JP6716482B2 - コンバータ制御装置及びコンバータ制御方法 - Google Patents

コンバータ制御装置及びコンバータ制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、コンバータとインバータとの間の直流中間回路に蓄電池を接続して備えた交流区間を走行可能な電気車におけるコンバータの制御装置等に関する。
交流区間を走行可能な電気車において、コンバータとインバータとの間の直流中間回路(直流ステージとも呼ばれる)に蓄電池を充放電可能に接続して、電気の融通を制御する技術が研究・開発されている。例えば、特許文献1に記載された、架線からの交流電力と、バッテリ(蓄電池)の出力とを併用するハイブリッド架線モードがこの技術に該当する。
直流中間回路に蓄電池を接続することで、力行時に必要な電力を蓄電池が補助したり、回生電力を蓄電池が蓄電する等して、環境負荷の低減やランニングコストを抑制することが可能となる。
特開2014−64397号公報
上述した電気車においては、直流中間回路の電圧(以下「直流ステージ電圧」と呼称する)が低下し、コンバータが過変調運転(過変調モードとも呼ばれる)となった際に、コンバータの交流側電流の波形歪みが悪化し、帰線電流の高調波が大きく現れる場合がある。この帰線電流高調波を抑制する技術として、電車線に無効電力を注入する方式が考えられるが、電流実効値が増大するため、き電系への影響や、トロリ線の温度上昇に配慮する必要がある。そのため、無効電力注入方式以外の方式で帰線電流高調波を抑制する技術が望まれる。
本発明は、帰線電流高調波を抑制するための新たな技術を提供するために考案されたものであり、より具体的には、コンバータの交流側電流の波形歪みの悪化を軽減することを目的として考案されたものである。
以上の課題を解決するための第1の発明は、
コンバータ(例えば図1のコンバータ40)と、主電動機(例えば図1の主電動機M)を駆動制御するインバータ(例えば図1のインバータ50)と、前記コンバータと前記インバータとの間の直流中間回路に充放電可能に接続された蓄電池(例えば図1の蓄電池60)とを具備する交流区間を走行する電気車(例えば図1の電気車1)において、前記コンバータの電力変換動作を制御するための交流側電圧指令値を交流側電流検出値を用いて生成して前記コンバータを制御するコンバータ制御装置(例えば図1,2のコンバータ制御装置30)であって、
前記直流中間回路の電圧(以下「直流ステージ電圧」という)の、前記交流側電圧指令値に基づく所定の電圧に対する不足量である欠損電圧を算出する欠損電圧算出部(例えば図2の欠損電圧算出部34)と、
前記コンバータの電力変換において前記欠損電圧分による交流側電流である欠損電流を算出する欠損電流算出部(例えば図2の欠損電流算出部38)と、
前記コンバータの交流側電流を検出した前記交流側電流検出値を、前記欠損電流分差し引く交流側電流調整部(例えば図2の交流側電流調整部39)と、
を備え、前記交流側電流調整部により前記欠損電流分差し引かれた前記交流側電流検出値を用いて前記交流側電圧指令値を生成するコンバータ制御装置である。
また、他の発明として、
コンバータと、主電動機を駆動制御するインバータと、前記コンバータと前記インバータとの間の直流中間回路に充放電可能に接続された蓄電池とを具備する交流区間を走行する電気車において、前記コンバータの電力変換動作を制御するための交流側電圧指令値を交流側電流検出値を用いて生成して前記コンバータを制御するためのコンバータ制御方法であって、
前記直流中間回路の電圧(以下「直流ステージ電圧」という)の、前記交流側電圧指令値に基づく所定の電圧に対する不足量である欠損電圧を算出することと、
前記コンバータの電力変換において前記欠損電圧分による交流側電流である欠損電流を算出することと、
前記コンバータの交流側電流を検出した前記交流側電流検出値を、前記欠損電流分差し引くことと、
前記欠損電流分差し引かれた前記交流側電流検出値を用いて前記交流側電圧指令値を生成することと、
を含むコンバータ制御方法を構成することとしてもよい。
この第1の発明等によれば、コンバータを制御するための指令値である交流側電圧指令値に基づく所定の電圧に対して、直流ステージ電圧が不足する状態となった場合、その不足量である欠損電圧が算出され、この欠損電圧に対応する欠損電流が、交流側電流の検出値から差し引かれる。そして、差し引かれた後の交流側電流(欠損がない仮想的な電流)を用いて、交流側電圧指令値が生成され、コンバータが制御される。結果、直流ステージ電圧の不足を許容した状態での制御となり、コンバータが過変調運転となって交流側電流に波形歪みが生じた場合であっても、電流制御系の過剰な応答を防止することによって、その波形歪みの悪化を軽減させることが可能となる。また、交流側電流の波形歪みの悪化を軽減させることができるため、帰線電流高調波を抑制することができる。
また、第2の発明は、第1の発明において、
前記直流ステージ電圧が前記所定の電圧に対して不足しない場合には、前記欠損電圧算出部が前記欠損電圧をゼロとして算出する、
コンバータ制御装置である。
この第2の発明によれば、直流ステージ電圧が不足しない場合には、交流側電流の検出値が低減される(差し引かれる)ことがない。したがって、過変調運転をしているか否かといったコンバータの運転制御モードに応じて、欠損電圧の算出や欠損電流の差し引きの実行有無を選択制御する必要はない。すなわち、コンバータの運転制御モードに関わらず、欠損電圧の算出や欠損電流の差し引きを継続的に実行した状態にしておくことが可能となり、制御が簡便化する。
また、第3の発明は、第1又は第2の発明において、
前記欠損電流算出部が、主変圧器の諸元に基づいて、前記コンバータによる前記欠損電圧分によって生じる前記コンバータの交流側電流を算出することで、前記欠損電流を算出する、
第1又は第2の発明のコンバータ制御装置である。
この第3の発明によれば、主変圧器の諸元に基づくことで、直流側電圧である欠損電圧分によって生じる交流側電流を欠損電流として算出することができる。
電気車を構成する主要部の回路構成を示す図。 コンバータ制御装置の演算ブロック(機能ブロック)の構成を示す図。 欠損電圧算出部の演算ブロック(機能ブロック)の構成を示す図。 過変調運転時の回路動作をシミュレーションした結果の波形を示す図。
以下、図面を参照して、本発明の好適な実施形態を説明する。尚、以下では、本発明を交流電気車に適用した実施形態を例に挙げて説明するが、交流区間を走行可能な電気車であれば本発明を適用可能であるため、以下説明する実施形態を交直流電気車に適用することも可能である。また、説明を簡単にするために、コンバータを順方向運転する場合(架線からの交流電力を直流電力に変換する場合)について説明するが、逆方向運転する場合(例えば回生電力や蓄電池出力電力を架線に戻すために直流電力を交流電力に変換する場合)に対して本実施形態を適用することも勿論可能である。
図1は、本実施形態の電気車1を構成する主要部の回路構成を示す図である。電気車1は、主変圧器20と、コンバータ制御装置30と、コンバータ40と、インバータ50と、不図示のインバータ制御装置と、蓄電池60と、主電動機Mとを備える。
主変圧器20は、架線CTから交流電力を受電するパンタグラフPと、レールRに接触して帰線電流を流す役割を担う車輪Wとの間に位置し、パンタグラフPで受電した架線電力を変圧してコンバータ40へ出力する。出力となる主変圧器20の二次電圧はコンバータ40の交流側電圧となり、主変圧器20の二次電流はコンバータ40の交流側電流icとなる。
一次巻線21と二次巻線22との巻線比や、抵抗、インダクタンス等の主変圧器20の諸元は予め定められており、主変圧器20全体の等価回路を表すモデル式として、主変圧器モデル381(図2参照)に設定されている。
コンバータ40は、本実施形態においてはPWM(Pulse Width Modulation)コンバータとする。コンバータ制御装置30から入力されるゲートパルス信号PSに基づいてゲートをON/OFFするPWM動作によって電力変換動作を実行する。コンバータ40の運転モードとしては、矩形波運転モードと、過変調運転モードとが少なくとも含まれ、直流ステージ電圧vdcが所定電圧以下となる低電圧状態となった場合に過変調運転モードが採用される。ゲートパルス信号PSは運転モードに応じた信号であり、コンバータ制御装置30によって生成される。すなわち、コンバータ制御装置30においてコンバータ40の運転モードが選択されて、選択された運転モードに応じたゲートパルス信号PSが生成・出力される。
コンバータ40とインバータ50との間は、直流電圧の回路部分であり、直流ステージなどとも呼ばれるが、本実施形態では直流中間回路と呼称する。また、この直流中間回路の電圧を、直流ステージ電圧vdcと呼称する。コンバータ40の順方向運転によって直流側に出力される電圧が直流ステージ電圧vdcであり、この直流ステージ電圧vdcがインバータ50の入力となる。
インバータ50は、力行時に直流ステージ電圧vdcを交流電圧に変換して主電動機Mに供給することで、主電動機Mを駆動制御する。図1では、インバータ50と主電動機Mとの対応関係を1対1として示しているが、1台のインバータ50でN台(N≧1)の主電動機Mを駆動制御する構成としてもよいことは勿論である。
また、回生ブレーキ時には、インバータ50は、主電動機Mで発生した回生電力を直流ステージ電圧vdcに変換して、直流中間回路に出力する。
インバータ50の動作制御は、不図示のインバータ制御装置によって行われる。
蓄電池60は、直流中間回路に充放電可能に接続された二次電池である。種類は問わず、鉛蓄電池、リチウムイオン電池、大容量キャパシタ等の何れの二次電池も採用することができる。蓄電池60の端子にかかる入出力電圧(以下「蓄電池電圧」という)が、直流ステージ電圧vdcより高ければ放電動作を行って直流中間回路に電力を供給し、低ければ充電動作を行う。なお、蓄電池60を直流中間回路に接続するか切り離すかを制御する装置を設けることとしてもよい。
コンバータ制御装置30は、コンバータ40の電力変換動作を司る制御装置であり、電気車1の運転台からの動作指令に基づいて電力変換動作を開始する。コンバータ制御装置30は電子回路を備えて構成された一種のコンピュータ装置である。コンバータ制御装置30の演算制御は、その一部または全てをプログラムによる演算処理によってソフトウェア的に実現することとしてもよいし、その一部または全てをASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路で実現することとしてもよい。
コンバータ制御装置30の演算ブロック(機能ブロック)の構成を図2に示す。コンバータ制御装置30は、演算部31と、欠損電圧算出部34と、欠損電流算出部38と、交流側電流調整部39とを有して構成される。
演算部31には、直流ステージ電圧vdcや交流側電流ic、架線電圧、蓄電池電流(蓄電池60の端子にかかる入出力電流)等の検出値が入力され、交流側電圧指令値vc_refを生成するとともに、コンバータ40のゲートをON/OFFさせるゲートパルス信号PSを生成・出力する。
なお、コンバータ制御装置30には、直流ステージ電圧vdcや交流側電流ic、架線電圧、蓄電池電流等が直接印加・入力されるわけではなく、これらの値を検出する電圧センサや電流センサ等による検出値が入力される。説明の便宜上、以下では検出値であることを特段断らないが、コンバータ制御装置30に入力されるこれらの電圧や電流は検出値である。電気車1には、これらの値を検出する電圧センサや電流センサ等が適宜設けられている。
演算部31は、少なくとも交流側電流icを用いて交流側電圧指令値vc_refを生成する電流制御系演算部32と、生成された交流側電圧指令値vc_refに基づいてゲートパルス信号PSを生成するパルス信号生成部33とを有する。交流側電圧指令値vc_refの生成に係る演算処理は、従来の演算処理を採用することができる。
パルス信号生成部33は、交流側電圧指令値vc_refを所与の三角波パルスと比較することでPWMとなるゲートパルス信号PSを生成する。また、パルス信号生成部33は、直流ステージ電圧vdcが所定電圧以下となる低電圧状態となった場合には、コンバータ40を過変調運転(過変調PWM制御とも呼ばれる)させるようにゲートパルス信号PSを生成する。
欠損電圧算出部34は、直流ステージ電圧vdcの、「交流側電圧指令値vc_refに基づく所定の電圧」に対する不足量である欠損電圧vcsを算出する。欠損電圧vcsがゼロでない値として算出される時には、コンバータが過変調運転されている状態である。
「交流側電圧指令値vc_refに基づく所定の電圧」は、交流側電圧指令値vc_refとしてもよいし、交流側電圧指令値vc_refに一定値を加えた或いは減算した電圧や、交流側電圧指令値vc_refに一定割合増加或いは減少させた電圧としてもよい。
本実施形態では、説明の簡便化のため、「交流側電圧指令値vc_refに基づく所定の電圧」を交流側電圧指令値vc_refとして説明する。
図3に、欠損電圧算出部34の演算ブロックの構成を示す。欠損電圧算出部34は、第1の演算器35と、第2の演算器36とを有する。第1の演算器35は、交流側電圧指令値vc_refに正比例する参照値vctを算出する演算器である。但し、参照値vctは、上限値が直流ステージ電圧vdcの符号を正とした値とされ、下限値が直流ステージ電圧vdcの符号を負とした値とされる。第2の演算器36は、交流側電圧指令値vc_refから参照値vctを減算する演算器である。第2の演算器36による演算結果が欠損電圧vcsとされる。
欠損電圧算出部34の動作についてより具体的に説明する。仮に、交流側電圧指令値vc_refが直流ステージ電圧vdcで定められる限界値に達していなければ、第1の演算器35において交流側電圧指令値vc_refの値が参照値vctとされるため、第2の演算器36における演算結果はゼロとなり、交流側電圧指令値vc_refに対する直流ステージ電圧vdcの不足分はゼロとして欠損電圧vcsが算出されて出力される。他方、交流側電圧指令値vc_refが直流ステージ電圧vdcで定められる限界値に達している場合には、第1の演算器35において直流ステージ電圧vdcの値が参照値vctとされるため、第2の演算器36において、交流側電圧指令値vc_refに対する直流ステージ電圧vdcの不足分の電圧が欠損電圧vcsとして算出されて出力される。
なお、もしも「交流側電圧指令値vc_refに基づく所定の電圧」を、交流側電圧指令値vc_refに一定値またはデッドタイム誤差補償値を加えた或いは減算した電圧とするならば、図3の演算ブロックにおいて、欠損電圧算出部34の入力段において第1の演算器35および第2の演算器36の前に、交流側電圧指令値vc_refに一定値またはデッドタイム誤差補償値を加える或いは減算して補正する演算器を挿入すればよい。
図2に戻り、欠損電流算出部38は、コンバータ40の電力変換において欠損電圧vcs分の交流側電流となる欠損電流icsを算出する。欠損電流算出部38は、主変圧器20の諸元に基づく、主変圧器20の等価回路を示す関数式を主変圧器モデル381として記憶しており、主変圧器20の諸元すなわち主変圧器モデル381に基づいて、コンバータ40が欠損電圧vcs分によって生じるコンバータ40の交流側電流を、欠損電流icsとして算出する。
交流側電流調整部39は、交流側電流icを、欠損電流ics分差し引くことで交流側電流icを調整して、電流制御系演算部32に出力する。説明の便宜上、調整後の交流側電流icを第2の交流側電流ic2と呼称する。
これにより、電流制御系演算部32は、欠損電流icsが差し引かれた第2の交流側電流ic2を用いて交流側電圧指令値vc_refを生成する状態となる。換言すると、実際の交流側電流icから欠損電流icsを差し引いて電流制御系演算部32に入力することで、電流制御系演算部32を、欠損電流icsを許容させた状態とする。第2の交流側電流ic2は、欠損成分を含まない仮想的な電流である。電流制御系演算部32をいわばだました状態ということもできる。
次に、本実施形態の作用効果について説明する。
図4は、コンバータ40が過変調運転をした際の電気車1の主回路動作を回路シミュレーションした結果の波形を示す図であり、上から順に、(1)コンバータの交流側電圧(主変圧器二次電圧)、(2)交流側電流ic、(3)直流ステージ電圧vdc、(4)交流側電圧指令値vc_ref、の波形を示す。また、横軸が時間経過を示しており、時刻ta前が本実施形態の制御を適用する前、時刻ta後が本実施形態の制御を適用した後である。
図4(1)のコンバータの交流側電圧(主変圧器二次電圧)は、本実施形態の制御を適用する前後を通じて同じ正弦波波形となっている。
また、図4(3)の直流ステージ電圧vdcも、回路シミュレーションの開始直後と、本実施形態の制御を適用した直後とにおいて安定動作となるまで一時的に波形が乱れたが、本実施形態の制御を適用する前後の安定期においては、一定の電圧変動範囲内に電圧振動が収まったほぼ同じ波形となっている。すなわち、本実施形態の制御を適用する前後において、過変調運転の条件は同じであったといえる。
着目すべきは、図4(2)の交流側電流icと、図4(4)の交流側電圧指令値vc_refとである。
まず、本実施形態による制御を適用したことで、電流制御系演算部32は、欠損電流icsを許容した状態となる。すなわち、実際の交流側電流icではなく、欠損電流icsを差し引いた第2の交流側電流ic2を用いて、交流側電圧指令値vc_refを生成している状態となる。このため、図4(2)に示す交流側電流icの振幅は、本実施形態による制御を適用する前後においてほぼ同じであるが、図4(4)に示す交流側電圧指令値vc_refの振幅は、本実施形態による制御を適用する前後において大きく異なっている。
次に、図4(2)の交流側電流icであるが、本実施形態による制御を適用する前は、波形の歪みが大きく、滑らかな振動波形とは言い難い。極大値や極小値の他に極値が見られることから、次数の高い高調波の含有率が大きい。この状態は、コンバータ40が歪んだ電流に対して過剰に振動的な制御動作をしている状態にあると考えられる。
これに対して、本実施形態による制御を適用した後は、適用する前と比べて明らかに波形の歪みが小さく、滑らかな形状に近づいている。また、極大値や極小値以外に他の極値がはっきりとは現れていないことから、次数の高い高調波の含有率が低減された状態にあると言える。
ゆえに、本実施形態の制御を適用したことで、コンバータ40の過変調運転時に生じる交流側電流の波形歪みの悪化を効果的に軽減することができる。また、交流側電流の波形歪みの悪化を軽減することは、帰線電流高調波の抑制に繋がるため、本実施形態によれば、帰線電流高調波を抑制することが可能となる。
以上、本発明を適用した実施形態の一例を説明したが、本発明の適用が可能な形態は上述した実施形態に限られものではないことは勿論である。
20 主変圧器
30 コンバータ制御装置
31 演算部
34 欠損電圧算出部
38 欠損電流算出部
39 交流側電流調整部
40 コンバータ
50 インバータ
60 蓄電池
M 主電動機

Claims (4)

  1. コンバータと、主電動機を駆動制御するインバータと、前記コンバータと前記インバータとの間の直流中間回路に充放電可能に接続された蓄電池とを具備する交流区間を走行する電気車において、前記コンバータの電力変換動作を制御するための交流側電圧指令値を交流側電流検出値を用いて生成して前記コンバータを制御するコンバータ制御装置であって、
    前記直流中間回路の電圧(以下「直流ステージ電圧」という)の、前記交流側電圧指令値に基づく所定の電圧に対する不足量である欠損電圧を算出する欠損電圧算出部と、
    前記コンバータの電力変換において前記欠損電圧分による交流側電流である欠損電流を算出する欠損電流算出部と、
    前記コンバータの交流側電流を検出した前記交流側電流検出値を、前記欠損電流分差し引く交流側電流調整部と、
    を備え、前記交流側電流調整部により前記欠損電流分差し引かれた前記交流側電流検出値を用いて前記交流側電圧指令値を生成するコンバータ制御装置。
  2. 前記直流ステージ電圧が前記所定の電圧に対して不足しない場合には、前記欠損電圧算出部が前記欠損電圧をゼロとして算出する、
    請求項1に記載のコンバータ制御装置。
  3. 前記欠損電流算出部は、主変圧器の諸元に基づいて、前記コンバータによる前記欠損電圧分によって生じる前記コンバータの交流側電流を算出することで、前記欠損電流を算出する、
    請求項1又は2に記載のコンバータ制御装置。
  4. コンバータと、主電動機を駆動制御するインバータと、前記コンバータと前記インバータとの間の直流中間回路に充放電可能に接続された蓄電池とを具備する交流区間を走行する電気車において、前記コンバータの電力変換動作を制御するための交流側電圧指令値を交流側電流検出値を用いて生成して前記コンバータを制御するためのコンバータ制御方法であって、
    前記直流中間回路の電圧(以下「直流ステージ電圧」という)の、前記交流側電圧指令値に基づく所定の電圧に対する不足量である欠損電圧を算出することと、
    前記コンバータの電力変換において前記欠損電圧分による交流側電流である欠損電流を算出することと、
    前記コンバータの交流側電流を検出した前記交流側電流検出値を、前記欠損電流分差し引くことと、
    前記欠損電流分差し引かれた前記交流側電流検出値を用いて前記交流側電圧指令値を生成することと、
    を含むコンバータ制御方法。
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