JP6712105B2 - 土質サンプラー - Google Patents

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Description

この発明は、スウェーデン式サウンディング(SWS)試験機に代表されるような、ロッドで土中に貫入する地盤試験機において、地盤の土質を調査するための土質サンプリングを行う土質サンプラー及び土質サンプリング方法に係るものである。
図8は従来の土質サンプラーの使用状態を順に示す図である。この従来の土質サンプラーは特許文献1に開示されている。
図8において、102はスウェーデン式サウンディング試験機のロッド、106は従来の土質サンプラー、107は軸体、107Aはヘッド、107B及び107Cはそれぞれ係止手段、107Dは鍔、108はパイプ、108Aは溝、110は採取土、Aは採取空間である。
次に動作について説明する。
スウェーデン式サウンディング試験により採取予定深度まで掘削後、ロッド102を貫入孔から引き抜いてその下端からスクリューポイントを取り外し、代わりに土質サンプラー106を接続する。この土質サンプラー106は、ヘッド107Aが下端に設けられた軸体107を有しており、軸体107の外側に採取空間Aを有してパイプ108が上下動可能に設けられている。
まず図8(a)に示すように、パイプ108を下降させて採取空間Aを閉じた状態とした土質サンプラー106を貫入孔の中へ挿入し、ロッド102を押し込んでヘッド107Aを土中へ侵入させる。次に図8(b)に示すように、ロッド102を少し引き上げてヘッド107Aをパイプ108内に収めると、係止手段107Cが溝108Aに係止される。
続いて図8(c)に示すように、ロッド102を押し込んでパイプ108内の採取空間Aに土を採取する。そして、最後に図8(d)に示すように、土質サンプラー106を地上に引き上げて採取空間Aから採取土110を取り出す。
実開平5−3394号公報
従来の土質サンプラーは以上のように構成されているので、パイプの下端から採取空間に単に土を押し込んでいるだけであり、土質サンプラーを地上に引き上げるまでの間にパイプの下端から採取土をしばしば落としてしまい、作業効率が悪いという課題があった。
この発明は上記の課題を解決するためになされたもので、土質サンプラーを地上に引き上げるまでの間に採取土を落としてしまうことがほとんどなく、作業効率を改善することが可能な土質サンプラー及び土質サンプリング方法を提供することを目的とする。
この発明に係る土質サンプラーは、ロッドで土中に貫入する地盤試験機のロッドの下端に接続され、地上からのロッドを通じた操作によって、地盤に掘削した貫入孔へ挿入されて採取予定深度の土質サンプリングを行う土質サンプラーにおいて、その上端がロッドの下端に接続される棒状部材であって、採取予定深度の土を掘削するドリル手段と、地上から採取予定深度の手前までの間の貫入孔においてドリル手段をその内部に収納しロックする筒状部材であって、内部に収納したドリル手段をロック解除して採取予定深度の手前から採取予定深度へ送り出すとともに、採取予定深度の土を掘削したドリル手段を内部へ収納してロックするパイプ手段とを備えるようにしたものである。
この発明によれば、土質サンプラーを地上に引き上げるまでの間に採取土を落としてしまうことがほとんどなく、作業効率を改善できるという効果が得られる。
この発明の実施の形態1による土質サンプラーを接続したスウェーデン式サウンディング試験機の構成を示す図である。 この発明の実施の形態1による土質サンプラーの構成を示す図である。 ドリルの構成を示す図である。 パイプの構成を示す図である。 この発明の実施の形態1による土質サンプラーのロック手順を説明するための図である。 この発明の実施の形態1による土質サンプリング方法の手順を示す図である。 この発明の実施の形態1による土質サンプラーの使用状態を模式的に順に示す図である(その1)。 この発明の実施の形態1による土質サンプラーの使用状態を模式的に順に示す図である(その2)。 従来の土質サンプラーの使用状態を順に示す図である。
以下、この発明の実施の形態について、図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、各図面において、同一の又は相当する構成要素については同一の又は相当する符号を付してある。
実施の形態1.
<試験機との関係>
図1はこの発明の実施の形態1による土質サンプラーを接続したスウェーデン式サウンディング試験機の構成を示す図である。ここでは手動式のスウェーデン式サウンディング試験機の正面図を示しており、底板や地盤の部分については透視図で描いてある。
図1において、10はロッド、20はハンドル、30は錘、40は載荷用クランプ、50は底板、60はこの実施の形態1の土質サンプラー、Gは試験対象の地盤、Hはスウェーデン式サウンディング試験機によって地盤Gに掘削した貫入孔である。この図1に示す通り、土質サンプラー60は、スウェーデン式サウンディング試験機においてスクリューポイントの代わりにロッド10の下端に接続され、地上からのロッド10を通じた操作により、貫入孔Hへ挿入されて採取予定深度の土質サンプリングを行うものである。
なお、図1はあくまで構成の一例であって、土質サンプラー60は、手動式のスウェーデン式サウンディング試験機にその使用が限定されるものではない。例えば、ロッドの回転力などを機械化した半自動式や、ロッドの継ぎ足し以外を全て自動化した全自動式のスウェーデン式サウンディング試験機であっても、図1と同様にスクリューポイントの代わりに、ロッドの下端に土質サンプラー60を接続することで使用できる。さらに言えば、土質サンプラー60は、手動式・半自動式・全自動式のスウェーデン式サウンディング試験機にその使用が限定されるものではない。ハンドオーガー・標準貫入試験機・円錐貫入試験機・ベーン試験機などのような、ロッドで土中に貫入する地盤試験機であれば、土質サンプラー60をロッド下端に接続することで同様に使用可能である。
<構成>
次に土質サンプラー60の構成について説明する。
図2はこの発明の実施の形態1による土質サンプラーの構成を示す図である。図2(a)は土質サンプラーの外観を正面から見た図、図2(b)は土質サンプラーをドリル及びパイプに分離した図、図2(c)はドリル及びパイプの各上端部分を拡大した図である。
また、図3及び図4はそれぞれドリル及びパイプの構成を示す図である。図3(a),図3(b),図3(c)及び図3(d)はそれぞれドリルの正面図、上面図、部分側面図及びA−A線断面図、図4(a)及び図4(b)はそれぞれパイプの正面図及び上面図である。
さらに、図5はこの発明の実施の形態1による土質サンプラーのロック手順を説明するための図である。図5(a)から図5(d)へ、ドリル及びパイプをロックする手順を図示している。
図2,図3及び図5において、70は棒状部材のドリル(ドリル手段)、71はドリル70下端側の掘削部、72はドリル70上端側の接続部、72Aは接続部72のネジ部、72Bは接続部72の円柱部、72Cは接続部72のL字溝、72C−1はL字溝72Cの軸方向溝、72C−2はL字溝72Cの周方向溝、Zはドリル70の中心軸である。
また、図2,図4及び図5において、80は上端及び下端がそれぞれ開口した中空円筒状部材のパイプ(パイプ手段)であり、81はパイプ80の上端側の内周にそれぞれ形成された2個の突起部、Zはパイプ80の中心軸である。
図2(c)や図3(a)を見ると分かるように、円柱部72Bの下端側には、螺旋状の刃(又は溝)が外周に形成された掘削部71が設けられている。一方、円柱部72Bの上端側には、スウェーデン式サウンディング試験機のロッド10と螺合して接続するネジ部72Aが設けられている。
図3や図5を見ると分かるように、円柱部72Bの外周には、軸方向溝72C−1と周方向溝72C−2とから構成されるL字溝72Cが2個、中心軸Zについて2回の回転対称(※1)となるように形成されている。
(※1)「中心軸Zについて2回の回転対称」……中心軸Z周りに180°(=360°÷2)回転させると、回転前の元の状態と重なる性質。
図3(a),図3(b)により、L字溝72Cでは、軸方向溝72C−1が円柱部72Bの上端から始まって円柱部72Bの中ほどまで中心軸Zと平行な方向へ形成され、続いて周方向溝72C−2が軸方向溝72C−1の下端に連なって円柱部72Bの周方向へ形成されていることが分かる。図3(d)のA−A線断面図に示したように、周方向溝72C−2は中心角θが90°を超えるような範囲にわたって形成されている。
一方、図4を見ると、パイプ80の上端側の内周には、2個のL字溝72Cにそれぞれ対応するように、2個の突起部81が中心軸Zについて2回の回転対称となるように形成されていることが分かる。2個のL字溝72Cや2個の突起部81を中心軸Zについて回転対称とすることにより、L字溝72C及び突起部81の配置バランスがとれ、操作性を向上させることができる。
<ロック>
このようなL字溝72Cを有するドリル70と、突起部81を有するパイプ80とを図5(a)〜(d)のようにしてロックすることで土質サンプラー60が構成される。
つまり、まず図5(a)のように、パイプ80の下端に対し、ドリル70を接続部72側から中心軸Zの方向へ挿入していく。パイプ80の内径は、ドリル70やロッド10が挿入できるように、ドリル70の外径やロッド10の外径よりも大きくなっている。そしてドリル70がパイプ80に収納されてパイプ80の上端からネジ部72Aが現れたら、図5(b)に示すように、パイプ80の2個の突起部81を2個のL字溝72Cの軸方向溝72C−1へそれぞれ係合させる。
そして、軸方向溝72C−1に突起部81を突き当たりまで係合させたところで、今度は図5(c)のように、ドリル70を中心軸Z周りに回転させて、周方向溝72C−2に突起部81を突き当たりまで係合させると土質サンプラー60のロックが完了する。このときの状態が図5(d)である。
なお、逆に土質サンプラー60のロックを解除してドリル70とパイプ80とを分離する場合には、図5(d)から図5(a)へと逆の手順を踏むようにする。以上のように、ドリル70とパイプ80とは、中心軸Z方向への並進操作と中心軸Z周りの回転操作とだけでL字溝72Cと突起部81とが係合しロック/ロック解除されるようになっている。
なお、土質サンプラー60では、突起部81の大きさと比べてL字溝72Cにある程度遊びを持たせて幅広に形成してある。L字溝72Cを幅広とすることで、標的が大きいほどそこにボールを当てることが容易になるのと同じように、突起部81をL字溝72Cに係合させやすくなる。
加えて、仮にL字溝72Cが地盤Gの土で目詰まりしても、L字溝72Cは幅広で突起部81を容易に係合させられるので、係合した突起部81によりL字溝72Cから土を簡単に掻き出すことができる。この長所は、土質サンプラー60を貫入孔Hに挿入した状態で操作しなければならないことを考えると大切なことである。さらに加えて、土質サンプラー60は、ドリル70及びパイプ80という、シンプルかつ少ないパーツによる機構を採用して構成されているので、壊れにくく耐久性に優れている。
<使用>
以上の説明を踏まえ、土質サンプラー60の具体的な使用方法について次に説明する。
図6はこの発明の実施の形態1による土質サンプリング方法の手順を示す図であり、図7−1〜2はこの発明の実施の形態1による土質サンプラーの使用状態を模式的に順に示す図である。
まず図6のステップST1において、図7−1(a)に示すように、スウェーデン式サウンディング試験機のロッド10の下端に接続したスクリューポイント90により採取予定深度の手前まで地盤Gに貫入孔Hを掘削する。このスクリューポイント90はスウェーデン式サウンディング試験機に一般に用いられるスクリューポイントであって、土質サンプラーのドリル70とは別のものである。
次にステップST2において、図7−1(b)に示すように、貫入孔Hからスクリューポイント90を引き抜くと、ステップST3において、ロッド10の下端からスクリューポイント90を取り外し、図5の通りにパイプ80にドリル70を収納してロックした土質サンプラー60を、図7−1(c)に示すように、ロッド10の下端にネジ部72Aを螺合して接続する。
さらに、ステップST4へ進み、図7−1(d)に示すように、貫入孔Hに対し、土質サンプラー60を無回転でゆっくりと採取予定深度の手前まで挿入する。パイプ80の中にドリル70を収納しているので、採取予定深度に達するまでの間に目的外の不要な土がパイプ80の中に混入してしまうような事態を防止できる。
そして、図7−1(e)に示すように、土質サンプラー60が採取予定深度の手前に到達したらステップST5へ移行し、図5と逆の手順で土質サンプラー60のロックを解除しドリル70とパイプ80とを分離する。前述したように、L字溝72Cは軸方向溝72C−1と周方向溝72C−2とから構成されているので、地上でのロッド10の回転操作及び並進操作だけで土質サンプラー60を容易にロック解除することができる。
ロックを解除したら、ステップST6において、図7−2(f)に示すように、ロッド10の上端をハンマーなどで叩き込み、ロッド10下端のドリル70を無回転で数cm下げて掘削部71の刃をパイプ80の下端から少し出す。続いて、ステップST7において、図7−2(g)に示すように、ロッド10に回転を加えドリル70をパイプ80からゆっくりと送り出し、数十cm下げる。このとき掘削部71の螺旋状の刃の間の溝には採取予定深度の土が削り取られている。従来では、地盤が固いなどの地盤条件によって土質サンプラーが貫入できないケースがあったが、この実施の形態1では、ドリル70により採取予定深度の土を削り取って採取するので、地盤が固いなどの地盤条件であっても土質をサンプリングすることが可能であり、砂質土・粘性土を問わず効率的な掘削・土質採取を行うことができる。
こうして採取予定深度の土を採取したらステップST8に移って、ロッド10の回転を停止し、図7−2(h)に示すように、ドリル70をゆっくりと引き上げてパイプ80内に収納し、図5の手順にしたがいパイプ80とドリル70とをロックする。
ここで、ステップST5の場合と同様に、L字溝72Cは軸方向溝72C−1と周方向溝72C−2とから構成されているので、地上でのロッド10の回転操作及び並進操作だけで土質サンプラー60を容易にロックすることができる。
また、2個のL字溝72Cや2個の突起部81を中心軸Zについて回転対称としているので、L字溝72C及び突起部81の配置バランスがとれ、一方の組のL字溝72C及び突起部81を係合させると、同時に他方の組のL字溝72C及び突起部81も係合するので、回転対称としていない場合と比べてロックの操作が容易になり、操作性を向上させることができる。
図6の説明に戻り、ステップST9において、図7−2(i)に示すように、貫入孔Hから土質サンプラー60を引き抜く。ステップST4の場合と同様に、パイプ80の中にドリル70を収納しているので、地上に達するまでの間に目的外の不要な土がパイプ80の中に混入してしまうような事態を防止できる。
そして、土質サンプラー60は、パイプ80にドリル70を収納する構造なので、パイプ80内において、掘削部71に螺旋状に形成された刃(又は溝)が採取土の落下を防止するように働く。したがって、土質サンプラー60を地上に引き上げるまでの間にパイプ80から採取土を落としてしまうことがほとんどなく、従来の土質サンプラーと比較して土質サンプリングの作業効率を改善することができる。ひいては、確実な土質採取に基づいた、精度の高い液状化判定を行うことが可能となる。
さてステップST9で貫入孔Hから土質サンプラー60を引き抜いたら、最後にステップST10において、図7−2(j)に示すように、ロッド10の下端から土質サンプラー60を取り外し、ロック解除してパイプ80を取り去ったドリル70から採取土を取り出す。
<まとめ>
以上のように、この実施の形態1によれば、スウェーデン式サウンディング試験機のロッド10の下端にスクリューポイント90に代えて接続され、地上からのロッド10を通じた操作によって、地盤Gに掘削した貫入孔Hへ挿入されて採取予定深度の土質サンプリングを行う土質サンプラー60において、その上端の接続部72がロッド10の下端に接続される棒状部材であって、掘削部71により採取予定深度の土を掘削するドリル70と、地上から採取予定深度の手前までの間の貫入孔Hにおいてドリル70をその内部に収納しロックする筒状部材であって、内部に収納したドリル70をロック解除して採取予定深度の手前から採取予定深度へ送り出すとともに、採取予定深度の土を掘削したドリル70を内部へ収納してロックするパイプ80とを備えるようにしたので、土質サンプラー60を地上に引き上げるまでの間に採取土を落としてしまうことがほとんどなく、作業効率を改善できるという効果が得られる。
また、この実施の形態1によれば、スウェーデン式サウンディング試験機のロッド10の下端にスクリューポイント90に代えて接続した土質サンプラー60を、地上からのロッド10を通じた操作によって、地盤Gに掘削した貫入孔Hへ挿入して採取予定深度の土質サンプリングを行う土質サンプリング方法において、棒状部材のドリル70を筒状部材のパイプ80の内部に収納してロックするとともに、ドリル70の上端のネジ部72Aをロッド10の下端に接続するステップST3と、ドリル70及びパイプ80を地上から貫入孔Hの採取予定深度の手前まで挿入するステップST4と、パイプ80の内部に収納したドリル70をロック解除して採取予定深度の手前から採取予定深度へ送り出し掘削部71により土を掘削させるステップST5〜ST7と、採取予定深度の土を掘削したドリル70をパイプ80の内部へ収納してロックするとともに、貫入孔Hから地上まで引き抜くステップST8,ST9とを備えるようにしたので、土質サンプラー60を地上に引き上げるまでの間に採取土を落としてしまうことがほとんどなく、作業効率を改善できるという効果が得られる。
さらに、この実施の形態1によれば、ドリル70は、その上端側にある円柱部72Bの外周に、中心軸Z方向と平行に形成された軸方向溝72C−1と、この軸方向溝72C−1に連なり周方向に形成された周方向溝72C−2とから構成されるL字溝72Cを2個備え、パイプ80は、その上端側の内周に、L字溝72Cに係合し得る突起部81を2個備え、ドリル70及びパイプ80は、L字溝72Cと突起部81との係合によりロックされるようにしたので、地上でのロッド10の回転操作及び並進操作だけで土質サンプラー60を容易にロック/ロック解除することができ、操作性を向上できるという効果が得られる。
さらに、この実施の形態1によれば、ドリル70は、その中心軸Zについて2回の回転対称となるようにL字溝72Cを2個備え、パイプ80は、その中心軸Zについて2回の回転対称となるように突起部81を2個備えるようにしたので、L字溝72C及び突起部81の配置バランスがとれるようになり、操作性を向上できるという効果が得られる。
<変形例>
なお、以上の説明では、ドリル70の外周にL字溝72Cを形成し、かつ、パイプ80の内周に突起部81を形成するようにしていたが、この実施の形態1はこれに限定されるものではない。つまりこれらの関係を入れ替えて、ドリル70の外周に突起部を形成し、これに対応するように、パイプ80の内周にL字溝を形成するようにしても良い。
また、以上の説明では、配置バランスや操作性などを考慮して、ドリル70にL字溝72Cを2個形成し、かつ、パイプ80に突起部81を2個形成し、L字溝72Cと突起部81とを2組用いるようにしていたが、この実施の形態1はこれに限定されるものではない。L字溝72Cと突起部81との組数は少なくとも1組あれば実施可能である。
さらに、Nを2以上の自然数としたときに、ドリル70及びパイプ80に設けたL字溝72C及び突起部81の数がそれぞれN個の場合でも、L字溝72C及び突起部81をそれぞれ中心軸ZについてN回の回転対称となるように設けることで、L字溝72C及び突起部81の配置バランスがとれるようになり、操作性を向上させることができる。
10 ロッド、20 ハンドル、30 錘、40 載荷用クランプ、50 底板、60 土質サンプラー、70 ドリル(ドリル手段)、71 掘削部、72 接続部、72A ネジ部、72B 円柱部、72C L字溝、72C−1 軸方向溝、72C−2 周方向溝、80 パイプ(パイプ手段)、81 突起部、90 スクリューポイント、G 地盤、H 貫入孔、Z 中心軸。

Claims (1)

  1. ロッドで土中に貫入する地盤試験機の上記ロッドの下端に接続され、地上からの上記ロッドを通じた操作によって、地盤に掘削した貫入孔へ挿入されて採取予定深度の土質サンプリングを行う土質サンプラーにおいて、
    その上端が上記ロッドの下端に接続される棒状部材であって、上記採取予定深度の土を掘削するドリル手段と、
    地上から上記採取予定深度の手前までの間の上記貫入孔において上記ドリル手段をその内部に収納しロックする筒状部材であって、内部に収納した上記ドリル手段をロック解除して上記採取予定深度の手前から上記採取予定深度へ送り出すとともに、上記採取予定深度の土を掘削した上記ドリル手段を内部へ収納してロックするパイプ手段とを備え、
    ドリル手段は、その上端側の外周に、中心軸方向と平行に形成された軸方向溝と、この軸方向溝に連なり周方向に形成された周方向溝とから構成されるL字溝と、上記L字溝に係合し得る突起部とのうちの一方を少なくとも1個備え、
    パイプ手段は、その上端側の内周に、上記L字溝と上記突起部とのうちの他方を少なくとも1個備え、
    上記ドリル手段及び上記パイプ手段は、上記L字溝と上記突起部との係合によりロックされ、
    上記L字溝と上記突起部が係合する際に、上記L字溝が土で目詰まりしている場合に上記突起部によって土を掻き出すことができるよう、上記突起部の大きさと比べて上記L字溝が幅広に形成されていることを特徴とする土質サンプラー。
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