ150と、収納空間154からローラへ紙幣をガイドするガイド156と、紙幣をガイド156に押し当てるためのビルプレス158とを含む。収納空間154に投入された紙幣は、ビルプレス158によってガイド156に押し当てられ、ガイド156によってローラ150へ押し出され、ローラ150が回転することによって、搬送部116に一枚ずつ繰り出される。なお、取込部100は、ビルプレス158の移動量を検知するセンサ(図示省略)等を有することによって、紙幣処理装置10に投入された全ての紙幣の処理の完了(投入完了)を検知することができるように構成してもよい。
鑑別部102には、その内部にOCR(Optical Charcter Recognition)といったイメージセンサや磁気センサといった真偽センサ等の複数種類のセンサ(図示省略)が組み込まれている。そして、鑑別部102は、取込部100に投入され、鑑別部102に搬送された紙幣に対して、例えば紙幣の真偽、金種などの紙幣の種類、正券(例えば、汚れが少ない紙幣)であるか損券(例えば、汚れが多い紙幣)であるかといった紙幣の正損、鑑別時における紙幣の表裏の向きを鑑別することができる。さらに、鑑別部102は、鑑別した紙幣を紙幣の種別ごとに計数することができ、計数した紙幣に記載された記番号を読み取ることもできる。なお、鑑別部102により鑑別された紙幣は、鑑別部102の排出口102aから排出され、鑑別結果に基づいて、搬送部116により搬送先(例えば各集積部110a〜110e)に搬送される。
リジェクトポケット104は、本実施形態に係る紙幣排出部の一例である。リジェクトポケット104は、鑑別部102により金種不明もしくは受付不能と鑑別された紙幣を格納する部位である。図1に示した例においては、リジェクトポケット104は、紙幣処理装置10内の上方に設けられており、リジェクトポケット104に格納された紙幣を、紙幣処理装置10の操作者が容易に回収することが可能である。
オープンポケット106は、本実施形態における結束対象外紙幣格納部の一例である。鑑別部102による鑑別結果が、リジェクトポケット104への搬送対象外で、かつ、予め紙幣処理装置10における結束対象と定められている鑑別種別に該当しない場合には、鑑別され、搬送された紙幣は、オープンポケット106に格納される。オープンポケット106に格納される紙幣としては、予め結束対象と定められている鑑別種別が正券とされている場合には、損券がその一例として挙げられる。また、オープンポケット106は、図1に示した例においては、紙幣処理装置10内の上方に設けられており、格納された紙幣を操作者が容易に回収することが可能である。なお、図1においては、オープンポケット106が2つ設けられているが、本実施形態においては、オープンポケット106の数が2つに限定されるものではなく、1つ以上あればよい。
表裏反転部108は、例えば、搬送された紙幣のうち裏面が上になっている紙幣に関して、表裏を反転する部位である。このようにすることで、紙幣は、表面が上になる状態で各集積部110a〜110eに集積されることができる。なお、本実施形態においては、表裏反転部108は、裏面が上になっている紙幣に対して反転する動作を行うことに限定されるものではなく、逆に、表面が上になっている紙幣に対して反転する動作を行ってもよい。また、図1の例においては、表裏反転部108は、操作者から見て、紙幣処理装置10内の鑑別部102の後ろに設けられている。また、表裏反転部108は、鑑別部102と集積部110a〜110eの間に設けられている。そして、表裏反転部108は、基本的には、搬送先が各集積部110a〜110eである紙幣だけが搬送される。
各集積部110a〜110eは、基本的には、鑑別部102による鑑別結果が予め結束対象と定められている鑑別種別に該当する場合に、鑑別された紙幣が搬送され、かつ、搬送された紙幣を種別ごとに、集積する部位である。各集積部110a〜110eは、例えば操作者側に設けられた扉134を開けることによって、操作者によってアクセスすることができる。扉134には、電磁ロック等の施錠機構(図示省略)及び扉134の開閉を検知する開閉センサ(図示省略)が設けられており、後述の制御部128が、施錠機構及び開閉センサを制御することにより、扉の施錠を制御し、操作者による扉134の開閉を検知することができる。また、各集積部110a〜110eは、予め定められた結束枚数(例えば100枚)まで集積可能である。そして、各集積部110a〜110eに集積されている紙幣の枚数が結束枚数に達した場合には、集積されている紙幣は全て移送部112に搬送される。なお、図1の例においては、紙幣処理装置10内の下方に、5個の集積部110a〜110eが縦一列に設けられているが、本実施形態においては、5個の集積部110に限定されるものではない。集積部110は、紙幣処理装置10内に少なくとも2個以上設けられればよいが、紙幣処理装置10において取り扱う金種の種類よりも多い数設けられることが好ましい。
移送部112は、各集積部110a〜110eから搬送された結束枚数の紙幣を紙幣結束部114へ移送する部位である。図1においては簡略化して示しているが、移送部112は、紙幣処理装置10内に設けられ、紙幣処理装置10の内部を図1の上下方向に集積部110a〜110eと紙幣結束部114との間を移動する。例えば、移送部112は、各集積部110a〜110eから所定枚数(例えば、100枚)の紙幣を、クランプ部112aを用いてクランプして抜き取り、上下移動手段112bによりクランプ部112aを下降させて、紙幣結束部114に受け渡す。
紙幣結束部114は、紙幣処理装置10内に設けられ、移送部112から移送された所定の結束枚数の紙幣に対して、例えばテープを巻き付けて結束することにより、紙幣束を作成する。詳細には、紙幣結束部114は、紙幣束を紙幣結束部から、操作者側(図1中左側)に位置する放出口(図示省略)へ搬送するための紙幣束搬送部と、紙幣束を結束するテープを供給するテープ供給部と、テープを切断する切断部と、テープで紙幣を結束する結束機構と、テープに印字する印字部等を備えることができる。
搬送部116は、紙幣を各集積部110等の搬送先へ搬送する。詳細には、搬送部116は、図1中において帯状に示され、取込部100から、鑑別部102及び表裏反転部108を貫き、集積部110a〜110e等まで連続して設けられ、紙幣が搬送される搬送路(図示省略)と、複数のローラ(図示省略)と、紙幣を案内する複数の切替部(図示省略)とを有する。各ローラは、搬送路を挟んで対向するように配置され、制御部128により制御されて各ローラが回転することにより、搬送路が所定の方向に移動し、紙幣を搬送することができる。さらに、搬送路に接して設けられた楔形形状の切替部の傾斜方向を変化させることで、紙幣の搬送方向を切り替えることができる。
検知部118は、図1中において向かい合う一対の三角形で示され、紙幣処理装置10内の搬送部116の各所に複数設けられている。例えば、搬送部116の第3の領域116cと第4の領域116dにおける、紙幣の搬送状態を検知し、得られた検知結果を制御部128に伝達する。制御部128は、検知結果と、制御部128へと検知結果を伝達した検知部118の設置位置とにより、搬送異常およびそれが生じた位置を認識することができる。なお、検知部118としては、紙幣により光が遮られることにより搬送状態を検知する受発光センサからなる光学式センサ等を用いることができる。また、検知部118は、図1に示す数や位置に限定されるものではなく、適宜、紙幣処理装置10内に設けられていればよい。例えば、後述するように、集積部110a〜110eにも検知部118が備えられている。
操作表示部120は、本実施形態における表示部の一例である。操作表示部120は、図1においては、紙幣処理装置10の上に位置し、操作者と向かい合う。さらに、操作表示部120は、紙幣処理装置10の操作者に対して操作画面等を表示する表示部、及び操作者の操作を受け付ける操作部としての機能を包含する。表示部としての機能は、例えば、CRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイ装置、液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)装置、OLED(Organic Light Emitting Diode)装置により実現される。また、操作部としての機能は、例えばタッチパネルにより実現される。操作表示部120は、後述する制御部128の制御に従って、各種の操作画面、計数結果やエラーメッセージなどを表示し、操作者による紙幣処理装置10に対する各種の入力操作を受け付け、制御部128に伝達する。なお、操作表示部120の操作部と表示部とは、上述のように、操作機能と表示機能の両方の機能を包含する操作表示部として構成されることに限定されるものではなく、例えば、操作部であるキーボードと表示部であるCRTディスプレイ装置との組み合わせのように、別体のものとして構成されていてもよい。さらに、操作機能及び表示機能を有する各部位又は単一の部位が、紙幣処理装置10の外部に位置していてもよい。
操作部122は、本実施形態における操作部の一例である。操作部122は、図1においては、紙幣処理装置10の上に位置する。操作部122には、例えば、操作者によって紙幣の計数を紙幣処理装置10へ指示する機械式ボタン(図示省略)、操作者によって紙幣処理の完了を指示する機械式ボタン(図示省略)、紙幣処理装置10に障害が生じた場合に紙幣処理装置10を再稼働させる機械式のリセットボタン(図示省略)等を含むことができる。また、操作部122には、紙幣処理装置10の処理状態を示すランプ(図示省略)が取り付けられており、例えば、このランプは、処理中には緑色に発光し、障害が発生した場合には赤色に発光することができる。なお、これらの操作部122の機能は、操作表示部120によって実現してもよい。
記憶部124は、例えば紙幣処理装置10内に設けられ、例えば、RAM(Random Access Memory)、HDD(Hard Disk Drive)等により構成される。記憶部124は、例えば、制御部128が使用する制御プログラム、制御部128が用いる各種情報や鑑別部102による鑑別の際に用いられる情報が格納されるほか、鑑別部102による鑑別結果、計数結果および鑑別された紙幣に関する処理状況が対応づけて記憶される。さらに、具体的には、記憶部124に記憶される鑑別結果としては、紙幣の種別(金種)、紙幣の正損、紙幣の表裏、搬送先等が挙げられる。ここで、表裏とは、鑑別時における該当の紙幣の表裏の向きのことであり、搬送先とは、該当の紙幣が搬送される格納先のことである。なお、記憶部124は、紙幣処理装置10の外部に設けられ、紙幣処理装置10と通信ネットワークで接続されていてもよい。
外部インターフェース部126は、例えば紙幣処理装置10内に設けられ、例えば通信ネットワークを介して外部装置との間で通信を行う通信インターフェースである。具体的には、外部インターフェース部126は、外部装置からの指示を受け取ったり、外部装置へ情報を通信したりすることができる。なお、外部インターフェース部126は、紙幣処理装置10の外部に設けられ、紙幣処理装置10と通信ネットワークで接続されていてもよい。
制御部128は、例えば紙幣処理装置10内に設けられ、CPU(Central Processing Unit)を中心に構成されており、計数処理等の種々の処理のための制御を行うことができる。詳細には、制御部128は、操作表示部120からの入力や外部インターフェース部126が受け入れた外部装置(例えば、制御端末)からの情報に基づいて、記憶部124から所定のプログラムを読み出して実行することにより、操作表示部120、鑑別部102等の紙幣処理装置10の各所を制御することができる。また、制御部128は、計数の完了を検知したり、各集積部110に集積する紙幣の金種を割当てたり、鑑別部102による紙幣の鑑別結果に基づいて、もしくは、検知部118の検知結果に基づいて、紙幣の搬送先を決定したりすることができる。なお、制御部128は、紙幣処理装置10の外部に設けられ、紙幣処理装置10と通信ネットワークで接続されていてもよい。
上記した紙幣処理装置の基本構成を踏まえ、比較例の紙幣処理装置における集積部の実施形態について、図3〜5を用いて説明する。以下、比較例の紙幣処理装置における集積部を、集積部110に変えて集積部500とする場合がある。
上記により説明した集積部500において、ジャム除去等により、集積ステージ510から紙幣を取り除く際に、操作者が板ばね510bを変形させてしまうおそれがある。板ばねの510bが変形してその変形量が大きくなった場合、紙幣の集積不良の原因となるため、集積ステージ510を交換する必要がある。
次に、上記の課題を解決する、本発明の実施形態の紙幣処理装置における集積部について、図6〜12を用いて説明する。
上記において説明したように、本発明の紙幣処理装置における集積部110であれば、集積ステージ610を取り出すことは容易である。
100 取込部
102 鑑別部
104 リジェクトポケット
106 オープンポケット
108 表裏反転部
110、110a〜110e、500 集積部
112 移送部
112a クランプ部
112b 上下移動手段
114 紙幣結束部
116 搬送部
116a 第1の領域
116b 第2の領域
116c 第3の領域
116d 第4の領域
118 検知部
120 操作表示部
122 操作部
124 記憶部
126 外部インターフェース部
128 制御部
132 集積部用検知部
134 扉
150 ローラ
154 収納空間
156 ガイド
158 ビルプレス
320、330、710 開口部
400 開口部周辺
510、610 集積ステージ
510a、610a 載置部
510b、610b 板ばね
520、620 第1集積ベース
520a 上面部
520b、521a、530b、550a、621a、632a、650a ネジ穴
521 第1集積ベース側面部
525、535、625、635 センサ実装部
530、630 第2集積ベース
530a、620a 上面部
540、560、640a、640b ネジ
550、650、700 筐体
570、670 センサ
605 アセンブリ
610c、910a 上面
621 第1集積ベース正面部
630a 第2集積ベース本体部
630b 第2集積ベース追加部
630c 実装部
631 第2集積ベース側面部
631a ネジ穴
632 第2集積ベース正面部
640c ネジ頭
720 開口面
720a〜720d 辺
800 放出ローラ
810 上部ローラ
820 下部ローラ
900 紙幣
900a 下面
910 集積物
Claims (10)
- 集積部を備える媒体処理装置であって、
前記集積部は、媒体を集積する集積ステージおよび第1貫通孔を備える第1集積ベースと、
前記第1貫通孔に対応する第2貫通孔を備え、前記第1集積ベースを載置する第2集積ベースと、
前記媒体処理装置の筐体の一面にあり、前記媒体処理装置の外部並びに前記集積部の前記第1集積ベースおよび前記第2集積ベースとの間に位置する開口部と、
前記開口部を開閉する扉と、
を備え、
前記第1貫通孔と前記第2貫通孔は、同一の貫通部材によって挿通されて固着されており、
前記貫通部材の頭部は、前記開口部の開口面側を向いている、媒体処理装置。 - 前記第2集積ベースは、前記第1集積ベースよりも、前記媒体の有無を検出する検知部を多く備える、請求項1に記載の媒体処理装置。
- 前記第1集積ベースは、前記検知部を備えていない、請求項2に記載の媒体処理装置。
- 前記第1貫通孔は、鉛直方向から前記開口部側に傾斜した方向に貫通し、
前記第2貫通孔は、鉛直方向から前記開口部側に傾斜した方向に貫通する、請求項1〜3のいずれか一項に記載の媒体処理装置。 - 前記第1貫通孔及び前記第2貫通孔は、前記開口部の開口面と交差する方向に貫通する、請求項4に記載の媒体処理装置。
- 前記第1貫通孔及び前記第2貫通孔は、前記開口部の前記開口面に対して略垂直方向に貫通する、請求項1〜3のいずれか一項に記載の媒体処理装置。
- 前記第1貫通孔は、前記開口部と前記第2貫通孔との間に位置する、請求項1〜6のいずれか1項に記載の媒体処理装置。
- 前記第2集積ベースは、当該第2集積ベースを支持する前記集積部の筐体と固着しており、前記第1集積ベースは前記筐体と固着していない、請求項1〜7のいずれか1項に記載の媒体処理装置。
- 前記第2集積ベースは、前記検知部を備える第2集積ベース本体部と、前記第2集積ベース本体部に固着する第2集積ベース追加部を備え、
前記第2集積ベース追加部は、前記検知部を備える、請求項2又は請求項2に従属する請求項3〜8のいずれか1項に記載の媒体処理装置。 - 前記集積ステージは、載置部とバネ部を有し、当該載置部と当該バネ部は一体型構造である、請求項1〜9のいずれか1項に記載の媒体処理装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2015200313A JP6716881B2 (ja) | 2015-10-08 | 2015-10-08 | 媒体処理装置 |
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JP2017073031A JP2017073031A (ja) | 2017-04-13 |
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2015200313A Active JP6716881B2 (ja) | 2015-10-08 | 2015-10-08 | 媒体処理装置 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP6716881B2 (ja) |
-
2015
- 2015-10-08 JP JP2015200313A patent/JP6716881B2/ja active Active
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