JP6122676B2 - 緊急遮断弁 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば水道水等の流体の流通経路中に設置して、例えば地震発生により所定値を越える振動が発生した緊急時に、流体の流れを遮断することができる緊急遮断弁に関する。
かかる緊急遮断弁としては、通水路及び通水路中に通水孔が形成されるケーシングと、このケーシングの通水孔を閉じる落下弁と、この落下弁を通水孔の上方の開放位置において水平方向両側から挟み込んで圧接保持すべく対向配置された支持片と弁押さえ杆とを備えたものが提案されている(例えば特許文献1参照)。
前記支持片は、ケーシングに固定されており、前記弁押さえ杆は、水平方向に移動自在に設けられ、かつ、落下弁を支持片側に押し付けるためにコイルバネにより付勢されている。また、落下弁は、弁押さえ杆に係止し易いように横側部がビヤ樽状に膨出形成されている。このように構成された緊急遮断弁においては、例えば地震による振動発生により落下弁に水平方向の揺動力が加えられ、弁押さえ杆がコイルバネの付勢力に抗して支持片から離間する側へ移動される。この移動で落下弁が支持片と弁押さえ杆とから受ける圧接力が解除又は弱くなり、落下弁が自重により落下して通水孔を閉じることになる。
また、落下弁の上端の中央部には、下方に向ってねじ孔が形成されている。さらに、このねじ孔に螺合して前述のように自重により落下した落下弁を引き揚げるための落下弁引き揚げステムを備えている。
特許第2772264号公報(図1参照)
上記特許文献1によれば、前述したように、落下弁が揺動力を受けて落下する構成では、下方へ落下しようとしている落下弁に弁押さえ杆から横方向の押し付け力が作用すると、落下弁の姿勢が所定の姿勢から傾いた姿勢になることがある。この傾いた姿勢の落下弁が落下すると、通水孔に対して傾いた状態で落下弁が入り込むことになる。その結果、通水孔を落下弁で確実に閉じることができず、止水を確実に行うことができないことがあった。また、落下した落下弁を元の位置に戻すためには、弁押さえ杆をコイルバネの付勢力に抗して支持片から離間する側へ移動させながら、落下弁のねじ孔に落下弁引き揚げステムを螺合して引き揚げなければならない。そのため、復旧作業が面倒な作業になっていた。
本発明は前述の状況に鑑み、解決しようとするところは、止水を確実に行うことができるとともに、復旧作業を容易に行える緊急遮断弁を提供するものである。
本発明の緊急遮断弁は、前述の課題解決のために、一次側流路と二次側流路とを連通すべく上下方向に貫通して形成される流通口を備えたケーシングと、前記流通口を開閉する弁部を端側に備えかつ端側に係止部を備えるとともに該弁部の開閉方向である上下方向に移動自在に構成された弁部材と、該弁部材を前記弁部の閉止方向である下方に付勢する付勢手段と、前記弁部材の係止部が上方から係止して前記弁部を前記流通口から離間した開放状態で保持するための被係止部である球面を有する球状体とを備え、前記係止部の前記球状体球面に対する係止方向が前記弁部材の移動方向と同一の上下方向に設定され、前記球状体は、振動発生時に前記弁部材との係止が解除されるように構成され、該係止解除によって前記開放状態で保持された弁部材が前記付勢手段により前記弁部の閉止方向である下方に移動されて前記流通口が該弁部で閉止されるように構成され、前記球状体を載置する面が、該球状体を所定位置まで誘導するための傾斜面に構成され、振動発生により前記弁部材との係止が解除されて所定位置から外れた球状体は、前記弁部材の上端側を前記付勢手段による付勢力に抗して上方へ持ち上げることにより前記傾斜面に沿って所定位置まで移動するように構成され、前記弁部材の上端側から手を離すことにより前記所定位置に位置した球状体に上方から前記係止部が係止して前記弁部材の弁部を前記流通口から離間した開放状態で保持するように構成されていることを特徴としている。
本発明によれば、例えば地震によって振動が発生した振動発生時において、ストッパー部材と弁部材との係止が解除されると、開放状態で保持された弁部材は、付勢手段による閉止方向への付勢によって閉止方向に移動され、弁部材の弁部で流通口を確実に閉じることができる。しかも、係止部のストッパー部材の被係止部に対する係止方向が弁部材の移動方向と同一方向に設定されていることから、閉じた状態にある弁部材を開放方向へ移動させ、該弁部材の移動方向で係止部を被係止部に係止することで、容易に復旧作業ができる。
又、球状体を載置する面が、該球状体を所定位置まで誘導するための傾斜面に構成されているので、緊急遮断弁の復旧時において、係止解除されて所定位置から外れた位置にある球状体が傾斜面に沿って自ずと誘導されて、所定位置に迅速かつ容易に位置させることができる。所定位置に位置している球状体に上方から係止部が係止して弁部材の弁部を開放状態に保持することができる。
又、本発明の緊急遮断弁は、前記弁部材が、移動方向と軸線とが一致する直線状の軸部を備え、該軸部を前記弁部材の移動方向である上下方向に沿って案内する案内手段を備えていてもよい。
上記のように、弁部材を案内する案内手段を備えていれば、弁部材の移動をよりスムーズかつ確実に行わせることができ、弁部材の弁部が流通口を確実に閉じることができる。
又、本発明の緊急遮断弁は、前記案内手段の上端に、前記球状体を覆うカバー部材を備え、前記係止部の上端に、前記弁部材を上方へ移動させるための操作部材を取り付け、前記操作部材は、前記カバー部材の上端に形成の貫通孔を通して上方へ突出していてもよい。
本発明によれば、付勢手段により弁部材を弁部の閉止方向に移動させることによって、弁部材の弁部で流通口を確実に閉じることができ、止水を確実に行うことができる。しかも、係止部のストッパー部材の被係止部に対する係止方向を弁部材の移動方向と同一方向に設定することによって、復旧作業を容易に行える緊急遮断弁を提供することができる。
本発明の第一実施形態の緊急遮断弁の開放状態を示し、(a)は平面図、(b)は縦断正面図である。 同緊急遮断弁の開放状態を示し、(a)は図2(b)のA−A線断面図、(b)は縦断側面図である。 同緊急遮断弁の閉塞状態を示し、(a)は図3(b)のB−B線断面図、(b)は縦断正面図である。 同緊急遮断弁の要部の拡大断面図である。 本発明の第二実施形態の緊急遮断弁の開放状態を示し、(a)は平面図、(b)は縦断正面図である。 同緊急遮断弁の開放状態を示し、(a)は図5(b)のC−C線断面図、(b)は縦断側面図である。 同緊急遮断弁の閉塞状態を示し、(a)は図6(b)のD−D線断面図、(b)は縦断正面図である。
<第一実施形態>
図1(a),(b)〜図3(a),(b)に、本発明の第一実施形態の緊急遮断弁100を示している。この緊急遮断弁100は、一次側流路1と二次側流路2とを連通する流通口3を備えたケーシング4と、流通口3を開閉する開閉機構5とを備えている。
ケーシング4は、水平方向に長い横長状に構成され、かつ、円筒状体に構成されている。そのケーシング4の長手方向一端には、水道本管等の一次側配管(図示せず)が接続される流入口6が形成されている。また、ケーシング4の長手方向他端には、一次側配管からの水道水が受け渡される二次側配管(図示せず)が接続される流出口7が形成されている。また、ケーシング4の長手方向中央部には、上下方向に貫通して形成される前記流通口3を備えている。この流通口3を挟んで一方側(図2(b)では左側)に前記一次側流路1が形成され、他方側(図では右側)に前記二次側流路2が形成される。さらに、ケーシング4の長手方向中央部の上端には、後述する支持体17を螺合により固定するための円筒部8が上方に延出されている。円筒部8の上端外周縁には、水平方向に拡がるフランジ部8Fを備えている。
前記開閉機構5は、流通口3を開閉する弁部9を一端側に備えかつ他端側に係止部10を備えるとともに弁部9の開閉方向に移動自在に構成された弁部材11と、弁部材11を弁部9の閉止方向に付勢する付勢手段12と、付勢手段12で閉止方向に移動される弁部材11の係止部10が係止して弁部9を流通口3から離間した開放状態で保持するための被係止部13を備えたストッパー部材14とを備えている。
前記弁部材11は、上下方向に向かう直線状の軸部15と、この軸部15の下端に取り付けられる前記弁部9と、該軸部15の上端に連結され前記係止部10を有する支持部材16とを備えている。このように軸部15の軸線が上下方向に沿った線であり、かつ、弁部材11の移動方向が上下方向であるため、弁部材11の移動方向と軸部15の軸線とが一致している。
前記軸部15は、弁部9が下端に取り付けられる円柱状の軸部本体15Aと、この軸部本体15Aよりも直径が小さく形成され軸部本体15Aの上端から上方に延びる円柱状の先端部15Bとを備えている。また、軸部本体15Aの下端には、軸部本体15Aよりも大径となる2つの大径部15C,15Dが下方に延びるように形成されている。下側の大径部15Dが上側の大径部15Cよりも大径に構成されている。また、下側の大径部15Dの下端面15dには、その中央部から下方へ突出する棒状の突出部15Tが形成され、その突出部15Tの外面には、螺子部15Nが形成されている。
また、軸部15には、図1〜図4に示すように、軸部15と支持体17との間に水を入り込ませるための通水路30が形成されている。この通水路30は、軸部15の軸部本体15Aの下端に外側の2箇所(1箇所又は3箇所以上でもよいが、コスト的には1箇所又は2箇所がベストであり、また、3箇所又は4箇所までが実際には形成可能である)から中心に向かって形成された複数(図では2つ)の第1通水路30A,30Aと、2つの第1通水路30A,30Aが合流する中心側終端から上方の前記先端部15Bの下端部まで形成された縦向きの第2通水路30Bと、第2通水路30Bの上端部から水平方向外側へ向かって形成された2つ(1つ又は3つ以上でもよいが、コスト的には1つ又は2つがベストであり、また、3つ又は4つまでが実際には形成可能である)の第3通水路30C,30Cとを備えている。従って、ケーシング4内の水が第1通水路30A,30A、第2通水路30B、第3通水路30C,30Cの順に入り込む。これにより、支持部材17に形成されている段部17Xと軸部本体15Aの上端面15Uとの間に形成される隙間Sに水が入り込む。これによって、弁部9を上方へ押し上げるように加わる水圧F1に対して隙間Sに入り込んだ水が弁部材11の上端面15Uを押し下げる力F2及び大径部15C,15Dの平面部を押し下げる力F3が作用する。それらの押し下げる力F2,F3の分だけ、付勢手段12の付勢力を小さく設定することができ、高感度の緊急遮断弁100を構成することができる。尚、図4の拡大図にのみ示しているが、軸部15の上下方向中間部の外面に周方向に沿って溝15Mが形成されており、支持体17に対する軸部15の摺動抵抗を低減することができるようにしているが、無くてもよい。また、図4では、ドットを記載している部分が、水が入り込んでいる部分を示すとともに、ハッチングを省略している。
また、前記軸部15の軸部本体15A及び先端部15Bは、案内手段17により前記弁部材11の移動方向(ここでは上下方向)に沿って案内されるようになっている。この案内手段17は、前記軸部本体15A及び先端部15Bをそれぞれ移動案内する大きさの異なる上下2段の貫通孔17K1,17K2が形成された支持体から構成されている。この支持体17は、本体17Aと、この本体17Aの下端から本体17Aよりも小径となる2つの小径部17B,17Cが下方に延びるように形成されている。また、前記上側の小径部17Bの外周面には、螺子部が形成され、この螺子部に螺合する螺子部が前記円筒部8の内面に形成されている。従って、ケーシング4の円筒部8に支持体17の下端部をねじ込むことによりケーシング4に支持体17を固定することができる。尚、支持体17の上端には、前記支持部材16を挟み込むことができる隙間を置いて対向位置する平面視において半円状の突出部17D,17Eが上方に突出するように形成されている。これら一対の突出部17D,17Eの外周面には、螺子部が形成されている。従って、該螺子部に後述するカバー部材22の下部の内周面に形成された螺子部を螺合することによって、カバー部材22を支持体17に固定することができる。また、支持体17の上部側の外周面には、水平方向に突出するフランジ部17Fが形成され、前記ねじ込まれるカバー部材22の下端面22Dを受け止めることができる。
前記弁部9は、ゴムや合成樹脂で構成され、中心に貫通孔9Kが形成された円盤状に構成されている。従って、弁部9を軸部15の突出部15Tに貫通した状態でナット18を突出部15Tの先端(下端)に螺合することにより、弁部9を軸部15の突出部15Tに固定することができる。
前記付勢手段12は、コイルスプリングからなり、このコイルスプリング12を、軸部15の下側の大径部15Dの上面と、支持体17の上側の小径部17Bの下面との間に設けて、弁部材11を下方側、つまり流通口3側に付勢している。
係止部10は、前記支持部材16に取り付けられ、前記ストッパー部材14に上方から係止可能になっている。そして、係止部10のストッパー部材14の被係止部に対する係止方向が弁部材11の移動方向と同一方向(ここでは上下方向)に設定されている。
ストッパー部材14は、球状体からなり、球状体14の球面が係止部10に係止する被係止部13を構成している。その球状体14は、前記支持体17の上面に載置され、支持体17の上面、つまり突出部17D,17Eの上面17G,17Gは、上面17G,17Gの中心となる部位に球状体14を誘導できるように傾斜面に構成されている。つまり、支持体17の上面は、中心側ほど下方に位置する傾斜面に構成されている。その傾斜面の角度(俯角)は、2°〜10°の任意の角度に設定することが好ましいが、この角度範囲以外であってもよい。尚、支持体17の中央には、支持体17の中心部に安定よく球状体14を位置させるためのプレート20を嵌め込むための溝17Mが形成されている。このプレート20の上面20Aも、中心側ほど下方に位置する傾斜面に構成されており、その傾斜面の角度(俯角)は、2°〜5°の任意の角度に設定することが好ましいが、この角度範囲以外であってもよい。尚、支持体17の傾斜面の角度をプレート20の傾斜面の角度よりも大きな値、例えば後述する第二実施形態のように、支持体17の傾斜面の角度を5°でプレート20の傾斜面の角度を2°に設定することによって、地震時には、球状体14が被係止部13から係止解除し易く、係止解除した球状体14を中心の係止位置まで復旧させる時には、係止位置に戻り易くできる利点がある。
支持体17の上面には、球状体14の他に、球状体14を囲むように板状で環状のリング部材21がフリーな状態で載置されている。このリング部材21は、地震により発生する振動により水平方向に移動して球状体14に当接することにより、弁部材11の係止部10に係止している球状体14を弁部材11から確実に係止解除させるために設けられている。リング部材21は、図3(a)に示すように、互いに平行となる一対の直線板部21a,21aと、これら両端同士を連結する円弧部分21b,21bとからなる小判形状に構成されているが、どのような形状であってもよい。尚、リング部材21の材料としては、金属が好ましいが、合成樹脂などで構成することもできる。
支持部材16は、図2(b)において左右一対の左右板部16A,16Bと上下一対の上下板部16C,16Dとを備える環状で略正方形状に構成されている。そして、上側板部16Cの左右方向中央に雌螺子が形成された螺子孔16Kに係止部10を螺合している。係止部10は、外面に雄螺子が形成された円筒状の螺子部材23と、この螺子部材23の下端に取り付けられ前記球状体14に点接触により係止する係止部である球面24Aを有するボール24と、ボール24を下方側へ突出付勢するために螺子部材23の内部に設けられるコイルスプリング25とを備えている。従って、螺子部材23を上側板部16Cの螺子孔16Kに螺合して上側板部16Cに対する螺子部材23の上下方向における位置決めを行う。その位置決め後、螺子部材23の上端からナット26をそれの下端面が上側板部16Cの上端面に当接するまで螺合することにより、螺子部材23を上側板部16Cに上下方向で動くことがないように固定することができる。また、下側板部16Dの下面における左右方向中央に、下方に突出する円柱状の突起部16Tを備え、その突起部16Tの外面に螺子部を形成している。この突起部16Tをねじ込んで固定するための螺子孔15Mを前記軸部15の先端部15Bの上端部の中央に形成している。尚、上側板部16Cに対する係止部10の上下位置を変更することによって、球状体14に対する接触圧の調節が可能であるため、地震の振動により球状体14が係止解除するタイミングの調節、つまり地震の振動の大きさに対する緊急遮断弁100の感度調節を行うことができる。上記のように係止部をボール24から構成することによって、振動時にストッパー部材14が移動する時に、係止部自身も回転するため、ストッパー14との摩擦が低減され、ボール24からストッパー14が外れ易くなる(係止解除され易くなる)。これにより、高感度の緊急遮断弁100を構成することができる。
前記支持体17の上面には、カバー部材22が螺合されている。このカバー部材22を、例えば透明な合成樹脂で構成することによって、カバー部材22の内部を容易に視認することができる。また、支持部材16に固定された螺子部材23の上端には、図1(b)に示すように、操作部材27がねじ込み固定される(図2(b)及び図3(b)では操作部材27を省略している)。この操作部材27は、カバー部材22の上端に形成されている貫通孔22Kを通してカバー部材22の上方に突出している。操作部材27は、螺子部材23の上端に螺合する螺子部28Aが形成された上下方向に延びる縦部材28と、この縦部材28に形成の水平方向の貫通孔28Kに貫通装着される横長状の取手部29とを備えている。
このように構成された緊急遮断弁100は、地震によって所定値を越える振動を受けることによって、流通口3を弁部9により閉じることができるように構成されている。つまり、発生した振動により、球状体14が自ずと移動する、又は移動するリング部材21が球状体14に当接しその当接力を受けて球状体14が水平方向に移動する(図3(a),(b)では左側に移動する)。これによって、球状体14の球面(被係止部)13と弁部材11のボール24の球面(係止部)24Aとの係止(点接触)が解除される。そして、この係止解除によって弁部材11がコイルスプリング12により弁部9の閉止方向に移動され、流通口3が弁部9により確実に閉止される(図3(b)参照)。
しかも、係止部10のストッパー部材14の被係止部13に対する係止方向が弁部材11の移動方向と同一方向に設定されていることから、コイルスプリング12の付勢力に抗して操作部材27を上方へ持ち上げることにより、弁部材11を上方へ移動させる。この上方への移動量は、ストッパー部材14が弁部材11のボール24とプレート20との間に入り込むことができる距離である。この状態において、球状体14が所定位置(プレート20の中心)に位置していることを確認し、位置している場合に、手を離すことによって、コイルスプリング12の付勢力で弁部材11が下方に移動し、弁部材11のボール24の球面(係止部)24Aが球状体14の球面(被係止部)13に係止(当接)する。よって、緊急遮断弁100の復旧作業を容易に行うことができる。
また、前述のように、弁部材11を案内する案内手段である支持体17を備えているので、弁部材11の上下移動をよりスムーズかつ確実に行わせることができる。よって、弁部材11の弁部9が流通口3を確実に閉じることができる。
また、前述のように、ストッパー部材14が、球状体からなり、球状体14を載置する上面17G,17Gが球状体14を所定位置まで誘導するための傾斜面に構成されている。従って、緊急遮断弁の復旧時において、操作部材27を上方へ持ち上げた状態にしておけば、係止解除されて所定位置から外れた位置にある球状体14が傾斜面17Gに沿って自ずと誘導され、所定位置に迅速かつ容易に位置させることができる。操作部材27から手を離すことによって、所定位置に位置している球状体14に上方から係止部10が係止して弁部材11の弁部9を開放状態に保持することができる(図1(b)及び図2(b)参照)。ここでは、所定位置をプレート20の中心で、かつ、弁部材11の軸部15の軸線の延長線上に設定しているが、他の位置に設定してもよい。この所定位置の変更に合わせて球状体14の被係止部13と係止部10との係止位置を変更することになる。
<第二実施形態>
図5(a),(b)〜図7(a),(b)に、本発明の第二実施形態の緊急遮断弁200を示している。この緊急遮断弁200は、第一実施形態と同様に、一次側流路1と二次側流路2とを連通する流通口3を備えたケーシング4と、流通口3を開閉する開閉機構5とを備えている。尚、第一次実施形態の緊急遮断弁100とは、細かい部分は別にして、リング部材21を省略した以外は、寸法や一部形状が異なるだけで、大まかな基本的構成は同一である。そのため、以下において、第一実施形態と大きく異なる部分のみを説明し、第一実施形態と同一の符号を付している。
図1で示した支持体17を上下方向に短い支持体に構成する(図1(b)の本体17Aを無くす)ことで、上下方向にコンパクトな緊急遮断弁200に構成している。そのため、弁部材11の軸部15も上下方向に短い寸法に設定している。また、支持体17の上下の小径部17B,17Cの肉厚を薄くしたり、軸部15の太さを細くしてよりコンパクト化及び軽量化を図っている。
また、係止部10を支持部材16の上側板部16Cに一体形成された突起部16cから構成して、製造面において有利にしている。その突起部16cの下面は、球状体14の被係止部である球面13に点接触するように球面16S(図7(b)参照)に形成されている。
また、カバー部材22の貫通孔22Kの大きさを、操作部材27の縦部材28が入り込む程度の大きさに設定することによって、貫通孔22Kを通して他物が入り込むことがないようにして、緊急遮断弁200の誤作動や作動不良等を防止するようにしている。また、支持体17の傾斜面の角度(俯角)を5°でプレート20の傾斜面の角度(俯角)を2°に設定することによって、地震時には、球状体14が被係止部13から係止解除し易く、係止解除した球状体14を中心の係止位置まで復旧させる時には、係止位置に戻り易くできる利点がある。
このように構成された緊急遮断弁200は、地震によって所定値を越える振動を受けることによって、球状体14が自ずと移動する(図7(a),(b)では左側に移動する)。これによって、前述同様に、球状体14の球面(被係止部)13と弁部材11の突起部16cの球面(係止部)16Sとの係止(点接触)が解除される。そして、この係止解除によって弁部材11がコイルスプリング12により弁部9の閉止方向に移動され、流通口3が弁部9により確実に閉止される(図7(b)参照)。
尚、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
例えば、上記第一実施形態では、振動が発生した緊急時に、球状体14を確実に係止解除させるためのリング部材21を設けたが、上記第二実施形態のように無くてもよい。また、ストッパー部材として球状体14を設けたが、地震により発生する振動により係止解除できるものであれば、直方体や立方体の他、棒状部材や板状部材であってもよい。
また、上記実施形態では、地震により発生する振動を利用して、ストッパー部材14と弁部材11との係止が自ずと解除される構成としたが、振動の発生を検知する検知手段を設け、検知手段の検知信号に基づいてストッパー部材14と弁部材11との係止を強制的に解除する強制解除手段を設けて実施することもできる。
また、上記実施形態では、ストッパー部材として球状体14を用い、支持体17の上面17G,17Gを傾斜面に構成することによって、復旧時に球状体14を自ずと所定位置に戻る構成としたが、球状体14ではない場合、つまり、復旧時に自ずと所定位置に戻る構成ではない場合には、外部からストッパー部材を所定位置まで移動させることができるための開口を形成して実施することもできる。尚、前記開口を閉じる蓋部材を開閉自在に備えさせて実施してもよい。
また、上記実施形態では、ストッパー部材14を載置する支持体17を設けたが、支持体17をケーシング4に一体形成して実施することもできる。
また、上記実施形態では、ストッパー部材14と弁部材11との係止を点接触としたが、線接触又は面接触となる構成であってもよい。
また、上記実施形態では、支持部材16を環状に構成したが、環状でなくてもよく、例えばコの字状等、どのような形状であってもよい。要するに、球状体(ストッパー部材)14を迂回させながら、係止部10を弁部材11に備えさせることができる形状であれば、どのような形状であってもよい。
また、上記実施形態では、カバー部材22を透明な材料から構成したが、不透明な材料で構成してもよい。尚、カバー部材22を不透明な材料で構成した場合、カバー部材22の内部が見えない。しかし、操作部材27の上下高さを確認することによって、緊急遮断弁100が作動した状態(図3(b)参照)であるか、又は作動していない状態(図1(b)、図2(b)参照)であるかを直ちに把握することができる。
また、上記実施形態では、弁部材11の移動方向と軸部15の軸線とが一致するように弁部材11を構成したが、弁部材11の移動方向を上下方向に設定し、弁部材の軸部15の軸線が上下方向と直交する水平方向に延びるように軸部15を構成して実施することもできる。
1…一次側流路、2…二次側流路、3…流通口、4…ケーシング、5…開閉機構、6…流入口、7…流出口、8…円筒部、8F…フランジ部、9…弁部、9K…貫通孔、10…係止部、11…弁部材、12…付勢手段(コイルスプリング)、13…被係止部、(球面)、14…ストッパー部材(球状体)、15…軸部、15A…軸部本体、15B…先端部、15C,15D…大径部、15M,15N…螺子部、15T…突出部、15d…下端面、16…支持部材、16A,16B…左右板部、16C,16D…上下板部、16K…螺子孔、16S…球面、16T…突起部、16c…突起部、17…案内手段(支持体)、17A…本体、17B,17C…小径部、17D,17E…突出部、17F…フランジ部、17G…傾斜面(上面)、17K1,17K2…貫通孔、17M…溝、18…ナット、20…プレート、20A…上面、21…リング部材、21a…直線板部、21b…円弧部分、22…カバー部材、22D…下端面、22K…貫通孔、23…螺子部材、24…ボール、24A…球面、25…コイルスプリング、26…ナット、27…操作部材、28…縦部材、28A…螺子部、28K…貫通孔、29…取手部、100,200…緊急遮断弁

Claims (3)

  1. 一次側流路と二次側流路とを連通すべく上下方向に貫通して形成される流通口を備えたケーシングと、前記流通口を開閉する弁部を端側に備えかつ端側に係止部を備えるとともに該弁部の開閉方向である上下方向に移動自在に構成された弁部材と、該弁部材を前記弁部の閉止方向である下方に付勢する付勢手段と、前記弁部材の係止部が上方から係止して前記弁部を前記流通口から離間した開放状態で保持するための被係止部である球面を有する球状体とを備え、
    前記係止部の前記球状体球面に対する係止方向が前記弁部材の移動方向と同一の上下方向に設定され、
    前記球状体は、振動発生時に前記弁部材との係止が解除されるように構成され、該係止解除によって前記開放状態で保持された弁部材が前記付勢手段により前記弁部の閉止方向である下方に移動されて前記流通口が該弁部で閉止されるように構成され、
    前記球状体を載置する面が、該球状体を所定位置まで誘導するための傾斜面に構成され、振動発生により前記弁部材との係止が解除されて所定位置から外れた球状体は、前記弁部材の上端側を前記付勢手段による付勢力に抗して上方へ持ち上げることにより前記傾斜面に沿って所定位置まで移動するように構成され、前記弁部材の上端側から手を離すことにより前記所定位置に位置した球状体に上方から前記係止部が係止して前記弁部材の弁部を前記流通口から離間した開放状態で保持するように構成されていることを特徴とする緊急遮断弁。
  2. 前記弁部材が、移動方向と軸線とが一致する直線状の軸部を備え、該軸部を前記弁部材の移動方向である上下方向に沿って案内する案内手段を備えていることを特徴とする請求項1に記載の緊急遮断弁。
  3. 前記案内手段の上端に、前記球状体を覆うカバー部材を備え、前記係止部の上端に、前記弁部材を上方へ移動させるための操作部材を取り付け、前記操作部材は、前記カバー部材の上端に形成の貫通孔を通して上方へ突出していることを特徴とする請求項1又は2に記載の緊急遮断弁。
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