JP6715561B1 - 解体システムおよび解体方法 - Google Patents

解体システムおよび解体方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6715561B1
JP6715561B1 JP2019114129A JP2019114129A JP6715561B1 JP 6715561 B1 JP6715561 B1 JP 6715561B1 JP 2019114129 A JP2019114129 A JP 2019114129A JP 2019114129 A JP2019114129 A JP 2019114129A JP 6715561 B1 JP6715561 B1 JP 6715561B1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
construction vehicle
vehicle machine
dismantling
building
hydraulic pressure
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2019114129A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2021001444A (ja
Inventor
徳人 佐野
徳人 佐野
Original Assignee
徳人 佐野
徳人 佐野
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 徳人 佐野, 徳人 佐野 filed Critical 徳人 佐野
Priority to JP2019114129A priority Critical patent/JP6715561B1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6715561B1 publication Critical patent/JP6715561B1/ja
Publication of JP2021001444A publication Critical patent/JP2021001444A/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Working Measures On Existing Buildindgs (AREA)

Abstract

【課題】解体する建築物から所定の距離離間した位置に配置した建設機械を用いて解体を行うことができる解体システムおよび解体方法を提供する。【解決手段】建設車両機械10,20を用いて建築物100の解体を行う解体システム1であって、建築物100の解体を行うための解体装置30を有するとともに、建設車両機械10,20は、第1の建設車両機械10と、第2の建設車両機械20と、を有し、第1の建設車両機械10と第2の建設車両機械20は、建築物100から水平方向に所定の距離離間した位置に配置され、解体装置30を第1の建設車両機械10で操作しながら第2の建設車両機械20で操作して建築物100の解体を行う構成とする。【選択図】図1

Description

本発明は、解体システムおよび解体方法に関し、特に建設機械を用いて建築物の解体を行う解体システムおよび解体方法に関する。
昨今は、高度経済成長期に建築された建築物の解体の需要が高まっている。このため、各種の解体技術の開発も盛んに行われており、このような解体技術は、例えば、特許文献1および特許文献2に開示される技術を参照することができる。
特開平09−137603号公報 特開2007−205043号公報
ところで、建築物の解体においては、通常は建築物に足場を組んで作業者が建築物の上部に登り所定の解体装置を用いて建築物の上部から順次解体作業を行っていく。
しかしながら、このような解体作業は、膨大な解体時間を要してしまい非効率である。このため、足場を組むことなく、解体する建築物から所定の距離離間した位置に配置した建設機械を用いて解体を行うことができるシステムの開発が望まれていた。
本願発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、解体する建築物から所定の距離離間した位置に配置した建設機械を用いて解体を行うことができる解体システムおよび解体方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る解体システムは、建設機械を用いて建築物の解体を行う解体システムであって、前記建築物の解体を行うための解体装置を有するとともに、前記建設機械は、第1の建設機械と、第2の建設機械と、を有し、前記第1の建設機械と前記第2の建設機械は、前記建築物から所定の距離離間した位置に配置され、前記解体装置を前記第1の建設機械で操作しながら前記第2の建設機械で操作して前記建築物の解体を行う構成とすることを特徴とする。
本発明によれば、前記第1の建設機械と前記第2の建設機械は、前記建築物から所定の距離離間した位置に配置され、前記解体装置を前記第1の建設機械で操作しながら前記第2の建設機械で操作して前記建築物の解体を行う構成とすることとしたので、解体する建築物から所定の距離離間した位置に配置した建設機械を用いて解体を行うことができる。
前記第1の建設機械および前記第2の建設機械のいずれか一方は、前記解体装置を、前記解体を行う建築物の上方から吊り下げて保持するとともに、前記解体装置の位置を調節する構成とすることとすれば、解体装置を吊り下げて操作し解体装置の位置を調節することができる。
前記第1の建設機械および前記第2の建設機械のいずれか他方は、前記解体装置による前記建築物の解体動作を調節する構成とすることとすれば、第1の建設機械および第2の建設機械のいずれか他方により、解体装置を操作して解体装置による建築物の解体動作を調節することができる。
前記解体動作を調節とする構成とされた前記第1の建設機械および前記第2の建設機械のいずれか他方は、前記解体装置を操作するための操作ラインを有し、前記操作ラインは、前記第2の本体と前記解体装置とを接続するように設けられることとすれば、操作ラインを介して解体装置を操作することができる。
前記操作ラインは、前記解体装置を、前記解体を行う建築物の上方から吊り下げて保持する前記第1の建設機械および前記第2の建設機械のいずれか一方における所定の保持位置に保持されるとともに、前記解体装置の所定の接続位置に接続され、前記保持位置は、前記接続位置よりも相対的に高い位置に設定されることとすれば、解体する建築物と解体を行わない非解体の建築物とが隣接する場合にあっても、操作ラインが非解体の建築物と干渉することを少なくすることができる。
前記操作ラインは、前記解体装置を油圧で操作するための油圧ホースとし、前記必要油圧と前記油圧ホースの長さとの相関関係を予め関連付けて記憶する記憶部を有するとともに、前記記憶部により予め関連付けて記憶された前記必要油圧と前記油圧ホースの長さとの相関関係と前記解体動作を調節する構成とされた前記第1の建設機械および前記第2の建設機械のいずれか他方の油圧ホースの長さにより、前記必要油圧を設定する必要油圧設定部と、前記必要油圧設定部により設定された必要油圧以上の油圧を有する前記解体動作を行う建設機械を選定する建設機械選定部と、を有することとすれば、解体動作を行う建設機械の油圧の選定することができる。
前記必要油圧を、前記接続位置の高さに応じて補正する高さ補正部を有することができる。
前記必要油圧を、前記保持位置と前記接続位置との高低差に応じて更に補正する高低差補正部を有することができる。
前記解体位置の撮影を行う撮影装置を配置し、前記第1の建設機械および前記第2の建設機械は、前記撮影装置により前記解体位置を撮影した映像を受信する受信器を有することとすれば、受信器により、解体位置の映像を受信することができる。
作業者が前記解体位置を視認するための視認位置を設定することとすれば、作業者から齎される情報により解体位置の状況を確認しながら解体作業を行うことができる。
前記視認位置、前記第1の建設機械、および前記第2の建設機械において音声を相互に送受信する構成とされた前記音声送受信装置を配置することとすれば、音声送受信装置により、視認位置、第1の建設機械、および第2の建設機械の相互間で音声を送受信することができ、音声により解体位置の状況を確認しながら解体作業を行うことができる。
前記建築物に散水を行う散水器を、前記解体装置を前記解体を行う建築物の上方から吊り下げて保持する前記第1の建設機械および前記第2の建設機械のいずれか一方に備えることとすれば、散水しながら解体作業を行うことができる。
上記目的を達成するために、本発明に係る解体方法は、建設機械を用いて建築物の解体を行う解体方法であって、前記建築物の解体を行うための解体装置を有するとともに、前記建設機械は、第1の建設機械と、第2の建設機械と、を有し、前記第1の建設機械と前記第2の建設機械は、前記建築物から所定の距離離間した位置に配置され、前記解体装置を前記第1の建設機械に取り付けるとともに、前記第2の建設機械に取り付け、前記解体装置を前記第1の建設機械で操作しながら前記第2の建設機械で操作して前記建築物の解体を行うことを特徴とする。
前記第1の建設機械および前記第2の建設機械のいずれか一方は、前記解体装置を、前記解体を行う建築物の上方から吊り下げて保持するとともに、前記解体装置の位置を調節とすることができる。
前記第1の建設機械および前記第2の建設機械のいずれか他方は、前記解体装置による前記建築物の解体動作を調節することができる。
前記解体動作を調節する前記第1の建設機械および前記第2の建設機械のいずれか他方は、前記解体装置を操作するための操作ラインを有し、前記操作ラインは、前記第2の建設機械と前記解体装置とを接続するように設けられることができる。
前記操作ラインは、前記解体装置を、前記解体を行う建築物の上方から吊り下げて保持する前記第1の建設機械および前記第2の建設機械のいずれか一方における所定の保持位置に保持されるとともに、前記解体装置の所定の接続位置に接続され、前記保持位置は、前記接続位置よりも相対的に高い位置に設定されることができる。
前記操作ラインは、前記解体装置を油圧で操作するための油圧ホースとし、必要油圧と前記油圧ホースの長さとの相関関係を予め関連付けるとともに、前記予め関連付けられた前記必要油圧と前記油圧ホースの長さとの相関関係と前記解体動作を調節する前記第1の建設機械および前記第2の建設機械のいずれか他方の油圧ホースの長さにより、前記必要油圧を設定し、前記設定された必要油圧以上の油圧を有する建設機械を選定することができる。
前記必要油圧を、前記接続位置の高さに応じて補正することができる。
前記必要油圧を、前記保持位置と前記接続位置との高低差に応じて更に補正することができる。
前記解体位置を撮影した映像を受信することができる。
作業者が前記解体位置を視認するための視認位置を設定することができる。
前記視認位置、前記第1の建設機械、および前記第2の建設機械において音声を相互に送受信することができる。
前記解体装置を、前記解体を行う建築物の上方から吊り下げて保持する前記第1の建設機械および前記第2の建設機械のいずれか一方から前記建築物の散水を行うことができる。
本発明によれば、解体する建築物から所定の距離離間した位置に建設機械を用いて解体を行うことができる。
本発明の実施形態に係る解体システムの構成を示す側面図である。 同解体システムの一方の建設車両機械の構成を示す側面図である。 同解体システムの他方の建設車両機械の構成を示す側面図である。 同解体システムの解体装置の構成を示す正面図である。 同解体システムの必要油圧、油圧ラインの長さ、保持位置の高さ、保持位置と接続位置の高低差との関係を示すグラフである。 同解体システムの演算装置の構成を示すブロック図である。 同解体システムの解体方法を説明するためのフローチャートである。 同解体システムの解体方法を説明するための側面図である。 同解体システムの解体方法を説明するための図8に続く側面図である。 同解体システムの解体方法を説明するための図9に続く側面図である。 同解体システムの解体方法を説明するための図10に続く側面図である。 本発明の変形例を示す側面図である。 本発明の別の変形例を示す側面図である。 本発明の更に別の変形例を示す側面図である。 本発明のまた更に別の変形例を示す演算装置のブロック図である。
以下、本発明の実施形態に係る解体システムおよび解体方法ついて図面を参照して詳細に説明する。図1は、本発明の実施形態に係る解体システム1の構成を示す側面図、図2は、同解体システム1の一方の建設車両機械10の構成を示す側面図、図3は、同解体システム1の他方の建設車両機械20の構成を示す側面図、図4は、同解体システム1の解体装置30の構成を示す正面図、図5は、同解体システム1の必要油圧、油圧ホース23の長さ、保持位置15の高さ、保持位置15と接続位置30aの高低差との関係を示すグラフ、図6は、同解体システム1の演算装置60の構成を示すブロック図である。なお、以下の説明においては、図に示した方向を基準として各方向を定義するものとする。
これらの図に示すように、本発明の実施形態に係る解体システム1は、建設機械10,20より詳しくは建設車両機械10,20を用いて煙突、鉄塔、ビル等の高層の建築物100の解体を行うシステムとなっており、かかる解体システム1により本発明の解体方法を実現することができる。
解体システム1は、建築物100の解体を行うための一の解体装置30を有するとともに、撮影装置40、音声送受信装置50a,50b,50c、および演算装置60を有している。建設車両機械10,20は、第1の建設車両機械10と第2の建設車両機械20を有している。
第1の建設車両機械10は、第1の車両本体11と第1のアーム12を有している。第1の車両本体11は、第1の建設車両機械10の本体部を構成するものであり、第1の走行装置11aと第1の作業装置11bを有している。
第1の走行装置11aは、第1の車両本体11の下部に設けられており、タイヤ11a´を有して走行する構成となっている。
第1の作業装置11bは、第1の車両本体11の上部に設けられており、解体装置30を操作する第1の操作部11cを有している。第1の操作部11cは、作業者の運転席、ハンドル、クラッチ、ブレーキ、アクセル等とともに、油圧操作部、巻き回し操作部を含んでいる。すなわち、作業者は、運転席に座りながら油圧操作部を介して解体装置30の油圧操作をすることができる。また、作業者は、油圧操作部、巻き回し操作部を介して操作しながら第1の建設車両機械10を走行させてその位置を変更させることもできる。
すなわち、作業者は、運転席に座りながら油圧操作部を介して第1のアーム12の油圧操作を行うことができる。これにより、第1のアーム12の傾斜角度、伸縮長さ(長尺方向の長さ)、先端部12cの屈曲角度を調節することができる。また、作業者は、運転席に座りながら巻き回し操作部を介して後述する巻き回し器14を操作することができる。これにより、線状部材13の長さ(詳しくは後述する垂れ下がり部13´の長さ)を調節することができる。
第2の建設車両機械20は、第2の車両本体21と第2のアーム22を有している(第2のアーム22の先端には、本来は解体装置30が設けられる)。第2の車両本体21は、第2の建設車両機械20の本体部を構成するものであり、第2の走行装置21aと第2の作業装置21bを有している。第2の走行装置21aは、第2の車両本体21の下部に設けられており、キャタピラ21a´を有して走行する構成となっている。
第2の作業装置21bは、第2の車両本体21の上部に設けられており、解体装置30を操作する第2の操作部21cを有している。第2の操作部21cは、作業者の運転席、ハンドル、クラッチ、ブレーキ、アクセル等とともに、油圧操作部を含んでいる。すなわち、作業者は、運転席に座りながら油圧操作部を介して解体装置30の油圧操作をすることができる。また、作業者は、油圧操作部を介して油圧操作しながら第2の建設車両機械20を走行させてその位置を変更させることもできる。
ここで、第1の建設車両機械10の第1の車両本体11と第2の建設車両機械20の第1の車両本体21は、解体を行う建築物100から水平方向に所定の距離離間した位置に配置されている。
そして、共通する一の解体装置30を第1の建設車両機械10(より詳しくは後述する線状部材13の先端13a)に取り付けるとともに、第2の建設車両機械20(より詳しくは後述する油圧ホース23の先端23a)にも取り付け、一の解体装置30を第1の建設車両機械10の第1の操作部11cで操作しながら第2の建設車両機械20の第2の操作部21cで操作して建築物100の解体を行うことができる。
ここで、第1の建設車両機械10および第2の建設車両機械20のいずれか一方は、より詳しくは、第1の建設車両機械10は、解体装置30を、解体を行う建築物100の上方からより詳しくは真上から吊り下げて保持するクレーン10とすることができる。
第1の建設車両機械10は、解体装置30を操作して解体装置30の位置を調節する構成とされている。すなわち、第1の建設車両機械10は、解体装置30を操作して解体装置30の水平方向の位置および高さ方向の位置を調節する構成とされている。
つまり、第1の建設車両機械10は、上記の如く第1のアーム12を有するとともに、線状部材13と、巻き回し器14と、を有している。そして、第1の建設車両機械10の第1の作業装置11bは、第1の走行装置11aに対し水平方向に旋回する構成とされている。これにより、第1のアーム12は、第1の作業装置11bの旋回に対応して水平方向に揺動するように形成されており、第1の建設車両機械10は、第1のアーム12の最先端12´側の水平方向の位置を調節する構成とされている。
第1のアーム12は、長尺に形成されるとともに、長尺な方向に沿って伸縮するように形成されている。すなわち、第1のアーム12は、基部12a、中間部12b、および先端部12cを有しており、基部12aは伸縮する構成となっている。また、中間部12bは、回転する構成となっており、中間部12bに先端部12cが設けられている。このため、中間部12bの回転角度を調節することにより、先端部12cの基部12aに対する屈曲角度を調節することができ、第1のアーム12の最先端12´と解体位置100aとの高さ方向の位置関係を調節する構成となっている。そして、線状部材13は、第1のアーム12の長手方向に沿って敷設されるとともに、線状部材13の先端13a側は、第1のアーム12の最先端12´側から下方に垂れ下がる垂れ下がり部13´となっている。
巻き回し器14は、モータ等の駆動源により線状部材13の巻き取りおよび巻き出しを行う構成となっている。第1の建設車両機械10は、巻き回し器14により、巻き取りおよび巻き出しを行うことにより、線状部材13の先端13a側の高さ方向の位置を調節する構成とされている。
すなわち、第1の建設車両機械10は、線状部材13の先端13a側に解体装置30を取り付けて、第1のアーム12の揺動により解体装置30の水平方向の位置を調節するとともに、巻き取り器14による線状部材13の巻き取りおよび巻き出しにより解体装置30の高さ方向の位置を調節することとしている。
第1の建設車両機械10および第2の建設車両機械20のいずれか他方は、より詳しくは、第2の建設車両機械20は、解体装置30による建築物100の解体動作を調節する構成とされている。
すなわち、第2の建設車両機械20は、油圧ショベルとしており、解体装置30を油圧で操作するための長尺な操作ライン23を有している。
操作ライン23は、第2の建設車両機械20の第2のアーム22と解体装置30とを接続するように設けられている。接続ライン23は、油圧操作に使用される油が流通する油圧ホース23となっている(以下、接続ライン23は、油圧ホース23とする)。
油圧ホース23は、第1の建設車両機械10の第1のアーム12に吊り下げて保持されている。
すなわち、油圧ホース23は、第1の建設車両機械10の第1のアーム12における先端部12cにおける中間位置に保持されるとともに、解体装置30の所定の接続位置30aに接続されている。
より詳しくは、油圧ホース23は、線状部材16を介して第1のアーム12の先端部12cにおける中間位置に吊り下げて保持され、線状部材16の先端位置は、油圧ホース23を吊り下げて保持する保持位置15となっている。この保持位置15は、接続位置30aよりも相対的に高い位置に設定されている。
すなわち、油圧ホース23は、アーチを描くように、第2の建設車両機械20の第2の車両本体21から保持位置15まで上昇するように引き上げられて、保持位置15で最高の高さに達した後、保持位置15から下降するように接続位置30aに達して解体装置30に接続される。
なお、本実施形態にあっては、油圧ホース23を覆う覆いを設けることとしてもよい。すなわち、覆いを設けることで、油圧ホース23から油が漏出する場合にあっても、外部に油が飛散することを防止することができる。保持位置15には回転可能な滑車15aが設けられて滑車15aの上の載せられた油圧ホース23がスライド移動可能となっており、滑車15aにより吊り下げられた油圧ホース23の保持位置15におけるスムーズな移動が可能な構成となっている。
ここで、解体装置30は、建築物100を砕くアタッチメント30とすることができ、アタッチメント30は、建築物100を圧砕して砕き解体する圧砕機30とすることができ、圧砕機30は、割り機30とすることができる。割り機30は、基部31と、基部31に設けられ開閉する挟み部32を有しており、挟み部32を油圧操作により開閉しながら建築物100を挟み込んで圧砕し解体することができる。
撮影装置40は、建築物100の解体位置100aよりも相対的に高い位置に配置されており、解体位置100aの撮影を行い映像を送信することができる。第1の建設車両機械10および第2の建設車両機械20は、撮影装置40により撮影され送信された映像をリアルタイムで受信する受信器10a,20aを有している。
音声送受信装置50a,50b,50cは、視認位置100b、第1の建設車両機械10、および第2の建設車両機械20にそれぞれ配置されており、視認位置100b、第1の建設車両機械10、および第2の建設車両機械20に音声を相互にリアルタイムに送受信する構成とされている。
ここで、視認位置100bは、作業者が解体位置100aを視認するための位置であり、視認位置100bは、建築物100から水平方向に所定の距離離間した位置であって解体位置100aよりも相対的に高い位置に設定することとしている。
演算装置60は、記憶部61、必要油圧設定部62、高さ補正部63、高低差補正部64、および第2の建設車両機械選定部65を有している。
記憶部61は、必要油圧と油圧ホース23の長さとの相関関係を予め関連付けて記憶することができる。ここで、必要油圧とは、解体装置30を開閉し解体を行うための必要な油圧であり、油圧ホース23が長い程、必要油圧は大きくなる。また、必要油圧は、油圧ホース23が保持される保持位置15の高さが高い程大きくなり、保持位置15と接続位置30aとの高低差が大きい程小さくなる。
必要油圧設定部62は、記憶部61により予め関連付けて記憶された必要油圧と油圧ホース23の長さとの相関関係と解体に用いられる実際の油圧ホース23の長さにより、必要油圧を設定することができる。
高さ補正部63は、必要油圧を、保持位置15の高さに応じて補正することができる。
高低差補正部64は、必要油圧を、保持位置15と接続位置30aとの高低差に応じて更に補正することができる。
第2の建設車両機械選定部65は、必要油圧設定部62により設定された必要油圧以上の油圧を有する第2の建設車両機械20を選定することができる。
なお、演算装置60は、コンピュータとしての一般的な構成を備えており、中央処理装置(CPU)、記憶装置(メモリ、ハードディスク)、入力装置(キーボード、マウス、タッチパネル)、表示装置(ディスプレー)等を有している。記憶装置は、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体として機能する。演算装置60における各機能部は、プログラムを実行することによりその機能を実現することができる。
すなわち、プログラムは、演算装置60のメモリ(コンピュータ読み取り可能な記憶媒体)上に記憶されており、演算装置60のコンピュータを、記憶部61、必要油圧設定部62、高さ補正部63、高低差補正部64、および第2の建設車両機械選定部65として機能させることができる。
次に本発明の解体システム1の建築物100の解体方法について図7乃至図11に基づいて説明する。
すなわち、まずステップS10において、解体現場の状況等から油圧ホース12の長さ、保持位置15の高さ、保持位置15と接続位置30aとの高低差を把握し、これらに基づいて、演算装置60の必要油圧設定部62、高さ補正部63、高低差補正部64が、必要油圧を設定する。
続いて、ステップS20において、ステップS10で設定された必要油圧に基づいて、演算装置60の第2の建設機械選定部65が第2の建設車両機械20を選定する。
そして、ステップS30において、作業者が、第1の建設車両機械10の線状部材13の先端13aに解体装置30を取り付ける(図7、図8)。
次いで、ステップS40において、作業者が、第1の建設車両機械10の第1のアーム12における先端部12cにおける中間位置の所定箇所から線状部材16を垂れ下げて線状部材16の先端の保持位置15に第2の建設車両機械20から延びる油圧ホース23を保持するとともに、油圧ホース23の先端23aを解体装置30の接続位置30aに接続する(図7、図9)。
次に、ステップS50において、作業者が第1の建設車両機械10を所要に操作して、第1の建設車両機械10の第1のアーム12の基部12aを傾斜させながら延ばすとともに、中間部12bを回転させて先端部12cの屈曲角度を所定の角度に調節する。そして、第1の建設車両機械10の第1の作業装置12bを水平方向に旋回させて解体装置30の高さ方向の位置を解体位置100aの真上とする。これにより、解体装置30を建築物100の上方(真上)から吊り下げて保持した状態とし解体作業を開始する(図7、図10)。
次いで、ステップS60において、撮影装置40を配置するとともに、視認位置100bに作業者を配置し、作業者が音声送受信装置50cを手に持った状態とする。これにより、第1の建設車両機械10および第2の建設車両機械20を運転する作業者が、第1の受信器10aおよび第2の受信器20aを介して撮影装置40から送信された映像をリアルタイムに受信することができ、映像により解体位置100aの状況を確認しながら解体作業を行うことができる。また、視認位置100bの作業者、第1の建設車両機械10および第2の建設車両機械20を運転する作業者が、音声送受信装置50a,50b,50cを介して音声を相互にリアルタイムに送受信することができ、音声により解体位置100aの状況を確認しながら解体作業を行うことができる(図7、図10)。
以上説明したように、本発明の解体システム1および解体方法によれば、第1の建設車両機械10と第2の建設車両機械20は、解体する建築物100から水平方向に所定の距離離間した位置に配置され、一の解体装置30を第1の建設車両機械10に取り付けるとともに、第2の建設車両機械20に取り付け、一の解体装置30を第1の建設車両機械10で操作しながら第2の建設車両機械20で操作して建築物100の解体を行うこととしたので、解体する建築物100から所定の距離離間した位置に配置した建設車両機械10,20を用いて解体を行うことができる。
また、第1の建設車両機械10は、解体装置30を、解体を行う建築物100の上方から吊り下げて保持するとともに、解体装置30を操作して解体装置30の位置を調節する構成とすることとしたので、解体装置30を吊り下げて操作し解体装置30の位置を調節することができる。
すなわち、近年は、解体作業は、解体する建築物100と解体を行わない非解体の建築物100´とが隣接する現場も多く、このような場合にあっては、解体する建築物100から水平方向に所定距離離間した位置に建設車両機械10,20を配置し、解体を行う建築物100の上方から解体装置30を吊り下げながら解体を行うことが有効となる。
更に、第2の建設車両機械20は、解体装置30を操作して解体装置30による建築物100の解体動作を調節する構成とすることとしたので、第1の建設車両機械10および第2の建設車両機械20のいずれか他方により、解体装置30を操作して解体装置30による建築物100の解体動作を調節することができる。
更にまた、第2の建設車両機械20は、解体装置30を油圧で操作するための操作ライン23より詳しくは油圧ホース23を有し、油圧ホース23は、第2の建設車両機械20と解体装置30とを接続するように設けることとしたので、油圧ホース23を介して油圧を操作することができる。
また、油圧ホース23は、解体装置30を、第1の建設車両機械10における所定の保持位置15に吊り下げて保持されるとともに、解体装置30の所定の接続位置30aに接続され、保持位置15は、接続位置30aよりも相対的に高い位置に設定することとしたので、保持位置15と接続位置30aの高低差により油圧を保持することができる。また、解体する建築物100と解体を行わない非解体の建築物100´とが隣接する場合にあっては、油圧ホース23がアーチを描くように解体装置30に接続されるので、非解体の隣接する建築物100´と干渉することが少なる。
更に、記憶部61により予め関連付けて記憶された必要油圧と油圧ホース23の長さとの相関関係と解体に用いられる実際の油圧ホース23の長さにより、必要油圧を設定する必要油圧設定部62と、必要油圧設定部62により設定された必要油圧以上の油圧を有する建設車両機械を選定する第2の建設車両機械選定部63と、を有することとしたので、解体動作を行う建設車両機械を選定することができる。
更にまた、必要油圧を、接続位置30aの高さに応じて補正する高さ補正部63を有することとしたので、必要油圧を接続位置30aの高さに応じて補正することができる。
また更に、必要油圧を、保持位置15と接続位置30aとの高低差に応じて更に補正する高低差補正部64を有することとしたので、必要油圧を保持位置15と接続位置30aとの高低差に応じて補正することができる。
また、建築物100の解体位置100aよりも相対的に高い位置に解体位置100aの撮影を行う撮影装置40を配置し、第1の建設車両機械10および第2の建設車両機械20は、撮影装置40により撮影された映像をリアルタイムで受信する受信器10a,20aを有することとしたので、受信器10a,20aにより、解体位置100aの映像をリアルタイムに受信することができる。
更に、作業者が解体位置100aを視認するための視認位置100bを解体位置100aよりも相対的に高い位置に設定することとしたので、作業者から齎される情報により解体位置100aの状況を確認しながら解体作業を行うことができる。
更にまた、視認位置100b、第1の建設車両機械10、および第2の建設車両機械20に音声を相互に送受信する構成とされた音声送受信装置50a,50b,50cを配置することとしたので、音声送受信装置50a,50b,50cにより、視認位置100b、第1の建設車両機械10、および第2の建設車両機械20の相互間で音声を送受信することができ、音声により解体位置100aの状況を確認しながら解体作業を行うことができる。
また更に、建設機械10,20は、建設車両機械10,20として走行可能な構成とすることとしたので、その位置を変更させることにより油圧ホース23の油圧の微調整をすることも可能となる。
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されることなく種々の変形実施、応用実施が可能であることは勿論である。
すなわち、上述した実施形態においては撮影装置40を固定した位置に配置することとしているがドローン等の飛行体に撮影装置40を搭載して移動させながら解体位置100aの映像を撮影することとしてもよい。
また、図12に示すように撮影装置40を第1の建設車両機械10の第1のアーム12の最先端12´や図13に示すように第1の建設車両機械10の線状部材13の垂れ下がり部13´もしくは解体装置30に設けることとしてもよい。このように撮影装置40を設けることで、非解体の建築物100´が障害となることなく解体位置100aの撮影を確実に行うことができる。かかる場合にあっては、撮影装置40に振れ防止機能を施して垂れ下がり部13´や解体装置30が揺れる場合にあっても、映像がぶれることを防止することとしてもよい。
更に、上述した実施形態にあっては、操作ライン23は、油圧ホース23とすることとしているが、解体装置30の駆動を電気として電線とすることとしたり、解体装置30を駆動することができる他の駆動源と接続する所定の線状部材とすることとしても所要の効果を奏することができる。
更にまた、上述した実施形態にあっては、撮影装置40は、建築物100の解体位置100aよりも相対的に高い位置に配置されることとしているが、解体位置100aと同等の高さ位置とすることとしたり、解体位置100aよりも低い位置とすることとしても所要の効果を奏する。すなわち、撮影装置40は、解体位置100aを撮影することができる位置に設けることとすればよい。ただし、撮影装置40は、解体位置100aよりも相対的に高い位置に配置することとした方が解体位置100aを撮影し易いためより好ましい。
また更に、上述した実施形態にあっては、視認位置100bは、解体位置100aよりも相対的に高い位置に設定することとしているが、解体位置100aと同等の高さ位置とすることとしたり、解体位置100aよりも低い位置とすることとしても所要の効果を奏する。すなわち、視認位置100bは、作業者が解体位置100aを視認することができる位置であればよい。ただし、視認位置100bは、解体位置100aよりも相対的に高い位置に設定することとした方が解体位置100aを視認し易いためより好ましい。
また、上述した実施形態にあっては、解体装置30は、建築物100を砕くアタッチメント30として圧砕機30とすることとしているが、アタッチメントは30、建築物100を連続した打撃により砕いて解体するブレーカーとすることとしてもよい。
更に、図14に示すように、建築物100に散水を行う散水器110を更に加えて、建築物100の上方から吊り下げて保持する第1の建設車両機械10に備えることとすると解体による粉塵の発生を防止することができるのでより好ましい。
すなわち、第1の建設車両機械20の第1のアーム12の先端部12cや最先端12´に散水器110を設けて建築物100の散水を行うこととすれば、建築物100の上方から効率よく散水することができる(図14では、第1のアーム12の最先端12´に散水器110を設けることとしているが、第1のアーム12の先端部12cや線状部材13の垂れ下がり部13´、解体装置30に散水器110を設けることとしてもよい)。なお、第1の建設車両機械20の第1のアーム12の先端部12cや最先端12´にゴンドラを設け、作業員がゴンドラに乗りホース等を手に持って散水することとしても所要の効果を奏する。
更にまた、上述した実施形態にあっては、記憶部61により予め関連付けて記憶された必要油圧と油圧ホース23の長さとの相関関係と第2の建設車両機械20の実際の油圧ホース23の長さにより、必要油圧を設定する必要油圧設定部62と、必要油圧設定部62により設定された必要油圧以上の油圧を有する第2の建設車両機械20を選定する第2の建設車両機械選定部65と、を有することとして必要油圧に応じて第2の建設車両機械20を選定することとしているが、これに加えて図15に示すように、演算装置60に、解体装置30の重量に対応して第1の建設車両機械10を選定する第1の建設車両機械選定部65aを有することとしてもよい。
すなわち、かかる場合にあっては、記憶部61に各第1の建設車両機械10の吊り下げ限界重量を予め記憶させるとともに、解体装置30の実際の重量よりも限界重量が大きい第1の建設車両機械10を第1の建設車両機械選定部65aが選定することとなる。
1:解体システム
10:第1の建設車両機械(クレーン)
10a:受信器
11:第1の車両本体
11a:第1の走行装置
11a´:タイヤ
11b:第1の作業装置
11c:第1の操作部
12:第1のアーム
12´:最先端
12a:基部
12b:中間部
12c:先端部
13:線状部材
13a:先端
13´:垂れ下がり部
14:巻き回し器
15:保持位置
15a:滑車
16:線状部材
20:第2の建設車両機械(油圧ショベル)
21:第2の車両本体
21a:第2の走行装置
21a´:キャタピラ
21b:第2の作業装置
21c:第2の操作部
22:第2のアーム
23:操作ライン(油圧ホース)
23a:先端
30:解体装置(圧砕機、割り機)
30a:接続位置
31:基部
32:挟み部
40:撮影装置
50a,50b,50c:音声送受信装置
60:演算装置
61:記憶部
62:必要油圧設定部
63:高さ補正部
64:高低差補正部
65:第2の建設車両機械選定部
65a:第1の建設車両機械選定部
100:解体を行う建築物
100a:解体位置
100b:視認位置
100´:非解体の建築物
110:散水器

Claims (16)

  1. 建設車両機械を用いて建築物の解体を行う解体システムであって、
    前記建築物の解体を行うための解体装置を有するとともに、
    前記建設車両機械は、第1の建設車両機械と、第2の建設車両機械と、を有し、
    前記第1の建設車両機械と前記第2の建設車両機械は、前記建築物から所定の距離離間した位置に配置され、
    前記解体装置を前記第1の建設車両機械で操作しながら前記第2の建設車両機械で操作して前記建築物の解体を行う構成とし、
    前記第1の建設車両機械は、アームを有するとともに、前記アームの長手方向に沿って敷設され、前記アームの先端側から垂れ下がる線状部材の先端側に、前記解体装置を、前記解体を行う建築物の上方から吊り下げて保持する構成とし、
    前記第2の建設車両機械は、前記解体装置による前記建築物の解体動作を調節する構成とし、
    前記第2の建設車両機械は、前記解体装置を操作するための操作ラインを有し、
    前記操作ラインは、前記第2の建設車両機械と前記解体装置とを接続するように設けられ、
    更に、前記操作ラインは、前記第1の建設車両機械における前記アームの中間位置に線状部材を介して吊り下げて保持されるとともに、前記線状部材の先端位置は、前記操作ラインを吊り下げて保持する保持位置として、前記接続ラインは、前記解体装置の所定の接続位置に接続され、前記保持位置は、前記接続位置よりも相対的に高い位置に設定され、
    更にまた、前記操作ラインは、アーチを描くように、前記第2の建設車両機械から前記保持位置まで上昇するように引き上げられて、前記保持位置で最高の高さに達した後、前記保持位置から下降するように前記接続位置に達して前記解体装置に接続され、
    前記保持位置には回転可能な滑車が設けられて、前記滑車の上の載せられた前記接続ラインがスライド移動可能とし、
    前記第1の建設車両機械および前記第2の建設車両機械は、走行装置を有して走行する構成とし、
    更に前記第1の建設車両機械は、前記アームの傾斜角度および長さを調節するとともに、前記アームを水平方向に旋回する構成とすることを特徴とする解体システム。
  2. 前記操作ラインは、前記解体装置を油圧で操作するための油圧ホースとし、
    必要油圧と前記油圧ホースの長さとの相関関係を予め関連付けて記憶する記憶部を有するとともに、前記記憶部により予め関連付けて記憶された前記必要油圧と前記油圧ホースの長さとの相関関係と前記解体動作を調節する構成とされた前記第2の建設車両機械の油圧ホースの長さにより、前記必要油圧を設定する必要油圧設定部と、前記必要油圧設定部により設定された必要油圧以上の油圧を有する建設車両機械を選定する建設車両機械選定部と、を有することを特徴とする請求項1に記載の解体システム。
  3. 前記必要油圧を、前記接続位置の高さに応じて補正する高さ補正部を有することを特徴とする請求項2に記載の解体システム。
  4. 前記必要油圧を、前記保持位置と前記接続位置との高低差に応じて更に補正する高低差補正部を有することを特徴とする請求項2または請求項3に記載の解体システム。
  5. 前記解体位置の撮影を行う撮影装置を配置し、
    前記第1の建設車両機械および前記第2の建設車両機械は、前記撮影装置により前記解体位置を撮影した映像を受信する受信器を有することを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の解体システム。
  6. 作業者が前記解体位置を視認するための視認位置を設定することを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載の解体システム。
  7. 前記視認位置、前記第1の建設車両機械、および前記第2の建設車両機械において音声を相互に送受信する構成とされた前記音声送受信装置を配置することを特徴とする請求項6に記載の解体システム。
  8. 前記建築物に散水を行う散水器を、前記第1の建設車両機械に備えることを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれか一項に記載の解体システム。
  9. 建設車両機械を用いて建築物の解体を行う解体方法であって、
    前記建築物の解体を行うための解体装置を有するとともに、
    前記建設車両機械は、第1の建設車両機械と、第2の建設車両機械と、を有し、
    前記第1の建設車両機械と前記第2の建設車両機械は、前記建築物から所定の距離離間した位置に配置され、
    前記解体装置を前記第1の建設車両機械で操作しながら前記第2の建設車両機械で操作して前記建築物の解体を行い、
    前記第1の建設車両機械は、アームを有するとともに、前記アームの長手方向に沿って敷設され、前記アームの先端側から垂れ下がる線状部材の先端側に、前記解体装置を、前記解体を行う建築物の上方から吊り下げて保持し、
    前記第2の建設車両機械は、前記解体装置による前記建築物の解体動作を調節し、
    前記第2の建設車両機械は、前記解体装置を操作するための操作ラインを有し、
    前記操作ラインは、前記第2の建設車両機械と前記解体装置とを接続するように設けられ、
    更に、前記操作ラインは、前記第1の建設車両機械における前記アームの中間位置に線状部材を介して吊り下げて保持されるとともに、前記線状部材の先端位置は、前記操作ラインを吊り下げて保持する保持位置として、前記接続ラインは、前記解体装置の所定の接続位置に接続され、前記保持位置は、前記接続位置よりも相対的に高い位置に設定され、
    更にまた、前記操作ラインは、アーチを描くように、前記第2の建設車両機械から前記保持位置まで上昇するように引き上げられて、前記保持位置で最高の高さに達した後、前記保持位置から下降するように前記接続位置に達して前記解体装置に接続され、
    前記保持位置には回転可能な滑車が設けられて、前記滑車の上の載せられた前記接続ラインがスライド移動可能とし、
    前記第1の建設車両機械および前記第2の建設車両機械は、走行装置を有して走行し、
    更に前記第1の建設車両機械は、前記アームの傾斜角度および長尺方向の長さを調節するとともに、前記アームを水平方向に旋回することを特徴とする解体方法
  10. 前記操作ラインは、前記解体装置を油圧で操作するための油圧ホースとし、
    必要油圧と前記油圧ホースの長さとの相関関係を予め関連付けるとともに、前記予め関連付けられた前記必要油圧と前記油圧ホースの長さとの相関関係と前記解体動作を調節する前記第2の建設車両機械の油圧ホースの長さにより、前記必要油圧を設定し、前記設定された必要油圧以上の油圧を有する建設車両機械を選定することを特徴とする請求項9に記載の解体方法
  11. 前記必要油圧を、前記接続位置の高さに応じて補正することを特徴とする請求項10に記載の解体方法
  12. 前記必要油圧を、前記保持位置と前記接続位置との高低差に応じて更に補正することを特徴とする請求項10または請求項11に記載の解体方法
  13. 前記解体位置を撮影した映像を受信することを特徴とする請求項9乃至請求項12のいずれか一項に記載の解体方法。
  14. 作業者が前記解体位置を視認するための視認位置を設定することを特徴とする請求項9乃至請求項13のいずれか一項に記載の解体方法。
  15. 前記視認位置、前記第1の建設車両機械、および前記第2の建設車両機械において音声を相互に送受信することを特徴とする請求項14に記載の解体方法。
  16. 前記第1の建設車両機械から前記建築物の散水を行うことを特徴とする請求項9乃至請求項15のいずれか一項に記載の解体方法。









JP2019114129A 2019-06-19 2019-06-19 解体システムおよび解体方法 Active JP6715561B1 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019114129A JP6715561B1 (ja) 2019-06-19 2019-06-19 解体システムおよび解体方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019114129A JP6715561B1 (ja) 2019-06-19 2019-06-19 解体システムおよび解体方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP6715561B1 true JP6715561B1 (ja) 2020-07-01
JP2021001444A JP2021001444A (ja) 2021-01-07

Family

ID=71131563

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019114129A Active JP6715561B1 (ja) 2019-06-19 2019-06-19 解体システムおよび解体方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6715561B1 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102489399B1 (ko) * 2022-09-28 2023-01-18 방재웅 효율적이고 안전한 해체공사를 위한 스마트 감리 및 건설사업관리시스템

Also Published As

Publication number Publication date
JP2021001444A (ja) 2021-01-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7070047B2 (ja) 旋回式作業機械の旋回制御装置
JP6612865B2 (ja) 作業機の遠隔操作のための表示システム
WO2021010489A1 (ja) 作業機械及び作業機械による作業を支援する支援装置
JP2013116773A (ja) タワークレーンの遠隔操作システム
WO2017065093A1 (ja) 遠隔操作装置、及び案内システム
JP6460294B2 (ja) 遠隔操作端末及び遠隔操作システム
JP6715561B1 (ja) 解体システムおよび解体方法
WO2018110707A1 (ja) 遠隔操作端末および遠隔操作端末を備える作業車両
WO2020250558A1 (ja) 遠隔操作システムおよび遠隔操作サーバ
DE202017007686U1 (de) Baumaschine
JP3158320U (ja) クレーン
JP6917167B2 (ja) 建設機械用俯瞰画像表示装置
JP2007016403A (ja) 作業機械のカメラ制御装置
JP6256874B2 (ja) 建設機械用俯瞰画像表示装置
WO2020250557A1 (ja) 遠隔操作システムおよび遠隔操作サーバ
JP7310595B2 (ja) 作業支援サーバおよび作業支援システム
JP6528474B2 (ja) 画像表示装置
WO2021240957A1 (ja) 遠隔操作支援装置、遠隔操作支援システム及び遠隔操作支援方法
JPWO2019163875A1 (ja) カメラ装置、吊荷監視システム、及び、作業機
CN111063251B (zh) 一种基于vr的装配式建筑模拟设备以及方法
JP3069184U (ja) 建機合体型破砕装置
JP2019203285A (ja) 作業機械用画像生成装置及び作業機械用画像生成方法
JP2022144495A (ja) 遠隔操作支援システムおよび遠隔操作支援方法
JP6433664B2 (ja) 建設機械用俯瞰画像表示装置
JPH08123938A (ja) 遠隔操作用監視装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190902

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20190902

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20190829

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20191011

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20191118

A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20191226

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200127

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200309

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200608

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200608

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6715561

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250