JP6713345B2 - 熱交換器 - Google Patents

熱交換器 Download PDF

Info

Publication number
JP6713345B2
JP6713345B2 JP2016100120A JP2016100120A JP6713345B2 JP 6713345 B2 JP6713345 B2 JP 6713345B2 JP 2016100120 A JP2016100120 A JP 2016100120A JP 2016100120 A JP2016100120 A JP 2016100120A JP 6713345 B2 JP6713345 B2 JP 6713345B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heat exchange
heat
exchange core
header
recovery medium
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016100120A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017207237A (ja
Inventor
一暁 小林
一暁 小林
祐輝 ▲桑▼内
祐輝 ▲桑▼内
小川 雄司
雄司 小川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JFE Steel Corp
Kobe Steel Ltd
Nippon Steel Corp
Nippon Steel Nisshin Co Ltd
Nippon Steel Engineering Co Ltd
Original Assignee
JFE Steel Corp
Kobe Steel Ltd
Nippon Steel Corp
Nippon Steel Nisshin Co Ltd
Nippon Steel Engineering Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by JFE Steel Corp, Kobe Steel Ltd, Nippon Steel Corp, Nippon Steel Nisshin Co Ltd, Nippon Steel Engineering Co Ltd filed Critical JFE Steel Corp
Priority to JP2016100120A priority Critical patent/JP6713345B2/ja
Publication of JP2017207237A publication Critical patent/JP2017207237A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6713345B2 publication Critical patent/JP6713345B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Details Of Heat-Exchange And Heat-Transfer (AREA)
  • Heat-Exchange Devices With Radiators And Conduit Assemblies (AREA)

Description

本発明は、熱交換器に関し、特に、気体と液体等の熱回収媒体との熱交換を行う熱交換器に関する。
地球温暖化に対して近年取り組まれている対策の一つとして、製鉄所等といった工場の排ガスからCOを分離回収する技術の開発が進められている。
この分離回収技術の代表例としては物理吸着法や化学吸収法が挙げられる。
物理吸着法では、COの吸着材への吸着及び脱離のため、送風機や真空ポンプが必要となり、大きな電力を必要とする。
また、化学吸収法では、COを吸収した吸収液を再生するための多量の蒸気を必要とする。
しかしながら、これらの電力や蒸気を供給するために化石燃料を用いたのでは、地球温暖化対策とはならない。
そこで、工場から大気放散されている低温(例えば400℃以下)排ガスからさらに熱回収を行い、発電や蒸気の供給に利用する技術が検討されている。CO回収に必要な熱量は多量であることから、熱回収も高効率に行うことが期待されている。
熱回収で利用される熱交換器は、排ガスと熱回収媒体との熱交換を担う。上記で述べたCO回収目的の場合、熱回収媒体は液体である。以下の説明では、熱交換器で用いる熱回収媒体は液体であるものとする。
熱交換器として、高効率な熱交換が可能であるプレート型又はプレートフィン型のものが知られている。これらの熱交換器は一般に、熱交換コア部と、分配/集合部と、ヘッダ部と、を備える。熱交換コア部は、熱交換を担い、分配/集合部は、熱交換コア部に流入する流体を分配し、又は熱交換コア部から流出した流体を集合させ、ヘッダ部は、外部から分配/集合部に流体を導入し、又は分配/集合部から外部に流体を排出する。
なお、これらの部分のうち2つまたは3つをまとめて一体化した熱交換器も存在する。
熱交換コア部において熱交換される流体が均等に流動したとき(偏流がないとき)に、その熱交換器は最大効率を発揮する。すなわち、交換熱量が最も大きくなり、高効率な熱交換が達成できる。
そのような背景から、特許文献1〜3にはいずれも、偏流を低減し流量を均等にするための分配/集合部に関する技術が開示されている。
熱交換に係る伝熱現象においては、一般的に圧損と伝熱能力には正の相関がある。
そこで、熱交換器においては、熱交換器全体の圧損に対して、熱交換コア部での圧損は相対的に最も大きくし、熱交換への寄与が低い分配/集合部及び熱交換への寄与が一般的にはないヘッダ部では圧損を相対的に小さくすることが一般的である。
このような圧損バランスとすることで、ヘッダ部−分配/集合部間での均一な流体流量配分、及び、分配/集合部−熱交換コア部での均一な流体流量配分となることが期待できる。
特開2007−139344号公報 特開昭59−229193号公報 特開平1−102294号公報
ここで、上記のような排ガスからの熱回収を行う場合、排ガスは体積流量が多いことから送風のためのブロア動力も大きく、熱交換器における少なくとも排ガス側の圧損を可能な限り低くしたいという要望がある。
一方で、熱回収媒体(液体)は排ガスに対して熱容量が圧倒的に大きいため、その体積流量は少なく、ポンプ動力は小さく無視できる。
したがって、熱交換器全体において、熱回収媒体側の圧損が高くとも、排ガス側の圧損を最小化することが全体的な動力コスト低減につながる。
その実現のためには、煙道や煙突の排ガス主流方向に沿って熱交換コア部が配設されるように熱交換器を設置することが望ましい。これにより排ガス側にはヘッダ部や分配/集合部がほぼ不要となり、これらの部分での圧損が生じないからである。
それに対し、熱回収媒体側は、ヘッダ部や分配/集合部が必要である。特に分配/集合部は排ガス流れにも重なるため、可能な限りコンパクトな構造が望ましい。
分配/集合部をコンパクトにすると、熱交換コア部における圧損よりも分配/集合部における圧損が相対的に大きくなる。したがって、分配/集合部に要求される流体流量の均一配分性が満足されないという問題があった。
特許文献1〜3のいずれにおいても、このような観点からの検討はない。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、分配/集合部がコンパクトな構造を有する場合であっても、排ガスと熱回収媒体との間で高効率に熱交換することが可能な熱交換器を提供することをその目的とする。
前記の目的を達成するため、本発明は、気体側プレートと熱回収媒体側プレートの組が複数積層され、気体が流れる流路と熱回収媒体が流れる流路とが交互に積層配置されるプレート型またはプレートフィン型の熱交換器であって、前記熱回収媒体が流れる流路毎に、気体と熱回収媒体との熱交換を行う熱交換コアと、該熱交換コアへ熱回収媒体を分配して導入する分配部と、前記熱交換コアから排出された熱回収媒体を集合させる集合部と、外部から前記分配部に熱回収媒体を導入する導入ヘッダと、前記集合部からの熱回収媒体を外部に排出する排出ヘッダと、を備え、前記分配部と前記集合部は、所定方向から見て前記熱交換コアと重なる部分に位置し、前記導入ヘッダ及び前記排出ヘッダは、前記所定方向から見て前記熱交換コアの外側に位置し、前記導入ヘッダは、前記所定方向から見て、前記熱交換コアを挟み、前記排出ヘッダとは反対側に位置し、前記分配部と前記集合部の圧損の合計は、前記熱交換コアの熱回収媒体に係る圧損以上であり、前記分配部は、前記導入ヘッダからの熱回収媒体の導入方向に関し、前記導入ヘッダ側から流路の断面積が単調減少する形状を有し、前記集合部は、前記排出ヘッダからの熱回収媒体の排出方向に関し、前記排出ヘッダ側へ流路の断面積が単調増加する形状を有し、前記分配部と前記集合部の前記流路の断面積の最大値と最小値の比が0.1以下であることを特徴としている。
本発明によれば、導入ヘッダ及び排出ヘッダが、気体側の熱交換コアへの気体の導入/排出の妨げとなることがなく、さらに、分配/集合部がコンパクトな構造であり分配/集合部における圧損が高い場合でも、液体側の熱交換コア内の液体の流量が均一となる。したがって、分配/集合部がコンパクトな構造であっても高効率で熱交換することができる。
前記所定方向は例えば気体の流れる方向である。
前記熱回収媒体は例えば液体である。
本発明によれば、コンパクトな分配/集合部であっても、排ガスと熱回収媒体との間で高効率に熱交換することができる。
本発明に係る熱交換器の一例を模式的に示した斜視図である。 図1の熱交換器の液体側プレートの要部を説明するための模式図である。 液体側プレートの一例を説明するための図である。 液体側プレートの他の例を説明するための図である。 液体側プレートの別の例を説明するための図である。 液体側プレートの別の例を説明するための図である。 図1の気体側プレートの一例を模式的に示した図である。 気体側プレートの他の例を模式的に示した図である。 比較例の液体側プレートを模式的に示した図である。 他の比較例の液体側プレートを模式的に示した図である。 別の比較例の液体側プレートを模式的に示した図である。 シミュレーションの条件等を説明するための図である。 シミュレーション結果を示す図である。 他のシミュレーションの条件を説明するための図である。 他のシミュレーション結果を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
図1は、本発明に係る熱交換器の一例を模式的に示した斜視図である。
図1の熱交換器1は、気体と熱回収媒体との熱交換を行うプレート型またはプレートフィン型の熱交換器である。熱交換器1は、不図示のエンドプレートの間に、複数の気体側プレート10、熱回収媒体側プレート20の組が積層されている。これらプレートの外周部分同士を溶接などにより接合することで、エンドプレートとプレート10、20で囲われた内部に、高温の気体(例えば排ガス)が流れる高温流路と、低温の熱回収媒体(例えば液体)が流れる低温流路とが交互に積層配置される。以下の説明では、熱回収媒体側プレート20を液体側プレート20と省略する。
図1では、気体側プレート10と液体側プレート20の間に隙間があるが、実際は上述のようにプレート10、20の外周部が接合されている。プレート10、20間は、外周部が接合された状態であっても中心部においては隙間があり上述の流路が形成されている。気体側プレート10や液体側プレート20は例えば金属板をプレス加工することにより作製される。
熱交換器1はさらに、導入ヘッダ31と排出ヘッダ32とを備える。これらについては後述する。
熱交換器1は、例えば、製鉄所等からの排ガスと液体との熱交換に利用される。
熱交換の際、例えば、図のX方向正方向に流れている排ガスは、熱交換器1内をX方向正方向に流れ、X方向に関し排ガスの導入側とは反対側から排出される。
一方、液体は、導入ヘッダ31を介してX方向とは直交する方向から熱交換器2内に導入され、排出ヘッダ32を介してX方向と直交する方向へ熱交換器2から排出される。ただし、熱交換器2内において液体の流れの主方向は図で点線矢印で示すようにX方向(負方向)である。
本例では、熱交換器2内において、排ガスと気体の流れの主方向は互いに反対の方向であるが、同一方向であってもよい。
図2は、熱交換器1の液体側プレート20の要部を説明するための模式図である。
図示するように、液体側プレート20は、排ガスと液体で熱交換する熱交換コアを形成する部分(以下、熱交換コア部)21を有する。さらに、同プレート20は、熱交換コア部21へ液体を分配して導入する分配部を形成する部分(以下、分配部)22と、熱交換コア部21から排出された液体を集合させる集合部を形成する部分(以下、集合部)23と、を有する。
熱交換器1は、前述の図1で示すように、複数の液体側プレート20に対し共通する導入ヘッダ31と排出ヘッダ32を備える。導入ヘッダ31は、熱交換器1の外部から分配部22に液体を導入し、排出ヘッダ32は、集合部23からの液体を外部に排出する。
導入ヘッダ31から液体側プレート20へ導入された液体は、分配部22、熱交換コア部21、集合部23、排出ヘッダ32へと流れ、排出ヘッダ32を介して外部へ排出される。
以下、熱交換器1の特徴的な構成について説明する。
熱交換器1では、導入ヘッダ31及び排出ヘッダ32は、熱交換コア部21に対して、排ガスの流れる方向すなわち図のX方向から見て外側(以下、単に外側と省略)に位置する。仮に、熱交換コア部21に対して、排ガスの流れるX方向から見て内側(図のA1、A2に相当する箇所)に位置するものとすると、熱交換コア部21と気体側すなわち排ガス側の熱交換コアとは重なる位置にあるので、排ガス側の熱交換コアへの排ガスの導入が妨げられてしまう。したがって、導入ヘッダ31及び排出ヘッダ32は熱交換外側に位置する。熱交換器1では、液体の流量が少ないため、上述の配置構成が可能である。
また、導入ヘッダ31は、排ガスの流れるX方向から見て、熱交換コア部21を挟み、排出ヘッダ32とは反対側に位置する。
X方向から見て、導入ヘッダ31及び排出ヘッダ32が熱交換コア部21の外側に位置した場合に、仮に、排出ヘッダ32が、熱交換コア部21を基準に導入ヘッダ31と同じ側の箇所(図のA3に相当する箇所)に位置するものとする。この場合、分配部22や集合部23の圧損が大きいと、熱交換コア部21の流量が不均一となってしまう。流体(この場合では液体)は圧損の少ない経路を流れるため、流体の導入/排出口と近い側は流量が増え、遠い側は流量が減ることが予測される。したがって、熱交換器1では、導入ヘッダ31が上述のように熱交換コア部21を挟み排出ヘッダ32とは反対側に位置する配置構成を採用している。
さらに、液体側プレート20の分配部22は、該分配部22への液体の導入方向(図のY1方向)に関し、流路の断面積が導入ヘッダ31から単調減少する形状を有する。また、集合部23は、該集合部23からの排出方向(図のY2方向)に関し、流路の断面積が排出ヘッダ32に向かって単調増加する形状を有する。上記断面積はそれぞれ、Y1方向またはY2方向に延在する垂線を有する断面での分配部22/集合部23の面積である。上述のように単調減少/増加する形状を採用した理由は以下のとおりである。
すなわち、一般に分岐管流れ(径の大きな主管の側面に、径の小さな枝管が多数取り付けられており、主管を流れる流体流量が下流に向かって減少していく流れ)においては、下流に向かうにつれて主管内圧力が増加するため、枝管の流量分布は均一とはならず、下流に進むにつれて枝管流量が増加することが知られている。これは主管内の平均流速が下流に向かって減少するために生じる現象である。
液体側プレート20において、分配部22は上述の主管に該当し、熱交換コア部21内の流路は上述の枝管に該当すると考えることができる
そこで、本例の液体側プレート20では、分配部22内において平均流速が一定に保たれるよう、分配部22を上述のように単調減少する形状としている。
一方、排出側では、上記と反対側の現象が起きるので、液体側プレート20では、集合部23を上述のように単調増加する形状としている。
図において、分配部22と集合部23とは同一の形状であるが、異なる形状であってもよい。
図3〜図6は、液体側プレートの例を説明するための図であり、図2では図示を省略した後述の耳部についても図示したものである。
図3の液体側プレート20は、プレート型またはプレートフィン型の熱交換器に用いられるものであり、熱交換コア部21、分配部22及び集合部23の周囲を囲む耳部24を有する。
耳部24は、プレート同士の接合に用いられたり、気体側プレート側の耳部との間にスペーサやガスケットを挟むために用いられたりする。
図4の液体側プレート20は、図3のプレート20と、分配部22及び集合部23の形状が異なる。プレート20では、分配部22が三角形状となるように耳部24が設けられていたが、プレート20では、分配部22の形状が台形状となるように耳部24が設けられている。
X方向から見て熱交換コア部21と重なる部分が単調増加/単調減少する形状であればよいため、図4のプレート20のように耳部24を設けてもよい。
また、図5及び図6の液体側プレート20、20は、外形が気体側プレートに対応した形状となるように、耳部24、24に幅広部25、25を有する。
図7は、図1の気体側プレート10を模式的に示した図であって、該プレート10の要部のみを示す。
気体側プレート10は、排ガスと液体との熱交換を行う熱交換コア部に対応する部分(以下、熱交換コア部)11と、該熱交換コア部11の周囲を囲む耳部12とを有する。
気体側プレート10の熱交換コア部11は、気体の流れ方向Xから見て、例えば図6の気体側プレート20の熱交換コア部21と略同じ大きさである。
図の気体側プレート10の熱交換コア部11では、液体側プレート20の分配部22及び集合部23に対応する位置にまで延在しているが、その対応する位置は、熱交換コア部で有するフィンや凹凸のない空洞としてもよく、また、熱交換器1に加わる力を支えるための支柱等の構造を形成してもよい。
図8は、気体側プレートの他の例を模式的に示した図である。
図8の気体側プレート10は、熱交換コア部11及び耳部12に加えて、該熱交換コア部11に排ガスを均等に分配する分配部13と、熱交換コア部11から排出された排ガスを外部に排出する排出部14とを有する。
分配部13を設けることにより、流量が少ない場合であっても効率的に熱交換を行うことができる。
(実施例)
図2の構成の液体側プレート20を実施例とし、図9〜図11の構成の液体側プレートを比較例とし、熱交換コア部21、分配部22及び集合部23の圧損を変化させたときの熱交換コア部21内の流量分布についてシミュレーションを行った。
図9の比較例1の液体側プレート100は、実施例1の液体側プレート20と同様、熱交換コア101の外側に導入ヘッダ102及び排出ヘッダ103を有するが、分配部104が、導入ヘッダ102からの液体の導入方向に関し単調減少などせず一定の流路の断面積を有する形状である。集合部105も同様である。
図10の比較例2の液体側プレート110は、図10に示すように、比較例1の液体側プレート100と同様な形状の熱交換コア101、分配部104及び集合部105を有するが、排出ヘッダ111が、気体の流れるX方向から見て、熱交換コア101を基準に導入ヘッダ102と同じ側に位置する。
また、図11の比較例3の液体側プレート120は、実施例1と同様な液状の熱交換コア101、分配部121及び集合部122を有するが、排出ヘッダ123が、気体の流れるX方向から見て、熱交換コア101を基準に導入ヘッダ102と同じ側に位置する。
図12は、シミュレーションの条件等を説明するための図である。
シミュレーションにおける液体側プレート20の各部の寸法は以下の通りである。なお、以下の値は、導入ヘッダ31及び排出ヘッダ32の厚みD1を1としたときのものである。
液体側プレート20(熱交換コア部21)の幅W1:5
熱交換コア部21の長さL1:2〜5
分配部22の幅W2:0.2〜0.5
集合部23の幅W3:0.2〜0.5
また、分配部22への導入時の液体の圧力Pdinは図の破線部B1に相当する範囲の平均値とした。以下同様に、熱交換コア部21への導入時の液体の圧力Pcinは破線部B2、熱交換コア部21からの排出時の液体の圧力Pcoutは破線部B3、集合部23からの排出時の圧力Pdoutは破線部B4に相当する範囲のそれぞれ平均値とした。
流量分布は、熱交換コア部21の中心部(図の破線部B5)で測定した。
比較例の寸法は、実施例の寸法と同様であり、比較例の圧力、流量分布は、それぞれにおける上記B1〜B5に相当する範囲のそれぞれ平均値とした。
図13は、比較例1〜3についてのシミュレーション結果と、実施例についてのシミュレーション結果を示す図である。
図中、横軸は、熱交換コア部21を液体が通過する際の圧損に対する、分配部22を液体が通過する際の圧損と集合部23を液体が通過する際の圧損との和の比(以下、圧損の比)、縦軸は熱交換コア部21での流量の偏りを示す流量(流速)偏差である。
圧損の比は、以下の定義の下、dPd=Pdin−Pdout、dPc=Pcin−Pcoutとしたときの(dPd−dPc)/dPcで与えられる。
din:分配部22への導入時の液体の圧力
cin:熱交換コア部21への導入時の液体の圧力
cout:熱交換コア部21からの排出時の液体の圧力
dout:集合部23からの排出時の圧力
熱交換コア部21での流量偏差は、流量分布測定断面内の「(最大流量−最少流量)/平均流量」で与えられる。流量偏差が0のとき、流量分布が完全に均一であることを表す。また、例えば、流量偏差が0.5のとき、平均流量に対して50%(±25%)の流量差があることを表す。
比較例1〜3では、図13(A)〜(C)に示すように、圧損の比が大きくなるにつれて流量偏差も大きくなる。比較例1〜3の構成でも、圧損の比が例えば0.1以下であれば、流量偏差は概ね10%以下に維持できており、十分な熱交換性能を発揮しているため、圧損の比が0.1以下と少ない熱交換器には比較例1〜3の構成を採用することは可能と考えられる。
しかし、分配部/混合部がコンパクトであり熱交換コア部より分配部/混合部での圧損が多い熱交換器、すなわち圧損の比が高い熱交換器では、比較例1〜3の構成では流量偏差が大きくなるためこれらの構成を採用することはできない。
一方、実施例では、圧損の比が大きい場合でも流量偏差は1%程度を維持している。
このことから、分配部/混合部がコンパクトであり熱交換コア部より分配部/混合部での圧損が多い熱交換器には、実施例のような構成が好適であることが分かる。
次に、分配部/混合部の流路の断面を、どの程度まで減少/増加させれば流量偏差を抑えられるかについてシミュレーションを行った。
図14は、シミュレーションの条件を説明するための図であり。図15はシミュレーション結果を示す図である。
当該シミュレーションでは、分配部22における該分配部22に液体が導入される側の辺及び集合部23における該集合部23から液体が排出される辺の幅をaとし、液体の導入方向に関するこれらの辺の反対側の幅をbとし、b/aを0〜1まで変化させた。その際、圧損の比も変化させ、そのときの流量偏差を計算した。
その他のシミュレーションの条件は前述のシミュレーションと同様である。
なお、b/a=0の場合は、図2の形状に相当し、b/a=1の場合は、図9の形状に相当する。
図15から分かるように、幅の比b/aを0.1以下とすれば、圧損の比が1程度と大きくても、流量偏差を0.1、すなわち±5%程度と小さく抑えることができる。
したがって、分配部22/集合部23は、辺長さの比を0.1以下とすることが望ましい。言い換えると、分配部22/集合部23は、分配部22への液体の導入方向または集合部23からの液体の排出方向と平行な垂線を有する断面での流路の断面積の最大値と最小値の比を0.1以下とすることが望ましい。
1…熱交換器
10,10…気体側プレート
11…熱交換コア部
12…耳部
13…分配部
14…排出部
20,20,20,20,20…熱回収媒体側プレート(液体側プレート)
21…熱交換コア部
22…分配部
23…集合部
24,24,24…耳部
25,25…幅広部
31…導入ヘッダ
32…排出ヘッダ

Claims (3)

  1. 気体側プレートと熱回収媒体側プレートの組が複数積層され、気体が流れる流路と熱回収媒体が流れる流路とが交互に積層配置されるプレート型またはプレートフィン型の熱交換器であって、
    前記熱回収媒体が流れる流路毎に、
    気体と熱回収媒体との熱交換を行う熱交換コアと、
    該熱交換コアへ熱回収媒体を分配して導入する分配部と、
    前記熱交換コアから排出された熱回収媒体を集合させる集合部と、
    外部から前記分配部に熱回収媒体を導入する導入ヘッダと、
    前記集合部からの熱回収媒体を外部に排出する排出ヘッダと、
    を備え、
    前記分配部と前記集合部は、所定方向から見て前記熱交換コアと重なる部分に位置し、
    前記導入ヘッダ及び前記排出ヘッダは、前記所定方向から見て前記熱交換コアの外側に位置し
    前記導入ヘッダは、前記所定方向から見て、前記熱交換コアを挟み、前記排出ヘッダとは反対側に位置し、
    前記分配部と前記集合部の圧損の合計は、前記熱交換コアの熱回収媒体に係る圧損以上であり、
    前記分配部は、前記導入ヘッダからの熱回収媒体の導入方向に関し、前記導入ヘッダ側から流路の断面積が単調減少する形状を有し、
    前記集合部は、前記排出ヘッダからの熱回収媒体の排出方向に関し、前記排出ヘッダ側へ流路の断面積が単調増加する形状を有し、
    前記分配部と前記集合部の前記流路の断面積の最大値と最小値の比が0.1以下であることを特徴とする、熱交換器。
  2. 前記所定方向は、気体の流れる方向であることを特徴とする、請求項1に記載の熱交換器。
  3. 前記熱回収媒体は液体であることを特徴とする、請求項1または2に記載の熱交換器。
JP2016100120A 2016-05-19 2016-05-19 熱交換器 Active JP6713345B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016100120A JP6713345B2 (ja) 2016-05-19 2016-05-19 熱交換器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016100120A JP6713345B2 (ja) 2016-05-19 2016-05-19 熱交換器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017207237A JP2017207237A (ja) 2017-11-24
JP6713345B2 true JP6713345B2 (ja) 2020-06-24

Family

ID=60416967

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016100120A Active JP6713345B2 (ja) 2016-05-19 2016-05-19 熱交換器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6713345B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110671958A (zh) * 2019-08-30 2020-01-10 江苏科技大学 一种具有s形槽道的新型flng换热器
CN111442680B (zh) * 2019-08-30 2024-04-16 江苏科技大学 一种具有s形和z形复合槽道的新型flng换热器
CN114322596B (zh) * 2022-01-14 2023-02-17 北京交通大学 微通道热交换板及自主分液的模块化板式微通道冷凝器

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59229193A (ja) * 1983-06-10 1984-12-22 Hitachi Ltd 熱交換器
JPH0633967B2 (ja) * 1985-09-19 1994-05-02 昭和アルミニウム株式会社 熱交換器
DE3732081A1 (de) * 1987-09-24 1989-04-06 Rehau Ag & Co Plattenfoermiger waermetauscher
GB9012618D0 (en) * 1990-06-06 1990-07-25 Rolls Royce Plc Heat exchangers
JP4824994B2 (ja) * 2005-11-21 2011-11-30 住友精密工業株式会社 一次伝面方式による熱交換用セル構造
JP5295737B2 (ja) * 2008-12-01 2013-09-18 住友精密工業株式会社 プレートフィン型熱交換器
CN102767983A (zh) * 2012-08-10 2012-11-07 湖南创化低碳环保科技有限公司 一种可实现流体均匀分配的导流装置及换热器

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017207237A (ja) 2017-11-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
AU2016201413B2 (en) Heating element undulation patterns
JP5106453B2 (ja) プレート式熱交換器及び冷凍空調装置
JP6713345B2 (ja) 熱交換器
US20110017436A1 (en) Plate type heat exchanger
JP6693690B2 (ja) 熱交換器
WO2016095872A1 (zh) 一种弧形板式换热器
JPH0535356B2 (ja)
CN107167000B (zh) 板式热交换器和制造板式热交换器的方法
JP2015049037A (ja) 発泡金属により結合される熱交換器ブロックを有するプレート型熱交換器
JP5405589B2 (ja) 熱交換器
CN108603730B (zh) 用于隔开传热片的交错凹槽构造
KR102151782B1 (ko) 필터 타입 인쇄기판형 열교환기와 이를 포함하는 라디에이터, 열회수 증기발생기 및 공기조화기의 실외기
JP2008175513A (ja) プレートフィン型熱交換器およびそれを用いた温風暖房機
CN109443056B (zh) 双面交错印刷电路板式换热板和换热器
JP2017072331A (ja) 熱交換器およびその製造方法
JP5228215B2 (ja) 一次伝面型熱交換器
EP1938037A1 (en) Plate heat exchanger and method for constructing pressure-proof plate heat exchanger
JP4738116B2 (ja) クロスフローコア式プレート型熱交換器
CN101749971A (zh) 全焊式波纹型板管换热器
JP2003214724A (ja) 空気調和機
JP2012021668A (ja) 熱交換器
JP2007085594A5 (ja)
EP3470762A1 (en) Plate-type heat exchanger
JP7399293B2 (ja) 熱交換素子および熱交換型換気装置
JP2024048618A (ja) 熱交換器

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190218

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20190605

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20191209

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20191217

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200217

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200512

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200603

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6713345

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313115

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313115

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250