JP6713596B2 - 圧縮空気用異物分離除去装置 - Google Patents
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Description
また、水分は、酸化したオイルと交じり合うことで、エマルジョンとなったり、Phの高い油水混合体となったりして、油吸着材の油分吸着能力を阻害してしまう。
以下、本発明にかかる圧縮空気用異物分離除去装置1の実施形態を、図面に基づいて説明する。
本発明にかかる圧縮空気用異物分離除去装置1は、空気圧縮機から吐出された圧縮空気中の異物を分離・除去するための装置であって、主な構成として、油吸着装置10と、配管路40と、サイクロンセパレータ30と、から構成されている。
該中空筒本体11は、中空部12を有し、上方及び下方が夫々開口した筒状体から構成されている。中空筒本体11の外形状については、筒状であれば特に限定はなく、円筒形状や多角筒形状が考え得る。該中空筒本体11の下方及び上方の開口端には、夫々底板13及び蓋体14が装着される。そしてまた、中空部12内には、油吸着材Tが充填されている。
ただし、それらをしても、酸化したオイルとドレンとでPhが高くなった油水混合体を吸着することは難しい。また、エマルジョン化した油水混合体を単独で吸着処理することはほとんど不可能である。
また、油吸着材Tについてはオイルミストの粒径が大きい方が、その吸着・保持効果が高い。
サイクロンセパレータ30によって圧縮空気中の水分が除去されると、水分が酸化したオイルと交じり合うことで、エマルジョンとなったり、Phの高い油水混合体となったりして、油吸着装置10における活性炭Cのオゾン分解能力や油吸着材Tの油分吸着能力を阻害することが防止可能である。
サイクロンセパレータ30は、前記油吸着装置10の前段に配設され、すなわちサイクロンセパレータ30の排気口34と油吸着装置10の流入口13aとは、配管路40によって接続・連通されている。
各屈曲部は、サイクロンセパレータ30と油吸着装置10とを配管路40によって適宜配管するための効果と、圧縮空気が第1屈曲部41、第2屈曲部42、並びに第3屈曲部43を通過していく際において、オイルミストに対して、その進行方向に対する慣性のはたらきによって、当該屈曲箇所の壁面に当たらせることで、ミストの粒径を大きくして油吸着装置10における吸着能力を増大させるという効果とを有する。
また、巻き上げた水分が酸化したオイルと交じり合うことで、エマルジョンとなったり、Phの高い油水混合体となったりして、油吸着装置10における油吸着材Tの油分吸着能力が阻害されることもない。
さらに、配管路40における第1屈曲部41、第2屈曲部42、並びに第3屈曲部43は、オイルミストの粒径を大きくして油吸着装置10における吸着能力を増大させる。
実施例1では、油吸着装置10における中空筒本体11の中空部12内に、ポリエチレンやポリプロピレン、ポリエチレンテフタレート等から成る油吸着材Tのみを充填する態様について説明した。しかしながら、該油吸着材Tは、酸化したオイルミストの分離・除去効率が著しく悪いものであって、かかる酸化したオイルミストを効率良く分離・除去可能な手段が求められるところであった。
また、圧縮空気中から酸化しやすい異物が除去されると、主として空気圧縮機Aの吐出動作によって発生するオゾンが残存しやすく、回路中のシール材などのゴム状樹脂が劣化しやすいという問題もある。
活性炭Cは酸化したオイルミストの他に、オゾンを分解させる効果も有するからである。
ただし、活性炭Cについても、ドレンなどの水分の付着によって、オイルミストの吸着やオゾンの分解処理能力が低下する。
活性炭Cについては、従来から用いられている常法のものを使用すれば足り、原材料等についても植物質や石炭質、石油質など特に限定するものではなく、酸化したオイルの吸着効率などを考慮して適宜決定される。なお、本発明で使用する活性炭Cとして、好ましくは、粒状に成形されたものを用いる態様を採用する。
かかるパンチングプレート25を配設することで、複数の通気孔により圧縮空気を分流して相当数の流路を形成することが可能となって、積層・充填された油吸着材T及び活性炭Cの能力を最大限に引き出すことが可能となる。
また、巻き上げた水分が酸化したオイルと交じり合うことで、エマルジョンとなったり、Phの高い油水混合体となったりして、油吸着装置10の活性炭Cにおけるオゾン分解能力や油吸着材Tの油分吸着能力が阻害されることもない。
さらに、配管路40における第1屈曲部41、第2屈曲部42、並びに第3屈曲部43は、オイルミストの粒径を大きくして油吸着装置10における吸着能力を増大させる。
10 油吸着装置
11 中空筒本体
12 中空部
13 底板
13a 流入口
14 蓋体
14a 排気口
20 流路形成体
21 外周側壁
22 天面板
23 孔部
25 パンチングプレート
30 サイクロンセパレータ
31 流入口
32 ハウジング
33 カートリッジ
34 排気口
35 ドレントラップ
40 配管路
41 第1屈曲部
42 第2屈曲部
43 第3屈曲部
A 空気圧縮機
C 活性炭
T 油吸着材
Claims (3)
- 空気圧縮機から吐出された圧縮空気中の異物を分離・除去するための圧縮空気用異物分離除去装置であって、
油吸着装置と、配管路と、サイクロンセパレータと、から成り、
該油吸着装置は、中空部を有し上方及び下方が夫々開口した筒状体から成る中空筒本体と、所定箇所に流入口を備え且つ締結手段を介して該中空筒本体の下方開口端を閉塞可能な底板と、所定箇所に排気口を備え且つ締結手段を介して該中空筒本体の上方開口端を閉塞可能な蓋体と、該中空筒本体の中空部内に油吸着材が充填されて成り、
油吸着材は、ポリエチレン,ポリプロピレン,ポリエチレンテフタレートの中から選択される少なくとも一種若しくは複数種の不織布を含む繊維状物に酸変性若しくは酸化させた高級脂肪酸あるいはポリオレフィンワックスを添加または塗布したものを所要長さ・幅・厚さの立方体形状若しくは直方体形状に成形して成り、
配管路は、水平方向から鉛直下方方向に向かう第1屈曲部と、鉛直下方方向から水平方向に向かう第2屈曲部と、水平方向から鉛直上方に向かう第3屈曲部とを有し、
該油吸着装置の前段に、配管路を介してサイクロンセパレータが具備されて成ることを特徴とする圧縮空気用異物分離除去装置。 - 前記サイクロンセパレータに、ドレントラップが備えられていることを特徴とする請求項1に記載の圧縮空気用異物分離除去装置。
- 前記油吸着装置における中空筒本体の中空部内に、油吸着材と活性炭とが交互に積層した状態で充填されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の圧縮空気用異物分離除去装置。
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