本発明に係る遊技用機器の一例である玉貸ユニット120,呼出ランプ装置130,及びパチンコ機110は、遊技場に設けられ、所定情報を報知可能な報知手段(ディスプレイやスピーカ)と、該報知手段が報知に用いる言語である報知言語の種類(例えば日本語,英語,中国語,韓国語)を切り替える切替手段とを備え、該切替手段により報知言語の種類が切り替えられたことを特定可能な切替情報を外部の別機器(ホールコンピュータ150,島端ランプ160,インカム170)に出力する出力手段を備えることを特徴とするものである。また本発明に係る遊技用システム1は、該遊技用機器と別機器とを含むものである。
以下においては、遊技機がパチンコ機110,遊技媒体がパチンコ玉である例について説明する。また、以下においては、データベースを「DB」,リーダ/ライタを「R/W」,ステップSを「S」と略記する。
[遊技用システム1及び遊技用機器の構成]
図1は、これら遊技用機器を含む遊技用システム1の全体像を示すシステム構成図である。この遊技用システム1は、遊技場内において、複数の遊技島の各々に配置される複数のパチンコ機110の各々に対応して1対1で設けられる玉貸ユニット120及び呼出ランプ装置130と、すべての玉貸ユニット120と通信可能な残額管理装置141,持玉管理装置142,会員管理装置143,及びホールコンピュータ150と、各遊技島に設けられる玉貸ユニット120と通信可能であり各遊技島の端部に設けられる島端ランプ160と、全ての玉貸ユニット120からの情報を受信可能であり遊技場の店員が装着するインカム170と、を備えている。
また遊技用システム1では、図2(b)に示すように、ビジターカード102及び会員カード103が使用される。なお、以下においては、ビジターカード102及び会員カード103を「カード」と総称する場合がある。また、カードには、前記報知言語を特定可能な情報が記憶されるが、以下においては単に「報知言語が記憶」と称する。
ビジターカード102は、当該ビジターカード102を個々に識別可能なカードIDと、遊技者が所有する遊技用価値の一例であるプリペイド残額とが記憶されたものであり、会員カード103を所持していないビジター遊技者に対して、玉貸ユニット120で発行される。この発行の際には、前記報知言語が記憶される。具体的には、ビジター遊技者が、玉貸ユニット120に紙幣を挿入し、プリペイド残額を使用してパチンコ玉の貸出を受けた後に、カード返却ボタン114cを操作すると、プリペイド残額が有れば、該プリペイド残額が記録されたビジターカード102が発行(排出)されるが、その際に、遊技中に使用されていた報知言語が記憶される。
会員カード103は、当該会員カード103を個々に識別可能なカードIDと、前記プリペイド残額とが記憶されると共に、会員である遊技者を個々に識別可能な会員IDが記憶されたものであり、会員登録を行った会員遊技者に対して、遊技場内の景品交換カウンタ等(図示外)で発行される。この発行の際には、店員が行う処理により、前記報知言語が記憶される。具体的には、店員が、会員登録を行う会員遊技者が希望する報知言語を把握して、発行する会員カードに記憶する処理を行う。
ここで、残額管理装置141,持玉管理装置142,及び会員管理装置143について説明する。これら残額管理装置141,持玉管理装置142,及び会員管理装置143は、は、通信部,制御部(CPU,ROM,RAM等),記憶手段(ハードディスク等),出力手段(ディスプレイ等),及び入力手段(キーボードやマウス等)などを備えるコンピュータである。
残額管理装置141は、ビジターカード102のカードID及び会員カード103のカードIDに対応付けて、各カードを所持している遊技者が所有し、該遊技者が前払いしたプリペイド価値であるプリペイド残額を管理している。そして、カードが玉貸ユニット120で受け付けられ、当該カードのカードID及びプリペイド残額が読み取られると、当該カードID及びプリペイド残額が残額管理装置141に対して送信されることにより、当該カードIDに対応付けて残額管理装置141で管理しているプリペイド残額との照合が行われ、照合OKであれば、当該プリペイド残額を使用したパチンコ玉の貸出を受けることができるようになる。
持玉管理装置142は、ビジターカード102のカードID及び会員カード103のカードIDに対応付けて、各カードを所持している遊技者が獲得したパチンコ玉であって、獲得当日のみ使用可能に貯蓄された遊技用価値である持玉数を管理している。そして、カードが玉貸ユニット120で受け付けられ、当該カードのカードIDが読み取られると、当該カードIDが持玉管理装置142に対して送信されることにより、当該カードIDに対応付けて持玉管理装置142で管理している持玉数が特定されて、当該持玉数の範囲内でパチンコ玉の払出を受けることができるようになる。
会員管理装置143は、会員カード103のカードID及び/又は会員IDに対応付けて、該会員カード103を所持している会員遊技者が獲得したパチンコ玉であって、獲得当日及び翌日以降も使用可能に貯蓄された遊技用価値である貯玉数を管理している。そして、会員カード103が玉貸ユニット120で受け付けられ、当該会員カード103のカードID及び会員IDが読み取られると、当該カードID及び/又は会員IDが会員管理装置143に対して送信されることにより、当該カードID及び/又は会員IDに対応付けて会員管理装置143で管理している貯玉数が特定されて、当該貯玉数の範囲内でパチンコ玉の払出を受けることができるようになる。
なお上記では、プリペイド残額がカードに記録されている例について説明したが、該プリペイド残額はカードに記録されていなくてもよい。また上記では、持玉数がカードに記録されていない例について説明したが、該持玉数がカードに記録されていてもよい。さらに上記では、貯玉数が会員カード103に記録されていない例について説明したが、該貯玉数は会員カード103に記録されていてもよい。
次に、ホールコンピュータ150について説明する。ホールコンピュータ150は、図1に示すように接続される通信部151,制御部152(CPU,ROM,RAM等),記憶手段であるハードディスク153,出力手段であるディスプレイ154,及びキーボードやマウス等の入力装置155などを備えるコンピュータである。このホールコンピュータ150は、各種の情報を集計するものであるが、本発明に係る報知言語に関する集計については、図7〜図8を参照して後述する。
次に、パチンコ機110について説明する。パチンコ機110は遊技機の一例であって、図1及び図2(a)に示すように、玉貸ユニット120に対応して(ここでは玉貸ユニット120の右側に隣接して)設けられ、対応する玉貸ユニット120と通信することにより、該玉貸ユニット120が行う玉貸処理,持玉払出処理,及び貯玉再プレイ処理(以下、「玉払出処理」と総称する。)に応じて当該パチンコ機110からパチンコ玉を払い出す、いわゆるCR式のパチンコ機である。このパチンコ機110は、遊技場内に設けられた遊技島において該パチンコ機110の機種等に従って配置されており、台番号により個々に識別される。
このパチンコ機110は、図2(a)に示すように、その前面に遊技領域,上皿,下皿,及び発射ハンドル等を備えると共に、上皿に残度数表示器114a,玉貸ボタン114b,及びカード返却ボタン114cを備え、遊技領域内の略中央に演出表示装置116を備え、遊技領域外の上側左右にスピーカ118,118を備え、図1に示すように、その内部に遊技制御基板111,払出制御基板112,玉払出装置113,演出制御基板115,音声制御基板117等を備えており、これらの各構成要素は図1に示すように接続されている。
遊技制御基板111は、パチンコ機110における遊技状態を制御するものである。払出制御基板112は、玉貸ユニット120の玉貸通信部121aと通信可能に接続されており、パチンコ機110と玉貸ユニット120との間における通信を司るものであり、玉払出処理において、玉貸ユニット120との間で信号のやり取りが行われる。また払出制御基板112は、遊技制御基板111と接続されており、該遊技制御基板111から、遊技の結果として遊技者に付与されるパチンコ玉(いわゆる賞球)の払出の指示を受ける。そして払出制御基板112は、玉払出装置113と接続され、該玉払出装置113を制御する。玉払出装置113は、払出制御基板112からの指示に基づいて、玉払出処理において、予め定められた一単位数(例えば25玉)の整数倍のパチンコ玉を払い出すと共に、前記賞球を払い出す。
残度数表示器114aは、対応する玉貸ユニット120のカードR/W124にて受け付けたビジターカード102又は会員カード103に記録されているプリペイド残額から特定される残度数を表示するための表示器であり、ここでは2桁の7セグメント表示器によって構成されている。この残度数表示器114aでは、該玉貸通信部121aから残度数を示す度数表示信号が入力されることによって、該残度数が表示される。この度数表示信号に含まれる残度数は、「プリペイド残額÷100円」の式で演算された商である。
玉貸ボタン114bは、対応する玉貸ユニット120のカードR/W124にて受け付けたビジターカード102又は会員カード103に記録されているプリペイド残額を使用した玉貸処理を行うための玉貸操作を受け付けるボタンである。この玉貸ボタン114bが操作されたことにより、玉貸通信部121aとの間に図示しない検出回路を介して設けられている貸出入力信号線を介して、該玉貸通信部121aに貸出入力信号が入力され、該検出回路が該貸出入力信号の入力を検出することによって、制御部122が玉貸ボタン114bが操作された旨を認識して、玉貸処理を行う。
カード返却ボタン114cは、対応する玉貸ユニット120のカードR/W124にて受け付けたビジターカード102又は会員カード103を返却するための返却操作を受け付けるボタンである。このカード返却ボタン114cが操作されたことにより、玉貸通信部121aとの間に図示しない検出回路を介して設けられている返却入力信号線を介して、該玉貸通信部121aに返却入力信号が入力され、該検出回路が該返却入力信号の入力を検出することによって、制御部122がカード返却ボタン114cが操作された旨を認識して、カード返却処理を行う。
上記の残度数表示器114a,玉貸ボタン114b,及びカード返却ボタン114cは、図2(a)に示すように、パチンコ機110の前面(ここでは上皿)に設けられているが、図1に示すように、玉貸ユニット120と接続されているので、遊技用装置を構成する該玉貸ユニット120に属するものでもある。なお、玉貸ボタン114b,及びカード返却ボタン114cは、玉貸ユニット120に設けられていてもよい。
演出制御基板115は、遊技制御基板111と接続されており、該遊技制御基板111から、演出表示の指示を受ける。演出表示装置116は、演出制御基板115と接続されており、該演出制御基板115からの指示に基づいて、前記演出表示を行う。音声制御基板117は、演出制御基板115と接続されており、該演出制御基板115から、前記演出表示に伴う音声出力の指示を受ける。スピーカ118は、音声制御基板117と接続されており、該音声制御基板117からの指示に基づいて、前記音声出力を行う。
この演出表示装置116及びスピーカ118は報知手段の一例であって、所定情報の報知である前記演出表示又は前記音声出力を、該報知に用いる言語である報知言語で行うものである。具体的には、例えば報知内容が『大当り発生』である場合に、演出表示装置116は、日本語ならば『大当り発生』,英語ならば『Jackpot occurrence』と表示し、スピーカ118は、同様に音声出力する。なお報知言語は、日本語又は英語に限られず、中国語,韓国語,その他の言語であってもよく、また方言であってもよい。
このパチンコ機110では、発射ハンドルが操作されると、上皿にあるパチンコ玉が遊技領域に打ち込まれて、遊技が行われる。この遊技領域に打ち込まれた打込玉が始動入賞口に入賞すると、可変表示装置が変動を開始し、演出表示装置116で演出表示が行われると共にスピーカ118から該演出表示に伴う音声出力が行われる。そして該可変表示装置に表示される図柄の表示結果が特定の態様になると、大当りに制御され、大当り中には、大当り中信号が出力される。また、大当り終了後に所定条件を満たすと、次回の大当りに制御されやすくなる確率変動状態(確変)に制御され、確変中には、確変中信号が出力される。
これら大当り中信号及び確変中信号は、ホールコンピュータ150に対して出力されると共に、図示しない台端末を介して、対応する呼出ランプ装置130及び玉貸ユニット120に対して出力される。そしてホールコンピュータ150では、これら大当り中信号及び確変中信号に基づいて、大当りや確変の発生回数が集計される。また呼出ランプ装置130でも、これら大当り中信号及び確変中信号に基づいて、大当りや確変の発生回数が集計され、該発生回数が遊技データとしてディスプレイ133に表示される。また玉貸ユニット120では、これら大当り中信号及び確変中信号に基づいて、後述する図4のS134に示す処理が行われる。
次に、玉貸ユニット120の構成について説明する。玉貸ユニット120は遊技用機器の一例であって、図1及び図2(b)に示すように、遊技機であるパチンコ機110に対応して(ここではパチンコ機110の左側に隣接して)設けられ、縦長の箱型の形状を呈するものであり、図2(a)に示すように、その前面に紙幣挿入口123a,突出部120a,及びカード挿入口124a等を備え、その前面からパチンコ機110の前面に掛けて計数機125を備え、図2(b)に示すように、その内部に紙幣識別機123,玉貸通信部121a,場内通信部121b,制御部122,カードR/W124,及びビジターカードストッカ124b等を備え、突出部120aの右側面(即ち遊技者に向く側)にタッチパネル式のディスプレイ126を備え、これらの各構成要素は図1に示すように接続されている。この玉貸ユニット120は、ユニット番号により個々に識別される。
玉貸通信部121aは、前述の如く、パチンコ機110の払出制御基板112と通信可能に接続されている。場内通信部121bは、図1に示すように、残額管理装置141,持玉管理装置142,会員管理装置143,及びホールコンピュータ150と通信可能に接続されており、それらと玉貸ユニット120との間における通信を司るものである。
制御部122は、CPU,RAM,ROM,EEPROM等を備えており、ROMに記憶されている処理プログラムがRAMを作業領域としてCPUで実行されることにより、玉貸ユニット120に備えられる各構成要素の動作を制御して各種の処理を行うものである。この制御部122のRAMでは、図示しないが、カードR/W124で受け付けたビジターカード102又は会員カード103から読み取ったカードIDとプリペイド残額が記憶される。
紙幣識別機123は、図2(b)に示すように、紙幣挿入口123aから紙幣(1000円紙幣,2000円紙幣,5000円紙幣,又は10000円紙幣)の挿入を受け付けて、該紙幣を識別するものである。なお識別された紙幣は、紙幣識別機123の後方に設けられる紙幣通路123b内を搬送されて遊技島に取り込まれ、遊技島内に設けられる搬送路を経て遊技島の端部に設けられる金庫に回収される。
カードR/W124は、図2(b)に示すように、カード挿入口124aからビジターカード102の挿入を受け付けて、該ビジターカード102からカードID及びプリペイド残額を読み取るものであり、またカード挿入口124aから会員カード103の挿入を受け付けて、該会員カード103からカードID及びプリペイド残額と会員IDとを読み取るものである。
ここで読み取ったカードID及びプリペイド残額が、残額管理装置141に対して送信されて照合されることにより、照合OKならば、該プリペイド残額が制御部122のRAMで記憶されて、玉貸処理に使用可能となる。また、該読み取ったカードIDが持玉管理装置142に対して送信されることにより、該カードIDに対応する持玉数が特定され、該持玉数が制御部122のRAMで記憶されて、持玉払出処理に使用可能となる。また、該読み取ったカードIDが会員管理装置143に対して送信されることにより、該カードIDに対応する貯玉数が特定され、該貯玉数が制御部122のRAMで記憶されて、貯玉再プレイ処理に使用可能となる。
ビジターカードストッカ124bは、該カードR/W124の後方に設けられ、所定枚数(例えば10枚)のビジターカード102を貯留するものである。このビジターカードストッカ124bには、プリペイド残額及び持玉数が零になったビジターカード102が取り込まれて貯留される。またカードR/W124にてカードを受け付けていない状態でカード返却ボタン114cの操作を受け付け、プリペイド残額か計数値が有る場合には、ビジターカードストッカ124bで貯留しているビジターカード102のうちの1枚が、該ビジターカードストッカ124bからカードR/W124に対して搬送されて、カードR/W124にセットされ、カードR/W124は、該セットされたビジターカード102からカードIDを読み取り、当該カードIDにプリペイド残額及び/又は計数値を対応させる処理(カードIDとプリペイド残額とを残額管理装置141に対して送信する処理、及び/又は、カードIDと計数値とを持玉管理装置142に対して送信する処理)を行った後に、当該ビジターカード102にプリペイド残額及び/又は計数値を記録してカード挿入口124aから排出(発行)する。
なお、前記取込の際に、ビジターカード102に報知言語が記憶されていれば、該報知言語は消去される。これにより、当該ビジターカード102が発行される場合に、一の遊技者が記憶させた報知言語が他の遊技者に引き継がれてしまうのを防止できる。
計数機125は、パチンコ機110の下皿から放出されるパチンコ玉を受け入れて計数するものである。このパチンコ玉の計数値は、制御部122のRAMで記憶される。そしてカード返却ボタン114cの操作を受け付けると、カードIDに該計数値を対応させる処理(カードIDと計数値とを持玉管理装置142に対して送信する処理、及びビジターカード102に計数値を記録する処理)を行った後に、当該ビジターカード102をカード挿入口124aから排出する。
なお、カードIDと計数値とを受信した持玉管理装置142は、当該カードIDに対応付けて管理している持玉数に当該計数値を加算更新する。この持玉数は、会員ならば、遊技場の営業中に自らの意思で、景品交換用のPOS端末(図示外)において貯玉数に移行でき、また遊技場の営業終了後には自動的に、貯玉数に移行される。
タッチパネル式のディスプレイ126は、各種の情報を表示する表示デバイスであると共に、各種の情報の入力をタッチパネルで受け付ける入力デバイスである。このディスプレイ126には、図3に示す画面が表示される。このディスプレイ126は報知手段の一例であって、所定情報の報知を、該報知に用いる言語である報知言語で行うものである。
ここで所定情報には、例えば遊技に関わるものとして、後述する図5及び図6に示す推奨遊技機の情報,遊技場の広告,遊技用機器の使用方法等を示すチュートリアルなどが含まれ、また遊技に関わらないものとして、例えば企業の広告などが含まれる。以下においては、報知に用いる言語の種類が、日本語,英語,中国語,又は韓国語のいずれかであり、報知言語として日本語が初期設定されている例について説明する。
まずD1の基本画面では、初期設定の報知言語である日本語で、受付中のカードの種類(ビジターカード102か,会員カード103か,待機中か),入金の可否,計数の可否,及び貸出レートが上部に表示され、報知言語の切替をするための「Language」ボタン,及び「メニュー」ボタンが下部に表示される。なお本例では、報知言語の切替をするためのボタンとして、多くの人種が理解可能なように、英語で「Language」と表記される例について説明するが、当該ボタンは、日本語や他の言語で表記されてもよく、また何らかの記号で表記されてもよい。このD1で「Language」ボタンを操作すると、D2の言語選択画面で、報知言語を選択するためのボタンとして、日本語,英語,中国語,又は韓国語のボタンが表示される。
このD2で日本語ボタンを操作すると、報知言語は初期設定の日本語から切り替えられず、D3で、前記D1と同じ画面が表示される。一方、D2で英語ボタンを操作すると、報知言語が初期設定の日本語から該選択された英語に切り替えられて、D4で、前記D1の表示内容が英語で示された画面が表示される。なお、図示しないが、D2で中国語ボタンを操作すると、前記D1の表示内容が中国語で示された画面が表示され、またD2で韓国語ボタンを操作すると、前記D1の表示内容が韓国語で示された画面が表示される。これら各報知言語での表示内容は、制御部122のROMで記憶されている。また選択された報知言語は、制御部122のRAMで記憶される。
なお、報知言語の切替は、D2の切替画面で行われるものには限られず、例えば、報知言語毎のボタンが設けられ、いずれかのボタンが操作されることにより、該操作されたボタンに対応する報知言語に切り替えられるものであってもよく、また、1つの切替ボタンが設けられ、該切替ボタンを押した回数に応じて(例えば、1回押したら日本語,2回押したら英語,3回押したら中国語,4回押したら韓国語に)、報知言語が切り替えられるものであってもよい。
また、図示しないが、D2でメニューボタンを操作すると、ビジターカード102の受付中ならば持玉払出ボタンが表示され、会員カード103の受付中ならば持玉払出ボタン及び貯玉再プレイボタンが表示される。ここで持玉払出ボタンを操作すると、制御部122のRAMで記憶している計数値及び持玉数を使用した持玉払出処理が行われる。また、貯玉再プレイボタンを操作すると、制御部122のRAMで記憶している貯玉数を使用した貯玉再プレイ処理が行われる。なお、これら持玉払出ボタンや貯玉再プレイボタンは、メニューボタンを操作せずとも、常にディスプレイ126に表示されているものであってもよく、またディスプレイ126とは別に独立したボタンが設けられているものであってもよい。
なお、ディスプレイ126では、所定のタイミングで、前記基本画面に代えて、推奨遊技機,広告,チュートリアル,及び二次元コード等が表示されるが、これについては、図5〜図6を参照して後述する。ここで所定のタイミングは、例えば一定時間(5分)毎や、玉貸ボタン114b等のボタン操作が有ったときや、対応するパチンコ機110で大当りが発生したときなどである。
次に、呼出ランプ装置130について説明する。呼出ランプ装置130は遊技用機器の一例であって、図1に示すように、遊技機であるパチンコ機110に対応して(ここではパチンコ機110の上側に隣接して)設けられ、横長の箱型の形状を呈するものであり、その前面にディスプレイ133等を備え、その内部に通信部131,及び制御部132を備え、これらの各構成要素は図1に示すように接続されている。
通信部131は、対応する玉貸ユニット120の場内通信部121b,及びホールコンピュータ150の通信部151と通信可能に接続されており、それらと玉貸ユニット120との間における通信を司るものである。制御部132は、CPU,RAM,ROM,EEPROM等を備えており、ROMに記憶されている処理プログラムがRAMを作業領域としてCPUで実行されることにより、呼出ランプ装置130に備えられる各構成要素の動作を制御して各種の処理を行うものである。
ディスプレイ133は、遊技データとして、主に対応するパチンコ機110における大当り回数や大当り間スタート回数等を表示するものである。このディスプレイ133は報知手段の一例であって、所定情報である前記遊技データの報知を、該報知に用いる言語である報知言語で行うものである。具体的には、大当り回数は、日本語ならば『大当り回数』,英語ならば『Jackpot number of times』と表示し、大当り間スタート回数(一の大当りの終了後、次の大当りが発生するまでに行われた、可変表示装置の変動回数)は、日本語ならば『スタート回数』,英語ならば『Start times』と表示する。なお報知言語は、パチンコ機110及び玉貸ユニット120で説明したのと同様に、日本語又は英語に限られず、中国語,韓国語,その他の言語であってもよく、また方言であってもよい。
[遊技用システム1及び遊技用機器の作用]
まず、図4〜図6を参照して、玉貸ユニット120の作用、即ち玉貸ユニット120が行う報知言語の切替処理と表示内容の切り替えについて説明する。
図4は、玉貸ユニット120が行う切替処理の一例を示すフローチャートである。なお、図示しないが、カード受付時処理,玉貸処理,計数処理,持玉払出処理,貯玉再プレイ処理,及びカード返却処理は、この切替処理とは別個に行われる。
まず制御部122は、S101〜S103で、カードR/W124によるカードの読取,紙幣識別機123による紙幣の識別,又は前記D2における切替操作の受付を待機する。即ち、言語の切替は、カードの読取や紙幣の識別の前であっても可能である。なお、カードの読取は、カードの受付であってもよく、紙幣の識別は、紙幣の受付であってもよい。
ここでカードの読取や紙幣の識別の前に切替操作の受付が有ると(S103でYES)、制御部122のRAMで記憶している報知言語を、複数種類の言語のうちから前記D2で操作(選択)されたボタンに対応する言語に切り替えて(S104)、次に述べる切替情報と切替要求情報を場内通信部121bからホールコンピュータ150に対して送信し(S105)、計時を開始する(S106)。この計時は、切替操作を受け付けてから遊技を開始する(例えばカード又は紙幣を受け付ける)までに充分な時間として、第1所定時間(例えば2分)でタイムアップするように設定されている。この第1所定時間は、任意に設定可能である。
ここでS104の処理を行う制御部122は、報知手段(ディスプレイ126)が報知に用いる言語である報知言語の種類を切り替える切替手段として機能するものであり、複数種類の言語(例えば日本語,英語,中国語,韓国語)のうちから選択された種類の前記報知言語に切替可能である。
またS105の処理を行う制御部122及び場内通信部121bは、該切替手段により報知言語の種類が切り替えられたことを特定可能な切替情報を外部(ホールコンピュータ150)に出力する出力手段として機能するものであり、この切替情報は、切り替えられた報知言語の種類を特定可能な種類情報でもある。この切替情報は、切替が行われた玉貸ユニット120のユニット番号を特定可能な情報と、切替後の報知言語を特定可能な情報とを含む。
この切替情報を受信したホールコンピュータ150は、該切替情報から特定されるユニット番号と、該ユニット番号の玉貸ユニット120に対応するパチンコ機110の台番号と、該切替情報から特定される切替後の報知言語を、ディスプレイ154に表示すると共に、該切替情報を、当該玉貸ユニット120が配置されている遊技島の島端ランプ160と、インカム170に対して転送する。
この切替情報を受信した島端ランプ160は、該切替情報から特定される切替後の報知言語に応じて、所定期間(例えば1分間)及び/又は所定回数(例えば3回)、点灯や点滅する(例えば報知言語が英語であれば青色で点灯し、中国語であれば黄色で点灯し、韓国語であれば赤色で点灯する)。なお、該所定期間内に複数の切替情報を受信した場合には、一の切替情報に基づく点灯や点滅を行った後に次の切替情報に基づく点灯や点滅を行うものでもよく、また一の切替情報に基づく点灯や点滅と次の切替情報に基づく点灯や点滅とを同時並行で行うものでもよい。また切替情報を受信したインカム170では、前記台番号と、切替後の報知言語が、例えば『○○番台が、英語に切り替わりました』のように、音声出力される。
これによれば、出力手段から出力された切替情報に基づいて、遊技用機器において報知言語の切替が行われたことが遊技場側で認識できるので、適切な接客対応が見込まれる。また、出力手段から出力された種類情報に基づいて、遊技用機器において切り替えられた報知言語の種類を遊技場側で認識できるので、より適切な接客対応が見込まれる。例えば切り替えられた報知言語が英語であれば、英語を話せる店員を出向かせたり、店員に英語の案内文を持たせて出向かせたりすることにより、適切な接客対応を行うことができる。
さらに前記出力手段は、前記切替手段により報知言語の種類の切替が行われたことに基づいて、当該遊技用機器に対応する他の遊技用機器(呼出ランプ装置130及びパチンコ機110)における報知言語も切り替えるための切替要求情報を出力するものであり、本例では、当該他の遊技用機器に直接送信するのではなく、ホールコンピュータ150を介して他の遊技用機器に送信している。この切替要求情報は、切替が行われた玉貸ユニット120のユニット番号を特定可能な情報と、切替後の報知言語を特定可能な情報と、当該報知言語に切り替える旨の指示コマンドとを含む。
この切替要求情報を受信したホールコンピュータ150は、該切替要求情報から特定されるユニット番号の玉貸ユニット120に対応する呼出ランプ装置130及びパチンコ機110に対して、該切替要求情報から特定される報知言語に切り替える旨の切替指示を送信し、該切替指示を受信した呼出ランプ装置130及びパチンコ機110は、自らにおける報知言語を、該切替指示が示す報知言語に切り替えて、玉貸ユニット120における報知言語と同じになるようにする。これによれば、報知言語の切替が行われた遊技用機器(玉貸ユニット120)に対応する他の遊技用機器(呼出ランプ装置130及びパチンコ機110)における報知言語も切り替えられるので、遊技者の手間を掛けずに、利便性を向上できる。
前記S106の後は、前記S106で開始された計時がタイムアップするまでに(S113)、遊技の開始、即ちカードR/W124によるカードの読取(S111),又は紙幣識別機123による紙幣の識別(S112)が有るか否かを判定する。なお、カードの読取は、カードの受付であってもよく、紙幣の識別は、紙幣の受付であってもよい。
ここで計時がタイムアップするまでに遊技が開始される、即ちカードの読取(S111でYES)又は紙幣の識別(S112でYES)が有ると判定した場合には、計時を終了して(S114)、報知言語の切替を無効にすることなく、後述するS132〜S133に進む。これによれば、報知言語の切替後にカードを受け付けても当該切替が有効であることにより、再度の切替が不要なので遊技者の手間を防止できる。
一方、遊技が開始されずに計時がタイムアップした(S113でYES)と判定した場合には、計時を終了し(S115)、前記S104で切り替えられた報知言語を初期設定の日本語に戻して(S116)、切替処理を終了する。これによれば、例えば悪戯等により報知言語の切替が行われて遊技が開始されなくても、報知言語が初期設定の言語に戻されるので、該切替後に遊技を行う遊技者に影響を及ぼさない。
前記S101でカードの読取が有ると(YES)、該カードから読み取った情報の中に報知言語の記憶が有るか否かを判定する(S120)。このS120で報知言語の記憶が有る(YES)と判定した場合には、制御部122のRAMで記憶している報知言語を、該カードが記憶している報知言語に切り替えて(S125)、切替情報と切替要求情報を場内通信部121bからホールコンピュータ150に対して送信し(S126)、後述するS132〜S133に進む。
即ち、会員登録時に報知言語が記憶された会員カード103を受け付けた場合には、当該報知言語に切り替えられる。また、一の玉貸ユニット120で報知言語が切り替えられて、該切り替えられた報知言語がビジターカード102に記憶され、他の玉貸ユニット120が該ビジターカード102を受け付けた場合にも、当該報知言語に切り替えられる。即ち、一の玉貸ユニット120における報知言語の切替が、他の玉貸ユニット120にも引き継がれる。このように、カードに報知言語の記憶が有れば、遊技者の切替操作無しで、報知言語の切替が行われるので、遊技者の手間を掛けずに、利便性を向上できる。
一方、S120で報知言語の記憶が無い(NO)と判定した場合には、S121〜S123に進む。また、前記S102で紙幣の識別が有った場合にも(YES)、S121〜S123に進む。このS121〜S123では、制御部122のRAMで記憶しているプリペイド残額が0かつ計数値及び持玉数が0になった後、第2所定時間(例えば3分)が経過する前に、前記D2における切替操作の受付,又はカード返却ボタン114cの操作によるカードの排出が有るか否かを判定する。この第2所定時間は、手元のパチンコ玉の打込が終わってから再び遊技を開始する(紙幣を受け付ける)までに充分な時間であり、任意に設定可能である。
ここで第2所定時間が経過する前にカードの排出が有る(S122でYES)と判定した場合、及び、切替操作の受付やカードの排出が有る前に第2所定時間が経過した(S123でYES)と判定した場合には、遊技終了と判断し、報知言語の種類が初期設定(日本語)から切り替えられなかったことを特定可能な非切替情報を外部(ホールコンピュータ150)に出力して(S124)、切替処理を終了する。なお、会員カード103の受付中であれば、S122でNOの場合に、S123には進まず、S121に戻る。
前記S114及び前記S126の後に進むS132〜S133では、制御部122のRAMで記憶しているプリペイド残額が0かつ計数値及び持玉数が0になった後、第2所定時間(例えば3分)が経過する前に、カード返却ボタン114cの操作によるカードの排出が有るか否かを判定する。
ここで第2所定時間が経過する前にカードの排出が有る(S132でYES)と判定した場合には、対応するパチンコ機110が大当り中又は確変中であるか否か、具体的には、対応するパチンコ機110から前記台端末(図示外)を介して、前記大当り中信号又は前記確変中信号が入力されているか否かを判定する(S134)。このS134で大当り中又は確変中である(YES)と判定した場合には、前記S104又はS125で切り替えられた報知言語は維持して、切替処理を終了する。一方、S134で大当り中又は確変中でない(NO)と判定した場合には、前記切り替えられた報知言語を初期設定の日本語に戻して(S135)、切替処理を終了する。
これによれば、報知言語の切替後にカードの受付が終了すると当該切替を無効にすることにより、遊技者が変わったときに前の遊技者の切替が反映されていることを防止できる。また、対応するパチンコ機110が大当り中又は確変中である場合には、カードを返却して、パチンコ機110の上皿及び下皿にあるパチンコ玉のみで遊技を行う遊技者がいるため、切り替えられた報知言語は維持して、当該遊技者の便宜を図る一方、該大当り中又は確変中でない場合には、カードが返却されると、遊技終了であることが多いため、報知言語を初期設定に戻して、該切替後に遊技を行う遊技者に影響を及ぼさない。
カードの排出が有る前に第2所定時間が経過した(S133でYES)と判定した場合には、遊技終了と判断し、前記切り替えられた報知言語を初期設定の日本語に戻して(S135)、切替処理を終了する。なお、会員カード103の受付中であれば、S132でNOの場合に、S133には進まず、S132に戻る。
図5及び図6は、玉貸ユニット120のディスプレイ126に表示される情報画面の一例を示す図である。このディスプレイ126では、切り替えられた種類の報知言語に対応する情報を表示して報知する。なお、表示する情報は、報知言語の種類毎に、制御部122において、書き換え可能な不揮発性のROMに記憶される。
図5(a)は、推奨遊技機の情報であり、例えば、報知言語が日本語であれば『おすすめ機種は、CR.○○!』,英語であれば『Recommendation CR.○○!』と表示される。ここで推奨遊技機は、報知言語の種類に応じて選定され、各報知言語を選択した遊技者の遊技実績に基づくもの(例えば遊技頻度が高いもの)でもよく、あるいは遊技実績に基づかないもの(例えばメーカーが推奨するもの)でもよい。これによれば、切り替えられた種類の報知言語に対応した推奨遊技機の情報が、当該報知言語で報知されるので、該推奨遊技機の稼働向上が見込まれる。
図5(b)は、広告の情報であり、例えば、報知言語が日本語であれば『毎週水曜日はドリンク1杯プレゼント』,英語であれば『One Free Drink On Every Wednesday』と表示される。ここで広告は、報知言語の種類に応じて選定されるもの(例えば報知言語が中国語であれば中国食材店の広告など)でもよく、報知言語の種類によらず共通の内容のものでもよい。また前述の如く、遊技場の広告でもよく、企業の広告でもよい。これによれば、切り替えられた種類の報知言語に対応した広告が、当該報知言語で報知されるので、広告効果の向上が見込まれる。
図6(c)は、遊技用機器(パチンコ機110,玉貸ユニット120,呼出ランプ装置130)の使用方法等を示すチュートリアルであり、例えば、報知言語が日本語であれば『パチンコご利用方法 STEP1 お金を入れます。』,英語であれば『How to play PACHINKO STEP1 Deposit Money.』と表示される。これによれば、切り替えられた種類の報知言語に対応したチュートリアルが、当該報知言語で報知されるので、遊技機の稼働向上が見込まれる。
図6(d)は、前記チュートリアルを閲覧するための情報(本例では、チュートリアルが格納されたサイトのURLを特定可能な、二次元コード)であり、例えば、報知言語が日本語であれば『パチンコご利用方法 二次元コードをスマホやケータイで読み取ってください。』,英語であれば『How to play PACHINKO Scan codes By smartphone』と表示される。これによれば、切り替えられた種類の報知言語に対応したチュートリアルが、当該報知言語で報知されるので、遊技機の稼働向上が見込まれると共に、該チュートリアルを更新する場合には、前記サイトのサーバで更新すればよいので、各遊技用機器で更新するのに比べて、手間が省ける。
以上の説明では、玉貸ユニット120で報知言語の切替を行う例について説明したが、これに限らず、呼出ランプ装置130やパチンコ機110で報知言語の切替を行うものであってもよい。具体的に、呼出ランプ装置130で報知言語の切替を行う場合には、例えば、操作ボタン(図示外)の操作により、前記図3のD2と同様の切替画面をディスプレイ133に表示させて、報知言語を選択する。また、パチンコ機110で報知言語の切替を行う場合には、例えば、操作桿(図示外)の操作により、前記図3のD2と同様の切替画面を演出表示装置116に表示させて、報知言語を選択する。即ち、遊技用機器(玉貸ユニット120,呼出ランプ装置130,パチンコ機110)の一以上で、報知言語の切替が行われるものであればよい。
また、以上の説明では、玉貸ユニット120で報知言語の切替が行われると、対応する呼出ランプ装置130及びパチンコ機110でも該切替が反映される例について説明したが、これに限らず、呼出ランプ装置130で報知言語の切替が行われると、対応する玉貸ユニット120及びパチンコ機110でも該切替が反映されるものであってもよく、また、パチンコ機110で報知言語の切替が行われると、対応する玉貸ユニット120及び呼出ランプ装置130でも該切替が反映されるものであってもよい。即ち、一の遊技用機器で報知言語の切替が行われると、対応する他の遊技用機器でも該切替が反映されるものであればよい。
次に、図7〜図8を参照して、ホールコンピュータ150の作用、即ち前記切替情報や非切替情報を受信したホールコンピュータ150が行う処理について説明する。
図7は、ホールコンピュータ150のハードディスク153で記憶される言語DBの一例を示す図である。この言語DBでは、各玉貸ユニット120に対応するパチンコ機110の台番号毎にテーブルが設けられており、各テーブルでは、前記切替情報や非切替情報の受信時刻に対応付けて、報知言語が記憶される。この報知言語は、受信したのが切替情報であれば、当該切替情報(前記種類情報)から特定される種類の言語が記憶され、受信したのが非切替情報がであれば、初期設定の言語(本例では日本語)が記憶される。
図8は、ホールコンピュータ150で集計される言語帳票の一例を示す図である。この言語帳票は、所定のタイミング(例えば遊技場の営業終了後)に作成され、台番号及び機種毎に、前記言語DBの記憶内容に基づいて集計される、各報知言語(日本語,英語,中国語,韓国語)が報知に用いられた使用回数が記録される。この言語帳票を参照することにより、遊技場側は、経営に活かすことができる。例えば、日本語以外の使用回数が少ない機種は、日本語以外を使用する遊技者に人気が無いと判断して、導入を控えたり、英語の使用回数が多ければ、英語に対応した機種を導入したり、中国語の使用回数が多い機種は、一つの遊技島に集中的に配置し、初期設定の報知言語を中国語として、中国語専用島にしたりすることができる。
なお、言語に関する集計は、図8の言語帳票には限られない。例えば、会員登録時に会員カード103に記憶された言語の登録数を集計してもよい。これによれば、遊技場の固定客がいかなる言語を使用しているかを把握して、経営に活かすことができる。また、報知言語に応じた遊技データ(例えば、使用金額,遊技時間,差玉数,大当り間スタート回数など)を集計してもよい。これによれば、言語毎に遊技傾向を把握して、経営に活かすことができる。さらに、時間帯毎に、各言語毎の切替回数を集計してもよい。これによれば、いかなる時間帯に各言語の使用者が来店しているかを把握して、経営に活かすことができる。
[変形例]
最後に、本発明の変形例について説明する。
上記の実施形態では、報知言語を特定可能な情報が、カードに記憶される例について説明したが、これに限らず、該報知言語を特定可能な情報は、カードIDに対応付けて、遊技用機器と通信可能な上位装置(例えばホールコンピュータ150)で記憶されるものであってもよい。この場合には、図4のS120では、カードから読み取ったカードIDに対応付けて上位装置で報知言語を特定可能な情報が記憶されているか否かを判定する。
上記の実施形態では、ビジターカード102に記憶されている報知言語が、カードストッカ124bに取り込まれる際に消去される例について説明したが、上位装置で報知言語が記憶されている場合には、該取込の際に報知言語の記憶を消去する他に、当日の営業終了後に報知言語の記憶を消去してもよい。
上記の実施形態では、遊技用機器が、玉貸ユニット120,呼出ランプ装置130,及びパチンコ機110である例について説明したが、これに限らず、該遊技用機器は、景品交換を行う遊技者に対して報知(例えば景品情報の表示)を行うPOS端末を含んでいてもよい。この場合のPOS端末は、自らで切替操作を受け付けることにより、報知言語を切り替えたり、カードを受け付けることにより、該カードに記憶されている報知言語又は該カードのカードIDに対応付けて上位装置で記憶されている報知言語に切り替えたり、他の遊技用機器から切替要求情報を受信することにより、当該切替要求情報から特定される報知言語に切り替える。
上記の実施形態では、遊技用機器である遊技機が、パチンコ機110である例について説明したが、これに限らず、該遊技機は、スロットマシンや、パチンコ玉が指触不能に封入された封入式のパチンコ機や、ゲーム機等であってもよい。
上記の実施形態では、図1に示すように、玉貸ユニット120における報知手段がディスプレイ126であり、呼出ランプ装置130における報知手段がディスプレイ133である例について説明したが、これらにおける報知手段は、報知言語での音声出力により報知を行うスピーカであってもよい。
上記の実施形態では、図4のS101〜S103に示すように、カードの読取や紙幣の識別の前であっても報知言語の切替が可能である例について説明したが、これに限らず、カードの読取や紙幣の識別の後に限って報知言語の切替が可能であるようにしてもよい。
上記の実施形態では、図4のS105又はS126に示す切替情報が、玉貸ユニット120からホールコンピュータ150に対して送信され、該ホールコンピュータ150から島端ランプ160やインカム170に対して送信される例について説明したが、これに限らず、該切替情報は、玉貸ユニット120から直接に島端ランプ160やインカム170に対して送信されるようにしてもよい。
上記の実施形態では、図4のS116又はS135に示すように、所定条件(S115の計時終了,又はS133の所定時間経過若しくはS134の大当り中や確変中でない)を満たした場合に、強制的に報知言語を戻す例について説明したが、これに限らず、所定条件を満たした場合に、報知言語を戻してよいかを遊技者に問い、該遊技者から報知言語を戻してよい旨の了解を得たら、報知言語を戻すようにしてもよい。あるいは、所定条件を満たしても、報知言語を戻さなくてもよい。
上記の実施形態では、報知言語の初期設定が日本語である例について説明したが、これに限らず、該報知言語の初期設定は他の言語であってもよい。また報知言語の初期設定をしないものであってもよく、この場合には、前記所定条件(S115,S133,S134)を満たしても、報知言語を戻さない。
上記の実施形態では、図4のS120に示すように、カードに報知言語の記憶が有ると、該カードの受付後に報知言語の切替ができない例について説明したが、これに限らず、カードに言語の記憶が有っても、該カードの受付後に報知言語の切替ができるようにしてもよい。また、カードに複数種類の報知言語を記憶し、該カードの受付後に、当該記憶している複数種類のうちの一の報知言語を遊技者に選択させ、該選択された報知言語に切り替えるものであってもよい。
上記の実施形態では、図4のS123又はS133に示すように、ビジターカード102の受付中において、計数値及び持玉数が0で所定時間経過ならば、S124又はS135に進む例について説明したが、これに限らず、該計数値が少量の所定値(例えば10玉)以下及び持玉数が0で所定時間経過ならば、S124又はS135に進むようにしてもよい。少量の所定値以下の計数値を残して遊技をやめた場合にも、処理を進めるためである。なお所定値は、任意に設定可能である。
上記の実施形態では、図4のS124に示す非切替情報を外部(ホールコンピュータ150)に対して出力することにより、ホールコンピュータ150において、図7及び図8に示すように、報知言語が初期設定のまま(日本語)であった旨を集計できる例について説明したが、これに限らず、該非切替情報を出力せず、その旨は集計しないものであってもよい。
上記の実施形態では、報知言語の切替が、遊技用機器における遊技者の操作により行われる例について説明したが、これに限らず、該報知言語の切替が、ホールコンピュータ150における店員の操作により行われるものであってもよい。
上記の実施形態では、図6(d)に示すように、チュートリアル画像情報が二次元コードであり、玉貸ユニット120のディスプレイ126に表示され、遊技者が携帯端末で読み取る例について説明したが、これに限らず、該チュートリアル画像情報が、チュートリアル画像にアクセス可能な情報(例えばURL)であり、玉貸ユニット120から遊技者の携帯端末に直接送信するものであってもよい。