JP6712867B2 - スイッチング電源装置 - Google Patents

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本発明は、スイッチング電源装置に関する。
従来から様々なスイッチング電源装置が開発されており、特に昇圧コンバータにおいてはCRM(CRitical current Mode;臨界モード)制御と呼ばれる制御を行うものがある。
例えば昇圧コンバータが、上側スイッチング素子と下側スイッチング素子とが接続され、その接続点に入力電圧が一端に印加されるコイルの他端が接続される構成である場合、下側スイッチング素子をオンとすることによりコイルに流れるコイル電流が上昇し、励磁エネルギーが蓄積される。そして、下側スイッチング素子をオフとして、上側スイッチング素子をオンとすることで励磁エネルギーは開放され、コイル電流は減少する。
上記CRM制御においては、コイル電流が減少して上側スイッチング素子のオンから下側スイッチング素子のオンへ切替えられるタイミングにおけるコイル電流がゼロとなるように制御される。負荷が重負荷の場合、通常の電流モード制御に比べて、CRM制御ではスイッチング周期は長くなり、スイッチングの回数が減少するので、スイッチング損失を低減させることができる。
なお、上記に関連する従来技術の一例としては、特許文献1を挙げることができる。
特開2014−239620号公報
CRM制御を行う昇圧コンバータは、出力電圧を一定とするために出力電圧を帰還させる帰還制御を行う。より具体的には、出力電圧に基づく帰還電圧と基準電圧に基づいてエラーアンプにより誤差電圧を生成し、スロープ電圧と誤差電圧との比較によりスロープ電圧が上昇して誤算電圧に達したことが検知されると、オンとされていた下側スイッチング素子がオフに切替えられる。これにより、下側スイッチング素子のオン期間が調整される。
ここで、負荷が急激に重くなる負荷変動(負荷電流の増大)の場合、CRM制御によりスイッチング周期は長く調整される。このとき、帰還制御によりデューティ(下側スイッチング素子のオン期間のスイッチング周期に対する比率)を維持するために誤差電圧は上昇する。更に、負荷変動による出力電圧の減少に対応して誤算電圧は上昇する。従って、両方の要因によって誤差電圧は共に上昇する方向となるので、所望のデューティとなるための応答が遅れ、出力電圧のアンダーシュートが大きくなる。
上記状況に鑑み、本発明は、CRM制御を行うスイッチング電源装置において負荷変動への応答性を改善することのできるスイッチング電源装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明の一態様に係るスイッチング電源装置は、
インダクタと、
前記インダクタに接続されるスイッチング素子と、
出力電圧に基づく帰還電圧と基準電圧とから誤差電圧を生成する誤差電圧生成部と、
スロープ電圧を生成するスロープ電圧生成部と、
前記誤差電圧と前記スロープ電圧とを比較して比較信号を生成する比較部と、
前記比較信号に基づいて前記スイッチング素子をオンからオフへ切替えるための駆動信号を生成する駆動部と、
前記スイッチング素子がオフからオンへ切替わるときの前記インダクタに流れる電流がゼロとなるように前記スイッチング素子のスイッチング周期を可変制御するCRM(臨界モード)制御部と、を備え、
前記CRM制御部は、負荷変動を検知する検知部を有し、前記検知部の検知によりCRM制御において前記スイッチング周期を変化させる方向とは逆に前記スイッチング周期を変化させる構成としている(第1の構成)。
また、上記第1の構成において、前記検知部により負荷が重くなることを検知されると、前記CRM制御部は前記スイッチング周期を短くすることとしてもよい(第2の構成)。
また、上記第1または第2の構成において、前記検知部は、前記出力電圧が閾値電圧を超えたことを検知することで前記負荷変動を検知することとしてもよい(第3の構成)。
また、上記第1または第2の構成において、前記検知部は、負荷変動を示す外部信号を受けることにより前記負荷変動を検知することとしてもよい(第4の構成)。
また、上記第1または第2の構成において、前記検知部は、負荷電流の変化率が閾値を超えたことを検知することで前記負荷変動を検知することとしてもよい(第5の構成)。
また、上記第1〜第5のいずれかの構成において、前記負荷変動の検知の後、前記CRM制御部はCRM制御を再開させることとしてもよい(第6の構成)。
また、上記第6の構成において、前記検知部は、前記出力電圧が第1閾値電圧を超えたことを検知することで前記負荷変動を検知し、
前記CRM制御部は、前記出力電圧が第2閾値電圧を超えたことを検知することでCRM制御を再開させることとしてもよい(第7の構成)。
また、上記第7の構成において、前記第2閾値電圧は、前記第1閾値電圧と異なる値に設定されることとしてもよい(第8の構成)。
また、本発明の別態様に係る表示装置は、上記第1〜第8のいずれかの構成のスイッチング電源装置と、前記スイッチング電源装置から電源が供給される表示部と、を備えることとしている(第9の構成)。
また、上記第9の構成において、前記スイッチング電源装置が備える前記検知部は、ブランキング期間と表示期間との切り換えを示す外部信号を受けることとしてもよい。
本発明によると、CRM制御を行うスイッチング電源装置において負荷変動への応答性を改善することが可能となる。
本発明の一実施形態に係るスイッチング電源装置の構成を示す図である。 CRM制御部の一構成例を示す図である。 CRM制御時の各種信号の波形例を示すタイミングチャートである。 通常の電流モード制御時の各種信号の波形例を示すタイミングチャートである。 負荷が重くなる負荷変動時の制御例を示すタイミングチャートである。 負荷が重くなる負荷変動時の制御例を示すタイミングチャートである。 負荷が重くなる負荷変動時にCRM制御を行ったときのコイル電流の波形変化例を示す概略図である。 負荷が軽くなる負荷変動時の制御例を示すタイミングチャートである。 本発明の一実施形態に係るテレビの構成を示すブロック図である。 本発明の一実施形態に係るテレビの正面図である。
以下に本発明の一実施形態について図面を参照して説明する。
<スイッチング電源装置の構成>
図1は、本発明の一実施形態に係るスイッチング電源装置の構成を示す図である。図1に示すスイッチング電源装置1は、入力電圧Vinを昇圧して出力電圧Voutを生成し、不図示の負荷へ供給する昇圧コンバータである。
スイッチング電源装置1は、スイッチングドライバ10と、その外部に設けられる各々ディスクリートな素子であるコイルL1(インダクタ)、上側スイッチング素子Q1、下側スイッチング素子Q2、ブートストラップコンデンサCb、コンデンサC1、C2、抵抗R1、R2と、から構成される。
コイルL1の一端には入力電圧Vinが印加される。NチャネルMOSFET(MOS電界効果トランジスタ)で構成される上側スイッチング素子Q1のソースと、NチャネルMOSFETで構成される下側スイッチング素子Q2のドレインとが接続される接続点Pに、コイルL1の他端が接続される。下側スイッチング素子Q2のソースは、抵抗R1を介して接地端に接続される。スイッチング素子Q1のドレインは、コンデンサC1の一端と共に出力端子Toに接続される。コンデンサC1の他端は接地端に接続される。
スイッチングドライバ10は、CRM制御部2、ドライブロジック部3、スロープ電圧生成部4、上側ドライバ5、下側ドライバ6、エラーアンプ7、コンパレータ8、抵抗R3、および抵抗R4を有し、これらの各構成要素を集積化した半導体装置(IC)である。また、スイッチングドライバ10は、外部との接続を確立するための外部端子T1〜T7も有する。
出力電圧Voutが生じる出力端子Toと接地端との間で、抵抗R3と抵抗R4は直列に接続される。出力電圧Voutを抵抗R3、R4によって分圧して生成される帰還電圧Vfbがエラーアンプ7の反転入力端(−)に印加される。エラーアンプ7の非反転入力端(+)には、基準電圧Vrefが印加される。
エラーアンプ7(誤差電圧生成部)は、帰還電圧Vfbと基準電圧Vrefとの差分を増幅して誤差電圧SEを生成する。エラーアンプ7の出力端は、コンパレータ8の反転入力端に接続されると共に、外部端子T6を介して抵抗R2とコンデンサC2との直列接続構成に接続される。即ち、誤差電圧SEは、コンパレータ8の反転入力端に印加される。
下側スイッチング素子Q2と抵抗R1との接続点は、外部端子T5を介してスロープ電圧生成部4に接続される。スロープ電圧生成部4は、上記接続点に生じる下側スイッチング素子Q2を流れる電流の検知電圧Vdと、所定のスロープ電圧(鋸歯状波または三角波)とを加算して、スロープ電圧SLPを生成・出力する。これにより、電流モード制御の機能が奏される。スロープ電圧SLPは、コンパレータ8の非反転入力端に印加される。
コンパレータ8(比較部)は、誤差電圧SEとスロープ電圧SLPとを比較し、比較結果である比較信号SCをドライブロジック部3に出力する。ドライブロジック部3(駆動部)は、コンパレータ8から出力される比較信号SCと、CRM制御部2から出力される制御信号S1とに基づいてパルス状のドライブ信号SDを生成する。上側ドライバ5は、ドライブ信号SDに基づいてゲート信号G1を生成し、ゲート信号G1を上側スイッチング素子Q1のゲートに印加する。なお、NチャネルMOSFETである上側スイッチング素子Q1を駆動するために、上側ドライバ5に接続される外部端子T1と、上側スイッチング素子Q1のソースとの間にブートストラップコンデンサCbが挿入される。
下側ドライバ6は、ドライブ信号SDに基づいてゲート信号G2を生成し、ゲート信号G2を下側スイッチング素子Q2のゲートに印加する。
<CRM制御部の構成>
次に、図2を用いてCRM制御部2の構成について述べる。CRM制御部2は、ロジック制御部21と、ゼロクロス検出部22と、ヒステリシスコンパレータ23と、抵抗24と、抵抗25と、入力端子T21〜T23と、出力端子T24と、を有する。
ゼロクロス検出部22は、スイッチング電圧SWが生じる接続点P(図1)と接続される入力端子T21と接続される。これにより、ゼロクロス検出部22は、上側スイッチング素子Q1がオンのときにコイルL1に流れるコイル電流Icoilがゼロと交わるゼロクロスを検出することができる。ゼロクロス検出部22は、検出信号DTをロジック制御部21に出力する。
入力端子T22と接地端との間に、抵抗24と抵抗25は直列に接続される。入力端子T22は出力端子To(図1)に接続されるので、抵抗24と抵抗25によって出力電圧Voutが分圧されて分圧電圧Vdvが生じる。ヒステリシスコンパレータ23は、分圧電圧Vdvを閾値電圧VT1およびVT2と比較し、比較結果として比較信号CPをロジック制御部21に出力する。ヒステリシスコンパレータ23と、抵抗24と、抵抗25とから負荷変動を検知する検知部が構成される。
また、ロジック制御部21には、不図示のオシレータから所定周波数(例えばスイッチング周波数が750kHzの場合にその32倍である24MHzなど)のクロック信号CLKが入力端子T23を介して入力される。ロジック制御部21は、クロック信号CLKをカウントすることにより制御信号S1を生成して出力端子T24を介してドライブロジック部3(図1)に出力する。
<CRM制御について>
次に、図3に示すタイミングチャートを用いてCRM制御の動作について説明する。図3において、上段から順に、クロック信号CLK、制御信号S1、スイッチング電圧SW、コイル電流Icoil、誤差電圧SE、およびスロープ電圧SLPの各波形例が示される。
タイミングt1において、クロック信号CLKのパルスの立下りに応じてロジック制御部21が制御信号S1をHighレベルに立ち上げると、ドライブロジック部3によるドライブ信号SDに基づき、下側スイッチング素子Q2がオン、上側スイッチング素子Q1がオフにそれぞれ切替えられる。これにより、スイッチング電圧SWはグランドレベルとなり、コイルL1および下側スイッチング素子Q2を流れるコイル電流Icoilは上昇を開始し、スロープ電圧SLPも上昇を開始する。またこのとき、ロジック制御部21は、クロック信号CLKのカウントを開始する。
その後、タイミングt2において、スロープ電圧SLPが誤差電圧SEに達すると、比較信号SCおよびドライブ信号SDに基づき、下側スイッチング素子Q2はオフ、上側スイッチング素子Q1はオンにそれぞれ切替えられる。即ち、タイミングt1からt2までの下側スイッチング素子Q2のオン期間Tonは、誤差電圧SEに応じて調整される。
下側スイッチング素子Q2がオフにされると、スイッチング電圧SWはHighレベルとなり、コイルL1および上側スイッチング素子Q1を流れるコイル電流Icoilは減少を開始する。そして、ロジック制御部21がクロック信号CLKを所定の目標カウント数までカウントしたときのクロック信号CLKの立下りに応じて、ロジック制御部21は制御信号S1を立上げる(タイミングt3)。これにより、上側スイッチング素子Q1はオフ、下側スイッチング素子Q2はオンにそれぞれ切替えられる。
このとき、ロジック制御部21は、ゼロクロス検出部22が出力する検出信号DTに応じて、目標カウント数を調整する。より具体的には、検出信号DTがコイル電流Icoilがプラス側であることを示している場合は目標カウント数を増加し、マイナス側であることを示している場合は目標カウント数を減少する。これにより、下側スイッチング素子Q2がオフからオンへ切替えられるときのコイル電流Icoilがゼロに維持されるよう制御される。目標カウント数の調整によって、スイッチング周期Tsw(=下側スイッチング素子Q2のオン期間Ton+オフ期間Toff)が可変に調整される。
ここで、図3に示すCRM制御のタイミングチャートとの比較例として、CRM制御を行わずに仮に通常の電流モード制御を行った場合のタイミングチャートを図4に示す。この場合、スイッチング周期Tswは固定となる。負荷が重負荷の場合、図4との比較で分かるように、CRM制御を行う図3ではスイッチング周期Tswが長くなり、スイッチング回数が減少するので、スイッチング損失を低減させることが可能となる。
<負荷変動が生じた場合の動作>
次に、負荷変動が生じた場合の動作について説明する。図5は、負荷が急激に重くなった場合の各信号の挙動例を示すタイミングチャートである。但し、図5は、常にCRM制御を行った場合の動作を示す。図5の上段から順に、出力電圧Vout、負荷電流ILOAD、およびスイッチング周期Tswを示す。
図5に示すように負荷が急激に重くなると、負荷電流ILOADがI1からI2へ急上昇する。このとき、図7に概略を示すように、コイル電流Icoilは一旦プラス側へ上昇するが、徐々にスイッチング周期Tswが長く調整されることにより、最終的に下側スイッチング素子Q2がオフからオンへ切替わるタイミングでのコイル電流Icoilがゼロとなってスイッチング周期Tswは安定化する。図5に示すように、負荷電流ILOADがI2に到達してから遅れてスイッチング周期Tswは安定化する。
しかしながら、このようにスイッチング周期Tswが増加するように調整されると、帰還制御によりデューティ(オン期間Tonのスイッチング周期Tswに対する比率)を維持するように誤差電圧SEが上昇する。更に、負荷の増大による出力電圧Voutの減少に対応して帰還制御により誤差電圧SEは上昇する。即ち、両方の要因によって誤差電圧SEは共に上昇する方向となるので、所望のデューティとなる応答が遅れ、出力電圧Voutのアンダーシュートが図5に示すように大きくなってしまう。
そこで、本実施形態では、次のような制御を行うこととしている。図6に示すように、負荷電流ILOADが上昇することで出力電圧Voutが低下し、出力電圧Voutが閾値電圧Vth1をプラス側からマイナス側へ横切ったことがヒステリシスコンパレータ23により検出され、その比較信号CPがロジック制御部21に出力される(タイミングt11)。すると、ロジック制御部21は、CRM制御モードを解除し、クロック信号CLKをカウントする目標カウント数を減少させることでスイッチング周期Tswを短くする。より具体的には、スイッチング周期Tswをリニアに低下させてから一定値を維持させる。なお、リニアに低下させずに、非線形で低下させてもよい。
このようにスイッチング周期Tswを短くすることにより、帰還制御によりデューティを維持するように誤差電圧SEは減少する。対して、負荷の増大による出力電圧Voutの減少に対応して帰還制御により誤差電圧SEは上昇する。従って、誤差電圧SEの変化方向は各要因で逆となるので、所望のデューティとなる応答は速くなり、出力電圧Voutのアンダーシュートは抑えられる。比較のために図6に破線で図5の出力電圧Voutを重ねて表示したように、本実施形態の制御方法では出力電圧Voutのアンダーシュートが低減できることが分かる。
そして、本実施形態では、出力電圧Voutが閾値電圧Vth2をマイナス側からプラス側へ横切ったことがヒステリシスコンパレータ23により検出され、その比較信号CPがロジック制御部21に出力される(タイミングt12)。すると、ロジック制御部21は、CRM制御を再開させる。これにより、スイッチング周期Tswは徐々に長くなるように調整された後、一定値に安定化される。なお、閾値電圧Vth2は、閾値電圧Vth1より高く設定して異ならせており、チャタリングの防止を図っている。
上記実施形態では負荷が重くなるように急変した場合に対応する制御機能としたが、更に下記のように負荷が軽くなるよう急変した場合に対応する機能を備えてもよい。その場合、CRM制御部2(図2)の構成において、ヒステリシスコンパレータ23に関する構成と同様の構成を更に備えることとすればよい。
図8のタイミングチャートに示すように負荷電流ILOADが急低下したとする。このとき、出力電圧Voutが上昇して閾値電圧Vth3をマイナス側からプラス側へ横切ったことを上記追加したヒステリシスコンパレータにより検知されると、ロジック制御部21は、CRM制御モードを解除し、目標カウント数の増加によってスイッチング周期Tswを長くする。
これにより、帰還制御によりデューティを維持するように誤差電圧SEは上昇する。対して、負荷の減少による出力電圧Voutの上昇に対応して帰還制御により誤差電圧SEは減少する。従って、誤差電圧SEの変化方向は各要因で逆となるので、所望のデューティとなる応答は速くなり、出力電圧Voutのオーバーシュートは抑えられる。図8に破線で示す常にCRM制御を行った場合の出力電圧Voutの挙動との比較でその効果が分かる。
そして、出力電圧Voutが閾値電圧Vth4(<Vth3)をプラス側からマイナス側へ横切ったことが上記追加されたヒステリシスコンパレータにより検出されると、ロジック制御部21は、CRM制御を再開させる。これにより、スイッチング周期Tswは徐々に短くなるように調整された後、一定値に安定化される。
<テレビへの適用>
図9は、本実施形態のスイッチング電源装置を搭載したテレビ(表示装置)の一構成例を示すブロック図である。また、図10は、スイッチング電源装置を搭載したテレビの正面図である。本構成例のテレビXは、チューナ部X1と、デコーダ部X2と、表示部X3と、スピーカ部X4と、操作部X5と、インタフェイス部X6と、制御部X7と、電源部X8と、を有する。
チューナ部X1は、テレビXに外部接続されるアンテナX0で受信された受信信号から所望チャネルの放送信号を選局する。
デコーダ部X2は、チューナX1で選局された放送信号から映像信号と音声信号を生成する。また、デコーダ部X2は、インタフェイス部X6からの外部入力信号に基づいて、映像信号と音声信号を生成する機能も備えている。
表示部X3は、デコーダ部X2で生成された映像信号を映像として出力する。表示部X3としては、液晶表示部やプラズマ表示部などを用いることができる。表示部X3が液晶表示部である場合は、表示部X3は、液晶パネル、ソースドライバ、ゲートドライバ等を含んでいる。
スピーカ部X4は、デコーダ部X2で生成された音声信号を音声として出力する。
操作部X5は、ユーザ操作を受け付けるヒューマンインタフェイスの一つである。操作部X5としては、ボタン、スイッチ、リモートコントローラなどを用いることができる。
インタフェイス部X6は、外部デバイス(光ディスクプレーヤやハードディスクドライブなど)から外部入力信号を受け付けるフロントエンドである。
制御部X7は、上記各部X1〜X6の動作を統括的に制御する。制御部X7としては、CPU(central processing unit)などを用いることができる。
電源部X8は、上記各部X1〜X7に電力供給を行う。本実施形態のスイッチング電源装置は、電源部X8に含めることができる。そのとき、スイッチング電源装置は表示部3に電源を供給するものであることが好ましい。負荷としての表示部X3は、非表示期間であるブランキング期間と、表示期間との切り換え時において消費電流が急激に(ほぼパルス状に)変動するので、本実施形態に係るスイッチング電源装置が有効となる。
<その他の変形例>
また、本発明の構成は、上記実施形態のほか、発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えることが可能である。即ち、上記実施形態は、全ての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきであり、本発明の技術的範囲は、上記実施形態の説明ではなく、特許請求の範囲によって示されるものであり、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内に属する全ての変更が含まれると理解されるべきである。
例えば、上記実施形態では、CRM制御モードを解除するタイミングとして出力電圧Voutが閾値電圧を超えたことを検知していたが、CRM制御部2がスイッチング電源装置1の外部から、負荷が変動することを示す外部信号を受けて、CRM制御モードを解除してもよい。上記テレビXに適用した例であれば、ブランキング期間と表示期間との切り換えを示す外部信号を制御部X7からCRM制御部2が受信するようにしてもよい。
また、例えば、CRM制御部2が負荷電流ILOADの変化率が閾値を超えたことを検知して、CRM制御モードを解除してもよい。
また、例えば、上側スイッチング素子Q1をダイオードに置き換えた構成としてもよい。
本発明は、例えば表示装置に適用されるスイッチング電源装置に利用することができる。
1 スイッチング電源装置
2 CRM制御部
3 ドライブロジック部
4 スロープ電圧生成部
5 上側ドライバ
6 下側ドライバ
7 エラーアンプ
8 コンパレータ
10 スイッチングドライバ
L1 コイル
Cb ブートストラップコンデンサ
Q1 上側スイッチング素子
Q2 下側スイッチング素子
C1、C2 コンデンサ
R1〜R4 抵抗
T1〜T7 外部端子
To 出力端子
21 ロジック制御部
22 ゼロクロス検出部
23 ヒステリシスコンパレータ
24、25 抵抗
T21〜T23 入力端子
T24 出力端子
X テレビ
X0 アンテナ
X1 チューナ部
X2 デコーダ部
X3 表示部
X4 スピーカ部
X5 操作部
X6 インタフェイス部
X7 制御部
X8 電源部

Claims (9)

  1. インダクタと、
    前記インダクタに接続されるスイッチング素子と、
    出力電圧に基づく帰還電圧と基準電圧とから誤差電圧を生成する誤差電圧生成部と、
    スロープ電圧を生成するスロープ電圧生成部と、
    前記誤差電圧と前記スロープ電圧とを比較して比較信号を生成する比較部と、
    前記比較信号に基づいて前記スイッチング素子をオンからオフへ切替えるための駆動信号を生成する駆動部と、
    前記スイッチング素子がオフからオンへ切替わるときの前記インダクタに流れる電流がゼロとなるように前記スイッチング素子のスイッチング周期を可変制御するCRM(臨界モード)制御部と、を備え、
    前記CRM制御部は、負荷変動を検知する検知部を有し、前記検知部の検知によりCRM制御において前記スイッチング周期を変化させる方向とは逆に前記スイッチング周期を変化させ
    前記検知部により負荷が重くなることを検知されると、前記CRM制御部は前記スイッチング周期を短くし、
    前記スイッチング周期を短くすることにより、帰還制御によりデューティを維持するように前記誤差電圧が減少し、負荷の増大による前記出力電圧の減少に対応して前記帰還制御により前記誤差電圧が上昇し、前記誤差電圧の変化方向が各要因で逆となることで、所望のデューティとなる応答が速くなり、前記出力電圧のアンダーシュートを抑える、ことを特徴とするスイッチング電源装置。
  2. 前記検知部は、前記出力電圧が閾値電圧を超えたことを検知することで前記負荷変動を検知することを特徴とする請求項1に記載のスイッチング電源装置。
  3. 前記検知部は、負荷変動を示す外部信号を受けることにより前記負荷変動を検知することを特徴とする請求項1に記載のスイッチング電源装置。
  4. 前記検知部は、負荷電流の変化率が閾値を超えたことを検知することで前記負荷変動を検知することを特徴とする請求項1に記載のスイッチング電源装置。
  5. 前記負荷変動の検知の後、前記CRM制御部はCRM制御を再開させることを特徴とする請求項1〜請求項のいずれか1項に記載のスイッチング電源装置。
  6. 前記検知部は、前記出力電圧が第1閾値電圧を超えたことを検知することで前記負荷変動を検知し、
    前記CRM制御部は、前記出力電圧が第2閾値電圧を超えたことを検知することでCRM制御を再開させることを特徴とする請求項に記載のスイッチング電源装置。
  7. 前記第2閾値電圧は、前記第1閾値電圧と異なる値に設定されることを特徴とする請求項に記載のスイッチング電源装置。
  8. 請求項1〜請求項のいずれか1項に記載のスイッチング電源装置と、
    前記スイッチング電源装置から電源が供給される表示部と、を備えることを特徴とする表示装置。
  9. 前記スイッチング電源装置が備える前記検知部は、ブランキング期間と表示期間との切り換えを示す外部信号を受けることを特徴とする請求項に記載の表示装置。
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