JP6715083B2 - 空気弁 - Google Patents

空気弁 Download PDF

Info

Publication number
JP6715083B2
JP6715083B2 JP2016103137A JP2016103137A JP6715083B2 JP 6715083 B2 JP6715083 B2 JP 6715083B2 JP 2016103137 A JP2016103137 A JP 2016103137A JP 2016103137 A JP2016103137 A JP 2016103137A JP 6715083 B2 JP6715083 B2 JP 6715083B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hole
lid
valve box
valve
flange
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016103137A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017210989A (ja
Inventor
実 海老沼
実 海老沼
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Maezawa Industries Inc
Original Assignee
Maezawa Industries Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Maezawa Industries Inc filed Critical Maezawa Industries Inc
Priority to JP2016103137A priority Critical patent/JP6715083B2/ja
Publication of JP2017210989A publication Critical patent/JP2017210989A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6715083B2 publication Critical patent/JP6715083B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Connection Of Plates (AREA)
  • Valve Housings (AREA)

Description

本発明は空気弁に関する。
従来、上水道等の流体が流れる管路に直交して設けた立ち上がり管に連結され、管路内を流れる流体中に混入している空気等を排出し、又は管路内の流体を排出する際に管路内に空気を吸入する空気弁が知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に開示された空気弁は、複数の弁体を格納する弁箱と、円盤状の蓋体とを備える。弁箱及び蓋体のそれぞれの外縁にはフランジ部が形成され、蓋体のフランジ部は弁箱のフランジ部に重畳するように設置される。弁箱及び蓋体はそれぞれのフランジ部に孔部を有し、当該孔部にボルトが挿通され、挿通されたボルトにナットが締め込まれると弁箱に蓋体が固定される。
ところで、例えば、弁箱に格納された弁体を交換する場合に、ユーザはボルト及びナットを弁箱及び蓋体から取り外した後に弁箱から蓋体を取り外し、弁体の交換が終了すると、ボルト及びナットを使用して弁箱に蓋体を固定する必要がある。
特開2014−159820号公報
しかしながら、弁箱から蓋体を取り外し、又は弁箱を蓋体に固定する際に、通常、ユーザは狭い空間でボルトやナットを取り扱うため、狭い空間にボルトやナットを落とす場合があった。その結果、ユーザは落としたボルトやナットを狭い空間から回収し、又は新たにボルトやナットを調達しなければならなかった。すなわち、煩わしい作業が発生することなく簡単に弁箱に蓋体を着脱することができないという問題があった。
本発明は、煩わしい作業が発生することなく簡単に弁箱に蓋体を着脱することができる空気弁を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1記載の空気弁は、第1のフランジ部を有する弁箱と、前記第1のフランジ部に対向する第2のフランジ部を有する蓋体と、前記第1のフランジ部及び前記第2のフランジ部を固定する固定部材と、前記第1のフランジ部に形成される第1の孔部と、前記第2のフランジ部に形成され且つ前記第1の孔部と連通する第2の孔部とを備える空気弁であって、前記固定部材は、前記第1の孔部に進入する第1の姿勢及び前記第1の孔部に進入することなく前記第1のフランジ部と係合する第2の姿勢のいずれかに切り替えられる第1の係合部と、前記第2のフランジ部と係合する第2の係合部と、前記第2の係合部及び前記第2のフランジ部の間に介在し、前記第2の係合部及び前記第2のフランジ部を離間する方向に付勢する付勢部材とを有しており、前記蓋体に連結されるとともに、前記弁箱に格納される弁体を規制するための操作幹を案内する操作幹案内体と、前記操作幹案内体及び前記蓋体を連結する連結部材と、前記操作幹案内体及び前記蓋体の間に間隙を付与する間隙付与部材とをさらに備え、前記間隙付与部材はU字座金であって、前記操作幹案内体及び前記蓋体の間に間隙を付与するときに前記操作幹案内体及び前記蓋体の間に配設され、前記操作幹案内体及び前記蓋体の間に間隙を付与しないときに前記蓋体及び前記連結部材の前記蓋体側端部の間に配設されることを特徴とする。
請求項2記載の空気弁は、請求項1に記載の空気弁において、前記固定部材は前記第1の係合部及び前記第2の係合部を連結する軸部をさらに備え、前記第2の係合部が前記軸部の軸線を中心に回動すると、前記第1の係合部は前記軸部の軸線を中心に回動することを特徴とする。
請求項3記載の空気弁は、請求項1又は2に記載の空気弁において、前記第1の孔部の形状は円形以外であり、前記第1の係合部の形状は前記第1の孔部の形状に対応することを特徴とする。
請求項4記載の空気弁は、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の空気弁において、前記第1の孔部の形状は長孔であり、前記第1の係合部の形状は前記第1の孔部の形状である長孔に対応することを特徴とする。
請求項5記載の空気弁は、請求項1乃至4のいずれか1項に記載の空気弁において、前記第2の孔部には、前記付勢部材を格納する付勢部材格納部が形成されていることを特徴とする。
本発明によれば、弁箱が有する第1のフランジ部及び蓋体が有するとともに第1のフランジ部に対向する第2のフランジ部を固定する固定部材は、第1の孔部に進入する第1の姿勢及び第1の孔部に進入することなく第1のフランジ部と係合する第2の姿勢のいずれかに切り替えられる第1の係合部と、第2のフランジ部と係合する第2の係合部と、第2の係合部及び第2のフランジ部の間に介在し、第2の係合部及び第2のフランジ部を離間する方向に付勢する付勢部材とを有する。
第1の係合部が第2の姿勢の場合、第1の係合部は第1のフランジ部に係合するとともに、第2の係合部は第2のフランジ部に係合するので、第1のフランジ部及び第2のフランジ部が固定され、蓋体が弁箱に固定される。このとき、第2の係合部と第2のフランジ部との間に介在する付勢部材は圧縮され、付勢部材に弾性エネルギーが蓄えられる。付勢部材に弾性エネルギーが蓄えられた状態で第1の係合部の姿勢が第2の姿勢から第1の姿勢に切り替えられると、蓄えられた弾性エネルギーは放出され、第1の係合部は第1の孔部に進入するので、簡単に蓋体を弁箱から取り外すことができる。また、取り外された蓋体を弁箱に固定するとき、第1の係合部は第1の孔部を通過するとともに、第1のフランジ部に係合する位置で第1の姿勢から第2の姿勢に切り替わる。これにより、簡単に蓋体を弁箱に取り付けることができる。すなわち、ボルトやナットではなく上記固定部材を使用して弁箱に蓋体を固定しているので、狭い空間にボルトやナットを落とし、落としたボルトやナットを狭い空間から回収する等の煩わしい作業が発生することなく簡単に弁箱に蓋体を着脱することができる。
また、第2の係合部が第1の係合部及び第2の係合部を連結する軸部の軸線を中心に回動すると、第1の係合部は軸部の軸線を中心に回動するので、第1の係合部の姿勢を第1の姿勢及び第2の姿勢のいずれかに容易に切り替えることができる。
さらに、第1の孔部の形状及び第1の係合部の形状は、円形以外であるので、第1の係合部は第1の孔部に進入することができるとともに、第1のフランジ部に係合することができる。すなわち、第1の係合部が第1の孔部に必ず進入するのを回避することができる。
また、第1の孔部の形状は長孔であり、第1の係合部の形状は第1の孔部の形状である長孔に対応するので、第1の孔部および第1の係合部を容易に形成することができる。
さらに、第2の孔部には、付勢部材を格納する付勢部材格納部が形成されている。付勢部材格納部に付勢部材が格納されると、付勢部材の一端が付勢部材格納部の底部に当接するので、付勢部材が圧縮されると、付勢部材は弾性エネルギーを蓄えることができる。その結果、第1の係合部の姿勢が第2の姿勢から第1の姿勢に切り替えられると、蓄えられた弾性エネルギーは放出され、第1の係合部は第1の孔部に進入することができる。
また、操作幹案内体及び蓋体の間に間隙を付与する間隙付与部材はU字座金であり、操作幹案内体及び蓋体の間に間隙を付与するときにはU字座金の開口部から連結部材に挿入され、操作幹案内体及び蓋体の間に配設される。操作幹案内体及び蓋体の間に間隙を付与しないときにはU字座金の開口部から連結部材に挿入され、蓋体、並びに、操作幹案内体及び蓋体を連結する連結部材の蓋体側端部の間に配設される。すなわち、間隙付与部材はU字座金であるので、U字座金はその開口部から連結部材に取り付けられ、又はその開口部から連結部材が取り外され、もって、間隙付与部材を容易に連結部材に着脱することができる。
本発明の実施の形態に係る空気弁の外観図である。 図1におけるA−A線に沿う断面図である。 図2における弁箱を管接続フランジ部の方向から眺めた図である。 図2におけるB−B線に沿う断面図である。 図2における固定部材を構成する係合部を説明するために用いられる図である。 図2における固定部材の周辺の拡大図である。 図2における蓋体を説明するために用いられる図である。 図2の空気弁の分解方法について説明するために用いられる図であり、図8(a)は弁箱から蓋体を取り外す方法を説明するために用いられる図であり、図8(b)は図8(a)における固定部材を管接続フランジ部の方向から眺めた図である。 図8における固定部材の係合部の挙動を説明するために用いられる図であり、図9(a)は空気弁を分解する際に弁箱側孔部に進入する直前の係合部を説明するために用いられる図であり、図9(b)は図9(a)における固定部材を管接続フランジ部の方向から眺めた図である。 図9における係合部が弁箱側孔部に進入した後に弁箱から取り外される蓋体を説明するために用いられる図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳述する。
図1は、本発明の実施の形態に係る空気弁1の外観図である。
図1の空気弁1は、弁箱3、カバー6、及び管接続フランジ部7を備える。弁箱3は後述の弁体2を格納し、カバー6は弁箱3を覆う。カバー6は凸部6aを備え、凸部6aは側壁部6bを有する。側壁部6bは、ユーザがカバー6を保持しやすくするために一定の間隔毎に凹部を有する。管接続フランジ部7は弁箱3を介してカバー6に対向するように配設され、管接続フランジ部7には、例えば、上水道管や空気弁1を接続するための立ち上がり管(不図示)が接続される。
図2は、図1におけるA−A線に沿う断面図である。
図2において、空気弁1は弁体2、弁体2を鉛直方向(図中矢印Lの方向)に関して下向きに移動させるための操作幹42a、弁体2を格納する弁箱3、弁箱3に載置され且つ弁箱3を覆う蓋体4、及び蓋体4を弁箱3に固定するための固定部材5を備える。弁箱3は弁体2を鉛直方向に規制するガイド2cと、ガイド2cを載置する複数の載置台2dとを有する。ガイド2cの鉛直方向に関して上部側には複数の切り欠き部が形成されている。なお、蓋体4は蓋体本体41及び操作幹案内体42から構成され、操作幹42aは操作幹案内体42に格納される。
弁体2は大空気孔10を開閉する遊動弁体2a及び小空気孔11を開閉するフロート弁体2bからなり、遊動弁体2aにフロート弁体2bが格納され、遊動弁体2a及びフロート弁体2bは1点で接続されている。遊動弁体2a及びフロート弁体2bはガイド2cに沿って鉛直方向に移動する。具体的に、管接続フランジ部7側から弁箱3の内部に水が流入するとき、水が流入する前に弁箱3の底面に当接し且つ操作幹42aに規制されていない遊動弁体2a及びフロート弁体2bは鉛直方向に関して上向きに移動し、その後、弁箱3の内部の大半の空気が大空気孔10から放出されるとともに、遊動弁体2aはOリング12に当接して大空気孔10を閉塞し、フロート弁体2bは小空気孔11を閉塞する。遊動弁体2aが大空気孔10を閉塞しているときであってもフロート弁体2bは小空気孔11を開閉する。そのため、弁箱3の内部に残存する空気はフロート弁体2bが小空気孔11を解放したときに放出される。また、遊動弁体2a及びフロート弁体2bが操作幹42aによって押下されると、遊動弁体2a及びフロート弁体2bは鉛直方向に関して下向きに移動するため、大空気孔10から空気が弁箱3の内部に流入する。
弁箱3は、鉛直方向に軸線を有する略円筒状の筒状部31と、筒状部31の蓋体4側の外縁に4つの弁箱フランジ部32(第1のフランジ部)とを備え、各弁箱フランジ部32は板状に形成されるとともに、等間隔に配置されている(図3)。
図3は、図2における弁箱3を管接続フランジ部7の方向から眺めた図である。
図3において、弁箱フランジ部32は、鉛直方向に貫通する弁箱側孔部33(第1の孔部)と、弁箱側孔部33の一部と重畳する切り欠き部34とを有する。切り欠き部34のうち弁箱側孔部33の一部と重畳していない部分は鉛直方向に貫通していない。切り欠き部34は弁箱フランジ部32を管接続フランジ部7の方向から眺めたときに弁箱側孔部33と直交するように形成される。
弁箱側孔部33は円形以外の孔、例えば、長孔であり、弁箱側孔部33(長孔)の長手方向は、筒状部31及び弁箱フランジ部32の接続点Pにおける接線の方向(以下、単に「接線方向」という。)に一致している。また、切り欠き部34は弁箱フランジ部32を管接続フランジ部7の方向から眺めたときに長手方向を有する略長方形の形状であり、切り欠き部34の長手方向は接線方向に直交する方向に一致している。切り欠き部34には後述の係合部52が嵌合する。
図2に戻り、蓋体4の蓋体本体41は、弁箱3の筒状部31に載置される蓋板部411を備え、蓋板部411の外縁に4つの蓋体フランジ部412(第2のフランジ部)を有する。各蓋体フランジ部412は板状に形成されるとともに、等間隔に配置されている(図4)。また、蓋体フランジ部412は弁箱フランジ部32に対向するように配置されている。蓋体フランジ部412には、鉛直方向に貫通する蓋体孔部413が形成され、蓋体孔部413は丸孔に形成されている。また、蓋体孔部413は弁箱側孔部33に対向(連通)し、蓋体孔部413の鉛直方向に関して上部側(以下、「付勢部材格納部414」という。)の径は蓋体孔部413の鉛直方向に関して下部側の径よりも大きく、付勢部材格納部414には後述の付勢部材54が格納される。本実施の形態では、蓋体孔部413には後述の係合部52が進入できないことを前提とする。
固定部材5は、軸部51、軸部51の一端に連結される係合部52、軸部51の他端に連結される拡径部53、及び付勢部材54から構成される。固定部材5の構成部材のうち、軸部51、係合部52、及び拡径部53は一体に形成されてもよく、一体に形成された軸部51及び拡径部53に係合部52が固定具55であるネジによって固定されてもよい。すなわち、軸部51、係合部52、及び拡径部53は一体化されているため、拡径部53が軸部51の軸線を中心に回動すると、拡径部53に連動して軸部51及び係合部52が軸部51の軸線を中心に回動する。
軸部51は弁箱側孔部33及び弁箱側孔部33に対向する蓋体孔部413に挿通される。これに対応して、軸部51の断面の形状は長孔の弁箱側孔部33及び丸孔の蓋体孔部413よりも小さい形状であり、例えば、円形である。また、軸部51の長さは、弁箱側孔部33及び蓋体孔部413のそれぞれの鉛直方向に関する長さの合計よりも長い。
図5は、図2における固定部材5を構成する係合部52を説明するために用いられる図である。
図5の係合部52は、上面部52a、底面部52b、及び側面部52cからなる立体形状であって、上面部52a及び底面部52bは弁箱側孔部33に対応する長丸形状であり、軸部51は上面部52aの中心から突出するように係合部52に固定されている。上面部52a及び底面部52bの長手方向の長さは長孔である弁箱側孔部33の長手方向の長さより短い。また、上面部52a及び底面部52bの長手方向に直交する方向の長さは長孔である弁箱側孔部33の長手方向に直交する方向の長さより短い。したがって、上面部52aの長径及び弁箱側孔部33の長径が重畳するとき(第1の姿勢)、係合部52は弁箱側孔部33に進入する。
一方、上面部52aの長径及び弁箱側孔部33の長径が重畳しないとき(第2の姿勢)、係合部52は切り欠き部34に嵌合して弁箱側孔部33の管接続フランジ部7側で係合する。すなわち、上面部52aの長径及び弁箱側孔部33の長径が重畳する姿勢(以下、「進入姿勢」という。)と上面部52aの長径及び弁箱側孔部33の長径が重畳しない姿勢(以下、「非進入姿勢」という。)とは互いに切り替えられ、各姿勢に応じて係合部52が弁箱側孔部33に進入するか否かが制御される。
本実施の形態では、係合部52が進入姿勢のとき、係合部52は弁箱側孔部33に進入するが、弁箱側孔部33は係合部52が進入できない大きさの蓋体孔部413に連通しているため、係合部52の一部は蓋体孔部413に当接し、係合部52は弁箱側孔部33の内部に留まる。したがって、固定部材5は空気弁1から外れることがなく、また、空気弁1から落下することもない。
図2に戻り、拡径部53は、例えば、正多角形の面を有する正多角柱の形状であり、正多角形の外接円の直径は丸孔である蓋体孔部413の直径よりも大きい。したがって、拡径部53は蓋体孔部413に進入することができない。すなわち、蓋体4が弁箱3に固定されているとき、係合部52は切り欠き部34に嵌合して弁箱側孔部33の管接続フランジ部7側で係合するとともに、拡径部53は蓋体フランジ部412のカバー6側で蓋体孔部413に係合し、蓋体4が弁箱3に固定されていないとき、係合部52は弁箱側孔部33に進入に進入するとともに、拡径部53は蓋体フランジ部412のカバー6側で蓋体孔部413に係合する。
図6は、図2における固定部材5の周辺の拡大図である。図6における固定部材5の姿勢は非進入姿勢であることを前提とする。
図6において、付勢部材54は、例えば、圧縮コイルばねであり、軸部51の一部を取り囲むとともに、蓋体フランジ部412及び拡径部53の間に配置される。また、付勢部材54の一部は、付勢部材格納部414に格納され、付勢部材54の一端は付勢部材格納部414の底部414aに当接し、付勢部材54の他端は拡径部53に当接している。このとき、付勢部材54は拡径部53及び付勢部材格納部414の底部414aに挟まれ、圧縮されている。したがって、圧縮されていない状態に戻ろうとする復元力が付勢部材54から拡径部53に作用する。その結果、拡径部53及び蓋体フランジ部412の間に間隙が形成される。
拡径部53が鉛直方向に関して下向きに移動すると、係合部52が鉛直方向に関して下向きに移動して弁箱フランジ部32から離間するとともに、拡径部53が蓋体フランジ部412に近接する。拡径部53が鉛直方向に関して下向きに移動し、蓋体フランジ部412に当接するとき、付勢部材54は圧縮されて付勢部材格納部414に格納される。続いて、拡径部53が回動されると、固定部材5の姿勢は進入姿勢になる。
ところで、固定部材5の姿勢が非進入姿勢のとき、係合部52は切り欠き部34に嵌合しているが、単に拡径部53を軸部51の軸線を中心に回動しても、切り欠き部34が係合部52を規制するため、固定部材5は回動しない。
図7は、図2における蓋体4を説明するために用いられる図である。
図7における蓋体4は、蓋板部411を含む蓋体本体41と、蓋板部411を覆い且つ蓋体本体41と離間可能な操作幹案内体42とを備え、操作幹案内体42は操作幹42a及び案内部42bを有する。操作幹42aはネジ山を有し、案内部42bは操作幹42aのネジ山に対応するネジ溝を有し、案内部42bは操作幹42aを鉛直方向に案内する。操作幹42aが鉛直方向に関して下向きに案内されると、操作幹42aは遊動弁体2aに当接し、遊動弁体2aは鉛直方向に関して下向きに移動する。
蓋体本体41及び操作幹案内体42は4つの連結部材43、例えば、ボルトによって連結される。蓋体本体41の蓋板部411には4つのボルト突設部415が等間隔に形成されるとともに、操作幹案内体42の辺縁には4つの連結孔部42cが等間隔に形成され(図4)、各ボルト突設部415は各連結孔部42cに対向するように配設される。各連結部材43は連結孔部42cを介してボルト突設部415に固定される。
蓋体本体41及び操作幹案内体42を離間させるとき(図2)、蓋体本体41と操作幹案内体42との間に間隙を付与するための間隙付与部材433が配設される。間隙付与部材433はU字座金であり、蓋体本体41と操作幹案内体42との間に間隙付与部材433が配設されるとき、U字座金の開口部から連結部材43が有する軸部43aに挿入され、軸部43aに嵌合する。蓋体本体41と操作幹案内体42との間に間隙付与部材433が配設されるため、操作幹42aが遊動弁体2aを鉛直方向に関して上向きに移動するのを規制しない。その結果、空気弁1は、例えば、空気弁1に接続される管路内を流れる流体中の空気を大空気孔10及び小空気孔11から排出することができる。
また、蓋体本体41及び操作幹案内体42を離間させないとき(図7)、間隙付与部材433は蓋体本体41と連結部材43が有する袋ナット432(連結部材の蓋体側端部)との間に配設される。具体的に、蓋体本体41と袋ナット432との間に間隙付与部材433が配設されるとき、間隙付与部材433はU字座金の開口部から連結部材43が有する軸部43aに挿入され、軸部43aに嵌合する。蓋体本体41と袋ナット432との間に間隙付与部材433が配設されるため、操作幹42aが遊動弁体2aを鉛直方向に関して上向きに移動するのを規制する。これにより、遊動弁体2a及びフロート弁体2bが大空気孔10及び小空気孔11を塞ぐのを回避する。その結果、管接続フランジ部7に接続される上水道管から水が空気弁1に流入し、空気弁1に流入した水は、各載置台2dの間、ガイド2cの鉛直方向に関して下部側及び弁箱3の間、ガイド2cの鉛直方向に関して上部側に形成される各切り欠き部の間、並びに、大空気孔10を通過して空気弁1の鉛直方向に関して上部側から流出する。空気弁1の鉛直方向に関して上部側から流出した水は、例えば、当該水の水圧測定、上水道管を設置した後に実施される上水道管内部の洗浄、及び災害発生時の臨時の給水等に使用される。
図8は、図2の空気弁1の分解方法について説明するために用いられる図であり、図8(a)は弁箱3から蓋体4を取り外す方法を説明するために用いられる図であり、図8(b)は図8(a)における固定部材5を管接続フランジ部7の方向から眺めた図である。
図8において、まず、拡径部53が鉛直方向に関して下向きに押下され、蓋体フランジ部412に当接する。これにより、付勢部材54が収縮するように弾性変形して弾性エネルギーを蓄え、切り欠き部34に嵌合している固定部材5の係合部52が鉛直方向に関して下向きに移動し、係合部52は切り欠き部34から外れる。次いで、固定部材5の姿勢が進入姿勢となるように拡径部53が軸部51の軸線を中心に回動され(図9(b))、拡径部53は鉛直方向に関して下向きへの押下から解放される。
その後、付勢部材54は蓄えた弾性エネルギーを放出し、収縮した状態から拡径部53が押下される前の状態に復元する(図9(a))。このとき、固定部材5は鉛直方向に関して上向きに移動し、係合部52が弁箱側孔部33に進入する。弁箱側孔部33に進入した係合部52は弁箱側孔部33に留まり、弁箱3及び蓋体4の固定が解除される。本実施の形態では、係合部52は蓋体孔部413に進入できないため、例えば、拡径部53が把持されて鉛直方向に関して上向きに移動されると、係合部52が蓋体フランジ部412に係止し、固定部材5と一体になって蓋体4が弁箱3から取り外される(図10)。
本発明の空気弁1によれば、蓋体4を弁箱3に固定するための固定部材5は、弁箱側孔部33に進入し、又は切り欠き部34に嵌合して弁箱側孔部33の管接続フランジ部7側で係合する係合部52と、蓋体フランジ部412のカバー6側で蓋体孔部413に係合する拡径部53と、蓋体フランジ部412及び拡径部53の間に配置され且つ圧縮される前の状態に復元しようとする付勢部材54とを有する。
係合部52の姿勢が非進入姿勢のとき、係合部52は弁箱フランジ部32に係合し、拡径部53は蓋体孔部413に係合するので、弁箱フランジ部32及び蓋体フランジ部412が固定され、蓋体4が弁箱3に固定される。このとき、拡径部53と蓋体フランジ部412との間に介在する付勢部材54は圧縮され、付勢部材54に弾性エネルギーが蓄えられる。付勢部材54に弾性エネルギーが蓄えられた状態で係合部52が回動され、係合部52の姿勢が、非進入姿勢から進入姿勢に切り替えられると、蓄えられた弾性エネルギーは放出され、係合部52は弁箱側孔部33に進入するので、簡単に蓋体4を弁箱3から取り外すことができる。また、取り外された蓋体4を弁箱3に固定するとき、係合部52は弁箱側孔部33を通過するとともに回動し、切り欠き部34に嵌合して弁箱側孔部33の管接続フランジ部7側で係合する。すなわち、ボルトやナットではなく固定部材5を使用して弁箱3に蓋体4を固定しているので、狭い空間にボルトやナットを落とし、落としたボルトやナットを狭い空間から回収する等の煩わしい作業が発生することなく簡単に弁箱3に蓋体4を着脱することができる。
また、軸部51、係合部52、及び拡径部53は一体化されているため、拡径部53が軸部51の軸線を中心に回動すると、拡径部53に連動して軸部51及び係合部52が軸部51の軸線を中心に回動する。したがって、拡径部53が回動することにより、係合部52の姿勢である進入姿勢及び非進入姿勢を互いに切り替えることができる。
さらに、弁箱側孔部33の形状は円形以外であり、係合部52の形状は弁箱側孔部33の形状に対応する。具体的に、弁箱側孔部33の形状は長孔であり、係合部52の上面部52a及び底面部52bの形状は弁箱側孔部33に進入可能な長孔である。弁箱側孔部33の形状が円形であり、係合部52の上面部52a及び底面部52bの形状が弁箱側孔部33に進入可能な円形であれば、上述の係合部52の各姿勢の切り替えができないが、弁箱側孔部33の形状が円形以外であり、係合部52の上面部52a及び底面部52bの形状が弁箱側孔部33の形状に対応するので、係合部52の各姿勢の切り替えができる。すなわち、係合部52が弁箱側孔部33に必ず進入するのを回避することができる。なお、弁箱側孔部33は長孔であり、係合部52は弁箱側孔部33に対応する形状であるので、弁箱側孔部33及び係合部52を容易に形成することができる。
また、蓋体孔部413には、付勢部材54を格納する付勢部材格納部414が形成されている。付勢部材格納部414に付勢部材54が格納されると、付勢部材54の一端が付勢部材格納部414の底部414aに当接するので、付勢部材54が圧縮されると、付勢部材54は弾性エネルギーを蓄えることができる。その結果、係合部52の姿勢が進入姿勢になると、蓄えられた弾性エネルギーは放出され、係合部52は弁箱側孔部33に進入することができる。
さらに、空気弁1は蓋体本体41と操作幹案内体42との間に間隙を付与する間隙付与部材433を備える。間隙付与部材433はU字座金であり、U字座金の開口部から連結部材43が有する軸部43aに挿入され、蓋体本体41と操作幹案内体42との間に配設される。また、蓋体本体41と操作幹案内体42との間に間隙を付与しないとき、蓋体本体41と操作幹案内体42との間に配設される間隙付与部材433が取り外され、当該間隙付与部材433は、U字座金の開口部から軸部43aに挿入され、蓋体本体41と連結部材43が有する袋ナット432との間に配設される。すなわち、間隙付与部材433はU字座金であるので、容易に軸部43aに着脱することができる。
本実施の形態では、弁箱フランジ部32に切欠き部34が形成されていることを説明したが、切り欠き部34が形成されていなくてもよい。また、本実施の形態では、係合部52は蓋体孔部413に進入できないことを説明したが、係合部52は蓋体孔部413を通り抜けて固定部材5が蓋体4から取り外せてもよい。さらに、本実施の形態では、蓋体孔部413に付勢部材格納部414が形成されず、付勢部材格納部414の底部414aに当接する予定であった付勢部材54の一端が蓋体フランジ部412に当接してもよい。
また、本実施の形態では、固定部材5が鉛直方向に移動することを説明した。ところで、空気弁は、通常、弁室に格納され、空気弁と弁室との間の空間が狭い場合がある。この場合、弁箱から蓋体を取り外すために水平方向の空間を必要とする空気弁は弁室に設置できない。本実施の形態の空気弁1は弁箱から蓋体を取り外すために水平方向の空間を必要としないので、空気弁と弁室との間の空間が狭い場合にも設置することができる。
以上、本発明について、上述した実施の形態を用いて説明したが、本発明は上述した実施の形態に限定されるものではない。
1 空気弁
3 弁箱
4 蓋体
5 固定部材
32 弁箱フランジ部
33 弁箱側孔部
52 係合部
53 拡径部
54 付勢部材
412 蓋体フランジ部
413 蓋体孔部

Claims (5)

  1. 第1のフランジ部を有する弁箱と、
    前記第1のフランジ部に対向する第2のフランジ部を有する蓋体と、
    前記第1のフランジ部及び前記第2のフランジ部を固定する固定部材と、
    前記第1のフランジ部に形成される第1の孔部と、
    前記第2のフランジ部に形成され且つ前記第1の孔部と連通する第2の孔部とを備える空気弁であって、
    前記固定部材は、
    前記第1の孔部に進入する第1の姿勢及び前記第1の孔部に進入することなく前記第1のフランジ部と係合する第2の姿勢のいずれかに切り替えられる第1の係合部と、
    前記第2のフランジ部と係合する第2の係合部と、
    前記第2の係合部及び前記第2のフランジ部の間に介在し、前記第2の係合部及び前記第2のフランジ部を離間する方向に付勢する付勢部材とを有しており、
    前記蓋体に連結されるとともに、前記弁箱に格納される弁体を規制するための操作幹を案内する操作幹案内体と、
    前記操作幹案内体及び前記蓋体を連結する連結部材と、
    前記操作幹案内体及び前記蓋体の間に間隙を付与する間隙付与部材とをさらに備え、
    前記間隙付与部材はU字座金であって、前記操作幹案内体及び前記蓋体の間に間隙を付与するときに前記操作幹案内体及び前記蓋体の間に配設され、前記操作幹案内体及び前記蓋体の間に間隙を付与しないときに前記蓋体及び前記連結部材の前記蓋体側端部の間に配設されることを特徴とする空気弁。
  2. 前記固定部材は前記第1の係合部及び前記第2の係合部を連結する軸部をさらに備え、
    前記第2の係合部が前記軸部の軸線を中心に回動すると、前記第1の係合部は前記軸部の軸線を中心に回動することを特徴とする請求項1に記載の空気弁。
  3. 前記第1の孔部の形状は円形以外であり、前記第1の係合部の形状は前記第1の孔部の形状に対応することを特徴とする請求項1又は2に記載の空気弁。
  4. 前記第1の孔部の形状は長孔であり、前記第1の係合部の形状は前記第1の孔部の形状である長孔に対応することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の空気弁。
  5. 前記第2の孔部には、前記付勢部材を格納する付勢部材格納部が形成されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の空気弁。
JP2016103137A 2016-05-24 2016-05-24 空気弁 Active JP6715083B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016103137A JP6715083B2 (ja) 2016-05-24 2016-05-24 空気弁

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016103137A JP6715083B2 (ja) 2016-05-24 2016-05-24 空気弁

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017210989A JP2017210989A (ja) 2017-11-30
JP6715083B2 true JP6715083B2 (ja) 2020-07-01

Family

ID=60475368

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016103137A Active JP6715083B2 (ja) 2016-05-24 2016-05-24 空気弁

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6715083B2 (ja)

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5291430B2 (ja) * 2007-10-24 2013-09-18 協和工業株式会社 空気弁
US20130183086A1 (en) * 2012-01-18 2013-07-18 Dtech Precision Industries Co., Ltd. Torsional quick-connect fastening device
TWM449183U (zh) * 2012-10-11 2013-03-21 Hanwit Prec Ind Ltd 板對板快速定位裝置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017210989A (ja) 2017-11-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5291430B2 (ja) 空気弁
US20210230850A1 (en) Apparatus and method for valve cartridge extraction
JP6715083B2 (ja) 空気弁
KR100984839B1 (ko) 파이프용 연결물
US1211283A (en) Trap.
JP4405322B2 (ja) ストレーナ
JP2019082182A (ja) 通気弁
JP2007218000A (ja) パネル固定機構
KR102116237B1 (ko) 치공구를 이용한 욕실 배수구 분리구조
JP6963952B2 (ja) 仕切弁
JP2008106504A (ja) 二重床用締結具
US20040178206A1 (en) Pressure-stable cylinder
JP6558300B2 (ja) バルブ構造
EP4223617A2 (en) Fastening apparatus for vehicle
US20230278633A1 (en) Fastening apparatus for vehicle
JP5875289B2 (ja) 空気弁
JP2014009504A (ja) 排水栓装置
US20090060654A1 (en) Lid stabilizing apparatus
KR200459050Y1 (ko) 정수기 필터용 필터캡
JP2526792Y2 (ja) サニタリーコック
JP2020133762A5 (ja)
JP6122676B2 (ja) 緊急遮断弁
JP2006046437A (ja) 作動油タンクのサクションフィルタ固定装置
KR200468787Y1 (ko) 서보 밸브용 핸들링 툴
KR101223118B1 (ko) 밸브 잠금 장치

Legal Events

Date Code Title Description
RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20181116

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190315

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200127

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200204

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200403

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200512

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200608

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6715083

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150