JP6716881B2 - 媒体処理装置 - Google Patents

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本発明は、媒体処理装置に関する。
従来から、紙幣等の紙葉類等の媒体をセットして一枚ずつ繰り出し、識別して分類して整理する紙幣処理装置(媒体処理装置)が、よく知られている。このような媒体処理装置として、例えば紙幣処理装置は、操作者によりセットされた紙幣を取り込む取込部と、取り込まれた紙幣の正損状態と金種とを鑑別し、且つ、紙幣を計数する鑑別部と、紙幣を金種ごとに集積する複数の集積部と、集積された紙幣を所定の枚数ごとに結束する結束部と、集積部から結束部へ集積された紙幣を移送する移送部と、紙幣を紙幣処理装置内の各所へ搬送する搬送部と、鑑別部での鑑別結果に基づいて、紙幣を各集積部へ搬送するように搬送部を制御する制御部と、を主に有する(例えば、特許文献1)。例えば、銀行等の金融機関においては、精査時に回収した紙幣を一定枚数毎(例えば100枚)に束ねて整理する。
特開2014−186637号公報
集積部には、紙幣を集積する集積ステージが板ばね等で構成されている。集積部でのジャム除去等により、集積ステージから紙幣を取り除く際に、操作者が板ばねを変形させてしまうおそれがある。板ばねの変形により変形量が大きくなった集積ステージは、集積不良の原因となるため、集積ステージを交換する必要がある。ただし、集積ステージは、紙幣を正確に集積するため、集積部に正確に位置決めされることを要する。そのため、変形するおそれのある板バネを有する集積ステージのみを交換することは困難である。そこで、集積ステージを、第1集積ベースと共に紙幣処理装置から取り出す必要がある。しかしながら、第1集積ベースは、第2集積ベースよりも多くセンサが備えられており、センサが備えるコードも多い。そのため、多くのコードの存在によって、集積ステージを伴って第1集積ベースを紙幣処理装置から外部へ取り出すことは困難である。
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、集積ステージを容易に取り出すことができる、新規かつ改良された媒体処理装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、集積部を備える媒体処理装置であって、前記集積部は、媒体を集積する集積ステージおよび第1貫通孔を備える第1集積ベースと、前記第1貫通孔に対応する第2貫通孔を備え、前記第1集積ベースを載置する第2集積ベースと、前記媒体処理装置の筐体の一面にあり、前記媒体処理装置の外部並びに前記集積部の前記第1集積ベースおよび前記第2集積ベースとの間に位置する開口部と、前記開口部を開閉する扉と、を備え、前記第1貫通孔と前記第2貫通孔は、同一の貫通部材によって挿通されて固着されており、前記貫通部材の頭部は、前記開口部の開口面側を向いている、媒体処理装置が提供される。
前記第2集積ベースは、前記第1集積ベースよりも、前記媒体の有無を検出する検知部を多く備えていてもよい。また、前記第1集積ベースは、前記検知部を備えていなくともよい。
前記第1貫通孔は、鉛直方向から前記開口部側に傾斜した方向に貫通し、前記第2貫通孔は、鉛直方向から前記開口部側に傾斜した方向に貫通していてもよい。
前記第1貫通孔及び前記第2貫通孔は、前記開口部の開口面と交差する方向に貫通してもよい。
前記第1貫通孔及び前記第2貫通孔は、前記開口部の前記開口面に対して略垂直方向に貫通してもよい。
前記第1貫通孔は、前記開口部と前記第2貫通孔との間に位置してもよい。
前記第2集積ベースは、当該第2集積ベースを支持する前記集積部の筐体と固着しており、前記第1集積ベースは前記筐体と固着していなくてもよい。
前記第2集積ベースは、前記検知部を備える第2集積ベース本体部と、前記第2集積ベース本体部に固着する第2集積ベース追加部を備え前記第2集積ベース追加部は、前記検知部を備えてもよい。
前記集積ステージは、載置部とバネ部を有し、当該載置部と当該バネ部は一体型構造であってもよい。
以上説明したように本発明によれば、媒体処理装置から媒体を載置する集積ステージを容易に取り出すことができる媒体処理装置を提供することができる。
紙幣処理装置の基本構成を示す概略側面図である。 紙幣処理装置の筐体にある開口部周辺400を拡大した模式図である。扉の開口部周辺を拡大した模式図である。 比較例の集積部の構成を示す正面模式図である。 図3の比較例の集積部の構成を示す側面模式図である。 図4の比較例の集積部の第1集積ベースと第2集積ベースを分離した状態を示す側面模式図である。 本発明の実施形態の集積部の構成を示す正面模式図である。 図6の本発明の実施形態の集積部の構成を示す側面模式図である。 図7の本発明の実施形態の集積部の第1集積ベースと第2集積ベースを分離した状態を示す断面模式図である。 本発明の実施形態において、第2集積ベースにセンサを備える第2集積ベース追加部を固着した態様を示す断面模式図である。 放出ローラから放出される紙幣と集積前の集積ステージの載置部との位置関係を示す側面模式図である。 放出ローラから放出される紙幣と集積中の集積ステージの載置部との位置関係を示す側面模式図である。 開口面と交差する貫通部材等の方向について示す図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する場合がある。
また、本明細書及び全図面において、実質的に共通する複数の構成要素を、同一の符号の後に異なるアルファベットを付して区別する場合もある。例えば、実質的に共通する複数の構成要素を、必要に応じて集積部110aおよび集積部110bのように区別する。ただし、実質的に共通する複数の構成要素の各々を特に区別する必要がない場合、同一符号のみを付する。例えば、集積部110aおよび集積部110bを特に区別する必要が無い場合には、単に集積部110と称する。
以下に説明する実施形態においては、金融機関や店舗等のバックヤードにおいて、紙幣を金種ごとに分類し、計数し、さらに所定数ごとに結束する紙幣処理装置に適用した場合について説明する。なお、本実施形態は、このような装置に限定されるものではなく、紙葉類等の媒体を分類、整理する機構を有する媒体処理装置に適用することができる。例えば、プリンタやコピー機等の紙葉類を取り扱う装置や、小切手やチケット、郵便物等を扱う装置等に適用することができる。
また、以下の説明において、搬送異常とは、搬送部にて紙幣(紙状媒体)同士が重なったり、紙幣同士が異常に近接したりすること、及び、スキュー(斜行)のことをいう。なお、スキュー(斜行)とは、長方形状の紙幣が、紙幣を搬送する搬送部の延びる方向に沿った正しい方向を向いた状態(紙幣の長辺の向きが搬送部の延びる方向と同じ状態)で搬送されていない場合、すなわち、紙幣が上記正しい方向に対して斜めに傾いた方向を向いた状態(長方形の紙幣の長辺の向きが搬送部の延びる方向に対して斜めに傾いた状態)で搬送されていることをいう。
<紙幣処理装置の基本構成の説明>
まずは、本発明の実施形態の紙幣処理装置及び比較例の紙幣処理装置に共通する構成について、紙幣処理装置10を基に説明する。紙幣処理装置10は、操作者により投入された例えば紙幣のような紙状媒体を整理するための装置である。詳細には、投入された紙幣を鑑別し、計数し、得られた鑑別結果に基づいて紙幣の金種ごとに集積し、集積された紙幣を所定の枚数ごとに結束する紙幣整理処理を行う。なお、以下の説明においては、紙状媒体として紙幣を整理する紙幣処理装置10を本実施形態に係る媒体処理装置の一例として説明するが、本発明の実施形態においては、媒体は紙幣に限定されるものではない。
図1は、紙幣処理装置の基本構成を示す概略側面図である。なお、図1においては、紙幣処理装置10の左側が前面であり、操作者は、紙幣処理装置の左側に位置して前面より操作するものとする。
紙幣処理装置10は、図1に示すように、取込部100、鑑別部102、リジェクトポケット104、オープンポケット106、表裏反転部108、集積部110a〜110e、移送部112、紙幣結束部114、搬送部116、検知部118、操作表示部120、操作部122、記憶部124、外部インターフェース部126、制御部128、及び扉134を主に有する。
(取込部100)
取込部100は、紙幣処理装置10の操作者と向かい合うように設けられ、操作者によって投入された複数の紙幣を取り込む部位である。取込部100は、例えば、紙幣を収納する収納空間154と、ローラ150と、収納空間154からローラへ紙幣をガイドするガイド156と、紙幣をガイド156に押し当てるためのビルプレス158とを含む。収納空間154に投入された紙幣は、ビルプレス158によってガイド156に押し当てられ、ガイド156によってローラ150へ押し出され、ローラ150が回転することによって、搬送部116に一枚ずつ繰り出される。なお、取込部100は、ビルプレス158の移動量を検知するセンサ(図示省略)等を有することによって、紙幣処理装置10に投入された全ての紙幣の処理の完了(投入完了)を検知することができるように構成してもよい。
(鑑別部102)
鑑別部102には、その内部にOCR(Optical Charcter Recognition)といったイメージセンサや磁気センサといった真偽センサ等の複数種類のセンサ(図示省略)が組み込まれている。そして、鑑別部102は、取込部100に投入され、鑑別部102に搬送された紙幣に対して、例えば紙幣の真偽、金種などの紙幣の種類、正券(例えば、汚れが少ない紙幣)であるか損券(例えば、汚れが多い紙幣)であるかといった紙幣の正損、鑑別時における紙幣の表裏の向きを鑑別することができる。さらに、鑑別部102は、鑑別した紙幣を紙幣の種別ごとに計数することができ、計数した紙幣に記載された記番号を読み取ることもできる。なお、鑑別部102により鑑別された紙幣は、鑑別部102の排出口102aから排出され、鑑別結果に基づいて、搬送部116により搬送先(例えば各集積部110a〜110e)に搬送される。
(リジェクトポケット104)
リジェクトポケット104は、本実施形態に係る紙幣排出部の一例である。リジェクトポケット104は、鑑別部102により金種不明もしくは受付不能と鑑別された紙幣を格納する部位である。図1に示した例においては、リジェクトポケット104は、紙幣処理装置10内の上方に設けられており、リジェクトポケット104に格納された紙幣を、紙幣処理装置10の操作者が容易に回収することが可能である。
(オープンポケット106)
オープンポケット106は、本実施形態における結束対象外紙幣格納部の一例である。鑑別部102による鑑別結果が、リジェクトポケット104への搬送対象外で、かつ、予め紙幣処理装置10における結束対象と定められている鑑別種別に該当しない場合には、鑑別され、搬送された紙幣は、オープンポケット106に格納される。オープンポケット106に格納される紙幣としては、予め結束対象と定められている鑑別種別が正券とされている場合には、損券がその一例として挙げられる。また、オープンポケット106は、図1に示した例においては、紙幣処理装置10内の上方に設けられており、格納された紙幣を操作者が容易に回収することが可能である。なお、図1においては、オープンポケット106が2つ設けられているが、本実施形態においては、オープンポケット106の数が2つに限定されるものではなく、1つ以上あればよい。
(表裏反転部108)
表裏反転部108は、例えば、搬送された紙幣のうち裏面が上になっている紙幣に関して、表裏を反転する部位である。このようにすることで、紙幣は、表面が上になる状態で各集積部110a〜110eに集積されることができる。なお、本実施形態においては、表裏反転部108は、裏面が上になっている紙幣に対して反転する動作を行うことに限定されるものではなく、逆に、表面が上になっている紙幣に対して反転する動作を行ってもよい。また、図1の例においては、表裏反転部108は、操作者から見て、紙幣処理装置10内の鑑別部102の後ろに設けられている。また、表裏反転部108は、鑑別部102と集積部110a〜110eの間に設けられている。そして、表裏反転部108は、基本的には、搬送先が各集積部110a〜110eである紙幣だけが搬送される。
(集積部110a〜110e)
各集積部110a〜110eは、基本的には、鑑別部102による鑑別結果が予め結束対象と定められている鑑別種別に該当する場合に、鑑別された紙幣が搬送され、かつ、搬送された紙幣を種別ごとに、集積する部位である。各集積部110a〜110eは、例えば操作者側に設けられた扉134を開けることによって、操作者によってアクセスすることができる。扉134には、電磁ロック等の施錠機構(図示省略)及び扉134の開閉を検知する開閉センサ(図示省略)が設けられており、後述の制御部128が、施錠機構及び開閉センサを制御することにより、扉の施錠を制御し、操作者による扉134の開閉を検知することができる。また、各集積部110a〜110eは、予め定められた結束枚数(例えば100枚)まで集積可能である。そして、各集積部110a〜110eに集積されている紙幣の枚数が結束枚数に達した場合には、集積されている紙幣は全て移送部112に搬送される。なお、図1の例においては、紙幣処理装置10内の下方に、5個の集積部110a〜110eが縦一列に設けられているが、本実施形態においては、5個の集積部110に限定されるものではない。集積部110は、紙幣処理装置10内に少なくとも2個以上設けられればよいが、紙幣処理装置10において取り扱う金種の種類よりも多い数設けられることが好ましい。
各集積部110a〜110eには、集積された紙幣の容量を検知するための集積部用検知部132が設けられている。集積部用検知部132は、例えば光学式センサであることができ、集積部110に集積された紙幣によって光が遮られることにより集積された紙幣の容量を検知することができる。そして、集積部用検知部132は、取得した検知結果を制御部128に伝達する。制御部128は、制御部128へと検知結果を伝達した集積部用検知部132の設置位置により、どの集積部110に集積された紙幣の容量の検知結果であるかを認識することができる。さらに、集積部110における集積部用検知部132の設置高さにより、その高さにまで紙幣が集積されたこと、すなわち、集積された紙幣の容量を認識することができる。具体例としては、集積部用検知部132が、予め定められた結束枚数(例えば100枚)に対応する高さに設置されていれば、集積部用検知部132が集積された紙幣によって光が遮られていることを検知した場合には、制御部128は、集積部110a〜110e内に予め定められた結束枚数の紙幣が集積されていると認識することができる。
さらに、各集積部110a〜110eに集積される紙幣の金種は、後述する制御部128によって、なるべく紙幣処理装置10における紙幣整理処理の処理時間が短くなるように、処理中にフレキシブルに割り当てられる。詳細には、鑑別部102によって紙幣処理装置10への新たな金種の取込が認識された場合には、制御部128は、新たに認識された金種を、紙幣を集積していない空の集積部110に割当てる。この際、制御部128は、空の複数の集積部110のうち、なるべく紙幣結束部114に近い(図1においては、なるべく下方に位置する)集積部110に、当該金種を割当てる。先に説明したように、各集積部110a〜110eに所定の枚数の紙幣が集積された場合には、集積された紙幣は、所定の結束枚数ごとに結束するために、集積部110の下方に位置する紙幣結束部114に、移送部112によって移送される(なお、紙幣結束部114及び移送部112については、後で詳細を説明する)。したがって、紙幣処理装置10における処理時間をより短くするためには、移送部112が集積部110から紙幣結束部114まで移動する距離が短くなるほど好ましい。したがって、制御部128は、なるべく紙幣結束部114に近い集積部110から使用するように、金種を割り当てる。
また、制御部128は、処理時間を短くするだけでなく、記憶部124に記録された各集積部110a〜110eの使用頻度をも参照して、処理時間を短くしつつ、なるべく均等に各集積部110a〜110eが使用されるように、金種を割当ててもよい。
(移送部112)
移送部112は、各集積部110a〜110eから搬送された結束枚数の紙幣を紙幣結束部114へ移送する部位である。図1においては簡略化して示しているが、移送部112は、紙幣処理装置10内に設けられ、紙幣処理装置10の内部を図1の上下方向に集積部110a〜110eと紙幣結束部114との間を移動する。例えば、移送部112は、各集積部110a〜110eから所定枚数(例えば、100枚)の紙幣を、クランプ部112aを用いてクランプして抜き取り、上下移動手段112bによりクランプ部112aを下降させて、紙幣結束部114に受け渡す。
(紙幣結束部114)
紙幣結束部114は、紙幣処理装置10内に設けられ、移送部112から移送された所定の結束枚数の紙幣に対して、例えばテープを巻き付けて結束することにより、紙幣束を作成する。詳細には、紙幣結束部114は、紙幣束を紙幣結束部から、操作者側(図1中左側)に位置する放出口(図示省略)へ搬送するための紙幣束搬送部と、紙幣束を結束するテープを供給するテープ供給部と、テープを切断する切断部と、テープで紙幣を結束する結束機構と、テープに印字する印字部等を備えることができる。
(搬送部116)
搬送部116は、紙幣を各集積部110等の搬送先へ搬送する。詳細には、搬送部116は、図1中において帯状に示され、取込部100から、鑑別部102及び表裏反転部108を貫き、集積部110a〜110e等まで連続して設けられ、紙幣が搬送される搬送路(図示省略)と、複数のローラ(図示省略)と、紙幣を案内する複数の切替部(図示省略)とを有する。各ローラは、搬送路を挟んで対向するように配置され、制御部128により制御されて各ローラが回転することにより、搬送路が所定の方向に移動し、紙幣を搬送することができる。さらに、搬送路に接して設けられた楔形形状の切替部の傾斜方向を変化させることで、紙幣の搬送方向を切り替えることができる。
なお、搬送部116は、取込部100から鑑別部102内を貫く第1の領域116aと、鑑別部102の排出口102aからオープンポケット106、リジェクトポケット104のそれぞれまで連続する第2の領域116bと、鑑別部102の排出口102aから表裏反転部108を経由して扉134付近のコーナー部にある地点A(図1中Aで示される)までの第3の領域116cと、地点Aから各集積部110a〜110eまで連続する第4の領域116dとを有する。
地点Aの詳細について説明する。図2は、紙幣処理装置10の筐体700にある開口部周辺400を拡大した模式図である。図2(a)は扉134が閉まっている状態を図示しており、図2(b)は扉134が開いている状態を図示している。扉134は、紙幣処理装置10の筐体700の前面にあり、紙幣処理装置10の外部と集積部110との間に位置する開口部710を開閉する。搬送部116は、扉134の上部付近にある地点Aにおいて、第3の領域116cと第4の領域116dに分けることができる。第3の領域116cを通る紙幣は、第3の領域116cの開口部320から、開口部320よりも口が広いラッパ形状の開口部330を経由して、第4の領域116dへ受け渡される。第4の領域116dは、扉134と集積部110との間に位置し、さらに扉134と一体に構成されている。そのため、扉134は第4の領域116dを伴って開けることができる(図2(b))。これにより、各集積部110a〜110eは、扉134を開けることによって、操作者によってアクセスすることができる。
(検知部118)
検知部118は、図1中において向かい合う一対の三角形で示され、紙幣処理装置10内の搬送部116の各所に複数設けられている。例えば、搬送部116の第3の領域116cと第4の領域116dにおける、紙幣の搬送状態を検知し、得られた検知結果を制御部128に伝達する。制御部128は、検知結果と、制御部128へと検知結果を伝達した検知部118の設置位置とにより、搬送異常およびそれが生じた位置を認識することができる。なお、検知部118としては、紙幣により光が遮られることにより搬送状態を検知する受発光センサからなる光学式センサ等を用いることができる。また、検知部118は、図1に示す数や位置に限定されるものではなく、適宜、紙幣処理装置10内に設けられていればよい。例えば、後述するように、集積部110a〜110eにも検知部118が備えられている。
具体的には、検知部118が受発光センサである場合には、検知部118は、光を発する発光センサと、発光センサからの光を受光する受光センサとで構成され、これら受発光センサによって搬送中の紙幣の紙幣面を上下から挟み込むように搬送部116の各所に設けられる。このような受発光センサにより構成される検知部118は、検知部118の受発光センサの間を通過する紙幣により、発光センサからの光が遮られ、受光センサによって光が受光できない状態になることによって、紙幣の搬送状態を検知することができる。また、制御部128は、検知部118の検知結果に基づいて、光が遮られている時間、すなわち、搬送中の紙幣を検知している検知時間を計測することができる。さらに、制御部128は、搬送部116を制御することにより、検知部118の受発光センサの間を通過する紙幣の搬送速度を認識することができ、検知部118による理論上の検知時間(1枚の紙幣を検知する時間、すなわち、1枚の紙幣が検知部118の受発光センサの間を通過する時間)を算出することができる。したがって、制御部128は、検知部118の実際の検知時間と理論上の検知時間とを比較し、実際の検知時間が理論上の検知時間よりも長くなった場合に、例えば2枚の紙幣同士が重ねっているような搬送異常を検知することができる。
また、紙幣処理装置10においては、取込部100において一定時間ごとに1枚の紙幣を取り込むことにより、搬送中の紙幣と紙幣との間隔を適正な距離に保っている。したがって、制御部128は、先に説明したように検知部118の受発光センサの間を通過する紙幣の搬送速度を認識することができるため、検知部118による先の紙幣の検知の終了から次の紙幣の検知の開始までの理論上の検知インターバル時間を算出することができる。そして、制御部128は、検知部118によって実際に得られた検知インターバル実測時間と、理論上の検知インターバル時間とを比較し、実際の検知インターバル時間が理論上の検知インターバル時間よりも短い場合に、例えば2つの紙幣が異常に近接しているような搬送異常を検知することができる。
さらに、検知部118は、発光センサと受光センサとの一対で構成される検知部118を2つ組み合わせて用いることができる。具体的には、組み合わされた2つの検知部118は、一方の検知部118と他方の検知部118とで搬送中の紙幣の紙幣面と平行な面内において紙幣を両側から挟み込むように、搬送部116の両サイドに設けられる。すなわち、2つの検知部118は、各検知部118が搬送中の紙幣の紙幣面と平行な面内において搬送部116の延びる向きに対して垂直な方向に沿って紙幣を挟み込むように、設置される。このように設置された組み合わされた2つの検知部118においては、長方形状の紙幣が搬送部116の延びる方向に沿った正しい方向を向いた状態(すなわち、紙幣の長辺の向きが搬送部116の延びる方向と同じ状態)で搬送されていれば、当該紙幣によって同じ検知時間を得ることができる。一方、スキュー、すなわち、紙幣が上記正しい方向から斜めに傾いた方向を向いた状態(すなわち、紙幣の長辺の向きが搬送部116の延びる方向に対して斜めに傾いた状態)で搬送されていれば、この紙幣によって光が遮られる時間は、紙幣が傾いて搬送されていることから、搬送部116の両サイドで異なる。したがって、組み合わされた2つの検知部118においては、この紙幣によって異なる検知時間を得ることとなる。よって、制御部128は、搬送部116の両サイドに設けられた2つの検知部118が異なる検知時間を得たことにより、スキュー紙幣のような搬送異常を検知することができる。
なお、本実施形態においては、検知部118の形態は、上述の形態に限定されるものではなく、紙幣の搬送状態もしく搬送異常が検知できれば、他の形態であってもよい。
(操作表示部120)
操作表示部120は、本実施形態における表示部の一例である。操作表示部120は、図1においては、紙幣処理装置10の上に位置し、操作者と向かい合う。さらに、操作表示部120は、紙幣処理装置10の操作者に対して操作画面等を表示する表示部、及び操作者の操作を受け付ける操作部としての機能を包含する。表示部としての機能は、例えば、CRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイ装置、液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)装置、OLED(Organic Light Emitting Diode)装置により実現される。また、操作部としての機能は、例えばタッチパネルにより実現される。操作表示部120は、後述する制御部128の制御に従って、各種の操作画面、計数結果やエラーメッセージなどを表示し、操作者による紙幣処理装置10に対する各種の入力操作を受け付け、制御部128に伝達する。なお、操作表示部120の操作部と表示部とは、上述のように、操作機能と表示機能の両方の機能を包含する操作表示部として構成されることに限定されるものではなく、例えば、操作部であるキーボードと表示部であるCRTディスプレイ装置との組み合わせのように、別体のものとして構成されていてもよい。さらに、操作機能及び表示機能を有する各部位又は単一の部位が、紙幣処理装置10の外部に位置していてもよい。
(操作部122)
操作部122は、本実施形態における操作部の一例である。操作部122は、図1においては、紙幣処理装置10の上に位置する。操作部122には、例えば、操作者によって紙幣の計数を紙幣処理装置10へ指示する機械式ボタン(図示省略)、操作者によって紙幣処理の完了を指示する機械式ボタン(図示省略)、紙幣処理装置10に障害が生じた場合に紙幣処理装置10を再稼働させる機械式のリセットボタン(図示省略)等を含むことができる。また、操作部122には、紙幣処理装置10の処理状態を示すランプ(図示省略)が取り付けられており、例えば、このランプは、処理中には緑色に発光し、障害が発生した場合には赤色に発光することができる。なお、これらの操作部122の機能は、操作表示部120によって実現してもよい。
(記憶部124)
記憶部124は、例えば紙幣処理装置10内に設けられ、例えば、RAM(Random Access Memory)、HDD(Hard Disk Drive)等により構成される。記憶部124は、例えば、制御部128が使用する制御プログラム、制御部128が用いる各種情報や鑑別部102による鑑別の際に用いられる情報が格納されるほか、鑑別部102による鑑別結果、計数結果および鑑別された紙幣に関する処理状況が対応づけて記憶される。さらに、具体的には、記憶部124に記憶される鑑別結果としては、紙幣の種別(金種)、紙幣の正損、紙幣の表裏、搬送先等が挙げられる。ここで、表裏とは、鑑別時における該当の紙幣の表裏の向きのことであり、搬送先とは、該当の紙幣が搬送される格納先のことである。なお、記憶部124は、紙幣処理装置10の外部に設けられ、紙幣処理装置10と通信ネットワークで接続されていてもよい。
(外部インターフェース部126)
外部インターフェース部126は、例えば紙幣処理装置10内に設けられ、例えば通信ネットワークを介して外部装置との間で通信を行う通信インターフェースである。具体的には、外部インターフェース部126は、外部装置からの指示を受け取ったり、外部装置へ情報を通信したりすることができる。なお、外部インターフェース部126は、紙幣処理装置10の外部に設けられ、紙幣処理装置10と通信ネットワークで接続されていてもよい。
(制御部128)
制御部128は、例えば紙幣処理装置10内に設けられ、CPU(Central Processing Unit)を中心に構成されており、計数処理等の種々の処理のための制御を行うことができる。詳細には、制御部128は、操作表示部120からの入力や外部インターフェース部126が受け入れた外部装置(例えば、制御端末)からの情報に基づいて、記憶部124から所定のプログラムを読み出して実行することにより、操作表示部120、鑑別部102等の紙幣処理装置10の各所を制御することができる。また、制御部128は、計数の完了を検知したり、各集積部110に集積する紙幣の金種を割当てたり、鑑別部102による紙幣の鑑別結果に基づいて、もしくは、検知部118の検知結果に基づいて、紙幣の搬送先を決定したりすることができる。なお、制御部128は、紙幣処理装置10の外部に設けられ、紙幣処理装置10と通信ネットワークで接続されていてもよい。
<比較例の紙幣処理装置における集積部の実施形態>
上記した紙幣処理装置の基本構成を踏まえ、比較例の紙幣処理装置における集積部の実施形態について、図3〜5を用いて説明する。以下、比較例の紙幣処理装置における集積部を、集積部110に変えて集積部500とする場合がある。
集積部500は、紙幣処理装置10の扉134を開けることによって、例えば、操作者によってアクセス可能である(図2)。図3は、比較例の集積部の構成を示す正面模式図であり、集積部500にアクセスした操作者からは、図3のように集積部500を見ることができる。ここで、集積部500は、図1の集積部110a〜110eのうち、任意に1つを選択して示したものであり、集積部110a〜110eのいずれであってもよい。
集積部500は、紙幣を集積する集積ステージ510を備える第1集積ベース520と、第1集積ベース520を載置する第2集積ベース530とを備える。紙幣を集積する集積ステージ510は、紙幣を載置する載置部510aと、載置部510aを支持し、弾性を有する板ばね510bで構成されている。集積ステージ510は、例えば第1集積ベース520の上面部520aに両面テープ等で貼り付けられている。
第1集積ベース520は、上面部520aにネジ穴520bを有し、第2集積ベース530の上面部530aのネジ穴530bと共に、ネジ540で上方から固定されている。ネジ穴520b及びネジ穴530bは鉛直方向に貫通している。そして、第1集積ベース520は、左右に第1集積ベース側面部521を備える。第1集積ベース側面部521はネジ穴521aを有し、集積部500の筐体550のネジ穴550aと共に、筐体550の外側からネジ560で固定されることにより、第1集積ベース520は筐体550に取り付けられている。
図4は、図3の比較例の集積部の構成を示す側面模式図であり、筐体550およびネジ560を図示せずに、集積部500を側面から見た図である。第1集積ベース520および第2集積ベース530は、集積ステージ510の上の紙幣の有無や、集積部500から紙幣が取り出されることを検知するための複数のセンサ570(図3において図示省略)がそれぞれ実装されている(図4)。センサ570は、例えば第1集積ベース520および第2集積ベース530を板金加工することで下方に折り曲げられて設けられた、センサ実装部525及び535に実装されている。また、集積ステージ510、第1集積ベース520および第2集積ベース530には、センサ570が紙幣を検知できるよう、任意に開口部(図示省略)が設けられている。
図5は、図4の比較例の集積部の第1集積ベースと第2集積ベースを分離した状態を示す側面模式図である。ネジ540を外して分離された第1集積ベース520(図5(a))と、第2集積ベース530(図5(b))には、それぞれセンサ570が実装されている。第1集積ベース520は、第2集積ベース530よりもセンサ570を多く備える。
(比較例の紙幣処理装置における集積部500の課題)
上記により説明した集積部500において、ジャム除去等により、集積ステージ510から紙幣を取り除く際に、操作者が板ばね510bを変形させてしまうおそれがある。板ばねの510bが変形してその変形量が大きくなった場合、紙幣の集積不良の原因となるため、集積ステージ510を交換する必要がある。
集積ステージ510は、紙幣を確実に集積するため、第1集積ベース520の上面に正確に位置決めして貼り付けることを要する。そのため、第1集積ベース520が集積部500の筐体550に取り付けられた状態で、第1集積ベース520から集積ステージ510のみを取り出すことは困難である。よって、集積ステージ510を取り出すためには、第1集積ベース520と共に取り出す必要がある。
しかしながら、第1集積ベース520は、第2集積ベース530の上面に、ネジ540で上方から固定されている。ネジ穴520b及びネジ穴530bは鉛直方向に貫通しているため、ネジ540の中心軸も鉛直方向と平行である。また、紙幣処理装置10の5個の集積部110a〜110eは、縦一列に設けられており(図1)、集積部110a〜110eの縦方向の間隔が狭い。そのため、上方から固定するネジ540を外すために、通常の長さのドライバー等の締結用工具を用いることができず、第1集積ベース520が集積部500の筐体550に取り付けられた状態で、第1集積ベース520を第2集積ベース530から取り外すことは困難である。
また、第1集積ベース520は、左右に備える第1集積ベース側面部521によって、集積部500の筐体550に筐体550の外側からネジ560で固定されている。紙幣処理装置10の内部には、筐体550の外側からネジ560を外すためのスペースが確保さていない。そのため、集積部500が紙幣処理装置10に搭載されて固定されている状態において、第1集積ベース520を集積部500から取り外すことは困難である。
さらに、第1集積ベース520は、第2集積ベース530よりもセンサ570を多く備えており、センサ570は通電可能とするためのコードを備えている。そのため、第1集積ベース520を第2集積ベース530や筐体550から取り外せたとしても、センサ570のコードが多数あるため、第1集積ベース520を紙幣処理装置10から外部へ取り出すことは困難である。
上記に課題おいて説明したように、比較例の紙幣処理装置における集積部500において、集積ステージ510を取り出すことは困難である。
<本発明の実施形態の紙幣処理装置における集積部>
次に、上記の課題を解決する、本発明の実施形態の紙幣処理装置における集積部について、図6〜12を用いて説明する。
集積部110は、紙幣処理装置10の扉134を開けることによって、開口部710を介して操作者によってアクセスされることができる(図2)。図6は、本発明の実施形態の集積部の構成を示す正面模式図であり、集積部110にアクセスした操作者からは、図6のように集積部110を見ることができる。ここで、集積部110は、図1の集積部110a〜110eのうち、任意に1つを選択して示したものであり、集積部110a〜110eのいずれであってもよい。
ここで、開口部710は、図1、2において紙幣処理装置10の筐体700の前面にあり、紙幣処理装置10の外部と集積部110との間に位置するが、本発明の実施形態において、開口部はこの位置に限定されない。本発明の実施形態において、開口部710は紙幣処理装置10の筐体700の一面であって、紙幣処理装置10の外部ならびに集積部110の第1集積ベース620および第2集積ベース630との間に備えられることができる。開口部710がこのように備えられることで、操作者が外部から集積部110の第1集積ベース620および第2集積ベース630へアクセスすることが容易となる。このようなアクセスが容易であれば、開口部710は、例えば筐体700の側面や裏面に備えられることができる。
また、扉134は、開口部710が備えられる位置に応じて、開口部710を開閉できるように適宜備えられることができる。すなわち、本発明の実施形態において、紙幣処理装置10は、開口部710を開閉するよう、媒体処理装置の筐体700の一面であって、紙幣処理装置10の外部ならびに集積部110の第1集積ベース620および第2集積ベース630との間に扉134を備えることができる。
なお、紙幣処理装置10の外部と開口部710との間、並びに開口部と集積部110との間には、扉134や扉及び扉134と一体に構成された第4の領域116dを除いて、紙幣処理装置10を構成する移送部112等の構成部や部品等が備えられないことが好ましい。操作者が構成部や部品等を移動させることなく、または取り外すことなく、外部から集積部110の第1集積ベース620および第2集積ベース630へアクセスすることが、より容易となるからである。
以下、図6を用いた説明に戻る。集積部110は、紙幣を集積する集積ステージ610を備える第1集積ベース620と、第1集積ベース620を載置する第2集積ベース630とを備える。紙幣を集積する集積ステージ610は、紙幣を載置する載置部610aと、載置部610aを支持し、弾性を有する板ばね610bで構成されている。集積ステージ610は、例えば第1集積ベース620の上面部620aに両面テープ等で貼り付けられている。
本発明の実施形態の紙幣処理装置10において、集積ステージ610は、集積ステージ610と、第1集積ベース620および第2集積ベース630を含むアセンブリ605の最上部に位置することができる。ここで、アセンブリ605には、筐体650は含まれない。集積ステージ610がアセンブリ605の最上部に位置することで、ジャム除去等により、集積ステージ610から紙幣を取り除く作業をする際に、第1集積ベース620および第2集積ベース630が作業を阻害しないため、かかる作業が容易となる。
ここで、集積ステージ610が、弾性を有する板ばね610bを備えることについて、図10及び11を用いて説明する。図10は、放出ローラから放出される紙幣と集積前の集積ステージの載置部との位置関係を示す側面模式図である。放出ローラ800は、上部ローラ810と下部ローラ820を備える。図10において矢印で示すように、紙幣900は、上部ローラ810と下部ローラ820との間を通って、搬送部116の第4の領域116dから集積部110へ搬送され、載置部610aへ載置される。放出ローラ800が、例えば放出制御機構(図示省略)によって上部ローラ810および下部ローラ820の回転速度を制御することで、紙幣900を載置部610aへ載置することができる。例えば、放出ローラ800は、紙幣900を等速度で連続して放出することができる。
図11は、放出ローラから放出される紙幣と集積中の集積ステージの載置部との位置関係を示す側面模式図である。放出ローラ800から紙幣900が連続して放出され、載置部610aに載置されていくことで、紙幣900が集積されて集積物910となる。図10において、載置部610aに紙幣が載置されていない状態における、放出される際の紙幣900の下面900aと載置部610aの上面610cとの距離を距離Xとする。そして、図11において、下面900aと載置部610aの上に集積した集積物910の上面910aとの距離を距離Yとする。距離Xと距離Yは、略同距離であることが好ましい。紙幣900が連続して載置部610aへ放出されて載置される間、放出ローラ800が紙幣900を等速度で連続して放出する場合において、さらに紙幣900が放出されてから載置されるまでの距離(距離Xおよび距離Y)が略同距離であることにより、紙幣900を載置部610aへより正確に載置することができるからである。紙幣900を載置部610aへ更に正確に載置するためには、距離X及び距離Yは同距離であることがより好ましい。
このように、距離X及び距離Yを略同距離または同距離とする手段として、集積ステージ610は弾性を有する板ばね610bを備える。板ばね610bとしては、紙幣900の重量に比例して変形量が大きくなるばねを用いることができる。紙幣900が載置されていくと共に、このような板ばね610aが変形して載置部610aが下がっていくことにより、距離X及び距離Yを略同距離または同距離とすることができる。
本発明の実施形態において、集積ステージ610は、載置部610aとバネ部610bは一体型構造とすることができる。このような一体型構造であれば、集積ステージ610を取り出すことがより容易となる。一体型構造としては、例えば載置部610aとバネ部610bが同一部材であるものが挙げられる。例えば、板状の同一部材を折り曲げ加工して、載置部610a及びバネ部610bを形成し、集積ステージ610とすることができる。
以下、図6を用いた説明に戻る。第1集積ベース620は、正面に第1集積ベース正面部621を備え、ネジ640aで第2集積ベース630に固定されている。第2集積ベース630は、左右に第2集積ベース側面部631を備える。第2集積ベース側面部631はネジ穴631aを有し、集積部110の筐体650のネジ穴650aと共に、筐体650の外側からネジ640bで固定されている。これにより、第2集積ベース630は筐体650に取り付けられている。
本発明の実施形態において、第2集積ベース630は、第2集積ベース630を支持する集積部110の筐体650と固着しており、第1集積ベース620は筐体650と固着していない態様とすることができる。集積ステージ610を備える第1集積ベース620に替えて、第2集積ベース630が筐体650と固着していることにより、集積ステージ610を筐体650から取り外すことを要しないため、集積ステージ610を取り出すことが容易となる。また、図6において、ネジ640bにより、第2集積ベース630が筐体650に取り付けられているが、本発明の実施形態はこれに限定されない。例えば、ネジ640bに替えて、ボルト等の締結部材を用いることができる。また、接着剤や溶接等により、第2集積ベース630を筐体650と固着して支持することができる。
次に、図7を用いて説明する。図7は、図6の本発明の実施形態の集積部の構成を示す側面模式図であり、筐体650およびネジ640bを図示せずに、集積部110を側面から見た図である。第1集積ベース620は、第2集積ベース630と固着するための固着部となる第1集積ベース正面部621を備える。第1集積ベース正面部621は、ネジ穴621aを備える。第2集積ベース630は、第1集積ベース620と固着するための固着部となる第2集積ベース正面部632を正面に備える。第2集積ベース正面部632は、ネジ穴632aを備える。ネジ640aがネジ頭640cを開口部710側として、開口部710側からネジ穴621aとネジ穴632aを締結することにより、第1集積ベース620は、第2集積ベース630と固定される。また、第1集積ベース620および第2集積ベース630は、集積ステージ610の上の紙幣の有無や、集積部110から紙幣が取り出されることを検知するための複数のセンサ670(図6において図示省略)がそれぞれ実装されている(図7)。センサ670は、例えば第1集積ベース620および第2集積ベース630を板金加工することで下方に折り曲げられて設けられた、センサ実装部625及び635に実装されている。また、集積ステージ610、第1集積ベース620および第2集積ベース630には、センサ670が紙幣を検知できるよう、任意に開口部(図示省略)が設けられている。
図7において、ネジ640aがネジ穴621aとネジ穴632aを締結することにより、第1集積ベース620が第2集積ベース630に固定されるが、本発明の実施形態はこれに限定されない。本発明の実施形態において、第1集積ベースは、鉛直方向から開口部側に傾斜した方向に貫通する第1貫通孔を備え、第2集積ベースは、鉛直方向から開口部側に傾斜した方向に貫通し、第1貫通孔に対応する第2貫通孔を備え、第1貫通孔と第2貫通孔は、同一の貫通部材によって挿通されて固着されていてもよい。すなわち、第1集積ベース620は、鉛直方向から開口部710側に傾斜した方向に貫通する第1貫通孔(図7においてネジ穴621a)を備え、第2集積ベース630は、鉛直方向から開口部710側に傾斜した方向に貫通し、第1貫通孔に対応する第2貫通孔(図7においてネジ穴632a)を備え、第1貫通孔と第2貫通孔は、同一の貫通部材(図7においてネジ640a)によって挿通されて固着されている態様とすることができる。比較例における集積部500の場合には、第1集積ベース520と第2集積ベース530は、ネジ540で上方から固定されており、ネジ穴520b及びネジ穴530bは鉛直方向に貫通しているため、ネジ540の中心軸も鉛直方向と平行である。そのため、ドライバー等でネジ540を外すことができないが、本発明の実施形態において、ネジ穴621a及びネジ穴632aが鉛直方向から開口部710側に傾斜した方向に貫通する。このように傾斜して貫通することで、ネジ頭、ボルトの頭、またはナット等が集積部110にアクセスした操作者の方へ向くこととなるため、比較例と比べて、第1集積ベース620を第2集積ベース630から取り外すことが容易となる。
本発明の実施形態おいて、第1貫通孔及び第2貫通孔は、開口部の開口面と交差する方向に貫通することができる。この態様について、図12を用いて説明する。図12は、開口面と交差する貫通部材等の方向について示す図である。図12(a)は、紙幣処理装置10の筐体700にある開口部周辺400を模式的に拡大した斜視図である。搬送部116の第4の領域116d及び紙幣処理装置10の内部の集積部110等は図示を省略する。縦に長手方向を有する長方形状の開口部710は、辺720a〜720dを輪郭とし、これらの辺で囲まれた開口面720を有する。なお、辺720a〜720dは開口面720と筐体700との境界となり得る。
図12(b)は、開口面720について辺720d(図12(a))を手前側として側面から図示し、開口面720と交差するネジ穴621a等の貫通方向等について示す図である。第1集積ベース620のネジ穴621aと第2集積ベース630のネジ穴632aは、同一のネジ640aによって締結されている。ネジ穴632aはネジ穴621aに対応しており、ネジ穴621aとネジ穴632aは、図12(b)において一点鎖線で示すように、貫通方向が同一である。ネジ穴632aはネジ穴621aに対応せず、貫通方向が同一でない場合には、ネジ穴621aとネジ穴632aは同一のネジ640aで締結され得ない。
また、ネジ穴621aとネジ穴632aの貫通方向は、開口部710の開口面720と交差する方向に貫通する(図12(b))。貫通方向が開口面720と交差することにより、例えば操作者がドライバー等によりネジ640aを取り外す場合、ドライバーの柄等が筐体700に当たり難くなるため、取り外しが容易となる効果がある。この効果は、貫通方向が開口面720と交差すれば得られ、貫通方向の上下方向については、貫通方向が開口面の上端に相当する辺720aから開口面の下端に相当する辺720bの範囲内であればよい。貫通方向が上端から下端の範囲内を越えると、筐体700によって締結が困難となる場合がある。
図12(b)において、貫通方向の上端から下端について説明したが、貫通方向の左端および右端についても同様である。すなわち、貫通方向の左右方向については、ネジ穴621aとネジ穴632aの貫通方向が開口面720の辺720cから辺720dの範囲内であれば、ネジ640aによる取り外しが容易となる。更に、貫通方向が開口面720の頂点と交差する場合にも、同様の効果が得られる。
また、開口面720が図12(a)で示したもの以外の多角形形状の場合には、貫通方向が多角形の辺と接する方向の範囲内の場合及び頂点と交差する場合であれば、ネジ640aによる取り外しが容易となる。また、開口面720が円形状の場合には、貫通方向が円周と接する方向の範囲内であれば、ネジ640aによる取り外しが容易となる。なお、第1貫通孔(ネジ穴621a)及び第2貫通孔(ネジ穴632a)が開口部710の開口面720と交差する方向に貫通する実施形態は、第1貫通孔(ネジ穴621a)が鉛直方向から開口部710側に傾斜した方向に貫通し、第2貫通孔(ネジ穴632a)が鉛直方向から開口部710側に傾斜した方向に貫通し、第1貫通孔(ネジ穴621a)に対応しており、第1貫通孔(ネジ穴621a)と第2貫通孔(ネジ穴632a)が同一の貫通部材(ネジ640a)によって挿通されて固着されている実施形態に含まれ得る。
本発明の実施形態において、第1貫通孔及び第2貫通孔は、開口部の開口面に対して略垂直方向に貫通することが好ましい。すなわち、ネジ穴621aとネジ穴632aは開口部710の開口面720に対して略垂直方向に貫通していることにより、集積部110a〜110e(図1、図2)のいずれにあるネジ穴621aおよびネジ穴632aからネジ640aを取り外す場合であっても、ドライバーの柄等が筐体700に当たり難くなるため、取り外しが容易となる。例えば、集積部110eは、集積部110a〜110eの最下層に位置し、操作者にとって開口部710の最も下側に位置する(図1)。このような集積部110eについて、ネジ穴621aおよびネジ穴632aからネジ640aを取り外す場合、開口面720の下辺である辺720bを境界として筐体700があるために、ドライバーの柄等が筐体700に当たるおそれがある。ただし、ネジ穴621aとネジ穴632aが、開口部710の開口面720に対して略垂直方向に貫通していれば、ドライバーの柄等が筐体700に当たり難くなり、ネジ640aを取り外すことが容易となる。更に、ネジ穴621aとネジ穴632aが、開口部710の開口面720に対して垂直方向であれば、ドライバー等による締結が更に容易となる。なお、この場合において、開口部710の開口面720が鉛直方向と平行な場合、第1貫通孔(ネジ穴621a)及び前記第2貫通孔(ネジ穴632a)は、鉛直方向と直交する方向に貫通することとなる。また、第1貫通孔(ネジ穴621a)及び第2貫通孔(ネジ穴632a)が開口部710の開口面720に対して略垂直方向に貫通する実施形態は、第1貫通孔(ネジ穴621a)が鉛直方向から開口部710側に傾斜した方向に貫通し、第2貫通孔(ネジ穴632a)が鉛直方向から開口部710側に傾斜した方向に貫通し、第1貫通孔(ネジ穴621a)に対応しており、第1貫通孔(ネジ穴621a)と第2貫通孔(ネジ穴632a)が同一の貫通部材(ネジ640a)によって挿通されて固着されている実施形態に含まれ得る。
本発明の実施形態において、貫通部材の頭部は、開口部の開口面側を向いていることが好ましい。すなわち、ネジ640aのネジ頭640cが開口面720側を向いていることにより、ネジ頭640cが集積部110にアクセスした操作者の方へ向くこととなるため、第1集積ベース620を第2集積ベース630から取り外すことが容易となる。ネジ頭640cが開口部710の開口面720と反対側を向いていると、ネジ頭640cが集積部110にアクセスした操作者とは反対の方を向くこととなるため、ネジ640aを取り外すことが困難となる場合がある。
なお、図12(b)等において、第1貫通孔としてネジ穴621a、第2貫通孔としてネジ穴632a、および貫通部材としてネジ640aを例に挙げて説明したが、本発明の実施形態はこれらに限定されない。例えば、貫通部材としてボルトやナット等の締結部材等を用いることができる。また、第1貫通孔および第2貫通孔は、内部形状として雌ネジ形状の貫通孔を備える等、締結部材等の貫通部材が挿通されて固着されることのできる任意の貫通孔とされ得る。
本発明の実施形態において、第1貫通孔は、開口部と第2貫通孔との間に位置することが好ましい。すなわち、ネジ穴621a(第1貫通孔に相当する)は、開口部710とネジ穴632a(第2貫通孔に相当する)との間に位置することが好ましい(図7および図12)。第1貫通孔がこのように位置することにより、ネジ穴621aおよびネジ穴632aからネジ640aを取り外した後、操作者が単に開口部710を介して第1集積ベース620を手前に引き出すことにより、第1集積ベース620を紙幣処理装置10から外部へ取り出すことができる。ネジ穴632aが開口部710とネジ穴621aとの間に位置する場合、ネジ640aを取り外した後に操作者が第1集積ベース620を手前に引き出す際に、第1集積ベース620より手前にある第2集積ベース630のネジ穴632aを配慮することを要する。そのため、第1集積ベース620を紙幣処理装置10から外部へ取り出し難くなる場合がある。
次に、本発明の実施形態について図8を用いて説明する。図8は、図7の本発明の実施形態の集積部の第1集積ベースと第2集積ベースを分離した状態を示す断面模式図である。ネジ640aを外して分離された第1集積ベース620(図8(a))と、第2集積ベース630(図8(b))には、それぞれセンサ670が実装されている。第1集積ベース620は、第2集積ベース630よりもセンサ670を多く備える。
図7及び図8において、センサ670が実装されているが、本発明の実施形態における検知部はセンサ670に限定されない。本発明の実施形態において、第2集積ベース630は、第1集積ベース620よりも媒体の有無を検出する検知部を多く備えることができる。検知部としては、光学式センサ等を用いることができる。また検知部は、音波や電磁波等を利用する検知手段を備えることができる。
このように、第2集積ベース630は、第1集積ベース620よりも検知部を多く備えることにより、第1集積ベース620が備える検知部のコードが少なくなるため、第1集積ベース620を紙幣処理装置10から外部へ取り出すことが容易となる。例えば、第1集積ベース620が備える検知部のコードのみを、第1集積ベース620を取り出せる程度に余裕のある長さとしておくことで、第1集積ベース620を紙幣処理装置10から外部へ取り出すことができる。
また、第1集積ベース620は、検知部を備えていない態様とすることができる。コードへの配慮が不要となるため、第1集積ベース620を紙幣処理装置10から外部へ取り出すことが、更に容易となる。
上記のように、第2集積ベース630が第1集積ベース620よりも検知部を多く備える場合、または第1集積ベース620が検知部を備えていない場合、検知部の数が足りないことにより、集積部110において紙幣の検知が十分にできなくなる場合がある。このような場合、本発明の実施形態において、第2集積ベース630は、検知部を備える第2集積ベース本体部と、第2集積ベースに固着する第2集積ベース追加部を備え、第2集積ベース追加部は、前記検知部を備える態様とすることができる。検知部を追加することができることにより、紙幣の検知を十分にすることができる。
上記の態様について、図9を用いてその一態様を説明する。図9は、本発明の実施形態において、第2集積ベースにセンサを備える第2集積ベース追加部を固着した態様を示す断面模式図である。第2集積ベース630は、センサ570を備える第2集積ベース本体部630aと、第2集積ベース本体部630aに固着する第2集積ベース追加部630bを備える。第2集積ベース追加部630bは、センサ570を実装可能な実装部630cを有しており、センサ570を備える。第2集積ベース追加部630bは、例えば鉄板等を板金加工して実装部630cを形成されることができる。また、第2集積ベース追加部630bは、溶接、接着、またはネジ等による締結等、任意の手段を用いて第2集積ベース本体部630aに固着されることができる。
上記において、集積ステージ610を備える第1集積ベース620を紙幣処理装置10から外部へ取り出すことについて説明した。取り出された第1集積ベース620は、粘着テープを用いて着脱する等、任意の方法により集積ステージ610を交換することができる。そして、集積ステージ610を交換した後の第1集積ベース620を紙幣処理装置10へ設置する場合には、例えば上記にて説明した集積ステージ610を取り出す手順を応用して行うことができる。例えば、筐体700の扉134を開けて、集積部110へアクセスし、第1集積ベース620を第2集積ベース630へ載置する。次に、第1集積ベース620のネジ穴621aを第2集積ベース630のネジ穴632aへ合わせて、ネジ頭640cが操作者側となるように、ドライバー等を用いてネジ640aによりネジ穴621aとネジ穴632aを締結する。第1集積ベース620がセンサ570を備える場合には、適宜コードによるセンサ570への通電を確保する。そして、扉134を閉める。以上の手順により、集積ステージ610を紙幣処理装置10へ設置することができる。
<まとめ>
上記において説明したように、本発明の紙幣処理装置における集積部110であれば、集積ステージ610を取り出すことは容易である。
本発明の実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更および組み合わせを行うことができる。これら実施形態およびその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
10 紙幣処理装置
100 取込部
102 鑑別部
104 リジェクトポケット
106 オープンポケット
108 表裏反転部
110、110a〜110e、500 集積部
112 移送部
112a クランプ部
112b 上下移動手段
114 紙幣結束部
116 搬送部
116a 第1の領域
116b 第2の領域
116c 第3の領域
116d 第4の領域
118 検知部
120 操作表示部
122 操作部
124 記憶部
126 外部インターフェース部
128 制御部
132 集積部用検知部
134 扉
150 ローラ
154 収納空間
156 ガイド
158 ビルプレス
320、330、710 開口部
400 開口部周辺
510、610 集積ステージ
510a、610a 載置部
510b、610b 板ばね
520、620 第1集積ベース
520a 上面部
520b、521a、530b、550a、621a、632a、650a ネジ穴
521 第1集積ベース側面部
525、535、625、635 センサ実装部
530、630 第2集積ベース
530a、620a 上面部
540、560、640a、640b ネジ
550、650、700 筐体
570、670 センサ
605 アセンブリ
610c、910a 上面
621 第1集積ベース正面部
630a 第2集積ベース本体部
630b 第2集積ベース追加部
630c 実装部
631 第2集積ベース側面部
631a ネジ穴
632 第2集積ベース正面部
640c ネジ頭
720 開口面
720a〜720d 辺
800 放出ローラ
810 上部ローラ
820 下部ローラ
900 紙幣
900a 下面
910 集積物

Claims (10)

  1. 集積部を備える媒体処理装置であって、
    前記集積部は、媒体を集積する集積ステージおよび第1貫通孔を備える第1集積ベースと、
    前記第1貫通孔に対応する第2貫通孔を備え、前記第1集積ベースを載置する第2集積ベースと、
    前記媒体処理装置の筐体の一面にあり、前記媒体処理装置の外部並びに前記集積部の前記第1集積ベースおよび前記第2集積ベースとの間に位置する開口部と、
    前記開口部を開閉する扉と、
    を備え、
    前記第1貫通孔と前記第2貫通孔は、同一の貫通部材によって挿通されて固着されており、
    前記貫通部材の頭部は、前記開口部の開口面側を向いている、媒体処理装置。
  2. 前記第2集積ベースは、前記第1集積ベースよりも、前記媒体の有無を検出する検知部を多く備える、請求項1に記載の媒体処理装置。
  3. 前記第1集積ベースは、前記検知部を備えていない、請求項2に記載の媒体処理装置。
  4. 前記第1貫通孔は、鉛直方向から前記開口部側に傾斜した方向に貫通し、
    前記第2貫通孔は、鉛直方向から前記開口部側に傾斜した方向に貫通する、請求項1〜3のいずれか一項に記載の媒体処理装置。
  5. 前記第1貫通孔及び前記第2貫通孔は、前記開口部の開口面と交差する方向に貫通する、請求項4に記載の媒体処理装置。
  6. 前記第1貫通孔及び前記第2貫通孔は、前記開口部の前記開口面に対して略垂直方向に貫通する、請求項1〜3のいずれか一項に記載の媒体処理装置。
  7. 前記第1貫通孔は、前記開口部と前記第2貫通孔との間に位置する、請求項1〜6のいずれか1項に記載の媒体処理装置。
  8. 前記第2集積ベースは、当該第2集積ベースを支持する前記集積部の筐体と固着しており、前記第1集積ベースは前記筐体と固着していない、請求項1〜7のいずれか1項に記載の媒体処理装置。
  9. 前記第2集積ベースは、前記検知部を備える第2集積ベース本体部と、前記第2集積ベース本体部に固着する第2集積ベース追加部を備え、
    前記第2集積ベース追加部は、前記検知部を備える、請求項2又は請求項2に従属する請求項3〜8のいずれか1項に記載の媒体処理装置。
  10. 前記集積ステージは、載置部とバネ部を有し、当該載置部と当該バネ部は一体型構造である、請求項1〜のいずれか1項に記載の媒体処理装置。
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