JP6714029B2 - 干渉電力推定方法、干渉電力推定装置及びプログラム - Google Patents

干渉電力推定方法、干渉電力推定装置及びプログラム Download PDF

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Description

本発明は、干渉電力推定方法、干渉電力推定装置及びプログラムに関する。
地球の観測や惑星の探索、電気通信、GPS(Global Positioning System)、さらには軍事など、様々な目的によって人口衛星が活発に利用されている。それに伴い、衛星と他の無線システムとの干渉も考慮せねばならず、事業者間でその干渉調整が増加してきている。
干渉調整では、与干渉局からの到来干渉電力と被干渉局の許容干渉電力を比較して干渉可否を判断する。特に衛星が正常に運用されている場合の干渉調整では、ITUの無線通信規則第21条で規定されている地表面電力束密度(PFD)の制限値に基づいて、到来干渉電力を算出するといった手法が用いられている(例えば、非特許文献1参照)。
干渉調整のためには、与干渉局からの到来干渉電力を算出し、それと被干渉局の許容干渉電力を比較することが必要となる。衛星が正常に運用されている場合の干渉調整においては、非特許文献1のように、ITUの無線通信規則第21条で規定されている地表面電力束密度(PFD)の制限値に基づいて、到来干渉電力を算出するという手法が用いられている。
しかし、非特許文献1の手法は衛星が異常状態になった場合に適用できない可能性がある。地球から遠く離れた位置に存在する衛星は、その地球に情報を伝達する必要があるために高利得アンテナおよび高送信電力で電波を放射する必要がある。このような衛星が異常状態となって正常な運用ができなくなった場合には、地球の近くに存在するにもかかわらず高利得アンテナおよび高送信電力で電波を放射してしまい、衛星からの干渉到来電力が地表面電力束密度(PFD)の制限値を超えてしまう可能性がある。そのため、衛星が正常状態の場合とは別の干渉到来電力の算出手法が必要となる。
上記事情に鑑み、本発明は、衛星から地上局への干渉電力をより正確に、かつ容易に算出することができる干渉電力推定方法、干渉電力推定装置及びプログラムを提供することを目的としている。
本発明の一態様は、球体の上空における与干渉局の位置を表す与干渉局位置情報と、前記球体に設置された被干渉局の位置を表す被干渉局位置情報とに基づいて、前記被干渉局から前記与干渉局に至るベクトルである局間ベクトルを算出する局間ベクトル算出ステップと、前記被干渉局の位置と前記与干渉局の位置とを結ぶ線分が前記球体と交わるか否かを判定する判定ステップと、前記判定ステップにおいて交わらないと判定した場合に、前記被干渉局のアンテナの方向を示すアンテナ方向情報と前記被干渉局位置情報とに基づいて、前記被干渉局の位置からの前記アンテナの方向を表すベクトルであるアンテナ方向ベクトルを算出するアンテナ方向ベクトル算出ステップと、前記アンテナ方向ベクトルと前記局間ベクトルとがなす角度を導出する角度導出ステップと、前記角度に基づいて得られるアンテナ指向性減衰量と、前記被干渉局と前記与干渉局との間の距離に基づいて算出される伝搬損失との総和を算出する総和算出ステップと、前記局間ベクトル算出ステップ、前記判定ステップ、前記アンテナ方向ベクトル算出ステップ及び前記総和算出ステップを、前記与干渉局がとり得る複数の位置の情報それぞれについて行い、前記判定ステップにおいて交わると判定した前記位置については前記アンテナ方向ベクトル算出ステップ及び前記総和算出ステップを行わないよう制御する処理制御ステップと、前記与干渉局がとり得る前記複数の位置の情報それぞれについて算出された前記総和の最小値を算出する最小値算出ステップと、前記総和の最小値に基づいて、前記与干渉局からの干渉電力を算出する干渉電力算出ステップと、を有する干渉電力推定方法である。
本発明の一態様は、上述干渉電力推定方法であって、前記角度導出ステップにおいては、前記被干渉局のアンテナ指向性が水平方向及び垂直方向で異なる場合、前記局間ベクトルを水平方向成分と垂直方向成分に分解し、前記水平方向成分と前記アンテナ方向ベクトルとがなす角度に基づいて得られるアンテナ指向性減衰量と、前記垂直方向成分と前記アンテナ方向ベクトルとがなす角度に基づいて得られるアンテナ指向性減衰量とを合計し、前記総和算出ステップにおいては、合計の前記アンテナ指向性減衰量と前記伝搬損失との総和を算出する。
本発明の一態様は、上述の干渉電力推定方法であって、前記アンテナ方向ベクトル算出ステップにおいては、前記被干渉局の仮想位置を、前記被干渉局位置情報が示す緯度、経度及び標高のうち緯度及び経度を0°とした位置とし、起点が前記球体の中心であり、かつ、前記中心から前記仮想位置の方向に垂直な単位ベクトルを、前記アンテナ方向情報から得られるアンテナ方位角及びアンテナ仰角に応じて回転させた後に前記中心から前記仮想位置に平行移動し、さらに、前記被干渉局位置情報が示す緯度及び経度に応じて回転させる行列演算を用いて前記アンテナ方向ベクトルを算出する。
本発明の一態様は、球体の上空における与干渉局の位置を表す与干渉局位置情報と、前記球体に設置された被干渉局の位置を表す被干渉局位置情報とに基づいて、前記被干渉局から前記与干渉局に至るベクトルである局間ベクトルを算出する局間ベクトル算出部と、前記被干渉局の位置と前記与干渉局の位置とを結ぶ線分が前記球体と交わるか否かを判定する判定部と、前記判定部において交わらないと判定した場合に、前記被干渉局のアンテナの方向を示すアンテナ方向情報と前記被干渉局位置情報とに基づいて、前記被干渉局の位置からの前記アンテナの方向を表すベクトルであるアンテナ方向ベクトルを算出するアンテナ方向ベクトル算出部と、前記アンテナ方向ベクトルと前記局間ベクトルとがなす角度を導出する角度導出部と、前記角度に基づいて得られるアンテナ指向性減衰量と、前記被干渉局と前記与干渉局との間の距離に基づいて算出される伝搬損失との総和を算出する総和算出ステップと、前記角度導出部において導出された前記角度に基づいて得られるアンテナ指向性減衰量、及び、前記被干渉局と前記与干渉局との間の距離に基づいて算出される伝搬損失の総和を算出する総和算出部と、前記局間ベクトル算出部、前記判定部、前記アンテナ方向ベクトル算出部及び前記総和算出部の処理を前記与干渉局がとり得る複数の位置の情報それぞれについて行い、前記判定部において交わると判定した前記位置については前記アンテナ方向ベクトル算出部及び前記総和算出部の処理を行わないよう制御する処理制御部と、前記与干渉局がとり得る前記複数の位置の情報それぞれについて算出された前記総和の最小値を算出する最小値算出部と、前記総和の最小値に基づいて、前記与干渉局からの干渉電力を算出する干渉電力算出部と、を備える干渉電力推定装置である。
本発明の一態様は、コンピュータを、上述の干渉電力推定装置として機能させるプログラムである。
本発明により、衛星から地上局への干渉電力をより正確に、かつ容易に算出することが可能となる。
本発明の実施形態による干渉電力推定装置の機能ブロック図である。 同実施形態による干渉電力推定装置が実行する干渉電力推定処理の簡略フローを示す図である。 同実施形態による干渉電力推定装置が実行する干渉電力推定処理の詳細フローを示す図である。 同実施形態による干渉電力推定装置が実行する干渉電力推定処理の詳細フローを示す図である。 同実施形態による干渉電力推定装置が実行する干渉電力推定処理の詳細フローを示す図である。 同実施形態による干渉電力推定装置が実行する干渉電力推定処理の詳細フローを示す図である。 同実施形態による干渉電力推定装置が実行する干渉電力推定処理の詳細フローを示す図である。 同実施形態による干渉電力推定装置が実行する干渉電力推定処理の詳細フローを示す図である。 同実施形態による与干渉局Aと被干渉局Bの位置関係を示す図である。 同実施形態による判別式D/4の値と、与干渉局A、被干渉局Bおよび地球面の位置関係とを示す図である。 同実施形態による二次方程式の解t,tの値と、与干渉局A、被干渉局Bおよび地球面の位置関係とを示す図である。 同実施形態による被干渉局Bの位置が緯度0°、経度0°のときアンテナ方向ベクトルの導出方法を示す図である。 同実施形態による被干渉局Bの位置が緯度θ、経度φのときのアンテナ方向ベクトルの導出方法を示す図である。 同実施形態による局間ベクトルとアンテナ方向ベクトルのなす角ηを示す図である。 同実施形態による局間ベクトルをH,V方向成分に分解するときの必要諸元を示す図である。 図15をH方向について抜粋した図である。 図15をV方向について抜粋した図である。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態を詳細に説明する。以下では、ベクトルを表すため上部に→を付した文字列(例:X)を、「(X)→」のように記載する。
周回衛星や異常状態で特定の位置に留まらなくなった衛星の場合、正確な干渉調整のためには衛星の存在し得る位置それぞれについて衛星からの到来干渉電力を算出し、その中で最大の到来干渉電力と被干渉局の許容干渉電力を比較することが必要になる。到来干渉電力が最大であるということは、電波の減衰量が最小であることと言い換えることができる。電波の減衰には、伝搬距離に基づく伝搬損失とアンテナ指向性に基づく指向性減衰の大きく2つが考えられる。つまり衛星の存在し得る全ての位置について、衛星から放射される電波の伝搬損失と指向性減衰の2つを考え、その和としての減衰量が最小となる場合を導出する必要がある。本実施形態の干渉電力推定装置は、衛星が存在し得る全ての位置について、伝搬損失と指向性減衰の両方に基づいて電波の減衰量(損失)を算出し、算出した中で最小の減衰量に基づいて衛星からの最大の到来干渉電力を算出する。
図1は、本発明の実施形態による干渉電力推定装置1の構成を示す機能ブロック図であり、本実施形態と関係する機能ブロックのみを抽出して示してある。同図に示す干渉電力推定装置1は、入力部101、繰り返し処理部102、局間ベクトル算出部103、見通し判定部104、アンテナ方向ベクトル算出部105、被干渉局アンテナ指向性判定部106、第一角度導出部107、方向分解部108、第二角度導出部109、総和算出部110、最小値算出部111及び干渉電力算出部112を備える。
入力部101は、ユーザ操作により、与干渉局である衛星と被干渉局である地上局についての情報を入力する。入力される情報は、衛星及び地上局が存在し得る位置、アンテナ利得及び給電等の損失、衛星の送信電力(又は送信電力密度)、地上局のアンテナ方向及びアンテナ指向性パターン等である。なお、衛星が存在し得る位置の情報は、衛星が存在し得る位置自体を表す情報でもよく、衛星が存在し得る位置を算出するために用いられる情報であってもよい。
繰り返し処理部102は、入力部101により入力された情報に基づいて、衛星が存在し得るn個の位置の情報を取得する。衛星の位置は、緯度、経度及び標高の組合せで表される。繰り返し処理部102は、それら各位置の衛星それぞれについて減衰量算出処理を行うよう他の機能部を制御する。減衰量算出処理は、伝搬損失と指向性減衰量とを合計した減衰量の総和を算出する処理である。繰り返し処理部102は、減衰量算出処理を繰り返して全ての位置の衛星それぞれについて減衰量の総和の算出を終了すると、繰り返しの終了を最小値算出部111に通知する。
局間ベクトル算出部103は、局間ベクトルを導出する。局間ベクトルは、地上局(被干渉局)から衛星(与干渉局)に向かうベクトルである。見通し判定部104は、地上局と衛星を結ぶ線分と地球面とが交点を持つか否かを判定する。見通し判定部104は、交点を持たない場合は見通しあり、交点を持つ場合は見通しなしと判定する。アンテナ方向ベクトル算出部105は、見通し判定部104が見通しありと判定した場合にアンテナ方向ベクトルを導出する。アンテナ方向ベクトルは、衛星および地上局の位置ベクトルと同じ座標系で地上局のアンテナ方向を表すベクトルである。
被干渉局アンテナ指向性判定部106は、地上局のアンテナ指向性パターンを参照し、地上局のアンテナ指向性がH(水平)偏波とV(垂直)偏波とで異なるかどうかを判定する。第一角度導出部107は、地上局のアンテナ指向性がH偏波とV偏波で同じ場合に、地上局から衛星に向かう局間ベクトルと地上局のアンテナ方向ベクトルとがなす角の角度を算出する。第一角度導出部107は、算出した角度と、地上局のアンテナ指向性パターンとに基づいて指向性減衰量を算出する。方向分解部108は、地上局のアンテナ指向性がH偏波とV偏波で異なる場合に、地上局から衛星に向かう局間ベクトルをH成分及びV成分に分解する。第二角度導出部109は、局間ベクトルのH成分及びV成分のそれぞれと地上局のアンテナ方向ベクトルとがなす角の角度を導出する。第二角度導出部109は、算出したそれぞれの角度と、地上局のアンテナ指向性パターンとに基づいて指向性減衰量を算出する。
総和算出部110は、地上局と衛星との間の距離を算出し、その距離に基づいて伝搬損失を算出する。総和算出部110は、この伝搬損失に、被干渉局アンテナ指向性判定部106または第二角度導出部109が算出した指向性減衰量を加えて、減衰量の総和を算出する。最小値算出部111は、衛星が存在し得る位置のそれぞれについて算出された減衰量の総和のうち、最小の値を算出する。干渉電力算出部112は、最小値算出部111が算出した最小の減衰量の総和を用いて、衛星から地上局への最大の到来干渉電力を算出する。
図2は、干渉電力推定装置1が実行する干渉電力推定処理の簡略フローを示す図である。以下では、衛星を与干渉局A、地上局を被干渉局Bとして説明する。与干渉局Aは、位置i(i=1〜n)の与干渉局である。
入力部101は、与干渉局A及び被干渉局Bの情報を入力する(ステップS105)。繰り返し処理部102は、与干渉局が存在し得るすべての位置i(i=1〜n)を得る。位置iは、与干渉局である衛星が衛星軌道上を移動するときに存在し得る位置を含む。位置iは、緯度、経度、高度の組み合わせで表される。繰り返し処理部102は、位置i(i=1〜n)のそれぞれについて、ステップS115〜ステップS150による減衰量算出処理を繰り返すよう制御する(ステップS110)。
局間ベクトル算出部103は、与干渉局Aの位置ベクトル及び被干渉局Bの位置ベクトルを導出し、これら位置ベクトルを用いて被干渉局Bから与干渉局Aに向かう局間ベクトル(BA)→を導出する(ステップS115)。見通し判定部104は、被干渉局Bと与干渉局Aを結ぶ線分が、地球面と交点を持つか否かに基づいて、与干渉局Aと被干渉局Bとの間に見通しが存在するかどうかの判定を行う(ステップS120)。
見通し判定部104は、被干渉局Bと与干渉局Aを結ぶ線分が地球面と交点を持つ場合、見通しが存在しないと判定する(ステップS120:なし)。繰り返し処理部102は、ステップS125〜ステップS150の処理を行わずに次のiについてステップS115からの処理を繰り返すよう制御する。一方、見通し判定部104は、被干渉局Bと与干渉局Aを結ぶ線分が地球面と交点を持たない場合、見通しが存在すると判定する(ステップS120:あり)。見通し判定部104は、干渉計算のためアンテナ方向ベクトル算出部105に処理を引き渡す。
アンテナ方向ベクトル算出部105は、与干渉局Aおよび被干渉局Bの位置ベクトルと同じ座標系で被干渉局Bのアンテナ方向を表すアンテナ方向ベクトル(BP)→を導出する(ステップS125)。続いて、被干渉局アンテナ指向性判定部106は、ステップS105において入力された被干渉局Bのアンテナ指向性パターンに基づいて、被干渉局Bのアンテナ指向性がH偏波とV偏波で異なるかどうかを判定する(ステップS130)。
被干渉局アンテナ指向性判定部106は、地上局のアンテナ指向性がH偏波とV偏波で同じであると判断した場合(ステップS130:同じ)、第一角度導出部107に処理を引き渡す。第一角度導出部107は、被干渉局Bから与干渉局Aに向かう局間ベクトル(BA)→と被干渉局Bのアンテナ方向ベクトル(BP)→とがなす角の角度を算出する(ステップS135)。第一角度導出部107は、被干渉局Bのアンテナ指向性パターンから、算出した角度の指向性減衰量を得る。
被干渉局アンテナ指向性判定部106は、被干渉局Bのアンテナ指向性がH偏波とV偏波で異なると判定した場合(ステップS130:異なる)、方向分解部108に処理を引き渡す。方向分解部108は、被干渉局Bから与干渉局Aに向かう局間ベクトル(BA)→をH成分とV成分に分解する(ステップS140)。第二角度導出部109は、局間ベクトル(BA)→のH成分及びV成分のそれぞれと、被干渉局Bのアンテナ方向ベクトル(BP)→とがなす角の角度を導出する(ステップS145)。第二角度導出部109は、被干渉局Bのアンテナ指向性パターンから、H成分及びV成分のそれぞれについて算出した角度の指向性減衰量を得ると、それらを加算して総指向性減衰量を算出する。
総和算出部110は、被干渉局Bから与干渉局Aに向かう局間ベクトル(BA)→を用いて与干渉局Aと被干渉局Bとの間の距離を算出し、その距離に基づいて伝搬損失を算出する。総和算出部110は、算出した伝搬損失と、ステップS135において算出された指向性減衰量又はステップS145において算出された総指向性減衰量とを合計し、減衰量の総和Lを算出する(ステップS150)。
繰り返し処理部102は、全ての与干渉局AについてステップS115〜ステップS150の減衰量算出処理を終えたと判断した場合(ステップS155)、最小値算出部111に減衰量算出処理の終了を通知する。最小値算出部111は、i=1〜nの与干渉局Aそれぞれについて算出された減衰量の総和Lのうち、最小の値を算出する(ステップS160)。干渉電力算出部112は、繰り返し処理部102が算出した最小の減衰量の総和Lに基づいて干渉電力Pを算出する(ステップS165)。
続いて、干渉電力推定装置1の詳細な処理を説明する。
図3〜図8は、図2に示す干渉電力推定処理の詳細フローを示す図である。図2のステップS105は図3のステップS205〜ステップS210に、図2のステップS110は図3のステップS215に、図2のステップS115は図3のステップS220に相当する。また、図2のステップS120は図4のステップS305〜ステップS315に相当する。図2のステップS125は図5のステップS405に、図2のステップS130は図5のステップS410に、図2のステップS135は図5のステップS415に相当する。図2のステップS140は図6のステップS505〜ステップS510に、図2のステップS145は図7のステップS605〜S610に相当する。図2のステップS150は図8のステップS705〜ステップS710に、図2のステップS155は図8のステップS715に、図2のステップS160は図8のステップS720に、図2のステップS165は図8のステップS725に相当する。
まず、図3において、干渉電力推定装置1は、地球を中心O=(0,0,0)、半径Rの球と設定する。さらに、干渉電力推定装置1は、衛星局を与干渉局A(iは1以上の整数)、地球上の局を被干渉局Bと設定する(ステップS205)。入力部101は、与干渉局A及び被干渉局Bの情報を入力する(ステップS210)。入力される情報は、与干渉局Aが存在し得る緯度θAi、経度φAi、高度hAiを表す与干渉局位置情報、被干渉局Bの緯度θ、経度φ、標高hを表す被干渉局位置情報、被干渉局Bのアンテナ方位角θ(真北方向を0°として時計回りに増加)及びアンテナ仰角φ(水平方向を0°として上向きに増加)を表すアンテナ方向情報、被干渉局Bのアンテナ指向性パターン等である。
図9は、与干渉局Aと被干渉局Bの位置関係を示す図である。地球の中心Oから与干渉局Aまでの距離は、地球の半径R+与干渉局Aの高度hAiであり、地球の中心Oから被干渉局Bまでの距離は地球の半径R+被干渉局Bの標高hである。アンテナ方向ベクトル(BP)→は、被干渉局Bのアンテナ方向を表す単位ベクトルである。
上記のように与干渉局Aが存在し得る範囲を任意に定義できるので、静止衛星や周回衛星などの軌道の定まった衛星以外にも、定まった軌道をもたない衛星の軌道も考慮することができる。
図3において、繰り返し処理部102は、与干渉局A(i=1〜n)の位置iを表す緯度θAi、経度φAi、高度hAiのn個の組全てについて減衰量の総和Lを算出するために、変数iを1からnまで1ずつ増加させて、図3のステップS220〜図8のステップS710までの減衰量算出処理を繰り返す(ステップS215)。
局間ベクトル算出部103は、地球を中心O=(0,0,0)、半径Rの球と仮定して与干渉局Aおよび被干渉局Bをxyz空間内で考えたときの与干渉局Aの位置を表すベクトル(OA)→及び被干渉局Bの位置を表すベクトル(OB)→をそれぞれ、式(1)、式(2)により求める。
Figure 0006714029
Figure 0006714029
局間ベクトル算出部103は、上記で求めたベクトル(OA)→及びベクトル(OB)→を用いて、式(3)により被干渉局Bから与干渉局Aへ向かう局間ベクトル(BA)→を算出する(ステップS220)。
Figure 0006714029
続いて、見通し判定部104は、与干渉局Aと被干渉局Bの間に地球が入り込んでいるかどうか、つまり被干渉局Bから与干渉局Aへの見通しがあるかどうか判定する。具体的には、見通し判定部104は、線分ABと地球面が交点を持つかどうかを、判別式を用いて判定する。線分AB上の点をQとすると、地球の中心Oから点Qへのベクトル(OQ)→は、以下の式(4)により表される。
Figure 0006714029
式(4)をtについて整理すると、以下の式(5)が得られる。
Figure 0006714029
点Qが地球面上に存在する、つまり、地球の中心Oから点Qまでの距離が地球の半径Rと等しい|(OQ)→|=Rのとき、AB間に地球が存在し、見通しがなくなる可能性がある。そこで、以下の式(6)に示す2次方程式について、式(7)の判別式D/4を考える。
Figure 0006714029
Figure 0006714029
図10は、判別式D/4の値と、与干渉局A、被干渉局Bおよび地球面の位置関係とを示す図である。図10(a)に示すように、判別式D/4<0のとき、与干渉局A、被干渉局Bを通る直線ABとは、地球面と交点を持たない。図10(b)に示すように、判別式D/4=0のとき、与干渉局A、被干渉局Bを通る直線ABは、地球面と接する。そして、図10(c)に示すように、判別式D/4>0のとき、与干渉局A、被干渉局Bを通る直線ABは、地球面と交点を持つ。
そこで、図4において、見通し判定部104は、式(7)により算出した判別式D/4の値を判断する(ステップS305)。D/4≦0のとき、図10(a)、(b)に示すように、直線ABと地球面とは交点を持たないか、接するかのどちらかである。そこで、見通し判定部104は、D/4≦0の場合(ステップS305:D/4≦0)、AB間に見通しがあると判定し、干渉電力推定装置1は後述する図5の処理を行う。
一方、D/4>0のとき、図10(c)に示すように、直線ABと地球面とが交点を持つが、線分ABと地球面とが交点を持つかどうかまでは判定することができない。そこで、見通し判定部104は、D/4>0である場合(ステップS305:D/4>0)、実際に式(6)の2次方程式を解いて、解t及び解tを求める(ステップS310)。解t及び解tは、以下の式(8)により算出される。
Figure 0006714029
図11は、解t,tの値と、与干渉局A、被干渉局Bおよび地球面の位置関係とを示す図である。図11(a)に示すように、0≦t≦1かつ0≦t≦1のとき、線分ABは地球面と交点をもつ。一方、図11(b)に示すように、t<0,1<tまたはt<0,1<tのとき、線分ABは地球面と交点を持たない。
そこで、図4のステップS315において、見通し判定部104は、解t及び解tが0≦t≦1かつ0≦t≦1のとき、図11(a)に示すようにAB間に見通しがないと判定する(ステップS315:YES)。干渉電力推定装置1は干渉計算を行わず、繰り返し処理部102は、後述する図8のステップS715の処理を行う。
一方、図4のステップS315において、見通し判定部104は、t<0,1<tまたはt<0,1<tのとき、図11(b)に示すように線分ABと地球面が交点をもたないため、AB間に見通しがあると判定する(ステップS315:NO)。干渉電力推定装置1は、図5の処理を行う。
図5において、アンテナ方向ベクトル算出部105は、被干渉局Bのアンテナ方向を表す単位ベクトルであるアンテナ方向ベクトル(BP)→を算出する(ステップS405)。具体的には、まず、被干渉局Bの位置が緯度θ=0、経度φ=0の仮想位置であるときのベクトル(OP)→を考える。
図12は、被干渉局Bが緯度θ=0、経度φ=0の仮想位置にあるときのベクトル(OP)→の導出方法を示す図である。地球の中心Oからz軸正方向へ向かう単位ベクトルは、以下の式(9)で表される。
Figure 0006714029
被干渉局Bのアンテナ方位角θ、アンテナ仰角φであるときに、式(9)で示される単位ベクトルを、x軸中心に−θ回転、y軸中心にφ回転させ、x軸正方向にR+h平行移動すれば、被干渉局Bが緯度θ=0、経度φ=0の仮想位置にあるときの(OP)→は、以下の式(10)により算出される。
Figure 0006714029
次に、被干渉局Bの緯度θ、経度φの固定を解いた場合のベクトル(OP)→を考える。
図13は、緯度θ、経度φの固定を解いた場合のベクトル(OP)→の導出方法を示す図である。式(10)で求めたベクトル(OP)→に対し、y軸中心に−θ回転、z軸中心にφ回転すれば、一般の緯度θ、経度φにある被干渉局Bについて以下の式(11)を得る。
Figure 0006714029
アンテナ方向ベクトル算出部105は、式(11)により算出したベクトル(OP)→を用いて、以下の式(12)によりアンテナ方向ベクトル(BP)→を得る。
Figure 0006714029
続いて、図5に示すように、被干渉局アンテナ指向性判定部106は、入力部101により入力された被干渉局Bのアンテナ指向性パターンを参照し、被干渉局Bのアンテナ指向性がH偏波とV偏波とで異なるか否かを判別する(ステップS410)。被干渉局アンテナ指向性判定部106は、被干渉局Bのアンテナ指向性がH偏波とV偏波とで同じであると判断した場合(ステップS410:同じ)、第一角度導出部107に処理を引き継ぐ。
第一角度導出部107は、局間ベクトル(BA)→とアンテナ方向ベクトル(BP)→とがなす角ηを導出し、被干渉局Bのアンテナパターンから角ηに対応したアンテナ指向性減衰量を算出する(ステップS415)。
図14は、角ηを示す図である。内積の定義より、以下の式(13)となる。
Figure 0006714029
アンテナ方向ベクトル(BP)→は単位ベクトルであるため、|(BP)→|=1である。従って、以下の式(14)となる。
Figure 0006714029
式(14)から角ηの角度は以下の式(15)により求められる。
Figure 0006714029
第一角度導出部107は、式(15)により角ηの角度を算出すると、ステップS210において入力された被干渉局Bのアンテナ指向性パターンを参照して、角ηの角度に対応したアンテナ指向性減衰量を算出する。干渉電力推定装置1は、後述する図8の処理を行う。
一方、被干渉局アンテナ指向性判定部106は、被干渉局Bのアンテナ指向性がH偏波とV偏波とで異なると判断した場合(ステップS410:異なる)、方向分解部108に処理を引き継ぐ。
方向分解部108は、局間ベクトル(BA)→のH方向成分である局間ベクトルH方向成分(BAiH)→および局間ベクトル(BA)→のV方向成分である局間ベクトルV方向成分(BAiV)→を導出する。図15は、局間ベクトル(BA)→を局間ベクトルH方向成分(BAiH)→および局間ベクトルV方向成分(BAiV)→に分解するときの必要諸元を示す図である。また、図16は、図15におけるH方向に関する部分を抜粋した図であり、図17は、図15におけるV方向に関する部分を抜粋した図である。
図6において、方向分解部108は、まず、アンテナ方向ベクトル(BP)→を水平方向にπ/2回転させたベクトル(BPH⊥)→と、アンテナ方向ベクトル(BP)→を垂直方向にπ/2回転させたベクトル(BPV⊥)→を定める。ここで、ベクトル(BPH⊥)→により定まる点PH⊥の位置ベクトル(OPH⊥)→と、ベクトル(BPV⊥)→により定まる点PV⊥の位置ベクトル(OPV⊥)→とは、ベクトル(OP)→の式(11)をふまえると、以下の式(16)及び式(17)となる。
Figure 0006714029
Figure 0006714029
上記の式(16)及び式(17)に基づき、方向分解部108は、以下の式(18)、式(19)を用いて、水平アンテナ方向ベクトル(BPH⊥)→、垂直アンテナ方向ベクトル(BPV⊥)→を求める。
Figure 0006714029
Figure 0006714029
次に、方向分解部108は、平面Τをアンテナ方向ベクトル(BP)→及び水平アンテナ方向ベクトル(BPH⊥)→を含む平面、平面Τをアンテナ方向ベクトル(BP)→及び垂直アンテナ方向ベクトル(BPV⊥)→を含む平面とする(図15、図16)。さらに、点AiHを点Aから平面Τに垂線を下したときの交点、点AiVを点Aから平面Τに垂線を下したときの交点とする(図15、図17)。このとき、局間ベクトルH方向成分(BAiH)→は、以下の式(20)となる。
Figure 0006714029
(AiH)→は、局間ベクトル(BA)→の垂直アンテナ方向ベクトル(BPV⊥)→への正射影ベクトルなので、以下の式(21)となる。
Figure 0006714029
上記の式(21)から、局間ベクトルH方向成分(BAiH)→は、以下の式(22)となる。
Figure 0006714029
上記の式(20)と同様に、局間ベクトルV方向成分(BAiV)→は、以下の式(23)となる。
Figure 0006714029
(AiV)→は、局間ベクトル(BA)→の水平アンテナ方向ベクトル(BPH⊥)→への正射影ベクトルなので、以下の式(24)となる。
Figure 0006714029
上記の式(24)から、局間ベクトルV方向成分(BAiV)→は、以下の式(25)となる。
Figure 0006714029
方向分解部108は、式(22)により局間ベクトルH方向成分(BAiH)→を算出し、式(25)により局間ベクトルV方向成分(BAiV)→を算出する(ステップS510)。
続いて、図7において、第二角度導出部109は、局間ベクトルH方向成分(BAiH)→とアンテナ方向ベクトル(BP)→のなす角η、及び、局間ベクトルV方向成分(BAiV)→とアンテナ方向ベクトル(BP)→のなす角ηを導出する。H方向成分については、内積の定義より、以下の式(26)となる。
Figure 0006714029
アンテナ方向ベクトル(BP)→は単位ベクトルなので|(BP)→|=1であることから、以下の式(27)となる。
Figure 0006714029
これより、以下の式(28)によりηの角度が求められる。
Figure 0006714029
V方向成分については、内積の定義より以下の式(29)となる。
Figure 0006714029
アンテナ方向ベクトル(BP)→は単位ベクトルなので|(BP)→|=1であることから、以下の式(30)となる。
Figure 0006714029
これより、以下の式(31)によりηの角度が求められる。
Figure 0006714029
第二角度導出部109は、式(28)により角ηの角度を求め、式(31)により角ηの角度を求める(ステップS605)。
続いて、第二角度導出部109は、ステップS210において入力された被干渉局BのH偏波及びV偏波それぞれのアンテナ指向性パターンを参照して、角ηに対応したH偏波アンテナ指向性減衰量と、角ηに対応したV偏波アンテナ指向性減衰量を算出する。第二角度導出部109は、算出したH偏波アンテナ指向性減衰量とV偏波アンテナ指向性減衰量とを合計し、総アンテナ指向性減衰量を算出する(ステップS610)。干渉電力推定装置1は、図8の処理を行う。
図8において、総和算出部110は、与干渉局Aと被干渉局Bとの間の距離|(BA)→|に基づいて伝搬損失を算出する(ステップS705)。伝搬損失は、例えば自由空間伝搬損失であれば、以下の式(32)により算出される。ただし、fは与干渉局Aが放射する電波の周波数である。
Figure 0006714029
総和算出部110は、ステップS705において求めた伝搬損失と、ステップS415において第一角度導出部107が算出したアンテナ指向性減衰量又はステップS610において第二角度導出部109が算出した総アンテナ指向性減衰量とを加算し、伝搬損失及び指向性減衰量の総和Lを算出する(ステップS710)。
繰り返し処理部102は、現在のiの値がnに達していないと判断した場合、現在のiの値に1を加算して図3のステップS220〜図8のステップS710の減衰量算出処理を繰り返すよう制御する。繰り返し処理部102は、iが繰り返し回数nに達した場合、減衰量算出処理の繰り返し終了を最小値算出部111に通知する(ステップS715)。
最小値算出部111は、以下の式(33)により、減衰量算出処理において全ての与干渉局Aそれぞれについて算出した総和L(i=1〜n)のうち最小値のLminを探索する(ステップS720)。
Figure 0006714029
干渉電力算出部112は、入力部101により入力された情報と、ステップS715において最小値算出部111が求めた伝搬損失及び指向性減衰量の総和Lの値を用いて、被干渉局Bが受信する干渉電力Pを算出する(ステップS725)。例えば、干渉電力Pは、与干渉局Aの送信電力(もしくは送信電力密度)、アンテナ利得G、給電線等の損失Lと、被干渉局Bのアンテナ利得G、給電線等の損失Tと、伝搬損失及び指向性減衰量の総和の最小値Lminとを、各数値が「dB」単位である場合は、足し合わせることで求められる。また、この総和の最小値Lminを導出する過程では、被干渉局Bのアンテナ方向およびアンテナ指向性パターンが既に考慮されている。従って、その算出した干渉電力Pを許容干渉電力と比較し、許容干渉電力より干渉電力Pが低い場合は、衛星からの干渉電力が許容できると判断できる。
本実施形態の干渉電力推定装置1は、衛星が存在し得る全ての位置について、伝搬損失と指向性減衰の両方に基づいて電波の損失を算出するため、衛星から地上局への到来干渉電力を正確に算出することが可能である。また、干渉電力推定装置1は、伝搬損失と指向性減衰の算出のために必要なベクトル計算に後述する行列演算を用いることで計算量を削減し、衛星から地上局への到来干渉電力を容易に算出することが可能である。このように、本実施形態によれば、衛星から地上局への干渉電力をより正確に、かつ容易に算出することが可能となる。
上述した実施形態における干渉電力推定装置1の機能をコンピュータで実現するようにしてもよい。その場合、この機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することによって実現してもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含んでもよい。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよく、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであってもよい。
以上説明した実施形態によれば、干渉電力推定装置は、局間ベクトル算出部と、判定部(例えば、見通し判定部104)と、アンテナ方向ベクトル算出部と、角度導出部(例えば、第一角度導出部107、方向分解部108、第二角度導出部109)と、総和算出部と、処理制御部(例えば、繰り返し処理部102)と、最小値算出部と、干渉電力算出部とを備える。局間ベクトル算出部は、球体の上空における与干渉局の位置を表す与干渉局位置情報と、球体に設置された被干渉局の位置を表す被干渉局位置情報とに基づいて、被干渉局から与干渉局に至る局間ベクトルを算出する。判定部は、被干渉局の位置と与干渉局の位置とを結ぶ線分が球体と交わるか否かを判定する。アンテナ方向ベクトル算出部は、判定部が交わらないと判定した場合に、被干渉局のアンテナの方向を表すアンテナ方向情報と被干渉局位置情報とに基づいて、被干渉局の位置からのアンテナの方向を表すアンテナ方向ベクトルを算出する。角度導出部は、アンテナ方向ベクトルと局間ベクトルとがなす角度を導出する。総和算出部は、導出された角度に基づいて得られるアンテナ指向性減衰量と、被干渉局と与干渉局との間の距離に基づいて算出される伝搬損失との総和を算出する。処理制御部は、局間ベクトル算出部、判定部、アンテナ方向ベクトル算出部及び総和算出部の処理を、与干渉局がとり得る複数の位置の情報それぞれについて行い、判定部において交わると判定した位置についてはアンテナ方向ベクトル算出部及び総和算出部の処理による総和の算出を行わないよう制御する。最小値算出部は、与干渉局がとり得る複数の位置の情報それぞれについて算出された総和の最小値を算出する。干渉電力算出部は、総和の最小値に基づいて、与干渉局からの干渉電力を算出する。
なお、角度導出部は、被干渉局のアンテナ指向性が水平方向及び垂直方向で異なる場合、局間ベクトルを水平方向成分と垂直方向成分に分解する。角度導出部は、水平方向成分とアンテナ方向ベクトルとがなす角度及び被干渉局の水平偏波のアンテナ指向性から得られるアンテナ指向性減衰量と、垂直方向成分とアンテナ方向ベクトルとがなす角度及び被干渉局の垂直偏波のアンテナ指向性から得られるアンテナ指向性減衰量とを合計する。総和算出部は、合計のアンテナ指向性減と、被干渉局と与干渉局との間の距離に基づいて算出される伝搬損失との総和を算出する。
また、アンテナ方向ベクトル算出部は、被干渉局の仮想位置を、被干渉局位置情報が示す緯度、経度及び標高のうち緯度及び経度を0°とした位置とする。アンテナ方向ベクトル算出部は、起点が球体の中心であり、かつ、その中心から仮想位置の方向に垂直な単位ベクトルを、アンテナ方向情報から得られるアンテナ方位角及びアンテナ仰角に応じて回転させた後に球体の中心から仮想位置に平行移動し、さらに、被干渉局位置情報が示す緯度及び経度に応じて回転させる行列演算を用いてアンテナ方向ベクトルを算出する。
以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
1…干渉電力推定装置、101…入力部、102…繰り返し処理部、103…局間ベクトル算出部、104…見通し判定部、105…アンテナ方向ベクトル算出部、106…被干渉局アンテナ指向性判定部、107…第一角度導出部、108…方向分解部、109…第二角度導出部、110…総和算出部、111…最小値算出部、112…干渉電力算出部

Claims (5)

  1. 球体の上空における与干渉局の位置を表す与干渉局位置情報と、前記球体に設置された被干渉局の位置を表す被干渉局位置情報とに基づいて、前記被干渉局から前記与干渉局に至るベクトルである局間ベクトルを算出する局間ベクトル算出ステップと、
    前記被干渉局の位置と前記与干渉局の位置とを結ぶ線分が前記球体と交わるか否かを判定する判定ステップと、
    前記判定ステップにおいて交わらないと判定した場合に、前記被干渉局のアンテナの方向を示すアンテナ方向情報と前記被干渉局位置情報とに基づいて、前記被干渉局の位置からの前記アンテナの方向を表すベクトルであるアンテナ方向ベクトルを算出するアンテナ方向ベクトル算出ステップと、
    前記アンテナ方向ベクトルと前記局間ベクトルとがなす角度を導出する角度導出ステップと、
    前記角度に基づいて得られるアンテナ指向性減衰量と、前記被干渉局と前記与干渉局との間の距離に基づいて算出される伝搬損失との総和を算出する総和算出ステップと、
    前記局間ベクトル算出ステップ、前記判定ステップ、前記アンテナ方向ベクトル算出ステップ及び前記総和算出ステップを、前記与干渉局がとり得る複数の位置の情報それぞれについて行い、前記判定ステップにおいて交わると判定した前記位置については前記アンテナ方向ベクトル算出ステップ及び前記総和算出ステップを行わないよう制御する処理制御ステップと、
    前記与干渉局がとり得る前記複数の位置の情報それぞれについて算出された前記総和の最小値を算出する最小値算出ステップと、
    前記総和の最小値に基づいて、前記与干渉局からの干渉電力を算出する干渉電力算出ステップと、
    を有する干渉電力推定方法。
  2. 前記角度導出ステップにおいては、前記被干渉局のアンテナ指向性が水平方向及び垂直方向で異なる場合、前記局間ベクトルを水平方向成分と垂直方向成分に分解し、前記水平方向成分と前記アンテナ方向ベクトルとがなす角度に基づいて得られるアンテナ指向性減衰量と、前記垂直方向成分と前記アンテナ方向ベクトルとがなす角度に基づいて得られるアンテナ指向性減衰量とを合計し、
    前記総和算出ステップにおいては、合計の前記アンテナ指向性減衰量と前記伝搬損失との総和を算出する、
    請求項1に記載の干渉電力推定方法。
  3. 前記アンテナ方向ベクトル算出ステップにおいては、前記被干渉局の仮想位置を、前記被干渉局位置情報が示す緯度、経度及び標高のうち緯度及び経度を0°とした位置とし、起点が前記球体の中心であり、かつ、前記中心から前記仮想位置の方向に垂直な単位ベクトルを、前記アンテナ方向情報から得られるアンテナ方位角及びアンテナ仰角に応じて回転させた後に前記中心から前記仮想位置に平行移動し、さらに、前記被干渉局位置情報が示す緯度及び経度に応じて回転させる行列演算を用いて前記アンテナ方向ベクトルを算出する、
    請求項1又は請求項2に記載の干渉電力推定方法。
  4. 球体の上空における与干渉局の位置を表す与干渉局位置情報と、前記球体に設置された被干渉局の位置を表す被干渉局位置情報とに基づいて、前記被干渉局から前記与干渉局に至るベクトルである局間ベクトルを算出する局間ベクトル算出部と、
    前記被干渉局の位置と前記与干渉局の位置とを結ぶ線分が前記球体と交わるか否かを判定する判定部と、
    前記判定部において交わらないと判定した場合に、前記被干渉局のアンテナの方向を示すアンテナ方向情報と前記被干渉局位置情報とに基づいて、前記被干渉局の位置からの前記アンテナの方向を表すベクトルであるアンテナ方向ベクトルを算出するアンテナ方向ベクトル算出部と、
    前記アンテナ方向ベクトルと前記局間ベクトルとがなす角度を導出する角度導出部と、
    前記角度に基づいて得られるアンテナ指向性減衰量と、前記被干渉局と前記与干渉局との間の距離に基づいて算出される伝搬損失との総和を算出する総和算出ステップと、
    前記角度導出部において導出された前記角度に基づいて得られるアンテナ指向性減衰量、及び、前記被干渉局と前記与干渉局との間の距離に基づいて算出される伝搬損失の総和を算出する総和算出部と、
    前記局間ベクトル算出部、前記判定部、前記アンテナ方向ベクトル算出部及び前記総和算出部の処理を前記与干渉局がとり得る複数の位置の情報それぞれについて行い、前記判定部において交わると判定した前記位置については前記アンテナ方向ベクトル算出部及び前記総和算出部の処理を行わないよう制御する処理制御部と、
    前記与干渉局がとり得る前記複数の位置の情報それぞれについて算出された前記総和の最小値を算出する最小値算出部と、
    前記総和の最小値に基づいて、前記与干渉局からの干渉電力を算出する干渉電力算出部と、
    を備える干渉電力推定装置。
  5. コンピュータを、
    請求項4に記載の干渉電力推定装置として機能させるプログラム。
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