JP6712132B2 - 光電スイッチ - Google Patents

光電スイッチ Download PDF

Info

Publication number
JP6712132B2
JP6712132B2 JP2015243150A JP2015243150A JP6712132B2 JP 6712132 B2 JP6712132 B2 JP 6712132B2 JP 2015243150 A JP2015243150 A JP 2015243150A JP 2015243150 A JP2015243150 A JP 2015243150A JP 6712132 B2 JP6712132 B2 JP 6712132B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
amount
detection
optical fiber
unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015243150A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017110926A (ja
Inventor
智之 齋藤
智之 齋藤
次郎 馬場
次郎 馬場
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Keyence Corp
Original Assignee
Keyence Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Keyence Corp filed Critical Keyence Corp
Priority to JP2015243150A priority Critical patent/JP6712132B2/ja
Publication of JP2017110926A publication Critical patent/JP2017110926A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6712132B2 publication Critical patent/JP6712132B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、光電スイッチに係り、さらに詳しくは、検出領域からの反射光を受光してワーク判定を行う光電スイッチの改良に関する。
光電スイッチは、光を用いてワークを検出する検出装置であり、検出光を投光し、ワークによる反射光や透過光等を受光してワーク判定を行い、ワーク判定の結果に基づいて検出信号を生成する。光電スイッチには、ワークを含む検出領域からの反射光又は透過光の受光量によりワーク判定を行う受光量方式の光電スイッチと、ワークまでの距離を計測してワーク判定を行う距離計測方式の光電スイッチと、ワーク表面の色を判別してワーク判定を行う色判別方式の光電スイッチとがある。
受光量方式の光電スイッチは、ワーク表面の反射率又は色の違い、ワークまでの距離の違い、ワーク表面の傾き(チルト角)の違い等により受光量が変動することを利用してワーク判別を行うものであり、多くの用途に適用することができる汎用的な光電スイッチである。一方、距離計測方式の光電スイッチは、ワークの形状による特徴をワークまでの距離として計測してワーク判定を行うものであり、ワーク表面の反射率及び色の変動、ワーク表面の傾き(チルト角)の変動の影響を受け難い。また、色判別方式の光電スイッチは、ワーク表面の色によりワーク判定を行うものであり、ワーク表面の反射率の変動、ワークまでの距離の変動、ワーク表面の傾き(チルト角)の変動の影響を受け難い。
色判別方式の従来の光電スイッチは、赤色、緑色及び青色の検出光をそれぞれ生成する3つの発光素子と、反射光を受光して受光信号を生成する1つの受光素子とを備える(例えば、特許文献1〜4)。この種の光電スイッチでは、各発光素子を時分割で順に点灯させて得られる3色の受光量レベルR,G,Bに基づいて、例えば、3色の受光量レベルの比率r=R/M,g=G/M,bk=B/M(受光量の和M=R+G+B)により色を表し、ワーク判定時に取得された受光量レベルの比率r,g,bが、予め登録された基準色の受光量レベルの比率r,g,bと一致するか否かが判別される。具体的には、各色の受光量レベルの比率を基準色の受光量レベルの比率と比較して両色情報の一致度を求め、この一致度を判定用閾値と比較することにより、ワーク判定が行われる。
基準色の受光量レベルは、ユーザが指示したタイミングで取得された各色の受光量レベルに基づいて定められる。例えば、所定期間内に取得される複数の受光量レベル又は受光量レベルの比率に基づいて、色成分ごとに最大値及び最小値を求め、最大値と最小値との中間値が基準色の受光量レベル又は受光量レベルの比率に指定される。
特開2000−121440号公報 特開2000−121441号公報 特開2005−127869号公報 特開2005−291748号公報
上述した従来の光電スイッチは、色の判別に一致度を用いることにより、通常3つのパラメータにより表現される色情報を、一致度という1つのパラメータで表現するため、受光量と閾値とで判別する受光量方式の光電スイッチと同様な取り扱いができ、設定が簡便なものとなっている。一方、ワークに貼付されたラベル、ワークに組み付けられた部品等を検出する場合、従来の光電スイッチは、基準色との色差を求め、色差が一定レベル以上であれば、ラベルや組付け部品が存在していると判別する。また、シート状部材の切断位置、ラベルの貼付位置等を表すレジマークを検出する場合にも、基準色との色差が一定レベル以上であれば、レジマークが存在していると判別される。色差は、一致度とその上限値から求められ、色情報が基準色と完全に一致している場合の色差は0である。
検出光を検出領域に集光させる対物レンズを備えた光電スイッチでは、検出光の一部が対物レンズにより反射され、対物レンズから出射されることなく受光素子に戻り光として受光される場合がある。また、検出光を本体部からヘッド部へ伝送する一方、検出領域からの反射光をヘッド部から本体部へ伝送する光ファイバケーブルを備えた光電スイッチでは、きず等の光ファイバの不具合により、検出光の一部が反射光伝送用の光ファイバに混入し、ヘッド部から出射されることなく受光素子に戻り光として受光される場合がある。
色判別方式の従来の光電スイッチでは、各色の受光量を比較して色情報を取得している。このため、戻り光の影響によって受光量比率が変化し、ワークの色目が正しく判別することができないという問題があった。特に、反射率が低いワークを検出対象とする場合、ワークからの反射光量が少ないため、戻り光によって受光量比率が大きく変化してしまう。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、色の判別感度の低下を抑制することができる光電スイッチを提供することを目的とする。特に、反射率が低いワークを検出対象とする場合であっても、戻り光による色の判別感度の低下を抑制することができる光電スイッチを提供することを目的とする。
本発明の第1の態様による光電スイッチは、2以上の特定波長に対応する検出光を検出領域に向けて投光する投光手段と、上記検出領域からの反射光を受光して受光信号に変換する受光手段と、補正指示を受け付ける補正指示受付手段と、上記補正指示に従って上記受光信号を取得し、上記特定波長ごとの受光量を戻り光量に指定する戻り光量取得手段と、上記戻り光量に基づいて、上記受光信号を補正する戻り光補正手段と、上記戻り光補正手段による補正後の上記受光信号に基づいて、少なくとも2つの上記特定波長の受光量を比較して色情報を取得する色情報取得手段と、基準色取込指示を受け付ける基準色取込指示受付手段と、上記基準色取込指示に従って上記色情報取得手段により取得された上記色情報を基準色に指定する基準色取得手段と、上記色情報取得手段により順次に取得される上記色情報を上記基準色と比較して一致度を求める一致度算出手段と、上記一致度を予め定められた判定閾値と比較してワーク判定を行い、上記ワーク判定の結果に基づいて検出信号を出力する検出信号出力手段とを備える。
この様な構成によれば、補正指示に従って取得される戻り光量に基づいて受光信号を補正するため、戻り光による受光量の変化を抑制することができる。従って、ワーク上のラベル、組付け部品、レジマーク等を検出する際に、ワークの色目を正しく判別することができ、戻り光による色の判別感度の低下を抑制することができる。特に、ワークからの反射光量にかかわらずワークの色目が正しく判別されるため、反射率が低いワークを検出対象とする場合であっても、戻り光による色の判別感度の低下を抑制することができる。
本発明の第2の態様による光電スイッチは、上記構成に加え、上記検出光を生成する発光ダイオード及び上記受光信号を生成するフォトダイオードを有する本体部と、上記検出光を検出領域に向けて出射する一方、上記検出領域からの反射光が入射されるヘッド部と、上記検出光及び上記反射光を上記本体部及び上記ヘッド部間で伝送する光ファイバケーブルとを備え、上記検出光を伝送する光ファイバの端部及び上記反射光を伝送する光ファイバの端部が、上記ヘッド部内において隣接配置されるように構成される。
この様な構成によれば、光ファイバの不具合により、ヘッド部内において検出光の一部が反射光伝送用の光ファイバに混入し、ヘッド部から出射されることなくフォトダイオードに戻り光として受光される場合であっても、戻り光による色の判別感度の低下を抑制することができる。
本発明の第3の態様による光電スイッチは、上記構成に加え、上記ヘッド部に着脱可能に装着され、上記光ファイバケーブルの端面から出射された上記検出光を上記検出領域に集光させる対物レンズを備えて構成される。
この様な構成によれば、検出光の一部が対物レンズにより反射され、対物レンズから出射されることなくフォトダイオードに戻り光として受光される場合であっても、戻り光による色の判別感度の低下を抑制することができる。また、対物レンズを取り替えることにより、光学特性が変化した場合であっても、戻り光量を取得して受光信号を補正することにより、戻り光による色の判別感度の低下を抑制することができる。
本発明の第4の態様による光電スイッチは、上記構成に加え、上記本体部が、上記光ファイバケーブルが着脱可能に接続されるファイバ接続部を有し、上記検出光を伝送する光ファイバの端部及び上記反射光を伝送する光ファイバの端部が、上記ファイバ接続部内において平行に配置されるように構成される。
この様な構成によれば、ヘッド部又は光ファイバケーブルを取り替えることにより、光学特性が変化した場合であっても、戻り光量を取得して受光信号を補正することにより、戻り光による色の判別感度の低下を抑制することができる。
本発明の第5の態様による光電スイッチは、上記構成に加え、上記受光信号に基づいて、上記検出光の投光量を制御する投光量制御手段を備え、上記戻り光補正手段が、上記投光量に応じて上記戻り光量を調整し、調整後の戻り光量に基づいて上記受光信号の補正を行うように構成される。この様な構成によれば、投光量に応じて戻り光量を調整するため、検出光の投光量が変化した場合であっても、戻り光による誤検出を低減させることができる。
本発明の第6の態様による光電スイッチは、上記構成に加え、上記受光信号に基づいて、上記受光信号を増幅するアンプのゲインを制御するゲイン制御手段を備え、上記戻り光補正手段が、上記ゲインに応じて上記戻り光量を調整し、調整後の戻り光量に基づいて上記受光信号の補正を行うように構成される。この様な構成によれば、ゲインに応じて戻り光量を調整するため、アンプのゲインが変化した場合であっても、戻り光による誤検出を低減させることができる。
本発明の第7の態様による光電スイッチは、上記構成に加え、上記色情報取得手段が、赤色成分の受光量、緑色成分の受光量及び青色成分の受光量の和に対する各色成分の受光量の比率を含む色情報を取得するように構成される。この様な構成によれば、各色成分について、受光量比率の変化が抑制されるため、戻り光による誤検出を低減させることができる。
本発明の第8の態様による光電スイッチは、上記構成に加え、上記戻り光補正手段が、特定波長ごとに、受光量から上記戻り光量を減算することにより、上記受光信号の補正を行うように構成される。この様な構成によれば、補正のための演算処理を複雑化することなく、戻り光による誤検出を低減させることができる。
本発明の第9の態様による光電スイッチは、上記構成に加え、上記一致度を表示する一致度表示手段を備えて構成される。この様な構成によれば、一致度を判定閾値と比較してワーク判定を行うため、ワーク判定用のパラメータは判定閾値だけであり、パラメータの指定を簡素化することができる。
本発明の第10の態様による光電スイッチは、上記構成に加え、上記判定閾値の入力を受け付ける判定閾値入力手段を備えて構成される。この様な構成によれば、判定閾値を任意に指定することができる。
本発明による光電スイッチでは、戻り光による受光量の変化が抑制されるため、色の判別感度の低下を抑制することができる。特に、ワークからの反射光量にかかわらずワークの色目が正しく判別されるため、反射率が低いワークを検出対象とする場合であっても、戻り光による色の判別感度の低下を抑制することができる。
本発明の実施の形態による光電スイッチ1の一構成例を示した斜視図である。 図1のヘッド部3の鉛直面による断面図である。 図2のヘッド部3のA−A切断線による断面図である。 図1の本体部10を示した平面図である。 図4の本体部10のB1−B1切断線による断面図である。 図4の本体部10のB2−B2切断線による断面図である。 図4の本体部10を展開して示した斜視図である。 図7の光学モジュール42を展開して示した斜視図である。 図8の投光モジュール50を展開して示した斜視図である。 図4の本体部10のファイバ接続部18の構成例を示した図である。 図10のクランプモジュール70を展開して示した斜視図である。 図10のクランプモジュール70の動作例を示した図である。 図4の本体部10内の機能構成の一例を示したブロック図である。 図13の主制御部100の構成例を示したブロック図である。 ヘッド部3及び光ファイバケーブル2の他の構成例を示した図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。本明細書では、便宜上、ヘッド部の投受光軸の方向を上下方向(鉛直方向)とし、本体部の投受光軸の方向を前後方向として説明するが、本発明による光電スイッチの使用時における姿勢を限定するものではない。
<光電スイッチ1>
図1は、本発明の実施の形態による光電スイッチ1の一構成例を示した斜視図であり、色判別方式の光電スイッチ1が示されている。光電スイッチ1は、検出光DLを投光し、ワークWを含む検出領域からの反射光を受光してワーク判定を行い、ワーク判定の結果に基づいて検出信号を生成する検出装置である。ワーク判定は、ワーク表面の色を判別することによって行われ、ワークWの良否、ワークWの有無等を示す検出信号が出力される。
この光電スイッチ1は、投光用光源や受光回路等を有する本体部10と、検出光DL及び検出領域からの反射光を伝送する光ファイバケーブル2と、検出光DLを検出領域に向けて出射する一方、検出領域からの反射光が入射されるヘッド部3とにより構成される。ヘッド部3は、本体部10から離間した位置に設置することができる。また、ヘッド部3及び光ファイバケーブル2は、本体部10に対し、着脱可能である。
本体部10は、表示灯11、操作キー12及び配線ケーブル14を備える。表示灯11は、ワーク判定の結果に応じて点灯するLED(Light Emitting Diode:発光ダイオード)インジケータであり、本体部10の筐体上面に配設されている。操作キー12は、ワーク判定用の基準色を指定する際に使用される押下式のセットキーであり、本体部10の筐体上面に配設されている。
配線ケーブル14は、本体部10内の回路素子に電力を供給するための電源ケーブルと、制御用信号や検出信号を伝送するための信号ケーブルとにより構成される。配線ケーブル14の引出部は、本体部10の筐体背面、底面(下面)及び左側面の3面による角部(コーナー)に配置されている。本体部10の筐体側面に設けられた取付穴13は、本体部10を工場設備や建屋に固定するためのネジ穴である。
光ファイバケーブル2は、検出光DL及び反射光を本体部10及びヘッド部3間で伝送する伝送線路であり、検出光DLを本体部10からヘッド部3に伝送するための光ファイバ2aと、反射光をヘッド部3から本体部10に伝送するための光ファイバ2bとからなる。この光ファイバケーブル2は、光ファイバ2a及び光ファイバ2bが並べて配置される並列型の光ファイバケーブルである。
光ファイバケーブル2の本体部側の端部には、コネクタ部21が設けられている。コネクタ部21は、光ファイバケーブル2を本体部10に着脱可能に接続するための接続部であり、光ファイバ2a及び光ファイバ2bに共通の部材からなる。このコネクタ部21は、本体部10の筐体前面から前方に向けて突出するように装着されている。光ファイバケーブル2の本体部側の端部は、光ファイバ2a及び光ファイバ2bをこの順序で上下方向に並べた状態で本体部10に固定されている。
光ファイバ2a及び光ファイバ2bの外径は、Φ1.3mm〜Φ1.0mmのいずれかに設定されており、コネクタ部21により、光ファイバ2a及び光ファイバ2bの見かけの外径がΦ2.2mmとなっている。なお、光ファイバケーブル2の光ファイバ2a及び光ファイバ2bの外径がΦ2.2mmに設定されている場合、コネクタ部21を設けることなく、光ファイバケーブル2の光ファイバ2a及び光ファイバ2bの端部を本体部10に着脱可能に接続することができる。
ヘッド部3は、投受光ユニットであり、ヘッド部3内に光ファイバケーブル2の端部が配置され、光ファイバ2aを介して伝送された検出光DLを下方に向けて出射する。このヘッド部3は、ボルト形状であり、円筒状の鏡筒部32を下方に向けて配置され、光ファイバケーブル2がファイバケーブル保持部31から水平に引き出されている。光ファイバケーブル2のヘッド部側の端部は、光ファイバ2a及び光ファイバ2bを水平方向に隣接させた状態でヘッド部3に固定されている。
ヘッド部3には、レンズユニット33が着脱可能に装着される。レンズユニット33は、光ファイバ2aの端面から出射された検出光DLを検出領域に集光させる対物レンズを有する円筒状部材からなり、鏡筒部32に装着されている。レンズユニット33を取り替えることにより、測定レンジ、焦点距離、投光スポットのサイズ(スポット径)等を変更することができる。
<ヘッド部3>
図2は、図1のヘッド部3を対物レンズ34の光軸を含む鉛直面により切断した場合の切断面を示す断面図である。図3は、図2のヘッド部3をA−A切断線により切断した場合の切断面を示す断面図である。図3には、矢印により示した方向から切断面を見た場合が示されている。
ヘッド部3のヘッド筐体30は、ファイバケーブル保持部31及び鏡筒部32により構成される。光ファイバ2aは、ファイバケーブル保持部31内において、水平に保持されている。光ファイバケーブル2のヘッド部側の端部22は、鏡筒部32内において、光ファイバ2aの端面を下方に向けた状態で保持される。この端部22は、保持部材321を介して鏡筒部32内に固定されている。つまり、光ファイバケーブル2の光ファイバ2a及び2bは、ヘッド部3内において、直角に折り曲げられている。
光ファイバケーブル2のヘッド部側の端部22は、光ファイバ2aの端部及び光ファイバ2bの端部からなり、光ファイバ2aの端部及び光ファイバ2bの端部が互いに隣接した状態でヘッド筐体30の鏡筒部32内に配置される。端部22は、光を伝搬させるコア221と、コア221を外囲するクラッド222とにより構成される。
この様に光ファイバ2a及び光ファイバ2bは、ヘッド筐体30内において、クラッド222同士が外接した状態で配置される。このため、きず等の不具合があれば、検出光DLの一部が、光ファイバ2aから光ファイバ2b側に混入し、ヘッド部3から出射されることなく受光素子に戻り光として受光される場合がある。
レンズユニット33の対物レンズ34は、光ファイバ2aの端面に対向させた状態で配置されている。レンズユニット33をヘッド筐体30に対して移動させることにより、焦点距離、スポット径等の調整が可能である。
この様な対物レンズ34を備えた光電スイッチ1では、検出光DLの一部が対物レンズ34の内面により反射され、対物レンズ34から出射されることなく受光素子に戻り光として受光される場合がある。本実施の形態による光電スイッチ1では、上述した戻り光による誤検出を抑制するために、ユーザが補正を指示したタイミングで各色の受光量を取得し、その受光量を用いて通常検出時の受光量を補正する処理が行われる。
<本体部10>
図4は、図1の本体部10を示した平面図である。図中の(a)には、本体部10の前面が示され、(b)には、本体部10の右側面が示されている。図5は、図4の本体部10をB1−B1切断線により切断した場合の切断面を示した断面図である。図6は、図4の本体部10をB2−B2切断線により切断した場合の切断面を示した断面図である。図5及び図6には、矢印により示した方向から切断面を見た場合が示されている。図7は、図4の本体部10を展開して示した斜視図である。図8は、図7の光学モジュール42を展開して示した斜視図である。図9は、図8の投光モジュール50を展開して示した斜視図である。
この光電スイッチ1は、本体筐体15、操作キー16、絶縁フィルム41、光学モジュール42、メイン基板43及びシールドシート44により構成される。本体筐体15は、回路素子、光学部品等を収容するための直方体形状のケーシングであり、収容部15a及び本体カバー15bからなる。
収容部15aは、右側面が開口した箱体であり、絶縁フィルム41、光学モジュール42、メイン基板43及びシールドシート44がこの順序で収容される。本体カバー15bは、収容部15aの開口を塞ぐ側板であり、収容部15aに取り付けられる。収容部15a及び本体カバー15bは、高熱伝導性材料により形成される。高熱伝導性材料は、高い熱伝導性を有する材料であり、放熱性に優れる。
例えば、収容部15a及び本体カバー15bは、樹脂などに比べて熱伝導率が高い金属を用いて形成される。この光電スイッチ1では、亜鉛ダイカスト製の本体筐体15が用いられている。表示灯11、操作キー12,16、取付穴13、表示パネル17及びファイバ接続部18と、後述するクランプモジュール70とは、本体部10の収容部15aに設けられている。
操作キー16は、ワーク判定用の閾値を指定する際に使用される押下式の方向キーであり、アップキー及びダウンキーにより構成される。アップキーを操作することにより、数値をインクリメントすることができ、ダウンキーを操作することにより、数値をデクリメントすることができる。操作キー16は、収容部15aの背面に配設されている。
表示パネル17は、ワーク判定用の閾値や一致度を表示する表示装置であり、収容部15aの背面に配設されている。例えば、表示パネル17は、7セグメント表示器である。なお、表示パネル17には、LCD(Liquid Crystal Display:液晶ディスプレイ)などのアクティブマトリクス駆動方式の表示装置を用いても良い。
ファイバ接続部18は、光ファイバケーブル2が着脱可能に接続されるファイバケーブル着脱部であり、クランプモジュール70に配設されている。光ファイバ2aの端部及び光ファイバ2bの端部は、ファイバ接続部18内において平行に配置され、互いに上下方向に離間している。
絶縁フィルム41は、電気絶縁性を有し、収容部15aの側壁に沿って配置されるシート状の部材である。この絶縁フィルム41は、回路素子を本体筐体15から電気的に絶縁する樹脂製のフィルムであり、左側の側壁に密着させて配置される。
絶縁フィルム41は、熱伝導性が高い方が好ましいが、厚みが0.5mm程度を下回れば、熱伝導性を特に考慮しなくても熱抵抗は低く、より好ましくは厚みが0.1mm程度であれば、絶縁フィルム41を介して本体筐体15へ放熱することができる。なお、絶縁フィルム41に代えて熱伝導性及び絶縁性が高い絶縁物を介在させ、放熱性と電気絶縁性の両立をさせることもできる。
<光学モジュール42>
光学モジュール42は、光学ベースフレーム420、投光モジュール50、受光基板60、PDユニット61及びガラス板62により構成される。光学ベースフレーム420は、光学部品及び回路基板を支持する支持部材である。
<投光モジュール50>
投光モジュール50は、投光基板51、発光素子52、投光基板ホルダ53、放熱シート54、調整スペーサ55、ファイバホルダ56、ガラスファイバ57、クッション材58及びファイバ押え59により構成される。
発光素子52は、検出光DLを生成する投光用光源である。この発光素子52は、色相が異なる2以上の色成分を含む白色光を検出光DLとして生成するLED(Light Emitting Diode:発光ダイオード)であり、矩形状の半導体チップからなり、投光基板51に面実装されている。投光基板51は、投光用の回路素子が設けられた回路基板である。この投光基板51は、発光素子52の発光面を前方に向けた状態で配置される。
発光素子52は、補色の関係にある2以上の色の光を混ぜることによって白色光を生成する白色LEDである。例えば、発光素子52は、青色光を放射する半導体素子層と、蛍光体を有する蛍光体層とを積層した積層体により構成される。蛍光体層は、透光性の樹脂又はガラスにより蛍光体が固定されており、蛍光体は、半導体素子層の放射光によって励起され、青色光よりも波長が長い光、例えば、黄色光を発する。
投光基板ホルダ53は、投光基板51を保持するとともに、発光素子52などの回路素子において発生した熱を放熱させるためのヒートシンク部材であり、高熱伝導性材料により形成される。例えば、亜鉛ダイカスト等の金属材料により形成される。この投光基板ホルダ53は、投光基板51の前面と対向するように配置される。
放熱シート54は、高熱伝導性樹脂からなる板状の部材であり、収容部15aの側壁と投光基板ホルダ53との間に配置される。例えば、放熱シート54は、シリコーンゴムにより形成される。投光基板ホルダ53が金属製である場合、放熱シート54は、電気絶縁性を有することが好ましい。なお、絶縁フィルム41を設けない場合、放熱シート54は、電気絶縁性を有することが好ましい。
放熱シート54は、好ましくは、ゴム、エラストマ、ゲル状体等の凹凸面や曲面への密着追従性が高い部材で形成され、収容部15aの側壁に配置される絶縁フィルム41と投光基板ホルダ53とに密着し、高い放熱性を実現する。例えば、放熱シート54は、電気絶縁性及び熱伝導性のシリコーンやアクリル樹脂のゴム、エラストマ、又は、ゲル状体からなる。なお、絶縁フィルム41を設けない場合、放熱シート54は、収容部15aの側壁と投光基板ホルダ53とに密着する。
ガラスファイバ57は、発光素子52から出射された検出光DLを光ファイバケーブル2の本体部側の端部にまで導光する導光用の光学部品であり、ガラス製の光ファイバからなる。このガラスファイバ57は、前後方向に延びる円柱形状であり、後端面を発光素子52の発光面に対向させ、前端面を光ファイバ2aの端面に対向させた状態で配置される。また、ガラスファイバ57は、光ファイバ2aと同軸に配置される。
ファイバホルダ56は、ガラスファイバ57を保持する保持部材であり、投光基板ホルダ53に固定される。ファイバ押え59は、ガラスファイバ57との間にクッション材58を挟み込んだ状態で、ファイバホルダ56に取り付けられる。調整スペーサ55は、投光基板ホルダ53とファイバホルダ56との間に配置されるシート状の部材である。
<受光モジュール>
PDユニット61は、検出領域からの反射光を2以上の特定波長に対応して選択的に受光し、特定波長ごとの受光量にそれぞれ対応する2以上の受光信号を生成する受光素子ユニットであり、2以上のPD(Photo Diode:フォトダイオード)により構成される。このPDユニット61は、PDが受光基板60上に2次元的に配列された多分割PDユニットである。例えば、各PDは、12×24のマトリクス状に配列される。
受光基板60は、受光用の回路素子が設けられた回路基板である。この受光基板60は、PDユニット61の受光面を前方に向けた状態で光学ベースフレーム420に固定されている。
ガラス板62は、光ファイバケーブル2の端部とPDユニット61の受光面との衝突を防止するための突き当て保護部材であり、検出領域からの反射光を透過させるガラス製の透明な板部材からなる。このガラス板62は、背面をPDユニット61の受光面に対向させ、前面を光ファイバ2bの端面に対向させた状態で配置される。受光用の光学部品及び回路素子は、投光用の光学部品及び回路素子よりも下側に配置される。
メイン基板43は、演算回路などの回路素子が設けられた回路基板である。このメイン基板43は、回路形成面を本体カバー15b側に向けた状態で光学ベースフレーム420に取り付けられる。メイン基板43は、一方の面のみが回路形成面であっても良く、両面が回路形成面であっても良い。
シールドシート44は、静電的、磁気的又は電磁的なシールド性能を有するシート状のシールド部材である。このシールドシート44は、本体筐体15内の回路素子を静電的、磁気的又は電磁的に絶縁するシートであり、メイン基板43と本体カバー15bとの間に配置される。シールドシート44は、電気絶縁性を有する樹脂性のフィルムで覆われていても良い。
<ファイバ接続部18>
図10は、図4の本体部10のファイバ接続部18の構成例を示した図である。図中の(a)には、光ファイバケーブル2のコネクタ部21が接続された本体部10の前面が示され、(b)には、本体部10をC−C切断線により切断した場合の切断面が示されている。
コネクタ部21は、光ファイバ2a及び2bを保持するファイバホルダ部211と、光ファイバケーブル2の本体部側の端部23を本体筐体15内に案内するガイド部212とにより構成される。光ファイバ2a及び2bは、いずれも前後方向の直線状に延び、互いに上下方向に離間し、かつ、平行な状態でコネクタ部21に保持されている。
ガイド部212は、光ファイバ2aに沿って前後方向に延びる投光ガイド部212aと、光ファイバ2bに沿って前後方向に延びる受光ガイド部212bとを有し、ファイバホルダ部211に取り付けられている。
ファイバ接続部18には、この様なコネクタ部21が前後方向に着脱される。クランプモジュール70は、コネクタ部21が本体部10から抜け落ちないようにコネクタ部21を固定するためのスライド式のロック機構であり、本体筐体15に取り付けられている。
投光モジュール50のガラスファイバ57は、発光素子52と光ファイバ2aの端部23との間に配置される。ガラスファイバ57の後端面は、発光素子52の発光面から僅かに離間している。ガラスファイバ57の前端面も、光ファイバ2aの端面から僅かに離間している。なお、ガラスファイバ57の前端面と、光ファイバ2aの端面とが当接するように構成しても良い。
この様なガラスファイバ57を用いて検出光DLを光ファイバ2aに導光させることにより、光学レンズを用いる場合に比べ、伝送損失を低減させることができる。また、ガラス製の光ファイバを用いることにより、樹脂製の光ファイバを用いる場合に比べ、発光素子52からの熱による変形を抑制することができる。
受光モジュールのガラス板62は、PDユニット61と光ファイバ2bの端部23との間に配置される。ガラス板62の背面は、PDユニット61の受光面から僅かに離間している。ガラス板62の前面も、光ファイバ2bの端面から僅かに離間している。
<クランプモジュール70>
図11は、図10のクランプモジュール70を展開して示した斜視図である。図12は、図10のクランプモジュール70の動作例を示した図である。図中の(a)には、クランプモジュール70がロック状態にある場合が示され、(b)には、クランプモジュール70が開放状態にある場合が示されている。
このクランプモジュール70は、クランプケース71、スライドケース72、シール押え73、フロントパッキン74、クランプケースパッキン75、ファイバホルダ76、ホルダ押え77、ホルダガイド78、ギアレバー79、ブッシュパッキン80、ギア81及びカムギア82により構成される。
クランプケース71は、ファイバホルダ76、ホルダ押え77、ホルダガイド78、ギア81及びカムギア82を収容する部材であり、コネクタ部21のガイド部212が配置される2つの貫通孔、シール押え73が配置されるシール押え配置部、ギアレバー79を回転可能に収容するギアレバー収容部等が形成されている。
スライドケース72は、クランプケース71に対し、上下方向に移動可能に取り付けられ、上下方向の移動に連動するように、左右方向に延びる回転軸を中心としてギアレバー79を回転させる。ギアレバー79は、ギア81を貫通し、左右方向に延びる回転軸を中心としてギア81を回転させる。ギアレバー79とクランプケース71との間には、円環状のブッシュパッキン80が配置される。
ファイバホルダ76は、ガイド部212の先端部を保持する部材である。ホルダガイド78は、ファイバホルダ76の可動部を上下方向に案内するプレート状の部材である。ホルダ押え77は、カムギア82と接触し、カムギア82の回転に連動するように、ファイバホルダ76の可動部を上方へ押し上げる。カムギア82は、ギア81と噛み合い、ギア81の回転に連動するように、ホルダ押え77を上下方向に移動させる。
シール押え73は、フロントパッキン74をクランプケース71に固定するためのプレート状の部材であり、ガイド部212が配置される2つの貫通孔が形成されている。シール押え73は、フロントパッキン74を挟み込んだ状態でクランプケース71の前面側に取り付けられる。
クランプケース71には、ファイバホルダ76、ホルダ押え77、ホルダガイド78、ギア81及びカムギア82が背面側から収容される。クランプケース71は、これらの部材を収容した状態で、クランプケースパッキン75を介し、本体筐体15の収容部15aに固定される。
クランプモジュール70のロック状態とは、スライドケース72を下方のロック位置に移動させることにより、ガイド部212がファイバホルダ76に固定された状態のことである。このロック状態では、カムギア82によってホルダ押え77が上方に押し上げられることにより、ガイド部212の先端部がファイバホルダ76によって締め付けられ、ファイバホルダ76に対して固定される。
一方、クランプモジュール70の開放状態とは、スライドケース72を上方の開放位置に移動させることにより、ガイド部212をファイバホルダ76から抜き取ることが可能な状態のことである。この開放状態では、カムギア82の回転に連動してホルダ押え77が下方に下がることにより、ガイド部212の先端部に対するファイバホルダ76の締め付けが緩み、ファイバホルダ76に対するガイド部212の先端部の抜き取りが可能になる。
この様なクランプモジュール70を設けることにより、ヘッド部3又は光ファイバケーブル2を容易に取り替えることができる。また、クランプモジュール70には、フロントパッキン74、クランプケースパッキン75及びブッシュパッキン80等のシール部材が配置されるため、クランプケース71内への水や塵埃の浸入を防止することができる。
図13は、図4の本体部10内の機能構成の一例を示したブロック図である。この本体部10は、主制御部100、投光駆動部101、発光素子52、カラーフィルタ102、PDユニット61、アンプ部103、メモリ104、電源部105、入出力部106、表示部107及び操作部108により構成される。
主制御部100は、投受光を制御し、受光信号に基づいてワーク判定を行う。投光駆動部101は、主制御部100の指示に基づいて、発光素子52を駆動する。例えば、主制御部100は、投光駆動部101に指示する投光量を制御する。投光量は、PDユニット61の受光素子からの受光量に基づいて、受光量が一定の範囲内に収まるように制御される。
反射率の高いワークの場合、受光量が相対的に大きくなるため、主制御部100は、受光量に基づいて投光駆動部101に相対的に小さい投光量を指示する。一方、反射率の低いワークの場合、受光量が相対的に小さくなるため、主制御部100は、受光量に基づいて投光駆動部101に相対的に大きい投光量を指示する。また、投光駆動部101は、主制御部100の投光量指示と投光タイミング指示とに基づいて、発光素子52をパルス駆動する。発光素子52がパルス駆動される場合、発光素子52のパルス発光量を図示しないモニタPDで測定し、測定されるパルス発光量が所定の目標値と一致するように投光駆動部101が制御されても良い。この場合、主制御部100は、目標値を調整することで発光素子52の発光量を調整することができる。
検出光DLは、ヘッド部3から検出領域に向けて出射される。検出領域からの反射光RLは、カラーフィルタ102を介してPDユニット61に入射される。カラーフィルタ102は、2次元位置に応じて特定波長の色成分の光を選択的に透過させる光学部品であり、PDユニット61の受光面上に配置される。このカラーフィルタ102では、赤色光、緑色光又は青色光のいずれかをそれぞれ選択的に透過させるRフィルタ領域、Gフィルタ領域及びBフィルタ領域がマトリクス状に配置される。Rフィルタ領域、Gフィルタ領域及びBフィルタ領域は、いずれも微小な矩形領域からなり、多数の受光素子(PD)に対応づけて形成される。
PDユニット61は、反射光RLを受光して受光信号を生成する。アンプ部103は、PDユニット61の各受光素子から入力される受光信号を増幅して主制御部100へ出力する増幅器ユニットである。このアンプ部103は、ゲインを切り替えることができる。受光信号は、特定波長の色成分ごとに増幅して主制御部100へ出力される。アンプ部103のゲインは、主制御部100による発光素子52の発光量の調整と同様に、受光素子からの受光量を表す受光信号に基づいて、受光量が一定の範囲内に収まるように主制御部100により制御される。主制御部100は、受光信号に基づいてアンプ部103のゲインと発光素子52の発光量の両方を制御するようにしても良い。
メモリ104には、ワーク判定用の閾値、基準色の色情報などが保持される。電源部105は、配線ケーブル14を介してコントローラなどの外部機器に接続され、主制御部100の制御に基づいて、主制御部100や投光駆動部101に直流電源を供給する。入出力部106は、配線ケーブル14を介してコントローラなどの外部機器に接続され、制御用信号を受信して主制御部100へ出力し、主制御部100から入力された検出信号を外部機器へ送信する。
表示部107は、主制御部100の制御に基づいて、ワーク判定用の閾値、一致度、色差等を表示パネル17に表示する。操作部108は、操作キー12及び16の押下操作に基づいて、操作信号を生成し、主制御部100へ出力する。
<主制御部100>
図14は、図13の主制御部100の構成例を示したブロック図である。この主制御部100は、投光量制御部110、ゲイン制御部111、色情報取得部112、基準色取得部113、一致度算出部114、検出信号出力部115、補正指示受付部116、戻り光量取得部117、戻り光量記憶部118、戻り光補正部119、パラメータ指定部120、判定閾値記憶部121及び基準色取込指示受付部122により構成される。
投光量制御部110は、アンプ部103から入力される受光信号に基づいて、投光駆動部101を制御し、検出光DLの投光量を調整する。例えば、反射光RLの受光量が一定レベルを上回った場合に、投光量を下げる一方、反射光RLの受光量が当該一定レベルを下回った場合に、投光量を上げて元の状態に戻す制御が行われる。
ゲイン制御部111は、アンプ部103から入力される受光信号に基づいて、アンプ部103のゲインを調整する。例えば、反射光RLの受光量が一定レベルを上回った場合に、アンプ部103のゲインを下げる一方、反射光RLの受光量が当該一定レベルを下回った場合に、アンプ部103のゲインを上げて元の状態に戻す制御が行われる。この様な投光量及びゲインの制御は、RGBのいずれかの受光量に基づいて行われる。或いは、RGBの各受光量を組み合わせて得られるパラメータに基づいて行われる。
色情報取得部112は、2以上の特定波長にそれぞれ対応する2以上の受光信号に基づいて、色情報を取得し、基準色取得部113及び一致度算出部114へ出力する。取得される色情報は、少なくとも2つの特定波長の受光量を比較して取得される。例えば、色情報取得部112は、赤色成分の受光量、緑色成分の受光量及び青色成分の受光量の和に対する各色成分の受光量の比率を含む色情報を取得する。具体的には、赤色光の受光量レベルをR、緑色光の受光量レベルをG、青色光の受光量レベルをBとし、受光量の和をM=R+G+Bとすれば、3色の受光量レベルの比率r=R/M,g=G/M,b=B/Mを用いた組(r,g,b)により色が表される。色情報(r,g,b)は、周期的に繰り返し取得される。
基準色取込指示受付部122は、操作部108からの操作信号に基づいて、基準色の取込指示を受け付け、色情報取得部112に色情報の取込を指示する。例えば、ラベルやレジマークを検出する場合、ラベル又はレジマークがない状態で、基準色の取込が指示される。基準色取得部113は、基準色取込指示に従って色情報取得部112により取得された色情報(r,g,b)を基準色に指定する。
一致度算出部114は、色情報取得部112により取得された色情報(r,g,b)を基準色取得部113により指定された基準色の色情報(r,g,b)と比較して両色情報の一致度Cを算出し、検出信号出力部115へ出力する。一致度Cは、色の一致の度合いを示すパラメータであり、比較対象の色がワーク判定の基準として登録された色にどれだけ類似しているのかが定量的に評価される。
例えば、一致度Cは、0以上999以下の整数を用いて表される。この場合、一致度Cの上限は999であり、比較対象の色が基準色と完全に一致していれば、一致度Cは999である。なお、一致度Cは、1以上1000以下の整数を用いて表しても良い。この場合、一致度Cの上限は1000であり、比較対象の色が基準色と完全に一致していれば、一致度Cは1000である。
表示部107は、一致度算出部114により算出された一致度Cを表示パネル17に表示する。なお、色情報として、各色の受光量レベルの比率であるr,g,bの組(r,g,b)を例示したが、本発明では、色情報の構成をこれに限らない。例えば、赤色光の受光量レベル、緑色光の受光量レベル、青色光の受光量レベルの組(R,G,B)を色情報としても良い。また、RGB表色系に限られず、Lab等の表色系に基づく各色成分の値からなる組を色情報としても良い。
検出信号出力部115は、一致度算出部114により算出された一致度Cを予め定められた判定閾値Cdと比較してワーク判定を行い、このワーク判定の結果に基づいて検出信号を出力する。検出信号は、入出力部106を介して外部機器へ送信される。運転モードでは、色情報が新たに取得されるごとに、一致度Cが算出され、ワーク判定が行われる。例えば、一致度Cが判定閾値Cdを下回った場合に、光電スイッチ1の検出信号は、オン状態に遷移する。一方、一致度Cが判定閾値Cd以上となった場合に、光電スイッチ1の検出信号は、オフ状態に遷移する。
補正指示受付部116は、操作部108からの操作信号に基づいて、補正指示を受け付け、戻り光量取得部117に受光信号の取込を指示する。例えば、補正指示受付部116は、戻り光量取得部117による受光信号の取込時期を指示するものであり、取込時期として、例えば、取込タイミングや取込期間を指示するものである。投光モジュール50から検出光DLが投光されている状態で、ワークWや背景に物体がない状態であれば、検出領域からの反射光RLはPDユニット61で受光されず、検出領域からの反射光RLの受光量レベルは理想的には0となる。ところが、投光モジュール50から検出光DLが投光されている状態で、ワークWや背景に物体がない状態であるにもかかわらず、戻り光の影響により、PDユニット61における受光量レベルが戻り光量に相当するレベルとなる。
そこで、例えば、ヘッド部3の向きを変えるなど、ワークWがない状態で、補正指示が受け付けられ、受光信号が取り込まれる。検出光DLの投光量は、投光量制御部110により、受光信号に基づいて調整されており、ワークWや背景に物体がない状態であれば、典型的には、投光モジュール50からの検出光DLの投光量は、投光量制御部110により調整可能な範囲の中で最大の投光量に調整される。ただし、戻り光量が大きい光学系の場合は、検出光DLの投光量が、投光量制御部110により最大の投光量に調整されるとは限られない。また、アンプ部103のゲインは、ゲイン制御部111により、受光信号に基づいて調整されており、ワークWや背景に物体がない状態であれば、典型的には、アンプ部103のゲインは、ゲイン制御部111により調整可能な範囲の中で最大のゲインに調整される。ただし、戻り光量が大きい光学系の場合は、アンプ部103のゲインが、ゲイン制御部111により最大のゲインに調整されるとは限られない。
戻り光量取得部117は、補正指示受付部116の補正指示に従って受光信号を取得し、特定波長ごとの受光量を戻り光量に指定する。戻り光量記憶部118には、特定波長ごとの戻り光量が保持される。
戻り光量取得部117が、補正指示受付部116の補正指示に従って受光信号を取得する際の検出光DLの投光量は、例えば、投光量制御部110により調整可能な範囲の最大の投光量等の予め定められた投光量に調整されても良い。或いは、戻り光量取得部117が、補正指示受付部116の補正指示に従って受光信号を取得する際の検出光DLの投光量は、投光量制御部110により、受光信号に基づいて調整されたものであっても良い。この場合、例えば、戻り光量記憶部118には、投光量制御部110により調整された検出光DLの受光量に関する情報と特定波長ごとの戻り光量とが紐づけて保持される。また、投光量制御部110により調整された検出光DLの受光量に基づいて戻り光量を規格化し、規格化された戻り光量を、以降の処理に戻り光量として用いても良い。また、戻り光量取得部117が、補正指示受付部116の補正指示に従って受光信号を取得する際に、第1の期間では検出光DLの投光量は第1の投光量に調整され、第2の期間では検出光DLの投光量は第2の投光量に調整され、第1の期間に第1の戻り光量を取得し、第2の期間に第2の戻り光量を取得するようにしても良い。この場合、戻り光量記憶部118には、検出光DLの投光量ごとに特定波長ごとの戻り光量が保持される。
戻り光量取得部117が、補正指示受付部116の補正指示に従って受光信号を取得する際のアンプ部103のゲインは、例えば、ゲイン制御部111により調整可能な範囲の最大のゲイン等の予め定められたゲインに調整されても良い。或いは、戻り光量取得部117が、補正指示受付部116の補正指示に従って受光信号を取得する際のアンプ部103のゲインは、ゲイン制御部111により、受光信号に基づいて調整されたものであっても良い。この場合、例えば、戻り光量記憶部118には、ゲイン制御部111により調整されたゲインに関する情報と特定波長ごとの戻り光量とが紐づけて保持される。また、戻り光量取得部117が、補正指示受付部116の補正指示に従って受光信号を取得する際に、第1の期間ではアンプ部103のゲインは第1のゲインに調整され、第2の期間ではアンプ部103のゲインは第2のゲインに調整され、第1の期間に第1の戻り光量を取得し、第2の期間に第2の戻り光量を取得するようにしても良い。この場合、戻り光量記憶部118には、アンプ部103のゲインごとに特定波長ごとの戻り光量が保持される。
戻り光補正部119は、戻り光量記憶部118に記憶された戻り光量に基づいて、現在の受光量に応じて順次に生成される受光信号を補正する。また、戻り光量記憶部118に記憶された戻り光量及び検出光DLの受光量に関する情報とに基づいて、現在の受光量に応じて順次に生成される受光信号を補正するように構成してもよい。例えば、戻り光補正部119は、特定波長ごとに、受光量から戻り光量を減算することにより、受光信号の補正を行う。色情報取得部112は、戻り光補正部119による補正後の受光信号に基づいて、色情報を周期的に繰り返し取得する。
3色の戻り光量をR,G,Bとすれば、補正後の受光量レベルは、(R−R)、(G−G)、(B−B)である。また、基準色の受光量レベルは、(R−R)、(G−G)、(B−B)である。
戻り光補正部119では、投光量制御部110により調整された検出光DLの投光量に応じて戻り光量を調整し、調整後の戻り光量に基づいて受光信号の補正を行う。この様な構成によれば、投光量に応じて戻り光量を調整するため、検出光DLの投光量が変化した場合であっても、戻り光による誤検出を低減させることができる。
また、戻り光補正部119では、ゲイン制御部111により調整されたアンプ部103のゲインに応じて戻り光量を調整し、調整後の戻り光量に基づいて受光信号の補正を行う。この様な構成によれば、ゲインに応じて戻り光量を調整するため、アンプ部103のゲインが変化した場合であっても、戻り光による誤検出を低減させることができる。
パラメータ指定部120は、操作部108からの操作信号に基づいて、判定閾値Cdを含む各種パラメータの入力を受け付ける。判定閾値記憶部121には、パラメータ指定部120により指定された判定閾値Cdが保持される。ユーザは、判定閾値Cdを任意に指定することができる。検出信号出力部115は、一致度Cを判定閾値記憶部121に登録された判定閾値Cdと比較してワーク判定を行う。
本実施の形態によれば、補正指示に従って取得される戻り光量に基づいて受光信号を補正するため、戻り光による受光量の変化を抑制することができる。従って、ワークW上のラベル、組付け部品、レジマーク等を検出する際に、ワークWの色目を正しく判別することができ、戻り光による色の判別感度の低下を抑制することができる。特に、ワークWからの反射光量にかかわらずワークWの色目が正しく判別されるため、反射率が低いワークWを検出対象とする場合であっても、戻り光による色の判別感度の低下を抑制することができる。
特に、光ファイバの不具合により、ヘッド部3内において検出光DLの一部が反射光伝送用の光ファイバ2bに混入し、ヘッド部3から出射されることなくPDユニット61の受光素子に戻り光として受光される場合であっても、戻り光による色の判別感度の低下を抑制することができる。また、検出光DLの一部が対物レンズ34により反射され、対物レンズ34から出射されることなくPDユニット61の受光素子に戻り光として受光される場合であっても、戻り光による色の判別感度の低下を抑制することができる。また、対物レンズ34を取り替えることにより、光学特性が変化した場合であっても、戻り光量を取得して受光信号を補正することにより、戻り光による色の判別感度の低下を抑制することができる。
さらに、ヘッド部3又は光ファイバケーブル2を取り替えることにより、光学特性が変化した場合であっても、戻り光量を取得して受光信号を補正することにより、戻り光による色の判別感度の低下を抑制することができる。
なお、本実施の形態では、光ファイバケーブル2が並列型のケーブルであり、ヘッド部3内において直角に折り曲げられる場合の例について説明したが、本発明は、光ファイバケーブル2やヘッド部3の構成をこれに限定するものではない。例えば、光ファイバケーブル2は、光ファイバ2a及び2bが同軸に配置される同軸型のケーブルであっても良い。また、ヘッド部3は、光ファイバケーブル2が直線状に配置される円筒形状であっても良い。
図15は、ヘッド部3及び光ファイバケーブル2の他の構成例を示した図である。図中の(a)には、前後方向に延びる円筒形状のヘッド部3が示され、(b)には、前後方向の投受光軸と交差する鉛直面によりヘッド部3を切断した場合の切断面が示されている。
光ファイバケーブル2は、同軸型の光ファイバケーブルである。1本の光ファイバ2aを中心とし、8本の光ファイバ2bが光ファイバ2aを取り囲むように配置されている。ヘッド部3のヘッド筐体30は、前後方向に延びる円筒形状である。光ファイバ2aの素線径は、0.5mm程度である。一方、光ファイバ2bの素線径は、0.265mm程度である。
また、本実施の形態では、一致度Cが3色の受光量レベルの比率r,g,bに基づいて算出される場合の例について説明したが、本発明は、一致度Cの算出方法をこれに限定するものではない。3色の受光量レベルの比率r,g,bと受光量の和Mとに基づいて一致度Cを求めるような構成であっても良い。この様な一致度Cを用いることにより、有彩色のワークだけでなく、色相や彩度が同程度であって明度だけが大きく変化する様なワーク、特に、白黒の濃淡を有する様な無彩色のワークを正しく検出することができる。
また、本実施の形態では、操作キー12の押下操作に基づいて、基準色の取込が指示され、或いは、補正用色情報の取込が指示される場合の例について説明したが、本発明は、色情報の取込を指示する方法をこれに限定するものではない。例えば、コントローラなどの外部機器から入力されるトリガ信号又はタイミング信号に基づいて、基準色の取込が指示され、或いは、補正用色情報の取込が指示されるような構成であっても良い。
また、本実施の形態では、色相が異なる2以上の色成分を含む白色光を検出光DLとして用いる場合の例について説明したが、本発明は、投光用光源をこれに限定するものではない。例えば、赤色、緑色及び青色の検出光をそれぞれ生成する3つの発光素子を投光用光源として備え、各発光素子を時分割で順に点灯させるような構成であっても良い。また、赤色、緑色及び青色の3つの発光素子を同時に点灯させて白色の検出光DLを得るような構成であっても良い。
また、本実施の形態では、PDユニット61を用いて反射光RLを受光する場合の例について説明したが、本発明は、受光手段の構成をこれに限定するものではない。例えば、反射光RLを3つの色成分に分光する分光器と、各色成分を受光する3つの受光素子とを受光手段として備えるような構成であっても良い。或いは、赤色、緑色及び青色の検出光を時分割で順に投光する場合には、1つの受光素子を受光手段として備えるような構成であっても良い。
1 光電スイッチ
10 本体部
11 表示灯
12,16 操作キー
13 取付穴
14 配線ケーブル
15 本体筐体
15a 収容部
15b 本体カバー
17 表示パネル
18 ファイバ接続部
2 光ファイバケーブル
2a,2b 光ファイバ
21 コネクタ部
22 光ファイバケーブルのヘッド部側の端部
23 光ファイバケーブルの本体部側の端部
3 ヘッド部
30 ヘッド筐体
31 ファイバケーブル保持部
32 鏡筒部
33 レンズユニット
34 対物レンズ
41 絶縁フィルム
42 光学モジュール
43 メイン基板
44 シールドシート
420 光学ベースフレーム
50 投光モジュール
51 投光基板
52 発光素子
53 投光基板ホルダ
54 放熱シート
55 調整スペーサ
56 ファイバホルダ
57 ガラスファイバ
58 クッション材
59 ファイバ押え
60 受光基板
61 PDユニット
62 ガラス板
70 クランプモジュール
100 主制御部
101 投光駆動部
102 カラーフィルタ
103 アンプ部
104 メモリ
105 電源部
106 入出力部
107 表示部
108 操作部
110 投光量制御部
111 ゲイン制御部
112 色情報取得部
113 基準色取得部
114 一致度算出部
115 検出信号出力部
116 補正指示受付部
117 戻り光量取得部
118 戻り光量記憶部
119 戻り光補正部
120 パラメータ指定部
121 判定閾値記憶部
122 基準色取込指示受付部

Claims (10)

  1. 2以上の特定波長に対応する検出光を検出領域に向けて投光する投光手段と、
    上記検出領域における検出対象物からの反射光を受光して受光信号に変換する受光手段と、
    補正指示を受け付ける補正指示受付手段と、
    上記補正指示に従って上記受光手段が光を受光して変換した受光信号を取得し、当該受光信号に基づいて上記特定波長ごとの受光量を戻り光量に指定する戻り光量取得手段と、
    上記戻り光量に基づいて、上記受光手段が上記検出領域における検出対象物からの反射光を受光して変換した上記受光信号を補正する戻り光補正手段と、
    上記戻り光補正手段による補正後の上記受光信号に基づいて、少なくとも2つの上記特定波長の受光量を比較して色情報を取得する色情報取得手段と、
    基準色取込指示を受け付ける基準色取込指示受付手段と、
    上記基準色取込指示に従って上記色情報取得手段により取得された上記色情報を基準色に指定する基準色取得手段と、
    上記色情報取得手段により順次に取得される上記色情報を上記基準色と比較して一致度を求める一致度算出手段と、
    上記一致度を予め定められた判定閾値と比較してワーク判定を行い、上記ワーク判定の結果に基づいて検出信号を出力する検出信号出力手段と
    上記判定閾値の設定入力を受け付ける閾値設定部とを備えたことを特徴とする光電スイッチ。
  2. 上記検出光を生成する発光ダイオード及び上記受光信号を生成するフォトダイオードを有する本体部と、
    上記検出光を検出領域に向けて出射する一方、上記検出領域からの反射光が入射されるヘッド部と、
    上記本体部から上記ヘッド部に上記検出光を伝送する第1の光ファイバ及び上記検出領
    域における検出対象物からの反射光を上記受光手段に伝送する第2の光ファイバを有する光ファイバケーブルとを備え、
    上記第1の光ファイバの端部及び上記第2の光ファイバの端部は、上記ヘッド部内において隣接配置されることを特徴とする請求項1に記載の光電スイッチ。
  3. 上記ヘッド部に着脱可能に装着され、上記光ファイバケーブルの端面から出射された上記検出光を上記検出領域に集光させる対物レンズを備えたことを特徴とする請求項2に記載の光電スイッチ。
  4. 2以上の特定波長に対応する検出光を検出領域に向けて出射し、当該検出領域からの反射光が入射されるヘッド部が、当該ヘッド部に当該検出光を伝送する第1の光ファイバ及び当該検出領域からの反射光を伝送する第2の光ファイバを有する光ファイバケーブルを介して着脱可能に接続される光電スイッチにおいて、
    上記検出光を発光する発光素子と、
    上記光ファイバケーブルにより、上記発光素子から発光された上記検出光が上記第1の光ファイバを介して上記ヘッド部に伝送されるように、上記光ファイバケーブルを着脱可能に接続するためのファイバケーブル接続部と、
    上記ヘッド部に入射した上記検出領域における検出対象物からの反射光を上記第2の光ファイバを介して受光して受光信号に変換する受光手段と、
    上記ファイバケーブル接続部に上記光ファイバケーブルが接続され、かつ、上記検出領域に上記検出対象物が存在しない状態で、補正指示を受け付けるための補正指示受付手段と、
    上記補正指示に従って、上記受光手段が上記ヘッド部からの戻り光を含む光を受光して変換した上記受光信号に基づいて、上記特定波長ごとの受光量を戻り光量に指定する戻り光量取得手段と、
    上記戻り光量に基づいて、上記検出領域における上記検出対象物からの反射光を受光して変換した上記受光信号を補正する戻り光補正手段と、
    上記戻り光補正手段による補正後の上記受光信号に基づいて、少なくとも2つの上記特定波長の受光量を比較して色情報を取得する色情報取得手段と、
    基準色取込指示を受け付ける基準色取込指示受付手段と、
    上記基準色取込指示に従って上記色情報取得手段により取得された上記色情報を基準色に指定する基準色取得手段と、
    上記色情報取得手段により順次に取得される上記色情報を上記基準色と比較して一致度を求める一致度算出手段と、
    上記一致度を予め定められた判定閾値と比較してワーク判定を行い、上記ワーク判定の結果に基づいて検出信号を出力する検出信号出力手段と、
    上記判定閾値の設定入力を受け付ける閾値設定部とを備えたことを特徴とする光電スイッチ。
  5. 上記検出光を伝送する上記第1の光ファイバの端部及び上記反射光を伝送する上記第2の光ファイバの端部が、上記ファイバケーブル接続部内において平行に配置されることを特徴とする請求項に記載の光電スイッチ。
  6. 上記受光手段により上記検出領域における上記検出対象物からの反射光を受光して変換された上記受光信号に基づいて、上記検出光の投光量を制御する投光量制御手段と、
    上記戻り光量取得手段により指定された上記戻り光量及び当該戻り光量に対応する上記投光量を記憶する第1の戻り光量記憶部とを備え、
    上記戻り光補正手段は、上記投光量制御手段により制御された上記検出光の投光量及び上記第1の戻り光量記憶部に記憶された上記検出光の投光量に応じて、上記第1の戻り光量記憶部に記憶された当該検出光の投光量に対応する上記戻り光量を調整し、調整後の戻り光量に基づいて上記受光信号の補正を行うことを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の光電スイッチ。
  7. 上記受光手段により上記検出領域における上記検出対象物からの反射光を受光して変換された上記受光信号に基づいて、当該受光信号を増幅するアンプのゲインを制御するゲイン制御手段と、
    上記戻り光量取得手段により指定された上記戻り光量及び当該戻り光量に対応する上記ゲインを記憶する第2の戻り光量記憶部とを備え、
    上記戻り光補正手段は、上記ゲイン制御手段により制御された上記ゲイン及び上記第2の戻り光量記憶部に記憶された上記ゲインに応じて、当該第2の戻り光量記憶部に記憶された当該ゲインに対応する上記戻り光量を調整し、調整後の戻り光量に基づいて上記受光信号の補正を行うことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の光電スイッチ。
  8. 上記色情報取得手段は、赤色成分の受光量、緑色成分の受光量及び青色成分の受光量の和に対する各色成分の受光量の比率を含む色情報を取得することを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の光電スイッチ。
  9. 上記戻り光補正手段は、上記特定波長ごとに、受光量から上記戻り光量を減算することにより、上記受光信号の補正を行うことを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の光電スイッチ。
  10. 上記一致度を表示する一致度表示手段を備えたことを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の光電スイッチ。
JP2015243150A 2015-12-14 2015-12-14 光電スイッチ Active JP6712132B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015243150A JP6712132B2 (ja) 2015-12-14 2015-12-14 光電スイッチ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015243150A JP6712132B2 (ja) 2015-12-14 2015-12-14 光電スイッチ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017110926A JP2017110926A (ja) 2017-06-22
JP6712132B2 true JP6712132B2 (ja) 2020-06-17

Family

ID=59080594

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015243150A Active JP6712132B2 (ja) 2015-12-14 2015-12-14 光電スイッチ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6712132B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021120994A (ja) * 2020-01-30 2021-08-19 株式会社キーエンス 光検出ユニット
JP2021139812A (ja) * 2020-03-06 2021-09-16 株式会社バルカー 判定システム
US20230332968A1 (en) * 2020-09-18 2023-10-19 Valqua, Ltd. Information processing device

Family Cites Families (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63145926A (ja) * 1986-12-10 1988-06-18 Hoya Corp カラ−センサ
JPH0665835U (ja) * 1993-02-19 1994-09-16 株式会社キーエンス 色識別センサ
JP4033550B2 (ja) * 1998-05-20 2008-01-16 株式会社キーエンス 光学装置、光電スイッチ、ファイバ型光電スイッチおよび色識別センサ
US6958834B1 (en) * 2000-07-11 2005-10-25 Kabushiki Kaisha Toshiba Image reading apparatus
JP2002243550A (ja) * 2001-02-20 2002-08-28 Minolta Co Ltd 光学特性測定装置
JP2003057115A (ja) * 2001-08-14 2003-02-26 Nireco Corp カラー印刷機のインクの色彩測定装置
JP2004119387A (ja) * 2003-10-15 2004-04-15 Keyence Corp 光電スイッチ
JP2005274231A (ja) * 2004-03-23 2005-10-06 Sunx Ltd 光電センサ
JP4983407B2 (ja) * 2007-05-31 2012-07-25 オムロン株式会社 光電センサ
JP2011226947A (ja) * 2010-04-21 2011-11-10 Graduate School For The Creation Of New Photonics Industries 分光イメージング装置及び分光イメージング方法
JP5744655B2 (ja) * 2011-07-15 2015-07-08 キヤノン株式会社 分光カラーセンサ、および画像形成装置
JP6136356B2 (ja) * 2013-02-25 2017-05-31 セイコーエプソン株式会社 測定装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017110926A (ja) 2017-06-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6674770B2 (ja) 光電スイッチ
JP6712132B2 (ja) 光電スイッチ
US20170102266A1 (en) Photoelectric Switch
US20070222741A1 (en) Liquid crystal display apparatus and backlight unit used in liquid crystal display apparatus
WO2020038053A1 (zh) 飞行时间模组及其控制方法、控制器和电子装置
US10338087B2 (en) Photoelectric sensor
US20150108376A1 (en) Distance Measuring Photoelectric Sensor And Method For Controlling Light Projection Spot Thereof
WO2020038061A1 (zh) 飞行时间模组及其控制方法、控制器和电子装置
WO2020059420A1 (ja) 光源駆動装置および発光装置
US11199398B2 (en) Laser projection module, depth camera and electronic device
US9307602B2 (en) Illumination system
US10698133B2 (en) Photoelectric sensor with adjustment part on an inclined surface
EP3540473B1 (en) Photoelectric sensor
JP2017073322A (ja) 光電スイッチ
JP2021167773A (ja) レーザ光電センサ
JP4636900B2 (ja) 透過型光電スイッチ用センサヘッド
US20210318437A1 (en) Displacement sensor
JP6637282B2 (ja) 光電スイッチ
JP6650239B2 (ja) 光電スイッチ
US20230393381A1 (en) Light source device, detection unit, optical system, endoscope, and industrial microscope
JP7395415B2 (ja) 光電スイッチ
JP6748414B2 (ja) 光電スイッチ
WO2011067117A1 (en) Led lighting device with light sensor and control method
CN113514841A (zh) 光学位移传感器
JP2005164300A (ja) カラーセンサ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180831

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190628

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190723

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190919

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200220

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200331

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200513

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200529

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6712132

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250