以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰り返さない。
<第1の実施の形態>
<ネットワークシステムの全体構成>
まず、図1を参照して、本実施の形態にかかるネットワークシステム1の全体構成について説明する。なお、図1は、本実施の形態にかかるネットワークシステム1の全体構成と動作概要とを示すイメージ図である。
本実施の形態にかかるネットワークシステム1は、主に、複数の家庭の各々に配置される冷蔵庫300などの機器と、サーバ100と、商品の販売業者の通信端末200とを含む。冷蔵庫300には、庫内に買い置きされている所定の商品の残量を検知するための測定装置500が配置される。本実施の形態においては、測定装置500は、ビール缶の減少量を検知する。
本実施の形態においては、測定装置500が、機器としての冷蔵庫300内に配置されるが、これはビールやジュースなどの冷やしておく必要があるものを測定するからであって、後述するように、測定装置500は必ずしも機器内に配置される必要はない。
また、本実施の形態においては、サーバ100に複数の販売業者の複数の通信端末200が接続可能であるものとして説明を行うが、サーバ100に1つの販売業者の通信端末200が接続されているシステムにも、本実施の形態の技術は適用可能である。
測定装置500は、通信アダプタ400やWiFi(登録商標)ルータやインターネットなどを介してサーバ100に接続されている。また、スピーカなどを搭載する、ユーザに商品の購入を提案するための出力装置600も、通信アダプタ400やWiFi(登録商標)ルータやインターネットなどを介してサーバ100に接続されている。
一方、販売業者の通信端末200もインターネットなどを介してサーバ100に接続されている。本実施の形態においては、サーバ100には、サービスの運営者の通信端末800も接続されている。なお、販売業者の通信端末200は、商品の製造者の通信端末200であってもよいし、商品の卸売り業者の通信端末200であってもよいし、商品の専門の販売店やスーパーなどの小売業者の通信端末200であってもよいし、インターネット通信販売業者の通信端末200であってもよいし、それらの業者の代わりに提案や仲介を行う業者の通信端末200であってもよい。
また、通信アダプタ400やスピーカなどの出力装置600などは、冷蔵庫300上に配置されてもよいし、通信アダプタ400やスピーカなどの出力装置600が別の端末として冷蔵庫300に外付け、たとえばマグネットで冷蔵庫300の側面に貼りつけ、可能に構成されてもよい。
なお、機器は、冷蔵庫に限らず、洗濯機、掃除機、エアコン、空気清浄器、加湿器、除湿器、炊飯器、照明などの家電、テレビ、ハードディスクレコーダ、音楽プレーヤーなどのAV(オーディオ・ビジュアル)機器、組み込み照明、太陽光発電機、インターホン、給湯器、ウォシュレット(登録商標)コントローラなどの住宅設備、などであってもよいし、トイレの水タンクやキッチンの水回りやタンスなどの電力を使用しない装置であってもよい。
さらに、通信アダプタ400やスピーカなどの出力装置600などは、特定の1つの装置に取り付けられる必要はなく、装置から離れて配置されてもよいし、複数の装置のために配置されてもよいし、さらにはそのような装置がない場所に通信アダプタ400やスピーカなどの出力装置600だけが配置されてもよい。
<ネットワークシステムの動作概要>
次に、図1を参照して、本実施の形態にかかるネットワークシステム1の動作概要について説明する。まず、ユーザが、冷蔵庫300からビールの缶を取り出す(ステップS102)。
すると、測定装置500が、ビールが取り出されたことを検知して(ステップS104)、検知結果を示すデータをサーバ100に送信する(ステップS106)。サーバ100は、各家庭の商品の消費に関する検知結果を集計し、各家庭のビールの残量や、消費速度や、ビールがなくなる時期を算出する(ステップS108)。なお、本実施の形態においては、ユーザがビール缶を取り出す都度、サーバ100が商品の消費量を集計したり、商品の無くなる時期を算出したりしているが、測定装置500において商品の消費量が所定の閾値を超えたと判断したときに、サーバ100が商品の消費量を集計したり、商品の無くなる時期を算出したりしてもよい。
サーバ100は、複数の家庭に関する集計結果や予測データを販売業者の通信端末200に提供する(ステップS110)。販売業者は、集計結果や予測データを参照して、商品の種類や量や値段など、測定装置500を有するユーザに商品の購入を提案するためのデータを入力する(ステップS112)。なお、サーバ100や販売業者の通信端末200は、予め登録されている閾値に応じて、提案を自動的に登録してもよい。あるいは、AI(人工知能)を利用して、反応率が高かった提案を自動的に登録してもよい。
通信端末200は、商品の種類や量や値段などの冷蔵庫300のユーザに商品の購入を提案するためのデータをサーバ100に送信する(ステップS114)。サーバ100は、商品の種類や量や値段などの冷蔵庫300のユーザに商品の購入を提案するためのデータを出力装置600に送信する(ステップS116)。出力装置600は、商品の種類や量や値段などの冷蔵庫300のユーザに商品の購入を提案するための音声を出力する(ステップS118)。
たとえば、ユーザは、出力装置600などを介して提案された商品を注文しない旨を回答する(ステップS120)。すると、出力装置600は、別の販売業者から提案された、商品の種類や量や値段などの冷蔵庫のユーザに商品の購入を提案するための音声を出力する(ステップS122)。
たとえば、ユーザは、出力装置600などを介して提案された商品を購入する旨を回答する(ステップS124)。すると、出力装置600は、商品の取り置きや発送を要求するためのデータを、サーバ100に送信し、サーバ100はユーザを特定するための情報と、商品の取り置きを要求するための情報とを販売業者の通信端末200に送信する。販売業者の通信端末200において商品の取り置きの指示が正常に受け付けられると、販売業者の通信端末200は、その旨をサーバ100を介して出力装置600に送信する。出力装置は、取り置きが注文できた旨の音声を出力する。
このように、本実施の形態においては、販売業者が効率的に商品の購入を提案できる。また、本実施の形態においては、冷蔵庫300あるいは測定装置500を利用するユーザが効率的に商品の購入を注文することができる。以下では、このような機能を実現するためのネットワークシステム1について詳細に説明する。
<機器のハードウェア構成>
まずは、図2を参照しながら、機器としての冷蔵庫300のハードウェア構成の一態様について説明する。なお、図2は、本実施の形態にかかる冷蔵庫300のハードウェア構成を表わすブロック図である。
冷蔵庫300は、主たる構成要素として、CPU(Central Processing Unit)310と、メモリ320と、表示部330と、操作部340と、スピーカ370と、機器駆動部390とを含む。
CPU310は、メモリ320あるいは外部の記憶媒体に記憶されているプログラムを実行することによって、冷蔵庫300の各部を制御する。すなわち、CPU310は、メモリ320に格納されているプログラムを実行することによって、各種の処理を実行する。
メモリ320は、各種のRAM、各種のROMなどによって実現される。メモリ320は、CPU310によって実行されるプログラムや、CPU310によるプログラムの実行により生成されたデータ、操作部340を介して入力されたデータなどを記憶する。
表示部330は、CPU310からの信号に基づいて、文字や画像を出力する。あるいは、表示部330は、インジケータであってもよいし、単なるライトであってもよい。操作部340は、ユーザからの命令を受け付けて、当該命令をCPU310に入力する。なお、冷蔵庫300は、表示部330と操作部340とが組み合わされたタッチパネルを有してもよい。
スピーカ370は、CPU310からの音声信号に基づいて音声を出力する。
機器駆動部390は、CPU310からの信号に基づいて、機器の各部(モータやヒータなど)を制御する。
<測定装置500のハードウェア構成>
次に、図3および図4を参照しながら、測定装置500のハードウェア構成の一態様について説明する。なお、図3は、本実施の形態にかかる測定装置500のハードウェア構成を表わすブロック図である。図4は、本実施の形態にかかる測定装置500の構成を示すイメージ図である。
測定装置500は、主たる構成要素として、CPU510と、メモリ520と、ライト530と、操作部540と、通信インターフェイス560と、スイッチングセンサ590とを含む。
CPU510は、メモリ520あるいは外部の記憶媒体に記憶されているプログラムを実行することによって、測定装置500の各部を制御する。
メモリ520は、各種のRAM、各種のROMなどによって実現される。メモリ520は、CPU510によって実行されるプログラムや、CPU510によるプログラムの実行により生成されたデータ、操作部540を介して入力されたデータ、サーバ100から受信したデータなどを記憶する。
ライト530は、CPU510からの信号に基づいて発光する。操作部540は、ユーザからの命令を受け付けて、当該命令をCPU510に入力する。
スイッチングセンサ590は、ビール缶をユーザが取り出したことを検知して、検知結果をCPU510に入力する。より詳細には、測定装置500は、バネなどによって上方に向けて付勢されている板状部材590Aを有する。そして、スイッチングセンサ590は、板状部材590Aがビール缶によって下方に押されるとONとなり、ビール缶が通り過ぎて板状部材590Aが持ち上がるとOFFとなる。
本実施の形態においては、図4(A)に示すように、板状部材590Aは、通常は、ビールなどの缶によって、下方に押さえつけられている。つまり、スイッチングセンサ590は、ONされている。ユーザが缶を取り出すと、缶が下方へ転がって、図4(B)に示すように、バネなどの付勢力によって板状部材590Aが持ち上がり、スイッチングセンサ590はOFFとなる。そして、缶はさらに転がって、図4(C)に示すように、板状部材590Aが下方に押さえつけられる。
通信インターフェイス560は、アンテナやコネクタによって実現される。通信インターフェイス560は、有線通信あるいは無線通信によって通信アダプタ400などの他の装置との間でデータをやり取りする。たとえば、CPU510は、スイッチングセンサ590がONからOFFに切り替わったことを検知した際に、缶が1つ消費されたものと判断し、当該消費を示すデータを通信アダプタ400およびルータなどを介してサーバ100に送信する。
<通信アダプタ400のハードウェア構成>
次に、ネットワークシステム1を構成する通信アダプタ400のハードウェア構成の一態様について説明する。なお、図5は、本実施の形態にかかる通信アダプタ400のハードウェア構成を表わすブロック図である。
図5を参照して、通信アダプタ400は、主たる構成要素として、CPU410と、メモリ420と、各種ライト430と、各種スイッチ440と、通信インターフェイス460とを含む。
CPU410は、メモリ420あるいは外部の記憶媒体に記憶されているプログラムを実行することによって、通信アダプタ400の各部を制御する。
メモリ420は、各種のRAM、各種のROMなどによって実現される。メモリ420は、CPU410によって実行されるプログラムや、CPU410によるプログラムの実行により生成されたデータ、測定装置500やサーバ100などから受信したデータなどを記憶する。
ライト430は、CPU410からの信号によって点灯・点滅・消灯することによって、通信アダプタ400の各種の状態を外部に伝える。
スイッチ440は、ユーザからの命令を受け付けて、当該命令をCPU410に入力する。
通信インターフェイス460は、CPU410からのデータを、測定装置500や出力装置600に送信したり、ルータやインターネットを介してサーバ100に送信したりする。逆に、通信インターフェイス460は、測定装置500や出力装置600からのデータを受信したり、ルータやインターネットを介してサーバ100からのデータを受信したりしてCPU410に受け渡す。
<サーバ100のハードウェア構成>
次に、本実施の形態にかかるネットワークシステム1を構成するサーバ100のハードウェア構成の一態様について説明する。なお、図6は、本実施の形態にかかるサーバ100のハードウェア構成を表わすブロック図である。
図6を参照して、サーバ100は、主たる構成要素として、CPU110と、メモリ120と、各種ライト130と、操作部140と、通信インターフェイス160とを含む。
CPU110は、メモリ120あるいは外部の記憶媒体に記憶されているプログラムを実行することによって、サーバ100の各部を制御する。すなわち、CPU110は、メモリ120に格納されているプログラムを実行することによって、後述する各種の処理を実行する。
メモリ120は、各種のRAM、各種のROMなどによって実現される。メモリ120は、CPU110によって実行されるプログラムや、CPU110によるプログラムの実行により生成されたデータ、操作部140から入力されたデータ、複数のユーザ宅の測定装置500や販売業者の通信端末200からのデータ、サービス管理者の通信端末800からのデータを記憶する。そして、メモリ120は、ユーザデータベース121や、センサデータベース125や、販売業者データベース122や、提案データベース123などを記憶する。なお、これらのデータ、たとえば、ユーザデータベース121や、センサデータベース125や、販売業者データベース122や、提案データベース123など、は、サーバ100から参照可能に、その他の装置に格納されるものであってもよい。
ここで、図7は、本実施の形態にかかるメモリ120に格納されるユーザデータベース121を示すイメージ図である。図7を参照して、本実施の形態にかかるユーザデータベース121は、ユーザ毎に、主に、ユーザIDと、ユーザ名と、メールアドレスと、性別と、年齢と、住所と、電話番号と、過去の注文商品と、商品の残量のステータスと、残量と、週当たりの商品の消費量と、商品のなくなる予定日時と、当該ユーザに出力するための音声のIDと、の対応関係を含む。
残量ステータスに関しては、たとえば、商品が満タンの状態や商品が配達された直後の状態を100%として、残量が80%以上の場合に、残量のステータスを「満」とする。残量が80%未満50%以上の場合に、「残量有り」とする。残量が50%未満20%以上の場合に、「残量小」とする。残量が20%未満の場合に、「残量僅少」とする。
なお、ユーザデータベース121は、残量ステータスとして、満タンに対する残量の割合の数字そのものを格納してもよい。
また、図8は、本実施の形態にかかるセンサデータベース125を示すイメージである。図8を参照して、本実施の形態にかかるセンサデータベース125は、主に、測定装置またはセンサ毎に、センサIDと、カウントの対象となる商品と、センサのユーザのIDと、の対応関係を含む。
また、図9は、本実施の形態にかかる販売業者データベース122を示すイメージ図である。図9を参照して、本実施の形態にかかる販売業者データベース122は、主に、業者IDと、業者名と、メールアドレスと、住所と、対象エリアと、の対応関係を含む。
また、図10は、本実施の形態にかかる提案データベース123を示すイメージ図である。図10を参照して、本実施の形態にかかる提案データベース123は、主に、提案IDと、商品や値段を提案した業者のIDと、提案した日時と、提案の期限と、提案するエリア(地域)と、提案する商品と、提案する商品の値段と、の対応関係を含む。
図6に戻って、ライト130は、CPU110からの信号によって点灯・点滅・消灯することによって、サーバ100の各種の状態を外部に伝える。
操作部140は、管理者からの命令を受け付けて、当該命令をCPU110に入力する。
通信インターフェイス160は、CPU110からのデータを、インターネット、キャリア網、ルータ、通信アダプタ400などを介して、測定装置500や出力装置600に送信したり、逆にそれらの装置からのデータをCPU110に受け渡したりする。また、通信インターフェイス160は、CPU110からのデータを、インターネット、キャリア網、ルータなどを介して、販売業者の通信端末200やサービス運営者の通信端末800にデータを送信したり、逆にそれらの装置からのデータをCPU110に受け渡したりする。
<サーバ100における情報処理>
次に、図11を参照しながら、本実施の形態にかかるサーバ100の情報処理について説明する。なお、図11は、本実施の形態にかかるサーバ100の情報処理を示すフローチャートである。
まず、はじめに、サーバ100のCPU110は、通信インターフェイス160を介して測定装置500からのデータを受信すると、以下の処理を実行する。CPU110は、受信したデータから測定装置500のIDを抽出して、測定装置500に対応するユーザIDを特定する(ステップS152)。
CPU110は、受信したデータから、測定装置500が測定した商品の消費量を取り出して、ユーザデータベース121の残量を更新する(ステップS154)。CPU110は、商品の残量のステータスを更新する(ステップS156)。
たとえば、CPU110は、商品が満タンの状態や、商品が配達された直後の状態を100%として、残量が80%以上の場合に、ユーザデータベース121の残量のステータスを「満」とする。CPU110は、残量が80%未満50%以上の場合に、ユーザデータベース121の残量のステータスを「残量有り」とする。CPU110は、残量が50%未満20%以上の場合に、ユーザデータベース121の残量のステータスを「残量小」とする。CPU110は、残量が20%未満の場合に、ユーザデータベース121の残量のステータスを「残量僅少」とする。
CPU110は、所定期間内の残量の変化に基づいて、ユーザデータベース121の消費速度、たとえば一日当たりの消費量や1時間当たりの消費量、を算出して更新する(ステップS158)。CPU110は、現在の残量と消費速度とに基づいて、商品がなくなる日時を算出してユーザデータベース121を更新する(ステップS160)。たとえば、CPU110は、残量を消費速度で除することによって、商品がなくなるまでの期間を計算(予測)し、商品がなくなる日時を計算(予測)する。
CPU110は、エリア毎の、なくなる日毎の、測定装置の数またはユーザの人数または購入される商品の量の予測を集計する(ステップS162)。CPU110は、通信インターフェイス160を介して、集計結果を、サービスに登録している販売業者の通信端末200に送信する(ステップS164)。CPU110は、通信インターフェイス160を介して、次の測定装置500からの測定データを待ち受ける。
なお、CPU110は、測定装置500からのデータを受信した際に、集計結果を販売業者の通信端末200に送信する形態であってもよいし、販売業者の通信端末200からの要求に応じて、ステップS162とステップS164を実行してもよい。この場合は、CPU110は、当該販売業者の通信端末200で指定されたエリアに関して、当該販売業者の通信端末200で指定された期間になくなると予測された商品の合計を集計し、通信インターフェイス160を介して当該集計結果を当該販売業者の通信端末200に送信する。
<サービス運営者の通信端末800のハードウェア構成>
次に、本実施の形態にかかるサービス運営者が使用する通信端末800のハードウェア構成の一態様について説明する。なお、図12は、本実施の形態にかかるサービス運営者が使用する通信端末800のハードウェア構成を表わすブロック図である。
図12を参照して、通信端末800は、主たる構成要素として、CPU810と、メモリ820と、ディスプレイ830と、操作部840と、通信インターフェイス860と、スピーカ870と、マイク880とを含む。
CPU810は、メモリ820に記憶されているプログラムを実行することによって、通信端末800の各部を制御する。
メモリ820は、各種のRAM、各種のROMなどによって実現される。メモリ820は、CPU810によって実行されるプログラムや、CPU810によるプログラムの実行により生成されたデータ、サーバ100から受信したデータなどを記憶する。
ディスプレイ830は、CPU810からの信号に基づいて、文字や画像などを出力する。操作部840は、ユーザからの命令を受け付けて、当該命令をCPU810に入力する。
特に、本実施の形態においては、図13に示すように、サービスの管理者が、通信端末800を利用して、所定のエリアのユーザ毎の商品の残ステータスなどを確認することができる。たとえば、図13(A)に示すように、CPU810は、管理者からの命令に基づいて、指定されたマンションに関するデータを通信インターフェイス160を介してサーバ100に要求する。CPU810は、サーバ100から受け付けた所定のエリアのユーザ毎の商品の残ステータスなどをディスプレイ830に表示させる。
そして、本実施の形態においては、図13(B)に示すように、通信端末800は、いずれかのユーザ宅の残量が僅少になった際にその旨を表示したり、マンション全体の戸数(288戸)に対する残量の僅少のユーザ宅の戸数(72戸)を表示したりできる。
図12に戻って、通信インターフェイス860は、アンテナやコネクタによって実現される。通信インターフェイス860は、有線通信あるいは無線通信によってサーバ100などの他の装置との間でデータをやり取りする。
スピーカ870は、CPU810からの信号に基づいて音声を出力する。
マイク880は、ユーザからの音声を受け付けて、音声データをCPU810に入力する。
<販売業者の通信端末200のハードウェア構成>
次に、本実施の形態にかかる販売業者が使用する通信端末200のハードウェア構成の一態様について説明する。なお、図14は、本実施の形態にかかる販売業者が使用する通信端末200のハードウェア構成を表わすブロック図である。
図14を参照して、通信端末200は、主たる構成要素として、CPU210と、メモリ220と、ディスプレイ230と、操作部240と、通信インターフェイス260と、スピーカ270と、マイク280とを含む。
CPU210は、メモリ220に記憶されているプログラムを実行することによって、通信端末200の各部を制御する。
メモリ220は、各種のRAM、各種のROMなどによって実現される。メモリ220は、CPU210によって実行されるプログラムや、CPU210によるプログラムの実行により生成されたデータ、サーバ100から受信したデータなどを記憶する。
ディスプレイ230は、CPU210からの信号に基づいて、文字や画像などを出力する。操作部240は、ユーザからの命令を受け付けて、当該命令をCPU210に入力する。
通信インターフェイス260は、アンテナやコネクタによって実現される。通信インターフェイス260は、ルータやインターネットなどを介してサーバ100などの他の装置との間でデータをやり取りする。
スピーカ270は、CPU210からの信号に基づいて音声を出力する。
マイク280は、ユーザからの音声を受け付けて、音声データをCPU210に入力する。
特に、本実施の形態においては、販売業者が、通信端末200を利用して、所定のエリアの、所定の期間の、商品がなくなる量などを確認することができる。たとえば、図15に示すように、CPU210は、販売業者からの命令に基づいて、エリアの指定と、商品がなくなる時期の指定を受け付けて、通信インターフェイス260を介して、指定のエリアの集計結果をサーバ100に要求する。
CPU210は、通信インターフェイス260を介して、サーバ100から指定のエリアの、指定の期間になくなる商品に関する集計結果を取得する。図16に示すように、CPU210は、指定のエリアの、指定の期間になくなる商品の集計結果を表示する。そして、CPU210は、操作部240を介して、ユーザから、指定のエリアに対して、提案する商品の入力と、当該商品の単位当たりの値段と、を受け付ける。
CPU210は、通信インターフェイス260を介して、サーバ100に、指定のエリアと、提案する商品と、当該商品の単位当たりの値段と、を送信する。
サーバ100のCPU110は、販売業者の通信端末200からのデータに基づいて、ユーザデータベース121を参照して、指定のエリアの出力装置600に、提案する商品と、当該商品の単位当たりの値段と、を送信する。
<出力装置600のハードウェア構成>
次に、本実施の形態にかかる出力装置600のハードウェア構成の一態様について説明する。なお、図17は、本実施の形態にかかる出力装置600のハードウェア構成を表わすブロック図である。
図17を参照して、出力装置600は、主たる構成要素として、CPU610と、メモリ620と、ライト630と、操作部640と、通信インターフェイス660と、スピーカ670と、マイク680と、センサ690を含む。
CPU610は、メモリ620に記憶されているプログラムを実行することによって、出力装置600の各部を制御する。
メモリ620は、各種のRAM、各種のROMなどによって実現される。メモリ620は、CPU610によって実行されるプログラムや、CPU610によるプログラムの実行により生成されたデータ、サーバ100から受信したデータなどを記憶する。
ライト630は、CPU610からの信号に基づいて発光する。操作部640は、ユーザからの命令を受け付けて、当該命令をCPU610に入力する。
通信インターフェイス660は、アンテナやコネクタによって実現される。通信インターフェイス660は、有線通信あるいは無線通信によって、通信アダプタ400やルータやインターネットなどを介してサーバ100などの他の装置との間でデータをやり取りする。
スピーカ670は、CPU610からの信号に基づいて音声を出力する。マイク680は、ユーザからの音声を受け付けて、音声データをCPU610に入力する。センサ690は、人の存在を検知する。
本実施の形態においては、CPU610は、通信インターフェイス660を介して、サーバ100から販売業者の提案を受信する。そして、たとえば、図1に示すように、CPU610は、センサ690がユーザを検知した際に、スピーカ670を介して、販売業者と、提案する商品名と、当該商品の単位当たりの提案の値段とを出力して、商品の購入を促す。CPU610は、マイク680または操作部640を介して、ユーザの回答を受け付ける。CPU610は、ユーザからの回答に基づいて、通信インターフェイス660を介して、サーバ100に商品の注文命令を送信したり、別の販売業者の提案を促したりする。
なお、CPU610は、販売業者からの提案のデータを受信すると、出力すべきメッセージがある旨のライト630を点灯してもよい。そして、ユーザが、操作部140としての音声出力用のボタンを押した際に、CPU610が、スピーカ670を介して、販売業者と、提案する商品名と、当該商品の単位当たりの提案の値段とを出力して、商品の購入を促してもよい。
<第2の実施の形態>
第1の実施の形態においては、測定装置500が、ビールの缶が取り出された際に、その旨を通信アダプタ400やルータを介してサーバ100に送信するものであった。しかしながら、測定装置は、そのような形態には限られない。
たとえば、図18に示すように、本実施の形態にかかる測定装置500Bに関しては、スイッチングセンサ590は、ビールの缶の残量が所定の値よりも少なくなったことを検知するものである。より詳細には、スイッチングセンサ590は、バネなどによって上方に向けて付勢されている板状部材590Aによって押されるとONとなる。
そして、図18(A)に示すように、板状部材590Aは、通常は、ビールなどの缶によって、下方に押さえつけられている。つまり、スイッチングセンサ590は、ONされている。ユーザが缶を取り出して、缶の残量が所定の個数よりも少なくなると、図18(B)に示すように、バネなどの付勢力によって板状部材590Aが持ち上がり、スイッチングセンサ590はOFFとなる。たとえば、CPU510は、スイッチングセンサ590が所定時間OFFされると缶の残量が所定の個数よりも少なったと判断する。CPU510は、通信インターフェイス560を利用することによって、商品の残量が所定の個数よりも少なくなったことを示すデータを通信アダプタ400およびルータなどを介してサーバ100に送信する。そして、サーバ100は、ビールの缶の残量に基づいて、対象となる測定装置500Dに対応するユーザの商品の残量や残ステータスや消費スピードや商品がなくなる時期などを更新する。
<第3の実施の形態>
第1の実施の形態においては、測定装置500が、ビールが取り出された際に、その旨を通信アダプタ400やルータを介してサーバ100に送信するものであった。しかしながら、測定装置は、そのような形態には限られない。
たとえば、図19に示すように、本実施の形態にかかる測定装置500Cに関しては、スイッチングセンサ590の代わりに重量センサ590Cを搭載するものである。そして、重量センサ590Cは、たとえば、容器内の米の重量を測定する。そしてたとえば、重量センサ590Cは、たとえば、米のタンク内の米の減少量を測定する。CPU510は、重量センサ590Cが測定した米の減少量が所定量以上であるときに、当該米の減少量を示すデータを通信アダプタ400、ルータ、インターネットなどを介してサーバ100に送信する。そして、サーバ100は、米の減少量に基づいて、ユーザデータベース121の、対象となる測定装置500Dに対応するユーザの米の残量や残ステータスや消費スピードやなくなる時期などを更新する。
あるいは、CPU510は、重量センサ590Cの測定した残りの米の重量が所定値未満になると、米の残量が少なくなったことを示すデータを通信アダプタ400およびルータなどを介してサーバ100に送信する。サーバ100は、ユーザデータベース121の、対象となる測定装置500Dに対応するユーザの米の残量や残ステータスや消費スピードやなくなる時期などを更新する。
<第4の実施の形態>
第1の実施の形態においては、測定装置500が、ビールが取り出された際に、その旨を通信アダプタ400やルータを介してサーバ100に送信するものであった。しかしながら、測定装置は、そのような形態には限られない。
たとえば、図20に示すように、本実施の形態にかかる測定装置500Dに関しては、スイッチングセンサ590の代わりに卵検知センサ590D,590D・・・を搭載するものである。そしてたとえば、卵検知センサ590D,590D・・・は、卵の減少量を測定する。CPU510は、当該卵の減少量を示すデータを通信アダプタ400、ルータ、インターネットなどを介してサーバ100に送信する。そして、サーバ100は、卵の減少量に基づいて、ユーザデータベース121の、対象となっている測定装置500Dに対応するユーザの卵の残量や残ステータスや消費スピードや卵がなくなる時期などを更新する。
あるいは、卵検知センサ590D,590D・・・は、たとえば、卵の現在の個数を測定する。そしてたとえば、CPU510は、卵検知センサ590D,590D・・・が測定した卵の個数が所定値未満になると、卵の残量が少なくなったことを示すデータを通信アダプタ400およびルータなどを介してサーバ100に送信する。サーバ100は、ユーザデータベース121の、対象となる測定装置500Dに対応するユーザの卵の残量や残ステータスや消費スピードやなくなる時期などを更新する。
<第5の実施の形態>
第1の実施の形態においては、測定装置500が、ビールが取り出された際に、その旨を通信アダプタ400やルータを介してサーバ100に送信するものであった。しかしながら、測定装置は、そのような形態には限られない。
たとえば、図21に示すように、本実施の形態にかかる測定装置500Eに関しては、スイッチングセンサ590の代わりに重量センサ590E,590E・・・を搭載するものである。そして、重量センサ590E,590E・・・は、たとえば、ハムの重量を測定する。そしてたとえば、CPU510は、重量センサ590E,590E・・・の測定したハムの重量が所定値未満になると、ハムの残量が少なくなったことを示すデータを通信アダプタ400およびルータなどを介してサーバ100に送信する。そして、サーバ100は、ハムの残量に基づいて、ユーザデータベース121の、対象となる測定装置500Dに対応するユーザのハムの残量や残ステータスや消費スピードやなくなる時期などを更新する。
あるいは、重量センサ590E,590E・・・は、たとえば、ハムの減少量を測定する。そしてたとえば、CPU510は、重量センサ590E,590E・・・の測定したハムの減少量が所定量以上であるときに、当該ハムの減少量を示すデータを通信アダプタ400およびルータなどを介してサーバ100に送信する。そして、サーバ100は、ハムの減少量に基づいて、対象となる測定装置500Eに対応するユーザのハムの残量やなくなる時期などを更新する。そして、サーバ100は、ハムの減少量に基づいて、ユーザデータベース121の、対象となる測定装置500Dに対応するユーザのハムの残量や残ステータスや消費スピードやなくなる時期などを更新する。
<補足>
なお、測定装置500が対象とする商品は、さらに別のものであってもよく、第1〜第5のようなものには限られない。
たとえば、機器がワインセラーであって、商品がワインであってもよい。
たとえば、機器が冷凍庫または冷蔵庫であって、商品がアイスクリームであってもよい。
たとえば、商品がコーヒー豆であって、測定装置がコーヒー豆を入れる容器であってもよい。
たとえば、商品が健康食品やサプリメントであって、測定装置が健康食品入れやサプリメント入れであってもよい。
たとえば、商品が野菜であって、機器が冷蔵庫や野菜ストッカーであってもよい。
たとえば、商品が水であって、機器が冷蔵庫であったり、測定装置がウォーターサーバであったりしてもよい。
たとえば、商品が食用油やしょうゆや調味料であって、測定装置が油やしょうゆや調味料を入れる容器であってもよい。
たとえば、商品が牛乳で会って、機器が冷蔵庫であったり、測定装置が牛乳パックであったりしてもよい。
たとえば、商品がパック食材であって、機器が冷蔵庫であってもよい。
たとえば、商品が冷凍食品であって、機器が冷蔵庫であってもよい。
たとえば、商品が非常食であって、機器が非常食入れであってもよい。
さらには、商品は飲食物に限らず、化粧品や、洗剤や、ティッシュペーパーや、印刷用紙などの他の商品であってもよい。そして、測定装置は重量センサや赤外線センサなどを搭載してもよい。
<第6の実施の形態>
第1〜第5の実施の形態においては、販売業者が商品の提案を入力すると、当該提案がユーザ宅の出力装置に出力されるものであった。しかしながら、図22に示すように、ネットワークシステム1は、ユーザ宅の出力装置600に、最も安い商品の提案を出力するものであってもよいし、ユーザの命令に基づいて最も安い商品から順に提案するものであってもよい。
以下では、図23を参照しながら、本実施の形態にかかるサーバ100の情報処理について説明する。なお、図23は、本実施の形態にかかるサーバ100の情報処理を示すフローチャートである。本実施の形態においては、サーバ100が、販売業者の通信端末200からユーザへの商品の提案のためのデータを受信した際に、以下の処理を実行する。
まず、サーバ100のCPU110は、通信インターフェイス160を介して販売業者の通信端末200からのデータから販売業者のIDを抽出する(ステップS262)。CPU110は、販売業者からの商品、数量、値段などの提案データを提案データベース123に格納する(ステップS264)。CPU110は、販売業者に入力された、ユーザ宅の商品がなくなる日時の条件に合うユーザを抽出する(ステップS266)。
CPU110は、抽出されたユーザ宛の提案のうちの、最も値段が安い提案を特定する(ステップS268)。CPU110は、通信インターフェイス160を介して、特定された提案データをユーザ宅の出力装置600に送信する(ステップS270)。CPU110は、通信インターフェイス160を介して、次の提案を待ち受ける。
なお、出力装置600が、値段が安い提案から順に出力する形態の場合は、CPU110は、出力装置600から次に安い提案を要求された際に、次に値段が安い提案を特定し(ステップS268)、通信インターフェイス160を介して、特定された提案データをユーザ宅の出力装置600に送信する(ステップS270)。
出力装置600のCPU610は、通信インターフェイス660を介して、サーバ100から提案データを受信して、メモリ620に蓄積する。出力装置600は、ユーザを検知した際や、操作部640の音声出力ボタンが押された際に、商品の提案を音声出力する。
ただし、サーバ100が、複数の販売業者の通信端末200の提案のデータをそのまま出力装置600に送信し、出力装置600のCPU610が、最も値段が安い提案を選んでスピーカ670に出力させたり、ユーザの指令に基づいてCPU610が次に安い提案を選んでスピーカ670に出力させたりしてもよい。
より詳細には、本実施の形態においては、サーバ100のCPU110が、ユーザ宅で商品がなくなる時期が第1の所定の期間、たとえば7日後から14日後まで、であると判断できた場合に、第2の所定の期間、たとえば24時間、販売業者からの提案を待ち受けた後に、ステップS262からの処理を開始する。
<第7の実施の形態>
第1〜第6の実施の形態においては、サーバ100から商品の提案のデータを受け付けた際に、出力装置600が提案を出力するものであった。より詳細には、出力装置600は、サーバ100から提案のデータを受信した後に、ユーザを検知した際や、音声出力ボタンが押された際に、商品の提案を音声出力するものであった。
しかしながら、本実施の形態においては、第1の所定の期間内に商品がなくなると予想される場合、第1の所定の期間から第2の所定の期間だけ前のタイミングで商品の提案を音声出力するものである。
より詳細には、たとえば、図24に示すように、本実施の形態にかかるユーザデータベース121は、ユーザ毎に、主に、ユーザIDと、ユーザ名と、メールアドレスと、性別と、年齢と、住所と、電話番号と、過去の注文商品と、商品の残量のステータスと、残量と、週当たりの商品の消費量と、商品のなくなる予定日時と、当該ユーザに出力するための音声のIDと、商品の提案を出力すべき日時の対応関係を含む。
そして、メモリ120は、さらに出力タイミングデータ128などを記憶する。図25は、本実施の形態にかかるメモリ120に格納される出力タイミングデータ128を示すイメージ図である。図25を参照して、本実施の形態にかかる出力タイミングデータ128は、出力タイミングIDと、商品がなくなると予測される日時と、音声を出力すべきタイミングと、の対応関係を含む。
以下では、図26を参照しながら、本実施の形態にかかるサーバ100の情報処理について説明する。なお、図26は、本実施の形態にかかるサーバ100の情報処理を示すフローチャートである。本実施の形態においては、サーバ100が、販売業者の通信端末200から商品の提案のためのデータを受信した際に、以下の処理を実行する。
まず、サーバ100のCPU110は、通信インターフェイス160を介して販売業者の通信端末200からのデータから販売業者のIDを抽出する(ステップS272)。CPU110は、販売業者からの商品、数量、値段などの提案データを提案データベース123に格納する(ステップS274)。CPU110は、販売業者に入力された、商品がなくなる日時の条件に合うユーザを特定する(ステップS276)。
CPU110は、ユーザ宛の提案データに、商品がなくなる日時に対応する出力タイミングを付す(ステップS278)。CPU110は、通信インターフェイス160を介して、提案データをユーザ宅の出力装置600に送信する(ステップS280)。CPU110は、通信インターフェイス160を介して、次の提案を待ち受ける。
出力装置600のCPU610は、通信インターフェイス660を介して、サーバ100から提案データを受信して、メモリ620に蓄積する。出力装置600は、出力タイミングを参照して、当該出力タイミングに該当し、かつ、ユーザを検知した際や、操作部640の音声出力ボタンが押された際に、商品の提案を音声出力する。
なお、出力タイミングは、販売業者が指定できるものであってもよい。より詳細には、図27に示すように、通信端末200は、ユーザから商品の値段などを入力する際に、商品がなくなる日時と、それに対する商品の購入の提案を出力する日時と、も受け付けてもよい。そして、通信端末200は、それらの情報をサーバ100に送信する。サーバ100や出力装置600は、指定された出力タイミングに基づいて、商品の購入をユーザに提案する。
なお、出力タイミングは、一律に、商品がなくなる日時の所定の日数前から、たとえば7日前から、と設定されてもよい。あるいは、出力タイミングは、一律に、商品がなくなる日時の所定の時間前から、たとえば36時間前から、と設定されてもよい。
<第8の実施の形態>
第1〜第7の実施の形態においては、販売業者からの提案に基づいて、商品の購入の提案をユーザ宛に出力するものであった。しかしながら、たとえば、図28に示すように、サーバ100のCPU110は、ユーザが過去に購入している商品と同じ商品の購入を出力装置600に提案させてもよい。この場合は、サーバ100のCPU110は、ユーザデータベース121を参照して、ユーザが過去に購入している商品を指定してから、販売業者からの商品の提案を受け付けてもよいし、CPU110が、ユーザデータベース121を参照して、販売業者からの商品の提案の中からユーザが過去に購入している商品の提案のものだけを選んで出力装置600に送信してもよい。
逆に、図29に示すように、サーバ100のCPU110は、ユーザが過去に購入している商品と異なる商品の購入を出力装置600に提案させてもよい。この場合は、サーバ100のCPU110は、ユーザデータベース121を参照して、ユーザが過去に購入している商品を指定してから販売業者からの別の商品の提案を受け付けてもよいし、CPU110が、ユーザデータベース121を参照して、販売業者からの商品の提案の中からユーザが過去に購入していない商品の提案のものだけを選んで出力装置600に送信してもよい。
<第9の実施の形態>
第1〜第8の実施の形態においては、出力装置600が、商品の購入の提案を音声出力するものであった。しかしながら、出力方法は音声出力には限られない。たとえば、図30に示すように、出力装置600は、ディスプレイから商品の購入の提案を表示してもよい。
本実施の形態にかかる出力装置600Bのハードウェア構成の一態様について説明する。なお、図31は、本実施の形態にかかる出力装置600Bのハードウェア構成を表わすブロック図である。図31を参照して、本実施の形態においては、出力装置600Bは、主たる構成要素として、CPU610と、メモリ620と、ディスプレイ630Bと、操作部640と、通信インターフェイス660と、スピーカ670と、マイク680と、センサ690を含む。ディスプレイ630Bと操作部640とは、タッチパネル650を構成してもよい。
そして、本実施の形態においては、CPU610は、通信インターフェイス660を介して、サーバ100から販売業者の提案を受信する。そして、たとえば、図32に示すように、CPU610は、センサ690がユーザを検知した際に、ディスプレイ630Bを介して、販売業者と、商品名と、当該商品の単位当たりの値段とを出力して、商品の購入を促す。CPU610は、マイク680または操作部640を介して、ユーザの回答を受け付ける。CPU610は、ユーザからの回答に基づいて、通信インターフェイス660を介して、サーバ100に商品の注文命令を送信したり、別の販売業者の提案を促したりする。
なお、CPU610は、ディスプレイ630Bに提案を表示しつつ、スピーカ670に提案を音声出力してもよい。
<第10の実施の形態>
第1〜第9の実施の形態にかかるネットワークシステム1の各装置の構造・機能・動作の一部または全部は、他のサーバや装置やデータベースなどが担ってもよい。たとえば、いずれかの装置の役割が複数の装置に分担されてもよい。逆に、複数の装置の役割の一部または全部が1つの装置に集約されてもよい。
たとえば、図33に示すように、出力装置600の代わりに、あるいは出力装置600に加えて、ユーザが有するスマートフォン700が、商品の提案を出力してもよい。図34は、本実施の形態にかかるスマートフォン700のハードウェア構成を表わすブロック図である。図34を参照して、スマートフォン700は、主たる構成要素として、CPU710と、メモリ720と、ディスプレイ730と、操作部740と、通信インターフェイス760と、スピーカ770と、マイク780とを含む。
本実施の形態においては、スマートフォン700のCPU710は、通信インターフェイス760を介して、サーバ100から販売業者からの商品や値段などの提案のデータを受信する。そして、たとえば、図33に示すように、CPU710は、スピーカ770またはディスプレイ730を介して、販売業者と、商品名と、当該商品の販売単位当たりの値段とを出力して、商品の購入を促す。CPU710は、マイク780または操作部740を介して、ユーザの回答を受け付ける。CPU710は、ユーザからの回答に基づいて、通信インターフェイス760を介して、サーバ100に商品の注文命令を送信したり、別の販売業者の提案を促したりする。
あるいは、図35に示すように、測定装置500や出力装置600や通信アダプタ400などの機能を、冷蔵庫300などの機器が搭載してもよい。この場合は、当然に、冷蔵庫300が、商品の消費量や残量をサーバ100に送信したり、サーバ100からの販売業者の提案を音声出力したり表示したり、ユーザからの商品の購入命令を受け付けたりする。
本実施の形態においては、測定装置500は、ユーザが冷蔵庫300の購入後に購入して、冷蔵庫300に後付けまたは後置きまたは取り換えできるものであるが、測定装置500が冷蔵庫300に予め搭載されているものであってもよい。
<その他の応用例>
本発明は、システム或いは装置にプログラムを供給することによって達成される場合にも適用できることはいうまでもない。そして、本発明を達成するためのソフトウェアによって表されるプログラムを格納した記憶媒体(あるいはメモリ)を、システム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(又はCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読出し実行することによっても、本発明の効果を享受することが可能となる。
この場合、記憶媒体から読出されたプログラムコード自体が前述した実施の形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
また、コンピュータが読出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施の形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS(オペレーティングシステム)などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施の形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わる他の記憶媒体に書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施の形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
<上記の複数の実施の形態のまとめ>
上記の第1〜第10の実施の形態においては、複数のユーザ宅の各々に配置されるセンサ500A、500B・・・および出力装置600,700と、通信端末200と、センサ500A、500B・・・と通信端末200と通信可能なサーバ100とを備えるネットワークシステム1が提供される。サーバ100は、複数のユーザ宅のセンサ500A、500B・・・に取得されたデータに基づいて複数のユーザ宅の商品がなくなる時期を予測する。通信端末200は、サーバ100からのデータに基づいて、複数のユーザ宅の商品がなくなる時期と購入候補の商品の数とを出力することによって商品の値段の入力を受け付ける。
上記の第1〜第10の実施の形態においては、複数のユーザ宅の各々に配置されるセンサ500A、500B・・・および出力装置600,700と、通信端末200と、センサ500A、500B・・・と通信端末200と通信可能なサーバ100とを備えるネットワークシステム1が提供される。サーバ100は、複数のユーザ宅のセンサ500A、500B・・・に取得されたデータに基づいて複数のユーザ宅の商品がなくなる時期を予測する。出力装置600,700は、サーバ100からのデータに基づいて、商品の値段を出力することによって商品の購入を提案する。
サーバ100は、ユーザ宅の商品の残量と、単位期間当たりの消費量と、に基づいて、商品がなくなる時期を算出する。
センサ500A、500B・・・は、商品のための装置300の有無に関わらずに配置することが可能であって、ユーザ宅の商品の減少または残量に関する情報をサーバ100に送信する。
サーバ100は、ユーザ宅の商品購入の履歴に基づいて、ユーザ宅の出力装置600,700に、これまでユーザが購入してきた商品と異なる商品の購入を提案する。
サーバ100は、ユーザ宅の商品購入の履歴に基づいて、ユーザ宅の出力装置600,700に、これまでユーザが購入してきた商品と同じ商品の購入を提案する。
サーバ100は、複数の者からの提案に基づいて低い値段を提案した者の提案を選択し、出力装置600,700を介して当該提案を出力する。
サーバ100は、第1のタイミングでユーザ宅の商品がなくなると予測されたときに、第1のタイミングよりも前の第2のタイミングで商品の購入を提案する。
上記の第1〜第10の実施の形態においては、複数のユーザ宅の各々に配置されるセンサ500A、500B・・・および出力装置600,700と、通信端末200と、通信するための通信インターフェイス160と、プロセッサ110とを備えるサーバ100が提供される。プロセッサ110は、通信インターフェイス160を介して、複数のユーザ宅からのデータに基づいて複数のユーザ宅の商品がなくなる時期を予測し、通信インターフェイス160を介して、通信端末200に、複数のユーザ宅の商品がなくなる時期と購入候補の商品の数とを出力させることによって商品の値段の入力を受け付ける。
上記の第1〜第10の実施の形態においては、複数のユーザ宅の各々に配置されるセンサ500A、500B・・・および出力装置600,700と、通信端末200と、通信するための通信インターフェイス160と、プロセッサ110とを備えるサーバ100が提供される。プロセッサ110は、通信インターフェイス160を介して、複数のユーザ宅からのデータに基づいて複数のユーザ宅の商品がなくなる時期を予測し、通信インターフェイス160を介して、出力装置600,700に、商品の値段を出力することによって商品の購入を提案する。
上記の第1〜第10の実施の形態においては、サーバ100における情報処理方法が提供される。情報処理方法は、複数のセンサ500A、500B・・・で取得されたデータを受信するステップと、データに基づいて複数のユーザ宅の商品がなくなる時期を予測するステップと、通信端末200を介して、複数のユーザ宅の商品がなくなる時期と購入候補の商品の数とを出力することによって、商品の値段の入力を受け付けるステップとを備える。
上記の第1〜第10の実施の形態においては、サーバ100における情報処理方法が提供される。情報処理方法は、複数のセンサ500A、500B・・・で取得されたデータを受信するステップと、データに基づいて複数のユーザ宅の商品がなくなる時期を予測するステップと、出力装置600,700を介して、購入候補の商品の値段を出力することによって商品の購入を提案するステップとを備える。
上記の第1〜第10の実施の形態においては、サーバ100と通信するための通信インターフェイス260と、ディスプレイ230と、プロセッサ210とを備える通信端末200が提供される。プロセッサ210は、サーバ100からのデータに基づいて、複数のユーザ宅の商品がなくなる時期と購入候補の商品の数とをディスプレイ230に出力することによって商品の値段の入力を受け付ける。
上記の第1〜第10の実施の形態においては、サーバ100と通信するための通信インターフェイス760と、出力部730と、入力部740と、プロセッサ710とを備える通信端末。プロセッサ710は、通信インターフェイス760を介してのサーバ100からのデータに基づいて、購入候補の商品の値段を出力部730に出力させて、入力部740を介して商品の購入のための命令の入力を受け付ける。
上記の第1〜第10の実施の形態においては、通信インターフェイス760と、出力部730と、入力部740と、プロセッサ710とを含む通信端末700のためのプログラムが提供される。プログラムは、通信インターフェイス760を介したサーバ100からのデータに基づいて、購入候補の商品の値段を出力部730に出力させるステップと、入力部740を介して商品の購入のための命令の入力を受け付けるステップと、をプロセッサ710に実行させる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した説明ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。