JP6714153B2 - 光送信器、光受信器および光通信システム - Google Patents

光送信器、光受信器および光通信システム Download PDF

Info

Publication number
JP6714153B2
JP6714153B2 JP2019513149A JP2019513149A JP6714153B2 JP 6714153 B2 JP6714153 B2 JP 6714153B2 JP 2019513149 A JP2019513149 A JP 2019513149A JP 2019513149 A JP2019513149 A JP 2019513149A JP 6714153 B2 JP6714153 B2 JP 6714153B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
unit
bits
output
signal
phase
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2019513149A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2018193562A1 (ja
Inventor
浩志 三浦
浩志 三浦
吉田 剛
剛 吉田
恵介 松田
恵介 松田
慶亮 土肥
慶亮 土肥
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Publication of JPWO2018193562A1 publication Critical patent/JPWO2018193562A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6714153B2 publication Critical patent/JP6714153B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04JMULTIPLEX COMMUNICATION
    • H04J14/00Optical multiplex systems
    • H04J14/06Polarisation multiplex systems
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B10/00Transmission systems employing electromagnetic waves other than radio-waves, e.g. infrared, visible or ultraviolet light, or employing corpuscular radiation, e.g. quantum communication
    • H04B10/50Transmitters
    • H04B10/516Details of coding or modulation
    • H04B10/532Polarisation modulation
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B10/00Transmission systems employing electromagnetic waves other than radio-waves, e.g. infrared, visible or ultraviolet light, or employing corpuscular radiation, e.g. quantum communication
    • H04B10/60Receivers
    • H04B10/61Coherent receivers
    • H04B10/616Details of the electronic signal processing in coherent optical receivers
    • H04B10/6165Estimation of the phase of the received optical signal, phase error estimation or phase error correction

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Electromagnetism (AREA)
  • Optical Communication System (AREA)

Description

本発明は、デジタルコヒーレント光通信を行う光送信器、光受信器および光通信システムに関する。
デジタルコヒーレント光通信では、通信容量の収容効率向上を目的として、互いに直交する光の偏波状態を利用する偏波多重方式が一般的に用いられている。偏波多重方式は、単一偏波を利用する方式と比較して、2倍の周波数利用効率すなわち2倍の変調多値度を実現できる。この偏波多重方式を用いる変調方式として、各偏波の位相情報を用いて変調ビットを表し、1シンボルあたり4ビットの変調多値度を実現することが可能なDP−QPSK(Dual Polarization−Quadrature Phase Shift Keying)、各偏波の位相に加えて振幅情報も用いて変調ビットを表し、1シンボルあたり8ビットの変調多値度を実現することが可能なDP−16QAM(Dual Polarization−16 Quadrature Amplitude Modulation)といった変調方式が挙げられる(例えば、非特許文献1)。
変調多値度向上と伝送可能距離の長延化とは二律背反の関係性を持っているため、通信容量の効率的な収容を目指すためには、要求される伝送距離に応じて変調多値度を細かい粒度で変更可能にすることが求められる。変調多値度を細かい粒度で選択可能な変調方式の一つとして、多次元変調方式が提案されている。従来の偏波多重信号では、送信データを2方向存在する各偏波のそれぞれで、2次元位相空間の信号点に独立に、4次元でマッピングする。これに対して、多次元変調では、2偏波と位相空間とに加えて、複数のタイムスロット(TS:Time Slot)から構成される、4より高い次元で送信シンボルをマッピングする。多次元変調は、細かい粒度で変調多値度を変更できるとともに、シンボル点間のユークリッド距離を広げて雑音耐力を向上させることができる(例えば、非特許文献2)。また、隣接するタイムスロットとQPSKのシンボル点配置を用いた8次元のマッピングにおいてDP−BPSK(Dual Polarization−Binary Phase Shift Keying)と同等の1シンボルあたり2ビットの変調多値度を実現する方法も提案されている(例えば、特許文献1)。
米国特許第9143238号明細書
Kazuro Kikuchi, "Digital coherent optical communication systems :fundamentals and future prospects", IEICE Electronics Express, Oct.2011. D.S.Millar, et al., "High-dimensional modulation for coherent optical communications systems", Optics Express, vol.22, no.7, 2014. K.Kojima, et al., "Constant Modulus 4D Optimized Constellation Alternative for DP-8QAM," Proc. ECOC, P.3.25, 2014.
従来のQPSKシンボル点配置を用いた8次元の多次元変調では、同等の周波数利用効率を実現するBPSKシンボル点配置を使用する場合と比較して位相雑音耐力が劣るという問題点があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、QPSKのシンボル点配置を使う8次元の多次元変調において位相雑音耐力を向上させることが可能な光送信器を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明にかかる光送信器は、入力されるビットを4ビットごとに処理し、第1の変換表、第2の変換表および第3の変換表のいずれか一つに従って8ビットの出力ビットを生成するビット変換部と、出力ビットを連続する2つのタイムスロットのX偏波およびY偏波に割り当てるシンボルマッピング部と、を備える。ビット変換部は、第1の変換表に従って出力ビットを生成する処理を第1の割合で実行し、第2の変換表に従って出力ビットを生成する処理および第3の変換表に従って出力ビットを生成する処理のそれぞれを第1の割合よりも低い第2の割合で実行し、第2の変換表に従って出力ビットを生成する処理および第3の変換表に従って出力ビットを生成する処理では、出力ビットの最上位から2ビットおよび最下位から2ビットのそれぞれが、複素平面上の位相が180°異なる2つの信号点のいずれかに割り当てられる値となるようにする。
本発明にかかる光送信器は、QPSKのシンボル点配置を使う8次元の多次元変調において位相雑音耐力を向上させることができる、という効果を奏する。
実施の形態1にかかる光通信システムの一例を示す図 実施の形態1にかかる送信演算器の構成例を示す図 実施の形態1にかかる送信演算器を構成する多次元符号化部の構成例を示す図 実施の形態1にかかるビット変換部が使用する第1の変換表を示す図 実施の形態1にかかるビット変換部が使用する第2の変換表を示す図 実施の形態1にかかるビット変換部が使用する第3の変換表を示す図 実施の形態1にかかるビット変換部が各タイムスロットに適用するシンボルセットを示す図 連続する2つのタイムスロットであるTS1およびTS2のシンボル点配置を示す図 実施の形態1にかかる受信演算器の構成例を示す図 実施の形態1にかかる受信演算器を構成する搬送波位相補償部の構成例を示す図 実施の形態1にかかる光送信器を適用した場合の信号品質を示す図 実施の形態2にかかる光受信器の受信演算器に含まれる搬送波位相補償部の構成例を示す図 光送信器を実現する処理回路を示す図 光送信器を実現する処理回路の構成を示す図
以下に、本発明の実施の形態にかかる光送信器、光受信器および光通信システムを図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1にかかる光送信器および光受信器を含んで構成された光通信システムの一例を示す図である。
光通信システム100は、クライアント信号を送信するクライアント装置1と、電気信号であるクライアント信号を光信号に変換して通信路4へ送信する光送信器101と、通信路4から光信号を受信してクライアント信号に変換する光受信器102と、クライアント信号を受信するクライアント装置7と、を備える。光送信器101および光受信器102は、それぞれ、光通信装置を構成する。すなわち、光送信器101は送信側の光通信装置を構成し、光受信器102は受信側の光通信装置を構成する。
光送信器101は、送信演算器2、光変調器3および送信光源8を備える。光受信器102は、コヒーレント受信器5、受信演算器6および受信光源9を備える。
なお、図1では、クライアント装置1がクライアント装置7に向けてクライアント信号を送信する構成の光通信システム100を示したが、逆方向のクライアント信号を送信してもよい。すなわち、クライアント装置1および7が双方向の通信を行ってもよい。クライアント装置1および7が双方向の通信を行う場合、クライアント装置1に接続された光通信装置は光送信器101および光受信器102を備える。同様に、クライアント装置7に接続された光通信装置は光送信器101および光受信器102を備える。
光送信器101の動作概要を説明する。送信演算器2は、クライアント装置1から送信されたクライアント信号に対して、フレーミング、符号化およびデジタル−アナログ変換といった処理を実行し、光変調器3へ出力する。光変調器3は、送信光源8から出力された、任意の光搬送波周波数を持つ連続光を、送信演算器2から入力された電気信号を用いて変調する。送信演算器2から光変調器3に入力する電気信号を、増幅器を用いて増幅するようにしてもよい。
光送信器101の光変調器3から出力された光信号は、通信路4を介して伝送される。通信路4は一般に光ファイバ、伝搬損失補償用の光増幅器などで構成される。
光受信器102の動作概要を説明する。コヒーレント受信器5は、通信路4を伝送されてきた光信号と、局部発振器として用いる受信光源9から出力された連続光とを入力とし、ホモダイン検波を実施することで、光搬送波成分を除いた信号成分を抽出する。ここで、ホモダイン検波を実施するために受信光源9から発せられる局部発振光の周波数は、一般には、光送信器101の送信光源8が生成する連続光の周波数と一致させる必要がある。コヒーレント受信器5が抽出した信号成分である電気信号は受信演算器6へ出力される。受信演算器6は、コヒーレント受信器5から受け取った電気信号に対して、アナログ−デジタル変換を行い、さらに、伝送による信号劣化の補償、誤り訂正処理などを実施し、クライアント信号に変換し、クライアント装置7へ出力する。
次に、光送信器101を構成する送信演算器2および光受信器102を構成する受信演算器6の詳細について説明する。
(送信演算器2の説明)
図2は、実施の形態1にかかる送信演算器2の構成例を示す図である。なお、送信演算器2の前段のクライアント装置1および後段の光変調器3も併せて記載している。送信演算器2は、フレーム処理部21、多次元符号化部22およびDA変換部(DAC:Digital to Analog Converter)23を備える。
フレーム処理部21は、クライアント装置1から出力されたクライアント信号を受け取り、伝送するにあたって必要なビットを付加してフレームを生成する。フレーム処理部21が生成するフレームには、クライアント信号の情報ビットのほかに、例えば前方誤り訂正(FEC:Forward Error Correction)に用いられる冗長ビット、光ネットワーク制御用ビットなどが含まれる。フレームの構成は、例えば、文献“Recommendation ITU-T G.709/Y.1331, ITU-T, 2016.”に記載されている。
多次元符号化部22は、入力信号を複素平面上のシンボル点に、連続する2タイムスロットにわたって8次元にマッピングする。マッピングを行う2つのタイムスロットをTS1,TS2とする。複素平面上にマッピングされたデジタル信号は、DA変換部23に入力され、アナログ信号に変換された後、光変調器3に入力される。送信演算器2の出力インタフェースは4チャネルあり、偏波毎の複素平面軸(XI,XQ,YI,YQ)それぞれの電圧レベルに対応する。
図3は、実施の形態1にかかる送信演算器2を構成する多次元符号化部22の構成例を示す図である。なお、多次元符号化部22の前段のフレーム処理部21および後段のDA変換部23も併せて記載している。多次元符号化部22は、ビット変換部221およびシンボルマッピング部222を備え、4ビットを1セットとし、1セットごとに処理して多次元符号化を行う。
ビット変換部221は、フレーム処理部21から入力されるビット列を4ビットごとに区切り、パリティビットを挿入して8ビットの出力ビットを生成する。以下、ビット変換部221が処理するフレーム処理部21からの入力ビット4ビットを、上位ビットから順にb[0],b[1],b[2],b[3]とする。
ビット変換部221は、入力された4ビットに対して合計4ビットのパリティビットを挿入することにより、図4〜図6に示す3通りのシンボルセットのいずれか一つに対応した8ビットに変換して出力する。図4〜図6に示す3通りのシンボルセットをそれぞれシンボルセットA,B,Cとする。ビット変換部221がどのシンボルセットに対応した8ビットに変換するかについては別途説明する。ビット変換部221は、入力された4ビットから8ビットへの変換をハードウェアで行ってもよいし、変換テーブルを用いたソフトウェア処理で行ってもよい。
ビット変換部221の詳細動作について説明する。以下、ビット変換部221が出力する8ビットを、上位ビットから順にB[0],B[1],B[2],B[3],B[4],B[5],B[6],B[7]とする。図4は、ビット変換部221が使用する第1の変換表を示す図である。図4は、シンボルセットA(Set A)に対応する変換表を示している。図5は、ビット変換部221が使用する第2の変換表を示す図である。図5は、シンボルセットB(Set B)に対応する変換表を示している。図6は、ビット変換部221が使用する第3の変換表を示す図である。図6は、シンボルセットC(Set C)に対応する変換表を示している。
図4〜図6に示した各変換表において、各ビット列の先頭行に“D”と記したビットはデータビット、“P”と記したビットは冗長性を持たせるために付与するパリティビットである。
ビット変換部221は、図4に示したシンボルセットAの変換表に従って処理を行う場合、入力されたビットb[0],b[1],b[2],b[3]をそれぞれビットB[0],B[1],B[2],B[3]として出力し、4ビットのパリティビットをB[4],B[5],B[6],B[7]として出力する。例えば、ビット変換部221は、入力ビットが“0000”の場合、これにパリティビット“0110”を付加して“00000110”を出力する。また、ビット変換部221は、入力ビットが“0011”の場合、これにパリティビット“1010”を付加して“00111010”を出力する。
ビット変換部221は、図5に示したシンボルセットBの変換表に従って処理を行う場合、入力されたビットb[0],b[1],b[2],b[3]をそれぞれビットB[0],B[2],B[5],B[7]として出力し、4ビットのパリティビットをB[1],B[3],B[4],B[6]として出力する。例えば、ビット変換部221は、入力ビットが“0000”の場合、シンボルセットBのパリティビットの位置にパリティビット“0101”を順番に挿入して“00010010”を出力する。また、ビット変換部221は、入力ビットが“0011”の場合、シンボルセットBのパリティビットの位置にパリティビット“0110”を順番に挿入して“00011101”を出力する。図5に示したように、ビット変換部221は、シンボルセットBの変換表に従って処理を行う場合、“B[0],B[1]”として“00”または“11”を出力し、“B[6],B[7]”として“10”または“01”を出力することになる。
ビット変換部221は、図6に示したシンボルセットCの変換表に従って処理を行う場合、上述したシンボルセットBの変換表に従った変換処理と同様に、入力されたビットb[0],b[1],b[2],b[3]をそれぞれビットB[0],B[2],B[5],B[7]として出力し、4ビットのパリティビットをB[1],B[3],B[4],B[6]として出力する。例えば、ビット変換部221は、入力ビットが“0000”の場合、シンボルセットCのパリティビットの位置にパリティビット“1010”を順番に挿入して“01001000”を出力する。また、ビット変換部221は、入力ビットが“0011”の場合、シンボルセットCのパリティビットの位置にパリティビット“1001”を順番に挿入して“01000111”を出力する。図6に示したように、ビット変換部221は、シンボルセットCの変換表に従って処理を行う場合、“B[0],B[1]”として“01”または“10”を出力し、“B[6],B[7]”として“00”または“11”を出力することになる。
図7は、ビット変換部221が各タイムスロットに適用するシンボルセットを示す図である。図7に示したように、ビット変換部221は、Set A→Set B→Set A→Set C→Set A→…の順番で変換表を切り替え、入力される1セット分の4ビットを8ビットに変換する。すなわち、ビット変換部221は、Set Aに対応する8ビットに変換する処理を2回毎に実行し、Set Bに対応する8ビットに変換する処理およびSet Cに対応する8ビットに変換する処理をそれぞれ4回毎に実行する。なお、Set Bに対応する変換処理とSet Cに対応する変換処理とは順番を入れ替えても構わない。また、例えば、Set A→Set A→Set B→Set A→Set A→Set C→Set A→…といった順番で各変換処理を実行してもよい。すなわち、Set Aに対応する変換処理を2回連続で行った後にSet Bに対応する変換処理またはSet Cに対応する変換処理を行う動作を繰り返してもよい。換言すれば、ビット変換部221は、第1の割合でSet Aに対応する変換処理を実行し、第1の割合よりも低い第2の割合でSet Bに対応する変換処理およびSet Cに対応する変換処理を実行してもよい。
シンボルマッピング部222は、ビット変換部221から出力された8ビットを上位4ビットと下位4ビットとに分けて、連続する2つのタイムスロットであるTS1およびTS2に割り当てる。シンボルマッピング部222は、上位4ビットをTS1に割り当て、下位4ビットをTS2に割り当てる。また、シンボルマッピング部222は、TS1およびTS2において、4ビットを上位2ビットと下位2ビットに分けて、それぞれをX偏波のI軸およびQ軸の値,Y偏波のI軸およびQ軸の値としてマッピングする。シンボルマッピング部222は、多次元符号化部22の出力として、XI,XQ,YI,YQの4チャネル分のデジタル信号を出力する。なお、XI1はTS1のX偏波のI軸の値、XQ1はTS1のX偏波のQ軸の値、YI1はTS1のY偏波のI軸の値、YQ1はTS1のY偏波のQ軸の値をそれぞれ表す。XI2はTS2のX偏波のI軸の値、XQ2はTS2のX偏波のQ軸の値、YI2はTS2のY偏波のI軸の値、YQ2はTS2のY偏波のQ軸の値をそれぞれ表す。
図8は、連続する2つのタイムスロットであるTS1およびTS2のシンボル点配置を示す図である。図8に示したシンボル点配置は、DP−QPSKのシンボル点配置となっている。
図8に示したように、シンボルマッピング部222は、入力される8ビットB[0],B[1],B[2],B[3],B[4],B[5],B[6],B[7]のうち、B[0],B[1],B[2],B[3]をそれぞれ、XI1,XQ1,YI1,YQ1とする。同様に、シンボルマッピング部222は、B[4],B[5],B[6],B[7]をそれぞれ、XI2,XQ2,YI2,YQ2とする。すなわち、シンボルマッピング部222は、TS1において、上位2ビット(B[0],B[1])がX偏波、下位2ビット(B[2],B[3])がY偏波となるように各ビットを割り当てる。また、シンボルマッピング部222は、TS2において、上位2ビット(B[4],B[5])がX偏波、下位2ビット(B[6],B[7])がY偏波となるように各ビットを割り当てる。このとき、シンボルマッピング部222は、各複素平面上で最上位ビット(MSB:Most Significant Bit)がI軸に対応し、最下位ビット(LSB:Least Significant Bit)がQ軸に対応するよう、各ビットを割り当てる。また、シンボルマッピング部222は、隣接するシンボル点の間では対応する入力ビットが1ビットのみ反転するようにビットをシンボル点に割り当てる。なお、図8ではシンボル点の複素座標値を相対値a(>0)で表しているが、任意に決定した値で表してもよい。
上述したように、ビット変換部221は、シンボルセットBの変換表に従って処理を行う場合、“B[0],B[1]”として“00”または“11”を出力し、“B[6],B[7]”として“10”または“01”を出力する。そのため、シンボルマッピング部222は、シンボルセットBが適用されたTS1のX偏波に対して“00”または“11”を割り当て、シンボルセットBが適用されたTS2のY偏波に対して“10”または“01”を割り当てることになる。また、ビット変換部221は、シンボルセットCの変換表に従って処理を行う場合、“B[0],B[1]”として“01”または“10”を出力し、“B[6],B[7]”として“00”または“11”を出力する。そのため、シンボルマッピング部222は、シンボルセットCが適用されたTS1のX偏波に対して“01”または“10”を割り当て、シンボルセットCが適用されたTS2のY偏波に対して“00”または“11”を割り当てることになる。
したがって、シンボルセットBが適用されたTS1のX偏波においては複素平面の第1象限および第3象限にシンボルが割り当てられ、第2象限および第4象限にシンボルが割り当てられることはない。また、シンボルセットBが適用されたTS2のY偏波においては、複素平面の第2の象限および第4象限にシンボルが割り当てられ、第1象限および第3象限にシンボルが割り当てられることはない。同様に、シンボルセットCが適用されたTS1のX偏波においては複素平面の第2の象限および第4象限にシンボルが割り当てられ、第1象限および第3象限にシンボルが割り当てられることはない。また、シンボルセットCが適用されたTS2のY偏波においては、複素平面の第1の象限および第3象限にシンボルが割り当てられ、第2象限および第4象限にシンボルが割り当てられることはない。このように、シンボルセットBが適用されたTS1のX偏波、シンボルセットBが適用されたTS2のY偏波、シンボルセットCが適用されたTS1のX偏波、およびシンボルセットCが適用されたTS2のY偏波においては、4つの信号点のうち、位相が180°異なる2つの信号点のいずれかにシンボルが割り当てられるため、4つの信号点のいずれかにシンボルが割り当てられる場合と比較して位相雑音耐力を向上させることができる。
(受信演算器6の説明)
図9は、受信演算器6の構成例を示す図である。なお、受信演算器6の前段のコヒーレント受信器5および後段のクライアント装置7も併せて記載している。受信演算器6は、AD変換部(ADC:Analog to Digital Converter)61、波形歪み補償部62、周波数オフセット補償部63、搬送波位相補償部64およびフレーム処理部65を備える。
AD変換部61は、コヒーレント受信器5から出力されたアナログ電気信号を受け取り、デジタル電気信号に変換して波形歪み補償部62へ出力する。波形歪み補償部62は、AD変換部61から入力された信号に対して、非線形光学効果、波長分散など、伝送時に蓄積された波形歪みを補償する処理を実行する。また、波形歪み補償部62は、光信号を互いに直交する2つの偏波に分離する。周波数オフセット補償部63は、波形歪み補償部62から出力された信号に対して、光搬送波と受信光源9から出力される局部発振光との間の周波数オフセットを補償する処理を実行する。搬送波位相補償部64は、周波数オフセット補償部63において周波数オフセットが補償された後の受信信号から位相雑音を取り除き、受信シンボルを抽出する。フレーム処理部65は、搬送波位相補償部64から出力された受信シンボルをクライアント装置7が処理可能なフレームに再構成し、クライアント装置7に出力する。また、光送信器101においてFEC用の冗長ビットを付加する処理が実施されている場合、フレーム処理部65はFEC復号を行う。
図10は、実施の形態1にかかる受信演算器6を構成する搬送波位相補償部64の構成例を示す図である。なお、搬送波位相補償部64の前段の周波数オフセット補償部63も併せて記載している。搬送波位相補償部64は、セレクタ641、4乗演算部642、ローパスフィルタ643、2乗演算部644、ローパスフィルタ645、位相角度抽出部646、位相回転部647および位相スリップ補償部648を備える。搬送波位相補償部64は、ブラインド推定により光搬送波の位相を推定して位相補償を実施する。周波数オフセット補償部63から出力された受信信号は、セレクタ641および位相回転部647に入力される。
セレクタ641は、周波数オフセット補償部63からの入力信号を4乗演算部642または2乗演算部644へ出力する。具体的には、セレクタ641は、入力信号にシンボルセットAが適用されている場合、すなわち図4に示した変換表に従って変換されたビットを入力信号が含んでいる場合、第1の出力先である4乗演算部642へ出力し、入力信号にシンボルセットBまたはCが適用されている場合には第2の出力先である2乗演算部644へ出力する。なお、搬送波位相補償部64は、シンボルセットA、BおよびCが適用される順番および各シンボルセットの構成の情報を保持しており、これらの情報に基づいて、各シンボルセットが適用されるタイミングを検出可能であるものとする。
4乗演算部642は、セレクタ641からの入力信号を4乗して入力信号に含まれるデータ成分を除去し、データ成分除去後の信号を第1のローパスフィルタであるローパスフィルタ643へ出力する。2乗演算部644は、セレクタ641からの入力信号を2乗して入力信号に含まれるデータ成分を除去し、データ成分除去後の信号を第2のローパスフィルタであるローパスフィルタ645へ出力する。ローパスフィルタ643,645は、たとえば、移動平均フィルタまたはガウシアンフィルタといったディジタルフィルタであり、入力信号から高周波成分を除去して信号のSNR(Signal to Noise Ratio)を向上させた後、位相角度抽出部646へ出力する。位相角度抽出部646は、入力信号から光搬送波の位相情報を抽出して位相回転部647へ出力する。位相角度抽出部646は、第1のローパスフィルタであるローパスフィルタ643から信号が入力された場合は第1の位相情報抽出部として動作し、第2のローパスフィルタであるローパスフィルタ645から信号が入力された場合は第2の位相情報抽出部として動作する。4乗演算部642、ローパスフィルタ643および位相角度抽出部646は第1の位相推定部を構成し、2乗演算部644、ローパスフィルタ645および位相角度抽出部646は第2の位相推定部を構成する。
位相回転部647は、位相雑音除去部であり、周波数オフセット補償部63から入力された受信信号の位相を、位相角度抽出部646から受け取った位相情報に基づいて回転させ、位相雑音を除去する。位相回転部647は、位相雑音を除去した後の信号を位相スリップ補償部648へ出力する。位相スリップ補償部648は、4乗演算部642または2乗演算部644における演算処理で位相スリップが発生していた場合に位相スリップを補償する処理を入力信号に対して実施する。位相スリップ補償部648は、例えば、入力信号に含まれている既知信号系列を用いて、位相スリップが発生したか否かを判定し、位相スリップの発生を検出した場合には入力信号の位相を回転させて位相スリップを補償する。
以上のように、本実施の形態にかかる光通信システム100において、光送信器101を構成する送信演算器2は、送信データを多次元符号化する際、シンボルセットA、シンボルセットBまたはシンボルセットCを使用して、4ビットのデータを8ビットに変換する。また、送信演算器2は、シンボルセットBを使用した変換処理およびシンボルセットCを使用した変換処理では、8ビットのうち、最上位から2ビットおよび最下位から2ビットのそれぞれが、複素平面上の位相が180°異なる2つの信号点のいずれかに割り当てられる値となるようにする。さらに、送信演算器2は、シンボルセットAを使用した変換処理を2回ごとに実行し、シンボルセットBを使用した変換処理およびシンボルセットCを使用した変換処理については4回ごとに実行する。
これにより、3/4のビットについては雑音および非線形光学効果への耐性が高いQPSKシンボルで伝送され、残りの1/4のビットについては位相スリップ耐性の高いBPSKシンボルで伝送されることになる。よって、受信側では、高頻度に位相スリップが生じる場合であっても、位相スリップ耐性の高いBPSKシンボルを使用して位相スリップを補償することができ、QPSKのシンボル点配置を使う8次元の多次元変調における位相雑音耐力を向上できる。また、X偏波では、シンボルセットBを使用する場合に生成されるBPSKシンボルが複素平面の第1象限および第3象限に存在し、シンボルセットCを使用する場合に生成されるBPSKシンボルが複素平面の第2象限および第4象限に存在する。また、Y偏波では、シンボルセットBを使用する場合に生成されるBPSKシンボルが複素平面の第2象限および第4象限に存在し、シンボルセットCを使用する場合に生成されるBPSKシンボルが複素平面の第1象限および第3象限に存在する。そのため、シンボル点の偏りを防ぐことができ、光変調器で生じるパターン効果など、信号品質の劣化要因を抑制することができる。
図11は、実施の形態1にかかる光送信器101を適用した場合の信号品質を示す図である。図11では、縦軸がQ値を表し、横軸がOSNR(Optical Signal to Noise Ratio:光信号対雑音比)を表している。Q値は信号品質を表す指標であり、雑音振幅の分布がG分布(Gaussian distribution)を取る場合、ビット誤り率(BER:Bit Error Ratio)に対して一意に定まる値である。図11では、比較のため、実施の形態1にかかる光送信器101を適用しない場合のシミュレーション結果も併せて示している。実施の形態1にかかる光送信器101を適用しない場合とは、上述したシンボルセットA〜Cを用いたビット変換を行わない場合に相当する。黒塗りの丸と実線で表したものが実施の形態1にかかる光送信器101を適用した場合のシミュレーション結果、黒塗の三角形と破線で表したものが実施の形態1にかかる光送信器101を適用しない場合のシミュレーション結果である。
図11に示したように、実施の形態1にかかる光送信器101を適用することにより信号品質を向上させることができる。
実施の形態2.
以上の実施の形態1では、光受信器102の搬送波位相補償部64がブラインド推定により搬送波の位相補償を実施するようにしたものであるが、次に既知の信号系列であるパイロットシンボルを用いて搬送波の位相補償を実施する形態を説明する。なお、実施の形態2にかかる光通信システムの構成は実施の形態1と同様である。また、実施の形態2にかかる光通信システムを構成する光送信器は実施の形態1と同様である。
実施の形態2にかかる光受信器は、受信演算器に含まれる搬送波位相補償部の構成のみが実施の形態1にかかる光受信器と異なる。そのため、搬送波位相補償部についてのみ説明を行い、その他の構成要素については説明を省略する。
図12は、実施の形態2にかかる光受信器の受信演算器に含まれる搬送波位相補償部の構成例を示す図である。実施の形態2にかかる搬送波位相補償部64aは、実施の形態1にかかる搬送波位相補償部64の4乗演算部642をパイロットシンボル生成部701、複素乗算器702およびパイロット抽出部703に置き換え、さらに、2乗演算部644をパイロットシンボル生成部704、複素乗算器705およびパイロット抽出部706に置き換えたものである。以下、実施の形態1にかかる搬送波位相補償部64と異なる部分について説明する。
セレクタ641からの出力信号はパイロット抽出部703またはパイロット抽出部706に入力される。ここで、セレクタ641は、入力信号にシンボルセットAが適用されている場合、第1のパイロット抽出部であるパイロット抽出部703へ信号を出力し、入力信号にシンボルセットBまたはCが適用されている場合には第2のパイロット抽出部であるパイロット抽出部706へ信号を出力する。
パイロット抽出部703は、セレクタ641から入力された信号に含まれているパイロットシンボルを抽出して第1の複素乗算器である複素乗算器702へ出力し、パイロット抽出部706は、セレクタ641から入力された信号に含まれているパイロットシンボルを抽出して第2の複素乗算器である複素乗算器705へ出力する。
第1のパイロットシンボル生成部であるパイロットシンボル生成部701はパイロットシンボルを生成して複素乗算器702へ出力し、第2のパイロットシンボル生成部であるパイロットシンボル生成部704はパイロットシンボルを生成して複素乗算器705へ出力する。
複素乗算器702は、パイロット抽出部703から入力されたパイロットシンボルに対して、パイロットシンボル生成部701から入力されたパイロットシンボルの複素共役を乗算し、得られた計算結果をローパスフィルタ643へ出力する。複素乗算器702が出力する計算結果は、パイロット抽出部703から入力された信号からデータ成分すなわちパイロットシンボルが除去された信号である。複素乗算器705は、パイロット抽出部706から入力されたパイロットシンボルに対して、パイロットシンボル生成部704から入力されたパイロットシンボルの複素共役を乗算し、得られた計算結果をローパスフィルタ645へ出力する。複素乗算器705が出力する計算結果は、パイロット抽出部706から入力された信号からデータ成分すなわちパイロットシンボルが除去された信号である。
なお、搬送波位相補償部64aにおいては、パイロットシンボル生成部701、複素乗算器702、パイロット抽出部703、ローパスフィルタ643および位相角度抽出部646が第1の位相推定部を構成し、パイロットシンボル生成部704、複素乗算器705、パイロット抽出部706、ローパスフィルタ645および位相角度抽出部646が第2の位相推定部を構成する。
このように、本実施の形態にかかる光受信器において、搬送波位相補償部64aは、既知信号系列を使用して光搬送波の位相を推定することとしたので、低SNR領域においても高精度に位相を推定することができる。
なお、実施の形態1で説明した光送信器101において送信演算器2を構成する多次元符号化部22のビット変換部221およびシンボルマッピング部222は、図13に示した処理回路90により実現される。すなわち、光送信器101は、4ビットの入力データに対してパリティビットを付加して8ビットの送信データに変換し、送信データを信号点座標に変換するための処理回路90を備える。処理回路90は、専用のハードウェアであっても、メモリに格納されるプログラムを実行するCPU(Central Processing Unit、中央処理装置、処理装置、演算装置、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、プロセッサ、DSP(Digital Signal Processor)ともいう)であってもよい。
処理回路90が専用のハードウェアである場合、処理回路90は、例えば、単一回路、複合回路、プログラム化したプロセッサ、並列プログラム化したプロセッサ、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)、またはこれらを組み合わせたものが該当する。ビット変換部221およびシンボルマッピング部222のそれぞれを別の処理回路90で実現してもよいし、ビット変換部221およびシンボルマッピング部222をまとめて1つの処理回路90で実現してもよい。
処理回路90がメモリに格納されるプログラムを実行するCPUである場合、多次元符号化部22のビット変換部221およびシンボルマッピング部222は、ソフトウェア、ファームウェア、またはソフトウェアとファームウェアとの組み合わせにより実現される。この場合、処理回路90は、図14に示したプロセッサ91およびメモリ92で構成される。ビット変換部221およびシンボルマッピング部222を実現するソフトウェアまたはファームウェアはプログラムとして記述され、メモリ92に格納される。プロセッサ91は、メモリ92に格納されたプログラムを読み出して実行することにより、ビット変換部221およびシンボルマッピング部222の機能を実現する。すなわち、処理回路90は、ビット変換部221およびシンボルマッピング部222がプロセッサ91により実行されるときに、パリティビットを変調用データのビットに付加するステップ、および変調用データを信号点座標へ変換するステップが結果的に実行されることになるプログラムを格納するためのメモリ92を備える。また、これらのプログラムは、ビット変換部221およびシンボルマッピング部222の手順または方法をコンピュータに実行させるものであるともいえる。ここで、メモリ92は、例えば、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリー、EPROM(Erasable Programmable ROM)、EEPROM(Electrically EPROM)等の、不揮発性または揮発性の半導体メモリ、磁気ディスク、フレキシブルディスク、光ディスク、コンパクトディスク、ミニディスク、DVD等が該当する。
なお、ビット変換部221およびシンボルマッピング部222の一部を専用のハードウェアで実現し、一部をソフトウェアまたはファームウェアで実現するようにしてもよい。例えば、ビット変換部221については専用のハードウェアとしての処理回路90でその機能を実現し、シンボルマッピング部222についてはプロセッサ91がメモリ92に格納されたプログラムを読み出して実行することによってその機能を実現するようにすることが可能である。
このように、処理回路90は、専用のハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、またはこれらの組み合わせによって、ビット変換部221およびシンボルマッピング部222の各機能を実現することが可能である。
なお、多次元符号化部22のビット変換部221およびシンボルマッピング部222を実現するハードウェアについて説明したが、多次元符号化部22とともに光送信器101の送信演算器2を構成するフレーム処理部21も同様に、専用のハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、またはこれらの組み合わせによって実現することが可能である。
また、実施の形態1および2で説明した光受信器102の受信演算器6を構成する波形歪み補償部62、周波数オフセット補償部63、搬送波位相補償部64およびフレーム処理部65についても同様に、専用のハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、またはこれらの組み合わせによって実現することが可能である。
以上の実施の形態に示した構成は、本発明の内容の一例を示すものであり、別の公知の技術と組み合わせることも可能であるし、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、構成の一部を省略、変更することも可能である。
1,7 クライアント装置、2 送信演算器、3 光変調器、4 通信路、5 コヒーレント受信器、6 受信演算器、8 送信光源、9 受信光源、21,65 フレーム処理部、22 多次元符号化部、23 DA変換部(DAC)、61 AD変換部(ADC)、62 波形歪み補償部、63 周波数オフセット補償部、64,64a 搬送波位相補償部、100 光通信システム、101 光送信器、102 光受信器、221 ビット変換部、222 シンボルマッピング部、641 セレクタ、642 4乗演算部、643,645 ローパスフィルタ、644 2乗演算部、646 位相角度抽出部、647 位相回転部、648 位相スリップ補償部、701,704 パイロットシンボル生成部、702,705 複素乗算器、703,706 パイロット抽出部。

Claims (10)

  1. 入力されるビットを4ビットごとに処理し、第1の変換表、第2の変換表および第3の変換表のいずれか1つに従って8ビットの出力ビットを生成するビット変換部と、
    前記出力ビットを連続する2つのタイムスロットのX偏波およびY偏波に割り当てるシンボルマッピング部と、
    を備え、
    前記ビット変換部は、前記第1の変換表に従って出力ビットを生成する処理を第1の割合で実行し、前記第2の変換表に従って出力ビットを生成する処理および前記第3の変換表に従って出力ビットを生成する処理のそれぞれを前記第1の割合よりも低い第2の割合で実行し、前記第2の変換表に従って出力ビットを生成する処理および前記第3の変換表に従って出力ビットを生成する処理では、前記出力ビットの最上位から2ビットおよび最下位から2ビットのそれぞれが、複素平面上の位相が180°異なる2つの信号点のいずれかに割り当てられる値となるようにする、
    ことを特徴とする光送信器。
  2. 前記ビット変換部は、前記第1の割合を2回に1回の割合とし、前記第2の割合を4回に1回の割合とする、
    ことを特徴とする請求項1に記載の光送信器。
  3. 前記ビット変換部は、
    前記第2の変換表に従って出力ビットを生成する処理および前記第3の変換表に従って出力ビットを生成する処理では、前記出力ビットの最上位から2ビットと最下位から2ビットとが、複素平面の異なる象限に割り当てられる値となるようにする、
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の光送信器。
  4. 前記ビット変換部は、
    前記第2の変換表に従って出力ビットを生成する処理では、前記出力ビットの最上位から2ビットが前記複素平面の第1象限および第3象限に割り当てられる値となり、かつ前記出力ビットの最下位から2ビットが前記複素平面の第2象限および第4象限に割り当てられる値となり、前記第3の変換表に従って出力ビットを生成する処理では、前記出力ビットの最上位から2ビットが前記複素平面の第2象限および第4象限に割り当てられる値となり、かつ前記出力ビットの最下位から2ビットが前記複素平面の第1象限および第3象限に割り当てられる値となるようにする、
    ことを特徴とする請求項1、2または3に記載の光送信器。
  5. 請求項1から4のいずれか一つに記載の光送信器から光信号を受信する光受信器であって、
    前記第1の変換表に従って生成された8ビットを受信した場合は第1の出力先に信号を出力し、前記第2の変換表または前記第3の変換表に従って生成された8ビットを受信した場合は第2の出力先に信号を出力するセレクタと、
    前記第1の出力先に出力された信号に基づいて、光搬送波の位相を推定する第1の位相推定部と、
    前記第2の出力先に出力された信号に基づいて、光搬送波の位相を推定する第2の位相推定部と、
    前記第1の位相推定部による推定結果および前記第2の位相推定部による推定結果に基づいて受信信号から位相雑音を除去する位相雑音除去部と、
    を備えることを特徴とする光受信器。
  6. 前記第1の位相推定部および前記第2の位相推定部は、ブラインド推定により前記位相を推定する、
    ことを特徴とする請求項5に記載の光受信器。
  7. 前記第1の位相推定部は、
    前記第1の出力先に出力された信号を4乗してデータ成分を除去する4乗演算部と、
    前記4乗演算部でデータ成分が除去された信号から高周波成分を除去する第1のローパスフィルタと、
    前記第1のローパスフィルタで高周波成分が除去された信号から前記光搬送波の位相の情報を抽出する第1の位相情報抽出部と、
    を備え、
    前記第2の位相推定部は、
    前記第2の出力先に出力された信号を2乗してデータ成分を除去する2乗演算部と、
    前記2乗演算部でデータ成分が除去された信号から高周波成分を除去する第2のローパスフィルタと、
    前記第2のローパスフィルタで高周波成分が除去された信号から前記光搬送波の位相の情報を抽出する第2の位相情報抽出部と、
    を備えることを特徴とする請求項6に記載の光受信器。
  8. 前記第1の位相推定部および前記第2の位相推定部は、受信信号に含まれるパイロットシンボルに基づいて前記位相を推定する、
    ことを特徴とする請求項5に記載の光受信器。
  9. 前記第1の位相推定部は、
    パイロットシンボルを生成する第1のパイロットシンボル生成部と、
    前記第1の出力先に出力された信号からパイロットシンボルを抽出する第1のパイロット抽出部と、
    前記第1のパイロットシンボル生成部が生成したパイロットシンボルの複素共役を前記第1のパイロット抽出部が抽出したパイロットシンボルに乗算する第1の複素乗算器と、
    前記第1の複素乗算器の出力信号から高周波成分を除去する第1のローパスフィルタと、
    前記第1のローパスフィルタで高周波成分が除去された信号から前記光搬送波の位相の情報を抽出する第1の位相情報抽出部と、
    を備え、
    前記第2の位相推定部は、
    パイロットシンボルを生成する第2のパイロットシンボル生成部と、
    前記第2の出力先に出力された信号からパイロットシンボルを抽出する第2のパイロット抽出部と、
    前記第2のパイロットシンボル生成部が生成したパイロットシンボルの複素共役を前記第2のパイロット抽出部が抽出したパイロットシンボルに乗算する第2の複素乗算器と、
    前記第2の複素乗算器の出力信号から高周波成分を除去する第2のローパスフィルタと、
    前記第2のローパスフィルタで高周波成分が除去された信号から前記光搬送波の位相の情報を抽出する第2の位相情報抽出部と、
    を備えることを特徴とする請求項8に記載の光受信器。
  10. 請求項1から4のいずれか一つに記載の光送信器と、
    請求項5から9のいずれか一つに記載の光受信器と、
    を備えることを特徴とする光通信システム。
JP2019513149A 2017-04-19 2017-04-19 光送信器、光受信器および光通信システム Active JP6714153B2 (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/JP2017/015773 WO2018193562A1 (ja) 2017-04-19 2017-04-19 光送信器、光受信器および光通信システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2018193562A1 JPWO2018193562A1 (ja) 2019-11-07
JP6714153B2 true JP6714153B2 (ja) 2020-06-24

Family

ID=63855704

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019513149A Active JP6714153B2 (ja) 2017-04-19 2017-04-19 光送信器、光受信器および光通信システム

Country Status (5)

Country Link
US (1) US10778338B2 (ja)
EP (1) EP3605882B1 (ja)
JP (1) JP6714153B2 (ja)
CN (1) CN110574308B (ja)
WO (1) WO2018193562A1 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2019079341A1 (en) * 2017-10-16 2019-04-25 Huawei Technologies Co., Ltd. METHOD AND APPARATUS FOR DETERMINING DIRECT VISIBILITY (LOS)
JP7128420B2 (ja) * 2019-02-28 2022-08-31 日本電信電話株式会社 信号処理方法、信号処理装置及び通信システム
CN113055077B (zh) * 2021-03-12 2022-04-05 中国人民解放军63920部队 近地航天测控网上行载波加调自适应调整方法及装置

Family Cites Families (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101257349B (zh) * 2007-02-26 2011-05-11 富士通株式会社 数字相位估计器、数字锁相环以及光相干接收机
US8666259B2 (en) * 2010-10-07 2014-03-04 Electronics And Telecommunications Research Institute Data transmitting and receiving apparatus and method for visible light communication
US8744275B2 (en) * 2011-03-05 2014-06-03 LGS Innovations LLC System, method, and apparatus for high-sensitivity optical detection
EP2892158B1 (en) * 2012-08-31 2019-05-22 Mitsubishi Electric Corporation Receiver and communication method
US9112608B2 (en) * 2012-10-08 2015-08-18 Futurewei Technologies, Inc. Resource-efficient digital chromatic dispersion compensation in fiber optical communication using spectral shaping subcarrier modulation
US9143238B2 (en) * 2012-11-12 2015-09-22 Ciena Corporation Optical modulation schemes having reduced nonlinear optical transmission impairments
US10038507B2 (en) * 2013-02-13 2018-07-31 Nippon Telegraph And Telephone Corporation Optical transmission system, phase compensation method, and optical reception apparatus
US20150117866A1 (en) * 2013-10-31 2015-04-30 Zte Corporation Quadrature amplitude modulation symbol mapping
US9780883B2 (en) * 2014-10-31 2017-10-03 Tyco Electronics Subsea Communications Llc System and method for multi-dimensional modulation using multiple constellations
US9661407B2 (en) * 2014-12-30 2017-05-23 Infinera Corporation Reduction of wavelength selective switch (WSS) filter-based impairment using multi-channel forward error correction averaging via interleaving
US9749056B2 (en) * 2015-01-14 2017-08-29 Huawei Technologies Co., Ltd Method and system for discrete multi-tone transmission with multiple modulations
JPWO2016121341A1 (ja) * 2015-01-28 2017-12-07 日本電気株式会社 光送信器、光通信システム、および光通信方法
US9882652B2 (en) * 2015-04-28 2018-01-30 LGS Innovations LLC Methods and systems for optical detection

Also Published As

Publication number Publication date
CN110574308A (zh) 2019-12-13
CN110574308B (zh) 2022-06-03
EP3605882B1 (en) 2021-05-26
WO2018193562A1 (ja) 2018-10-25
EP3605882A4 (en) 2020-04-08
EP3605882A1 (en) 2020-02-05
JPWO2018193562A1 (ja) 2019-11-07
US20200007241A1 (en) 2020-01-02
US10778338B2 (en) 2020-09-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8873968B2 (en) Optical field receiver, optical multilevel signal receiver, and optical transmission system
JP5561500B2 (ja) デジタル受信機及びそれを用いた光通信システム
US8472807B2 (en) Optical field transmitter and optical transmission system
Qu et al. Universal hybrid probabilistic-geometric shaping based on two-dimensional distribution matchers
JP6714153B2 (ja) 光送信器、光受信器および光通信システム
US9209908B2 (en) System and method for heterodyne coherent detection with optimal offset
EP3864812A2 (en) Probabilistic constellation shaping of multi-dimensional symbols for improved tolerance to nonlinear impairments
JP6107807B2 (ja) 光送信器、光通信システム、および光通信方法
JP6288143B2 (ja) コヒーレント光受信装置
Karlsson et al. Multidimensional optimized optical modulation formats
WO2017216836A1 (ja) 光伝送方法及び光伝送システム
US11303359B2 (en) Communication system, optical transmitting apparatus, and optical receiving apparatus
JP6456564B2 (ja) 尤度生成装置、受信装置、尤度生成方法および光伝送システム
JP6235134B2 (ja) 偏波分割多重化およびqpskを用いる光データ伝送の方法
JP6558489B1 (ja) 光通信装置、サーバ装置、光伝送システム、及び光通信方法
WO2012139165A2 (en) Joint coding for optical ofdm
JP6450209B2 (ja) 光送信機、光受信機、光伝送装置、光伝送システム、光送信方法、光受信方法及び光伝送方法
RU2664019C1 (ru) Устройство и способ адаптивной компенсации искажений и восстановления несущей сигнала для когерентных приёмников
WO2017069086A1 (ja) コヒーレント光受信装置
JP2023177722A (ja) データ処理装置、伝送装置、通信システム、データ処理方法及びプログラム
JP2017536744A (ja) 直交デュオバイナリコヒーレント光通信システムのための差動コーディングおよびデコーディング
Jacobsen et al. Novel Optical Direct-detection D16PSK Gray Code Receiver using two Interferometers and Simple Multilevel Electrical Processing
JP2015188167A (ja) 通信装置およびマッピング方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190522

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200507

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200604

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6714153

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250