JP6713778B2 - 液圧式打撃装置 - Google Patents

液圧式打撃装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6713778B2
JP6713778B2 JP2016008229A JP2016008229A JP6713778B2 JP 6713778 B2 JP6713778 B2 JP 6713778B2 JP 2016008229 A JP2016008229 A JP 2016008229A JP 2016008229 A JP2016008229 A JP 2016008229A JP 6713778 B2 JP6713778 B2 JP 6713778B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
stroke
piston
switching
port
valve
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016008229A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017127917A (ja
Inventor
小林 功
功 小林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Furukawa Rock Drill Co Ltd
Original Assignee
Furukawa Rock Drill Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Furukawa Rock Drill Co Ltd filed Critical Furukawa Rock Drill Co Ltd
Priority to JP2016008229A priority Critical patent/JP6713778B2/ja
Publication of JP2017127917A publication Critical patent/JP2017127917A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6713778B2 publication Critical patent/JP6713778B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Percussive Tools And Related Accessories (AREA)

Description

本発明は、さく岩機やブレーカ等の液圧式打撃装置に係り、特に、ピストンのストロークを、ショートストロークおよびロングストロークの一方から選択されたストロークに自動的に切り換える技術に関する。
この種の液圧式打撃装置では、岩盤の硬さ(岩盤への貫入量)に応じてピストンのストロークをショートストロークおよびロングストロークの一方から選択されたストロークに自動的に切り換えて打撃力を適正に調整することにより、ロッドおよびロッドピン等の打撃部への過剰な負荷を軽減する技術が種々提案されている。
例えば、特許文献1に記載の技術では、ピストンのストローク制御に際し、ストローク制御用のバルブを作動させる油路に絞りを設け、この絞りにより切換えタイミングを調整している。
US 20140326473 A1
しかし、特許文献1に記載の技術では、絞りによってストローク制御用のバルブの切換えタイミングを調整するため、作動油の温度変化に対して作動が不安定になり易いという問題がある。
そこで、本発明は、このような問題点に着目してなされたものであって、ピストンのストロークを制御する動作の安定性が比較的に高い液圧式打撃装置を提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、本発明の一態様に係る液圧式打撃装置は、ショートストロークおよびロングストロークの一方から選択されたストロークによってピストンをシリンダ内で前後進させて打撃用のロッドを打撃する液圧式打撃装置であって、ストローク制御用の三つのポートとして、ショートストロークポート、ロングストロークポートおよびこれら二つのポートの間の位置に設けられたストローク切換えポートを有する前記シリンダと、該シリンダの内部に摺嵌された前記ピストンと、該ピストンの外周面と前記シリンダの内周面との間に画成されて軸方向の前後に離隔配置されたピストン前室およびピストン後室と、前記ピストン前室および前記ピストン後室の少なくとも一方を高圧回路および低圧回路の少なくとも一方に切換えて前記ピストンを前記選択されたストロークにて駆動する駆動方向切換弁と、該駆動方向切換弁による前記ストロークを前記三つのポートに対する前記ピストンの前後進位置に応じて選択するストローク選択弁とを備えることを特徴とする。
ここで、本発明の一態様に係る液圧式打撃装置において、前記ストローク選択弁は、前記ピストンの前後進位置に応じて前記ストローク切換えポートに供給された作動油の圧力の高低に応じて、前記駆動方向切換弁を前記ショートストロークのタイミングにて切換えさせるショートストローク位置と、前記駆動方向切換弁を前記ロングストロークのタイミングにて切換えさせるロングストローク位置とに移動するスプールを有し、前記ピストンの前後進位置として、前記ピストンが前進時に打撃点を超えて所定量の前進をした位置を切換え位置とよぶとき、前記スプールは、前記ピストンの前進時の位置が前記切換え位置に達しないときは前記ロングストローク位置に位置し、前記ピストンの前進時の位置が前記切換え位置に達したときは前記ショートストローク位置に移動するとともに、前記ピストンがショートストロークによる前進時であって前記切換え位置に達しない間に前記ロングストローク位置に復帰する構成とすることは好ましい。
また、本発明の一態様に係る液圧式打撃装置において、前記ストローク選択弁は、自身一端の受圧面が高圧回路に常時接続されるとともに自身他端の受圧面が前記ストローク切換えポートに供給された作動油の圧力を受けるように摺嵌された前記スプールと、前記他端の受圧面が前記ストローク切換えポートと連通する油路に、前記駆動方向切換弁側からの圧油の流れのみを許容するチェック弁を介して圧油を供給するリセット油路とを有し、前記スプールは、前記ピストンが前記ショートストロークによる前進時であって前記切換え位置に達しない間に、前記リセット油路の圧油により前記ロングストローク位置に復帰するように設けられていることは好ましい。
また、本発明の一態様に係る液圧式打撃装置において、当該液圧式打撃装置は、前記ピストン前室を常時高圧とし、前記駆動方向切換弁による切換えによって前記ピストン後室を高圧回路と低圧回路とに切り替えて前記ピストンを前後進させる前室常時高圧後室交番切り換え方式であり、前記ストローク切換えポートは、前記ピストンが前記切換え位置まで前進したときには、当該ストローク切換えポートを低圧回路と連通させて前記ストローク選択弁の前記スプールを前記ショートストローク位置に移動させるように設けられていることは好ましい。
また、本発明の一態様に係る液圧式打撃装置において、前記切換え位置は、前記ピストンの前進時に、前記ピストンの軸方向前方に形成された前側大径部の後端が前記ストローク切換えポートに対向して、前記ストローク切換えポートを低圧回路に連通させる位置になっており、前記ストローク選択弁は、前記他端の受圧面に対して供給されている高圧油が前記ストローク切換えポートからタンクポートへと排出されることで前記スプールが前記ショートストローク位置に移動するように設けられていることは好ましい。
また、本発明の一態様に係る液圧式打撃装置において、前記スプールは、自身の中心軸方向に沿って形成されるとともに前記ストローク切換えポートに供給された作動油の圧力を受ける前記他端の受圧面に開口する中央通路と、自身が前記ロングストローク位置にあるときに、前記中央通路を前記高圧回路に連通させる位置に形成された連通口とを有することは好ましい。
本発明の一態様に係る液圧式打撃装置によれば、シリンダに、ストローク制御用の三つのポートとして、ショートストロークポート、ロングストロークポートおよびこれら二つのポートの間の位置に設けられたストローク切換えポートを設け、ストローク選択弁は、駆動方向切換弁によるストロークを三つのポートに対するピストンの前後進位置に応じて選択するので、ストローク選択弁に絞りを設けない簡素な構造とするとともに、岩盤への貫入量に対し、ピストンの前後進位置に応じて設定した三つのポートの位置に基づく単純な油路の切換えによってピストンのストロークを自動的に切換え可能である。よって、作動油の温度変化の影響を受けることがないので、ストローク選択弁の動作の安定性が比較的に高い。なお、以下、ピストンのストロークを自動的に切換え可能とする一連の機構を「オートストローク機構」とも呼ぶ。
上述のように、本発明によれば、ピストンのストロークを制御する動作の安定性が比較的に高い。
本発明の一態様に係る液圧式打撃装置の一実施形態の説明図であり、同図では、ピストンが前死点に位置したときの各部の状態を示している。なお、同図では、液圧式打撃装置の要部について各部の軸線に沿った断面を示している。なお、同図において、高圧の油路を太い実線および濃い網掛けで示すとともに、低圧の油路を破線および淡い網掛けで示している(以下、他の図において同様)。 図1の液圧式打撃装置のオートストローク機構の動作を説明する図であり(以下、他の図において同様)、同図では、稼働時に、ピストンが前死点からショートストロークポートまで後退したときの各部の状態を示している。 同図は、ピストンがショートストロークで前進中に、リセットポートが動作したときの各部の状態を示している。 同図は、ピストンが前進して打撃点にて後退を開始したときの各部の状態を示している。 同図は、ピストンが打撃点にて後退した場合に、ピストンがロングストロークポートまで後退するときの各部の状態を示している。 同図は、ピストンが打撃点を超えて前進した場合に、ピストンがストローク切換えポートの位置まで前進したときの各部の状態を示している。 同図は、ピストンが打撃点を超えて前進した後に、ピストンがショートストロークポートまで後退したときの各部の状態を示している。 同図は、ピストンがショートストロークで前進中に、リセットポートが動作したときの各部の状態を示している。 本発明の一態様に係る液圧式打撃装置の変形例を示す図であり、同図では、ストローク選択弁の部分を示している。
以下、本発明の一実施形態について、図面を適宜参照しつつ説明する。なお、図面は模式的なものである。そのため、厚みと平面寸法との関係、比率等は現実のものとは異なることに留意すべきであり、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれている。また、以下に示す実施形態は、本発明の技術的思想を具体化するための装置や方法を例示するものであって、本発明の技術的思想は、構成部品の材質、形状、構造、配置等を下記の実施形態に特定するものではない。
この液圧式打撃装置は、図1に示すように、シリンダ100およびピストン122を備える。シリンダ100の後部にはバックヘッド400が装着されている。バックヘッド400には高圧ガスが封入されている。また、シリンダ100の前部にはフロントヘッド500が装着されている。フロントヘッド500の内部にはロッド510が摺嵌されている。
ピストン122は、中実の円筒体であり、その略中央に二つの大径部123、124を有する。二つの大径部123、124の略中央には、円環状のバルブ切換溝127が形成されている。軸方向前方の前側大径部123の前方には中径部125が、軸方向後方の後側大径部124の後方には小径部126がそれぞれ設けられている。
このピストン122が、上記シリンダ100の内部に摺嵌されることで、シリンダ100内の前後に、ピストン前室101とピストン後室102とがそれぞれ画成されている。本実施形態では、ピストン前室101の高圧ポートPは、ピストン前室通路116を介して高圧回路113に常時接続されている。
一方、シリンダ100の側面には駆動方向切換弁300が付設されており、ピストン後室102は、駆動方向切換弁300の制御バルブ301による前後進切換えによって、高圧回路113と低圧回路119とにそれぞれ交互に連通可能になっている。なお、高圧回路113にはアキュムレータ(不図示)が設けられている。
上記中径部125の外径は、小径部126の外径よりも大きく設定されている。これにより、ピストン前室101およびピストン後室102におけるピストン122の受圧面積、すなわち、前側大径部123と中径部125の径差、および後側大径部124と小径部126の径差はピストン後室102側の方が大きくなっている。
これにより、ピストン後室102が制御バルブ301の作動により高圧接続されると受圧面積差によってピストン122が前進し、ピストン後室102が制御バルブ301の作動により低圧接続されるとピストン122が後退するようになっている。
ここで、この液圧式打撃装置は、ショートストロークおよびロングストロークの一方から自動的に選択されたストロークによってピストン122をシリンダ100内で前後進させてロッド510を打撃するオートストローク機構を備えている。
詳しくは、シリンダ100は、ストローク制御用の三つのポートとして、ショートストロークポートSP、ロングストロークポートLPおよびこれら二つのポートSP、LPの間の位置に設けられたストローク切換えポートMPを軸方向に互いに離隔した位置に有する。なお、ピストン前室101の高圧ポートPは、ショートストロークポートSPよりも前方に設けられ、シリンダ100のタンクポートTは、ロングストロークポートLPよりも後方に設けられている。
上記駆動方向切換弁300は、同図に示すように、ピストン122と非同軸に形成された切換弁室312が内部に形成され、この切換弁室312に上記制御バルブ301が摺嵌されている。制御バルブ301は、前方から後方へ向けて順に、中径部302、大径部303および小径部304を有する。
また、切換弁室312は、前方から後方へ向けて順に、中径のバルブ前室313、大径のバルブ主室314、および小径のバルブ後室315を有する。バルブ前室313には、高圧回路113と常時連通する高圧油路324が接続している。
バルブ主室314には、前方から後方へ向けて順に、駆動方向切換弁300の上部に、低圧ポート318、リセットポートRP、パイロットポートPP、およびタンクポートT、並びに後室ポート322が設けられている。低圧ポート318は低圧回路325に常時連通し、タンクポートTは低圧回路119に常時連通している。後室ポート322は、後室通路330を介してピストン後室102に連通している。また、駆動方向切換弁300の下部でパイロットポートPPがロングストローク通路111を介してシリンダ100のロングストロークポートLPに連通している。
制御バルブ301は、中空の円筒体であり、円筒内部の中空通路323が高圧油路324を介して常時高圧回路113と連通している。制御バルブ301には、小径部304の略中央の外周面に、ピストン後室102を低圧に切り替えるための排油溝305が円環状に設けられている。排油溝305は、制御バルブ301が同図の後退位置のときに、タンクポートTとバルブ後室315とを連通可能に形成されている。また、制御バルブ301の排油溝305よりも前側には、連通孔310が、制御バルブ301の径方向に貫通して形成されている。さらに、制御バルブ301の前方側の外周面には、スリット溝311が軸方向に沿ってスリット状に形成されている。
本実施形態の制御バルブ301は、中径部302と小径部304の受圧面積差により常時後方へと付勢されており、パイロットポートPPに高圧油が供給されると、大径部303の後側段付面309の受圧面積が加算されて前方へと移動するようになっている。
そして、同図に示すように、制御バルブ301が後端位置にある場合には、後室ポート322は、排油溝305によって低圧ポートTに連通するのでピストン後室102は低圧接続される。一方、制御バルブ301が前端位置にある場合には(図2参照)、後室ポート322は、制御バルブ301の後端面307と切換弁室312の後端面317との間、および中空通路323を介して高圧接続された弁室312と連通するのでピストン後室102が高圧接続されるようになっている。
ここで、油圧ブレーカは、パイロットポートPPが高圧または低圧を維持しなければならないため、制御バルブ301は、その前端および後端の切換位置において停止状態を維持するための保持機構が必要となる。
本実施形態では、制御バルブ301が後端位置にある場合の保持機構は、スリット溝311である。スリット溝311は、制御バルブ301が後端位置のとき、パイロットポートPPとリセットポートRPおよび低圧ポート318を連通させることで、後側段付面309が確実に低圧接続されて制御バルブ301の停止状態を維持するようになっている。
また、制御バルブ301が前端位置にある場合の保持機構は連通孔310である。連通孔310は、制御バルブ301が前端位置のとき、パイロットポートPP(およびリセットポートRP)に対して、中空通路323からの圧油を補充することで、保持圧力の低下を防止して制御バルブ301の停止状態を維持するようになっている。
ここで、本実施形態の液圧式打撃装置のオートストローク機構は、上記駆動方向切換弁300に隣接して、シリンダ100の側面に設けたストローク選択弁200を有する。なお、同図では、説明の便宜のために、ストローク選択弁200を離隔した位置に図示している。
ストローク選択弁200は、同図に示すように、略直方体状のハウジング210を有し、ハウジング210内に弁室250が形成されている。本実施形態の例では、ハウジング210内に、複数のスリーブ231〜235が順に積層されており、これら複数のスリーブ231〜235によって形成された内部空間が弁室250になっている。
複数のスリーブ231〜235は、ハウジング210の上部開口に螺着されるプラグ236を締めこむことによって軸方向の位置が固定されている。この弁室250内にスプール220がスライド移動可能に摺嵌されることで、スプール220の下側に制御室252が画成されるとともに、スプール220の上側に高圧室251が画成されている。
本実施形態のスプール220は、外周面に複数の段部が形成された中実円筒状の部材であり、略中央部分に、円環状の制御溝224を有するとともに、制御溝224の前後に二つの大径部225、226が設けられている。同図上側の大径部226よりも上部は小径部227となっており、また、同図下側の大径部225よりも下部が中径部228となっている。中径部228の外径は、小径部227の外径よりも大きく設定されている。
制御室252の下端には、制御室252に連通する制御ポート241が設けられている。制御ポート241は、シリンダ100のストローク切り換えポートMPに接続されている。さらに、制御ポート241には、リセット油路326がチェック弁260を介して駆動方向切換弁300のリセットポートRPに接続されている。なお、チェック弁260は、リセットポートRP側から制御ポート241側に向かう圧油の流れを許容する一方、その逆方向に向かう圧油は流さないように設けられている。
また、ハウジング210の側面には、同図下側から順に、第一タンクポート242、ショートストローク連通ポート243、ロングストローク連通ポート327、第二タンクポート245、高圧ポート246が設けられている。ショートストローク連通ポート243は、シリンダ100のショートストロークポートSPに接続されている。ロングストローク連通ポート327は、駆動方向切換弁300のパイロットポートPPに接続されている。
第一タンクポート242および第二タンクポート245は、低圧回路119に接続されている。スプール220上部の高圧室251は、高圧回路113に連通する高圧ポート246が接続され、高圧室251が常時高圧になっている。
制御ポート241に高圧油が供給されたときには、小径部227と中径部228の径差が、中径部228側の方が大きくなっているので、下側の制御室252および上側の高圧室251におけるスプール220の受圧面積差により、スプール220が上方に移動するようになっており、制御ポート241に高圧油が供給されていない低圧時には、スプール220が同図のように下方に移動するようになっている。
そして、ストローク選択弁200は、スプール220が同図のように下方に移動したときは、ショートストローク連通ポート243およびロングストローク連通ポート327相互が制御溝224を介して連通され、スプール220が上方に移動したときは、相互の連通が遮断されるようになっている。
以下、スプール220が上方に移動したときを「ロングストローク位置」とも呼び、スプール220が下方に移動したときを「ショートストローク位置」とも呼ぶ。また、ピストン122の前後進位置として、ピストン122が前進時に打撃点を超えて所定量の前進をした位置を「切換え位置」とも呼ぶ。
次に、この液圧式打撃装置のオートストローク機構の動作、および作用・効果について説明する。なお、各図において、高圧の油路を太い実線で示すとともに、低圧の油路を破線で示している。
この液圧式打撃装置は、図1に示すように、稼働前の状態では、ピストン122はバックヘッド400に封入された高圧ガスのガス圧Fにより前方に押圧されている。そのため、ピストン122は前死点の位置となる。
稼働開始時には、ピストン122が前死点の位置のとき、ストローク選択弁200のスプール220は、同図に示す上側の高圧室251が常時高圧回路113に接続され、下側の制御室252が低圧回路119に接続されている。そのため、同図の下方に向けてスプール220が押圧されて「ショートストローク位置」に位置する。
また、稼働開始時には、駆動方向切換弁300は、バルブ前室313に高圧回路113の高圧油が供給されるため、制御バルブ301が後退位置に位置する。駆動方向切換弁300の制御バルブ301が後退位置のとき、駆動方向切換弁300は、ピストン後室102を低圧回路119に接続している。
いま、液圧式打撃装置が稼働されると、ピストン前室101に高圧回路113の高圧油が供給されてピストン前室101が常時高圧とされる一方、駆動方向切換弁300の制御バルブ301が後退位置のとき、ピストン後室102は低圧なので、ピストン122が後方へと付勢されて後退を開始する。
そして、図2に示すように、ピストン122の前側大径部123の前端がシリンダ100のショートストロークポートSPの位置まで後退すると、常時高圧なピストン前室101からショートストロークポートSPに導入された高圧油は、同図に示すように、ストローク選択弁200内で「ショートストローク位置」にあるスプール220の制御溝224を介して駆動方向切換弁300のパイロットポートPPに導入される。
駆動方向切換弁300は、パイロットポートPPに高圧油が供給されると、後側段付面309の受圧面積が加算されて制御バルブ301が前方へと移動する。これにより、後室ポート322は、制御バルブ301の後端面307と切換弁室312の後端面317との間、および中空通路323を介して高圧接続された弁室312と連通するのでピストン後室102が高圧接続される。よって、ピストン後室102が高圧になるため、ピストン122は、自身の受圧面積差によりショートストロークにて前進を開始する。
ここで、本実施形態のオートストローク機構において、ストローク選択弁200の制御ポート241に圧油を供給する手段として設けられているのが、チェック弁260、リセット通路326およびリセットポートRPである。
つまり、上記駆動方向切換弁300の制御バルブ301が前進位置に切り換わると、図3に示すように、パイロットポートPPとリセットポートRPは、後側段付面309によって相互に連通し、圧油がリセット通路326からチェック弁260を介してストローク選択弁200の制御ポート241へと供給される。
これにより、ストローク選択弁200は、同図に示すように、スプール220上下の小径部227と中径部228との受圧面積差によってスプール220が同図上方に押圧されて「ロングストローク位置」に切り換わる。このとき、リセットポートRPには、パイロットポートPPを介して連通孔310から圧油が補充される。そのため、制御バルブ301の停止状態の維持とストローク選択弁200のスプール220の作動(図3中、上方へのスプール220の移動と移動後の停止状態の維持)に必要な圧油が充分に供給される。
次いで、ピストン122が前進して、図4に示すように、ピストン122が打撃点の位置、つまり、ピストン122の前側大径部123の後端が、シリンダ100のロングストロークポートLPの位置を通過すると、シリンダ100のタンクポートTとロングストロークポートLPとが連通し、駆動方向切換弁300のパイロットポートPPが低圧に接続される。これにより、駆動方向切換弁300の制御バルブ301が後方に押圧されて後退位置に切り替わり、これに応じてピストン後室102が低圧となる。
ここで、ピストン後室102が低圧となると、岩盤が硬い場合には、ピストン122が僅かな貫入量で後退する。このとき、ストローク選択弁200は、下側の制御ポート241に、ストローク切換えポートMPに連通する圧油が保持されているので、ストローク選択弁200のスプール220は「ロングストローク位置」を維持する。
すなわち、ピストン122が後退して制御バルブ301の切換えがなされるまでは、シリンダ100のロングストロークポートLPはタンクポートTと連通し続けるため、駆動方向切換弁300のパイロットポートPPがタンクポートTと連通し続ける。これにより、シリンダ100のストローク切換えポートMPの圧油が閉回路内に保持されることから、制御バルブ301が切り替わらないように「ロングストローク位置」が保持される。
このようにして、岩盤が硬い場合には、ピストン122が後退するとき、制御バルブ301が「ロングストローク位置」に保持されているので、ピストン122の前側大径部123の前端がシリンダ100のショートストロークポートSPの位置まで後退してもショートストロークポートSPに導入される高圧油はストローク選択弁200によって遮断される。そのため、引き続きピストン122は後退することができる。
さらに、ピストン122の前側大径部123の前端がシリンダ100のストローク切換えポートMPの位置まで後退しても、ストローク切換えポートMPに導入される高圧油はストローク選択弁200によって遮断されるので、引き続きピストン122が後退することができる。すなわち、この液圧式打撃装置によれば、岩盤が硬い場合には、ピストン122が自動的にロングストロークによって打撃を行うことできる。
次いで、図5に示すように、ピストン122の前側大径部123の前端がシリンダ100のロングストロークポートLPの位置まで後退すると、ロングストロークポートLPがピストン前室101の高圧油に連通する。そのため、ロングストロークポートLPを介して駆動方向切換弁300のパイロットポートPPに高圧油が導入される。
これにより、駆動方向切換弁300の制御バルブ301前後の受圧面積差により制御バルブ301が前進位置へと移動し、後室ポート322は、制御バルブ301の後端面307と切換弁室312の後端面317との間、および中空通路323を介して高圧接続された弁室312と連通するのでピストン後室102が高圧接続され、ピストン後室102が高圧になる。そのため、ピストン122前後の受圧面積差によりピストン122は前進を開始する。
このとき、ストローク選択弁200には、駆動方向切換弁300の作動圧油が、リセットポートRPからリセット油路326のチェック弁260を介してストローク選択弁200下側の制御ポート241に導入されるので、スプール220上下の小径部227と中径部228との受圧面積差によってスプール220が同図上方の「ロングストローク位置」を維持する。
ここで、岩盤が軟らかい場合には、ピストン122が岩盤を打撃後も、図4に示した打撃点の位置を超えて更にピストン122が前進してしまう。このとき、本実施形態の液圧式打撃装置では、図6に示すように、ピストン122が打撃点の位置を超えて更に前進したときに、ピストン122の前側大径部123の後端がシリンダ100のストローク切換えポートMPが形成されている「切換え位置」まで達すると、ストローク切換えポートMPがタンクポートTと連通するため低圧に接続される。そのため、ストローク選択弁200下側の制御ポート241の高圧油が開放され、これにより、ストローク選択弁200のスプール220が下方に押圧されて「ショートストローク位置」に切り換わる。
次いで、ピストン122が後退して、図7に示すように、ピストン122の前側大径部123の前端がシリンダ100のショートストロークポートSPの位置まで後退すると、このときのストローク選択弁200は、スプール220が「ショートストローク位置」にあるので、ピストン前室101の高圧油がショートストロークポートSPからストローク選択弁200の制御溝224を介して駆動方向切換弁300のパイロットポートPPに導入される。
そのため、駆動方向切換弁300の制御バルブ301は前進位置に切り替わり、これに応じてピストン後室102が高圧となる。よって、ピストン122は、自身前後の受圧面積差によりショートストロークでの前進を開始する。すなわち、この液圧式打撃装置によれば、岩盤が軟らかい場合には、「切換え位置」にてストローク選択弁200が「ショートストローク位置」に切り換わり、ピストン122が自動的にショートストロークによって打撃を行うことができる。
そして、制御バルブ301が前進位置に切り換わるとき、図8に示すように、パイロットポートPPに導入された制御バルブ301の作動圧油は、駆動方向切換弁300のリセットポートRPからリセット油路326のチェック弁260を介してストローク選択弁200下側の制御ポート241に導入される。これにより、ストローク選択弁200は、ピストン122がショートストロークによる前進時であって「切換え位置」に達しない間に、上下の小径部227と中径部228との受圧面積差によって同図上方に押圧されて「ロングストローク位置」に切り換わる。換言すれば、ストローク選択弁200が、ショートストローク状態からロングストローク状態へとリセットされる。
このロングストローク状態は、図3に示した状態と同じである。よって、以降、この液圧式打撃装置では、上述したように、岩盤の硬さに応じ、ピストン122、駆動方向切換弁300およびストローク選択弁200の協働により、ピストン122が前進と後退を繰り返しながらロッド510を打撃するが、岩盤が硬い場合(つまり、ピストン122の前進時の位置が「切換え位置」に達しないとき)は、図3から図5を参照して説明したように、ピストン122がロングストロークにて前後し、岩盤が軟らかい場合(つまり、ピストン122の前進時の位置が「切換え位置」に達したとき)は、図6から図8を参照して説明したように、ピストン122がショートストロークにて前後する。
したがって、この液圧式打撃装置によれば、岩盤の硬さ(岩盤への貫入量)に応じてピストン122のストロークを、ショートストロークおよびロングストロークの一方から選択されたストロークに自動的に切り替えて打撃力を適正に調整することにより、ロッド510およびロッドピン等の打撃部への過剰な負荷を軽減することができる。
特に、この液圧式打撃装置によれば、シリンダ100には、ショートストロークポートSP、ロングストロークポートLPおよびこれら二つのポートSP、LPの間の位置に設けられたストローク切換えポートMPを設け、ストローク選択弁200は、一端の高圧室251を常時高圧とする一方、他端の制御室252に対し、ピストン122が前進時に、ストロークを強制的に切換えるストローク切換えポートMPに連通する位置に達したときには、ストローク選択弁200の制御室252を低圧回路119に連通することにより、ストローク選択弁200を「ショートストローク位置」に切り替えるとともに、ピストン122が後退時には、制御室252が高圧回路113に連通されてシリンダストロークをロングストロークにリセットする「ロングストローク位置」に切り替えるので、シリンダ100にストローク切換えポートMPを追加することにより、ストローク選択弁200に絞りを設けない簡素な構造とし、岩盤への貫入量をピストン122の位置に応じた単純な油路の切換えによってピストン122のストロークを強制的に切換え可能としている。そのため、例えば、ストローク選択弁200に絞りを設ける構造に比べて、作動油の温度変化の影響を受けることがないので、ストローク選択弁200の動作の安定性が高いといえる。
なお、本発明に係る液圧式打撃装置は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しなければ種々の変形が可能なことは勿論である。
例えば、上記実施形態の液圧式打撃装置は、ピストン前室101を常時高圧とし、ピストン後室102を高圧と低圧とに切り替えてピストン122を前後進させる方式(前室常時高圧後室交番切り換え方式)を例に説明したが、これに限らず、例えば、ピストン後室102を常時高圧とし、ピストン前室101を高圧と低圧とに切り替えてピストン122を前後進させる方式(後室常時高圧前室交番切り換え方式)や、ピストン前室101とピストン後室102とを交互に高圧と低圧とに切り替えてピストン122を前後進させる方式(前後室交番切り換え方式)の液圧式打撃装置に適用することができる。
ここで、上記実施形態の液圧式打撃装置では、ロングストローク位置のときに、シリンダ100のストローク切換えポートMPの圧油が閉回路内に保持されることから、ロングストローク位置が保持される構成例を説明した。但し、上述の実施形態では、閉回路時のストローク切換えポートMPと、タンクポートTと連通したロングストロークポートLPは隣接しており、さらに、配設されるのがクリアランスを大きく設定するのが一般的なピストン大径部の摺動箇所である。そのため、ストローク切換えポートMPの保持油がロングストロークポートLPへとリークすると、ストローク選択弁200の制御ポート241の保持力が不足してスプール220が図中下方へと移動するおそれがある。
そこで、このリークによる保持力不足を防止する上では、図9に変形例を示すように、スプール220の中心軸方向に沿って形成されて制御室252に連通する中央通路271と、スプール220がロングストローク位置にあるときに、中央通路271と高圧室251とを連通させる位置に形成された連通口272とを設けることが好ましい。
つまり、このスプール220は、中央通路271が、ストローク切換えポートMPに供給された作動油の圧力を受ける受圧面に開口しており、連通口272は、スプール220がロングストローク位置にあるときに、高圧室251に対して、中央通路271を高圧回路に連通させる。
図9に示す変形例によれば、スプール220に中央通路271と連通口272とを設けることにより、圧油のリークによりストローク切換えポートMP〜制御ポート241の保持圧が低下すると、高圧室251側から連通口272および中央通路271を通過して制御ポート241へと圧油が補充される。そのため、仮にリークが生じる場合であっても、スプール220のロングストローク位置を一層確実に保持することができる。
特に、この変形例によれば、連通口272を小径(オリフィス)に設定しているので、スプール220が通常動作する場合は圧油のリークは殆ど無いが、スプール220がロングストローク位置に停止時であって、高圧室251と制御ポート241との間で圧力差が生じる場合は、圧油がリークして圧力差を解消し、制御ポート241側の保持圧を安定的に維持可能である。
100 シリンダ
101 ピストン前室
102 ピストン後室
111 ロングストローク通路
113 高圧回路
116 ピストン前室通路
119 低圧回路
122 ピストン
123 前側大径部
124 後側大径部
125 中径部
126 小径部
127 バルブ切換溝
200 ストローク選択弁
210 ハウジング
220 スプール
224 制御溝
225 大径部
226 大径部
227 小径部
228 中径部
231〜235 スリーブ
236 プラグ
240 リセット油路
241 制御ポート
242 第一タンクポート
243 ショートストローク連通ポート
244 ロングストローク連通ポート
245 第二タンクポート
246 高圧ポート
250 弁室
251 高圧室
252 制御室
260 チェック弁
300 駆動方向切換弁
301 制御バルブ
302 中径部
303 大径部
304 小径部
305 排油溝
306 前端面
307 後端面
308 前側段付面
309 後側段付面
310 連通孔
311 スリット溝
312 切換弁室
313 バルブ前室
314 バルブ主室
315 バルブ後室
316 弁室前端面
317 弁室後端面
318 低圧ポート
322 後室ポート
323 中空通路
324 高圧油路
325 低圧回路
326 リセット通路
327 ロングストローク連通ポート
330 後室通路
400 バックヘッド
500 フロントヘッド
510 ロッド
LP ロングストロークポート
MP ストローク切り換えポート
PP パイロットポート
RP リセットポート
SP ショートストロークポート
T タンクポート

Claims (8)

  1. ショートストロークおよびロングストロークの一方から選択されたストロークによってピストンをシリンダ内で前後進させて打撃用のロッドを打撃する液圧式打撃装置であって、
    ストローク制御用の三つのポートとして、ショートストロークポート、ロングストロークポートおよびこれら二つのポートの間の位置に設けられたストローク切換えポートを限って有する前記シリンダと、該シリンダの内部に摺嵌された前記ピストンと、該ピストンの外周面と前記シリンダの内周面との間に画成されて軸方向の前後に離隔配置されたピストン前室およびピストン後室と、前記ピストン前室および前記ピストン後室の少なくとも一方を高圧回路および低圧回路の少なくとも一方に切換えて前記ピストンを前記選択されたストロークにて駆動する駆動方向切換弁と、該駆動方向切換弁による前記ストロークを前記三つのポートに対する前記ピストンの前後進位置に応じて選択するストローク選択弁とを備えることを特徴とする液圧式打撃装置。
  2. 前記ストローク選択弁は、前記ピストンの前後進位置に応じて前記ストローク切換えポートに供給された作動油の圧力の高低に応じて、前記駆動方向切換弁を前記ショートストロークのタイミングにて切換えさせるショートストローク位置と、前記駆動方向切換弁を前記ロングストロークのタイミングにて切換えさせるロングストローク位置とに移動するスプールを有し、
    前記ピストンの前後進位置として、前記ピストンが前進時に打撃点を超えて所定量の前進をした位置を切換え位置とよぶとき、
    前記スプールは、前記ピストンの前進時の位置が前記切換え位置に達しないときは前記ロングストローク位置に位置し、前記ピストンの前進時の位置が前記切換え位置に達したときは前記ショートストローク位置に移動するとともに、前記ピストンがショートストロークによる前進時であって前記切換え位置に達しない間に前記ロングストローク位置に復帰する請求項1に記載の液圧式打撃装置。
  3. 前記ストローク選択弁は、自身一端の受圧面が高圧回路に常時接続されるとともに自身他端の受圧面が前記ストローク切換えポートに供給された作動油の圧力を受けるように摺嵌された前記スプールと、
    前記他端の受圧面が前記ストローク切換えポートと連通する油路に、前記駆動方向切換弁側からの圧油の流れのみを許容するチェック弁を介して圧油を供給するリセット油路とを有し、
    前記スプールは、前記ピストンが前記ショートストロークによる前進時であって前記切換え位置に達しない間に、前記リセット油路の圧油により前記ロングストローク位置に復帰するように設けられている請求項2に記載の液圧式打撃装置。
  4. 当該液圧式打撃装置は、前記ピストン前室を常時高圧とし、前記駆動方向切換弁による切換えによって前記ピストン後室を高圧回路と低圧回路とに切り替えて前記ピストンを前後進させる前室常時高圧後室交番切り換え方式であり、
    前記ストローク切換えポートは、前記ピストンが前記切換え位置まで前進したときには、当該ストローク切換えポートを低圧回路と連通させて前記ストローク選択弁の前記スプールを前記ショートストローク位置に移動させるように設けられている請求項2または3に記載の液圧式打撃装置。
  5. 前記切換え位置は、前記ピストンの前進時に、前記ピストンの軸方向前方に形成された前側大径部の後端が前記ストローク切換えポートに対向して、前記ストローク切換えポートを低圧回路に連通させる位置になっており、
    前記ストローク選択弁は、前記他端の受圧面に対して供給されている高圧油が前記スト
    ローク切換えポートからタンクポートへと排出されることで前記スプールが前記ショートストローク位置に移動するように設けられている請求項4に記載の液圧式打撃装置。
  6. 前記スプールは、自身の中心軸方向に沿って形成されるとともに前記ストローク切換えポートに供給された作動油の圧力を受ける前記他端の受圧面に開口する中央通路と、自身が前記ロングストローク位置にあるときに、前記中央通路を前記高圧回路に連通させる位置に形成された連通口とを有する請求項3〜5のいずれか一項に記載の液圧式打撃装置。
  7. ショートストロークおよびロングストロークの一方から選択されたストロークによってピストンをシリンダ内で前後進させて打撃用のロッドを打撃する液圧式打撃装置であって、
    ストローク制御用の三つのポートとして、ショートストロークポート、ロングストロークポートおよびこれら二つのポートの間の位置に設けられたストローク切換えポートを有する前記シリンダと、該シリンダの内部に摺嵌された前記ピストンと、該ピストンの外周面と前記シリンダの内周面との間に画成されて軸方向の前後に離隔配置されたピストン前室およびピストン後室と、前記ピストン前室および前記ピストン後室の少なくとも一方を高圧回路および低圧回路の少なくとも一方に切換えて前記ピストンを前記選択されたストロークにて駆動する駆動方向切換弁と、該駆動方向切換弁による前記ストロークを前記三つのポートに対する前記ピストンの前後進位置に応じて選択するストローク選択弁とを備え、
    前記ストローク選択弁は、前記ピストンの前後進位置に応じて前記ストローク切換えポートに供給された作動油の圧力の高低に応じて、前記駆動方向切換弁を前記ショートストロークのタイミングにて切換えさせるショートストローク位置と、前記駆動方向切換弁を前記ロングストロークのタイミングにて切換えさせるロングストローク位置とに移動するスプールを有し、
    前記ピストンの前後進位置として、前記ピストンが前進時に打撃点を超えて所定量の前進をした位置を切換え位置とよぶとき、
    前記スプールは、前記ピストンの前進時の位置が前記切換え位置に達しないときは前記ロングストローク位置に位置し、前記ピストンの前進時の位置が前記切換え位置に達したときは前記ショートストローク位置に移動するとともに、前記ピストンがショートストロークによる前進時であって前記切換え位置に達しない間に前記ロングストローク位置に復帰するように構成され、
    前記ストローク選択弁は、自身一端の受圧面が高圧回路に常時接続されるとともに自身他端の受圧面が前記ストローク切換えポートに供給された作動油の圧力を受けるように摺嵌された前記スプールと、
    前記他端の受圧面が前記ストローク切換えポートと連通する油路に、前記駆動方向切換弁側からの圧油の流れのみを許容するチェック弁を介して圧油を供給するリセット油路とを有し、
    前記スプールは、前記ピストンが前記ショートストロークによる前進時であって前記切換え位置に達しない間に、前記リセット油路の圧油により前記ロングストローク位置に復帰するように設けられていることを特徴とする液圧式打撃装置。
  8. ショートストロークおよびロングストロークの一方から選択されたストロークによってピストンをシリンダ内で前後進させて打撃用のロッドを打撃する液圧式打撃装置であって、
    ストローク制御用の三つのポートとして、ショートストロークポート、ロングストロークポートおよびこれら二つのポートの間の位置に設けられたストローク切換えポートを有する前記シリンダと、該シリンダの内部に摺嵌された前記ピストンと、該ピストンの外周面と前記シリンダの内周面との間に画成されて軸方向の前後に離隔配置されたピストン前室およびピストン後室と、前記ピストン前室および前記ピストン後室の少なくとも一方を高圧回路および低圧回路の少なくとも一方に切換えて前記ピストンを前記選択されたストロークにて駆動する駆動方向切換弁と、該駆動方向切換弁による前記ストロークを前記三つのポートに対する前記ピストンの前後進位置に応じて選択するストローク選択弁とを備え、
    前記ストローク選択弁は、前記ピストンの前後進位置に応じて前記ストローク切換えポートに供給された作動油の圧力の高低に応じて、前記駆動方向切換弁を前記ショートストロークのタイミングにて切換えさせるショートストローク位置と、前記駆動方向切換弁を前記ロングストロークのタイミングにて切換えさせるロングストローク位置とに移動するスプールを有し、
    前記ピストンの前後進位置として、前記ピストンが前進時に打撃点を超えて所定量の前進をした位置を切換え位置とよぶとき、
    前記スプールは、前記ピストンの前進時の位置が前記切換え位置に達しないときは前記ロングストローク位置に位置し、前記ピストンの前進時の位置が前記切換え位置に達したときは前記ショートストローク位置に移動するとともに、前記ピストンがショートストロークによる前進時であって前記切換え位置に達しない間に前記ロングストローク位置に復帰するように構成され、
    当該液圧式打撃装置は、前記ピストン前室を常時高圧とし、前記駆動方向切換弁による切換えによって前記ピストン後室を高圧回路と低圧回路とに切り替えて前記ピストンを前後進させる前室常時高圧後室交番切り換え方式であり、
    前記ストローク切換えポートは、前記ピストンが前記切換え位置まで前進したときには、当該ストローク切換えポートを低圧回路と連通させて前記ストローク選択弁の前記スプールを前記ショートストローク位置に移動させるように設けられ、
    前記切換え位置は、前記ピストンの前進時に、前記ピストンの軸方向前方に形成された前側大径部の後端が前記ストローク切換えポートに対向して、前記ストローク切換えポートを低圧回路に連通させる位置になっており、
    前記ストローク選択弁は、前記他端の受圧面に対して供給されている高圧油が前記ストローク切換えポートからタンクポートへと排出されることで前記スプールが前記ショートストローク位置に移動するように設けられていることを特徴とする液圧式打撃装置。
JP2016008229A 2016-01-19 2016-01-19 液圧式打撃装置 Active JP6713778B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016008229A JP6713778B2 (ja) 2016-01-19 2016-01-19 液圧式打撃装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016008229A JP6713778B2 (ja) 2016-01-19 2016-01-19 液圧式打撃装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017127917A JP2017127917A (ja) 2017-07-27
JP6713778B2 true JP6713778B2 (ja) 2020-06-24

Family

ID=59395297

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016008229A Active JP6713778B2 (ja) 2016-01-19 2016-01-19 液圧式打撃装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6713778B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101780154B1 (ko) 2016-07-27 2017-09-20 대모 엔지니어링 주식회사 유압식 타격 기기 및 이를 포함하는 건설 장비
JP7057171B2 (ja) * 2018-03-14 2022-04-19 古河ロックドリル株式会社 液圧式打撃装置
CN113236112B (zh) * 2021-06-29 2024-06-18 山河智能装备股份有限公司 一种液压凿岩机冲击缸的信号油输出结构
CN113338790B (zh) * 2021-06-29 2024-01-30 山河智能装备股份有限公司 一种液压凿岩机换向阀
CN114000822B (zh) * 2021-10-23 2023-03-14 江西沃斯德凿岩液压有限公司 凿岩机的冲击机构

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0763943B2 (ja) * 1990-08-14 1995-07-12 甲南電機株式会社 油圧ブレーカ
JP2000271878A (ja) * 1999-03-19 2000-10-03 Furukawa Co Ltd 液圧式打撃装置のストローク調整装置
JP3986803B2 (ja) * 2001-11-20 2007-10-03 古河機械金属株式会社 液圧式打撃装置のストローク調整機構
JP3967182B2 (ja) * 2002-04-17 2007-08-29 古河機械金属株式会社 液圧式打撃装置のストローク調整機構
JP2005177899A (ja) * 2003-12-17 2005-07-07 Konan Electric Co Ltd 液圧式打撃装置
JP2013233595A (ja) * 2010-08-27 2013-11-21 Teisaku:Kk 流体圧式打撃装置
FR2983760B1 (fr) * 2011-12-09 2014-08-15 Montabert Roger Procede de commutation de la course de frappe d'un piston de frappe d’un appareil a percussions

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017127917A (ja) 2017-07-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6713778B2 (ja) 液圧式打撃装置
KR102227817B1 (ko) 액압식 타격 장치
US20220055196A1 (en) Hydraulic Hammering Device
JP6713853B2 (ja) 液圧式打撃装置
US11072977B2 (en) Two-piston hydraulic striking device
JP3967182B2 (ja) 液圧式打撃装置のストローク調整機構
KR102163473B1 (ko) 액압식 타격장치
KR20160009216A (ko) 3단 가변 자동 스트로크 유압 브레이커
JP7057171B2 (ja) 液圧式打撃装置
JP2017217727A (ja) 油圧ダウンザホールドリルの打撃機構
JP7359584B2 (ja) 液圧式打撃装置
JP7431067B2 (ja) 液圧式打撃装置
KR101149834B1 (ko) 공타방지장치가 구비된 유압브레이커
JP3672978B2 (ja) 液圧式打撃機構
JP2000326261A (ja) 液圧式打撃装置
JP7390940B2 (ja) 液圧式打撃装置
JP7171035B2 (ja) 流体圧式打撃装置
KR101686126B1 (ko) 유압에 의해 구동되는 평판형 스풀 작동장치
EP2865493A1 (en) Percussion device
JPS6362354B2 (ja)
JPH05337845A (ja) 油圧さく岩機の打撃機構
JP2007196293A (ja) 打撃装置
JPH05190B2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A625 Written request for application examination (by other person)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A625

Effective date: 20181218

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20191023

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20191119

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20191217

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200526

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200604

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6713778

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250