JP2006322175A - 土質試料用サンプラー - Google Patents

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  • Investigation Of Foundation Soil And Reinforcement Of Foundation Soil By Compacting Or Drainage (AREA)

Abstract

【課題】 地中に形成された小径縦孔から所定の深さの土質試料を多くの手間を要することなく迅速且つスムーズに採取することを可能にする土質試料用サンプラーを提供する。
【解決手段】 地中に形成された小径縦孔11から所定の深さの土質試料を採取するサンプリング装置であって、円筒体15を斜めに横断する分割面16で上部体17と下部体18とに2分割し、これらをヒンジ結合19して構成される採取部14と、上部体17に連結される第1PC鋼線12と、採取部14の内部に挿入されて下部体18に連結される第2PC鋼線13とからなる。各PC鋼線12,13を地上まで延設させた状態で採取部14を所定の深さに挿入し、地上からの操作で第1PC鋼線12に対して第2PC鋼線13を上下に相対移動させることにより下部体18を回動して分割面16を開閉しつつ、孔壁11aの土砂を削り取って採取部14に土質試料を採取する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、土質試料用サンプラーに関し、特に、地中に形成された小径縦孔から所定の深さにおける土質試料を採取するための土質試料用サンプラーに関する。
各種の建築物や土木構造物等を構築する際には、基礎となる地盤の強度や土質等を知るための地質調査が行われる。地質調査の方法としては、ボーリング調査、標準貫入試験、ロータリーパーカッションドリルを用いた試験等、各種の方法が知られているが、例えば木造住宅等の建築物を構築する際には、一般にスウェーデン式サウンディング(SWS)試験機によるの簡易な地質調査方法が採用される。
スウェーデン式サウンディング試験機による地質調査方法は、例えば国土交通省告示1113号でボーリング調査、標準貫入試験と並んで静的貫入試験として地盤の許容支持力を求める方法の一つとされており、例えば図4に示すように、スウェーデン式サウンディング試験機40は、ハンドル41、ロッド42、載荷用クランプ43、スクリューポイント44、おもり45等によって構成されている。そして、載荷用クランプ43を介して5〜100kgのおもり45を試験機40に載置し、回転させながらロッド42を地中に貫入させて、その時の回転回数と貫入量とから地盤の強度を推定するものである。
一方、スウェーデン式サウンディング試験機40による地質調査方法は、所定の荷重下における試験機40の回転回数と貫入量とを計測して地盤の強度を推定するものであり、土質試料を採取して地質を直接判定するものではないため、例えばセメント系硬化材による地盤改良に支障を来すピートモス層等の存在を把握することは困難である。このようなことから、スウェーデン式サウンディング試験機による調査孔から土質試料を採取できるようにした、土砂サンプリング用のアダプタが開発されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2003−27454号公報
特許文献1に記載の土砂サンプリング用のアダプタは、スウェーデン式サウンディング試験機による試験が終了した後に、スクリューポイントと交換してロッドの先端にアダプタを螺着固定し、残置された調査孔にロッドを再度挿入してアダプタを所定の深さに配置してから、ロッドを回転させることによって孔壁面を切削しつつアダプタの内部に土質試料を取り込むようにしたものである。
しかしながら、上記従来の土砂サンプリング用のアダプタによれば、例えば直径が30〜33mm程度の小径の調査孔に、アダプタを取り付けたロッドを所定の深さまで挿入し直して土質試料を採取するのに多くの時間と手間を要することになる。すなわち、調査孔からロッドを引き抜いた後に、スクリューポイントに代えてアダプタを螺着固定する作業や、ロッドを継ぎ足しながら土質試料を採取すべき所定の深さまでアダプタを挿入し直して行く作業に時間がかかると共に、ロッドは、例えば19mm程度の直径を有しており、直径が30〜33mm程度の小径の調査孔において相当の長さに亘って挿入した状態でスムーズに回転させることが困難である。特に調査対象の地盤が粘性土等の粘着力の大きな地盤である場合には、アダプタを固定したロッドを回転させることが一層困難になり、また土質試料を採取した後にロッドをアダプタと共に引き抜く際の引き抜き抵抗が増加して、引き抜き時にジャッキや梃子を用いる必要を生じるなど、アダプタやロッドを回収する作業に多くの手間がかかることになる。
また、スウェーデン式サウンディング試験機による試験が終了した後に残置される調査孔は、安定液もケーシングも使用しない裸孔であることから、孔壁が崩壊する前に土質試料を素早く採取できるように、土質試料の採取作業を迅速且つスムーズに行えるようにする技術の開発が望まれている。
本発明は、このような従来の課題に着目してなされたものであり、地中に形成された小径縦孔から所定の深さにおける土質試料を、多くの手間を要することなく迅速且つスムーズに採取することを可能にする土質試料用サンプラーを提供することを目的とする。
本発明は、地中に形成された例えば孔径が10〜100mm程度の小径縦孔から所定の深さにおける土質試料を採取するための土質試料用サンプラーであって、下端が閉塞された円筒体を斜めに横断する分割面で上部体と下部体とに2分割し、該分割面の上端部分で2分割された上部体と下部体とをヒンジ結合して構成される採取部と、下端部が前記上部体に連結される第1鋼線状部材と、下端部が前記採取部の上端からこれの内部に挿入されて前記下部体に連結される第2鋼線状部材とを含み、前記第1鋼線状部材と前記第2鋼線状部材とを地上まで延設させた状態で前記採取部を前記小径縦孔の土質試料を採取すべき所定の深さまで挿入し、地上からの操作で前記第1鋼線状部材に対して前記第2鋼線状部材を上下に相対移動させることにより、前記下部体を前記上部体に対して回動させて分割面を開閉し、孔壁の土砂を削り取って前記採取部に取り込んだ後に、前記採取部を前記小径縦孔から引き抜いて土質試料を採取する土質試料用サンプラーを提供することにより、上記目的を達成したものである。
ここで、上記記載における第1鋼線状部材や第2鋼線状部材は、例えば鋼線の如く、採取部を小径縦孔に押し込んでゆく際の軸方向の荷重を、座屈変形することなく地上から小径縦孔に挿入された採取部に伝達することが可能な相当の剛性を軸方向に備え、且つ湾曲変形することが可能な好ましくは数ミリ程度の太さを有する線状部材であって、鋼線の他、同様の物性を備える例えば合成樹脂製の線状部材等からなるものであっても良い。
そして、本発明の土質試料用サンプラーによれば、前記小径縦孔は、スウェーデン式サウンディング試験機による調査孔であることが好ましい。
また、本発明の土質試料用サンプラーによれば、前記第1鋼線状部材及び前記第2鋼線状部材は、PC鋼線からなるものであることが好ましい。
本発明の土質試料用サンプラーによれば、地中に形成された小径縦孔から所定の深さにおける土質試料を、多くの手間を要することなく迅速且つスムーズに採取することができる。
本発明の好ましい一実施形態に係る土質試料用サンプラー10は、図1に示すように、例えばスウェーデン式サウンディング試験機による試験が終了した後に残置された、例えば孔径30〜33mm程度、深さ10〜15m程度の調査孔11に、第1PC鋼線(第1鋼線状部材)12及び第2PC鋼線(第2鋼線状部材)13を介して採取部14を土質試料を採取すべき所定の深さに挿入配置し、地上からの操作によって、調査孔11から当該所定の深さにおける土質試料を採取する際に用いられるものである。
すなわち、本実施形態の土質試料用サンプラー10は、地中に形成された小径縦孔としての調査孔11から所定の深さにおける土質試料を採取するためのサンプリング装置であって、図2(a)〜(d)にも示すように、下端が閉塞された円筒体15を斜めに横断する分割面16で上部体17と下部体18とに2分割し、分割面16の上端部分に設けたヒンジ結合部19で2分割された上部体17と下部体18とをヒンジ結合して構成される採取部14と、下端部が上部体17に連結されるPC鋼線からなる第1鋼線状部材12と、下端部が採取部14の上端からこれの内部に挿入されて下部体18に連結されるPC鋼線からなる第2鋼線状部材13とを含んでいる。
そして、第1PC鋼線12と第2PC鋼線13とを地上まで延設させた状態で採取部14を調査孔11の土質試料を採取すべき所定の深さまで挿入し、地上からの操作で第1PC鋼線12に対して第2PC鋼線13を上下に相対移動させることにより、下部体18を上部体17に対して回動させて分割面16を開閉し、孔壁11aの土砂を削り取って採取部14に取り込んだ後に、採取部14を調査孔11から引き抜いて土質試料を採取するようになっている。
本実施形態によれば、採取部14を構成する円筒体15は、好ましくは配管用炭素鋼鋼管からなり、例えば21mm程度の内径と27mm程度の外径を備えると共に、100mm程度の長さを有する円筒状の部材である。円筒体15の下端部には半球形状の挿入ガイド部20が一体成形されていて、円筒体15の下端開口を閉塞している。円筒体15の上端部には円筒体15の内壁面との間にOリング21を介在させて、上端開口を介してピストン蓋22が嵌着されている。このピストン蓋22の天板部22bには、第2PC鋼線13の下端部を挿通させて円筒体15の内部に案内するガイドスリーブ23が、天板部22bの中心からヒンジ結合部19と反対側に偏心した位置において上方に突出配置されていると共に、このガイドスリーブ23に支持させて、第1PC鋼線12の下端部を連結係止するための第1連結フランジ24が、ガイドスリーブ23の偏心した側とは反対側の側方に張り出すようにして設けられている。
本実施形態によれば、円筒体15は、その上端から例えば85mmの位置を下端開始部として、円筒体15を横断して略45度の角度で斜め上方に延設する分割面16によって切断分割されることにより、上部体17と下部体18とに2分割されている。2分割された上部体17と下部体18は、分割面16の上端部を挟み込むようにして円筒体15の外側に設けたヒンジ結合部19を介して回動可能にヒンジ接合されており、当該分割面16を土砂取り込み用の開口として機能させながら、開いたり閉じたりすることができるようになっている。なお、分割面16によって切断された上部体17の下端部分は、45度の鋭角に尖った形状を備えることにより、切削歯として機能し、調査孔11の孔壁11aの土砂を効果的に切削することができるようになっている。
また、本実施形態によれば、分割面16よりも下方の下部体18の内部には、分割面16の下端開始部と近接する内壁面から内側に張り出すように突出して、第2PC鋼線13の下端部を連結係止するための第2連結フランジ25が一体として設けられている。さらに、下部体18の内部には、第2連結フランジ25の上面の内側端部と交差するようにして、円筒体15の径方向に延設するストッパーピン26が設けられており、また円筒体15と半球形状の挿入ガイド部20との境目部分には、底板プレート27が取り付けられている。
円筒体15の上部体17に連結される第1PC鋼線12は、好ましくは例えばφ12.7mmのPC鋼より線に用いられるφ4.3mmの芯線を使用することができ、採取部14を調査孔11の最深部まで挿入した場合でも、上端部分を地上まで延設させるのに十分な長さを有している。第1PC鋼線12は、例えばその下端部を円筒体15の上部体17に設けられた第1連結フランジ24の連結孔に挿通した後に、第1連結フランジ24の下方でクサビ部材28を取り付けることにより、ガイドスリーブ23及びピストン蓋22を介して上部体17に連結される。
上部体17に連結された第1PC鋼線12は、これを上方に引き上げる際にクサビ部材28が第1連結フランジ24の下面における連結孔の周縁部分に当接係止されて、第1PC鋼線12の抜けが防止されると共に、採取部14を一体として上方に引き上げることができるようになっている。また第1PC鋼線12を下方に押し下げる際にこれの先端がピストン蓋22の天板部22bの上面に当接して、採取部14を一体として下方に押し下げることができるようになっている。
円筒体15の下部体18に連結される第2PC鋼線13は、第1PC鋼線12と同様に、好ましくは例えばφ12.7mmのPC鋼より線に用いられるφ4.3mmの芯線を使用することができ、採取部14を調査孔11の最深部まで挿入した場合でも、上端部分を地上まで延設させるのに十分な長さを有している。第2PC鋼線13は、その下端部がピストン蓋22の天板部22bに突出配置されたガイドスリーブ23を介して円筒体15の内部に挿入されると共に、円筒体15の下部体18の内側に突出して取り付けられた第2連結フランジ25の連結孔に挿通された後に、第2連結フランジ25の下方でクサビ部材28を取り付けることにより、下部体18に連結される。
下部体18に連結された第2PC鋼線13は、これを上方に引き上げる際にクサビ部材28が第2連結フランジ25の下面における連結孔の周縁部分に当接係止されて、第2PC鋼線13の抜けが防止されると共に、下部体18を一体として引き上げて当該下部体18を上部体17に対して上方に回動させることにより分割面16を閉塞することができ、さらに採取部14を一体として上方に引き上げることができるようになっている。また第2PC鋼線13を下方に押し下げる際にこれの先端が底板プレート27の上面に当接して、下部体18を一体として押し下げて当該下部体18を上部体17に対して下方に回動させることにより分割面16を開放することができ、さらに採取部14を一体として下方に押し下げることができるようになっている。
なお、第1PC鋼線12及び第2PC鋼線13は、これらの上端部分において、適宜設計されたハンドリング部材と連結しておくことにより、後述するように第1PC鋼線12と第2PC鋼線13とを同時に昇降させたり、何れか一方のみを引き上げたり押し下げたりする操作を、よりスムーズに行うことが可能になる。
また、本実施形態の土質試料用サンプラー10は、例えば図3に示すように、第1PC鋼線12及び第2PC鋼線13を、直径1m程度の輪状にまとめてコンパクトな状態で収納したり運搬したりすることができる。したがって、軽量且つ小型に形成された採取部14と相俟って、本実施形態の土質試料用サンプラー10は持ち運び等に便利であり、例えば一人の作業員によっても、機動性に富んだ採取作業を行うことが可能になる。
上述のような構成を備える土質試料用サンプラー10を用いて、調査孔11から所定の深さにおける土質試料を採取するには、まず、図1及び図2(a)に示すように、第1PC鋼線12及び第2PC鋼線13を同時に押し下げつつ、これらのPC鋼線12,13を介して採取部14を土質試料を採取すべき所定の深さに挿入配置する。ここで、採取部14を挿入する深さは、例えばPC鋼線12,13を繰り出す長さ等を計測することにより、容易且つ正確に把握することが可能である。
採取部14を調査孔11の所定の深さに配置したら、図2(b)に示すように、第1PC鋼線12の押し下げを止めて、第2PC鋼線13のみを下方に押し下げる。これによって、下部体18はヒンジ結合部19を中心に上部体17に対して下方に回動し、分割面16を開放させると共に、下部体18の下端部分を調査孔11のヒンジ結合部19側の孔壁11aに押し付け、またその反力によって上部体17の尖った下端部分による切削歯を反対側の孔壁11aに食い込ませた状態とする。
この状態から、図2(c)に示すように、第1PC鋼線12と第2PC鋼線13とを同時に押し下げることにより、孔壁11aの土砂は、上部体17の下端部分の切削歯によって効果的に切削され、切削された土砂は、土質試料として下部体18や上部体17の内部に取り込まれる。
しかる後に、第2PC鋼線13を先行して引き上げて分割面16を閉塞してから、図2(d)に示すように、第1PC鋼線12と第2PC鋼線13とを同時に引き上げて採取部14を地上に引き抜くことにより、所定の深さにおける土質試料が採取されることになる。また、これらの作業を、土質試料の採取を必要とする所定の深さ毎に繰り返すことによって、複数の深さにおける土質試料が各々効率良く容易に採取されることになる。
そして、本実施形態の土質試料用サンプラー10によれば、地中に形成された小径縦孔としての調査孔11から、所定の深さにおける土質試料を、多くの手間を要することなく迅速且つスムーズに採取することができる。すなわち、本実施形態の土質試料用サンプラー10は、下端が閉塞された円筒体15を上部体17と下部体18とに2分割してヒンジ結合した採取部14と、上部体17に連結される第1PC鋼線12と、採取部14の内部で下部体18に連結される第2PC鋼線とからなる軽量で且つ簡易な構成を備えており、鋼線の継ぎ足し作業や採取部14の取り付け作業等を行うことなく、そのままの状態で迅速に採取作業を行うことができる。また、採取部14を調査孔11に押し込むための第1PC鋼線12や第2PC鋼線13は、数mm程度の径のものであり、孔径30〜33mm程度の小径の調査孔11の断面に占める割合が小さくなっていることから、調査孔11の孔壁11aとの間に相当の隙間を保持して、採取部14を調査孔11に滑らかに挿入して行くことが可能になる。
さらに、本実施形態の土質試料用サンプラー10は、上部体17と下部体18の双方又は何れか一方を、第1PC鋼線12や第2PC鋼線13を介して上下に移動させるだけで、採取部14を周方向に回転させることなく土質試料を採取できるので、採取作業が容易になると共に、採取部14が脱落するのを効果的に回避することが可能になる。さらにまた、調査孔11と同様の径となっている部分は、採取部14の100mm程度の長さの部分だけなので、これを引き抜く際の引き抜き抵抗も小さくなり、ジャッキや梃子を用いることなく、土質試料を採取した採取部14を容易に回収することが可能になる。
したがって、本実施形態によれば、スウェーデン式サウンディング試験機のスクリューポイントをロッドと共に調査孔11から引き抜いた後、裸孔となった調査孔11の崩壊が生じる前に、残置された調査孔11を利用して、素早く土質試料のサンプリングを行うことが可能になる。
また、本実施形態によれば、各所定の深さにおいて、調査孔11の孔壁11aを切削して土質試料を採取部14に取り込んだ後に、下部体18を回動させて分割面を閉塞してから採取部14を引き抜くので、当該各所定の深さにおける、他の深さの土砂が混入していない精度の良い土質試料を採取することが可能になる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されることなく種々の変更が可能である。例えば、地中に形成された小径縦孔は、スウェーデン式サウンディング試験機による試験後に残置された調査孔である必要は必ずしも無く、地中に形成された例えば10〜100mm程度の孔径を有する種々の小径縦孔から土質試料を採取するべく本発明の土質試料用サンプラーを採用することができる。また、採取部を構成する円筒体は配管用炭素鋼鋼管製のものである必要は必ずしも無く、その他の金属製のものや、合成樹脂製のものであっても良い。
本発明の好ましい一実施形態に係る土質試料用サンプラーを用いて土質試料を採取する状況を説明する略示断面図である。 (a)〜(d)は、本発明の好ましい一実施形態に係る土質試料用サンプラーを用いて小径縦孔から所定の深さにおける土質試料を採取する工程を説明する要部断面図である。 本発明の好ましい一実施形態に係る土質試料用サンプラーの運搬、収納時の状態を例示する略示斜視図である。 スウェーデン式サウンディング試験機の説明図である。
符号の説明
10 土質試料用サンプラー
11 調査孔(小径縦孔)
11a 調査孔の孔壁
12 第1PC鋼線(第1鋼線状部材)
13 第2PC鋼線(第2鋼線状部材)
14 採取部
15 円筒体
16 分割面
17 上部体
18 下部体
19 ヒンジ結合部
20 挿入ガイド部
21 Oリング
22 ピストン蓋
23 ガイドスリーブ
24 第1連結フランジ
25 第2連結フランジ
26 ストッパーピン
27 底板プレート
28 クサビ部材

Claims (3)

  1. 地中に形成された小径縦孔から所定の深さにおける土質試料を採取するための土質試料用サンプラーであって、
    下端が閉塞された円筒体を斜めに横断する分割面で上部体と下部体とに2分割し、該分割面の上端部分で2分割された上部体と下部体とをヒンジ結合して構成される採取部と、下端部が前記上部体に連結される第1鋼線状部材と、下端部が前記採取部の上端からこれの内部に挿入されて前記下部体に連結される第2鋼線状部材とを含み、
    前記第1鋼線状部材と前記第2鋼線状部材とを地上まで延設させた状態で前記採取部を前記小径縦孔の土質試料を採取すべき所定の深さまで挿入し、地上からの操作で前記第1鋼線状部材に対して前記第2鋼線状部材を上下に相対移動させることにより、前記下部体を前記上部体に対して回動させて分割面を開閉し、孔壁の土砂を削り取って前記採取部に取り込んだ後に、前記採取部を前記小径縦孔から引き抜いて土質試料を採取する土質試料用サンプラー。
  2. 前記小径縦孔は、スウェーデン式サウンディング試験機による調査孔である請求項1に記載の土質試料用サンプラー。
  3. 前記第1鋼線状部材及び前記第2鋼線状部材はPC鋼線からなる請求項1又は2に記載の土質試料用サンプラー。
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