JP6650239B2 - 光電スイッチ - Google Patents

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Description

本発明は、光電スイッチに係り、さらに詳しくは、検出領域からの反射光を受光して色情報を取得し、ワーク判定を行う光電スイッチの改良に関する。
光電スイッチは、光を用いてワークを検出する検出装置であり、検出光を投光し、ワークによる反射光や透過光等を受光してワーク判定を行い、ワーク判定の結果に基づいて検出信号を生成する。光電スイッチには、ワークを含む検出領域からの反射光又は透過光の受光量によりワーク判定を行う受光量方式の光電スイッチと、ワークまでの距離を計測してワーク判定を行う距離計測方式の光電スイッチと、ワーク表面の色を判別してワーク判定を行う色判別方式の光電スイッチとがある。
受光量方式の光電スイッチは、ワーク表面の反射率又は色の違い、ワークまでの距離の違い、ワーク表面の傾き(チルト角)の違い等により受光量が変動することを利用してワーク判別を行うものであり、多くの用途に適用することができる汎用的な光電スイッチである。一方、距離計測方式の光電スイッチは、ワークの形状による特徴をワークまでの距離として計測してワーク判定を行うものであり、ワーク表面の反射率及び色の変動、ワーク表面の傾き(チルト角)の変動の影響を受け難い。また、色判別方式の光電スイッチは、ワーク表面の色によりワーク判定を行うものであり、ワーク表面の反射率の変動、ワークまでの距離の変動、ワーク表面の傾き(チルト角)の変動の影響を受け難い。
色判別方式の従来の光電スイッチは、赤色、緑色及び青色の検出光をそれぞれ生成する3つの発光素子と、反射光を受光して受光信号を生成する1つの受光素子とを備える(例えば、特許文献1〜4)。この種の光電スイッチでは、各発光素子を時分割で順に点灯させて得られる3色の受光量レベルR,G,Bに基づいて、例えば、3色の受光量レベルの比率r=R/M,g=G/M,bk=B/M(受光量の和M=R+G+B)により色を表し、ワークの色に対応する受光量レベルの比率r,g,bが、予め登録された基準色に対応する受光量レベルの比率r,g,bと一致するか否かが判別される。具体的には、各色の受光量レベルの比率を基準色の受光量レベルの比率と比較して両色情報の一致度を求め、この一致度を判定用閾値と比較することにより、ワーク判定が行われる。
基準色の受光量レベルは、ユーザが指示したタイミングで取得された各色の受光量レベルに基づいて定められる。例えば、所定期間内に取得される複数の受光量レベル又は受光量レベルの比率に基づいて、色成分ごとに最大値及び最小値を求め、最大値と最小値との中間値が基準色の受光量レベル又は受光量レベルの比率に指定される。
特開2000−121440号公報 特開2000−121441号公報 特開2005−127869号公報 特開2005−291748号公報
上述した従来の光電スイッチは、色の判別に一致度を用いることにより、通常3つのパラメータにより表現される色情報を、一致度という1つのパラメータで表現するため、受光量と閾値とで判別する受光量方式の光電スイッチと同様な取り扱いができ、設定が簡便なものとなっている。一方、従来の光電スイッチにおいて同一ワーク内で色目が変化するようなワークを正しく検出するには、たとえ色成分ごとに求めた最大値及び最小値から定めた基準色を用いたとしても、色目の変化量に応じて従来の光電スイッチの判定用閾値を十分に低く設定しなければならない。つまり、従来の光電スイッチでは、最適な基準色を求めたとしても、色目の変化量によっては、ワークの色が基準色に対して一致度の低いワークであってもワークとして判別されることになり、検出精度が低下してしまうという問題があった。例えば、製造ロット間におけるワークの色目のバラツキ、ワーク表面の汚れ、印字マークのかすれ、色劣化の影響により、所望のワークを正しく検出することができないという問題があった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、誤検出を抑制しつつ、製造ロット間で色目が変化する様なワークであっても正しく検出することができる光電スイッチを提供することを目的とする。
本発明の第1の態様による光電スイッチは、検出光を検出領域に向けて投光する投光手段と、上記検出領域からの反射光を受光し、受光信号を生成する受光手段と、2以上の特定波長にそれぞれ対応する2以上の上記受光信号に基づいて、色情報を取得する色情報取得手段と、取得された上記色情報を基準色の色情報と比較して両色情報の一致度を算出する一致度算出手段と、算出された上記一致度を予め定められた検出判定閾値と比較してワーク判定を行い、上記ワーク判定の結果に基づいて、検出信号を生成する検出信号生成手段と、上記基準色の取込指示を受け付ける取込指示受付手段と、上記取込指示に基づいて、開始基準色、追加基準色及び補間基準色を指定する基準色指定手段とを備える。上記基準色指定手段は、第1の上記取込指示に基づいて取得された上記色情報を開始基準色の色情報に指定するとともに、第1の取込指示後の第2の上記取込指示に基づいて取得された上記色情報を追加基準色の色情報に指定し、上記開始基準色の色情報及び上記追加基準色の色情報に基づいて、開始基準色及び追加基準色間の色情報を補間する1又は2以上の補間基準色の指定を行う。上記一致度算出手段は、上記色情報が新たに取得された場合に、当該色情報を上記開始基準色の色情報、上記補間基準色の色情報及び上記追加基準色の色情報と比較して一致度をそれぞれ算出する。上記検出信号生成手段は、上記開始基準色に対する一致度、上記補間基準色に対する一致度及び上記追加基準色に対する一致度の中で最も高い一致度を上記検出判定閾値と比較してワーク判定を行う。
この光電スイッチは、色判別方式の光電スイッチであり、2以上の基準色を用いてワーク判定が行われる。このため、1つの基準色を用いてワーク判定を行う場合に比べ、検出判定閾値を高く設定することができることから、誤検出を抑制しつつ、製造ロット間で色目が変化する様なワークであっても正しく検出することができる。
また、開始基準色及び追加基準色間に色情報を補間する1又は2以上の補間基準色が自動的に指定されるため、補間基準色の取込を指示する手間を省くことができる。特に、開始基準色と追加基準色との2点を指定するだけで、その間の色目を補間基準色として追加することができる。これによって、個体間で色目がバラつく時(ロット間のバラツキなど)に、全ての色目バラツキワークを用意して基準色を設定しなくても、色目バラツキの両端を用意するだけで、その間の色目も検出することが出来るように設定することができる。
さらに、開始基準色の色情報及び追加基準色の色情報に基づいて補間基準色の指定が行われる。このため、開始基準色及び追加基準色間の一致度に関わらず補間基準色を設定する場合に比べ、補間基準色の数が抑制されることから、実際の運転時におけるワーク判定の処理負荷を低減させることができる。
本発明の第2の態様による光電スイッチは、上記構成に加え、上記基準色指定手段が、上記追加基準色の色情報を上記開始基準色の色情報と比較して算出される一致度が予め定められた補間判定閾値以下である場合に、補間基準色の指定を行う一方、一致度が上記補間判定閾値を上回っている場合に、補間基準色の指定を行わないように構成される。
この様な構成によれば、開始基準色及び追加基準色間の一致度に応じて補間基準色の指定が行われるため、開始基準色及び追加基準色間の一致度に関わらず補間基準色を設定する場合に比べ、実際の運転時におけるワーク判定の処理負荷を低減させることができる。
本発明の第3の態様による光電スイッチは、上記構成に加え、上記一致度算出手段が、上記追加基準色が新たに指定された場合に、当該追加基準色の色情報を上記開始基準色の色情報と比較して一致度を算出するとともに、当該追加基準色よりも前に指定された全ての上記追加基準色の色情報及び上記補間基準色の色情報と比較して一致度を算出し、上記基準色指定手段が、上記開始基準色に対する一致度、上記補間基準色に対する一致度及び上記追加基準色に対する一致度の中で最も高い一致度を上記補間判定閾値と比較して補間基準色の指定を行うように構成される。
この様な構成によれば、一致度が最も高い基準色に絞り込んで補間基準色の指定が行われる。このため、全ての基準色について一致度を補間判定閾値と比較する場合に比べ、基準色を補間するか否かの補間判定の処理負荷を低減させることができる。
本発明の第4の態様による光電スイッチは、上記構成に加え、上記開始基準色に対する一致度、上記補間基準色に対する一致度及び上記追加基準色に対する一致度の中で最も高い一致度を表示する表示手段を備えて構成される。この様な構成によれば、基準色を補間するか否かの補間判定に用いられる一致度を確認しながらワークを移動させ、或いは、ワークの姿勢を変化させることができる。このため、基準色設定時の作業性を向上させることができる。
本発明の第5の態様による光電スイッチは、上記構成に加え、操作キーに対する押下操作に基づいて、上記検出判定閾値及び上記補間判定閾値を指定する判定閾値指定手段を備え、上記表示手段が、上記検出判定閾値及び上記補間判定閾値を表示するように構成される。この様な構成によれば、操作キーを操作することによって検出判定閾値及び補間判定閾値を任意に指定することができる。
本発明による光電スイッチでは、2以上の基準色を用いてワーク判定を行うため、誤検出を抑制しつつ、製造ロット間で色目が変化する様なワークであっても正しく検出することができる。
本発明の実施の形態による光電スイッチ1の一構成例を示した平面図である。 筐体10の上面及び背面を示した平面図である。 図1の光電スイッチ1内の機能構成の一例を示したブロック図である。 図3の主制御部100の構成例を示したブロック図である。 図3の光電スイッチ1の動作を比較例と比較して示した説明図である。 図3の光電スイッチ1における補間基準色の設定時の動作の一例を模式的に示した説明図である。 図3の光電スイッチ1における基準色設定時の動作の一例を示したフローチャートである。 図3の光電スイッチ1における補間基準色設定時の動作の一例を示したフローチャートである。 図3の光電スイッチ1における運転モード時の動作の一例を示したフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。本明細書では、便宜上、投光レンズの光軸(主軸)の方向を前後方向として説明するが、本発明による光電スイッチの使用時における姿勢を限定するものではない。
<光電スイッチ1>
図1は、本発明の実施の形態による光電スイッチ1の一構成例を示した平面図であり、色判別方式の光電スイッチ1が示されている。図中の(a)には、筐体10の前面が示され、(b)には、筐体10の右側面が示されている。図2は、筐体10の上面及び背面を示した平面図であり、図中の(a)には、上面に設けられた表示灯3、操作キー6及び調整ねじ7が示され、(b)には、背面に設けられた操作キー5及び表示パネル8が示されている。
光電スイッチ1は、検出光を投光し、検出領域からの反射光を受光してワーク判定を行い、ワーク判定の結果に基づいて検出信号を出力する検出装置である。ワーク判定は、ワーク表面の色を判別して行われ、ワークの良否又はワークの有無を示す検出信号が出力される。
光電スイッチ1の筐体10は、回路素子及び光学部品を収容するためのケーシングである。この筐体10には、投受光窓カバー2、表示灯3、配線ケーブル4、操作キー5,6、調整ねじ7及び表示パネル8が設けられている。検出光は、筐体10の前面から出射し、検出領域からの反射光が当該前面に入射する。投受光窓カバー2は、筐体10の前面に形成された投受光用の開口を塞ぐ保護用の透明板であり、筐体10に取り付けられている。
表示灯3は、ワーク判定の結果に応じて点灯するLED(発光ダイオード)インジケータであり、筐体上面の前端に配設されている。操作キー6は、ワーク判定用の基準色を指定する際に使用される押下式のセットキーであり、筐体10の上面に配設されている。調整ねじ7は、検出領域までの距離を変化させ、投光スポットのサイズを調整するための操作子であり、筐体10の上面に配設されている。
操作キー5は、ワーク判定用の閾値を指定する際に使用される押下式の方向キーであり、アップキー5a及びダウンキー5bにより構成される。アップキー5aを操作することにより、数値をインクリメントすることができ、ダウンキー5bを操作することにより、数値をデクリメントすることができる。操作キー5a及び5bは、筐体10の背面に配設されている。
配線ケーブル4は、筐体10内の回路素子に電力を供給するための電源ケーブルと、制御用信号や検出信号を伝送するための信号ケーブルとにより構成される。配線ケーブル4の引出部は、筐体背面の下端に配置されている。
表示パネル8は、ワーク判定用の閾値や一致度を表示する表示装置であり、筐体10の背面に配設されている。例えば、表示パネル8は、7セグメント表示器である。なお、表示パネル8には、LCD(Liquid Crystal Display:液晶ディスプレイ)などのアクティブマトリクス駆動方式の表示装置を用いても良い。
図3は、図1の光電スイッチ1内の機能構成の一例を示したブロック図である。この光電スイッチ1は、主制御部100、投光駆動部101、カラーフィルタ102、受光素子ユニット103、アンプ部104、メモリ105、電源部106、入出力部107、表示部108及び操作部109により構成される。
主制御部100は、投受光を制御し、受光信号に基づいてワーク判定を行う。投光駆動部101は、主制御部100の指示に基づいて、発光ダイオード21を駆動する。例えば、投光駆動部101は、平均電流が一定になるように調整された高周波パルスによって駆動する。
発光ダイオード21は、色相が異なる2以上の色成分を含む検出光を生成する発光素子である。この発光ダイオード21は、白色光を検出光として生成する半導体チップからなり、回路基板に面実装される。例えば、発光ダイオード21は、補色の関係にある2つの色の光を混ぜることによって白色光を生成する白色LED(Light Emitting Diode)である。
検出光は、図示しない投光レンズを介して出射される。投光レンズは、検出光を検出領域に結像させる。投光レンズには、色収差を抑える色収差補正レンズ、例えば、分散率が互いに異なる2以上の光学レンズにより構成されるアクロマートレンズが用いられる。一方、検出領域からの反射光は、図示しない受光レンズを介して入射される。受光レンズは、反射光を受光素子ユニット103の受光面に結像させる。
受光素子ユニット103は、検出領域からの反射光を2以上の特定波長に対応して選択的に受光し、特定波長ごとの受光量にそれぞれ対応する2以上の受光信号を生成する。この受光素子ユニット103は、2以上のPD(Photo Diode:フォトダイオード)22が回路基板上に2次元的に配列された多分割PDユニットである。例えば、PD22は、12×24のマトリクス状に配列される。
カラーフィルタ102は、2次元位置に応じて特定波長の色成分の光を選択的に透過させる光学素子であり、受光素子ユニット103の受光面上に配置される。このカラーフィルタ102では、赤色光、緑色光又は青色光のいずれかをそれぞれ選択的に透過させるRフィルタ領域、Gフィルタ領域及びBフィルタ領域がマトリクス状に配置される。Rフィルタ領域、Gフィルタ領域及びBフィルタ領域は、いずれも微小な矩形領域からなり、PD22に対応づけて形成される。
アンプ部104は、各PD22から入力される受光信号を増幅して主制御部100へ出力する増幅器ユニットである。このアンプ部104は、ゲインを切り替えることができる。受光信号は、特定波長の色成分ごとに増幅して主制御部100へ出力される。
メモリ105には、ワーク判定用の閾値、基準色の色情報などが保持される。電源部106は、配線ケーブル4を介してコントローラなどの外部機器に接続され、主制御部100の制御に基づいて、主制御部100や投光駆動部101に直流電源を供給する。入出力部107は、配線ケーブル4を介してコントローラなどの外部機器に接続され、制御用信号を受信して主制御部100へ出力し、主制御部100から入力された検出信号を外部機器へ送信する。
表示部108は、主制御部100の制御に基づいて、ワーク判定用の閾値や一致度を表示パネル8に表示する。操作部109は、操作キー5a,5b及び6の押下操作に基づいて、操作信号を生成し、主制御部100へ出力する。この操作部109は、基準色の色情報を取り込むための取込指示を受け付ける取込指示受付手段であり、操作キー6に対する押下操作に基づいて、取込指示を主制御部100へ入力する。
主制御部100は、操作キー6に対する長押し操作及び短押し操作を識別し、基準色の指定方法を選択する。長押し操作は、操作が一定の時間長以上継続する押下操作であり、操作開始及び操作終了が検知される。短押し操作は、継続時間が上記時間長未満の押下操作である。
例えば、1点チューニング、色ムラチューニング又は補間チューニングのいずれかが基準色の指定方法として選択される。1点チューニングは、1つの色情報のみを基準色の色情報に指定する方法であり、操作キー6の長押し操作を検知して色情報が取り込まれ、基準色に指定される。
色ムラチューニングは、2以上の基準色を順次に指定する方法であり、操作キー6の短押し操作とその後の長押し操作とが検知される。色ムラチューニングでは、操作キー6の短押し操作に基づいて取り込んだ色情報が開始基準色の色情報に指定され、短押し操作後の長押し操作に基づいて取り込んだ色情報の中から、1又は2以上の追加基準色の色情報が指定される。
補間チューニングは、2つの基準色の間に色情報を補間する補間基準色を指定する方法であり、操作キー6及び操作キー5aの同時長押し操作を検知して色情報が取り込まれる。補間チューニングでは、操作キー6の最初の短押し操作に基づいて取り込んだ色情報が開始基準色の色情報に指定され、その後の短押し操作に基づいて取り込んだ色情報が追加基準色の色情報に指定される。追加基準色が新たに指定されれば、当該追加基準色と当該追加基準色よりも前に指定された基準色との間に、色情報を補間する1又は2以上の補間基準色が自動的に指定される。
例えば、補間チューニングは、1点チューニング、色ムラチューニングにより基準色を設定した後に、さらに基準色を追加する場合に実施されるチューニングであっても良い。1点チューニングにより基準色を設定した後、つまり検出したいワークに対し操作キー6を長押しして基準色を設定した後に補間チューニングされる場合は、1点チューニングの基準色が開始基準色となり、補間チューニングにより追加基準色が指定されるとともに、開始基準色と追加基準色との間の色が途切れなく検出できるように必要に応じて1もしくは2以上の補間基準色が自動的に指定される。
また、色ムラチューニングにより基準色を設定した後に補間チューニングされる場合は、色ムラチューニングで設定された複数の基準色に対して、補間チューニングにより追加基準色が指定されるとともに、指定された追加基準色と複数の基準色とで一致度を求め、その中で最も大きい一致度となる基準色と追加基準色との間の色が途切れなく検出できるように必要に応じて1もしくは2以上の補間基準色が自動的に指定される。
<主制御部100>
図4は、図3の主制御部100の構成例を示したブロック図である。この主制御部100は、投光量制御部110、色情報取得部111、基準色指定部112、基準色記憶部113、一致度算出部114、検出信号生成部115、取込期間指定部116、判定閾値指定部117、判定閾値記憶部118及び報知部119により構成される。
投光量制御部110は、アンプ部104から入力される受光信号に基づいて、投光駆動部101を制御し、発光ダイオード21による投光量を調整する。例えば、反射光の受光量が一定レベルを上回った場合に、投光量を下げる一方、受光量が当該一定レベルを下回った場合に、投光量を上げて元の状態に戻す制御が行われる。
この投光量制御部110では、アンプ部104から入力される受光信号に基づいて、アンプ部104を制御し、ゲインが切り替えられる。例えば、反射光の受光量が一定レベルを上回った場合に、アンプ部104のゲインを下げる一方、反射光の受光量が当該一定レベルを下回った場合に、アンプ部104のゲインを上げて元の状態に戻す制御が行われる。これらの投光量制御は、RGBのいずれかの受光量に基づいて行われる。或いは、RGBの各受光量を組み合わせて得られるパラメータに基づいて行われる。
色情報取得部111は、2以上の特定波長にそれぞれ対応する2以上の受光信号に基づいて、色情報を取得し、一致度算出部114及び基準色指定部112へ出力する。取得される色情報は、3色の受光量レベルに基づいて定められる。例えば、赤色光の受光量レベルをR、緑色光の受光量レベルをG、青色光の受光量レベルをBとし、受光量の和をM=R+G+Bとすれば、3色の受光量レベルの比率r=R/M,g=G/M,b=B/Mを用いた組(r,g,b)により色が表される。色情報(r,g,b)は、周期的に繰り返し取得される。
基準色指定部112は、操作部109からの取込指示に基づいて、色情報取得部111により取得された色情報(r,g,b)を基準色の色情報に指定する。基準色記憶部113には、基準色指定部112によって登録された基準色の色情報(r,g,b)が保持される。
一致度算出部114は、色情報取得部111により取得された色情報(r,g,b)を基準色記憶部113に登録された基準色の色情報(r,g,b)と比較し、両色情報の一致度Cを算出し、検出信号生成部115へ出力する。一致度Cは、色の一致の度合いを示すパラメータであり、比較対象の色がワーク判定の基準として登録された色にどれだけ類似しているのかが定量的に評価される。
例えば、一致度Cは、0以上999以下の範囲の整数を用いて表される。比較対象の色が基準色と完全に一致していれば、一致度Cは999である。表示部108は、一致度算出部114により算出された一致度Cを表示パネル8に表示する。なお、色情報として、各色の受光量レベルの比率であるr,g,bの組(r,g,b)を例示したが、本発明では、色情報の構成をこれに限らない。例えば、赤色光の受光量レベル、緑色光の受光量レベル、青色光の受光量レベルの組(R,G,B)を色情報としても良い。また、RGB表色系に限られず、Lab等の表色系に基づく各色成分の値からなる組を色情報としても良い。
検出信号生成部115は、一致度算出部114により算出された一致度Cを予め定められた検出判定閾値Cdと比較してワーク判定を行い、検出信号を生成して入出力部107へ出力する。検出信号は、ワーク判定の結果に基づいて生成される。運転モードでは、色情報が新たに取得されるごとに、一致度Cが算出され、ワーク判定が行われる。
取込期間指定部116は、操作部109からの取込指示に基づいて、基準色取込期間を指定する。基準色取込期間は、色ムラチューニングにおけるパラメータ調整期間であり、操作キー6に対する短押し操作及び長押し操作を識別して指定される。例えば、操作キー6の短押し操作時と、当該短押し操作後の長押し操作の操作開始から操作終了までの期間とが基準色取込期間である。
基準色指定部112は、操作部109からの取込指示に基づいて、2以上の基準色を指定する。すなわち、基準色指定部112は、基準色取込期間内に取得される色情報を候補色の色情報として、候補色間の一致度Cを予め定められた追加判定閾値Ctと比較することにより、基準色の指定を行う。
色ムラチューニングにおける基準色の指定方法について具体的に説明すれば、基準色指定部112は、基準色取込期間の最初に取得された候補色を開始基準色に指定し、開始基準色の色情報を基準色記憶部113内に格納する。開始基準色の色情報は、操作キー6の短押し操作に基づいて取得される。
次に、基準色指定部112は、候補色が新たに取得された場合に、当該候補色の開始基準色に対する一致度Cが追加判定閾値Ct未満であれば追加基準色に指定し、追加基準色の色情報を基準色記憶部113内に格納する。一方、基準色指定部112は、一致度Cが追加判定閾値Ct以上であれば追加基準色に指定しない。基準色記憶部113には、開始基準色の色情報と追加基準色の色情報とが保持される。
一致度算出部114は、候補色が新たに取得された場合に、当該候補色の色情報を開始基準色の色情報と比較して一致度Cを算出するとともに、当該候補色が取得されるよりも前に指定された全ての追加基準色の色情報と比較して一致度Cを算出する。基準色指定部112は、開始基準色に対する一致度Cと追加基準色に対する一致度Cとの中で最も高い一致度Cを追加判定閾値Ctと比較して追加基準色の指定を行う。
報知部119は、基準色指定部112により追加基準色が新たに指定されれば、基準色が追加されたことをユーザに報知する。具体的には、表示灯3を点灯させることにより、基準色の追加がユーザ報知される。例えば、基準色が追加された際に、ワーク判定時とは異なる表示色で表示灯3が点灯する。また、表示灯3の点灯は、基準色が新たに指定されるごとに、一定時間だけ行われる。
表示部108は、開始基準色に対する一致度Cと追加基準色に対する一致度Cとの中で最も高い一致度Cを表示パネル8に表示する。この様な構成により、候補色を基準色に追加するか否かの追加判定に用いられる一致度Cを確認しながらワークを移動させ、或いは、ワークの姿勢を変化させることができる。
判定閾値指定部117は、操作部109からの操作信号に基づいて、検出判定閾値Cd及び追加判定閾値Ctを指定し、判定閾値記憶部118内に格納する。判定閾値記憶部118には、判定閾値指定部117によって登録された検出判定閾値Cd及び追加判定閾値Ctが保持される。検出判定閾値Cd及び追加判定閾値Ctは、操作キー5a又は5bを操作することにより、任意に指定し、或いは、変更することができる。検出判定閾値Cd及び追加判定閾値Ctは、同じ値であっても良い。
表示部108は、判定閾値指定部117により指定された検出判定閾値Cd又は追加判定閾値Ctのいずれかを動作状況に応じて表示パネル8に表示する。すなわち、運転モードでは、検出判定閾値Cdが表示される。一方、色ムラチューニング時には、追加判定閾値Ctが表示される。
一致度算出部114は、運転モードにおいて色情報が新たに取得された場合に、当該色情報を開始基準色の色情報と比較して一致度Cを算出するとともに、追加基準色の色情報と比較して一致度Cを算出する。検出信号生成部115は、色情報が新たに取得された場合に、当該色情報を2以上の基準色の色情報とそれぞれ比較して算出される一致度Cの中で最も高い一致度Cを検出判定閾値Cdと比較してワーク判定を行う。
次に、補間チューニングにおける基準色の指定方法について説明する。基準色指定部112は、1点チューニング又は色ムラチューニングにより基準色を設定した後、操作キー6及び操作キー5aの同時長押し操作に基づいて、追加基準色及び補間基準色を指定し、基準色記憶部113内に格納する。すなわち、基準色指定部112は、1点チューニングにより基準色を設定した後に、操作キー6及び操作キー5aに対する同時長押し操作が検知された場合に、1点チューニングの基準色を開始基準色とし、新たに取得された色情報を追加基準色の色情報に指定するとともに、開始基準色と追加基準色との間の色が途切れなく検出できるように必要に応じて1又は2以上の補間基準色を指定する。
また、基準色指定部112は、色ムラチューニングにより基準色を設定した後に、操作キー6及び操作キー5aに対する同時長押し操作が検知された場合に、色ムラチューニングで設定された複数の基準色に対して、新たに取得された色情報を追加基準色の色情報に指定するとともに、指定された追加基準色と複数の基準色とで一致度Cを求め、その中で最も大きい一致度Cとなる基準色と追加基準色との間の色が途切れなく検出できるように必要に応じて1又は2以上の補間基準色を指定する。
具体的には、追加基準色の色情報を開始基準色の色情報と比較して算出される一致度Cが予め定められた補間判定閾値Ch以下である場合に、補間基準色の指定が行われる。一方、一致度Cが補間判定閾値Chを上回っている場合には、補間基準色の指定が行われない。
一致度算出部114は、追加基準色が新たに指定された場合に、当該追加基準色の色情報を開始基準色の色情報と比較して一致度Cを算出するとともに、当該追加基準色よりも前に指定された全ての追加基準色の色情報及び補間基準色の色情報と比較して一致度Cを算出する。
基準色指定部112は、開始基準色に対する一致度C、補間基準色に対する一致度C及び追加基準色に対する一致度Cの中で最も高い一致度Cを補間判定閾値Chと比較して補間基準色の指定を行う。補間基準色を指定する場合、新たに指定された追加基準色と一致度Cが最も高い基準色との間に1又は2以上の補間基準色が自動的に設定される。例えば、補間基準色の色情報は、線形補間により算出される。
一致度算出部114は、運転モードにおいて色情報が新たに取得された場合に、当該色情報を開始基準色の色情報、補間基準色の色情報及び追加基準色の色情報と比較して一致度Cをそれぞれ算出する。検出信号生成部115は、開始基準色に対する一致度C、補間基準色に対する一致度C及び追加基準色に対する一致度Cの中で最も高い一致度Cを検出判定閾値Cdと比較してワーク判定を行う。
表示部108は、開始基準色に対する一致度C、補間基準色に対する一致度C及び追加基準色に対する一致度Cの中で最も高い一致度Cを表示パネル8に表示する。この様な構成により、基準色を補間するか否かの補間判定に用いられる一致度Cを確認しながらワークを移動させ、或いは、ワークの姿勢を変化させることができる。
判定閾値指定部117は、操作部109からの操作信号に基づいて、補間判定閾値Chを指定し、判定閾値記憶部118内に格納する。補間判定閾値Chは、操作キー5a又は5bを操作することにより、任意に指定し、或いは、変更することができる。検出判定閾値Cd及び補間判定閾値Chは、同じ値であっても良い。表示部108は、判定閾値指定部117により指定された補間判定閾値Chを表示パネル8に表示する。
図5は、図3の光電スイッチ1の動作を比較例と比較して示した説明図であり、ワーク判定用の基準色を設定する際の動作が模式的に示されている。図中の(a)には、本発明による光電スイッチ1の場合が示され、(b)には、比較例が示されている。この図では、候補色の測定点を色空間内の2次元平面上にプロットした場合が、横軸を色成分aとし、縦軸を色成分bとして示されている。
本発明による光電スイッチ1では、基準色取込期間内に取得される色情報を候補色の色情報とし、候補色間の一致度Cを追加判定閾値Ctと比較して追加基準色32が指定される。領域31は、対象ワークの色分布範囲である。色ムラが大きければ、この領域31が広くなる。
開始基準色30は、基準色取込期間の最初に取得された候補色である。また、追加基準色は、開始基準色30に対する一致度Cが追加判定閾値Ct未満の候補色である。開始基準色30及び追加基準色32の測定点は、領域31内にある。開始基準色30及び追加基準色32の測定点に付加された円33の半径は、追加判定閾値Ctに対応する。追加判定閾値Ctが高いほど、円33の半径は小さくなる。
ワーク表面に汚れやグラデーションがあれば、色相が同じであっても彩度や明度が大きく変化する。この様なワークの場合、同一のワーク内における色目の変化は、細長い領域31として表されることになる。領域31を円33で埋め尽くすことにより、色目の変化するワークを正しく検出することができる。
本発明によれば、2以上の基準色の中から一致度Cが最も高い基準色を用いてワーク判定を行うため、検出判定閾値Cdを高く設定しても、同一のワーク内で色目が変化する上述した様なワークを正しく検出することができる。
これに対し、比較例では、ユーザによって色情報の取込が指示された2つの測定点41及び42に基づいて、1つの基準色43が指定される。基準色43の測定点は、2つの測定点41及び42の中点であり、基準色43の各色成分は、測定点41及び42の色成分の平均値からなる。基準色43の測定点に付加された円44の半径は、判定用閾値に対応する。色目が測定点41又は42に対応するワークを正しく検出するには、判定用閾値を十分に低く設定しなければならない。すなわち、同一のワーク内で色目が変化する様なワークを正しく検出するには、円44の半径を十分に大きくしなければならない。このため、色目の全く異なるNGワークが誤検出されてしまうという問題があった。
図6は、図3の光電スイッチ1における補間基準色の設定時の動作の一例を模式的に示した説明図である。図中の(a)には、開始基準色30と追加基準色32との間に4つの補間基準色35が指定される場合が示されている。開始基準色30及び追加基準色32の一致度Cが補間判定閾値Ch以下である場合に、補間基準色35が指定される。
また、補間基準色35を指定する場合の分割数nは、開始基準色30及び追加基準色32間の一致度と補間判定閾値Chとに基づいて指定される。2つの基準色を結ぶ線分上に、(n−1)個の補間基準色35が均等に配置される。開始基準色30の測定点に付加された円34の半径は、補間判定閾値Chに対応する。補間判定閾値Chが高いほど、円34の半径は小さくなる。
図中の(b)には、2つの追加基準色32の間に2つの補間基準色35が指定される場合が示されている。追加基準色32と新たに指定された追加基準色32との一致度Cが補間判定閾値Ch以下である場合に、補間基準色35が指定される。
図中の(c)には、補間基準色35と追加基準色32との間に2つの補間基準色35が指定される場合が示されている。新たに追加基準色32が指定された場合、当該追加基準色32の色情報を開始基準色30の色情報と比較して一致度Cが算出されるとともに、当該追加基準色32よりも前に指定された全ての追加基準色32の色情報及び補間基準色35の色情報と比較して一致度Cが算出される。そして、開始基準色30に対する一致度C、補間基準色35に対する一致度C及び追加基準色32に対する一致度Cの中で最も高い一致度Cが補間判定閾値Ch以下であれば、補間基準色35が指定される。
図7のステップS101〜S109は、図3の光電スイッチ1における基準色設定時の動作の一例を示したフローチャートである。図中には、操作キー6に対する短押し操作を検知した後の処理手順が示されている。まず、主制御部100は、現在の受光量を読み込み、色成分ごとの受光量の比率r,g,bからなる色情報を算出し、開始基準色として登録する(ステップS101〜S103)。
次に、主制御部100は、操作キー6に対する長押し操作を検知すれば(ステップS104)、色情報を取得して一致度Cを算出する。すなわち、主制御部100は、現在の受光量を読み込んで色成分ごとの受光量の比率r,g,bからなる色情報を算出し、候補色とする(ステップS105)。そして、主制御部100は、候補色の色情報を開始基準色の色情報と比較して一致度Cを求める(ステップS106)。
主制御部100は、算出した一致度Cを追加判定閾値Ctと比較し、一致度Cが追加判定閾値Ct未満であれば、候補色を追加基準色に指定し、次の処理手順へ移行する(ステップS107,S108)。主制御部100は、一致度Cが追加判定閾値Ct以上であれば、候補色を追加基準色に指定せず、次の処理手順へ移行する。
ステップS105以降の処理手順は、操作キー6がリリースされるまで繰り返され、長押し操作の操作終了が検知されれば、この処理は終了する(ステップS109)。また、ステップS106では、候補色の色情報を開始基準色の色情報と、当該候補色よりも前に指定された追加基準色の色情報とにそれぞれ比較して一致度Cが算出される。そして、ステップS107では、開始基準色に対する一致度Cと追加基準色に対する一致度Cとの中で最も高い一致度Cを追加判定閾値Ctと比較して追加基準色の指定が行われる。
図8のステップS201〜S208は、図3の光電スイッチ1における補間基準色設定時の動作の一例を示したフローチャートである。図中には、操作キー6及び操作キー5aに対する同時長押し操作を検知した後の処理手順が示されている。まず、主制御部100は、現在の受光量を読み込み、色成分ごとの受光量の比率r,g,bからなる色情報を算出し、追加基準色として登録する(ステップS201〜S203)。
次に、主制御部100は、これまでに登録された基準色と比較して一致度Cを算出し、補間判定閾値Chと比較する(ステップS204,S205)。このとき、主制御部100は、最も高い一致度Cが補間判定閾値Ch以下であれば、一致度Cが最も高い基準色及び追加基準色間の一致度と補間判定閾値Chとから分割数nを決定する(ステップS206)。そして、主制御部100は、一致度Cが最も高い基準色及び追加基準色の色情報と分割数nとから補間色情報を算出し、補間基準色として登録する(ステップS207,SS208)。一方、主制御部100は、最も高い一致度Cが補間判定閾値Chを上回っていれば、補間基準色の指定を行わず、この処理を終了する。
図9のステップS301〜S307は、図3の光電スイッチ1における運転モード時の動作の一例を示したフローチャートである。まず、主制御部100は、現在の受光量を読み込み、色成分ごとの受光量の比率r,g,bからなる色情報を算出する(ステップS301,S302)。次に、主制御部100は、取得した色情報を基準色の色情報と比較して一致度Cを算出する(ステップS303)。主制御部100は、他に基準色が登録されていれば、ステップS303の処理手順を繰り返し、全ての基準色について一致度Cが算出されれば、次の処理手順へ移行する(ステップS304)。すなわち、一致度Cは、開始基準色及び追加基準色として登録された全ての基準色について算出される。
次に、主制御部100は、各基準色に対する一致度Cの中で最も高い一致度Cmaxを選出し(ステップS305)、検出判定閾値Cdと比較してワーク判定を行う(ステップS306,S307)。すなわち、一致度Cmaxが検出判定閾値Cd以上であれば、所望のワークであると判断され、一致度Cmaxが検出判定閾値Cd未満であれば、不良ワークであると判断される。
本実施の形態によれば、2以上の基準色を用いてワーク判定が行われるため、1つの基準色を用いてワーク判定を行う場合に比べ、検出判定閾値Cdを高く設定することができることから、誤検出を抑制しつつ、製造ロット間で色目が変化する様なワークであっても正しく検出することができる。
また、開始基準色及び追加基準色間に色情報を補間する1又は2以上の補間基準色が自動的に指定されるため、補間基準色の取込を指示する手間を省くことができる。さらに、開始基準色の色情報及び追加基準色の色情報に基づいて補間基準色の指定が行われる。このため、開始基準色及び追加基準色間の一致度に関わらず補間基準色を設定する場合に比べ、補間基準色の数が抑制されることから、実際の運転時におけるワーク判定の処理負荷を低減させることができる。
また、開始基準色及び追加基準色間の一致度Cに応じて補間基準色の指定が行われるため、開始基準色及び追加基準色間の一致度Cに関わらず補間基準色を設定する場合に比べ、実際の運転時におけるワーク判定の処理負荷を低減させることができる。
また、一致度Cが最も高い基準色に絞り込んで補間基準色の指定が行われる。このため、全ての基準色について一致度Cを補間判定閾値Chと比較する場合に比べ、基準色を補間するか否かの補間判定の処理負荷を低減させることができる。
なお、本実施の形態では、一致度Cが3色の受光量レベルの比率r,g,bに基づいて算出される場合の例について説明したが、本発明は、一致度Cの算出方法をこれに限定するものではない。3色の受光量レベルの比率r,g,bと受光量の和Mとに基づいて一致度Cを求めるような構成であっても良い。この様な一致度Cを用いることにより、有彩色のワークだけでなく、色相や彩度が同程度であって明度だけが大きく変化する様なワーク、特に、白黒の濃淡を有する様な無彩色のワークを正しく検出することができる。
また、本実施の形態では、基準色が追加された際に表示灯3を点灯させて報知する場合の例について説明したが、本発明は、基準色追加時の報知方法をこれに限定するものではない。例えば、音声出力により基準色の追加をユーザに報知するような構成であっても良い。
また、本実施の形態では、操作キー6の押下操作に基づいて、基準色の取込指示が入力される場合の例について説明したが、本発明は、基準色の取込を指示する方法をこれに限定するものではない。例えば、コントローラなどの外部機器から入力されるトリガ信号に基づいて、色情報を取り込んで基準色の色情報に指定するような構成であっても良い。
また、本実施の形態では、基準色取込期間が操作キー6の短押し操作とその後の長押し操作とにより規定される場合に例について説明したが、本発明は、基準色取込期間の指定方法をこれに限定するものではない。例えば、操作キー6に対する1回目の短押し操作から2回目の短押し操作までの間を基準色取込期間としても良い。或いは、操作キー6に対する1回目の短押し操作から、一定時間が経過するまでの間を基準色取込期間としても良い。或いは、操作キー6に対する1回目の短押し操作から、色情報の取得数が一定数を超えるまでの間を基準色取込期間としても良い。
また、本実施の形態では、色相が異なる2以上の色成分を含む白色光を検出光として用いる場合の例について説明したが、本発明は、投光用光源をこれに限定するものではない。例えば、赤色、緑色及び青色の検出光をそれぞれ生成する3つの発光素子を投光用光源として備え、各発光素子を時分割で順に点灯させるような構成であっても良い。
また、本実施の形態では、多分割PDユニットからなる受光素子ユニット103を用いて反射光を受光する場合の例について説明したが、本発明は、受光素子ユニット103の構成をこれに限定するものではない。例えば、反射光を3つの色成分に分光する分光器と、各色成分を受光する3つの受光素子とを受光素子ユニット103として備えるような構成であっても良い。或いは、赤色、緑色及び青色の検出光を時分割で順に投光する場合には、1つの受光素子を受光素子ユニット103として備えるような構成であっても良い。
1 光電スイッチ
2 投受光窓カバー
3 表示灯
4 配線ケーブル
5,6 操作キー
7 調整ねじ
8 表示パネル
10 筐体
21 発光ダイオード
22 PD(フォトダイオード)
30 開始基準色
31 色分布範囲を示す領域
32 追加基準色
33,34 許容色差を示す円
35 補間基準色
100 主制御部
101 投光駆動部
102 カラーフィルタ
103 受光素子ユニット
104 アンプ部
105 メモリ
106 電源部
107 入出力部
108 表示部
109 操作部
110 投光量制御部
111 色情報取得部
112 基準色指定部
113 基準色記憶部
114 一致度算出部
115 検出信号生成部
116 取込期間指定部
117 判定閾値指定部
118 判定閾値記憶部
119 報知部

Claims (5)

  1. 検出光を検出領域に向けて投光する投光手段と、
    上記検出領域における対象物からの反射光を受光し、受光信号を生成する受光手段と、
    2以上の特定波長にそれぞれ対応する2以上の上記受光信号に基づいて、上記対象物の色を示す色情報を取得する色情報取得手段と、
    上記色情報取得手段により取得された上記対象物の色を示す色情報を基準色の色情報と比較して、当該対象物の色と当該基準色との一致度合いを示す両色情報の一致度を算出する一致度算出手段と、
    算出された上記一致度を予め定められた検出判定閾値と比較してワーク判定を行い、上記ワーク判定の結果に基づいて、検出信号を生成する検出信号生成手段と、
    上記基準色の取込指示を受け付ける取込指示受付手段と、
    上記取込指示に基づいて、上記基準色として、開始基準色、追加基準色及び補間基準色を指定する基準色指定手段とを備え、
    上記基準色指定手段は、第1の上記取込指示に従って上記色情報取得手段により取得された上記色情報を上記開始基準色の色情報に指定するとともに、第1の上記取込指示後の第2の上記取込指示に従って上記色情報取得手段により取得された上記色情報を上記追加基準色の色情報に指定し、当該開始基準色の色情報及び当該追加基準色の色情報に基づいて、当該開始基準色及び当該追加基準色間の色情報を補間する1又は2以上の上記補間基準色の指定を行い、
    上記一致度算出手段は、上記色情報取得手段により対象物の色を示す上記色情報が新たに取得された場合に、当該新たに取得された対象物の色を示す色情報を上記開始基準色の色情報、1又は2以上の上記補間基準色のそれぞれに対応する色情報及び上記追加基準色の色情報と比較して、当該対象物の色について当該開始基準色に対する一致度、1又は2以上の当該補間基準色それぞれに対する一致度、並びに、当該追加基準色に対する一致度をそれぞれ算出し、
    上記検出信号生成手段は、上記一致度算出手段によってそれぞれ算出された、上記開始基準色に対する上記一致度、1又は2以上の上記補間基準色それぞれに対する上記一致度並びに上記追加基準色に対する上記一致度の中で最も高い一致度を上記検出判定閾値と比較してワーク判定を行うことを特徴とする光電スイッチ。
  2. 上記基準色指定手段は、上記追加基準色の色情報を上記開始基準色の色情報と比較して算出される一致度が予め定められた補間判定閾値以下である場合に、補間基準色の指定を行う一方、一致度が上記補間判定閾値を上回っている場合に、補間基準色の指定を行わないことを特徴とする請求項1に記載の光電スイッチ。
  3. 上記一致度算出手段は、上記追加基準色が新たに指定された場合に、当該追加基準色の色情報を上記開始基準色の色情報と比較して一致度を算出するとともに、当該追加基準色よりも前に指定された全ての上記追加基準色の色情報及び上記補間基準色の色情報と比較して一致度を算出し、
    上記基準色指定手段は、上記開始基準色に対する一致度、上記補間基準色に対する一致度及び上記追加基準色に対する一致度の中で最も高い一致度を上記補間判定閾値と比較して補間基準色の指定を行うことを特徴とする請求項2に記載の光電スイッチ。
  4. 上記開始基準色に対する一致度、上記補間基準色に対する一致度及び上記追加基準色に対する一致度の中で最も高い一致度を表示する表示手段を備えたことを特徴とする請求項3に記載の光電スイッチ。
  5. 操作キーに対する押下操作に基づいて、上記検出判定閾値及び上記補間判定閾値を指定する判定閾値指定手段を備え、
    上記表示手段は、上記検出判定閾値及び上記補間判定閾値を表示することを特徴とする請求項4に記載の光電スイッチ。
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