JP5532112B2 - 媒体処理装置 - Google Patents
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Description
本発明は、上記の問題点を解決するための手段を提供することを目的とする。
前記一対のガイド板の少なくとも一方は、全体または一部を、両ガイド板間を搬送される媒体を板面の外側から視認可能な材料で構成し、前記一対のガイド板の一側面を固定するフレームを設け、前記搬送手段を、前記フレームに固定された一側面から前記フレームに固定されていない他側面の間に配置し、前記一対のガイド板の少なくとも一方の、前記他側面から直近の前記搬送手段までの間を平面形状としたことを特徴とする。
図1において、1は媒体処理装置としての紙幣処理装置を搭載する現金入出金機であり、筐体前面にLCDやCRT等の表示画面およびその画面上に配したタッチパネル等の入力手段とからなる表示入力部2と、顧客が媒体である紙幣を投入すると共に顧客に紙幣を払出す際は払出口として機能する紙幣投入口3等を設けると共に、その紙幣投入口3に投入された紙幣や顧客に払出す紙幣を取扱う紙幣処理装置4を搭載している。
図2において、5は紙幣受入部であり、紙幣を集積して収納するための収納空間を有しており、上記の現金入出金機1の筐体に設けられた紙幣投入口3に投入された紙幣を受け入れて収納する。
紙幣受入部5は、その収納空間に図示しないビルプレスと収納空間内に一部が突出するように配された繰出ローラを設けていることで、ビルプレスと繰出ローラとで分離機構を構成し、収納した紙幣をビルプレスによって繰出ローラに押圧して繰出ローラを回転させることで、紙幣を搬送路に繰出していく機能を有する。
また搬送路6の各所には光学式等の検知センサが複数設けられており、この検知センサによって搬送されている紙幣を検知する他、重送や搬送ジャム等の搬送エラーを検知する。
8は一時保留部であり、紙幣鑑別部7で正券と鑑別され、計数された紙幣を集積して一時保留する。また一時保留している紙幣を搬送路6に繰出す繰出手段を備えている。
9はリジェクト紙幣返却部であり、紙幣鑑別部7で偽券や金種不明と鑑別されたリジェクト紙幣や搬送エラー発生時に搬送路6に繰出されている紙幣等の返却対象の紙幣を集積する。
11は補充回収部であり、着脱可能に構成されて集積部10a〜10dに補充する紙幣を収納した状態で紙幣処理装置4に装着され、集積部10a〜10d内から回収する場合にその回収される紙幣を収納した状態で取り外される。
図3において、15は搬送ガイド部であり、所定の間隔で対向する上搬送ガイド板16と下搬送ガイド板17とによって構成され、上搬送ガイド板16には後述するローラの一部を突出させるための切り欠きが複数設けられており、その切り欠きの位置と対向するように下搬送ガイド板17にも同様の切り欠きが設けられている。
なお、上搬送ガイド板16は搬送される紙幣の上面と対向し、下搬送ガイド板17は紙幣の下面と対向する。
上搬送ガイド板16と下搬送ガイド板17は共に、合成樹脂等を用いた透明または半透明であって、その板面の外部から上搬送ガイド板16と下搬送ガイド板17間が視認可能となる材料(光透過部材という。)で形成されている。なお、透明または半透明とする板面は上搬送ガイド板16または下搬送ガイド板17のいずれか一方のみでも良い。
なお、搬送ガイド部15の側方フレーム18で固定されていない側には、図示しないロック機構が配され、そのロック機構で上搬送ガイド板16を固定するようにロックされ、そのロックが解除された時、上搬送ガイド板16の側方フレーム18側の端を中心にしてロック機構に固定されていた端部が上方に移動可能となり、係員等により上搬送ガイド板16が持ち上げられることで、搬送路6が開いた開状態となる。
21は従動シャフトであり、ベルト等による図示しない伝達手段により駆動シャフト20の回転が伝達して回転するように設けられ、従動ローラ22を複数取り付けている。
なお、駆動シャフト20と従動シャフト21は、一端は側方フレーム18よりも外側で固定されているのに対して、他端は側方フレーム18から最も離れている駆動ローラ19あるいは従動ローラ22が設けられている箇所まで延びているものとする。
なお、上側ローラ23は図示しない板バネやスプリング等の弾性材によって下方への付勢力が作用しており、これによって駆動ローラ19および従動ローラ22に対して上側ローラ23は押し付けられた状態となっている。
一方、上搬送ガイド板16の側方フレーム18が設けられていない側から上側ローラ23までの部分は平面形状で形成される。
また下搬送ガイド板17は、上搬送ガイド板16のリブ形状の部分と対向している箇所に同様のリブ形状を形成して、また上搬送ガイド板16の平面形状の部分と対向している箇所には同様の平面形状が形成される。
紙幣の入金取引が行われて、紙幣投入口3に紙幣が投入された場合、紙幣受入部5によって紙幣を1枚ずつ分離して搬送路6に繰出していく。
次に搬送路6によって紙幣を紙幣鑑別部7に搬送して、紙幣鑑別部7で紙幣を鑑別して正券であることを確認すると共に、その確認した紙幣の金種ごとの枚数を計数し、鑑別した紙幣を一時保留部8に搬送して一時保留する。
このとき紙幣の搬送ジャムが発生して紙幣が搬送路6内に残留し、紙幣搬送が中断した場合、保守点検を行う係員は現金入出金機1の筐体を開けて紙幣処理装置4を引き出す等、紙幣処理装置4の復旧処理のため準備を行ってから搬送路6を直接確認する。
そして、紙幣処理装置4が現金入出金機1内に戻されると、中断していた紙幣の搬送が再開されるようになる。
なお、上搬送ガイド板16の側方フレーム18に固定されていない側の端から直近の上側ローラ23までをリブを設けていない平面形状とし、更に下搬送ローラ17の側方フレーム18に固定されていない側の端から直近の駆動ローラ19および従動ローラ22までをリブを設けていない平面形状としているため、点検を行う係員にとってはリブ形状の無い平面形状となっている箇所を見ることで残留している紙幣をより明確に視認できる。
なお、上搬送ガイド板16と下搬送ガイド板17の一部をリブ形状とすることで、上搬送ガイド板16と下搬送ガイド板17の強度を維持すると共に、樹脂成型にしたことによる上搬送ガイド板16と下搬送ガイド板17が年月が経つことで歪んで、そりが生じてしまうのを防止できる。
なお、本実施例の搬送ガイド部30は、上記実施例1の搬送ガイド部15と同様に一側面がフレームによって固定されているものとし、他の側面はフレームで固定されていない開放面となっている。
図6は実施例2の搬送路を示す説明図であり、(a)は側方から見た様子を示し、(b)は断面図を示すものであって図6(a)に示すa−a線で切断した断面を示している。
また、図6(a)、(b)に示すように紙幣搬送ガイド板30a、30bは、上述した開放面に、開放面側から紙幣搬送ガイド板30a、30b間に残留する紙幣を視認可能とする窪み部33を形成している。
窪み部33は、図6(a)の矢印A方向に示す紙幣の搬送方向に対する紙幣の幅方向における紙幣搬送ガイド板30a、30bの側面から幅方向に沿って狭まる傾斜面と、図6(a)と図7に示すように紙幣の搬送方向に沿うように傾斜面の両隣でその傾斜面と連続して搬送されてくる紙幣と対向する面に延びる他の傾斜面とによって形成されている。
窪み部33は、紙幣の上面と対向している紙幣搬送ガイド板30aの搬送方向に沿って並ぶ2つの上側ローラ23間と、紙幣の下面と対向している紙幣搬送ガイド板30bの駆動ローラ19と従動ローラ22間等、紙幣の搬送方向に沿って配置されているローラ間に設けられる。
また、窪み部33は、紙幣の搬送方向に沿う長さの内、最も長い部分、つまり紙幣搬送ガイド板30a、30bの側面の部分が紙幣の長さと略同一であり、搬送路6の各所に設けられているものとする。
紙幣の入金取引が行われて、紙幣投入口3に紙幣が投入された場合、紙幣受入部5によって紙幣を1枚ずつ分離して搬送路6に繰出していく。
次に搬送路6によって紙幣を紙幣鑑別部7に搬送して、紙幣鑑別部7で紙幣を鑑別して正券であることを確認すると共に、その確認した紙幣の金種ごとの枚数を計数すると共に、鑑別した紙幣を一時保留部8に搬送して一時保留する。
このとき紙幣の搬送ジャムが発生して紙幣が搬送路6内に残留し、紙幣搬送が中断した場合、保守点検を行う係員は現金入出金機1の筐体を開けて紙幣処理装置4を引き出す等、紙幣処理装置4の復旧処理のため準備を行ってから搬送路6を直接確認する。
なお、窪み部33を係員が指で紙幣を掴める程度の大きさとしていることから、紙幣を取り除くときには、窪み部33から紙幣を掴んで引き抜いて紙幣を取り除くこともできる。
また、窪み部にある紙幣を係員の指で掴めるため搬送路に残留した紙幣を引き抜くことができるので、搬送ジャムの発生時に搬送路を開状態にする等の作業を省略することができ、より復旧作業の効率が向上する。
ここで、図8は異なる形態の窪み部を示す説明図である。
上記実施例2においては、窪み部の形状を3つの傾斜部によって構成したものとして説明したが、それに限らず図8に示すように、紙幣面に対して垂直方向に紙幣搬送ガイド板を切り欠いて窪み部を形成するようにしてもよい。
2 表示入力部
3 紙幣投入口
4 紙幣処理装置
5 紙幣受入部
6 搬送路
7 紙幣鑑別部
8 一時保留部
9 リジェクト紙幣返却部
10a、10b、10c、10d 集積部
11 補充回収部
15、30 搬送ガイド部
16 上搬送ガイド板
17 下搬送ガイド板
18 側方フレーム
19 駆動ローラ
20 駆動シャフト
21 従動シャフト
22 従動ローラ
23 上側ローラ
30a、30b 紙幣搬送ガイド板
33 窪み部
Claims (8)
- 所定の間隔で対向する一対のガイド板と、前記ガイド板の延伸方向に沿って複数配置され両ガイド板間で媒体を搬送する搬送手段とからなる搬送路を有し、前記搬送手段によって前記ガイド板間で媒体を搬送する媒体処理装置であって、
前記一対のガイド板の少なくとも一方は、全体または一部を、両ガイド板間を搬送される媒体を板面の外側から視認可能な材料で構成し、
前記一対のガイド板の一側面を固定するフレームを設け、
前記搬送手段を、前記フレームに固定された一側面から前記フレームに固定されていない他側面の間に配置し、
前記一対のガイド板の少なくとも一方の、前記他側面から直近の前記搬送手段までの間を平面形状としたことを特徴とする媒体処理装置。 - 請求項1に記載の媒体処理装置において、
前記一対のガイド板は、両方とも全体または一部を、両ガイド板間を搬送される媒体を板面の外側から視認可能な材料で構成したことを特徴とする媒体処理装置。 - 請求項1または請求項2に記載の媒体処理装置において、
前記他側面に前記一対のガイド板を固定するロック機構を設け、
前記ロック機構を解除し、前記一対のガイド板のいずれか一方を前記一側面を中心に移動させることで、前記搬送路を開放可能に構成したことを特徴とする媒体処理装置。 - 請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の媒体処理装置において、
前記ガイド板の、前記一側面から前記搬送手段までの間にリブを設けたことを特徴とする媒体処理装置。 - 請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の媒体処理装置において、
前記ガイド板の、媒体の幅方向に向かって媒体と対向する部分にリブを設け、
前記リブは三角形の断面を有する形状としたことを特徴とする媒体処理装置。 - 請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の媒体処理装置において、
前記ガイド板の、前記一側面から前記搬送手段までの間にリブを設け、
前記リブは三角形の断面を有する形状としたことを特徴とする媒体処理装置。 - 請求項1ないし請求項6のいずれか1項に記載の媒体処理装置において、
前記搬送手段は、前記ガイド板間で媒体を挟持しながら搬送する複数のローラから成り、
前記一対のガイド板に複数の切り欠き部を設け、
前記切り欠き部から前記ローラの一部が前記搬送路内に突出するように前記ローラを前記ガイド板に設けたことを特徴とする媒体処理装置。 - 請求項7に記載の媒体処理装置において、
前記一対のガイド板のうちの一方のガイド板に設けられるローラは駆動力が伝達されることで回転するシャフトに取付けられた駆動ローラであり、
前記一対のガイド板のうちの他方のガイド板に設けられるローラは弾性材により付勢される押し付けローラであり、
前記押し付けローラは前記駆動ローラと対向する位置に設けられていることを特徴とする媒体処理装置。
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