JP6711932B2 - 電力変換装置、及び、その出力電流ノイズの低減方法 - Google Patents

電力変換装置、及び、その出力電流ノイズの低減方法 Download PDF

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Description

本発明は、電力変換装置における出力電流ノイズの低減に関する。
本技術分野の背景技術として、特開2009−303288号公報(特許文献1)がある。この公報には、「回転電機制御システム10は、電源回路としての蓄電装置12、電圧変換器16、インバータ20,22と、2つの回転電機24,26と、制御装置40とを備え、外部電源60から蓄電装置12を充電制御する。制御装置40は、インバータ20,22の駆動制御に用いるキャリア周波数を複数種類設定し、各キャリア周波数の側帯波を含めた合成周波数分布特性が平坦となるように、各キャリア周波数の切替頻度をインバータの運転条件ごとに設定する切替頻度設定部50と、設定された切替頻度に従って各キャリア周波数をインバータの運転中に順次切り替えるキャリア周波数切替部48を含んで構成される。」と記載されている。
特開2009−303288号公報
前記特許文献1には、駆動制御に用いるキャリア周波数を複数種類設定し、各キャリア周波数の側帯波を含めた合成周波数分布特性が平坦となるように、各キャリア周波数の切替頻度をインバータの運転条件ごとに設定する仕組みが記載されている。
特許文献1では、キャリア周波数の合成周波数分布特性が平坦になることにより、キャリア周波数による騒音の周波数分布特性を平坦化して静粛性が向上するとしているが、人間が感じる騒音の強度が国際規格ISO226に示されるような平坦ではないということが考慮されておらず、その課題点およびその解決策は示されていない。
本発明は、電力変換装置において、出力電流ノイズの低減方法により人間が感じる音量を考慮した騒音低減を実現することを目的とする。
上記課題を解決するために、例えば請求の範囲に記載の構成を採用する。本願は上記課題を解決する手段を複数含んでいるが、その一例を挙げるならば、電力変換装置であって、複数のキャリア周波数を切り替えるキャリア周波数設定部と、所定の範囲のキャリア周波数を制限するキャリア周波数制限部と、キャリア周波数設定部とキャリア周波数制限部とからPWM生成に用いるキャリア周波数を生成するキャリア周波数生成部と、キャリア周波数生成部で生成されたキャリア周波数を用いてPWM出力信号を生成するPWM生成部と、PWM出力信号を用いて交流電圧を出力する交流変換部とで構成する。
本発明によれば、出力電流ノイズの低減方法により人間が感じる騒音を小さくすることができる。
実施例1における電力変換装置を用いたシステム構成図である。 ISO226における等ラウドネス曲線を模擬した図である。 実施例1におけるキャリア周波数の変動判定処理を示したフローチャートである。 実施例1におけるキャリア周波数の制限動作処理を示したフローチャートである。 実施例1および実施例2におけるキャリア周波数の判定に用いるデータ表である。 実施例1におけるキャリア周波数設定部での、キャリア周波数設定画面を示した図である。 実施例2におけるキャリア周波数の変動判定処理を示したフローチャートである。 実施例2におけるキャリア周波数の制限動作処理を示したフローチャートである。 実施例3におけるキャリア周波数の判定に用いるデータ表である。 実施例3におけるキャリア周波数設定部での、キャリア周波数設定画面を示した図である。 実施例4におけるキャリア周波数の判定に用いるデータ表である。
以下、本発明の実施例を図面を用いて説明する。
本実施例では、出力電流ノイズを回避する動作例について説明する。
図1は、本実施例の電力変換装置と交流電動機105のシステム構成図の例である。本実施例では、三相交流電源101、直流変換部102、直流平滑部103、交流変換部104、交流電動機105、PWM生成部106、速度指令生成部107、キャリア周波数制限部108、キャリア周波数設定部109を有する。なお、PWM生成部106、速度指令生成部107、キャリア周波数制限部108、キャリア周波数設定部109はマイコンによるソフトウェア処理でも、FPGA等のハードウェア処理でも良い。
三相交流電源101は、例えば電力会社から供給される三相交流電圧や発電機から供給される交流電圧であり、直流変換部102に出力する。
直流変換部102は、例えばダイオードで構成された直流変換回路やIGBTとフライホイールダイオードを用いた直流変換回路で構成され、三相交流電源101から入力された交流電圧を、直流電圧に変換し、直流平滑部103に出力する。図1では、ダイオードで構成された直流変換部を示している。
直流平滑部103は、平滑コンデンサであり、直流変換部102から入力された直流電圧を平滑化し、交流変換部104に直流電圧を出力する。なお、例えば発電機の出力が直流電圧の場合、直流平滑部103は、直流変換部102を介さず、直接発電機から直流電圧を入力されても構わない。
交流変換部104は、例えばIGBTとフライホイールダイオードを用いた交流変換回路で構成され、直流平滑部103の直流電圧と、PWM生成部106のPWM指令を入力とし、直流電圧を交流電圧に変換し、交流電動機105に出力する。
PWM生成部106は、速度指令生成部107が出力した周波数指令と、キャリア周波数制限部108が出力したキャリア周波数指令を入力とし、PWMを生成して、交流変換部104に出力する。
速度指令生成部107は、例えば、外部から得られた電圧指令や外部からの通信データによってインバータの出力すべき速度を生成し、PWM生成部106に周波数指令を出力する。
キャリア周波数制限部108は、キャリア周波数設定部109が出力したキャリア周波数指令設定の範囲を入力とし、前記キャリア周波数を連続的に所定の刻み幅で変化させた場合、そのキャリア周波数が出力制限値かどうかを判断し、制限すべきキャリア周波数を出力しないように回避して、PWM生成部106にキャリア周波数指令を出力する。
キャリア周波数設定部109は、例えば記憶素子等で構成され、ユーザが選択したデータを記憶しておき、キャリア周波数制限モードが有効かどうかを判断し、有効であれば、予め設定されたキャリア周波数範囲をキャリア周波数制限部108に出力する。なお、キャリア周波数設定部109は、操作部と表示部を有しており、外部PCや他の機器で構成しても良い。
次に、本実施例におけるキャリア周波数の制限の範囲を決める説明を行う。 図2は、ISO226で規定されている、等ラウドネス曲線と同様のデータを示している。等ラウドネス曲線は、純音の音の強さを一定に保ったまま周波数を変化させて行った場合の、感覚的な音の大きさを示した曲線である。
電力変換装置のキャリア周波数は、一般的に0.5kHz〜20kHzの間で使用されることが多い。一方で、交流変換部104のスイッチング素子の消耗を低減させるためには、低いキャリア周波数で動作する事が望ましく、また、ノイズ低減や制御特性の安定性の確保のためには、比較的高い周波数が望ましいため、2kHz〜6kHzの間で使用されることが多い。
図2から分かるように、2kHz〜6kHzの間は、人間の感じ取れる音圧レベルが低くなっており、特に3kHz〜3.5kHz付近に最も人間の聴覚感度の良い帯域がある。すなわち、電力変換装置が、一般的なホワイトノイズ化をしたキャリア周波数を出力した場合、計測機器上の音圧は一定になっても、3kHz〜3.5kHzの音が大きく聞こえてしまう。本実施例では、大きく聞こえる3kHz〜3.5kHzを含む、例えば2.9kHz〜3.6kHzのキャリア周波数成分を出さないようにキャリア周波数を制御する。
図3は、キャリア周波数制限部108のキャリア周波数が出力制限値かどうかを判断する変動判定処理を示したフローチャートである。
キャリア周波数制限部108は、周期的に変動判定処理を行う。キャリア周波数制限部108は、例えばキャリア周波数設定部109として供えられた記憶装置に記憶された、所定時間ごとにキャリア周波数を変動させるためのタイマ値を取得し、タイマ比較値Tchgとしてセットする(S301)。キャリア周波数制限部108は、周期カウンタTcntを加算更新し(S302)、周期カウンタTcntがタイマ比較値Tchgと比較して(S303)、周期カウンタがタイマ比較値を超えていれば、周期カウンタTcntを0にクリアし(S304)、キャリア周波数Fcの変動処理を行い出力する(S305)。周期カウンタTcntがタイマ比較値を超えていなければ、変動させずに前回周期のキャリア周波数Fcを出力する(S306)。
図4は、図3のキャリア周波数Fcの変動処理(S305)の詳細を示したフローチャートであり、キャリア周波数の出力制限値を回避する制限動作処理を示したフローチャートである。また、図5は、図4で採用されるキャリア周波数の判定に用いるデータ表であり、左欄Fcは、キャリア周波数Fcを変動させる周波数範囲を示し、(×2)欄は、Fcの2倍の周波数、(×3)欄は、Fcの3倍の周波数を示している。
図4において、キャリア周波数制限部108は、図3で変動処理(S305)が必要となった場合、例えばキャリア周波数設定部109として供えられた記憶装置に記憶されたキャリア周波数を変動させる範囲を読みだす(S401)。本実施例では、キャリア周波数を変動させる範囲を、例えば、図5の左欄Fcで示す、キャリア周波数Fcの最小値であるFc,low=1.1kHzから、キャリア周波数Fcの最高値であるFc,high=5.9kHz、のように+0.2 kHzの刻みで設定し、出力制限範囲を網掛けした2.9kHz〜3.5kHzとする。キャリア周波数制限部108は、例えば元々のキャリア周波数が2.3kHzであった場合、例えばFcを0.2kHz加算して、2.5kHzとする(S402)。キャリア周波数制限部108は、例えば、加算結果が6.1kHzとなり、Fc,highを超えているかを判断し(S403)、超えていればキャリア周波数にFc,low=1.1kHzを設定する(S404)。キャリア周波数制限部108は、設定されたキャリア周波数のn倍(nは正の整数)を計算し、例えば本実施例ではn=1、2、3まで考慮し(S405)、そのすべての結果が制限範囲となる範囲内にあるかどうかを判定し、例えば本実施例では出力制限範囲が2.9kHz〜3.5kHzの範囲内にあるかどうかを判定し(S406)、図5に示されるFcが1.1kHz、1.5kHz、1.7kHzおよび2.9kHz〜3.5kHzの場合、再度Fc加算処理に戻される。すなわち、1.1kHzの場合は、3倍すると3.3 kHz(網掛け部分)となり、また、1.5kHz、1.7kHzは2倍すると3kHz、3.4kHz(網掛け部分)となり出力制限範囲2.9kHz〜3.5kHz内に入るからである。キャリア周波数制限部108は、設定されたキャリア周波数が出力制限範囲外であれば、キャリア周波数の出力値として、PWM生成部106に出力する(S407)。
図6は、本実施例の電力変換装置のキャリア周波数設定部109での、キャリア周波数設定画面を示した図である。例えば、電力変換装置のキャリア周波数設定部は、タッチ入力式表示パネルであって、入力設定可能である。
図6において、本実施例では、キャリア周波数の設定項目入力画面と、その設定値入力画面を有する。キャリア周波数の設定項目としては、キャリア周波数の最高値であるFc,high、最小値であるFc,low、キャリア周波数の刻み幅Fc,Incrementとし、例えば、その設定値を、それぞれ5.9kHz、1.1kHz、0.2 kHzと設定する。なお、これらの入力はプルダウンにより選択するようになっていても良い。また、これらの入力はユーザが設定するが、予めデフォルトで設定されていても良い。
以上のように、本実施例は、電力変換装置であって、複数のキャリア周波数を切り替えるキャリア周波数設定部と、所定の範囲のキャリア周波数を制限するキャリア周波数制限部と、キャリア周波数設定部とキャリア周波数制限部とからPWM生成に用いるキャリア周波数を生成するキャリア周波数生成部と、キャリア周波数生成部で生成されたキャリア周波数を用いてPWM出力信号を生成するPWM生成部と、PWM出力信号を用いて交流電圧を出力する交流変換部とで構成する。
また、キャリア周波数制限部は、複数のキャリア周波数およびそれぞれのn倍(nは正の整数)のキャリア周波数成分が所定の範囲のキャリア周波数の場合に、出力しないように制限する。
また、キャリア周波数設定部は、切り替える複数のキャリア周波数のキャリア周波数範囲の最高値と最小値と刻み幅が設定される。
また、キャリア周波数を用いてPWM出力信号を生成し、該PWM出力信号を用いて交流電圧を出力する電力変換装置の出力電流ノイズの低減方法であって、周期的にPWM出力信号の生成に用いるキャリア周波数を複数のキャリア周波数を切り替えてキャリア周波数を変動させ、複数のキャリア周波数のうち所定の範囲のキャリア周波数を制限するように構成する。
また、電力変換装置であって、交流電源の交流電圧を直流電圧に変換する直流変換部と、直流電圧を平滑化する直流平滑部と、キャリア周波数を用いてPWM出力信号を生成するPWM生成部と、平滑化された直流電圧をPWM出力信号を用いて交流電圧に変換し出力する交流変換部と、電力変換装置への各種設定を入力する操作部と、を有し、操作部は、キャリア周波数の設定項目入力画面と、その設定値入力画面を有するように構成する。
また、操作部は、キャリア周波数の設定項目として、キャリア周波数の変動範囲の最高値と、最小値と、キャリア周波数の刻み幅の入力設定画面を有する。
これにより、出力電流ノイズが低減され、交流電動機に発生する音を低減することが可能となる。
本実施例では、出力電流ノイズを制限する動作例について説明する。
本実施例は実施例1の変形例であって、実施例1と共通する部分については同様の符号を用いてその説明は省略し、異なる部分について詳細に説明する。
本実施例の電力変換装置と交流電動機のシステム構成図は、実施例1の図1と同様であるが、本実施例では、キャリア周波数制限部108の動作が実施例1と異なる。
本実施例におけるキャリア周波数制限部108は、キャリア周波数設定部109が出力したキャリア周波数指令設定の範囲を入力とし、キャリア周波数を連続的に所定の刻み幅で変化させた場合、そのキャリア周波数が出力制限値かどうかを判断し、出力制限範囲のキャリア周波数であれば、出力制限されていない周波数よりも、その出力期間を短い期間とすることで、制限範囲のキャリア周波数による音の成分を低減させて、PWM生成部106にキャリア周波数指令を出力する。
図7は、キャリア周波数制限部108のキャリア周波数が出力制限値かどうかを判断する変動判定処理を示したフローチャートである。図7は、図3のS301をS601〜S603に置き換えたフローチャートとなっており、他は図3と同じであり同じ符号を付している。
図7において、キャリア周波数制限部108は、出力するキャリア周波数が、例えば予め決められた出力制限範囲である2.9kHz〜3.5kHz内と判断されているかどうかを後述する出力制限中のフラグで判断し(S601)、出力制限中であれば、制限比較値としてタイマ比較値よりも小さい値をTchgにセットする(S602)。キャリア周波数が、制限値でなければ、タイマ比較値をTchgにセットする。例えば、制限比較値を1周期10ms、タイマ比較値を5周期50msとセットする。以降の処理は実施例1の図1と同様のため説明を省略する。
図8は、図7のキャリア周波数Fcの変動処理(S305)の詳細を示したフローチャートであり、キャリア周波数の出力制限値を制限する制限動作処理を示したフローチャートである。図8は、図4のS407をS701とS702に置き換えたフローチャートとなっており、他は図4と同じであり同じ符号を付している。
図8において、キャリア周波数制限部108は、図8で変動処理(S305)が必要となった場合に処理され、S401〜S406の処理は、図4と同様のため省略する。キャリア周波数制限部108は、S406で、キャリア周波数Fc及びそのn倍(nは正の整数)が、例えば、出力制限範囲2.9kHz〜3.5kHzの範囲内にあるかどうかを判定し、図5に示されるFcが1.1kHz、1.5kHz、1.7kHzおよび2.9kHz〜3.5kHzの場合、出力制限中として、そのフラグを設定し、図8の(S601)での判断のための動作に指令を与える(S701)。設定されたキャリア周波数が出力制限範囲外であれば、設定されたキャリア周波数をキャリア周波数の出力値として、PWM生成部106に出力する(S702)。
以上のように、本実施例は、キャリア周波数制限部は、複数のキャリア周波数およびそれぞれのn倍(nは正の整数)のキャリア周波数成分が所定の範囲のキャリア周波数の場合に、所定の範囲以外のキャリア周波数に比べて短期間で出力するように制御する。
これにより、出力制限範囲のキャリア周波数であれば、その出力期間を短い期間とする、もしくは出力頻度を下げることで、出力制限範囲のキャリア周波数による音の成分を低減させて、出力電流ノイズを低減することができ、交流電動機に発生する音を低減することができる。
本実施例は実施例1の変形例であって、実施例1と共通する部分については同様の符号を用いてその説明は省略し、異なる部分について詳細に説明する。
本実施例の電力変換装置と交流電動機のシステム構成図は、実施例1の図1と同様であるが、本実施例では、キャリア周波数制限部108およびキャリア周波数設定部109の動作が実施例1と異なる。
本実施例におけるキャリア周波数制限部108は、キャリア周波数設定部109が出力したキャリア周波数パターンを入力とし、キャリア周波数設定部に設定された周波数に従って断続的に変化させることで、PWM生成部106にキャリア周波数指令を出力する。
キャリア周波数設定部109は、例えば、記憶素子等で構成され、ユーザが選択したデータを記憶しておき、キャリア周波数制限モードが有効かどうかを判断し、有効であれば、予め設定されたキャリア周波数パターン、例えば実施例1で用いた図5の出力制限されないキャリア周波数の一部として、図9のように、予め決めた3つのキャリア周波数パターンをキャリア周波数制限部108に出力する。
本実施例は、図3で示すようにタイマ比較値を設定し、S305において、キャリア周波数パターンによってキャリア周波数を変化させていくことで、出力電流ノイズを低減し、交流電動機に発生する音を低減する。
すなわち、本実施例は、図5のように、キャリア周波数Fcの変動範囲と刻み幅を設定するのではなく、予め、出力制限する周波数を除いたキャリア周波数Fcの周波数パターンを用意し、出力電流ノイズを発生するキャリア周波数を回避することで、出力電流ノイズを低減することができ、交流電動機に発生する音を低減することができる。
図10は、本実施例の電力変換装置のキャリア周波数設定部109での、キャリア周波数設定画面を示した図である。図10において、本実施例では、キャリア周波数の設定項目入力画面と、その設定値入力画面を有する。キャリア周波数の設定項目としては、キャリア周波数の変更周波数パターンであり、変更すべき周波数の個数分の周波数を設定可能である。本実施例では、3つのキャリア周波数である、Fc1,Fc 2,Fc 3とし、例えばその設定値を、それぞれ2.1kHz、2.5kHz、3.7 kHzと設定する。なお、これらの入力はプルダウンにより選択するようになっていても良い。また、これらの入力はユーザが設定するが、予めデフォルトで設定されていても良い。
以上のように、本実施例は、キャリア周波数設定部は、切り替える複数のキャリア周波数として予め設定された複数のキャリア周波数が設定される。
また、電力変換装置への各種設定を入力する操作部は、キャリア周波数の設定項目として、キャリア周波数の変更すべき周波数の個数分の周波数を設定可能である入力設定画面を有する。
本実施例は実施例2の変形例であって、実施例2と共通する部分については同様の符号を用いてその説明は省略し、異なる部分について詳細に説明する。
本実施例の電力変換装置と交流電動機のシステム構成図は、実施例2にて説明した図1と同様であるが、本実施例では、キャリア周波数制限部108およびキャリア周波数設定部109の動作が実施例2と異なる。
本実施例におけるキャリア周波数制限部108は、キャリア周波数設定部109が出力したキャリア周波数パターンを入力とし、キャリア周波数設定部に設定された周波数に従って断続的に変化させることで、PWM生成部106にキャリア周波数指令を出力する。
キャリア周波数設定部109は、例えば記憶素子等で構成され、ユーザが選択したデータを記憶しておき、キャリア周波数制限モードが有効かどうかを判断し、有効であれば、予め設定されたキャリア周波数パターン、例えば図11のように予め決めた6つのキャリア周波数パターン(図11のFc欄)と出力制限か未制限かの情報(図11のcount欄)をキャリア周波数制限部108に出力する。
本実施例は、実施例2と同様、図7および図8で示すように、出力制限範囲のキャリア周波数であれば、その出力期間を短い期間とすることで、出力制限範囲のキャリア周波数による音の成分を低減させて、出力電流ノイズを低減し、交流電動機に発生する音を低減することが可能となる。
本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、本実施例で示したキャリア周波数の変動方法は一例であって、キャリア周波数を連続的にあるいは断続的に変化させながら複数のキャリア周波数を出力する方法であれば良く、本発明の内容を適用できる。また、例えば本実施例のタイマ比較値は、キャリア周波数毎に変えて設定しても良い。また、例えば本実施例のキャリア周波数の出力制限範囲を変化させても良い。また、例えば本実施例のキャリア周波数の出力制限範囲を変化させ、それに応じて制限範囲を変化させたとしても良い。
また、上記した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。また、各実施例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
また、上記の各構成、機能、処理部、処理手段等は、それらの一部又は全部を、例えば集積回路で設計する等によりハードウェアで実現してもよい。また、上記の各構成、機能等は、プロセッサがそれぞれの機能を実現するプログラムを解釈し、実行することによりソフトウェアで実現してもよい。各機能を実現するプログラム、テーブル、ファイル等の情報は、メモリや、ハードディスク、SSD(Solid State Drive)等の記録装置、または、ICカード、SDカード、DVD等の記録媒体に置くことができる。
また、制御線や情報線は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしも全ての制御線や情報線を示しているとは限らない。実際には殆ど全ての構成が相互に接続されていると考えてもよい。
101…三相交流電源、102…直流変換部、103…直流平滑部、104…交流変換部、105…交流電動機、106…PWM生成部、107…速度指令生成部、108…キャリア周波数制限部、109…キャリア周波数設定部

Claims (5)

  1. 電力変換装置であって、
    交流電源の交流電圧を直流電圧に変換する直流変換部と、
    前記直流電圧を平滑化する直流平滑部と、
    所定のキャリア周波数範囲における複数のキャリア周波数およびそれぞれのn倍(nは正の整数)のキャリア周波数成分が所定範囲の場合に出力しないように制限されたキャリア周波数を用いてPWM出力信号を生成するPWM生成部と、
    前記平滑化された直流電圧を前記PWM出力信号を用いて交流電圧に変換し出力する交流変換部と、
    前記電力変換装置への各種設定を入力する操作部と、
    を有し、
    前記操作部は、前記所定のキャリア周波数範囲を設定するためのキャリア周波数の設定項目入力画面と、その設定値入力画面を有することを特徴とする電力変換装置。
  2. 請求項1に記載の電力変換装置であって、
    前記操作部は、前記キャリア周波数の設定項目として、キャリア周波数の変動範囲の最高値と、最小値と、キャリア周波数の刻み幅の入力設定画面を有することを特徴とする電力変換装置。
  3. 請求項1に記載の電力変換装置であって、
    前記操作部は、前記キャリア周波数の設定項目として、キャリア周波数の変更すべき周波数の個数分の周波数を設定可能である入力設定画面を有することを特徴とする電力変換装置。
  4. 電力変換装置であって、
    交流電源の交流電圧を直流電圧に変換する直流変換部と、
    前記直流電圧を平滑化する直流平滑部と、
    所定のキャリア周波数範囲における複数のキャリア周波数およびそれぞれのn倍(nは正の整数)のキャリア周波数成分が所定範囲の場合に出力しないように制限されたキャリア周波数を用いてPWM出力信号を生成するPWM生成部と、
    前記平滑化された直流電圧を前記PWM出力信号を用いて交流電圧に変換し出力する交流変換部と、
    を有し、
    前記所定のキャリア周波数範囲は、外部機器のキャリア周波数の設定項目入力画面と、その設定値入力画面により設定されることを特徴とする電力変換装置。
  5. キャリア周波数を用いてPWM出力信号を生成し、該PWM出力信号を用いて交流電圧を出力する電力変換装置の出力電流ノイズの低減方法であって、
    周期的に前記PWM出力信号の生成に用いるキャリア周波数を所定のキャリア周波数範囲における複数のキャリア周波数を切り替えて変動させ、前記複数のキャリア周波数およびそれぞれのn倍(nは正の整数)のキャリア周波数成分が所定範囲の場合に出力しないように制限し、
    前記所定のキャリア周波数範囲は、キャリア周波数の設定項目入力画面と、その設定値入力画面により設定されることを特徴と電力変換装置の出力電流ノイズの低減方法。
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