JP2014138524A - スイッチング電源装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】外付け部品なしで出力電流を検出する。
【解決手段】スイッチング電源装置1は、スイッチ素子11及び12をオン/オフさせることによって入力電圧INから出力電圧OUTを生成するスイッチング制御部(13、14、16、18)と、スイッチ素子11のデューティ変化量を監視して過電流保護信号S1を生成する過電流保護部19と、を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、スイッチング電源装置に関する。
図8は、スイッチング電源装置の一従来例を示す図である。従来のスイッチング電源装置において、外付け部品(センス抵抗など)を用いることなく過電流保護を行う構成としては、出力トランジスタ(上側スイッチ)のオン期間中に得られるスイッチ電圧SWのハイレベル電圧SWH(=IN−IOUT×RonH)と閾値電圧VthHとを比較する構成(ハイサイド検出方式)、ないしは、同期整流トランジスタ(下側スイッチ)のオン期間中に得られるスイッチ電圧SWのローレベル電圧SWL(=GND−IOUT×RonL)と閾値電圧VthLとを比較する構成(ローサイド検出方式)が考えられる。
なお、上記に関連する従来技術の一例としては、特許文献1を挙げることができる。
特開2008−187847号公報
しかしながら、上記従来例のスイッチング電源装置では、過電流の誤検出を防止するために複雑なタイミング制御やマスク処理を要するという問題があった。また、出力トランジスタのオン期間中に過電流を検出するハイサイド検出方式は、出力トランジスタのオン期間が短い低デューティアプリケーションに適用しにくく、逆に、同期整流トランジスタのオン期間中に過電流を検出するローサイド検出方式は、同期整流トランジスタのオン期間が短い高デューティアプリケーションに適用しにくいという問題もあった。そのため、デューティが広範囲に変化するアプリケーションでは、ハイサイド検出方式とローサイド検出方式の両方を具備しておかねばならず、回路規模が増大するという問題もあった。さらに、スイッチング駆動を高周波化する場合には、過電流検出用のコンパレータ等も高速化する必要があるので、消費電流が増えるという問題もあった。
本発明は、本願の発明者により見出された上記の問題点に鑑み、外付け部品なしで出力電流を検出することのできるスイッチング電源装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係るスイッチング電源装置は、スイッチ素子をオン/オフさせることにより入力電圧から出力電圧を生成するスイッチング制御部と、前記スイッチ素子のデューティ変化量を監視して過電流保護信号を生成する過電流保護部と、を有する構成(第1の構成)とされている。
なお、上記第1の構成から成るスイッチング電源装置において、前記過電流保護部は、前記入力電圧の供給を受けて動作し、前記スイッチ素子の一端に現れるスイッチ電圧または前記スイッチ素子をオン/オフするためのスイッチ制御信号をレベルシフトするレベルシフタと、前記レベルシフタの出力を平滑化して直流電圧を生成するフィルタと、前記直流電圧と前記出力電圧とを比較して前記過電流保護信号を生成する入力オフセット付きコンパレータと、を含む構成(第2の構成)にするとよい。
また、上記第2の構成から成るスイッチング電源装置において、前記フィルタは、抵抗とキャパシタから成るCRフィルタ回路を含む構成(第3の構成)にするとよい。
また、上記第3の構成から成るスイッチング電源装置において、前記スイッチング制御部は、オン時間固定方式により前記スイッチ素子のオン/オフ制御を行う構成(第4の構成)にするとよい。
また、上記第4の構成から成るスイッチング電源装置は、前記スイッチ素子のデューティに応じて前記スイッチ素子のオン時間を設定するオン時間設定部を有する構成(第5の構成)にするとよい。
また、上記第5の構成から成るスイッチング電源装置にて、前記オン時間設定部は、キャパシタの充放電動作に応じた第1電圧を生成する第1電圧生成回路と、前記スイッチ素子のデューティに応じた第2電圧を生成する第2電圧生成回路と、前記第1電圧と前記第2電圧を比較して第1制御信号を生成するコンパレータと、を含む構成(第6の構成)にするとよい。
また、上記第6の構成から成るスイッチング電源装置において、前記スイッチング制御部は、前記出力電圧を分圧して帰還電圧を生成する帰還電圧生成部と、所定の基準電圧を生成する基準電圧生成部と、前記帰還電圧と前記基準電圧とを比較して第2制御信号を生成するメインコンパレータと、前記第1制御信号と前記第2制御信号に応じて出力信号の論理レベルが切り替わるフリップフロップと、前記フリップフロップの出力信号に応じて前記スイッチ素子のオン/オフ制御を行うドライバと、を含む構成(第7の構成)にするとよい。
また、上記第7の構成から成るスイッチング電源装置において、前記スイッチング制御部は、前記基準電圧にリップル成分を注入するリップルインジェクション部をさらに含む構成(第8の構成)にするとよい。
また、本発明に係るテレビは、受信信号から所望チャンネルの放送信号を選局するチューナ部と、前記チューナで選局された放送信号から映像信号と音声信号を生成するデコーダ部と、前記映像信号を映像として出力する表示部と、前記音声信号を音声として出力するスピーカ部と、ユーザ操作を受け付ける操作部と、外部入力信号を受け付けるインタフェイス部と、上記各部の動作を統括的に制御する制御部と、上記各部に電力供給を行う電源部と、を有し、前記電源部は、上記第1〜第8いずれかの構成から成るスイッチング電源装置を含む構成(第9の構成)とされている。
本発明によれば、外付け部品なしで出力電流を検出することのできるスイッチング電源装置を提供することが可能となる。
スイッチング電源装置の全体構成を示す図 オン時間設定部15の一構成例を示す図 オン時間設定動作の一例を示すタイムチャート スイッチ電圧SWの波形図 過電流保護部19の一構成例を示す図 スイッチング電源装置1を搭載したテレビの一構成例を示すブロック図 スイッチング電源装置1を搭載したテレビの正面図 スイッチング電源装置1を搭載したテレビの側面図 スイッチング電源装置1を搭載したテレビの背面図 スイッチング電源装置の一従来例を示す図
<全体構成>
図1は、スイッチング電源装置の全体構成を示すブロック図である。本構成例のスイッチング電源装置1は、非線形制御方式(ここではボトム検出オン時間固定方式)により入力電圧INから出力電圧OUTを生成する降圧型DC/DCコンバータである。スイッチング電源装置1は、半導体装置10と、半導体装置10に外付けされる種々のディスクリート部品(インダクタL1、キャパシタC1、抵抗R1及びR2)とを有する。
半導体装置10は、外部との電気的な接続を確立するために外部端子T1〜T3を有する。半導体装置10の外部において、外部端子(入力電圧端子)T1は、入力電圧INの印加端に接続されている。外部端子(スイッチ端子)T2は、インダクタL1の第1端に接続されている。インダクタL1の第2端、キャパシタC1の第1端、及び、抵抗R1の第1端は、いずれも出力電圧OUTの印加端に接続されている。キャパシタC1の第2端は、接地端に接続されている。抵抗R1の第2端、及び、抵抗R2の第1端は、いずれも半導体装置1の外部端子(帰還端子)T3に接続されている。抵抗R2の第2端は、接地端に接続されている。抵抗R1及びR2は、互いの接続ノードから出力電圧OUTを分圧した帰還電圧FBを出力する帰還電圧生成部として機能する。外部端子(出力電圧端子)T4は、出力電圧OUTの印加端に接続されている。
半導体装置10は、Nチャネル型MOS電界効果トランジスタ11及び12と、ドライバ13と、RSフリップフロップ14と、オン時間設定部15と、メインコンパレータ16と、基準電圧生成部17と、リップルインジェクション部18と、過電流保護部19を集積化したモノリシック半導体集積回路装置(いわゆるスイッチング電源IC)である。
トランジスタ11は、外部端子T1と外部端子T2との間に接続され、ドライバ13から入力されるゲート信号G1に応じてオン/オフ制御される出力トランジスタである。接続関係について具体的に述べると、トランジスタ11のドレインは、外部端子T1に接続されている。トランジスタ11のソースは、外部端子T2に接続されている。トランジスタ11のゲートは、ゲート信号G1の印加端に接続されている。
トランジスタ12は、外部端子T2と接地端との間に接続され、ドライバ13から入力されるゲート信号G2に応じてオン/オフ制御される同期整流トランジスタである。接続関係について具体的に述べると、トランジスタ12のドレインは、外部端子T2に接続されている。トランジスタ12のソースは、接地端に接続されている。トランジスタ12のゲートは、ゲート信号G2の印加端に接続されている。なお、整流素子としては、トランジスタ12に代えてダイオードを用いても構わない。
ドライバ13は、RSフリップフロップ14の出力信号Qに応じてゲート信号G1及びG2を生成し、トランジスタ11及び12を相補的(排他的)にスイッチング制御する。なお、本明細書中で用いられる「相補的(排他的)」という文言は、トランジスタ11及び12のオン/オフが完全に逆転している場合のほか、貫通電流防止の観点からトランジスタ11及び12のオン/オフ遷移タイミングに所定の遅延が与えられている場合(同時オフ期間が設けられている場合)も含む。
RSフリップフロップ14は、メインコンパレータ16から入力されるセット信号Sの立上がりエッジで出力信号Qをハイレベルにセットし、オン時間設定部15から入力されるリセット信号Rの立上がりエッジで出力信号Qをローレベルにリセットする。
オン時間設定部15は、RSフリップフロップ14の反転出力信号QBがローレベルに立ち下げられてから、所定のオン時間Tonが経過した後、リセット信号Rにハイレベルのトリガパルスを発生させる。オン時間設定部15の構成及び動作については、後ほど詳細に説明する。
メインコンパレータ16は、外部端子T3(抵抗R1と抵抗R2との接続ノード)から反転入力端(−)に入力される帰還電圧FB(出力電圧OUTの分圧電圧)と、基準電圧生成部17からリップルインジェクション部18を介して非反転入力端(+)に入力されるリップル注入済みの基準電圧REF2とを比較してセット信号Sを出力する。帰還電圧FBが基準電圧REF2よりも高ければセット信号Sはローレベルとなり、帰還電圧FBが基準電圧REF2よりも低ければセット信号Sはハイレベルとなる。
基準電圧生成部17は、バンドギャップ回路などを用いて、入力電圧INや周囲温度の変動に依存しない一定の基準電圧REFを生成する。
リップルインジェクション部18は、スイッチ電圧SW(またはゲート信号G1)を用いて生成したリップル成分を基準電圧REFに注入し、リップル注入済みの基準電圧REF2をメインコンパレータ16の非反転入力端(+)に出力する。このようなリップルインジェクション技術を導入すれば、出力電圧OUT(延いては帰還電圧FB)のリップル成分がそれほど大きくなくても、安定したスイッチング制御を行うことができるので、キャパシタC1としてESR[equivalent series resistance]の小さい積層セラミックコンデンサなどを用いることが可能となる。なお、出力電圧OUTのリップル成分が十分大きい場合には、リップルインジェクション部18を省略して、基準電圧生成部17からメインコンパレータ16に基準電圧REFを直接供給することも可能である。
過電流保護部19は、スイッチ電圧SWと出力電圧OUTの入力を受けて過電流保護信号S1を生成し、これをドライバ13に出力する。過電流保護信号S1が過電流検出時の論理レベル(例えばハイレベル)となったとき、ドライバ13は、RSフリップフロップ14の出力信号Qに依らず、ゲート信号G1及びG2をいずれもローレベルとして、出力電圧OUTの生成動作をシャットダウンする。過電流保護部19の構成及び動作については、後ほど詳細に説明する。
なお、上記したドライバ13、RSフリップフロップ14、メインコンパレータ16、基準電圧生成部17、及び、リップルインジェクション部18は、帰還電圧FBと基準電圧REFの比較結果に応じてスイッチ素子(トランジスタ11及び12)のオン/オフ制御を行うことにより、入力電圧INから出力電圧OUTを生成する非線形制御方式のスイッチング制御部として機能する。
<オン時間設定部>
図2は、オン時間設定部15の一構成例を示す図である。本構成例のオン時間設定部15は、定電流源151と、キャパシタ152と、Nチャネル型MOS電界効果トランジスタ153と、コンパレータ154と、レベルシフタ155と、バッファ156と、フィルタ157とを含む。
定電流源151は、入力電圧INや周囲温度の変動に依存しない一定の内部電源電圧REG(例えば5V)の供給を受けて動作し、入力電圧INに依存しない一定の充電電流I11を生成する。
キャパシタ152の第1端は、定電流源151に接続されている。キャパシタ152の第2端は接地端に接続されている。トランジスタ153がオフされているときには、キャパシタ152が充電電流I11によって充電され、キャパシタ152の第1端に現れる第1電圧V11が上昇する。一方、トランジス153がオンされているときには、キャパシタ152がトランジスタ153を介して放電され、第1電圧V11が低下する。
トランジスタ153は、トランジスタ11及び12のオン/オフ制御に応じて、キャパシタ152の充放電を切り替える充放電スイッチである。トランジスタ153のドレインは、キャパシタ152の第1端に接続されている。トランジスタ153のソースは、接地端に接続されている。トランジスタ153のゲートは、反転出力信号QBの印加端に接続されている。
上記した定電流源151、キャパシタ152、及び、トランジスタ153は、キャパシタ152の充放電動作に応じた第1電圧V11を生成する第1電圧生成回路に相当する。
コンパレータ154は、非反転入力端(+)に入力される第1電圧V11と、反転入力端(−)に入力される第2電圧V12を比較してリセット信号Rを生成する。第1電圧V11が第2電圧V12よりも高ければリセット信号Rはハイレベルとなり、第1電圧V11が第2電圧V12よりも低ければリセット信号Rはローレベルとなる。
レベルシフタ155は、内部電源電圧REGの供給を受けて動作し、外部端子T2に印加されるスイッチ電圧SWのレベルシフト処理を行う。具体的に述べると、レベルシフタ155は、入力電圧IN(正確にはIN−IOUT×RON)と接地電圧GNDとの間でパルス駆動されるスイッチ電圧SWの入力を受けて、内部電源電圧REGと接地電圧GNDとの間でパルス駆動される電圧信号を出力する。レベルシフタ155を形成する素子の耐圧は、入力電圧INと内部電源電圧REGとの電圧差に応じて適宜設定すればよい。
バッファ156は、内部電源電圧REGの供給を受けて動作し、レベルシフタ155の出力を波形整形する。オン時間設定部15の回路規模縮小を優先する場合には、バッファ156を省略することも可能である。
フィルタ157は、バッファ156の出力を平滑して第2電圧V12を生成する。フィルタ157としては、キャパシタと抵抗から成るCRフィルタ等を用いることができる。
上記のレベルシフタ155、バッファ156、及び、フィルタ157は、スイッチ電圧SWのオンデューティDon(=周期Tに占めるオン時間Tonの割合)に応じた第2電圧V12を生成する第2電圧生成回路に相当する。
図3は、オン時間設定動作の一例を示すタイムチャートである。図3では、上から順に帰還電圧FB、セット信号S、反転出力信号QB、第1電圧V11、リセット信号R、及び、出力信号Qが描写されている。
トランジスタ11のオフ期間中に、帰還電圧FBが基準電圧REFまで低下すると、セット信号Sがハイレベルに立ち上がり、出力信号Qがハイレベルに遷移される。従って、トランジスタ11がオンとなり、帰還電圧FBが上昇に転ずる。このとき、トランジスタ153は、反転出力信号QBのローレベル遷移に伴ってオフとなるので、充電電流I11によるキャパシタ152の充電が開始される。先にも述べたように、充電電流I11の電流値は、入力電圧INに依存しない固定値である。従って、第1電圧V11は、入力電圧INに依存しない一定の上昇度(傾き)を持って上昇する。
その後、第1電圧V11が第2電圧V12(スイッチ電圧SWのオンデューティDonに応じて電圧値が変動する疑似的な出力電圧OUT)まで上昇すると、リセット信号Rがハイレベルに立上がり、出力信号Qがローレベルに遷移される。従って、トランジスタ11がオフとなり、帰還電圧FBが再び下降に転ずる。このとき、トランジスタ153は、反転出力信号QBのハイレベル遷移に伴ってオンとなる。従って、キャパシタ152がトランジスタ153を介して放電され、第1電圧V11がローレベルに引き下げられる。
ドライバ13は、出力信号Qに応じてゲート信号G1及びG2を生成し、これを用いてトランジスタ11及び12のオン/オフ制御を行う。その結果、外部端子T2から矩形波形状のスイッチ電圧SWが出力される。スイッチ電圧SWは、インダクタL1とキャパシタC1によって平滑され、出力電圧OUTが生成される。なお、出力電圧OUTは、抵抗R1及びR2によって分圧され、先述の帰還電圧FBが生成される。このような出力帰還制御により、スイッチング電源装置1では、極めて簡易な構成によって、入力電圧INから所望の出力電圧OUTが生成される。
また、オン時間設定部15は、オン時間Tonを固定値として設定するのではなく、スイッチ電圧SWのオンデューティDon(=(OUT+IOUT×RON)/IN)に応じた変動値として設定する。より具体的には、オン時間設定部15は、スイッチ電圧SWのオンデューティDonが大きいほど第2電圧V12を引き上げてオン時間Tonを長くし、スイッチ電圧SWのオンデューティDonが小さいほど第2電圧V12を引き下げてオン時間Tonを短くする。言い換えれば、オン時間設定部15は、入力電圧INに反比例して(OUT+IOUT×RON)に比例するオン時間Tonを設定する。
例えば、入力電圧INの上昇や出力電圧OUTの低下、ないしは、出力電流IOUTの増大が生じて、スイッチ電圧SWのオンデューティDonが大きくなったときには、第2電圧V12が引き上げられてオン時間Tonが長くなる。逆に、入力電圧INの低下や出力電圧OUTの上昇、ないしは、出力電流IOUTの減少が生じて、スイッチ電圧SWのオンデューティDonが小さくなったときには、第2電圧V12が引き下げられてオン時間Tonが短くなる。
このような構成とすることにより、非線形制御方式の長所を損なうことなく、スイッチング周波数fの変動を抑制することができる。従って、出力電圧精度やロードレギュレーション特性の向上、ないしは、セット設計におけるEMI対策やノイズ対策の容易化を実現することが可能となる。また、入力電圧変動の大きいアプリケーションや、様々な出力電圧を必要とあるアプリケーションの電源手段として、スイッチング電源装置1を支障なく適用することも可能となる。
また、本構成例のオン時間設定部15では、スイッチング周波数f(=1/T)の算出式(1)に変数が一切含まれていないので、スイッチング周波数fの変動を完全に払拭することができる。なお、算出式(1)において、Cはキャパシタ152の容量値(定数)を示しており、Donはスイッチ電圧SWのオンデューティを示している。
Figure 2014138524
<過電流検出部>
図4は、スイッチ電圧SWの波形図である。なお、実線は軽負荷時の波形であり、破線は重負荷時の波形である。負荷が重い(出力電流IOUTが大きい)ほど、トランジスタ11での電圧降下が大きくなるので、スイッチ電圧SWのハイレベル電圧が低下する。このとき、スイッチング電源装置1では、スイッチング周波数fの変動を抑えつつ出力電圧OUTを一定に維持するために、スイッチ電圧SWのハイレベル期間(トランジスタ11のオン時間Ton)が延長される。すなわち、出力電流IOUTの増大に伴ってスイッチ電圧SWのハイレベル電圧が低下した分は、スイッチ電圧SWのハイレベル期間を延長することで補われる(図中のハッチング領域を参照)。
従って、トランジスタ11のデューティ変化量を監視すれば、出力電流情報を抽出することが可能である。ただし、スイッチ電圧SWを単純に平滑化しても出力電圧OUTしか得られないので、出力電流情報を抽出するためには、スイッチ電圧SWに対して適切な処理を施す必要がある。
図5は過電流保護部19の一構成例を示す図である。本構成例の過電流保護部19は、レベルシフタ191と、フィルタ192と、入力オフセット付きコンパレータ193と、を含む。
レベルシフタ191は、入力電圧INの供給を受けて動作し、外部端子T2に印加されるスイッチ電圧SWのレベルシフト処理を行うことにより、デューティがスイッチ電圧SWと同一で、かつ、ハイレベル電圧が入力電圧INに固定されたパルス電圧SW2を生成する。すなわち、レベルシフタ191を設けることにより、スイッチ電圧SWのハイレベル電圧に生じる変動分をキャンセルすることができる。なお、レベルシフタ191には、スイッチ電圧SWに代えてゲート信号G1を入力しても構わない。
フィルタ192は、パルス電圧SW2を平滑化して直流電圧DCを生成する。フィルタ192としては、キャパシタと抵抗から成るCRフィルタ等を用いることができる。このように、フィルタ192を設けることにより、スイッチ電圧SWのデューティ変化量に応じて電圧値が変動する直流電圧DC(出力電流情報に相当)を生成することができる。なお、出力電流IOUTが大きいほどスイッチ電圧SW(パルス電圧SW2)のデューティは大きくなり、出力電流IOUTが小さいほどスイッチ電圧SWのデューティは小さくなる(先出の図4を参照)。従って、直流電圧DCは、出力電流IOUTが大きいほど高くなり、出力電流IOUTが小さいほど低くなる。
入力オフセット付きコンパレータ154は、非反転入力端(+)に入力される直流電圧DCと、反転入力端(−)に入力される出力電圧OUTとを比較して過電流保護信号S1を生成する。過電流保護信号S1は、直流電圧DCと出力電圧OUTとの差分がオフセット電圧Vofsよりも高いときにハイレベルとなる。なお、直流電圧DCは、次のように算出される。
L×di/dt=Eより、スイッチ電圧SWがハイレベルであるときには、次の(2)式が成立する。
Figure 2014138524
一方、スイッチ電圧SWがローレベルであるときには、次の(3)式が成立する。
Figure 2014138524
なお、上記の(2)式と(3)式において、Tonはトランジスタ11のオン時間、Toffはトランジスタ11のオフ時間、ΔIは単位時間当たりにおけるインダクタ電流ILの変化量(=di/dt)、RonHはトランジスタ11のオン抵抗、RonLはトランジスタ12のオン抵抗、及び、RLはインダクタL1の直列抵抗成分を示している。
上記の(2)式と(3)式に含まれる(L×ΔIL)は互いに等しく、かつ、Toff=T−Tonであることを鑑みると、次の(4)式が導出される。
Figure 2014138524
また、Don=Ton/Tより、上記の(4)式を変形することにより、オンデューティDonは、次の(5)式で算出することができる。なお、(5)式において、RonH=RonL=Ronとする。
Figure 2014138524
一方、直流電圧DCは、入力電圧INとオンデューティDonの積(=IN×Don)になるので、上記の(5)式を代入することにより、次の(6)式で表すことができる。
Figure 2014138524
従って、直流電圧DCと、出力電圧OUTに所定のオフセット電圧Vofsを足し合わせた加算電圧(=OUT+Vofs)とを比較すれば、出力電流IOUTと所定の過電流検出値(=Vofs/(RonL+RL))とを比較することができるので、オフセット電圧Vofsを適切に設定することにより、出力電流IOUTの過電流検出を行うことが可能となる。
本構成例によれば、従来構成(図8を参照)と異なり、複雑なタイミング制御やマスク処理が不要となる。また、スイッチ素子のデューティに対する制約がなくなるので、高デューティアプリケーションから低デューティアプリケーションまで、幅広い用途において適切な過電流保護を実現することが可能となる。また、スイッチング駆動の高周波化に対しても、技術ハードルがなくなる。
さらに、本構成例によれば、インダクタの直列抵抗成分だけでなく、これよりも抵抗値の大きいトランジスタのオン抵抗を利用して、出力電流を検出することができるので、インダクタの直列抵抗成分のみを利用していた従来の過電流検出方式と比べて、出力電流情報の信号レベルが大きくなる。従って、耐ノイズ特性を向上することが可能となる。
また、本構成例によれば、外付け部品や出力電流検出用の外部端子及び外部配線を要することなく、過電流保護を行うことが可能となる。
<テレビへの適用>
図6は、先述のスイッチング電源装置1を搭載したテレビの一構成例を示すブロック図である。また、図7A〜図7Cは、それぞれ、先述のスイッチング電源装置1を搭載したテレビの正面図、側面図、及び、背面図である。本構成例のテレビAは、チューナ部A1と、デコーダ部A2と、表示部A3と、スピーカ部A4と、操作部A5と、インタフェイス部A6と、制御部A7と、電源部A8と、を有する。
チューナ部A1は、テレビAに外部接続されるアンテナA0で受信された受信信号から所望チャンネルの放送信号を選局する。
デコーダ部A2は、チューナA1で選局された放送信号から映像信号と音声信号を生成する。また、デコーダ部A2は、インタフェイス部A6からの外部入力信号に基づいて、映像信号と音声信号を生成する機能も備えている。
表示部A3は、デコーダ部A2で生成された映像信号を映像として出力する。
スピーカ部A4は、デコーダ部A2で生成された音声信号を音声として出力する。
操作部A5は、ユーザ操作を受け付けるヒューマンインタフェイスの一つである。操作部A5としては、ボタン、スイッチ、リモートコントローラなどを用いることができる。
インタフェイス部A6は、外部デバイス(光ディスクプレーヤやハードディスクドライブなど)から外部入力信号を受け付けるフロントエンドである。
制御部A7は、上記各部A1〜A6の動作を統括的に制御する。制御部A7としては、CPU[central processing unit]などを用いることができる。
電源部A8は、上記各部A1〜A7に電力供給を行う。電源部A8としては、先述のスイッチング電源装置1を好適に用いることができる。
<その他の変形例>
なお、上記実施形態では、スイッチ電圧のオンデューティに応じてオン時間が可変制御される非線形制御方式(ボトム検出オン時間固定方式)のスイッチング電源装置を例に挙げて説明を行ったが、本発明の構成はこれに限定されるものではなく、他の非線形制御方式(アッパー検出オフ時間固定方式やヒステリシスウィンドウ方式など)を採用してもよいし、或いは、非線形制御方式に代えて線形制御方式を採用してもよい。
このように、本発明の構成は、上記実施形態のほか、発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えることが可能である。すなわち、上記実施形態は、全ての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきであり、本発明の技術的範囲は、上記実施形態の説明ではなく、特許請求の範囲によって示されるものであり、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内に属する全ての変更が含まれると理解されるべきである。
本発明に係るスイッチング電源装置は、液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイ、BDレコーダ/プレーヤ、セットトップボックスなど、種々の電子機器に搭載される電源として利用することが可能である。
1 スイッチング電源装置
10 半導体装置(スイッチング電源IC)
11 Nチャネル型MOS電界効果トランジスタ(出力トランジスタ)
12 Nチャネル型MOS電界効果トランジスタ(同期整流トランジスタ)
13 ドライバ
14 RSフリップフロップ
15 オン時間設定部
151 定電流源
152 キャパシタ
153 Nチャネル型MOS電界効果トランジスタ
154 コンパレータ
155 レベルシフタ
156 バッファ
157 フィルタ(CRフィルタ)
16 メインコンパレータ
17 基準電圧生成部
18 リップルインジェクション部
19 過電流保護部
191 レベルシフタ
192 フィルタ(CRフィルタ)
193 入力オフセット付きコンパレータ
L1 インダクタ
R1、R2 抵抗
C1 キャパシタ
T1〜T4 外部端子
A テレビ
A0 アンテナ
A1 チューナ部
A2 デコーダ部
A3 表示部
A4 スピーカ部
A5 操作部
A6 インタフェイス部
A7 制御部
A8 電源部

Claims (9)

  1. スイッチ素子をオン/オフさせることにより入力電圧から出力電圧を生成するスイッチング制御部と、
    前記スイッチ素子のデューティ変化量を監視して過電流保護信号を生成する過電流保護部と、
    を有することを特徴とするスイッチング電源装置。
  2. 前記過電流保護部は、
    前記入力電圧の供給を受けて動作し、前記スイッチ素子の一端に現れるスイッチ電圧または前記スイッチ素子をオン/オフするためのスイッチ制御信号をレベルシフトするレベルシフタと、
    前記レベルシフタの出力を平滑化して直流電圧を生成するフィルタと、
    前記直流電圧と前記出力電圧とを比較して前記過電流保護信号を生成する入力オフセット付きコンパレータと、
    を含むことを特徴とする請求項1に記載のスイッチング電源装置。
  3. 前記フィルタは、抵抗とキャパシタから成るCRフィルタ回路を含むことを特徴とする請求項2に記載のスイッチング電源装置。
  4. 前記スイッチング制御部は、オン時間固定方式により前記スイッチ素子のオン/オフ制御を行うことを特徴とする請求項3に記載のスイッチング電源装置。
  5. 前記スイッチ素子のデューティに応じて前記スイッチ素子のオン時間を設定するオン時間設定部を有することを特徴とする請求項4に記載のスイッチング電源装置。
  6. 前記オン時間設定部は、
    キャパシタの充放電動作に応じた第1電圧を生成する第1電圧生成回路と、
    前記スイッチ素子のデューティに応じた第2電圧を生成する第2電圧生成回路と、
    前記第1電圧と前記第2電圧を比較して第1制御信号を生成するコンパレータと、
    を含むことを特徴とする請求項5に記載のスイッチング電源装置。
  7. 前記スイッチング制御部は、
    前記出力電圧を分圧して帰還電圧を生成する帰還電圧生成部と、
    所定の基準電圧を生成する基準電圧生成部と、
    前記帰還電圧と前記基準電圧とを比較して第2制御信号を生成するメインコンパレータと、
    前記第1制御信号と前記第2制御信号に応じて出力信号の論理レベルが切り替わるフリップフロップと、
    前記フリップフロップの出力信号に応じて前記スイッチ素子のオン/オフ制御を行うドライバと、
    を含むことを特徴とする請求項6に記載のスイッチング電源装置。
  8. 前記スイッチング制御部は、前記基準電圧にリップル成分を注入するリップルインジェクション部をさらに含むことを特徴とする請求項7に記載のスイッチング電源装置。
  9. 受信信号から所望チャンネルの放送信号を選局するチューナ部と、
    前記チューナで選局された放送信号から映像信号と音声信号を生成するデコーダ部と、
    前記映像信号を映像として出力する表示部と、
    前記音声信号を音声として出力するスピーカ部と、
    ユーザ操作を受け付ける操作部と、
    外部入力信号を受け付けるインタフェイス部と、
    上記各部の動作を統括的に制御する制御部と、
    上記各部に電力供給を行う電源部と、
    を有し、
    前記電源部は、請求項1〜請求項8のいずれか一項に記載のスイッチング電源装置を含むことを特徴とするテレビ。
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