JP6715520B2 - 管理装置および給電割当方法 - Google Patents

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本開示は、管理装置および給電割当方法に関する。
低温を維持した状態で搬送および納品を行う必要がある生鮮食料等の物品は、通常、断熱効果を備える保冷庫に積み込まれて物流が行われている。保冷庫を用いた物流システムでは、物品の搬送中において、保冷庫が有する蓄冷体が庫内を冷却することで、物品が所定温度以下に保持される。すなわち、事前準備として保冷庫の予冷が必要となる。
このような物流システムとして、例えば特許文献1には、物流サイクルにおける物品の配送計画から求まる配送装置の使用開始時刻と、その配送装置に関する温度履歴情報とに基づき、蓄冷処理開始時刻を演算するシステムが開示されている。
特許第4062120号公報
保冷庫を用いた物流システムでは、保冷庫内を配送時間よりも長く設定された必要保冷時間だけ所定の温度以下に保つ必要がある。保冷庫の予冷は、例えば給電設備に保冷庫が接続されて給電されることによって行われる。しかしながら、特許文献1に開示されたような物流システムの管理拠点においては、複数台の保冷庫の全てに対して限られた台数の給電設備で予冷が行われるため、予冷が完了した後、保冷庫に物品が積み込まれて出発するまでに時間がある場合、予冷された保冷庫に蓄えられた蓄冷量が消耗してしまうことがある。このように、蓄冷量の消耗により必要保冷時間が確保できなくなる事態を防止することが要望されている。
本開示の目的は、予冷後の蓄冷量の消耗を考慮した予冷を行うことができる管理装置および給電割当方法を提供することである。
本開示の管理装置は、少なくとも1つの保冷庫の予冷のための給電が行われる予定の時間である給電予定時間を、複数の給電設備のいずれかに対して事前に割り当てる管理装置であって、前記保冷庫毎に、前記保冷庫内を所定の温度以下に保つことが要求される必要保冷時間があらかじめ決定されている場合に、前記保冷庫内を前記必要保冷時間だけ前記所定の温度以下に保つために必要な予冷を行なう給電時間である必要給電時間に関する情報と、最大限に予冷を行った際に前記保冷庫内を前記所定の温度以下に保つことができる時間である最大保冷時間に関する情報と、を取得する取得部と、前記保冷庫が、必要保冷時間と最大保冷時間とが同じである第1保冷庫と、必要保冷時間より最大保冷時間の方が長い第2保冷庫と、に分類される場合に、前記複数の給電設備のうち、給電予定時間を割り当てることができる時間帯である空き時間が前記第1保冷庫の必要給電時間より長い前記給電設備のいずれかに対して、当該第1保冷庫の給電予定時間を、前記保冷庫の給電が完了すべき時刻である給電完了時刻から当該第1保冷庫の必要給電時間だけ遡った時刻と、前記給電完了時刻との間に割り当てる制御部と、を有し、前記制御部は、前記第1保冷庫の給電予定時間の割り当てが全て終了した後に、空き時間が前記第2保冷庫の必要給電時間より長い前記給電設備のいずれかに対して、当該第2保冷庫の給電予定時間を、現在時刻に近い時刻から割り当てる
本開示の給電割当方法は、少なくとも1つの保冷庫の予冷のための給電が行われる予定の時間である給電予定時間を、複数の給電設備のいずれかに対して事前に割り当てる給電割当方法であって、前記保冷庫毎に、前記保冷庫内を所定の温度以下に保つことが要求される必要保冷時間があらかじめ決定されている場合に、前記保冷庫内を前記必要保冷時間だけ前記所定の温度以下に保つために必要な予冷を行う給電時間である必要給電時間に関する情報と、最大限に予冷を行った際に前記保冷庫内を前記所定の温度以下に保つことができる時間である最大保冷時間に関する情報と、を取得し、前記保冷庫が、必要保冷時間と最大保冷時間とが同じである第1保冷庫と、必要保冷時間より最大保冷時間の方が長い第2保冷庫と、に分類される場合に、前記複数の給電設備のうち、給電予定時間を割り当てることができる時間帯である空き時間が前記第1保冷庫の必要給電時間より長い前記給電設備のいずれかに対して、当該第1保冷庫の給電予定時間を、前記保冷庫の給電が完了すべき時刻である給電完了時刻から当該第1保冷庫の必要給電時間だけ遡った時刻と、前記給電完了時刻との間に割り当て、前記第1保冷庫の給電予定時間の割り当てが全て終了した後に、空き時間が前記第2保冷庫の必要給電時間より長い前記給電設備のいずれかに対して、当該第2保冷庫の給電予定時間を、現在時刻に近い時刻から割り当てる
本開示によれば、予冷後の蓄冷量の消耗を考慮した予冷を行うことができる管理装置および給電割当方法を提供する。
本開示の実施の形態に係る保冷庫管理システムの構成例を示す概念図 管理装置の構成の一例を示すブロック図 給電割当処理について説明するためのフローチャート 複数のグループをソートした様子を例示した図 現在の処理対象であるグループGr(1)に属する、給電完了時刻が24時である4台の保冷庫(1号機〜4号機)を例示した図 図5に示すグループGr(1)に対して管理装置が分類処理を行った結果を例示した図 図6に示すグループGr(1)に対して管理装置がソート処理を行った結果を示す図 最適化処理の詳細を説明するためのフローチャート 給電割当処理が行われていない時点の各給電設備の給電予定時間を示すタイムチャート 第1保冷庫のうち、最も必要給電時間が長い4号機の給電予定時間の割り当てを行った様子を示したタイムチャート 第1保冷庫のうち、2番目に必要給電時間が長い1号機の給電予定時間の割り当てを行った様子を示したタイムチャート 第2保冷庫である2号機および3号機のうち、最も必要給電時間が長い2号機を処理対象として、給電設備2_1に対して給電予定時間の割り当てを行うことができるか否かを判定する様子を示すタイムチャート 割り当て済みの給電予定時間の調整処理の一例を示すタイムチャート 2号機を処理対象として、給電設備2_2に対して給電予定時間の割り当てを行うことができるか否かを判定する様子を示すタイムチャート 割り当て済みの給電予定時間の調整処理の一例を示すタイムチャート 2号機を処理対象として、給電設備2_3に対して給電予定時間の割り当てを行うことができるか否かを判定する様子を示すタイムチャート 2号機の給電予定時間を給電設備2_3に割り当てた様子を示すタイムチャート 3号機の給電予定時間の割り当てを行った様子を示すタイムチャート 割り当て済みの給電予定時間の調整処理を行わない場合の3号機の給電予定時間の割り当て例を示すタイムチャート
以下、本開示の各実施の形態に係る保冷庫管理システム100について図面を参照して詳細に説明する。ただし、必要以上に詳細な説明、例えば、既によく知られた事項の詳細説明や実質的に同一の構成に対する重複説明等は省略する場合がある。
なお、以下の説明および参照される図面は、当業者が本開示を理解するために提供されるものであって、本開示の請求の範囲を限定するためのものではない。
<システム構成>
図1は、本開示の実施の形態に係る保冷庫管理システム100の構成例を示す概念図である。図1に示すように、保冷庫管理システム100は、複数の保冷庫1、複数の給電設備2、および管理装置3を有する。図1における保冷庫管理システム100は、複数の保冷庫1を管理する拠点(以下管理拠点と称する)の1つに構築されたシステムを例示したものである。
保冷庫1は、その一部が扉となって開閉可能に形成され、内部(庫内)に物品を収めて扉を閉めることにより密閉することができるとともに、内部に蓄冷体を有し、蓄冷体の蓄えた冷熱によって庫内の温度を低温に保つことができる容器である。保冷庫1は、例えば低温で配送すべき物品(要冷蔵物や要冷凍物等)を庫内に収容して輸送するために使用される。保冷庫1は、管理拠点において物品を庫内に収容した後、例えばトラック等の輸送機器に搭載されて配送先へ輸送される。なお、本実施の形態では簡単のため、管理拠点において保冷庫1に物品の収容を行うこととするが、本開示では、保冷庫1の管理を行う管理拠点と、保冷庫1に物品を収容する場所とは異なっていてもよい。
給電設備2は、保冷庫1の予冷のための給電を行う設備である。なお、予冷とは、保冷庫1の使用前に、保冷庫1の庫内を冷却し、蓄冷体に冷熱を蓄えることを意味する。保冷庫1が給電設備2に接続されると、保冷庫に内蔵される冷却装置(図示せず)によって保冷庫1の蓄冷体が冷却され、冷熱が蓄えられる。なお、以下では、予冷のための給電とは、冷却装置によって蓄冷体に冷熱を蓄える、および/または、保冷庫1の庫内を冷却する、および/または保冷庫1に内蔵され庫内の空気を循環させるための送風機や各種センサ等の補記の運転に必要な電力を蓄える操作を指すものとする。
管理装置3は、管理拠点における保冷庫1の管理を行う装置である。管理装置3は、例えばPC(Personal Computer)等の計算機である。図2は、管理装置3の構成の一例を示すブロック図である。図2に示すように、管理装置3は、取得部31、メモリ32、制御部33、冷却装置34、蓄冷体温度センサ35、表示部36を有する。
取得部31は、後述する給電割当処理に使用される各種情報を外部から取得し、メモリ32に記憶させる。取得部31は、具体的には、例えば管理拠点に存在する保冷庫1との通信を行う通信装置や、管理拠点の管理担当者が給電割当処理に使用される各種情報を入力するための入力デバイス等を含む。
メモリ32は、例えば制御プログラムを格納したROM(Read Only Memory)、作業用メモリとして動作するRAM(Random Access Memory)、後述する給電割当処理に使用される各種情報を記憶するためのフラッシュメモリ等の各種記憶媒体を含む。
制御部33は、例えばCPU(Central Processing Unit)等の制御デバイスであり、メモリ32に格納された制御プログラムを読み出して実行することにより、管理装置3の機能を実現する。制御部33は、例えば、管理拠点において、複数の給電設備のいずれかに対して保冷庫1の給電時間を割り当てる給電割当処理を行う。
冷却装置34は、後述する給電設備2が保冷庫1に接続されたとき、保冷庫1が有する蓄冷体を冷却して予冷を行う、および/または庫内の冷却を行う。冷却装置34は、例えば蒸発器、圧縮機、凝縮器、膨張弁等(図示せず)によって構成され、熱交換によって蓄冷体に冷熱を蓄える、および/または庫内の冷却を行う。
蓄冷体温度センサ35は、蓄冷体に取り付けられた温度センサであって、蓄冷体の温度に関する情報を制御部33に送信する。
表示部36は、例えば液晶ディスプレイや有機ELディスプレイ等の表示デバイスであって、制御部33の制御に応じて表示を行う。具体的には、表示部36は、以下説明する制御部33が行う給電割当処理の結果を表示する。
なお、以下の給電割当処理の説明においては、簡単のため、管理装置3の制御部33が実行する処理を、単に管理装置が実行する処理のように記載する。
<給電割当処理の説明>
以下では、ある管理拠点における管理装置3の給電割当処理について詳細に説明する。まず、管理装置3が給電割当処理を行うための前提について説明する。
[前提1]
図1に示すように、管理拠点には少なくとも1つの保冷庫1と複数の給電設備2が存在する。なお、本開示において、保冷庫1および給電設備2の数は特に限定しない。
[前提2]
保冷庫1は、それぞれが保冷能力を有する。本明細書において、保冷能力とは、保冷庫1が備える蓄冷体の蓄えた冷熱量(蓄冷量)に基づいて算出される能力であって、保冷庫1内を所定の温度帯に保つことができる時間を意味する。それぞれの保冷庫1の保冷能力は、同じとは限らない。具体的には、例えばある保冷庫1は最大で5時間分の保冷能力を有し、他の保冷庫1は最大でも3時間分の保冷能力しか有しない。
保冷庫1毎の保冷能力を推定する方法としては、例えば以下のような方法がある。すなわち、保冷庫1が有する蓄冷体として、凍結開始温度と凍結終了温度との間に所定の温度勾配特性を有するように添加物濃度を調製した蓄冷溶剤を使用する。蓄冷溶剤の温度は、例えばセンサ等によって検出される。蓄冷溶剤の凍結開始温度、凍結終了温度、温度勾配特性等のデータは既知であるため、センサから得られる検出温度と、温度勾配特性に係るデータとに基づいて、現時点で保冷庫1が何時間分の保冷能力を有するか、を算出することができる。このような技術は公知であり、例えば参考文献1に開示されている。
[参考文献1]特開平7−318215号公報
あるいは、保冷庫1に収納されている蓄冷体の容量の全体において、所定のしきい値以下の温度を有する蓄冷体の容量が占める割合を、蓄冷体を収納する箱体の表面温度、蓄冷体の表面温度、または蓄冷体の内部の温度を示す情報等に基づいて、蓄冷体の空間的な温度分布を推定し、推定した蓄冷体の空間的な温度分布の全体における、所定のしきい値を超えている部分の割合に基づいて、蓄冷残量を算出する。そして、保冷庫1の内部から外部に放出される単位時間当たりの冷熱量を、例えば、保冷庫1の外部の温度と、保冷庫1の内部空間の温度との差に基づいて保冷庫1の内部から外部に放出される単位時間当たりの冷熱量を求め、求めた冷熱量と上記求めた蓄冷残量とに基づいて、保冷可能時間を算出するようにしてもよい。このような技術は、例えば参考文献2に開示されている。
[参考文献2]特願2015−198441号
[前提3]
管理拠点に存在する給電割当処理の対象の保冷庫1に対して、あらかじめ配送計画が決定されている。配送計画とは、物品を収容した保冷庫1を他の拠点に対して配送する計画であり、管理拠点から出発すべき時刻である出発時刻および配送先に到着すべき時刻である到着時刻等によって特定される。
[前提4]
配送計画に基づいて、保冷庫1毎に必要な保冷能力、換言すれば、保冷庫1内を所定の温度以下に保つことが要求される時間が決定される。本明細書では、これを必要保冷時間と称する。具体的には、例えば出発時刻から到着時刻まで4時間である、換言すれば配送に4時間かかる配送計画がなされた保冷庫1の必要保冷時間は、4時間である。
[前提5]
必要保冷時間に基づいて、給電設備2において保冷庫1の予冷を完了させるために必要な給電時間を算出することができる。本明細書では、これを必要給電時間と称する。なお、複数の給電設備2の給電能力(例えばワット数)は同じとする。すなわち、どの給電設備2を用いて給電を行っても、同じ必要給電時間を有する保冷庫1の給電開始から給電完了までにかかる時間は同じである。
具体的には、例えば必要保冷時間が5時間である配送計画が割り当てられている保冷庫1が、現時点で2時間分の保冷能力を有している場合、給電によって3時間分の保冷能力を得る必要がある。必要保冷時間から必要給電時間を求める方法としては、例えば以下のような方法がある。
すなわち、上記参考文献1に開示されているように、保冷庫1の庫内温度履歴情報を蓄積しておき、また基準となる庫内温度T0をあらかじめ決定しておいて、庫内温度T0から給電開始に至る庫内温度カーブについて庫内温度の時間積分値S2を求め、積分値S2と給電時間(t1)との関係式あるいは対応マップなどから、積分値S2を基に給電時間(t1)を演算することで、給電に要する推定時間である必要給電時間を推定することができる。
あるいは、上記参考文献2に開示されているように、例えば蓄冷残量がC[J]であり、蓄冷体の全体が固化した場合に蓄冷体に蓄えられる冷熱量がD[J]であり、給電設備2に接続されたときに保冷庫1が庫内を予冷する能力がE[W]である場合、必要給電時間は(D−C)/E[秒]として算出することができる。なお、蓄冷体の全体が固化した場合に蓄冷体に蓄えられる冷熱量D[J]および、給電設備2に接続されたときに保冷庫1が庫内を予冷する能力E[W]については、あらかじめ測定されてメモリ等に記憶されていればよい。
[前提6]
管理拠点に存在する全ての保冷庫1は、あらかじめグループ分けされている。グループとは、管理拠点に複数の保冷庫1が存在する場合に、所定の基準で分類された保冷庫1の集まりを意味する。所定の基準とは、例えば、保冷庫1の配送計画における出発時刻や、必要給電時間、保冷能力等である。グループ分けは、給電割当処理の開始以前に(例えば複数の保冷庫1の配送計画が決定された時点で)行われる。
1つのグループに属する保冷庫1の数については、本開示では特に限定しない。グループ分けは管理装置3が行ってもよいし、例えば管理拠点において保冷庫管理システム100の管理を実施する管理者が行ってもよい。また、グループ分けを行う基準については、本開示では特に限定しないが、以下の例では、例えば配送計画の出発時刻がほぼ同じである(所定時間範囲内に出発時間が計画されている)複数の保冷庫1を同じグループとした場合について説明する。
上記したような前提を踏まえて、管理装置3が実行する給電割当処理について説明する。図3は、給電割当処理について説明するためのフローチャートである。また、図4〜図7,図9〜図19は、給電割当処理の具体例について説明するための概念図である。なお、管理装置3は、図3に示す給電割当処理を開始する前に、給電割当処理の対象の保冷庫1に関する情報、すなわち必要給電時間に関する情報と、必要保冷時間に関する情報と、最大保冷能力に関する情報と、を図示しないメモリ等から読み出しておく。
ステップS1において、管理装置3は、管理拠点に存在する保冷庫1が属する複数のグループを、給電を完了すべき時刻である給電完了時刻に基づいてソートする(並べ替える)。図4は、複数のグループをソートした様子を例示した図である。図4において、給電完了時刻とは、処理対象のグループに属する保冷庫1の出発時刻より前の時刻であって、配送計画上の出発時刻において確実に出発できるように給電が完了すべき時刻である。すなわち、給電完了時刻は、出発時刻から、給電が完了した保冷庫1に対して物品の収容を行ったり、保冷庫1を輸送機器に搭載したりするために必要な時間だけ逆算した時刻である。
図4では、4つのグループが、給電完了時刻の早い順にソートされた様子を示している。すなわち、図4では、グループGr(1)(24時)、グループGr(2)(26時)、グループGr(3)(30時)、グループGr(4)(30時)の順にソートされている。
なお図4において、グループGr(3)とグループGr(4)の給電完了時刻が同時刻(30時)となっているが、給電完了時刻が同じグループについては、管理装置3は、他の要因に基づいて並べ替えを行うようにすればよい。他の要因とは、例えば、グループに属する保冷庫1の台数や、必要給電時間の長さ、あらかじめ保冷庫1毎に付与された識別番号等である。
ステップS2において、管理装置3は、現在の処理対象のグループに属する保冷庫1を、所定の基準に基づいて分類する。所定の基準とは、その保冷庫1の必要保冷時間(配送計画が要求する保冷能力)が、その保冷庫1の最大保冷時間と等しいか否か、である。最大保冷時間とは、最大限に予冷を行った際に前記保冷庫内を前記所定の温度以下に保つことができる時間である。換言すれば、最大保冷時間とは、その保冷庫1の有する保冷能力の最大値である。
以下具体例を挙げて説明する。図5は、現在の処理対象であるグループGr(1)に属する、給電完了時刻が24時である4台の保冷庫1(1号機〜4号機)を例示した図である。図5に示すように、1号機は必要保冷時間が2時間であり、最大保冷時間も2時間である。2号機は必要保冷時間が5時間であり、最大保冷時間が6時間である。3号機は必要保冷時間が3時間であり、最大保冷時間が5時間である。4号機は必要保冷時間が3時間であり、最大保冷時間も3時間である。
図6は、図5に示すグループGr(1)に対して管理装置3がステップS2の分類処理を行った結果を例示した図である。図6に示すように、管理装置3は、1号機と4号機については、必要保冷時間と最大保冷時間が同じであることを示す「分類1」に分類する。また、図6に示すように、管理装置3は、2号機と3号機については、必要保冷時間より最大保冷時間の方が長いことを示す「分類2」に分類する。なお、本明細書において、「分類1」に属する保冷庫1を、「第1保冷庫」と称する。また、「分類2」に属する保冷庫1を、「第2保冷庫」と称する。
次に、ステップS3において、ステップS2で分類された保冷庫1を、分類毎に、必要給電時間の長い順にソートする。図7は、図6に示すグループGr(1)に対して管理装置3がステップS3のソート処理を行った結果を示す図である。図7に示すように、管理装置3は、第1保冷庫について、必要給電時間の長さに基づいて、4号機、1号機の順に並べ替える。また、図7に示すように、管理装置3は、第2保冷庫について、必要給電時間の長さに基づいて、2号機、3号機の順に並べ替える。
次に、ステップS4において、管理装置3は、全ての給電設備2の給電予定時間に関する情報を例えば図示しないメモリから読み出す。給電予定時間とは、保冷庫1の予冷のために給電設備2において給電が行われる予定の時間である。各給電設備2の給電予定時間は、例えば給電開始時刻および給電完了時刻によって特定される。なお、給電開始時刻とは、現在時刻以降の時刻であって、給電を開始すべき時刻である。
そして、ステップS5において、管理装置3は、各保冷庫1の給電予定時間の割り当てを最適化する最適化処理を行う。ステップS5における最適化処理の詳細を、図8に示す。図8は、図3のステップS5における最適化処理の詳細を説明するためのフローチャートである。
まず、図8のステップS11において、管理装置3は、第1保冷庫を処理対象として、複数の給電設備2のうち、空き時間が最も短い給電設備2に対して給電予定時間を割り当てることができるか否かを判定する。なお、空き時間とは、ある給電設備2において、給電開始時刻から給電完了時刻までの時間のうち、給電予定時間の割り当てが行われていない時間の長さを表す値である。ステップS11の処理は、ステップS3でソートされた順番で、全ての第1保冷庫に対して行われる。なお、空き時間が同じ給電設備2が複数存在する場合は、管理装置3は、例えばあらかじめ付与された番号が若い給電設備2に対して、給電予定時間を割り当てることができるか否かの判定を先に行うようにすればよい。
具体的には、ステップS11において、管理装置3は、「給電設備2の空き時間」が、「処理対象の保冷庫1の必要給電時間」以上であるか否かを判定する。「給電設備2の空き時間」が、「処理対象の保冷庫1の必要給電時間」以上であった場合(ステップS11:YES)、管理装置3はステップ12において、その給電設備2に対して、処理対象の保冷庫1の給電予定時間の割り当てを、給電完了時刻から必要給電時間だけ遡るように行う。一方、「給電設備2の空き時間」が、「処理対象の保冷庫1の必要給電時間」以上ではなかった場合(ステップS11:NO)、管理装置3は、次に空き時間が短い給電設備2に対してステップS11を実行する(ステップS13)。
以下、図8に示すステップS11〜S13の処理について、具体例を挙げて説明する。図9〜図11は、図7において並べ替えが行われた、第1保冷庫に対して、ステップS11〜S13における給電割当処理を行った場合について説明するための図である。図9は、給電割当処理が行われていない時点の各給電設備の給電予定時間を示すタイムチャートである。また、図10は、第1保冷庫のうち、最も必要給電時間が長い4号機の給電予定時間の割り当てを行った様子を示したタイムチャートである。図9および図10において、現在時刻および給電開始時刻は、17時である。また、給電完了時刻は、上述したように、24時である。
図9において、給電設備2_1の20時まで、給電設備2_2の20時まで、および給電設備2_3の18時まで、既に他のグループの給電予定時間が割り当てられているとする。従って、給電設備2_1の空き時間は4時間である。また、給電設備2_2の空き時間は4時間である。また、給電設備2_3の空き時間は6時間である。また、給電設備2_4の空き時間は7時間である。
管理装置3は、空き時間が最も短い給電設備2_1の空き時間(4時間)と、保冷庫1の4号機の給電予定時間(3時間)とを比較して(図8のステップS11に対応)、給電設備2_1に対して4号機の給電予定時間を割り当てることができると判定する(図8のステップS11:YES)。従って、管理装置3は、給電設備2_1に対して4号機の給電予定時間を割り当てることを決定する(図8のステップS12に対応)。なお、空き時間が同じ給電設備が複数台存在した場合、例えば番号が最も若い給電設備2に対して割り当てを行うようにすればよい。
ここで、管理装置3は、給電設備2_1に対して、給電完了時刻である24時から4号機の必要給電時間である3時間だけ遡るように給電予定時間の割り当てを行う。これにより、図10に示すように、給電設備2_1に対して21時から24時まで4号機の給電予定時間が割り当てられる。
なお、図9および図10に示す例では、4号機の必要給電時間が3時間であり、給電設備2_1の空き時間である4時間より短かったため、4号機の給電予定時間が給電設備2_1に割り当てられたが、例えば給電設備2_1の空き時間が3時間より短い時間(例えば2時間)であった場合(図8のステップS11:NO)には、管理装置3は給電設備2_1には4号機の給電予定時間を割り当てることができないと判定して、次に空き時間が短い給電設備2に対して割り当て可能か否かの判定を行う(図8のステップS13に対応)。
図10に示すように、第1保冷庫のうち、最も必要給電時間が長い4号機の給電予定時間の割り当てが完了すると、管理装置3は、次に、第1保冷庫のうち、2番目に必要給電時間が長い1号機の給電予定時間の割り当てを行う。図11は、グループGr(1)の中で第1保冷庫のうち、2番目に必要給電時間が長い1号機の給電予定時間の割り当てを行った様子を示したタイムチャートである。
管理装置3は、空き時間が最も短い給電設備2_1の空き時間(1時間)と、保冷庫1の1号機の給電予定時間(2時間)とを比較(図8のステップS11に対応)して、給電設備2_1に対して1号機の給電予定時間を割り当てることができないと判定する(図8のステップS11:NO)。その後、管理装置3は、2番目に空き時間が短い給電設備2_2の空き時間(4時間)と、1号機の給電予定時間(2時間)とを比較して、給電設備2_2に対して1号機の給電予定時間を割り当てることができると判定する(図8のステップS11:YES)。
そして、管理装置3は、給電設備2_2に対して、給電完了時刻である24時から1号機の必要給電時間である2時間だけ遡るように給電予定時間の割り当てを行う(図8のステップS12に対応)。これにより、図11に示すように、給電設備2_2に対して22時から24時まで1号機の給電予定時間が割り当てられる。
図8の説明に戻ると、ステップS14において、管理装置3は、全ての第1保冷庫に対してステップS11〜S13の処理が完了したか否かを判定する。全ての第1保冷庫に対する処理が完了したと判定した場合(ステップS14:YES)、管理装置3は、処理をステップS15ヘと進める。そうでない場合(ステップS14:NO)、管理装置3は、第1保冷庫のうち、次に必要給電時間が長い保冷庫1に対してステップS11の判定を行う。
次に、ステップS15において、管理装置3は、第2保冷庫を処理対象として、「給電設備2の空き時間」が、「処理対象の保冷庫1の必要給電時間」に「追加給電時間」を加えた時間より長いか否かを判定する。追加給電時間とは、給電予定時間の終了後、換言すれば給電完了後、給電完了時刻までの間に消耗する冷熱量を考慮して追加の給電を行う時間である。この追加給電時間だけ追加で給電を行った保冷庫1は、給電完了後、給電完了時刻まで保冷庫1が給電されていない状態で放置されたとしても、給電完了時刻において必要な保冷能力が残った状態となる。このようなことが可能であるのは、第2保冷庫、換言すれば、必要給電時間より最大保冷時間の方が長い保冷庫1だからである。追加給電時間の算出方法についての詳細は後述する。
ステップS15において、「給電設備2の空き時間」が、「処理対象の保冷庫1の必要給電時間」に「追加給電時間」を加えた時間より長い場合(ステップS15:YES)、管理装置3は、ステップS16において、処理対象の保冷庫1の給電予定時間をその給電設備に割り当てる。
一方、ステップS15において、「給電設備2の空き時間」が「処理対象の保冷庫1の必要給電時間」に「追加給電時間」を加えた時間より長くない場合(ステップS15:NO)、管理装置3は、ステップS17において、割り当て済みの給電予定時間の調整処理を行う。割り当て済みの給電予定時間の調整処理についての詳細は後述する。
ステップS18において、管理装置3は、ステップS17の調整処理で、調整が可能であったか否かを判定する。調整可能であった場合(ステップS18:YES)、管理装置3は、ステップS16において、調整した内容で給電予定時間の割り当てを行う。一方、調整が不可能であった場合(ステップS18:NO)、管理装置3は、次に空き時間が短い給電設備2に対してステップS15の判定を行う(ステップS19)。
なお、ステップS16において処理対象の保冷庫1の給電予定時間を割り当てた後、ステップS20において、管理装置3は、全ての第2保冷庫に対してステップS15〜S19の処理が完了したか否かを判定する。全ての第2保冷庫に対する処理が完了したと判定した場合(ステップS20:YES)、管理装置3は、処理を図3に示すステップS6ヘと進める。そうでない場合(ステップS20:NO)、管理装置3は、第2保冷庫のうち、次に必要給電時間が長い保冷庫1に対してステップS15の判定を行う。
以下、図8に示すステップS15〜S19の処理について、具体例を挙げて説明する。図12〜図19は、図11に示す、第1保冷庫である4号機および1号機の給電予定時間の割り当てが完了した後、第2保冷庫である2号機および3号機の割り当てを行う様子を説明するための概念図である。
図12は、第2保冷庫である2号機および3号機のうち、最も必要給電時間が長い2号機を処理対象として、給電設備2_1に対して給電予定時間の割り当てを行うことができるか否かを判定する様子を示すタイムチャートである。
図12において、まず、管理装置3は、最も空き時間が短い給電設備2_1の空き時間(1時間)と、2号機の給電予定時間(5時間+Ta)とを比較して(図8のステップS15に相当)、給電設備2_1に対して2号機の給電予定時間を割り当てることができないと判定する。この場合、管理装置3は、割り当て済みの給電予定時間の調整処理を行う(図8のステップS17に相当)。なお、Taとは後述する追加給電時間であり、この時点では長さが未決定であるが、給電設備2_1の空き時間(1時間)より2号機の給電予定時間(5時間+Ta)の方が明らかに長いので、管理装置3は、給電設備2_1に対して2号機の給電予定時間を割り当てることができないと判定すればよい。
割り当て済みの給電予定時間の調整処理とは、例えば、既に割り当てられている給電予定時間の入れ替えや、移動を行うことにより、処理対象の保冷庫1の給電予定時間の割り当てを試みる処理である。図13は、割り当て済みの給電予定時間の調整処理の一例を示すタイムチャートである。
図13には、調整処理の一例として、給電設備2_1に対して既に割り当て済みの1号機の給電予定時間を給電設備2_3に移動させた様子が示されている。しかしながら、図13に示すように、給電設備2_1に割り当てられていた1号機の給電予定時間を給電設備2_3に移動したとしても、給電設備2_1の空き時間は4時間であるため、2号機の給電予定時間を割り当てることはできない(図8のステップS18:NOに対応)。従って、管理装置3は、2番目に空き時間が短い給電設備2_2に対して再度判定を行う(図8のステップS19に対応)。なお、管理装置3は、2番目に空き時間が短い給電設備2_2に対して再度判定を行う際には、調整処理において行った割り当て済みの給電予定時間の入れ換えや移動を元に戻す。
図14は、2号機を処理対象として、給電設備2_2に対して給電予定時間の割り当てを行うことができるか否かを判定する様子を示すタイムチャートである。図14に示すように、管理装置3は、2番目に空き時間が短い給電設備2_2の空き時間(2時間)と、2号機の給電予定時間(5時間+Ta)とを比較して(図8のステップS15に相当)、給電設備2_2に対して2号機の給電予定時間を割り当てることができないと判定する。そして、上記と同様に、管理装置3は、割り当て済みの給電予定時間の調整処理を行う(図8のステップS17に相当)。
図15は、割り当て済みの給電予定時間の調整処理の一例を示すタイムチャートである。図15には、調整処理の一例として、給電設備2_2に対して既に割り当て済みの4号機の給電予定時間を給電設備2_3に移動させた様子が示されている。しかしながら、図15に示すように、給電設備2_2に割り当てられていた4号機の給電予定時間を給電設備2_3に移動したとしても、給電設備2_2の空き時間は4時間であるため、後に説明する追加給電時間を含めた2号機の給電予定時間(5時間+Ta)を割り当てることはできない(図8のステップS18:NOに対応)。そして、管理装置3は、3番目に空き時間が短い給電設備2_3に対して再度判定を行う(図8のステップS19に対応)。
図16は、2号機を処理対象として、給電設備2_3に対して給電予定時間の割り当てを行うことができるか否かを判定する様子を示すタイムチャートである。図16において、管理装置3は、3番目に空き時間が短い給電設備2_3の空き時間(6時間)と、2号機の給電予定時間(5時間)に追加給電時間を加えた時間とを比較する(図8のステップS15に対応)。
ここで、追加給電時間について説明する。追加給電時間とは、給電予定時間の終了後、換言すれば給電完了後、給電完了時刻までの間に消耗する冷熱量を考慮して追加の給電を行う時間である。従って、給電予定時間の終了時刻から給電完了時刻までの間に長い時間があればあるほど、追加給電時間を長くとる必要がある。
追加給電時間の算出方法は、例えば以下のようにすればよい。追加給電時間は、給電予定時間の終了後、給電完了時刻までの間に消耗する冷熱量を補填するために必要な給電時間であるから、時間により消耗する冷熱量と、消耗する冷熱量を補填するための給電時間と、の間に比例関係があると仮定し、給電予定時間の終了後、給電完了時刻までの時間差に所定の定数eを掛けることで算出できる。
所定の定数eの値は、例えば実験等によって経験的に導出すればよい。以下の説明では、e=0.5とする。
従って、図16に示すように、給電設備2_3の空き時間(6時間)に対して必要給電時間が5時間である2号機の給電予定時間を割り当てようとしたとき、追加給電時間は、上記から23時と24時の時間差である1時間に所定の定数e=0.5を掛けて0.5時間となる。
ここで、管理装置3は、給電設備2_3の空き時間(6時間)が、処理対象の2号機の必要給電時間(5時間)に追加給電時間(0.5時間)を加えた時間(5.5時間)より長いと判定する(図8のステップS15:YESに対応)。これにより、管理装置3は、図17に示すように、給電設備2_3に対して2号機の給電予定時間の割り当てを行う(図8のステップS16に対応)。図17は、2号機の給電予定時間を給電設備2_3に割り当てた様子を示すタイムチャートである。
次に、管理装置3は、第2保冷庫のうち、2番目に必要給電時間が長い3号機の割り当てが終わっていないため(図8のステップS20:NO)、3号機に対して上記したような割り当て処理を繰り返し行う。図18は、3号機の給電予定時間の割り当てを行った様子を示すタイムチャートである。
図18において、管理装置3は、最も空き時間が短い給電設備2_1の空き時間(1時間)と、3号機の給電予定時間(3時間+Ta)とを比較して(図8のステップS15に相当)、給電設備2_1に対して2号機の給電予定時間を割り当てることができないと判定する。この場合、管理装置3は、割り当て済みの給電予定時間の調整処理を行う(図8のステップS17に相当)。
図18に示すように、給電設備2_1に割り当てられていた4号機の給電予定時間を空いている給電設備2_4に移動させることで、給電設備2_1の空き時間が4時間となる。空き時間が4時間である給電設備2_1に対して、必要給電時間が3時間である3号機の給電予定時間を割り当てようとしたとき、追加給電時間は、上記から23時と24時の時間差である1時間に所定の定数e=0.5を掛けて0.5時間となる。
この場合、給電設備2_1の空き時間は、4号機の必要給電時間に追加給電時間を加えた時間より長くなるので、図18に示すように、管理装置3は、給電設備2_1に対して3号機の給電予定時間の割り当てを行う。そして、管理装置3は、全ての第2保冷庫の割り当てが完了したため(図8のステップS20:YES)、図3に示すフローチャートのステップS6へ処理を進める。
なお、図8に示すステップS17の調整処理を行わない場合はどのようになるか、図18に示す3号機の給電予定時間の割り当てを例にとって説明する。図19は、割り当て済みの給電予定時間の調整処理を行わない場合の3号機の給電予定時間の割り当て例を示すタイムチャートである。
この場合、給電設備2_1,2_2,2_3の空き時間は3号機の必要給電時間(3時間+Ta)よりいずれも短いため、管理装置3は、給電設備2_4に対して3号機の給電予定時間の割り当てを行うことになる。ここで、追加給電時間は、上記から20時と24時の時間差である4時間に所定の定数e=0.5を掛けて2時間となる。
従って、図19に示すように、調整処理を行わない場合、全給電設備2の空き時間の合計は、6.5時間となる。一方、図18に示すように、調整処理を行った場合、全給電設備2の空き時間の合計は、8時間となる。この差は、できるだけ給電完了時刻に近い時間に給電予定時間を割り当てた方が、追加給電時間を短くすることができるために生じる。
以上のことから、図8に示す給電予定時間割り当ての最適化処理によって、図18と図19とを比較すれば分かるように、複数の給電設備2が同時に稼動する時間を減らすことができるようになる。
図3の説明に戻ると、管理装置3は、ステップS6において、処理対象のグループに属する全ての保冷庫1に対する処理が終了したか否かを判定する。終了したと判定した場合(ステップS6:YES)、管理装置3は、ステップS7へ処理を進める。一方、終了していないと判定した場合(ステップS6:NO)、管理装置3は、全ての保冷庫1に対して最適化処理が完了するまでステップS5を繰り返す。
そして、管理装置3は、ステップS7において、全てのグループに対して処理が終了したか否かを判定する。終了したと判定した場合(ステップS7:YES)、管理装置3は、図3に示す給電予定時間割当処理を終了する。一方、終了していないと判定した場合(ステップS7:NO)、管理装置3は、次のグループを処理対象として、ステップS2に戻る。
<作用・効果>
以上説明したように、本開示の実施の形態に係る管理装置3は、管理拠点に存在する保冷庫1が、必要保冷時間と最大保冷時間とが同じである、「分類1」に分類される保冷庫(第1保冷庫)と、必要保冷時間より最大保冷時間の方が長い、「分類2」に分類される保冷庫(第2保冷庫)と、に分類される場合に、複数の給電設備のうち、給電予定時間を割り当てることができる時間帯である空き時間が第1保冷庫の必要給電時間より長い給電設備のいずれかに対して、当該第1保冷庫の給電予定時間を、保冷庫の給電が完了すべき時刻である給電完了時刻から当該第1保冷庫の必要給電時間だけ遡った時刻と、給電完了時刻との間に割り当てる。
また、本開示の実施の形態に係る管理装置3は、第2保冷庫の給電予定時間を、第1保冷庫の給電予定時間の割り当てが全て終了した後に、空き時間が必要給電時間より長い給電設備のいずれかに対して、現在時刻に近い時刻から割り当てる。
そして、本開示の実施の形態に係る管理装置3は、第2保冷庫の給電予定時間の終了後、給電完了時刻までの時間差に基づいて、給電予定時間の終了時刻直後に追加給電時間を割り当てる。
このような構成によって、必要保冷時間と最大保冷時間が同じであるため、給電による予冷が完了した後、給電完了時刻までに蓄冷量が消耗してしまう第1保冷庫の給電予定時間は、給電完了時刻にできるだけ近くなるように割り当てられる。保冷庫を用いた物流システムでは、保冷庫内を配送時間よりも長く設定された必要保冷時間だけ所定の温度以下に保つ必要があるが、かかる構成により、蓄冷量の消耗により必要保冷時間が確保できなくなる事態を防止することができる。
また、必要保冷時間より最大保冷時間の方が長い第2保冷庫の給電予定時間は、給電予定時間が終了してから給電完了時刻までの間に消耗する蓄冷量を考慮した追加給電時間だけ追加で給電(予冷)される。このため、給電による予冷が完了した後、給電完了時刻までに蓄冷量が消耗して必要保冷時間が確保できなくなるしまう事態を回避することができる。
さらに、本開示の実施の形態に係る管理装置3は、最も空き時間が短い給電設備2から保冷庫1の給電予定時間の割り当てを行う。これにより、複数の給電設備2が同時に稼動する時間を減らすことができるようになる。
以上、図面を参照しながら各種の実施形態について説明したが、本開示はかかる例に限定されない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到しうることは明らかであり、それらについても当然に本開示の技術的範囲に属するものと了解される。また、開示の趣旨を逸脱しない範囲において、上記実施の形態における各構成要素は任意に組み合わせられてもよい。
本開示は、複数の保冷庫の給電予定時間を好適に行うことができる保冷庫管理システムの管理装置に有用である。
100 保冷庫管理システム
1 保冷庫
2,2_1,2_2,2_3,2_4 給電設備
3 管理装置
31 取得部
32 メモリ
33 制御部
34 冷却装置
35 蓄冷体温度センサ
36 表示部

Claims (5)

  1. 少なくとも1つの保冷庫の予冷のための給電が行われる予定の時間である給電予定時間を、複数の給電設備のいずれかに対して事前に割り当てる管理装置であって、
    前記保冷庫毎に、前記保冷庫内を所定の温度以下に保つことが要求される必要保冷時間があらかじめ決定されている場合に、前記保冷庫内を前記必要保冷時間だけ前記所定の温度以下に保つために必要な予冷を行なう給電時間である必要給電時間に関する情報と、最大限に予冷を行った際に前記保冷庫内を前記所定の温度以下に保つことができる時間である最大保冷時間に関する情報と、を取得する取得部と、
    前記保冷庫が、必要保冷時間と最大保冷時間とが同じである第1保冷庫と、必要保冷時間より最大保冷時間の方が長い第2保冷庫と、に分類される場合に、前記複数の給電設備のうち、給電予定時間を割り当てることができる時間帯である空き時間が前記第1保冷庫の必要給電時間より長い前記給電設備のいずれかに対して、当該第1保冷庫の給電予定時間を、前記保冷庫の給電が完了すべき時刻である給電完了時刻から当該第1保冷庫の必要給電時間だけ遡った時刻と、前記給電完了時刻との間に割り当てる制御部と、
    を有し、
    前記制御部は、前記第1保冷庫の給電予定時間の割り当てが全て終了した後に、空き時間が前記第2保冷庫の必要給電時間より長い前記給電設備のいずれかに対して、当該第2保冷庫の給電予定時間を、現在時刻に近い時刻から割り当てる、
    管理装置。
  2. 前記制御部は、前記第2保冷庫の給電予定時間の終了後、給電完了時刻までの時間差に基づいて、前記給電予定時間の終了時刻直後に追加給電時間を割り当てる、
    請求項に記載の管理装置。
  3. 前記制御部は、割り当てが行われていない前記保冷庫の給電予定時間を、当該保冷庫の必要給電時間より長い空き時間を有する前記給電設備のうち、最も空き時間が短い前記給電設備に割り当てる、
    請求項1または2に記載の管理装置。
  4. 前記制御部は、割り当てが行われていない前記保冷庫の給電予定時間の割り当てを、必要給電時間が長い保冷庫から順に行う、
    請求項1からのいずれか一項に記載の管理装置。
  5. 少なくとも1つの保冷庫の予冷のための給電が行われる予定の時間である給電予定時間を、複数の給電設備のいずれかに対して事前に割り当てる給電割当方法であって、
    前記保冷庫毎に、前記保冷庫内を所定の温度以下に保つことが要求される必要保冷時間があらかじめ決定されている場合に、前記保冷庫内を前記必要保冷時間だけ前記所定の温度以下に保つために必要な予冷を行う給電時間である必要給電時間に関する情報と、最大限に予冷を行った際に前記保冷庫内を前記所定の温度以下に保つことができる時間である最大保冷時間に関する情報と、を取得し、
    前記保冷庫が、必要保冷時間と最大保冷時間とが同じである第1保冷庫と、必要保冷時間より最大保冷時間の方が長い第2保冷庫と、に分類される場合に、前記複数の給電設備のうち、給電予定時間を割り当てることができる時間帯である空き時間が前記第1保冷庫の必要給電時間より長い前記給電設備のいずれかに対して、当該第1保冷庫の給電予定時間を、前記保冷庫の給電が完了すべき時刻である給電完了時刻から当該第1保冷庫の必要給電時間だけ遡った時刻と、前記給電完了時刻との間に割り当て、
    前記第1保冷庫の給電予定時間の割り当てが全て終了した後に、空き時間が前記第2保冷庫の必要給電時間より長い前記給電設備のいずれかに対して、当該第2保冷庫の給電予定時間を、現在時刻に近い時刻から割り当てる、
    給電割当方法。
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