JP6714122B1 - 電池外装材の溶接方法 - Google Patents

電池外装材の溶接方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6714122B1
JP6714122B1 JP2019064831A JP2019064831A JP6714122B1 JP 6714122 B1 JP6714122 B1 JP 6714122B1 JP 2019064831 A JP2019064831 A JP 2019064831A JP 2019064831 A JP2019064831 A JP 2019064831A JP 6714122 B1 JP6714122 B1 JP 6714122B1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
jig
flange
side wall
welding
battery
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2019064831A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2020166987A (ja
Inventor
雅人 大塚
雅人 大塚
努 東
努 東
冨村 宏紀
宏紀 冨村
直人 松久
直人 松久
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Nisshin Co Ltd
Original Assignee
Nippon Steel Nisshin Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Steel Nisshin Co Ltd filed Critical Nippon Steel Nisshin Co Ltd
Priority to JP2019064831A priority Critical patent/JP6714122B1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6714122B1 publication Critical patent/JP6714122B1/ja
Publication of JP2020166987A publication Critical patent/JP2020166987A/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

Landscapes

  • Sealing Battery Cases Or Jackets (AREA)
  • Laser Beam Processing (AREA)

Abstract

【課題】電池外装材としてのステンレス箔を溶接するときに、溶接不良の発生を抑制する。【解決手段】本溶接方法は、ステンレス箔(1a・1b)に対して電池室を形成する形成工程と、電池室の外周のフランジに対してレーザ溶接を行う溶接工程とを含んでいる。溶接工程において、内型押え治具(41)と外型押え治具(42)とでフランジを押さえた上で、内型押え治具(41)と外型押え治具(42)との間にレーザを照射する。【選択図】図3

Description

本発明はステンレス箔の溶接方法に関する。
世界的に電気自動車が急速に普及する見込みであり、携帯末機器に用いられる2次電池だけでなく、電気自動車に用いられる2次電池も省スペース化、及び寿命延長が求められている。
そこで現在主流であるアルミラミネート製の2次電池よりもデッドスペースであるステンレス箔製の2次電池が注目されている。ステンレス箔製の2次電池では、フランジを短くすることができるとともに、水分透過を効果的に防止できる。ステンレス箔の溶接方法の一例が、特許文献1〜3に開示されている。
特開2013−184290号公報 実開平5−28578号公報 特開平5−8089号公報
しかしながら、電池外装材としてのステンレス箔に対して、電池要素を収容する電池室を形成した場合には、通常、フランジにシワ、波打ち形状等(以下、シワ等)が発生し、安定して溶接することが困難な場合が多い。上述の先行技術文献には、この問題に対する解決策は示されていない。
本発明の一態様は、電池外装材としてのステンレス箔を溶接するときに、溶接不良の発生を抑制することができる溶接方法を実現することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明の一実施形態に係る電池外装材の溶接方法は、電池外装材としてのステンレス箔に対して、電池要素を収容する電池室を形成する形成工程と、前記電池室の外周に形成されたフランジにおける、前記電池室の外周の少なくとも一部に対してレーザ溶接を行う溶接工程とを含み、前記溶接工程において、前記電池室の側壁に沿って前記フランジを押さえる第1の治具と、前記側壁に沿って、前記第1の治具よりも前記側壁から遠い位置を押さえる第2の治具とで前記フランジを押さえた上で、前記第1の治具と前記第2の治具との間にレーザを照射し、前記電池室の側壁と前記フランジとの角部におけるR止まりのうち、前記フランジ上のR止まりを基準点とし、前記溶接工程において、前記側壁から遠ざかる外側方向に向けて前記基準点から0.5mm離れた位置と、前記外側方向に向けて前記基準点から4.5mm離れた位置との間の領域の少なくとも一部を前記第1の治具で押さえ、前記溶接工程において、前記第2の治具の、前記側壁から遠い側には、前記フランジの変形を許容する空間が確保されている。
前記の構成によれば、シワ等の少ないフランジの平坦な部分、すなわち、基準点よりも外側(側壁から遠ざかる側)で、基準点から0.5mm以上4.5mm以下の範囲の少なくとも一部を第1の治具によって押さえた上で、レーザが照射される位置の外側を第2の治具で押さえる。このとき、フランジのシワ等のある部分を第2の治具の外側に逃がすことができる。このようにフランジを押さえることにより、シワ等の少ない平坦な部分にレーザを照射でき、溶け落ちなどの溶接不良の発生を抑制することができる。
前記基準点から前記レーザの光軸までの距離Lは、1mm以上5mm以下であることが好ましい。
前記の構成によれば、第1および第2の治具によって、フランジの平坦な部分を押さえた状態で、これらの治具の間にレーザを照射することができる。
前記第1の治具によって抑えられる前記フランジの領域と、前記第2の治具によって抑えられる前記フランジの領域との間の距離Wは、1mm以上4mm以下であることが好ましい。
前記の構成によれば、フランジ上にレーザを照射するための、第1の治具と第2の治具との間隔を適切に確保することができる。
前記第1および第2の治具の、前記フランジと当接する面は、前記側壁に沿って伸びる長軸と、当該長軸に対して垂直な短軸とを有し、前記第2の治具の短軸は、前記第1の治具の短軸よりも短いことが好ましい。
前記の構成によれば、第1の治具によって、側壁に近い領域を幅広く安定的に押さえることができるとともに、第2の治具の外側に、フランジの変形を許容する空間を確保することができる。
前記第1の治具は、前記側壁に沿う方向に配列された3つ以上の治具を備え、前記3つ以上の治具のうち、当該治具の配列方向における内側の治具で前記フランジを押さえた後、外側の治具で前記フランジを押さえることが好ましい。
前記第2の治具は、前記側壁に沿う方向に配列された3つ以上の治具を備え、前記3つ以上の治具のうち、当該治具の配列方向における内側の治具で前記フランジを押さえた後、外側の治具で前記フランジを押さえることが好ましい。
前記の構成によれば、側壁に沿う方向における内側の治具でフランジを押さえた後に、外側の治具で押さえるため、フランジにしわが形成される可能性を低減できる。
前記ステンレス箔の厚さは、20μm以上100μm以下であることが好ましい。
前記の構成によれば、電池外装材として適した厚さの外装材を製造できる。
本発明の一態様によれば、電池外装材としてのステンレス箔を溶接するときに、溶接不良の発生を抑制することができる。
本実施形態における電池外装材を有する電池の構成を概略的に示す斜視図である。 プレス成形することにより電池室が形成された外装材の外観を示す図である。 レーザ溶接部が延びる方向に垂直な面で電池外装材を切断したときの断面を示す図である。 外型押え治具の形状を示す側面図である。 電池の製造過程において、ヒートシール部が形成される前の状態の電池を示す斜視図である。 従来の溶接方法を示す、レーザ溶接装置の断面図である。 本発明の溶接方法を示す、レーザ溶接装置の断面図である。 ステンレス箔と押え治具との間の隙間Jを調製する方法を示す図である。 本発明の溶接方法によって溶接した電池外装材の写真を示す図である。 本発明の溶接方法の変形例を示す図である。
〔実施形態1〕
以下、本発明の一実施形態について、詳細に説明する。ここでは、ステンレス箔同士を重ね合わせてレーザ溶接することにより電池室を形成した、占有スペースの小さい電池外装材について説明する。なお、以下の記載は発明の趣旨をより良く理解させるためのものであり、特に指定のない限り、本発明を限定するものではない。また、本明細書において特記しない限り、数値範囲を表す「A〜B」は、「A以上B以下」を意味する。本出願における各図面に記載した構成の形状および寸法(長さ、奥行き、幅等)は、実際の形状および寸法を必ずしも反映させたものではなく、図面の明瞭化および簡略化のために適宜変更している。
以下では、先ず、本発明の一実施形態における電池外装材の構成を説明し、次いで、本発明者らが見出した本発明の知見について説明する。
<電池外装材(電池)の構成>
図1は、本実施形態における電池外装材1を有する電池100の構成を概略的に示す斜視図である。図1に示すように、電池外装材1は、電池室2およびフランジ(接合部)3を有している。この電池室2に電池要素20(図7参照)が収容されるとともに、電池要素20と電極部4とが電池室2の外部へ電力を供給可能となるように電気的に接続されることによって、電池100が形成される。
電池室2は、電池要素20を収容するための内部空間である。例えば、電池室2は、平面視したときの形状が矩形である凸部を有する二枚のステンレス箔1a・1bを、当該凸部を向い合せて重ねたときに当該2つの凸部によって形成される空間である。電池室2は、ステンレス箔1aおよびステンレス箔1bを接合することにより形成されたフランジ3によって封止されている。
フランジ3は、電池室2の周囲の全周にわたって配置されている。フランジ3は、ステンレス箔1aおよびステンレス箔1bが互いにレーザ溶接されることにより形成されたレーザ溶接部5と、二枚のステンレス箔1a・1bの間に配された熱融着シートの熱融着により形成されたヒートシール部6とを含む。ヒートシール部6は、フランジ3の一部であり、熱融着シートの熱融着によって形成されている部分である。
本発明では、電池外装材1としてのステンレス箔1a・1bに対して、電池要素20を収容する電池室2を形成する(形成工程)。その後、電池室2の外周に形成されたフランジ3における、電池室2の外周の少なくとも一部に対してレーザ溶接を行う(溶接工程)。
レーザ溶接部5は、凸部が形成された2つのステンレス箔1a・1bを、互いに異なる方向に凸部が向くように重ね合わせた状態にて、一方のステンレス箔1aのフランジ3にレーザを照射して重ね合わせ部をレーザ溶接することにより形成される。レーザ溶接部5は、電池室2の外周の少なくとも一部に形成されており、通常は、電池室2の3辺に沿って形成されている。
電極部4は、電池室2内の電池要素20と電池室2の外部の装置等とを電気的に接続するための部材であり、ヒートシール部6によって、挟持されている。
ステンレス箔1a・1bは、フェライト系ステンレス鋼であってもよく、その他のステンレス鋼種であってもよい。ステンレス箔1a・1bは、強度および成形加工性の観点から、SUS304等のオーステナイト系ステンレス鋼が好ましい。
ステンレス箔1a・1bの厚さは、その強度の観点から、20μm以上であることが好ましい。また、ステンレス箔1a・1bの厚さは、軽量化および溶接の安定性の観点から、100μm以下であることが好ましい。ステンレス箔1a・1bの引張強さは、強度の観点から、例えば、700MPa以上、900MPa以下であることが好ましい。
ステンレス箔1aおよびステンレス箔1bは、互いに異なる素材であってもよい。例えば、ステンレス箔1aおよびステンレス箔1bの板厚が互いに異なっていてもよい。
<解決しようとする課題>
上記のようなステンレス箔1a・1bは、アルミニウムよりも強度や剛性が高いため、電池外装材の素材として好適に用いることができる。その一方で、ステンレス鋼はアルミニウムよりも比重が大きい。よって、上記ステンレス箔1a・1bの厚さは、軽量化、省スペース化、およびコスト低減等の理由により、電池外装材1として十分な物性(例えば、強度など)を有する範囲においてなるべく薄くすることが求められる。
そして、ステンレス箔1a・1bを電池外装材に適用するにあたって、上記のようにフランジ3にレーザ溶接部5を形成することができれば、フランジ長さを短くすることができる。なお、レーザ溶接を行う場合、ステンレス箔1a・1bは、ラミネート樹脂による表面被覆を要しない。
図2は、プレス成形することにより電池室2が形成された外装材200の外観を示す図である。電池室2としての凸部を形成するために、ステンレス箔1aまたは1bに対してプレス成形等を行った外装材200には、凸部の周辺(フランジ3)にシワ、波打ち形状(以下、シワ等)が生じる。つまり、凸部を形成後のフランジ3は、平坦ではなく、波打ったりひねりが生じたりしている。また、ステンレス箔1a・1bは、厚さが薄いことから、シワ等が非常に生じ易くかつ熱歪みの影響を大きく受ける。
このようなステンレス箔1a・1bのフランジ同士を重ね合わせてレーザ溶接することによって、気密性を確保したレーザ溶接部5を形成することは容易では無い。ましてや、そのようなレーザ溶接部5を電池室2の周囲に(或る程度の長距離にわたって)安定して形成することは非常に困難であった。
例えば、レーザ溶接で板厚が20〜100μmのステンレス箔同士を100mm以上(例えば200mm)連続して気密性を確保した状態で溶接するには、プレス成形品のフランジ3のシワ等の問題を考慮し、フランジ3同士を重ね合わせたときの隙間が広くならないように拘束する必要がある。
<本発明の技術的思想>
本発明者らは、薄厚のステンレス箔同士をレーザ溶接して電池外装材を製造するに際して、レーザ溶接部5を安定して形成するために要求される条件について鋭意検討を行った。その結果、本発明者は、以下の着想および知見を得て本発明を想到した。
レーザ溶接の際、レーザの照射を受けた側のステンレス箔の溶融により形成される溶融金属が、ステンレス箔同士の隙間を埋める。そのため、当該隙間が広すぎると溶け落ち等の不具合が生じ易い。
上述のように、プレス成形後のフランジ3には、シワ等が発生することが多く、シワ等が発生している箇所にレーザを照射して溶接しようとしても、適切に溶接されず、溶け落ち等の不具合が発生する。
本発明者らは、薄厚のステンレス箔同士をレーザ溶接して電池外装材1を製造するに際して、レーザ溶接部5を安定して形成するために要求される条件について鋭意検討を行った。その結果、本発明者は、以下の着想および知見を得て本発明を想到した。
図3は、レーザ溶接部5が延びる方向(レーザ溶接部5の延伸方向)に垂直な面で電池外装材1を切断したときの断面を示す図である。図3に示すように、上記断面において、ステンレス箔1aにおける電池室2を形成する凸部の側壁を側壁21とする。
側壁21に沿ってフランジ3を押さえる内型押え治具41(第1の治具)と、側壁21に沿って、内型押え治具41よりも側壁21から遠い位置を押さえる外型押え治具42(第2の治具)とでフランジ3を押さえる。この状態で、内型押え治具41と外型押え治具42との間にレーザを照射し、フランジ3におけるステンレス箔1a・1b同士を溶接する。
この溶接工程において、内型押え治具41及び外型押え治具42の位置が重要である。当該位置を規定するために、側壁21とフランジ3との角部22におけるR止まりのうち、フランジ3上のR止まりをR止まり点(基準点)23とする。側壁21から遠ざかる外側方向(図3において左側方向)に向けてR止まり点23から0.5mm離れた位置(点24)と、前記外側方向に向けてR止まり点23から4.5mm離れた位置(点25)との間の領域Bの少なくとも一部を内型押え治具41で押さえる。
側壁21の近傍に位置する領域Bは、形状効果により剛性が高く、加工によるシワ等が比較的少なく、ステンレス箔1aとステンレス箔1bとの間の隙間G1が小さいためレーザ溶接に好適である。シワ等により隙間G1が大きくなると、溶け落ち等の不具合が生じ易いからである。
ただし、内型押え治具41が側壁21に近すぎると側壁21に物理的に接触するため、領域BはR止まり点23から0.5mm以上離れていることが好ましい。一方、領域BがR止まり点23から4.5mmよりも離れると、外型押え治具42によって押さえられる領域の平坦さが低下してしまうため、領域BはR止まり点23から4.5mm以内の範囲であることが好ましい。
上述のように内型押え治具41によってフランジ3の平坦な領域を押さえた上で、内型押え治具41の外側におけるフランジ3の平坦な領域にレーザを照射するためには、R止まり点23からレーザの光軸30までの距離Lは、1mm以上5mm以下であることが好ましい。この場合、レーザの光軸30は、後述する距離Wの中間点(W/2)に位置する。
レーザのスポットの径は、例えば、200μmであり、レーザがフランジ3に照射されるまでの光路の拡がりを考慮すると。レーザの光軸30は、R止まり点23から1mm以上離れていることが好ましい。一方、光軸30がR止まり点23から5mmよりも離れていると、外型押え治具42によって押さえられる領域の平坦さが低下してしまうため、光軸30は、R止まり点23から5mm以内の位置にあることが好ましい。
また、内型押え治具41によって抑えられるフランジ3の領域と、外型押え治具42によって抑えられるフランジ3の領域との間の距離W(治具間距離Wとも称する)は、1mm以上4mm以下である。図3では、内型押え治具41がステンレス箔1aに当接する面における最も外側の位置は、点25に位置している。また、外型押え治具42は、線状にステンレス箔1a・1bを押さえる治具であり、内型押え治具41よって押さえられる部分を図3において点26で示している。この場合、距離Wは、点25と点26との間の距離となる。なお、外型押え治具42が、ある程度の幅のある面でステンレス箔1aと当接する場合には、当該当接面における最も内側の位置が点26となる。
レーザのスポットの径及び、レーザがフランジ3に照射されるまでの光路の拡がりを考慮すると。距離Wは、1mm以上であることが好ましい。一方、距離Wが4mmを超えると、外型押え治具42によって押さえられる領域の平坦さが低下してしまうため、距離Wは4mm以下であることが好ましい。
まとめると、距離L、距離W及び領域Bの長さ(便宜上、「B」で表す)は、下記式(1)の関係を満たす。
L=B+W/2 ・・・(1)
内型押え治具41よって押さえられる点26よりも外側の領域では、フランジ3にシワ等が発生する可能性がある。そのため、外型押え治具42の、側壁21から遠い側(図3における左側)かつ、外型押え治具42とステンレス箔1aとの間には、フランジ3の変形を許容する空間60が確保されている。そのため、フランジ3のシワ等が発生している部分を外型押え治具42の外側に逃がすことができる。
このようにフランジ3を内型押え治具41および外型押え治具42によって押さえることにより、シワ等のない平坦な部分にレーザを照射でき、溶け落ちなどの溶接不良の発生を抑制することができる。
図4は、外型押え治具42の形状を示す側面図である。図3及び図4に示すように、外型押え治具42のステンレス箔1aと当接する面の幅52(当該面において溶接方向に対して垂直な方向の幅)は、内型押え治具41の対応する幅51よりも小さい。詳細には、内型押え治具41及び外型押え治具42の、フランジ3と当接する面は、側壁21に沿って伸びる長軸と、当該長軸に対して垂直な短軸とを有している。外型押え治具42の短軸は、内型押え治具41の短軸よりも短い。すなわち、内型押え治具41は、面でステンレス箔1a・1bを押さえるのに対して、外型押え治具42は、線でステンレス箔1a・1bを押さえる。
外型押え治具42をこのような形状にすることにより、空間60を確保することができる。ただし、空間60を確保することができ、内型押え治具41の幅51が比較的小さい場合には、外型押え治具42の幅52が内型押え治具41の幅51と同じ幅になることもあり得る。
本発明の一実施例について以下に説明する。図5は、電池100の製造過程において、ヒートシール部6が形成される前の状態の電池100を示す斜視図である。
板厚が20、40、60、80、100μmであり、寸法が165×220mmのSUS304の箔をそれぞれ供試材とし、プレス成形にて電池室2を成形した。このとき、高さ4mmまで張出し加工を行った。電池室2に相当する凸部の寸法は、140×190mm角とし、パンチRを1mm、ダイRを1mm、コーナRを5mmとした。また、レーザ溶接する3辺のフランジ3の長さを側壁21から10mm、電極部4が取り付けられヒートシールする辺のフランジ3の長さを側壁21から15mmとした。
そして、正極、負極、セパレータをフィルムで覆って絶縁を施し、電極部4を付けた状態で、これらを同じ板厚同士のステンレス箔1a・1bのプレス成形品の内部にセットした。
<従来の方法>
図6は、従来の溶接方法を示す、レーザ溶接装置80の断面図である。図6に示す方法では、光軸30を有するレーザの照射位置の周辺を押え治具410および押え治具420で、全面的に押えている。プレス成形品では、フランジ3が波打ち、シワとなっているため、フランジ3をフラットな面で押えれば、拘束されていない押え治具間の領域31で、ステンレス箔1a・1bの板厚を超えるシワが発生する。この状態でレーザ溶接すると、ステンレス箔1aの溶け落ちや穴あきが発生する。
<本発明の方法>
図7は、本実施例の溶接方法を示す、レーザ溶接装置90の断面図である。図7に示すように、本実施例におけるレーザ溶接装置90では、支持台44の上に下側板押え治具43が載置され、下側板押え治具43と、内型押え治具41及び外型押え治具42とによってステンレス箔1a・1bのフランジ3を挟持した状態にて、レーザが照射される。ステンレス箔1a・1bには電池室2が形成されており、その内部に電池要素20が収納されている。
そして上述の問題を解消すべく、レーザ溶接装置90では、レーザ溶接部5の外側に、外型押え治具42として、フラットバー状のブロックが、フランジ3の表面に対して斜めに配置されている。シワの大きなフランジ3の端部(図7において左側の端部)をフリーにして、外型押え治具42のエッジで線状にフランジ3を拘束した。また、内型押え治具41によって、側壁21に近い領域Bを拘束した。
次に、電極部4を設けないフランジ3の短辺側において、治具間距離W(図3参照)の中間点に対してレーザを照射し、レーザ溶接した。そしてフランジ3の長手側2辺も同様に治具間距離Wの中間点に対してレーザを照射し、先のレーザ溶接部5と新たな2本のレーザ溶接部5とを交差させ、3辺を溶接した。なお、電極部4が設けられる辺のフランジ3の端から13mmまでは、未溶接のままとした。
その後、残り1辺の未溶接面を接合するため、165×26×0.1tのオレフィン系熱溶着フィルム(大日本印刷(株)製)で電極部4を挟むようにして、当該熱溶着フィルムを長辺側2辺のレーザ溶接部5の端部に突き当てて位置決めした。なお、本明細書で「t」は、ステンレス箔1a・1bの膜厚を意味する。
その後、SUS箔で当該熱溶着フィルムを覆うようにして、ヒートシーラーで190℃、10秒間加圧して接合し、図1に示すような電池100とした。
本発明の好適な溶接条件を設定するため、平板に対してレーザスポット径φ50、100、200μmを使用し、溶接速度(12.5m/分)一定で、各板厚に合せて溶接幅が板厚の4〜5倍になるようにレーザ出力を調整した。
本発明を実施するため、図7に示す金属製の箱状のブロックを内型押え治具41とし、側壁21近傍のR止まり23(図3参照)よりも外側(図7において左側)において、内型押え治具41の幅51を0.5〜4.5mmの範囲で変化させて、フランジ3を拘束した。
そしてレーザ溶接部5の外側に関しては、フラットバーにテーパーを施したブロックを外型押え治具42として用いて、そのエッジで線状にフランジ3を拘束した。両押え治具間の距離Wを1〜4mmとして、当該距離Wの中点を狙い、側壁21のR止まり23から1〜5mmの位置を線状にレーザで連続溶接した。
表1は、レーザの光軸30の、側壁21のR止まり23からの距離と溶接状態との関係を示す表である。
溶接位置については、側壁21のR止まり23から1〜6mmの範囲にて1mmピッチで変化させ、治具間距離Wは1mmまたは4mmに設定した。
今回用いたSUS箔の板厚では、溶接位置として側壁21のR止まり23から1〜5mmの位置を溶接すれば、安定的にレーザ溶接部5を形成することができた。これは、側壁21の周辺は電池室2の形状に起因した剛性が高く、フランジ3の端部に比べ、フランジ3にシワ等がほとんど無いことが影響していると考えられる。
表2は、溶接前のステンレス箔1a・1bと治具(内型押え治具41または外型押え治具42)との隙間Jと、溶接によって生じた穴あきとの関係を示す表である。
図8は、ステンレス箔1a・1bと押え治具(例えば、外型押え治具42)との間の隙間Jを調製する方法を示す図である。押え治具の押え方や剛性、工作精度によって、隙間Jが発生する。この隙間Jを定量的に再現すべく、図8に示すように治具の中央に隙間ができるよう溶接の始点及び終点付近にシム板50を挟み、隙間Jの大きさを調整した。
図9は、本発明の溶接方法によって溶接した電池外装材1の写真を示す図である。図9に示すように、隙間Jが、ステンレス箔1a・1bの板厚t以下であれば、ステンレス箔1aに穴あきなどの不具合もなく溶接ができた。このことから溶接する際は、治具による隙間Jが板厚t以下になるように管理することが好ましい。
表3に治具間距離Wの溶接への影響を検証した結果を示す。
今回用いたSUS箔の板厚では、治具間距離Wが4mm以下において安定して溶接が行えた。治具間距離Wを5mm以上にするとステンレス箔1aに穴が生じたのは、次の理由によるものと考えられる。すなわち、内型押え治具41及び外型押え治具42で、ステンレス箔1aとステンレス箔1bとの間の隙間G1(図3参照)が板厚分以下になるようにステンレス箔1a・1bを押えても、溶接にて一旦金属が溶け軟化すると、拘束力が弱まり、フランジ3のシワによる残留応力が解放される。治具間距離Wが長い場合、変形量が大きくなり、箔同士の隙間G1が、適切に溶接できる範囲を超えていたものと考えられる。
なお、表3に示した外観観察で問題のなかった電池外装材1をヒートシールした後、電池外装材1の一部に穴を開け、電池外装材1内の空気を抜きながら負圧にした状態で、Heリーク試験を行い気密性の調査を行った。その結果、外観観察で問題のない電池外装材1では、Heリーク試験でも問題はなく、気密性が保たれていた。
〔実施形態2〕
本発明の他の実施形態について、以下に説明する。なお、説明の便宜上、上記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を繰り返さない。
図10は、本発明の溶接方法の変形例を示す図である。図10の(a)に示すように、内型押え治具41は、側壁21に沿う方向に配列された3つの治具41A〜Cを備えていてもよい。内型押え治具41が備える治具の数は、4つ以上でもよい。これら3つの治具41A〜Cのうち、当該治具41A〜Cの配列方向における内側の治具41Bでフランジ3を押さえた後、外側の治具41A・Cでフランジ3を押さえることが好ましい。
この方法によれば、側壁21に沿う方向における内側の治具41Bで先にフランジ3を押さえることにより、仮にわずかなシワ等が当該箇所に存在していても、当該シワ等を側壁21に沿う方向における外側に押しやることができる。そのため、レーザ溶接部5の溶接をより確実に行うことができる。
図10の(b)に示すように、外型押え治具42は、側壁21に沿う方向に配列された3つ以上の治具42A〜Cを備え、当該治具42A〜Cの配列方向における内側の治具42Bでフランジ3を押さえた後、外側の治具42A・Cでフランジ3を押さえることが好ましい。この構成の作用効果は、内型押え治具41のそれと同様である。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
1 電池外装材
1a、1b ステンレス箔
2 電池室
3 フランジ
5 レーザ溶接部
20 電池要素
21 側壁
30 光軸
41、41A、41B、41C 内型押え治具(第1の治具)
42、42A、42B、42C 外型押え治具42(第2の治具)
60 空間
90 レーザ溶接装置
100 電池

Claims (6)

  1. 電池外装材としてのステンレス箔に対して、電池要素を収容する電池室を形成する形成工程と、
    前記電池室の外周に形成されたフランジにおける、前記電池室の外周の少なくとも一部に対してレーザ溶接を行う溶接工程とを含み、
    前記溶接工程において、前記電池室の側壁に沿って前記フランジを押さえる第1の治具と、前記側壁に沿って、前記第1の治具よりも前記側壁から遠い位置を押さえる第2の治具とで前記フランジを押さえた上で、前記第1の治具と前記第2の治具との間にレーザを照射し、
    前記電池室の側壁と前記フランジとの角部におけるR止まりのうち、前記フランジ上のR止まりを基準点とし、
    前記溶接工程において、前記側壁から遠ざかる外側方向に向けて前記基準点から0.5mm離れた位置と、前記外側方向に向けて前記基準点から4.5mm離れた位置との間の領域の少なくとも一部を前記第1の治具で押さえ、
    前記溶接工程において、前記第2の治具の、前記側壁から遠い側には、前記フランジの変形を許容する空間が確保されており、
    前記第1および第2の治具の、前記フランジと当接する面は、前記側壁に沿って伸びる長軸と、当該長軸に対して垂直な短軸とを有し、
    前記第2の治具の短軸は、前記第1の治具の短軸よりも短いことを特徴とする電池外装材の溶接方法。
  2. 前記レーザが照射される位置は、前記第1の治具よりも前記側壁から遠い位置であり、前記基準点から前記レーザの光軸までの距離Lは、1mm以上5mm以下であることを特徴とする請求項1に記載の電池外装材の溶接方法。
  3. 前記第1の治具によって抑えられる前記フランジの領域と、前記第2の治具によって抑えられる前記フランジの領域との間の距離Wは、1mm以上4mm以下であることを特徴とする請求項1または2に記載の電池外装材の溶接方法。
  4. 電池外装材としてのステンレス箔に対して、電池要素を収容する電池室を形成する形成工程と、
    前記電池室の外周に形成されたフランジにおける、前記電池室の外周の少なくとも一部に対してレーザ溶接を行う溶接工程とを含み、
    前記溶接工程において、前記電池室の側壁に沿って前記フランジを押さえる第1の治具と、前記側壁に沿って、前記第1の治具よりも前記側壁から遠い位置を押さえる第2の治具とで前記フランジを押さえた上で、前記第1の治具と前記第2の治具との間にレーザを照射し、
    前記電池室の側壁と前記フランジとの角部におけるR止まりのうち、前記フランジ上のR止まりを基準点とし、
    前記溶接工程において、前記側壁から遠ざかる外側方向に向けて前記基準点から0.5mm離れた位置と、前記外側方向に向けて前記基準点から4.5mm離れた位置との間の領域の少なくとも一部を前記第1の治具で押さえ、
    前記溶接工程において、前記第2の治具の、前記側壁から遠い側には、前記フランジの変形を許容する空間が確保されており、
    前記第1の治具は、前記側壁に沿う方向に配列された3つ以上の治具を備え、
    前記3つ以上の治具のうち、当該治具の配列方向における内側の治具で前記フランジを押さえた後、外側の治具で前記フランジを押さえることを特徴とする電池外装材の溶接方法。
  5. 電池外装材としてのステンレス箔に対して、電池要素を収容する電池室を形成する形成工程と、
    前記電池室の外周に形成されたフランジにおける、前記電池室の外周の少なくとも一部に対してレーザ溶接を行う溶接工程とを含み、
    前記溶接工程において、前記電池室の側壁に沿って前記フランジを押さえる第1の治具と、前記側壁に沿って、前記第1の治具よりも前記側壁から遠い位置を押さえる第2の治具とで前記フランジを押さえた上で、前記第1の治具と前記第2の治具との間にレーザを照射し、
    前記電池室の側壁と前記フランジとの角部におけるR止まりのうち、前記フランジ上のR止まりを基準点とし、
    前記溶接工程において、前記側壁から遠ざかる外側方向に向けて前記基準点から0.5mm離れた位置と、前記外側方向に向けて前記基準点から4.5mm離れた位置との間の領域の少なくとも一部を前記第1の治具で押さえ、
    前記溶接工程において、前記第2の治具の、前記側壁から遠い側には、前記フランジの変形を許容する空間が確保されており、
    前記第2の治具は、前記側壁に沿う方向に配列された3つ以上の治具を備え、
    前記3つ以上の治具のうち、当該治具の配列方向における内側の治具で前記フランジを押さえた後、外側の治具で前記フランジを押さえることを特徴とする電池外装材の溶接方法。
  6. 前記ステンレス箔の厚さは、20μm以上100μm以下であることを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載の電池外装材の溶接方法。
JP2019064831A 2019-03-28 2019-03-28 電池外装材の溶接方法 Expired - Fee Related JP6714122B1 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019064831A JP6714122B1 (ja) 2019-03-28 2019-03-28 電池外装材の溶接方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019064831A JP6714122B1 (ja) 2019-03-28 2019-03-28 電池外装材の溶接方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP6714122B1 true JP6714122B1 (ja) 2020-06-24
JP2020166987A JP2020166987A (ja) 2020-10-08

Family

ID=71103916

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019064831A Expired - Fee Related JP6714122B1 (ja) 2019-03-28 2019-03-28 電池外装材の溶接方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6714122B1 (ja)

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4874214B2 (ja) * 2007-11-09 2012-02-15 株式会社ノリタケカンパニーリミテド 金属箔溶接方法、金属箔溶接装置、および可撓性樹脂金属箔積層体製造装置
JP2012096269A (ja) * 2010-11-02 2012-05-24 Npc Inc 真空レーザー溶接封止機
WO2013160932A1 (ja) * 2012-04-23 2013-10-31 オー・エム・シー株式会社 電子部品の集電部の接合方法とその装置
MX2018011127A (es) * 2016-03-15 2018-11-22 Jfe Steel Corp Union traslapada soldada con laser, metodo de fabricacion de la misma y componente de armazon de automovil.

Also Published As

Publication number Publication date
JP2020166987A (ja) 2020-10-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5899938B2 (ja) 二次電池の製造方法、二次電池
JP6101513B2 (ja) 金属箔の重ね接合方法及び接合構造体
TWI680551B (zh) 蒸氣室
JP5377763B2 (ja) ビーム溶接方法、真空包装方法、及びその真空包装方法により製造した真空断熱材
JP2016030280A (ja) 金属箔のレーザ溶接方法及び装置
KR101930995B1 (ko) 바닥이 있는 각형의 전지 용기의 제조 방법
JP2013143336A (ja) 袋詰電極の製造方法、袋詰電極、二次電池、熱溶着装置
US11338389B2 (en) Battery case sealing method and a sealed battery manufacturing method
JP6659482B2 (ja) 溶接装置および溶接方法
JP2949823B2 (ja) 扁平型電気化学装置の製造方法
US10749204B2 (en) Electric power storage device and method of manufacturing the same
JP2016091607A (ja) 組電池及びその製造方法
JP2013093119A (ja) 電池ケース
JP2012038603A (ja) 金属製の有底又は密閉容器およびその製造方法
JP2012094358A (ja) 金属製の有底又は密閉容器の製造方法
JP2020038814A (ja) 接合セパレータの製造方法及び製造装置
JP6714122B1 (ja) 電池外装材の溶接方法
JP2008218196A (ja) 非水電解質二次電池および非水電解質二次電池の製造方法
JP2020057463A (ja) 電池外装材、電池、およびそれらの製造方法
JP2019106243A (ja) 電池外装材、電池、およびそれらの製造方法
JP2023119655A (ja) 蓄電デバイスの製造方法及びその製造装置
JP2001126679A (ja) 密閉型電池
JP2017152140A (ja) 二次電池、シールバー及び二次電池の製造方法
JP4928722B2 (ja) 電気二重層キャパシタの製造方法および製造装置
JP2023078697A (ja) 二次電池

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190614

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20190614

A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20190627

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20191003

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20191008

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20191209

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200207

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200602

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200604

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6714122

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees