JP6712412B2 - 網戸用防虫シートと網戸 - Google Patents
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また、同特許文献の請求項3に「前記通風部材を多数の小孔が形成されて少しの隙間を有して配置された2枚のシート材によって構成し、しかも、前記2枚のシート材の前記各小孔は互いに異なる位置に配置されている。」と記載されており、この点でもプライバシー保護が強化されている。
そして、同特許文献における明細書の段落「0008」に「通風部材の一例である・・・ステンレス製の薄板材からなるシート材」と記載されていることから、防犯機能が強化されていることが判断できる。
特許文献3に記載の視線を遮断する網戸と、特許文献4に開示の網戸に密着させて用いる中空合成樹脂板ルーパーは、いずれも前後幅が大きいため、従来からある市販の網戸枠が利用できない。
(1)網戸枠で囲まれた内側に取り付けられる網戸用防虫シートである。
(2)該網戸用防虫シートには、金属製の薄板材に多数個の小孔が面方向に並び設けられている。
(3)該薄板材の一方の片面に位置する孔入口と、他方の片面に位置する孔入口とはオフセットした位置関係にある。
(4)該各小孔は、前記薄板材を両面エッチングすることによって形成されており、
(5)前記一方の片面に位置する孔入口から前記他方の片面に位置する孔入口に至り、前記薄板材を板面に対して略直角方向から見たときに、該各小孔の向こう側を通し見ることが出来ない程度に緩やかな曲面の内壁面を持って同じ向きに傾斜したテーパ部が、前記両面エッチングによって形成されている。
(1)請求項1に記載の網戸用防虫シートにおける基本構成を備える。
(2)前記金属製の薄板材は、ステンレス製の薄板材、又は、アルミ製の薄板材である。
(1)金属製の薄板材を材料にしているため、従来の細糸を平織りした防虫シートよりも破られ難く、この結果、防犯性は格段に向上する。
(2)また、前記各小孔を、板面に対して略直角方向から見たときに、該各小孔の向こう側を通し見ることが出来ない程度に、板厚方向に対して傾斜させたため、室内を点灯した夜間でも、室外から部屋の中の様子が見ることができなくなり、この結果、プライバシー保護が充分に強化される。
(1)網戸枠で囲まれた内側に取り付けられる網戸用防虫シートである。
(2)該網戸用防虫シートは、金属製の薄板材に多数個の小孔が面方向に並び設けられている。
(3)該薄板材の一方の片面に位置する孔入口と、他方の片面に位置する孔入口とはオフセットした位置関係にある。
(4)前記一方の片面に位置する孔入口から前記他方の片面に位置する孔入口に至る前記各小孔の内側通路は、前記薄板材の板面に対して略直角方向から見たときに、該各小孔の向こう側を通し見ることが出来ない程度に、板厚方向に対して傾斜した向きにある。
(5)前記各小孔は、前記薄板材の前記オフセットした個所を両面エッチングすることにより得られたものである。
(6)前記内側通路は、片面エッチングで得られる内側通路よりも狭い、前記両面エッチングにより得られたテーパー部である。
図1に本発明第一実施形態に係る網戸50が示されている。
網戸50は、押出し成型品であるアルミ型材を組み立てた網戸枠51で囲まれた内側に、網戸用防虫シートが取り付けられて構成されている。本発明第一実施形態に係る網戸50では、小孔5Aが面方向に多数設けられた網戸用防虫シート1Aが用いられている。網戸枠51は従来からある市販のものが用いられている。
図2(a)(b)に第一実施形態に係る網戸用防虫シート1Aが示されている。この網戸用防虫シート1Aは、金属製の薄板材の両面をエッチング加工して、円形形状を有する多数個の小孔5A,5A・・・が面方向に並び設けられている。各小孔5A,5A・・・は、防虫性と通風性があり、板面に対して略直角方向から見たときに向こう側を通し見ることが出来ない孔構造を有する。網戸用防虫シート1Aは、多孔性薄板材と言い換えることもできる。
図2(a)(b)に示すように、この網戸用防虫シート1Aが有する小孔5Aにおける一方の片側の孔入口6と他方の片側の孔入口8とは、互いに中心線P1,P2の位置をズラして設けられている。
孔入口6と孔入口8は、いずれも円形であり、小孔5A内は傾斜した断面構造を有する。小孔5Aは、金属製の薄板材2を両面エッチング加工して形成され、孔入口6と孔入口8になる面がエッチングされている。互いに中心線P1,P2の位置をオフセットした一方の片側の孔入口6と他方の片側の孔入口8のエッチングがされると、小孔5A内から双方の孔入口6,8に至り、テーパー部7,9が形成される。このため、小孔5A内は緩やかな曲面の内壁面を持つ傾斜面となっている。孔入口6の径φd1と孔入口8のφd2は、いずれも同じ大きさである。より具体的には、双方の径φd1,φd2が防虫用と通気性を有するためには、0.1〜0.15mmであることが好ましい。
図5に長孔5Bの向きを横向きにした第二実施形態に係る網戸用防虫シート1Bの一部が拡大されて示され、図6に長孔5Bの向きを縦横向きにした第二実施形態に係る網戸用防虫シート1Bの一部が拡大されて示されている。
第二実施形態に係る網戸用防虫シート1Bが有する長孔5Bは、図2〜4に示す第一実施形態に係る網戸用防虫シート1Aと同じ機能を持ち、孔の形状を除けば同じ大きさと断面構造を持つ。このため、図2(b)、図3、図4に示す断面構造が引用でき、共通する部分は同じ符号が付されている。
長孔5Bは、通風性を向上させ、より多くの陽射しを室内に取り入れる。
51 網戸枠
1A 網戸用防虫シート
1B 網戸用防虫シート
2 金属製の薄板材
5A 小孔
5B 長孔
6 孔入口
7 テーパー部
8 孔入口
9 テーパー部
Claims (3)
- 網戸枠で囲まれた内側に取り付けられる網戸用防虫シートであり、
該網戸用防虫シートには、金属製の薄板材に多数個の小孔が面方向に並び設けられており、
該薄板材の一方の片面に位置する孔入口と、他方の片面に位置する孔入口とはオフセットした位置関係にあり、
該各小孔は、前記薄板材を両面エッチングすることによって形成されており、
前記一方の片面に位置する孔入口から前記他方の片面に位置する孔入口に至り、前記薄板材を板面に対して略直角方向から見たときに、該各小孔の向こう側を通し見ることが出来ない程度に緩やかな曲面の内壁面を持って同じ向きに傾斜したテーパ部が、前記両面エッチングによって形成されていることを特徴とする網戸用防虫シート。 - 前記金属製の薄板材は、ステンレス製の薄板材、又は、アルミ製の薄板材である、請求項1に記載の網戸用防虫シート。
- 請求項1又は2に記載の網戸用防虫シートが網戸枠で囲まれた内側に取り付けられていることを特徴とする網戸。
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